JP2003318674A - ゲイン調整装置 - Google Patents

ゲイン調整装置

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JP2003318674A
JP2003318674A JP2002116298A JP2002116298A JP2003318674A JP 2003318674 A JP2003318674 A JP 2003318674A JP 2002116298 A JP2002116298 A JP 2002116298A JP 2002116298 A JP2002116298 A JP 2002116298A JP 2003318674 A JP2003318674 A JP 2003318674A
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Japan
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gain
signal
gain value
value
zero
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JP2002116298A
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English (en)
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Tetsuo Noguchi
哲郎 野口
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲイン設定を入力信号の任意のタイミングで
行っても波形ひずみを生ずることがないゲイン調整装置
を提供する。 【解決手段】 デコード回路13はゲイン設定信号をバ
イナリmビットの第1ゲイン値にデコードし、これをゲ
イン値保持回路14で保持する。ゼロクロス検出回路1
2は入力信号の符号ビットにより入力信号のアナログ波
形の振幅が0となるタイミングを検出してゼロクロス信
号を出力し、これに基づいてゲイン値保持回路14は第
2ゲイン値を出力する。ゲイン調整回路11は、nビッ
トからなる入力信号と第2ゲイン値とを乗算器15によ
り演算し、ゼロクロス点において波形が連続した出力信
号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音声信号や画像信号
等の信号処理装置に関し、特にゲイン設定信号に応じて
ゲイン調整を行うゲイン調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音声信号や画像信号をディジタルサンプ
リングデータに変換してゲイン調整を行うゲイン調整装
置は、オーディオ機器、音声合成装置、携帯電話、デー
タ処理装置、電子楽器等の分野において広く用いられて
いる。ディジタル信号のゲイン調整装置は、入力信号の
ゲイン調整を波形信号における任意の位置で行うことが
できる。
【0003】図12は従来のゲイン調整装置の基本構成
を示すブロック図であり、ゲイン調整回路81とデコー
ド回路82から構成されている。同図において音声信号
等のアナログ信号は、図示しないA/D変換器によって
nビットのディジタル入力信号83に変換された後、ゲ
イン調整回路81に入力される。一方、デコード回路8
2はゲイン設定信号84をデコードして、mビットから
なるゲイン値信号85を生成する。
【0004】入力信号83とゲイン値信号85は、ゲイ
ン調整回路81の乗算器86により演算され、設定され
たゲイン値に応じてディジタル的に増幅され、nビット
からなる出力信号87を出力する。そして、この出力信
号87を図示しないD/A変換器によってアナログ信号
に変換することにより、増幅されたアナログ音声信号を
得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図12に示す従来のゲ
イン調整装置において、ゲイン設定信号84は入力信号
83に対して任意のタイミングで入力される。例えば、
図13の波形図において、図13(a)に示す入力信号
のアナログ波形上のA点においてゲインを小さくするゲ
イン設定信号が入力された場合は、図12に示したゲイ
ン調整装置によりA点からゲイン調整処理がなされる。
したがって、得られる出力信号87をアナログ信号に復
した波形は、図13(b)における円内Bに示すように
不連続な波形となる。このような波形ひずみは、例えば
音声信号の場合にこれを再生すると、クリック音等の異
常音となって現れることがある。
【0006】これを解決するには、ゲイン設定信号84
