JP2004082616A - 発泡成形におけるネジ部付アンダーカット部の成形方法および成形装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】型スペースが大きくならず、設備コストも上昇せずに簡易な機構により成形できるネジ部付アンダーカット部付き発泡成形品の成形装置と成形方法とを提供する。
【解決手段】発泡成形型内の一部にネジ部41付アンダーカット用型40を挿入配置し、アンダーカット用型40を螺旋状ピニオン50と連結する。この螺旋状ピニオン50は噛合する円盤状ラック60と同軸のピニオンが進退可能な棒ないしは板状の駆動側ラック90により作動する。この駆動側ラック90は駆動手段100と連結され、発泡成形後、駆動手段100の作動により駆動側ラック90、ピニオン、円盤状ラック60、螺旋状ピニオン50の順に作動させて螺旋状ピニオン50を後退させ、これと連結するネジ部付アンダーカット用型40を発泡成形型の発泡成形位置より離脱させ、ネジ部付アンダーカット部付き発泡成形品を取り出す。
【選択図】 図3
【解決手段】発泡成形型内の一部にネジ部41付アンダーカット用型40を挿入配置し、アンダーカット用型40を螺旋状ピニオン50と連結する。この螺旋状ピニオン50は噛合する円盤状ラック60と同軸のピニオンが進退可能な棒ないしは板状の駆動側ラック90により作動する。この駆動側ラック90は駆動手段100と連結され、発泡成形後、駆動手段100の作動により駆動側ラック90、ピニオン、円盤状ラック60、螺旋状ピニオン50の順に作動させて螺旋状ピニオン50を後退させ、これと連結するネジ部付アンダーカット用型40を発泡成形型の発泡成形位置より離脱させ、ネジ部付アンダーカット部付き発泡成形品を取り出す。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は発泡成形におけるネジ部付アンダーカット部の成形方法および成形装置に関し、発泡成形品に対して簡単にネジ部付アンダーカット部を成形できるようにしているものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来におけるネジ部付アンダーカット用型を発泡成形型内に導入した発泡成形装置としては、例えば上記型をモータ側に連結し、電気制御装置を用いて上記型を自動装填および自動離型させるものがあった。
しかし、上記の発泡成形装置は、設備が高価になるほか、電気制御装置等にスペースを要するものゆえ、型全体のスペースが大きくなるほか、発泡成形上、水蒸気や水を使用する点から電気制御装置に対する防水対策のための配線または配管の設備に手数を要するほか、発泡成形型の形状によっては設備し難い場合や、ネジ部付アンダーカット部の形状にも制約を受ける問題点があった。
【0003】
また、ネジ部付アンダーカット用型をハンドル回転等による手動で装填したり離型する方法もあったが、作業性が悪いほか、成形品が破損し易い問題点があった。
そこで、本発明においては、発泡成形装置として型スペースが大きくならず、設備コストも上昇せずに簡易な機構にてネジ部付アンダーカット部を発泡成形品に成形できるようにした発泡成形におけるネジ部付アンダーカット部の成形装置とこれを用いる成形方法とを提供することを目的として、上記従来技術の課題を解決しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成し、従来の課題を解決できる本発明による発泡成形におけるアンダーカット部の成形方法については、請求項1に記載したように、発泡成形型内の一部にネジ部付アンダーカット用型を入れ込んで装備してあり、アンダーカット用型には螺旋状ピニオンを連結しておき、この螺旋状ピニオンに対して噛合する円盤状ラックを介して円盤状ラックと同軸のピニオンが進退可能な棒状ないしは板状の駆動側ラックと作動するよう設けてあり、この駆動側ラックには駆動手段を連結してあり、発泡成形後、駆動手段の作動に伴う駆動側ラックの作動によりピニオンおよび円盤状ラックを介して螺旋状ピニオンを作動させて、これと連結するネジ部付アンダーカット用型を発泡成形位置より離脱させて発泡成形型よりネジ部付アンダーカット用型を取り出し、発泡成形品にネジ部付アンダーカット部を成形することを特徴とするものである。
【0005】
