JP2000168884A - フレキシブルコンテナ - Google Patents
フレキシブルコンテナInfo
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Abstract
ルな材料のみを用いてコンテナ本体の内部に収容される
収容物を、安全に且つ残ることなく排出し得る機能を合
理的に具備せしめる。 【解決手段】 コンテナ本体1の周面下部に排出用の
開閉口3を設け、該排出用開閉口3に、吸引ホースBを
挿入可能に構成し、同コンテナ本体1の底面部に底面気
室50を形成し、該底面気室50を膨張せしめた際にコ
ンテナ本体1内部の底面が同コンテナ本体1の内周壁か
ら同底面の略中心部へ向けて略漏斗型に下り傾斜する形
状を成すように構成したものである。
Description
ンテナの改良に関する。
状の収容物を収容するフレキシブルコンテナは、図14
にて示すもののように、コンテナ本体100をターポリ
ン等のシート材を用いて外形が略円柱状の袋体として構
成してある。上記コンテナ本体100は、上面に収容物
の注入口101を設けると共に、同本体100下面に収
容物の排出口102を設けてある。また、上記コンテナ
本体100の上部外周面には、クレーンフック等を掛止
する一対の吊りロープ103を対向させた状態で設けて
ある。
101aと、閉じ蓋101bとから構成してある。上記
筒体101aは、コンテナ本体100の上面に開設した
開口部101′に一端口を接続すると共に、中間部の外
周に縛り紐105を設けてある。上記筒体101aは、
上記縛り紐105により中間部を縛って閉じ、先端側か
ら巻き込んで開口部101′内へ押し込むように成って
いる。
1a基端部の外周に沿って略台形に裁断した数枚の菊割
れ蓋106取り付けると共に、この菊割れ蓋106を構
成する各片の先端部間に亘って締めロープ107を挿通
して構成してある。閉じ蓋101bは、上記締めロープ
107を締め付けることにより、各菊割れ蓋106が開
口中心へ向けて閉じ、前記した如く開口部101′内に
押し込んだ筒体101aの外側を覆うことにより、注入
口101を閉塞するように構成してある。
収容物排出口102は、上記した注入口101と同様
な、筒体102aと締め蓋102bとから構成してある
が、排出専用のため、開口部(図示せず)の内径を上記
した注入口101の内径よりも大きく設定し、コンテナ
本体100内に収容した収容物を短時間にて排出し得る
ように構成してある。
する際には、コンテナ本体100上面の収容物注入口1
01を開き、筒体101bから収容物を注入した後、前
記した如き要領にて注入口101を閉じて、所定の場所
まで運搬する。尚、運搬の際には、コンテナ本体100
の上部に設けた両吊りロープ103をクレーンのフック
若しくはフォークリフトのフォーク等に掛けて吊持した
状態にて運搬する。
物を排出する際には、両吊りロープ103をフック等に
掛止して吊持した状態にて、コンテナ本体100下面の
収容物排出口102を開き、展開した筒体102aから
収容物を自然落下させて排出する(図13)。
従来のフレキシブルコンテナおいて、収容物の注入を行
なう際には、コンテナ本体100の上面に設けた注入口
101を開いて収容物の注入を行ない、また、収容物の
排出時にはコンテナを吊持した状態から、コンテナ本体
100の下面に設けた排出口102を開いて、収容物の
排出作業を行なっている。
いてコンテナ本体100内の収容物を排出する際には、
クレーン等により適宜な高さまで吊持したコンテナ本体
1の下側に作業者が入り込み、上記した如く構成した排
出口102を開く作業を行なうが、収容物によっては、
数百キロから1トン近くにもなるコンテナ本体100
が、作業中に誤って落下する危険性もある。また、作業
者が排出口102の閉じ蓋102bを開いて、略筒状の
排出口102aを引き出し、同排出口102の中間部を
縛る縛り紐102cを解いた時点で、コンテナ本体10
0の内部からの圧力により、一度に大量の内容物が落下
する。この内容物の落下に作業者が巻き込まれる危険も
あった。
を吊持した状態にて、排出口102を開いて収容物を落
下させながら排出する従来のフレキシブルコンテナにあ
