JP2003116014A - 画像処理装置及び方法及びコンピュータプログラム及びコンピュータ可読記憶媒体 - Google Patents
画像処理装置及び方法及びコンピュータプログラム及びコンピュータ可読記憶媒体Info
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Abstract
法を用いてより少ないビット数に量子化する場合に、汎
用性を有し、且つ、量子化するビット数に応じて柔軟に
対処できるようにする。 【解決手段】 2色の多値データは、その位置に分配さ
れた誤差が加算されてI'0、I'1となり、出力決定部2
に入力されてくる。LUT7−0及び7−1は、入力し
たI'0、I'1を、それより量子化数の少ない数値に変換
される。そして、LUT4は、この2つのぅT7−0、
7−1からの2つのデータを2次元座標系における座標
値として入力し、2色の2値化後のビットデータ(合計
2ビット)を出力する。
Description
で表現される画像データを、より少ないビット数の画像
データに変換する画像処理装置及びその制御方法及びコ
ンピュータプログラム並びにコンピュータ可読記憶媒体
に関するものである。
間調処理の代表的なものとして誤差拡散法がある(“An
Adaptive Algorithm for Spatial Gray Scale”in soci
ety for Information Display 1975 Symposium Digest
of Technical Papers, 1975, 36)。
度と、2値化後の画像全体の濃度を実質的に等しく、す
なわち、濃度が保存する手法であって、簡単に説明する
と次の通りである。
し、注目画素Pの周辺の未2値化画素P0、P1、P
2、P3とし、それぞれの濃度をV0、V1、V2、V
3とする。また、2値化のための閾値をTとすると、着
目点Pにおける2値化誤差Eを周辺画素P0、P1、P
2、P3の位置に、経験的に求めた重み係数W0、W
1、W2、W3を用いて振り分ける。ここで、最大濃度
をVmax、最小濃度をVminと表記し、注目画素の2値化
後のデータをBとすると、上記の振り分けは次の通りで
ある。
V0乃至V3は、 V0=V0+E×W0 V1=V1+E×W1 V2=V2+E×W2 V3=V3+E×W3 なお、入力画像全体の濃度に対して、2値化後の画像全
体の濃度を等しくするため、一般には、W0+W1+W
2+W3=1なるようにしている。例えば、W0=7/1
6、W1=1/16、W2=5/16,、W3=3/16であ
る。
多値画像を、ドットを記録する/しないという2つの状
態で記録するプリンタを用いたとしても、人間の目から
見ると濃淡を有する画像(階調画像もしくは中間調画
像)として知覚できる印刷が実現できる。
が、通常、カラープリンタの場合、イエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、及び、ブラック(Bk)
の各色成分のインクやトナー(記録材)を用いて印刷す
る。従って、各色成分毎に上記の誤差拡散法に基づいて
2値化し、その2値化した結果に基づいてそれぞれの記
録成分のヘッドを駆動すればよい。
4つ(Bk成分の記録材がない場合には3つ)の色成分
の互いのバランスによって色を表現するものである。従
って、それぞれの色成分毎に独立した2値化処理を行う
ことは、互いの色成分が全く考慮されない状態で2値化
するのと等価であり、例えば、比較的濃度の低い部分で
2色以上が重なりあうことが多いと、必ずしも満足でき
る品位には至らないことがある。
ば、特開平8-279920号公報、及び特開平11-1
0918号公報等がある。これらには、2色以上を組み
合わせて誤差拡散法を用いることにより、2色以上が重
なり合う場合においても良好な視覚特性の得られる擬似
中問調処理方法が開示されている。
文献に記載された方法では、入力画素に対応する出力を
決定する際に、比較器等によりその出力値を決定してい