を入力した後に入力信号83をゲイン調整回路81に入
力するか、若しくは外部からのゲイン設定信号84の到
来タイミングを入力信号のアナログ波形の振幅が0とな
る位置に合わせるなど、煩雑なシステム的ケアをする必
要がある。このため従来のゲイン調整装置では、これを
汎用的に用いることが難しいという問題点があった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、入力信号に対してゲイン設定を任意
のタイミングで行っても、波形ひずみを生ずることがな
くゲイン調整が可能なゲイン調整装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゲイン設定信
号に応じて入力信号のゲイン調整を行うゲイン調整装置
であって、前記入力信号のアナログ波形のゼロクロスタ
イミングを検出するゼロクロス検出手段と、前記ゲイン
設定信号をデコードして第1のゲイン値を出力するデコ
ード手段と、前記第1のゲイン値を保持し、前記ゼロク
ロスタイミングと同期して第2のゲイン値を出力するゲ
イン値保持手段と、前記入力信号と前記第2のゲイン値
とを演算するゲイン演算手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0009】上記構成によれば、ゲイン設定信号による
入力信号のゲイン調整を入力信号のアナログ波形の振幅
がゼロ付近であるタイミングで行われるので、波形ひず
みを低減することが可能となる。
【0010】また、本発明は、ゲイン設定信号に応じて
入力信号のゲイン調整を行うゲイン調整装置であって、
前記入力信号のアナログ波形のゼロクロスタイミングを
検出するゼロクロス検出手段と、前記ゲイン設定信号を
デコードして第1のゲイン値を出力するデコード手段
と、前記第1のゲイン値を保持し、前記ゼロクロスタイ
ミングと同期して第2のゲイン値を出力するゲイン値保
持手段と、前記ゲイン設定信号が変更された際の変更前
後における前記第1のゲイン値の大小を比較するゲイン
値比較手段と、前記比較結果に基づき、前記ゲイン設定
信号の変更後において第1のゲイン値が大きいときは前
記第1のゲイン値を選択し、小さいときは前記第2のゲ
イン値を選択してそれぞれ第3のゲイン値として出力す
るゲイン値選択手段と、前記入力信号と前記第3のゲイ
ン値とを演算するゲイン演算手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0011】上記構成によれば、ゲイン設定信号が変更
されてゲインが増加又は減少するいずれの場合において
も、入力信号をゲイン処理して得られる出力信号のアナ
ログ波形は連続したものとなり、ゲイン調整における波
形ひずみを低減することが可能となる。
【0012】また、本発明は、ゲイン設定信号に応じて
入力信号のゲイン調整を行うゲイン調整装置であって、
前記入力信号のアナログ波形のゼロクロスタイミングを
検出するゼロクロス検出手段と、前記ゲイン設定信号を
デコードして第1のゲイン値を出力するデコード手段
と、前記第1のゲイン値を保持し、前記ゼロクロスタイ
ミングと同期して第2のゲイン値を出力するゲイン値保
持手段と、前記ゲイン設定信号が変更された際、その変
更タイミングが前記ゼロクロスタイミングに略一致して
行われた場合は前記第2のゲイン値を選択し、それ以外
の場合は前記第1のゲイン値を選択してそれぞれ第3の
ゲイン値として出力するゲイン値選択手段と、前記入力
信号と前記第3のゲイン値を演算するゲイン演算手段
と、前記ゲイン設定信号の変更時における前記入力信号
のアナログ波形の振幅と前記ゲイン演算手段による前記
入力信号と前記第3のゲイン値を演算した後のアナログ
波形の振幅最大値との間を直線で近似して補間する波形
補間手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、ゲイン設定時の入力信
号と、振幅最大値との間を直線補間により波形を連続的
に変化させてゲイン調整が行われるので、波形ひずみを
低減させた出力信号が得られる。
【0014】また、本発明は、上記いずれかの構成にお
いて、前記入力信号は符号ビットを含むバイナリコード
からなるディジタル信号であり、前記ゼロクロス検出手
段は、前記符号ビットの変化により前記入力信号のアナ
ログ波形のゼロクロスを検出するものであり、前記ゲイ
ン演算手段は、前記入力信号と前記第2又は第3のゲイ
ン値とを乗算するものであることを特徴とする。
【0015】上記構成によれば、入力信号のゲイン調整
を簡単な回路構成で実現可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。以降に示す第1ないし第3実施形
