JP2004079485A - 嵌合検知機構付きコネクタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コネクタ同士の不完全な嵌合を検出すること。
【解決手段】コネクタハウジング11及び相手コネクタハウジング31の嵌合状態を検出する検知機構は、前記コネクタハウジング11のカム部21,22と、前記相手コネクタハウジング31の被ロック部41,42と、これらに協動して嵌合状態を検知する検知部材51を有し、前記検知部材51の軸部53は初期位置と嵌合位置との間で摺動自在に前記カム部21,22に保持されており、前記被ロック部41,42は前記軸部53を前記嵌合位置から前記初期位置へ移動させる当接面41a,42aと、前記軸部53を入り込ませてロックする軸受部41b,42bとを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】コネクタハウジング11及び相手コネクタハウジング31の嵌合状態を検出する検知機構は、前記コネクタハウジング11のカム部21,22と、前記相手コネクタハウジング31の被ロック部41,42と、これらに協動して嵌合状態を検知する検知部材51を有し、前記検知部材51の軸部53は初期位置と嵌合位置との間で摺動自在に前記カム部21,22に保持されており、前記被ロック部41,42は前記軸部53を前記嵌合位置から前記初期位置へ移動させる当接面41a,42aと、前記軸部53を入り込ませてロックする軸受部41b,42bとを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタハウジング及び相手コネクタハウジングの嵌合状態を検知する検知機構を備えている嵌合検知機構付きコネクタ装置に属する。
【0002】
【従来の技術】
先行技術における嵌合検出機構付きコネクタ装置は、図7及び図8に示すように、コネクタハウジング111と、コネクタハウジング111が第1の方向A′で嵌合する相手コネクタハウジング131と、コネクタハウジング111及び相手コネクタハウジング131の嵌合状態を検知する検知部材151とを備えている。
【0003】
コネクタハウジング111は、導電性のコンタクト(図示せず)を収容し保持した箱形状のハウジング本体113と、ハウジング本体113の一側面113aに対向し第1の方向A′側でハウジング本体113の一側面113aに接続しハウジング本体113の外側面113aに対向して一側面113aへ弾性力をもって変位可能なロック部115と、ロック部115の外表面115aから突出している係止部117と、ロック部115を外表面113aへ変位させて撓ませなが嵌合させる操作部118とを有している。
【0004】
相手コネクタハウジング131は、嵌合時にコンタクトに接触する導電性の相手コンタクト(図示せず)と、該相手コンタクトを収容した収容部133とを有している。収容部133は、ハウジング本体113をロック部115へ嵌合するときにコネクタハウジング131の第1の方向A′側における嵌合端面113cに対向する相手嵌合端面131aに開口が形成されかつ第1の方向A′で受け入れる相手壁部によって囲まれハウジング本体113及びロック部115を受け入れて収容するものである。
【0005】
相手壁部は、第1の方向A′へコネクタハウジング111を収容部133へ挿入し嵌合したときに係止部117が入り込み係止するようロック部115の外表面115aに対向するよう相手壁部を構成する一部分である支持壁131cに形成した相手係止部135を有している。
【0006】
コネクタハウジング111を相手コネクタハウジング131の収容部133へ嵌合するときには、第1の方向A′でコネクタハウジング111を相手コネクタハウジング131の収容部133へ挿入する。このとき、ロック部115の操作部118を押圧すると、ロック部115がコネクタ本体113の外表面113aへ向けて撓みながら変位する。この状態から、コネクタハウジング111を相手コネクタハウジング131の収容部133へ挿入すると、係止部117が相手係止部135を乗り越えて収容部133の第1の方向A′へ移動する。この際、係止部117が相手係止部135の内側へ入り込み係止する。
【0007】
コネクタハウジング111を相手コネクタハウジング131の収容部133へ嵌合した後、検知部材151をロック部115とハウジング本体113の外側面113aとの間に挿入するとロックが完了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コネクタハウジング111を相手コネクタハウジング131に嵌合させると、検知部材151が相手コネクタハウジング131に挿入されている状態であっても、強引な嵌合操作によって相手コネクタハウジング131が撓み、嵌合が達成されてしまう。その結果、例えば、図9に示すように、相手コネクタハウジング131の支持壁131cの一部分が破損(図9に符号Eで示した部分)してしまうという問題がある。
【0009】