また、上記成形方法に用いる発泡成形装置としては、発泡成形型内の一部に入れ込んであるネジ部付アンダーカット用型と、このネジ部付アンダーカット用型に連結してある螺旋状ピニオンと、この螺旋状ピニオンと噛合する円盤状ラックを設けてあると共に円盤状ラックと同軸で棒状ないしは板状の駆動側ラックと作動するよう噛合するピニオンと、上記駆動側ラックおよびこれと連結する駆動手段とを設けてあり、駆動手段の作動に伴う駆動側ラックの作動によりピニオンおよび円盤状ラックを介して螺旋状ピニオンを引き込み作動させて、これと連結するネジ部付アンダーカット用型を発泡成形位置より離脱させて発泡成形型よりネジ部付アンダーカット成形品を取出せるよう構成したことを特徴としている。
【0006】
さらに発泡成形装置として、上記した目的に対してより適応させるために、請求項2に従属する請求項3に記載したように、駆動手段を発泡成形型の外側に設け、ネジ部付アンダーカット用型と連結する螺旋状ピニオンは発泡成形型を貫挿してあり、円盤状ラックおよびこれと同軸のピニオンは、発泡成形型の外側に設けて、ピニオンと駆動側ラックとを連係させてあることを特徴としている。
上記した本発明によるネジ部付アンダーカット部の成形方法および成形装置によると、従来のようにモータとアンダーカット用型とが連結したようなものでなく、螺旋状ピニオンにネジ部付アンダーカット用型を連結し、螺旋状ピニオンに対して円盤状ラックを介して円盤状ラックと同軸のピニオンが棒状ないし板状の駆動側ラックと作動するようにしているので、請求項3に具体化させたように、螺旋状ピニオンは発泡成形型を貫挿して設けてあり、円盤状ラックおよびこれと同軸のピニオンは発泡成形型の外側に装備することが可能となり、ピニオンは発泡成形型の外側で駆動側ラックと連係することになり、小さな駆動を大きな駆動になるよう伝達してネジ部付アンダーカット用型を発泡成形型へ装填したり離脱する作動を簡単に行えることになる。従って発泡成形型を電気制御装置のためにスペースを大きくとらねばならないという従来例のような設備の煩わしさは解消され、アンダーカット用型の形状的制約も従来に比べはるかに緩和されることになる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次いで、本発明の実施態様について、図を参照しながら以下に例示する。
図1〜図5は本発明による成形順序に従った発泡成形装置の概要断面図を示しており、図中10は固定側型、20は移動側型であり、両型にて発泡成形型を構成しており、それぞれには蒸気室11,21を有し、両型間にはフィーダ30から原料となる予備発泡粒子が充填されるキャビティ31が形成されている。また、図6は駆動手段からの作動関連の概要を示す平面図である。以下、図1〜図6に基づき説明する。
【0008】
次に、図中の40は型内の一部に入れ込めるよう設けて中子型となるようにしてあるネジ部41付アンダーカット用型であり、回転可能なように外周側に螺旋状のネジ部41が形成されてある。50はネジ部41付アンダーカット用型40に連結してある螺旋状ピニオンであり、螺旋の山部にピニオンとなる歯を切ってあり、回転可能な長軸に形成されている。51は上記アンダーカット用型40を貫挿した螺旋状ピニオン50を可動できるように保持する保持部、60は上記螺旋状ピニオン50に対して噛合する円盤状ラックであり、大きな円盤の周囲にラック歯が形成されている。70は円盤状ラック60と同軸80に設けたピニオンであって、小さな回転を大きな円盤状ラック60の回転になるよう伝達している。このピニオン70と噛合する棒状ないしは板状の駆動側ラック90が駆動手段としてのシリンダ機構100と連結されてある。上記螺旋状のピニオン50の一部は上記発泡成形型となる固定側型10および移動側型20を貫挿し、ピニオン50の一部は型外へ導出されていると共に円盤状のラック60およびピニオン70ならびに駆動側ラック90と、シリンダ機構100とは型の外側に装備されている。
【0009】
次に、図1〜図5に示す発泡成形順序に従って、ネジ部41付アンダーカット用型40を用いてのネジ部41付アンダーカット部の成形方法について説明する。但し、各部分の作動連係や、特にピニオン70は図1〜図5で隠れていて見えないため、図6を参照する必要がある。
(1)先ず、図1はネジ部41付アンダーカット用型40(以下、単にアンダーカット用型40と称す)が成形位置に進む前の待機状態を示している。
【0010】
