JP2004074654A - 成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法及びプログラム - Google Patents

成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2004074654A
JP2004074654A JP2002239766A JP2002239766A JP2004074654A JP 2004074654 A JP2004074654 A JP 2004074654A JP 2002239766 A JP2002239766 A JP 2002239766A JP 2002239766 A JP2002239766 A JP 2002239766A JP 2004074654 A JP2004074654 A JP 2004074654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
read
file
barycentric coordinate
coordinate point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002239766A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3970127B2 (ja
Inventor
Takashi Kurokawa
黒川 隆志
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2002239766A priority Critical patent/JP3970127B2/ja
Publication of JP2004074654A publication Critical patent/JP2004074654A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3970127B2 publication Critical patent/JP3970127B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】樹脂の流動性解析を行うソフトウェアから出力されたデータを汎用性の高い有限要素法解析ソフトウェアで利用可能な形式に変換すること。
【解決手段】樹脂流動解析結果をコンター図形式で記述したファイルを読み込むS1、流動解析結果ファイルのコンタースケールから色調段階データテーブルを作成して保持するS2、要素の重心座標点を記述したファイルから1要素分の重心座標点データを読み込むS3、重心座標点の周辺座標点における色調段階をコンター図から読み取るS4、周辺座標点の色調段階を比較して重心座標点の樹脂の流動方向を算出して出力するS5、未読込みの重心座標点のデータが存在するか否かを判断し、読み込まれていないデータが存在する場合には、その重心座標点についてS3からS5までを実行し、そのようなデータが存在しない場合には処理を終了するS6の処理を実行する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する分野】
本発明は、成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体パッケージなどの射出成形品の成形シミュレーションは、成形材料の物理的特性や金型形状、射出成形プロセスにおける金型温度分布、温度変化などを考慮して行われる。具体的には、例えば有限要素法解析ソフトウェアをインストールしたコンピュータに対して、解析対象となる射出成形品の形状に関する3次元CADデータや、金型形状に関する3次元CADデータ、金型の温度分布、樹脂の充填速度、あるいは成形材料、つまり樹脂の流動性に関するデータなどの各種データを入力する。なお、樹脂の流動性に関するデータは、樹脂の流動性の解析を行うことのできるソフトウェアを用いて事前に作成しておく必要がある。そして、当該コンピュータは、入力されたデータから、モデルの形状の各要素、つまり細分化された射出成形品の各領域に生じるひけ、反り、収縮などを算出し、算出した結果を射出成形品の全体的な変形を把握できるような画像情報などにして出力する。
【0003】
ところで、汎用性の高い有限要素法解析ソフトウェアの中には、射出成形品の成形シミュレーションに適していないものが多い。すなわち、射出成形品の成形シミュレーションに行うためには、上述のように樹脂の流動性に関するデータが必要になる。このデータは、樹脂を成形された樹脂がどちらの方向に流動するかを示すものであり、具体的には、解析対象となるモデルを各要素の流動方向(角度)として記述したCSV形式などのデータベースファイルである。しかしながら、樹脂の流動性等を解析する解析用ソフトウェアは、このようなデータベースファイルを出力できない場合がある。