JP2004080109A - 画像形成装置、画像形成方法およびその方法をコンピュータに実行させる画像形成プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法およびその方法をコンピュータに実行させる画像形成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像における網点の粒状性、解像性の向上を図りつつ、かつ処理時間を短縮することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】量子化閾値マトリクスを利用して、画像データを量子化データに変換する量子化手段202を備える画像形成装置100において、量子化データを出力する出力装置の印字特性および前記画像データの画像特性のうち少なくとも一つに応じて定められた前記量子化閾値マトリクスを設定する設定手段210を備え、量子化手段202は、設定手段210によって設定された量子化閾値マトリクスを利用して画像データを量子化データに変換する。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成装置に関し、特に量子化閾値マトリクスを利用して、画像データを量子化データに変換する量子化手段を備える画像形成装置、画像処理方法、および画像形成プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置における中間調再現法として、ディザ法、濃度パターン法、および誤差拡散法が一般的に知られている。
【0003】
ディザ法は、複数の画素を利用して、所定の階調を表現する方法であり、カラー画像にディザ法を利用する場合、その組合せにより色を表現する。一般的な印刷に用いられているディザ法は、粒状性に優れ、中間調画像を滑らかに表現することができる。ディザ法に代表されるいわゆる面積階調法では、階調性を得るために解像性が劣化してしまう。また、網点のような印刷画像に対して周期性画像を発生するディザ法では、モアレが発生しやすい。
【0004】
誤差拡散法は、原画像に忠実に解像性を保ちながら階調を表現することができるため、文字画像の再現に適している。しかし、写真など中間調画像においては、孤立のドットが分散し、または不規則に連結して配置されるため、網点の粒状性が悪く、特異なテクスチャが発生する場合がある。また、特に電子写真方式のプリンタでは、孤立のドットが形成されるため画像が不安定であり、また濃度ムラにより粒状性が劣化しやすく、またバンディングが発生しやすい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
誤差拡散処理では、周辺画素の量子化誤差に対して積和演算を行うので、処理が複雑であり、処理に長時間を要する。特に、画像出力密度化が高くなるにつれ単位面積当たりの画素数が増し、演算量が増える。具体的には、画素密度が600dpiから1200dpiになれば画素数は4倍、2400dpiでは16倍と解像度の2乗に比例して増加する。したがって、処理の高速化が望まれている。
【0006】
誤差拡散処理における高速化を目的とした技術としては、例えば、特開平7−295527号公報では、入力画像データを倍率変換して高解像度化し、多値誤差拡散によって階調数を低下させ、その結果を濃度パターン法またはディザ法によりさらに高解像度に2値化する方法が開示されている。これは、高速で充分な階調の2値画像信号を得ること、モアレやロゼッタパターンをなくすことを目的としている。しかし、この方法においては、ドット配置が、高密度になるほどドット再現性が悪くなり、画質は向上しない。さらに、濃度パターン法やディザ法による配列では画像は周期性を持ち、モアレが発生する場合がある。
【0007】
また、特開平11−155064号公報には、低解像度(600dpi)で誤差拡散して2値化したデータをパターンマッチングにて高解像度(1200dpi)の2値画像データに変換する方法が開示されている。これは、少ないバッファメモリ、少ない処理でハイライトの粒状性を大幅に改善することを目的としているが、600dpiの誤差拡散処理に比べて画質の向上は芳しくない。
【0008】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、画像における網点の粒状性、解像性など、画質の向上を図りつつ、かつ処理時間を短縮することのできる画像形成装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、量子化閾値マトリクスを利用して、画像データを量子化データに変換する量子化手段を備える画像形成装置において、前記量子化データを出力する出力装置の印字特性および前記画像データの画像特性のうち少なくとも一つに応じて定められた前記量子化閾値マトリクスを設定する設定手段を備え、前記量子化手段は、前記設定手段によって設定された前記量子化閾値マトリクスを利用して前記画像データを前記量子化データに変換することを特徴とする。
【0010】
ここで、出力装置の印字特性とは、出力装置によって出力される画像における粒状性の優劣、鮮鋭性の優劣など、出力装置における出力性能である。また、画像データの画像特性とは、画像の種類や画像の階調などの画像の特徴である。また、画像の種類とは、例えば、文字を表す画像や、絵柄を表す画像などが含まれる。
【0011】
また、一の画像に文字を表す領域および絵柄を表す領域が含まれている場合には、設定手段は、各領域ごとに異なる量子化閾値マトリクスを設定し、量子化手段は、各領域ごとに異なる量子化閾値マトリクスを利用してもよい。
【0012】
この請求項1の発明によれば、量子化手段は、量子化データを出力する出力装置の印字特性および画像データの画像特性のうち少なくとも一つに応じた量子化閾値マトリクスを利用して、画素データを量子化データに変換することができるので、出力装置および画像データに適した量子化処理を行うことができる。したがって、形成された画像における網点の粒状性および安定性を向上させることができるので、より良好な画像を得ることができる。
【0013】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の画像形成装置において前記設定手段は、前記出力装置の機種に応じて定められた前記量子化閾値マトリクスを設定することを特徴とする。
【0014】
この請求項2の発明によれば、出力装置の機種に応じて定められた量子化閾値マトリクスを設定することができるので、各出力装置の機種毎の印字特性に応じた、適当な量子化処理を行うことができる。このように、出力装置に適した出力データを形成することができるので、より良好な画像を形成することができる。
【0015】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記設定手段は、前記出力装置に設定された出力モードに応じて定められた前記量子化閾値マトリクスを設定することを特徴とする。
【0016】
ここで、出力モードとは、出力すべき画像の種類に関するモードであって、例えば絵柄に適した出力条件が設定される絵柄モード、文字に適した出力条件が設定される文字モードなどである。具体的には、絵柄に適した出力条件とは、粒状性が良好となるような設定条件であって、文字に適した出力条件とは、鮮鋭性が良好となるような設定条件である。
【0017】
この請求項3の発明によれば、量子化手段は、出力装置に設定された出力モードに応じて、すなわち出力すべき画像に応じて定められた量子化閾値マトリクスを利用するので、出力すべき画像に適した量子化処理を行うことができる。従って、より良好な画像を形成することができる。
【0018】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記設定手段は、前記画像データが表す画像の種別に応じて定められた前記量子化閾値マトリクスを設定することを特徴とする。
【0019】
この請求項4の発明によれば、量子化手段は、画像データが表す画像に応じて定められた量子化閾値マトリクスを利用するので、出力すべき画像に適した量子化処理を行うことができる。従って、より良好な画像を形成することができる。
【0020】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記設定手段は、前記画像データが表す画像の階調差とほぼ等しい差を示す、量子化閾値の最大値および最小値を有する前記量子化閾値マトリクスを設定することを特徴とする。
【0021】
この請求項5の発明によれば、量子化手段は、量子化閾値の最大値および最小値の差分が画像の階調差とほぼ等しい量子化閾値マトリクスを利用するので、形成された画像における網点の粒状性および安定性を向上させることができる。このように、粒状性および安定性に優れた画像を形成することができる。
【0022】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記設定手段は、前記印字特性および前記画像特性のうち少なくとも一つに応じて定められた、所定の値であるステップ幅ずつ異なる量子化閾値を有する前記量子化閾値マトリクスを設定することを特徴とする。
【0023】
ここで、ステップ幅とは、量子化閾値マトリクスに含まれる量子化閾値を昇順に並べた場合に隣接する量子化閾値間の差分である。
【0024】
この請求項6の発明によれば、量子化手段は、印字特性および画像特性に応じたステップ幅に設定された量子化閾値マトリクスを利用することができるので、例えば、画像が文字を示している場合には、量子化閾値間のステップ幅が比較的小さい量子化閾値マトリクスを利用することにより、鮮鋭性を向上させることができ、画像が絵柄を示している場合には、量子化閾値間のステップ幅が比較的大きい量子化閾値マトリクスを利用することにより、画像を形成する網点の粒状性を向上させることができる。また例えば、画像における粒状性が劣る場合には、ステップ幅が比較的大きい量子化閾値マトリクスを利用することにより、粒状性を向上させることができ、画像の鮮鋭性が劣る場合には、ステップ幅が比較的小さい量子化閾値マトリクスを利用することにより、鮮鋭性を向上させることができる。このように、画像の特性に応じた良好な画像を形成することができる。