っては、コンテナ本体100内の底面や内壁部に圧縮し
た状態で収容物(特にセメント等の粉状物)が付着し、
そのままコンテナ本体100内に残ってしまう場合もあ
った。
キシブルコンテナに対して、フレキシブルな材料のみを
用いてコンテナ本体の内部に収容される収容物を、安全
に且つ残ることなく排出し得る機能を合理的に具備せし
めることにある。
ために、本発明のフレキシブルコンテナは、コンテナ本
体の上面に、収容物注入用の開閉口を設けると共に、同
コンテナ本体の周面下部に排出用開閉口を設け、該排出
用開閉口から、コンテナ本体内部の収容物を吸引して排
出する吸引ホースを挿入可能に構成し、且つ、同コンテ
ナ本体の底面部に膨張,収縮可能な底面気室を形成し、
該底面気室を膨張せしめた際に同底面気室上面の膨出に
よって、コンテナ本体内部の底面が同コンテナ本体の内
周壁から同底面の略中心部へ向けて略漏斗型に下り傾斜
する形状を成すように構成したものである。
テナのコンテナ本体の上面には、収容物を注入する開閉
口を設け、この開閉口からコンテナ本体の内部に収容物
を注入して収容する。一方、上記コンテナ本体の周面の
下部には、吸引ホースを挿入してコンテナ本体内の収容
物を排出するための排出用開閉口を設けてある。ちなみ
に、上記吸引ホースは、上記排出用開閉口から挿入し、
その先端部の吸引口がコンテナ本体内部の底面部の中心
部に位置するように挿入する。
能な底面気室を形成してある。上記した底面気室は、膨
張せしめた際に、同気室上面の膨出によって、コンテナ
本体内部の底面が、内周壁から底面が同底面の中心部へ
向けて略漏斗型に下り傾斜して凹むように保形される。
上記コンテナ本体内から収容物を排出す際には、排出用
開閉口を開いて吸引ホースを挿入し、該吸引ホース先端
部の吸引口をコンテナ本体内の底面の略中心部に位置せ
しめた後に、収容物の吸引を開始すると、コンテナ本体
内部に収容される収容物が上記吸引ホースを通して徐々
に排出される。しかし、上記内容物がセメントなどの粉
状物である場合等においては、コンテナ本体内に圧縮さ
れた状態で残る収容物が同コンテナ本体内の底面と周壁
に付着して崩れ難い状態となる。
面に設けた底面気室を膨張させると、上述した如くコン
テナ本体内の底面及び内周壁に付着した収容物が、同底
面気室の膨出により押し出されて崩れ落ち、さらに、底
面気室の上面の傾斜に沿ってコンテナ本体内の底面の最
低部となる中心部分まで滑り落ち、吸引ホースの先端口
から吸引されて残ることなく排出される。尚、上記した
収容物の排出作業は、コンテナ本体を地面や床面上に載
置したままの状態で行なうか、若しくは底面気室の膨張
を補助するために、コンテナ本体を吊持して底面を若干
浮かした状態で行なう。底面気室の上面が傾斜するにつ
れ、上から視た底面の投影面積は小さくなっていき、吸
引効率が向上する。
上記コンテナ本体内部の内周壁に沿って、同コンテナ本
体の内部へ向けて膨出する周壁気室を設け、該周壁気室
を上記底面気室と共に膨張,収縮可能に構成して成る。
この場合、上記底面部に設けた底面気室と共に、コンテ
ナ本体の内周壁に設けた周壁気室がコンテナ本体の内部
へ向けて膨張し、これにより、上記した如くコンテナ本
体内の周壁に付着する収容物を周壁側から押して底面気
室からなる略漏斗型の底面上に落下せしめる。そして、
周壁が潰れずに立ったままに保形されるので、吸引作業
がやりやすい。
コンテナ本体の上面に、収容物注入用の開閉口を設ける
と共に、同コンテナ本体の周面下部に排出用開閉口を設
け、該排出用開閉口に、コンテナ本体内部の収容物を吸
引して排出する吸引ホースを挿入可能に構成し、且つ、
上記コンテナ本体内部における内周壁に沿って、同コン
テナ本体の内部側へ向けて膨出する周壁気室を設け、該
周壁気室を膨張,収縮可能に構成して成るものである。
求項1記載のフレキシブルコンテナと同様に構成される
が、コンテナ本体の底面に設ける底面気室は具備せず、
コンテナ本体内部における内周壁に沿って設ける周壁気
室のみを具備する。上記周壁気室は、収容物の排出後に
膨張せしめることにより、コンテナ本体内の周壁に付着
する収容物を周壁側押し出すように崩して同コンテナ本
