JP2004071616A - ヒートシンク - Google Patents
ヒートシンク Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004071616A JP2004071616A JP2002224650A JP2002224650A JP2004071616A JP 2004071616 A JP2004071616 A JP 2004071616A JP 2002224650 A JP2002224650 A JP 2002224650A JP 2002224650 A JP2002224650 A JP 2002224650A JP 2004071616 A JP2004071616 A JP 2004071616A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal
- fins
- fin
- heat sink
- base plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
【解決手段】金属製ベースプレートと、金属製ベースプレートの一方の表面に熱的に接続された厚さの異なる複数の金属製フィンとを備えたヒートシンク。金属製フィンは、薄肉フィンと厚肉フィンとからなっており、複数の金属製フィンのうち少なくとも両外側端の1枚が前記厚肉フィンからなっている。更に、金属製フィンが種類の異なる金属からなっているヒートシンク。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、構造的に所望の強度を有し、高密度で配置された複数のフィンを備えたヒートシンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
CPU、素子等の発熱量、発熱密度の増大によって、放熱効率に優れた高性能のヒートシンクが求められている。従来、製造コストの安価なアルミニウムの押し出し材によるヒートシンクが利用されてきた。押し出し材によるヒートシンクは、ベースプレートと放熱フィンとが一体的に形成されるので、製造は容易であるが、製造上の制限によってピッチが限定され細かなピッチでフィンを形成することが技術的に困難であった。更に、フィンの高さも同様に、製造上制限され、高いフィンの形成が技術的に困難であった。
【0003】
特開2000−31354号公報に従来のヒートシンクが開示されている。図10にその概要を示す。図10に示すように、従来のヒートシンク100はプレートフィン型ヒートシンクであり、押し出し材による一体型ヒートシンクである。ヒートシンクは、放熱フィンである多数のプレートフィン部102とそれと一体のベースプレート部101とからなっている。プレートフィン部102は、等間隔で且つベースプレート部101に対して直角に、多数並設されて一体的に形成されている。ヒートシンク100は、上述したように、アルミニウムまたはその合金を押出し成形することによって製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来のヒートシンクにおいては、上述したように、ベースプレートと放熱フィンとが一体的に形成されるので、製造は容易であるが、製造上の制限によってピッチが限定され細かなピッチでフィンを形成することが技術的に困難であった。更に、フィンの高さも同様に、製造上制限され、高いフィンの形成が技術的に困難であった。従って、放熱効率が劣り、発熱量が多く、発熱密度が高い被冷却部品を効率的に冷却することができないという問題点があった。
【0005】
本発明はこのような状況に鑑みなされたもので、その目的とするところは、構造的に所望の強度を有し、高密度で配置された複数のフィンを備えたヒートシンクを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明者は、上述した従来の問題点を解決するため、鋭意研究を重ねた。その結果、アルミニウムまたはその合金を押出し成形して形成したヒートシンクでは無く、ベースプレートと薄肉の放熱フィンとを別々に準備し、ベースプレートと薄肉の放熱フィンとを接合すると、細かなピッチで、高密度に複数のフィンをベースプレート上に配置することができる。例えば、1mm以下の厚さの薄肉フィンを2mm以下の細かなピッチでベースプレート上に配置することができる。これによって、フィン密度の高い、高性能のヒートシンクを得ることができる。しかしながら、薄肉フィンは肉厚が薄く(例えば通常0.3〜0.5mm程度)、特に、軽量化のためにアルミニウム製のフィンを用いると、フィン自体は構造的な強度を備えていない。従って、例えば、輸送中にフィンに荷重がかかったり、組立中に作業者がフィンを掴んだりすると、フィンが変形して、放熱器として十分な風がフィンの間を流れないことがある。更に、フィンの端部、角部に触れると手に傷がつくということもあった。
【0007】
金属製ベースプレートの一方の表面に、所定の間隔で概ね垂直に接続された薄肉フィンと所定の厚さの厚肉フィンとからなる厚さの異なる複数の金属製フィンを接合すると、厚肉フィンによって、薄肉フィンの構造上の強度を補い、全体として構造的な強度を備えた、フィン密度の高い、高性能のヒートシンクを得ることができることが判明した。特に、複数の金属製フィンのうち少なくとも両外側端の1枚に厚肉フィンを用いることによって、輸送中、組立て中においても、所望の強度を得ることができる。更に、銅、アルミニウム製のフィンを組合わせることによっても、全体として構造的な強度を備えた、フィン密度の高い、高性能のヒートシンクを得ることができることが判明した。
【0008】
更に、金属製ベースプレートの一方の表面に所定の間隔で概ね垂直に接続された薄肉の複数の金属製フィンの上部に、外力を遮断して金属製フィンを防護するカバーを備えることによって、全体として構造的な強度を備えた、フィン密度の高い、高性能のヒートシンクを得ることができることが判明した。
【0009】
この発明は、上述した研究結果に基づくものであって、この発明のヒートシンクの第1の態様は、金属製ベースプレートと、前記金属製ベースプレートの一方の表面に熱的に接続された厚さの異なる複数の金属製フィンとを備えたヒートシンクである。
【0010】
この発明のヒートシンクの第2の態様は、前記金属製フィンは、薄肉フィンと厚肉フィンとからなっており、複数の金属製フィンのうち少なくとも両外側端の1枚が前記厚肉フィンからなっているヒートシンクである。
【0011】
この発明のヒートシンクの第3の態様は、前記複数の金属製フィンの中央部が、更に、前記厚肉フィンからなっているヒートシンクである。
【0012】
この発明のヒートシンクの第4の態様は、前記金属製フィンが種類の異なる金属からなっているヒートシンクである。
【0013】
