JP2004075137A - 大開口フレキシブルコンテナ - Google Patents
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Abstract
【課題】運搬物の積み込み積みおろしを容易とし、吊り上げ時に運搬物の荷崩れによる落下を生じることなく安全に吊り上げることができ、吊り上げ後の回収作業を容易とした大開口フレキシブルコンテナを提供することを課題とする。
【解決手段】底部3、およびこの底部3の周縁から放射方向に連設された複数の側面片4,4…からなるコンテナ本体2と、前記側面片4,4…を立ち上げた状態で該側面片を綴じ合わせる綴じ具5と、相対向する側面片4,4に設けられた少なくとも一対の吊り具7,7とを具有することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】底部3、およびこの底部3の周縁から放射方向に連設された複数の側面片4,4…からなるコンテナ本体2と、前記側面片4,4…を立ち上げた状態で該側面片を綴じ合わせる綴じ具5と、相対向する側面片4,4に設けられた少なくとも一対の吊り具7,7とを具有することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は大開口フレキシブルコンテナに係り、特に高所への各種機材を運搬するのに用いて最適な大開口フレキシブルコンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば製鉄所における高炉のシャフトに耐火物を吹き付ける施工に代表されるように、施工現場が高所であると、吹き付け施工を行なうための機材、例えば材料供給用ホース等の運搬物を高所へ運搬する必要がある。
【0003】
従来では上記のような機材を高所へ運搬する手段として図5に高炉シャフトaの場合を例示するように、運搬物が材料供給用ホースbであると、このホースbをパレットに載せ得る大きさに丸めたのち番線cで結束してパレティーナd等の容器に入れ、このパレティーナdをクレーンeのフックfに掛止して作業箇所(ステージg上)まで吊り上げるようになされている。
【0004】
そして施工箇所へ吊り上げたのちパレティーナdからホースbをおろし、吊り上げに用いたパレティーナdは吊りおろして戻し、ハンドリフト等の作業機を用いてその場所から撤去させるようになされている。
【0005】
一方、運搬物の吊り上げ用としてフレキシブルコンテナを用いるようにしたものが提案されている(特開平11−115987号公報)。この公報に記載のものは、上面が開放された箱形袋状のもので、その両側部に上端がループ状とされた吊りバンドが対をなして設けられ、そのコンテナ内に運搬物(ハンドリング材料)を納めて前記吊りバンドで吊持して所定の高所へ吊り上げるようになされたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかして図5に示したように運搬物が材料供給用ホースbである場合、このホースbは通常実内径50.8mm(呼称50A)×長さ20m〜10m、重量48kg〜24kg、または実内径63.5mm(呼称65A)×長さ20m〜10m、重量90kg〜45kgのように嵩が大きくかつ重量が大きいものであり、特に高炉シャフトaの吹き付け用ホースは大口径のものであるため、これを丸めて積載するパレティーナdも大型のものが必要となる。
【0007】
そのため作業スペースがそれだけ狭くなってしまうばかりでなくパレティーナdの重量が大きくなり、その結果パレティーナdに材料供給用ホースbを積み込む箇所までパレティーナdを作業機により運搬し、積み込み後吊持位置まで同様に作業機で運搬しなければならず、余分な手数を要し、作業が煩雑になるという問題があった。
【0008】
一方、前記公報に記載のコンテナを用い、これに材料供給用ホースbを入れて吊り上げることを想定すると、このコンテナはその開口部が定まっているため材料供給用ホースbの積み込みや取り出しがやりにくいほか、上面が開放されているので運搬物を高所へ吊り上げる際に必ずしも安全とは云い難いなどの問題がある。
【0009】
本発明は、運搬物が大口径の材料供給用ホースのような嵩張りかつ大重量のものであっても安全に吊り上げることができながら、その運搬物の積み込み積みおろしを容易とし、かつ積みおろしたのちの取り扱いが軽便な大開口フレキシブルコンテナを提供することを課題としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する手段として本発明は、底部、およびこの底部の周縁から放射方向に連設された複数の側面片からなるコンテナ本体と、前記側面片を立ち上げた状態で該側面片を綴じ合わせる綴じ具と、相対向する側面片に設けられた少なくとも一対の吊り具とを具有することを特徴とする。
