JPH08230900A - 流体用容器装置 - Google Patents

流体用容器装置

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JPH08230900A
JPH08230900A JP1766396A JP1766396A JPH08230900A JP H08230900 A JPH08230900 A JP H08230900A JP 1766396 A JP1766396 A JP 1766396A JP 1766396 A JP1766396 A JP 1766396A JP H08230900 A JPH08230900 A JP H08230900A
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flexible bag
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JP1766396A
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Peter Jeffrey Farrell
ジェフリー ファーレル ピーター
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体を運搬かつ保管する容器装置に関する。 【解決手段】 本容器装置は軟質バッグ(8)、該軟質
バッグの上部へ取付けられた硬質フレーム部材(1
0)、硬質ベース(12)、および該軟質バッグの外側
に位置決めされた細長い支持部材(16)から成る。硬
質フレーム部材は硬質ベースの実質的内部へ軟質バッグ
の側部を引っ張る内部(13)を有する。本容器装置は
軟質バッグの基部を傾斜させて流体の流出を促進するた
めのリフト手段(63)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流体用の容器、より
具体的には、液体、粉状物、粒状物等の流体を運搬かつ
保管するための折畳み可能な容器装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液体を運搬かつ保管する容器は種々知ら
れている。既知容器の多くは折畳み式でなく、そのため
に空になったユニットの回収費が不経済になる。この問
題を解決するために構成された最もよく知られた折畳み
式容器は高価な機械を組み入れて充分な強度を維持しな
がら折畳めるようにしている。かかる容器を起立させか
つ折畳む作業はあまりにも複雑で時間がかかり、また多
くの人を必要とするために折畳み式でない容器に対する
魅力的態様といえない。殆どの折畳み式容器は分離の使
い捨てライナーバッグを必要とする。使い捨てのインナ
ー・ライナーバッグを必要とする折畳み式容器の問題と
して、組立作業時にライナーバッグは折れ目により閉塞
部分を作ることなく均等に開くために相当な手作業を必
要とする。閉塞折れ目が形成される場合、容器の容量を
減少させることになる。
【0003】イギリス特許第2189773B号は折畳
み可能、回収可能、かつ妥当価格の容器を開示してい
る。更に、この容器は使用者に快く受け入れられてい
る。イギリス特許第2189773B号に記載のこの容
器は折畳み式の他の型と同様に多くの顧客に喜ばれてい
るが、上述の3つの欠点を有する。即ち、一人で組立て
たり折畳んだりするには重すぎ、高価であり、かつライ
ナーバッグを広げるために手作業を必要とする。この容
器は、更に、流体の流出のために軟質バッグを引き下ろ
してバルブを最下位点へ運ぶときに、該バルブが硬質ベ
ース上の中心点へ移動して容器近傍のバケツ等の定置容
器への流体の直接的流入を不可能にする欠点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、折畳
み可能であって、上述の従来容器の欠点を解消または減
少した容器装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、軟質バッグ、前記軟質バッグの上部へ取
付けられた硬質フレーム部材、硬質ベース、および前記
軟質バッグの外側に位置決めされた複数の細長い支持部
材から成り、前記細長い支持部材が前記硬質フレーム部