【0025】
また、請求項7にかかる発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記設定手段は、隣接して配置された同一の量子化閾値を含む量子化閾値ブロックを有する前記量子化閾値マトリクスを設定することを特徴とする。
【0026】
この請求項7の発明によれば、設定手段によって設定される量子化閾値マトリクスは、隣接して配置された同一の量子化閾値を含む量子化閾値ブロックを有している。したがって、全て異なる量子化閾値を有する量子化閾値マトリクスを設定する場合に比べて、処理を容易にすることができる。また、このように量子化閾値ブロックを有する量子化閾値マトリクスを利用した場合でも、量子化閾値ブロックを有さない量子化閾値マトリクスを利用して形成された画像に比べて遜色ない画像を形成することができる。
【0027】
また、請求項8にかかる発明は、請求項7に記載の画像形成装置において、前記設定手段は、当該量子化閾値マトリクスの略中央から周辺に向けて量子化閾値が大きくなるように配置された複数の量子化閾値ブロックを有する量子化閾値マトリクスを設定することを特徴とする。
【0028】
この請求項8の発明によれば、設定手段によって設定される量子化閾値マトリクスにおいては、当該量子化閾値マトリクスの内部から周辺に向けて量子化閾値が略昇順になるように複数のブロックが配列されているので、粒状性のよい網点を形成することができる。したがって、より良好な画像を形成することができる。
【0029】
また、請求項9にかかる発明は、請求項6から8のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記設定手段は、第1のステップ幅ずつ異なる量子化閾値を含む第1のステップ幅ブロックと、第2のステップ幅ずつ異なる量子化閾値を含む第2のステップ幅ブロックとを有する量子化閾値マトリクスを設定することを特徴とする。
【0030】
この請求項9の発明によれば、量子化閾値マトリクスは、量子化閾値間のステップ幅の異なる2以上の領域を有するので、画像データの階調毎に網点の形状および発生を制御することができる。これにより、所定の階調における網点の粒状性や安定性を向上させることができるので、より良好な画像を得ることができる。
【0031】
また、請求項10にかかる発明は、請求項9に記載の画像形成装置において、前記設定手段は、前記第1のステップ幅が第2のステップ幅よりも大きく、かつ前記第1のステップ幅ブロック内の量子化閾値が前記第2のステップ幅ブロック内の量子化閾値よりも小さい量子化閾値マトリクスを設定することを特徴とする。
【0032】
この請求項10の発明によれば、量子化手段が利用する量子化閾値マトリクスに含まれる比較的小さい量子化閾値を有する第1のステップ幅ブロックにおけるステップ幅は、比較的大きい量子化閾値を有する第2のステップ幅ブロックにおけるステップ幅に比べて大きいので、ハイライトにおける網点の安定性および粒状性を向上させることができる。したがって、より良好な画像を得ることができる。
【0033】
また、請求項11にかかる発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の画像形成装置において、複数の量子化閾値マトリクスを保持する量子化閾値マトリクス保持手段をさらに備え、前記設定手段は、前記量子化閾値マトリクス保持手段から、所定の前記量子化閾値マトリクスを選択することを特徴とする。
【0034】
この請求項11の発明によれば、量子化閾値マトリクス保持手段が複数の量子化閾値マトリクスを予め保持しているので、量子化閾値マトリクス保持手段から条件に応じて選択された量子化閾値マトリクスを選択し、これを利用することができる。したがって、設定手段は、量子化閾値マトリクスを作成する処理を省略することができる。このように簡単な処理により、良好な画像を形成することができる。
【0035】
また、請求項12にかかる発明は、請求項1から11のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記量子化手段は、量子化における誤差を利用して画像データを量子化データに変換し、前記量子化手段による変換後の前記量子化データを、当該量子化データの変換前の画像データの解像度に比べて高い解像度の画像データに変換し、当該画像データにおけるドットオンの画素位置を決定する位置制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0036】
この請求項12の発明によれば、元の画像データの解像度において、画素データを量子化データに変換し、量子化データを高解像度化するので、高解像度化することにより処理時間が長くなるのを避けつつ、高解像度の画像を形成することができる。
【0037】
また、請求項13にかかる発明は、請求項1から12のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記設定手段は、多色を示す画像データの各色について前記量子化閾値マトリクスを設定し、前記量子化手段は、前記設定手段によって設定された前記量子化閾値マトリクスを利用して、多色を示す画像データの各色のデータを量子化データに変換することを特徴とする。
【0038】
この請求項13の発明によれば、量子化手段は、画像データが多色を示す場合には、各色毎に決定された量子化閾値マトリクスを利用することができるので、例えば、各色毎に、スクリーン角をつけたり、線数を異ならせるなど、視覚特性にあった設定にすることができる。このように、各色毎に異なる量子化閾値マトリクスを利用することにより、良好な画像を形成することができる。
【0039】
また、請求項14にかかる発明は、量子化閾値マトリクスを利用して、画像データを量子化データに変換する量子化手段を備えた画像形成装置において、前記量子化閾値マトリクスにおいて、前記量子化手段が前記量子化閾値マトリクスに含まれる量子化閾値を利用する順に沿って、前記量子化閾値が略降順に配列されていることを特徴とする。
【0040】
この請求項14の発明によれば、量子化閾値マトリクスにおける量子化閾値は、量子化手段が量子化閾値を利用する順に沿って、略降順に配列されている。すなわち、先に処理される量子化閾値が大きい値なのでドットが発生しにくくなる。これにより、ドットによって形成される網点の安定性および粒状性を向上させることができる。したがって、より良好な画像を形成することができる。
【0041】
また、請求項15にかかる発明は、請求項14に記載の画像形成装置において、前記量子化閾値マトリクスにおいて、前記量子化手段が前記量子化閾値を利用する順に沿って、所定の階調における前記量子化閾値が略降順に配列されていることを特徴とする。
【0042】
この請求項15の発明によれば、量子化閾値マトリクスにおける所定の階調の量子化閾値は、量子化手段が量子化閾値を利用する順に沿って、略降順に配列されているので、その量子化閾値の大きさに対応する階調を表す網点の形状の安定性および粒状性を向上させることができる。これにより、より良好な画像を形成することができる。
【0043】
また、請求項16にかかる発明は、請求項14または15に記載の画像形成装置において、前記量子化手段は、前記画像のうち網点で表現すべき領域に対して、前記量子化閾値が略降順に配列された前記量子化閾値マトリクスを利用することを特徴とする。
【0044】
この請求項16の発明によれば、量子化手段は、画像のうち網点で表現すべき領域に対して、量子化閾値が略降順に配列された量子化閾値マトリクスを利用するので、網点で表現したい領域にのみ、網点を形成させ、それ以外の領域に対しては、網点を発生させるべき周期よりも細かい周期でドットを発生させることにより、細部の再現性を向上させることができる。このように、画像に応じて、量子化閾値マトリクスを切り替えることにより、より良好な画像を形成することができる。
【0045】
また、請求項17にかかる発明は、量子化閾値マトリクスを利用して、画像データを量子化データに変換する画像形成方法において、前記量子化データを出力する出力装置の印字特性および前記画像データの画像特性のうち少なくとも一つに応じて定められた前記量子化閾値マトリクスを設定する設定ステップと、前記設定ステップにおいて設定された前記量子化閾値マトリクスを利用して前記画像データを前記量子化データに変換する量子化ステップとを備えたことを特徴とする。
【0046】
この請求項17の発明によれば、量子化ステップにおいて、量子化データを出力する出力装置の印字特性および画像データの画像特性のうち少なくとも一つに応じた量子化閾値マトリクスを利用して、画素データを量子化データに変換することができるので、出力装置および画像データに適した量子化処理を行うことができる。したがって、形成された画像における網点の粒状性および安定性を向上させることができるので、より良好な画像を得ることができる。
【0047】
また、請求項18にかかる発明は、量子化閾値マトリクスを利用して、画像データを量子化データに変換する量子化ステップを備えた画像形成方法において、前記量子化ステップにおいて利用される前記量子化閾値マトリクス内の量子化閾値は、当該量子化ステップが当該量子化閾値を利用する順に沿って、略降順に配列されていることを特徴とする。
【0048】
この請求項18の発明によれば、量子化閾値マトリクスにおける量子化閾値は、量子化ステップにおいて量子化閾値が利用される順に沿って、略降順に配列されている。すなわち、先に処理される量子化閾値が大きい値なのでドットが発生しにくくなる。これにより、ドットによって形成される網点の安定性および粒状性を向上させることができる。したがって、より良好な画像を形成することができる。
【0049】