体の底面上に落下せしめる。そして、コンテナ本体の底
面上に落下した収容物は、吸引ホースの先端の吸引口か
ら吸引されて外部へ排出される。この時、周壁が立った
まま保形されるので、吸引作業がやりやすい。尚、同周
壁気室、底面気室共、安全弁を付設し、圧力過大による
気室損壊を防止することが望ましい。
基づいて説明する。図1乃至図4にて示すフレキシブル
コンテナAは、シート材を用いて略円柱形の袋状に形成
したコンテナ本体1の上面に、粉状や粒状の収容物を注
入する開閉口2を開閉可能に設けると共に、同コンテナ
本体1周面の下部に後述する吸引ホースBを挿入するた
めの排出用開閉口3を開設してある。また、上記コンテ
ナ本体1の外周の上部にはロープから成る吊持体4を設
けて構成してある。
Aターポリン若しくはゴム引き布等から成るタ−ポリン
構造のシート材を用いて略円柱形の袋状に構成する。
尚、上記コンテナ本体1の外形は、円柱形以外の形状、
例えば略四角柱形や多角柱形に形成してもよい。上記コ
ンテナ本体1の上面の中心部には、開閉可能な開閉口2
を設けてある。
り、コンテナ本体1の上面中心部に開設した開口21に
接続する筒体22と、上記開口21の外周に沿って設け
た6枚の菊割れ蓋23と、上記菊割れ蓋23と筒体22
との間に取り付けた円形の蓋体24とから構成してあ
る。上記開閉口2の筒体22は、コンテナ本体1と同じ
材質のタ−ポリンシートを用いて構成した筒状体であ
り、コンテナ本体1の上面に開設した開口21と同径の
円筒形に形成し、その一端口縁を上記開口21の口縁部
に対してウエルダー加工若しくは接着することにより取
り付けてある。
2は展開状態にて上方へ延出し、その中間部分を縛り紐
25にて縛って閉じるように構成してある。縛り紐25
は細帯状に構成し、その一端を上記筒体22外周面に止
着してある。また、上記縛り紐25の先端部及び中間部
にはベルベット式ファスナ26a及び26bを取り付
け、上記筒体22の中間部外周を縛り紐25を締め込み
ながら巻き付けた上で、上記ベルベット式ファスナ26
a,26b同士を係止することにより巾着の様に閉じ、
筒体22を収容物が通過不能な状態に閉じるように構成
してある。尚、上記した如く縛り紐25によって中間部
を閉じた筒体22は、先端開閉口から順次折り畳んで開
口21内に収納する。
同様なタ−ポリンシートを開口21と略同型な円板状に
裁断して構成し、その外周部の一部を後述する菊割れ蓋
23の一部に縫着して取り付け支持し、上記した如く折
り畳んだ筒体22を収容した開口21に外側から当てが
うように構成してある。また、菊割れ蓋23は、折り畳
んだ状態の筒体22を収容した開口21を、上記した蓋
体24を介して外側から覆って締め付ける部材であり、
開口21を覆うコンテナ本体1のシート部材に、放射状
の切れ目を入れることにより、6枚の割片23′を分割
形成して成る。
は、夫々三角形状に形成され、その底辺部分が開口21
の外周部分にてコンテナ本体1の部材と連結する状態で
支持してある。即ち、各割片23′を開くと蓋体24を
当てた開口21が現れ、また、各割片23’を閉じる
と、上記開口21及び蓋体24が覆われた状態となる。
さらに、上記各割片23’の先端部には、環状の押さえ
紐23aを挿通させ、この押さえ紐23aを引き込むこ
とにより、各割片23′が開口21の中心へ向けて締め
られて、図4にて示すように菊割れ蓋23が閉じるよう
に構成してある。
吊持体4は、クレーンフックやフォークリフトのフォー
クを掛けてコンテナ本体1を吊持するためのものであ
る。一対の吊持体4は、コンテナ本体1上部の外周面に
おいて相対向する位置に設ける。上記吊持体4は、ナイ
ロン等の高張力合成繊維からなるロープ体であり、その
基端側半部を、コンテナ本体1外周面に止着した止着ベ
ルト41の先端部に挿通することにより、コンテナ本体
1に対して強固に取り付け支持してある。尚、本発明の
フレキシブルコンテナに設ける開閉口は、上記実施例の
構造に限定するものではなく、収容物を注入出来るよう
に開閉可能で且つ閉口状態で必要な密閉性を確保できる
ものであればどのような構造であってもよい。
閉口3を設けてある。排出用開閉口3は、収容物を吸引
して排出する吸引ホースBを挿入するための開口であ