態において、本発明に係るゲイン調整装置を詳細に説明
する。なお、各図面において、共通の構成要素及び信号
にはそれぞれ同一の符号、信号名を付してある。
【0017】[第1実施形態]図1は本発明の第1実施
形態に係るゲイン調整装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0018】ゲイン調整装置は、符号ビットを含むnビ
ットのバイナリコードからなる入力信号をゲイン値に応
じて演算するゲイン調整回路(ゲイン演算手段に相当す
る)11と、入力信号をディジタル変換する前のアナロ
グ波形において振幅が0値となるゼロクロスタイミング
を検出するゼロクロス検出回路(ゼロクロス検出手段に
相当する)12と、ゲイン設定信号をデコードしてmビ
ットの第1ゲイン値を出力するデコード回路(デコード
手段に相当する)13と、第1ゲイン値を保持し、ゼロ
クロス信号に基づいて第2ゲイン値を出力するゲイン値
保持回路(ゲイン値保持手段に相当する)14とを有し
て構成される。
【0019】次に、図1に示したゲイン調整装置の動作
について、図2に示す波形図を併せて参照しながら説明
する。図2において、(a)は入力信号、(b)はゼロ
クロス信号、(c)は出力信号を示す。ここでは図2
(a)に示すように入力信号のアナログ波形上のA点で
ゲイン設定信号が入力された場合について考える。な
お、調整前の入力信号及び出力信号のアナログ信号レベ
ルをL1、ゲイン設定信号による調整後の出力信号のア
ナログ信号レベルをL2とする。
【0020】ゲイン設定信号はデコード回路13に入力
され、ゲインレベルを示すバイナリmビットの第1ゲイ
ン値にデコードする。この第1ゲイン値はゲイン値保持
回路14に入力されて保持される。
【0021】ゼロクロス検出回路12はD−FF16と
EX−OR17から構成されており、入力信号の最上位
ビットである符号ビットをD−FF16にラッチし、符
号ビットが0から1、又は1から0に変化した場合にク
ロックに同期して図2(b)に示すようなゼロクロスタ
イミングを表すゼロクロス信号を出力する。
【0022】ゲイン値保持回路14は、保持していた第
1ゲイン値をゼロクロス信号の立ち上がりと同期した第
2ゲイン値としてゲイン調整回路11へ出力する。
【0023】ゲイン調整回路11は、nビットの入力信
号とmビットの第2ゲイン値を、図2(a),(c)に
示すように入力信号の振幅が0付近であるB点から乗算
器15による乗算を開始する。これにより、ゲイン調整
を行った出力信号のアナログ波形は、図2(c)に示す
ように調整前後の信号波形をゼロクロス点で繋いだよう
な連続したものとなる。
【0024】このように、第1実施形態では、入力信号
のアナログ波形の振幅が増大する方向に向かっている際
にゲイン設定信号が入力した場合、従来発生したような
出力信号の不連続な波形を解消することが可能となり、
ゲイン調整における波形ひずみを小さくすることができ
る。
【0025】[第2実施形態]図3は本発明の第2実施
形態に係るゲイン調整装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0026】ゲイン調整装置は、図1に示した第1実施
形態の構成に加え、ゲイン設定信号が変更された場合
に、変更前後のゲイン値の大小を比較するゲイン値比較
回路(ゲイン値比較手段に相当する)21と、ゲイン調
整回路11へ入力するゲイン値を選択するセレクタ(ゲ
イン値選択手段に相当する)22とを有して構成され
る。なお、図1と同じ構成については、同一符号を付し
て説明を省略する。
【0027】次に、図3に示したゲイン調整装置の動作
について、図4に示す波形図を併せて参照しながら説明
する。図4において、(a)は入力信号、(b)はゼロ
クロス信号、(c),(d)は出力信号を示す。ここで
は入力信号のアナログ波形上のA点でゲイン設定信号が
変更された場合について考える。
【0028】デコード回路13においてデコードされた
mビットからなる第1ゲイン値は、ゲイン値保持回路1
4に入力されると同時に、ゲイン値比較回路21及びセ
レクタ22に入力される。
【0029】ゲイン値比較回路21はD−FF23と減
算器24から構成されており、D−FF23には予めゲ
イン設定信号が変更される以前の第1ゲイン値が保持さ
れている。ゲイン設定信号が変更されると、クロック1
に同期するクロック2のタイミングでD−FF23に保
持されていた第1ゲイン値を出力し、減算器24により
新たにデコードした第1ゲイン値を減算する。そして、
演算結果の符号を表す最上位ビットを選択信号としてセ
レクタ22に向けて出力する。
【0030】ここで、セレクタ22の動作について説明