材と前記硬質ベースとの間に延在して前記硬質ベースに
対して前記硬質フレーム部材を固定、保持する第1位置
から、前記軟質バッグが流体を収容していないときに前
記軟質バッグの側部の折畳みを可能にする第2位置へ移
動する流体を運搬かつ保管するための容器装置に関す
る。かかる容器装置において、本発明によれば、前記硬
質フレーム部材は前記細長い支持部材の内方部分を形成
する内方部を有し、その内方部へ前記軟質バッグの側部
が取付けられ、それにより前記軟質バッグの側部を前記
硬質ベースの実質的内方へ引っ張る。前記内方部は4つ
のコーナーを形成する4つの細長い部材により形成さ
れ、前記4つのコーナーは充填時の流体を前記硬質フレ
ーム部材のコーナーへ前記軟質バッグを取付ける点によ
り形成される前記軟質バッグのコーナーへ付勢し、かつ
前記内方部によって前記軟質バッグの上部が相互方向へ
傾斜する対向側部を形成して流体充填に伴ってライナー
バッグの占める容積を徐々に縮小し、それにより流体充
填時の前記ライナーバッグの手動調整を不要にし、かつ
前記軟質バッグの側部を拘束するための前記硬質ベース
に平行の拘束部材を不要にし、かつ前記軟質バッグの基
部を傾斜させるリフト手段を有する構成になっているこ
とを特徴とする。
【0006】本発明により容器装置は液体、粉状物、粒
状物、およびピーズ(エンドウ豆)、ピーナッツ等の小
型食料品等の流体を運搬かつ保管するための使用でき
る。一般的に、この容器装置はいずれの流動物をも運搬
かつ貯蔵するために使用できる。前記硬質ベースはフォ
ークリフト車による容器装置の取扱いを促進する。前記
細長い支持部材は、所望により、蝶番手段により前記硬
質ベースへ固定できる。これは本容器装置の使用を不可
能にする危険を回避するためである。前記硬質フレーム
部材および前記硬質ベースは、容器装置が充填されてい
る前記細長い支持部材の第1位置であるかまたは容器装
置が空の第2位置であるかと関係なく容器装置の積み重
ねを可能にする。容器装置の運搬時に、例えば、車のコ
ーナーまわりの移動時または急ブレーキ時に横からの力
が加わることがある。前記細長い支持部材は前記硬質ベ
ースに対して前記硬質フレーム部材を確実に保持して容
器装置が平行四辺形に変形するおそれを阻止する。各使
用時の清掃および消毒の必要性は使用前に交換される使
い捨てライナーバッグを使用するか、または再使用可能
なライナーバッグを使用して容器を前清掃することなく
再充填することのできる単一品に供するかにより回避で
きる。
【0007】本発明の容器装置に使用する前記硬質フレ
ーム部材は2重の働きをする。第1に、前記硬質ベース
に平行に設置される拘束部材を使用しなくても容器装置
へ流体を充填するときに前記軟質バッグを過度に膨張さ
せない。第2に、前記軟質バッグの下部と比較して前記
硬質フレーム部材の形状によって前記軟質バッグの上部
が狭いので手作業を必要とすることなく前記ライナーバ
ッグの完全な開放を可能にする。前記ライナーバッグの
自動的開放は閉塞した折れ目を取り除くために充填作業
時にライナーバッグの定期的管理および手動調整を必要
としないので労賃を節約できる利点を有する。
【0008】前記軟質バッグの側部は軟質バッグの上縁
部が前記内方部内のチャンネルへ設置される状態で前記
内方部へ取付けられるのが好ましい。このチャンネル
は、通常、閉鎖基部および該閉鎖基部上に開放口を有す
る。前記軟質バッグの上縁部は前記チャンネル内に固定
手段により固定されるのが好ましい。この固定手段はね
じまたはリベットまたは他の適宜固定手段であってよ
い。
【0009】前記軟質バッグの上縁部は補強されるのが
好ましい。これは前記軟質バッグ内の重い流体の重力に
よりその上縁部に沿った軟質バッグの亀裂の危険を防止
する働きをする。前記軟質バッグの上縁部は補強部材に
より補強されてよい。補強部材として少なくとも1つの
金属製のストリップが挙げられる。所望により、複数の
金属ストリップを使用できる。適宜種類の金属が採用で
きる。
【0010】通常、前記チャンネルは前記内方部の全体
の全長に沿って形成される。所望によりより短いチャン
ネルであってよい。本発明の他の態様として、前記軟質
バッグの側部はその上縁部が前記内方部の内面へ直接的
に固定手段により取付けることにより前記内方部へ取付
