JP2004067275A - エレベータ据付用移動足場およびエレベータ据付工法 - Google Patents

エレベータ据付用移動足場およびエレベータ据付工法 Download PDF

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Abstract

【課題】建物の構造に関わらず使用可能であり、かつ昇降路内への固定に要する労力を大幅に低減することができるエレベータ据付用移動足場を提供する。
【解決手段】本発明のエレベータ据付用移動足場100は、昇降路の内部に設けた揚重機7により昇降可能な足場本体10と、昇降路の壁面に取り付けたガイドレール2L,2Rと係合して足場本体10を降下不能に固定可能な足場固定機構20と、ガイドレールを壁面に取り付けているブラケットに係合すると足場固定機構20を作動させてガイドレールに係合させる作動機構30を備える。本発明のエレベータ据付用移動足場は、昇降路の壁面に取り付けたガイドレールによって支持する構造であるから、建物の構造に関わらず使用可能であるばかりでなく、移動足場の昇降路内への固定に要する労力を大幅に低減することができる。
【選択図】 図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータの据付工事に用いる移動足場に関し、より詳しくは、昇降路の壁面にガイドレールを取り付けているブラケットに係合すると自動的にガイドレールに固定される形式の移動足場に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物に設けた昇降路にエレベータを据え付ける際には、昇降路上方の機械室に設けた本設の巻上機を用いて本設のかご枠および床を作業足場として昇降させることにより、ガイドレールや乗場出入口装置、昇降路内機器、配線等を順次取り付けていた。
【0003】
ところが、近年広く普及しつつあるマシンルームレスエレベータにおいては昇降路の上部に機械室がないため、本設の巻上機を用いた据付工法を用いることができない。
そこで、昇降路の内部で揚重機を用いて移動足場を上昇させるとともに、建物の梁間に通した鋼材によりこの移動足場を下方から支持したり、あるいは移動足場そのものに設けた固定装置をせり出して建物のスラブに係合させることにより移動足場を固定したりする据付工法が用いられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、建物の梁間に鋼材を通して移動足場を支持する作業、若しくは固定装置をせり出して移動足場をスラブに固定する作業は極めて煩雑であり、移動足場を上昇させて固定するために多大の労力を必要としていた。
【0005】
また、移動足場を支持する鋼材を建物の梁間に通したり、移動足場からせり出した固定装置を建物のスラブに係合させたりするため、昇降路の周囲の壁面を設けることができず、建物本体の工事に支障を来すことがあった。
さらに、コンクリート構造の建物においては、このような据付工法を用いることができなかった。
【0006】
そこで本発明の目的は、上述した従来技術が有する問題点を解消し、建物の構造に関わらず使用可能であり、かつ昇降路内への固定に要する労力を大幅に低減することができるエレベータ据付用移動足場およびそれを用いたエレベータの据付工法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する本発明のエレベータ据付用移動足場は、
昇降路の内部に設けた揚重機により昇降可能な足場本体と、
前記昇降路の壁面に取り付けたガイドレールと係合して前記足場本体を降下不能に固定可能な足場固定機構と、
前記ガイドレールを前記壁面に取り付けているブラケットに係合すると前記足場固定機構を作動させて前記ガイドレールに係合させる作動機構と、
を備えることを特徴としている。
【0008】
すなわち、本発明のエレベータ据付用移動足場は、昇降路の壁面に取り付けたガイドレールによって支持する構造であるから、建物の構造に関わらず使用可能であるばかりでなく、エレベータ据付後に昇降路の壁を取り付けるといった建築工事の後戻り作業をなくすことができる。
また、昇降路の壁面にガイドレールを取り付けているブラケットに作動機構が係合すると足場固定機構がガイドレールに係合する構造であるから、移動足場を昇降路内への固定に要する労力を大幅に低減することができる。
さらに、昇降路の壁面に取り付けたガイドレールにより移動足場を支持するから、揚重機を用いて移動足場を昇降させるときに移動足場に作業員を乗せないようにすることができる。
これにより、作業員が乗ったままの移動足場を昇降させるために用いる揚重機のように安全率を高く取る必要がないから、揚重機に要する費用を低減することもできる。
【0009】
上記の課題を解決する本発明のエレベータの据付工法は、請求項1に記載したエレベータ据付用移動足場を用いるものであり、
昇降路の壁面にブラケットを用いて下方のガイドレールを取り付ける段階と、前記昇降路に設けた揚重機を用いて作業員が乗っていない移動足場を上昇させる段階と、
前記作動機構を前記ブラケットに係合させることにより前記足場固定機構を作動させて前記移動足場を前記ガイドレールに固定する段階と、
前記移動足場に乗り移った作業者が前記下方のガイドレールに隣接する上方のガイドレールをブラケットを用いて前記昇降路の壁面に固定する段階と、
を備えることを特徴としている。
【0010】
すなわち、本発明のエレベータの据付工法は昇降路の壁面に取り付けたガイドレールにより移動足場を支持するものである。
これにより、昇降路内に移動足場を固定するために建物の梁間に鋼材を通して移動足場を支持する作業や、移動足場に設けた固定装置をせり出して移動足場を建物のスラブに固定する作業等を不要とすることができるから、移動足場を昇降路内への固定に要する労力を大幅に低減することができるばかりでなく、エレベータ据付後に昇降路の壁を取り付けるといった建築工事の後戻り作業をなくすことができる。
また、昇降路の壁面に取り付けたガイドレールにより移動足場を支持するから、揚重機を用いて移動足場を昇降させるときに移動足場に作業員を乗せないようにすることができる。
これにより、作業員が乗ったままの移動足場を昇降させるために用いる揚重機のように安全率を高く取る必要がないから、揚重機に要する費用を低減することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図13を参照し、本発明に係るエレベータ据付用移動足場およびそれを用いたエレベータ据付工法の一実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明においてはエレベータのホールドアおよび乗りかごドアが開閉する方向を左右方向と、乗客が乗りかごに出入りする方向を前後方向と言う。また、以下の説明においては、同一の部分には同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0012】
図1乃至図4に示した移動足場100は、建物に設けた昇降路1の壁面1aに左右一対のかご側ガイドレール2L,2Rおよび図示されない前後一対の錘側ガイドレールを取り付けたり、各階床毎に乗場出入口装置3や電気配線等を取り付けたりするために用いるものである。
そして、この移動足場100は、建築工事現場において通常用いられる足場枠を組み合わせて構築した足場本体10と、この足場本体10の下側の左右にそれぞれ配設された左右一対の足場固定機構20および作動機構30を備えている。
【0013】
足場本体10は上下の作業床11,12を有しているが、それらの上下方向の間隔は、下側のガイドレールを壁面1aに取り付けているレールブラケットを用いて足場固定機構20を作動させ足場本体10を固定したときに、上側の作業床に乗った作業員が上側のガイドレールを壁面1aに取り付けるためのレールブラケットを固定できるような間隔に設定されている。
また、足場本体10の下端に設けられている基枠13には、吊り下げロープ4を連結するための金具14がそれぞれ固定されているとともに、上述した左右一対の足場固定機構20および作動機構30がそれぞれ固定されている。
なお、上下の作業床11,12の間にはしごを設けることもできるし、足場本体10の構築に用いる足場枠のサイズは昇降路1の寸法に合わせて適宜選択することができる。
【0014】
足場固定機構20は、図5に示したように、かご側ガイドレール2の両側面にそれぞれ摩擦係合する左右一対のくさび状部材21L,21Rを有している。
これらのくさび状部材21L,21Rは、図示背面側においてリンク22を介して後述するケーブル42(接続手段)に連結されており、このケーブル42によって引き上げられると左右一対の傾斜面23L,23Rに案内されてかご側ガイドレール2の両側面に密着する。
そして、左右一対のくさび状部材21L,21Rは、左右一対の傾斜面23L,23Rから足場本体10の重量が負荷されるとかご側ガイドレール2の両側面に摩擦係合し、足場本体10を降下不能にかご側ガイドレール2に固定する。
なお、左右一対のくさび状部材21L,21Rは、ケーブル42によって引き上げられず、かつ左右一対の傾斜面23L,23Rから足場本体10の重量が負荷されない状態では、自らの重量によって降下してかご側ガイドレール2の両側面から離間する。
また、図5において足場固定機構20の下方に設けられているものは、この足場本体10を昇降路1の内部で昇降させるときにかご側ガイドレール2と係合して昇降を案内するガイドシュ25である。
【0015】
作動機構30は、図6および図7に示したように、足場本体10の基枠13と一体に設けられて上下方向に延びる前後一対の支柱31f,31rと、これらの支柱31f,31rにそれぞれ貫設されて互いに平行に上下方向に延びる前後一対の長孔32と、これらの長孔32内において前後方向に水平に延びる揺動軸33とを有している。
揺動軸33は、前後一対の長孔32間に挿通されたパイプ33aと、このパイプ33aを抜け止め固定するボルト、ナットおよびワッシャの組33bとから構成されている。
【0016】
前後一対の支柱31f,31rの間には、揺動軸33により揺動自在に支持されて左右方向にシーソー状に延びる揺動部材34が介装されている。
この揺動部材34は、厚い鋼板から形成されて前後一対の支柱31f,31rの内壁面に沿うように配設された前後一対の本体部分34f,34rと、これらの本体部分34f,34rを一体に接続する付勢錘35とを有している。
前後一対の本体部分34f,34rは、かご側ガイドレール2を昇降路1の壁面1aに取り付けているブラケットBと係合可能な前後一対の係合部34aをその一方の揺動端に有している。
なお、前後一対の係合部34aは、それらの間にガイドレール2を受け入れることができる間隙を有している。
また、前後一対の本体部分34f,34rの他方の揺動端に固定されている付勢錘35は、係合部34aが上方に揺動する方向に向かって揺動部材34を常に付勢する役割を果たしている。
【0017】
さらに、前後一対の本体部分34f,34rには、前後一対の支柱31f,31rの側面にそれぞれ当接可能な揺動規制部34bが一体に凸設されている。
これにより揺動部材34は、図6中に実線で示したように左右方向に水平に延びた状態からさらに図示反時計方向、言い換えると前後一対の本体部分34f,34rがさらに上方に変位する方向には揺動することができないが、図6中に2点鎖線で示したようにブラケットBと接触しない退避状態までは図示時計方向に揺動することができる。
【0018】
揺動部材34は、付勢錘35および揺動規制部34bの作用により、通常状態では図6中に実線で示したように左右方向に水平に延びている。
これにより、昇降路1内で足場本体10を降下させると、揺動部材34の先端に設けられている係合部34aがレールブラケットBに上方から係合する。
すると、揺動部材34は図6中に実線で示した状態からさらに図示反時計方向には揺動することができないから、足場本体10の降下に伴って揺動軸33は長孔32の内部を上方に変位することになる。
【0019】
これに対して、昇降1路内において足場本体10を上昇させると、揺動部材34の先端に設けられている傾斜面34cがレールブラケットBに下方から当接して揺動部材34を図示時計方向に揺動させるので、揺動部材34とレールブラケットBとが係合して足場本体10の上昇を妨げることはない。
【0020】
一方、付勢錘35に連結されているケーブル41(退避手段)を上方に引っ張ると、揺動部材34を図6中に2点鎖線で示した退避状態に揺動させることができる。
これにより、揺動部材34がレールブラケットBに係合しないようにしつつ、足場本体10を昇降路1内において自由に降下させることができる。
【0021】
他方、揺動軸33には下方に延びるケーブル42が連結されている。
このケーブル42は、図8に示したように各プーリ43a,43b,43c,43dに巻回された後、図5に示したようにリンク22を介して左右一対のくさび状部材21L,21Rに連結されている。
【0022】
図8中に上向き矢印で示したように昇降路1の内部において足場本体10を上昇させると、前述したように揺動部材34の先端に設けられている傾斜面34cがレールブラケットBに下方から当接して揺動部材34を揺動させるので、揺動部材34とレールブラケットBとが係合することはない。
また、ケーブル42のうちプーリ43b,43c間において上下方向に延びている部分には、錘44を吊り下げている短いケーブル45が金具46を介して取り付けられている。
これにより、足場固定機構20の左右一対のくさび状部材21L,21Rは、ケーブル42によって上方に引き上げられることなしに自らの重量によって降下するから、かご側ガイドレール2の両側面に接触して摩擦係合することがない。
【0023】
図9に示したように、昇降路1の内部において足場本体10がさらに上昇して揺動部材34がレールブラケットBの上方に達すると、揺動部材34は付勢錘35および揺動規制部34bの作用によって水平に延びる状態となる。
【0024】
このような状態において足場本体10を降下させると、図10に示したように揺動部材34の係合部34aがレールブラケットBに係合する。
すると、前述したように揺動軸33が長孔32の内部で上方に変位してケーブル42が引き上げられるから、左右一対のくさび状部材21L,21Rもまた引き上げられてガイドレール2の側面に密着する。
その後、足場本体10をさらに降下させると、左右一対のくさび状部材21L,21Rには左右一対の傾斜面23L,23Rから足場本体10の重量が負荷されるから、左右一対のくさび状部材21L,21Rはかご側ガイドレール2の両側面に強固に摩擦係合し、足場本体10を降下不能にかご側ガイドレール2に固定する。
【0025】
左右一対のくさび状部材21L,21Rがかご側ガイドレール2の両側面に強固に摩擦係合しているときに、揚重機7を用いて足場本体10をわずかに上昇させると、左右一対のくさび状部材21L,21Rには足場本体10の重量が負荷されなくなるから、足場固定機構20による足場本体10のかご側ガイドレール2に対する固定が解除される。
次いで、揚重機7を用いて足場本体10をさらに上昇させると、作動機構30の揺動部材34とレールブラケットBとの係合が解除され、揺動軸33が長孔32の内部を下方に変位するから、図8および図9に示した初期状態に自動的に復帰させることができる。
【0026】
次に、図12および図13を参照し、上述した移動足場100を用いてエレベータを据え付ける工法の作業手順について説明する。
【0027】
本実施形態のエレベータ据付工法においては、作業の第1段階(S1)および第2段階(S2)においては、昇降路の上部および下部にテムプレートを設置するとともに、これらのテムプレートに合わせてガイドレールの芯出しに用いる下げ振りを設置する。
【0028】
第3段階(S3)乃至第5段階(S5)においては、図1および図3に示したように、昇降路1の下部において壁面1aに1段目のレールブラケットB1を取り付けるとともに、昇降路1の底面にバッファビーム5を設置し、その上に最も下方のガイドレール2L1,2R1を建付ける。
【0029】
第6段階(S6)および第7段階(S7)においては、図3に示したように、昇降路1の底面上に固定足場6を組み立てた後、この固定足場6の上に足場本体10を組み立てる。
【0030】
第8段階(S8)においては、図3に示したように、足場本体10に乗った作業員が昇降路1の壁面1aに2段目のレールブラケットB2を取り付ける。
そして、第9段階(S9)において、最も下方のガイドレール2L1,2R1を芯出しして固定する。
【0031】
第10段階(S10)においては、昇降路1の天井フックに揚重機7のロープ7aを取り付けるとともに、第11段階(S11)において足場本体10を吊り下げるためのロープ4を懸架する足場吊り治具8を揚重機7に取り付ける。
【0032】
第12段階(S12)においては、足場本体10に前述した足場固定機構20および作動機構30を取り付ける。
【0033】
第13段階(S13)においては、揺動部材34が2段目のレールブラケットB2より上方に来る位置まで揚重機7を用いて移動足場100を吊り上げる。
このとき、図8および図9に示したように揺動部材34が2段目のレールブラケットB2に係合することはないから、移動足場100を容易に吊り上げることができる。
そして、移動足場100の上昇に伴って揺動部材34が2段目のレールブラケットB2を通過する際に、揺動部材34の揺動に伴って揺動規制部34bが前後一対の本体部分34f,34rに衝接する打音が発生する。
その後、打音の発生を確認した作業員が第14段階(S14)において、揚重機7により移動足場100をわずかに降下させると、図10に示したように揺動部材34が2段目のレールブラケットB2に係合してケーブル42を引き上げるから、足場固定機構20が作動して移動足場100は最も下方のガイドレール2L1,2R1によって支持される。
【0034】
なお、揚重機7を用いて移動足場100を昇降させるときには、足場本体10には作業員を乗せない。
これにより、作業員が乗ったままの移動足場を昇降させるために用いる揚重機のように安全率を高く取る必要がないから、本工法において使用する揚重機7の費用を低減することができる。
【0035】
第15段階(S15)において移動足場100に乗り移った作業員は、第16段階(S16)において昇降路1の壁面1aに3段目のレールブラケットB3を取り付けた後、第17段階(S17)において下から2番目のガイドレール2L2,2R2を建付けるとともに、第18段階(S18)においてこれらのガイドレール2L2,2R2を芯出して昇降路1の壁面1aに固定し、第19段階(S19)において移動足場100から退避する。
【0036】
次いで、第20段階(S20)乃至第24段階(S24)においては、前述した第13段階(S13)乃至第18段階(S18)において実施した作業と全く同一の作業を実施して、下から3番目のガイドレールを建付ける。
そして、これらの一連の作業を繰り返すことにより、昇降路1の上部に向かって順次ガイドレールを建付けることができる。
また、昇降路1の壁面1aに対する左右一対のかご側ガイドレール2L,2Rの取付が完了した後には、揚重機7および移動足場100を用いて錘側ガイドレールや乗場出入口装置、昇降路内機器、配線等を順次取り付ける。
【0037】
以上、本発明に係るエレベータ据付用移動足場およびエレベータ据付工法の一実施形態について詳しく説明したが、本発明は上述した実施形態によって限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、足場本体10の下端に取り付けたガイドシュ25のみによって移動足場100の昇降を案内しているが、足場本体10の上端に回転自在に支持した車輪を昇降路1の壁面1aに接触させることにより、移動足場100の姿勢を良好に保持して移動足場100の昇降をより確実に案内することができる。
また、上述した実施形態においては、レールブラケットが一対のアングル材を組み合わせた構造となっているが、他の構造のレールブラケットを用いることができることは言うまでもない。
また、レールブラケットの形状に合わせて揺動部材34の形状を変更することができることは言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のエレベータ据付用移動足場は、昇降路の壁面に取り付けたガイドレールによって支持する構造であるから、建物の構造に関わらず使用可能であるばかりでなく、エレベータ据付後に昇降路の壁を取り付けるといった建築工事の後戻り作業をなくすことができる。
また、昇降路の壁面にガイドレールを取り付けているブラケットに作動機構が係合すると足場固定機構がガイドレールに係合する構造であるから、移動足場の昇降路内への固定に要する労力を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエレベータ据付用移動足場の使用方法を示す斜視図。
【図2】図1中に示したエレベータ据付用移動足場の拡大斜視図。
【図3】昇降路の底部に設けた固定足場上に載置した状態を示す正面図。
【図4】昇降路の底部に設けた固定足場上に載置した状態を示す側面図。
【図5】図3に示した足場固定機構および案内手段を拡大して示す正面図。
【図6】図4中に示した係合部材を拡大して示す側面図。
【図7】図5に示した係合部材を示す平面図。
【図8】移動足場を上昇させる際における作動機構の作動を説明する側面図。
【図9】移動足場を降下させる際における作動機構の作動を説明する側面図。
【図10】移動足場を固定した状態における作動機構の作動を説明する側面図。
【図11】ガイドレールに固定された移動足場を示す側面図。
【図12】エレベータの据付作業の手順を示すフローチャート。
【図13】エレベータの据付作業の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 従来の
2L,2R かご側ガイドレール
3 乗場出入口装置
4 吊り下げロープ
5 バッファビーム
6 固定足場
7 揚重機
8 足場吊り治具
10 足場本体
11,12 作業床
13 基枠
14 金具
20 足場固定機構
21L,21R くさび状部材
22 リンク
23L,23R 傾斜面
25 ガイドシュ
30 作動機構
31f,31r 支柱
32 長孔
33 揺動軸
34 揺動部材
34a 係合部
34b 揺動規制部
35 付勢錘
41 ケーブル(退避手段)
42 ケーブル(接続手段)
43 プーリ
44 錘
45 ロープ
46 金具
100 移動足場

Claims (6)

  1. 昇降路の内部に設けた揚重機により昇降可能な足場本体と、
    前記昇降路の壁面に取り付けたガイドレールと係合して前記足場本体を降下不能に固定可能な足場固定機構と、
    前記ガイドレールを前記壁面に取り付けているブラケットに係合すると前記足場固定機構を作動させて前記ガイドレールに係合させる作動機構と、
    を備えることを特徴とするエレベータ据付用移動足場。
  2. 前記足場固定機構は、前記足場本体の重量が負荷されると前記ガイドレールに摩擦係合するくさび状部材を有することを特徴とする請求項1に記載したエレベータ据付用移動足場。
  3. 前記作動機構は、
    前記足場本体に貫設されて上下方向に延びる長孔内において前記壁面と平行にかつ水平に延びる揺動支軸と、
    この揺動支軸により揺動自在に支持されたシーソー状の揺動部材と、
    この揺動部材の一方の揺動端に設けられて前記ブラケットに係合可能な係合部と、
    前記係合部が上方に揺動するように前記揺動部材を常に付勢する、前記揺動部材の他方の揺動端に設けられた付勢錘と、
    前記ブラケットに上方から係合した揺動位置より上方に向かって前記係合部が変位する方向に前記揺動部材が揺動しようとすると前記足場本体に当接して前記揺動部材の揺動を規制する、前記揺動部材に設けられた揺動規制部と、
    前記支軸と前記くさび状部材とを接続する接続手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載したエレベータ据付用移動足場。
  4. 前記作動機構は、前記係合部が前記ブラケットと係合しない揺動位置に前記揺動部材を退避させる揺動部材退避手段をさらに有することを特徴とする請求項3に記載したエレベータ据付用移動足場。
  5. 昇降路の壁面にブラケットを用いて下方のガイドレールを取り付ける段階と、
    前記昇降路に設けた揚重機を用いて移動足場を上昇させる段階と、
    前記移動足場に設けた作動機構を前記ブラケットに係合させることにより前記移動足場に設けた足場固定機構を作動させて前記移動足場を前記ガイドレールに固定する段階と、
    前記移動足場上の作業者が前記ガイドレールの上方に隣接する第2のガイドレールをブラケットにより前記昇降路の壁面に固定する段階と、
    を備えることを特徴とするエレベータ据付工法。
  6. 前記揚重機を用いて前記移動足場を昇降させる際には前記移動足場に作業員が乗らいなことを特徴とする請求項5に記載のエレベータ据付工法。
JP2002226113A 2002-08-02 2002-08-02 エレベータ据付用移動足場およびエレベータ据付工法 Expired - Fee Related JP4245315B2 (ja)

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