【0011】
こうしたことにより、材料供給用ホース等の運搬物を装入するときは、コンテナ本体の各側面片を花弁状に展開した状態乃至はそれに近い状態に大きく開口させてその底部上に運搬物を置き、次いで綴じ具により各側面片を綴じ合わせれば運搬物が内包された状態になり、吊り具にクレーンのフックを掛けて吊り上げれば、運搬物はコンテナ本体の底部および各側面片により抱持された形態で吊り上げられるので運搬物が途中で転倒したり脱落するようなことがなく、極めて安全に吊り上げることができる。
【0012】
所定の箇所へ吊り上げたのちは、綴じ具を解くことにより各側面片の拘束が解放されるので大きく開口させることができ、運搬物の取り出しが容易にできる。また取り出し後はコンテナ本体を小さく折り畳んで小容積化することができるとともに軽量であることと相俟って回収作業が容易であり、作業能率の向上を図ることができる。
【0013】
前記綴じ具としては、前記各側面片の先端部または先端部と中間部に挿通されてループ状とされた閉塞用ロープによる構成、または前記各側面片の側縁に取り付けられ相隣れる側面片を綴じ合わせるファスナによる構成とすることができる。
【0014】
さらに前記コンテナ本体は、軽量で丈夫な布製とすることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。
【0016】
図1、図2は本発明による大開口フレキシブルコンテナ1の一実施形態を示し、図1は展開状態の平面図を、図2は運搬物を内包して閉じた状態の斜視図を示している。
【0017】
上記大開口フレキシブルコンテナ1は、布製のコンテナ本体2を有し、このコンテナ本体2は、所要面積を有する底部3と、この底部3の周縁から放射方向に連設された複数(図では4片)の側面片4,4,4,4とで構成されている。
【0018】
前記各側面片4,4…の先端部および中間部には綴じ具としての閉塞用ロープ5,5が挿通されてループ状となっており、その端末5a,5aを引いて止具6,6により弛み止めすることにより各側面片4,4…を立ち上げた状態で図2のように開口部を閉じることができるように構成されている。
【0019】
前記側面片4,4…のうち相対向する2片には、ループ状の吊り具7,7が設けられ、この吊り具7,7にクレーンのフックを掛合して吊り上げることができるようになっている。
【0020】
したがって吹き付け施工に要する材料供給用ホース等の運搬物を装入するときは、図1に示すようにコンテナ本体2の各側面片4,4…を平坦状に展開乃至はそれに近い状態に開口させてその底部3上に運搬物を置き、次いで閉塞用ロープ5,5の端末5a,5aを引き絞れば、各側面片4,4…は立ち上がった状態となって綴じ合わされ、運搬物はコンテナ本体2内に完全に内包された状態に抱持される。
【0021】
こうして吊り具7,7にクレーンのフックを掛止して吊り上げれば、運搬物はコンテナ本体2の底部3および各側面片4,4…により抱持された状態を保って吊り上げられ、運搬物が途中で倒れたり脱落するようなことなく所定の高所施工場所へ安全に吊り上げることができる。
【0022】
所定の場所へ吊り上げたのちは、その場所にあるステージ上へ吊り下ろして閉塞用ロープ5,5の止具6,6を緩めれば、各側面片4,4…の拘束が解かれるので各側面片4,4…を花弁状に大きく広げて開口させることができ、運搬物を容易に取り出すことができる。
【0023】
また運搬物を取り出したのちは、コンテナ本体2を小さく折り畳むか丸めて小容積化させ、人手によっても容易に回収することができる。
【0024】
図3、図4は本発明による大開口フレキシブルコンテナ1の他の実施形態を示し、図3は展開状態の平面図を、図4は運搬物を内包して閉じた状態の斜視図を示している。
【0025】
この実施形態においても、コンテナ本体2は前述の実施形態と同様に、所要面積を有する底部3と、この底部3の周縁から放射方向に連設される複数の側面片4,4,4,4とで構成されている。
【0026】
この実施形態では、前記各側面片4,4…の側縁に綴じ具としてのファスナ8,8が取り付けられ、相隣り合う側面片4,4…のファスナ8,8をスライダ9により綴じ合わせることができるようになっている。このファスナ8としては、スライドファスナに限らず、容易には離脱しないホック式、フック式、平面ファスナ等であってもよい。
