以下、一実施形態を、図1ないし図8を参照して説明する。
図4ないし図6に照明装置10を示す。照明装置10は、例えば天井部材(天井板)に形成された円形の埋込孔に埋め込み設置されるダウンライトである。なお、本実施形態では、照明装置10の前側を下側、後側を上側、前後方向を上下方向としており、上下方向に仮想の器具中心軸zを有している。
照明装置10は、天井部材に設置するための本体ユニット11、この本体ユニット11に着脱可能に取り付けられる光源ユニット12、およびこの光源ユニット12に電源を供給する電源ユニット13を備えている。そして、光源ユニット12は、本体ユニット11の下面側から挿入した後、所定の装着方向に所定角度回動させることにより、本体ユニット11に装着され、また、本体ユニット11に装着状態で、押し上げながら所定の取外し方向(装着方向と反対方向)に所定角度回動させた後、本体ユニット11の下面側から抜き外すように構成されている。また、電源ユニット13は、本体ユニット11の上側で本体ユニット11の側方に突出するように取り付けられている。
そして、本体ユニット11は、化粧枠としての枠体20、この枠体20の上側に取り付けられたホルダ21、および枠体20の周囲に取り付けられた複数の取付ばね22を備えている。
枠体20は、器具中心軸zを中心として、上下方向に開口する円筒状に形成されている。枠体20は、円筒状の筒部25、およびこの筒部25の下端から外側方に突設された環状のフランジ部26を備えている。
筒部25の内側には、下方に向けて拡開し、上下方向に開口する光源収容部27が設けられている。筒部25の外側には、取付ばね22をそれぞれ取り付けるための複数の取付ばね取付部28と、ホルダ21を取り付けるためのボスで構成された複数のホルダ取付部29とがそれぞれ形成されている。
筒部25の上端には内方に突出する環状の縁部30が設けられ、この縁部30の内側に上下方向に貫通する円形の貫通孔31が形成されている。貫通孔31の内径は、光源収容部27の内径よりも小さくなっている。
また、ホルダ21は、枠体20の筒部25の上端(縁部30)に対向配置される環状部34、この環状部34から上方に突設された複数の支え部35、およびこれら支え部35に上端に設けられた天面部である覆い部36を備えている。
環状部34の下端外側には、それぞれホルダ取付部29にねじ37で固定される複数の脚部38が突設されている。環状部34の上縁には、光源ユニット12を着脱可能に係止するための複数の係止部39が設けられている。これら係止部39は、環状部34の上縁からホルダ21(環状部34)の中心へ向けてホルダ21(環状部34)の内側に突出する係止爪によって構成されている。ホルダ21の周方向に対応した係止部39の断面(図7および図8参照)は、平板状で、その両側下部が曲面部に形成され、両側上部が略直角な角部に形成され、両側面が周方向に直交する鉛直面に形成されている。そして、本実施形態では、一対の係止部39が環状部34の中心に対して対称位置に配置されている。なお、係止部39は、ホルダ21の周方向の少なくとも2箇所に設ければよく、光源ユニット12の装着の安定性を確保するために3箇所に設けてもよい。
そして、ホルダ21は、環状部34の中心が枠体20の中心と一致すなわち器具中心軸zと一致するように、枠体20に取り付けられている。枠体20の上端と環状部34の下端との間には隙間が設けられ、この隙間が枠体20とホルダ21との間に設けられる通気部42として構成されている。通気部42は、複数の脚部38の部分を除いて枠体20とホルダ21との間の全周に亘って設けられている。また、環状部34と複数の支え部35と覆い部36との間には通気孔45が形成されている。
環状部34の内径、および環状部34に連続する支え部35の内径は、枠体20の縁部30(貫通孔31)の内径と同一か少し小さく、一対の係止部39間の間隔(内径)は枠体20の縁部30(貫通孔31)の内径よりも小さくなっている。そして、環状部34の内面および支え部35の内面は、光源ユニット12(後述する放熱体51の放熱部62)の挿入をガイドするガイド部として構成されている。
