JP2009196664A - 粒状物搬送容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォークリフトを用いた搬送が可能であり、排出作業を容易に行えるとともに排出すべき粒状物の残量を低く抑えることができて作業性能に優れる粒状物搬送容器を提供する。
【解決手段】前後左右に4本の支柱(201、22)を立て、各支柱の間に上部横木(23)を渡して支柱同士の上部を連結するとともに、前記4本のうち左右2組の支柱の底部を前後2本の底部横木(200)によりそれぞれ連結して、これらの両底部横木の間に、前後方向のフォーク挿入筒(21、21)を左右一対固定してコンテナ枠体(2)を形成する。そして、シート製のコンテナバッグ(1)の開口縁に備える懸吊筒(10)に上部横木を挿通してコンテナバッグをコンテナ枠体の内側に開口状態に吊下げ、このコンテナバッグの底面を前方に向け低く傾斜して形成して、この底面の低い側にシート製の排出筒(13)を取り付け、この先端をコンテナ枠体の外側に突き出る長さに形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、大型のバッグをフォークリフトで運べるように工夫した粒状物搬送容器に関する。
穀物等の粒状物の搬送容器としては、金属の支持枠に柔軟なシート製のバッグを吊したものや(特許文献1)、シート製のバッグに穀類を収容した状態で自立させるもの(特許文献2)など様々なタイプがある。長距離を移動する場合、これらはトラックの荷台に載せて運搬する。
特許文献1に記載の搬送容器は、穀物の乾燥施設や集積施設内での搬送や乾燥機への供給作業ではトラックに積んだままで移動し、同載の排出装置によりホースを介して乾燥機の張込み口へ供給する。また、特許文献2に記載の搬送容器は、施設に備えるホイスト設備によりバッグを吊り上げて移動し、底部に備える排出口より排出する。
しかし、施設によっては、乾燥機の近くまでトラックが寄るためのスペースや、ホースを取り回す十分なスペースがなく、またホイストも備えていないことがあり、そのような場合には、特許文献1及び2の搬送容器は使用できない。
そのような小規模の施設では、フォークリフトが便利である。フォークリフトの場合はパレットにバッグを載せて運ぶことになるが、そのパレットの中央に適当な大きさの貫通孔を形成しておけば、運んだ先で、バッグの底の排出口から貫通孔を通してバッグの穀物を取り出すことが出来る。しかしバッグの形が、内部の穀物の重圧で、パレット全体に平面的に広った形状になるため、穀類がバックの中に残って全部取り出すのに手間と時間がかかってしまうという問題がある。
特開2005−193979号公報 特開2004−277010号公報
そこで本発明では、フォークリフトを用いた搬送が可能であり、排出作業を容易に行えるとともに排出すべき粒状物の残量を低く抑えることができて作業性能に優れる粒状物搬送容器を提供する。
上記課題を解決するため、請求項1記載の粒状物搬送容器は、前後左右に4本の支柱を立て、各支柱の間に4本の上部横木を渡して支柱同士の上部を連結するとともに、前記4本のうち左右2組の支柱の底部を前後2本の底部横木によりそれぞれ連結して、これらの底部横木の間に、フォークリフトのフォークを挿入すべき前後方向のフォーク挿入筒を左右一対固定することによりコンテナ枠体を形成し、そしてシート製のコンテナバッグの開口縁に備える懸吊筒に前記4本の上部横木を挿通してコンテナバッグを前記コンテナ枠体の内側に開口状態に吊下げ、このコンテナバッグの底面を前方に向け低く傾斜して形成してこの底面の低い側に排出口を設け、この排出口に接続したシート製の排出筒の先端をコンテナ枠体の外側に突き出る長さに形成し、排出筒にはこれを絞って閉鎖する締結紐を備えることを特徴とする。