る。従って、例えば出力階調数を変更することを、ハー
ドウェアにより実装されている場合には回路は複雑なも
のとなり、ソフトウェアにより実装されれている場合に
はプログラムサイズが大きく、或いはより多くのメモリ
を必要とする。
えばシアンの出力階調は4値であるがマゼンタは2値で
あるような場合、或いは、出力色数を3色以上に対応さ
せようとした場合にも、同様に回路あるいはプログラム
に大きな変更を加えなければ対応ができない。
り、2色以上の多値画像データに対して誤差拡敬法を用
いてより少ないビット数に量子化する場合に、汎用性を
有し、且つ、量子化するビット数に応じて柔軟に対処で
きる画像処理装置及び方法及びコンピュータプログラム
及びコンピュータ可読記憶媒体を提供しようとするもの
である。
め、本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
すなわち、N色(N≧2)以上の多値画像データを、当
該多値画像データを表現する各色のビット数より少ない
ビット数に量子化する画像処理装置であって、各色の多
値データに、従前の各色の量子化によって発生した誤差
をそれぞれ加算する加算手段と、該加算手段による各色
毎の加算結果を、より少ないビット数の多値データに変
換する第1のルックアップテーブルと、該第1のルック
アップテーブルテーブルからの各色毎の出力値をN次元
用のアドレスとして入力し、N個の量子化後のデータを
出力する第2のルックアップテーブルと該第2のルック
アップテーブルからの出力された量子化後のデータと、
前記加算手段による加算された各色毎の差分を、未量子
化の画素位置に加算するため誤差として演算する演算手
段とを備える。
係る実施形態を詳細に説明する。
は、多値画像を構成する複数の色それぞれを2値化する
場合に適用できるが、説明を簡単なものとするため、入
力される多値画像データは2色で表されるものとする。
また、各色は8ビットの多値画像データ(256階調の
画像データ)であり、画像処理により2値データに変換
し出力する装置を例にして説明する。出力先としては、
2値出力装置であれば如何なるものでも構わないが、例
えばインク液滴を吐出する/しないのプリンタ部である
として説明する。また、入力元からは、多値画像データ
が入力できさえすれば良いので、その多値画像を記憶す
る記憶媒体(フロッピー(登録商標)ディスクやCD−
ROM等)、ネットワークを介しての受信、或いは、イ
メージスキャナー等であっても構わない。本実施形態の
特徴は、多値画像データを入力し、それを2値化する画
像処理の構成に特徴を有する。
像処理装置の構成を説明するブロック構成図である。
(8ビット)の画素データであり、それぞれの色はシア
ン、マゼンタを表しているとする。これらの多値画素デ
ータI 0、I1は、加算器1−0、1−1に入力され、既
2値化画素位置で発生した誤差のうち、入力された画素
位置に累積された誤差E0、E1(実施形態では、主走査
方向における直前の画素位置で発生した誤差)と加算さ
れる。加算結果は、I'0I'1となって、出力決定部2に
供給される。ここで加算する誤差であるが、その値は正
負のいずれの場合も有り得る。それ故、入力した画素デ
ータI0、I1が0〜255の範囲内にあるとしても、加
算器1−0、1−1での加算した結果は、その範囲を越
えることも有り得る。この範囲は、−127〜383
(128を閾値とし。この値以上と未満での出力を0/
1に決定するとすれば、0〜255+128、−127
をとれば充分であるので、0〜255±128)をとれ
ば充分であるので、+127でかさあげすれば合計9ビ
ットのデータをI'0I'1として出力する。
のルックアップテーブル(以下、LUT)7−0、7−
1、及び4で構成し、かかる構成で2値化する。
る。
を入力し、それぞれを2値化するものである。2つの色
の2値化後のデータを(1色目、2色目)として表現す
ると、(0,0)、(0、1)、(1、0)、(1,
1)の4通りしか存在しない。
