JP2002192589A - 射出成形品の設計パラメータ決定方法およびその装置 - Google Patents
射出成形品の設計パラメータ決定方法およびその装置Info
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Abstract
易に設定することを可能にする射出成形品の設計パラメ
ータ決定方法および装置を提供する。 【解決手段】 成形品の形状および成形条件に関する設
計パラメータ、設計パラメータの制約条件、ウェルド形
成位置に関する目的関数、ウェルド形成位置が適正とな
る場合の目的関数の目的条件をそれぞれ設定すると共
に、成形品の形状を複数の微小要素に分割した計算用モ
デルを作成し、成形条件および計算用モデルを用いた目
的関数の解析値の算出と、設計パラメータの変更とを、
ウェルド形成位置が適正であると判定されるまで繰り返
す。
Description
パラメータ決定方法、射出成形品の設計パラメータ決定
装置、射出成形品の製造方法、前記設計パラメータ決定
方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを含
むソフトウエアおよびそれを記憶したコンピュータ読み
取り可能な記憶媒体に関する。
は強度、外観に問題を発生させるウェルド(溶融した樹
脂の出会い部分にできる境界線)を適正に配置すること
が重要である。従来、ウェルドを希望位置へ配置するに
は、実際の試作か、シミュレーションによる仮想試作を
繰り返し行い、ランナー・ゲート径、ランナー配置、ゲ
ート位置、成形品肉厚、成形品形状などの設計パラメー
タを調整していた。
作と比較して試行錯誤がコンピュータ上で可能になるこ
とが大きな利点である。しかしながら、シミュレーショ
ンでも実際の試作と変わらず設計パラメータの調整は人
が行っており、繰り返しから得られた結果からもとのパ
ラメータが最適な成形品の形状や成形条件であるか否か
の判断は、結局、技術者の勘と経験に頼っているのが現
状である。また、荷重付加時の応力集中部からウェルド
を何cm外す、外観上目立たない非常に狭い範囲にウェ
ルド位置を移動するといった精度を要求される場合、こ
れらを満たす設計パラメータの探索には大きな時間とコ
ストがかかり、熟練者と初心者でその差が大きく出てし
まう。さらに変更する設計パラメータが多数で、同時に
複数のウェルド位置を移動するような場合は、手動での
探索は困難であった。
成形品のウェルド位置を所望の位置に容易に設定するこ
とを可能にする射出成形品の設計パラメータ決定方法、
射出成形品の設計パラメータ決定装置、射出成形品の製
造方法、前記設計パラメータ決定方法をコンピュータに
実行させるためのプログラムを含むソフトウエアおよび
それを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を
提供することにある。
めに、本発明の射出成形品の設計パラメータ決定方法
は、ウェルド部を有する射出成形品の設計パラメータ決
定方法であって、(1)前記成形品の形状および成形条
件に関する設計パラメータを設定する設計パラメータ設
定工程と、(2)設計パラメータの制約条件を設定する
制約条件設定工程と、(3)ウェルド形成位置に関する
目的関数を設定する目的関数設定工程と、(4)ウェル
ド形成位置が適正となる場合の目的関数の目的条件を設
定する目的条件設定工程と、(5)前記成形品の形状を
複数の微小要素に分割した計算用モデルを作成する計算
用モデル作成工程と、(6)前記成形条件および計算用
モデルを用いて、目的関数の解析値を算出する流動解析
工程と、(7)前記目的条件および前記解析値に基づい
てウェルド形成位置の適否を判定する判定工程と、
(8)ウェルドが所望する位置で形成されていない場合
に、設計パラメータを制約条件の範囲内で変更する設計
パラメータ制御工程と、を含み、前記判定工程において
ウェルド形成位置が適正であると判定されるまで少なく
とも前記(6)〜(8)の各工程を繰り返すことを特徴
とするものである。
合に、前記判定工程においてウェルド形成位置が適正で
あると判定されるまで少なくとも前記(5)〜(8)の
各工程を繰り返すことを特徴とするものである。
タ決定装置は、ウェルド部を有する射出成形品の設計パ
ラメータ決定装置であって、(1)前記成形品の形状お
よび成形条件に関する設計パラメータを設定する設計パ
ラメータ設定手段と、(2)設計パラメータの制約条件
を設定する制約条件設定手段と、(3)ウェルド形成位
置に関する目的関数を設定する目的関数設定手段と、
(4)ウェルド形成位置が適正となる場合の目的関数の
目的条件を設定する目的条件設定手段と、(5)前記成
形品の形状を複数の微小要素に分割した計算用モデルを
