JP2005299881A - 車両用変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 歯車配列を簡素化でき且つ軸方向寸法を短縮化可能な車両用変速機を提供する。
【解決手段】 機関によりサンギヤ13若しくはリングギヤ16が駆動される遊星歯車組10と、遊星歯車組10の残りの要素を夫々出力軸17およびケース18に選択的に連結する締結手段A〜Dとを備え、締結手段Bにより残りの要素であるリングギヤ16若しくはサンギヤ13をケース18に連結することによりキャリア15から締結手段Cを介して減速された出力を出力軸17に取出す低速モードと、残りの要素夫々を締結手段C、Dを介して出力軸17に連結して減速されない出力を出力軸17に取出す高速モードと、残りの要素であるキャリア15を締結手段Aを介してケース18に連結し、残ったリングギヤ16若しくはサンギヤ13から締結手段Dを介して減速された逆回転の出力を取出す低速後進モードと、を備えるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンのクランクシャフトにトルクコンバータを介在させることなく入力軸を直結し、内蔵する遊星歯車組を利用して所望の変速段を達成する車両用変速機に関し、特に、フォークリフト等の産業車両に好適な車両用変速機に関するものである。
従来からエンジンのクランクシャフトにトルクコンバータを介在させることなく入力軸を直結し、内蔵する遊星歯車組を利用して所望の変速段を達成する車両用変速機は知られている(特許文献1、2参照)。
これは、前後進切換え用遊星歯車組と変速段切換え用遊星歯車組とをシリーズに配列して備え、必要に応じてその後段に高速・低速切換え可能な副変速用歯車組を備えるよう構成している。そして、前後進切換え用遊星歯車組により進行方向が選択操作され、変速段切換え用遊星歯車組と副変速用歯車組との組合せにより多段階の変速段を得るようにしている。
特開昭61−103044号公報 特開平5−223149号公報
しかしながら、上記従来例では、前後進切換え用遊星歯車組と変速段切換え用遊星歯車組との複数の遊星歯車組を配列するものであり、しかも各遊星歯車組が副列構成となっているため、変速機の歯車配列が複雑であるとともに軸方向寸法が長くなる不具合があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、歯車配列を簡素化でき且つ軸方向寸法を短縮化可能な車両用変速機を提供することを目的とする。
本発明は、サンギヤと遊星歯車とこの遊星歯車を保持するキャリアおよびリングギヤとからなり、機関によりサンギヤ若しくはリングギヤが駆動される遊星歯車組と、前記遊星歯車組の残りの要素を夫々出力軸に選択的に連結する締結手段と、前記遊星歯車組の残りの要素を夫々ケースに選択的に連結する締結手段とを備え、前記締結手段により残りの要素であるリングギヤ若しくはサンギヤをケースに連結することによりキャリアから締結手段を介して減速された出力を出力軸に取出す低速モードと、前記残りの要素夫々を締結手段を介して出力軸に連結して減速されない出力を出力軸に取出す高速モードと、前記残りの要素であるキャリアを締結手段を介してケースに連結し、残ったリングギヤ若しくはサンギヤから締結手段を介して減速された逆回転の出力を取出す低速後進モードと、を備えるようにした。
したがって、本発明では、サンギヤと遊星歯車とこの遊星歯車を保持するキャリアおよびリングギヤとからなり、機関によりサンギヤ若しくはリングギヤが駆動される遊星歯車組を備え、締結手段により残りの要素であるリングギヤ若しくはサンギヤをケースに連結することによりキャリアから締結手段を介して減速された出力を出力軸に取出す低速モードと、前記残りの要素夫々を締結手段を介して出力軸に連結して減速されない出力を出力軸に取出す高速モードと、前記残りの要素であるキャリアを締結手段を介してケースに連結し、残ったリングギヤ若しくはサンギヤから締結手段を介して減速された逆回転の出力を取出す低速後進モードと、を備える。このため、従来技術の前後進選択のための遊星歯車組および変速のための遊星歯車組を個別に備えるものでなく、一つの遊星歯車組により前進2段後進1段の変速段を達成させることができ、歯車配列を簡素化でき且つ軸方向寸法を短縮化可能な車両用変速機を提供することができる。