る。その構造は、上記した如くコンテナ本体1の上面に
設けた収容物注入用の開閉口2と同様に構成してある。
また、上記排出用開閉口3は、吸引ホースBを挿入する
ためのものであるから、その口径は、収容物注入用の開
閉口2よりも小径に構成してある。
体1周面の下部に開設した開口31に接続する筒体32
と、同開口31の外周に沿って設けた6枚の菊割れ蓋3
3と、上記菊割れ蓋33と筒体32との間に取り付けた
円形の蓋体34とから構成してあり、開口時には上記筒
体32がコンテナ本体1の周面から外側へ向けて突出す
るように構成してある。また、筒体32の中間部には、
前記した開閉口2と同様に、縛り紐35を止着すると共
に、菊割れ蓋33の各割れ片33’の先端に沿って押さ
え紐33aを挿通せしめ、該押さえ紐33aを引き込む
ことにより、上記菊割れ蓋33が閉じるように構成して
ある。
は、コンテナ本体1内の収容物を吸引して排出する吸引
ホースBを挿入し、その先端の吸引口B’をコンテナ本
体1内の底面の略中心部に位置せしめる(図2)。ま
た、排出用開閉口3に吸引ホースBを挿入した状態で
は、筒体32の中間部の縛り紐35を上記吸引ホースB
の外周に巻回して締め付けることにより、吸引ホースB
の外周と筒体32内周との間からコンテナ本体1内の収
容物が漏れないようにする。上記排出用開閉口3は、筒
体32の中間部を縛り紐35によって縛って閉じた後、
同筒体を折り畳んで開口31内に収納し、蓋体34を被
せて菊割れ蓋33の押さえ紐33aを引き込むことによ
り、上記開閉口2と同様に閉じることができる。尚、本
発明のフレキシブルコンテナに設ける排出用開閉口は、
上記実施例の構造に限定するものではなく、吸引ホース
Bが挿入でき、且つ閉口状態において必要な密閉性を確
保できるものであればどのような構造であってもよい。
張,収縮可能な底面気室50を設けてある。底面気室5
0は、圧搾空気によって膨張せしめることにより、収容
物の排出時にコンテナ本体1内の底面部や周壁部に付着
して残る収容物を付着面側から押し出して崩すと共に、
コンテナ本体1の底面上に崩れ落ちた収容物を底面の中
央に集めて、上記した如く排出用開閉口3から挿入した
吸引ホースBによって効率よく吸引して排出し得るよう
に機能するものである。
面の開口部を塞ぐ円形形の上シート51と下シート52
とを重ね合わせ、これら両シート51,52を適宜な間
隔を置いて配置する(図2)。そして、上シート51の
上面周縁部をコンテナ本体1の周壁を構成するシートの
接着代11部分に接着する(図3)。また、上記上シー
ト51の外周縁部と、地面や床面等の上に接地する下シ
ート52の外周縁部との間には断面蛇腹状に折り曲げ成
形した伸縮シート12を周設して気密を保持すると共
に、上下両シート51,52の中心部分同士を円形に溶
着することにより、底面気室50を構成してある(図
2)。尚、上記した上下両シート51,52は、コンテ
ナ本体1と同じ材質、即ち、塩ビターポリン,EVAタ
ーポリン若しくはゴム引き布等から成るタ−ポリン構造
のシート材を用いて構成する。また、コンテナ本体1及
び上下両シートにゴム引き布を用いた場合には、接着剤
若しくは縫着等を用いて各接合部を気密保持した状態で
接合する。
面に設けた空気注入口53から圧搾空気を注入して膨張
せしめることにより、断面蛇腹状に形成される外周部が
上下方向に伸長し、これと同時に、同底面気室50の上
面、即ち、コンテナ本体1内の底面を構成する上シート
51が、中心部が低く、且つ外周部に向けて高く変化す
る形状に膨出する。即ち、コンテナ本体1内部の底面
が、同コンテナ本体1の内周壁から同底面の略中心部へ
向けて略漏斗型に下り傾斜する形状を呈するようになる
(図5)。また、上記底面気室50は、空気注入口53
から気室内の空気を排気することにより、外周部の収縮
シート12が収縮して、図2にて示すように略平らな状
態となる。
ルコンテナAの使用方法を図6乃至図10に基づいて説
明する。フレキシブルコンテナAの内部に加工材料やセ
メント等、粉状や粒状の収容物を収容する際には、コン
テナ本体1の上面に設けた開閉口2を解放し、該開閉口
2の筒体22内に注入装置Cの注入口C’を挿入し、コ