けられてよい。前記固定手段はねじまたはリベットであ
ってよい。
【0011】前記内方部は中空の管状体であるのが好ま
しい。この中空管状内方部は方形断面を有するのが好ま
しいが、所望により他の形状であってよい。前記内方部
の4つのコーナーの各々が、前記細長い支持部材がその
第2位置のときに細長い支持部材の上部方向へ延びてそ
れと係合する斜行部を含むのが好ましい。
【0012】前記内方部は方形または矩形であってよ
い。かかる態様において、前記軟質バッグの上部はその
コーナー部分へ集めて前記硬質フレーム部材の下のコー
ナー部分に材料集合部を形成することにより流体の圧力
に対して該コーナー部分での膨張を可能にする。また、
前記軟質バッグは同様効果を達成するために該コーナー
部分の上部へ向かう傾斜部を設けて構成されてよい。前
記軟質バッグは、また、その基部へ向かって傾斜して狭
くなっていてよい。容器装置全体としての所定容積内へ
充填される容量を最大にするために、前記軟質バッグ上
半分へ向けて次第に拡大しかつ上コーナー部分に集中ま
たは先細りに傾斜して前記硬質フレーム部材へフイット
するものであるのが好ましい。これは、前記軟質バッグ
を充満した場合にその外観をコンパクトかつフラットな
ものにし、かつ前記硬質ベースに平行の高価で重い拘束
部材を必要とすることなく膨張を拘束する。更に、前記
ライナーバッグの自然の開放を可能にすると同時に手動
調整を必要とすることなく容器装置の全容積の充填を可
能にする。
【0013】前記軟質バッグは、例えば、リベット、ね
じ、ボルト等の固定手段により前記硬質フレーム部材へ
取付けることができる。通常、前記硬質フレーム部材の
上部はライナーバッグを装填または使用後のライナーバ
ッグの取り出しのためにアクセス開口部を有する。内容
物のレベルをモニタするために、前記軟質バッグは透明
または半透明の観察窓を有していてよい。この観察窓は
単一の大きな透明または半透明の材料片により形成さ
れ、前記軟質バッグの上部近傍点から軟質バッグの底部
近傍点にわたって設置されてよい。
【0014】通常、前記軟質バッグは出口孔を有する。
この出口孔は前記硬質ベース内の凹部であるのが便利で
あり、所望により容器装置を充填する前にライナーの出
口グランドへ嵌め込まれてよい。これは、充填された容
器装置の受取人が出口グランドへバルブをフィットさせ
る時に流体の洩れを防止するための複雑な手段を用いた
バルブを挿入する必要がないので、空にする作業を簡素
化する。この態様において、充填容器装置の受取人は単
にホースを該バルブへ取付け、かつ該バルブを開いて流
体を容器装置から吸引するだけでよい。
【0015】所望により、容器装置はライナーバッグ無
しで使用できる。この場合、前記出口孔へ、直接、バル
ブが設置されてよい。前記バルブは、ライナーバッグの
疲労、ライナーバッグの破壊の危険を伴う原因となる運
搬中の揺れのないように固定されるのが好ましい。バル
ブを固定する他の利点は、バルブを開放するために力を
必要とする場合、その力はバルブ上のハンドルへ加わり
バルブを捩じる必要がない点である。しかし、運搬時
に、前記軟質バッグが上下運動するような場合には、完
全に硬質のバルブはライナーバッグを破壊し易い。従っ
て、バルブを固定する手段はバルブの前部方向の点を中
心に回転することにより上下に施回するブラケットであ
るのが好ましく、それによりライナーバッグへ取付けら
れたバルブの後部が上下動するようにする。これはバル
ブの両側にバルブの回転が垂直面になるような水平軸回
転点を設けることにより達成できる。
【0016】所望により、前記バルブはそのバルブの前
の垂直位置に固定できる可動フラップを有するガードに
より保護できる。前記リフト手段は前記軟質バッグ下に
位置決めされたフラット部材、および前記フラット部材
へ取付けられたストラップを含んでよい。このストラッ
プの1端部はラチェットへ取付けられ、該ラチェットは
前記出口孔と対角線上反対側にある前記硬質フレーム部
材の1部へ取付けられてよい。前記ストラップの他端部
は前記フラット部材へ取付けられた更に剛性の棒へ連結
されてよい。前記ラチェットは前記ストラップを緊張さ
せて、かつ前記出口孔に隣接している前記フラット部材
の他端部は前記硬質ベースを固定、維持しながら、該フ