また、取付ばね22は、板ばねによって構成されており、基端側が枠体20の取付ばね取付部28に取り付けられ、先端側が枠体20の外側方に展開するように構成されている。そして、取付ばね22は、枠体20の側面に沿うように弾性変形させた状態で枠体20とともに天井部材の埋込孔に挿入でき、さらに、ばね力によって天井部材の上方で側方に展開することにより、天井部材の上面側に当接して枠体20を上方に引き上げ、枠体20のフランジ部26が天井部材の下面に当接する状態で、照明装置10の全体を天井部材に支持するように構成されている。
次に、図1ないし図6に光源ユニット12を示す。光源ユニット12は、発光モジュール50、この発光モジュール50を下面側に配設する筐体としての放熱体51、この放熱体51に配設される複数の係止ばね52、放熱体51の下面側に配設される反射体53および前面カバー54、および放熱体51の上部側に配設される配線部55を備えている。
発光モジュール50は、基板57、この基板57に実装された複数の発光素子58およびコネクタ(図示せず)を備えている。基板57は、例えば金属製で円板状に形成され、前面側に絶縁層を介して所定の配線パターンが形成され、この配線パターン上に複数の発光素子58およびコネクタが実装されている。発光素子58には、例えば、面実装タイプのLEDが用いられている。なお、発光モジュール50には、基板57に実装された複数のLEDチップを蛍光体層で封止したCOBモジュールを用いてもよく、あるいは、LEDに限らず、有機EL等の他の発光素子を用いてもよい。
なお、光源ユニット12は、発光モジュール50の発光出力や発光色の違いに応じた複数種の種類を有する場合、種類毎に適切な点灯電源が電源ユニット13から供給されるように、電源ユニット13で種類を判別できるように構成されている。例えば、発光モジュール50から電源ユニット13に種類に応じた信号が出力されるように構成されている。
また、放熱体51は、例えばアルミニウム等の金属材料で、略円筒状に一体に形成されている。放熱体51は、下面側のベース部61、およびこのベース部61の上面側に設けられる放熱部62を有している。
放熱体51のベース部61は、円板状の基板配設部65、およびこの基板配設部65の上面から突出する筒状部66を有している。基板配設部65の下面側に発光モジュール50の基板57の後面が熱伝導シート67を介して配設されている。筒状部66は、基板配設部65よりも小径に形成されている。
放熱体51の放熱部62は、ベース部61の上面側で中心(器具中心軸zと一致)から放射状に配設される複数のフィン70、およびこれらフィン70の外側部を一体に接続するようにフィン70の周囲に設けられる略円筒状の周壁部71を備えている。
フィン70は、周壁部71から中心(器具中心軸zと一致)へ向けた寸法が長い長フィン70Lと、これら長フィン70L間にそれぞれ配置されるとともに周壁部71から中心Oへ向けた寸法が長フィン70Lよりも短い短フィン70Sとを有している。長フィン70Lのみがベース部61に一体に設けられ、短フィン70Sはベース部61から離反されている。なお、短フィン70Sもベース部61に一体に設けられていてもよい。
放熱部62の上側には、ベース部61の後面側中央域にフィン70等が配設されない中央空間部72が形成され、この中央空間部72の周囲にそれぞれ隣り合う長フィン70Lで囲まれた(挟まれた)フィン間空間部73が形成されている。これらフィン間空間部73は中央空間部72に連通されており、このフィン間空間部73内に短フィン70Sが配置されている。放熱部62の後面側は開口されており、つまり中央空間部72およびフィン間空間部73の上面側が開口されている。