ンテナ本体1内に収容物を注入する(図6)。そして、
コンテナ本体1内に所定量の収容物を充填したならば、
上記開閉口2を閉じておく。
は、保管場所まで移動させて保管するか、若しくは、ト
ラック等に積載して目的の場所まで運搬する。一方、収
容物を充填したフレキシブルコンテナAから収容物を排
出する際には、同コンテナAを作業場所の地面若しくは
床面の上に載置し、コンテナ本体1の周面下部に設けた
排出用開閉口3を開いて吸引ホースBを挿入する(図
7)。排出用開閉口3から挿入した吸引ホースBは、そ
の先端部の吸引口B’がコンテナ本体1内の底面の略中
心部に位置させる。また、上記した如く排出用開閉口3
から吸引ホースBを挿入したならば、同排出用開閉口3
の筒体32の中間部に設けた縛り紐35を上記吸引ホー
スBの外周に巻回して締め付け、吸引ホースBの外周と
筒体32内周との間に生じる隙間を無くし、コンテナ本
体1内の収容物が漏れないようにする。さらに、底面気
室50の周面に設けた空気注入口53に圧搾空気の供給
ホースdを接続する。
し(図7)、コンテナ本体1内に収容される収容物を吸
引ホースB内を通して徐々に排出し、図4にて示すよう
に収容器e内に収容する。
吸引排出が大方済んだ状態になると、コンテナ本体1内
の底面及び周壁部分に自重により圧縮された収容物が安
息角を形成した状態で残る。このような状態になると、
吸引ホースBによる収容物の吸引量が減ってくる。作業
者はこれを見計らって、底面気室50の空気注入口53
から圧搾空気を注入し、同底面気室50を膨張せしめ
る。すると、コンテナ本体1内の底面となる底面気室5
0の上面が膨出し、同コンテナ本体1の内周壁から同底
面の略中心部へ向けて略漏斗型に下り傾斜する形状と成
る(図9)。この際、上記の如く膨出した底面気室50
(特に外周部)により、前記した如くコンテナ本体1内
の底面と周壁に付着した収容物が付着面側から押し出さ
れて崩れ落ち、コンテナ本体1内の底面の上に落下す
る。また、コンテナ本体1内の底面上に落下した収容物
は、同底面の傾斜に沿って底面の中心部へ向けて滑り落
ち、吸引ホースBの吸引口B’から効率的に吸引され、
残ることなく排出される。
容物を排出する作業を行なう際には、コンテナ本体1に
設けた吊持体4をフックf等に掛止しておくことによ
り、作業中にコンテナ本体1が傾斜したり横転すること
を防止できる(図8,図9)。
容物が、例えばプラスチックのペレット等、比較的重量
が軽いものである場合には、上記したように、収容物を
収容したコンテナ本体1を作業場所の地面若しくは床面
上に載置し、この状態から、底面気室50に圧搾空気の
注入を行なうことにより、図9にて示すように同底面機
気室50を所定形状に膨張せしめることができる。しか
し、コンテナ本体1内に収容する収容物が、例えばセメ
ント等の重量物である場合には、上記したようにコンテ
ナ本体1を作業場所の地面若しくは床面の上に載置した
状態から底面気室50内に圧搾空気を注入しても、上記
コンテナ本体1内の収容物の重さにより、同底面気室5
0が所定の形状に膨張しなくなる可能性がある。この様
な場合には、図10にて示すように、コンテナ本体1の
吊持体4をフックf等に掛止し、同コンテナ本体1を底
面気室50の高さ程度吊上げた状態とし、この状態から
上記底面気室50に圧搾空気を注入するとにより、同底
面気室50を図9にて示す場合と同様に膨張せしめるこ
とができる。
しめる底面気室は、上記実施例の構造に限定するもので
はなく、コンテナ本体の底面部に膨張,収縮可能な状態
で設置でき、且つ、気室を膨張せしめた際に同底面気室
上面の膨出によって、コンテナ本体内部の底面が同コン
テナ本体の内周壁から同底面の略中心部へ向けて略漏斗
型に下り傾斜する形状を成すものであればどのような構
造であってもよい。
テナA2について説明する。このフレキシブルコンテナ
A2は、前記したフレキシブルコンテナAと同様に構成
してあるが、コンテナ本体1に設ける気室として、底面
部の底面気室50と共に、同コンテナ本体1内周面に沿
って周壁気室60を設けることにより構成してある。周
壁気室60は、コンテナ本体1の底面気室50が膨出す
るのと同時に、同コンテナ本体1の内周壁を膨出せしめ