また、請求項19にかかる発明は、量子化閾値マトリクスを利用して、画像データを量子化データに変換する画像形成プログラムにおいて、前記量子化データを出力する出力装置の印字特性および前記画像データの画像特性のうち少なくとも一つに応じて定められた前記量子化閾値マトリクスを設定する設定ステップと、前記設定ステップにおいて設定された前記量子化閾値マトリクスを利用して前記画像データを前記量子化データに変換する量子化ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0050】
この請求項19の発明によれば、量子化ステップにおいて、量子化データを出力する出力装置の印字特性および画像データの画像特性のうち少なくとも一つに応じた量子化閾値マトリクスを利用して、画素データを量子化データに変換することができるので、出力装置および画像データに適した量子化処理を行うことができる。したがって、形成された画像における網点の粒状性および安定性を向上させることができるので、より良好な画像を得ることができる。
【0051】
また、請求項20にかかる発明は、量子化閾値マトリクスを利用して、画像データを量子化データに変換する量子化ステップをコンピュータに実行させる画像形成プログラムにおいて、前記量子化ステップにおいて利用される前記量子化閾値マトリクス内の量子化閾値は、当該量子化ステップが当該量子化閾値を利用する順に沿って、略降順に配列されていることを特徴とする。
【0052】
この請求項20の発明によれば、量子化閾値マトリクスにおける量子化閾値は、量子化ステップにおいて量子化閾値が利用される順に沿って、略降順に配列されている。すなわち、先に処理される量子化閾値が大きい値なのでドットが発生しにくくなる。これにより、ドットによって形成される網点の安定性および粒状性を向上させることができる。したがって、より良好な画像を形成することができる。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置、画像処理方法、およびその方法をコンピュータに実行させる画像形成プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0054】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1である画像形成装置の構成を示すブロック図である。なお、画像形成装置は、レーザプリンタ、デジタル複写機、カラーレーザプリンタ、デジタルカラー複写機などであってもよい。
【0055】
画像形成装置100は、読み取りデータを補正するスキャナ系処理ユニット110と、デジタル画像を加工および修正するデジタル画像処理ユニット120と、書き込み用LD(レーザーダイオード)132を変調する書込系処理ユニット130とを備えている。
【0056】
スキャナ系処理ユニット110は、CCD112と、AGC114と、AD変換部116と、シェーディング補正部118とを有している。CCD112は、画像データを読み取る。AGC114は、CCD112が読み取った600dpiのアナルグデータのデータレベルを調整する。AD変換部116は、画素毎のアナログデータを1画素当たり8bitのデジタル値に変換する。そして、シェーディング補正部118は、読み取りCCD112における画素および照度のばらつきを補正する。そして、画像データは、デジタル画像処理ユニット120へ送られる。
【0057】
デジタル画像処理ユニット120は、フィルタ処理部122と、主走査変倍部124と、γ補正部126と、中間調処理部128とを有している。フィルタ処理部122は、MTF補正により画像の振幅を補正し、平滑化処理により中間調画像を滑らかに表現するよう補正する。主走査変倍部124は、複写倍率に応じて主走査方向に変倍処理する。γ補正部126は、γ補正により書き込み濃度に変換する。中間調処理部128は、中間調処理を行い、1ドット当たり1bitまたは2bitのデータに変換し、変換後の画像データを書込系処理ユニット130へ送出する。これ以外にも、地肌除去処理、フレア除去処理、スキャナγ、および画像編集などをさらに行ってもよい。
【0058】
図2は、中間調処理部128の詳細な機能を示す機能ブロック図である。中間調処理部128は、量子化部202と、誤差演算部204と、減算器206と、加算器208と、変換部230と、位置制御部232と、設定部210と、量子化閾値マトリクス保持部212と、指定受付部220と、画像認識部224と、出力装置認識部226とを備えている。
【0059】
量子化部202、誤差演算部204、減算器206、および加算器208の協働により、所定の量子化閾値マトリクスを利用して、低解像度の入力データ(600dpi)の画素単位で、多値誤差拡散法を利用して、入力データの各画素に対応する画素データを、量子化データに変換する。なお、量子化部202は、画像データに含まれるC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)各色についてそれぞれ別個の量子化閾値マトリクスを利用して、各色のデータをそれぞれ量子化データに変換する。他の例としては、多値誤差拡散法にかえて、平均誤差最小法を利用してもよい。
【0060】
変換部230および位置制御部232は協働により、量子化部202によって変換された量子化データを出力データとしての1200dpiにおける2値データに変換する。
【0061】
一方、指定受付部220は、ユーザからの指示を受け付け、設定部210へ送る。すなわち、ユーザは、指示受付部220を介して、設定すべき量子化閾値マトリクスを指定することができる。
【0062】
画像認識部224は、加算器208を介して量子化部202に入力される画像データの画像特性を認識する。ここで、画像特性とは、画像の種別や、画像の階調などの画像の特徴である。また、画像の種別とは、例えば文字を表す画像や絵柄を表す画像などである。なお、画像認識部224は、取得した画像特性を設定部210へ送る。なお、画像認識部224は、具体的には、エッジ検出などによって、画像データが示す画像が文字を表す文字画像であるか、絵柄を表す絵柄画像であるかを認識する。
【0063】
出力装置認識部226は、画像データを出力すべき出力装置としてのプリンタの印字特性を認識する。具体的には、出力装置認識部226は、出力装置の機種と、各機種に対応する印字特性とを対応付けた対応テーブル(図示せず)を保持しており、この対応テーブルを利用して、出力装置の機種から印字特性を決定する。なお、出力装置認識部226は、画像形成装置100にインストールされたプリンタドライバからプリンタの機種等を認識する。なお、ここで印字特性とは、当該出力装置から出力される画像における網点の粒状性の優劣を示す情報、出力される画像の鮮鋭性の優劣を示す情報等である。出力装置認識部226は、認識した印字特性を設定部210へ送る。
【0064】
他の例としては、出力装置認識部226は、プリンタドライバに基づいて、プリンタの最高解像度など印字特性に関する情報を取得できる場合には、プリンタドライバから印字特性を取得してもよい。
【0065】
量子化閾値マトリクス保持部212は、量子化部202が利用すべき、CMYK各色それぞれについての量子化閾値マトリクスを有している。
【0066】
設定部210は、量子化部202によって変換された後のデータ、すなわち、さらに変換部230および位置制御部232によって変換された後の1200dpiの2値データを出力すべき出力装置の印字特性および処理対象となる画像データの画像特性のうち、少なくとも一方に応じて定められた量子化閾値マトリクスを設定する。すなわち、設定部210は、印字特性および画像特性のうち少なくとも一方に応じて、量子化閾値マトリクス保持部212に保持される量子化閾値マトリクス内の量子化閾値を変更し、変更後の量子化閾値マトリクスを量子化部202が利用すべき量子化閾値マトリクスとして設定する。
【0067】
なお、設定部210は、出力装置認識部226から出力装置における印字特性を取得する。また、設定部210は、画像認識部224から画像特性を取得する。設定部210はまた、指定受付部220を介してユーザからの指定を受け取った場合には、指定に基づいて量子化閾値マトリクスを設定する。すなわち、量子化部202は、設定部210によって設定された量子化閾値マトリクスを利用して画像データを量子化データに変換する。
【0068】
図3は、量子化閾値マトリクス保持部212に保持されている、Y色に対応するデータに対して利用されるY版の量子化閾値マトリクスを示している。なお、量子化閾値マトリクス150は、600dpiの画素データを、1200dpiの量子化データに変換する場合に利用されるマトリクスであって、量子化閾値マトリクス150内の各セル154は、1200dpiにおける1画素に相当する。すなわち、4セル分が、600dpiにおける1画素に相当する。量子化閾値マトリクス150は、量子化閾値ax(x=1,2,・・・5), by(y=1,2,・・・12), cw(w=1,2,・・・9), dz(z=1,2,・・・11)を有している。ここで、ax,by,cw,dzは、整数値を示す。各量子化閾値ax(x=1,2,・・・5), by(y=1,2,・・・12), cw(w=1,2,・・・9), dz(z=1,2,・・・11)は、それぞれこの順にステップ幅ずつ大きくなる値である。ここで、ステップ幅とは、量子化閾値を上記のように昇順に並べた場合におけるn番目の量子化閾値と、(n+1)番目の量子化閾値との差分である。例えば、ステップ幅が4の場合は、ax(x=1,2,・・・5)の値は、順に、40,44,48,52,56である。
【0069】
このように、量子化閾値マトリクス内の量子化閾値は、量子化閾値の最小値を含む最小領域152を中心として、中心から離れるにつれて放射状に量子化閾値が大きくなるように設定されている。なお、図3に示す量子化閾値の配置は、一例に過ぎず、最小領域152から離れるにつれて、放射状に量子化閾値が大きくなるとは、厳密に量子化閾値が昇順に配置されている必要はなく、概して大きくなっていればよい。したがって、大小が逆に配置されている領域があってもよい。また、最小領域152は、必ずしも量子化閾値の最小値を含む必要はなく、概して小さい量子化閾値が設定されている領域であればよい。