された誤差を足しこんだ後のデータI'0、I'1は、それ
ぞれ9ビット必要になり、合計18ビットとなる。この
18ビットを入力して上記の4通りのいずれか1つの2
ビットに決定する場合、2×218=524388ビット
のLUTテーブル用のメモリを必要とし、且つ、18ビ
ット分のアドレス用の配線パターンも必要となり、低コ
ストが望めない。また、普通、カラー画像を印刷する場
合には最低でも3色必要とするわけであるから、現実に
は、2×227=268Mビットのメモリを用いてLUT
を構成する必要があるので、なおさらである。
ーンの取り得る種類が非常に少ないわけであるから、よ
り簡潔な構造にすることが望まれる。
加算結果であるデータI'0、I'1のビット数を減らすべ
く、LUT7−0、7−1に供給する。LUT7−0
(7−1も同様)は、1入力に対し1出力の一次元LU
Tであり、入力される9ビットに応じて、例えば0〜8
(=9個)のより小さな値に量子化して出力する。入力
される多値データ(−127〜383)を9個に分割す
るのであれば、例えば次の様になる。
10に示すような内部構造を有している。図示におい
て、左側が、アドレスとして入力されるI'0(もしくは
I'1)であり、右側がその出力値(格納されている値)
である。出力値は必ず0以上の整数であるので、符号ビ
ットは不要であり、4ビットの出力g0(もしくはg1)
となる。9ビット入力の4ビット出力に量子化するもの
であるから、LUT7−0(及び7−1)は、4×210
=4096ビットのメモリで構成できる。なお、LUT
7−0、7−1は、1入力であるため、一次元LUTと
言うことができる。なお、LUT7−0、7−1及び後
述するLUT4は書き換え可能なメモリで構成すること
が望ましい。
g1(それぞれ4ビット)は、LUT4に供給される。
LUT4は2入力LUTでもあるので、2次元LUTと
言うことが出来よう。LUT4は合計8ビットをアドレ
ス信号として入力し、2値化後の信号O0、O1(それぞ
れ1ビットで合計2ビット)を出力するわけであるか
ら、2×28=512ビットのメモリで構成できる。
UT4を合わせたとしても、2048×2+512=4
608ビットしか消費せず、且つ、4通りの出力しか存
在しないわけであるから、この構造でもって充分な精度
が得られる。また、3色の入力について考察しても、必
要とするメモリ容量は先に示した場合と比較し遥かに少
ないメモリで実現できるのは、これまでの説明から明ら
かであろう。
力(それぞれが0〜8の値を取り得る)であり、上記の
如く2次元LUTと見なせる(3入力の場合には3次元
LUTとなり、N入力に対してN次元LUTとなる)。
パターン(2種類の色の2値データとアドレスの関係)
を図3に示すようにした。
する座標空間において、両者が大きい領域では2値化後
の出力値O0、O1は(1、1)となり、両者との低い領
域では(0,0)となる。そして、g0が比較的大き
く、g1が比較的小さい領域では(1、0)、その逆で
は(0、1)となるようなパターンを、LUT4に格納
させておく。
座標空間を4つの領域に分割する場合、(1,1)の領
域と、(0、0)の領域とが接しないようにすることで
ある。
た場合、2値化後のデータが(1,1)となる領域と、
(0、0)の領域とが点Aで接している。かかる領域分
割を行ってしまうと、点Aの近傍の濃度の2値化後のデ
ータは不安定なパターンとなる。すなわち、点Aの近傍
の濃度の画像が連続して入力された場合に、全てのパタ
ーンが取り得ることになり、しかもその中で(0、0)
と(1、1)とが混在した中間調の画素が出力され易
い。換言すれば、(1,1)のパターンは、2色とも濃
い領域で発生することが望まれるにもかかわらず、濃度
が中間的な状況でも発生する。
(1,1)のパターンの近傍では(0、0)が発生せ
ず、濃度が薄くなるに従って(1、0)や(0、1)を
経たのち(0、0)になる。すなわち、最大濃度となる
パターン(1,1)の領域と、最低濃度となるパターン
(0,0)の領域とは距離的に離間し、その間を他のパ
