JP2000335014A - 網点画像記録方法および網点画像記録装置 - Google Patents
網点画像記録方法および網点画像記録装置Info
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- JP2000335014A JP2000335014A JP11149495A JP14949599A JP2000335014A JP 2000335014 A JP2000335014 A JP 2000335014A JP 11149495 A JP11149495 A JP 11149495A JP 14949599 A JP14949599 A JP 14949599A JP 2000335014 A JP2000335014 A JP 2000335014A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像に適した幅広い網点画像表現を可能にす
る。 【解決手段】 作業者が座標域、濃度域、色相域、空間
周波数域のうちからキーとなる属性を選択し、キーにつ
いて分割された複数の領域のそれぞれに適した2値網点
およびそれより大きい多値網点からなる複数の網点種を
組み合わせた網点グループを選択する(ステップS
1)。対象画素の入力画像信号が属する領域が判定され
(ステップS2)、網点テーブルのうち、選択された網
点グループを参照して(ステップS3)、網点種のう
ち、その領域に適した網点種で網点画像信号が出力さ
れ、画像が描画される(ステップS5)。そのため、画
像に適した幅広い網点画像表現を実現できる。
る。 【解決手段】 作業者が座標域、濃度域、色相域、空間
周波数域のうちからキーとなる属性を選択し、キーにつ
いて分割された複数の領域のそれぞれに適した2値網点
およびそれより大きい多値網点からなる複数の網点種を
組み合わせた網点グループを選択する(ステップS
1)。対象画素の入力画像信号が属する領域が判定され
(ステップS2)、網点テーブルのうち、選択された網
点グループを参照して(ステップS3)、網点種のう
ち、その領域に適した網点種で網点画像信号が出力さ
れ、画像が描画される(ステップS5)。そのため、画
像に適した幅広い網点画像表現を実現できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力画像信号に
基づいて網点画像を記録する網点画像記録方法および網
点画像記録装置に関する。
基づいて網点画像を記録する網点画像記録方法および網
点画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】連続調原稿画像からフィルム、刷版によ
って印刷版画像を作成する場合、従来から1画素につい
て「0」と最大濃度とのいずれかの濃度(階調)を取り
得る2値網点が用いられている。
って印刷版画像を作成する場合、従来から1画素につい
て「0」と最大濃度とのいずれかの濃度(階調)を取り
得る2値網点が用いられている。
【0003】一方昨今、フィルム・刷版を介さず直接、
用紙に印刷をする電子写真方式のダイレクト印刷機、イ
ンクジェットプリンタ等が使用されるようになってきて
おり、これらの装置では1画素について複数の濃度を表
現できるものとなっている。つまり最高濃度(m)だけ
でなく、複数レベルの中間濃度(n:0<n<m)も表現可能
である。
用紙に印刷をする電子写真方式のダイレクト印刷機、イ
ンクジェットプリンタ等が使用されるようになってきて
おり、これらの装置では1画素について複数の濃度を表
現できるものとなっている。つまり最高濃度(m)だけ
でなく、複数レベルの中間濃度(n:0<n<m)も表現可能
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図8(a)は2値網点
の例を、図8(b)は多値網点の例をそれぞれ示す図で
あり、各矩形は画素Pを表わしている。多値網点におい
て、網点の外縁には中間濃度画素を設定し、網点中心に
近いほど高濃度の画素が設定されている。図8に示すよ
うに、多値網点の方が1つの網点に表現できる階調数が
多いため、網掛けによる量子化誤差が少なくなり、した
がって、多値網点では平網などが滑らかに出力され、逆
に2値網点では、量子化誤差が大きく、平網などがざら
つきやすい傾向にある。
の例を、図8(b)は多値網点の例をそれぞれ示す図で
あり、各矩形は画素Pを表わしている。多値網点におい
て、網点の外縁には中間濃度画素を設定し、網点中心に
近いほど高濃度の画素が設定されている。図8に示すよ
うに、多値網点の方が1つの網点に表現できる階調数が
多いため、網掛けによる量子化誤差が少なくなり、した
がって、多値網点では平網などが滑らかに出力され、逆
に2値網点では、量子化誤差が大きく、平網などがざら
つきやすい傾向にある。
【0005】そのため、2値網点では滑らかな画像を表
現することが困難であり、逆に多値網点ではシャープな
画像を表現することが困難であって、滑らかに表現した
い部分とシャープに表現したい部分との両方を含むよう
な画像ではこれらの両方を満たす幅広い画像表現が行え
なかった。
現することが困難であり、逆に多値網点ではシャープな
画像を表現することが困難であって、滑らかに表現した
い部分とシャープに表現したい部分との両方を含むよう
な画像ではこれらの両方を満たす幅広い画像表現が行え
なかった。
【0006】この発明は、従来技術における上述の問題
の克服を意図しており、画像に適した幅広い網点画像表
現が可能な網点画像記録方法および網点画像記録装置を
提供することを目的とする。
の克服を意図しており、画像に適した幅広い網点画像表
現が可能な網点画像記録方法および網点画像記録装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、入力画像信号に基づいて網点画
像を記録する網点画像記録方法であって、画像表現上の
所定の属性が取り得る範囲を分割して複数の属性領域を
定義する定義工程と、画素ごとの入力画像信号のそれぞ
れの状態が複数の属性領域のうちのいずれに属するかを
判定する領域判定工程と、領域判定工程における判定結
果に基づいて、1) 2つの階調を有する2値網点と、2)
3つ以上の階調を有するとともに、スクリーン線数およ
びスクリーン角度が2値網点に等しく、かつ空間サイズ
が2値網点より大きい多値網点と、を含む複数の網点種
類のうちのいずれかを選択する網点選択工程と、選択さ
れた網点種類の網点信号を生成する網点生成工程と、得
られた網点信号に基づいて網点画像を記録する網点記録
工程と、を備えている。
め、請求項1の発明は、入力画像信号に基づいて網点画
像を記録する網点画像記録方法であって、画像表現上の
所定の属性が取り得る範囲を分割して複数の属性領域を
定義する定義工程と、画素ごとの入力画像信号のそれぞ
れの状態が複数の属性領域のうちのいずれに属するかを
判定する領域判定工程と、領域判定工程における判定結
果に基づいて、1) 2つの階調を有する2値網点と、2)
3つ以上の階調を有するとともに、スクリーン線数およ
びスクリーン角度が2値網点に等しく、かつ空間サイズ
が2値網点より大きい多値網点と、を含む複数の網点種
類のうちのいずれかを選択する網点選択工程と、選択さ
れた網点種類の網点信号を生成する網点生成工程と、得
られた網点信号に基づいて網点画像を記録する網点記録
工程と、を備えている。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の網点画像記録方法であって、複数の網点種類が、互い
に種類が異なる複数種の多値網点を含むものである。
の網点画像記録方法であって、複数の網点種類が、互い
に種類が異なる複数種の多値網点を含むものである。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項2に記載
の網点画像記録方法であって、複数種の多値網点が、互
いに表現可能な階調数が異なる網点である。
の網点画像記録方法であって、複数種の多値網点が、互
いに表現可能な階調数が異なる網点である。
【0010】また、請求項4の発明は、請求項2に記載
の網点画像記録方法であって、複数種の多値網点が、互
いに画素数が異なる網点である。
の網点画像記録方法であって、複数種の多値網点が、互
いに画素数が異なる網点である。
【0011】また、請求項5の発明は、請求項2ないし
請求項4のいずれかに記載の網点画像記録方法であっ
て、複数の属性領域と複数の網点種類との対応関係をあ
らかじめ規定した網点テーブルを複数種準備するテーブ
ル準備工程と、複数種の網点テーブルのうちのいずれか
の網点テーブルを選択するテーブル選択工程と、をさら
に備え、網点選択工程においては、テーブル選択工程に
おいて選択された網点テーブルを用いて網点の選択が行
なわれる。
請求項4のいずれかに記載の網点画像記録方法であっ
て、複数の属性領域と複数の網点種類との対応関係をあ
らかじめ規定した網点テーブルを複数種準備するテーブ
ル準備工程と、複数種の網点テーブルのうちのいずれか
の網点テーブルを選択するテーブル選択工程と、をさら