する。まず、選択信号が“0”の場合、すなわち新たに
設定されたゲイン値が、以前に設定されていたゲイン値
より小さい場合(アナログ信号レベルを調整前のL1か
らこれより小さいL2に調整する場合)は、セレクタ2
2は第2ゲイン値を選択し、これをゲイン調整回路11
に入力する。すると、第1実施形態の場合と同様に、図
4(a),(c)に示すように入力信号のアナログ波形
の0付近のタイミングであるB点においてゲイン調整が
行われ、調整前後の信号波形をゼロクロス点で繋いだよ
うな連続したアナログ波形の出力信号h1が出力され
る。
【0031】一方、選択信号が“1”の場合、すなわち
新たに設定されるゲイン値が以前のゲイン値より大きい
場合(アナログ信号レベルを調整前のL1からこれより
大きいL3に調整する場合)は、セレクタ22は第1ゲ
イン値を選択し、これをゲイン調整回路11に入力す
る。これにより、ゲイン調整回路11によるゲイン調整
はゲイン設定信号が変更されると同時、すなわち図4
(a),(d)に示すように入力信号のアナログ波形の
A点において行われ、ゲインが増加する方向に擬似的に
連続したようなアナログ波形の出力信号h2が出力され
る。
【0032】したがって第2実施形態によれば、ゲイン
設定信号が変更されてゲイン値がさらに増加又は減少す
るいずれの場合においても、入力信号をゲイン処理して
得られる出力信号のアナログ波形は連続したものとな
り、ゲイン調整における波形ひずみを低減することがで
きる。
【0033】[第3実施形態]図5は本発明の第3実施
形態に係るゲイン調整装置の構成を示すブロック図であ
る。図5において図1と同じ構成については、同一符号
を付す。
【0034】ゲイン調整装置は、符号ビットを含むnビ
ットのバイナリコードからなる入力信号をゲイン値に応
じて演算するゲイン調整回路31と、入力信号をディジ
タル変換する前のアナログ波形において振幅が0値とな
るゼロクロスタイミングを検出するゼロクロス検出回路
12と、ゲイン設定信号をデコードしてmビットの第1
ゲイン値を出力するデコード回路13と、第1ゲイン値
を保持してゼロクロス信号に基づいて第2ゲイン値を出
力するゲイン値保持回路14と、ゼロクロス信号に応じ
て第1ゲイン値と第2ゲイン値のいずれかを選択するセ
レクタ32とを有して構成される。
【0035】さらに、ゲイン調整回路31は、波形補間
手段として、乗算器15、出力信号の補間信号を生成す
る直線補間回路33、スイッチ34及びスイッチ制御回
路35を有して構成される。
【0036】次に、図5に示したゲイン調整装置の動作
について、図6及び図7に示す波形図を併せて参照しな
がら説明する。図6において、(a)は入力信号、
(b)はゼロクロス信号、(c)は出力信号を示す。ま
た、図7において、(a)は入力信号、(b)はゼロク
ロス信号、(c),(d)は出力信号を示す。
【0037】先ず、図6に示すように、入力信号のアナ
ログ波形がゼロクロスする位置、すなわち図6(a)の
ように波形振幅がほぼ0付近のC点のタイミングでゲイ
ン設定信号が到来した場合について考える。このとき、
ゼロクロス信号の値は“1”となり、セレクタ32は第
2ゲイン値を選択してこれを第3ゲイン値としてゲイン
調整回路31に出力する。
【0038】ゲイン調整回路31では、スイッチ制御回
路35からスイッチ切替信号が出力され、スイッチ34
の接点aを閉じる。これにより、乗算器15によりnビ
ットの入力信号とmビットの第3ゲイン値の演算が行わ
れ、出力信号のアナログ波形は図6(c)に示すように
信号波形をゼロクロス点で繋いだような連続した波形と
なって、ひずみが小さい波形を得ることができる。
【0039】次に、図7に示すように、入力信号のアナ
ログ波形上において、図7(a)のように任意のタイミ
ングであるA点でゲイン設定信号が到来した場合につい
て考える。このとき、ゼロクロス信号の値は“0”とな
っており、セレクタ32は第1ゲイン値を選択し、これ
を第3ゲイン値としてゲイン調整回路31に出力する。
【0040】この場合、直線補間回路33は後述するよ
うにカウント値を出力しており、その間スイッチ制御回
路35からのスイッチ切替信号によりスイッチ34の接
点bが閉じ、直線補間回路33からの直線補間信号が選
択される。この直線補間の期間においては、出力信号の
アナログ波形として図7(c),(d)の円内に示すよ
うな直線的な波形が出力される。
【0041】そして、後述するように入力信号のアナロ
グ波形の振幅が最大となった時点で直線補間回路33か
らのカウント値の出力がなくなり、これに応じてスイッ
チ制御回路35はスイッチ34を切り替えて接点aを閉
じ、接点bを開くように制御する。これにより、乗算器
15によって入力信号と第3ゲイン値の演算が行われ、