ターンの領域が占めるようにすることが望ましい。
造により、g0、g1の入力があると、座標空間中の1点
が決定されるので、そのパターンをO0、O1として出力
することになる。
図4に示す構造となっている。誤差計算部3−1は、誤
差計算部3−0と同様の構造出よいので、図示では括弧
で示した。
0(=0 or 1)を入力し、図5に示すごとく0(最低
濃度)、255(最高濃度)のいずれかの値にして、そ
れをO'0として出力するLUT5を備える。そして、こ
のO'0と、補正後の注目画素値(注目画素値に誤差を加
算した結果)I'0との差分を減算器6で算出し、その結
果を注目画素位置で発生した誤差E0として出力する。
これは誤差計算部3−1でも同様である。
1−0で足しこまれることになる。また、誤差計算部3
−1からは、もう一方の色の誤差E1が出力され、加算
器1−1で足しこまれることになる。
た誤差(E0、E1)は、注目画素の次画素位置に100
%の割合で足しこまれるものとして説明したが、通常の
誤差拡散法と同様に、数ライン分のメモリを加算器1−
0と誤差計算部3−0との間に設け、それぞれの注目画
素に近接する複数の未2値化画素位置に、重みづけ係数
に従って分配させるようにしても良いのは勿論である。
2色の多値画素データを入力する例を説明したが、3色
或いはそれ以上であっても構わないのは勿論である。ま
た、入力される各色の多値データは8ビットとして説明
したが、これによっても本願発明が限定されるわけでな
い。すなわち、図2で説明するのであれば、一次元LU
T7−0(7−1も同様)ではNビットをMビット(M
<N)に量子化する。そして、色数をLとしたとき、L
×Mビットをアドレスとして入力するL次元ルックアッ
プテーブル4を用意すれば良い。
複数色の多値データを入力し、それを2値化する場合
に、それぞれの濃度が互いに濃い領域ではそれぞれの2
値化後のデータは1とはなるものの、中間的な濃度につ
いては、それぞれの色の2値化後のデータが互いに1と
なることが無くなる。すなわち、比較的濃度の低い領域
では、色が重なることがなくなり、良好な階調を再現す
ることができるようになる。
る例を示したが、汎用情報処理装置(例えばパーソナル
コンピュータ等)で動作するソフトウェアでもって実現
しても構わない。
手順を、図15に示されるフローチャートに従って説明
する。
0()、lut71()、lut4(,)、lut
5()は変数であり、それぞれLUT7−0、LUT7
−0、LUT4、LUT5に対応するものである。
値を格納する変数e0、e1をゼロで初期化し、ステップ
S2でlut70()、lut71()、lut
4(,)、lut5()に、例えばハードディスク等に
予めファイルとして格納されている変換データをロード
し、各変数に格納する。
データを入力し、それぞれを変数i0,i1に格納し、ス
テップS4において、演算誤差e0,e1を加算すること
で、i'0(I'0に対応する)及びi'1(I'1に対応す
る)を算出する。
(i'0)、lut71(i'1)のデータを引き出し、そ
れをlut4(,)に引き数として与えることで、2値
化後のデータo0,o1を得る。その結果をステップS6
で出力する。
算誤差e0,e1を算出する。そして、ステップS8で全
画素に対する処理が終了したと判断するまで、ステップ
S3以降の処理を繰り返すことになる。
ド及びソフトウェアの両方でもって実現できるのは明ら
かである。
が、それらに対しても同様にソフトウェアでもって実現
できるのは明らかである。
化に適用した例を示したが、例えば出力装置としてのプ
リンタが3値、或いはそれ以上で階調表現することが可
能になる場合もある。例えば、インク液滴を吐出するタ
イプのプリンタ部において、0回、1回、2回のインク
液滴の吐出で3値を表現する場合である。或いは、同一
色であるが、濃淡の異なるインクを使用する場合もあ
る。そこで、本実施形態では、3値化する例を説明す
る。
する出力データはバイナリ表現で00(=0)、01