ラット部材の1端部を上昇させる。前記フラット部材上
にある前記軟質バッグの基部は、該フラット部材により
前記最下点にある出口孔から離れて傾斜して、流体の流
出を促進する。この出口孔はこの作業時に静止してい
て、流体の隣接容器への直接排出を、前記硬質ベース上
への漏出を伴うことなく、可能にする。所望により、前
記軟質バッグは、前記フラット部材へ取付けて傾斜面か
ら滑り落ちるのを防止する。かかる場合、前記取付け点
は前記剛性棒が取付けられているフラット部材の先端へ
接近させるのが好ましい。
【0017】前記硬質ベースはパレットの形態を採るの
が好ましい。通常、このパレットはフォークリフト車の
歯への入口点を有する。前記硬質フレーム部材は蓋を含
んでいてよい。前記硬質フレーム部材は分離した蓋を固
定するための手段を有していてよい。また、蝶番式蓋が
適宜係止手段と共に使用できる。いずれのタイプの蓋
も、通常、蓋の開放により破壊される鉛シールを有する
ワイヤ等のタンパ証明装置を取付けるための手段を含
む。
【0018】前記細長い硬質支持部材は前記硬質ベース
の各コーナーに隣接していてよい。各細長い硬質支持部
材は相互から分離可能な第1部および第2部から成る。
前記第1部は前記硬質ベースの上面のエッジに沿う位置
において前記硬質ベース上で蝶番手段を中心に軸回転す
るものであってよい。前記第2部は前記第1部よりも短
くかつ前記硬質フレーム部材へ固く取付けられていて、
前記軟質バッグの折畳みを可能にし、かつ前記軟質バッ
グの状態において前記硬質フレーム部材と前記硬質ベー
スとの間に延在する支持脚を形成する長さを有し、それ
により同様設計の複数の容器装置の積み重ねを、そのよ
うに積み上げた容器装置の重量が前記軟質バッグまたは
軸着された前記細長い支持部材の第1部上を付勢するこ
となく、可能にする。
【0019】前記第1部および第2部は相互に当接しか
つその当接部の1つの開放端部へ取付けられて前記軟質
バッグの起立位置において他の当接部の開放端部へ延び
る栓により所定位置に保持される。所望により、この栓
は前記細長い支持部材の第1部へ、例えば、スプリング
荷重ピンまたは分離係止ピンにより、捕捉、保持されて
よい。これは、容器装置が偶発的に横へ倒れた場合に第
1部と第2部との分離を防止する。
【0020】前記第2部の外寸は前記硬質ベース内に形
成された孔へフィットする緩い寸法であって、前記硬質
ベースが使用により歪んだ場合、折畳んだ状態の容器装
置を動かすことができなくなるのを防止する。通常、前
記各第2部の側部へタブが取付けられ、前記硬質ベース
の上面上に担持されて前記第2部の前記硬質ベースへの
侵入を制限するようになっている。
【0021】前記ライナーバッグはアクセス開口部を通
過する可撓性ホースにより充填される。または、前記ラ
イナーバッグは容器装置を空にするために供されるバル
ブを用いて底部から充填される。前記アクセス開口部は
前記硬質フレーム部材の形状により全体が画定される開
口部であってよい。所望により、前記アクセス開口部
は、熱または化学反応により流体が膨張する場合に前記
ライナーバッグを拘束するために1つのフラップまたは
複数の重合したフラップにより閉鎖されてよい。重合フ
ラップは着脱自在取付け手段により相互に取付けられて
よい。このフラップは前記ライナーバッグの上部の充填
主要部へ取付けられてよい。また、このフラップは硬質
蓋の代わり、または硬質蓋に連結して使用されてよい。
【0022】本発明の容器装置は前記ライナーバッグと
共にまたはそれを伴うことなく製造および販売されてよ
い。本発明の容器装置はいずれの所望材料により形成さ
れてよい。例えば、前記軟質バッグは布帛で形成されて
よい。好適布帛としてポリエステル等の伸縮性のない織
物を、例えば、ポリ塩化ビニルで被覆して、織物の隙間
への塵埃または流体の侵入を防止する。前記硬質フレー
ム部材および細長い支持部材は金属製であってよい。亜
鉛メッキした軟鋼、または容器装置を使用する産業分野
により好適であればステンレス鋼が使用できる。前記硬
質ベースは前記細長い支持部材と同一材料、または木材
またはプラスチック材で形成されてよい。前記ライナー
バッグは、通常、例えば、低密度ポリエチレン、ナイロ
ン、またはライナーバッグが使い捨ての場合にはかかる
