JP2004079351A - 車両用灯具のバルブ挿着構造 - Google Patents

車両用灯具のバルブ挿着構造 Download PDF

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Abstract

【課題】バルブ交換が簡単でリフレクターに対しバルブを正確に位置決めできるバルブ挿着構造を提供する。
【解決手段】バルブ20の後端部を前方に押圧するスプリング42が内蔵され、その外周壁の固定突起34に対応する複数箇所に係合突起26および固定突起34を重ね合わせて保持する係合切欠(Jスロット)46を形成した、ソケットフィクチャー30の外周に後方から被着されるカップ型のソケット40とを備え、Jスロット46に、ソケット40をソケットフィクチャー30から抜き出す際に、係合突起34をJスロット46内に保持する係合凹部を設けたバルブ挿着構造において、Jスロット46の係合凹部に連続して周方向に延びるスリットを係合突起26および固定突起34がそれぞれ単独でのみ通過できる大きさに形成し、Jスロット46に係合突起34が係合せず、固定突起34だけが係合するという不具合をなくした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
本発明は、リフレクターのバルブ挿着孔に固着したソケットフィクチャーに、ソケットフィクチャー側の固定突起とバルブ側の係合突起を重ね合わせて保持する係合切欠を外周に形成したソケットが被着された車両用灯具のバルブ挿着構造に係り、特に、係合切欠内に係合突起を保持する係合凹部が設けられて、バルブを一体化したソケットをソケットフィクチャーに対し装脱着できるバルブ挿着構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用灯具におけるバルブ挿着構造(特開平9−219103号)は、図8,9に示すように、リフレクター1のバルブ挿着孔1aに固着された円筒状のソケットフィクチャー2と、内側にバルブ4の後端部を収容でき、ソケットフィクチャー2の外周に後方から被着するカップ型のソケット6で構成されている。ソケットフィクチャー2とバルブ4には、対応する3個の固定突起2aと係合突起5aが設けられ、ソケット6の外周には、これらの突起2a,5aと対応する位置に3本のJ字型のスロット(以下、Jスロットという)7が設けられるとともに、バルブ4後端部を収容できるソケット6の内部には、バルブ4を前方に付勢するスプリング8が設けられている。
【0003】
そして、バルブ4をバルブ挿着孔1aに挿着するには、図9矢印Aに示すように、バルブ4をソケットフィクチャー2に挿入し係合突起5aを固定突起2aに一致させる。次に、図9矢印Bに示すように、Jスロット7が両突起5a,2aに整合するようにしてソケット6をソケットフィクチャー2に被せ、スプリング8の付勢力に抗して前方に押し込んで時計回りに回動すると、固定突起2aおよび係合突起5aがJスロット7に係合して、ソケット6がソケットフィクチャー2に固定されて、バルブ4がバルブ挿着孔1aに挿着された図8に示す状態となる。
【0004】
また、Jスロット7には、ソケット6を抜き出す際に係合突起2aを保持する係合凹部7aが設けられて、ソケット6はバルブ4を一体化した状態で装脱着することができる。
【0005】
即ち、係合突起5aをJスロット7に係合させることでバルブ4に一体化したソケット6を、Jスロット7が固定突起2aと一致するようにソケットフィクチャー2に被せ、スプリング8の付勢力に抗して押し込んで時計回りに回動することで、固定突起2aおよび係合突起5aがJスロット7に係合して、バルブ4がバルブ4挿着孔に挿着された図8に示す状態となる。
【0006】
また、バルブ4をバルブ挿着孔1aから抜き出すには、スプリング8の付勢力に抗してソケット6を押し込むと、係合突起5aが係合凹部7aに係合して、Jスロット7(の突起スライド用のスリット7b)が開口されるので、ソケット6を回動して固定突起2aをこのスリット7bに沿ってスライドさせて、固定突起2aとJスロット7との係合を外し、バルブ4を一体化したソケット6をソケットフィクチャー2から抜き出すことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記した従来構造では、バルブ4に一体化したソケット6をソケットフィクチャー2に装着する際に、ソケット6が不完全な形で装着される場合が生じた。
【0008】