周壁部71の下端側(放熱部62の下面側周辺部)は、ベース部61に対して間隔をあけて対向されている。周壁部71の下端側内側(放熱部62の下面側周辺部)とベース部61との間には、周壁部71(放熱部62)の外側と内側とを連通する通気孔74が形成されている。通気孔74は、ベース部61の基板配設部65の上面との間に間隔をあけて対向され、放熱体51の外部に連通されているとともに、フィン間空間部73にそれぞれ連通されている。そして、長フィン70Lは通気孔74の上方域を横切るように設けられ、短フィン70Sは通気孔74の上方域内に突出されている。
周壁部71の外径は、ベース部61の外径よりも小さく設けられている。さらに、周壁部71の外径は、枠体20の筒部25の内径(光源収容部27の径)よりも小さく、かつ、枠体20の貫通孔31の内径およびホルダ21の環状部34の内径(および複数の支え部35間の内径)よりも少し小さく設けられている。
周壁部71には、ホルダ21の係止部39がそれぞれ上下方向に挿通可能とする複数の挿通溝部(着脱溝部)75が設けられているとともに、これら挿通溝部75の下部側の周方向一側にホルダ21の係止部39が周方向に移動可能とする取付溝部76が設けられている。挿通溝部75の下部側と取付溝部76とは、互いに連通されているとともに、通気孔74にも連通されている。
本実施形態では、ホルダ21の一対の係止部39の各位置に対応して、一対の挿通溝部75が放熱体51の中心(器具中心軸zと一致)に対して対称位置に配置されている。挿通溝部75は、隣り合うフィン70間であって長フィン70L間に設けられている。
取付溝部76は、挿通溝部75に連通されていて係止部39が通過可能とする所定の高さ幅に設けられた入口溝部77、およびこの入口溝部77の周方向一側に連通されているとともに入口溝部77よりも高さ幅が高く設けられ係止部39が係合可能とする係止溝部78を有している。挿通溝部75の下面側(底面側)から入口溝部77および係止溝部78の下面側(底面側)に亘って、連続した同一平面状のガイド面79が設けられている。また、入口溝部77の上面側には、下方へ向けて溝内に突出する突出部80が設けられている。係止溝部78に対向する突出部80の側面には周方向に対して直交する係止面81が設けられ、突出部80の両側下部には係止部39が突出部80を円滑に乗り越えられるようにするための傾斜面または曲面等の面取り部82が設けられている。また、係止溝部78の上面側には、入口溝部77の突出部80に対して上方に窪んだ窪み部83が設けられている。この窪み部83の幅は係止部39の幅よりも少し広く、窪み部83に係止部39を係合可能とする。係止溝部78の周方向一側の端面には係止部39の周方向一側への移動を規制する規制壁84が設けられている。
放熱部62の上側には、各挿通溝部75の周方向一側の各取付溝部76の内側であるとともに隣り合うフィン70間に、ベース部61の筒状部66から係止ばね取付部85が突設されている。
また、各係止ばね52は、各挿通溝部75の周方向一側の各取付溝部76の内側であるとともに隣り合うフィン70間に配設されている。各係止ばね52は、板ばねによって構成されており、ねじ87によって係止ばね取付部85に固定される固定板部88、この固定板部88の内側縁に設けられて両側のフィン70の内面側に係合する係合板部89、および固定板部88の外側縁に設けられた係止片部90を有している。係止片部90は、周壁部71の内側で係止溝部78の下方から上方へ向けて突出するように配置されている。係止片部90は、入口溝部77側から立ち上がり、先端側が規制壁84に対向されている。係止片部90の先端部には、湾曲した接触部91が設けられている。そして、係止片部90は、係止溝部78内の係止部39と接触してその係止部39を上方へ付勢するものである。係止片部90が係止部39と接触していないときの係止片部90の先端部と係止溝部78の上面との間の間隙は、係止部39の厚みよりも小さくなるように構成されている。
