JP2004074999A - 走行装置の伝動機構 - Google Patents
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Abstract
【目的】走行性(乗り心地)の向上、作業性の向上。
【構成】エンジンからの回転を直進状態で左右の車軸24へ伝達する直進系伝達経路Aと、該直進系伝達経路Aへの回転伝達を入り切りする左右サイドクラッチ22と、前記走行装置の左右の車軸24のうち前記左右サイドクラッチ22を切った旋回内側となる車軸24に旋回用の回転を別途伝達する旋回用回転伝達経路Bとを設ける。旋回する際に、旋回用回転伝達経路Bの回転を直進系伝達経路Aの回転と略同じに同期するように構成した緩衝用同期手段31を前記旋回用回転伝達経路Bに設ける。緩衝用同期手段31は旋回用回転伝達経路Bの回転を変速可能に構成した走行装置の伝動機構。
【選択図】 図1
【構成】エンジンからの回転を直進状態で左右の車軸24へ伝達する直進系伝達経路Aと、該直進系伝達経路Aへの回転伝達を入り切りする左右サイドクラッチ22と、前記走行装置の左右の車軸24のうち前記左右サイドクラッチ22を切った旋回内側となる車軸24に旋回用の回転を別途伝達する旋回用回転伝達経路Bとを設ける。旋回する際に、旋回用回転伝達経路Bの回転を直進系伝達経路Aの回転と略同じに同期するように構成した緩衝用同期手段31を前記旋回用回転伝達経路Bに設ける。緩衝用同期手段31は旋回用回転伝達経路Bの回転を変速可能に構成した走行装置の伝動機構。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行装置の伝動機構に係るものである。
【0002】
【従来技術】
従来公知の、特開平5−176604号公報には、エンジンからの回転を直進状態で左右の車軸へ伝達する直進系伝達経路と、該直進系伝達経路への回転伝達を入り切りする左右サイドクラッチと、前記走行装置の左右の車軸のうち前記左右サイドクラッチを切った旋回内側となる車軸に旋回用の回転を別途伝達する旋回用回転伝達経路とをミッションケースに設けた構成について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知例は、左右の左右サイドクラッチを入りにした直進走行状態から旋回するとき、単に左右サイドクラッチの一方を切りにして旋回用伝達経路からの回転を伝達するため、旋回操作の際に、左右の車軸の回転差によるショックを感じさせるという課題がある。
即ち、旋回は、旋回内側の車軸を旋回外側の車軸より遅く回転させて行うのであるから、直進から旋回に移行するとき、必ず、内側が外側に対して遅くなる回転差が発生し、この回転差をショックと作業者が感じる。
本願は、この直進から旋回に移行するときのショックを、旋回内側の車軸と旋回外側の車軸との回転を同期させて防止または減少させて乗り心地を向上させるとともに、同期させる回転を変速可能にしたものである。
【0004】
【発明の目的】
走行性(乗り心地)の向上、作業性の向上。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、エンジンからの回転を直進状態で左右の車軸24へ伝達する直進系伝達経路Aと、該直進系伝達経路Aへの回転伝達を入り切りする左右サイドクラッチ22と、前記走行装置の左右の車軸24のうち前記左右サイドクラッチ22を切った旋回内側となる車軸24に旋回用の回転を別途伝達する旋回用回転伝達経路Bとを設け、前記直進系伝達経路Aから車軸24への伝動を左右サイドクラッチ22により切って前記旋回用回転伝達経路Bによる旋回用回転を伝達する際に、この旋回用回転伝達経路Bの回転が前記左右サイドクラッチ22を切ったときの前記直進系伝達経路Aの回転と略同じに同期するように構成した緩衝用同期手段31を前記旋回用回転伝達経路Bに設け、前記緩衝用同期手段31は旋回用回転伝達経路Bの回転を変速可能に構成した走行装置の伝動機構としたものであり、左右サイドクラッチ22を入りにして左右の車軸24に直進系伝達経路Aの回転を伝達して直進し、旋回するときは、旋回外側の車軸24に直進系伝達経路Aからの回転伝達を継続し、旋回内側の車軸24に対応する左右サイドクラッチ22の一方を切り、この旋回内側の車軸24に旋回用回転伝達経路Bの緩衝用同期手段31からの直進系伝達経路Aと略同期させた回転を伝達することにより旋回操作開始時のショックを吸収し、次いで、旋回用回転伝達経路Bの緩衝用同期手段31は旋回内側の車軸24に旋回外側の車軸24より遅い駆動回転を伝達して、旋回を開始する。緩衝用同期手段31の伝達する同期用の回転を変速させ、旋回操作時の回転差によるショックを吸収しながら、旋回内側の車軸へ駆動回転を伝達させて地面との接触抵抗の変動に伴う旋回半径の変化を抑制し、旋回操作レバーの操作量と実際の旋回半径とを一致させて操作性を向上させ、操作時のショック防止と操作性の向上を両立させている。
本発明は、前記旋回用回転伝達経路Bには、旋回内側となる車軸24を旋回外側となる車軸24に対して所定割合遅く駆動回転させて行う緩旋回および旋回内側となる車軸24を旋回外側となる車軸24に対して所定割合で逆駆動回転させて行うスピン旋回の回転伝達する旋回用伝達クラッチ41と、旋回用回転伝達経路Bに前記直進系伝達経路Aが伝達する回転と同期する回転を伝達する緩衝用クラッチ40と、前記旋回用回転伝達経路Bの回転を停止させるブレーキ機構54とを、前記左右サイドクラッチ22とは別軸の旋回用回転伝達軸30に配置構成した走行装置の伝動機構としたものであり、緩衝用同期手段31は、旋回操作すると、緩衝用クラッチ40によりサイドクラッチ22を切った車軸24に、直進系伝達経路Aの回転に同期させた回転を伝達して旋回操作に伴うショックを発生を未然に抑制し、次いで、旋回用伝達クラッチ41を入りにすると、旋回内側の車軸24を外側旋回外側となる車軸24に対して所定割合遅く駆動回転させて緩旋回を行い、ブレーキ機構60により旋回用回転伝達経路Bの伝達する回転を停止させると、ブレーキターンを行い、旋回用伝達クラッチ41により逆回転を伝達すると、スピン旋回する。
本発明は、前記緩衝用同期手段31の同期用回転を変速する緩衝用回転変更手段43は、操作席に設けた操作手段により操作可能に構成した走行装置の伝動機構としたものであり、緩衝用同期手段31の伝達する同期用の回転は、操作席に設けた操作手段により圃場に合わせて予め選択し、緩衝用同期手段31は旋回操作のときに、圃場に合わせた緩衝用の回転で左右の車軸24が回転するように回転伝達し、その後旋回内側の車軸24に旋回用の駆動回転を伝達して円滑に旋回させる。