(=1)、10(=2)の3種類存在することになる。
また、基本的な構成は、図1と同様である。異なるのは
出力決定部2内における各ルックアップテーブル(LU
T)7−0、7−1、4、及び誤差計算部3−0、3−
1内のLUT5である。
T7−0、7−1のアドレスとその記憶されたデータを
示している。図示の通り、アドレスが図10と比べて少
ないのは、3値化の場合、発生する誤差が2値化と比べ
て小さなものとなるからである。また、変換後のデータ
は0〜6としているが、勿論、第1の実施形態と同様、
0〜8としても良いし、それ以外であっても良い。ただ
し、この変換後のデータが2次元LUT4の一方のアド
レスとして機能することになるので、余り広い範囲にし
ない方が良い。
納されたデータを2次元的に示す図である。2つの色が
最終的にそれぞれを3値化されるわけであるから、3値
化後のデータを(1色目、2色目)として表現すると、 (0,0)、(0,1)、(0,2), (1,0)、(1,1)、(1,2), (2,0)、(2,1)、(2,2) の9通りとなる。
する2次元空間を9個の領域に分割し、2つの色の濃度
が共に濃い領域では(2,2)、両方とも中間的な濃度
の場合は(1,1)、そして、両方とも薄い領域で
(0,0)を割振り、後は、それぞれの濃度の大きさに
応じた領域に対して他の3値化のデータを割り当てた。
また、最高濃度から、最低濃度に移る際に、段階的なパ
ターンを経て到達するのは第1の実施形態と同様であ
る。
存在するわけであるが、“0”は文字通り最低濃度を表
わすデータであるから0、“2”は最高能動を表わすか
ら255が対応し、“1”はその中間であるので128
が割り当てられることになる。これを示すのが図7であ
る。
ける誤差計算部3−0(3−1も同様)内のLUT5
は、入力した3値化後のデータO0が0の場合には0、
1の場合には128、2の場合には255を出力する。
これは誤差計算部3−1についても同様である。そし
て、これ以外は、上記第1の実施形態と同じであるの
で、その詳述は省略する。
データの入力に限定されるものではなく、3色或いはそ
れ以上のデータを入力しても構わないのも同様である。
印刷するプリンタに着目した場合、その記録色成分とし
てはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
(更にブラックBkを追加する場合もある)を用いて印
刷する。
の色は人の目の感度がさほど高くない。従って、イエロ
ーについては、マゼンタやシアンよりも低い階調表現で
もさほど問題にはならない。本第3の実施形態では、全
ての色を同じビット数に量子化するのではなく、異なる
ビット数に量子化する例を説明する。
異なるのは各LUTである。
態と同様、2色入力で、1色目を3値化、2色目を2値
化するものとして説明する。
2色目)で表現すると、 (0,0)、(0,1)、 (1,0)、(1,1)、 (2,0)、(2,1) の6通り存在することがわかる。
0は図11に示す内容でよいし、一次元LUT7−1は
図10に示す内容でよい。
g0、g1によって表される空間を6つの領域に分割し、
先に示した量子化後のパターンを当てはめ、そのパター
ンを記憶すれば良い。図8はその例である。
力するデータO0は3値、すなわち、0、1、2のいず
れかであるので、0、1、2に対して0、128、25
5のいずれかを出力することになる。
力するデータO1は2値、すなわち、0、1のいずれか
であるので、0、1に対して0、255のいずれかを出
力すればよい。
人間の視覚感度が低い色については、量子化後のビット
数が減らしても、充分な階調表現が維持できることにな
り、しかも、LUT4へのアドレスのビット数も減らせ
ることができ、結果的に、より少ないメモリ容量で装置
を構成することができるという効果が得られる。
にして説明したが、3色或いはそれ以上でも構わないの
は、これまでの説明からすれば容易に理解できよう。従
って、本第3の実施形態での説明は、2色に限るもので
はない。