したがって、データベースファイルを出力できない場合には、高価な科学計算用ソフトウェアによってデータベースファイルを作成する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記の課題を解決するために、樹脂の流動性解析を行うソフトウェアから出力されたデータを汎用性の高い有限要素法解析ソフトウェアで利用可能な形式に変換することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、本発明は、射出成形品の形状に基づいて複数の座標点を含む要素毎に分割されたシミュレーション用モデルを用いて成形シミュレーション用データベースファイルを生成する成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法において、前記モデルにおける樹脂の流動解析結果をコンター図形式で記述した流動解析結果ファイルを演算装置に読み込む第1の工程と、前記流動解析結果ファイルのコンタースケールに係るデータに基づいて色調段階データテーブルを作成し、この色調段階データテーブルを記憶装置に保持する第2の工程と、前記モデルにおける各要素の重心座標点を記述した重心座標ファイルから、1要素分の重心座標点のデータを前記演算装置に読み込む第3の工程と、読み込まれた前記重心座標点のデータに基づいて前記重心座標点の複数の周辺座標点を設定し、前記流動解析結果ファイルのコンター図からこれらの周辺座標点における色調段階を読み取る第4の工程と、読み取られた複数の前記周辺座標点における色調段階を前記記憶装置に保持された前記色調段階データテーブルに基づいて相互に比較し、比較結果から読み込まれた前記重心座標点を含む要素における樹脂の流動方向を算出し、算出結果を所定形式のデータとして出力する第5の工程と、前記演算装置に読み込まれていない前記重心座標ファイルの重心座標点のデータが存在するか否かを判断し、読み込まれていない重心座標点のデータが存在する場合には、読み込まれていない重心座標点について前記第3の工程から第5の工程までを実行し、読み込まれていない重心座標点のデータが存在しない場合には、処理を終了する第6の工程を有することを特徴とするものとした。
【0006】
したがって、本発明の成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法によれば、解析用ソフトウェアから出力された樹脂の流動解析結果をコンター図形式で記述したファイルを利用して、有限要素法解析ソフトウェアに入力可能なファイルを作成できる。よって、有限要素法解析ソフトウェアを用いて射出成形品の成形シミュレーションを行う際に、解析用ソフトウェアが出力したファイルを利用することができるようになり、科学計算用ソフトウェアを別途用意する必要がなくなる。
【0007】
また、本発明は、射出成形品の形状に基づいて複数の座標点を含む要素毎に分割されたシミュレーション用モデルを用いて成形シミュレーション用データベースファイルを生成する成形シミュレーション用データベースファイルの生成プログラムにおいて、前記モデルにおける樹脂の流動解析結果をコンター図形式で記述した流動解析結果ファイルを演算装置に読み込む第1の手順と、前記流動解析結果ファイルのコンタースケールに係るデータに基づいて色調段階データテーブルを作成し、この色調段階データテーブルを記憶装置に保持する第2の手順と、前記モデルにおける各要素の重心座標点を記述した重心座標ファイルから、1要素分の重心座標点のデータを前記演算装置に読み込む第3の手順と、読み込まれた前記重心座標点のデータに基づいて前記重心座標点の複数の周辺座標点を設定し、前記流動解析結果ファイルのコンター図からこれらの周辺座標点における色調段階を読み取る第4の手順と、読み取られた複数の前記周辺座標点における色調段階を前記記憶装置に保持された前記色調段階データテーブルに基づいて相互に比較し、比較結果から読み込まれた前記重心座標点を含む要素における樹脂の流動方向を算出し、算出結果を所定形式のデータとして出力する第5の手順と、前記演算装置に読み込まれていない前記重心座標ファイルの重心座標点のデータが存在するか否かを判断し、読み込まれていない重心座標点のデータが存在する場合には、読み込まれていない重心座標点について前記第3の工程から第5の工程までを実行し、読み込まれていない重心座標点のデータが存在しない場合には、処理を終了する第6の手順を有することを特徴とするものとした。
【0008】
したがって、本発明の成形シミュレーション用データベースファイルの生成プログラムによれば、上述の成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法における場合と同様に、解析用ソフトウェアが出力したファイルを利用することができるようになり、科学計算用ソフトウェアを別途用意する必要がなくなる。
【0009】