【0070】
設定部210は、図3において説明した量子化閾値マトリクスにおけるステップ幅を決定する。以下、設定部210が、指定受付部220、画像認識部224、および出力装置認識部226から受け取った情報に基づいて、ステップ幅を変更する処理について説明する。
【0071】
設定部210は、画像特性に示される画像データが表す画像の種別に応じて量子化閾値マトリクスにおけるステップ幅を変更する。また、設定部210は、出力装置の機種から認識された印字特性に応じて量子化閾値マトリクスにおけるステップ幅を変更する。すなわち、設定部210は、出力装置の機種に応じて量子化閾値マトリクスにおけるステップ幅を変更する。
【0072】
以下、図4を参照しつつ、設定部210の具体的な処理ステップについて説明する。図4は、設定部210が量子化閾値マトリクス内の量子化閾値の値を決定するアルゴリズムを示している。本実施の形態においては、量子化閾値マトリクス保持部212に保持される量子化閾値マトリクスが、文字画像に適し、かつ標準的な性能の出力装置に適した設定になっている。
【0073】
設定部210は、画像認識部224から画像特性を取得する。そして、取得した画像特性が、画像データが絵柄画像である旨を示す場合(S200,Yes)、設定部210は、量子化閾値マトリクス保持部212に保持されている量子化閾値マトリクスにおけるステップ幅にxを加算する(S202)。また、出力装置認識部226から取得した印字特性が、出力装置における網点の粒状性が劣る旨を示す場合には(S204,Yes)、設定部210は、ステップ幅にyを加算する(S206)。
【0074】
絵柄画像の場合、および出力装置において形成される網点の粒状性が劣る場合には、網点の粒状性を向上させる必要がある。そこでこのように量子化閾値マトリクスにおけるステップ幅を大きくすることにより、各ドットにより網点を形成する場合には、網点の形状を整えることができる。また、濃度が均一な個所においては網点を構成するドット数のばらつきが減少するため、濃度変動も減少するので、粒状性を向上させ、安定化させることができる。
【0075】
一方、量子化データを出力すべき出力装置において形成される画像の鮮鋭性が劣る場合には(S208,Yes)、ステップ幅をwだけ減ずる(S210)。出力装置において形成される画像の鮮鋭性が劣る場合には、鮮鋭性を向上させる必要がある。そこで、このように量子化閾値マトリクスにおけるステップ幅を小さくすることにより、鮮鋭性を向上させることができる。
【0076】
なお、上記x,y,wは、いずれも任意の整数である。x,y,wのうち少なくとも2つが同一の値であってもよい。また、これらの値は、ユーザによって予め設定されていてもよい。
【0077】
このように、設定部210は、量子化すべき画像データの画像特性および量子化データを出力すべき出力装置の印字特性により適したステップ幅を設定することができる。すなわち、画像特性および印字特性に適した量子化閾値マトリクスを設定することができる。
【0078】
次に、設定部210により設定された量子化閾値マトリクスを利用して、画素データを量子化データに変換する処理について詳細に説明する。以下、図3に示したY版の量子化閾値マトリクスを利用して、画像データのうちYのデータを量子化データに変換する処理について説明する。
【0079】
以下、図5を参照しつつ、600dpiの画素データを、5値誤差拡散処理により量子化し、さらに1200dpiの1bitデータとして出力する場合の処理について説明する。
【0080】
図5は、図3において示した量子化閾値マトリクス150における600dpiにおける1画素分を示している。Y版では1200dpiでの6×6画素のディザ閾値マトリクスから600dpiでの3×3画素のディザ閾値マトリクスが4コ作成される。なお、図5は、図3に示す量子化閾値マトリクス150の一部を示している。これにより、1200dpiにおいて200線近傍の網点が形成される。
【0081】
図5に示すように、600dpiにおける1画素に相当する4つのセル162,164,166,168に対して、(110,130,150,160)が量子化閾値としてセットされている。この場合、量子化部202は、この1画素に対応する画素データが110未満であれば0を出力し、画素データが110以上130未満であれば64を出力し、画素データが130以上150未満であれば128を出力し、画素データが150以上160未満であれば192を出力し、画素データが160以上であれば255を出力する。このように、量子化部202は、入力された画素データを5値の量子化データに変換する。
【0082】
そして、誤差演算部204、減算器206、および加算器208により、画素データと、この画素データにおける量子化結果との差分が算出され、この差分は、その画素における誤差として、その画素データが示す画素の近傍に配置された画素に加算される。
【0083】
次に、変換部230および位置制御部232は、協働により、量子化部202によって量子化された量子化データを、当該量子化データの変換前の画像データにおける解像度に比べて高い解像度の画像データに変換し、画像データにおけるドットオンとすべき画素の位置を決定する。
【0084】
具体的には、変換部230および位置制御部232は、5値化された量子化データをさらに1200dpiの出力データに変換する。このとき、まず出力ドット数が算出される。5値化による量子化データが0の場合にはドット数を0とし、64の場合には、ドット数を1、128の場合にはドット数を2、192の場合にはドット数を3、255の場合にはドット数を4と決定する。
【0085】
次に、ドットの出力位置を決定する。図5に示す1200dpiにおける4つのセル212,214,216,218のうちドットが出力されるべき位置は、各セルに配置された量子化閾値の大きさに基づいて決定される。具体的には、量子化閾値の昇順にドットが配置される。すなわち、図5に示す1200dpiにおける4つのセル162,164,166,168においては、右下のセル166、右上のセル164、左上のセル162、左下のセル168の順にドットが形成される。また、量子化閾値の配列は、各画素ごとに異なっているので、画素位置によってドットの形成順序を変更することができる。このようにして、画素位置を制御することにより、網点を形成しやすくすることができる。
【0086】
以上のように、600dpiの画素データに対してその画素に対応して設定された4つの量子化閾値を用いて5値化誤差拡散処理を行い、その量子化結果を1200dpiにおける2×2画素のドットに対する2値のデータとして出力する。
【0087】
図6は、2値出力での処理後の絵柄画像に対する出力データを示している。なお、出力データにおいては、200線の網点が形成されている。このように、網点の安定性・粒状性を向上させることができた。また、600dpiの画素単位で誤差演算を行うので、処理を高速化できる。
【0088】
他の例としては、量子化閾値マトリクスは、さらにドット集中型の量子化閾値を用いてもよい。さらにまた、網点状にドットが集中するように出力ドット位置を制御してもよい。これにより、粒状性・安定性をさらに向上させることができる。
【0089】
次に、量子化閾値マトリクス保持部212に保持される量子化閾値マトリクスについて説明する。量子化閾値マトリクス212は、CMYK各色の色データに対し、異なる量子化閾値マトリクスを保持している。図7(a)は、K版の量子化閾値マトリクス310、図7(b)は、C版の量子化閾値マトリクス320、図7(c)は、M版の量子化閾値マトリクス330を示している。
【0090】
なお、CMYK各色の色データにそれぞれ利用されるC版、M版、Y版、およびK版の量子化閾値マトリクスは、いずれもスクリーン角がつけられている。C版、M版、Y版、およびK版の量子化閾値マトリクスにおけるスクリーン角は、それぞれ18.4(108.4)度、18.4(71.6)度、0度、および45度である。
【0091】
このように角度を付けて構成することで版ずれや色にごりなどを軽減できる。また、各色のディザ閾値数がほぼ同じで、網点の核からの成長順もほぼ同様なので見た目に違和感のないバランスの良い画像を形成できる。
【0092】
また、各色に対応する量子化閾値マトリクスの線数はほぼ同じ200線近傍であり、600dpiにおいて、2次元に展開した繰り返し単位セルは、図3に示したY版の量子化閾値マトリクス150においては3×3画素で構成されている。これ以外の色の量子化閾値マトリクスには、スクリーン角がついており、K版における繰り返し単位セルは4×4画素で構成され、C版、M版における繰り返し単位セルは10×10画素で構成されている。
【0093】
Y版の量子化閾値マトリクス150は、36個の量子化閾値を有している。K版の量子化閾値マトリクス310は、32個の量子化閾値を有し、C版およびM版の量子化閾値マトリクス320,330は、いずれも40個の量子化閾値を有している。
【0094】
図7(a)に示すK版の量子化閾値マトリクス310においては、最小領域312を中心とし、中心から離れるにつれて放射状に量子化閾値が大きくなるように設定されている。
【0095】
同様に、図7(b)に示すC版の量子化閾値マトリクス320においては、最小領域322を中心とし、中心から離れるにつれて放射状に量子化閾値が大きくなるように設定されている。また、図7(c)に示すM版の量子化閾値マトリクス330においては、最小領域332を中心とし、中止から離れるにつれて放射状に量子化閾値が大きくなるように設定されている。
【0096】
これらCMK各色の量子化閾値マトリクスにおける量子化閾値の設定方法およびこれらの量子化閾値マトリクスを利用した画素データの量子化処理は、Y版の量子化閾値マトリクスを利用した場合において説明した処理と同様である。
【0097】