また、図2および図6に示すように、反射体53は、基板配設部65の周囲に嵌合する環状の外周面部94、およびこの外周面部94の内側に設けられた反射面部95を有している。反射面部95は、中央が開口され、前方へ向けて拡開形成されている。反射面部95の上面側には、基板57の前面周辺部に当接する押え部96が設けられ、この押え部96の周辺部の複数箇所にボス部97が突設されている。ボス部97は基板57の周辺部に設けられている溝部に嵌合され、基板57を位置決めする。そして、反射体53の下方から各ボス部97に挿通される各ねじ98が放熱体51のベース部61に螺着固定されている。これにより、反射体53は、押え部96で基板57をベース部61の基板配設部65に押し付けた状態に保持する。
また、前面カバー54は、透光性を有し、円盤状に形成され、反射体53の前面側に取り付けられている。前面カバー54の周辺部には、指を引っ掛けて光源ユニット12を回動操作するための一対の指掛け部101が設けられている。
また、図1および図4に示すように、配線部55は、光源側コネクタ104、およびこの光源側コネクタ104を放熱体51に取り付けるためのコネクタホルダ105を有している。光源側コネクタ104は、ケーブルによって発光モジュール50と電気的に接続されている。
次に、図4および図5に示すように、電源ユニット13は、電源回路が搭載された電源基板110、この電源基板110を収容する電源ケース111、この電源ケース111を取り付けた天板112、およびこの天板112に取り付けられる図示しない端子台を備えている。
電源基板110の電源回路は、商用交流電源を入力し、所定の直流電源に変換して発光モジュール50に供給する。このとき、電源回路は、例えば、光源ユニット12の発光モジュール50から種類に応じた信号を入力し、発光モジュール50の種類に応じた適切な直流電源を供給する。
天板112の一端はホルダ21の覆い部36の上面側にねじ113で固定されている。これにより、電源ユニット13は、本体ユニット11の上側で本体ユニット11の側方に突出するように取り付けられている。
そして、電源ケース111の本体ユニット11に対向する端面からは、電源基板110の直流電源出力部に接続されている電源側ケーブルが引き出され、この電源側ケーブルの先端の電源側コネクタ114が光源側コネクタ104に着脱可能に接続される。なお、図1および図4には、電源側コネクタ114が光源側コネクタ104が接続されている状態を示す。
なお、照明装置10は、天井部材の埋込孔の大きさの種類に応じて、本体ユニット11の枠体20が複数種類用意されるが、ホルダ21は共通に用いられ、電源ユニット13も共通に用いられ、また、光源ユニット12の放熱体51も複数種類用意される。
次に、照明装置10の設置について説明する。
まず、電源ユニット13を取り付けた本体ユニット11を天井部材に設置する。
天井部材の埋込孔から下方に引き出されている電源線や信号線を、照明装置10の電源ユニット13の端子台に接続する。
電源ユニット13側の先端側を上方へ向けて天井部材の埋込孔に下方から挿入し、続いて、複数の取付ばね22を枠体20に沿って弾性変形するように押えるとともに、本体ユニット11の後部側が埋込孔に挿入されるように(本体ユニット11の上面側が上方に向くように)回動させながら、本体ユニット11を埋込孔に下方から挿入する。
複数の取付ばね22の押えを解き、本体ユニット11を埋込孔に挿入していくと、複数の取付ばね22がばね力によって側方に展開するとともに天井部材の上面側に係合し、複数の取付ばね22がばね力によって本体ユニット11を上方へ引き上げ、本体ユニット11の枠体20のフランジ部26が天井部材の下面に当接した状態で止まる。これにより、本体ユニット11の設置が完了する。
続いて、光源ユニット12を本体ユニット11に装着する。
本体ユニット11の下方において、本体ユニット11から引き出されている電源側ケーブルの電源側コネクタ114を光源側コネクタ104に接続する。
本体ユニット11の枠体20の内側を下方から見て、ホルダ21の係止部39の各位置を確認できるため、光源ユニット12の挿通溝部75の各位置をホルダ21の係止部39の各位置に合わせて、光源ユニット12を本体ユニット11の枠体20の内側に下方から挿入する。