それ故に本発明の課題は、検知機構が挿入された状態でのコネクタハウジングの嵌合を未然に防ぎ、不完全嵌合による相手コネクタハウジングの破損を防ぐことができる嵌合検知機構付きコネクタ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、コネクタハウジングと、該コネクタハウジングを第1の方向へ移動することによって嵌合する相手コネクタハウジングと、前記コネクタハウジング及び前記相手コネクタハウジングの嵌合状態を検知する検知機構とを含み、前記コネクタハウジングは、ハウジング本体と、前記第1の方向側で前記ハウジング本体の一側面に接続しかつ前記一側面へ向けて弾性力をもち変位可能なロック部と、前記ロック部上へ突出している係止部とを有し、前記相手コネクタハウジングは、前記コネクタハウジングを受け入れる相手壁部と、該相手壁部によって形成されている収容部と、前記コネクタハウジングを嵌合したときに前記係止部に係止するよう前記ロック部に対向する前記相手壁部の一部を構成している支持壁に形成した相手係止部とを有している嵌合検知機構付きコネクタ装置において、前記検知機構は、前記コネクタハウジングに設けた第1検知部と、前記相手コネクタハウジングに設けた第2検知部と、前記第1及び第2検知部と協動して前記嵌合状態を検知する検知部材とを有し、該第1検知部は、互いに対向するよう前記ロック部上に立設した一対のカム部を有し、前記第2検知部は、前記支持壁上へ立設した一対の被ロック部を有し、前記検知部材は、前記一対のカム部間に挿通されている軸部を有し、前記軸部は、前記第1の方向とは逆方向の第2の方向側の初期位置と、前記第1の方向側の嵌合位置との間で摺動自在に保持されており、前記一対の被ロック部は、前記コネクタハウジングと前記相手コネクタハウジングとが嵌合途中の状態でかつ前記軸部を前記嵌合位置に位置している状態で、前記ロック部が変位することによって前記軸部に当接して前記軸部を前記初期位置へ移動させる当接面と、嵌合が完了した時に前記軸部が前記初期位置に位置している状態から前記検知部材を前記第1の方向へ移動さることによって前記軸部を前記嵌合位置に移動させて前記軸部を入り込ませロックするよう前記当接面から前記被ロック部に形成した軸受部とを有していることを特徴とする嵌合検知機構付きコネクタ装置が得られる。
【0011】
【作用】
本願発明に係る嵌合検知機構付きコネクタ装置では、コネクタハウジングを相手コネクタハウジングの収容部へ第1の方向で挿入していくと、係止部が相手コネクタハウジングの支持壁の内面へ入り込み、係止部が支持壁によって下向きに押されることによって、ロック部がハウジング本体の一側面へ向けて撓みながら変位する。このとき、一対のカム部は、ロック部と同様に変位するので、カム部も変位する。この状態では、ロック部が変位することによって軸部が一対の被ロック部の当接面に当接する。
【0012】
ここで、さらに、コネクタハウジングを相手コネクタハウジングの収容部へ挿入していくと、当接面によって軸部が嵌合位置から第2の方向へ押圧されてカム部の初期位置へ移動する。
【0013】
さらに、コネクタハウジングを相手コネクタハウジングへ挿入していくと、支持壁に形成されている相手係止部に係止部が入り込み、コネクタハウジングと相手コネクタハウジングとが嵌合し係止される。このとき、ロック部は変位した状態から弾性復帰して元の状態に戻る。同時に、被ロック部間にはカム部が位置し、カム部と被ロック部の軸受部が重なる位置となる。さらに、検知部材の操作部を第1の方向へ押圧すると、初期位置から嵌合位置及び軸受部へ移動するるとロックが完了する。
【0014】
また、コネクタハウジングと相手コネクタハウジングとの嵌合状態が不完全な場合、即ち、嵌合途中の状態で嵌合作業が終了された場合には、検知部材の軸部を第1の方向へ移動させようとしても、当接面がカム部を交叉するように邪魔しているため、軸部が当接面に当り、カム部へ入り込ませることができないので、不完全嵌合であることが検知される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本願発明に係る嵌合検知機構付きコネクタ装置の一実施の形態例を説明する。図1は、嵌合検知機構付きコネクタ装置を分解した状態を示しており、図2は、嵌合検知機構付きコネクタ装置が正しい姿勢で嵌合している状態を示している。
【0016】
図1及び図2を参照して、嵌合検知機構付きコネクタ装置は、コネクタハウジング11と、コネクタハウジング11を第1の方向Aで移動して嵌合する相手コネクタハウジング31と、コネクタハウジング11及び相手コネクタハウジング31の嵌合状態を検知する検知機構とを備えている。
【0017】
コネクタハウジング11は、図3に示した導電性のコンタクト12を保持している箱形状のコネクタ本体13と、コネクタ本体13の外側面の一側面13aに対向しているロック部15と、ロック部15の外表面15aから外表面15a上へ突出している係止部17とを有している。
【0018】
ロック部15は、第1の方向A側でコネクタ本体13の一側面13aに接続しており、コネクタ本体13の一側面13aへ向けて変位可能な弾性力を有している。
【0019】
相手コネクタハウジング31は、コネクタハウジング11と嵌合したときにコンタクト12に接触する導電性の相手コンタクト32(図3を参照)と、相手コンタクト32を保持しかつコネクタハウジング11を受け入れるように箱形状の相手壁部31a,31b,31c,31dによって形成されている収容部33とを有している。
【0020】
相手コネクタハウジング31は、第1の方向A側におけるコネクタ本体13の嵌合端面13cに対する相手嵌合端面31f側が開口されており、収容部33に第1の方向Aでコネクタ本体13及びロック部15を受け入れて収容するものである。
【0021】
相手壁部31a,31b,31c,31dは、第1の方向Aでコネクタハウジング11を収容部33へ挿入し嵌合したときに、ロック部15の外表面15aに対向する支持壁31cと、嵌合時に係止部17が入り込み係止されるように支持壁31cに形成した相手係止部35とを有している。なお、支持壁31cは、相手壁部31a,31b,31c,31dの一部を構成している部分である。
【0022】
支持壁31cは、一対のカム部21,22を第1の方向Aへ通過させるようにコネクタハウジング31の第2の方向B側における相手嵌合端面31fから一対の被ロック部41,42間へ切り欠いて形成されている切り欠き部37を有している。
【0023】
検知機構は、コネクタハウジング11に設けた第1検知部20と、相手コネクタハウジング31に設けた第2検知部40と、第1及び第2検知部20,40と協動してコネクタハウジング11及び相手コネクタハウジング31の嵌合状態を検知する検知部材51とを有している。
【0024】
第1検知部20は、ロック部15の外表面15aから外表面15a上へ互いに対向するよう立設した一対のカム部21,22を有している。カム部21,22は、第1カム孔21a,22aと、第1カム孔21a,22aから引き続き第1の方向A側に形成した第2カム孔21b,22bとを有している。第1カム孔21a,22aが第1及び第2の方向A,Bへ長い寸法の孔であり、第2カム孔21b,22b側へテーパ形状に窄まっている形状を呈している。第2カム孔21b,22bは略丸形状の孔である。
【0025】
第2検知部40は、嵌合途中及び嵌合時に一対のカム部21,22の外面が対向するよう支持壁31cから支持壁31c上へ立設した一対の被ロック部41,42を有している。相手係止部35は、一対の被ロック部41,42よりも第1の方向A側に位置しており、係止部17が第1検知部20よりも第1の方向A側に位置している。一対の被ロック部41,42は、嵌合途中及び嵌合時に一対のカム部21,22の外表面15aを内側で対向するように支持壁31c上に立設している。
【0026】
ロック部15は、嵌合途中で被ロック部41,42よりも前方の支持壁31cによって係止部17が押圧され、コネクタ本体13の一側面13aへ向けて撓み変位し、嵌合したときに係止部17が相手係止部35に入り込み係止するものである。
【0027】
一対の被ロック部41,42は、第1の方向Aとは逆向きの第2の方向B側にかつ支持壁31cに対して垂直に形成した当接面41a,42aと、嵌合時に第2カム孔21b,22bに対向するよう当接面41a,42aからロック部41,42に切り欠いて形成した軸受部41b,42bとを有している。
【0028】
検知部材51は、第1及び第2の方向A,Bを直交しかつロック部15の外表面15aに平行に一対のカム部21,22間に挿通されている軸部53と、軸部53から第2の方向Bへ延びている操作部55と、嵌合時に一対の被ロック部41,42の外側に位置するように第1及び第2の方向A,Bに対して平行にかつ軸部53の両端に設けたガイド部57a,58bとを有している。ガイド部57a,58bは、検知部材51の摺動をガイドするとともに、一対のカム部21,22から外れないようにする役目も果たしている。
【0029】
軸部53は、第1及び第2の方向A,Bで第1カム孔21a,22aに位置した初期位置と第2カム孔21b,22bに位置している嵌合位置の第1及び第2カム孔21a,22a,21b,22b間で摺動自在に保持されている。
【0030】
図3は、嵌合検知機構付きコネクタ装置において、軸部53が一対のカム孔21a,22aである嵌合位置に保持している状態を示しており、コネクタハウジング11と相手コネクタハウジング31とが嵌合途中の状態を示している。
【0031】
コネクタハウジング11を相手コネクタハウジング31の収容部33へ第1の方向Aで挿入していくと、図4に示すように、係止部17が相手コネクタハウジング31の支持壁31cの内面へ入り込む。この際、係止部17は支持壁31cによって下向きに押されることによって、ロック部15がコネクタ本体13の一側面13aへ向けて撓みながら変位する。このとき、一対のカム部21,22は、ロック部15と同様に変位するので、第1カム孔21a,22b及び第2カム孔22a,22bも変位する。この状態では、ロック部15が変位することによって軸部53が一対の被ロック部41,42の当接面41a,42aに当接する。
【0032】
ここで、さらに、コネクタハウジング11を相手コネクタハウジング31の収容部33へ第1の方向Aで挿入していくと、図5に示すように、当接面41a,42aによって軸部53が嵌合位置から第2の方向Bへ押圧されて初期位置である第1カム孔21a,22aへ移動する。
【0033】
さらに、コネクタハウジング11を相手コネクタハウジング31の収容部33へ第1の方向Aで挿入していくと、図6に示すように、支持壁31cに形成されている相手係止部35に係止部17が入り込み、コネクタハウジング11と相手コネクタハウジング31が嵌合し係止される。この際、ロック部15は変位した状態から弾性復帰して元の状態に戻る。同時に、被ロック部41,42間には、第2カム孔21a,22aを含む一対のカム部21,22が位置し、第2カム孔21a,22aと被ロック部41,42の軸受部41b,42bが重なる位置となる。