この発明のヒートシンクの第5の態様は、前記接続が、前記金属製ベースプレートの金属製フィン取り付け面に複数の溝部を形成し、前記溝部に金属製フィンを挿入し、前記金属製フィン取付面の溝部両側近傍に、塑性変形により、平らな底面および傾斜した側面を有する断面が概ね台形状に先細りに形成された凹部を形成して、前記金属製フィンを前記溝部内にかしめ接合することからなっているヒートシンクである。
【0014】
この発明のヒートシンクの第6の態様は、前記接続が、前記金属製ベースプレートと金属製フィンとを金属接合することからなっているヒートシンクである。
【0015】
この発明のヒートシンクの第7の態様は、金属製ベースプレートと、前記金属製ベースプレートの一方の表面に熱的に接続された薄肉の複数の金属製フィンと、外力を遮断して前記金属製フィンを防護するカバーとを備えたヒートシンクである。
【0016】
この発明のヒートシンクの第8の態様は、前記カバーが、金属製フィン全体を覆うように金属製フィンの上部に設けられ、両外側端の金属製フィンに接合されているヒートシンクである。
【0017】
この発明のヒートシンクの第9の態様は、金属製ベースプレートと、前記金属製ベースプレートの一方の表面に熱的に接続された薄肉の複数の金属製フィンとを備え、複数の前記金属製フィンのそれぞれの一部に、隣り合う金属製フィンとの間隙に相当する突起部が形成されているヒートシンクである。
【0018】
この発明のヒートシンクの第10の態様は、金属製ベースプレートと、前記金属製ベースプレートの一方の表面に熱的に接続された薄肉の複数の金属製フィンとを備え、複数の前記金属製フィンの少なくとも最外端側の金属製フィンとそれに隣接する金属製フィンの間に、金属製フィンの長手方向の全部または一部にわたって、金属製フィンに嵌め合わされて所定のピッチを保持する第3の部材を備えているヒートシンクである。
【0019】
この発明のヒートシンクの第11の態様は、金属製ベースプレートと、前記金属製ベースプレートの少なくとも一方の表面に熱的に接続された薄肉の複数の金属製フィンとを備え、前記金属製フィンの全部または一部を貫通して、前記金属製フィンを固定させる固定部材を備えているヒートシンクである。
【0020】
この発明のヒートシンクの第12の態様は、前記固定部材がヒートパイプからなっているヒートシンクである。
【0021】
この発明のヒートシンクの第13の態様は、前記金属製フィンのコーナ部に面取り、または、丸め加工が施されているヒートシンクである。
【0022】
この発明のファン付ヒートシンクの第1の態様は、金属製ベースプレートと、前記金属製ベースプレートの一方の表面に熱的に接続された厚さの異なる複数の金属製フィンと、前記金属製フィンの上に搭載されたファンとを備えており、前記金属製フィンは薄肉の金属製フィンと厚肉の金属製フィンからなっており、搭載された前記ファンが前記厚肉の金属製フィンによって支持されている、ファン付ヒートシンクである。
【0023】
この発明のファン付ヒートシンクの第2の態様は、前記厚肉の金属製フィンが、金属製フィンの両外端部および中央部に配置されている、ファン付ヒートシンクである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施態様を図面を参照して具体的に説明する。
この発明のヒートシンクの1つの態様は、金属製ベースプレートと、前記金属製ベースプレートの一方の表面に所定の間隔で概ね垂直に接続された厚さの異なる複数の金属製フィンとを備えたヒートシンクである。上述した金属製フィンは、薄肉フィンと所定の厚さの厚肉フィンとからなっており、複数の金属製フィンのうち少なくとも1枚が前記厚肉フィンからなっている。例えば、複数の金属製フィンの中央部または端部が、厚肉フィンからなっているとよい。
【0025】
更に、この発明のヒートシンクの他の1つの態様は、上述した金属製フィンが種類の異なる金属からなっている。更に、上述した接続が、金属製ベースプレートの金属製フィン取り付け面に複数の溝部を形成し、溝部に金属製フィンを装入し、金属製フィン取付面の溝部両側近傍に、塑性変形により、平らな底面および傾斜した側面を有する断面が概ね台形状に先細りに形成された凹部を形成して、金属製フィンを溝部内にかしめ接合することからなっている。上述した接続が、金属製ベースプレートと金属製フィンとを金属接合することからなっていてもよい。
【0026】
図1は、この発明のヒートシンクの1つの態様を説明する図である。図1(a)は縦断面図(フィンの長軸方向に直交する面における図)であり、図1(b)は側面図である。図1(c)はフィンの接合を示す図である。図1に示すように、ヒートシンク1は、金属製ベースプレート2と、金属製ベースプレートの一方の表面に所定の間隔で概ね垂直に接続された厚さの異なる複数の金属製フィンとを備えている。即ち、金属製フィンは、薄肉フィン3と所定の厚さの厚肉フィン4とからなっており、複数の金属製フィンのうち両外側端のそれぞれ2枚が厚肉フィンからなっている。このように、外側の2枚の金属製フィンを厚肉フィンによって形成することによって、その中間部に配置された薄肉フィンの強度を構造的に補強している。
【0027】
金属製フィンの金属製ベースプレートへの接続は、図1(c)に示すように、機械的にかしめることによって行われている。即ち、金属製ベースプレート2の金属製フィン取り付け面に複数の溝部16を形成し、溝部16に金属製フィン3を装入し、金属製フィン取付面の溝部16両側近傍に、塑性変形により、平らな底面17および傾斜した側面18を有する断面が概ね台形状に先細りに形成された凹部を形成して、金属製フィン3を溝部16内にかしめ接合する。
なお、接続は、上述したかしめによることなく、ハンダ等によって接合してもよい。
【0028】
更に、図1(a)、(b)に示すように、金属製フィンのコーナ部に面取り加工が施されている。この態様のヒートシンクによると、薄肉フィンのピッチを細かくすることができ、高い密度で金属製フィンをベースプレート上に配置することができ、金属製フィンの両最外側端に位置するそれぞれ2枚の金属製フィンを厚肉フィンで形成することによって、金属フィンの強度を構造的に高めることができる。特に図1(b)から明らかなように、金属フィン4全体の強度が高いので、輸送中、組立て中におけるフィンの変形が起き難い。
【0029】
図2は、この発明のヒートシンクの他の態様を示す図である。図2(a)は縦断面図(フィンの長軸方向に直交する面における図)であり、図2(b)は側面図である。この態様のヒートシンクは、金属製ベースプレート2と、金属製ベースプレート2の一方の表面に所定の間隔で概ね垂直に接続された薄肉の複数の金属製フィン3と、外力を遮断して金属製フィン3を防護するカバー6とを備えている。カバー6は、概ねコの字形からなっており、金属製フィン3の長手方向に直交する側面を除き、金属製フィン3全体を覆うように金属製フィン3の上部に設けられ、カバー6の下端部は、金属製ベースプレート2に向かって延伸し、金属製ベースプレートの側面に形成された溝部19に取り付けられる。
【0030】
この態様のヒートシンクにおいては、金属製フィンは薄肉フィンのみからなっており、金属製フィンを覆うように設けられたカバー6によって、金属製フィンの強度を構造的に補強する。