材料の組合せにより形成される。前記ライナーバッグが
再使用のものである場合には、前記軟質バッグと同様の
被覆布帛で形成されてよい。酸素の侵入を制限するため
に金属フィルムがライナーバッグに使用できる。通常、
このライナーバッグは複数層から成る。
【0023】以下に、添付図面を参照して本発明の例示
態様について説明する。
【0024】
【発明の実施の形態】図1において、流体を運搬かつ保
管するための容器装置2を示す。容器装置2は流体を収
容するためのライナーバッグ6を支持する軟質バッグ8
から成る。この軟質バッグ8はアクセス開口部14を有
する。容器装置2は、更に、軟質バッグ8の上部へ取付
けられる硬質フレーム部材10を含む。更に、容器装置
2は硬質ベース12、および軟質バッグ8の外側に位置
決めされる細長い支持部材16を含む。
【0025】細長い支持部材16はこの支持部材16を
硬質ベース12へ固定できる蝶番手段18を中心に運動
自在である。細長い支持部材16は、硬質フレーム部材
10と硬質ベース12との間に延在して硬質ベース12
に対して硬質フレーム部材10を確実に保持する第1位
置から、流体を収容していないときに折畳むことにより
軟質バッグ8を折り曲げることのできる第2位置へ移動
することができる。
【0026】軟質バッグ8は硬質フレーム部材10の形
状ならびに寸法により、および硬質フレーム部材10の
軟質バッグ8への取付け点26の位置決めにより硬質ベ
ース12の実質的内側へ保持される。取付け点26は軟
質バッグ8の最も膨張し易い各側部9の中心の周辺部分
であってネック部20の形成により内方へ引っ張られる
部分であり、かつコーナー11の周辺で最も膨張し難い
部分であって硬質フレーム部材の寸法により必要とされ
ると同時にこの点で必要とされる所定量の軟質バッグ材
により外方へ移動するような点である。
【0027】軟質バッグ8の上方、ネック部20の両側
は、容器装置2の組立の最終段階においてライナーバッ
グ材が充分に弛緩して容器装置2の容量を減少させるこ
とになる緊張をライナーバッグ6に与えることなく軟質
バッグ8の上部の間隔に橋を架けるように、相互に対し
て傾斜している。軟質バッグ8は孔21を有し、この孔
にはブラケット55により保持されたバルブ54(図3
参照)のごとき流出手段が設けられる。このブラケット
55は容器装置2に流体を充填して運搬する時に軟質バ
ッグ8の垂直運動に応じてバルブ54を軸回転させるも
のである。凹部23がバルブ54を収容するために硬質
ベース12内に形成されている。凹部23はリップ57
を有していて、容器を空にした後に雫を受ける。バルブ
54を保護するために係止手段61を有する蝶番留めし
たガード59が設けられてよい。
【0028】容器内の残留物を空けるために、リフト機
構が設けられている。このリフト機構は孔21の対角線
上の反対側の点で硬質フレーム部材10へ取付けられた
ラチェット71、およびラチェット71をフラット部材
63のループ65内に封入された硬質補強部材67へ連
結するストラップ69から成る。フラット部材63は軟
質バッグ8の下に位置し、かつ孔21の両側で硬質ベー
ス12へ取付けられている。容器装置2が略空になった
ときに、ラチェット71を操作してストラップ69を緊
張させ、それによりフラット部材63の1端部を上昇さ
せ、かつその上の軟質バッグ8を傾斜させることにより
最後の流出が行われる。フラット部材63の硬質ベース
12への取付け点79は軟質バッグ8を上昇させて軟質
バッグ8内にちょっとした漏斗部73を形成し、かつ出
口孔21へ向かう流体の流れを促進するように出口孔2
1の各側部に位置決めされる。
【0029】容器装置2の内容物のレベルを明確にモニ
ターするために、窓75が、好ましくは単一の大きなパ
ネルにより形成され、かつ流体を充分に鮮明に写すが機
能汚染を完全に遮断することのできる強度を有する材料
により形成されてよい。図1,2,3および4から明ら
かなように、硬質ベース12はパレットの形態である。
【0030】図1において、硬質フレーム部材10の湾
曲した内方部13は図2において直線側部15の形態の
内方部により置換されている。直線側部15は硬質フレ
ーム部材10および蓋の製造を促進する。しかし、軟質