【0006】
【発明の効果】
請求項1の場合は、旋回内側の車軸24に旋回外側の車軸24と回転差のある駆動回転を伝達して操作性を向上させる構成でありながら、圃場に適した回転を選択することで旋回操作の際のショックを発生を防止でき、一層の操作性の向上を図れる。
請求項2の場合は、加えて、簡素な構成で小型、軽量にできる。
請求項3の場合は、加えて、操作席で圃場の状態を把握して操作でき、操作性を向上させる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面により説明すると、1はコンバイン等の作業機の走行装置のミッションケースであり、上部側面位置に走行速度を変速する走行用油圧式主変速装置(ハイドロスタチックトランスミッション)2を設ける。3は走行用油圧式主変速装置2の油圧ポンプ(図示省略)から送油されて駆動される油圧モータ、6は油圧モータ4からの回転を入力する入力軸、7は入力軸6に設けた出力歯車、8は副変速用の軸であり、軸8には前記出力歯車7と常時噛合う副変速入力歯車9を設ける。10は軸8に設けた副変速用は歯車群、11は軸8の近傍に設けたカウンタ軸、12はカウンタ軸11に設けた前記歯車群10に選択的に噛合う歯車群である。
前記カウンタ軸11の近傍には中間軸15を設け、中間軸15には中間歯車16と中間歯車17を介してカウンタ軸11の回転を伝達する。中間軸15にはセンターギヤ18を設け、センターギヤ18はサイドクラッチ軸19に固定の受動歯車20と常時噛合っている。
サイドクラッチ軸19にはサイドクラッチ歯車21を設け、サイドクラッチ歯車21とサイドクラッチ軸19(受動歯車20)との間に左右サイドクラッチ22を設ける。左右サイドクラッチ22の構成は任意であり、本願では爪クラッチにより形成し、受動歯車20およびサイドクラッチ歯車21の側面に夫々互いに継脱するクラッチ用係合爪を設け、サイドクラッチ歯車21を摺動させて継脱させる。
23は前記サイドクラッチ歯車21と一体回転する中間歯車であり、左右車軸24に設けた歯車25に常時噛合う。26はサイドクラッチ歯車21を左右サイドクラッチ22の入り方向に付勢するバネである。
【0008】
しかして、中間軸15の回転がサイドクラッチ22およびサイドクラッチ歯車21を介して車軸24に伝達される直進系伝達経路Aとは別に、左右の車軸24のうち前記左右サイドクラッチ22を切った旋回内側となる車軸24に旋回用の回転を別途伝達する旋回用回転伝達経路Bを設ける。
旋回用回転伝達経路Bは、前記サイドクラッチ軸19の近傍にサイドクラッチ22を切った側のサイドクラッチ歯車21に旋回用の回転を伝達する旋回用回転伝達軸30を設け、この旋回用回転伝達軸30と前記中間軸15との間に設ける。旋回用回転伝達経路Bには、旋回用回転伝達経路Bから前記車軸24に伝動させる回転を、直進系伝達経路Aから車軸24に伝達する回転と同期させる緩衝用同期手段31を設け、旋回操作開始時のショック発生を抑制または防止する。
即ち、旋回内側の車軸24に対応するサイドクラッチ22により車軸24への動力伝達を切ると、地面との接触抵抗により減速して機体が旋回を始めるが、このように、単に駆動伝達を切って制動を掛けたのでは旋回半径が地面との接触抵抗により変化し、頻繁な修正操作を要して操作性が低いので、旋回内側の車軸24を旋回外側の車軸24より遅く駆動回転させて行なう緩旋回可能にすると、操作量と旋回半径が一致して、操作性を向上させるが、反面、旋回内側の車軸24と旋回外側の車軸24との回転差で旋回させるため、操作時に回転差によるショックが生じ、このショックを緩衝用同期手段31により減少あるいは防止したものである。
したがって、旋回用回転伝達経路Bの緩衝用同期手段31が直進系伝達経路Aと同期させる回転は、厳密な同一速度ではなくてもよく、不快なショックが生じないように設定すればよいが、旋回用回転伝達経路Bの回転数を直進系伝達経路Aの回転数より速くすると、反対方向に旋回して操作方向と走行方向が不一致となるので、同じか遅くなるように設定する。
【0009】
この場合、後述するが、圃場の状態でによっても旋回内側と旋回外側との回転差によるショックの程度は変化し、回転差が大あってもショックは少なく、反対に、回転差が小であってもショックが大きいことがあり、緩衝用同期手段31は旋回用回転伝達経路Bの出力する回転を変速するようにし、直進系伝達経路Aと同期させる回転に幅を持たせられように構成する。
また、旋回用回転伝達経路Bは、緩旋回するために旋回内側の車軸24に旋回外側の車軸24より遅い駆動回転を伝達させるが、更に、旋回内側の車軸24に旋回外側の車軸24の回転に対して所定割合で逆回転の駆動回転を伝達し、旋回内側の車軸24を旋回外側の車軸24に対して逆回転の駆動回転させて行うスピンターン可能に構成することで、走行性能を向上させている。
前記旋回用回転伝達経路Bの一例を示すと、中間軸15の一端を側方に延長させ、この延長部に旋回緩衝用回転伝達中間歯車32を設け、旋回緩衝用回転伝達中間歯車32はミッションケース1の側部ケース33に別途設けた旋回用回転伝達中間軸34に設けた旋回緩衝用回転伝達中間歯車35に噛み合わせて、中間軸15の回転を旋回緩衝用回転伝達中間軸34に伝達する。旋回緩衝用回転伝達中間軸34には別途緩衝用回転伝達中間歯車36を設け、緩衝用回転伝達中間歯車36は旋回用回転伝達軸30に設けた緩衝用回転伝達歯車37に噛み合わせる。
【0010】
緩衝用回転伝達歯車37は旋回用回転伝達軸30に遊嵌状態に設け、緩衝用回転伝達歯車37と旋回用回転伝達軸30の間に前記緩衝用同期手段31を設ける。
緩衝用同期手段31は、前記緩衝用回転伝達歯車37をケーシング39の外周に設け、緩衝用回転伝達歯車37を旋回用回転伝達軸30に遊嵌状態に設け、ケーシング39と旋回用回転伝達軸30の夫々にはディスクを接離自在に設けて前記緩衝用クラッチ40により構成し、緩衝用クラッチ40は緩衝用回転伝達歯車37とケーシング39を介して、緩衝用回転伝達歯車37の回転を旋回用回転伝達軸30に伝達する。
緩衝用クラッチ40には、前記したように、旋回用回転伝達経路Bの出力する回転を変速するための緩衝用回転変更手段43を設ける。緩衝用回転変更手段43は、ケーシング39に該ケーシング39と旋回用回転伝達軸30の夫々のディスクの接触圧力を変更させるためディスクを移動させる移動体44を設け、移動体44は操作レバー45により操作して緩衝用クラッチ40のディスクの接触圧力を変更させる。
【0011】