さらに、本発明は、射出成形品の形状に基づいて複数の座標点を含む要素毎に分割されたシミュレーション用モデルを用いて成形シミュレーション用データベースファイルを生成する成形シミュレーション用データベースファイルの生成プログラムにおいて、前記モデルにおける樹脂の流動解析結果をコンター図形式で記述した流動解析結果ファイルを演算装置に読み込む第1の手順と、前記流動解析結果ファイルのコンタースケールに係るデータに基づいて色調段階データテーブルを作成し、この色調段階データテーブルを記憶装置に保持する第2の手順と、前記モデルにおける各要素の重心座標点を記述した重心座標ファイルから、1要素分の重心座標点のデータを前記演算装置に読み込む第3の手順と、読み込まれた前記重心座標点のデータに基づいて前記重心座標点の複数の周辺座標点を設定し、前記流動解析結果ファイルのコンター図からこれらの周辺座標点における色調段階を読み取る第4の手順と、読み取られた複数の前記周辺座標点における色調段階を前記記憶装置に保持された前記色調段階データテーブルに基づいて相互に比較し、比較結果から読み込まれた前記重心座標点を含む要素における樹脂の流動方向を算出し、算出結果を前記記憶装置に保持する第5の手順と、前記演算装置に読み込まれていない前記重心座標ファイルの重心座標点のデータが存在するか否かを判断し、読み込まれていない重心座標点のデータが存在する場合には、読み込まれていない重心座標点について前記第3の工程から第5の工程までを実行し、読み込まれていない重心座標点のデータが存在しない場合には、前記記憶装置に保持されたすべての要素における樹脂の流動方向のデータを所定形式のファイルとして出力する第6の手順を有することを特徴とするものとした。
【0010】
したがって、本発明によれば、上述の成形シミュレーション用データベースファイルの生成プログラムと同様の作用が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態に係る成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法及びプログラムを図面に基づいて詳細に説明する。この成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法は、成形される樹脂の流動解析結果をコンター図形式で記述したファイルと、成形シミュレーション用モデルの形状を小領域に分割している要素の重心点の座標データをCSV形式で記述したファイルから、成形シミュレーション用モデルの各要素における樹脂の流動方向(角度)をCSV形式のファイルとして出力するものであり、コンピュータ上で実行されるものである。なお、本発明の実施の形態に係る成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法によって得られたファイルは、有限要素法解析ソフトウェアに読み込まれて、成形品の反りなどを予測するための成形シミュレーションに供される。また、本発明の実施の形態に係る成形シミュレーション用データベースファイルの生成プログラムは、この成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法を実行するものである。
【0012】
ここで、この成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法を実行するためのコンピュータの一例について述べる。図10は、本発明の実施の形態に係る成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法を実行するためのコンピュータの一例の構成図である。図10において、30はコンピュータ、31はCPU、32はROM、33はRAM、34はキーボード、35はFDドライブ、36はディスプレイ、37はネットワーク・インタフェース、38はバスを示す。コンピュータ10は、CPU31、ROM32、RAM33、キーボード34、FDドライブ35、ディスプレイ36、ネットワーク・インタフェース37、HDドライブ38を有し、これらがバス39で接続されている。また、ネットワーク・インタフェース37を介してLANに接続されている。なお、図10に示したものは一例にすぎず、この成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法を実行可能であれば他の構成であっても良い。
【0013】
また、本発明の実施の形態に係る成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法を実行するためには、あらかじめ流動解析可能なソフトウェアで、成形に利用する樹脂を解析対象モデルの形状に成形するときに、樹脂がどのように流動するのか解析し、その解析結果をコンター図形式で記述したファイル(BMPファイル)として出力しておく必要がある。図2は、コンター図形式で記述された画像ファイルの説明図である。また、図3は、コンタースケールと色調段階テーブルの関係を示す説明図である。なお、図2及び図3において、11はコンター図、12はコンタースケール、13は色調段階テーブルを示す。また、これらの図の図形中に記載されたパターンは、本来色調として表されているものである。
【0014】
コンター図11の色調は、樹脂の流動を時系列的に表したものであり、樹脂成形時における時間の経過をコンタースケール12から読み取ることができる。すなわち、コンタースケール12は、上端の色調から下端の色調に向かう、つまり色調段階が高くなるにつれて時間が経過して行くことを示している。したがって、樹脂は、コンタースケール12の上端の色調から下端の色調に向かって流動していることになる。そして、後述するように、コンタースケール12から色調段階テーブル13が作成されて、図10のRAM33に保持される。