バック8の各側部9の中心部を内方へ引っ張ると共に、
コーナー11を外方へ膨張させる原理は、軟質バッグ8
の上部が4つのコーナーへ集められて流体の圧力が硬質
フレーム部材10の直下の点17で該コーナーを外方へ
付勢することにより達成される。
【0031】図1,2,3および4から理解されるよう
に、各細長い支持部材16は第1部34および第2部3
6から成る。第1部34と第2部36は相互から分離し
ている。所望により、2つの部34,36は、例えば、
容器装置2が落下する場合に、偶発的分離を防止するた
めに固定装置により共に固定されてよい。この固定装置
は、容器装置2を組立てるときに、好ましくはいずれの
部分も緩まない、自動的に係止するものが好ましい。こ
の固定装置は第1部34内に係止されたループ77の形
態のスプリング荷重ピンで構成されてよい。第2部の栓
部38を第1部34へ挿入する運動はスプリングを圧縮
し、第2部を完全に侵入させて第1部と当接させる。そ
の点でそのピンの位置は第2部36の栓部38内の孔
(図示せず)に対応し、かつ該スプリングが該ピンを該
孔へ付勢する。
【0032】第1部34は硬質ベース12を中心に軸回
転し、図4に示された軸回転位置において第1部34は
硬質ベース12の上面のエッジに沿う位置に付く。第2
部36は第1部34よりも短く、かつ硬質フレーム部材
10へ固く固定されている。第2部36は、軟質バッグ
8の折畳みを可能にし、かつ軟質バッグ8を折畳んだ状
態において硬質フレーム部材10と硬質ベース12との
間の支持脚を形成する長さを有する。この位置は図4に
示されており、この図から理解されるように、容器装置
2は容器装置2の重量を支持する第2部36と共に積み
重ねられる。図4から理解されるように、栓部38と所
定量の第2部36とが共に硬質ベース12内の凹部40
へ嵌め込まれ、かつ両者の所定点からの落下はタブ19
により防止される。凹部40は第2部36の外寸よりも
大きな外寸を有していて、容器を折畳んだ状態におい
て、第2部36は凹部40へ緩くフイットし、かつ仮に
時間の経過により硬質ベース12に或る歪みが生じても
硬質ベース12に支障をきたさない。
【0033】容器装置2の起立状態において、第1部3
4と第2部36は相互に当接する。この両者は各第2部
36上の栓部38により所定位置に保持される。各第2
部36上の栓部38は隣接する第1部34へ延在する。
これは、第1部34が中空管の形態をしていることによ
る。図5は流体充填時にライナーバッグ6を開く方法を
示し、図5の(a)は充填パイプ42による充填の第1
工程を示し、図5の(f)はライナーバッグ6の最終充
填工程を示す。インナーバッグであるライナーバッグ6
はフラットな枕形またはかばん形に構成され、空のとき
に特定方法により折畳まれ、かつ充填作業時に所定パタ
ーンに開かれる。
【0034】図6はイギリス特許第2189773B号
に示された容器内にライナーバッグ6を有する同様の充
填操作を示す。図6の(e)および(f)からライナー
バッグ6が閉塞した折れ目44によりその開放動作時に
いかに拘束され、外容器の全容積の充満を阻止するかを
示す。図5と図6との比較を簡単にするために、点線4
6が図5(a)に示されており、この点線は図6に示さ
れた同一タイプのライナーバッグ6の領域であって図5
に示されたライナーバッグ6と同一容積を充填する領域
を示す。図5のライナーバッグ6は手動調整することな
く自動的に開放する。これに対して、図6のライナーバ
ッグ6は、閉塞折れ目44が全容積に拡がるのを防止す
るために、作業の半分のところで特に充填の数工程で手
動調整を必要とする。閉塞折れ目44のおおきな欠点は
図6(e)から理解されるように、ライナーバッグが膨
張部48を有することである。膨張部48を解放するた
めの手作業を行うことなく充填を圧力下で連続する場合
には、ライナーバッグ6は全容積が充填される前に破裂
する危険がある。図5の(e)および(f)から理解さ
れるように、いくつかの小さい閉塞折れ目44が存在す
るが、ライナーバッグ6は、ネック部50(軟質バッグ
8のネック部20に対応する)で狭いために、軟質バッ
グ8の所望の利用空間を全て充満かつ占領することがで
きる。
【0035】図1,2および4において、軟質バッグ8