【0034】
さらに、図6に示した状態から図1及び図2に示した検知部材51の操作部55を第1の方向Aへ押圧すると、初期位置にある軸部53が第1カム孔21a,22aから嵌合位置である第2カム孔21b,22b及び軸受部41b,42bへ移動して入り込みロックが完了する。
【0035】
また、コネクタハウジング11と相手コネクタハウジング31との嵌合状態が不完全な場合、即ち、図5に示したような嵌合途中の状態で嵌合作業が終了された場合には、検知部材51の軸部53を第1の方向Aへ移動させようとしても、当接面41a,42aが第2カム孔21a,22aを交叉するように邪魔しているため、軸部53が、当接面41a,42aに当り、第2カム孔21b,22bへ入り込ませることができないので、不完全嵌合であることが検知される。
【0036】
なお、コネクタハウジング11を相手コネクタハウジング31の収容部33から取り外すには、嵌合位置である第2カム孔21b,22b及び軸受部41b,42bをロックしている軸部53を、操作部55を第2の方向Bへ引き出すことによってロック状態を解除する。そして、図4に示したように、ロック部15を変位させて、支持壁31cの相手係止部35から係止部17の係止状態を外し、相手コネクタハウジング31からコネクタハウジング11を引き抜き外す。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る嵌合検知機構付きコネクタ装置では、検知機構のカム部の嵌合位置に検知部材を入れたまま嵌合させると、検知部材の軸部が初期位置に戻ることにより、不完全な嵌合による相手コネクタハウジングの破損を防止できる。
【0038】
また、検知機構のうち独立している部品は検知部材のみであるため、部品点数が少なくなり、さらに、検知機構の着脱、即ち、コネクタ同士の嵌合が容易であり、組立作業の効率化することが可能となる。
【0039】
また、検知機構は、コネクタハウジングと相手コネクタハウジングとのロックが不完全な場合に検知部材を挿入できないので、不完全なロックを検知することができる。
【0040】
さらに、検知部材は、コネクタ本体に保持されており、検知部材を紛失することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】嵌合検知機構付きコネクタ装置を分解した状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示した嵌合検知機構付きコネクタ装置の嵌合状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示した嵌合検知機構付きコネクタ装置の嵌合途中を示す断面図である。
【図4】図3に示した嵌合検知機構付きコネクタ装置の、さらに嵌合途中を示す断面図である。
【図5】図4に示した嵌合検知機構付きコネクタ装置の、さらに嵌合途中を示す断面図である。
【図6】図2に示した嵌合検知機構付きコネクタ装置の嵌合状態で検知部材をロックする前の状態を示す断面図である。
【図7】先行技術における嵌合検知機構付きコネクタ装置の斜視図である。
【図8】図7に示した嵌合検知機構付きコネクタ装置の嵌合途中の状態を示す断面図である。
【図9】図7に示した嵌合検知機構付きコネクタ装置の破損状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 コネクタハウジング
12 コンタクト
13 コネクタ本体
13a 一側面
13c 嵌合端面
15 ロック部
15a 外表面
17 係止部
20 第1検知部
21,22 カム部
21a,22a 第1カム孔
21b,22b 第2カム孔
31 相手コネクタハウジング
31a,31b,31c,31d 相手壁部
31f 相手嵌合端面
31c 支持壁
32 相手コンタクト
33 収容部
35 相手係止部
37 切り欠き部
40 第2検知部
41,42 被ロック部
41a,42a 当接面
41b,42b 軸受部
51 検知部材
53 軸部
A 第1の方向
B 第2の方向
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタハウジング及び相手コネクタハウジングの嵌合状態を検知する検知機構を備えている嵌合検知機構付きコネクタ装置に属する。
【0002】
【従来の技術】
先行技術における嵌合検出機構付きコネクタ装置は、図7及び図8に示すように、コネクタハウジング111と、コネクタハウジング111が第1の方向A′で嵌合する相手コネクタハウジング131と、コネクタハウジング111及び相手コネクタハウジング131の嵌合状態を検知する検知部材151とを備えている。
【0003】
コネクタハウジング111は、導電性のコンタクト(図示せず)を収容し保持した箱形状のハウジング本体113と、ハウジング本体113の一側面113aに対向し第1の方向A′側でハウジング本体113の一側面113aに接続しハウジング本体113の外側面113aに対向して一側面113aへ弾性力をもって変位可能なロック部115と、ロック部115の外表面115aから突出している係止部117と、ロック部115を外表面113aへ変位させて撓ませなが嵌合させる操作部118とを有している。
