JP2004080510A - クロック生成方法及び回路並びにa/d変換方法及び装置 - Google Patents

クロック生成方法及び回路並びにa/d変換方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】A/D変換精度を任意に選択可能にする。
【解決手段】入力信号のサンプリング値を比較器17で基準値と比較して第1ビット目のA/D変換データ(MSB)を得、2ビット目のA/D変換データは前記比較器17の前回の入力信号を2倍した値から前記1ビット目のA/D変換データに応じた値を差し引いた値を前記基準値と比較して得る。以後これを繰り返す。その繰り返し回数を設定することによりA/D変換精度を選択する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、A/D変換用のクロック生成方法及びクロック生成回路、並びにA/D変換方法及びA/D変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
音声や画像等をデジタル処理する場合には、アナログ信号である音声や画像の信号をA/D変換器によってデジタル化することが行われる。このとき、A/D変換器に必要な分解能(精度)は、一般に用途ごとに決まっている。例えば、電話品質程度では、一般では8ビットの分解能が必要であるが、オーディオ用メディアとして汎用的に用いられているコンパクトディスク用A/D変換器やD/A変換器は16ビットの分解能が必要である。一方、サンプリング周波数は、一般にその信号がもつ帯域で決定され、変換精度と同様に用途ごとに必要な周波数が決まっている。電話のサンプリング周波数は8KHz、コンパクトディスクのサンプリング周波数は44.1KHzである。このように、A/D変換器の変換精度とサンプリング周波数は、一般にA/D変換される信号や目的によって決定され、一定の変換精度、一定のサンプリング周波数でA/D変換される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、異なる変換精度を必要とする信号や異なるサンプリング周波数を必要とする信号をA/D変換する場合は、信号に応じて個別にA/D変換器を用意する必要があった。また、携帯端末など、端末の低電力化が求められる場合、複数の信号のA/D変換を1つのA/D変換器で行うことが行われるが、この場合は、最も高いサンプリング周波数を必要とする信号に合わせてサンプリング周波数を決定し、最も高い精度のA/D変換を必要とする信号に合わせて精度を決定しなければならない。しかし、このようなA/D変換器は、低い精度で良い信号や低いサンプリング周波数で良い信号に対しては、オーバースペックとなり、低消費電力化が困難であった。
【0004】
本発明の目的は、A/D変換に際して、扱う信号に応じてA/D変換精度やサンプリング周波数を容易に変更可能にして、小型化、低消費電力化、低価格化を実現することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1にかかる発明は、(1).ステータスレジスタが状態0のとき第1クロックのパルスを1個出力し、且つ該ステータスレジスタを状態1にする、(2).前記ステータスレジスタが状態1になると、第1カウンタの値を1ずつ減算させ、該減算毎に第2クロックのパルスを1個ずつ出力し、且つ該第2クロックのパルスより所定時間遅延した第3クロックのパルスを1個ずつ出力する、(3).前記減算により前記第1カウンタの値が「0」になると、前記第1カウンタに初期値Xをセットし、且つ前記ステータスレジスタを状態2にし、且つ第2カウンタの値を1ずつ減算させる、(4).前記減算により前記第2カウンタの値が「0」になると、前記第2カウンタに初期値Yをセットし、且つ前記ステータスレジスタを状態0にする、(5).前記(1)〜(4)の処理を繰り返し、かつ前記初期値X又は前記初期値Yの少なくとも一方を外部から入力させる、ことを特徴とするクロック生成方法とした。
【0006】
請求項2にかかる発明は、(1).入力信号を前記請求項1に記載の第1クロックのパルスによりサンプリングし、該サンプリングされた信号を前記請求項1に記載の第3クロックのパルスのタイミングで基準信号と比較し、該比較結果を1ビット目のA/D変換データとして出力する、(2).前記基準信号との比較対象とされた信号を2倍した値を前記請求項1に記載の第2クロックのパルスでサンプリングしたものから、前記1ビット目のA/D変換結果に応じた値を前記請求項1に記載の第2クロックのパルスでサンプリングしたものを減算し、該減算結果を前記請求項1に記載の第3クロックのパルスのタイミングで基準信号と比較して比較結果を2ビット目のA/D変換データとして出力する、(3).(2)の処理を請求項1に記載の初期値X−1の回数だけ繰り返す、ことを特徴とするA/D変換方法とした。
【0007】
請求項3にかかる発明は、第1カウンタと、該第1カウンタの値が「0」か否かを判定する第1カウンタ判定手段と、該第1カウンタ判定手段が「0」と判定したとき前記第1カウンタに初期値Xを設定する第1カウンタ設定手段と、第2カウンタと、該第2カウンタの値が「0」か否かを判定する第2カウンタ判定手段と、該第2カウンタ判定手段が「0」と判定したとき前記第2カウンタに初期値Yを設定する第2カウンタ設定手段と、自身が状態0のとき状態1に変化し、状態1で且つ前記第1カウンタ判定手段が「0」を判定したとき状態2に変化し、状態2で且つ前記第2カウンタ判定手段が「0」を判定してたとき状態0に変化するステータスレジスタと、該ステータスレジスタが状態0のとき第1クロックのパルスを1個出力する第1パルス出力手段と、前記ステータスレジスタが状態1のとき前記第1カウンタの減算を行う第1カウンタ減算手段と、前記ステータスレジスタが状態1のとき前記第1カウンタの減算回数だけ第2クロックのパルスを出力する第2パルス出力手段と、該第2パルス出力手段から出力するパルスを遅延した第3パルスを出力する第3パルス出力手段と、前記ステータスレジスタが状態2のとき前記第2カウンタの減算を行う第2カウンタ減算手段とを具備し、前記初期値X又は前記初期値Yの少なくとも一方が外部から入力される、ことを特徴とするクロック生成回路とした。
【0008】
請求項4にかかる発明は、入力信号を前記請求項3に記載の第1クロックのパルスでサンプリングする第1スイッチと、信号を前記請求項3に記載の第2クロックのパルスでサンプリングする第2および第3スイッチと、前記請求項3に記載の第3クロックのパルスにより入力信号を基準信号と比較する比較器と、該比較器の出力信号を格納するシフトレジスタと、該比較器の出力信号に応じた値を切り替えて前記第3スイッチに入力させるセレクタと、前記比較器に入力する信号を2倍して前記第2スイッチに入力させる2倍乗算器と、前記第1クロックのパルスにより前記第1スイッチでサンプリングされた信号を前記比較器に入力させ、且つ前記第2クロックのパルスにより第2スイッチでサンプリングされた信号から前記第2クロックのパルスにより前記第3スイッチにサンプリングされた信号を減算して前記比較器に入力させる減算器と、を具備することを特徴とするA/D変換装置とした。
【0009】
【発明の実施の形態】
まず、A/D変換器として、図2に示すサイクリック型のA/D変換器10について説明する。図2において、11はFS/2を中心としてFSと0の間(FSはフルスケール、例えばVdd)で変化するアナログ信号が入力する信号入力端子、12はクロックφ1で動作するサンプルホールド回路としての第1スイッチ、13、14はクロックφ2で動作するサンプルホールド回路としての第2,第3スイッチ、15は2倍乗算器、16は減算器、17は減算器16の出力信号をクロックφ3のタイミングで基準信号(FS/2)と比較し、基準信号より高ければ「1」、低ければ「0」の信号Yを出力する比較器、18はその信号Yが「1」のときはFS/2を、「0」のときは0を選択するセレクタ、19は比較器17の比較結果の信号Yを格納するシフトレジスタ、20は信号出力端子である。なお、上記第1〜第3のスイッチ12〜14は、印加されるクロック信号の立ち上がりでサンプルし、クロック信号がhigh期間中はサンプルした信号レベルを出力し、クロック信号がlow期間中はハイインピーダンスを出力するよう動作する。
【0010】
図1はこのA/D変換器10の動作のタイミングチャートである。まずスイッチ12において、クロックφ1の立ち上がりにより入力端子11の入力信号をサンプリングし、ホールドする。このホールドされた信号はそのまま減算器16を経由して比較器17に入力する。この比較器17では、クロックφ3の立ち上がりで基準信号と比較し、減算器16の出力信号が基準信号より高いときは信号Yは「1」、低いときは「0」となり、1ビット目のA/D変換が行われる。そして、そのデータがMSBとしてシフトレジスタ19に格納される。この結果によりセレクタ18が切り替わる。なお、クロックφ3より前にクロックφ2が立ち上がっているが、クロックφ1の直後はセレクタ18は0を選択しており、このときのスイッチ14のホールド値(0)は回路に影響を与えない。
【0011】
次にスイッチ13において、クロックφ2の立ち上がりにより減算器16の出力側に現れていた信号が乗算器15で2倍にされてホールドされ、前記スイッチ12でホールドされていた信号に代わって減算器16に入力する。また、このときスイッチ14においても、クロックφ2の立ち上がりによりセレクタ18で選択された信号がホールドされ減算器16に入力する。そして、次のクロックφ3によって、前回の信号Yが「1」のときは前回の比較器17への入力信号の2倍の信号からFS/2が差し引かれた信号が比較器17で比較され、「0」とのきは2倍の信号がそのまま比較器17で比較され、これが2ビット目のA/D変換のデータとしてシフトレジスタ19に格納される。
【0012】
次も同様な動作が繰り返され、3ビット目のA/D変換のデータがシフトレジスタ19に格納される。
【0013】
以上において、クロックφ2とφ3の繰り返し回数Xを増すことでA/D変換の精度が高くなり、その繰り返しの回数XがA/D変換器10の分解能となる。また、入力信号をサンプリングするクロックφ1の立ち下がりから次のクロックφ1の立ち下がりまでの時間がA/D変換器10のサンプリング期間Sとなる。さらに、最後のビット目のA/D変換からクロックφ1の立ち上がりまでの期間は、何もしないスリープ期間SPとなる。
【0014】
[A/D変換装置の実施形態1]
図3はA/D変換装置の実施形態1を示す図であり、前記したA/D変換器10とクロックφ1,φ2,φ3を生成するクロック生成回路30Aからなる。
【0015】
このクロック生成回路30Aは、図4に示すように構成されている。51は第1カウンタ初期値入力端子、31は第1カウンタ設定手段、32は第1カウンタ、33は第1カウンタ減算手段、34は第1カウンタ判定手段である。第1カウンタ32は、第1カウンタ判定手段34の出力が「0」のとき第1カウンタ初期値入力端子51に入力した初期値Xが第1カウンタ設定手段31から入力し設定される。第1カウンタ32のカウント値は、第1カウンタ減算手段33がイネーブルのとき、その第1カウンタ減算手段33によって1ずつ減算される。第1カウンタ判定手段34は、第1カウンタ32のカウンタ値が「0」か否かを判定し、「0」のとき出力「0」を出す。
【0016】
また、35は固定の初期値Yが格納された第2カウンタ設定手段、36は第2カウンタ、37は第2カウンタ減算手段、38は第2カウンタ判定手段である。第2カウンタ36は、第2カウンタ判定手段38の出力が「0」のとき第2カウンタ設定手段35に格納された初期値Yが入力し設定される。第2カウンタ36のカウント値は、第2カウンタ減算手段37がイネーブルのとき、その第2カウンタ減算手段37によって1ずつ減算される。第2カウンタ判定手段38は、第2カウンタ36のカウンタ値が「0」か否かを判定し、「0」のとき出力「0」を出す。
【0017】
39はステータスレジスタであり、状態0のとき状態1に変化させ、また状態1で且つ第1カウンタ判定手段34の出力が「0」のとき状態2に変化させ、さらに状態2で且つ第2カウンタ判定手段38の出力が「0」のときその状態0に変化させる。
【0018】
40はステータスレジスタ39が状態0のときクロックφ1のパルスを出力する第1パルス出力手段、41はステータスレジスタ39が状態1のときクロックφ2のパルスを定期的に出力する第2パルス出力手段、42はこの第2パルス出力手段41から出力するクロックφ2のパルスをそのパルス幅の1/2だけ遅延したクロックφ3のパルスを発生する第3パルス出力手段である。
【0019】
さて、第1カウンタ初期値入力端子51に入力した初期値Xが例えば「3」であり、第2カウンタ設定手段35に固定の「2」の初期値Yが設定されているとする。初期状態では第1カウンタ判定手段34の出力が「0」であるので、第1カウンタ設定手段31が入力端子51の初期値X=「3」を第1カウンタ32にセットする。また、初期状態で第2カウンタ判定手段38の出力も「0」であるので、第2カウンタ設定手段35が初期値Y=「2」を第2カウンタ36にセットする。
【0020】
ステータスレジスタ39は初期状態では状態0であり、そのとき第1パスル発生手段40によってクロックφ1のパルスが1個出力する。この後、ステータスレジスタ39は状態0→状態1に変化し、これにより第2パルス出力手段41が動作を開始しクロックφ2を発生する。さらに第3パルス出力手段42からクロックφ3が発生する。
【0021】
また、ステータスレジスタ39が状態1であることによって、第1カウンタ減算手段33がイネーブルとなり、第1カウンタ32を1個ずつ定期的に減算させる。この間、第2パルス出力手段41、第3パルス出力手段42はクロックφ2、φ3を第1カウンタ32の減算周期と同一周期で出し続ける。
【0022】
そして、第1カウンタ32のカウント値が減算の結果「0」になると、第1カウンタ判定手段34がそれを判定し、第1カウンタ設定手段31によって第1カウンタ32に初期値X=「3」が再度設定されると共に、ステータスレジスタ39が状態1→状態2に変化する。この結果、第1カウンタ減算手段33は動作を停止し、また第2パルス出力手段41のクロックφ2、第3パルス出力手段42のクロックφ3は、3個のパルスが出た後に停止する。
【0023】
上記のように、ステータスレジスタ39が状態2になると、今度は第2カウンタ減算手段37がイネーブルとなって第2カウンタ36の減算が開始される。これにより第2カウンタ36の値が「2」→「1」→「0」になると、第2カウンタ判定手段39がその「0」を判定する。よって、ステータスレジスタ39が状態2→状態0に変化する。
【0024】
これにより、再度第1パルス出力手段40からクロックφ1の1個のパルスが発生し、同時にステータスレジスタ39が状態0→状態1に変化し、第1カウンタ減算手段33が動作して、上記と同じ動作が繰り返される。
【0025】
以上のように、第1カウンタ初期値入力端子51に入力した初期値Xに応じて図1のクロックφ2,φ3のパルス数が決定され、A/D変換の分解能が決まる。また、第2カウンタ設定手段35に予め格納した初期値Yによって、図1のスリープ期間SPが決定される。よって、クロックφ1の周期、つまりサンプリング周期は第1カウンタ初期値入力端子51に入力した初期値Xと第2カウンタ設定手段35に予め格納した初期値Yの合計値によって決められることになる。
【0026】
[A/D変換装置の実施形態2]
図5はA/D変換装置の実施形態2を示す図であり、前記したA/D変換器10とクロックφ1,φ2,φ3を生成するクロック生成回路30Bからなる。
【0027】
このクロック生成回路30Bは、図6に示すように構成されている。この図6において図4におけるものと同一のもには同一の符号を付けた。この図6の構成が図4の構成と異なるところは、第1カウンタ設定手段31に固定の初期値Xを予め格納しておき、第2カウンタ設定手段35に任意の初期値Yを外部入力するための第2カウンタ初期値入力端子52を設けた点である。
【0028】
したがって、本実施形態では、クロックφ2,φ3のパルス数、つまりA/D変換の分解能は固定値となるが、スリープ期間SPを外部から任意の値に設定することができる。よって、クロックφ1の周期であるサンプリング周期をスリープ期間SPの変化により任意に変化させる構成となる。
【0029】
[A/D変換装置の実施形態3]
図7はA/D変換装置の実施形態3を示す図であり、前記したA/D変換器10とクロックφ1,φ2,φ3を生成するクロック生成回路30Cからなる。
【0030】
このクロック生成回路30Cは、図8に示すように構成されている。この図8において図4におけるものと同一のもには同一の符号を付けた。この図8は、図4と図6の構成を合体させたものであり、第1カウンタ設定手段31に任意の初期値Xを外部入力するための第1カウンタ初期値入力端子51を設け、第2カウンタ設定手段35に任意の初期値Yを外部入力するための第2カウンタ初期値入力端子52を設けたものである。
【0031】
したがって、本実施形態では、クロックφ2,φ3のパルス数、つまりA/D変換の分解能を外部から任意に設定し、且つスリープ期間SPも外部から任意に設定することができる。よって、分解能およびサンプリング周波数の両者を外部から任意に設定可能となる。
【0032】
【発明の効果】
以上から本発明によれば、A/D変換の分解能を決める第2、第3クロックのパルス数を任意に設定したり、サンプリング周波数を決める第1クロックのパルス周期を任意に設定でき、使用目的に応じたA/D変換を行うことができる。このため、A/D変換装置の小型化、低消費電力化、低価格化等を同時に実現できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のA/D変換のタイミングチャートである。
【図2】サイクリック型A/D変換器のブロック図である。
【図3】A/D変換装置の実施形態1のブロック図である。
【図4】図3のクロック生成回路の詳細ブロック図である。
【図5】A/D変換装置の実施形態2のブロック図である。
【図6】図5のクロック生成回路の詳細ブロック図である。
【図7】A/D変換装置の実施形態3のブロック図である。
【図8】図7のクロック生成回路の詳細ブロック図である。
【符号の説明】
10:A/D変換器、11:信号入力端子、12:第1スイッチ、13:第2スイッチ、14:第3スイッチ、15:2倍乗算器、16:減算器、17:比較器、18:セレクタ、19:シフトレジスタ、20:信号出力端子
30A,30B,30C:クロック生成回路、31:第1カウンタ設定手段、32:第1カウンタ、33:第1カウンタ減算手段、34:第1カウンタ判定手段、35:第2カウンタ設定手段、36:第2カウンタ、37:第2カウンタ減算手段、38:第2カウンタ判定手段、39:ステータスレジスタ、40:第1パルス出力手段、41:第2パルス出力手段、42:第3パルス出力手段
51:第1カウンタ初期値入力端子、52:第2カウンタ初期値入力端子

Claims (4)

  1. (1).ステータスレジスタが状態0のとき第1クロックのパルスを1個出力し、且つ該ステータスレジスタを状態1にする、
    (2).前記ステータスレジスタが状態1になると、第1カウンタの値を1ずつ減算させ、該減算毎に第2クロックのパルスを1個ずつ出力し、且つ該第2クロックのパルスより所定時間遅延した第3クロックのパルスを1個ずつ出力する、
    (3).前記減算により前記第1カウンタの値が「0」になると、前記第1カウンタに初期値Xをセットし、且つ前記ステータスレジスタを状態2にし、且つ第2カウンタの値を1ずつ減算させる、
    (4).前記減算により前記第2カウンタの値が「0」になると、前記第2カウンタに初期値Yをセットし、且つ前記ステータスレジスタを状態0にする、
    (5).前記(1)〜(4)の処理を繰り返し、
    かつ前記初期値X又は前記初期値Yの少なくとも一方を外部から入力させる、
    ことを特徴とするクロック生成方法。
  2. (1).入力信号を前記請求項1に記載の第1クロックのパルスによりサンプリングし、該サンプリングされた信号を前記請求項1に記載の第3クロックのパルスのタイミングで基準信号と比較し、該比較結果を1ビット目のA/D変換データとして出力する、
    (2).前記基準信号との比較対象とされた信号を2倍した値を前記請求項1に記載の第2クロックのパルスでサンプリングしたものから、前記1ビット目のA/D変換結果に応じた値を前記請求項1に記載の第2クロックのパルスでサンプリングしたものを減算し、該減算結果を前記請求項1に記載の第3クロックのパルスのタイミングで基準信号と比較して比較結果を2ビット目のA/D変換データとして出力する、
    (3).(2)の処理を請求項1に記載の初期値X−1の回数だけ繰り返す、
    ことを特徴とするA/D変換方法。
  3. 第1カウンタと、
    該第1カウンタの値が「0」か否かを判定する第1カウンタ判定手段と、
    該第1カウンタ判定手段が「0」と判定したとき前記第1カウンタに初期値Xを設定する第1カウンタ設定手段と、
    第2カウンタと、
    該第2カウンタの値が「0」か否かを判定する第2カウンタ判定手段と、
    該第2カウンタ判定手段が「0」と判定したとき前記第2カウンタに初期値Yを設定する第2カウンタ設定手段と、
    自身が状態0のとき状態1に変化し、状態1で且つ前記第1カウンタ判定手段が「0」を判定したとき状態2に変化し、状態2で且つ前記第2カウンタ判定手段が「0」を判定してたとき状態0に変化するステータスレジスタと、
    該ステータスレジスタが状態0のとき第1クロックのパルスを1個出力する第1パルス出力手段と、
    前記ステータスレジスタが状態1のとき前記第1カウンタの減算を行う第1カウンタ減算手段と、
    前記ステータスレジスタが状態1のとき前記第1カウンタの減算回数だけ第2クロックのパルスを出力する第2パルス出力手段と、
    該第2パルス出力手段から出力するパルスを遅延した第3パルスを出力する第3パルス出力手段と、
    前記ステータスレジスタが状態2のとき前記第2カウンタの減算を行う第2カウンタ減算手段とを具備し、
    前記初期値X又は前記初期値Yの少なくとも一方が外部から入力される、
    ことを特徴とするクロック生成回路。
  4. 入力信号を前記請求項3に記載の第1クロックのパルスでサンプリングする第1スイッチと、
    信号を前記請求項3に記載の第2クロックのパルスでサンプリングする第2および第3スイッチと、
    前記請求項3に記載の第3クロックのパルスにより入力信号を基準信号と比較する比較器と、
    該比較器の出力信号を格納するシフトレジスタと、
    該比較器の出力信号に応じた値を切り替えて前記第3スイッチに入力させるセレクタと、
    前記比較器に入力する信号を2倍して前記第2スイッチに入力させる2倍乗算器と、
    前記第1クロックのパルスにより前記第1スイッチでサンプリングされた信号を前記比較器に入力させ、且つ前記第2クロックのパルスにより第2スイッチでサンプリングされた信号から前記第2クロックのパルスにより前記第3スイッチにサンプリングされた信号を減算して前記比較器に入力させる減算器と、
    を具備することを特徴とするA/D変換装置。
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