は取付け点26により硬質フレーム部材10へ取付けら
れている。この取付け点は簡単なリベットであってよ
い。軟質バッグ8を硬質フレーム部材10から迅速に除
去することが望まれる場合、軟質バッグ8の側部を内方
部13,15へ図7の方法または図8の他の方法により
取付けることが好ましい。
【0036】図7において、軟質バッグ8の上部は折り
曲げて二重壁部80を形成している。この二重壁部は金
属製のストリップ82の形態の補強部材を含む。軟質バ
ッグ8は位置84で溶接されていて二重壁部80を維持
する。それにより二重壁部80は硬質フレーム部材10
の内方部15内に形成されたチャンネル86へフィット
する。図7は内方部15を通る断面図を示し、図7から
理解されるようにチャンネル86はL形部材88を内方
部15の下面90へ溶接することにより形成されてい
る。チャンネル86は内方部15の内部に沿って延在す
る。軟質バッグ8に流体が充填されると、軟質バッグ8
内の流体の重量が二重壁部80上に加わり、二重壁部8
0およびストリップ82は摩擦によりチャンネル86内
に保持される。
【0037】次に、図8には図7と同様の装置が示され
ている。図8において、内方部15の各々に沿って延在
する二重壁部80およびそのストリップ82は1以上の
ねじ92により所定位置に固定されている。ねじ92は
チャンネル86から引っ張り出される二重壁部80およ
びそのストリップ82の固定を更に確実にする。図9は
二重壁部80およびそのストリップ82を採用するがチ
ャンネル86を含まない装置を示す。図9において、二
重壁部80およびストリップ82は内方部15の内面9
4へ、直接、固定される。この固定はリベット96によ
り具体化される。図9から理解されるように、内方部1
5は方形断面を有する中空管であり、かつリベット96
はこの管壁から管の中空中心98へ延びる。リベット頭
部100は硬質フレーム部材10の内側上にあり、リベ
ット頭部100上には、内部の使い捨てライナーバッグ
6が採用される場合にこれを突き刺すようないかなる鋭
利尖端も存在しない注意が払われる。同様に、リベット
頭部100が流体の流れを阻止せず、かつそのために容
器装置に収容される続く流体の汚染源を作らないような
注意が必要である。容器が偶発的または恒常的取扱の誤
りにより落下する場合に、リベット96は過度の圧力を
受けて剪断するおそれがある。従って、図9の固定方法
よりも図7および8に示されたような固定方法を採用す
るのが好ましい。図9の方法は所望により全く満足でき
る方法であるが、図7および8の方法は、また、図9の
方法よりも少ない労力で軟質バッグ8を固定しかつ除去
できる。図8において、ねじ92の頭部102は軟質バ
ッグ8の材料により被覆されており、それにより軟質バ
ッグ8はねじ頭部102上にある鋭利エッジからライナ
ーバッグ6を保護する。
【0038】以上、添付図面を参照して本発明の態様を
説明したが、上記説明は単に例示であって他の変更が可
能である。例えば、蝶番18は緩い細長い支持部材が所
望される場合には異なる機構で置換または排除されてよ
い。同様に、ライナーバッグ6を省略して流体を、直
接、軟質バッグ8内へ設置してよい。かかる態様の場
合、本発明の出口開口部は省略されてよく、またバルブ
が出口開口部内に固定されてよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による起立状態の第1容器装置の斜視図
を示す。
【図2】直線側部を有する硬質フレーム部材と蓋を有す
る本発明による第2容器装置の斜視図を示す。
【図3】ラチェットにより緊張させたストラップにより
容器を空ける最終工程時の図2の容器装置の斜視図を示
す。
【図4】折畳み状態の図2の容器装置の斜視図を示す。
【図5】本発明による容器装置へライナーバッグを充填
する工程を示す。
【図6】既知設計の折畳み式容器へライナーバッグを充
填する工程を示す。
【図7】硬質フレーム部材の内方部へ軟質バッグの側部
を取付ける第1方法を示す。
【図8】硬質フレーム部材の内方部へ軟質バッグの側部
を取付ける第2方法を示す。
【図9】硬質フレーム部材の内方部へ軟質バッグの側部
を取付ける第3方法を示す。
【符号の説明】