【0004】
相手コネクタハウジング131は、嵌合時にコンタクトに接触する導電性の相手コンタクト(図示せず)と、該相手コンタクトを収容した収容部133とを有している。収容部133は、ハウジング本体113をロック部115へ嵌合するときにコネクタハウジング131の第1の方向A′側における嵌合端面113cに対向する相手嵌合端面131aに開口が形成されかつ第1の方向A′で受け入れる相手壁部によって囲まれハウジング本体113及びロック部115を受け入れて収容するものである。
【0005】
相手壁部は、第1の方向A′へコネクタハウジング111を収容部133へ挿入し嵌合したときに係止部117が入り込み係止するようロック部115の外表面115aに対向するよう相手壁部を構成する一部分である支持壁131cに形成した相手係止部135を有している。
【0006】
コネクタハウジング111を相手コネクタハウジング131の収容部133へ嵌合するときには、第1の方向A′でコネクタハウジング111を相手コネクタハウジング131の収容部133へ挿入する。このとき、ロック部115の操作部118を押圧すると、ロック部115がコネクタ本体113の外表面113aへ向けて撓みながら変位する。この状態から、コネクタハウジング111を相手コネクタハウジング131の収容部133へ挿入すると、係止部117が相手係止部135を乗り越えて収容部133の第1の方向A′へ移動する。この際、係止部117が相手係止部135の内側へ入り込み係止する。
【0007】
コネクタハウジング111を相手コネクタハウジング131の収容部133へ嵌合した後、検知部材151をロック部115とハウジング本体113の外側面113aとの間に挿入するとロックが完了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コネクタハウジング111を相手コネクタハウジング131に嵌合させると、検知部材151が相手コネクタハウジング131に挿入されている状態であっても、強引な嵌合操作によって相手コネクタハウジング131が撓み、嵌合が達成されてしまう。その結果、例えば、図9に示すように、相手コネクタハウジング131の支持壁131cの一部分が破損(図9に符号Eで示した部分)してしまうという問題がある。
【0009】
それ故に本発明の課題は、検知機構が挿入された状態でのコネクタハウジングの嵌合を未然に防ぎ、不完全嵌合による相手コネクタハウジングの破損を防ぐことができる嵌合検知機構付きコネクタ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、コネクタハウジングと、該コネクタハウジングを第1の方向へ移動することによって嵌合する相手コネクタハウジングと、前記コネクタハウジング及び前記相手コネクタハウジングの嵌合状態を検知する検知機構とを含み、前記コネクタハウジングは、ハウジング本体と、前記第1の方向側で前記ハウジング本体の一側面に接続しかつ前記一側面へ向けて弾性力をもち変位可能なロック部と、前記ロック部上へ突出している係止部とを有し、前記相手コネクタハウジングは、前記コネクタハウジングを受け入れる相手壁部と、該相手壁部によって形成されている収容部と、前記コネクタハウジングを嵌合したときに前記係止部に係止するよう前記ロック部に対向する前記相手壁部の一部を構成している支持壁に形成した相手係止部とを有している嵌合検知機構付きコネクタ装置において、前記検知機構は、前記コネクタハウジングに設けた第1検知部と、前記相手コネクタハウジングに設けた第2検知部と、前記第1及び第2検知部と協動して前記嵌合状態を検知する検知部材とを有し、該第1検知部は、互いに対向するよう前記ロック部上に立設した一対のカム部を有し、前記第2検知部は、前記支持壁上へ立設した一対の被ロック部を有し、前記検知部材は、前記一対のカム部間に挿通されている軸部を有し、前記軸部は、前記第1の方向とは逆方向の第2の方向側の初期位置と、前記第1の方向側の嵌合位置との間で摺動自在に保持されており、前記一対の被ロック部は、前記コネクタハウジングと前記相手コネクタハウジングとが嵌合途中の状態でかつ前記軸部を前記嵌合位置に位置している状態で、前記ロック部が変位することによって前記軸部に当接して前記軸部を前記初期位置へ移動させる当接面と、嵌合が完了した時に前記軸部が前記初期位置に位置している状態から前記検知部材を前記第1の方向へ移動さることによって前記軸部を前記嵌合位置に移動させて前記軸部を入り込ませロックするよう前記当接面から前記被ロック部に形成した軸受部とを有していることを特徴とする嵌合検知機構付きコネクタ装置が得られる。
【0011】
【作用】
本願発明に係る嵌合検知機構付きコネクタ装置では、コネクタハウジングを相手コネクタハウジングの収容部へ第1の方向で挿入していくと、係止部が相手コネクタハウジングの支持壁の内面へ入り込み、係止部が支持壁によって下向きに押されることによって、ロック部がハウジング本体の一側面へ向けて撓みながら変位する。このとき、一対のカム部は、ロック部と同様に変位するので、カム部も変位する。この状態では、ロック部が変位することによって軸部が一対の被ロック部の当接面に当接する。
【0012】
ここで、さらに、コネクタハウジングを相手コネクタハウジングの収容部へ挿入していくと、当接面によって軸部が嵌合位置から第2の方向へ押圧されてカム部の初期位置へ移動する。
【0013】
さらに、コネクタハウジングを相手コネクタハウジングへ挿入していくと、支持壁に形成されている相手係止部に係止部が入り込み、コネクタハウジングと相手コネクタハウジングとが嵌合し係止される。このとき、ロック部は変位した状態から弾性復帰して元の状態に戻る。同時に、被ロック部間にはカム部が位置し、カム部と被ロック部の軸受部が重なる位置となる。さらに、検知部材の操作部を第1の方向へ押圧すると、初期位置から嵌合位置及び軸受部へ移動するるとロックが完了する。
【0014】
また、コネクタハウジングと相手コネクタハウジングとの嵌合状態が不完全な場合、即ち、嵌合途中の状態で嵌合作業が終了された場合には、検知部材の軸部を第1の方向へ移動させようとしても、当接面がカム部を交叉するように邪魔しているため、軸部が当接面に当り、カム部へ入り込ませることができないので、不完全嵌合であることが検知される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本願発明に係る嵌合検知機構付きコネクタ装置の一実施の形態例を説明する。図1は、嵌合検知機構付きコネクタ装置を分解した状態を示しており、図2は、嵌合検知機構付きコネクタ装置が正しい姿勢で嵌合している状態を示している。
【0016】
図1及び図2を参照して、嵌合検知機構付きコネクタ装置は、コネクタハウジング11と、コネクタハウジング11を第1の方向Aで移動して嵌合する相手コネクタハウジング31と、コネクタハウジング11及び相手コネクタハウジング31の嵌合状態を検知する検知機構とを備えている。
【0017】
コネクタハウジング11は、図3に示した導電性のコンタクト12を保持している箱形状のコネクタ本体13と、コネクタ本体13の外側面の一側面13aに対向しているロック部15と、ロック部15の外表面15aから外表面15a上へ突出している係止部17とを有している。
【0018】
ロック部15は、第1の方向A側でコネクタ本体13の一側面13aに接続しており、コネクタ本体13の一側面13aへ向けて変位可能な弾性力を有している。
【0019】
相手コネクタハウジング31は、コネクタハウジング11と嵌合したときにコンタクト12に接触する導電性の相手コンタクト32(図3を参照)と、相手コンタクト32を保持しかつコネクタハウジング11を受け入れるように箱形状の相手壁部31a,31b,31c,31dによって形成されている収容部33とを有している。
【0020】
相手コネクタハウジング31は、第1の方向A側におけるコネクタ本体13の嵌合端面13cに対する相手嵌合端面31f側が開口されており、収容部33に第1の方向Aでコネクタ本体13及びロック部15を受け入れて収容するものである。
【0021】
相手壁部31a,31b,31c,31dは、第1の方向Aでコネクタハウジング11を収容部33へ挿入し嵌合したときに、ロック部15の外表面15aに対向する支持壁31cと、嵌合時に係止部17が入り込み係止されるように支持壁31cに形成した相手係止部35とを有している。なお、支持壁31cは、相手壁部31a,31b,31c,31dの一部を構成している部分である。
【0022】
支持壁31cは、一対のカム部21,22を第1の方向Aへ通過させるようにコネクタハウジング31の第2の方向B側における相手嵌合端面31fから一対の被ロック部41,42間へ切り欠いて形成されている切り欠き部37を有している。
【0023】
検知機構は、コネクタハウジング11に設けた第1検知部20と、相手コネクタハウジング31に設けた第2検知部40と、第1及び第2検知部20,40と協動してコネクタハウジング11及び相手コネクタハウジング31の嵌合状態を検知する検知部材51とを有している。
【0024】
第1検知部20は、ロック部15の外表面15aから外表面15a上へ互いに対向するよう立設した一対のカム部21,22を有している。カム部21,22は、第1カム孔21a,22aと、第1カム孔21a,22aから引き続き第1の方向A側に形成した第2カム孔21b,22bとを有している。第1カム孔21a,22aが第1及び第2の方向A,Bへ長い寸法の孔であり、第2カム孔21b,22b側へテーパ形状に窄まっている形状を呈している。第2カム孔21b,22bは略丸形状の孔である。
【0025】
第2検知部40は、嵌合途中及び嵌合時に一対のカム部21,22の外面が対向するよう支持壁31cから支持壁31c上へ立設した一対の被ロック部41,42を有している。相手係止部35は、一対の被ロック部41,42よりも第1の方向A側に位置しており、係止部17が第1検知部20よりも第1の方向A側に位置している。一対の被ロック部41,42は、嵌合途中及び嵌合時に一対のカム部21,22の外表面15aを内側で対向するように支持壁31c上に立設している。
【0026】
ロック部15は、嵌合途中で被ロック部41,42よりも前方の支持壁31cによって係止部17が押圧され、コネクタ本体13の一側面13aへ向けて撓み変位し、嵌合したときに係止部17が相手係止部35に入り込み係止するものである。