上記構成の粒状物搬送容器は、コンテナ枠体のフォーク挿入筒にフォークを挿し込んでフォークリフトにより運搬され、収容された穀類などの粒状物はコンテナバッグの底面の前方に接続された排出筒の先端をコンテナ枠体の外側に突き出して乾燥機などの張込み口にあてがって排出され、この排出筒に向け低く傾斜した底面を滑って収容された粒状物が滑り落ちる。
請求項2記載の粒状物搬送容器は、請求項1の構成において、排出筒保護シートの一端を前記コンテナバッグの底面に接続するとともに、その他端を前記コンテナバッグの前側の側面に着脱自在に接続して、締結紐で絞って閉鎖した前記排出筒をその下方より前記排出筒保護シートにより覆うようにしたことを特徴とする。
上記構成の粒状物搬送容器は、フォークリフトでの搬送の際には排出筒保護シートにより排出筒が閉鎖状態で保持されるとともに、排出の際には排出筒保護シートが外されて排出筒より収容した粒状物が排出される。
請求項3記載の粒状物搬送容器は、請求項2の構成において、前記コンテナバッグの前側の側面に横方向に長くシート製の帯布を縫い付けて、帯布の下辺を遊離端とするとともに、この帯布の表面に装着した面ファスナの一方と、前記排出筒保護シートの他端に装着した面ファスナの他方を接着することにより、排出筒保護シートをコンテナバッグの側面に着脱自在に接続したことを特徴とする。
上記構成の粒状物搬送容器は、排出筒保護シートの一端がコンテナバッグの底面に接続されるとともに他端がコンテナバッグの側面に取り付けた帯布の面ファスナに接着されることで、排出筒保護シートの側面側が着脱自在に接続されており、排出作業の際には面ファスナを容易に剥がして排出筒が開放されるとともに、フォークリフトでの搬送作業等の際には、収容した粒状物によりコンテナバッグが膨らんでも、遊離端を備えた帯布により面ファスナに対しては引っ張りせん断力がかかる。
請求項4記載の粒状物搬送容器は、請求項2の構成において、前記コンテナバッグの底面に横方向に長くシート製の帯布を縫い付けて、帯布の下辺を遊離端とするとともに、この帯布の表面に装着した面ファスナの一方と、前記排出筒保護シートの一端に装着した面ファスナの他方を接着することにより、排出筒保護シートをコンテナバッグの底面に着脱可能に接続したことを特徴とする。
上記構成の粒状物搬送容器は、排出筒保護シートの一端がコンテナバッグの底面に取り付けた帯布の面ファスナに接着されることで着脱可能に接続され、他端はコンテナバッグの側面に着脱自在に接続されており、排出筒保護シートがコンテナバッグから取り外し可能となっているとともに、収容した粒状物によりコンテナバッグが膨らんでも、遊離端を備えた帯布により面ファスナに対しては引っ張りせん断力がかかる。
請求項1記載のごとく構成した粒状物搬送容器は、小回りの利くフォークリフトによる運搬が可能であって施設内でも簡便に使用できるうえに、コンテナバッグの底面の前方に寄せて取り付けられた排出筒をコンテナ枠体の外側に突き出して乾燥機などの張込み口に確実にあてがって排出することができるとともに、この排出筒に向かって低く傾斜した底面により、排出後の粒状物の残量も少なく排出作業を迅速簡便に行うことができて作業性能に優れる。
請求項2記載のごとく構成した粒状物搬送容器は、粒状物の荷重により底面が膨らんでも、傾斜した底面の低い位置に接続された排出筒は排出筒保護シートにより保持され、フォークリフトによる搬送中などにコンテナバッグが地面に擦れたりしても排出筒が保護されて傷つくことがなく、一方、排出作業の際には、容易に側面の面ファスナを外すことができるとともに、排出筒を張込み口にあてがって締結紐を緩めて開放することで排出筒から粒状物を簡便に排出することができ、作業性能にも優れる。