ることにより、コンテナ本体1内の周壁に付着する収容
物を、同周壁気室60により付着面側から押し出して崩
すことにより、底面気室50からなる略漏斗型の底面上
に落下せしめる。また、上記周壁気室60と底面気室5
0とを膨張させるタイミングは同時であっても、どちら
か一方を適度にずらしてもよい。
周面に沿って略筒形状の内シート61を内装する形で重
ね合わせ、その上縁部と下縁部とをコンテナ本体1内の
内周面に沿って溶着してある。また、上記内シート61
は、コンテナ本体1の内周方向に定間隔を置いて、縦に
伸びる溶着線62を設け、該溶着線62により内シート
61をコンテナ本体1の内周面に付着せしめてある。こ
れにより、上記周壁気室60を円周方向に沿って適宜個
数、例えば6個程度の部分気室60aに分割せしめてあ
る。また、分割した各部分気室60a同士は、溶着をし
ていない連通部63を介して相互に連通するように構成
してある(図11)。上記周壁気室60には、注入口6
4を設け、該注入口64から圧搾空気を注入することに
より、分割した各部分気室60aが内側へ向けて膨出す
るように構成してある。尚、上記した内シート61は、
コンテナ本体1と同じ材質、即ち、塩ビターポリン,E
VAターポリン若しくはゴム引き布等から成るタ−ポリ
ン構造のシート材を用いて構成する。
ナA2は、吸引ホースBによって、コンテナ本体1内の
収容物を大方排出し、コンテナ本体の底面やその周囲に
収容物が圧縮されて付着している場合において、前記し
た如く底面気室50を膨張せしめると共に、上記周壁気
室60を膨張せしめ、分割した各部分気室60aを内側
へ向けて膨出せしめる(図11)。その結果、底面気室
50の膨張によりコンテナ本体1内の底面に付着した収
容物を崩すと同時に、上記周壁気室60の膨出により、
コンテナ本体1内の内周壁に付着した収容物を付着面側
から押し出して効果的に崩し落とすことができる。ま
た、崩し落とされた収容物は、コンテナ本体内の底面の
上に落下し、同底面の中央部に向けて滑り落ちながら収
集されるので、吸引ホースBの吸引口B’により効率的
に吸引して排出することができる。
テナA3について説明する。このフレキシブルコンテナ
A3は、前記したフレキシブルコンテナA2と同様に構
成されるが、コンテナ本体1内の周面に沿って上記した
と同様な周壁気室60を設けてあるだけであって、コン
テナ本体1の底面にはなにも設けていない。即ち、前記
したような底面気室は具備しておらず、コンテナ本体1
の底面は平面的に形成してある。
ナA3は、吸引ホースBによって、コンテナ本体1内の
収容物を大方排出し、コンテナ本体の周囲に収容物が圧
縮されて付着している場合において、上記周壁気室60
を膨張せしめ、分割した各部分気室60aを内側へ向け
て膨出せしめる(図12)。その結果、周壁気室60の
膨出により、コンテナ本体1内の内周壁に付着した収容
物を付着面側から押し出して効果的に崩し落とすことが
できる。また、崩し落とされた収容物は、コンテナ本体
1内の底面の上に落下し、そのまま吸引ホースBによっ
て吸引して排出することができる。また、上記した如く
吸引ホースBによって平面的に形成されるコンテナ本体
1の底面上に落下した収容物を吸引して排出する際に
は、作業者が吸引ホースBを操作しながら吸引口B’を
底面上に沿って満遍なく移動せしめることにより、落下
した収容物を残すことなく吸引して排出することができ
る。尚、この場合、コンテナ本体1の底面が平面的であ
るから、上記吸引ホースBも真っ直ぐであってもよい。
びA3が具備する周壁気室は、上記した構造に限定する
ものではなく、コンテナ本体内部の内周壁に沿って膨
張,収縮可能に設置でき、且つ、同コンテナ本体の内部
へ向けて膨出し得るものであればどのような構造であっ
てもよい。
ブルコンテナは、コンテナ本体の上面に開閉口を設ける
と共に、同コンテナ本体の周面下部に排出用開閉口を設
け、該排出用開閉口から吸引ホースを挿入可能に構成
し、且つ、同コンテナ本体の底面部に膨張,収縮可能な
底面気室を形成し、該底面気室を膨張せしめた際に同底
面気室上面の膨出によって、コンテナ本体内部の底面
が、内周壁から同底面の略中心部へ向けて略漏斗型に下