【0027】
一対の被ロック部41,42は、第1の方向Aとは逆向きの第2の方向B側にかつ支持壁31cに対して垂直に形成した当接面41a,42aと、嵌合時に第2カム孔21b,22bに対向するよう当接面41a,42aからロック部41,42に切り欠いて形成した軸受部41b,42bとを有している。
【0028】
検知部材51は、第1及び第2の方向A,Bを直交しかつロック部15の外表面15aに平行に一対のカム部21,22間に挿通されている軸部53と、軸部53から第2の方向Bへ延びている操作部55と、嵌合時に一対の被ロック部41,42の外側に位置するように第1及び第2の方向A,Bに対して平行にかつ軸部53の両端に設けたガイド部57a,58bとを有している。ガイド部57a,58bは、検知部材51の摺動をガイドするとともに、一対のカム部21,22から外れないようにする役目も果たしている。
【0029】
軸部53は、第1及び第2の方向A,Bで第1カム孔21a,22aに位置した初期位置と第2カム孔21b,22bに位置している嵌合位置の第1及び第2カム孔21a,22a,21b,22b間で摺動自在に保持されている。
【0030】
図3は、嵌合検知機構付きコネクタ装置において、軸部53が一対のカム孔21a,22aである嵌合位置に保持している状態を示しており、コネクタハウジング11と相手コネクタハウジング31とが嵌合途中の状態を示している。
【0031】
コネクタハウジング11を相手コネクタハウジング31の収容部33へ第1の方向Aで挿入していくと、図4に示すように、係止部17が相手コネクタハウジング31の支持壁31cの内面へ入り込む。この際、係止部17は支持壁31cによって下向きに押されることによって、ロック部15がコネクタ本体13の一側面13aへ向けて撓みながら変位する。このとき、一対のカム部21,22は、ロック部15と同様に変位するので、第1カム孔21a,22b及び第2カム孔22a,22bも変位する。この状態では、ロック部15が変位することによって軸部53が一対の被ロック部41,42の当接面41a,42aに当接する。
【0032】
ここで、さらに、コネクタハウジング11を相手コネクタハウジング31の収容部33へ第1の方向Aで挿入していくと、図5に示すように、当接面41a,42aによって軸部53が嵌合位置から第2の方向Bへ押圧されて初期位置である第1カム孔21a,22aへ移動する。
【0033】
さらに、コネクタハウジング11を相手コネクタハウジング31の収容部33へ第1の方向Aで挿入していくと、図6に示すように、支持壁31cに形成されている相手係止部35に係止部17が入り込み、コネクタハウジング11と相手コネクタハウジング31が嵌合し係止される。この際、ロック部15は変位した状態から弾性復帰して元の状態に戻る。同時に、被ロック部41,42間には、第2カム孔21a,22aを含む一対のカム部21,22が位置し、第2カム孔21a,22aと被ロック部41,42の軸受部41b,42bが重なる位置となる。
【0034】
さらに、図6に示した状態から図1及び図2に示した検知部材51の操作部55を第1の方向Aへ押圧すると、初期位置にある軸部53が第1カム孔21a,22aから嵌合位置である第2カム孔21b,22b及び軸受部41b,42bへ移動して入り込みロックが完了する。
【0035】
また、コネクタハウジング11と相手コネクタハウジング31との嵌合状態が不完全な場合、即ち、図5に示したような嵌合途中の状態で嵌合作業が終了された場合には、検知部材51の軸部53を第1の方向Aへ移動させようとしても、当接面41a,42aが第2カム孔21a,22aを交叉するように邪魔しているため、軸部53が、当接面41a,42aに当り、第2カム孔21b,22bへ入り込ませることができないので、不完全嵌合であることが検知される。
【0036】
なお、コネクタハウジング11を相手コネクタハウジング31の収容部33から取り外すには、嵌合位置である第2カム孔21b,22b及び軸受部41b,42bをロックしている軸部53を、操作部55を第2の方向Bへ引き出すことによってロック状態を解除する。そして、図4に示したように、ロック部15を変位させて、支持壁31cの相手係止部35から係止部17の係止状態を外し、相手コネクタハウジング31からコネクタハウジング11を引き抜き外す。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る嵌合検知機構付きコネクタ装置では、検知機構のカム部の嵌合位置に検知部材を入れたまま嵌合させると、検知部材の軸部が初期位置に戻ることにより、不完全な嵌合による相手コネクタハウジングの破損を防止できる。
【0038】
また、検知機構のうち独立している部品は検知部材のみであるため、部品点数が少なくなり、さらに、検知機構の着脱、即ち、コネクタ同士の嵌合が容易であり、組立作業の効率化することが可能となる。
【0039】
また、検知機構は、コネクタハウジングと相手コネクタハウジングとのロックが不完全な場合に検知部材を挿入できないので、不完全なロックを検知することができる。
【0040】