施形態においては、入力値に最も近い格子点を選択し、
その格子点上にある値を出力値として採用した。つま
り、図3、図6、図8に示すようなとびとびの座標群で
構成される出力パターン領域のどの領域に入るかで出力
パターンを決定した。換言すれば、本来は各領域の境界
と領域との間にある場合であっても、いずれか領域に丸
めて処理していることになる。
力値を囲む4格子点、あるいは3格子点の値を参照し、
これらの値を適当な重み付けにより補間して最終的な出
力を決定し、領域と領域との中間位置にある場合に適し
たパターンを決定する例を説明する。
を補間して出力値(本第4の実施形態では2値)を求め
るための出力決定部2のブロック構成図を示している。
至第3の実施形態における一次元LUT7−0、7−1
に対応するものであり、13は同2次元LUT4に対応
するものである。
0、12−1それぞれは、g0、g1に加えて、dp0、
dm0及びdp1、dm1を出力する。LUT12−0、
12−1は、図14に示すようなデータ構造を成してい
る。
データを入力し、LUT13が管理する9×9(図3と
同様)の、注目画素の座標I'0、I'1に本来の座標(9
×9の格子の中間位置にあることが多い)に最も近い3
格子を決定し、その3格子の2値化データを得るため、
LUT13を3回アドレスする。
I'1の関係を示している。
3組のデータを用い、dp0、dm0及びdp1、dm1で
決定される重み係数(x座標及びy座標の2つ)を用い
て、図13における注目画素位置の2値化後のデータを
決定する。
による補間方法を示したが、他にも4点を使う補間方法
であっても良い。
するのは、例えば図3における各領域の境界での2値化
であるのは、容易に理解できよう。
したが、3値化、或いはそれ以上の階調数への量子化に
特に適したものとなる。
象としてプリンタを例にして説明したが、誤差拡散処理
による出力対象装置であれば、例えば2値や3値のCR
Tでも良いし、場合によっては、出力装置に出力すべき
画像データを一時的に記憶する記憶装置(フロッピーデ
ィスク等)をその出力対象としても構わない。また、画
像データの入力元も如何なるものでも良いのは勿論であ
る。
て実現できるものであるから、本発明はコンピュータプ
ログラムをもその範疇に含むものである。通常、コンピ
ュータプログラムをコンピュータで実行させるために
は、そのプログラムを記憶したフロッピーやCD−RO
M等の記憶媒体を、装置にセットし、装置のハードディ
スクにコピーもしくはインストールすることで行われ
る。従って、本発明はかかる記憶媒体をもその範疇とす
るものであるのは明らかである。
色以上の多値画像データに対して誤差拡敬法を用いてよ
り少ないビット数に量子化する場合に、汎用性を有し、
且つ、量子化するビット数に応じて柔軟に対処できるよ
うになる。
図である。
る。
憶管理する2次元空間と出力データとの関係を示す図で
ある。
ック構成図である。
す図である。
(LUT)4が記憶管理する2次元空間と出力データと
の関係を示す図である。
力値との関係を示す図である。
(LUT)4が記憶管理する2次元空間と出力データと
の関係を示す図である。
−1内のLUT5の入力値と出力値との関係を示す図で
ある。
0、7−1の入出力の関係を示す図である。
0、7−1の入出力の関係を示す図である。
ク構成図である。
ための図である。
入出力の関係を示す図である。
合の処理手順を示すフローチャートである。
ル(LUT)4が記憶管理する望ましくない2次元空間
と出力データとの関係を示す図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 N色(N≧2)以上の多値画像データ
を、当該多値画像データを表現する各色のビット数より
少ないビット数に量子化する画像処理装置であって、 各色の多値データに、従前の各色の量子化によって発生
した誤差をそれぞれ加算する加算手段と、 該加算手段による各色毎の加算結果を、より少ないビッ
ト数の多値データに変換する第1のルックアップテーブ
ルと、 該第1のルックアップテーブルテーブルからの各色毎の
出力値をN次元用のアドレスとして入力し、N個の量子
化後のデータを出力する第2のルックアップテーブルと
該第2のルックアップテーブルからの出力された量子化
後のデータと、前記加算手段による加算された各色毎の
差分を、未量子化の画素位置に加算するため誤差として
演算する演算手段とを備えることを特徴とする画像処理
装置。 - 【請求項2】 前記第2のルックアップテーブルが記憶
管理するN次元空間は、前記第1のルックアップテーブ
ルから出力される各色の多値データを高、中、低濃度を
表現する値に分割したとき、全色が高濃度となる領域
と、全色が低濃度となる領域とが互いに接しないように
記憶管理されることを特徴とする請求項第1項に記載の
画像処理装置。 - 【請求項3】 前記量子化は2値化であることを特徴と
する請求項第1項又は第2項に記載の画像処理装置。 - 【請求項4】 前記量子化は、色毎に異なる値に量子化
することを特徴とする請求項第1項又は第2項に記載の
画像処理装置。 - 【請求項5】 前記量子化は、人間の知覚が鈍感な色の
量子化数を、敏感な色の量子化数よりも小さくすること
を特徴とする請求項第4項に記載の画像処理装置。 - 【請求項6】 前記第1のルックアップテーブルは、前
記加算手段による加算された各色の前記第2のルックア
ップテーブルが既往管理するN次元空間内の座標位置の
精度を補うための補間係数を更に出力し、 前記第2のルックアップテーブルから出力された量子化
後のデータを、前記補間係数に従って補間する補間手段
を更に備えることを特徴とする請求項第1項乃至第5項
のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 【請求項7】 N色(N≧2)以上の多値画像データ
を、当該多値画像データを表現する各色のビット数より
少ないビット数に量子化する画像処理方法であって、 各色の多値データに、従前の各色の量子化によって発生
した誤差をそれぞれ加算する加算工程と、 該加算工程による各色毎の加算結果を、より少ないビッ
ト数の多値データに変換するための第1のルックアップ
テーブルを用いて変換する第1の変換工程と、 該第1の変換工程で得られた各色毎の出力値をN次元用
のアドレスとして入力し、N個の量子化後のデータを出
力するための第2のルックアップテーブルを用いて、変
換する第2の変換工程と、 該第2の変換工程で得られた量子化後のデータと、前記
加算工程による加算された各色毎の差分を、未量子化の
画素位置に加算するため誤差として演算する演算工程と
を備えることを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項8】 N色(N≧2)以上の多値画像データ
を、当該多値画像データを表現する各色のビット数より
少ないビット数に量子化する画像処理装置として機能す
るコンピュータプログラムであって、 各色の多値データに、従前の各色の量子化によって発生
した誤差をそれぞれ加算する加算工程のプログラムコー
ドと、 該加算工程による各色毎の加算結果を、より少ないビッ
ト数の多値データに変換するための第1のルックアップ
テーブルを用いて変換する第1の変換工程のプログラム
コードと、 該第1の変換工程で得られた各色毎の出力値をN次元用
のアドレスとして入力し、N個の量子化後のデータを出
力するための第2のルックアップテーブルを用いて、変
換する第2の変換工程のプログラムコードと、 該第2の変換工程で得られた量子化後のデータと、前記
加算工程による加算された各色毎の差分を、未量子化の
画素位置に加算するため誤差として演算する演算工程の
プログラムコードとを備えることを特徴とするコンピュ
ータプログラム。 - 【請求項9】 請求項第8項に記載のコンピュータプロ
グラムを格納することを特徴とするコンピュータ可読記
憶媒体。
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