り傾斜する形状を成すように構成したものである。
ナは、コンテナ本体の内部から収容物を排出する際にお
いて、コンテナ本体周面の下部に設けた排出用開閉口を
開いて吸引ホースを挿入し、その先端部の吸引口をコン
テナ本体内の底面の略中心部に位置せしめた状態にて、
吸引を開始することにより、コンテナ本体を地面若しく
は床面等の上に載置した状態のままで、同コンテナ本体
内に収容される収容物を順次吸引ホースから吸引して外
部へ排出することができる。よって、従来のフレキシブ
ルコンテナのように重量の嵩むコンテナ本体を吊持する
必要もなく、さらに、吊持したコンテナ本体の下に作業
者が入り込んで収容物の排出口を開く作業を行なう必要
も無くなる。その結果、コンテナ本体から収容物を排出
する作業の危険性を大幅に低減し、収容物の排出作業を
極めて安全に行なうことができる。
コンテナ本体内部の収容物を大方排出した後、コンテナ
本体の底面やその周囲に収容物が圧縮された状態で付着
している場合にも、コンテナ本体の底面部に設けた底面
気室を膨張せしめることにより、コンテナ本体内の底面
及び内周壁に付着した収容物を、付着面側から押し出し
て崩し落とし、上記コンテナ本体内の底面の上に落下せ
しめることができる。さらに、上記した如く底面気室を
膨張せしめることにより、同底面気室の上面の膨出に伴
って、コンテナ本体内部の底面が、内周壁から底面が同
底面の中心部へ向けて略漏斗型に下り傾斜して凹むよう
に保形されるため、上記した如く底面上に落下した収容
物が自然と底面の中心部に向けて滑り落ち、吸引ホース
の吸引口から吸引することができるので、コンテナ本体
の内部に収容した収容物を残すことなく能率的に排出す
ることができる。
請求項1記載のフレキシブルコンテナにおけるコンテナ
本体内部の内周壁に沿って、同コンテナ本体の内部へ向
けて膨出する周壁気室を設け、該周壁気室を上記底面気
室と共に膨張,収縮可能に構成したものである。よっ
て、上記した如く吸引ホースを使用してコンテナ本体内
部の収容物を大方排出した後、コンテナ本体の底面やそ
の周囲に収容物が圧縮されて付着している場合におい
て、コンテナ本体の底面部に設けた底面気室と共に、上
記周壁気室を膨張せしめることにより、コンテナ本体内
の底面及び内周壁に付着した収容物を、それらの付着面
側から押し出してより効果的、且つより広範囲に崩し落
とし、上記コンテナ本体内の底面の上に落下せしめ、周
壁が潰れることなく保形し得るので、吸引ホースによっ
て吸引して残すことなく排出することができる。
コンテナ本体の上面に開閉口を設けると共に、同コンテ
ナ本体の周面下部に排出用開閉口を設け、該排出用開閉
口に吸引ホースを挿入可能に構成し、且つ、上記コンテ
ナ本体内部における内周壁に沿って、同コンテナ本体の
内部側へ向けて膨出する周壁気室を設け、該周壁気室を
膨張,収縮可能に構成して成るものである。
体内部の収容物を大方排出した後、コンテナ本体の底面
やその周囲に収容物が圧縮された状態にて付着している
場合にも、コンテナ本体内部の内周壁に沿って設けた周
壁気室を膨張せしめることにより、コンテナ本体内の内
周壁に付着した収容物を、内周壁側から押し出して崩し
落とし、上記コンテナ本体内の底面の上に落下せしめ、
吸引ホースの吸引口から吸引して排出することができ
る。その結果、従来のフレキシブルコンテナのように重
量の嵩むコンテナ本体を吊持する必要もなく、さらに、
吊持したコンテナ本体の下に作業者が入り込んで収容物
の排出口を開く作業を行なう必要も無くなる。その結
果、コンテナ本体から収容物を排出する作業の危険性を
大幅に低減し、収容物の排出作業を極めて安全に行なう
ことができる。
示す正面図。
略して示す斜視図。
せしめた状態を示す縦断正面図。
態を示す縦断面図。
を挿入して、吸引を開始した状態を示す縦断面図。
態で、圧縮された収容物がコンテナ本体の底面と周面に
付着した状態を示す縦断面図。
内に付着した収容物を崩した状態を示す縦断面図。
面気室を膨張せしめた状態を示す縦断面図。
設けたフレキシブルコンテナを示す縦断面図。
レキシブルコンテナを示す縦断面図。
収容物を排出せしめている状態の従来のフレキシブルコ