【0015】
さらに、本発明の実施の形態に係る成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法を実行するために、3DCADソフトウェアなどで、解析対象モデルの形状に係るCADデータから、このモデルの各要素における重心の座標データをCSV形式で記述したファイルとして出力しておく必要がある。図4は、成形モデルの要素と重心座標データの説明図である。図4において、15は要素、16は重心点、24はモデルの一部領域を示す。すなわち、解析対象となるモデルの形状を小領域に分割した要素15の重心点16の座標データが必要となる。なお、以下の説明において述べるファイルは、それぞれFDに記録されているものとする。
【0016】
図1は、本発明の実施の形態に係る成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法の一例を示すフロー図である。S1に示すように、コンピュータ10において、上述の樹脂の解析結果をコンター図形式で記述したファイルを図10のFDドライブ35を介して読み込む。次に、S2に示すように、コンピュータ10においてコンター図の色調段階の分析を可能とするために、コンタースケール12から色調段階テーブル13を作成して図10のRAM33に保持する。
【0017】
そして、S3に示すように、FDドライブ35を介して重心点16の座標データをCSV形式で記述したファイルから重心点16の座標データを読み込む。次に、S4に示すように、重心点16における樹脂の流動方向を算出する。ここで、この流動方向の算出方法について詳しく述べる。図5は、成形モデルの1つの要素の重心点とコンター図との関係を示す説明図である。図5において、23はコンター図の一部領域を示す。また、図6は、重心点を中心とする同心円の設定例を示す断面図である。図6において、17は重心点を中心とする円A、18は重心点を中心とする円Bを示す。さらに、図7は、樹脂の流動方向を決定する方法の説明図であり、(a)は調査点の色調段階から円ごとの樹脂の流動方向を決定する方法を示し、(b)は重心点における樹脂の流動方向を決定する方法を示している。図7において、19a〜pは調査点、20は円A上のポイントに基づく流動方向、21は円B上のポイントに基づく流動方向、22は算出された流動方向を示す。また、図8は、コンター図上における樹脂の流動方向を示す説明図である。
【0018】
図5に示すように、重心点16の周辺には様々な色調段階の領域が存在しており、重心点16における樹脂の流動方向を算出するためには、周辺領域の色調段階を調べ、さらに調べた色調段階を相互に比較する必要がある。そこで、図6に示すように、まず重心点16を中心とし、異なる半径を持つ円を2つ設定する。そして、図7(a)に示すように、重心点を中心とする円A17と、重心点を中心とする円B18とに、それぞれ8つの色調段階の調査点19a〜h、19i〜pを設定する。
【0019】
次に、コンター図11のそれぞれの調査点に対応する色調を読み取り、読み取った色調が色調段階テーブル13のどの色調に当てはまるか調べる。そして、これらの円において各調査点の色調段階を相互に比較し、もっとも色調段階の低いものと、もっとも色調段階の高いものを決定する。例えば、図7(a)に示した例では、重心点を中心とする円A17においては調査点19eの色調段階が最高で、調査点19aの色調段階が最低であり、重心点を中心とする円B18においては調査点19iの色調段階が最低で、調査点19mの色調段階が最高である。上述のように、樹脂は、低い色調段階の領域から高い色調段階の領域へ流れている。したがって、重心点を中心とする円A17では、円A上のポイントに基づく流動方向20の方向へ樹脂が流動していると見なすことができる。同様に、重心点を中心とする円B18では、円B上のポイントに基づく流動方向21の方向へ流動していると言える。
【0020】
さらに、図7(b)に示すように、重心点16における樹脂の流動方向をより精確に算出するために、円A上のポイントに基づく流動方向20に示される方向と、円B上のポイントに基づく流動方向21の方向との中間の方向を算出する。そして、算出された流動方向22を図8の重心点16における流動方向とする。なお、所定の方向に対する角度として記述される。以上がS4における詳細な処理手順である。
【0021】
なお、以上の例においては、重心点を中心とする円を2つ設定するものとしたが、樹脂の流動方向をさらに精確に算出するために、重心点の近傍の範囲において3つあるいは4つ以上設定することが好ましい。また、これらの円上の調査点も、8つ以上、例えば、32個あるいは64個くらい設定することが好ましい。
【0022】