次に、図8を参照しつつ、画像形成装置100において、量子化された出力データを出力する構成について説明する。図8は、画像形成装置100における印刷にかかる構成を示す概略図である。画像形成装置100は、画像読み取り装置としてのスキャナ1400と、画像形成部としてのレーザプリンタからなる画像記録装置1411と、後述する回路とを有する。スキャナ1400は、平坦な原稿台1403上に載置された製本原稿などの原稿を照明ランプ1502により照明し、その反射光像をミラー群1503〜1505およびレンズ1506を介して読み取りセンサー1507に結像するとともに、照明ランプ1502及びミラー群1503〜1505の移動により原稿を走査して原稿の画像情報を読み取り、電気的な画像信号に変換する。読み取りセンサー1507で得られた画像信号は後述する回路を介してプリンタ1411へ送られる。
【0098】
スキャナ1400は、600dpiで1画素当たり8bit、すなわち256階調で読み取ったデータを送出する。プリンタ1411においては、露光手段としての書き込み光学ユニットからなる書き込み装置1508は、上記画像信号を光信号に変換して感光体からなる像担持体、例えば感光体ドラム1509に露光して原稿画像に対応した光書き込みを行うことにより静電潜像を形成する。書き込み光学ユニット1508は、半導体レーザを発光駆動制御部で上記画像信号により駆動して画像信号により強度変調されたレーザ光を出射させ、このレーザ光を回転多面鏡1510により偏向走査してf/θレンズ及び反射ミラー1511を介して感光体ドラム1509へ照射する。
【0099】
プリンタ1411は、標準として主走査副走査方向とも1200dpiで2値データ、すなわち1ドットをオンかオフで書きこみ、高精細な画像を形成する。また、書きこみレーザ光を高速変調して、1ドット当たり2bitデータ、すなわち4値で書きこむモードも備えている。さらに、モードに応じて書きこみ解像度を可変する機能を備え、2400dpi、あるいは主走査方向1200dpi、副走査方向600dpiの縦横偏平なピッチで書きこむことも可能である。
【0100】
感光体ドラム1509は、駆動部により回転駆動されて矢印の如く時計方向に回転し、帯電手段としての帯電器1512により一様に帯電された後に、書き込み光学ユニット1508による露光で静電潜像が形成される。この感光体ドラム1509上の静電潜像は、現像装置1513により現像されてトナー像となり、また、転写紙からなる転写材が複数の給紙部1514〜1518、手差し給紙部1519のいずれかからレジストローラ1520へ給紙される。
【0101】
レジストローラ1520は感光体ドラム1509上のトナー像にタイミングに合わせて転写紙を送出し、転写ベルト1521は転写電源から転写バイアスが印加されて転写紙を搬送するとともに、感光体ドラム1509上のトナー像を転写紙へ転写させる。転写紙は、搬送ベルト1521により搬送されて定着部1522によりトナー像が定着され、排紙トレイ1523へコピーとして排出される。また、感光体ドラム1509は、トナー像転写後にクリーニング装置1524によりクリーニングされて徐電器1525により徐電され、次の画像形成動作に備える。
【0102】
以上述べた画像形成装置100において特徴的な量子化処理のプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フロッピー(R)ディスク(FD)、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0103】
また、本実施形態の量子化処理のプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。
【0104】
本実施形態にかかる量子化処理のプログラムは、画像形成装置100で上記記憶媒体から読み出して実行することにより主記憶装置上にロードされ、上記ソフトウェア構成で説明した各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0105】
(実施の形態2)
実施の形態2にかかる画像形成装置100の量子化閾値マトリクス保持部212に保持される量子化閾値マトリクスにおける量子化閾値の配置が、実施の形態1にかかる画像形成装置100において保持される量子化閾値マトリクスにおける量子化閾値の配置と異なっている。この点で、実施の形態2にかかる画像形成装置100は、実施の形態1にかかる画像形成装置100と異なる。
【0106】
図9は、実施の形態2における画像形成装置100の量子化閾値マトリクス保持部212に保持される量子化閾値マトリクスを示している。図9(a)は、Y版の量子化閾値マトリクス340を示している。図9(b)は、K版の量子化閾値マトリクス350を示している。図9(c)は、C版の量子化閾値マトリクス360の一部を示している。図9(d)は、M版の量子化閾値マトリクス370の一部を示している。
【0107】
図9(a)に示すY版の量子化閾値マトリクス340は、量子化閾値の最小値a1を示す複数の画素を有するa1量子化閾値ブロック342と、a1よりも大きい量子化閾値を示す複数の画素を有するb1量子化閾値ブロックと、以降昇順に量子化閾値c1,d1,e1,f1,g1,h1,i1を示す量子化閾値の画素を有する各量子化閾値ブロックを有する。そして、上記量子化閾値のうち最小の量子化閾値a1を有するa1量子化閾値ブロック300を中心とし、中心から離れるにつれて放射状に量子化閾値の値が大きくなるように各ブロックが配置されている。
【0108】
例えば、副走査方向348に沿って、a1量子化閾値ブロック342、b1量子化閾値ブロック344、f1量子化閾値ブロック345、およびi1量子化閾値ブロック346がこの順に配置されている。すなわち、量子化閾値は、a1、b1、f1、i1の順に配置されており、a1量子化閾値ブロック342から離れる程、量子化閾値の値が大きくなっている。
【0109】
このように、実施の形態2にかかる量子化閾値マトリクスは、同一の量子化閾値を含む複数のブロックを有するので、設定を容易にすることができる。このように、複数の画素に対して同一の量子化閾値を設定した場合であっても、実施の形態1において説明した量子化処理の場合と同様に、出力される画像における粒状性を向上させることができ、また画像の鮮鋭性を向上させることができる。
【0110】
また、各ブロックは、a1量子化閾値ブロックを中心に、各量子化閾値ブロックの示す量子化閾値の値が放射線状に順に大きくなるように配置されているので、網点の粒状性を向上させることができる。
【0111】
なお、実施の形態2にかかる画像形成装置100におけるこれ以外の構成および動作は、実施の形態1にかかる画像形成装置100における構成および動作と同様である。
【0112】
(実施の形態3)
実施の形態3にかかる画像形成装置100は、量子化閾値マトリクス保持部212に保持される量子化閾値マトリクスにおける量子化閾値の配置が、実施の形態1および実施の形態2にかかる画像形成装置100において保持される量子化閾値マトリクスにおける量子化閾値の配置とは異なっている。この点で、実施の形態3にかかる画像形成装置100は、実施の形態1および実施の形態2にかかる画像形成装置100と異なる。
【0113】
図10は、実施の形態3における画像形成装置100の量子化閾値マトリクス保持部212に保持されるY版の量子化閾値マトリクス380を示している。量子化閾値マトリクス380においては、比較的小さい量子化閾値を中心として、中心から離れるにつれてより大きな量子化閾値が配置されている。すなわち、網点が形成されるよう設定されている。さらに、量子化閾値マトリクス380は、第1のステップ幅ブロック382と、第1のステップ幅ブロック382の周囲に配置された第2のステップ幅ブロック382とを有している。第1のステップ幅ブロック382に含まれる量子化閾値のステップ幅は、第2のステップ幅ブロック384に含まれる量子化閾値のステップ幅に比べて大きい。例えば、中心領域382におけるステップ幅が6であって、周辺領域384におけるステップ幅が1であってもよい。なお、第1のステップ幅ブロック382は、比較的小さい量子化閾値ax(x=1,2・・・15)を含み、第2のステップ幅ブロック384は、比較的大きい量子化閾値by(y=1,2・・・21)を含んでいる。
【0114】
このように、最小領域のステップ幅を他の領域のステップ幅に比べて大きくすることにより、ドット発生が網点形状となる際のハイライトでの安定化により粒状性の向上を図ることができる。
【0115】
さらに、実施の形態3にかかる画像形成装置100においては、設定部210は、実施の形態1において図4を用いて説明したアルゴリズムに基づいて、複数のステップ幅それぞれを変更する。ここで、複数のステップ幅とは、同一の量子化閾値マトリクス内に設定された複数のステップ幅である。このとき、各ステップ幅をそれぞれ独立に変更してもよく、また他の例としては、それぞれ同一の大きさだけ変更してもよい。
【0116】
図11は、量子化閾値マトリクスにおける位置と、量子化閾値マトリクスに設定される量子化閾値の大きさとの関係を示す概念的なグラフを示す図である。
【0117】
図11に示すグラフの横軸は、量子化閾値マトリクスにおける量子化閾値の最小値が配置される位置からの距離を示している。縦軸は、量子化閾値の大きさを示している。
【0118】
図10に示した量子化閾値マトリクス380における量子化閾値は、曲線440を示す。このように、量子化閾値が比較的小さい領域、すなわちハイライトにおけるステップ幅を大きく設定することにより、ハイライトにおける網点形状の安定化を図ることができる。すなわち、ドットにより形成される網点の粒状性を向上させることができる。なお、曲線412は、曲線440と同様にハイライトでのステップ幅が大きく、ハイライト部における網点形状の安定化により、粒状度を向上させることができる。また、曲線414は、ハイライト部及びシャドウ部におけるステップ幅がミドルにおけるステップ幅に比べて大きい量子化閾値マトリクスにおける量子化閾値に対応する。この場合、ハイライト部及びシャドウ部における網点の形状を整えることができる。
