JP2001122578A - クレーン・フォークリフト等の揚重機器用運搬シート - Google Patents

クレーン・フォークリフト等の揚重機器用運搬シート

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JP2001122578A
JP2001122578A JP30047599A JP30047599A JP2001122578A JP 2001122578 A JP2001122578 A JP 2001122578A JP 30047599 A JP30047599 A JP 30047599A JP 30047599 A JP30047599 A JP 30047599A JP 2001122578 A JP2001122578 A JP 2001122578A
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JP30047599A
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Masayoshi Izumi
政義 和泉
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GRAND KAIHATSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被運搬物を包みくるむシート状として、被運
搬物の積載容易性、移動・荷下ろし時等の安全性を確保
し、面倒、複雑な作業を要せずに簡単に取り扱うことが
でき、不使用時にはコンパクトに折り畳み格納保管でき
るようにする。 【解決手段】 平坦なシート材によって形成したほぼ正
方形状の運搬シート本体1と、この運搬シート本体1の
隅部夫々で外方に突出して連結してある複数のループ状
の吊下索2と、運搬シート本体1内方位置で連繋したル
ープ状の引上索5とを備える。吊下索2は運搬シート本
体1の隅部における左右両側縁夫々で基部を連結して突
出させたループ状に形成すると共に、運搬シート本体1
の対角線上に沿う吊下索2夫々を、その基部に連続して
相互に交差する平行した対状の連繋索3によって運搬シ
ート本体1の対角線上に沿って連繋する。また運搬シー
ト本体1には、その周縁に、及び十文字状に交差する補
強索4を固着配装し、隅部には三角形状の補強部6を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば土木建築作
業、農作業その他における土砂、石材、セメント等の小
さな破砕物、肥料や穀物、雑穀、芋、玉葱等の農産物そ
の他の各種被運搬物を包みくるむようにすることでクレ
ーン・フォークリフト等の揚重機器の重機類によって目
的の場所に移動運搬し、そこで被運搬物を解放落下させ
るようにしたシート状のクレーン・フォークリフト等の
揚重機器用運搬シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種のクレーン・フォークリ
フト等の揚重機器用運搬シートすなわち吊りモッコと称
される運搬具は、被運搬物の積載作業の容易性、荷下ろ
し作業時の被運搬物の容易な解放性等によってその使用
は作業者に好まれている。この吊りモッコとして従来
は、被運搬物の重量に十分に耐え得るように網状に織成
したワイヤーによって構成されていたり、布製シート材
に吊り手を付設して構成されていたりしており、その使
用に際しては被運搬物を包み状にくるみ、移動場所まで
揚重移動後で被運搬物を荷下ろし解放している。更には
底面部に開口部を設けた袋体状として構成し、その開口
部を予め紐等できつく縛って閉塞させておいて、袋体の
上側開口部を経て被運搬物を投入してから上側開口周縁
部に張出形成した吊持用帯体をクレーン・フォークリフ
ト等の揚重機器のフック部に係掛させるようにして成る
ものがある。この運搬袋の使用に際しては、被運搬物を
入れた状態で目的の場所に運搬した後、袋体底部の前記
紐を解いて開口部を開放してから所定の位置に被運搬物
を落下させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の技術において、ワイヤー製の吊りモッコはその製
作等が面倒であるから高価であるばかりでなく、重量的
にも嵩張り、被運搬物の形態等によって一時的にでも形
状的ないわゆる癖がつき、その矯正が必要となって非常
に取り扱いづらいものであった。また布製吊りモッコ
は、強度的に丈夫ではなく、繰り返しの使用は困難であ
り、特に土砂等の移動運搬に使用した場合には破損、損
傷されやすいと共に、その構成シート材を4点で支持す
るものであったから被運搬物の荷重支持も十分ではなか
った。
【0004】一方、袋構造の運搬袋では、被運搬物の落
下防止のために袋体の底面部の開口部を紐等できつく縛
って閉塞させる必要があり、そのためにきつく縛った紐
は投入された袋体内の被運搬物自体の重みによっても自
身の締め付け力が一層緊くなっているのである。その結
果、開放落下時にはなかなか紐が解けず、しかも解くの
が面倒になると例えばカッター等で紐もしくは底面部の
一部分を切断して開口せざるを得ず、また実際にもその
ように処置する場合が多かった。そうすると袋体の再利
用が不可能となり、しかも再利用できない袋体自体を使
い捨てとして焼却した場合には、例えばその形成素材が
合成樹脂生地材であると、それを焼却した際に生じるダ
イオキシン、ノックス、ソックス等が環境汚染を発生さ
せる原因となるから、廃棄自体も困難なものとなってい
た。
【0005】更にこの種の運搬袋における袋体底部の紐
は汚れやすく、しかも縛っている紐が湿気等で濡れた場
合には開け閉めが一層困難となるから、吊り下げられた
袋体の下方に作業者が入って袋体を開放するのは非常に
大きな危険が伴ない、袋体の開放作業が上述のように困
難であることと相俟ち、カッター等で切断せざるを得な
い状況が一層多いものであった。またそればかりでな
く、塀等で囲繞された狭い場所に庭土等の被運搬物を落
下させるときには、作業者がその落下場所に入りにくい
こともあって、その開放作業が一層困難となり、面倒な
ものであった。
【0006】しかも従来の運搬するための運搬袋自体
は、所定の深さが設定された上部開口の袋構造になって
いるから、その中に被運搬物を投入するには運搬袋自体
をある程度自立させておくように保持しておかなければ
ならず、また不使用時の保管に際しても全体をコンパク
トに折り畳むことができない等の取り扱いが面倒なもの
であった。
【0007】そこで本発明は、叙上のような従来存した
諸事情に鑑み創出されたもので、被運搬物を包みくるむ
ようなシート状としたことによる取り扱いの容易性を維
持しながら、相当に重量がある被運搬物であっても確実
に吊り下げ支持できる強度性を備え、また破損の虞れも
少なく、移動運搬作業時でも安全に使用でき、しかも再
利用も容易で、不使用時にはコンパクトに折り畳み格納
保管できるようにしたクレーン・フォークリフト等の揚
重機器用運搬シートを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明にあっては、平坦なシート材によって形成
された運搬シート本体1と、この運搬シート本体1自体
の外方に突出して連結してある複数の吊下索2と、運搬
シート本体1内方位置で連繋した引上索5とを備えたも
のであり、運搬シート本体1はほぼ正方形状を呈してい
ると共に、吊下索2は運搬シート本体1の隅部夫々に連
結でき、また吊下索2、引上索5はループ状に形成でき
る。吊下索2はほぼ正方形状の運搬シート本体1の隅部
に連結突出させたループ状に形成すると共に、運搬シー
ト本体1の対角線上で相互に交差する連繋索3によって
対角線上の吊下索2夫々を連繋して構成でき、更に具体
的には、吊下索2はほぼ正方形状の運搬シート本体1の
隅部における左右両側縁夫々で基部を連結して突出させ
たループ状に形成すると共に、運搬シート本体1の対角
線上に沿う吊下索2夫々を、その基部に連続して相互に
交差する平行した対状の連繋索3によって連繋して構成
できる。
【0009】以上のように構成された本発明に係るクレ
ーン・フォークリフト等の揚重機器用運搬シートにあっ
て、平坦状に展開した運搬シート本体1の上に各種の被
運搬物Pを載せ、隅部の吊下索2を揚重機器における所
定のフックFに係止することで、運搬シート本体1によ
って被運搬物Pをくるみ包ませる。その状態で持ち上げ
て移動運搬させ、所定場所で降ろした後の引上索5ある
いはいずれかの吊下索2の引き上げによって運搬シート
本体1上の被運搬物Pを落下させ、運搬シート本体1等
を取り出させ、再使用させる。運搬シート本体1内方位
置で連繋した引上索5は、運搬シート本体1上に被運搬
物Pが載せられていても、引上索5自体を強制的にでも
引き上げることで運搬シート本体1自体を引き上げ方向
に沿って窄ませることで運搬シート本体1上から被運搬
物Pを落下させ、被運搬物Pの荷下ろしと運搬シート本
体1の取り出しとを同時に行わせる。ほぼ正方形状の運
搬シート本体1における隅部夫々の吊下索2は、フック
Fに係止されて持ち上げられるとき、運搬シート本体1
に掛かる被運搬物Pの重量負荷を運搬シート本体1全体
に分散、平均化させ、移動運搬時における安全性等を確
保させる。運搬シート本体1における対角線上の吊下索
2相互を運搬シート本体1の裏面で連繋している連繋索
3は、被運搬物Pを包み、くるんでいる運搬シート本体
1による被運搬物Pの全体重量等を運搬シート本体1裏
面から直接的に支持し、運搬シート本体1自体に対して
の被運搬物Pの重量負荷を軽減させ、相当に重量が掛か
る運搬シート本体1自体の切裂、破損等を防止させる。
このときループ状の吊下索2の基部夫々は運搬シート本
体1の隅部における左右両側縁夫々に突出連結してある
ことで、運搬シート本体1の周囲で所定間隔を隔てた複
数箇所、例えば計8箇所点によって被運搬物Pの荷重を
分散させて吊り下げ支持する。運搬シート本体1は平坦
なシート状であること、運搬シート本体1に連結した吊
下索2、連繋索3等は紐状、帯状等であること等から、
不使用時ではそのままで折り畳み可能にさせ、コンパク
トに纏めさせる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の一実
施の形態を説明すると、図において示される符号1は適
宜肉厚の合成樹脂製シートによって形成されている運搬
シート本体であり、この運搬シート本体1は図示のよう
に平面でほぼ正方形状を呈し、土砂、農産物その他の運
搬されるべき各種の被運搬物Pの運搬量に対応した大き
さ、例えば2000mm、2500mm、3000mm
四方のほぼ正方形状に形成されている。もとよりこの運
搬シート本体1自体は図示例のようにほぼ正方形状に形
成される場合に限らず、長方形状としたり、多角形状と
したり、円形状としたりでき、その形状に特に限定され
るものではない。
【0011】またこの運搬シート本体1には、その隅部
夫々に運搬シート本体1外方に突出するようにリング
状、U字状等にしたループ状の吊下索2を連結してあ
り、この吊下索2自体は例えば適宜幅員の帯状材にて、
隅部においてこの隅部の左右両側縁夫々から外方に突出
させた状態で平面からみてほぼU字状のループ形態とし
て形成されている。その長さは、運搬シート本体1によ
って所定量の被運搬物Pを包みくるんだときに被運搬物
Pによって埋没されることなく、また邪魔されずに所定
の揚重機器におけるフックFに係止されるものとなって
いればよい。なおこの吊下索2自体は図示を省略した
が、隅角部でリング状にして突出形成することもでき
る。なお図中符号6は吊下索2が連結されている運搬シ
ート本体1の隅部を補強している例えば三角形状の補強
部であり、図示のように吊下索2の基部をも覆うものと
することで連結箇所の一層の強度の増大を図ってある。
【0012】図示にあって運搬シート本体1の隅部に連
結されている吊下索2夫々は、運搬シート本体1の対角
線上に沿うもの同士が運搬シート本体1自体の裏面に配
された連繋索3によって連繋されている。吊下索2夫々
は、運搬シート本体1における4ケ所の隅部における左
右両側縁夫々に基部が一体状に連結した状態となってい
ることにより、計8(箇所)点で運搬シート本体1を支
持するものとなっている。そして連繋索3は、運搬シー
ト本体1の対角線上に沿って、ほぼ平行した対状にして
配装されることで計4本構成のものとしてあり、運搬シ
ート本体1の中央部分では平行した間隔に対応したほぼ
正方形状の升目を形成している。これによって吊下索2
の左右部分は、対角線上に沿う連繋索3と直線状に一連
に一体状に接続されることで、運搬シート本体1の側縁
に対しほぼ45度の傾斜角度で突出したものとされてい
る。
【0013】また運搬シート本体1自体には、例えば運
搬シート本体1自体の側縁及び側縁に沿ってほぼ平行に
配装固着した補強索4によって運搬シート本体1自体が
補強されており、図示例にあっては周囲の側縁部分の直
線状の、及び中心部分を通る十文字状のものとして配装
してあるも、これに限定されるものではなく、例えば放
射状にしたり、同心円(矩形)的に配装したりしたり等
の任意な変更が可能である。
【0014】更に運搬シート本体1の中心部には、運搬
シート本体1の中心部を持ち上げることで運搬シート本
体1自体を窄ませ状に引き上げ反転させるよう、運搬シ
ート本体1上に被運搬物Pが載せられていてもそれらの
被運搬物Pから常時露出している引上索5を付設してあ
り、この引上索5の先端は揚重機器におけるフックFに
係止されるようにほぼU字状あるいはリング状等に形成
されている。図示にあっての引上索5は、運搬シート本
体1に対する付設位置から運搬シート本体1の外方に突
出するに十分な長さを有して全体がループ状を呈するよ
うに形成されているも、積載される被運搬物Pから常時
外出し、先端がフックFに対して係止可能なものとなっ
ていればよいから、図示例の構造、形状に限定されるも
のではない。またこの引上索5は前記の吊下索2とは簡
単に識別されるように、例えば夫々が異なる色彩のもの
となるように、例えば運搬シート本体1、吊下索2等は
茶色系とし、引上索5は緑色系とする等にして形成して
おくとよく、荷下ろし後の引上索5位置の識別等を簡単
にして被運搬物P内からの取り出し、フックFへの係止
作業を容易にする。
【0015】なお吊下索2、連繋索3、補強索4、引上
索5等はいずれも適宜幅員の、好ましくは強靱な素材に
よる帯状材によって形成されており、運搬シート本体1
自体によって保持される被運搬物P等の重量を十分に支
持するようにしてある。もとよりこれらの吊下索2、連
繋索3、補強索4、引上索5等は平形帯状(ベルト・バ
ンド)とする場合に限らず、例えば丸紐、平紐その他の
紐材によって形成することもできる。また運搬シート本
体1の外方に突出する吊下索2部分以外の連繋索3、補
強索4夫々は運搬シート本体1にその全域で縫合、接着
等によって運搬シート本体1から離反しないように一体
化、特に被運搬物Pを吊り下げ支持しているときにおい
てその裏面側に固着しておくことが望ましいものであ
る。場合によっては所定間隔毎に縫合固着したり、適当
な係止部材、ベルト部分で支持するようにしたり、また
運搬シート本体1との固着部位、それらの交差部位等を
適当な補強金具によって補強したりしてもよい(いずれ
も図示せず)。なお図示を省略したが、運搬シート本体
1を表裏で重ね合わせの二重層状にし、その間にあるい
はその表裏の少なくともいずれか一方に吊下索2、連繋
索3、補強索4等を配装固着してもよい。
【0016】また吊下索2による運搬シート本体1の吊
り下げ位置は図示のように8ヶ所とする場合に限らず、
それ以上の9ヶ所、10ヶ所等のあるいはそれ以下の複
数箇所とすることもできるのは勿論であり、ただ好まし
くは、運搬シート本体1の側縁相互間で運搬シート本体
1自体を跨ぐように配した連繋索3によって連繋し、一
体化しておくとよい。
【0017】更には図示を省略したが、運搬シート本体
1の隅部に突出連結した吊下索2は、隣接する隅部相互
で、一方の隅部においての左右側縁のいずれか一方側縁
にある吊下索2部分が、それらの隅部相互を隣接させて
いる運搬シート本体1自体の側縁に沿って、また対向す
る側縁相互間でほぼ平行に配した連繋索3によって連繋
されていることも可能であり、全体として吊下索2夫々
は連繋索3を介して連続された一連構成のものとするこ
とも可能である。
【0018】次にこれの使用の一例を説明すると、土
砂、農産物等の各種の被運搬物Pを移動運搬するのに使
用され、まずその積載場所で地面その他に運搬シート本
体1を広げ、その上に被運搬物Pを載せればよく(図1
参照)、このとき引上索5は被運搬物P内に埋没されな
いように運搬シート本体1外方に外出させておく。次い
で運搬シート本体1の隅部夫々における吊下索2を所定
のクレーンその他の揚重機器におけるフックFに係止す
ることで被運搬物Pを包みくるむ。フックFによって持
ち上げ(図3参照)、被運搬物Pを移動する場所にまで
移動し、そのまま降ろしてフックFから吊下索2を取り
外し解除し(図4参照)、更に引上索5をフックFに係
止させてからこのフックFによって運搬シート本体1の
中心部を持ち上げ、運搬シート本体1を窄ませ反転させ
るようにして運搬シート本体1上から被運搬物Pを落下
させながら運搬シート本体1を持ち上げればよい(図5
参照)。
【0019】運搬シート本体1上から被運搬物Pを下ろ
すに際し、あるいは図6に示すように隣接する一対の吊
下索2夫々を、あるいは図7に示すようにいずれか1つ
の吊下索2をフックFに係止して行なうことも可能であ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているた
め、運搬シート本体1上に載せた各種の被運搬物Pを包
みくるみ、それを移動した所定場所で降ろし、引上索5
あるいは吊下索2によって運搬シート本体1を反転して
引き上げることで所定量の被運搬物Pを簡単に運搬移動
できる。また吊り下げ支持時において吊下索2による複
数箇所例えば計8箇所点で運搬シート本体1を保持し、
また連繋索3が運搬シート本体1下方から全体を支持す
ることで多大な被運搬物Pの荷重を支持でき、運搬シー
ト本体1が切裂したり、損傷したりすることなく使用で
きる。しかも単に平坦なシート状のものとして形成して
あることで使用に際し特に複雑な取り扱いもしないから
再利用も容易で、不使用時にはコンパクトに折り畳み格
納保管できるのである。
【0021】すなわちこれは本発明において、平坦なシ
ート材製の運搬シート本体1の外方に複数の吊下索2を
突出連結し、運搬シート本体1内方位置で引上索5を連
繋したからであり、これによって、フックFに対する吊
下索2の係止で運搬シート本体1による被運搬物Pの包
み、その後の移動運搬、所定場所での荷下ろし、フック
Fに対する引上索5の係止によって被運搬物Pの解放落
下、運搬シート本体1の引き上げ等を簡単に行えるので
ある。また被運搬物Pは土砂、砂利、庭土、石材、各種
の農作物その他のものとでき、運搬シート本体1によっ
て包み込めるようなものであればよく、対象物に限定さ
れるものではないのである。
【0022】また運搬シート本体1はほぼ正方形状を呈
すると共に、吊下索2は運搬シート本体1の隅部夫々に
連結してあるから、揚重機器等のフックFによって係止
されて、被運搬物Pを包んでいる運搬シート本体1全体
が持ち上げられるとき、吊下索2が運搬シート本体1全
体を窄ませるようになり、運搬シート本体1内に被運搬
物Pを確実に保持し、また移動運搬時に偏ることがな
く、安全に所定場所まで移動運搬できる。
【0023】吊下索2は、その基部が運搬シート本体1
の対角線上に沿って配置した連繋索3によって連繋され
ているから、被運搬物Pを包み、くるんでいる運搬シー
ト本体1を吊下索2によって揚重するとき、被運搬物P
を包んでいる運搬シート本体1の対角線上で運搬シート
本体1をその下方から直接的に支持するものとなり、運
搬シート本体1自体に対しての被運搬物Pの荷重負荷を
軽減させる。そればかりでなく吊下索2はループ状で、
運搬シート本体1における対角線上のもの同士の左右部
分の基部が運搬シート本体1自体の隅部の左右両側縁夫
々で、運搬シート本体1の対角線上に沿って平行配置し
た対状の連繋索3によって連繋してあるから、運搬シー
ト本体1を計8箇所点で支持し、運搬シート本体1に掛
かる被運搬物Pの重量負荷を運搬シート本体1全体に分
散させて平均化でき、そのために相当に重量負荷が掛か
る運搬シート本体1自体の切裂、破損更には例えば吊下
索2、連繋索3等の運搬シート本体1との一体化を図る
縫い目等のほつれ等を防止できる。
【0024】したがって、これによる耐支持荷重は従来
提案されているワイヤモッコとほぼ同程度のものとな
り、運搬シート本体1が安価な材料である合成樹脂製シ
ート材、布シート材等によって形成されていても、被運
搬物Pの多大な荷重を確実に支持でき、しかも軽量であ
るから取り扱いが容易であると共に安価に提供可能なも
のである。
【0025】また運搬シート本体1内方位置に引上索5
を連繋してあるから、移動運搬後の所定場所で荷下ろし
をするに際し、運搬シート本体1上に被運搬物Pが載せ
られていても、引上索5自体を、この引上索5自体がル
ープ状であることと相俟ち強制的にでも確実に引き上げ
ることができる。しかもその引き上げで運搬シート本体
1自体を引き上げ方向に沿って窄ませるようにでき、そ
のために運搬シート本体1上から被運搬物Pを落下さ
せ、被運搬物Pの荷下ろしと運搬シート本体1の取り出
しとを同時に行わせ、作業を能率的に遂行できる。
【0026】更に運搬シート本体1には補強索4を固着
配装してあるから、運搬シート本体1自体を補強でき、
相当に重量がある被運搬物P等を支持している運搬シー
ト本体1の破損、切裂等を防止でき、長期に渡って使用
できるものとさせる。
【0027】そればかりでなく運搬シート本体1は平坦
なシート状であり、この運搬シート本体1に連結した吊
下索2、連繋索3等は紐状、帯状等で形成できること等
から、全体としても平坦状の形態を有していることとな
り、不使用時ではそのままで折り畳み可能であり、コン
パクトに纏めさせることで保管収納も便利である。
【0028】更にはまた従来の袋構造のものである被運
搬物Pの投入時の一時的な自立保持、移動先で被運搬物
Pを落下させるための紐等の解除、底部の開放等の危険
性を伴なう面倒、複雑な作業を要せずに済むから簡単に
取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく被運搬物を持ち上げた状態の斜視図であ
る。
【図4】同じく被運搬物を下ろした状態の斜視図であ
る。
【図5】同じく本発明に係るシートを被運搬物下方から
取り出す状態における斜視図である。
【図6】同じく他の方法による荷下ろし状態における斜
視図である。
【図7】同じく更に他の方法による荷下ろし状態におけ
る斜視図である。
【符号の説明】
F…フック P…被運搬物 1…運搬シート本体 2…吊下索 3…連繋索 4…補強索 5…引上索 6…補強部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦なシート材によって形成された運搬
    シート本体と、この運搬シート本体自体の外方に突出し
    て連結してある複数の吊下索と、運搬シート本体内方位
    置で連繋した引上索とを備えていることを特徴とするク
    レーン・フォークリフト等の揚重機器用運搬シート。
  2. 【請求項2】 運搬シート本体はほぼ正方形状を呈して
    いる請求項1記載のクレーン・フォークリフト等の揚重
    機器用運搬シート。
  3. 【請求項3】 吊下索は運搬シート本体の隅部夫々に連
    結してある請求項1または2記載のクレーン・フォーク
    リフト等の揚重機器用運搬シート。
  4. 【請求項4】 吊下索、引上索はループ状に形成してあ
    る請求項1乃至3のいずれか記載のクレーン・フォーク
    リフト等の揚重機器用運搬シート。
  5. 【請求項5】 吊下索はほぼ正方形状の運搬シート本体
    の隅部に連結突出させたループ状に形成すると共に、運
    搬シート本体の対角線上で相互に交差する連繋索によっ
    て対角線上の吊下索夫々を連繋してある請求項1乃至4
    のいずれか記載のクレーン・フォークリフト等の揚重機
    器用運搬シート。
  6. 【請求項6】 吊下索はほぼ正方形状の運搬シート本体
    の隅部における左右両側縁夫々で基部を連結して突出さ
    せたループ状に形成すると共に、運搬シート本体の対角
    線上に沿う吊下索夫々を、その基部に連続して相互に交
    差する平行した対状の連繋索によって連繋してある請求
    項1乃至4のいずれか記載のクレーン・フォークリフト
    等の揚重機器用運搬シート。
  7. 【請求項7】 平坦なシート材によってほぼ正方形状に
    形成された運搬シート本体と、この運搬シート本体自体
    の隅部における左右両側縁夫々で基部を連結して外方に
    突出させた複数のループ状の吊下索と、運搬シート本体
    内方位置で連繋したループ状の引上索と、運搬シート本
    体の対角線上に沿う吊下索夫々の基部に連繋させて運搬
    シート本体裏面に配装した相互に交差する平行した対状
    の連繋索とを備えてなることを特徴とするクレーン・フ
    ォークリフト等の揚重機器用運搬シート。
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