2…容器装置 6…ライナーバッグ 8…軟質バッグ 10…硬質フレーム部材 12…硬質ベース 14…開口部 16…支持部材(支持脚) 18…蝶番手段 21…(出口)孔 23、40…凹部 26…取付け点 34…第1部 36…第2部 42…充填パイプ 44…閉塞折れ目 54…バルブ 55…ブラケット 63…フラット部材 69…ストラップ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質バッグ、前記軟質バッグの上部へ取
    付けられた硬質フレーム部材、硬質ベース、および前記
    軟質バッグの外側に位置決めされた複数の細長い支持部
    材から成り、前記細長い支持部材が前記硬質フレーム部
    材と前記硬質ベースとの間に延在して前記硬質ベースに
    対して前記硬質フレーム部材を固定、保持する第1位置
    から前記軟質バッグが流体を収容していないときに前記
    軟質バッグの側部の折畳みを可能にする第2位置へ移動
    する流体を運搬かつ保管するための容器装置において、
    前記硬質フレーム部材は前記細長い支持部材間の内方部
    分を形成する内方部を有し、その内方部へ前記軟質バッ
    グの側部が取付けられ、それにより前記軟質バッグの側
    部を前記硬質ベースの実質的内方へ引っ張る、前記内方
    部は4つのコーナーを形成する4つの細長い部材により
    形成され、前記4つのコーナーは充填時の流体を前記硬
    質フレーム部材のコーナーへ前記軟質バッグを取付ける
    点により形成される前記軟質バッグのコーナーへ付勢
    し、かつ前記内方部によって前記軟質バッグの上部が相
    互方向へ傾斜する対向側部を形成して流体充填に伴って
    ライナーバッグの容積を徐々に縮小し、それにより流体
    充填時の前記ライナーバッグの手動調整を不要とし、か
    つ前記軟質バッグの側部を拘束するための前記硬質ベー
    スに平行の拘束部材を不要とし、かつ前記軟質バッグの
    基部を傾斜させるリフト手段を有する構成になっている
    ことを特徴とする流体を運搬かつ保管するための容器装
    置。
  2. 【請求項2】 前記硬質ベースはパレットの形態を採
    る、請求項1の容器装置。
  3. 【請求項3】 前記細長い支持部材の各々は相互に分離
    した第1部および第2部から成り、前記第2部は前記第
    1部よりも短くかつ前記硬質フレーム部材へ固く取付け
    られていて、前記軟質バッグの折畳みを可能にし、かつ
    前記軟質バッグの折畳み状態において前記硬質フレーム
    部材と前記硬質ベースとの間に延在する支持脚を形成す
    る長さを有し、それにより複数の同様形態の容器装置の
    積み重ねを、そのように積み上げた容器装置の重量が前
    記軟質バッグまたは軸着された前記細長い支持部材の第
    1部上を付勢することなく、可能にする、請求項1の容
    器装置。
  4. 【請求項4】 前記軟質バッグの側部はその上縁部を前
    記内方部内に形成されたチャンネル内へ設置することに
    より前記硬質フレーム部材の内方部へ取付けられてい
    る、請求項1の容器装置。
  5. 【請求項5】 前記チャンネルは閉鎖基部および前記閉
    鎖基部上に形成された開放口を有する、請求項4の容器
    装置。
  6. 【請求項6】 前記軟質バッグの上縁部は前記チャンネ
    ル内へ固定手段により固定されている、請求項4の容器
    装置。
  7. 【請求項7】 前記軟質バッグの上縁部は補強部材によ
    り補強されている、請求項4の容器装置。
  8. 【請求項8】 前記軟質バッグはその基部方向へ向って
    狭く、その上半分の方向へ徐々に拡がり、かつその上コ
    ーナーで狭くなって前記硬質フレーム部材へ結合されて
    いる、請求項1の容器装置。
  9. 【請求項9】 前記リフト手段は前記軟質バッグの下に
    設置されたフラット部材、および前記フラット部材へ取
    付けられたストラップを含む、請求項1の容器装置。
  10. 【請求項10】 ライナーバッグを更に含む、請求項1
    の容器装置。
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