【0119】
このように、網点の粒状性を向上させたい階調におけるステップ幅を大きく設定することによって、所望の階調における網点の粒状性を向上させることができる。
【0120】
なお、実施の形態3にかかる画像形成装置100におけるこれ以外の構成および動作は、実施の形態1および実施の形態2にかかる画像形成装置100における構成および動作と同様である。
【0121】
(実施の形態4)
実施の形態4にかかる画像形成装置100は、量子化閾値マトリクス保持部212に保持される量子化閾値マトリクスにおける量子化閾値の配置が、他の実施の形態にかかる画像形成装置100において保持される量子化閾値マトリクスにおける量子化閾値の配置と異なっている。この点で、実施の形態4にかかる画像形成装置100は、他の実施の形態にかかる画像形成装置100と異なる。実施の形態4にかかる画像形成装置100に保持される量子化閾値マトリクスにおける量子化閾値は、当該画像形成装置100において、画素データが処理される処理方向512に沿って、すなわち、量子化部202が量子化閾値を利用する順番に沿って、量子化閾値の大きさが概して降順になるように配列されている。
【0122】
図12、図13を参照しつつ、実施の形態4における量子化閾値マトリクスの概略について説明する。なお、説明の便宜上、解像度を変換しない場合の、4×4セル単位の量子化閾値マトリクスについて説明する。図12(b)は、実施の形態4における量子化閾値マトリクス620に配置される量子化閾値の規則を説明するための図である。また、図12(a)は、従来の量子化閾値マトリクスに配置される量子化閾値の規則の一例を説明するための図である。
【0123】
図12(a)に示す量子化閾値マトリクス610に含まれる各セル611,612・・・に配置されている値1,2,・・の順に、量子化閾値マトリクス610に設定すべき量子化閾値のうち小さいものから配置される。なお、図12(b)に示す量子化閾値マトリクス620に含まれる各セル621,622・・・についても同様である。また、図13は、図12(b)に示す規則にしたがって量子化閾値が配置された量子化閾値マトリクス630を示している。
【0124】
例えば、256階調における画素データが100階調を示す場合、
100/255≒6.27/16・・・(式1)
より、図12に示す4×4セルのうちドットが打たれるは平均6セルから7セルとなるので、1〜6または7の番号が設定されているセルにドットが形成される。
【0125】
図12(a)のように、主走査方向すなわち処理方向512に配列された量子化閾値のうち比較的先に処理される量子化閾値が配置されるセル611,614にそれぞれ量子化閾値7および8が設定されている場合、量子化閾値7,1,2,3,4,5が配置されるセル611,612,613,615,616,617などにドットが形成されやすい。このため、図12(a)の設定では、網点の粒状性が崩れやすい。
【0126】
これに対し、図12(b)に示す量子化閾値マトリクス620においては、比較的先に処理される位置621,624にそれぞれ比較的大きな量子化閾値12,11が設定されているので、図12(a)に示す量子化閾値マトリクス610に比べて、網点の集中を妨げないようにすることができる。すなわち、網点の粒状性を向上させることができる。
【0127】
より具体的には、図12(b)に示す量子化閾値マトリクス620においては、中央領域628に隣接する12個のセルに配置された量子化閾値は、量子化部202が量子化閾値を利用する順番に沿って、略降順に配列されている。中央の4つのセルの上の行においては、量子化部202が利用する順番に沿って、量子化閾値が16,15,14,13の順、すなわち降順に配置されている。また、上から2行目においては、中央領域628を除くセルにおいて、量子化閾値が12,9と降順に配置されている。上から3行目においても、中央領域628を除くセルにおいて、量子化閾値が11,8と略降順に配置されている。また、一番下の行においては、右端のセル627を除き、量子化閾値が10,6,5と降順に配置されている。
【0128】
なお、図12(b)においては、量子化部202が量子化閾値を利用する順に沿って正確に降順に量子化閾値が配置されていない。例えば、2行目および3行目においては、量子化部202が利用する順に正確に降順となるには、12,11,10,9がそれぞれセル621,622,623,624に配置されるべきである。しかし、図12に示すように、本実施の形態においては、矩形に近い網点を比較的形成させやすくするために、量子化閾値の配置を正確に降順となる配置から異ならせている。
【0129】
このように、所定の階調においてドットが形成される順番を、処理方向512と逆にすること、すなわち、所定の階調に対応する量子化閾値を、処理方向512に沿って略降順に配列することにより、網点の粒状性を向上させることができる。
【0130】
図12(b)に示す量子化閾値マトリクス620は、実施の形態4において利用される量子化閾値マトリクスにおける量子化閾値の配置の規則を示している。量子化閾値マトリクス620においては、画素データを量子化する処理方向512に沿って量子化閾値が昇順に配列されている。このように、先に処理される位置により大きな量子化閾値を配置することにより、その階調におけるドット発生が早く出過ぎないようにするこができる。したがって、図12(b)に示す規則に従って量子化閾値が配列された図13に示す量子化閾値マトリクス630を利用することにより、網点の粒状性を向上させることができる。
【0131】
図14は、実施の形態4における量子化閾値マトリクスを示している。図14(a)は、スクリーン角0度、すなわちY版の量子化閾値マトリクス510を示しており、図14(b)は、スクリーン角45度、すなわちK版の量子化閾値マトリクス520を示している。量子化閾値マトリクス510,520に設定されている各量子化閾値ax(x=1,2,3,4), by(y=1,2,・・・11),cw(w=1,2,・・・10), dz(z=1,2,・・・11)は、それぞれこの順にステップ幅ずつ大きくなる値である。
【0132】
それぞれ処理方向に沿って、量子化閾値a2、a1がこの順に配置され、また量子化閾値a4,a3、量子化閾値b2,b1がそれぞれこの順に配置されている。また、量子化閾値b8,b7,b6は、それぞれ量子化閾値b3,b4,b5よりも先に処理されるべきセルに配置されている。これにより、例えば、量子化閾値a2、a1によりドットが形成される階調における網点の形状を安定化することができる。他の量子化閾値についても同様である。
【0133】
このように、ある特定の階調における量子化閾値を処理方向に沿って略降順に配置することで、その階調でのドットを集中させることができる。したがって、網点の形成をより安定化することができる。また、量子化閾値の配列を変更することによって、ハイライトでは網点を集めるように、ミドルからシャドウにかけては分散するような配置に変更することもできる。すなわち、階調ごとに網点の形状を異ならせることもできる。
【0134】
図15(b)および図16(b)は、図14(b)に示した量子化閾値マトリクス520を利用して量子化処理した出力データを示している。なお、図15(a)および図16(a)は、いずれも従来の量子化閾値マトリクスを利用した場合の出力データを示している。このように、図14(b)に示すような量子化閾値を処理方向に対して略降順に配列した量子化閾値マトリクスを利用することによって、出力データにおいて形成される網点の形状が変化する。
【0135】
図15(b)には、4つの出力データ712,714,716,718を示している。上側の2つの出力データ712,714は、それぞれ8ドット程度で構成された網点を有している。また、下側の2つの出力データ716,718は、それぞれ6ドット程度で網点を有している。図12に示した解像度変換を含まない量子化閾値マトリクスを利用した場合と同様に、6ドットで構成される網点の粒状性を向上させることができる。図16(b)に示す例においても同様に、6ドットで構成される網点の粒状性を向上させることができる。
【0136】
さらに、例えばユーザからの指定により網点の粒状性がよくなる量子化閾値と、これ以外の量子化閾値とを切り替えて利用することにより、網点の粒状性を向上させたい領域と、網点を分散させたいなど、それ以外の領域のそれぞれに対して適当な量子化処理をすることができる。
【0137】
例えば、濃度変動の比較的少ないコンティニアス部等は、粒状性に優れた網点で再現するのに適している。また、例えば絵柄上に描かれた文字のように、細部を正確に再現したい場合には、網点を分散させた出力データを形成するのに適している。
【0138】
以上の、網点の形状を考慮した量子化処理について説明したが、万線であっても同等の処理を行う、すなわち閾値順位を変更することで、画像により適当な量子化処理を行うことができる。
【0139】
なお、実施の形態4にかかる画像形成装置100におけるこれ以外の構成および動作は、他の実施の形態にかかる画像形成装置100における構成および動作と同様である。
【0140】
以上、画像形成装置の実施の形態について説明したが、本発明の技術的な範囲は、上記実施の形態に限定されることはない。例えば、上記実施の形態に対して、変更または改良をしてもよい。以下、そのような変更または改良例について説明する。
【0141】
第1の変更例としては、量子化閾値マトリクス保持部212は、ステップ幅が3、2、1や0の量子化閾値マトリクスを予め保持していてもよい。この場合、設定部210は、図4において説明したアルゴリズムにより決定したステップ幅に設定されている量子化閾値マトリクスを量子化閾値マトリクス保持部212から選択し、これを利用すべき量子化閾値マトリクスとして設定する。すなわち、プリンタに応じて、または、画像の種類に応じて、量子化閾値マトリクスを適宜切り換える。なお、ステップ幅を0とする場合、5値化であれば、例えば、量子化に使用する各画素の閾値を画素位置によらず常に(32,96,160,224)の4つとしてもよい。
【0142】