に備え、網点選択工程においては、テーブル選択工程に
おいて選択された網点テーブルを用いて網点の選択が行
なわれる。
【0012】また、請求項6の発明は、入力画像信号に
基づいて網点画像を記録する網点画像記録装置であっ
て、画素ごとの入力画像信号のそれぞれの状態が、画像
表現上の所定の属性が取り得る範囲を分割して定義され
た複数の属性領域のうちのいずれに属するかを判定する
領域判定手段と、領域判定手段における判定結果に基づ
いて、1) 2つの階調を有する2値網点と、2) 3つ以上
の階調を有するとともに、スクリーン線数およびスクリ
ーン角度が2値網点に等しく、かつ空間サイズが2値網
点より大きい多値網点と、を含む複数の網点種類のうち
のいずれかを選択する網点選択手段と、選択された網点
種類の網点信号を生成する網点生成手段と、得られた網
点信号に基づいて網点画像を記録する網点記録手段と、
を備えている。
基づいて網点画像を記録する網点画像記録装置であっ
て、画素ごとの入力画像信号のそれぞれの状態が、画像
表現上の所定の属性が取り得る範囲を分割して定義され
た複数の属性領域のうちのいずれに属するかを判定する
領域判定手段と、領域判定手段における判定結果に基づ
いて、1) 2つの階調を有する2値網点と、2) 3つ以上
の階調を有するとともに、スクリーン線数およびスクリ
ーン角度が2値網点に等しく、かつ空間サイズが2値網
点より大きい多値網点と、を含む複数の網点種類のうち
のいずれかを選択する網点選択手段と、選択された網点
種類の網点信号を生成する網点生成手段と、得られた網
点信号に基づいて網点画像を記録する網点記録手段と、
を備えている。
【0013】また、請求項7の発明は、請求項6に記載
の網点画像記録装置であって、複数の網点種類が、互い
に種類が異なる複数種の多値網点を含むものである。
の網点画像記録装置であって、複数の網点種類が、互い
に種類が異なる複数種の多値網点を含むものである。
【0014】また、請求項8の発明は、請求項7に記載
の網点画像記録装置であって、複数種の多値網点が、互
いに表現可能な階調数が異なる網点である。
の網点画像記録装置であって、複数種の多値網点が、互
いに表現可能な階調数が異なる網点である。
【0015】また、請求項9の発明は、請求項7に記載
の網点画像記録装置であって、複数種の多値網点が、互
いに画素数が異なる網点である。
の網点画像記録装置であって、複数種の多値網点が、互
いに画素数が異なる網点である。
【0016】さらに、請求項10の発明は、請求項7な
いし請求項9のいずれかに記載の網点画像記録装置であ
って、複数の属性領域と複数の網点種類との対応関係を
あらかじめ規定した網点テーブルを複数種記憶するテー
ブル記憶手段と、複数種の網点テーブルのうちのいずれ
かの網点テーブルを選択するテーブル選択手段と、をさ
らに備え、網点選択手段は、テーブル選択工程において
選択された網点テーブルを用いて網点の選択を行う。
いし請求項9のいずれかに記載の網点画像記録装置であ
って、複数の属性領域と複数の網点種類との対応関係を
あらかじめ規定した網点テーブルを複数種記憶するテー
ブル記憶手段と、複数種の網点テーブルのうちのいずれ
かの網点テーブルを選択するテーブル選択手段と、をさ
らに備え、網点選択手段は、テーブル選択工程において
選択された網点テーブルを用いて網点の選択を行う。
【0017】なお、請求項1および請求項6の「複数の
網点種類」は、(1)画素数の異なる2値および多値網
点、(2)2値および階調数の異なる多値網点の他、
(3)形状の異なる2値および多値網点などの態様を含
む概念である。
網点種類」は、(1)画素数の異なる2値および多値網
点、(2)2値および階調数の異なる多値網点の他、
(3)形状の異なる2値および多値網点などの態様を含
む概念である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0019】<1.装置構成および網点画像記録処理>
図1はこの発明の一実施の形態である網点画像記録装置
1の装置構成を示すブロック図である。この網点画像記
録装置1は2値網点および複数種の多値網点を、入力画
像の各種属性に応じて使い分けることができるものとな
っている。以下、図1を用いて網点画像記録装置1の概
略装置構成および概略動作について説明する。なお、以
下の実施の形態の説明においては、Y(イエロー)・M
(マゼンタ)・C(シアン)・K(墨)の各色成分にお
ける入力画像信号の階調を「濃度」と呼び、個々の多値
網点の有する階調(出力画像信号の階調)を「階調」と
呼ぶことにする。
図1はこの発明の一実施の形態である網点画像記録装置
1の装置構成を示すブロック図である。この網点画像記
録装置1は2値網点および複数種の多値網点を、入力画
像の各種属性に応じて使い分けることができるものとな
っている。以下、図1を用いて網点画像記録装置1の概
略装置構成および概略動作について説明する。なお、以
下の実施の形態の説明においては、Y(イエロー)・M
(マゼンタ)・C(シアン)・K(墨)の各色成分にお
ける入力画像信号の階調を「濃度」と呼び、個々の多値
網点の有する階調(出力画像信号の階調)を「階調」と
呼ぶことにする。
【0020】網点画像記録装置1において、入力画像信
号はまず色演算回路10に入力され、そこでY,M,
C,K各色成分のデジタル信号に変換され、画像信号メ
モリ20に送られ、記憶される。また、設定入力部30
では作業者が処理の開始指示、網点形状等の設定および
後述する入力画像についての各種属性のうちキーとなる
属性等の設定を行う。なお、設定入力部30にはディス
プレイやマウス、キーボード(図示省略)等の入力手段
を備えており、作業者が上記設定を確認しながら行うも
のとなっている。そして、後述する網点テーブルのデー
タがテーブルメモリ40から領域弁別回路50に読み込
まれる。すると、それに基づいて、キーについて複数に
分割された領域のいずれに入力画像信号の各画素が含ま
れるかについて判定される。また、網点種選択回路60
がマトリクスメモリ70a,70b…,71a,71b
…と比較器80との接続を切替えることによって、上記
判定結果に応じた網点種を生成するための閾値マトリク
ス群が比較器80に読み込まれる。比較器80では読み
込まれた閾値マトリクス群の各画素における閾値と入力
画像信号とを比較する。そして、濃度選択回路85で
は、その比較結果から入力画像信号の濃度値を越えない
最大の閾値を含む閾値マトリクスに対応する階調を出力
画像の階調として決定し、網点画像信号をダイレクト印
刷機、インクジェットプリンタ等の多階調の出力が行え
る出力手段を備えた出力部90に送信し、出力部90が
出力画像を生成する。
号はまず色演算回路10に入力され、そこでY,M,
C,K各色成分のデジタル信号に変換され、画像信号メ
モリ20に送られ、記憶される。また、設定入力部30
では作業者が処理の開始指示、網点形状等の設定および
後述する入力画像についての各種属性のうちキーとなる
属性等の設定を行う。なお、設定入力部30にはディス
プレイやマウス、キーボード(図示省略)等の入力手段
を備えており、作業者が上記設定を確認しながら行うも
のとなっている。そして、後述する網点テーブルのデー
タがテーブルメモリ40から領域弁別回路50に読み込
まれる。すると、それに基づいて、キーについて複数に
分割された領域のいずれに入力画像信号の各画素が含ま
れるかについて判定される。また、網点種選択回路60
がマトリクスメモリ70a,70b…,71a,71b
…と比較器80との接続を切替えることによって、上記
判定結果に応じた網点種を生成するための閾値マトリク
ス群が比較器80に読み込まれる。比較器80では読み
込まれた閾値マトリクス群の各画素における閾値と入力
画像信号とを比較する。そして、濃度選択回路85で
は、その比較結果から入力画像信号の濃度値を越えない
最大の閾値を含む閾値マトリクスに対応する階調を出力
画像の階調として決定し、網点画像信号をダイレクト印
刷機、インクジェットプリンタ等の多階調の出力が行え
る出力手段を備えた出力部90に送信し、出力部90が
出力画像を生成する。
【0021】つぎに、この実施の形態における網点画像
記録処理について説明する。
記録処理について説明する。
【0022】前述のようにこの実施の形態の装置は出力
部90が多階調の出力が可能なため、2値網点と多値網
点のいずれをも生成することができるものとなってい
る。図2はこの実施の形態における2値および多値網点
の例を示す図である。図2における各矩形は画素Pを表
わしており、図2(c)の網点Cは2値の平網点を表わ
しており、これに対して図2(a)の網点Aおよび図2
(b)の網点Bは多値網点(図2では3値網点)となっ
ている。なお、図4、図5においても各矩形は画素Pを
表わす。
部90が多階調の出力が可能なため、2値網点と多値網
点のいずれをも生成することができるものとなってい
る。図2はこの実施の形態における2値および多値網点
の例を示す図である。図2における各矩形は画素Pを表
わしており、図2(c)の網点Cは2値の平網点を表わ