この原因を調べたところ、適正に装着一体化したつもりのバルブ4とソケット6が、図10(a)に示すように、バルブ側の係合突起5aがJスロット7の突起スライド用のスリット7bに当接した形態で一体化されている場合がある。そして、このような係合突起5aとJスロット7が適正に係合していない状態でバルブ4を一体化したソケット6をソケットフィクチャー2に装着する際には、図10(a),(b)矢印A1,A2に示すようにソケット6を押圧して回動操作するが、図10(b)に示すように、固定突起2aに対し係合突起5aとソケット6が一体に回動(Jスロット7に対し係合突起5aはスライドせず、固定突起2aだけが図10(b)仮想線に示すようにスライド)して、図10(c)に示すように、固定突起2aがJスロット7に係合するがバルブ側の係合突起5aとJスロット7間の係合が不完全なままの状態に保持されるため、バルブ4をリフレクター1に対し正確に位置決めできず、バルブ4の挿着が不完全となるということがわかった。
【0009】
本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、バルブ交換が簡単でリフレクターに対しバルブを正確に位置決めできる車両用灯具におけるバルブ挿着構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】
前記目的を達成するために、請求項1に係る車両用灯具におけるバルブ挿着構造においては、リフレクターのバルブ挿着孔に固着された円筒状のソケットフィクチャーの後端部外周に形成された複数の舌片状の固定突起と、
バルブに設けられた焦点リング外周に前記固定突起に対応して形成された複数の係合突起と、
収容した前記バルブの後端部を前方に押圧するスプリングが内蔵されるとともに、その外周壁の前記固定突起に対応する複数箇所に前記係合突起および固定突起を重ね合わせて保持する係合切欠が形成されて、前記ソケットフィクチャーの外周に後方から被着されるカップ型のソケットとを備え、
前記係合切欠には、ソケットをソケットフィクチャーから抜き出す際に、前記係合突起を係合切欠内に保持する係合凹部が設けられた車両用灯具のバルブ挿着構造において、
前記係合切欠の係合凹部に連続する周方向に延びるスリットを、前記係合突起および固定突起がそれぞれ単独でのみ通過できる大きさに形成するようにした。(作用)バルブをバルブ挿着孔に挿着するには、まず、焦点リングの係合突起を係合切欠に係合させることで、バルブをソケットに一体化しておく。そして、固定突起と係合切欠が整合するようにソケットを後方からソケットフィクチャーに被せ、スプリングの付勢力に抗してソケットを前方に押圧する。このとき、図5(a)に示すように、係合突起と係合切欠(内の突起掛止部)が適正に係合しているのであれば、焦点リングの係合突起が係合切欠内の係合凹部に係合するとともに、ソケットフィクチャーの固定突起が突起スライド用のスリットに整合する位置となる。そこで、固定突起と係合切欠が係合する方向にソケットを回動すれば、係合切欠が固定突起に沿ってスライドし、固定突起は係合突起と重なるとともに、係合切欠内の突起掛止部に整合する位置となる。ここで、ソケットへの押圧力を解除すると、スプリングの付勢力により、固定突起と係合突起は重なった形態で係合切欠(の突起掛止部)に係合保持される。即ち、バルブがバルブ挿着孔に挿着された形態となる。
【0011】
一方、バルブをバルブ挿着孔から脱着するには、固定突起と係合突起が重なった形態で係合切欠(の突起掛止部)に保持された状態で、スプリングの付勢力に抗してソケットを前方に押圧すると、焦点リングの係合突起が係合切欠内の係合凹部に係合するとともに、ソケットフィクチャーの固定突起が周方向に延びるスリットに整合する位置となる。そこで、固定突起と係合切欠が逸脱する方向にソケットを回動すれば、係合突起を係合凹部に保持した係合切欠が固定突起に沿ってスライド(ソケットフィクチャーの固定突起と焦点リングの係合突起が相対スライド)して、固定突起は係合切欠の開口部に整合する位置となる。ここで、ソケットへの押圧力を解除すると、スプリングの付勢力の反発力によりソケットがソケットフィクチャーから押し出される。
【0012】
そして、バルブをバルブ挿着孔に挿着する際に、図6(a)に示すように、バルブがソケットに適正に一体化されていない場合、例えば係合突起が係合切欠内の周方向に延びるスリット内に存在する場合のように、係合突起が係合切欠(内の突起掛止部)と正しく係合していない場合は、従来構造では、固定突起だけが係合切欠(内の突起掛止部)に係合する不完全な装着状態となる。