第2の変更例としては、設定部210は、さらに量子化すべき画像データの階調差に基づいて、量子化閾値マトリクスに含まれる量子化閾値の最大値及び最小値を決定してもよい。具体的には、設定部210は、量子化閾値マトリクスに含めるべき量子化閾値の最大値及び最小値の差分が画像データの階調差と同一となるように量子化閾値を設定する。なおこの場合、画像認識部224から取得した画像特性に示された画像の階調を利用する。また他の例としては、予め、当該画像形成装置100に入力される画像データの階調差を規定値として設定しておいてもよい。
【0143】
このように、量子化閾値マトリクスに含まれる量子化閾値の最大値および最小値の差分を、処理対象となる画像データの階調差と等しくすることにより、形成される画像の網点の粒状性および安定性を向上させることができる。
【0144】
第3の変更例としては、画像データが文字を示す文字領域と、絵柄などを示す絵柄領域とを含んでいる場合には、各領域ごとに、異なる量子化閾値マトリクスを設定してもよい。この場合、画像認識部224は、像域分離方式によって画像データにおける文字領域と絵柄領域とを認識する。具体的には、「文字/絵柄(網点、写真)混在画像の像域分離方式」(電子情報通信学会論文誌Vol.J75−DII No.1 pp39−47 1992年1月)に記載されている方式を利用する。
【0145】
第4の変更例としては、指示受付部220を介して画像特性を受け付けてもよい。例えば、ユーザがユーザインターフェースを介して、出力装置における出力モードとして、対象となる画像データの種類を選択してもよい。出力モードとしては、絵柄モードと、文字モードとが選択可能であってもよい。この場合、ユーザによっていずれかが選択されると、設定部210は、指定受付部220を介して、この選択を受け付けてもよい。ユーザインターフェースは、画像形成装置100の筐体に設けられたタッチパネル(図示せず)であってもよい。
【0146】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、量子化手段は、量子化データを出力する出力装置の印字特性および画像データの画像特性のうち少なくとも一つに応じた量子化閾値マトリクスを利用して、画素データを量子化データに変換することができるので、出力装置および画像データに適した量子化処理を行うことができる。したがって、形成された画像における網点の粒状性および安定性を向上させることができるので、より良好な画像を得ることができるという効果を奏する。
【0147】
また、請求項2にかかる発明によれば、出力装置の機種に応じて定められた量子化閾値マトリクスを設定することができるので、各出力装置の機種毎の印字特性に応じた、適当な量子化処理を行うことができる。このように、出力装置に適した出力データを形成することができるので、より良好な画像を形成することができるという効果を奏する。
【0148】
また、請求項3にかかる発明によれば量子化手段は、出力装置に設定された出力モードに応じて、すなわち出力すべき画像に応じて定められた量子化閾値マトリクスを利用するので、出力すべき画像に適した量子化処理を行うことができる。従って、より良好な画像を形成することができるという効果を奏する。
【0149】
また、請求項4にかかる発明によれば、量子化手段は、画像データが表す画像に応じて定められた量子化閾値マトリクスを利用するので、出力すべき画像に適した量子化処理を行うことができる。従って、より良好な画像を形成することができるという効果を奏する。
【0150】
また、請求項5にかかる発明によれば、量子化手段は、量子化閾値の最大値および最小値の差分が画像の階調差とほぼ等しい量子化閾値マトリクスを利用するので、形成された画像における網点の粒状性および安定性を向上させることができる。このように、粒状性および安定性に優れた画像を形成することができるという効果を奏する。
【0151】
また、請求項6にかかる発明によれば、量子化手段は、印字特性および画像特性に応じたステップ幅に設定された量子化閾値マトリクスを利用することができるので、出力すべき画像の鮮鋭性および網点の粒状性を制御することができる。このように、印字特性および画像特性に応じた良好な画像を形成することができるという効果を奏する。
【0152】
また、請求項7にかかる発明によれば、設定手段によって設定される量子化閾値マトリクスは、隣接して配置された同一の量子化閾値を含む量子化閾値ブロックを有している。したがって、全て異なる量子化閾値を有する量子化閾値マトリクスを設定する場合に比べて、処理を容易にすることができる。また、このように量子化閾値ブロックを有する量子化閾値マトリクスを利用した場合でも、量子化閾値ブロックを有さない量子化閾値マトリクスを利用して形成された画像に比べて遜色ない画像を形成することができるという効果を奏する。
【0153】
また、請求項8にかかる発明によれば、設定手段によって設定される量子化閾値マトリクスにおいては、当該量子化閾値マトリクスの内部から周辺に向けて量子化閾値が略昇順になるように複数のブロックが配列されているので、粒状性のよい網点を形成することができる。したがって、より良好な画像を形成することができるという効果を奏する。
【0154】
また、請求項9にかかる発明によれば、量子化閾値マトリクスは、量子化閾値間のステップ幅の異なる2以上の領域を有するので、画像データの階調毎に網点の形状および発生を制御することができる。これにより、所定の階調における網点の粒状性や安定性を向上させることができるので、より良好な画像を得ることができるという効果を奏する。
【0155】
また、請求項10にかかる発明によれば、量子化手段が利用する量子化閾値マトリクスに含まれる比較的小さい量子化閾値を有する第1のステップ幅ブロックにおけるステップ幅は、比較的大きい量子化閾値を有する第2のステップ幅ブロックにおけるステップ幅に比べて大きいので、ハイライトにおける網点の安定性および粒状性を向上させることができる。したがって、より良好な画像を得ることができるという効果を奏する。
【0156】
また、請求項11にかかる発明によれば、量子化閾値マトリクス保持手段が複数の量子化閾値マトリクスを予め保持しているので、量子化閾値マトリクス保持手段から条件に応じて選択された量子化閾値マトリクスを選択し、これを利用することができる。したがって、設定手段は、量子化閾値マトリクスを作成する処理を省略することができる。このように簡単な処理により、良好な画像を形成することができるという効果を奏する。
【0157】
また、請求項12にかかる発明によれば、元の画像データの解像度において、画素データを量子化データに変換し、量子化データを高解像度化するので、高解像度化することにより処理時間が長くなるのを避けつつ、高解像度の画像を形成することができるという効果を奏する。
【0158】
また、請求項13にかかる発明によれば、量子化手段は、画像データが多色を示す場合には、各色毎に決定された量子化閾値マトリクスを利用することができるので、例えば、各色毎に、スクリーン角をつけたり、線数を異ならせるなど、視覚特性にあった設定にすることができる。このように、各色毎に異なる量子化閾値マトリクスを利用することにより、良好な画像を形成することができるという効果を奏する。
【0159】
また、請求項14にかかる発明によれば、量子化閾値マトリクスにおける量子化閾値は、量子化手段が量子化閾値を利用する順に沿って、略降順に配列されている。すなわち、先に処理される量子化閾値が大きい値なのでドットが発生しにくくなる。これにより、ドットによって形成される網点の安定性および粒状性を向上させることができる。したがって、より良好な画像を形成することができるという効果を奏する。
【0160】
また、請求項15にかかる発明によれば、量子化閾値マトリクスにおける所定の階調の量子化閾値は、量子化手段が量子化閾値を利用する順に沿って、略降順に配列されているので、その量子化閾値の大きさに対応する階調を表す網点の形状の安定性および粒状性を向上させることができる。これにより、より良好な画像を形成することができるという効果を奏する。
【0161】
また、請求項16にかかる発明によれば、量子化手段は、画像のうち網点で表現すべき領域に対して、量子化閾値が略降順に配列された量子化閾値マトリクスを利用するので、網点で表現したい領域にのみ、網点を形成させ、それ以外の領域に対しては、網点を発生させるべき周期よりも細かい周期でドットを発生させることにより、細部の再現性を向上させることができる。このように、画像に応じて、量子化閾値マトリクスを切り替えることにより、より良好な画像を形成することができるという効果を奏する。
【0162】
また、請求項17にかかる発明によれば、量子化ステップにおいて、量子化データを出力する出力装置の印字特性および画像データの画像特性のうち少なくとも一つに応じた量子化閾値マトリクスを利用して、画素データを量子化データに変換することができるので、出力装置および画像データに適した量子化処理を行うことができる。したがって、形成された画像における網点の粒状性および安定性を向上させることができるので、より良好な画像を得ることができるという効果を奏する。
【0163】
また、請求項18にかかる発明によれば、量子化閾値マトリクスにおける量子化閾値は、量子化ステップにおいて量子化閾値が利用される順に沿って、略降順に配列されている。すなわち、先に処理される量子化閾値が大きい値なのでドットが発生しにくくなる。これにより、ドットによって形成される網点の安定性および粒状性を向上させることができる。したがって、より良好な画像を形成することができるという効果を奏する。
【0164】
また、請求項19にかかる発明によれば、量子化ステップにおいて、量子化データを出力する出力装置の印字特性および画像データの画像特性のうち少なくとも一つに応じた量子化閾値マトリクスを利用して、画素データを量子化データに変換することができるので、出力装置および画像データに適した量子化処理を行うことができる。したがって、形成された画像における網点の粒状性および安定性を向上させることができるので、より良好な画像を得ることができるという効果を奏する。
