JP2004071878A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入出力端子数>UA数の場合に、マクロセルのセル幅を増加させることなく、入出力端子をマクロセル内に配置することが可能な半導体集積回路装置を得ること。
【解決手段】金属配線のピッチと同じ間隔の複数の垂直グリッドX1〜X5を有する層と、垂直グリッドX1〜X5と直交する方向に金属配線のピッチと同じ間隔の複数の水平グリッドY1〜Y5を有する層とによって形成される配線格子上に、辺の長さが垂直および水平グリッドの間隔の整数倍の長さを有する矩形状のマクロセルを、その辺が垂直および水平グリッド上に位置しないように配置すると共に、配線格子点上に入出力端子を配置して、配線が行われた半導体集積回路装置において、マクロセル1は、マクロセル1に配置される入出力端子の数が、マクロセル1内を通過する垂直グリッドX1〜X5の数よりも多い場合に、同一の垂直グリッドの配線格子点上に複数の入出力端子を配置する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体集積回路装置に関し、特にセルベース方式の設計において半導体基本素子のセル幅を増加させることなく使用する基本素子の入出力端子を配置した半導体集積回路装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、半導体集積技術の進歩に伴って大規模集積回路がさらに大型化される傾向にある。大規模集積回路の大型化につれて、その製造コストを低減することはその製造期間を短縮することと同様に重要な問題となっている。製造コストの低減に大きく寄与する具体的方法の一つとして、チップコストの抑制が挙げられるが、これはASIC(Application Specific IC)のCADの支援による自動設計の一つであるセルベース方式の設計によって、セルの面積縮小および配置配線効率の向上を図ることによって実現される。
【0003】
大規模集積回路に使用されるCMOS素子には、インバータ、ナンドゲート、ノアゲートおよびその他各種の論理素子が存在しており、セルベース方式の設計では、これらの素子を単位セルとして機能ごとにセルレイアウトがなされたマクロセル(この明細書では、半導体基本素子ともいう)が予め用意されている。そして、このマクロセルに関するパターン情報や入出力端子情報がセルライブラリとして登録される。
【0004】
図7は、マクロセルの配置例を示している。図7には、Y軸と平行に伸びるグリッド(以下、垂直グリッドという)X1〜X6が所定の間隔で配置されており、また、X軸と平行に伸びるグリッド(以下、水平グリッドという)Y1〜Y5も同様に所定の間隔で配置されている。そして、これらの互いに直交する垂直グリッドX1〜X6と水平グリッドY1〜Y5によって、配線格子が形成される。
マクロセル101は、その辺がこれらの垂直グリッドX1〜X6と水平グリッドY1〜Y5と重ならないように配置されている。なお、この図7において、102は単位セルを表している。
【0005】
セルベース方式の設計で使用するマクロセルにおいて、配線格子をベースにした自動配置配線装置(以下、チャネル型という)によってレイアウトが作成される場合では、通常、垂直グリッドは垂直方向の金属配線(以下、配線という)のピッチを採用し、水平グリッドは水平方向の配線ピッチを採用している。例えば、垂直方向の配線を第2層AL配線(以下、2ALという)で行い、水平方向の配線を第1層AL配線(以下、1ALという)で行う場合に、たとえば、2ALのピッチが3μmであり、1ALのピッチが2μmである場合には、X軸方向のグリッドの間隔、すなわち隣り合う垂直グリッドの間隔を3μmとし、Y軸方向のグリッドの間隔、すなわち隣り合う水平グリッドの間隔を2μmとしていた。
【0006】
また、チャネル型の自動配置配線装置では、このような配線格子上に配置されるマクロセル101のY軸方向の寸法(以下、セル高という)と、そのX軸方向の寸法(以下、セル幅という)が重要な値となっている。すなわち、配置配線を効率的に行うために、マクロセル101のセル幅は、垂直方向に使用する配線ピッチの整数倍になっており、マクロセル101のセル高は、水平方向に使用する配線ピッチの整数倍になっている。そして、マクロセル101内では、入出力端子A〜Fがこの格子点(垂直方向の配線と水平方向の配線との交点)に配置される。なお、この明細書では、Y軸と平行に伸びる配線X1〜X6のピッチ、すなわちX軸上における隣合う配線X1〜X6同士の間隔を、1単位セル幅(以下、1UAという)と呼ぶ。
【0007】
ここで、自動配置配線装置の配線を行う手順について説明する。自動配置配線装置は、まず、垂直グリッドX1〜X6と水平グリッドY1〜Y5によって形成される配線格子上にマクロセル101の配置を行う。つづいて、配置されたマクロセルとマクロセルとの隙間に配線通過領域として、1UAの活性トランジスタ領域を持たないセル(以下、フィードセルという)を挿入してセル列を作成し概略配線を行う。つぎに、オーバフローや混雑度を基に、詳細配線を実施するか否かを、自動配置配線装置を操作する人間が判断し、場合によっては修正が行われる。そして、その結果に基づいて詳細配線が行われ、配線処理が終了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような配線処理において、マクロセル101の入出力端子は、垂直グリッドX1〜X6と、水平グリッドY1〜Y5との交点に配置されるが、通常、入出力端子の総数が少ない場合には、「入出力端子数≦UA数」となる。この場合には、配置されたマクロセルのセル幅を増加させることなく、入出力端子を該マクロセル内に配置することが可能である。しかし、入出力端子の総数が多い場合には、「入出力端子数>UA数」となる場合が生じる。この場合には、従来は、マクロセル101のセル幅を増加させることによって、その増加させた部分を通過する垂直グリッドの格子点上に入出力端子を配置していた。例えば、図8に示すように、最初に設計したマクロセル101’が、垂直グリッドX1〜X5と水平グリッドY1〜Y5との格子点を含むように配置されたものであり、このマクロセル101’に配置される入出力端子A〜Fの数が6である場合を想定する。この場合、図8に示されるように、マクロセル101’内を通過する垂直グリッドの数が5本であるので、入出力端子数(=6)>UA数(=5)となる。そこで、従来の設計では、図7に示すように、最初に設計したマクロセル101’よりも1UA(=6−5)分のセル幅だけ広げたマクロセル101として、入出力端子A〜Fを配置していた。そのため、セル幅を増加させたマクロセル101内には、トランジスタの活性領域がまったく存在しないにもかかわらず、入出力端子を配置する目的のためだけに、マクロセルを1UA以上広げなければならないという問題点があった。
【0009】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、セルベース方式の設計において使用するマクロセルの入出力端子の配置に関し、入出力端子数>UA数となる場合に、マクロセルのセル幅を増加させることなく、入出力端子をマクロセル内に配置することが可能な半導体集積回路装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明にかかる半導体集積回路装置は、金属配線のピッチと一致する間隔をおいて平行に伸びる複数の垂直グリッドを有する層と、前記垂直グリッドと直交する方向に金属配線のピッチと一致する間隔をおいて平行に伸びる複数の水平グリッドを有する前記垂直グリッドの層とは異なる層とによって形成される配線格子上に、2組の辺の長さがそれぞれ前記垂直および水平グリッドの間隔の整数倍の長さを有する矩形状の半導体基本素子を、その辺が前記垂直および水平グリッド上に位置しないように配置すると共に、前記半導体基本素子内の前記垂直グリッドと水平グリッドとが交わる配線格子点上に入出力端子を配置して、配線が行われた半導体集積回路装置において、前記半導体基本素子は、前記半導体基本素子に配置される入出力端子の数が、前記半導体基本素子内を通過する垂直グリッドの数よりも多い場合に、同一の垂直グリッドの配線格子点上に複数の入出力端子を配置することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、半導体基本素子に配置される入出力端子の数が、半導体基本素子内を通過する垂直グリッドの数よりも多い場合に、半導体基本素子には、同一の垂直グリッドの配線格子点上に複数の入出力端子が配置される。
【0012】
つぎの発明にかかる半導体集積回路装置は、上記の発明において、前記複数の入出力端子を配置した垂直グリッドは、前記半導体基本素子内の最も外側を通過する垂直グリッドであることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、半導体基本素子内の最も外側を通過する垂直グリッドに、複数の入出力端子が配置される。
【0014】
つぎの発明にかかる半導体集積回路装置は、上記の発明において、前記半導体集積回路装置の複数の入出力端子を有する垂直グリッドの側に第2の半導体基本素子が隣接して配置され、前記第2の半導体基本素子内の前記半導体集積回路装置と隣接する側の最も外側の垂直グリッドを使用して、前記半導体集積回路装置の垂直グリッドの複数の入出力端子の配線を行うことを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、半導体集積回路装置の複数の入出力端子を有する垂直グリッドの側に隣接して配置された第2の半導体基本素子内の半導体集積回路装置と隣接する側の最も外側の垂直グリッドを使用して、半導体集積回路装置の垂直グリッドの複数の入出力端子の配線が行われる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体集積回路装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0017】
実施の形態1.
図1は、この発明にかかる半導体集積回路装置の実施の形態1を示しており、マクロセルの入出力端子の総計がUA数よりも多い場合の入出力端子の配置の一例を示している。この図1において、1はマクロセル(半導体基本素子)を、2はマクロセル1を構成する集積回路の構成部品となる回路素子、論理素子、機能ブロックなどの単位となる単位セルをそれぞれ表している。また、マクロセル1および単位セル2は、グリッドを基準に配置されている。ここで、Y軸に平行に伸びる垂直グリッドX1〜X5は垂直方向の配線ピッチを採用し、X軸に平行の伸びる水平グリッドY1〜Y5は水平方向の配線ピッチを採用しており、垂直グリッドX1〜X5と水平グリッドY1〜Y5は配線格子を形成している。さらに、マクロセル1内には入出力端子A〜Fが配置されるが、この入出力端子A〜Fは配線格子の格子点(垂直グリッドX1〜X5と水平グリッドY1〜Y5との交点)上に配置される。なお、以下の説明では、垂直グリッドは、2AL配線で構成されるものとし、水平グリッドは1AL配線で構成されているものとする。
【0018】
この発明においては、マクロセル1の入出力端子の総計が、マクロセル1のX軸方向の配線(可能な)数よりも多い場合に、Y軸に平行に伸びる同一の配線上に複数の入出力端子用の格子点を配置した単位セル2を少なくとも1以上配置することを特徴とする。
【0019】
すなわち、マクロセルブロックの自動配置配線において、入出力端子と同数の配線を確保する目的のためにのみ、単位セル2を追加してマクロセル1のセル幅、つまりマクロセル1の面積を増加させるのではなく、入出力端子をY軸に平行に伸びる同一の配線上に複数配置することによって、マクロセル1のセル幅、つまりマクロセル1の面積を増加させずに、自動配置配線を行うことを特徴としている。
【0020】
たとえば、図1の場合、マクロセル1内には5本の垂直グリッドX1〜X5が通過している(マクロセル1のUA数は5となっている)が、入出力端子の数は6個である「入出力端子数>UA数」となっている場合に、例えば、垂直グリッドX4に2つの入出力端子D,Eを配置するようにしている。すなわち、この実施の形態1では、垂直グリッドX4と水平グリッドY5との交点に入出力端子Dを配置し、垂直グリッドX5と水平グリッドY1との交点に入出力端子Eを配置することによって、マクロセル1のセル幅を増加させずに入出力端子を配置することを可能にしている。
【0021】
図2は、図1に示されるように同一のY軸に平行な配線X4上に配置された入出力端子D,Eに対して、入出力端子DへのアクセスがY軸方向上方からであり、入出力端子EへのアクセスがY軸方向下方からの場合を示している。この図2において、7はY軸方向上方からの2AL配線を、8はY軸方向下方からの2AL配線を、10はビアホールをそれぞれ示している。この場合には、問題なくこれらの2つの入出力端子D,Eに2AL配線を配線することが可能である。
【0022】
図3は、図1に示されるように同一のY軸に平行な配線X4上に配置された入出力端子D,Eに対して、入出力端子DへのアクセスがY軸方向下方からであり、入出力端子EへのアクセスがY軸方向上方からの場合を示している。この場合には、図2の場合とは異なり、垂直グリッドX4に上方からの2AL配線7と下方からの2AL配線8とが入出力端子D,Eとの間で重なってしまい、入出力端子D,Eに2AL配線を配線することは不可能である。すなわち、この図3の場合には、同一の垂直グリッドX4上に2つの入出力端子を配置することはできない。
【0023】
このように、この実施の形態1によれば、マクロセル1にフィードセルを挿入させることなく入出力端子D,Eを配線することができる確率は1/2となる。
そして、この配線可能な確率を用いてセル幅の増加分を表すと、1/2UAとなる。これに対して、図7に示した従来の技術による配線方法では、すべての入出力端子に対して1本の垂直グリッドを割り振るようにフィードセルを挿入してマクロセル1のセル幅を増加させるようにしているので、マクロセル1のUA数は6となり、セル幅の増加分は1となる。したがって、この発明にかかる半導体集積回路装置に使用されるマクロセルを使用することによって、1/2UA分のマクロセル1のブロック面積の縮小が可能になる。
【0024】
この実施の形態1によれば、「入出力端子数>UA数」である場合に、同一の垂直グリッド上に複数の入出力端子を配置するようにしたので、マクロセル1のセル幅(面積)を増加させることなくすべての入出力端子を配置することができるという効果を有する。
【0025】
実施の形態2.
図4は、この発明にかかる半導体集積回路装置の実施の形態2を示している。
実施の形態1の場合と同様に、マクロセル1の入出力端子の総計がUA数よりも多い場合の入出力端子の配置の一例を示しているが、この実施の形態2では、入出力端子が2以上存在する単位セル2が、すなわち入出力端子を2以上配置した垂直グリッドが、マクロセル1のブロックの最も外側に存在する場合を例示している。図4の場合では、マクロセル1の最も外側の垂直グリッドX5上で、水平グリッドY5との交点に入出力端子Dを配置し、水平グリッドY1との交点に入出力端子Eを配置している。
【0026】
図5は、図4に示されるように同一の垂直グリッドX5上に配置された入出力端子D,Eに対して、入出力端子DへのアクセスがY軸方向上方からであり、入出力端子EへのアクセスがY軸方向下方からの場合を示している。この場合には、実施の形態1の図2の場合と同様に、問題なく入出力端子DにはY軸方向上方からの2AL配線7を、入出力端子EにはY軸方向下方からの2AL配線8を、それぞれ配線することが可能である。
【0027】
図6は、図1に示されるように同一の垂直グリッドX5上に配置された入出力端子D,Eに対して、入出力端子DへのアクセスがY軸方向下方からであり、入出力端子EへのアクセスがY軸方向上方からの場合を示している。この図6の例では、マクロセル1は、垂直グリッドX1〜X5と水平グリッドY1〜Y5との格子点を含む範囲に配置され、このマクロセル1の垂直グリッドX5の側と隣接する側に、垂直グリッドX6〜X8と水平グリッドY1〜Y5との格子点を含む範囲にマクロセル1’が配置されている。また、隣接するマクロセル1’は、マクロセル1の隣接する側の最も外側の垂直グリッドX6上には入出力端子の配置配線がされておらず、さらに、マクロセル1の垂直グリッドX5と結ぶ水平グリッドY1〜Y5との間にも、配線が行われていない。この場合には、入出力端子EへのアクセスがY軸方向の上方からとしても、隣接するマクロセル1’内の配線を用いることによって、配線を行うことが可能となる。すなわち、入出力端子EへのY軸方向上方からの2AL配線7に対して、マクロセル1内の入出力端子Dから隣接するマクロセル1’のビアホール10まで1AL配線9によって配線し、ビアホール10で1AL配線9とY軸方向の下方からの2AL配線8とを接続して、入出力端子D,Eへのアクセスを行うことが可能となる。なお、11はビアホールを示している。
【0028】
このように、この実施の形態2によれば、マクロセル1にフィードセルを挿入させることなく入出力端子D,Eを配線することができる確率は1/2+αとなる。ただし、αは、入出力端子DへのアクセスがY軸方向下方からで、入出力端子EへのアクセスがY軸方向上方からの場合に、隣接するマクロセル内の配線によって配線可能になる確率に1/2を掛けたものである。これにより、マクロセル1の最も外側の垂直グリッドに2以上の入出力端子を配置した場合には、その内側に2以上の入出力端子を配置した実施の形態1の場合に比してさらに配線可能な確率が高くなる。そして、この配線可能な確率を用いてセル幅の増加分を表すと、(1/2−α)UAとなる。したがって、この発明にかかる半導体集積回路装置に使用されるマクロセルを使用することによって、(1/2−α)UA分のマクロセル1のブロック面積の縮小が可能になる。
【0029】
この実施の形態2によれば、「入出力端子数>UA数」の場合に、マクロセルを通過する最も外側の垂直グリッド上に複数の入出力端子を配置して、隣接するマクロセル内の配線を利用するようにしたので、マクロセル1のセル幅(面積)を増加させることなく、すべての入出力端子を配置することができるという効果を有する。
【0030】
なお、上述した実施の形態1および2において、同一垂直グリッド上に2つの入出力端子を配置する場合を例に挙げて説明したが、3つ以上の入出力端子を配置してもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、半導体基本素子は、同一の垂直グリッドの配線格子点上に複数の入出力端子を配置するように構成したので、半導体基本素子に配置される入出力端子の数が、半導体基本素子内を通過する垂直グリッドの数よりも多い場合に、半導体基本素子のセル幅を広げることなく入出力端子を配置することができるという効果を有する。その結果、従来に比べて、半導体集積回路装置および半導体集積回路装置ブロック全体、ひいては半導体チップ全体の面積を削減することができる。
【0032】
つぎの発明によれば、複数の入出力端子を配置した垂直グリッドは、半導体基本素子内の最も外側を通過する垂直グリッドとしたので、半導体基本素子に配置される入出力端子の数が、半導体基本素子内を通過する垂直グリッドの数よりも多い場合に、半導体基本素子のセル幅を広げることなく入出力端子を配置することができるという効果を有する。
【0033】
つぎの発明によれば、半導体集積回路装置の複数の入出力端子を有する垂直グリッドの側に、活性トランジスタ領域を有しない第2の半導体基本素子が隣接して配置され、第2の半導体基本素子内の半導体集積回路装置と隣接する側の最も外側の垂直グリッドを使用して、半導体集積回路装置の垂直グリッドの複数の入出力端子の配線を行うようにしたので、半導体基本素子の最も外側でない内部を通過する垂直グリッドに複数の入出力端子を配置した場合と比べて、配線が不可能になる確率を低くすることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による半導体集積回路装置の実施の形態1を示す平面図である。
【図2】図1の半導体集積回路装置の配線が可能な場合を示す図である。
【図3】図1の半導体集積回路装置の配線が不可能な場合を示す図である。
【図4】この発明による半導体集積回路装置の実施の形態2を示す平面図である。
【図5】図4の半導体集積回路装置の配線が可能な場合を示す図である。
【図6】図4の半導体集積回路装置の配線が可能な場合を示す図である。
【図7】半導体集積回路装置の従来例を示す平面図である。
【図8】半導体集積回路装置の従来例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 マクロセル、2 単位セル、7〜9 配線、10,11 ビアホール。

Claims (3)

  1. 金属配線のピッチと一致する間隔をおいて平行に伸びる複数の垂直グリッドを有する層と、前記垂直グリッドと直交する方向に金属配線のピッチと一致する間隔をおいて平行に伸びる複数の水平グリッドを有する前記垂直グリッドの層とは異なる層とによって形成される配線格子上に、2組の辺の長さがそれぞれ前記垂直および水平グリッドの間隔の整数倍の長さを有する矩形状の半導体基本素子を、その辺が前記垂直および水平グリッド上に位置しないように配置すると共に、前記半導体基本素子内の前記垂直グリッドと水平グリッドとが交わる配線格子点上に入出力端子を配置して、配線が行われた半導体集積回路装置において、
    前記半導体基本素子は、前記半導体基本素子に配置される入出力端子の数が、前記半導体基本素子内を通過する垂直グリッドの数よりも多い場合に、同一の垂直グリッドの配線格子点上に複数の入出力端子を配置することを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 前記複数の入出力端子を配置した垂直グリッドは、前記半導体基本素子内の最も外側を通過する垂直グリッドであることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  3. 前記半導体集積回路装置の複数の入出力端子を有する垂直グリッドの側に第2の半導体基本素子が隣接して配置され、
    前記第2の半導体基本素子内の前記半導体集積回路装置と隣接する側の最も外側の垂直グリッドを使用して、前記半導体集積回路装置の垂直グリッドの複数の入出力端子の配線を行うことを特徴とする請求項2に記載の半導体集積回路装置。
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