以下、本発明の車両用変速機を各実施形態に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3は、本発明を適用した車両用変速機の第1実施形態を示し、図1は車両用変速機のギヤトレーンのスケルトン図、図2は第1実施例の主変速用遊星歯車組の摩擦係合要素の係合状態および各要素の角速度を示す図、図3は第1実施例の副変速用歯車組も含めた各モードにおける減速比を示す図である。
図1において、車両用変速機は、主変速用遊星歯車組10と副変速用歯車組20とを備え、エンジンの駆動力を主変速用遊星歯車組10に入力し、主変速用遊星歯車組10の出力を副変速用歯車組20に入力し、副変速用歯車組20の出力により図示しない終減速機を駆動するよう構成している。
前記主変速用歯車組10の入力軸11は、PTO入力歯車31を一体に備え、回転振動を吸収するダンパ12を介して図示しないエンジンのクランクシャフトに連結されている。前記PTO入力歯車31(チェーン駆動の場合には、スプロケット)はチェーン若しくはアイドラ歯車32を介して油圧ポンプ等のPTO装置30の駆動歯車33(チェーン駆動の場合には、スプロケット)を駆動するよう構成している。PTO装置30としてポンプが装備される場合には、ポンプより吐出された作動油は、各荷役装置を作動させるのに利用される。
前記主変速用遊星歯車組10は、サンギヤ13、遊星歯車14を保持するキャリア15、および、リングギヤ16とからなる一般的な遊星歯車組で構成しており、コスト的に有利な自動車のものを活用することができ、遊星歯車ユニットそのものを部品として共用してもよい。前記主変速用遊星歯車組10は、その入力軸11をサンギヤ13に連結し、キャリア15とリングギヤ16とは夫々クラッチC、Dを介して出力軸17に独立に連結可能に構成している。また、前記キャリア15とリングギヤ16とは、夫々多板ブレーキA、Bによりケース18に連結して独立に制動可能に構成している。
前記主変速用遊星歯車組10は、前進2段後進1段の変速段を達成するものであり、ブレーキBによりリングギヤ16の回転を固定し、得られるキャリア15の回転をクラッチCを締結して出力軸17に伝達することにより得られる前進低速段と、キャリア15およびリングギヤ16を出力軸17に連結する2つのクラッチC、Dをともに締結することでサンギヤ13、キャリア15およびリングギヤ16の相対回転を止めて入力軸11の回転をそのまま出力軸17に出力する前進高速段と、ブレーキAによりキャリア15の回転を固定し、得られるリングギヤ16の逆回転をクラッチDを締結して出力軸17に伝達することにより得られる後進低速段と、を備える。即ち、リングギヤ16、キャリア15、サンギヤ13の夫々の角速度をωr、ωc、ωsとし、半径をRr、Rc、Rsとし(ただし、ε=Rr/Rs)、サンギヤ13を入力要素とした場合に、図2に示すように、作動する。
即ち、リングギヤ16の回転をブレーキBにより固定(リングギヤ16の角速度ωr=0)すると、キャリア15の角速度は[ωc=ωs/(1+ε)]となり、キャリア15から減速比[1+ε]により得られる減速された「前進減速モード」の回転をクラッチCを締結して出力軸17から出力できる。
また、リングギヤ16とキャリア15を夫々のクラッチC、Dを締結することにより一体に連結(ωr=ωc)すると、リングギヤ16、キャリア15、サンギヤ13の夫々の角速度は[ωr=ωc=ωs]となり、減速比[1]となる「前進高速モード」の回転を出力軸17から出力できる。
さらに、キャリア15の回転をブレーキAにより固定(キャリア15の角速度ωc=0)すると、リングギヤ16の角速度は[ωr=−ωs/ε]となり、リングギヤ16から減速比[−ε]により得られる減速され且つ逆転する回転をクラッチDを締結して出力軸17から「後進モード」として出力できる。
上記実施例では、主変速用遊星歯車組10として、サンギヤ13を入力軸11で回転駆動する場合について説明しているが、図示しないが、例えば、リングギヤ16を入力軸11で回転駆動し、キャリア15またはサンギヤ13の回転を制動したり両者を一体回転させることで得られるサンギヤ13またはキャリア15の回転を出力軸17から出力させるように構成することもできる。