請求項3記載のごとく構成した粒状物搬送容器は、排出筒保護シートの一端を底面に接続するとともに、他端をコンテナバッグの側面に縫い付けて下辺を遊離端とした帯布の面ファスナに接着することにより、帯布の下辺が遊離端に形成されていることから収容した粒状物によりコンテナが膨らんでも面ファスナに対しては引っ張りせん断力がかかることとなるため、収容した粒状物の荷重によって面ファスナが剥がれにくく排出筒が確実に保持され、一方、排出作業の際には剥離方向に力を加えることで容易に面ファスナを剥がして排出筒を開放することができて作業性能に優れる。
請求項4記載のごとく構成した粒状物搬送容器は、排出筒保護シートがコンテナバッグから取り外し可能となっており、フォークリフトによる搬送中にコンテナバッグが地面に擦れたりしても、排出筒は排出筒保護シートに保護されて傷つくことがなく排出筒を確実に保護できるうえに、排出筒保護シートが損傷した場合にはこれを取り外して交換可能であるためメンテナンス費用も低く抑えることができて有利である。また、底面に縫い付けた帯布の前側が遊離端に形成されていることから、収容した粒状物によりコンテナが膨らんでも面ファスナに対しては引っ張りせん断力がかかることとなるため、収容した粒状物の荷重によって面ファスナが剥がれにくく排出筒が確実に保持される。
本発明に係る粒状物搬送容器について図1乃至図5を参照して説明する。図1は、本発明に掛かる粒状物搬送容器の全体斜視図である。
粒状物搬送容器は、穀類を収容するコンテナバッグ1と、このコンテナバッグ1を吊り下げるコンテナ枠体2とからなり、コンテナバッグ1をコンテナ枠体2の内側に開口状態で吊り下げて構成される。
まず、コンテナ枠体について説明する。コンテナ枠体2は、図2に示したごとく、前後左右の4本の支柱基礎201の間に4本の補強材202を架け渡すとともに前後一対の2本の底部横木200を架け渡し、底部横木200の間にフォークリフトのフォーク(図示しない)を挿込み可能な一対のフォーク挿入筒21、21を設けた枠台20を有している。この枠台20の四隅の支柱基礎201にそれぞれ支柱本体22を立てて支柱となし、この支柱本体22の上部に上部横木23を架け渡してコンテナ枠体2を形成する。図2は、コンテナ枠体2の分解斜視図である。
支柱本体22の上端には上方が開いたコ字状の受け具24を取り付け、これに上部横木23を上方から嵌め込んで着脱自在に架け渡す。また、支柱本体22には、車載時に粒状物搬送容器を荷台に固定するためのコ字状棒金具25と、粒状物搬送容器に不図示の蓋を取り付ける際に、この蓋を固定するためのL字状棒金具26とが設けられている。
次に、コンテナバッグについて説明する。コンテナバッグ1は上部が大きく方形に開口した袋状で、上側四辺を外側に折り曲げ、縫製して筒状に形成した懸吊筒10を備えている。この懸吊筒10にコンテナ枠体2の上部横木23を挿通してコンテナバッグ1を開口状態でコンテナ枠体2の内側に吊り下げる。
図例の懸吊筒10は、上側四辺を縫製して筒状に形成しているが、上辺に線ファスナや面ファスナなどの接着部材を取り付けて、筒状の状態を容易に保持または開放可能に構成してもよい。このように構成した場合、上部横木23を支柱本体22に固定してコンテナ枠体2を組み立ててから、懸吊筒を筒状にしてコンテナバッグ1を吊り下げればよく、さらに容易迅速に組み立てることができる。また、組立分解できないコンテナ枠体であってもコンテナバッグ1を着脱できる。
また、コンテナバッグ1は前後左右の四側辺の上部と下部とに帯状の支柱固定部11を備えており、これをコンテナ枠体2の支柱本体22に取り付けてコンテナバッグ1を保持している。図例の支柱固定部11は、面ファスナなどの接着部材を備えた帯状ひもからなり、環状の状態を容易に保持開放自在に構成されている。この支柱固定部11は、紐により形成して結んで支柱に固定したり、あらかじめ環状に形成しておいて、これに支柱本体を挿通しながらコンテナ枠体2を組み立てるようにしてもよい。