光源ユニット12を本体ユニット11に挿入していくと、放熱体51の放熱部62の上端側が枠体20の貫通孔31を貫通し、この放熱部62の挿通溝部75にホルダ21の係止部39が相対的に進入するとともに、放熱部62がホルダ21の内側に挿入される。このとき、放熱部62の挿通溝部75の位置がホルダ21の係止部39の位置からずれていた場合には、放熱部62の上端がホルダ21の係止部39に当接して光源ユニット12の挿入が止まるため、光源ユニット12を回動させて、放熱部62の挿通溝部75の位置がホルダ21の係止部39の位置に一致させることにより、光源ユニット12を本体ユニット11に挿入できる。また、放熱部62の外径が枠体20の貫通孔31の内径およびホルダ21の内径よりも少し小さい程度に設けられているため、貫通孔31の内面およびホルダ21の内面が放熱部62の挿入のガイドとなり、放熱部62の挿入方向が器具中心軸zに対して傾くのを防止し、本体ユニット11への光源ユニット12の挿入を円滑に行うことができる。
さらに、光源ユニット12を本体ユニット11に挿入していくと、挿通溝部75の下面側(底面側)つまりガイド面79に当接し、光源ユニット12の挿入が止まる。この光源ユニット12の挿入位置では、放熱部62の取付溝部76がホルダ21の係止部39の周方向一側に位置している。
光源ユニット12の挿入完了後、図7に示すように、光源ユニット12を所定の装着方向(図7の右方向)に回動させることにより、ガイド面79が係止部39の下面に対して摺動しながら、取付溝部76の入口溝部77が係止部39に移動し(入口溝部77内に係止部39が相対的に移動し)、入口溝部77内に係止部39が位置する状態で、係止ばね52の係止片部90が係止部39に当接する。
さらに光源ユニット12を回動させると、係止ばね52の係止片部90が係止部39の下面側に進入して、係止部39に対して光源ユニット12を下降させ、突出部80の下面が係止部39の上面に当接する。さらに、係止ばね52の係止片部90が係止部39で押されて下方に弾性変形する。そのため、係止ばね52の係止片部90と突出部80の下面との間で係止部39を挟み込んだ状態となる。
その状態で、さらに光源ユニット12を回動させ、入口溝部77が係止部39を乗り越えると、すなわち、突出部80が係止部39の上面から外れると、図8に示すように、係止ばね52の弾性によって係止部39が係止溝部78の窪み部83に係合する。実際には、係止ばね52は、固定位置の係止部39に対して光源ユニット12を下方へ付勢しているので、入口溝部77が係止部39を乗り越えると、光源ユニット12が下降し、係止溝部78の窪み部83が係止部39に係合する。このとき、係止ばね52の付勢によって係止溝部78の窪み部83と係止部39とが一気に係合するため、光源ユニット12が本体ユニット11に装着されたことが明確に把握することができる。
そして、光源ユニット12を本体ユニット11に装着し、係止溝部78の窪み部83と係止部39とが係合すると、放熱体51が係止部39に載って光源ユニット12を本体ユニット11に支持され、本体ユニット11に対する光源ユニット12の回動が規制される。つまり、係止溝部78の窪み部83の両側に設けられている係止面81と規制壁84とが係止部39に当接することにより、本体ユニット11に対する光源ユニット12の回動が規制される。入口溝部77と係止溝部78との間に係止面81があることにより、光源ユニット12の取外し方向への回動が規制され、本体ユニット11からの光源ユニット12の脱落を防止できる。
なお、本体ユニット11を天井部材に設置する際、本体ユニット11に光源ユニット12が装着されている状態で設置することもできる。
また、光源ユニット12は、メンテナンス、寿命による交換、光出力の変更に伴う交換等のために、本体ユニット11から外すことができる。
まず、光源ユニット12を上方に押し上げることにより、係止ばね52を弾性変形させながら、係止部39の側方に入口溝部77を臨ませる。すなわち、入口溝部77の突出部80の下面を係止部39の上面よりも上方に移動させる。