作成する計算用モデル作成手段と、(6)前記成形条件
および計算用モデルを用いて、目的関数の解析値を算出
する流動解析手段と、(7)前記目的条件および前記解
析値に基づいてウェルド形成位置の適否を判定する判定
手段と、(8)ウェルドが所望する位置で形成されてい
ない場合に、設計パラメータを制約条件の範囲内で変更
する設計パラメータ制御手段と、を含み、前記判定手段
においてウェルド形成位置が適正であると判定されるま
で少なくとも前記(6)〜(8)の各手段の実行を繰り
返すことを特徴とするものである。
合に、前記判定手段においてウェルド形成位置が適正で
あると判定されるまで少なくとも前記(5)〜(8)の
各手段の実行を繰り返すことを特徴とするものである。
樹脂流動先端同士が接触する座標、樹脂流動先端の流速
ベクトル会合角が所定の値の範囲内にある座標、樹脂流
動先端の会合角が所定の値の範囲内にある座標、充填時
間が所定の値の範囲内にある座標、所望するウェルド位
置における樹脂流動先端の流速ベクトル会合角、所望す
るウェルド位置における樹脂流動先端の会合角、充填時
間のうち少なくとも1つを利用することができる。
の流れが出会う部分における流動先端流速ベクトルや樹
脂流動先端座標から会合角を計算し、この角度が小さい
所にウェルドが発生するとしている。仮に会合角を評価
値として最適化計算を行う場合、ウェルドが発生してい
るであろう会合角の小さい部分の座標を読み取り、その
座標を所望する位置に近づける設計パラメータを探索す
ることになる。ここで、シミュレーションを行う場合に
は、成形品や金型の形状を微小な要素に分割して計算用
モデルを作成するが、複雑な形状の場合は、いびつな形
状の要素が発生しやすい。会合角は要素形状への依存性
があり、場合によっては流れが会合していない位置でも
会合角が小さく算出される場合がある。よって、設計パ
ラメータを変えた後の評価において、会合角が小さい部
分のどれが注目しているウェルドの移動後なのか判定が
困難な場合がある。また、所望するウェルド位置におい
て、会合角を直接評価値として採用しそれを最小となる
ように設計パラメータを最適化する方法もある。しか
し、この方法では設計パラメータを変化させても、所望
する位置直近にウェルドが近づかない限り会合角が変化
しないという不連続さから、最適化技術で最適値を得る
ことが容易でない場合がある。よって、それらの問題が
発生しない充填時間を目的関数として利用することが好
ましい。
る樹脂の種類、充填時間、射出圧力、樹脂温度、金型温
度、ゲート点数、ゲート径、ゲート位置、ランナー径、
ランナー位置、スプルー位置、成形品形状、金型冷却管
配置に関する情報を含むことが好ましい。
た射出成形品の設計パラメータ決定方法により設計パラ
メータを決定し、該設計パラメータにより射出成形品を
製造することを特徴とするものである。
射出成形品の設計パラメータ決定方法をコンピュータに
実行させるためのプログラムを含むものである。
な記憶媒体は、上述した射出成形品の設計パラメータ決
定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記憶したものである。
パラメータ決定装置の好ましい実施形態について添付の
図面を用いて説明する。
置を与える射出成形品の設計パラメータ決定装置のハー
ドウェア構成を示す図である。コンピュータ1には補助
記憶装置2、入力装置3および表示装置4が接続されて
いる。コンピュータ1のメモリ上には計算用モデル作成
ソフト5(計算用モデル作成手段)、最適化ソフト6、
流動解析ソフト7(流動解析手段)が記憶されている。
61は、オペレータの入力操作により、最適化計算する
射出成形品の成形条件、形状等の設計パラメータを設定
し、そのデータを補助記憶装置2に格納する。
は、オペレータの入力操作により、設計パラメータの制
約条件を設定し、そのデータを補助記憶装置2に格納す
る。
は、オペレータの入力操作により、ウェルドが所望する
位置で形成されていることを判定できる目的関数を設定
し、そのデータを補助記憶装置2に格納する。
は、オペレータの入力操作により、ウェルド形成位置が
適正となる場合における目的関数の目的条件を設定し、
そのデータを補助記憶装置2に格納する。
の形状を微小な要素に分割した計算用モデルを作成し、
そのデータを補助記憶装置2に格納する。
用モデルを用いて、目的関数の解析値を算出する。
件および解析値に基づいて、ウェルドが所望する位置で
形成されているか否かを判定する。
66は、ウェルドが所望する位置で形成されていない場
合に、設計パラメータを制約条件の範囲内で変更する。
最適化手法から計算された設計パラメータを内部のラン
ダムアクセスメモリ(RAM)に読み込み解析を行い、