(2)図2では、駆動機構としてのシリンダ機構100を作動させることにより、シリンダ機構100と連結している駆動側ラック90を押し込み作動させ、ラック90とピニオン70(図6参照)と噛合させてピニオン70と同軸80の円盤状ラック60を回転させ、円盤状ラック60と噛合する螺旋状ピニオン50を回転上昇させて、当該螺旋状ピニオン50と連結したアンダーカット用型40を成形位置へと回転させながら上昇させている。
【0011】
(3)図3の状態においては、固定側型10と移動側型20間のキャビティ31に原料となる予備発泡粒子が充填されて成形され、発泡成形品200にネジ部付アンダーカット部201が成形された状態を示している。
(4)図4の状態においては、シリンダ機構100にて駆動側ラック90を後退させて、順次ラック90と噛合するピニオン70(図6参照)を介して同軸80の円盤状ラック60を先とは逆に回転させ、円盤状ラック60と噛合する螺旋状ピニオン50を先と逆に回転して降下させながらアンダーカット用型40を回転降下させて発泡成形品200のアンダーカット部201から離型させている。
【0012】
(5)図5では、アンダーカット用型40を離型後に、移動側型20を固定側型10から離型して型開きした状態を示しており、この後、ネジ部付アンダーカット部201を有する発泡成形品200を手動ないしはエアーを利用して取り出すことになる。
上記したネジ部41付アンダーカット用型40による成形後の離型によって、例えば図7に示すように、発泡成形品200にネジ部付アンダーカット部201を成形することができた。なお、発泡成形品200の形状やアンダーカット部201の位置や大きさは実施上種々可能である。
【0013】
実施上、駆動手段としては、シリンダ機構の他に、駆動側ラック90を進退させるものであれば他の機構によるものであってもよい。しかし好ましいのはシリンダ機構である。
また、ラックの進退によるアンダーカット用型40の上下移動方向は、任意に設計することができる。
今回のアンダーカット用型は、型内のキャビティに一部入り込む構造であるが、キャビティ間を突き抜けるような構造のアンダーカット用型も可能である。
【0014】
【発明の効果】
上記した本発明によるネジ部付アンダーカット部の成形方法および成形装置によると、種々のネジ部付アンダーカット部を発泡成形品に簡単に成形できる。そして、ネジ部付アンダーカット用型を螺旋状ピニオンに連結し、螺旋状ピニオンに噛合する円盤状ラックを設け、この円盤状ラックと同軸のピニオンと駆動側ラックとを噛合するようにして駆動側ラックに駆動手段を連結し、小さな駆動にてネジ部付アンダーカット用型を押し込みと引き込みとの逆作動するようにして、発泡成形位置への装填と発泡成形位置からの離脱を簡単に行えるようにしているので、機構が簡単で、しかもラックとピニオンや駆動手段を発泡成形型の外側に装備することが可能となり、従来のような設備の煩わしさは解消されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ネジ部付アンダーカット用型を発泡成形位置にセッティングする前の断面図である。
【図2】上記位置にセッティング後を示す断面図である。
【図3】発泡成形後の断面図である。
【図4】ネジ部付アンダーカット用型を離型した断面図である。
【図5】移動側型を離型した断面図である。
【図6】作動関連を示す概要平面図である。
【図7】(1) は本発明による発泡成形品の断面図、(2) は平面図である。
【符号の説明】
10 固定側型
20 移動側型
30 フィーダ
40 アンダーカット用型
41 ネジ部
50 螺旋状のピニオン
51 保持部
60 円盤状ラック
70 ピニオン
80 軸
90 駆動側ラック
100 シリンダ機構
200 発泡成形品
201 ネジ部付アンダーカット部
【発明の属する技術分野】
本発明は発泡成形におけるネジ部付アンダーカット部の成形方法および成形装置に関し、発泡成形品に対して簡単にネジ部付アンダーカット部を成形できるようにしているものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来におけるネジ部付アンダーカット用型を発泡成形型内に導入した発泡成形装置としては、例えば上記型をモータ側に連結し、電気制御装置を用いて上記型を自動装填および自動離型させるものがあった。
しかし、上記の発泡成形装置は、設備が高価になるほか、電気制御装置等にスペースを要するものゆえ、型全体のスペースが大きくなるほか、発泡成形上、水蒸気や水を使用する点から電気制御装置に対する防水対策のための配線または配管の設備に手数を要するほか、発泡成形型の形状によっては設備し難い場合や、ネジ部付アンダーカット部の形状にも制約を受ける問題点があった。
【0003】
また、ネジ部付アンダーカット用型をハンドル回転等による手動で装填したり離型する方法もあったが、作業性が悪いほか、成形品が破損し易い問題点があった。
そこで、本発明においては、発泡成形装置として型スペースが大きくならず、設備コストも上昇せずに簡易な機構にてネジ部付アンダーカット部を発泡成形品に成形できるようにした発泡成形におけるネジ部付アンダーカット部の成形装置とこれを用いる成形方法とを提供することを目的として、上記従来技術の課題を解決しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成し、従来の課題を解決できる本発明による発泡成形におけるアンダーカット部の成形方法については、請求項1に記載したように、発泡成形型内の一部にネジ部付アンダーカット用型を入れ込んで装備してあり、アンダーカット用型には螺旋状ピニオンを連結しておき、この螺旋状ピニオンに対して噛合する円盤状ラックを介して円盤状ラックと同軸のピニオンが進退可能な棒状ないしは板状の駆動側ラックと作動するよう設けてあり、この駆動側ラックには駆動手段を連結してあり、発泡成形後、駆動手段の作動に伴う駆動側ラックの作動によりピニオンおよび円盤状ラックを介して螺旋状ピニオンを作動させて、これと連結するネジ部付アンダーカット用型を発泡成形位置より離脱させて発泡成形型よりネジ部付アンダーカット用型を取り出し、発泡成形品にネジ部付アンダーカット部を成形することを特徴とするものである。
【0005】
また、上記成形方法に用いる発泡成形装置としては、発泡成形型内の一部に入れ込んであるネジ部付アンダーカット用型と、このネジ部付アンダーカット用型に連結してある螺旋状ピニオンと、この螺旋状ピニオンと噛合する円盤状ラックを設けてあると共に円盤状ラックと同軸で棒状ないしは板状の駆動側ラックと作動するよう噛合するピニオンと、上記駆動側ラックおよびこれと連結する駆動手段とを設けてあり、駆動手段の作動に伴う駆動側ラックの作動によりピニオンおよび円盤状ラックを介して螺旋状ピニオンを引き込み作動させて、これと連結するネジ部付アンダーカット用型を発泡成形位置より離脱させて発泡成形型よりネジ部付アンダーカット成形品を取出せるよう構成したことを特徴としている。
【0006】
さらに発泡成形装置として、上記した目的に対してより適応させるために、請求項2に従属する請求項3に記載したように、駆動手段を発泡成形型の外側に設け、ネジ部付アンダーカット用型と連結する螺旋状ピニオンは発泡成形型を貫挿してあり、円盤状ラックおよびこれと同軸のピニオンは、発泡成形型の外側に設けて、ピニオンと駆動側ラックとを連係させてあることを特徴としている。
上記した本発明によるネジ部付アンダーカット部の成形方法および成形装置によると、従来のようにモータとアンダーカット用型とが連結したようなものでなく、螺旋状ピニオンにネジ部付アンダーカット用型を連結し、螺旋状ピニオンに対して円盤状ラックを介して円盤状ラックと同軸のピニオンが棒状ないし板状の駆動側ラックと作動するようにしているので、請求項3に具体化させたように、螺旋状ピニオンは発泡成形型を貫挿して設けてあり、円盤状ラックおよびこれと同軸のピニオンは発泡成形型の外側に装備することが可能となり、ピニオンは発泡成形型の外側で駆動側ラックと連係することになり、小さな駆動を大きな駆動になるよう伝達してネジ部付アンダーカット用型を発泡成形型へ装填したり離脱する作動を簡単に行えることになる。従って発泡成形型を電気制御装置のためにスペースを大きくとらねばならないという従来例のような設備の煩わしさは解消され、アンダーカット用型の形状的制約も従来に比べはるかに緩和されることになる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次いで、本発明の実施態様について、図を参照しながら以下に例示する。
図1〜図5は本発明による成形順序に従った発泡成形装置の概要断面図を示しており、図中10は固定側型、20は移動側型であり、両型にて発泡成形型を構成しており、それぞれには蒸気室11,21を有し、両型間にはフィーダ30から原料となる予備発泡粒子が充填されるキャビティ31が形成されている。また、図6は駆動手段からの作動関連の概要を示す平面図である。以下、図1〜図6に基づき説明する。
【0008】
次に、図中の40は型内の一部に入れ込めるよう設けて中子型となるようにしてあるネジ部41付アンダーカット用型であり、回転可能なように外周側に螺旋状のネジ部41が形成されてある。50はネジ部41付アンダーカット用型40に連結してある螺旋状ピニオンであり、螺旋の山部にピニオンとなる歯を切ってあり、回転可能な長軸に形成されている。51は上記アンダーカット用型40を貫挿した螺旋状ピニオン50を可動できるように保持する保持部、60は上記螺旋状ピニオン50に対して噛合する円盤状ラックであり、大きな円盤の周囲にラック歯が形成されている。70は円盤状ラック60と同軸80に設けたピニオンであって、小さな回転を大きな円盤状ラック60の回転になるよう伝達している。このピニオン70と噛合する棒状ないしは板状の駆動側ラック90が駆動手段としてのシリンダ機構100と連結されてある。上記螺旋状のピニオン50の一部は上記発泡成形型となる固定側型10および移動側型20を貫挿し、ピニオン50の一部は型外へ導出されていると共に円盤状のラック60およびピニオン70ならびに駆動側ラック90と、シリンダ機構100とは型の外側に装備されている。
【0009】
次に、図1〜図5に示す発泡成形順序に従って、ネジ部41付アンダーカット用型40を用いてのネジ部41付アンダーカット部の成形方法について説明する。但し、各部分の作動連係や、特にピニオン70は図1〜図5で隠れていて見えないため、図6を参照する必要がある。
(1)先ず、図1はネジ部41付アンダーカット用型40(以下、単にアンダーカット用型40と称す)が成形位置に進む前の待機状態を示している。
【0010】
(2)図2では、駆動機構としてのシリンダ機構100を作動させることにより、シリンダ機構100と連結している駆動側ラック90を押し込み作動させ、ラック90とピニオン70(図6参照)と噛合させてピニオン70と同軸80の円盤状ラック60を回転させ、円盤状ラック60と噛合する螺旋状ピニオン50を回転上昇させて、当該螺旋状ピニオン50と連結したアンダーカット用型40を成形位置へと回転させながら上昇させている。
【0011】
(3)図3の状態においては、固定側型10と移動側型20間のキャビティ31に原料となる予備発泡粒子が充填されて成形され、発泡成形品200にネジ部付アンダーカット部201が成形された状態を示している。
(4)図4の状態においては、シリンダ機構100にて駆動側ラック90を後退させて、順次ラック90と噛合するピニオン70(図6参照)を介して同軸80の円盤状ラック60を先とは逆に回転させ、円盤状ラック60と噛合する螺旋状ピニオン50を先と逆に回転して降下させながらアンダーカット用型40を回転降下させて発泡成形品200のアンダーカット部201から離型させている。
【0012】
(5)図5では、アンダーカット用型40を離型後に、移動側型20を固定側型10から離型して型開きした状態を示しており、この後、ネジ部付アンダーカット部201を有する発泡成形品200を手動ないしはエアーを利用して取り出すことになる。
上記したネジ部41付アンダーカット用型40による成形後の離型によって、例えば図7に示すように、発泡成形品200にネジ部付アンダーカット部201を成形することができた。なお、発泡成形品200の形状やアンダーカット部201の位置や大きさは実施上種々可能である。
【0013】
実施上、駆動手段としては、シリンダ機構の他に、駆動側ラック90を進退させるものであれば他の機構によるものであってもよい。しかし好ましいのはシリンダ機構である。
また、ラックの進退によるアンダーカット用型40の上下移動方向は、任意に設計することができる。
今回のアンダーカット用型は、型内のキャビティに一部入り込む構造であるが、キャビティ間を突き抜けるような構造のアンダーカット用型も可能である。
【0014】
【発明の効果】
上記した本発明によるネジ部付アンダーカット部の成形方法および成形装置によると、種々のネジ部付アンダーカット部を発泡成形品に簡単に成形できる。そして、ネジ部付アンダーカット用型を螺旋状ピニオンに連結し、螺旋状ピニオンに噛合する円盤状ラックを設け、この円盤状ラックと同軸のピニオンと駆動側ラックとを噛合するようにして駆動側ラックに駆動手段を連結し、小さな駆動にてネジ部付アンダーカット用型を押し込みと引き込みとの逆作動するようにして、発泡成形位置への装填と発泡成形位置からの離脱を簡単に行えるようにしているので、機構が簡単で、しかもラックとピニオンや駆動手段を発泡成形型の外側に装備することが可能となり、従来のような設備の煩わしさは解消されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ネジ部付アンダーカット用型を発泡成形位置にセッティングする前の断面図である。
【図2】上記位置にセッティング後を示す断面図である。
【図3】発泡成形後の断面図である。
【図4】ネジ部付アンダーカット用型を離型した断面図である。
【図5】移動側型を離型した断面図である。
【図6】作動関連を示す概要平面図である。
【図7】(1) は本発明による発泡成形品の断面図、(2) は平面図である。
【符号の説明】
10 固定側型
20 移動側型
30 フィーダ
40 アンダーカット用型
41 ネジ部
50 螺旋状のピニオン
51 保持部
60 円盤状ラック
70 ピニオン
80 軸
90 駆動側ラック
100 シリンダ機構
200 発泡成形品
201 ネジ部付アンダーカット部
Claims (3)
- 発泡成形型内の一部にネジ部付アンダーカット用型を入れ込んで装備してあり、アンダーカット用型には螺旋状ピニオンを連結しておき、この螺旋状ピニオンに対して噛合する円盤状ラックを介して円盤状ラックと同軸のピニオンが進退可能な棒状ないしは板状の駆動側ラックと作動するよう設けてあり、この駆動側ラックには駆動手段を連結してあり、発泡成形後、駆動手段の作動に伴う駆動側ラックの作動によりピニオンおよび円盤状ラックを介して螺旋状ピニオンを作動させて、これと連結するネジ部付アンダーカット用型を発泡成形位置より離脱させて発泡成形型よりネジ部付アンダーカット用型を取り出し、発泡成形品にネジ部付アンダーカット部を成形することを特徴とする発泡成形におけるネジ部付アンダーカット部の成形方法。
- 発泡成形型内の一部に入れ込んであるネジ部付アンダーカット用型と、このネジ部付アンダーカット用型に連結してある螺旋状ピニオンと、この螺旋状ピニオンと噛合する円盤状ラックを設けてあると共に円盤状ラックと同軸で棒状ないしは板状の駆動側ラックと作動するよう噛合するピニオンと、上記駆動側ラックおよびこれと連結する駆動手段とを設けてあり、駆動手段の作動に伴う駆動側ラックの作動によりピニオンおよび円盤状ラックを介して螺旋状ピニオンを作動させて、これと連結するネジ部付アンダーカット用型を発泡成形位置より離脱させて発泡成形型よりネジ部付アンダーカット成形品を取出せるよう構成したことを特徴とする発泡成形におけるネジ部付アンダーカット部の成形装置。
- 駆動手段を発泡成形型の外側に設け、ネジ部付アンダーカット用型と連結する螺旋状ピニオンは発泡成形型を貫挿してあり、円盤状ラックおよびこれと同軸のピニオンは、発泡成形型の外側に設けて、ピニオンと駆動側ラックとを連係させてあることを特徴とする請求項2記載の発泡成形におけるネジ部付アンダーカット部の成形装置。
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---|---|---|---|---|
JP2007515317A (ja) * | 2003-12-23 | 2007-06-14 | デコマ インターナショナル インコーポレイテッド | 蒸気箱金型で発泡プラスチック材料を成形する成形物品、方法、および装置 |
JP2008049580A (ja) * | 2006-08-24 | 2008-03-06 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡成形装置 |
CN114227876A (zh) * | 2021-12-16 | 2022-03-25 | 安徽徽勇农业发展有限公司 | 一种空心隔墙板的模具及其使用方法 |
CN114714577A (zh) * | 2022-06-08 | 2022-07-08 | 宁海县第一注塑模具有限公司 | 一种螺旋t型槽产品的注塑模具 |
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2002
- 2002-08-28 JP JP2002249312A patent/JP2004082616A/ja active Pending
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