即ち、直進系伝達経路Aの回転数と旋回用回転伝達経路Bの回転数とが一致した同期状態によって、旋回操作開始時の回転差によるショックを吸収するが、直進系伝達経路Aの回転数と旋回用回転伝達経路Bの回転数が同期するには、地面との接触抵抗を考慮して、直進系伝達経路Aの回転伝達トルクと旋回用回転伝達トルクが略同じになることを要し、単に、直進系伝達経路Aの回転数と旋回用回転伝達経路Bの回転数とを一致させただけではショックを吸収できず、そのため、所定の場合より地面との接触抵抗が大きいときは旋回用回転伝達経路Bの回転トルクを大にするため、緩衝用クラッチ40のディスクの接触圧力を「大(強)」とし、所定の場合より地面との接触抵抗が小さいときは旋回用回転伝達経路Bの回転トルクを小にするため、緩衝用クラッチ40のディスクの接触圧力を「小(弱)」とする。
換言すると、緩衝用同期手段31は旋回用回転伝達経路Bの出力する回転トルクを変更して、直進系伝達経路Aと同期させる回転に幅を持たせられように構成しているのである。
例えば、乾田では緩衝用クラッチ40の接触圧力を低く、湿田では緩衝用クラッチ40の接触圧力を強くし、有段または無段に変更可能にすることで、圃場の状態に合わせて回転を同期させてショックを緩衝させられる。
【0012】
これにより、緩衝用同期手段31が同期させている間の旋回走行(厳密には旋回開始前であるが、旋回操作によって、機構上は左右サイドクラッチ22による直進系伝達経路Aのみによる回転伝達から旋回用回転伝達経路Bを経由した走行に移行した状態)は、圃場の接触抵抗の変動の影響を減少させるので、旋回半径の変化を抑制し、旋回操作レバーの操作量と実際の旋回半径とを一致させて操作性を向上させ、操作時のショック防止と操作性の向上を両立させることになる。
また、前記操作レバー45は操作席46に設け、操作席46から操作可能に構成すると、操作性が向上して好適である。
しかして、旋回用回転伝達軸30には、緩旋回またはスピンターンの回転を伝達する旋回用伝達クラッチ41を設ける。旋回用伝達クラッチ41は旋回用回転伝達軸30の外周にケーシング48を設け、ケーシング48と旋回用回転伝達軸30の夫々に接離自在にディスクを設けて構成し、ケーシング48には旋回用歯車49を設け、旋回用歯車49は旋回緩衝用回転伝達中間軸34に設けた旋回用回転伝達中間歯車50に常時噛み合わせる。
【0013】
旋回緩衝用回転伝達中間歯車32は中間軸15に摺動のみ自在に設け、シフタ(図示省略)により摺動させて、旋回緩衝用回転伝達中間歯車35との噛み合いを外して、旋回用歯車49と旋回用回転伝達中間歯車50の双方に噛み合うようにし、旋回用歯車49と旋回用回転伝達中間歯車50の双方に噛み合ったときは、旋回用伝達クラッチ41を入りにするとスピン旋回するように構成する。
また、前記旋回用回転伝達軸30には前記左右のサイドクラッチ歯車21と常時噛合う一対の旋回用出力歯車51を摺動自在に遊嵌し、各旋回用出力歯車51と旋回用回転伝達軸30との間に旋回用切替クラッチ52を夫々設ける。旋回用切替クラッチ52は旋回用回転伝達軸30の回転をサイドクラッチ歯車21に対して入り切りする。
旋回用切替クラッチ52の構成は任意であり、旋回用出力歯車51と旋回用回転伝達軸30と一体回転する回転体53の側面に夫々互いに継脱するクラッチ用係合爪を設けた爪クラッチにより構成している。
【0014】
しかして、旋回用回転伝達軸30とミッションケース1との間にはブレーキ機構54を設ける。ブレーキ機構54はミッションケース1と旋回用回転伝達軸30の夫々にディスクを接離自在に設けて構成すればよく、構成は任意であり、実施例では駐車ブレーキを兼用している。
以上のように、旋回用回転伝達経路Bの回転を直進系伝達経路Aの回転と同期させる構成は、旋回緩衝用回転伝達中間歯車32から緩衝用回転伝達歯車37へ至る間のギヤ比の設定、および、緩衝用同期手段31の緩衝用クラッチ40を設けたことであり、還元すると、直進状態のサイドクラッチ歯車21と噛み合って回転している旋回用出力歯車51の回転数と、旋回のためサイドクラッチ22を切って緩衝用クラッチ40が旋回用出力歯車51に伝達する回転数を同期させている。
そこで、旋回用回転伝達経路Bは、直進走行中は緩衝用同期手段31の緩衝用クラッチ40を入りにして常時中間軸15の回転を旋回用回転伝達軸30に伝達し、旋回するときはこの緩衝用クラッチ40を入り状態のまま旋回内側の車軸に対応するサイドクラッチ22を「切り」にして旋回用切替クラッチ52を「入り」にし(この順序は要件ではない)、次に、緩衝用クラッチ40を「切り」にし、旋回用伝達クラッチ41を「入り」にして旋回用回転伝達軸30に旋回用駆動回転を伝達して緩旋回する。
【0015】
この緩旋回の旋回半径は、操作レバーの傾倒角に応じて旋回用伝達クラッチ41のディスクを離し、ブレーキ機構54により旋回用回転伝達軸30の回転に制動を与えることにより徐々に小さくなり、旋回用伝達クラッチ41により旋回用回転伝達軸30への回転伝達を切りにし、ブレーキ機構54により完全に停止させると、旋回内側の車軸24を停止させて行うブレーキターンとなる。
また、旋回緩衝用回転伝達中間歯車32を中間軸15に対して摺動させて旋回緩衝用回転伝達中間歯車35との噛み合いを外し、旋回用歯車49と旋回用回転伝達中間歯車50の双方に噛み合せ、旋回用回転伝達中間歯車50は空転し、旋回緩衝用回転伝達中間歯車32が旋回用歯車49を直接駆動回転させるから、旋回用歯車49は旋回用回転伝達中間歯車50が伝達するときとは逆回転で回転し、この状態で旋回用伝達クラッチ41を入りにすると、旋回用回転伝達軸30は逆転し、旋回内側の車軸24を旋回外側の車軸24に対して所定割合の駆動逆転状態となるスピン旋回させる。
【0016】
しかして、図4は、緩衝用クラッチ40の緩衝用回転変更手段43を油圧シリンダ55によりディスクの接触圧力が変更自在となるように構成したものであり、旋回用伝達クラッチ41を入りにすると、緩衝用クラッチ40は切るようにして、緩衝用クラッチ40の耐久性を低下させないようにしたものである。また、油圧シリンダ55は緩衝用回転変更手段43の操作レバー45または操作レバー45に相当する操作手段あるいは各種センサによる出力信号により接触圧力を変更調節するように構成してもよい。
56はパワステレバー、57はブレーキ緩旋回スピン切替バルブである。
【0017】
また、図5のように、旋回用伝達クラッチ41へ送油後に緩衝用クラッチ40に並列に送油するようにしているから、特別に作動バルブを使用しなくても、旋回用伝達クラッチ41と緩衝用クラッチ40との入り切りを連動させられて、コンパクト、安価にできる。
【0018】