その状態で、光源ユニット12を装着方向とは反対の取外し方向(図8の左方向)に回動させることにより、係止ばね52が係止部39の下面に対して摺動しながら、入口溝部77が係止部39の位置に移動し(入口溝部77内に係止部39が相対的に移動し)、係止ばね52が係止部39から外れ、係止部39の位置に対して入口溝部77が外れて挿通溝部75が移動する(係止部39が入口溝部77内から外れて挿通溝部75に相対的に移動する)。
その後、光源ユニット12を下方に移動させることにより、光源ユニット12を本体ユニット11から外すことができる。
そして、照明装置10を設置した状態では、放熱体51の放熱部62は枠体20の貫通孔31を貫通して上方のホルダ21の内側に配置され、放熱体51のベース部61は枠体20の内側に配置される。
また、本体ユニット11の枠体20とホルダ21との間に通気部42に、放熱体51の通気孔74が対向される。そのため、本体ユニット11の外側から通気部42および通気孔74を通じて放熱部62の内側へ空気が流れる通気経路が形成される。
そして、電源ユニット13から発光モジュール50に所定の直流電源を供給することにより、発光モジュール50の発光素子58が発光し、発光素子58からの光が前面カバー54を通過して照明空間に照射される。
発光時に発光素子58が発生する熱は、基板57からベース部61の基板配設部65に伝わり、この基板配設部65の上面から複数の長フィン70L、およびこれら長フィン70Lから周壁部71に伝わり、さらに、周壁部71から複数の短フィン70Sに伝わり、放熱部62全体から空気中に放熱する。
このとき、放熱体51には、ベース部61と周壁部71との間に通気孔74が形成されているため、放熱体51に生じる対流によって、放熱体51の周囲の比較的温度の低い空気が通気孔74を通じて放熱部62の内側に流れ込むとともに放熱部62の内側で熱を吸収し、放熱部62から上面側へ排出されるため、放熱のための効果的な空気の流れが確保され、放熱体51の放熱性を向上できる。
そして、本実施形態の照明装置10では、光源ユニット12の放熱体51の周壁部71に挿通溝部75および取付溝部76を設け、さらに、この取付溝部76が入口溝部77および係止溝部78を有するとともに係止溝部78に係止ばね52が配置されているため、係止部39を有する本体ユニット11に対して光源ユニット12の着脱を操作性よく確実に行うことができる。しかも、本体ユニット11への取付構造を放熱体51の周壁部71の部分に設けているため、放熱体51による放熱性が損なわれることがなく、光源ユニット12の放熱性を確保できる。
また、係止ばね52は、放熱体51の隣り合うフィン70の間に配設するため、放熱体51の放熱性を損なうことなく、係止ばね52を配設できる。
また、放熱体51は、入口溝部77と係止溝部78との間の上部側に、周方向に対して直交するように設けられた係止面81を有するため、係止溝部78と係止部39とが係合した状態で、光源ユニット12が取外し方向に回動するのを規制し、本体ユニット11に対する光源ユニット12の脱落を確実に防止できる。
また、放熱体51の周壁部71に設けた取付溝部76は、周壁部71の内外に開口し、さらに、通気孔74に連通されているため、放熱性の向上にも機能できる。
また、光源ユニット12は、放熱体51に複数のねじ98で固定される反射体53によって発光モジュール50の基板57を放熱体51に押圧保持しているため、反射体53が熱による経年劣化を生じた場合、基板57を放熱体51に押圧保持する力が低下し、発光モジュール50の放熱性も低下するおそれがある。本実施形態では、各ねじ98が挿通するボス部97の周辺の部分で基板57を放熱体51に押圧保持しているため、反射体53が熱による経年劣化の影響が少なく、基板57を放熱体51に確実に押圧保持でき、発光モジュール50の放熱性を維持できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。