【0013】
しかし、請求項1では、係合切欠内の周方向に延びるスリットが、係合突起および固定突起がそれぞれ単独でのみ通過できる大きさに形成されているので、例えば係合突起が係合切欠内のスリット内に存在する場合のように、係合突起が係合切欠(内の突起掛止部)に正しく係合していない場合は、固定突起がスリットに整合する位置とはなり得ず(固定突起が係合切欠のスリット内に侵入できず)、固定突起と係合切欠が係合する方向にソケットを回動させることができない。したがって、この場合は、ソケットを回動操作する作業者が、係合突起と係合切欠間の係合が不完全であると認識でき、改めて係合突起を係合切欠(内の突起掛止部)に正しく係合させてバルブをソケットに正しく一体化した上で、再度ソケットを装着する操作を行うことで、ソケットをソケットフィクチャーに固定できる。即ち、従来構造のように、係合突起と係合切欠との係合が不完全な状態のままで、ソケットがソケットフィクチャーに固定されることがない。
【0014】
請求項2においては、請求項1に記載の車両用灯具におけるバルブ挿着構造において、前記係合凹部の深さを、前記係合突起の板厚にほぼ等しく形成するようにした。
(作用)バルブをバルブ挿着孔に対し挿脱着(ソケットをソケットフィクチャーに対し装脱着)するには、スプリングの付勢力に抗してソケットをソケットフィクチャーに対し前方に押圧して、焦点リングの係合突起を係合切欠内の係合凹部に係合させることで、ソケットフィクチャーの固定突起と係合切欠の周方向に延びるスリットとが周方向に整合する位置となって、ソケットを係合または逸脱する周方向に回動(係合切欠を固定突起に沿ってスライド)できるように構成されている。
【0015】
そして、係合凹部の深さが係合突起の板厚より大きいと、図4(a)に示すように、ソケット押圧時の固定突起が周方向に延びるスリット位置を越えた位置まで押し込まれて、固定突起とスリットとが整合せず、ソケットをスムーズに回動させることができない。一方、係合凹部の深さが係合突起の板厚より小さいと、図4(b)に示すように、係合突起(焦点リング)によって塞がれないようスリット幅を大きくする必要があり、そのためソケットの前後長さが大きくなって、リフレクター後方へのソケットの突出量が大きくなる。
【0016】
しかし、請求項2では、係合凹部の深さが係合突起の板厚にほぼ等しいので、スプリングの付勢力に抗してソケットを前方に押圧すると、係合凹部に係合した係合突起はスリット周縁部とほぼ面一となって、固定突起とスリットとが周方向に整合し、ソケットをスムーズに回動(係合切欠を固定突起に沿ってスライド)できる。
【0017】
請求項3においては、請求項1または2に記載の車両用灯具におけるバルブ挿着構造において、前記焦点リングを設けたバルブの口金および前記ソケットはいずれも金属製で、前記ソケットに、外周に指当て用の突起を形成した着脱可能な合成樹脂製ソケットカバーを被着一体化するようにした。
(作用)バルブを一体化したソケットはバルブの発熱により高温となるが、作業者はバルブに被着一体化された熱伝導率の低い摘みやすい合成樹脂製ソケットカバーを摘んで、ソケット(バルブ)の装(挿)脱着をやけどすることなく遂行できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、実施例に基づいて説明する。
【0019】
図1〜図7は本発明を自動二輪車用のヘッドランプに適用した実施例を示し、図1は同ヘッドランプの縦断面図、図2は同ヘッドランプのバルブ挿着孔周辺の分解斜視図、図3はソケットに形成したJスロットの詳細な形状を拡大して示す図、図4は係合凹部の深さと係合突起の板厚との関係を説明する説明図、図5はバルブを挿脱着する際の係合切欠(Jスロット)内における係合突起と固定突起の動きを説明する斜視図、図6は係合突起と係合切欠(Jスロット)間の係合が不完全な状態でバルブを一体化したソケットをソケットフィクチャーに装着する際の係合切欠(Jスロット)内の突起スライド用スリットの作用を説明する斜視図、図7は係合切欠(Jスロット)の拡大正面図である。
【0020】
これらの図において、符号10は、前方が開口する容器状ランプボディで、ランプボディ10の前面開口部には前面レンズ12が組み付けられて灯室Sが画成されている。灯室S内には、図示しない固定手段によってランプボディ10に対し固定されたアルミニウム製のリフレクター14が収容され、リフレクター14の後頂部に設けられたバルブ挿着孔15には、金属製のソケットフィクチャー30と金属製のソケット40を介して光源であるバルブ20が挿着されている。
【0021】
ソケットフィクチャー30は円筒形状で、その前端部外周には屈曲する3本の脚32が形成されており、これらの脚32がバルブ挿着孔15周縁部に立設されたボス16にねじ33によって固定されて、リフレクター14に一体化されている。またソケットフィクチャー30の後端部外周には、周方向所定間隔をもって3個の舌片状の固定突起34が形成されている。
【0022】
バルブ20は、フィラメントを内蔵するガラス球21の基端部に金属製の口金22が一体化された構造で、バルブ20の後端部には、接続端子23が露出している。また、口金22の外周には金属製の焦点リング24が設けられ、焦点リング24の外周にはソケットフィクチャー30側の固定突起34に対応して3個の舌片状の係合突起26が形成されている。
【0023】
また、バルブ20の後端部が収容できるソケット40は、前方が開口する段付きカップ型に形成され、ソケット40後端部の内側には圧縮コイルスプリング42が内蔵されており、軸方向にスライド可能に組み付けられた基板43を介してスプリング42の付勢力がバルブ20の後端部に作用するように構成されている。符号44は、基板43の接触端子に接続されて、ソケット40後端開口部から導出する電源コードである。
【0024】
また、ソケット40の外周壁には、バルブ20側の係合突起36およびソケットフィクチャー30側の固定突起34に対応する3本の係合切欠であるJ字型のスロット(以下、Jスロットという)46が形成されており、ソケットフィクチャー30の外周に後方からソケット40を被着して、係合突起34および固定突起26を重ね合わせて保持できるように構成されている。
【0025】
即ち、Jスロット46は、図3に拡大して示すように、軸方向に延びるJスロット開口側の導入スリット46aと、J字横棒状部に相当する周方向に延びる突起スライド用スリット46bと、係合突起26および固定突起34抜け止め用の突起掛止部46cと、突起掛止部46cに対向する位置に形成された、係合突起26係合用の係合凹部46dで構成されている。
【0026】
導入スリット46aおよび掛止部46cおよび係合凹部46cの幅は、それぞれ係合突起26および固定突起34の幅W(図3参照)に整合する大きさに形成され、掛止部46cの深さh(図4(a)参照)は、係合突起26および固定突起34を重ねて係合保持できる大きさに形成されている。また、係合凹部46dは、係合突起26を収容できる大きさで、特にその深さH(図3参照)は、係合突起26の板厚T1に一致しており、係合突起26が係合凹部46dに係合すると、突起スライド用スリット46bの係合凹部46d側の周縁46b1と係合突起26の前面26aとが面一となって、固定突起34がスライド用スリット46b内にスムーズにスライド動作でき、ソケット40を周方向にスムーズに回動操作できるように構成されている。
【0027】
即ち、係合凹部46dの深さH1が係合突起26の板厚T1より大きいと、図4(a)に示すように、ソケット40押圧時の固定突起34が突起スライド用スリット46b位置を越えた位置まで押し込まれて、固定突起34と突起スライド用スリット46cとが整合せず、ソケット40をスムーズに回動させることができない。一方、係合凹部46dの深さH2が係合突起26の板厚T1より小さいと、図4(b)に示すように、係合突起26(焦点リング24)によって塞がれないよう突起スライド用スリット46bの幅d2を大きくする必要があり、そのため図4(b)仮想線に示すように、ソケット40の前後長さが大きくなって、リフレクター14の後方へのソケット40の突出量が大きくなる。このため、本実施例では、係合凹部46dが係合突起26の板厚T1に一致するように構成されて、前記問題が生じない構造となっている。
【0028】
また、突起スライド用スリット46bの幅d(図3参照)は、係合突起34および固定突起26がそれぞれ単独でのみ通過できる大きさ(実施例では、係合突起34の板厚が0.8mm、固定突起26の板厚が0.6mmで、突起スライド用スリット46bの幅が1.2mm)に形成されて、係合突起34とJスロット46との係合が不完全な状態のままソケット40がソケットフィクチャー30に装着されるといった不具合がなく、ソケット40とソケットフィクチャー30を介してバルブ20をバルブ挿着孔15に正しく挿着できるように構成されている。
【0029】
即ち、バルブ20をバルブ挿着孔15に挿着するには、まず、焦点リング24の係合突起26をJスロット46に係合させることで、バルブ20をソケット40に一体化しておく。そして、固定突起26とJスロット46が整合するようにソケット40を後方からソケットフィクチャー30に被せ、スプリング42の付勢力に抗してソケット40を前方に押圧する。このとき、図5(a)に示すように、係合突起26とJスロット46(内の突起掛止部46c)が適正に係合しているのであれば、図5(b)に示すように、焦点リング24がソケットフィクチャー30の前端部に押されて係合突起26がJスロット46内の係合凹部46dに係合するとともに、ソケットフィクチャー30の固定突起34が突起スライド用スリット46bに整合する位置となる。そこで、固定突起34とJスロット46が係合する方向(図5(b)矢印B方向)にソケット40を回動すれば、Jスロット46(突起スライド用スリット46b)が固定突起26に沿ってスライド(固定突起34がスリット46bに沿ってスライド)し、固定突起34は係合突起26と重なるとともに、Jスロット内の突起掛止部46cに整合する位置(図5(b)に示す仮想線参照)となる。ここで、ソケット40への押圧力を解除すると、スプリング42の付勢力により、固定突起34と係合突起26は重なったまま突起掛止部46cに係合保持される(図5(c)参照)。即ち、バルブ20がバルブ挿着孔15に挿着された形態となる。
【0030】
一方、バルブ20をバルブ挿着孔15から脱着するには、図5(c)に示すように、固定突起34と係合突起26が重なってJスロット46(の突起掛止部46c)に保持された状態で、スプリング42の付勢力に抗してソケット40を前方に押圧すると、図5(b)に示すように、係合突起26が係合凹部46dに係合するとともに、固定突起34が突起スライド用スリット46bに整合する位置(図5(b)仮想線参照)となる。そこで、固定突起34とJスロット46が逸脱する方向(図5(b)矢印B’方向)にソケット40を回動すれば、係合突起26を係合凹部46dに保持したJスロット46が固定突起34に沿ってスライド(固定突起34と係合突起26が相対スライド)して、固定突起34はJスロット46の導入スリット46aに整合する位置となる。ここで、ソケット40への押圧力を解除すると、スプリング42の付勢力の反発力によりソケット40がソケットフィクチャー30から押し出される。
【0031】
そして、バルブ20をバルブ挿着孔15に挿着する際に、バルブ20がソケット40に適正に一体化されていない場合、例えば係合突起26がJスロット46内の突起スライド用スリット46c内に存在する場合(図6(a)参照)のように、係合突起26がJスロット46(内の突起掛止部46c)と正しく係合していない場合には、Jスロット46内の突起スライド用スリット46bが、係合突起26および固定突起34がそれぞれ単独でしか通過できない大きさに形成されているので、図6(b)や図7に示すように、固定突起34が突起スライド用スリット46bに整合する位置とはなり得ず(固定突起34がJスロット46の突起スライド用スリット46b内に侵入できず)、固定突起34とJスロット46が係合する方向にソケット40を回動させることができない。
【0032】
したがって、この場合は、作業者は、係合突起26とJスロット46間の係合が不完全であると認識でき、改めて係合突起26をJスロット46(内の突起掛止部46c)に正しく係合させてバルブ20をソケット40に正しく一体化した上で、再度ソケット40を装着する操作を行うことで、ソケット40をソケットフィクチャー40に固定できる。
【0033】
このように本実施例では、従来構造のように、係合突起26とJスロット46との係合が不完全な状態のままで、ソケット40がソケットフィクチャー30に固定されることはない。
【0034】
また、ソケット40の後端部外周には、外周に指当て用の複数のフィン状の突起52を形成した着脱可能な合成樹脂製ソケットカバー50が被着一体化されている。バルブ20を一体化したソケット40はバルブ20の発熱により高温となり、直接ソケット40を手で摘むとやけどをするおそれがあるので、バルブソケット40に被着一体化されて高温度とならないソケットカバー50を摘んで、やけどの心配をすることなくソケット40(バルブ)の装脱着を遂行できる。
【0035】
また、ソケットカバー50外周のフィン状の突起52は、例えば親指,人差し指,中指といった3本の指で摘みやすい位置に設けられており、ソケットカバー50を摘んでスムーズに装脱着等の操作を行えるので、たとえ、ヘッドランプの組み付けられている車体とランプボディ10間の隙間が狭い場合であっても、円滑にバルブ交換作業を遂行できる。
【0036】