しかして、一部前述の記載と重複するが、走行用油圧式主変速装置2にエンジンからの回転が伝達され、走行用油圧式主変速装置2はこれを変速して入力軸6に伝達し、入力軸6の回転が中間軸15に伝達され、中間軸15の回転が直進系伝達経路Aによりセンターギヤ18から受動歯車20を経て左右サイドクラッチ22を介して左右の車軸24に夫々伝達されると、直進状態となる。
一方で、前記中間軸15の回転はそのまま旋回用回転伝達経路Bの旋回緩衝用回転伝達中間歯車32を回転させ、旋回緩衝用回転伝達中間歯車32の回転が旋回緩衝用回転伝達中間歯車35と旋回緩衝用回転伝達中間軸34と緩衝用回転伝達中間歯車36と緩衝用回転伝達歯車37と伝達され、緩衝用回転伝達歯車37の回転が緩衝用クラッチ40により旋回用回転伝達軸30に伝達され、旋回用回転伝達軸30(旋回用回転伝達経路B)の旋回用出力歯車51に伝達する回転の回転数と、左右サイドクラッチ22が入りのときのサイドクラッチ歯車21(直進系伝達経路A)が旋回用出力歯車51を回転させる回転数とを同期させている。
【0019】
この直進状態から旋回操作すると、旋回内側の車軸24に対応する左右サイドクラッチ22(直進系伝達経路A)が切れ、サイドクラッチ歯車21には旋回用出力歯車51(旋回用回転伝達経路B)を介して左右サイドクラッチ22が回転させているサイドクラッチ歯車21と略同期する回転が伝達され、切替ショックを防止または抑制する。
旋回用回転伝達経路Bの旋回用回転伝達軸30の回転が車軸24に伝達されると、次に、旋回用伝達クラッチ41を入りにし、旋回用伝達クラッチ41により旋回内側の車軸24に所定の駆動回転を伝達して緩旋回を開始する。
この緩旋回の旋回半径は、操作レバーの傾倒角に応じてブレーキ機構54により旋回用回転伝達軸30の回転に制動を与えることにより徐々に小さくなり、旋回用伝達クラッチ41により旋回用回転伝達軸30への回転伝達を切りにし、ブレーキ機構54により完全に停止させると、旋回内側の車軸24を停止させて行うブレーキターンとなる。
また、旋回緩衝用回転伝達中間歯車32を中間軸15に対して摺動させて旋回緩衝用回転伝達中間歯車35との噛み合いを外し、旋回用歯車49と旋回用回転伝達中間歯車50の双方に噛み合せ、旋回用回転伝達中間歯車50は空転し、旋回緩衝用回転伝達中間歯車32が旋回用歯車49を直接駆動回転させるから、旋回用歯車49は旋回用回転伝達中間歯車50が伝達するときとは逆回転で回転し、この状態で旋回用伝達クラッチ41を入りにすると、旋回用回転伝達軸30は逆転し、旋回内側の車軸24を旋回外側の車軸24に対して所定割合の駆動逆転状態となるスピン旋回させる。
【0020】
しかして、図6は、前記旋回用回転伝達経路Bに設けた緩衝用同期手段31の別の実施例を示したものであり、中間軸15の延長部に旋回緩衝用回転伝達中間歯車32を設け、旋回緩衝用回転伝達中間歯車32は旋回緩衝用回転伝達中間軸34に設けた旋回緩衝用回転伝達中間歯車35に噛み合わせ、旋回緩衝用回転伝達中間軸34に別途設けた緩衝用回転伝達中間歯車36を旋回用回転伝達軸30に設けた緩衝用回転伝達歯車37に噛み合わせ、緩衝用回転伝達歯車37は緩衝兼伝達クラッチ60のケーシング61の外周に設ける。
ケーシング61と旋回用回転伝達軸30の夫々にはディスクを接離自在に設けて前記緩衝兼伝達クラッチ60を構成する。62は前記ディスクを接合させるピストンであり、ピストン62を設けたシリンダ室63にはピストン62の移動方向に移動する移動体64を設け、移動体64は操作席に設けた操作レバー45による手動操作でディスク接合方向に移動して、予め緩衝兼伝達クラッチ60を半クラッチ(接合程度は任意)状態にして、緩衝用回転伝達歯車37の回転を旋回用回転伝達軸30に伝達しておく。これにより、サイドクラッチ22を「切り」にして旋回用切替クラッチ52を「入り」にしたとき、緩衝用回転伝達歯車37の回転が移動体64により緩衝兼伝達クラッチ60を半クラッチにさせて回転伝達させている分回転差が減少し、操作に伴うショックを緩衝させられる。
図中、65はポートである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミッションケースの縦断概略図。
【図2】旋回用回転伝達経路部分の拡大図。
【図3】コンバインの操縦部部分の平面図。
【図4】他の実施例の旋回用回転伝達経路部分の拡大図。
【図5】図4の実施例の油圧回路図。
【図6】他の実施例の断面図。
【符号の説明】
1…ミッションケース、2…走行用油圧式主変速装置、3…油圧ポンプ、4…油圧モータ、5…入力プーリ、6…入力軸、7…出力歯車、8…軸、9…副変速入力歯車、10…歯車群、11…カウンタ軸、12…歯車群、15…中間軸、16…中間歯車、17…中間歯車、18…センターギヤ、19…サイドクラッチ軸、20…受動歯車、21…サイドクラッチ歯車、22…左右サイドクラッチ、23…中間歯車、24…車軸、25…歯車、26…バネ、30…旋回用回転伝達軸、31…緩衝用同期手段、32…旋回用回転伝達中間歯車、34…旋回用回転伝達中間軸、35…旋回用回転伝達中間歯車、36…旋回用回転伝達中間歯車、37…緩衝用回転伝達歯車、39…ケーシング、40…緩衝用クラッチ、41…旋回用伝達クラッチ、43…緩衝用回転変更手段、44…シフタ、45…操作レバー、48…ケーシング、49…旋回用歯車、50…旋回用回転伝達中間歯車、51…旋回用出力歯車、52…旋回用切替クラッチ、54…ブレーキ機構、55…油圧シリンダ、56…パワステレバー、57…ブレーキ緩旋回スピン切替バルブ、60…緩衝兼伝達クラッチ、61…ケーシング、62…ピストン、63…シリンダ室、64…移動体、A…直進系伝達経路、B…旋回用回転伝達経路。
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行装置の伝動機構に係るものである。
【0002】
【従来技術】
従来公知の、特開平5−176604号公報には、エンジンからの回転を直進状態で左右の車軸へ伝達する直進系伝達経路と、該直進系伝達経路への回転伝達を入り切りする左右サイドクラッチと、前記走行装置の左右の車軸のうち前記左右サイドクラッチを切った旋回内側となる車軸に旋回用の回転を別途伝達する旋回用回転伝達経路とをミッションケースに設けた構成について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知例は、左右の左右サイドクラッチを入りにした直進走行状態から旋回するとき、単に左右サイドクラッチの一方を切りにして旋回用伝達経路からの回転を伝達するため、旋回操作の際に、左右の車軸の回転差によるショックを感じさせるという課題がある。