さらに、検知部材は、コネクタ本体に保持されており、検知部材を紛失することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】嵌合検知機構付きコネクタ装置を分解した状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示した嵌合検知機構付きコネクタ装置の嵌合状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示した嵌合検知機構付きコネクタ装置の嵌合途中を示す断面図である。
【図4】図3に示した嵌合検知機構付きコネクタ装置の、さらに嵌合途中を示す断面図である。
【図5】図4に示した嵌合検知機構付きコネクタ装置の、さらに嵌合途中を示す断面図である。
【図6】図2に示した嵌合検知機構付きコネクタ装置の嵌合状態で検知部材をロックする前の状態を示す断面図である。
【図7】先行技術における嵌合検知機構付きコネクタ装置の斜視図である。
【図8】図7に示した嵌合検知機構付きコネクタ装置の嵌合途中の状態を示す断面図である。
【図9】図7に示した嵌合検知機構付きコネクタ装置の破損状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 コネクタハウジング
12 コンタクト
13 コネクタ本体
13a 一側面
13c 嵌合端面
15 ロック部
15a 外表面
17 係止部
20 第1検知部
21,22 カム部
21a,22a 第1カム孔
21b,22b 第2カム孔
31 相手コネクタハウジング
31a,31b,31c,31d 相手壁部
31f 相手嵌合端面
31c 支持壁
32 相手コンタクト
33 収容部
35 相手係止部
37 切り欠き部
40 第2検知部
41,42 被ロック部
41a,42a 当接面
41b,42b 軸受部
51 検知部材
53 軸部
A 第1の方向
B 第2の方向
Claims (5)
- コネクタハウジングと、該コネクタハウジングを第1の方向へ移動することによって嵌合する相手コネクタハウジングと、前記コネクタハウジング及び前記相手コネクタハウジングの嵌合状態を検知する検知機構とを含み、前記コネクタハウジングは、ハウジング本体と、前記第1の方向側で前記ハウジング本体の一側面に接続しかつ前記一側面へ向けて弾性力をもち変位可能なロック部と、前記ロック部上へ突出している係止部とを有し、前記相手コネクタハウジングは、前記コネクタハウジングを受け入れる相手壁部と、該相手壁部によって形成されている収容部と、前記コネクタハウジングを嵌合したときに前記係止部に係止するよう前記ロック部に対向する前記相手壁部の一部を構成している支持壁に形成した相手係止部とを有している嵌合検知機構付きコネクタ装置において、
前記検知機構は、前記コネクタハウジングに設けた第1検知部と、前記相手コネクタハウジングに設けた第2検知部と、前記第1及び第2検知部と協動して前記嵌合状態を検知する検知部材とを有し、該第1検知部は、互いに対向するよう前記ロック部上に立設した一対のカム部を有し、前記第2検知部は、前記支持壁上へ立設した一対の被ロック部を有し、前記検知部材は、前記一対のカム部間に挿通されている軸部を有し、前記軸部は、前記第1の方向とは逆方向の第2の方向側の初期位置と、前記第1の方向側の嵌合位置との間で摺動自在に保持されており、前記一対の被ロック部は、前記コネクタハウジングと前記相手コネクタハウジングとが嵌合途中の状態でかつ前記軸部を前記嵌合位置に位置している状態で、前記ロック部が変位することによって前記軸部に当接して前記軸部を前記初期位置へ移動させる当接面と、嵌合が完了した時に前記軸部が前記初期位置に位置している状態から前記検知部材を前記第1の方向へ移動さることによって前記軸部を前記嵌合位置に移動させて前記軸部を入り込ませロックするよう前記当接面から前記被ロック部に形成した軸受部とを有していることを特徴とする嵌合検知機構付きコネクタ装置。 - 請求項1記載の嵌合検知機構付きコネクタ装置において、前記支持壁は、前記一対のカム部を前記第1の方向へ通過させるよう前記コネクタハウジングの前記第2の方向側における相手嵌合端面から前記一対の被ロック部間へ切り欠いて形成した切り欠き部を有していることを特徴とする嵌合検知機構付きコネクタ装置。
- 請求項1記載の嵌合検知機構付きコネクタ装置において、前記一対のカム部は、前記軸部を前記初期位置に位置させる第1カム孔と、前記軸部を前記嵌合位置に位置させるよう前記第1カム孔から引き続き前記第1の方向側に形成した第2カム孔とを有し、前記軸部は、前記第2の方向側で前記第1カム孔に位置する前記初期位置と前記第1の方向側で前記第2カム孔に位置する前記嵌合位置との間で摺動自在に前記一対のカム部に保持されていることを特徴とする嵌合検知機構付きコネクタ装置。
- 請求項3記載の嵌合検知機構付きコネクタ装置において、前記第1カム孔が前記第1及び第2の方向へ長い寸法の孔であり、前記第2カム孔が略丸形状の孔であることを特徴とする嵌合検知機構付きコネクタ装置。
- 請求項1記載の嵌合検知機構付きコネクタ装置において、前記相手係止部は、前記一対の被ロック部よりも前記第1の方向側に位置しており、前記係止部が第1検知部よりも前記第1の方向側に位置していることを特徴とする嵌合検知機構付きコネクタ装置。
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