なお、ソケット40とソケットカバー50とは、軸方向に圧入することで弾性一体化されており、両者40,50を軸方向に強く引っ張ることで、簡単に分離できる。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に係る車両用灯具のバルブ挿着構造によれば,係合突起と係合切欠の係合が不完全な状態のままソッケトがソケットフィクチャーに装着されるといった不具合がないので、ソケットとソケットフィクチャーを介してバルブをバルブ挿着孔に正しく挿着できる。
【0038】
請求項2によれば、バルブを一体化したソケットをソッケトフィクチャーに対しスムーズに回動操作できるので、ソケットの装脱着、即ち、バルブ交換をスムーズに遂行できる。
【0039】
請求項3によれば、高温のソケットに直接触れずにソッケトカバーを摘んでソケット(バルブ)の装(挿)脱着を行うので、安全かつ円滑にバルブ交換作業を遂行できる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施例である自動二輪車用のヘッドランプの縦断面図である。
【図2】同ヘッドランプのバルブ挿着孔周辺の分解斜視図である。
【図3】ソケットに形成したJスロットの詳細な形状を拡大して示す図である。
【図4】係合凹部の深さと係合突起の板厚との関係を説明する説明図である。
【図5】バルブを挿脱着する際の係合切欠(Jスロット)内における係合突起と固定突起の動きを説明する斜視図である。
【図6】係合突起と係合切欠(Jスロット)間の係合が不完全な状態でバルブを一体化したソケットをソケットフィクチャーに装着する際の係合切欠(Jスロット)内の突起スライド用スリットの作用を説明する説明図である。
【図7】同突起スライド用スリットの作用を説明する係合切欠(Jスロット)の拡大正面図である。
【図8】従来のバルブ挿着構造を示す縦断面図である。
【図9】従来のバルブ挿着構造においてバルブをバルブ挿着孔に挿着する様子を説明する説明図である。
【図10】従来のバルブ挿着構造において、係合突起とJスロット間の係合が不十分な状態で固定突起がJスロットに係合する様子を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ランプボディ
12 前面レンズ
14 リフレクター
15 バルブ挿着孔
20 バルブ
22 口金
24 焦点リング
26 舌片状の係合突起
30 ソケットフィクチャー
34 固定突起
40 ソケット
42 圧縮コイルスプリング
46 係合切欠であるJ字型のスロット(Jスロット)
46b 係合凹部に連続して周方向に延びる突起スライド用のスリット
46c 突起掛止部
46d 係合凹部
50 ソケットカバー
52 指当て用の突起
d 突起スライド用のスリットの幅
H 係合凹部の深さ
T1 係合突起の板厚

Claims (3)

  1. リフレクターのバルブ挿着孔に固着された円筒状のソケットフィクチャーの後端部外周に形成された複数の舌片状の固定突起と、
    バルブに設けられた焦点リング外周に前記固定突起に対応して形成された複数の係合突起と、
    収容した前記バルブの後端部を前方に押圧するスプリングが内蔵されるとともに、その外周壁の前記固定突起に対応する複数箇所に前記係合突起および固定突起を重ね合わせて保持する係合切欠が形成されて、前記ソケットフィクチャーの外周に後方から被着されるカップ型のソケットとを備え、
    前記係合切欠には、ソケットをソケットフィクチャーから抜き出す際に、前記係合突起を係合切欠内に保持する係合凹部が設けられた車両用灯具のバルブ挿着構造において、
    前記係合切欠の係合凹部に連続して周方向に延びるスリットが、前記係合突起および固定突起がそれぞれ単独でのみ通過できる大きさに形成されたことを特徴とする車両用灯具のバルブ挿着構造。
  2. 前記係合凹部の深さは、前記係合突起の板厚にほぼ等しく形成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具のバルブ挿着構造。
  3. 前記焦点リングを設けたバルブの口金および前記ソケットはいずれも金属製で、前記ソケットには、外周に指当て用の突起を形成した着脱可能な合成樹脂製ソケットカバーが被着一体化されたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具のバルブ挿着構造。
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