即ち、旋回は、旋回内側の車軸を旋回外側の車軸より遅く回転させて行うのであるから、直進から旋回に移行するとき、必ず、内側が外側に対して遅くなる回転差が発生し、この回転差をショックと作業者が感じる。
本願は、この直進から旋回に移行するときのショックを、旋回内側の車軸と旋回外側の車軸との回転を同期させて防止または減少させて乗り心地を向上させるとともに、同期させる回転を変速可能にしたものである。
【0004】
【発明の目的】
走行性(乗り心地)の向上、作業性の向上。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、エンジンからの回転を直進状態で左右の車軸24へ伝達する直進系伝達経路Aと、該直進系伝達経路Aへの回転伝達を入り切りする左右サイドクラッチ22と、前記走行装置の左右の車軸24のうち前記左右サイドクラッチ22を切った旋回内側となる車軸24に旋回用の回転を別途伝達する旋回用回転伝達経路Bとを設け、前記直進系伝達経路Aから車軸24への伝動を左右サイドクラッチ22により切って前記旋回用回転伝達経路Bによる旋回用回転を伝達する際に、この旋回用回転伝達経路Bの回転が前記左右サイドクラッチ22を切ったときの前記直進系伝達経路Aの回転と略同じに同期するように構成した緩衝用同期手段31を前記旋回用回転伝達経路Bに設け、前記緩衝用同期手段31は旋回用回転伝達経路Bの回転を変速可能に構成した走行装置の伝動機構としたものであり、左右サイドクラッチ22を入りにして左右の車軸24に直進系伝達経路Aの回転を伝達して直進し、旋回するときは、旋回外側の車軸24に直進系伝達経路Aからの回転伝達を継続し、旋回内側の車軸24に対応する左右サイドクラッチ22の一方を切り、この旋回内側の車軸24に旋回用回転伝達経路Bの緩衝用同期手段31からの直進系伝達経路Aと略同期させた回転を伝達することにより旋回操作開始時のショックを吸収し、次いで、旋回用回転伝達経路Bの緩衝用同期手段31は旋回内側の車軸24に旋回外側の車軸24より遅い駆動回転を伝達して、旋回を開始する。緩衝用同期手段31の伝達する同期用の回転を変速させ、旋回操作時の回転差によるショックを吸収しながら、旋回内側の車軸へ駆動回転を伝達させて地面との接触抵抗の変動に伴う旋回半径の変化を抑制し、旋回操作レバーの操作量と実際の旋回半径とを一致させて操作性を向上させ、操作時のショック防止と操作性の向上を両立させている。
本発明は、前記旋回用回転伝達経路Bには、旋回内側となる車軸24を旋回外側となる車軸24に対して所定割合遅く駆動回転させて行う緩旋回および旋回内側となる車軸24を旋回外側となる車軸24に対して所定割合で逆駆動回転させて行うスピン旋回の回転伝達する旋回用伝達クラッチ41と、旋回用回転伝達経路Bに前記直進系伝達経路Aが伝達する回転と同期する回転を伝達する緩衝用クラッチ40と、前記旋回用回転伝達経路Bの回転を停止させるブレーキ機構54とを、前記左右サイドクラッチ22とは別軸の旋回用回転伝達軸30に配置構成した走行装置の伝動機構としたものであり、緩衝用同期手段31は、旋回操作すると、緩衝用クラッチ40によりサイドクラッチ22を切った車軸24に、直進系伝達経路Aの回転に同期させた回転を伝達して旋回操作に伴うショックを発生を未然に抑制し、次いで、旋回用伝達クラッチ41を入りにすると、旋回内側の車軸24を外側旋回外側となる車軸24に対して所定割合遅く駆動回転させて緩旋回を行い、ブレーキ機構60により旋回用回転伝達経路Bの伝達する回転を停止させると、ブレーキターンを行い、旋回用伝達クラッチ41により逆回転を伝達すると、スピン旋回する。
本発明は、前記緩衝用同期手段31の同期用回転を変速する緩衝用回転変更手段43は、操作席に設けた操作手段により操作可能に構成した走行装置の伝動機構としたものであり、緩衝用同期手段31の伝達する同期用の回転は、操作席に設けた操作手段により圃場に合わせて予め選択し、緩衝用同期手段31は旋回操作のときに、圃場に合わせた緩衝用の回転で左右の車軸24が回転するように回転伝達し、その後旋回内側の車軸24に旋回用の駆動回転を伝達して円滑に旋回させる。
【0006】
【発明の効果】
請求項1の場合は、旋回内側の車軸24に旋回外側の車軸24と回転差のある駆動回転を伝達して操作性を向上させる構成でありながら、圃場に適した回転を選択することで旋回操作の際のショックを発生を防止でき、一層の操作性の向上を図れる。
請求項2の場合は、加えて、簡素な構成で小型、軽量にできる。
請求項3の場合は、加えて、操作席で圃場の状態を把握して操作でき、操作性を向上させる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面により説明すると、1はコンバイン等の作業機の走行装置のミッションケースであり、上部側面位置に走行速度を変速する走行用油圧式主変速装置(ハイドロスタチックトランスミッション)2を設ける。3は走行用油圧式主変速装置2の油圧ポンプ(図示省略)から送油されて駆動される油圧モータ、6は油圧モータ4からの回転を入力する入力軸、7は入力軸6に設けた出力歯車、8は副変速用の軸であり、軸8には前記出力歯車7と常時噛合う副変速入力歯車9を設ける。10は軸8に設けた副変速用は歯車群、11は軸8の近傍に設けたカウンタ軸、12はカウンタ軸11に設けた前記歯車群10に選択的に噛合う歯車群である。
前記カウンタ軸11の近傍には中間軸15を設け、中間軸15には中間歯車16と中間歯車17を介してカウンタ軸11の回転を伝達する。中間軸15にはセンターギヤ18を設け、センターギヤ18はサイドクラッチ軸19に固定の受動歯車20と常時噛合っている。
サイドクラッチ軸19にはサイドクラッチ歯車21を設け、サイドクラッチ歯車21とサイドクラッチ軸19(受動歯車20)との間に左右サイドクラッチ22を設ける。左右サイドクラッチ22の構成は任意であり、本願では爪クラッチにより形成し、受動歯車20およびサイドクラッチ歯車21の側面に夫々互いに継脱するクラッチ用係合爪を設け、サイドクラッチ歯車21を摺動させて継脱させる。
23は前記サイドクラッチ歯車21と一体回転する中間歯車であり、左右車軸24に設けた歯車25に常時噛合う。26はサイドクラッチ歯車21を左右サイドクラッチ22の入り方向に付勢するバネである。
【0008】
しかして、中間軸15の回転がサイドクラッチ22およびサイドクラッチ歯車21を介して車軸24に伝達される直進系伝達経路Aとは別に、左右の車軸24のうち前記左右サイドクラッチ22を切った旋回内側となる車軸24に旋回用の回転を別途伝達する旋回用回転伝達経路Bを設ける。