しており、これに対して図2(a)の網点Aおよび図2
(b)の網点Bは多値網点(図2では3値網点)となっ
ている。なお、図4、図5においても各矩形は画素Pを
表わす。
【0023】また、この実施の形態では多値網点は2値
網点より空間サイズが大きい(広い:網点が占める画素
数が多い)ものとしている。図2では網点Aおよび網点
Bでは網点を構成する濃度を有する画素、すなわち、出
力の濃度が「0」でない画素の数が網点Cの2値網点よ
り多くなっている。ただし、入力画像信号の濃度が同じ
場合には全体としては2値網点と多値網点とが同じ濃度
を表現する必要があるので、この実施の形態において
は、2値網点と多値網点とで濃度値の面積分が同じにな
るように閾値マトリクスを設定している。
網点より空間サイズが大きい(広い:網点が占める画素
数が多い)ものとしている。図2では網点Aおよび網点
Bでは網点を構成する濃度を有する画素、すなわち、出
力の濃度が「0」でない画素の数が網点Cの2値網点よ
り多くなっている。ただし、入力画像信号の濃度が同じ
場合には全体としては2値網点と多値網点とが同じ濃度
を表現する必要があるので、この実施の形態において
は、2値網点と多値網点とで濃度値の面積分が同じにな
るように閾値マトリクスを設定している。
【0024】図3は2値網点と多値網点とで画素数を比
較する図である。図示のように多値網点では2値網点に
比べて階調が「0」の領域である白地が少なくなってい
る。これにより、この実施の形態では、図2の網点Aお
よび網点Bと網点Cとのように2値網点より多値網点の
方が単色や重ね合わせにおけるコントラストが弱く、調
子が柔らかく見える。同様に、図2の網点Aと網点Bの
ように多値網点どうしでも階調を有する(階調が「0」
でない)画素数が多いほど上記と同様の効果を有してい
る。
較する図である。図示のように多値網点では2値網点に
比べて階調が「0」の領域である白地が少なくなってい
る。これにより、この実施の形態では、図2の網点Aお
よび網点Bと網点Cとのように2値網点より多値網点の
方が単色や重ね合わせにおけるコントラストが弱く、調
子が柔らかく見える。同様に、図2の網点Aと網点Bの
ように多値網点どうしでも階調を有する(階調が「0」
でない)画素数が多いほど上記と同様の効果を有してい
る。
【0025】図4はこの実施の形態における多値網点の
例を示す図であり、特に、大きさおよび外縁の中間階調
画素数の異なる5値の網点を例示している。図4(a)
〜(d)に示すように、この実施の形態における多値網
点では網点の外縁部分、とりわけ最外縁の画素を中間階
調の画素とし、網点の中央ほど高階調の画素とすること
によって多値網点ほど滑らかな画質が得られるようにし
ている。
例を示す図であり、特に、大きさおよび外縁の中間階調
画素数の異なる5値の網点を例示している。図4(a)
〜(d)に示すように、この実施の形態における多値網
点では網点の外縁部分、とりわけ最外縁の画素を中間階
調の画素とし、網点の中央ほど高階調の画素とすること
によって多値網点ほど滑らかな画質が得られるようにし
ている。
【0026】図5はこの実施の形態における他の多値網
点の例を示す図である。この多値網点では外縁部分の中
間濃度画素の数を図4の場合より多くしているととも
に、それら中間階調の段数(外縁部分の画素の異なる階
調の数)を図4の場合より多くしている。このような多
値網点を用いることによって一層滑らかな網点画像を得
ることができる。
点の例を示す図である。この多値網点では外縁部分の中
間濃度画素の数を図4の場合より多くしているととも
に、それら中間階調の段数(外縁部分の画素の異なる階
調の数)を図4の場合より多くしている。このような多
値網点を用いることによって一層滑らかな網点画像を得
ることができる。
【0027】なお、この実施の形態の装置では、上述の
ような特性の網点を実現するように複数の閾値マトリク
スを準備している。すなわち、図1に示すように、網点
形状、スクリーン角度およびスクリーン線数が共通の2
値および多値網点を生成するための閾値マトリクスの集
合である閾値マトリクス群を備えている。また、ここで
は網点形状として平網のみを例に取り上げたが、詳細は
図示しないがチェーン、万線等のその他の網点形状や、
スクリーン角度、スクリーン線数が異なる2値および多
値網点をも出力できるものとするため、網点形状、スク
リーン角度またはスクリーン線数が異なる閾値マトリク
ス群MG1,MG2…を備えている。
ような特性の網点を実現するように複数の閾値マトリク
スを準備している。すなわち、図1に示すように、網点
形状、スクリーン角度およびスクリーン線数が共通の2
値および多値網点を生成するための閾値マトリクスの集
合である閾値マトリクス群を備えている。また、ここで
は網点形状として平網のみを例に取り上げたが、詳細は
図示しないがチェーン、万線等のその他の網点形状や、
スクリーン角度、スクリーン線数が異なる2値および多
値網点をも出力できるものとするため、網点形状、スク
リーン角度またはスクリーン線数が異なる閾値マトリク
ス群MG1,MG2…を備えている。
【0028】そして、この実施の形態では、以下に示す
画像表現上の所定の属性が取り得る範囲を分割した複数
の属性領域に応じて以上のような複数種の網点を使い分
けるものとなっている。具体的には座標域、濃度域、色
相域、空間周波数域といった属性のそれぞれを所定の幅
をもつ複数の領域に分け、入力画像信号の属する領域に
応じた網点種を使用するのである。なお、この網点種の
使い分けの詳細については以下に示す網点画像記録処理
の処理手順の説明において適宜触れる。
画像表現上の所定の属性が取り得る範囲を分割した複数
の属性領域に応じて以上のような複数種の網点を使い分
けるものとなっている。具体的には座標域、濃度域、色
相域、空間周波数域といった属性のそれぞれを所定の幅
をもつ複数の領域に分け、入力画像信号の属する領域に
応じた網点種を使用するのである。なお、この網点種の
使い分けの詳細については以下に示す網点画像記録処理
の処理手順の説明において適宜触れる。
【0029】図6はこの実施の形態における網点画像記
録処理のフローチャートである。以下、図6を用いて網
点画像記録処理の処理手順について説明していく。
録処理のフローチャートである。以下、図6を用いて網
点画像記録処理の処理手順について説明していく。
【0030】まず、作業者が設定入力部30を通じて、
網点形状、スクリーン線数、スクリーン角度を選択して
設定するとともに、座標域、濃度域、色相域、空間周波
数域といった属性のうちからキーとなる属性を選択して
設定し、さらに、網点テーブルのうちから入力画像に適
した網点グループを選択して設定を行う(ステップS
1)。
網点形状、スクリーン線数、スクリーン角度を選択して
設定するとともに、座標域、濃度域、色相域、空間周波
数域といった属性のうちからキーとなる属性を選択して
設定し、さらに、網点テーブルのうちから入力画像に適
した網点グループを選択して設定を行う(ステップS
1)。
【0031】このうち、座標域とは、入力画像中の輪郭
線により定義された平面的領域(範囲)を表わし、具体
的には予め作業者が設定入力部30におけるディスプレ
イ画面を見ながらマウスにより輪郭線を指定し、その内
部を指定するなどして領域を設定する。そして、各座標
域に一意に識別番号を振る。そして、その識別番号と各
座標域との対応を識別番号テーブルとしてテーブルメモ
リ40に記憶する。
線により定義された平面的領域(範囲)を表わし、具体
的には予め作業者が設定入力部30におけるディスプレ
イ画面を見ながらマウスにより輪郭線を指定し、その内
部を指定するなどして領域を設定する。そして、各座標
域に一意に識別番号を振る。そして、その識別番号と各
座標域との対応を識別番号テーブルとしてテーブルメモ
リ40に記憶する。
【0032】さらに、上記のような複数の属性領域と複
数の網点種類との対応関係を予め規定した網点テーブル
を作業者が入力して設定する。ここで網点テーブルは、
具体的には、識別番号テーブルの各識別番号のそれぞれ
に対してどの網点種を用いるかを示すテーブルである。
表1は座標域に対応した網点テーブルの例を示す表であ
る。
数の網点種類との対応関係を予め規定した網点テーブル
を作業者が入力して設定する。ここで網点テーブルは、
具体的には、識別番号テーブルの各識別番号のそれぞれ
に対してどの網点種を用いるかを示すテーブルである。
表1は座標域に対応した網点テーブルの例を示す表であ
る。
【0033】
【表1】
【0034】この例では図2に示した網点A〜Cを網点
種として使用する場合を示しており、以下の各種網点テ
ーブルでも同様である。そして、網点グループGa1で
は識別番号Na1,Na2,Na3の領域に対して網点
A,B,Cをそれぞれ用いるものとしている。また、網
点グループGb2では識別番号Na1,Na2,Na3
の領域に対して網点C,B,Aをそれぞれ用いるものと
している。このように座標域に応じて網点を変えること
によって、平坦な画像の部分など網点のざらつきが目立
ちやすい部分の画像に対して多値網点を使用するなど、
画像の内容に応じて適切な網点を使用できる。
種として使用する場合を示しており、以下の各種網点テ
ーブルでも同様である。そして、網点グループGa1で
は識別番号Na1,Na2,Na3の領域に対して網点
A,B,Cをそれぞれ用いるものとしている。また、網
点グループGb2では識別番号Na1,Na2,Na3
の領域に対して網点C,B,Aをそれぞれ用いるものと
している。このように座標域に応じて網点を変えること
によって、平坦な画像の部分など網点のざらつきが目立
ちやすい部分の画像に対して多値網点を使用するなど、
画像の内容に応じて適切な網点を使用できる。
【0035】すると、このような網点テーブルがテーブ
ルメモリ40に記憶される。
ルメモリ40に記憶される。
【0036】また、濃度域は入力画像の濃度についての
領域(範囲)を表わすものであり、表2は入力画像信号
の濃度を網点面積率で表わした領域と識別番号との対応
を表わす識別番号テーブルの例を示す表である。
領域(範囲)を表わすものであり、表2は入力画像信号
の濃度を網点面積率で表わした領域と識別番号との対応
を表わす識別番号テーブルの例を示す表である。
【0037】
【表2】
【0038】そして、表2のように設定された濃度域の
各領域についてそれぞれ一意に網点種を指定した網点テ
ーブルを作業者が設定し、それはテーブルメモリ40に
記憶される。
各領域についてそれぞれ一意に網点種を指定した網点テ
ーブルを作業者が設定し、それはテーブルメモリ40に
記憶される。
【0039】表3は濃度域に対応した網点テーブルの例
を示す表である。
を示す表である。
【0040】
【表3】
【0041】この例において、網点グループGb1では
識別番号Nb1(網点面積率が0%〜30%)の領域に
対して網点Aを、識別番号Nb2(網点面積率が30%
〜70%)の領域に対して網点Bを、識別番号Nb3
(網点面積率が70%〜100%)の領域に対して網点
Cをそれぞれ用いるものとしている。また、網点グルー
プbでは識別番号1,2,3の領域に対して網点A,
A,Cをそれぞれ用いるものとしている。そして、網点
グループGb1の場合、ハイライト部分ほど調子が柔ら
か(滑らか)で、シャドウ部分ほど調子が硬くなるとい
う効果が得られる。また、網点グループGb2では網点
グループGb1の効果に加えて中間調部分においても滑
らかな画像とすることができる。このように濃度域で網
点を変えることによって、画像の濃度に応じた適切な網
点を用いることができる。
識別番号Nb1(網点面積率が0%〜30%)の領域に
対して網点Aを、識別番号Nb2(網点面積率が30%
〜70%)の領域に対して網点Bを、識別番号Nb3
(網点面積率が70%〜100%)の領域に対して網点
Cをそれぞれ用いるものとしている。また、網点グルー
プbでは識別番号1,2,3の領域に対して網点A,
A,Cをそれぞれ用いるものとしている。そして、網点
グループGb1の場合、ハイライト部分ほど調子が柔ら
か(滑らか)で、シャドウ部分ほど調子が硬くなるとい
う効果が得られる。また、網点グループGb2では網点
グループGb1の効果に加えて中間調部分においても滑
らかな画像とすることができる。このように濃度域で網
点を変えることによって、画像の濃度に応じた適切な網
点を用いることができる。
【0042】また、色相域は入力画像の色相についての
領域(範囲)を表わすものであり、表4は入力画像信号
に対してY,M,C,K,O(特色),G(特色)の各
色相を領域とし、それらに一意に識別番号を設定した識
別番号テーブルの例を示す表である。
領域(範囲)を表わすものであり、表4は入力画像信号
に対してY,M,C,K,O(特色),G(特色)の各
色相を領域とし、それらに一意に識別番号を設定した識
別番号テーブルの例を示す表である。
【0043】
【表4】
【0044】そして、表4のように設定された色相の各
領域についてそれぞれ一意に網点種を指定した網点テー
ブルをテーブルメモリ40に準備する。表5は色相域に
対応した網点テーブルの例を示す表である。
領域についてそれぞれ一意に網点種を指定した網点テー
ブルをテーブルメモリ40に準備する。表5は色相域に
対応した網点テーブルの例を示す表である。
【0045】
【表5】
【0046】この例において、網点グループGc1では
識別番号Nc1〜Nc6の領域に対して順に網点C,
B,B,C,A,Aをそれぞれ用いるものとしている。
また、網点グループGc2では識別番号1〜6の領域に
対して順に網点C,C,C,C,A,Aをそれぞれ用い
るものとしている。そして、網点グループGc1の場
合、O,G成分において調子が柔らか(滑らか)で、
Y,K成分ほど調子が硬くなるという効果が得られる。
また、網点グループGc2の場合、O,G成分の調子が
他の成分に比べてより柔らか(滑らか)に見えるという
効果が得られる。このように、画像の色相に応じて適切
な網点を使用できる。
識別番号Nc1〜Nc6の領域に対して順に網点C,
B,B,C,A,Aをそれぞれ用いるものとしている。
また、網点グループGc2では識別番号1〜6の領域に
対して順に網点C,C,C,C,A,Aをそれぞれ用い
るものとしている。そして、網点グループGc1の場
合、O,G成分において調子が柔らか(滑らか)で、
Y,K成分ほど調子が硬くなるという効果が得られる。
また、網点グループGc2の場合、O,G成分の調子が
他の成分に比べてより柔らか(滑らか)に見えるという
効果が得られる。このように、画像の色相に応じて適切
な網点を使用できる。
【0047】空間周波数域とは入力画像を空間周波数に
よって分解した場合の周波数についての領域(範囲)を
表わすものである。そして、この実施の形態では、入力
画像を所定の大きさの小領域である複数の画素からなる
画素ブロックに分割し、予め各画素ブロックの画像をフ
ーリエ変換や離散コサイン変換等によって周波数成分に
分解し、各小領域における空間周波数分布(例えば、空
間周波数を横軸に、出現度数を縦軸に採ったような空間
周波数スペクトル分布図)を求めておく。そして、得ら
れた空間周波数分布の状態に応じて網点種を異なるもの
としている。その具体例として、表6は入力画像信号の
空間周波数を低、中、高周波域のそれぞれの周波数域に
のみ分布する低、中、高および、低周波域から中周波、
中周波から高周波および低周波〜高周波のそれぞれの周
波数域にかけて分布する低中、中高、低中高の6つの領
域に分割し、それらに一意に識別番号を設定した識別番
号テーブルの例を示す表である。
よって分解した場合の周波数についての領域(範囲)を
表わすものである。そして、この実施の形態では、入力
画像を所定の大きさの小領域である複数の画素からなる
画素ブロックに分割し、予め各画素ブロックの画像をフ
ーリエ変換や離散コサイン変換等によって周波数成分に
分解し、各小領域における空間周波数分布(例えば、空
間周波数を横軸に、出現度数を縦軸に採ったような空間
周波数スペクトル分布図)を求めておく。そして、得ら
れた空間周波数分布の状態に応じて網点種を異なるもの
としている。その具体例として、表6は入力画像信号の
空間周波数を低、中、高周波域のそれぞれの周波数域に
のみ分布する低、中、高および、低周波域から中周波、
中周波から高周波および低周波〜高周波のそれぞれの周
波数域にかけて分布する低中、中高、低中高の6つの領
域に分割し、それらに一意に識別番号を設定した識別番
号テーブルの例を示す表である。
【0048】
【表6】
【0049】この例では空間周波数の各領域に識別番号
Nd1〜Nd6を割り当てている。そして、各画素ブロ
ックの空間周波数分布が低周波領域にのみ分布していれ
ば、識別番号Nd1を選択する。同様にして、各画素ブ
ロックの空間周波数分布が中、高、低中、中高、低中高
の各周波数域のどれに含まれるように分布しているか
で、各画素ブロックの識別番号が決まるのである。ま
た、表6では空間周波数の領域を低、中、高等と表現し
ているが、ここでは具体的には示さないが、当然ながら
実際に判定を行う際には、これら各領域に対応する空間
周波数を表わす数値により判定を行うことになる。
Nd1〜Nd6を割り当てている。そして、各画素ブロ
ックの空間周波数分布が低周波領域にのみ分布していれ
ば、識別番号Nd1を選択する。同様にして、各画素ブ
ロックの空間周波数分布が中、高、低中、中高、低中高
の各周波数域のどれに含まれるように分布しているか
で、各画素ブロックの識別番号が決まるのである。ま
た、表6では空間周波数の領域を低、中、高等と表現し
ているが、ここでは具体的には示さないが、当然ながら
実際に判定を行う際には、これら各領域に対応する空間
周波数を表わす数値により判定を行うことになる。
【0050】また、表7は空間周波数の各領域と識別番
号との対応関係を表わす網点テーブルの例を示す表であ
る。
号との対応関係を表わす網点テーブルの例を示す表であ
る。
【0051】
【表7】
【0052】表7のように設定された空間周波数の各領
域についてそれぞれ一意に網点種を指定した網点テーブ
ルをテーブルメモリ40に準備する。この例において、
識別番号Nd1〜Nd6の領域に対して順に網点A,
B,C,A,B,Cをそれぞれ用いるものとしている。