【0027】
他の構成は、図1、図2に示した実施形態と同様であるから、これと対応する部材には同一符号を付すに留め、詳細な説明は省略する。
【0028】
上記実施形態においても、使用の仕方は前述の実施形態と同様である。すなわち運搬物を装入するときはファスナ8を開けて各側面片4,4…を図3のように展開させ、その底部3上に運搬物を置いたのち各側面片4,4…を立ち上げ、相隣り合う側面片4,4のファスナ8,8を係合させて閉じれば、図4のように運搬物は各側面片4,4…で被包され、クレーンのフックを吊り具7,7に掛止して吊り上げることができる。
【0029】
このとき各側面片4,4…はファスナ8によって閉じられているので、吊り上げ途中で運搬物が倒れたり脱落することなく安全に所定の高所位置へ吊り上げることができる。
【0030】
所定の箇所へ吊り上げたのちは、その箇所にあるステージ上へおろして各ファスナ8による係止を解けば、各側面片4,4…は花弁状に開いて運搬物を容易に取り出すことができる。運搬物を取り出したのちは、コンテナ本体2を小さく折り畳むか丸めて回収することができる。
【0031】
なお上記各実施形態におけるコンテナ本体2の側面片4,4…を4片とした場合について示したが、その数の増減は使用目的に応じて任意に選択することができる。またその素材として布を用いることが好ましいが、コンテナの使用目的に応じ他のシート材、メッシュ材等を用いることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、底部と、この底部の周縁から放射方向に連設された複数の側面片とからなるコンテナ本体を設け、このコンテナ本体の側面片を立ち上げた状態に各側面片を綴じ合わせる綴じ具を付設した構成であるから、開口部を底部より大きく開口させることができ、これにより運搬物の装入時に装入しやすく、装入後は運搬物は各側面片の綴じ合わせにより完全に内包されるので、吊り上げ持に運搬物が荷崩れして落下するような危険が全くなく、安全に吊り上げることができる。
【0033】
所定の場所で運搬物を取り出すときは、綴じ具を解くことにより底部上が大きく開口するので運搬物の取り出しが容易にでき、さらに運搬物を取り出したのちのコンテナ本体は小さく折り畳むか丸めることによって小容積とすることができるので、従来のパレティーナのように作業機を用いて運搬する必要が全くなく、これにより回収時の作業性が改善され、作業能率を著しく向上させることができる。
【0034】
コンテナ本体を布製とすれば、よりコンパクトに折り畳むことができるとともに軽量化を図ることができ、一層取り扱いやすいフレキシブルコンテナとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による大開口フレキシブルコンテナの一実施形態を示す展開時の平面図。
【図2】同、運搬物装入後の状態を示す斜視図。
【図3】同、他の実施形態を示す図1相当図。
【図4】同、図2相当図。
【図5】従来の技術を示す説明図。
【符号の説明】
1 本発明による大開口フレキシブルコンテナ
2 コンテナ本体
3 底部
4 側面片
5 閉塞用ロープ(綴じ具)
6 止具
7 吊り具
8 ファスナ(綴じ具)
9 スライダ
【発明の属する技術分野】
本発明は大開口フレキシブルコンテナに係り、特に高所への各種機材を運搬するのに用いて最適な大開口フレキシブルコンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば製鉄所における高炉のシャフトに耐火物を吹き付ける施工に代表されるように、施工現場が高所であると、吹き付け施工を行なうための機材、例えば材料供給用ホース等の運搬物を高所へ運搬する必要がある。
【0003】
従来では上記のような機材を高所へ運搬する手段として図5に高炉シャフトaの場合を例示するように、運搬物が材料供給用ホースbであると、このホースbをパレットに載せ得る大きさに丸めたのち番線cで結束してパレティーナd等の容器に入れ、このパレティーナdをクレーンeのフックfに掛止して作業箇所(ステージg上)まで吊り上げるようになされている。
【0004】
そして施工箇所へ吊り上げたのちパレティーナdからホースbをおろし、吊り上げに用いたパレティーナdは吊りおろして戻し、ハンドリフト等の作業機を用いてその場所から撤去させるようになされている。
【0005】