旋回用回転伝達経路Bは、前記サイドクラッチ軸19の近傍にサイドクラッチ22を切った側のサイドクラッチ歯車21に旋回用の回転を伝達する旋回用回転伝達軸30を設け、この旋回用回転伝達軸30と前記中間軸15との間に設ける。旋回用回転伝達経路Bには、旋回用回転伝達経路Bから前記車軸24に伝動させる回転を、直進系伝達経路Aから車軸24に伝達する回転と同期させる緩衝用同期手段31を設け、旋回操作開始時のショック発生を抑制または防止する。
即ち、旋回内側の車軸24に対応するサイドクラッチ22により車軸24への動力伝達を切ると、地面との接触抵抗により減速して機体が旋回を始めるが、このように、単に駆動伝達を切って制動を掛けたのでは旋回半径が地面との接触抵抗により変化し、頻繁な修正操作を要して操作性が低いので、旋回内側の車軸24を旋回外側の車軸24より遅く駆動回転させて行なう緩旋回可能にすると、操作量と旋回半径が一致して、操作性を向上させるが、反面、旋回内側の車軸24と旋回外側の車軸24との回転差で旋回させるため、操作時に回転差によるショックが生じ、このショックを緩衝用同期手段31により減少あるいは防止したものである。
したがって、旋回用回転伝達経路Bの緩衝用同期手段31が直進系伝達経路Aと同期させる回転は、厳密な同一速度ではなくてもよく、不快なショックが生じないように設定すればよいが、旋回用回転伝達経路Bの回転数を直進系伝達経路Aの回転数より速くすると、反対方向に旋回して操作方向と走行方向が不一致となるので、同じか遅くなるように設定する。
【0009】
この場合、後述するが、圃場の状態でによっても旋回内側と旋回外側との回転差によるショックの程度は変化し、回転差が大あってもショックは少なく、反対に、回転差が小であってもショックが大きいことがあり、緩衝用同期手段31は旋回用回転伝達経路Bの出力する回転を変速するようにし、直進系伝達経路Aと同期させる回転に幅を持たせられように構成する。
また、旋回用回転伝達経路Bは、緩旋回するために旋回内側の車軸24に旋回外側の車軸24より遅い駆動回転を伝達させるが、更に、旋回内側の車軸24に旋回外側の車軸24の回転に対して所定割合で逆回転の駆動回転を伝達し、旋回内側の車軸24を旋回外側の車軸24に対して逆回転の駆動回転させて行うスピンターン可能に構成することで、走行性能を向上させている。
前記旋回用回転伝達経路Bの一例を示すと、中間軸15の一端を側方に延長させ、この延長部に旋回緩衝用回転伝達中間歯車32を設け、旋回緩衝用回転伝達中間歯車32はミッションケース1の側部ケース33に別途設けた旋回用回転伝達中間軸34に設けた旋回緩衝用回転伝達中間歯車35に噛み合わせて、中間軸15の回転を旋回緩衝用回転伝達中間軸34に伝達する。旋回緩衝用回転伝達中間軸34には別途緩衝用回転伝達中間歯車36を設け、緩衝用回転伝達中間歯車36は旋回用回転伝達軸30に設けた緩衝用回転伝達歯車37に噛み合わせる。
【0010】
緩衝用回転伝達歯車37は旋回用回転伝達軸30に遊嵌状態に設け、緩衝用回転伝達歯車37と旋回用回転伝達軸30の間に前記緩衝用同期手段31を設ける。
緩衝用同期手段31は、前記緩衝用回転伝達歯車37をケーシング39の外周に設け、緩衝用回転伝達歯車37を旋回用回転伝達軸30に遊嵌状態に設け、ケーシング39と旋回用回転伝達軸30の夫々にはディスクを接離自在に設けて前記緩衝用クラッチ40により構成し、緩衝用クラッチ40は緩衝用回転伝達歯車37とケーシング39を介して、緩衝用回転伝達歯車37の回転を旋回用回転伝達軸30に伝達する。
緩衝用クラッチ40には、前記したように、旋回用回転伝達経路Bの出力する回転を変速するための緩衝用回転変更手段43を設ける。緩衝用回転変更手段43は、ケーシング39に該ケーシング39と旋回用回転伝達軸30の夫々のディスクの接触圧力を変更させるためディスクを移動させる移動体44を設け、移動体44は操作レバー45により操作して緩衝用クラッチ40のディスクの接触圧力を変更させる。
【0011】
即ち、直進系伝達経路Aの回転数と旋回用回転伝達経路Bの回転数とが一致した同期状態によって、旋回操作開始時の回転差によるショックを吸収するが、直進系伝達経路Aの回転数と旋回用回転伝達経路Bの回転数が同期するには、地面との接触抵抗を考慮して、直進系伝達経路Aの回転伝達トルクと旋回用回転伝達トルクが略同じになることを要し、単に、直進系伝達経路Aの回転数と旋回用回転伝達経路Bの回転数とを一致させただけではショックを吸収できず、そのため、所定の場合より地面との接触抵抗が大きいときは旋回用回転伝達経路Bの回転トルクを大にするため、緩衝用クラッチ40のディスクの接触圧力を「大(強)」とし、所定の場合より地面との接触抵抗が小さいときは旋回用回転伝達経路Bの回転トルクを小にするため、緩衝用クラッチ40のディスクの接触圧力を「小(弱)」とする。
換言すると、緩衝用同期手段31は旋回用回転伝達経路Bの出力する回転トルクを変更して、直進系伝達経路Aと同期させる回転に幅を持たせられように構成しているのである。
例えば、乾田では緩衝用クラッチ40の接触圧力を低く、湿田では緩衝用クラッチ40の接触圧力を強くし、有段または無段に変更可能にすることで、圃場の状態に合わせて回転を同期させてショックを緩衝させられる。
【0012】
これにより、緩衝用同期手段31が同期させている間の旋回走行(厳密には旋回開始前であるが、旋回操作によって、機構上は左右サイドクラッチ22による直進系伝達経路Aのみによる回転伝達から旋回用回転伝達経路Bを経由した走行に移行した状態)は、圃場の接触抵抗の変動の影響を減少させるので、旋回半径の変化を抑制し、旋回操作レバーの操作量と実際の旋回半径とを一致させて操作性を向上させ、操作時のショック防止と操作性の向上を両立させることになる。
また、前記操作レバー45は操作席46に設け、操作席46から操作可能に構成すると、操作性が向上して好適である。
しかして、旋回用回転伝達軸30には、緩旋回またはスピンターンの回転を伝達する旋回用伝達クラッチ41を設ける。旋回用伝達クラッチ41は旋回用回転伝達軸30の外周にケーシング48を設け、ケーシング48と旋回用回転伝達軸30の夫々に接離自在にディスクを設けて構成し、ケーシング48には旋回用歯車49を設け、旋回用歯車49は旋回緩衝用回転伝達中間軸34に設けた旋回用回転伝達中間歯車50に常時噛み合わせる。
【0013】
旋回緩衝用回転伝達中間歯車32は中間軸15に摺動のみ自在に設け、シフタ(図示省略)により摺動させて、旋回緩衝用回転伝達中間歯車35との噛み合いを外して、旋回用歯車49と旋回用回転伝達中間歯車50の双方に噛み合うようにし、旋回用歯車49と旋回用回転伝達中間歯車50の双方に噛み合ったときは、旋回用伝達クラッチ41を入りにするとスピン旋回するように構成する。
また、前記旋回用回転伝達軸30には前記左右のサイドクラッチ歯車21と常時噛合う一対の旋回用出力歯車51を摺動自在に遊嵌し、各旋回用出力歯車51と旋回用回転伝達軸30との間に旋回用切替クラッチ52を夫々設ける。旋回用切替クラッチ52は旋回用回転伝達軸30の回転をサイドクラッチ歯車21に対して入り切りする。
旋回用切替クラッチ52の構成は任意であり、旋回用出力歯車51と旋回用回転伝達軸30と一体回転する回転体53の側面に夫々互いに継脱するクラッチ用係合爪を設けた爪クラッチにより構成している。
【0014】
しかして、旋回用回転伝達軸30とミッションケース1との間にはブレーキ機構54を設ける。ブレーキ機構54はミッションケース1と旋回用回転伝達軸30の夫々にディスクを接離自在に設けて構成すればよく、構成は任意であり、実施例では駐車ブレーキを兼用している。
以上のように、旋回用回転伝達経路Bの回転を直進系伝達経路Aの回転と同期させる構成は、旋回緩衝用回転伝達中間歯車32から緩衝用回転伝達歯車37へ至る間のギヤ比の設定、および、緩衝用同期手段31の緩衝用クラッチ40を設けたことであり、還元すると、直進状態のサイドクラッチ歯車21と噛み合って回転している旋回用出力歯車51の回転数と、旋回のためサイドクラッチ22を切って緩衝用クラッチ40が旋回用出力歯車51に伝達する回転数を同期させている。
そこで、旋回用回転伝達経路Bは、直進走行中は緩衝用同期手段31の緩衝用クラッチ40を入りにして常時中間軸15の回転を旋回用回転伝達軸30に伝達し、旋回するときはこの緩衝用クラッチ40を入り状態のまま旋回内側の車軸に対応するサイドクラッチ22を「切り」にして旋回用切替クラッチ52を「入り」にし(この順序は要件ではない)、次に、緩衝用クラッチ40を「切り」にし、旋回用伝達クラッチ41を「入り」にして旋回用回転伝達軸30に旋回用駆動回転を伝達して緩旋回する。
【0015】
この緩旋回の旋回半径は、操作レバーの傾倒角に応じて旋回用伝達クラッチ41のディスクを離し、ブレーキ機構54により旋回用回転伝達軸30の回転に制動を与えることにより徐々に小さくなり、旋回用伝達クラッチ41により旋回用回転伝達軸30への回転伝達を切りにし、ブレーキ機構54により完全に停止させると、旋回内側の車軸24を停止させて行うブレーキターンとなる。
また、旋回緩衝用回転伝達中間歯車32を中間軸15に対して摺動させて旋回緩衝用回転伝達中間歯車35との噛み合いを外し、旋回用歯車49と旋回用回転伝達中間歯車50の双方に噛み合せ、旋回用回転伝達中間歯車50は空転し、旋回緩衝用回転伝達中間歯車32が旋回用歯車49を直接駆動回転させるから、旋回用歯車49は旋回用回転伝達中間歯車50が伝達するときとは逆回転で回転し、この状態で旋回用伝達クラッチ41を入りにすると、旋回用回転伝達軸30は逆転し、旋回内側の車軸24を旋回外側の車軸24に対して所定割合の駆動逆転状態となるスピン旋回させる。
【0016】
しかして、図4は、緩衝用クラッチ40の緩衝用回転変更手段43を油圧シリンダ55によりディスクの接触圧力が変更自在となるように構成したものであり、旋回用伝達クラッチ41を入りにすると、緩衝用クラッチ40は切るようにして、緩衝用クラッチ40の耐久性を低下させないようにしたものである。また、油圧シリンダ55は緩衝用回転変更手段43の操作レバー45または操作レバー45に相当する操作手段あるいは各種センサによる出力信号により接触圧力を変更調節するように構成してもよい。
56はパワステレバー、57はブレーキ緩旋回スピン切替バルブである。
【0017】
また、図5のように、旋回用伝達クラッチ41へ送油後に緩衝用クラッチ40に並列に送油するようにしているから、特別に作動バルブを使用しなくても、旋回用伝達クラッチ41と緩衝用クラッチ40との入り切りを連動させられて、コンパクト、安価にできる。
【0018】
しかして、一部前述の記載と重複するが、走行用油圧式主変速装置2にエンジンからの回転が伝達され、走行用油圧式主変速装置2はこれを変速して入力軸6に伝達し、入力軸6の回転が中間軸15に伝達され、中間軸15の回転が直進系伝達経路Aによりセンターギヤ18から受動歯車20を経て左右サイドクラッチ22を介して左右の車軸24に夫々伝達されると、直進状態となる。
一方で、前記中間軸15の回転はそのまま旋回用回転伝達経路Bの旋回緩衝用回転伝達中間歯車32を回転させ、旋回緩衝用回転伝達中間歯車32の回転が旋回緩衝用回転伝達中間歯車35と旋回緩衝用回転伝達中間軸34と緩衝用回転伝達中間歯車36と緩衝用回転伝達歯車37と伝達され、緩衝用回転伝達歯車37の回転が緩衝用クラッチ40により旋回用回転伝達軸30に伝達され、旋回用回転伝達軸30(旋回用回転伝達経路B)の旋回用出力歯車51に伝達する回転の回転数と、左右サイドクラッチ22が入りのときのサイドクラッチ歯車21(直進系伝達経路A)が旋回用出力歯車51を回転させる回転数とを同期させている。
【0019】
この直進状態から旋回操作すると、旋回内側の車軸24に対応する左右サイドクラッチ22(直進系伝達経路A)が切れ、サイドクラッチ歯車21には旋回用出力歯車51(旋回用回転伝達経路B)を介して左右サイドクラッチ22が回転させているサイドクラッチ歯車21と略同期する回転が伝達され、切替ショックを防止または抑制する。
旋回用回転伝達経路Bの旋回用回転伝達軸30の回転が車軸24に伝達されると、次に、旋回用伝達クラッチ41を入りにし、旋回用伝達クラッチ41により旋回内側の車軸24に所定の駆動回転を伝達して緩旋回を開始する。
この緩旋回の旋回半径は、操作レバーの傾倒角に応じてブレーキ機構54により旋回用回転伝達軸30の回転に制動を与えることにより徐々に小さくなり、旋回用伝達クラッチ41により旋回用回転伝達軸30への回転伝達を切りにし、ブレーキ機構54により完全に停止させると、旋回内側の車軸24を停止させて行うブレーキターンとなる。
また、旋回緩衝用回転伝達中間歯車32を中間軸15に対して摺動させて旋回緩衝用回転伝達中間歯車35との噛み合いを外し、旋回用歯車49と旋回用回転伝達中間歯車50の双方に噛み合せ、旋回用回転伝達中間歯車50は空転し、旋回緩衝用回転伝達中間歯車32が旋回用歯車49を直接駆動回転させるから、旋回用歯車49は旋回用回転伝達中間歯車50が伝達するときとは逆回転で回転し、この状態で旋回用伝達クラッチ41を入りにすると、旋回用回転伝達軸30は逆転し、旋回内側の車軸24を旋回外側の車軸24に対して所定割合の駆動逆転状態となるスピン旋回させる。
【0020】
しかして、図6は、前記旋回用回転伝達経路Bに設けた緩衝用同期手段31の別の実施例を示したものであり、中間軸15の延長部に旋回緩衝用回転伝達中間歯車32を設け、旋回緩衝用回転伝達中間歯車32は旋回緩衝用回転伝達中間軸34に設けた旋回緩衝用回転伝達中間歯車35に噛み合わせ、旋回緩衝用回転伝達中間軸34に別途設けた緩衝用回転伝達中間歯車36を旋回用回転伝達軸30に設けた緩衝用回転伝達歯車37に噛み合わせ、緩衝用回転伝達歯車37は緩衝兼伝達クラッチ60のケーシング61の外周に設ける。
ケーシング61と旋回用回転伝達軸30の夫々にはディスクを接離自在に設けて前記緩衝兼伝達クラッチ60を構成する。62は前記ディスクを接合させるピストンであり、ピストン62を設けたシリンダ室63にはピストン62の移動方向に移動する移動体64を設け、移動体64は操作席に設けた操作レバー45による手動操作でディスク接合方向に移動して、予め緩衝兼伝達クラッチ60を半クラッチ(接合程度は任意)状態にして、緩衝用回転伝達歯車37の回転を旋回用回転伝達軸30に伝達しておく。これにより、サイドクラッチ22を「切り」にして旋回用切替クラッチ52を「入り」にしたとき、緩衝用回転伝達歯車37の回転が移動体64により緩衝兼伝達クラッチ60を半クラッチにさせて回転伝達させている分回転差が減少し、操作に伴うショックを緩衝させられる。
図中、65はポートである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミッションケースの縦断概略図。
【図2】旋回用回転伝達経路部分の拡大図。
【図3】コンバインの操縦部部分の平面図。
【図4】他の実施例の旋回用回転伝達経路部分の拡大図。
【図5】図4の実施例の油圧回路図。
【図6】他の実施例の断面図。
【符号の説明】
1…ミッションケース、2…走行用油圧式主変速装置、3…油圧ポンプ、4…油圧モータ、5…入力プーリ、6…入力軸、7…出力歯車、8…軸、9…副変速入力歯車、10…歯車群、11…カウンタ軸、12…歯車群、15…中間軸、16…中間歯車、17…中間歯車、18…センターギヤ、19…サイドクラッチ軸、20…受動歯車、21…サイドクラッチ歯車、22…左右サイドクラッチ、23…中間歯車、24…車軸、25…歯車、26…バネ、30…旋回用回転伝達軸、31…緩衝用同期手段、32…旋回用回転伝達中間歯車、34…旋回用回転伝達中間軸、35…旋回用回転伝達中間歯車、36…旋回用回転伝達中間歯車、37…緩衝用回転伝達歯車、39…ケーシング、40…緩衝用クラッチ、41…旋回用伝達クラッチ、43…緩衝用回転変更手段、44…シフタ、45…操作レバー、48…ケーシング、49…旋回用歯車、50…旋回用回転伝達中間歯車、51…旋回用出力歯車、52…旋回用切替クラッチ、54…ブレーキ機構、55…油圧シリンダ、56…パワステレバー、57…ブレーキ緩旋回スピン切替バルブ、60…緩衝兼伝達クラッチ、61…ケーシング、62…ピストン、63…シリンダ室、64…移動体、A…直進系伝達経路、B…旋回用回転伝達経路。
Claims (3)
- エンジンからの回転を直進状態で左右の車軸24へ伝達する直進系伝達経路Aと、該直進系伝達経路Aへの回転伝達を入り切りする左右サイドクラッチ22と、前記走行装置の左右の車軸24のうち前記左右サイドクラッチ22を切った旋回内側となる車軸24に旋回用の回転を別途伝達する旋回用回転伝達経路Bとを設け、前記直進系伝達経路Aから車軸24への伝動を左右サイドクラッチ22により切って前記旋回用回転伝達経路Bによる旋回用回転を伝達する際に、この旋回用回転伝達経路Bの回転が前記左右サイドクラッチ22を切ったときの前記直進系伝達経路Aの回転と略同じに同期するように構成した緩衝用同期手段31を前記旋回用回転伝達経路Bに設け、前記緩衝用同期手段31は旋回用回転伝達経路Bの回転を変速可能に構成した走行装置の伝動機構。
- 請求項1において、前記旋回用回転伝達経路Bには、旋回内側となる車軸24を旋回外側となる車軸24に対して所定割合遅く駆動回転させて行う緩旋回および旋回内側となる車軸24を旋回外側となる車軸24に対して所定割合で逆駆動回転させて行うスピン旋回の回転伝達する旋回用伝達クラッチ41と、旋回用回転伝達経路Bに前記直進系伝達経路Aが伝達する回転と同期する回転を伝達する緩衝用クラッチ40と、前記旋回用回転伝達経路Bの回転を停止させるブレーキ機構54とを、前記左右サイドクラッチ22とは別軸の旋回用回転伝達軸30に配置構成した走行装置の伝動機構。
- 請求項2において、前記緩衝用同期手段31の同期用回転を変速する緩衝用回転変更手段43は、操作席に設けた操作手段により操作可能に構成した走行装置の伝動機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002241164A JP2004074999A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 走行装置の伝動機構 |
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JP2002241164A JP2004074999A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 走行装置の伝動機構 |
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JP2004074999A true JP2004074999A (ja) | 2004-03-11 |
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ID=32023743
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JP2002241164A Withdrawn JP2004074999A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 走行装置の伝動機構 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004074999A (ja) |
-
2002
- 2002-08-21 JP JP2002241164A patent/JP2004074999A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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