また、網点グループbでは識別番号1〜6の領域に対し
て順に網点A,C,C,A,C,Cをそれぞれ用いるも
のとしている。そして、実際の入力画像に対して網点種
を選択する際には、対象画素がどの画素ブロックに含ま
れるかを判定し、その画素ブロックの識別番号を表6か
ら求める。そして、その識別番号から表7を用いて網点
種が求まる。これが対象画素の網点種となるのである。
域についてそれぞれ一意に網点種を指定した網点テーブ
ルをテーブルメモリ40に準備する。この例において、
識別番号Nd1〜Nd6の領域に対して順に網点A,
B,C,A,B,Cをそれぞれ用いるものとしている。
また、網点グループbでは識別番号1〜6の領域に対し
て順に網点A,C,C,A,C,Cをそれぞれ用いるも
のとしている。そして、実際の入力画像に対して網点種
を選択する際には、対象画素がどの画素ブロックに含ま
れるかを判定し、その画素ブロックの識別番号を表6か
ら求める。そして、その識別番号から表7を用いて網点
種が求まる。これが対象画素の網点種となるのである。
【0053】この例において、網点グループGd1では
空間周波数が低いほど(平網、グラデーションでは)調
子が柔らか(滑らか)で、空間周波数が高い部分では調
子が硬くなり、網点グループGd2では中間周波数部分
でも調子が硬くなるという効果が得られる。このよう
に、空間周波数に応じた適切な網点種を使用することが
できる。
空間周波数が低いほど(平網、グラデーションでは)調
子が柔らか(滑らか)で、空間周波数が高い部分では調
子が硬くなり、網点グループGd2では中間周波数部分
でも調子が硬くなるという効果が得られる。このよう
に、空間周波数に応じた適切な網点種を使用することが
できる。
【0054】以上のように、この実施の形態では、入力
画像信号の濃度域、色相域、座標域および空間周波数域
といった属性の領域ごとに表現可能な階調数が異なる網
点および種類の異なる網点を設定することができるもの
となっている。
画像信号の濃度域、色相域、座標域および空間周波数域
といった属性の領域ごとに表現可能な階調数が異なる網
点および種類の異なる網点を設定することができるもの
となっている。
【0055】さらに、この実施の形態ではキーを複数設
定して、複数の属性についての領域の組合せごとに網点
を設定することもできるものとなっている。
定して、複数の属性についての領域の組合せごとに網点
を設定することもできるものとなっている。
【0056】表8は色相と濃度(網点面積率)のそれぞ
れの各領域の組合せに一意に識別番号を設定した識別番
号テーブルの例を示す表である。すなわち、色相につい
てY,M,C,K成分の4個の領域に分割し、それら各
領域について、さらに空間周波数を低、中、高の領域で
分けた場合の例をを示した。
れの各領域の組合せに一意に識別番号を設定した識別番
号テーブルの例を示す表である。すなわち、色相につい
てY,M,C,K成分の4個の領域に分割し、それら各
領域について、さらに空間周波数を低、中、高の領域で
分けた場合の例をを示した。
【0057】
【表8】
【0058】この例でも、上記各例と同様に、各領域に
ついて順に識別番号1〜12を付している。表9は各識
別番号に対して一意に網点を設定した網点テーブルの例
を示す表である。
ついて順に識別番号1〜12を付している。表9は各識
別番号に対して一意に網点を設定した網点テーブルの例
を示す表である。
【0059】
【表9】
【0060】表9では識別番号Ne1〜Ne12に対し
て、網点グループGe1では順に網点C,C,C,A,
A,C,A,A,C,A,B,Cを設定しており、網点
グループGeでは順に網点A,B,C,A,B,C,
A,B,C,A,B,Cを設定している。
て、網点グループGe1では順に網点C,C,C,A,
A,C,A,A,C,A,B,Cを設定しており、網点
グループGeでは順に網点A,B,C,A,B,C,
A,B,C,A,B,Cを設定している。
【0061】なお、表8および表9では色相と空間周波
数について属性を組み合わせるものとしたが、この実施
の形態の装置では、濃度域、色相域、座標域および空間
周波数域のうちの任意の2つ以上の属性の組合せが可能
である。これを、一般的に表現すると、複数種類の属性
A,B,…のそれぞれについて当該属性が取り得る範囲
を複数に分割し、分割後のそれぞれの属性領域{A
i},{Bj},…の各要素を相互に組み合わせて構成さ
れた多次元型の属性領域Xn={Ai,Bj,…}の集合
をこの発明における複数の属性領域とするということで
ある。そして、このように複数種類の属性の各要素を組
み合わせた複数の属性領域に対して、それぞれに適した
網点種を用いることによって、より画像に適した幅広い
網点画像表現を実現することができる。
数について属性を組み合わせるものとしたが、この実施
の形態の装置では、濃度域、色相域、座標域および空間
周波数域のうちの任意の2つ以上の属性の組合せが可能
である。これを、一般的に表現すると、複数種類の属性
A,B,…のそれぞれについて当該属性が取り得る範囲
を複数に分割し、分割後のそれぞれの属性領域{A
i},{Bj},…の各要素を相互に組み合わせて構成さ
れた多次元型の属性領域Xn={Ai,Bj,…}の集合
をこの発明における複数の属性領域とするということで
ある。そして、このように複数種類の属性の各要素を組
み合わせた複数の属性領域に対して、それぞれに適した
網点種を用いることによって、より画像に適した幅広い
網点画像表現を実現することができる。
【0062】そして、以上のようにテーブルメモリ40
に記憶された網点テーブルに複数の網点グループが設定
されていた場合には、作業者が設定入力部30から網点
グループ(表1では網点グループGa1またはGa2,
表3では網点グループGb1またはGb2,表5では網
点グループGc1またはGc2,表7では網点グループ
Gd1またはGd2,表9では網点グループGe1また
はGe2)のいずれかを選択して領域弁別回路50に入
力する。なお、ここではそれぞれのキーに対して網点グ
ループを2つずつ準備してそのうちから選択するものと
したが、3つ以上の網点テーブルを準備して選択的に使
用するものとしてもよい。
に記憶された網点テーブルに複数の網点グループが設定
されていた場合には、作業者が設定入力部30から網点
グループ(表1では網点グループGa1またはGa2,
表3では網点グループGb1またはGb2,表5では網
点グループGc1またはGc2,表7では網点グループ
Gd1またはGd2,表9では網点グループGe1また
はGe2)のいずれかを選択して領域弁別回路50に入
力する。なお、ここではそれぞれのキーに対して網点グ
ループを2つずつ準備してそのうちから選択するものと
したが、3つ以上の網点テーブルを準備して選択的に使
用するものとしてもよい。
【0063】このように、この実施の形態では各属性の
各領域において使用する網点種の組みである網点グルー
プを複数用意しておき、それらを選択することにより、
容易に網点の設定を行うことができる。
各領域において使用する網点種の組みである網点グルー
プを複数用意しておき、それらを選択することにより、
容易に網点の設定を行うことができる。
【0064】つぎに、領域弁別回路50において対象画
素の入力画像信号がキーのどの領域に属するかを判定す
る(ステップS2)。以下の処理において、この装置に
対して外部から入力画像信号が1画素ずつ順に入力され
る。そして、その入力画像信号が表わす画素を順次、処
理対象の画素(以下「対象画素」という)としつつ以下
の処理を行っていく。
素の入力画像信号がキーのどの領域に属するかを判定す
る(ステップS2)。以下の処理において、この装置に
対して外部から入力画像信号が1画素ずつ順に入力され
る。そして、その入力画像信号が表わす画素を順次、処
理対象の画素(以下「対象画素」という)としつつ以下
の処理を行っていく。
【0065】まず、ステップS2では、対象画素の入力
画像信号のキーに関する情報(濃度、色相、座標、空間
周波数)を抽出し、それが、上記表2,表4,表6,表
8のように分割された複数の領域のどれに属するかを判
定するのである。なお、入力画像信号がYMCK等の色
成分に分解されている場合などにはそのような入力画像
信号をH(色相),S(彩度),L(明度)表色系に公
知の手法を用いて変換することによって、色相成分が得
られ、その色相成分がどの色相の領域に属するかの判定
を行うのである。また、空間周波数については、フーリ
エ変換や離散コサイン変換等によって周波数成分に入力
画像を分解した後に対象画素の入力画像信号が含まれる
周波数域を求める。
画像信号のキーに関する情報(濃度、色相、座標、空間
周波数)を抽出し、それが、上記表2,表4,表6,表
8のように分割された複数の領域のどれに属するかを判
定するのである。なお、入力画像信号がYMCK等の色
成分に分解されている場合などにはそのような入力画像
信号をH(色相),S(彩度),L(明度)表色系に公
知の手法を用いて変換することによって、色相成分が得
られ、その色相成分がどの色相の領域に属するかの判定
を行うのである。また、空間周波数については、フーリ
エ変換や離散コサイン変換等によって周波数成分に入力
画像を分解した後に対象画素の入力画像信号が含まれる
周波数域を求める。
【0066】つぎに、選択された網点テーブルを参照し
て入力画像信号の属する領域に適した網点種を選択する
(ステップS3)。すなわち、入力画像信号の属するキ
ーにおける領域を判定し、その領域に対応する網点種を
表1,表3,表5,表7,表9のような網点テーブルを
参照して求める。表1,表3,表5,表7,表9の例で
は網点A,B,Cのいずれかが選択されることになる。
て入力画像信号の属する領域に適した網点種を選択する
(ステップS3)。すなわち、入力画像信号の属するキ
ーにおける領域を判定し、その領域に対応する網点種を
表1,表3,表5,表7,表9のような網点テーブルを
参照して求める。表1,表3,表5,表7,表9の例で
は網点A,B,Cのいずれかが選択されることになる。
【0067】つぎに、比較器80において入力画像信号
と選択された網点種の閾値マトリクスにおける対象画素
位置の閾値とを比較し、入力画像信号の濃度値を越えな
い最大の閾値を含む閾値マトリクスに対応する階調を対
象画素の階調とする(ステップS4)。
と選択された網点種の閾値マトリクスにおける対象画素
位置の閾値とを比較し、入力画像信号の濃度値を越えな
い最大の閾値を含む閾値マトリクスに対応する階調を対
象画素の階調とする(ステップS4)。
【0068】図7はこの実施の形態における閾値マトリ
クスの例を示す図であり、図7において各矩形は閾値マ
トリクスにおける画素MP(入力画像および出力画像の
各画素に対応)を表わしている。また、図7において、
太線BLは生成される網点の輪郭をイメージしたもの
で、当然ながら入力画像の濃度に応じて太線BLで囲ま
れた範囲は変化する。
クスの例を示す図であり、図7において各矩形は閾値マ
トリクスにおける画素MP(入力画像および出力画像の
各画素に対応)を表わしている。また、図7において、
太線BLは生成される網点の輪郭をイメージしたもの
で、当然ながら入力画像の濃度に応じて太線BLで囲ま
れた範囲は変化する。
【0069】この装置では、同種の網点種に対する多値
網点用の閾値マトリクスとして複数の閾値マトリクスを
集めた閾値マトリクス群を有しており、網点画像信号を
生成する際には閾値マトリクス群の各閾値マトリクスの
対象画素の閾値と入力画像信号の対象画素の濃度値とを
比較し、前者のうち後者を越えない閾値のうちで最大の
ものを対象画素の当該色成分における対象画素の階調と
する。
網点用の閾値マトリクスとして複数の閾値マトリクスを
集めた閾値マトリクス群を有しており、網点画像信号を
生成する際には閾値マトリクス群の各閾値マトリクスの
対象画素の閾値と入力画像信号の対象画素の濃度値とを
比較し、前者のうち後者を越えない閾値のうちで最大の
ものを対象画素の当該色成分における対象画素の階調と
する。
【0070】また、この実施の形態の装置は異なる種類
の閾値マトリクス群を備えることにより複数種の網点を
生成可能な装置となっている。具体的には、図7(a)
および(b)は12×12画素の閾値マトリクスを、図
7(c)は10×10の閾値マトリクスをそれぞれ例示
している。このように、画素MPの数(サイズ)が異な
る閾値マトリクスを用いることにより生成される網点も
画素数(サイズ)が異なるものとなる。すなわち、異な
る画素数の閾値マトリクス群を備えることにより、画素
数が互いに異なる網点(2値および多値網点)を生成す
ることができる装置となっている。ただし、12×12
画素の閾値マトリクスでは含まれる閾値が12×12=
144個であるのに対して、10×10画素の閾値マト
リクスでは含まれる閾値が10×10=100個となる
ので、閾値の段階が100通りと少なくなる。しかしな
がら出力部90で表現できる濃度レンジを両方の網点サ
イズで共通にするため、表現できる出力画像の濃度の段
階(出力画像としての階調)の数も100段階と少なく
なる。このように、画素数の異なる閾値マトリクス群を
備えることにより、表現できる濃度の段階(出力画像と
しての階調)の数が異なる網点も生成することができる
装置となっている。
の閾値マトリクス群を備えることにより複数種の網点を
生成可能な装置となっている。具体的には、図7(a)
および(b)は12×12画素の閾値マトリクスを、図
7(c)は10×10の閾値マトリクスをそれぞれ例示
している。このように、画素MPの数(サイズ)が異な
る閾値マトリクスを用いることにより生成される網点も
画素数(サイズ)が異なるものとなる。すなわち、異な
る画素数の閾値マトリクス群を備えることにより、画素
数が互いに異なる網点(2値および多値網点)を生成す
ることができる装置となっている。ただし、12×12
画素の閾値マトリクスでは含まれる閾値が12×12=
144個であるのに対して、10×10画素の閾値マト
リクスでは含まれる閾値が10×10=100個となる
ので、閾値の段階が100通りと少なくなる。しかしな
がら出力部90で表現できる濃度レンジを両方の網点サ
イズで共通にするため、表現できる出力画像の濃度の段
階(出力画像としての階調)の数も100段階と少なく
なる。このように、画素数の異なる閾値マトリクス群を
備えることにより、表現できる濃度の段階(出力画像と
しての階調)の数が異なる網点も生成することができる
装置となっている。
【0071】また、図7(a)〜(c)に示すように、
各閾値マトリクスは中心ほど閾値が低くなっている。そ
して、上記のようにして対象画素の出力画像信号の階調
を求めることにより、入力画像信号の濃度が高くなるに
つれて閾値マトリクスの中心位置から網点が形成されて
いくようになっている。
各閾値マトリクスは中心ほど閾値が低くなっている。そ
して、上記のようにして対象画素の出力画像信号の階調
を求めることにより、入力画像信号の濃度が高くなるに
つれて閾値マトリクスの中心位置から網点が形成されて
いくようになっている。
【0072】このように、低階調用の閾値マトリクスほ
ど外側の画素まで広がった網点が形成されることになっ
ており、また、前述のように表現可能な階調数の多い網
点種ほど低階調用の閾値マトリクスをも使用するものと
なっているため、2値網点より多値網点の方が、さらに
は多値網点どうしでも表現可能な階調数の多い多値網点
の方が網点の空間サイズが大きい(広い:占める画素が
多い)ものとすることができる。
ど外側の画素まで広がった網点が形成されることになっ
ており、また、前述のように表現可能な階調数の多い網
点種ほど低階調用の閾値マトリクスをも使用するものと
なっているため、2値網点より多値網点の方が、さらに
は多値網点どうしでも表現可能な階調数の多い多値網点
の方が網点の空間サイズが大きい(広い:占める画素が
多い)ものとすることができる。
【0073】つぎに、濃度選択回路85が網点画像信号
を出力し、それを基に出力部90が画像を描画する(ス
テップS5)。すなわち、濃度選択回路85がステップ
S4で得られた最大の閾値を濃度値とする画像信号を対
象画素の出力画像信号として出力部90に出力し、出力
部90がその出力画像信号の示す階調として対象画素の
画像を描画するのである。
を出力し、それを基に出力部90が画像を描画する(ス
テップS5)。すなわち、濃度選択回路85がステップ
S4で得られた最大の閾値を濃度値とする画像信号を対
象画素の出力画像信号として出力部90に出力し、出力
部90がその出力画像信号の示す階調として対象画素の
画像を描画するのである。
【0074】つぎに、全画素について以上の処理が終了
したか否かを判定する(ステップS6)。すなわち、全
画素についてステップS2〜S5の処理が終了していな
ければステップS2に戻り、全画素についてそれらの処
理が終了するまで繰り返す。そして、全画素について処
理が終了すると網点画像記録処理を終了する。
したか否かを判定する(ステップS6)。すなわち、全
画素についてステップS2〜S5の処理が終了していな
ければステップS2に戻り、全画素についてそれらの処
理が終了するまで繰り返す。そして、全画素について処
理が終了すると網点画像記録処理を終了する。
【0075】以上説明したように、この実施の形態の網
点画像記録装置1によれば、入力画像信号が属性(座標
域、濃度域、色相域、空間周波数域)の全範囲を複数に
分割した属性領域のうちのいずれに属するかを判定し、
(1)2値網点と、(2)スクリーン線数およびスクリ
ーン角度がその2値網点に等しくかつその2値網点より
も空間サイズが大きい多値網点と、を含む複数の網点種
類のうちのいずれかを上記の属性領域の判定結果に基づ
いて選択し、選択された網点種類の網点信号を生成する
ため、属性領域に応じて2値網点とそれより大きい多値
網点とを選択的に記録できるので、画像に適した幅広い
網点画像表現を実現することができる。
点画像記録装置1によれば、入力画像信号が属性(座標
域、濃度域、色相域、空間周波数域)の全範囲を複数に
分割した属性領域のうちのいずれに属するかを判定し、
(1)2値網点と、(2)スクリーン線数およびスクリ
ーン角度がその2値網点に等しくかつその2値網点より
も空間サイズが大きい多値網点と、を含む複数の網点種
類のうちのいずれかを上記の属性領域の判定結果に基づ
いて選択し、選択された網点種類の網点信号を生成する
ため、属性領域に応じて2値網点とそれより大きい多値
網点とを選択的に記録できるので、画像に適した幅広い
網点画像表現を実現することができる。
【0076】また、複数の網点種類として、互いに種類
が異なる複数種の多値網点を含むため、さらに幅広い網
点画像表現を実現することができる。
が異なる複数種の多値網点を含むため、さらに幅広い網
点画像表現を実現することができる。
【0077】特に、互いに表現可能な階調数が異なる多
値網点を備えるため、より細かな表現を必要とする部分
に階調数の多い多値網点種を用いることができるので、
一層幅広い網点画像表現を実現することができる。ま
た、互いに画素数が異なる多値網点を備えるため、必要
によりより地の色の出力を多くしてコントラストを強く
したり、逆に少なくして画像の濃淡分布を平滑にしたり
することができ、一層幅広い網点画像表現を実現するこ
とができる。
値網点を備えるため、より細かな表現を必要とする部分
に階調数の多い多値網点種を用いることができるので、
一層幅広い網点画像表現を実現することができる。ま
た、互いに画素数が異なる多値網点を備えるため、必要
によりより地の色の出力を多くしてコントラストを強く
したり、逆に少なくして画像の濃淡分布を平滑にしたり
することができ、一層幅広い網点画像表現を実現するこ
とができる。
【0078】また、複数の属性領域のそれぞれに一対一
に対応する網点種を記録した複数種の網点テーブルを備
え、そのうちのいずれかの網点テーブルを選択し、その
網点テーブルを用いて網点の選択を行うため、網点テー
ブルを選択することにより複数の属性領域に対応する網
点種を簡単に設定でき、作業効率が向上する。
に対応する網点種を記録した複数種の網点テーブルを備
え、そのうちのいずれかの網点テーブルを選択し、その
網点テーブルを用いて網点の選択を行うため、網点テー
ブルを選択することにより複数の属性領域に対応する網
点種を簡単に設定でき、作業効率が向上する。
【0079】<2.変形例>上記実施の形態において網
点画像記録装置1およびそれによる網点画像記録処理の
一例を示したが、この発明はこれに限られるものではな
い。
点画像記録装置1およびそれによる網点画像記録処理の
一例を示したが、この発明はこれに限られるものではな
い。
【0080】例えば、上記実施の形態では、入力画像信
号を閾値マトリクスと比較することによって各画素の濃
度を求めるものとしたが、予め、入力画像信号と一対一
に対応した各画素の濃度を求める所定の関数を準備して
おき、それを用いるものとしてもよい。
号を閾値マトリクスと比較することによって各画素の濃
度を求めるものとしたが、予め、入力画像信号と一対一
に対応した各画素の濃度を求める所定の関数を準備して
おき、それを用いるものとしてもよい。
【0081】また、上記実施の形態では、網点テーブル
として、網点A,B,Cを用いた2組みずつの網点グル
ープGa1,Gb1〜Ge1,Ge2を例示したが、網
点テーブルはこれらに限られず、さらに多くの網点種を
準備し、さらに多くの網点グループを準備しておくもの
としてもよく、それにより、より多様な表現が可能にな
る。
として、網点A,B,Cを用いた2組みずつの網点グル
ープGa1,Gb1〜Ge1,Ge2を例示したが、網
点テーブルはこれらに限られず、さらに多くの網点種を
準備し、さらに多くの網点グループを準備しておくもの
としてもよく、それにより、より多様な表現が可能にな
る。
【0082】さらに、上記実施の形態では、入力画像信
号がYMCK成分を有する濃度信号を扱う装置を前提と
して説明したが、R(赤)、G(緑)、B(青)等の輝
度信号を扱う装置に対しても閾値マトリクス群の各閾値
マトリクスにおける閾値の大小関係を逆転させることに
より、上記実施の形態と同様の効果を有する装置とする
ことができる。
号がYMCK成分を有する濃度信号を扱う装置を前提と
して説明したが、R(赤)、G(緑)、B(青)等の輝
度信号を扱う装置に対しても閾値マトリクス群の各閾値
マトリクスにおける閾値の大小関係を逆転させることに
より、上記実施の形態と同様の効果を有する装置とする
ことができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項10の発明によれば、画素ごとの入力画像信号のそ
れぞれの状態が前記複数の属性領域のうちのいずれに属
するかを判定し、その判定結果に基づいて、1) 2つの
階調を有する2値網点と、2) 3つ以上の階調を有する
とともに、スクリーン線数およびスクリーン角度が前記
2値網点に等しく、かつ空間サイズが前記2値網点より
大きい多値網点と、を含む複数の網点種類のうちのいず
れかを選択し、選択された網点種類の網点信号を生成す
るため、属性領域に応じて2値網点とそれより大きい多
値網点とを選択的に記録できるので、画像に適した幅広
い網点画像表現を実現することができる。
求項10の発明によれば、画素ごとの入力画像信号のそ
れぞれの状態が前記複数の属性領域のうちのいずれに属
するかを判定し、その判定結果に基づいて、1) 2つの
階調を有する2値網点と、2) 3つ以上の階調を有する
とともに、スクリーン線数およびスクリーン角度が前記
2値網点に等しく、かつ空間サイズが前記2値網点より
大きい多値網点と、を含む複数の網点種類のうちのいず
れかを選択し、選択された網点種類の網点信号を生成す
るため、属性領域に応じて2値網点とそれより大きい多
値網点とを選択的に記録できるので、画像に適した幅広
い網点画像表現を実現することができる。
【0084】また、特に請求項2および請求項7の発明
によれば、複数の網点種類が、互いに種類が異なる複数
種の多値網点を含むため、さらに幅広い網点画像表現を
実現することができる。
によれば、複数の網点種類が、互いに種類が異なる複数
種の多値網点を含むため、さらに幅広い網点画像表現を
実現することができる。
【0085】また、特に請求項3および請求項8の発明
によれば、複数種の多値網点が、互いに表現可能な階調
数が異なるものであるため、より細かな表現を必要とす
る部分に階調数の多い多値網点種を用いることができる
ので、一層幅広い網点画像表現を実現することができ
る。
によれば、複数種の多値網点が、互いに表現可能な階調
数が異なるものであるため、より細かな表現を必要とす
る部分に階調数の多い多値網点種を用いることができる
ので、一層幅広い網点画像表現を実現することができ
る。
【0086】また、特に請求項4および請求項9の発明
によれば、複数種の多値網点が、互いに画素数が異なる
ものであるため、必要によりより地の色の出力を多くし
てコントラストを強くしたり、逆に少なくして画像の濃
淡分布を平滑にしたりすることができ、一層幅広い網点
画像表現を実現することができる。
によれば、複数種の多値網点が、互いに画素数が異なる
ものであるため、必要によりより地の色の出力を多くし
てコントラストを強くしたり、逆に少なくして画像の濃
淡分布を平滑にしたりすることができ、一層幅広い網点
画像表現を実現することができる。
【0087】さらに、特に請求項5および請求項10の
発明によれば、複数種の網点テーブルのうちのいずれか
の網点テーブルを選択し、その網点テーブルを用いて網
点の選択を行うため、網点テーブルを選択することによ
り複数の属性領域に対応する網点種を簡単に設定でき、
作業効率が向上する。
発明によれば、複数種の網点テーブルのうちのいずれか
の網点テーブルを選択し、その網点テーブルを用いて網
点の選択を行うため、網点テーブルを選択することによ
り複数の属性領域に対応する網点種を簡単に設定でき、
作業効率が向上する。
【図1】この発明の一実施の形態である網点画像記録装
置の装置構成を示すブロック図である。
置の装置構成を示すブロック図である。
【図2】この実施の形態における2値および多値網点の
例を示す図である。
例を示す図である。
【図3】2値網点と多値網点とで画素数を比較する図で
ある。
ある。
【図4】この実施の形態における多値網点の例を示す図
である。
である。
【図5】この実施の形態における他の多値網点の例を示
す図である。
す図である。
【図6】この実施の形態における網点画像記録処理のフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図7】この実施の形態における閾値マトリクスの例を
示す図である。
示す図である。
【図8】2値網点と多値網点の例を示す図である。
1 網点画像記録装置 30 設定入力部 40 テーブルメモリ(テーブル記憶手段) 50 領域弁別回路(領域判定手段) 60 網点種選択回路(網点選択手段) 70a,70b… マトリクスメモリ(マトリクス記憶
手段) 80 比較器 85 濃度選択回路(80とともに網点生成手段) 90 出力部(網点記録手段)
手段) 80 比較器 85 濃度選択回路(80とともに網点生成手段) 90 出力部(網点記録手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 BB01 BB06 BB09 BB19 BB22 BB25 BC01 EA02 EA04 EA08 5C077 LL19 MP08 NN02 NN04 NN05 PP15 PP27 PP28 PP33 PP38 PP68 PQ08 PQ20 PQ22 PQ23 RR04 RR16 SS05 TT02 TT06
Claims (10)
- 【請求項1】 入力画像信号に基づいて網点画像を記録
する網点画像記録方法であって、 画像表現上の所定の属性が取り得る範囲を分割して複数
の属性領域を定義する定義工程と、 画素ごとの入力画像信号のそれぞれの状態が前記複数の
属性領域のうちのいずれに属するかを判定する領域判定
工程と、 前記領域判定工程における判定結果に基づいて、 1) 2つの階調を有する2値網点と、 2) 3つ以上の階調を有するとともに、スクリーン線数
およびスクリーン角度が前記2値網点に等しく、かつ空
間サイズが前記2値網点より大きい多値網点と、を含む
複数の網点種類のうちのいずれかを選択する網点選択工
程と、 選択された前記網点種類の網点信号を生成する網点生成
工程と、 得られた網点信号に基づいて網点画像を記録する網点記
録工程と、を備えることを特徴とする網点画像記録方
法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の網点画像記録方法であ
って、 前記複数の網点種類が、互いに種類が異なる複数種の多
値網点を含むものであることを特徴とする網点画像記録
方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の網点画像記録方法であ
って、 前記複数種の多値網点が、互いに表現可能な階調数が異
なる網点であることを特徴とする網点画像記録方法。 - 【請求項4】 請求項2に記載の網点画像記録方法であ
って、 前記複数種の多値網点が、互いに画素数が異なる網点で
あることを特徴とする網点画像記録方法。 - 【請求項5】 請求項2ないし請求項4のいずれかに記
載の網点画像記録方法であって、 前記複数の属性領域と前記複数の網点種類との対応関係
をあらかじめ規定した網点テーブルを複数種準備するテ
ーブル準備工程と、 前記複数種の網点テーブルのうちのいずれかの網点テー
ブルを選択するテーブル選択工程と、をさらに備え、 前記網点選択工程においては、前記テーブル選択工程に
おいて選択された網点テーブルを用いて網点の前記選択
が行なわれることを特徴とする網点画像記録方法。 - 【請求項6】 入力画像信号に基づいて網点画像を記録
する網点画像記録装置であって、 画素ごとの入力画像信号のそれぞれの状態が、画像表現
上の所定の属性が取り得る範囲を分割して定義された複
数の属性領域のうちのいずれに属するかを判定する領域
判定手段と、 前記領域判定手段における判定結果に基づいて、 1) 2つの階調を有する2値網点と、 2) 3つ以上の階調を有するとともに、スクリーン線数
およびスクリーン角度が前記2値網点に等しく、かつ空
間サイズが前記2値網点より大きい多値網点と、を含む
複数の網点種類のうちのいずれかを選択する網点選択手
段と、 選択された前記網点種類の網点信号を生成する網点生成
手段と、 得られた網点信号に基づいて網点画像を記録する網点記
録手段と、を備えることを特徴とする網点画像記録装
置。 - 【請求項7】 請求項6に記載の網点画像記録装置であ
って、 前記複数の網点種類が、互いに種類が異なる複数種の多
値網点を含むものであることを特徴とする網点画像記録
装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載の網点画像記録装置であ
って、 前記複数種の多値網点が、互いに表現可能な階調数が異
なる網点であることを特徴とする網点画像記録装置。 - 【請求項9】 請求項7に記載の網点画像記録装置であ
って、 前記複数種の多値網点が、互いに画素数が異なる網点で
あることを特徴とする網点画像記録装置。 - 【請求項10】 請求項7ないし請求項9のいずれかに
記載の網点画像記録装置であって、 前記複数の属性領域と前記複数の網点種類との対応関係
をあらかじめ規定した網点テーブルを複数種記憶するテ
ーブル記憶手段と、 前記複数種の網点テーブルのうちのいずれかの網点テー
ブルを選択するテーブル選択手段と、をさらに備え、 前記網点選択手段は、前記テーブル選択工程において選
択された網点テーブルを用いて網点の前記選択を行うこ
とを特徴とする網点画像記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11149495A JP2000335014A (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 網点画像記録方法および網点画像記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11149495A JP2000335014A (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 網点画像記録方法および網点画像記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000335014A true JP2000335014A (ja) | 2000-12-05 |
Family
ID=15476409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11149495A Pending JP2000335014A (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 網点画像記録方法および網点画像記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000335014A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003030704A1 (fr) | 2001-10-03 | 2003-04-17 | Kao Corporation | Appareil de nettoyage |
JP2004080109A (ja) * | 2002-08-09 | 2004-03-11 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、画像形成方法およびその方法をコンピュータに実行させる画像形成プログラム |
JP2007201684A (ja) * | 2006-01-25 | 2007-08-09 | Fujifilm Corp | 網点化装置、網点化プログラム、および画像形成装置 |
US7580151B2 (en) | 2003-10-01 | 2009-08-25 | Seiko Epson Corporation | Image processing system and method, printing system |
JP2019016876A (ja) * | 2017-07-05 | 2019-01-31 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム |
-
1999
- 1999-05-28 JP JP11149495A patent/JP2000335014A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003030704A1 (fr) | 2001-10-03 | 2003-04-17 | Kao Corporation | Appareil de nettoyage |
EP2229864A1 (en) | 2001-10-03 | 2010-09-22 | Kao Corporation | Cleaning device |
JP2004080109A (ja) * | 2002-08-09 | 2004-03-11 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、画像形成方法およびその方法をコンピュータに実行させる画像形成プログラム |
US7580151B2 (en) | 2003-10-01 | 2009-08-25 | Seiko Epson Corporation | Image processing system and method, printing system |
JP2007201684A (ja) * | 2006-01-25 | 2007-08-09 | Fujifilm Corp | 網点化装置、網点化プログラム、および画像形成装置 |
JP2019016876A (ja) * | 2017-07-05 | 2019-01-31 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム |
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