一方、運搬物の吊り上げ用としてフレキシブルコンテナを用いるようにしたものが提案されている(特開平11−115987号公報)。この公報に記載のものは、上面が開放された箱形袋状のもので、その両側部に上端がループ状とされた吊りバンドが対をなして設けられ、そのコンテナ内に運搬物(ハンドリング材料)を納めて前記吊りバンドで吊持して所定の高所へ吊り上げるようになされたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかして図5に示したように運搬物が材料供給用ホースbである場合、このホースbは通常実内径50.8mm(呼称50A)×長さ20m〜10m、重量48kg〜24kg、または実内径63.5mm(呼称65A)×長さ20m〜10m、重量90kg〜45kgのように嵩が大きくかつ重量が大きいものであり、特に高炉シャフトaの吹き付け用ホースは大口径のものであるため、これを丸めて積載するパレティーナdも大型のものが必要となる。
【0007】
そのため作業スペースがそれだけ狭くなってしまうばかりでなくパレティーナdの重量が大きくなり、その結果パレティーナdに材料供給用ホースbを積み込む箇所までパレティーナdを作業機により運搬し、積み込み後吊持位置まで同様に作業機で運搬しなければならず、余分な手数を要し、作業が煩雑になるという問題があった。
【0008】
一方、前記公報に記載のコンテナを用い、これに材料供給用ホースbを入れて吊り上げることを想定すると、このコンテナはその開口部が定まっているため材料供給用ホースbの積み込みや取り出しがやりにくいほか、上面が開放されているので運搬物を高所へ吊り上げる際に必ずしも安全とは云い難いなどの問題がある。
【0009】
本発明は、運搬物が大口径の材料供給用ホースのような嵩張りかつ大重量のものであっても安全に吊り上げることができながら、その運搬物の積み込み積みおろしを容易とし、かつ積みおろしたのちの取り扱いが軽便な大開口フレキシブルコンテナを提供することを課題としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する手段として本発明は、底部、およびこの底部の周縁から放射方向に連設された複数の側面片からなるコンテナ本体と、前記側面片を立ち上げた状態で該側面片を綴じ合わせる綴じ具と、相対向する側面片に設けられた少なくとも一対の吊り具とを具有することを特徴とする。
【0011】
こうしたことにより、材料供給用ホース等の運搬物を装入するときは、コンテナ本体の各側面片を花弁状に展開した状態乃至はそれに近い状態に大きく開口させてその底部上に運搬物を置き、次いで綴じ具により各側面片を綴じ合わせれば運搬物が内包された状態になり、吊り具にクレーンのフックを掛けて吊り上げれば、運搬物はコンテナ本体の底部および各側面片により抱持された形態で吊り上げられるので運搬物が途中で転倒したり脱落するようなことがなく、極めて安全に吊り上げることができる。
【0012】
所定の箇所へ吊り上げたのちは、綴じ具を解くことにより各側面片の拘束が解放されるので大きく開口させることができ、運搬物の取り出しが容易にできる。また取り出し後はコンテナ本体を小さく折り畳んで小容積化することができるとともに軽量であることと相俟って回収作業が容易であり、作業能率の向上を図ることができる。
【0013】
前記綴じ具としては、前記各側面片の先端部または先端部と中間部に挿通されてループ状とされた閉塞用ロープによる構成、または前記各側面片の側縁に取り付けられ相隣れる側面片を綴じ合わせるファスナによる構成とすることができる。
【0014】
さらに前記コンテナ本体は、軽量で丈夫な布製とすることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。
【0016】
図1、図2は本発明による大開口フレキシブルコンテナ1の一実施形態を示し、図1は展開状態の平面図を、図2は運搬物を内包して閉じた状態の斜視図を示している。
【0017】
上記大開口フレキシブルコンテナ1は、布製のコンテナ本体2を有し、このコンテナ本体2は、所要面積を有する底部3と、この底部3の周縁から放射方向に連設された複数(図では4片)の側面片4,4,4,4とで構成されている。
【0018】
前記各側面片4,4…の先端部および中間部には綴じ具としての閉塞用ロープ5,5が挿通されてループ状となっており、その端末5a,5aを引いて止具6,6により弛み止めすることにより各側面片4,4…を立ち上げた状態で図2のように開口部を閉じることができるように構成されている。
【0019】
前記側面片4,4…のうち相対向する2片には、ループ状の吊り具7,7が設けられ、この吊り具7,7にクレーンのフックを掛合して吊り上げることができるようになっている。
【0020】
したがって吹き付け施工に要する材料供給用ホース等の運搬物を装入するときは、図1に示すようにコンテナ本体2の各側面片4,4…を平坦状に展開乃至はそれに近い状態に開口させてその底部3上に運搬物を置き、次いで閉塞用ロープ5,5の端末5a,5aを引き絞れば、各側面片4,4…は立ち上がった状態となって綴じ合わされ、運搬物はコンテナ本体2内に完全に内包された状態に抱持される。
【0021】
こうして吊り具7,7にクレーンのフックを掛止して吊り上げれば、運搬物はコンテナ本体2の底部3および各側面片4,4…により抱持された状態を保って吊り上げられ、運搬物が途中で倒れたり脱落するようなことなく所定の高所施工場所へ安全に吊り上げることができる。
【0022】
所定の場所へ吊り上げたのちは、その場所にあるステージ上へ吊り下ろして閉塞用ロープ5,5の止具6,6を緩めれば、各側面片4,4…の拘束が解かれるので各側面片4,4…を花弁状に大きく広げて開口させることができ、運搬物を容易に取り出すことができる。
【0023】
また運搬物を取り出したのちは、コンテナ本体2を小さく折り畳むか丸めて小容積化させ、人手によっても容易に回収することができる。
【0024】
図3、図4は本発明による大開口フレキシブルコンテナ1の他の実施形態を示し、図3は展開状態の平面図を、図4は運搬物を内包して閉じた状態の斜視図を示している。
【0025】
この実施形態においても、コンテナ本体2は前述の実施形態と同様に、所要面積を有する底部3と、この底部3の周縁から放射方向に連設される複数の側面片4,4,4,4とで構成されている。
【0026】
この実施形態では、前記各側面片4,4…の側縁に綴じ具としてのファスナ8,8が取り付けられ、相隣り合う側面片4,4…のファスナ8,8をスライダ9により綴じ合わせることができるようになっている。このファスナ8としては、スライドファスナに限らず、容易には離脱しないホック式、フック式、平面ファスナ等であってもよい。
【0027】
他の構成は、図1、図2に示した実施形態と同様であるから、これと対応する部材には同一符号を付すに留め、詳細な説明は省略する。
【0028】
上記実施形態においても、使用の仕方は前述の実施形態と同様である。すなわち運搬物を装入するときはファスナ8を開けて各側面片4,4…を図3のように展開させ、その底部3上に運搬物を置いたのち各側面片4,4…を立ち上げ、相隣り合う側面片4,4のファスナ8,8を係合させて閉じれば、図4のように運搬物は各側面片4,4…で被包され、クレーンのフックを吊り具7,7に掛止して吊り上げることができる。
【0029】
このとき各側面片4,4…はファスナ8によって閉じられているので、吊り上げ途中で運搬物が倒れたり脱落することなく安全に所定の高所位置へ吊り上げることができる。
【0030】
所定の箇所へ吊り上げたのちは、その箇所にあるステージ上へおろして各ファスナ8による係止を解けば、各側面片4,4…は花弁状に開いて運搬物を容易に取り出すことができる。運搬物を取り出したのちは、コンテナ本体2を小さく折り畳むか丸めて回収することができる。
【0031】
なお上記各実施形態におけるコンテナ本体2の側面片4,4…を4片とした場合について示したが、その数の増減は使用目的に応じて任意に選択することができる。またその素材として布を用いることが好ましいが、コンテナの使用目的に応じ他のシート材、メッシュ材等を用いることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、底部と、この底部の周縁から放射方向に連設された複数の側面片とからなるコンテナ本体を設け、このコンテナ本体の側面片を立ち上げた状態に各側面片を綴じ合わせる綴じ具を付設した構成であるから、開口部を底部より大きく開口させることができ、これにより運搬物の装入時に装入しやすく、装入後は運搬物は各側面片の綴じ合わせにより完全に内包されるので、吊り上げ持に運搬物が荷崩れして落下するような危険が全くなく、安全に吊り上げることができる。
【0033】
所定の場所で運搬物を取り出すときは、綴じ具を解くことにより底部上が大きく開口するので運搬物の取り出しが容易にでき、さらに運搬物を取り出したのちのコンテナ本体は小さく折り畳むか丸めることによって小容積とすることができるので、従来のパレティーナのように作業機を用いて運搬する必要が全くなく、これにより回収時の作業性が改善され、作業能率を著しく向上させることができる。
【0034】
コンテナ本体を布製とすれば、よりコンパクトに折り畳むことができるとともに軽量化を図ることができ、一層取り扱いやすいフレキシブルコンテナとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による大開口フレキシブルコンテナの一実施形態を示す展開時の平面図。
【図2】同、運搬物装入後の状態を示す斜視図。
【図3】同、他の実施形態を示す図1相当図。
【図4】同、図2相当図。
【図5】従来の技術を示す説明図。
【符号の説明】
1 本発明による大開口フレキシブルコンテナ
2 コンテナ本体
3 底部
4 側面片
5 閉塞用ロープ(綴じ具)
6 止具
7 吊り具
8 ファスナ(綴じ具)
9 スライダ
Claims (4)
- 底部、およびこの底部の周縁から放射方向に連設された複数の側面片からなるコンテナ本体と、前記側面片を立ち上げた状態で該側面片を綴じ合わせる綴じ具と、相対向する側面片に設けられた少なくとも一対の吊り具とを具有することを特徴とする大開口フレキシブルコンテナ。
- 前記綴じ具が、前記各側面片の先端部または先端部と中間部に挿通されてループ状とされた閉塞用ロープで構成され、この閉塞用ロープを引き締めることにより側面片を綴じ合わせるようになされている請求項1記載の大開口フレキシブルコンテナ。
- 前記綴じ具が、前記各側面片の側縁に取り付けられたファスナで構成され、相隣れる側面片のファスナを係合させることにより側面片を綴じ合わせるようになされている請求項1記載の大開口フレキシブルコンテナ。
- 前記コンテナ本体が布で構成されている請求項1〜3のいずれか1項記載の大開口フレキシブルコンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002239150A JP2004075137A (ja) | 2002-08-20 | 2002-08-20 | 大開口フレキシブルコンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002239150A JP2004075137A (ja) | 2002-08-20 | 2002-08-20 | 大開口フレキシブルコンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004075137A true JP2004075137A (ja) | 2004-03-11 |
Family
ID=32022329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002239150A Withdrawn JP2004075137A (ja) | 2002-08-20 | 2002-08-20 | 大開口フレキシブルコンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004075137A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012208603A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Denso It Laboratory Inc | 経路案内生成装置、方法及びシステム |
KR101835548B1 (ko) * | 2017-08-22 | 2018-03-07 | 주식회사 가한바이오 | 의료기기 운반포 |
KR101941779B1 (ko) * | 2017-07-21 | 2019-01-23 | 추형근 | 전개식 벌크 백 |
-
2002
- 2002-08-20 JP JP2002239150A patent/JP2004075137A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012208603A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Denso It Laboratory Inc | 経路案内生成装置、方法及びシステム |
KR101941779B1 (ko) * | 2017-07-21 | 2019-01-23 | 추형근 | 전개식 벌크 백 |
KR101835548B1 (ko) * | 2017-08-22 | 2018-03-07 | 주식회사 가한바이오 | 의료기기 운반포 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051101 |