図1に戻って、S5に示すように、算出された流動方向22として示した流動方向に係るデータを外部へ出力するために、このデータをCSV形式のファイルとしてFDドライブ35を介してFDに書き込む。次に、S6に示すように、CSV形式で記述したファイルから読み込まれていない重心点の座標データがあるか否かを判断する。そして、読み込まれていない重心点の座標データがある場合には、その座標データに対してS3からS5の処理を行う。また、読み込まれていない重心点の座標データがない場合には、すべての処理を終了する。なお、成形シミュレーション用データベースファイルの生成プログラムに関しては、以上の処理手順をC言語などによってコーディングすることによって実現される。
【0023】
ところで、S5及びS6までの処理については、上述の処理手順に限られるものではなく、図9に示すS15からS17に示す処理手順に置き換えてもよい。図9は、本発明の実施の形態に係る成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法の変形例を示すフロー図である。すなわち、図10に示す方法においては、S15において、算出された流動方向22をFDに書き込まずに、いったんRAM33などに保持しておく。次に、S16においてS6と同じ判断を行う。そして、読み込まれていない重心点の座標データがない場合には、S17に示すように、RAM33などに保持したすべての流動方向に係るデータを一気にFDに書き込んでもよい。この処理手順の場合、RAM33などのメモリの容量が相当程度大きくないと実行できないが、FDへの書き込みが1回のみとなり、FDへの書き込み時間の短縮化が図れる。
【0024】
また、以上のS6またはS17に示す処理に続けて、有限要素法解析ソフトウェアへ流動方向に係るデータと、別途用意した3次元CADデータや成形条件に関するデータを渡して、有限要素法解析ソフトウェアに予測される反り等の算出を開始させる処理手順を加えてもよい。さらに、S3において読み込まれるモデルの各要素における重心の座標データファイルは、CSV形式以外のデータベースファイルであってもよい。くわえて、S5において出力される流動方向に係るデータは、必要に応じてCSV形式以外のデータベースファイルとして出力されてもよい。また、以上の処理手順を実行させるためのインターフェースは、Webブラウザ上で簡単に実行できるように、HTMLをベースに作成することも可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、射出成形品の形状に基づいて複数の座標点を含む要素毎に分割されたシミュレーション用モデルを用いて成形シミュレーション用データベースファイルを生成する成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法において、前記モデルにおける樹脂の流動解析結果をコンター図形式で記述した流動解析結果ファイルを演算装置に読み込む第1の工程と、前記流動解析結果ファイルのコンタースケールに係るデータに基づいて色調段階データテーブルを作成し、この色調段階データテーブルを記憶装置に保持する第2の工程と、前記モデルにおける各要素の重心座標点を記述した重心座標ファイルから、1要素分の重心座標点のデータを前記演算装置に読み込む第3の工程と、読み込まれた前記重心座標点のデータに基づいて前記重心座標点の複数の周辺座標点を設定し、前記流動解析結果ファイルのコンター図からこれらの周辺座標点における色調段階を読み取る第4の工程と、読み取られた複数の前記周辺座標点における色調段階を相互に比較し、比較結果から読み込まれた前記重心座標点を含む要素における樹脂の流動方向を算出し、算出結果を所定形式のデータとして出力する第5の工程と、前記演算装置に読み込まれていない前記重心座標ファイルの重心座標点のデータが存在するか否かを判断し、読み込まれていない重心座標点のデータが存在する場合には、読み込まれていない重心座標点について前記第3の工程から第5の工程までを実行し、読み込まれていない重心座標点のデータが存在しない場合には、処理を終了する第6の工程を有する構成にしたので、コンター図形式による流動解析結果データから成形シミュレーション用データベースファイルを作成できる。したがって、高価な科学計算用ソフトウェアの導入が不要となり、射出成型品の反り等を予測するシミュレーション作業を簡便に行うことが可能になる。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法の一例を示すフロー図である。
【図2】コンター図形式で記述された画像ファイルの説明図である。
【図3】コンタースケールと色調段階テーブルの関係を示す説明図である。
【図4】成形モデルの要素と重心座標データの説明図である。
【図5】成形モデルの1つの要素の重心点とコンター図との関係を示す説明図である。
【図6】重心点を中心とする同心円の設定例を示す断面図である。
【図7】樹脂の流動方向を決定する方法の説明図である。
【図8】コンター図上における樹脂の流動方向を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法の変形例を示すフロー図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法を実行するためのコンピュータの一例の構成図である。
【符号の簡単な説明】