前記副変速用歯車組20は、入力軸21(主変速用遊星歯車組10の出力軸17と一体としてもよい)と出力軸22との間で常時噛合う、例えば、ギヤ比が相違する2組の入出力歯車23、24を備える。ギヤ比が低い入出力歯車24は高速出力用として利用し、ギヤ比が高い入出力歯車23は低速パワー出力用として利用する。前記副変速用歯車組20の各入力歯車23A、24Aと入力軸21との間には、各入力歯車23A、24Aを入力軸21に夫々独立して連結するクラッチパックE、Fを配置し、図示しない切換え弁若しくは圧力制御弁により供給する作動液圧を制御することで選択したクラッチパックE、Fを締結して当該入力歯車23A、24Aを入力軸21に連結するよう構成している。
前記クラッチパックE、Fは、フォークリフト車両等で公知の自動変速機(ATM)用の湿式多板クラッチパックを利用若しくは流用することができ、入力軸21はクラッチパックE、F外周と機械的に連結されて一体で回転している。いずれかのクラッチE、Fを締結すると入力歯車23A、24AがクラッチパックE、F外周と連結されてトルク伝達可能に構成している。湿式多板クラッチE、Fの圧力制御は、フォークリフト等で公知の自動変速機(ATM)用と同等に行う、即ち、単純に必要なクラッチE、FをON−OFF締結する機能に加え、フォークリフトに適用する場合には、クラッチ圧そのものを下降制御(いわゆる、インチング機能)を付加したり、或いは、クラッチ圧そのものを直接的に電子制御することが望ましい。
ここで、高速出力用の入出力歯車24のギヤ比をaとし、低速出力用の入出力歯車23のギヤ比をbとすると、図3に示すように、主変速用遊星歯車組10と組合わせることにより、前進4段後進2段の変速機を得ることができる。即ち、前進側では、減速比[b(1+ε)]の超低速パワーモードと、減速比[b]および[a(1+ε)]の低・中速モードと、減速比[a]の最高速モードとを得ることができ、後進側では、減速比[−bε]の低速モードと、減速比[−aε]の中速モードを得ることができる。
副変速用歯車組20の出力は、直接若しくはプロペラシャフトを介して終減速機のドライブギヤを駆動する。なお、図1においては、副変速用歯車組20の出力軸22から直接出力する形式と、歯車装置28によりオフセットして位置する出力軸22Aに伝達して出力する形式との2タイプについて記載している。これは、図示しない終減速機(F/D)の車両上のレイアウト次第で終減速機のドライブギヤの駆動方向、即ち、前後進方向が逆になるので、逆転用の歯車装置28を設ける場合をも併せて記載している。
以上に説明した車両用変速機においては、一組の主変速用遊星歯車組10により前進2段後進1段の変速段を構成することができ、従来のように、前後進切換え用および変速用に夫々遊星歯車組を用いる場合に比較して、変速機の軸方向寸法を短縮化することができる。
また、主変速用遊星歯車組10による前進2段後進1段の変速段と、副変速用歯車組20による高低2段の変速段との組合せにより、前進4段後進2段の変速段を実現でき、主変速用遊星歯車組10の減速比と副変速用歯車組20の減速比とを組合わせることで、発進時の高減速比から高速走行時の低減速比までのワイドレンジの減速比を得ることができる。
また、従来一般に採用されている自動変速機に対して、トルクコンバータに代えて上記したPTO入力装置31および主変速用遊星歯車組10を図示しないコンバータハウジング内に配置し、従来一般の自動変速機部の前後進切換え部を削減し、自動変速部分(ATM部分)を副変速用歯車組20として利用することで、本実施形態の車両用変速機を構成することができ、ミッションレイアウトの共通化を図ることができる。この場合のATM部分のクラッチ制御部、インチング制御部等バルブの共用化もできる。
また、主変速用遊星歯車組10および副変速用歯車組20は、いずれも、湿式多板式のクラッチC、D、E、FやブレーキA、Bを油圧により締結および解除して変速操作するものであるため、変速操作を自動化することも容易であり、また、締結力の制御にあっても、クラッチC、D、E、FおよびブレーキA、Bの圧力制御すれば可能であり、制御が容易である。
また、マニアル変速機のように、変速動作をマニアル操作することもでき、その場合の発進クラッチ操作も、湿式多板クラッチC、D、E、Fの圧力を制御する図示しないバルブを作動させるだけでよいから、クラッチ踏力を軽くでき、マニアル変速機に必要なクラッチ交換も不要とできる。この場合のシフト操作力についても、同期させるためにある程度の操作力が必要なシンクロ機構がなく、バルブの切換えだけのため、軽い操作力とできる。