ンテナを示す正面図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 コンテナ本体の上面に、収容物注入用
の開閉口を設けると共に、同コンテナ本体の周面下部に
排出用開閉口を設け、該排出用開閉口から、コンテナ本
体内部の収容物を吸引して排出する吸引ホースを挿入可
能に構成し、且つ、同コンテナ本体の底面部に膨張,収
縮可能な底面気室を形成し、該底面気室を膨張せしめた
際に同底面気室上面の膨出によって、コンテナ本体内部
の底面が同コンテナ本体の内周壁から同底面の略中心部
へ向けて略漏斗型に下り傾斜する形状を成すように構成
したフレキシブルコンテナ。 - 【請求項2】上記コンテナ本体内部の内周壁に沿って、
同コンテナ本体の内部へ向けて膨出する周壁気室を設
け、該周壁気室を上記底面気室と共に膨張,収縮可能に
構成して成る請求項1記載のフレキシブルコンテナ。 - 【請求項3】 コンテナ本体の上面に、収容物注入用
の開閉口を設けると共に、同コンテナ本体の周面下部に
排出用開閉口を設け、該排出用開閉口に、コンテナ本体
内部の収容物を吸引して排出する吸引ホースを挿入可能
に構成し、且つ、上記コンテナ本体内部における内周壁
に沿って、同コンテナ本体の内部側へ向けて膨出する周
壁気室を設け、該周壁気室を膨張,収縮可能に構成して
成るフレキシブルコンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10340193A JP2000168884A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | フレキシブルコンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10340193A JP2000168884A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | フレキシブルコンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000168884A true JP2000168884A (ja) | 2000-06-20 |
Family
ID=18334609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10340193A Pending JP2000168884A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | フレキシブルコンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000168884A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005102978A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Hitachi Ltd | 自動排尿処理装置 |
JP2011230850A (ja) * | 2010-04-23 | 2011-11-17 | Jp Next Corp | バルク材を取出する方法および装置 |
JP2021032006A (ja) * | 2019-08-28 | 2021-03-01 | 東京瓦斯株式会社 | 保冷材除去方法および保冷材除去システム |
CN116022431A (zh) * | 2023-02-02 | 2023-04-28 | 常州百利锂电智慧工厂有限公司 | 一种吨袋自动取放机械手及取袋方法 |
-
1998
- 1998-11-30 JP JP10340193A patent/JP2000168884A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN116022431B (zh) * | 2023-02-02 | 2023-12-05 | 常州百利锂电智慧工厂有限公司 | 一种吨袋自动取放机械手及取袋方法 |
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