11 コンター図
12 コンタースケール
13 色調段階テーブル
14 重心座標データ
15 要素
16 重心点
17 重心点を中心とする円A
18 重心点を中心とする円B
20 円A上のポイントに基づく流動方向
21 円B上のポイントに基づく流動方向
22 算出された流動方向
23 コンター図の一部領域
24 モデルの一部領域
30 コンピュータ
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 キーボード
35 FDドライブ
36 ディスプレイ
37 ネットワーク・インタフェース
38 HDドライブ
39 バス

Claims (3)

  1. 射出成形品の形状に基づいて複数の座標点を含む要素毎に分割されたシミュレーション用モデルを用いて成形シミュレーション用データベースファイルを生成する成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法において、
    前記モデルにおける樹脂の流動解析結果をコンター図形式で記述した流動解析結果ファイルを演算装置に読み込む第1の工程と、
    前記流動解析結果ファイルのコンタースケールに係るデータに基づいて色調段階データテーブルを作成し、この色調段階データテーブルを記憶装置に保持する第2の工程と、
    前記モデルにおける各要素の重心座標点を記述した重心座標ファイルから、1要素分の重心座標点のデータを前記演算装置に読み込む第3の工程と、
    読み込まれた前記重心座標点のデータに基づいて前記重心座標点の複数の周辺座標点を設定し、前記流動解析結果ファイルのコンター図からこれらの周辺座標点における色調段階を読み取る第4の工程と、
    読み取られた複数の前記周辺座標点における色調段階を前記記憶装置に保持された前記色調段階データテーブルに基づいて相互に比較し、比較結果から読み込まれた前記重心座標点を含む要素における樹脂の流動方向を算出し、算出結果を所定形式のデータとして出力する第5の工程と、
    前記演算装置に読み込まれていない前記重心座標ファイルの重心座標点のデータが存在するか否かを判断し、読み込まれていない重心座標点のデータが存在する場合には、読み込まれていない重心座標点について前記第3の工程から前記第5の工程までを実行し、読み込まれていない重心座標点のデータが存在しない場合には、処理を終了する第6の工程を有することを特徴とする成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法。
  2. 射出成形品の形状に基づいて複数の座標点を含む要素毎に分割されたシミュレーション用モデルを用いて成形シミュレーション用データベースファイルを生成する成形シミュレーション用データベースファイルの生成プログラムにおいて、
    前記モデルにおける樹脂の流動解析結果をコンター図形式で記述した流動解析結果ファイルを演算装置に読み込む第1の手順と、
    前記流動解析結果ファイルのコンタースケールに係るデータに基づいて色調段階データテーブルを作成し、この色調段階データテーブルを記憶装置に保持する第2の手順と、
    前記モデルにおける各要素の重心座標点を記述した重心座標ファイルから、1要素分の重心座標点のデータを前記演算装置に読み込む第3の手順と、
    読み込まれた前記重心座標点のデータに基づいて前記重心座標点の複数の周辺座標点を設定し、前記流動解析結果ファイルのコンター図からこれらの周辺座標点における色調段階を読み取る第4の手順と、
    読み取られた複数の前記周辺座標点における色調段階を前記記憶装置に保持された前記色調段階データテーブルに基づいて相互に比較し、比較結果から読み込まれた前記重心座標点を含む要素における樹脂の流動方向を算出し、算出結果を所定形式のデータとして出力する第5の手順と、
    前記演算装置に読み込まれていない前記重心座標ファイルの重心座標点のデータが存在するか否かを判断し、読み込まれていない重心座標点のデータが存在する場合には、読み込まれていない重心座標点について前記第3の工程から前記第5の工程までを実行し、読み込まれていない重心座標点のデータが存在しない場合には、処理を終了する第6の手順を有することを特徴とする成形シミュレーション用データベースファイルの生成プログラム。
  3. 射出成形品の形状に基づいて複数の座標点を含む要素毎に分割されたシミュレーション用モデルを用いて成形シミュレーション用データベースファイルを生成する成形シミュレーション用データベースファイルの生成プログラムにおいて、
    前記モデルにおける樹脂の流動解析結果をコンター図形式で記述した流動解析結果ファイルを演算装置に読み込む第1の手順と、
    前記流動解析結果ファイルのコンタースケールに係るデータに基づいて色調段階データテーブルを作成し、この色調段階データテーブルを記憶装置に保持する第2の手順と、
    前記モデルにおける各要素の重心座標点を記述した重心座標ファイルから、1要素分の重心座標点のデータを前記演算装置に読み込む第3の手順と、
    読み込まれた前記重心座標点のデータに基づいて前記重心座標点の複数の周辺座標点を設定し、前記流動解析結果ファイルのコンター図からこれらの周辺座標点における色調段階を読み取る第4の手順と、
    読み取られた複数の前記周辺座標点における色調段階を前記記憶装置に保持された前記色調段階データテーブルに基づいて相互に比較し、比較結果から読み込まれた前記重心座標点を含む要素における樹脂の流動方向を算出し、算出結果を前記記憶装置に保持する第5の手順と、
    前記演算装置に読み込まれていない前記重心座標ファイルの重心座標点のデータが存在するか否かを判断し、読み込まれていない重心座標点のデータが存在する場合には、読み込まれていない重心座標点について前記第3の工程から前記第5の工程までを実行し、読み込まれていない重心座標点のデータが存在しない場合には、前記記憶装置に保持されたすべての要素における樹脂の流動方向のデータを所定形式のファイルとして出力する第6の手順を有することを特徴とする成形シミュレーション用データベースファイルの生成プログラム。
JP2002239766A 2002-08-20 2002-08-20 成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法及びプログラム Expired - Fee Related JP3970127B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002239766A JP3970127B2 (ja) 2002-08-20 2002-08-20 成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002239766A JP3970127B2 (ja) 2002-08-20 2002-08-20 成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004074654A true JP2004074654A (ja) 2004-03-11
JP3970127B2 JP3970127B2 (ja) 2007-09-05

Family

ID=32022768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002239766A Expired - Fee Related JP3970127B2 (ja) 2002-08-20 2002-08-20 成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3970127B2 (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05334401A (ja) * 1992-05-29 1993-12-17 Sony Corp 立体画像処理装置
JPH0724893A (ja) * 1993-05-26 1995-01-27 Toray Ind Inc 射出成形品に於けるフローマークの発生予測評価方法
JPH07225851A (ja) * 1994-02-08 1995-08-22 Toshin Kogyo:Kk 図形文字処理装置
JPH09295121A (ja) * 1996-04-30 1997-11-18 Hitachi Ltd 射出材料の境界欠陥の発生予測方法及びその装置
JPH10138308A (ja) * 1996-11-08 1998-05-26 Honda Motor Co Ltd 樹脂成形品の品質予測方法
JP2000355033A (ja) * 1999-04-13 2000-12-26 Fanuc Ltd 成形条件作成方法、装置、媒体及び成形機
JP2001290846A (ja) * 2000-04-07 2001-10-19 Sekisui Chem Co Ltd Cae解析システム
JP2001293748A (ja) * 2000-04-11 2001-10-23 Canon Inc 射出成形プロセスシミュレーション装置および形状精度予測方法
JP2002041325A (ja) * 2000-07-31 2002-02-08 Konica Corp シミュレーションシステム、シミュレーション方法及び記録媒体
JP2002052560A (ja) * 2000-08-10 2002-02-19 Toray Ind Inc 射出成形品製造パラメータ決定支援システム
JP2002192589A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Toray Ind Inc 射出成形品の設計パラメータ決定方法およびその装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05334401A (ja) * 1992-05-29 1993-12-17 Sony Corp 立体画像処理装置
JPH0724893A (ja) * 1993-05-26 1995-01-27 Toray Ind Inc 射出成形品に於けるフローマークの発生予測評価方法
JPH07225851A (ja) * 1994-02-08 1995-08-22 Toshin Kogyo:Kk 図形文字処理装置