目的関数が任意の範囲内に収まりウェルド形成位置が適
正であると判断されるまで繰り返し行う最適化計算を実
行する。
示される。必要に応じて最適化条件を変更して再び最適
化計算を行うことができる。また、最適化計算結果の出
力は、別途用意したプリンタ装置に対して行っても良
く、補助記憶装置2に格納しても良い。
置の動作を説明する。ここで、図2のフローチャートは
本発明のウェルド位置制御のために最適化計算を実行す
る際の手順と大筋で合致するように配列されているが、
実行順を規定するものではなく、実状に応じた手順で実
行することができる。
次元的または三次元的な形状を作成し、微小な要素に分
割して計算用モデルを作成する。ここで、微小な要素と
は、図3(a)〜(e)に示すように棒要素101、三
角形要素102、四角形要素103、四面体要素10
4、六面体要素105などの形状をした計算の空間的な
単位となる要素である。各要素の頂点は、節点と呼ばれ
る。この計算用モデル作成作業には、汎用の計算用モデ
ル作成ソフト(例えば、MSC社製PATRAN)を用
いることができる。
ータを入力して設計パラメータ入力ファイルを作る。こ
の初期設計パラメータは類似した成形品で用いられてい
るような常識的なものであることが好ましい。パラメー
タとしては、例えば樹脂の種類、充填時間、射出圧力、
樹脂温度、金型温度、ゲート点数、ゲート径、ゲート位
置、ランナー径、ランナー位置、スプルー位置、成形品
形状、金型冷却管配置がある。これら全てを含んでいる
必要はないが一般的にその方が好ましい。
出成形の流動解析ソフトウェアとのリンクを行い、最適
化計算条件の設定を行う。最適化技術は、制約条件下で
目的の条件を最も満足するような設計パラメータを、コ
ンピュータにより自動的に求める技術であり、例えば局
所勾配を利用して最適解となる極小、極大点を探索する
2次計画法(最適化の手法、茨木俊秀ら、共立出版発
行)、生物の進化過程をまねて、再生、交差、突然変異
という過程を繰り返しながら最適な解を探索する遺伝的
アルゴリズム(遺伝的アルゴリズムと最適化、三宮信夫
ら、朝倉書店発行)などがある。流動解析ソフトウェア
としては、射出成形シミュレーション(例えば東レ株式
会社製TIMON)を用いることができる。最適化ソル
バーと射出成形シミュレーションとのリンク、最適化計
算条件の設定、最適化計算には汎用最適化ソフト(例え
ば Engineous社製iSIGHT)を用いることができ
る。
を選択する。設計パラメータはそれが変化することによ
り金型内の樹脂流動状態が変化してウェルド位置が変わ
るものを選択することが好ましい。
0で選択した設計パラメータの変化可能な範囲、即ち、
制約条件を設定する。
位置に関する目的関数を設定する。この目的関数とし
て、例えば、所望するウェルド位置における充填時間を
選択する。会合する樹脂の速度が略同じ場合は、所望す
るウェルド位置から等距離で、かつウェルド位置を挟む
関係にある2つ以上の位置における充填時間の差の絶対
値や分散を選択しても良い。また、樹脂流動先端同士が
接触する座標、樹脂流動先端の流速ベクトル会合角が所
定の値の範囲内にある座標、樹脂流動先端の会合角が所
定の値の範囲内にある座標、充填時間が所定の値の範囲
内にある座標、所望するウェルド位置における樹脂流動
先端の流速ベクトル会合角、所望するウェルド位置にお
ける樹脂流動先端の会合角を選択しても良い。
図4に示すように、合流しようとする樹脂流動先端
R1 ,R2 における流速ベクトルV1 ,V2 により形成
される角度αである。一方、樹脂流動先端の会合角と
は、同じく図4に示すように、合流しようとする樹脂流
動先端R1 ,R2 により形成される角度βである。
目的条件を設定する。ステップS600で目的関数の変
数に座標を選択した場合は、その座標と所望するウェル
ド形成位置との距離を最小に、会合角を選択した場合
は、所望するウェルド形成位置での会合角を最小に、充
填時間を選択した場合は所望するウェルド形成位置での
充填時間を最大にというような目的条件を設定する。
よって目的条件を最も満たす設計パラメータを探索する
最適化計算を開始する。
ュレーションを実行する。
条件、回数を満たすまで計算を繰り返す等の収束条件を
満たしているか判定する。
において数値理論に基づいて設計パラメータを変更す
る。ここで、計算用モデルの変更が必要ない場合、その
まま再度ステップS900を行う。ゲート点数、ゲート
位置、成形品形状の変更に伴って計算用モデルの変更が
必要である場合、ステップS1200において、計算用
モデルを変更した後、即ち、新たな計算用モデルを作成
した後に、再度ステップS900を行う。
おいて最適設計パラメータが得られる。
を使用したが、二次元的な計算用モデルを用いても良
い。
パラメータ決定装置は、コンピュータおよびこれにロー
ドされたソフトウェアによって実現されている。かかる
ソフトウェアは、フロッピー(登録商標)ディスク、C
D−ROM等の有形記憶媒体または有線もしくは無線の
ネットワーク等の電送線路を通じて流通される。
図5に示すような枠型射出成形品Xの設計パラメータを
決定した。ここでは、初期設計パラメータにおけるウェ
ルド位置W1 ,W2 をそれぞれW1 ’,W2 ’に移動す
るようなゲートG1 〜G3の径を設計パラメータとす
る。
算用モデル作成ソフト(MSC社製PATRAN)で射
出成形品Xの形状を作成し、複数の要素に分割すること
によって図5のような計算用モデルを構築した。
計パラメータ(使用材料:ナイロン樹脂、材料射出温
度:280℃、型温度:80℃、材料射出時間:1sec
、ゲートG1 〜G3 の径:G1 =5.0(mm) 、G2 =5.0
(mm) 、G3 =5.0(mm) )を入力して設計パラメータ入
力ファイルを作成した。
適化ソフト上に設計パラメータ入力ファイルを読み込
み、設計パラメータの書き換えを可能にした。さらに最
適化手法は遺伝的アルゴリズムを選択した。続いて、ス
テップS400において設計パラメータとしてゲートG
1 〜G3 の径を選択し、流動解析ソフト(東レ株式会社
製TIMON)の設計パラメータ入力ファイル内のゲー
トG1 〜G3 の径を書き換えることとした。続いて、ス
テップS500において制約条件を、ゲートG1〜G3
の径の変化可能な範囲である3〜8(mm)に設定した。続
いて、ステップS600においてウェルドの希望位置付
近にある節点O1 〜O3 での充填時間を、射出成形シミ
ュレーションの流動解析結果ファイルから目的関数とし
て読み込むこととした。続いて、ステップS700にお
いて節点O1 における充填時間を最大化し、節点O2 と
節点O3 の充填時間の差の絶対値を最小化することを目
的条件として設定した。
適化ソフト( Engineous社製iSIGHT)により最適
化計算を開始した。
析ソフトによる射出成形シミュレーションを行った。
において遺伝的アルゴリズムの理論に基づいて、設計パ
ラメータを変化させ、設定回数まで前述の流動解析ソフ
トによる射出成形シミュレーションを繰り返した。今回
は計算用モデルの変更は必要ないためステップS120
0の工程は省略した。
ップS900の最適化計算の結果から、ウェルド位置が
W1 ’,W2 ’となるゲートG1 〜G3 の径、G1 =4.
5(mm) 、G2 =2.8(mm) 、G3 =7.3(mm) を得た。
更して最適化計算を行った。この場合、手順の違いは目
的関数が会合角になる部分のみである。その結果とし
て、充填時間を目的関数とした場合と略同様のゲートG
1 〜G3 の径、G1 =4.5(mm)、G2 =2.7(mm) 、G3
=7.3(mm) を得た。
形品の形状および成形条件に関する設計パラメータ、該
設計パラメータの制約条件、ウェルド形成位置に関する
目的関数、ウェルド形成位置が適正となる場合の目的関
数の目的条件をそれぞれ設定すると共に、成形品の形状
を複数の微小要素に分割した計算用モデルを作成し、成
形条件および計算用モデルを用いた目的関数の解析値の
算出と、設計パラメータの変更とを、ウェルド形成位置
が適正であると判定されるまで繰り返すので、ウェルド
が所望する位置となる射出成形品の設計パラメータを安
定して精度良く自動的に計算することができる。
ラメータ決定装置のハードウェア構成を示すブロック図
である。
の一例を示すフローチャートである。
Claims (10)
- 【請求項1】 ウェルド部を有する射出成形品の設計パ
ラメータ決定方法であって、(1)前記成形品の形状お
よび成形条件に関する設計パラメータを設定する設計パ
ラメータ設定工程と、(2)設計パラメータの制約条件
を設定する制約条件設定工程と、(3)ウェルド形成位
置に関する目的関数を設定する目的関数設定工程と、
(4)ウェルド形成位置が適正となる場合の目的関数の
目的条件を設定する目的条件設定工程と、(5)前記成
形品の形状を複数の微小要素に分割した計算用モデルを
作成する計算用モデル作成工程と、(6)前記成形条件
および計算用モデルを用いて、目的関数の解析値を算出
する流動解析工程と、(7)前記目的条件および前記解
析値に基づいてウェルド形成位置の適否を判定する判定
工程と、(8)ウェルドが所望する位置で形成されてい
ない場合に、設計パラメータを制約条件の範囲内で変更
する設計パラメータ制御工程と、を含み、前記判定工程
においてウェルド形成位置が適正であると判定されるま
で少なくとも前記(6)〜(8)の各工程を繰り返すこ
とを特徴とする射出成形品の設計パラメータ決定方法。 - 【請求項2】 前記計算用モデルの変更が必要な場合
に、前記判定工程においてウェルド形成位置が適正であ
ると判定されるまで少なくとも前記(5)〜(8)の各
工程を繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の射出
成形品の設計パラメータ決定方法。 - 【請求項3】 前記目的関数として、樹脂流動先端同士
が接触する座標、樹脂流動先端の流速ベクトル会合角が
所定の値の範囲内にある座標、樹脂流動先端の会合角が
所定の値の範囲内にある座標、充填時間が所定の値の範
囲内にある座標、所望するウェルド位置における樹脂流
動先端の流速ベクトル会合角、所望するウェルド位置に
おける樹脂流動先端の会合角、充填時間のうち少なくと
も1つを利用することを特徴とする請求項1に記載の射
出成形品の設計パラメータ決定方法。 - 【請求項4】 前記目的関数として、少なくとも充填時
間を利用することを特徴とする請求項1に記載の射出成
形品の設計パラメータ決定方法。 - 【請求項5】 前記設計パラメータは、少なくとも使用
する樹脂の種類、充填時間、射出圧力、樹脂温度、金型
温度、ゲート点数、ゲート径、ゲート位置、ランナー
径、ランナー位置、スプルー位置、成形品形状、金型冷
却管配置に関する情報を含むことを特徴とする請求項
1、2、3または4に記載の射出成形品の設計パラメー
タ決定方法。 - 【請求項6】 ウェルド部を有する射出成形品の設計パ
ラメータ決定装置であって、(1)前記成形品の形状お
よび成形条件に関する設計パラメータを設定する設計パ
ラメータ設定手段と、(2)設計パラメータの制約条件
を設定する制約条件設定手段と、(3)ウェルド形成位
置に関する目的関数を設定する目的関数設定手段と、
(4)ウェルド形成位置が適正となる場合の目的関数の
目的条件を設定する目的条件設定手段と、(5)前記成
形品の形状を複数の微小要素に分割した計算用モデルを
作成する計算用モデル作成手段と、(6)前記成形条件
および計算用モデルを用いて、目的関数の解析値を算出
する流動解析手段と、(7)前記目的条件および前記解
析値に基づいてウェルド形成位置の適否を判定する判定
手段と、(8)ウェルドが所望する位置で形成されてい
ない場合に、設計パラメータを制約条件の範囲内で変更
する設計パラメータ制御手段と、を含み、前記判定手段
においてウェルド形成位置が適正であると判定されるま
で少なくとも前記(6)〜(8)の各手段の実行を繰り
返すことを特徴とする射出成形品の設計パラメータ決定
装置。 - 【請求項7】 前記計算用モデルの変更が必要な場合
に、前記判定手段においてウェルド形成位置が適正であ
ると判定されるまで少なくとも前記(5)〜(8)の各
手段の実行を繰り返すことを特徴とする請求項6に記載
の射出成形品の設計パラメータ決定装置。 - 【請求項8】 請求項1〜5のいずれかに記載の射出成
形品の設計パラメータ決定方法により設計パラメータを
決定し、該設計パラメータにより射出成形品を製造する
ことを特徴とする射出成形品の製造方法。 - 【請求項9】 請求項1〜5のいずれかに記載の射出成
形品の設計パラメータ決定方法をコンピュータに実行さ
せるためのプログラムを含むソフトウエア。 - 【請求項10】 請求項1〜5のいずれかに記載の射出
成形品の設計パラメータ決定方法をコンピュータに実行
させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取
り可能な記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000397960A JP2002192589A (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | 射出成形品の設計パラメータ決定方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002192589A true JP2002192589A (ja) | 2002-07-10 |
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ID=18863016
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JP2000397960A Pending JP2002192589A (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | 射出成形品の設計パラメータ決定方法およびその装置 |
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