図7(c),(d)に示すようにゲイン調整前後の信号
波形を直線波形で繋いだような連続したアナログ波形の
出力信号j1,j2が出力される。このとき、アナログ
信号レベルを調整前のL1からこれより小さいL2に調
整する場合は、図7(c)に示すような出力信号j1と
なり、アナログ信号レベルを調整前のL1からこれより
大きいL3に調整する場合は、図7(d)に示すような
出力信号j2となる。
【0042】ここで、直線補間回路33の機能及び動作
について、図8を参照しながら説明する。図8は直線補
間回路の構成を示すブロック図である。
【0043】まず、乗算器41において、第3ゲイン値
と入力信号のダイナミックレンジを記憶したフルスケー
ル値保存回路42の出力とを演算し、設定されたゲイン
値における最大振幅値を出力する。この際、入力信号の
MSBを抽出し、MSBが0の時(入力信号が正の場
合)はスイッチ59の接点がEに接続され、最大振幅が
そのまま減算器43に入力される。MSBが1の時(入
力信号が負の場合)はスイッチ59の接点がFに接続さ
れ、最大振幅に−1を乗算器58で乗算した信号が減算
器43に入力される。次いで、減算器43により最大振
幅値からゲイン設定時の入力信号の振幅を減算処理し、
波形振幅差信号として接点Cに出力する。このとき同時
に、設定時の入力信号と−1を乗算器45で乗算した信
号を接点Dに出力する。
【0044】次に、サンプリング回数値信号を生成する
処理について説明する。直線補間を行う場合は、次の2
つの場合が考えられる。まず、ゲイン設定される位置が
最大振幅になる前に設定される場合である。この場合
は、ゲイン設定時から最大振幅までを直線補間すること
により連続した信号を得ることができる(図9参照)。
もう一つは、ゲイン設定される位置が最大振幅になった
後の場合である。この場合は、ゲイン設定時から次のゼ
ロクロス点に向かって直線補間を行うことにより連続し
た信号を得ることができる(図10参照)。そこで以上
の処理を以下で説明する構成により実現する。
【0045】まず、ゼロクロス信号をリセット信号と
し、さらにサンプリング周波数をクロックとしてカウン
トする波形位置カウンタ52により、入力信号のゼロク
ロス点から次のゼロクロス点までのサンプリング回数を
カウントする(図11(a),(B)参照)。次に、波
形位置カウンタ52によりゲイン設定する時点より以前
のカウント処理から、最大カウント値を抽出する。さら
に前記カウント値を、LSB側に1ビットシフトするビ
ットシフト回路53によりビットシフトし、1/2にし
て減算器54と加算器55とに出力する。この最大カウ
ント値の1/2の信号は、ゼロクロス点から次のゼロク
ロス点までの区間Tで信号が最大振幅となるカウント値
とする。
【0046】波形位置カウンタ52は、nビットのカウ
ンタを有してなり、現在入力されている波形のゼロクロ
ス点からゼロクロス点間の任意の位置のカウント値をカ
ウントしており、その波形位置(サンプリング回数)の
カウント値を減算器54に出力する。
【0047】減算器54では、最大振幅となるカウント
値から、ゲイン設定時のカウント値を減算処理し、接点
Aと加算器55に出力する。減算器54での処理結果が
正の場合、つまりゲイン設定時の波形位置カウント値が
最大カウント値の1/2より小さい場合は、入力信号は
最大振幅値になる前にゲイン設定されたことになる。こ
の場合は、図9に示すようにゲイン設定された時点S1
から最大振幅点に向かって直線補間される。このとき接
点Aに出力される信号は、ゲイン設定時から最大振幅に
向かうまでのサンプリング回数値信号となる。またこの
とき、減算処理した結果のMSBを抽出し、スイッチ5
6及び57にスイッチ制御信号として出力する。
【0048】また、減算器54での処理結果が負の場
合、つまりゲイン設定時の波形位置カウント値が最大カ
ウント値の1/2より大きい場合は、入力信号は最大振
幅値になった後にゲイン設定されたことになる。この場
合は、直線補間としては、図10に示すようにゲイン設
定された時点S2からゼロクロス点に向かって直線補間
されなければならない。そこで、加算器55ではさらに
最大カウント値の1/2の信号と減算処理された信号と
の加算処理を行い、接点Bに出力する。このとき接点B
に出力される信号は、ゲイン設定時から次のゼロクロス
点までのサンプリング回数値信号となる。
【0049】以上の処理により、ゲイン設定時から最大
振幅点までのサンプリング回数もしくは、ゲイン設定時
から次のゼロクロス点までのサンプリング回数を得るこ
とができる。
【0050】次に、直線補間の際の増加振幅信号を生成
する処理について説明する。まず減算器54での減算結
果が正の場合、つまり減算結果のMSBが0の場合は、
スイッチ56は接点Aに接続され、ゲイン設定時から最
大振幅までのサンプリング回数値信号が加算回数カウン
タ46と除算器44に入力される。またスイッチ57は
接点Cに接続され、波形振幅差信号が除算器44に入力
される。そして除算器44で(波形振幅差信号)÷(サ
ンプリング回数値信号)の処理を行い、振幅増加値を示
す増加振幅信号を出力する。
【0051】一方、減算器54での減算結果が負の場
合、つまり減算結果のMSBが1の場合は、スイッチ5
6は接点Bに接続され、ゲイン設定時から次のゼロクロ
ス点までのサンプリング回数値信号が加算回数カウンタ
46と除算器44に入力される。またスイッチ57は接
点Dに接続され、設定時入力信号と−1を乗算した信号
が除算器44に入力される。そして除算器44で(設定
時入力信号)×−1÷(サンプリング回数値信号)の処
理を行い、振幅増加値を示す増加振幅信号を出力する。
【0052】このとき、加算回数カウンタ46の出力で
あるカウンタ値は0になっており、これに基づいてスイ
ッチ47は開き、スイッチ48,49は閉じている。こ
の状態で、ゲイン設定時の入力信号と増加振幅信号とが
加算器50において加算され、ゲイン設定時からサンプ
リング周期Δtの間の直線補間信号として出力される。
【0053】同時に、サンプリング回数値信号が加算回
数カウンタ46に入力されてサンプリング回数分だけの
カウントを行って、スイッチ47〜49及び図5に示し
たスイッチ34を制御するためのカウンタ値信号を出力
する。そして、加算回数カウンタ46がカウント動作を
行ってカウンタ値信号が0以外のときは、スイッチ4
7、48は閉じ、スイッチ48は開いた状態となる。
【0054】遅延器51は直線補間信号をサンプリング
周期Δtだけ遅延させるもので、この出力であるΔt以
前の直線補間信号と現在の増加振幅信号とが加算器50
で加算され、次のサンプリング周期Δtにおける直線補
間信号を出力する。
【0055】以上の工程を繰り返し、振幅増加値が0に
なる、すなわち入力信号のアナログ波形の振幅が最大に
なると、加算回数カウンタ46は動作を停止してカウン
タ値が0となり、図5に示したスイッチ34の接点bが
開いて直線補間信号は出力信号として選択されなくな
る。
【0056】このように第3実施形態によれば、ゲイン
設定時における入力信号のアナログ波形の位置と振幅が
最大になる波形の位置の間を、直線補間回路33を用い
て直線で近似することにより、波形を連続させるように
ゲイン調整を行うことが可能となり、波形ひずみを低減
することができる。
【0057】上述した本発明の実施形態によれば、入力
信号のゼロクロスタイミングを検出し、これに同期して
ゲイン調整を行うことにより、出力信号の波形ひずみを
低減することができる。
【0058】また、設定されるゲインが以前のゲインよ
り大きい場合に、ゲイン設定信号と同時にゲイン調整を
行うことにより、出力信号のアナログ波形をゲインが増
加する方向に連続させて、ゲイン調整後の波形ひずみを
低減することができる。
【0059】さらに、ゲイン設定時における入力信号の
アナログ波形の位置と、振幅が最大になる波形の位置と
を直線補間回路を用いて直線で近似することにより、出
力信号のアナログ波形を連続させて、ゲイン調整後の波
形ひずみを低減することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明のゲイン調整
装置によれば、入力信号に対してゲイン設定を任意のタ
イミングで行っても、波形ひずみを生ずることがなくゲ
イン調整が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るゲイン調整装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るゲイン調整装置の
動作を説明するための波形図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るゲイン調整装置の
構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るゲイン調整装置の
動作を説明するための波形図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るゲイン調整装置の
構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係るゲイン調整装置の
動作を説明するための波形図であり、入力信号のアナロ
グ波形の振幅がほぼ0付近のタイミングでゲイン設定信
号が到来した場合を示した図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係るゲイン調整装置の
動作を説明するための波形図であり、入力信号の任意の
タイミングでゲイン設定信号が到来した場合を示した図
である。
【図8】本発明の第3実施形態に係るゲイン調整装置に
おける直線補間回路の構成を示すブロック図である。
【図9】本実施形態の直線補間回路において、ゲイン設
定時の波形位置カウント値が最大カウント値の1/2よ
り小さい場合の直線補間処理を示す図である。
【図10】本実施形態の直線補間回路において、ゲイン
設定時の波形位置カウント値が最大カウント値の1/2
より大きい場合の直線補間処理を示す図である。
【図11】本実施形態の直線補間回路に設けられる波形
位置カウンタの構成及び動作を説明する図である。
【図12】従来技術によるゲイン調整装置の構成を示す
ブロック図である。
【図13】従来技術によるゲイン調整装置の動作を説明
するための波形図である。
【符号の説明】
11、31 ゲイン調整回路 12 ゼロクロス検出回路 13 デコード回路 14 ゲイン値保持回路 21 ゲイン値比較回路 22、32 セレクタ 33 直線補間回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲイン設定信号に応じて入力信号のゲイ
    ン調整を行うゲイン調整装置であって、 前記入力信号のアナログ波形のゼロクロスタイミングを
    検出するゼロクロス検出手段と、 前記ゲイン設定信号をデコードして第1のゲイン値を出
    力するデコード手段と、 前記第1のゲイン値を保持し、前記ゼロクロスタイミン
    グと同期して第2のゲイン値を出力するゲイン値保持手
    段と、 前記入力信号と前記第2のゲイン値とを演算するゲイン
    演算手段と、 を備えたことを特徴とするゲイン調整装置。
  2. 【請求項2】 ゲイン設定信号に応じて入力信号のゲイ
    ン調整を行うゲイン調整装置であって、 前記入力信号のアナログ波形のゼロクロスタイミングを
    検出するゼロクロス検出手段と、 前記ゲイン設定信号をデコードして第1のゲイン値を出
    力するデコード手段と、 前記第1のゲイン値を保持し、前記ゼロクロスタイミン
    グと同期して第2のゲイン値を出力するゲイン値保持手
    段と、 前記ゲイン設定信号が変更された際の変更前後における
    前記第1のゲイン値の大小を比較するゲイン値比較手段
    と、 前記比較結果に基づき、前記ゲイン設定信号の変更後に
    おいて第1のゲイン値が大きいときは前記第1のゲイン
    値を選択し、小さいときは前記第2のゲイン値を選択し
    てそれぞれ第3のゲイン値として出力するゲイン値選択
    手段と、 前記入力信号と前記第3のゲイン値とを演算するゲイン
    演算手段と、 を備えたことを特徴とするゲイン調整装置。
  3. 【請求項3】 ゲイン設定信号に応じて入力信号のゲイ
    ン調整を行うゲイン調整装置であって、 前記入力信号のアナログ波形のゼロクロスタイミングを
    検出するゼロクロス検出手段と、 前記ゲイン設定信号をデコードして第1のゲイン値を出
    力するデコード手段と、 前記第1のゲイン値を保持し、前記ゼロクロスタイミン
    グと同期して第2のゲイン値を出力するゲイン値保持手
    段と、 前記ゲイン設定信号が変更された際、その変更タイミン
    グが前記ゼロクロスタイミングに略一致して行われた場
    合は前記第2のゲイン値を選択し、それ以外の場合は前
    記第1のゲイン値を選択してそれぞれ第3のゲイン値と
    して出力するゲイン値選択手段と、 前記入力信号と前記第3のゲイン値を演算するゲイン演
    算手段と、 前記ゲイン設定信号の変更時における前記入力信号のア
    ナログ波形の振幅と前記ゲイン演算手段による前記入力
    信号と前記第3のゲイン値を演算した後のアナログ波形
    の振幅最大値との間を直線で近似して補間する波形補間
    手段と、 を備えたことを特徴とするゲイン調整装置。
  4. 【請求項4】 前記入力信号は符号ビットを含むバイナ
    リコードからなるディジタル信号であり、 前記ゼロクロス検出手段は、前記符号ビットの変化によ
    り前記入力信号のアナログ波形のゼロクロスを検出する
    ものであり、前記ゲイン演算手段は、前記入力信号と前
    記第2又は第3のゲイン値とを乗算するものであること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のゲイン調
    整装置。
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