図4〜図6は、本実施形態の第2実施例の車両用変速機を示し、主変速用遊星歯車組10と副変速用歯車組20とで構成する変速段(変速モードともいう)を等比数列に配列したものである。即ち、前進変速段(F4、F3、F2、F1)の減速比を、例えば、F4=1、F3=1×S、F2=1×S2、F1=1×S3、のように公比Sを備える等比数列に配列した。また、後進変速段(R2、R1)の減速比を、例えば、R2=−1×S、R1=−1×S2、のように公比Sを備える等比数列に配列した。
具体的には、図4に示すように、変速段F1とF2は、主変速用遊星歯車組10の前進減速モードにより、変速段F3とF4は、主変速用遊星歯車組10の前進高速モードにより、変速段R1とR2は、主変速用遊星歯車組10の後進モードにより、夫々達成するようにし、副変速用歯車組20は、前記変速段F1とF2、F3とF4、R1とR2、の高速段と低速段とを切換えるよう作動させるよう構成する。この場合の副変速用歯車組20の高速側減速比Hと低速側減速比Lとの比(L/H)は公比Sと一致させる一方、主変速用遊星歯車組10のサンギヤ13とリングギヤ16の歯数(半径)比(リングギヤ16/サンギヤ13=ε)を公比Sと一致させる。
このように減速比を配列することにより、変速段F1、F2およびR1のような低速段側ではワイドレシオを持つ大きい減速比とすることができ、変速段F3、F4、および、R2のような高速段側ではクロスレシオを持つ小さい減速比とでき、発進時の高減速比から高速走行時の低減速比までのワイドレンジの減速比とすることができる。
しかも、本実施例では、副変速用歯車組20の高速側減速比Hと低速側減速比Lとの比を「L/H=S」とする一方、主変速用遊星歯車組10のサンギヤ13とリングギヤ16の歯数比(半径比)「リングギヤ16/サンギヤ13=ε」とし、夫々を黄金分割比(外中比)とした。即ち、主変速用遊星歯車組10においては、L/H=S=(1+√5)/2≒1.62若しくはその近傍の数値とし、副変速用歯車組20においては、ε=(1+√5)/2≒1.62、若しくはその近傍の数値としたものである。
この車両用変速機においては、図5に示すように、夫々の変速段(F4、F3、F2、F1)における減速比(F4=1、F3=S、F2=(1+ε)、F1=(1+ε)S)が、公比=1.62、若しくは、その近傍となる等比数列になり、また、後進の変速段(R2、R1)における減速比(R2=−ε、R1=−Sε)も、公比=1.62、若しくはその近傍の数値となる等比数列になる。このため、前進変速段F3と後進変速段R2、および、前進変速段F2と後進変速段R1が等しい減速比とできる。図6は各変速段における主変速用遊星歯車組10および副変速用歯車組20の各要素の速度線図である。
そして、変速段F1は坂道を前進で登る際等で力が欲しいパワーモード(超スローモード)、変速段F4は前進で速い(高速)ことが望まれるスピードモードを、夫々実現することができる。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)サンギヤ13と遊星歯車14とこの遊星歯車14を保持するキャリア15およびリングギヤ16とからなり、機関によりサンギヤ13若しくはリングギヤ16が駆動される遊星歯車組10と、前記遊星歯車組10の残りの要素を夫々出力軸17に選択的に連結する締結手段C、Dと、前記遊星歯車組10の残りの要素を夫々ケース18に選択的に連結する締結手段A、Bとを備え、前記締結手段Bにより残りの要素であるリングギヤ16若しくはサンギヤ13をケース18に連結することによりキャリア15から締結手段Cを介して減速された出力を出力軸17に取出す低速モードと、前記残りの要素夫々を締結手段C、Dを介して出力軸17に連結して減速されない出力を出力軸17に取出す高速モードと、前記残りの要素であるキャリア15を締結手段Aを介してケース18に連結し、残ったリングギヤ16若しくはサンギヤ13から締結手段Dを介して減速された逆回転の出力を取出す低速後進モードと、を備えるようにした。このため、従来技術の前後進選択のための遊星歯車組および変速のための遊星歯車組を個別に備えるものでなく、一つの遊星歯車組10により前進2段後進1段の変速段を達成させることができ、歯車配列を簡素化でき且つ軸方向寸法を短縮化可能な車両用変速機を提供することができる。
(イ)また、サンギヤ13と遊星歯車14とこの遊星歯車14を保持するキャリア15およびリングギヤ16とを備え、機関によりサンギヤ13若しくはリングギヤ16が駆動される主変速用遊星歯車組10と、前記遊星歯車組10の残りの要素を夫々出力軸17に選択的に結合する締結手段C、Dと、前記遊星歯車組10の残りの要素を夫々ケース18に選択的に結合する締結手段A、Bと、前記出力軸17からの出力を複数の変速段に変速して出力する副変速用歯車組20とを備えるものであるため、主変速用遊星歯車組10による前進2段後進1段の変速段と、副変速用歯車組20による複数変速段n(図示例では高低2段)との組合せにより、前進2×n段後進n段(図示例では前進4段後進2段)の変速段を実現でき、主変速用遊星歯車組10の減速比と副変速用歯車組20の減速比とを組合わせることで、発進時の高減速比から高速走行時の低減速比までのワイドレンジの減速比を得ることができる。なお、前後進の決め方を逆、例えば、後進4段前進2段であってもよい。
(ウ)主変速用遊星歯車組10と副変速用歯車組20とで得られる変速段は、その減速比を同一の公比をもって等比数列に配列させているため、低速段側ではワイドレシオを持つ大きい減速比とすることができ、高速段側ではクロスレシオを持つ小さい減速比とでき、発進時の高減速比から高速走行時の低減速比までのワイドレンジの減速比とすることができる。
(エ)公比は、黄金分割比(1+√5)/2若しくはその近傍の数値であり、主変速用遊星歯車組10のリングギヤ16有効径/サンギヤ13有効径および副変速用歯車組20の高速段ギヤ比/低速段ギヤ比を前記公比とするため、得られる変速段を等比数列として、力が欲しいパワーモード(超スローモード)から速い(高速)ことが望まれるスピードモードまでのワイドレンジを実現しつつ、特定の前進変速段F2、F3の減速比と後進変速段R1、R2の減速比とを同一にできる。
(オ)車両用変速機は、主変速用遊星機車組10の機関からの入力要素と機関出力部との間にPTO装置30を駆動する駆動手段31を備えるため、PTO装置30搭載のために機関を改造する必要がなく、機関を選択する自由度を拡大することができる。
(第2実施形態)
図7〜図8は、本発明を適用した車両用変速機の第2実施形態を示し、図7は第1実施例の副変速用歯車組のギヤトレーンを示すスケルトン図、図8は第2実施例の副変速用歯車組のギヤトレーンを示すスケルトン図である。本実施形態においては、副変速用歯車組の公比を前進側と後進側とで相違させるようにしたものである。なお、第1実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図7に示す第1実施例の副変速用歯車組20においては、入出力軸21、22間に高速段である入出力歯車24、25をクラッチパックE、Gと共に複数配置し、一方の高速段の入出力歯車24の歯数比若しくは外径比を変えることにより他方の高速段の入出力歯車25のギヤ比より大きいギヤ比に形成している。そして、一方の入出力歯車24をクラッチパックEにより前進用高速段で作動させ、他方の入出力歯車25をクラッチパックGにより後進用高速段で作動させ、低速段での入出力歯車23は前進および後進ともにクラッチパックFにより作動させるよう構成している。即ち、前進側と後進側とで公比Sを相違させるようにしている。このようにすることにより、前進変速段F3とF4の減速比、および、前進変速段F1とF2の減速比を近づけることができ、産業車両の使用態様に応じて使い勝手を向上させることができる。
逆に、前進変速段F1とF2の減速比、および、前進変速段F3とF4の減速比を離間させる場合には、図示しないが、入出力軸間に低速段である入出力歯車をクラッチパックと共に複数配置し、一方の低速段の入出力歯車の歯数比若しくは外径比を変えることにより他方の低速段のギヤ比より大きいギヤ比に形成する。そして、一方の入出力歯車をクラッチパックにより前進用低速段で作動させ、他方の入出力歯車をクラッチパックにより後進用低速段で作動させ、高速段での入出力歯車は前進および後進ともにクラッチパックにより作動させるよう構成することで達成することができる。
以上のように構成することにより、前進側変速段(F1〜F4)の減速比、および、後進側変速段(R1〜R2)の減速比を微調整することができる。
図8に示す第2実施例の副変速用歯車組20では、第1実施例の高速段側各入力歯車の夫々にクラッチパックE、Gを配置することに代えて、高速段選択用の共通するクラッチパックEと回転方向判別用のワンウェイクラッチ26、27とを利用して構成したものである。高速段選択用のクラッチパックEと低速段選択用のクラッチパックFとは、いずれか一方が作動している場合には他方が非作動状態であり、他方が作動している場合には一方が非作動となるよう制御される。
前記ワンウェイクラッチ26、27は、高速段側入力歯車24A、25Aの夫々に選択する回転方向を異ならせて配置しており、前進高速段の正回転(例えば、右回転)では前進高速段を達成する入出力歯車24での動力伝達を可能とするよう前進用ワンウェイクラッチ26が作動し、後進高速段の逆回転(例えば、左回転)では後進高速段を達成する入出力歯車25での動力伝達を可能とするよう後進用ワンウェイクラッチ27が作動する。即ち、これらのワンウェイクラッチ26、27は、入力軸21Aの回転方向(前進状態と後進状態)を判別して自動的に作動させることができる。
また、エンジンブレーキを作動させる場合には、入力軸21A側の回転数が低下するため、前進状態では前進用ワンウェイクラッチ26での動力伝達が断たれて、代わりに後進用ワンウェイクラッチ27が出力軸22側から入力軸21A側を駆動することでエンジンブレーキ動力を伝達する。また、後進状態では後進用ワンウェイクラッチ27での動力伝達が断たれて、代わりに前進用ワンウェイクラッチ26が出力軸22側から入力軸21A側を駆動することでエンジンブレーキ動力を伝達する。
以上のように構成することにより、第1実施例と同様に、前進側変速段(F1〜F4)の減速比、および、後進側変速段(R1〜R2)の減速比を微調整することができ、また、前後進に応じて公比Sの値を自動的に変更することができる。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)〜(オ)に加えて以下に記載した効果を奏することができる。
(カ)図7に示す第1実施例の副変速用歯車組20では、高速段若しくは低速段の入出力歯車24、25をギヤ比を相違させて複数備え、前記複数の入出力歯車24、25のいずれか一方24を前進変速時に作動させ、残りの他方の入出力歯車25を後進変速時に作動させるため、前進側変速段(F1〜F4)の減速比、および、後進側変速段(R1〜R2)の減速比を微調整することができる。
(キ)図8に示す第2実施例の副変速用歯車組20では、複数の入出力歯車24、25は、回転方向が相違するワンウェイクラッチ26、27により前後進状態に応じて作動状態を切換えるため、第1実施例と同様に、前進側変速段(F1〜F4)の減速比、および、後進側変速段(R1〜R2)の減速比を微調整することができ、また、前後進に応じて公比Sの値を自動的に変更することができる。
(第3実施形態)
図9は、本発明を適用した車両用変速機の第3実施形態を示す各変速モードにおける締結要素の動作状態図である。本実施形態においては、エンジン回転入力を自由状態としつつ車両停止状態とする停止モードを追加したものである。なお、第1、2実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
本実施形態における車両用変速機のギヤトレーンは、図1に示す車両変速機のギヤトレーンと同様に構成しており、図9に示すように、その変速モードとして、車両停止モードを追加した点を第1および第2実施形態に対して新規な構成としている。
前記車両停止モードは、副変速用歯車組20の低速段若しくは高速段の入出力歯車23、24による動力伝達状態を維持した状態とし、主変速用遊星歯車組10のリングギヤ16若しくはキャリア15と出力軸17とを連結するクラッチC、Dを締結し、しかも、出力軸17と連結されているリングギヤ16若しくはキャリア15をブレーキA、Bにより制動するようにしたものである。副変速用歯車組20の動力伝達状態は、低速段であっても高速段であってもよいが、伝達トルク容量が大きい低速段を選択することが望ましい。
図9に示す停止Aモードにおいては、主変速用遊星歯車組10のリングギヤ16を出力軸17に連結するクラッチDと同じくリングギヤ16をケース18に連結するブレーキBとを同時に作動させることにより出力軸17を回転停止状態とし、低速段となっている副変速用歯車組20および図示しない駆動力伝達機構を介して車両を停止状態としている。その際のエンジン回転入力は、サンギヤ13とキャリア15とを自由回転させており、出力軸17には伝達されない空転状態となっている。
図9に示す停止Bモードにおいては、主変速用遊星歯車組10のキャリア15を出力軸17に連結するクラッチCと同じくキャリア15をケース18に連結するブレーキAとを同時に作動させることにより出力軸17を回転停止状態とし、低速段となっている副変速用歯車組20および図示しない駆動力伝達機構を介して車両を停止状態としている。その際のエンジン回転入力は、サンギヤ13、キャリア15で支持している遊星ギヤ14およびリングギヤ16を自由回転させており、出力軸17には伝達されない空転状態となっている。
この停止モードにおいては、ブレーキペダルによることなく車両を停止させておくことができ、坂道でも車両停止状態を維持できることから、アクセルペダルの踏込み等の発進操作に応じて、例えば、前進F1モードにクラッチA〜Dを切換えれば、車両を後退させることなく発進させることができる。具体的には、停止Aモードでの車両停止時には、リングギヤ16と出力軸17とを連結しているクラッチDを開放しつつキャリア15と出力軸17を連結するクラッチCを締結すれば、リングギヤ16・出力軸17間のクラッチD開放による制動力抜けとキャリア15・出力軸17間のクラッチC締結による駆動力立上りとを連携させることができ、制動力抜けが先行することによる車両後退等を防止することができる。
また、前記停止モードは、車両走行中に実行することにより、車両を強制的に停止させることができる。この場合において、副変速用歯車組20の低速段クラッチF、出力軸17とリングギヤ16若しくはキャリア15とを連結するクラッチC、D、および、リングギヤ16若しくはキャリア15をケース18に連結するブレーキA、Bのいずれか若しくは複数のクラッチC〜FおよびブレーキA、Bの締結力を下げて半締結状態とすることで、車両の慣性エネルギを吸収しつつ滑らかに制動することができる。この場合の制動は、ブレーキペダルの踏込みによる制動と併用することで強力な制動力を得ることもできる。
したがって、一般の自動変速機を搭載した車両でブレーキペダルを十分に踏まないままで、変速機を後進状態から前進状態に切換えるような推奨されていない変則的な操作が行われる場合においても、前記した停止モードを経由させることにより車両を制動でき、変則的な操作にもある程度耐えることができ、変則的な操作も可能ならしめることができる。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)〜(オ)に加えて、以下に記載する効果を奏することができる。
(ク)車両用変速機は、副変速用歯車組20のいずれかの変速段による動力伝達状態を維持しつつ、主変速用遊星歯車組10の機関により直接駆動される要素を除くいずれか一つの要素を出力軸17とケース18とに夫々連結する締結手段A〜Dの締結力を調整することにより車両を制動または停止させる停止モードを備えるため、エンジンからの入力により遊星歯車組10を空転させつつ、各締結手段A〜Fの締結力を調整することで車両の慣性エネルギを吸収しつつ滑らかに制動でき、停止後は坂道であっても後退することなく停止させることができ、発進にあたっては、停止モードのための締結手段A〜Fの開放による制動力抜けと発進のための締結手段A〜Fによる駆動力立上りとを連携させることができ、制動力抜けが先行することによる車両後退等を防止することができる。しかも、ブレーキペダルを十分に踏まないままで、変速機を後進状態から前進状態に切換えるような変則的な操作が行われても、停止モードにより車両を制動でき、且つ変則的な操作にもある程度耐えることができる。
本発明の一実施形態を示す車両用変速機のギヤトレーンのスケルトン図。 同じく第1実施例の主変速用遊星歯車組の摩擦係合要素の係合状態および各要素の角速度を示す図。 第1実施例の副変速用歯車組も含めた各モードにおける減速比を示す図。 第2実施例の変速モードと摩擦係合要素の係合状態を示す図。 第2実施例の変速段と減速比の関係を示す図。 第2実施例の各要素の速度線図。 本発明の第2実施形態の車両用変速機の第1実施例を示す副変速用歯車組のギヤトレーンのスケルトン図。 本発明の第2実施形態の車両用変速機の第2実施例を示す副変速用歯車組のギヤトレーンのスケルトン図。 本発明の第3実施形態の車両用変速機の変速モードと摩擦係合要素の係合状態を示す図。
符号の説明
A〜G 締結手段としてのクラッチ、ブレーキ
10 主変速用遊星歯車組、遊星歯車組
11、21 入力軸
13 サンギヤ
15 キャリア
16 リングギヤ
17、22 出力軸
20 副変速用歯車組
23〜25 入出力歯車
26、27 ワンウェイクラッチ
30 PTO装置
31 PTO駆動手段

Claims (8)

  1. サンギヤと遊星歯車とこの遊星歯車を保持するキャリアおよびリングギヤとを備え、機関によりサンギヤ若しくはリングギヤが駆動される遊星歯車組と、
    前記遊星歯車組の残りの要素を夫々出力軸に選択的に連結する締結手段と、
    前記遊星歯車組の残りの要素を夫々ケースに選択的に連結する締結手段と、を備え、
    前記締結手段により残りの要素であるリングギヤ若しくはサンギヤをケースに連結することによりキャリアから締結手段を介して減速された出力を出力軸に取出す低速モードと、
    前記残りの要素夫々を締結手段を介して出力軸に連結して減速されない出力を出力軸に取出す高速モードと、
    前記残りの要素であるキャリアを締結手段を介してケースに連結し、残ったリングギヤ若しくはサンギヤから締結手段を介して減速された逆回転の出力を取出す低速後進モードと、を備えることを特徴とする車両用変速機。
  2. サンギヤと遊星歯車とこの遊星歯車を保持するキャリアおよびリングギヤとを備え、機関によりサンギヤ若しくはリングギヤが駆動される主変速用遊星歯車組と、
    前記遊星歯車組の残りの要素を夫々出力軸に選択的に結合する締結手段と、
    前記遊星歯車組の残りの要素を夫々ケースに選択的に結合する締結手段と、
    前記出力軸からの出力を複数の変速段に変速して出力する副変速用歯車組とを備えることを特徴とする車両用変速機。
  3. 前記主変速用遊星歯車組と副変速用歯車組とで得られる変速段は、その減速比を同一の公比をもって等比数列に配列させていることを特徴とする請求項2に記載の車両用変速機。
  4. 前記公比は、黄金分割比(1+√5)/2若しくはその近傍の数値であり、主変速用遊星歯車組のリングギヤ有効径/サンギヤ有効径および副変速用歯車組の高速段ギヤ比/低速段ギヤ比を前記公比とすることを特徴とする請求項3に記載の車両用変速機。
  5. 前記副変速用歯車組は、高速段若しくは低速段の入出力歯車をギヤ比を相違させて複数備え、前記複数の入出力歯車のいずれか一方を前進変速時に作動させ、残りの他方の入出力歯車を後進変速時に作動させることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一つに記載の車両用変速機。
  6. 前記複数の入出力歯車は、回転方向が相違するワンウェイクラッチにより前後進状態に応じて作動状態を切換えることを特徴とする請求項5に記載の車両用変速機。
  7. 前記車両用変速機は、副変速用歯車組のいずれかの変速段による動力伝達状態を維持しつつ、主変速用遊星歯車組の機関により直接駆動される要素を除くいずれか一つの要素を出力軸とケースとに夫々連結する締結手段の締結力を調整することにより車両を制動または停止させる停止モードを備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の車両用変速機。
  8. 前記車両用変速機は、主変速用遊星機車組の機関からの入力要素と機関出力部との間にPTO装置を駆動する駆動手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の車両用変速機。
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JP2010071353A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Shinjo Jidosha Kk 歯車式多段変速機
CN107902428A (zh) * 2017-11-06 2018-04-13 江阴大地装备股份有限公司 桥式刮板取料机的整机驱动装置

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