【0165】
また、請求項20にかかる発明によれば、量子化閾値マトリクスにおける量子化閾値は、量子化ステップにおいて量子化閾値が利用される順に沿って、略降順に配列されている。すなわち、先に処理される量子化閾値が大きい値なのでドットが発生しにくくなる。これにより、ドットによって形成される網点の安定性および粒状性を向上させることができる。したがって、より良好な画像を形成することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかる画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】中間調処理部128の詳細な機能を示す機能ブロック図である。
【図3】量子化閾値マトリクス保持部212に保持されるY版の量子化閾値マトリクス150を示す図である。
【図4】設定部210が量子化閾値マトリクス内の量子化閾値の値を決定するアルゴリズムを示す図である。
【図5】600dpiにおける1画素を示す図である。
【図6】2値出力での出力データを示す図である。
【図7】K版、C版、およびM版の量子化閾値マトリクスを示す図である。
【図8】画像形成装置100における、画像形成にかかる構成を示す図である。
【図9】実施の形態2にかかる量子化閾値マトリクスを示す図である。
【図10】実施の形態3にかかるY版の量子化閾値マトリクス380を示す図である。
【図11】量子化閾値マトリクスにおける位置と、量子化閾値マトリクスに設定される量子化閾値の大きさとの関係を示す概念的なグラフを示す図である。
【図12】解像度を変換しない場合に利用すべき、4×4セル単位の量子化閾値マトリクスを示す図である。
【図13】図12(b)に示す規則に従って量子化閾値が配置された量子化閾値マトリクス630を示す図である。
【図14】実施の形態4における量子化閾値マトリクスを示す図である。
【図15】量子化閾値マトリクスを利用して量子化処理した出力データを示す図である。
【図16】量子化閾値マトリクスを利用して量子化処理した出力データを示す図である。
【符号の説明】
100 画像形成装置
110 スキャナ系処理ユニット
116 AD変換部
118 シェーディング補正部
120 デジタル画像処理ユニット
122 フィルタ処理部
124 主走査変倍部
126 γ補正部
128 中間調処理部
130 書込系処理ユニット
202 量子化部
204 誤差演算部
206 減算器
208 加算器
210 設定部
212 量子化閾値マトリクス保持部
220 指定受付部
224 画像認識部
226 出力装置認識部
230 変換部
232 位置制御部
1400 スキャナ
1411 プリンタ
1509 感光体ドラム

Claims (20)

  1. 量子化閾値マトリクスを利用して、画像データを量子化データに変換する量子化手段を備える画像形成装置において、
    前記量子化データを出力する出力装置の印字特性および前記画像データの画像特性のうち少なくとも一つに応じて定められた前記量子化閾値マトリクスを設定する設定手段を備え、
    前記量子化手段は、前記設定手段によって設定された前記量子化閾値マトリクスを利用して前記画像データを前記量子化データに変換することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記設定手段は、前記出力装置の機種に応じて定められた前記量子化閾値マトリクスを設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記設定手段は、前記出力装置に設定された出力モードに応じて定められた前記量子化閾値マトリクスを設定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記設定手段は、前記画像データが表す画像の種別に応じて定められた前記量子化閾値マトリクスを設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記設定手段は、前記画像データが表す画像の階調差とほぼ等しい差を示す、量子化閾値の最大値および最小値を有する前記量子化閾値マトリクスを設定することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記設定手段は、前記印字特性および前記画像特性のうち少なくとも一つに応じて定められた、所定の値であるステップ幅ずつ異なる量子化閾値を有する前記量子化閾値マトリクスを設定することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記設定手段は、隣接して配置された同一の量子化閾値を含む量子化閾値ブロックを有する前記量子化閾値マトリクスを設定することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記設定手段は、当該量子化閾値マトリクスの略中央から周辺に向けて量子化閾値が大きくなるように配置された複数の量子化閾値ブロックを有する量子化閾値マトリクスを設定することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記設定手段は、第1のステップ幅ずつ異なる量子化閾値を含む第1のステップ幅ブロックと、第2のステップ幅ずつ異なる量子化閾値を含む第2のステップ幅ブロックとを有する量子化閾値マトリクスを設定することを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記設定手段は、前記第1のステップ幅が第2のステップ幅よりも大きく、かつ前記第1のステップ幅ブロック内の量子化閾値が前記第2のステップ幅ブロック内の量子化閾値よりも小さい量子化閾値マトリクスを設定することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 複数の量子化閾値マトリクスを保持する量子化閾値マトリクス保持手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記量子化閾値マトリクス保持手段から、所定の前記量子化閾値マトリクスを選択することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記量子化手段は、量子化における誤差を利用して画像データを量子化データに変換し、
    前記量子化手段による変換後の前記量子化データを、当該量子化データの変換前の画像データの解像度に比べて高い解像度の画像データに変換し、当該画像データにおけるドットオンの画素位置を決定する位置制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記設定手段は、多色を示す画像データの各色について前記量子化閾値マトリクスを設定し、
    前記量子化手段は、前記設定手段によって設定された前記量子化閾値マトリクスを利用して、多色を示す画像データの各色のデータを量子化データに変換することを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. 量子化閾値マトリクスを利用して、画像データを量子化データに変換する量子化手段を備えた画像形成装置において、
    前記量子化閾値マトリクスにおいて、前記量子化手段が前記量子化閾値マトリクスに含まれる量子化閾値を利用する順に沿って、前記量子化閾値が略降順に配列されていることを特徴とする画像形成装置。
  15. 前記量子化閾値マトリクスにおいて、前記量子化手段が前記量子化閾値を利用する順に沿って、所定の階調における前記量子化閾値が略降順に配列されていることを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 前記量子化手段は、前記画像のうち網点で表現すべき領域に対して、前記量子化閾値が略降順に配列された前記量子化閾値マトリクスを利用することを特徴とする請求項14または15に記載の画像形成装置。
  17. 量子化閾値マトリクスを利用して、画像データを量子化データに変換する画像形成方法において、
    前記量子化データを出力する出力装置の印字特性および前記画像データの画像特性のうち少なくとも一つに応じて定められた前記量子化閾値マトリクスを設定する設定ステップと、
    前記設定ステップにおいて設定された前記量子化閾値マトリクスを利用して前記画像データを前記量子化データに変換する量子化ステップと
    を備えたことを特徴とする画像形成方法。
  18. 量子化閾値マトリクスを利用して、画像データを量子化データに変換する量子化ステップを備えた画像形成方法において、
    前記量子化ステップにおいて利用される前記量子化閾値マトリクス内の量子化閾値は、当該量子化ステップが当該量子化閾値を利用する順に沿って、略降順に配列されていることを特徴とする画像形成方法。
  19. 量子化閾値マトリクスを利用して、画像データを量子化データに変換する画像形成プログラムにおいて、
    前記量子化データを出力する出力装置の印字特性および前記画像データの画像特性のうち少なくとも一つに応じて定められた前記量子化閾値マトリクスを設定する設定ステップと、
    前記設定ステップにおいて設定された前記量子化閾値マトリクスを利用して前記画像データを前記量子化データに変換する量子化ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とする画像形成プログラム。
  20. 量子化閾値マトリクスを利用して、画像データを量子化データに変換する量子化ステップをコンピュータに実行させる画像形成プログラムにおいて、
    前記量子化ステップにおいて利用される量子化閾値マトリクス内の量子化閾値は、当該量子化ステップが当該量子化閾値を利用する順に沿って、略降順に配列されていることを特徴とする画像形成プログラム。
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