次に、図3を参照してコンテナバッグの詳細について説明する。図3は、コンテナバッグの側面断面構成図である。
コンテナバッグ1の底面12の一側縁側に寄った位置に排出口が形成され、これに排出筒13を接続する。底面12は、他の三側縁側から排出口に向かって低く傾斜した逆錐体状に形成する。
排出筒13は、その先端をコンテナ枠体2の外側に突出可能な長さに構成する。図例の排出筒13は、コンテナバッグ1の底面12から前方に向かって斜めに取り付けられている。ここで前方とは、フォーク挿入筒21、21のフォーク挿入方向の一方であり、粒状物搬送容器をフォークリフトで運搬する際のフォークリフトの前方をいう。
排出筒13の先端には多数の留め輪を並べて取り付けて、これに締結紐130を通し、この締結紐130を締めることにより排出筒13を閉鎖する。締結紐130には、この締結紐130を締めた状態で留めるストッパ131を取り付け、締結紐130を締めて排出筒13を閉鎖し、ストッパ131で締結紐130を留めて排出筒13の閉鎖状態を保持する。また、ストッパ131には解除紐132を取り付け、この解除紐132を引っ張ることでストッパ131を動かし、締結紐130を緩めて排出筒13を開く。
コンテナバッグ1には、底面12に排出筒保護シート14を取り付ける。コンテナバッグ1の底面12には帯布16の一側縁を縫製等により固着し、この帯布16の前側を遊離端に形成する。この遊離端側の表面に面ファスナ17を取り付け、排出筒保護シート14の一端には面ファスナ15を取り付け、両面ファスナ15、17を接着して排出筒保護シート14を底面12に取り付ける。
また、排出筒保護シート14には、対向する他端にも面ファスナ15を取り付ける。そして、コンテナバッグ1の前方側面に帯布18を縫い付けて下辺を遊離端とし、この遊離端に面ファスナ19を取り付けて、これらの面ファスナ15、19を接着する。排出筒保護シート14は、底面側から枠台20の底部横木200の外側を巻回して側面の帯布18に取り付けた面ファスナ19と接着可能な長さに形成する。
本実施形態の排出筒保護シート14は、対向する両側縁に面ファスナ15、15を備えており、これらをそれぞれコンテナバッグ1の帯布16、18に取り付けた面ファスナ17、19に接着しているが、他の実施形態として、排出筒保護シート14の一方の側縁は底面12に縫い付けるなどして固着しておき、他方の側縁にのみ面ファスナを設けて、この面ファスナをコンテナバッグ1の側面に接着することで開閉自在に構成してもよい。
排出筒保護シート14で排出筒13を保持した状態では、排出筒13の締結紐130や解除紐132は、排出筒13とともに排出筒保護シート14によって保持するか、またはコンテナ枠体2の底部横木200に引っかけておいたり、コンテナバッグ1の側面などに面ファスナ等(図示しない)により係止しておいてもよい。
次に、コンテナバッグ1のコンテナ枠体2への取付について説明する。まず、枠台20の四隅の支柱基礎201に支柱本体22を取り付けて支柱を形成する。次に、コンテナバッグ1の懸吊筒10に上部横木23を挿通し、これを支柱本体22の上端に設けた受け具24に架け渡してコンテナ枠体2を形成するとともにコンテナバッグ1をコンテナ枠体2の内側に吊り下げる。そして、コンテナバッグ1の前後左右の四側辺の支柱固定部11を支柱に取り付ける。
このとき、コンテナバッグ1の底面12に取り付けた排出筒13がコンテナ枠体2の一対のフォーク挿入筒21、21の間からコンテナ枠体2の外側に突出可能な向きに、コンテナバッグ1を取り付ける。排出筒保護シート14は、コンテナ枠体2の底部横木200の外側を巻回してコンテナバッグ1の前方側面の面ファスナ19に接着し、締結紐130で閉鎖して折り畳むなどした排出筒13を保持する。
次に、図4及び図5を参照して、排出筒保護シートによる排出筒の閉鎖状態及び排出筒による排出作業と、粒状物搬送容器の効果について説明する。図4は、排出筒保護シートを閉じた状態を示す粒状物搬送容器の部分拡大側面断面構成図であり、図5は、排出筒を開放した状態を示す粒状物搬送容器の部分拡大断面図である。
排出筒保護シート14は、その一端を底面12に縫い付けた帯布16の面ファスナ17に接着し、他端は枠台20の底部横木200の外側を巻回して側面の面ファスナ19と接着する。排出筒13は、先端を締結紐130によって閉じるとともに、図例のように折り畳むなどして排出筒保護シート14により保持される。この状態でコンテナバッグ1に粒状物を収容して、トラック等で運搬したり、フォークリフトで移動する。
粒状物を収容した粒状物搬送容器をフォークリフトで乾燥機Dの近くまで移動し、排出筒保護シート14を外して排出筒13を開放する。図5に示したごとく、排出筒13を乾燥機Dの張込み口Hにあてがい、解除紐132を引っ張ってストッパ131を動かし締結紐130を緩めて排出筒13を開くと、コンテナバッグ1に収容された粒状体が張込み口Hより乾燥機Dに供給される。
排出筒保護シート14には、コンテナバッグ1に収容した穀類の荷重が矢視Aのごとく下向きにかかるが、帯布16、18の一辺が遊離端に形成されていることにより、排出筒保護シート14と両帯布16、18との間の接着面には矢視Bの方向に引っ張りせん断力が加わる。一般に、面ファスナは剥離方向へは剥がれやすく引っ張りせん断方向へは剥がれにくいため、排出筒保護シート14は容易に着脱できるとともにコンテナバッグに収容した粒状物の重量により排出筒保護シート14が脱落してしまうことが防止される。
帯布16、18の一辺が遊離端に形成されていなかったり、面ファスナ17、19がコンテナバッグ1に直に取り付けられていると、排出筒保護シート14にかかる穀類の荷重により、面ファスナの接着面には剥離方向に力が加わることとなり、排出筒保護シート14が不意に剥がれてしまうおそれがある。
上記構成のごとく帯布16、18を介して排出筒保護シート14を着脱可能に取り付けることで、コンテナバッグ1に粒状体を満載しても、排出筒保護シート14が不意に外れることがなくなるため、排出筒保護シート14によってコンテナバッグ1の底面を確実に保護できるとともに、排出筒13が垂れ下がって地面にこすれたり、粒状体が排出筒13から漏れ出るおそれもないうえに、排出筒保護シート14を着脱可能に構成しておけば、排出筒保護シート14がこすれて破けたりした場合でも、排出筒保護シート14だけを交換すればよいため、維持管理のコスト面において有利である。また、排出筒保護シート14は底部横木200の外側を巻回して側面の面ファスナ19に接着されており、粒状体によりコンテナバッグ1が膨れても容易に排出筒保護シート14を剥がすことができる。
排出筒13はコンテナバッグ1の底面12の前方に寄った位置に取り付けられており、コンテナ枠体2が乾燥機Dに衝突することなく排出筒13を張込み口Hに容易にあてがうことができる。また、底面12が排出筒に向かって低く傾斜しているため、粒状体は底面を滑り落ち、残量が少なく確実に排出できる。
また、排出筒13をコンテナ枠体2の外側下方に向かって斜めに取り付けることで、排出筒13を容易確実に張込み口Hにあてがうことができて作業効率に優れる。また、傾斜した底面12から、粒状物がその流れが滞ることなく排出されるとともに、排出筒13が粒状物の重みにより撓んで途中部に溜まってしまいにくく、撓みにより排出筒13が張込み口Hから外れてしまうことを防止できる。
また、コンテナ枠体2は、前後左右の4本の支柱基礎201の間に、4本の補強材202を取り付けるとともに補強材202の下方に前後一対の2本の底部横木200を架け渡して、この底部横木200の間にフォークリフトのフォーク(図示しない)を挿込み可能な一対のフォーク挿入筒21、21を設けた枠台20を備え、各支柱基礎201にそれぞれ支柱本体22を挿し込んで着脱可能に配するとともに、支柱本体の上部に受け具24を取り付けて、これに上部横木23を着脱可能に連結して構成することにより、粒状物搬送容器の使用時にはコンテナバッグ1を上部横木24に吊り下げて、収容した穀類などの粒状体の重量に耐えうる強度に容易に組み立てられるうえに、不使用時にはコンテナバッグ1を取り外すとともに支柱本体22と上部横木24とを取り外して分解され、場所をとらないコンパクトな状態での保管が可能である。
また、支柱にはコンテナバッグ1の支柱固定部11が取り付けられており、コンテナバッグ1が大きく開口された状態に保持されるとともに、コンテナバッグ1により支柱が内向きに引っ張られることで、支柱が外側に傾いて受け具24に架け渡した上部横木23が脱落することが防止される。
本発明に係る穀物収容バッグは、麦や籾などの粒状体だけでなく、その他の粉粒体などを運搬する用途にも適用できる。
本発明に係る穀物搬送容器の全体斜視図である。 コンテナ枠体の分解斜視図である。 コンテナバッグの側面断面構成図である。 排出筒を保持した状態の粒状物搬送容器の部分拡大側面断面構成図である。 排出筒を開放した状態の粒状物搬送容器の部分拡大側面断面構成図である。
符号の説明
1 コンテナバッグ
10 懸吊筒
11 支柱固定部
12 底面
13 排出筒
130 締結紐
131 ストッパ
132 解除紐
14 排出筒保護シート
15 面ファスナ
16、18 帯布
17、19 面ファスナ
2 コンテナ枠体
20 枠台
200 底部横木
201 支柱基礎
202 補強材
21 フォーク挿入筒
22 支柱本体
23 上部横木
24 受け具
25 コ字状棒金具
26 L字状棒金具
D 乾燥機
H 張込み口

Claims (4)

  1. 前後左右に4本の支柱を立て、各支柱の間に4本の上部横木を渡して支柱同士の上部を連結するとともに、前記4本のうち左右2組の支柱の底部を前後2本の底部横木によりそれぞれ連結して、これらの底部横木の間に、フォークリフトのフォークを挿入すべき前後方向のフォーク挿入筒を左右一対固定することによりコンテナ枠体を形成し、
    そしてシート製のコンテナバッグの開口縁に備える懸吊筒に前記4本の上部横木を挿通してコンテナバッグを前記コンテナ枠体の内側に開口状態に吊下げ、
    このコンテナバッグの底面を前方に向け低く傾斜して形成してこの底面の低い側に排出口を設け、この排出口に接続したシート製の排出筒の先端をコンテナ枠体の外側に突き出る長さに形成し、排出筒にはこれを絞って閉鎖する締結紐を備えることを特徴とする粒状物搬送容器。
  2. 排出筒保護シートの一端を前記コンテナバッグの底面に接続するとともに、その他端を前記コンテナバッグの前側の側面に着脱自在に接続して、締結紐で絞って閉鎖した前記排出筒をその下方より前記排出筒保護シートにより覆うようにしたことを特徴とする請求項1記載の粒状物搬送容器。
  3. 前記コンテナバッグの前側の側面に横方向に長くシート製の帯布を縫い付けて、帯布の下辺を遊離端とするとともに、この帯布の表面に装着した面ファスナの一方と、前記排出筒保護シートの他端に装着した面ファスナの他方を接着することにより、排出筒保護シートをコンテナバッグの側面に着脱自在に接続したことを特徴とする請求項2記載の粒状物搬送容器。
  4. 前記コンテナバッグの底面に横方向に長くシート製の帯布を縫い付けて、帯布の下辺を遊離端とするとともに、この帯布の表面に装着した面ファスナの一方と、前記排出筒保護シートの一端に装着した面ファスナの他方を接着することにより、排出筒保護シートをコンテナバッグの底面に着脱可能に接続したことを特徴とする請求項2記載の粒状物搬送容器。
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