JPH09295121A (ja) * 1996-04-30 1997-11-18 Hitachi Ltd 射出材料の境界欠陥の発生予測方法及びその装置
JPH10138308A (ja) * 1996-11-08 1998-05-26 Honda Motor Co Ltd 樹脂成形品の品質予測方法
JP2000355033A (ja) * 1999-04-13 2000-12-26 Fanuc Ltd 成形条件作成方法、装置、媒体及び成形機
JP2001290846A (ja) * 2000-04-07 2001-10-19 Sekisui Chem Co Ltd Cae解析システム
JP2001293748A (ja) * 2000-04-11 2001-10-23 Canon Inc 射出成形プロセスシミュレーション装置および形状精度予測方法
JP2002041325A (ja) * 2000-07-31 2002-02-08 Konica Corp シミュレーションシステム、シミュレーション方法及び記録媒体
JP2002052560A (ja) * 2000-08-10 2002-02-19 Toray Ind Inc 射出成形品製造パラメータ決定支援システム
JP2002192589A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Toray Ind Inc 射出成形品の設計パラメータ決定方法およびその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3970127B2 (ja) 2007-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9704293B2 (en) Finite element mesh customisation
JP6724267B1 (ja) 学習装置、推論装置、学習モデルの生成方法及び推論方法
US20100036646A1 (en) Analytical model preparation method, and simulation system method for predicting molding failure
JP4592471B2 (ja) 射出成型品の形状予測方法、形状予測装置、形状予測プログラム及び記憶媒体
JP5872324B2 (ja) メッシュ生成装置
JPH07306887A (ja) 集積チップパッケージモデル化装置並びに操作方法
JP6949415B2 (ja) 金型cadモデルデータ作成装置及び金型cadモデルデータ作成方法
JP2007229784A (ja) プレス金型修正形状データの作成方法
JP2016198997A (ja) コンピュータ支援の樹脂挙動解析装置
JP3970127B2 (ja) 成形シミュレーション用データベースファイルの生成方法及びプログラム
JP6203787B2 (ja) コンピュータ支援の樹脂挙動解析装置
JP4540702B2 (ja) データ変換器、流動解析器、構造解析器、データ変換プログラム、流動解析プログラム、構造解析プログラム及びデータ変換方法
JP2020087446A (ja) 樹脂成形解析方法、プログラムおよび記録媒体
US20040122635A1 (en) Conversion check device, conversion check method, and portable storage medium therefor
JP4032755B2 (ja) 成型シミュレーション方法、成型シミュレーション装置及び成型シミュレーションプログラム並びに当該成型シミュレーションプログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記録媒体
JPH10128817A (ja) 成形品の変形シミュレーション方法及び最適モデル決定方法
JP6096001B2 (ja) 構造解析装置
Huang et al. Handling orientation and aspect ratio of modules in electrostatics-based large scale fixed-outline floorplanning
JP2010039977A (ja) 解析モデル作成方法
KR20220010516A (ko) 검사 장치, 검사 방법 및 검사 프로그램, 그리고 학습 장치, 학습 방법 및 학습 프로그램
JP2021094562A (ja) 鋳造品の鋳巣発生予測方法
JPH11272735A (ja) 電子デバイス強度評価用有限要素法解析モデル作成方法、電子デバイス強度評価方法、評価装置
JP2002052560A (ja) 射出成形品製造パラメータ決定支援システム
JP2014203195A (ja) 設計支援装置
JP5889077B2 (ja) 成形品収縮変形予測装置、成形品収縮変形予測方法及び成形品収縮変形予測プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees