JP2004062734A - 磁気カードリーダ - Google Patents
磁気カードリーダ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004062734A JP2004062734A JP2002223012A JP2002223012A JP2004062734A JP 2004062734 A JP2004062734 A JP 2004062734A JP 2002223012 A JP2002223012 A JP 2002223012A JP 2002223012 A JP2002223012 A JP 2002223012A JP 2004062734 A JP2004062734 A JP 2004062734A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic card
- magnetic
- card reader
- springs
- slide groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】磁気カードの走行安定性を向上させて磁気カードの読み取りエラーの発生を防ぐことができる磁気カードリーダを提供することである。
【解決手段】磁気ヘッド4a、bの磁気カード挿入側に互いにスライド溝7に対して対称なバネ3a、bが一対設けられている。バネ3a、bを、スライド溝7の磁気ヘッド4a、bより磁気カード挿入側の部分に設け、鉛直方向において、磁気カードリーダユニット2と磁気カードリーダ1の筐体で挟む位置に配置する。バネ3a、bの磁気ヘッド4a、b側の端部は、固定されていないため水平方向および鉛直方向に移動する若干の余裕が設けられている。バネ3a、bの磁気カード挿入側の端部は、磁気カードリーダ1の筐体に固定されている。バネ3a、bは、スライド溝7を走行してくる磁気カード5を磁気カード挿入側に形成されている開放部で受け止め、磁気カード5の水平方向の走行軌道を正す。
【選択図】 図1
【解決手段】磁気ヘッド4a、bの磁気カード挿入側に互いにスライド溝7に対して対称なバネ3a、bが一対設けられている。バネ3a、bを、スライド溝7の磁気ヘッド4a、bより磁気カード挿入側の部分に設け、鉛直方向において、磁気カードリーダユニット2と磁気カードリーダ1の筐体で挟む位置に配置する。バネ3a、bの磁気ヘッド4a、b側の端部は、固定されていないため水平方向および鉛直方向に移動する若干の余裕が設けられている。バネ3a、bの磁気カード挿入側の端部は、磁気カードリーダ1の筐体に固定されている。バネ3a、bは、スライド溝7を走行してくる磁気カード5を磁気カード挿入側に形成されている開放部で受け止め、磁気カード5の水平方向の走行軌道を正す。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行のキャッシュカードやクレジットカードなどの磁気カードを読み取る磁気カードリーダに係り、特に、手動で磁気カードをスライドさせて磁気ストライプに記憶されているデータを磁気ヘッドで読み取らせる手動式の磁気カードリーダに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、磁気ストライプに各種データを記憶させた磁気カードが銀行のキャッシュカード、クレジットカード、社員証など幅広く普及してきている。これらの磁気カードに記憶されているデータは、磁気カードリーダと呼ばれる専用装置を用いて読み取ることができるようになっている。
この磁気カードリーダでは、装置に内蔵されている磁気ヘッドで磁気カードの磁気ストライプ部に記録された磁気信号を当接させて読み取り、その読み取った信号をディジタル信号へ変換している。
この磁気カードリーダには、スリットに磁気カードを通すスライド式と、スロットに磁気カードを差し込む挿入式がある。このスライド式磁気カードリーダでは、操作者が手動で磁気カードをスリット内に通過させることにより、磁気カードがスリットの内部に備えられている磁気ヘッドを通過するときにデータを読み取るようになっている。このスライド式磁気カードリーダの例を図5に示してある。
【0003】
一方、挿入式の磁気カードリーダは、スロットに磁気カードを挿入すると自動的に磁気カードが磁気ヘッドまで搬送されてデータを読み取るようになっている。
ところで、磁気カードは、磁気カードリーダの磁気ヘッドに対して水平に接触させ、磁気ストライプの端から端まで通過させなければ磁気データを正常に読み取ることができないようになっている。
そのため、磁気カードが磁気ヘッドを通過する速度や磁気ストライプの読み取り位置および角度が最適値になるように設定されている挿入式の磁気カードリーダにおいては、読み取りエラーが起こる頻度は非常に少ないが、人的差異が生じやすいスライド式の磁気カードリーダにおいては、読み取りエラーの起こる頻度が多くなるおそれがある。
【0004】
従来、このようなスライド式の磁気カードリーダにおける読み取りエラーを低減させるための技術が開示されている。
例えば、特開平6−325193号公報には、磁気カードをスライドさせる操作を行う場合、磁気カードの軌道が腕の長さを半径とする円弧を描くようになり、磁気ストライプが磁気ヘッドから離れがちになる状態を改善する技術が開示されている。具体的には、スライド溝の磁気ヘッドより後の部分を傾斜または湾曲構造にすることにより磁気カードの走行の安定化を図り、磁気カードの読み取りエラーの発生を防ぐようにしている。
このような、磁気カードリーダのスライド溝に傾斜または湾曲構造を設けるためには、磁気カードリーダに十分なストロークを有することが条件となる。つまり、磁気カードをスライドさせるためのスライド溝を所定の長さ以上設ける必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、磁気カードリーダ、および、磁気カードリーダを内蔵する携帯型端末装置は、小型化、軽量化を実現するために、磁気カードをスライドさせるスライド溝がより短く設計される傾向あるため、このスライド溝を十分に確保することは非常に困難になる。
そこで、本発明の目的は、磁気カードをスライドさせるスライド溝の長さを必要以上に設けることなく、磁気カードの走行の安定性を向上させることにより、磁気カードの読み取りエラーの発生を防ぐことができる磁気カードリーダを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、磁気カードをスライド走行させるためのスライド溝を備え、このスライド溝に磁気カードを走行させることにより、磁気ヘッドに当該磁気カードの磁気ストライプを当接させ、前記磁気ストライプに記憶されている情報を前記磁気ヘッドで読み取らせるスライド式の磁気カードリーダにおいて、前記磁気ヘッドの磁気カード挿入部に前記磁気カードの面方向のブレを抑制する付勢手段を備え、前記付勢手段は、磁気カードの挿入側に開口部を備えた一対のバネで構成することにより前記目的を達成する。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記一対のバネを金属素材、または、プラスチック素材で形成することにより前記目的を達成する。
【0007】
請求項3記載の発明では、磁気カードをスライド走行させるためのスライド溝を備え、このスライド溝に磁気カードを走行させることにより、磁気ヘッドに当該磁気カードの磁気ストライプを当接させ、前記磁気ストライプに記憶されている情報を前記磁気ヘッドで読み取らせるスライド式の磁気カードリーダにおいて、前記磁気ヘッドを通過する磁気カード挿入部に前記磁気カードの面方向のブレを抑制する付勢手段を備え、前記付勢手段は、前記スライド溝を覆うように当該カードリーダの筐体内部に設けられた前記磁気ヘッドを備えたユニット上部の所定の位置に配置され、磁気カードを走行させるための所定のスリットを有するシートであることにより前記目的を達成する。
請求項4記載の発明では、請求項3記載の発明において、前記シートを柔軟性の有る素材で形成することにより前記目的を達成する。
請求項5記載の発明では、請求項3または請求項4記載の発明において、前記シートを当該磁気カードリーダの筐体の色と異なる色の素材で形成することにより前記目的を達成する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の磁気カードリーダにおける好適な実施の形態について、図1ないし図4を参照して詳細に説明する。
なお、本実施の形態においては、磁気カードを読み取るための専用装置である磁気カード読み取り装置と、この磁気カード読み取り装置を内蔵した携帯型端末装置とを総称して磁気カードリーダとする。
(実施例1)
図1は、本実施の形態に係る磁気カードリーダ(実施例1)の構成を平面から示した図である。
また、図2は、図1に示す磁気カードリーダ(実施例1)の構成を側面から示した図である。
図1および図2において、磁気カードリーダ1は、磁気カード5の磁気ストライプ6に記録されているデータを読み取る磁気ヘッド4a、4bと、磁気ヘッド4a、4bで読み取った磁気信号をディジタル信号に変換する処理を行う図示しない信号処理回路を有している。この信号処理回路においてディジタル信号に変換されたデータは、図示しない制御回路に出力され、所定のカード決済処理等に使用される。この制御回路は、当該磁気カードリーダ1とデータ転送用のケーブルを介して接続された外部装置に設けることも可能である。
なお、磁気カードリーダ1で操作される磁気カード5は、プラスチックなどの素材により所定の大きさの長方形状の薄板状に形成されており、その薄板状の一面、または、両面の偏った位置に細い帯状の磁気ストライプ6が設けられており、その磁気ストライプ6に、例えば会員番号、クレジット会社など決済機関に関するコード、その他必要な情報が書き込まれている。
【0009】
磁気ヘッド4a、4bは、磁気カードリーダ1の内部に設けられている磁気カードリーダユニット2の中程に配置されている。この磁気カードリーダユニット2は、磁気カード5を磁気カードリーダ1に走行させる操作を行う操作者が直接接触することができないように、磁気カードリーダ1の筐体に覆われている。また、磁気カードリーダユニット2を磁気カードリーダ1の筐体で覆うことにより、磁気ヘッド4a、4bおよびその周辺回路などへの粉塵の進入を防止することができるようになっている。
【0010】
磁気カードリーダ1および磁気カードリーダユニット2には、磁気カード5を挿入してスライドさせるためのスライド溝7が形成されている。このスライド溝7は、磁気カード5に不要なストレスをかけることなく操作者が磁気カード5の走行操作を実現できるように磁気カード5の厚みより広い幅に形成されている。このスライド溝7の幅が広すぎる場合、必要以上にスライド溝7の幅方向(図1に示すC、D方向)に磁気カード5が振れてしまう可能性があるため、このスライド溝7の幅寸法の設定は、磁気カード5の厚みを十分に考慮した値にすることが望ましい。過度に磁気カード5がスライド溝7の幅方向に振れると、データを読み取る際に磁気ストライプ6が磁気ヘッド4a、4bから離れてしまい、正しくデータの読み取り処理が行われずに読み取りエラーを発生してしまうおそれがある。
【0011】
そして、スライド溝7の中程に磁気カードリーダユニット2が配置され、この磁気カードリーダユニット2の磁気カード挿入側(図1に示すA側)寄りにスライド溝7を挟むように磁気ヘッド4a、4bが配置されている。この磁気ヘッド4a、4bの磁気カード挿入側に互いにスライド溝7に対して対称なバネ3a、3bが一対設けられている。
このバネ3a、3bは、スライド溝7の磁気ヘッド4a、4bより磁気カード挿入側の部分(図1に示す入り口側ストローク)に設けられている。また、バネ3a、3bは、鉛直方向において、磁気カードリーダユニット2と磁気カードリーダ1の筐体とで挟む位置に配置されている。このバネ3a、3bの磁気ヘッド4a、4b側の端部は、固定されていないため水平方向(図1に示すC、D方向)および鉛直方向(図2に示すE、F方向)に移動する若干の余裕が設けられている。
【0012】
一方、このバネ3a、3bの磁気カード挿入側の端部は、磁気カードリーダ1の筐体に固定されている。このバネ3a、3bは、スライド溝7の入り口側ストロークを走行してくる磁気カード5を磁気カード挿入側に形成されている開放部で受け止め、受け止めた磁気カード5の水平方向(図1に示すC、D方向)の走行軌道を正す働きをする。詳しくは、磁気ストライプ6が磁気ヘッド4a、4bに正しい位置で接触するように磁気カード5の面方向(図1に示すC、D方向)の傾きや走行位置を修正する。
このような走行軌道の修正は、バネ3a、3bにより磁気カード5を挟むような方向に付勢力が働くため実現できる。
また、バネ3a、3bを鉄、銅、アルミ、ステンレスなどの金属や弾性変形が可能な柔軟性のあるプラスチックで形成することにより、バネ3a、3bは変形して広がることができ、磁気カード5のスライド溝7上における適正走行を可能にする。
【0013】
上述したように、磁気カードリーダ1にバネ3a、3bを設けることにより、水平方向(図1に示すC、D方向)だけでなく、鉛直方向(図2に示すE、F方向)の磁気カードのブレを規制することができ、安定した磁気カード5の走行が可能になる。
また、操作者が誤って磁気ヘッド4a、4bの上部方向からスライド溝7へ磁気カード5を挿入してしまうような場合、バネ3a、3bが磁気カード5の厚みよりも短い距離になるように配置されているために物理的に磁気カード5を挿入することを不可能にすることができる。そして、これにより操作者に対して正しい磁気カード5の挿入方向を伝えることができる。
【0014】
(実施例2)
図3は、本実施の形態に係る磁気カードリーダ(実施例2)の構成を平面から示した図である。
また、図4は、図3に示す磁気カードリーダ(実施例2)の構成を側面から示した図である。
なお、図1および図2(実施例1)に示した磁気カードリーダの構成と重複する部分についてはその説明を省略する。
磁気ヘッド4a、4bから出口側ストロークの方向(図3に示すB方向)にかけて長方形の走行安定シート8a、8bを磁気カードリーダユニット2の上面部に配置する。
これら走行安定シート8a、8bは、両面テープあるいは接着剤などを使用して、磁気カードリーダ1の筐体内面に固定する。
【0015】
走行安定シート8a、8bは、フェルトや薄いPET(ポリエチレン・テレフタレート)などで形成することにより、走行時に磁気カード5および磁気ストライプ7に傷をつけないようにすることができる。また、走行安定シート8a、8bは、磁気カードリーダ1の筐体の色と異なる色で形成するようにする。
図3に示すように、走行安定シート8a、8bは、磁気カード5を挟むように配置されている。走行安定シート8aと走行安定シート8bとの間にはスライド溝7上に隙間が設けられている。この隙間の間隔は、走行安定シート8a、8bを形成する素材により多少異なるが、フェルト素材の場合で0.1mm程度、薄いPET素材の場合で0.8mm程度設けられている。
【0016】
走行安定シート8a、8bは、スライド溝7の入り口側ストロークを走行してくる磁気カード5を、走行安定シート8a、8bの間に設けられている隙間で受け止め、この隙間を介してスライド溝7を走行させるようにすることにより、磁気カード5の水平方向(図3に示すC、D方向)の走行軌道を正す働きをする。実施例1で述べたバネ3a、3b同様に、磁気ストライプ6が磁気ヘッド4a、4bに正しい位置で接触するように磁気カード5の傾きや走行位置を修正する。また、走行安定シート8a、8bをフェルトなどの柔らかい素材で構成する場合、走行安定シート8aと走行安定シート8bとの間に設けられた隙間は、スライド溝7を走行する磁気カード5の厚みよりも狭いため、磁気カード5の走行時には、両サイドの走行安定シート8a、8bから磁気カード5を挟むような方向に付勢力が働くようになっている。
走行安定シート8a、8bをPETシートなどのように比較的堅い素材で構成する場合は、走行安定シート8aと走行安定シート8bとの間に、スライド溝7を走行する磁気カード5の厚みよりも広く、かつ、磁気カードリーダ1のスライド溝7よりも狭い隙間が設けられるため、スライド溝7の走行時における磁気カード5の水平方向(図3に示すC、D方向)のブレを抑制することができる。
【0017】
上述したように、磁気カードリーダ1に走行安定シート8a、8bを設けることにより、水平方向(図3に示すC、D方向)だけでなく、鉛直方向(図4に示すE、F方向)の磁気カードのブレを規制することができ、安定した磁気カード5の走行が可能になる。
また、操作者が誤って磁気ヘッド4a、4bの上部方向からスライド溝7へ磁気カード5を挿入してしまっても、走行安定シート8a、8bをフェルトなどの柔らかい素材で構成する場合、走行安定シート8aと走行安定シート8bとの間に磁気カード5の厚みよりも狭い隙間が設けられているために、操作者に対して磁気カード5の挿入に違和感を感じさせることができる。そして、これにより利用者に対して正しい磁気カード5の挿入方向を伝えることができる。
【0018】
例えば、走行安定シート8a、8bを0.3mm程度のPET素材で形成し、走行安定シート8aと走行安定シート8bとの間に0.8mm程度の隙間を設けると、磁気ヘッド4a、4bの上部方向からの磁気カード5の挿入が困難になるような構造にすることが可能になる。この場合、走行安定シート8a、8bの磁気カード5の挿入側(図3に示すA側)のコーナーに面取り処理を施して角を落とすことにより、正しい挿入方向からの磁気カード5の走行に支障をきたさないようにすることができる。
【0019】
さらに、走行安定シート8a、8bを磁気カードリーダ1の筐体の色と異なる色で形成することにより、視覚的に操作者に磁気カード5の正しいストローク開始位置を伝えることができる。
その他、走行安定シート8a、8bを磁気ヘッド4a、4bを覆うように配置することにより、磁気ヘッド4a、4bおよび磁気カードリーダユニット2の内部に粉塵などが進入することを防止することができる。
【0020】
以上、本発明の磁気カードリーダおよび磁気カードリーダを内蔵した携帯型端末装置における2実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
例えば、実施例2に示す磁気カードリーダ1に設けた走行安定シート8a、8bを実施例1に示す磁気カードリーダ1に設けるようにすることにより、より走行の安定性を保つことができる磁気カードリーダ1を構成することができる。
このように、磁気カード5の付勢手段として実施例1で説明したバネ3や実施例2で説明した走行安定シート8a、8bを磁気カードリーダ1に設けることにより、十分な(磁気カード5の長さの数倍の)スライド溝7の長さを設けることなく、磁気カード5の走行の安定性を向上させることができ、磁気カード5の読み取りエラーの発生を防ぐことができる。
【0021】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、一対のバネで磁気カードを挟むことにより、安定した磁気カード走行ができる磁気カードリーダを提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、一対のバネを金属素材、または、プラスチック素材で形成することにより、誤った方向からの磁気カードの挿入を防止することができる磁気カードリーダを提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、シートで磁気カードを挟むことにより、安定した磁気カード走行ができる磁気カードリーダを提供することができる。
請求項4記載の発明によれば、シートを柔軟性の有る素材で形成することにより、走行時に磁気カードに傷をつけないようにすることができる磁気カードリーダを提供することができる。
請求項5記載の発明によれば、シートを磁気カードリーダの筐体の色と異なる色の素材で形成することにより、利用者に対して正しい磁気カードの挿入方向を伝えることができる磁気カードリーダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る磁気カードリーダ(実施例1)の構成を平面から示した図である。
【図2】本実施の形態に係る磁気カードリーダ(実施例1)の構成を側面から示した図である。
【図3】本実施の形態に係る磁気カードリーダ(実施例2)の構成を平面から示した図である。
【図4】本実施の形態に係る磁気カードリーダ(実施例2)の構成を側面から示した図である。
【図5】スライド式磁気カードリーダの例を示した図である。
【符号の説明】
1 磁気カードリーダ
2 磁気カードリーダユニット
3a、3b バネ
4a、4b 磁気ヘッド
5 磁気カード
6 磁気ストライプ
7 スライド溝
8a、8b 走行安定シート
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行のキャッシュカードやクレジットカードなどの磁気カードを読み取る磁気カードリーダに係り、特に、手動で磁気カードをスライドさせて磁気ストライプに記憶されているデータを磁気ヘッドで読み取らせる手動式の磁気カードリーダに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、磁気ストライプに各種データを記憶させた磁気カードが銀行のキャッシュカード、クレジットカード、社員証など幅広く普及してきている。これらの磁気カードに記憶されているデータは、磁気カードリーダと呼ばれる専用装置を用いて読み取ることができるようになっている。
この磁気カードリーダでは、装置に内蔵されている磁気ヘッドで磁気カードの磁気ストライプ部に記録された磁気信号を当接させて読み取り、その読み取った信号をディジタル信号へ変換している。
この磁気カードリーダには、スリットに磁気カードを通すスライド式と、スロットに磁気カードを差し込む挿入式がある。このスライド式磁気カードリーダでは、操作者が手動で磁気カードをスリット内に通過させることにより、磁気カードがスリットの内部に備えられている磁気ヘッドを通過するときにデータを読み取るようになっている。このスライド式磁気カードリーダの例を図5に示してある。
【0003】
一方、挿入式の磁気カードリーダは、スロットに磁気カードを挿入すると自動的に磁気カードが磁気ヘッドまで搬送されてデータを読み取るようになっている。
ところで、磁気カードは、磁気カードリーダの磁気ヘッドに対して水平に接触させ、磁気ストライプの端から端まで通過させなければ磁気データを正常に読み取ることができないようになっている。
そのため、磁気カードが磁気ヘッドを通過する速度や磁気ストライプの読み取り位置および角度が最適値になるように設定されている挿入式の磁気カードリーダにおいては、読み取りエラーが起こる頻度は非常に少ないが、人的差異が生じやすいスライド式の磁気カードリーダにおいては、読み取りエラーの起こる頻度が多くなるおそれがある。
【0004】
従来、このようなスライド式の磁気カードリーダにおける読み取りエラーを低減させるための技術が開示されている。
例えば、特開平6−325193号公報には、磁気カードをスライドさせる操作を行う場合、磁気カードの軌道が腕の長さを半径とする円弧を描くようになり、磁気ストライプが磁気ヘッドから離れがちになる状態を改善する技術が開示されている。具体的には、スライド溝の磁気ヘッドより後の部分を傾斜または湾曲構造にすることにより磁気カードの走行の安定化を図り、磁気カードの読み取りエラーの発生を防ぐようにしている。
このような、磁気カードリーダのスライド溝に傾斜または湾曲構造を設けるためには、磁気カードリーダに十分なストロークを有することが条件となる。つまり、磁気カードをスライドさせるためのスライド溝を所定の長さ以上設ける必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、磁気カードリーダ、および、磁気カードリーダを内蔵する携帯型端末装置は、小型化、軽量化を実現するために、磁気カードをスライドさせるスライド溝がより短く設計される傾向あるため、このスライド溝を十分に確保することは非常に困難になる。
そこで、本発明の目的は、磁気カードをスライドさせるスライド溝の長さを必要以上に設けることなく、磁気カードの走行の安定性を向上させることにより、磁気カードの読み取りエラーの発生を防ぐことができる磁気カードリーダを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、磁気カードをスライド走行させるためのスライド溝を備え、このスライド溝に磁気カードを走行させることにより、磁気ヘッドに当該磁気カードの磁気ストライプを当接させ、前記磁気ストライプに記憶されている情報を前記磁気ヘッドで読み取らせるスライド式の磁気カードリーダにおいて、前記磁気ヘッドの磁気カード挿入部に前記磁気カードの面方向のブレを抑制する付勢手段を備え、前記付勢手段は、磁気カードの挿入側に開口部を備えた一対のバネで構成することにより前記目的を達成する。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記一対のバネを金属素材、または、プラスチック素材で形成することにより前記目的を達成する。
【0007】
請求項3記載の発明では、磁気カードをスライド走行させるためのスライド溝を備え、このスライド溝に磁気カードを走行させることにより、磁気ヘッドに当該磁気カードの磁気ストライプを当接させ、前記磁気ストライプに記憶されている情報を前記磁気ヘッドで読み取らせるスライド式の磁気カードリーダにおいて、前記磁気ヘッドを通過する磁気カード挿入部に前記磁気カードの面方向のブレを抑制する付勢手段を備え、前記付勢手段は、前記スライド溝を覆うように当該カードリーダの筐体内部に設けられた前記磁気ヘッドを備えたユニット上部の所定の位置に配置され、磁気カードを走行させるための所定のスリットを有するシートであることにより前記目的を達成する。
請求項4記載の発明では、請求項3記載の発明において、前記シートを柔軟性の有る素材で形成することにより前記目的を達成する。
請求項5記載の発明では、請求項3または請求項4記載の発明において、前記シートを当該磁気カードリーダの筐体の色と異なる色の素材で形成することにより前記目的を達成する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の磁気カードリーダにおける好適な実施の形態について、図1ないし図4を参照して詳細に説明する。
なお、本実施の形態においては、磁気カードを読み取るための専用装置である磁気カード読み取り装置と、この磁気カード読み取り装置を内蔵した携帯型端末装置とを総称して磁気カードリーダとする。
(実施例1)
図1は、本実施の形態に係る磁気カードリーダ(実施例1)の構成を平面から示した図である。
また、図2は、図1に示す磁気カードリーダ(実施例1)の構成を側面から示した図である。
図1および図2において、磁気カードリーダ1は、磁気カード5の磁気ストライプ6に記録されているデータを読み取る磁気ヘッド4a、4bと、磁気ヘッド4a、4bで読み取った磁気信号をディジタル信号に変換する処理を行う図示しない信号処理回路を有している。この信号処理回路においてディジタル信号に変換されたデータは、図示しない制御回路に出力され、所定のカード決済処理等に使用される。この制御回路は、当該磁気カードリーダ1とデータ転送用のケーブルを介して接続された外部装置に設けることも可能である。
なお、磁気カードリーダ1で操作される磁気カード5は、プラスチックなどの素材により所定の大きさの長方形状の薄板状に形成されており、その薄板状の一面、または、両面の偏った位置に細い帯状の磁気ストライプ6が設けられており、その磁気ストライプ6に、例えば会員番号、クレジット会社など決済機関に関するコード、その他必要な情報が書き込まれている。
【0009】
磁気ヘッド4a、4bは、磁気カードリーダ1の内部に設けられている磁気カードリーダユニット2の中程に配置されている。この磁気カードリーダユニット2は、磁気カード5を磁気カードリーダ1に走行させる操作を行う操作者が直接接触することができないように、磁気カードリーダ1の筐体に覆われている。また、磁気カードリーダユニット2を磁気カードリーダ1の筐体で覆うことにより、磁気ヘッド4a、4bおよびその周辺回路などへの粉塵の進入を防止することができるようになっている。
【0010】
磁気カードリーダ1および磁気カードリーダユニット2には、磁気カード5を挿入してスライドさせるためのスライド溝7が形成されている。このスライド溝7は、磁気カード5に不要なストレスをかけることなく操作者が磁気カード5の走行操作を実現できるように磁気カード5の厚みより広い幅に形成されている。このスライド溝7の幅が広すぎる場合、必要以上にスライド溝7の幅方向(図1に示すC、D方向)に磁気カード5が振れてしまう可能性があるため、このスライド溝7の幅寸法の設定は、磁気カード5の厚みを十分に考慮した値にすることが望ましい。過度に磁気カード5がスライド溝7の幅方向に振れると、データを読み取る際に磁気ストライプ6が磁気ヘッド4a、4bから離れてしまい、正しくデータの読み取り処理が行われずに読み取りエラーを発生してしまうおそれがある。
【0011】
そして、スライド溝7の中程に磁気カードリーダユニット2が配置され、この磁気カードリーダユニット2の磁気カード挿入側(図1に示すA側)寄りにスライド溝7を挟むように磁気ヘッド4a、4bが配置されている。この磁気ヘッド4a、4bの磁気カード挿入側に互いにスライド溝7に対して対称なバネ3a、3bが一対設けられている。
このバネ3a、3bは、スライド溝7の磁気ヘッド4a、4bより磁気カード挿入側の部分(図1に示す入り口側ストローク)に設けられている。また、バネ3a、3bは、鉛直方向において、磁気カードリーダユニット2と磁気カードリーダ1の筐体とで挟む位置に配置されている。このバネ3a、3bの磁気ヘッド4a、4b側の端部は、固定されていないため水平方向(図1に示すC、D方向)および鉛直方向(図2に示すE、F方向)に移動する若干の余裕が設けられている。
【0012】
一方、このバネ3a、3bの磁気カード挿入側の端部は、磁気カードリーダ1の筐体に固定されている。このバネ3a、3bは、スライド溝7の入り口側ストロークを走行してくる磁気カード5を磁気カード挿入側に形成されている開放部で受け止め、受け止めた磁気カード5の水平方向(図1に示すC、D方向)の走行軌道を正す働きをする。詳しくは、磁気ストライプ6が磁気ヘッド4a、4bに正しい位置で接触するように磁気カード5の面方向(図1に示すC、D方向)の傾きや走行位置を修正する。
このような走行軌道の修正は、バネ3a、3bにより磁気カード5を挟むような方向に付勢力が働くため実現できる。
また、バネ3a、3bを鉄、銅、アルミ、ステンレスなどの金属や弾性変形が可能な柔軟性のあるプラスチックで形成することにより、バネ3a、3bは変形して広がることができ、磁気カード5のスライド溝7上における適正走行を可能にする。
【0013】
上述したように、磁気カードリーダ1にバネ3a、3bを設けることにより、水平方向(図1に示すC、D方向)だけでなく、鉛直方向(図2に示すE、F方向)の磁気カードのブレを規制することができ、安定した磁気カード5の走行が可能になる。
また、操作者が誤って磁気ヘッド4a、4bの上部方向からスライド溝7へ磁気カード5を挿入してしまうような場合、バネ3a、3bが磁気カード5の厚みよりも短い距離になるように配置されているために物理的に磁気カード5を挿入することを不可能にすることができる。そして、これにより操作者に対して正しい磁気カード5の挿入方向を伝えることができる。
【0014】
(実施例2)
図3は、本実施の形態に係る磁気カードリーダ(実施例2)の構成を平面から示した図である。
また、図4は、図3に示す磁気カードリーダ(実施例2)の構成を側面から示した図である。
なお、図1および図2(実施例1)に示した磁気カードリーダの構成と重複する部分についてはその説明を省略する。
磁気ヘッド4a、4bから出口側ストロークの方向(図3に示すB方向)にかけて長方形の走行安定シート8a、8bを磁気カードリーダユニット2の上面部に配置する。
これら走行安定シート8a、8bは、両面テープあるいは接着剤などを使用して、磁気カードリーダ1の筐体内面に固定する。
【0015】
走行安定シート8a、8bは、フェルトや薄いPET(ポリエチレン・テレフタレート)などで形成することにより、走行時に磁気カード5および磁気ストライプ7に傷をつけないようにすることができる。また、走行安定シート8a、8bは、磁気カードリーダ1の筐体の色と異なる色で形成するようにする。
図3に示すように、走行安定シート8a、8bは、磁気カード5を挟むように配置されている。走行安定シート8aと走行安定シート8bとの間にはスライド溝7上に隙間が設けられている。この隙間の間隔は、走行安定シート8a、8bを形成する素材により多少異なるが、フェルト素材の場合で0.1mm程度、薄いPET素材の場合で0.8mm程度設けられている。
【0016】
走行安定シート8a、8bは、スライド溝7の入り口側ストロークを走行してくる磁気カード5を、走行安定シート8a、8bの間に設けられている隙間で受け止め、この隙間を介してスライド溝7を走行させるようにすることにより、磁気カード5の水平方向(図3に示すC、D方向)の走行軌道を正す働きをする。実施例1で述べたバネ3a、3b同様に、磁気ストライプ6が磁気ヘッド4a、4bに正しい位置で接触するように磁気カード5の傾きや走行位置を修正する。また、走行安定シート8a、8bをフェルトなどの柔らかい素材で構成する場合、走行安定シート8aと走行安定シート8bとの間に設けられた隙間は、スライド溝7を走行する磁気カード5の厚みよりも狭いため、磁気カード5の走行時には、両サイドの走行安定シート8a、8bから磁気カード5を挟むような方向に付勢力が働くようになっている。
走行安定シート8a、8bをPETシートなどのように比較的堅い素材で構成する場合は、走行安定シート8aと走行安定シート8bとの間に、スライド溝7を走行する磁気カード5の厚みよりも広く、かつ、磁気カードリーダ1のスライド溝7よりも狭い隙間が設けられるため、スライド溝7の走行時における磁気カード5の水平方向(図3に示すC、D方向)のブレを抑制することができる。
【0017】
上述したように、磁気カードリーダ1に走行安定シート8a、8bを設けることにより、水平方向(図3に示すC、D方向)だけでなく、鉛直方向(図4に示すE、F方向)の磁気カードのブレを規制することができ、安定した磁気カード5の走行が可能になる。
また、操作者が誤って磁気ヘッド4a、4bの上部方向からスライド溝7へ磁気カード5を挿入してしまっても、走行安定シート8a、8bをフェルトなどの柔らかい素材で構成する場合、走行安定シート8aと走行安定シート8bとの間に磁気カード5の厚みよりも狭い隙間が設けられているために、操作者に対して磁気カード5の挿入に違和感を感じさせることができる。そして、これにより利用者に対して正しい磁気カード5の挿入方向を伝えることができる。
【0018】
例えば、走行安定シート8a、8bを0.3mm程度のPET素材で形成し、走行安定シート8aと走行安定シート8bとの間に0.8mm程度の隙間を設けると、磁気ヘッド4a、4bの上部方向からの磁気カード5の挿入が困難になるような構造にすることが可能になる。この場合、走行安定シート8a、8bの磁気カード5の挿入側(図3に示すA側)のコーナーに面取り処理を施して角を落とすことにより、正しい挿入方向からの磁気カード5の走行に支障をきたさないようにすることができる。
【0019】
さらに、走行安定シート8a、8bを磁気カードリーダ1の筐体の色と異なる色で形成することにより、視覚的に操作者に磁気カード5の正しいストローク開始位置を伝えることができる。
その他、走行安定シート8a、8bを磁気ヘッド4a、4bを覆うように配置することにより、磁気ヘッド4a、4bおよび磁気カードリーダユニット2の内部に粉塵などが進入することを防止することができる。
【0020】
以上、本発明の磁気カードリーダおよび磁気カードリーダを内蔵した携帯型端末装置における2実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
例えば、実施例2に示す磁気カードリーダ1に設けた走行安定シート8a、8bを実施例1に示す磁気カードリーダ1に設けるようにすることにより、より走行の安定性を保つことができる磁気カードリーダ1を構成することができる。
このように、磁気カード5の付勢手段として実施例1で説明したバネ3や実施例2で説明した走行安定シート8a、8bを磁気カードリーダ1に設けることにより、十分な(磁気カード5の長さの数倍の)スライド溝7の長さを設けることなく、磁気カード5の走行の安定性を向上させることができ、磁気カード5の読み取りエラーの発生を防ぐことができる。
【0021】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、一対のバネで磁気カードを挟むことにより、安定した磁気カード走行ができる磁気カードリーダを提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、一対のバネを金属素材、または、プラスチック素材で形成することにより、誤った方向からの磁気カードの挿入を防止することができる磁気カードリーダを提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、シートで磁気カードを挟むことにより、安定した磁気カード走行ができる磁気カードリーダを提供することができる。
請求項4記載の発明によれば、シートを柔軟性の有る素材で形成することにより、走行時に磁気カードに傷をつけないようにすることができる磁気カードリーダを提供することができる。
請求項5記載の発明によれば、シートを磁気カードリーダの筐体の色と異なる色の素材で形成することにより、利用者に対して正しい磁気カードの挿入方向を伝えることができる磁気カードリーダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る磁気カードリーダ(実施例1)の構成を平面から示した図である。
【図2】本実施の形態に係る磁気カードリーダ(実施例1)の構成を側面から示した図である。
【図3】本実施の形態に係る磁気カードリーダ(実施例2)の構成を平面から示した図である。
【図4】本実施の形態に係る磁気カードリーダ(実施例2)の構成を側面から示した図である。
【図5】スライド式磁気カードリーダの例を示した図である。
【符号の説明】
1 磁気カードリーダ
2 磁気カードリーダユニット
3a、3b バネ
4a、4b 磁気ヘッド
5 磁気カード
6 磁気ストライプ
7 スライド溝
8a、8b 走行安定シート
Claims (5)
- 磁気カードをスライド走行させるためのスライド溝を備え、このスライド溝に磁気カードを走行させることにより、磁気ヘッドに当該磁気カードの磁気ストライプを当接させ、前記磁気ストライプに記憶されている情報を前記磁気ヘッドで読み取らせるスライド式の磁気カードリーダにおいて、
前記磁気ヘッドの磁気カード挿入部に前記磁気カードの面方向のブレを抑制する付勢手段を備え、
前記付勢手段は、磁気カードの挿入側に開口部を備えた一対のバネで構成することを特徴とする磁気カードリーダ。 - 前記一対のバネは、金属素材、または、プラスチック素材で形成されていることを特徴とする請求項1記載の磁気カードリーダ。
- 磁気カードをスライド走行させるためのスライド溝を備え、このスライド溝に磁気カードを走行させることにより、磁気ヘッドに当該磁気カードの磁気ストライプを当接させ、前記磁気ストライプに記憶されている情報を前記磁気ヘッドで読み取らせるスライド式の磁気カードリーダにおいて、
前記磁気ヘッドを通過する磁気カード挿入部に前記磁気カードの面方向のブレを抑制する付勢手段を備え、
前記付勢手段は、前記スライド溝を覆うように当該カードリーダの筐体内部に設けられた前記磁気ヘッドを備えたユニット上部の所定の位置に配置され、磁気カードを走行させるための所定のスリットを有するシートであることを特徴とする磁気カードリーダ。 - 前記シートは、柔軟性の有る素材で形成されていることを特徴とする請求項3記載の磁気カードリーダ。
- 前記シートは、当該磁気カードリーダの筐体の色と異なる色の素材で形成されていることを特徴とする請求項3または請求項4記載の磁気カードリーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002223012A JP2004062734A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 磁気カードリーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002223012A JP2004062734A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 磁気カードリーダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004062734A true JP2004062734A (ja) | 2004-02-26 |
Family
ID=31942889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002223012A Pending JP2004062734A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 磁気カードリーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004062734A (ja) |
-
2002
- 2002-07-31 JP JP2002223012A patent/JP2004062734A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5173597A (en) | Card reader with tapered card slot guide surface | |
GB2308213A (en) | Integrated circuit (IC) card reader | |
US9519846B2 (en) | Card reader | |
JP2004062734A (ja) | 磁気カードリーダ | |
US9361487B2 (en) | Card reader | |
JP5651360B2 (ja) | カードリーダの磁気ヘッド保持機構およびカードリーダ | |
WO2020202879A1 (ja) | カードリーダ | |
JP3645091B2 (ja) | 磁気カードリーダ | |
JP3653052B2 (ja) | 磁気カードリーダの磁気ヘッド支持装置 | |
JP2009303085A (ja) | カード状媒体処理装置 | |
JP4323329B2 (ja) | カードリーダ | |
JP7479963B2 (ja) | カードリーダおよび取引装置 | |
JPH09179944A (ja) | Icカードリーダ | |
JPS6241418Y2 (ja) | ||
JP5358376B2 (ja) | カードリーダの磁気ヘッド装置及びカードリーダの再読取方法 | |
JP3268174B2 (ja) | 媒体記録再生装置 | |
JP2000207878A (ja) | 磁気カ―ドリ―ダ | |
JPH06318363A (ja) | 磁気カード読取り書込み装置 | |
JPH075578Y2 (ja) | 磁気カードリーダ | |
JP3962307B2 (ja) | 冊子類取扱い装置 | |
JPH06215512A (ja) | 厚・薄カード兼用の磁気カードリーダ | |
JPS60247858A (ja) | 磁気カ−ド記録再生装置 | |
JPH05151674A (ja) | 情報処理装置 | |
JP2971789B2 (ja) | 媒体記録再生装置 | |
JP2009129493A (ja) | 磁気ヘッド機構及び、それを用いた磁気カードリーダライタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050106 |