【0031】
金属製フィンの金属製ベースプレートへの接続は、図1(c)に示したように、機械的にかしめることによって行われている。即ち、金属製ベースプレートの金属製フィン取り付け面に複数の溝部を形成し、溝部に金属製フィンを装入し、金属製フィン取付面の溝部両側近傍に、塑性変形により、平らな底面および傾斜した側面を有する断面が概ね台形状に先細りに形成された凹部を形成して、金属製フィンを溝部内にかしめ接合する。
なお、接続は、上述したかしめによることなく、ハンダ等によって接合してもよい。
【0032】
この態様のヒートシンクによると、薄肉の金属フィンを高い密度でベースプレート上に設けることができ、更に、強度に劣る金属製フィンを強度の高いカバーで覆うことができるので、高い密度で金属製フィンが配置された高い性能のヒートシンクを得ることができる。
【0033】
図3は、この発明のヒートシンクの他の態様を示す図である。図3(a)は平面図であり、図3(b)は、縦断面図(フィンの長軸方向に直交する面における図)であり、図3(c)は側面図である。
この態様のヒートシンクは、金属製ベースプレート2と、金属製ベースプレート2の一方の表面に所定の間隔で概ね垂直に接続された薄肉の複数の金属製フィン3と、金属製フィンの上部に取り付けられた金属製フィン3を防護するカバー7とを備えている。カバー7は、図3(a)に示すように、金属製フィンに上方から空気を吹き付ける開口20を備えており、概ねコの字形からなっている。更に、金属製フィン3の長手方向に直交する側面は開放されている。金属製フィン3の上部を覆うように金属製フィン3の上部に設けられた、カバー7の下端部は、最外側端のそれぞれの金属製フィンの上部に接合されている。図2に示した態様と異なり、カバー7の側面は金属製ベースプレートまで延伸していない。
【0034】
この態様のヒートシンクにおいては、金属製フィンは薄肉フィンのみからなっており、金属製フィンの上部を覆うように設けられたカバー7によって、金属製フィンの強度を構造的に補強する。図2に示した態様と異なりカバー7の側面部が金属製ベースプレートまで延伸していないので、より軽量化される。
【0035】
金属製フィンの金属製ベースプレートへの接続は、この態様においても、図1(c)に示したように、機械的にかしめることによって行われている。即ち、金属製ベースプレートの金属製フィン取り付け面に複数の溝部を形成し、溝部に金属製フィンを挿入し、金属製フィン取付面の溝部両側近傍に、塑性変形により、平らな底面および傾斜した側面を有する断面が概ね台形状に先細りに形成された凹部を形成して、金属製フィンを溝部内にかしめ接合する。
なお、接続は、上述したかしめによることなく、ハンダ等によって接合してもよい。
【0036】
更に、この発明のヒートシンクの他の態様は、金属製ベースプレートと、金属製ベースプレートの一方の表面に所定の間隔で概ね垂直に接続された薄肉の複数の金属製フィンとを備え、複数の金属製フィンの少なくとも最外端側の金属製フィンとそれに隣接する金属製フィンの間に、金属製フィンの長手方向の全部または一部にわたって、金属製フィンに嵌め合わされて所定のピッチを保持する第3の部材を備えているヒートシンクである。
【0037】
この態様のヒートシンクを図4、5を参照して説明する。
図4は、この発明のヒートシンクの他の態様を示す図である。図4(a)は、縦断面図(フィンの長軸方向に直交する面における図)であり、図4(b)は側面図である。
この態様のヒートシンクは、金属製ベースプレート2と、金属製ベースプレート2の一方の表面に所定の間隔で概ね垂直に接続された薄肉の複数の金属製フィン3と、金属製フィンの上部に取り付けられた金属製フィンを固定する櫛状スペーサ8とを備えている。図4に示すように、金属製ベースプレート2の上に薄肉の金属製フィンが設けられ、金属製フィンの上部には、金属製フィンの長手方向に沿って、近端部、遠端部、中間部に、それぞれ、金属製フィンを固定する櫛状スペーサ8が設けられている。
【0038】
この態様のヒートシンクにおいては、金属製フィンは薄肉フィンのみからなっており、金属製フィンの上部に、金属製フィン間の間隔を維持するように設けられた櫛状フィンによって、金属製フィンの強度を構造的に補強する。
金属製フィンの金属製ベースプレートへの接続は、この態様においても、図1(c)に示したように、機械的にかしめることによって行われている。即ち、金属製ベースプレートの金属製フィン取り付け面に複数の溝部を形成し、溝部に金属製フィンを挿入し、金属製フィン取付面の溝部両側近傍に、塑性変形により、平らな底面および傾斜した側面を有する断面が概ね台形状に先細りに形成された凹部を形成して、金属製フィンを溝部内にかしめ接合する。
なお、接続は、上述したかしめによることなく、ハンダ等によって接合してもよい。
【0039】
図5は、この発明のヒートシンクの他の態様を示す図である。図5(a)は、縦断面図(フィンの長軸方向に直交する面における図)であり、図5(b)は側面図である。
この態様のヒートシンクは、金属製ベースプレート2と、金属製ベースプレート2の一方の表面に所定の間隔で概ね垂直に接続された薄肉の複数の金属製フィン3と、金属製フィンの上部に取り付けられた金属製フィンを固定する別の櫛状スペーサ9とを備えている。図5に示すように、金属製ベースプレート2の上に薄肉の金属製フィンが設けられ、金属製フィンの上部には、金属製フィンの両外側端部に、それぞれ、金属製フィンを固定する別の櫛状スペーサ9が設けられている。
【0040】
この態様のヒートシンクにおいては、金属製フィンは薄肉フィンのみからなっており、金属製フィンの上部・側端部に、金属製フィン間の間隔を維持するように設けられた櫛状フィンによって、金属製フィンの強度を構造的に補強する。
金属製フィンの金属製ベースプレートへの接続は、この態様においても、図1(c)に示したように、機械的にかしめることによって行われている。即ち、金属製ベースプレートの金属製フィン取り付け面に複数の溝部を形成し、溝部に金属製フィンを挿入し、金属製フィン取付面の溝部両側近傍に、塑性変形により、平らな底面および傾斜した側面を有する断面が概ね台形状に先細りに形成された凹部を形成して、金属製フィンを溝部内にかしめ接合する。
なお、接続は、上述したかしめによることなく、ハンダ等によって接合してもよい。
櫛状スペーサは、対象となる個々の金属製フィンが収容され固定される溝部を備えている。
【0041】
図6は、この発明のヒートシンクの他の態様を説明する図である。図6(a)は、縦断面図(フィンの長軸方向に直交する面における図)であり、図6(b)は側面図である。
この態様のヒートシンクは、金属製ベースプレートと、前記金属製ベースプレートの一方の表面に所定の間隔で概ね垂直に接続された薄肉の複数の金属製フィンとを備え、複数の前記金属製フィンのそれぞれの一部に、隣り合う金属製フィンとの間隙に相当する突起部が形成されている。
【0042】
図6に示すように、金属製ベースプレート2の上に薄肉の金属製フィン3が設けられ、金属製フィン3の上部に、隣接する金属製フィンとの間の間隙に相当する突起部11が設けられている。即ち、図4、5において説明したスペーサの代わりに、金属フィン3それ自体にスペーサとして機能する突起部11が設けられております。
【0043】
この態様のヒートシンクにおいては、金属製フィンは薄肉フィンのみからなっており、金属製フィンの上部の一部に、金属製フィン間の間隔を維持するように設けられた突起部によって、金属製フィンの強度を構造的に補強する。この態様によると、金属製フィンが高い密度で配置され、高性能のヒートシンクが得られる。更に金属製ベースプレートと薄肉フィンのみでヒートシンクが形成されるので、より軽量化することができる。
【0044】
金属製フィンの金属製ベースプレートへの接続は、この態様においても、図1(c)に示したように、機械的にかしめることによって行われている。即ち、金属製ベースプレートの金属製フィン取り付け面に複数の溝部を形成し、溝部に金属製フィンを挿入し、金属製フィン取付面の溝部両側近傍に、塑性変形により、平らな底面および傾斜した側面を有する断面が概ね台形状に先細りに形成された凹部を形成して、金属製フィンを溝部内にかしめ接合する。
なお、接続は、上述したかしめによることなく、ハンダ等によって接合してもよい。
【0045】
図7は、この発明のヒートシンクの他の態様を示す断面図である。この態様のヒートシンクは、金属製ベースプレート2と、金属製ベースプレート2の一方の表面に所定の間隔で概ね垂直に接続された金属製フィンとを備えている。金属製フィンは、中央部に配置された厚肉の金属製フィン4と、残りの部分に配置された薄肉の金属製フィン3とからなっている。金属製フィンの上部にはクリップ12が設けられ、上述した厚肉の金属製フィン4がクリップの荷重を受けるように配置されている。クリップの両下端部は、リテンションモジュール(固定用枠)の上方に延伸した両側面部の上端に取り付けられている。
【0046】
このように形成されたヒートシンクにおいては、中央部に配置した厚肉の金属製フィンによってクリップの荷重を受けるので、ピッチの細かい高密度に配置された強度の弱い薄肉の金属製フィンを防護することができる。
従って、高い密度で金属製フィンが配置された高い性能のヒートシンクを得ることができる。
【0047】
図8は、ファンを取りつけたこの発明のヒートシンクの1つの態様を説明する断面図である。この態様のヒートシンクは、金属製ベースプレート2と、金属製ベースプレート2の一方の表面に所定の間隔で概ね垂直に接続された金属製フィンとを備えている。金属製フィンは、中央部および最外側端部に配置された厚肉の金属製フィン4と、残りの部分に配置された薄肉の金属製フィン3とからなっている。更に、金属製フィンの上部には、図3に示した態様と同様に、カバー7が設けられている。カバー7の上にはクリップ12が設けられ、両側端部および中央部に配置された厚肉の金属製フィン4に支えられて、カバーによってクリップの荷重を受ける。クリップの両下端部は、図7に示した態様と同様に、リテンションモジュール(固定用枠)13の上方に延伸した両側面部の上端に取り付けられている。
【0048】
このように形成されたヒートシンクにおいては、中央部および両側端部に配置した厚肉の金属製フィンに支えられて、カバーによってクリップの荷重を受けるので、ピッチの細かい高密度に配置された強度の弱い薄肉の金属製フィンを防護することができる。なお、カバーが薄肉フィンに接触しないように厚肉フィンを他のフィンよりも1mm高く設けてある。また、クリップの上にはファン14が配置され、図3に示した開口を通って、空気が金属製フィンに吹き付けられる。
【0049】
従って、高い密度で金属製フィンが配置された高い性能のヒートシンクを得ることができる。
なお、上述した態様において、異なる金属(例えば、銅とアルミニウム)製のフィンを組合わせてもよい。厚肉の金属製フィンの代わりに強度の高い金属製フィンを用いることによって、強度の弱い金属製フィンの変形を防護することができる。
上述したようにこの発明のヒートシンクにおける金属製フィンとして、板状体の例を示したが、棒状体(中実、中空を含む)等の他の形状であってもよい。
【0050】
更に、この発明のヒートシンクの他の1つの態様は、金属製ベースプレートと、前記金属製ベースプレートの少なくとも一方の表面に熱的に接続された薄肉の複数の金属製フィンとを備え、前記金属製フィンの全部または一部を貫通して、前記金属製フィンを固定させる固定部材を備えているヒートシンクである。上述した固定部材がヒートパイプからなっていてもよい。
【0051】
図9は、この発明のヒートシンクの他の1つの態様を説明する図である。複数枚の金属製フィンに孔が設けられて、孔には、丸棒(金属棒、プラスチック棒、ヒートパイプ等、中実に限らず、中空でもよい)が圧入されている。即ち、丸棒は金属製フィンに形成された孔よりも、その径が若干大きいので、丸棒を金属製フィンの孔に圧入することによって、金属製フィンが丸棒に固定される。この際、金属製フィンにバーリング加工を施すことによって金属製フィンの丸棒への固定が容易になり、フィンピッチを容易に維持することができる。また、金属製フィンの上部を逆L字形に折り曲げて、折り曲げ部の先端が隣接する金属製フィンに当接することによって、フィンピッチを容易に維持することができる。
【0052】
図9(a)および図9(b)に示すように、金属製フィン23の上部を逆L字形に折り曲げて、折り曲げ部の先端が隣接する金属製フィンに当て止めするように配置すると、折り曲げ部によってフィンピッチが固定される。更に、上述したようにフィンピッチが固定された状態で、金属製フィン23に形成された孔26に丸棒24が圧入される。更に、図9(c)および図9(d)に示すように、孔部にバーリング加工27を施すと、バーリング加工された先端部が、隣接する金属フィンに接触して固定される。バーリング加工された先端部が隣接する金属フィンに接触固定された状態で、同様に、丸棒24が圧入される。
【0053】
上述したように、隣接する金属製フィンが折り曲げ部、または、バーリング加工によって固定され、その状態で、丸棒によって固定されるので、複数の金属フィンが一体化して、強度が増し、外部からの力に対して形状の安定化が図れる。フィンピッチを小さくして、フィン枚数が増えると、部品数が多くなり取り扱いが難しくなるが、ベースプレートとの接合工程の前に、フィン群を一体化することができるので、ハンドリング等が容易になる。更に、丸棒としてヒートパイプを用いることによって、金属製フィン間における放熱効率が均一になり、熱性能を高めることができる。
【0054】
以下に、この発明のヒートシンクを実施例によって詳細に説明する。
【実施例】
実施例1
図1に示すように、幅60mm、長さ80mm、厚さ10mmのアルミニウム製のベースプレートを調製した。このように調製されたベースプレートに、2mmピッチで薄肉フィンを位置決めして差し込むための溝加工が施されている。薄肉フィンは、溝に挿入された後、フィン間のベースプレートを塑性変形して、機械的に完全に固定された。薄肉フィンは、長さ80mm、高さ40mm、厚さ0.4mmの大きさのアルミニウム製である。フィンのうちで最も外側に位置するフィンとその内側に位置するフィンの合計4枚のフィンは、厚さが1.2mmで肉厚フィンからなっている。このように薄肉フィンの両側端部に厚肉フィンを配置することによって、フィンの強度が構造的に強化される。
【0055】
即ち、強度の弱い薄肉フィンの外側を強度の高い厚肉フィンによって防護して、全体として強度を高めている。その結果、輸送中、組立て中においても、外側からフィンを押したりつまんだりしても、フィンが不必要に変形することはない。更に、両外側端部の2枚のフィンを厚肉フィンによって形成することによって、例え、最外側のフィンが外れたり変形することがあっても、その影響が内部の薄肉フィンに及ぶことが抑制される。更に、ベースプレート側と反対側のフィンのコーナ部はC3で面取りされているので、誤って力を入れて触ってもけがをすることが抑制される。
上述したように、高さ40mmのフィンが2mmピッチで高い密度でベースプレート上に形成され、高性能のヒートシンクが提供される。
【0056】
実施例2
図2に示すように、60mm×60mm、厚さ8mmのアルミニウム製ベースプレートを押し出しによって形成した。ベースプレートの両側面には間口4mm、深さ4mmの溝が形成されている。ベースプレートの上面には、1.5mmピッチで薄肉フィンが機械的に接合されている。薄肉フィンはアルミニウム製で、長さ60mm、高さ30mm、厚さ0.3mmであった。このように形成されたヒートシンクを覆うような形状で長手方向に、幅60mm、肉厚1mmの概ねコの字型のアルミニウム製のカバーを設けた。
【0057】
カバーの下部には爪が設けられており、ベースプレートの両側面に設けられた溝に爪が折り込まれて、カバーが固定されている。このように形成されたカバーは、十分な肉厚を有し、ベースプレートに固定されているので、カバーに直接触れても、フィンに不要な力が加わることはなく、フィンの変形という問題は生じない。また、カバーによってフィンの端部を完全に覆っているので、バリなどによってけがをすることが抑制される。
上述したように、高さ30mmのフィンが1.5mmピッチで高い密度でベースプレート上に形成され、高性能のヒートシンクが提供される。
【0058】
実施例3
図3に示すように、60mm×60mm、厚さ8mmのアルミニウム製ベースプレートを押し出しによって形成した。ベースプレートの上面には、1.5mmピッチで薄肉フィンが機械的に接合されている。薄肉フィンはアルミニウム製で、長さ60mm、高さ30mm、厚さ0.3mmであった。このように形成されたフィンの上部には、60mm×60mmの板にフィンの2つの側面方向に5mm幅で下向きに折り曲げ部があるカバーを設けた。カバーの上面には、図3(a)に示すように、空気の効果的な流れを確保するためのスリットが設けられている。
【0059】
更に、折り曲げ部は、最も外側に位置するフィンの上側面に接着剤によって接合されている。このように形成されたヒートシンクにおいては、両側端のフィンに接合されたカバーによって、フィン間隔を一定に保てるので、持ち上げたり押された場合にも、フィンが内側に不必要に変形する心配がなくなる。また、フィンの鋭角部を完全に覆うので、指先を切るような心配もない。
上述したように、高さ30mmのフィンが1.5mmピッチで高い密度でベースプレート上に形成され、高性能のヒートシンクが提供される。
【0060】
実施例4
図4に示すように、60mm×60mm、厚さ5mmの銅製のベースプレートを調製した。ベースプレートの上面には、アルミニウム製の長さ60mm、高さ30mm、厚さ0.4mmのフィンが2mmピッチで機械的に接合されて形成されている。中央部のフィンはヒートシンクを固定するためのクリップをあてがうために3枚抜けた形態となっている。ヒートシンクの長手方向の図示する3箇所(空気流路の前端、中央、後端)には、すべてのフィンを挟み込む、幅8mmでプラスチック製の櫛状スペーサが取り付けられている。
【0061】
この櫛状スペーサは、フィンに挟み込まれて固定されているので、フィンの位置関係を維持し、外部からの衝撃に対して変形し難い形態となっている。また、フィンの直角部にスペーサを配しているので、指等を切るといった危険性が低い。また、スペーサはプラスチック製であるので、射出成形等によって容易に低コストで加工することができ、しかも軽量である。また、フィンに指し込む部分は、深さ6mmであるが、先端部にC1の面取り(テーパ)が施されているので、取り付けも簡便である。
上述したように、高さ30mmのフィンが2mmピッチで高い密度でベースプレート上に形成され、高性能のヒートシンクが提供される。
【0062】
実施例5
図5に示すように、60mm×60mm、厚さ5mmの銅製のベースプレートを調製した。ベースプレートの上面には、アルミニウム製の長さ60mm、高さ30mm、厚さ0.4mmのフィンが2mmピッチで機械的に接合されて形成されている。薄肉フィンのベースプレート側でないコーナ部は、R5で丸められており、誤って力を入れて触ってもけがをすることが抑制される。外側のフィンから3枚目までは、フィンの長手方向に沿って全体にプラスチック製の櫛状スペーサが取り付けられている。
【0063】
フィンに外部から力を加えた場合、通常の範囲(人が触る程度)ではその影響は2、3枚目までのフィンであるので、スペーサによってそれらのフィンの位置関係が固定される。従って、フィンが不必要に変形して、空気の流れに影響を及ぼすことはない。また、プラスチック製であるので、スペーサ自身の角部も丸め加工が可能で、R1で角が落ちている。
上述したように、高さ30mmのフィンが2mmピッチで高い密度でベースプレート上に形成され、高性能のヒートシンクが提供される。
【0064】
実施例6
図6に示すように、幅60mm、長さ70mm、厚さ6mmの銅製のベースプレートを調製した。ベースプレートの上面には、銅製の長さ70mm、高さ25mm、厚さ0.4mmのフィンが1.8mmピッチで機械的に接合されて形成されている。フィンの上部の一部にはフィンの間隔に等しい1.4mmの突起部がプレス加工により予め施されており、隣り合うフィンと接触している。このようにフィン自体がスペーサの役割をはたすので、隣り合うフィンとの間の間隔が一定に保たれ、フィン全体としては変形し難い構造となっている。また、図のようにプレス加工時に角部も曲げ加工を行うと、直角部で指を切るといったことが抑制される。
【0065】
上述したように、高さ70mmのフィンが1.8mmピッチで高い密度でベースプレート上に形成され、軽量の高性能のヒートシンクが提供される。
【0066】
【発明の効果】
以上に述べたように、この発明によると、構造的に所望の強度を有し、高密度で配置された複数のフィンを備えた高性能のヒートシンクを提供することができる。更に、本発明のヒートシンクは、薄肉のフィンであっても、輸送時、取り扱い時に不必要に変形することがないので、熱性能、取り扱い上に不都合が生じない。フィンの端部で指を切ったり引っ掛けたりすることが抑制されるので、安全な組立てが可能になる。依って、工業上顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明のヒートシンクの1つの態様を説明する図である。図1(a)は縦断面図(フィンの長軸方向に直交する面における図)であり、図1(b)は側面図である。図1(c)はフィンの接合を示す図である。
【図2】図2は、この発明のヒートシンクの他の態様を示す図である。図2(a)は縦断面図(フィンの長軸方向に直交する面における図)であり、図2(b)は側面図である。
【図3】図3は、この発明のヒートシンクの他の態様を示す図である。図3(a)は平面図であり、図3(b)は、縦断面図(フィンの長軸方向に直交する面における図)であり、図3(c)は側面図である。
【図4】図4は、この発明のヒートシンクの他の態様を示す図である。図4(a)は、縦断面図(フィンの長軸方向に直交する面における図)であり、図4(b)は側面図である。
【図5】図5は、この発明のヒートシンクの他の態様を示す図である。図5(a)は、縦断面図(フィンの長軸方向に直交する面における図)であり、図5(b)は側面図である。
【図6】図6は、この発明のヒートシンクの他の態様を説明する図である。図6(a)は、縦断面図(フィンの長軸方向に直交する面における図)であり、図6(b)は側面図である。
【図7】図7は、この発明のヒートシンクの他の態様を示す断面図である。
【図8】図8は、ファンを取りつけたこの発明のヒートシンクの1つの態様を説明する断面図である。
【図9】図9は、この発明のヒートシンクの他の1つの態様を説明する図である。
【図10】図10は、従来の押し出し材によるヒートシンクを示す図である。
【符号の説明】
1 ヒートシンク
2 金属製ベースプレート
3 薄肉の金属製フィン
4 厚肉の金属製フィン
5 面取り
6 カバー
7 カバー
8 櫛状スペーサ
9 別の櫛状スペーサ
10 丸み加工
11 突起部
12 クリップ
13 リテンションモジュール(固定用枠)
14 ファン
16 溝部
17 平らな底面
18 傾斜した側面
19 溝部
23 金属製フィン
24 丸棒
26 孔
27バーリング加工
Claims (15)
- 金属製ベースプレートと、前記金属製ベースプレートの一方の表面に熱的に接続された厚さの異なる複数の金属製フィンとを備えたヒートシンク。
- 前記金属製フィンは、薄肉フィンと厚肉フィンとからなっており、複数の金属製フィンのうち少なくとも両外側端の1枚が前記厚肉フィンからなっている請求項1に記載のヒートシンク。
- 前記金属製フィンは、薄肉フィンと厚肉フィンとからなっており、複数の金属製フィンのうち少なくとも中央部の1枚が、前記厚肉フィンからなっている請求項1または2に記載のヒートシンク。
- 前記金属製フィンが種類の異なる金属からなっている、請求項1から3の何れか1項に記載のヒートシンク。
- 前記接続が、前記金属製ベースプレートの金属製フィン取り付け面に複数の溝部を形成し、前記溝部に金属製フィンを装入し、前記金属製フィン取付面の溝部両側近傍に、塑性変形により、平らな底面および傾斜した側面を有する断面が概ね台形状に先細りに形成された凹部を形成して、前記金属製フィンを前記溝部内にかしめ接合することからなっている、請求項1から4の何れか1項に記載のヒートシンク。
- 前記接続が、前記金属製ベースプレートと金属製フィンとを金属接合することからなっている、請求項1から4の何れか1項に記載のヒートシンク。
- 金属製ベースプレートと、前記金属製ベースプレートの一方の表面に熱的に接続された薄肉の複数の金属製フィンと、外力を遮断して前記金属製フィンを防護するカバーとを備えたヒートシンク。
- 前記カバーが、金属製フィン全体を覆うように金属製フィンの上部に設けられ、両外側端の金属製フィンに接合されている、請求項7に記載のヒートシンク。
- 金属製ベースプレートと、前記金属製ベースプレートの一方の表面に熱的に接続された薄肉の複数の金属製フィンとを備え、複数の前記金属製フィンのそれぞれの一部に、隣り合う金属製フィンとの間隙に相当する突起部が形成されているヒートシンク。
- 金属製ベースプレートと、前記金属製ベースプレートの一方の表面に熱的に接続された薄肉の複数の金属製フィンとを備え、複数の前記金属製フィンの少なくとも最外端側の金属製フィンとそれに隣接する金属製フィンの間に、金属製フィンの長手方向の全部または一部にわたって、金属製フィンに嵌め合わされて所定のピッチを保持する第3の部材を備えているヒートシンク。
- 金属製ベースプレートと、前記金属製ベースプレートの少なくとも一方の表面に熱的に接続された薄肉の複数の金属製フィンとを備え、前記金属製フィンの全部または一部を貫通して、前記金属製フィンを固定させる固定部材を備えているヒートシンク。
- 前記固定部材がヒートパイプからなっている、請求項11に記載のヒートシンク。
- 前記金属製フィンのコーナ部に面取り、または、丸め加工が施されている請求項1から12の何れか1項に記載のヒートシンク。
- 金属製ベースプレートと、前記金属製ベースプレートの一方の表面に熱的に接続された厚さの異なる複数の金属製フィンと、前記金属製フィンの上に搭載されたファンとを備えており、前記金属製フィンは薄肉の金属製フィンと厚肉の金属製フィンからなっており、搭載された前記ファンが前記厚肉の金属製フィンによって支持されている、ファン付ヒートシンク。
- 前記厚肉の金属製フィンが、金属製フィンの両外端部および中央部に配置されている、請求項14に記載のファン付ヒートシンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002224650A JP3960876B2 (ja) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | ヒートシンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002224650A JP3960876B2 (ja) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | ヒートシンク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004071616A true JP2004071616A (ja) | 2004-03-04 |
JP3960876B2 JP3960876B2 (ja) | 2007-08-15 |
Family
ID=32012547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002224650A Expired - Fee Related JP3960876B2 (ja) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | ヒートシンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3960876B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007134471A (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-31 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 鉄道車両用電力変換装置 |
JP2017130578A (ja) * | 2016-01-21 | 2017-07-27 | 株式会社Uacj | 熱交換器用ヒートシンク及び該ヒートシンクを備えた熱交換器 |
JPWO2018061193A1 (ja) * | 2016-09-30 | 2018-09-27 | 三菱電機株式会社 | ヒートシンク及び電力変換装置 |
JP2020013914A (ja) * | 2018-07-19 | 2020-01-23 | 株式会社フジクラ | コールドプレート及びコールドプレートの製造方法 |
Citations (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08222664A (ja) * | 1995-02-15 | 1996-08-30 | Toshiba Corp | 半導体素子の冷却装置 |
JPH1022668A (ja) * | 1996-07-03 | 1998-01-23 | Fujikura Ltd | ヒートシンクおよびヒートシンクの製造方法 |
JPH10261747A (ja) * | 1998-04-20 | 1998-09-29 | Fujitsu Ltd | ヒートシンク |
JPH1197596A (ja) * | 1997-09-19 | 1999-04-09 | Mitsubishi Electric Corp | 素子冷却装置 |
JPH11290974A (ja) * | 1998-04-09 | 1999-10-26 | Ryosan Co Ltd | ヒートシンク及びその製造方法、その製造に用いられるかしめ具 |
JP2000294695A (ja) * | 1999-04-02 | 2000-10-20 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 強制冷却式ヒートシンク |
JP2000335703A (ja) * | 1999-05-28 | 2000-12-05 | Mk Seiko Co Ltd | ゴミ収納庫 |
JP2001110958A (ja) * | 1999-10-13 | 2001-04-20 | Mizutani Denki Kogyo Kk | 電子部品の放熱器 |
JP2001274296A (ja) * | 2000-03-24 | 2001-10-05 | Oki Electric Ind Co Ltd | ヒートシンク |
JP2001319998A (ja) * | 2000-05-09 | 2001-11-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ヒートシンクとその製造方法およびそのヒートシンクを用いた冷却装置 |
JP2002026212A (ja) * | 2000-07-04 | 2002-01-25 | Furukawa Electric Co Ltd:The | ヒートシンク |
JP2002050723A (ja) * | 2000-08-07 | 2002-02-15 | Masayuki Kobayashi | 放熱器 |
JP2002237555A (ja) * | 2001-02-07 | 2002-08-23 | Furukawa Electric Co Ltd:The | フィン付ヒートシンク |
JP2003273298A (ja) * | 2002-03-13 | 2003-09-26 | Toshiba Corp | 車両用半導体冷却装置 |
-
2002
- 2002-08-01 JP JP2002224650A patent/JP3960876B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08222664A (ja) * | 1995-02-15 | 1996-08-30 | Toshiba Corp | 半導体素子の冷却装置 |
JPH1022668A (ja) * | 1996-07-03 | 1998-01-23 | Fujikura Ltd | ヒートシンクおよびヒートシンクの製造方法 |
JPH1197596A (ja) * | 1997-09-19 | 1999-04-09 | Mitsubishi Electric Corp | 素子冷却装置 |
JPH11290974A (ja) * | 1998-04-09 | 1999-10-26 | Ryosan Co Ltd | ヒートシンク及びその製造方法、その製造に用いられるかしめ具 |
JPH10261747A (ja) * | 1998-04-20 | 1998-09-29 | Fujitsu Ltd | ヒートシンク |
JP2000294695A (ja) * | 1999-04-02 | 2000-10-20 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 強制冷却式ヒートシンク |
JP2000335703A (ja) * | 1999-05-28 | 2000-12-05 | Mk Seiko Co Ltd | ゴミ収納庫 |
JP2001110958A (ja) * | 1999-10-13 | 2001-04-20 | Mizutani Denki Kogyo Kk | 電子部品の放熱器 |
JP2001274296A (ja) * | 2000-03-24 | 2001-10-05 | Oki Electric Ind Co Ltd | ヒートシンク |
JP2001319998A (ja) * | 2000-05-09 | 2001-11-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ヒートシンクとその製造方法およびそのヒートシンクを用いた冷却装置 |
JP2002026212A (ja) * | 2000-07-04 | 2002-01-25 | Furukawa Electric Co Ltd:The | ヒートシンク |
JP2002050723A (ja) * | 2000-08-07 | 2002-02-15 | Masayuki Kobayashi | 放熱器 |
JP2002237555A (ja) * | 2001-02-07 | 2002-08-23 | Furukawa Electric Co Ltd:The | フィン付ヒートシンク |
JP2003273298A (ja) * | 2002-03-13 | 2003-09-26 | Toshiba Corp | 車両用半導体冷却装置 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007134471A (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-31 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 鉄道車両用電力変換装置 |
JP2017130578A (ja) * | 2016-01-21 | 2017-07-27 | 株式会社Uacj | 熱交換器用ヒートシンク及び該ヒートシンクを備えた熱交換器 |
JPWO2018061193A1 (ja) * | 2016-09-30 | 2018-09-27 | 三菱電機株式会社 | ヒートシンク及び電力変換装置 |
JP2020013914A (ja) * | 2018-07-19 | 2020-01-23 | 株式会社フジクラ | コールドプレート及びコールドプレートの製造方法 |
CN110739280A (zh) * | 2018-07-19 | 2020-01-31 | 株式会社藤仓 | 冷却板以及冷却板的制造方法 |
JP7118788B2 (ja) | 2018-07-19 | 2022-08-16 | 株式会社フジクラ | コールドプレート及びコールドプレートの製造方法 |
CN110739280B (zh) * | 2018-07-19 | 2023-09-08 | 株式会社藤仓 | 冷却板以及冷却板的制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3960876B2 (ja) | 2007-08-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4711259B2 (ja) | シャーシまたはヒートシンクのクランプ面に当接して回路カードを保持するリテーナおよび方法 | |
JP6378299B2 (ja) | ヒートシンク | |
JP2001358482A (ja) | 放熱モジュール | |
US6657865B1 (en) | Heat dissipating structure | |
JP2004311718A (ja) | ヒートシンク | |
JP3149894U (ja) | 放熱器 | |
JP2004071616A (ja) | ヒートシンク | |
US20040108102A1 (en) | Heat sink fan | |
US6729385B1 (en) | Fin structure and the assembly thereof | |
JP2009088417A (ja) | 放熱フィンを有する放熱器及びその製造方法 | |
JP5089668B2 (ja) | ヒートシンク | |
JP4063025B2 (ja) | ヒートシンク | |
US20130153190A1 (en) | Heat sink | |
JP2009238988A (ja) | ヒートシンク固定用部材 | |
JP3130026U (ja) | 半導体素子の放熱器 | |
WO2008050515A1 (fr) | Installation métallique avec filetages | |
JPH1117080A (ja) | 放熱器 | |
US20130105112A1 (en) | Heat sink | |
CN109996420B (zh) | 组合式散热鳍片结构 | |
JP5082610B2 (ja) | 熱交換器の製造方法および熱交換器 | |
CN110087435B (zh) | 用于冷却电子设备的系统及组装方法 | |
US20080295995A1 (en) | Heat sink and manufacturing method thereof | |
JP2004104035A (ja) | ファン付きヒートシンク | |
JP3786868B2 (ja) | ヒートシンクおよびヒートシンクの製造方法 | |
JP2004273632A (ja) | ヒートシンク |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041001 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050818 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050902 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051101 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060912 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061102 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061205 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070202 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070313 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070316 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070417 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070515 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110525 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110525 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120525 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120525 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130525 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140525 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |