JP5358376B2 - カードリーダの磁気ヘッド装置及びカードリーダの再読取方法 - Google Patents

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本発明は、カード状媒体に形成された磁気ストライプの磁気情報の読取/書込を行うカードリーダに関し、特に、読取エラー後に再読取を行なうカードリーダの磁気ヘッド装置、及びカードリーダの再読取方法に関する。
一般に、ATM、自動販売機、自動券売機などにおいて、磁気ストライプを備えたカード状媒体に対して特定の磁気情報の読取/書込を行うカードリーダが広く採用されている。このカードリーダには、磁気ストライプに記録された磁気情報の読取を行い、または磁気ストライプに磁気情報の書込を行うように、磁気ヘッドが備えられている。
上述したカードリーダ内のカード搬送路にカード状媒体を搬送させて、磁気ヘッドが、カード状媒体に形成された磁気ストライプに接触・摺動し、磁気ストライプに磁気情報の読取あるいは書込を行っている。
このような磁気ヘッドとして、たとえば、コア幅の異なる2つの磁気コアを有し、コア幅の広い磁気コアを使用して磁気カード(カード状媒体)の磁気ストライプに磁気情報の書込を行い、コア幅の狭い磁気コアを使用して磁気ストライプに記録されている磁気情報の読取を行うものがある(特許文献1)。
特公平6−82447号
従来、カードリーダは、カード状媒体の磁気ストライプに記録されている磁気情報の読取時に読取エラーが発生した場合、再読取を行なって磁気情報を正しく読み直そうとする。しかしながら、例えば、カード状媒体の磁気ストライプ上に傷や部分的な減磁があった場合、磁気ストライプの同じ範囲を、磁気ヘッドが接触・摺動して再読取を行なうので、読取エラーが発生した場合と同じように読取エラーになる確率が高いという問題がある。
本発明は、磁気情報の読取エラーが発生した後の再読取において読取の成功の確率が高いカードリーダの磁気ヘッド装置及びカードリーダの再読取方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明のカードリーダの磁気ヘッド装置は、カード状媒体に形成された磁気ストライプに記録されている磁気情報の読取が前記磁気ストライプに接触しながら相対的に摺動する磁気ヘッドによって行われるカードリーダの磁気ヘッド装置であって、前記磁気ヘッドは、第一磁気コアと、該第一磁気コアのコア幅より狭いコア幅の第二磁気コアとを磁気ギャップを介して対向配置させ、かつ前記第二磁気コアと隣接し前記第二磁気コア及び非磁性材料からなるスペーサを含めた幅が前記第一磁気コアのコア幅に相当する幅を有するサイドコアとを組み合わせて一体化した一体型磁気ヘッドであり、かつ前記磁気ヘッドから出力される信号によって前記磁気情報の読取が適正に行なわれたかどうかを判定する判定部と、前記第一磁気コアから出力される信号を前記第二磁気コアから出力される信号で減算する演算回路と、前記磁気ヘッドからの信号を前記演算回路から出力される信号と前記第二磁気コアから出力される信号のいずれかに切り替える信号切替手段とを備え前記演算回路から出力される信号と前記第二磁気コアから出力される信号のいずれか一方を使って通常の読み取りを行い、前記判定部で読取エラーが発生したと判断したときに、前記信号切替手段を制御し、前記演算回路から出力される信号と前記第二磁気コアから出力される信号のいずれか他方を使って再読み取りを行うことことを特徴とする。
本発明では、第一磁気コアから出力される信号を第二磁気コアから出力される信号で減算した信号と第二磁気コアから出力される信号のいずれか一方を使って通常の読み取りを行い、判定部で読取エラーが発生したと判断したときに、信号切替手段を制御し、演算回路から出力される信号と第二磁気コアから出力される信号のいずれか他方を使って再読み取りを行うようにしているので、磁気ヘッドを磁気ストライプの幅方向に移動させて磁気ストライプを接触・摺動する位置を変更させることなく、読取の範囲を第二磁気コアのコア幅の領域とそれ以外の領域とに切り替えることができる。即ち、切り替え前の磁気ストライプに記録された磁気情報の読取範囲とは異なる範囲、換言すれば読み取りエラーが発生した磁気記録範囲とは異なる範囲での再読取りが行なわれる。このため、読取エラーが発生した後の再読取において、読取範囲を変えずに再読取を行なう従来のカードリーダの磁気ヘッド装置の場合に比べて、磁気情報の読取が成功する確率を高めることができる。例えば、磁気ストライプ上に傷や部分的な減磁があった場合、信号切替手段によって磁気ストライプに記録されている磁気情報の読取範囲を変えることで、傷や減磁の影響を受けることなくまたは減少させて再読取を行なうことが可能となる。しかも、磁気ヘッドを移動させるための駆動機構を必要せず、磁気ヘッド装置を小型化、軽量化することが可能となる。
さらに、本発明では、磁気ヘッド装置によってカード状媒体に形成された磁気ストライプに記録されている磁気情報の読取が行われるカードリーダの再読取方法であって、第一磁気コアと、該第一磁気コアのコア幅より狭いコア幅の第二磁気コアとを磁気ギャップを介して対向配置させ、かつ前記第二磁気コアと隣接し前記第二磁気コア及び非磁性材料からなるスペーサを含めた幅が前記第一磁気コアのコア幅に相当する幅を有するサイドコアとを組み合わせて一体化した一体型磁気ヘッドを用い、前記第一磁気コアから出力される信号を前記第二磁気コアから出力される信号で減算した信号と前記第二磁気コアから出力される信号のいずれか一方を使って通常の読み取りを行い、前記磁気情報の読取が適正に行われないときに、前記減算した信号と前記第二磁気コアから出力される信号のいずれか他方を使って再読み取りを行うことを特徴とする。そのため、再読取りでは、最初の読取り範囲とは異なる範囲の磁気データが読み取られるので、傷や部分的な減磁のない部分又はそれらの影響の小さい部分を再読み取る可能性が高くなる。
以上のように、本発明では、磁気情報の読取が適正に行われない場合、前記複数の磁気コアのいずれかの磁気コアから出力される信号に切り替える信号切替手段を備えているので、磁気ストライプに記録されている磁気情報の読取の範囲を変えることができ、読取エラーが発生した後の再読取において、従来のように、読取範囲を変えずに再読取を行なう場合に比べて、磁気情報の読取が成功する確率を高めることができる。しかも、切り替え前の磁気ストライプに記録された磁気情報の読取範囲とは異なる範囲、即ち読み取りエラーが発生した磁気記録範囲とは異なる範囲での再読取りが行なわれるので、磁気情報の読取が成功する確率を高めることができる。
本発明の実施の形態にかかる磁気ヘッド装置を備えたカードリーダの概略側面図である。 カードの磁気ストライプと読取り範囲の関係を示す図である。 本発明の磁気ヘッド装置の実施形態の一例を示し、その概略構成を示すブロック図及び磁気ヘッドの平面図である。 本発明のカードリーダに使用する磁気ヘッドの一実施形態を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図である。 本発明の磁気ヘッド装置の他の実施形態を示す概略構成図である。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
(カードリーダ)
図1は、本発明の実施の形態にかかる磁気ヘッド装置を備えたカードリーダの概略側面図である。図2は、カード状媒体の磁気ストライプと、この磁気ストライプの読取の範囲の関係を示す図である。
カードリーダ10は、カード状媒体C(以下、「カードC」という。)に対して磁気情報を読取/書込を行うものである。このカードリーダ10は、図1に示すように、カードリーダ10内にカードCを挿入するカード挿入口1と、カード挿入口1を通して挿入されたカードCを読取/書込位置まで案内されるカード搬送路4とを有している。このカード挿入口1の内側のカード搬送路4には、カードCの磁気ストライプCSと対応する位置に配置されて、カードCが挿入されたことを検出するプリヘッド2と、異物や不正カード等の挿入を阻止し正規のカードCの場合にソレノイド等の駆動手段(図示せず)によりカード搬送路4を開放するシャッタ3と、モータ(図示せず)により駆動される駆動ローラ41、42、43と、プリヘッド2と対向するパットローラ47と、各駆動ローラ41、42、43と対向する従動ローラ44、45、46と、磁気情報の読取/書込を行なう磁気ヘッド5を有する磁気ヘッド装置50とが所定の位置に配置されている。
カードCは、たとえば、厚さが0.7〜0.8mm程度の矩形状の塩化ビニール製のカードである。このカードCの表面には、図2に示すように、磁気情報が記録される磁気ストライプCSが形成されている。また、カードCは、厚さが0.18〜0.36mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)カードであっても良いし、所定の厚さの紙カード等であっても良い。
(磁気ヘッド装置)
図3は、本発明の実施の形態に係る磁気ヘッド装置50の概略構成を示すブロック図である。図4は、図3に示す磁気ヘッド装置50に用いる磁気ヘッド5の図であり、(A)は斜視図、(B)は平面図である。
磁気ヘッド装置50は、図3に示すにように、磁気ヘッド5と、アンプ61と、復調回路62と、判定部63と、信号切替手段64と、書込駆動回路65と、CPU60とを有している。
磁気ヘッド5は、カードCに形成された磁気ストライプCSに接触・摺動させて、磁気ストライプCSに記録されている磁気情報の読取を行うことや、新たに磁気情報を磁気ストライプCSに書込が行われるようになっている。
本実施の形態では、図4に示すように、磁気ヘッド5は、断面がほぼコ字形状した第一磁気コア51および第二磁気コア52を備えている。第一磁気コア51、第二磁気コア52は、パーマロイ,センダスト,フェライト等の磁性材料からなり、それぞれ所定の巻回数巻回された第一、第二コイル54、55が設けられている。第一磁気コア51のコア幅W1は、第二磁気コア52のコア幅W2よりも幅広となっており、いわゆるワイドライト/ナローリード磁気ヘッドと呼ばれている。本実施の形態において、カードリーダ10が通常で動作する場合には、広いコア幅W1を持つ第一磁気コア51は新たに磁気情報の書込を行う書込用コアとして用いられ、狭いコア幅W2の第二磁気コア52は磁気情報の読取を行なう読取用コアとして用いられている。
このような第一磁気コア51と第二磁気コア52は、磁気ギャップGを形成するギャップスペーサ56を挟んで、各コアの中心位置をそろえるように対向配置され、第二磁気コア52は、第一磁気コア51とループ状磁路を形成するようになっている。カードCの磁気ストライプCSに記録されている磁気情報が、ループ状磁路を通過する際、磁気ギャップG近傍の磁束が変化し、その変化に基づいて電磁誘導によって磁気ヘッド5から信号(電流)が発生するようになっている。また、第二磁気コア52の両側には、積層スペーサ57、57を挟んでサイドコア58、58が設けられており、第二磁気コア52、パーマロイ,センダスト,フェライト等の磁性材料からなるサイドコア58、58、非磁性材料からなるスペーサ57、57の合計の幅と第一磁気コア51のコア幅がほぼ同じ幅となるように設けられている。
図3に示すように、磁気ヘッド5から出力される信号はアンプ61に出力される。アンプ61は磁気ヘッド5から出力される信号を所定の増幅率で増幅している。
復調回路62は、アンプ61で増幅され、磁気ヘッド5から出力される信号を復調するようになっている。カードリーダ10においては、Fおよび2Fという2種類の周波数の組み合わせによって2値の信号を記録するF2F変調方式が一般に知られている。
本実施の形態においては、このF2F変調方式によって記録された磁気情報の読取時は、カードCの磁気ストライプCSに対して相対的に磁気ヘッド5を接触・摺動させることにより、記録されている磁気情報をアナログ信号の形態で出力し、このアナログ信号の信号波形に基づき、「0」または「1」の2値化した信号を復調するようになっている。このようなF2F変調方式による復調は周知の技術であるのでここでの詳細な説明は省略する。
判定部63は、復調された信号に基づき、磁気情報の読取が適切に行なわれたかどうかを判定している。
また、CPU60は、磁気ヘッド装置50全体を制御しており、特に、本実施の形態では、判定部63において磁気情報の読取が適切に行なわれないと判定された場合には、読取エラーが発生したとして、再読取を行なうために、信号切替手段64を制御している。
信号切替手段64は、判定部63が磁気情報の読取が適正に行われないと判定した場合に、CPU60からの信号に基づき、磁気ヘッド5から出力される信号に切り替えるようにしている。具体的には、磁気情報の読取が適正に行なわない場合には、狭いコア幅W2の第二磁気コア52に巻回されている第二コイル55から出力される信号を、広いコア幅W1の第一磁気コア51に巻回されている第一コイル54から出力される信号に切り替えるようになっている。
書込駆動回路65はカードCの磁気ストライプCSに新たな磁気情報の書込を行なう回路である。本実施の形態では、図3に示すように、第一磁気コア51に巻回されている第一コイル54に接続され、CPU60に制御されながら書込電流が供給されるようになっている。
(カードリーダの動作)
次に、本実施形態のカードリーダ10の動作の一例を説明する。
本実施の形態において、カードリーダ10が初期状態で動作する場合には、狭いコア幅W2の第二磁気コア52が磁気情報の読取を行なう読取用コアとして用いているので、信号切替手段64は、第二磁気コア52に巻回されている第二コイル55とアンプ61とを接続している。
カードリーダ10は、図1に示すように、常時カード搬送路4を遮断するようにシャッタ3は閉じていて、カードCをカード挿入口1から挿入すると、プリヘッド2がカードCの磁気ストライプCSを検出して図示しないソレノイドを駆動する。ソレノイドが駆動し、シャッタ3を開放しカードCは手動で奥まで挿入されてゆく。同時に、図示しない駆動モータが駆動するので各駆動ローラ41〜43が回転し、カードC先端が駆動ローラ41に到達すると、駆動ローラ41と従動ローラ44がカードCを挟持し、カード搬送路4上を自動で搬送される。
カードCがカード搬送路4を搬送され、カードCが磁気ヘッド5に到達する。カードCは搬送されながら、カード搬送路4に臨ませた磁気ヘッド5は、カード搬送路4を搬送するカードCの磁気ストライプCSに接触・摺動し、磁気ストライプCSに記録されている磁気情報の読取を行う。
具体的には、磁気ヘッド5において、狭いコア幅W2の第二磁気コア52が磁気情報の読取を行なうので、磁気ストライプCS内で、第二磁気コア52のコア幅W2に対応した範囲(幅)に記録されている磁気情報の読取を行なう。
第2磁気コア52に巻回された第二コイル55から出力される信号がアンプ61によって増幅されて復調回路62に供給される。復調回路62は増幅された信号を復調し、復調した磁気情報が判定部63に供給される。判定部63において供給された磁気情報が磁気ストライプCSの記録情報の規格に合っていれば読取が適正に行なわれたと判定された場合には、CPU60は、復調された磁気情報を使用してカードリーダ10としての所定の処理を行なう。
さらに、カードリーダ10において、所定の処理が終了すると、カードリーダ10を制御する制御装置が、駆動モータを逆転してカードCをカード挿入口1から排出する。
次に、狭いコア幅W2の第二磁気コア52を使用した磁気情報の読取が適切に行なわれなかった場合には、再読取が行なわれる。
読取を行なった際、判定部63において磁気情報の読取が適切に行なわれないと判定された場合には、CPU60が読取エラーが発生したとして、再読取を行なうために、信号切替手段64を作動させる。すなわち、信号切替手段64は、磁気ストライプCSの読取範囲を変更するために、狭いコア幅W2の第二の磁気コア52に巻回されている二次コイル55がアンプ61から切り離されて、広いコア幅W1の第一磁気コア51の第一コイル54がアンプ61に接続される。
このように、切り替えることで、図2に示すように、第一磁気コア51のコア幅W1は、第二磁気コア52のコア幅W2より広くなっているので、磁気ストライプCSに記録されている磁気情報の読取範囲も、第二磁気コア52よりも広い範囲(幅)で再読取を行なうことができるようになる。
本実施の形態では、カードリーダ10を制御する制御装置が、駆動モータを逆転してカードCをカード挿入口1に搬送させ、カードCを再度、カード搬送路4を搬送しながら、カード搬送路4に臨ませた磁気ヘッド5が、カードCの磁気ストライプCSに接触・摺動し、磁気ストライプCSに記録されている磁気情報の再読取を行う。すなわち、広いコア幅W1の第一磁気コア51により磁気ストライプCSに記録されているコア幅W1の範囲で磁気情報の再読取が行なわれる。広いコア幅W1の第一磁気コア51に巻回されている第一コイル54から出力される信号がアンプ61によって増幅されて復調回路62に供給される。復調回路62はアンプ61からの磁気情報を復調し、復調した磁気情報が判定部63に供給される。判定部63において供給された磁気情報が磁気ストライプCSの記録情報の規格に合っていれば読取が適正に行なわれたと判定された場合には、カードリーダ10は、復調された磁気情報を使用してカードリーダ10としての所定の処理を行なう。
さらに、カードリーダ10において、所定の処理が終了すると、カードリーダ10を制御する制御装置が、駆動モータを逆転してカードCをカード挿入口1から排出する。
また、再読取を行なった際、判定部63において磁気情報の読取が適切に行なわれないと判定された場合には、CPU60が読取エラーが発生したとして、カードリーダ10を制御する制御装置に出力される。この制御装置は処理ができないと判定し、カードリーダ10の処理を終了させる。たとえば、カードリーダ10を制御する制御装置が、駆動モータを逆転してカードCをカード挿入口1から排出する。
(実施の形態の主な効果)
このように本発明では、読取エラーが発生した後の再読取において、磁気ヘッド5の第一磁気コア51により、磁気ストライプCSに記録されているコア幅W1の範囲で磁気情報の再読取が行なわれるので、コア幅W2の第二磁気コア52を用いた読取の範囲に比べて、広く範囲(幅)で磁気情報の読取が行なわれる。そのため、磁気情報の読取が成功する確率を高めることができる。例えば、磁気ストライプCS上に傷や部分的な減磁があった場合、再読取時に磁気ストライプCSの読取範囲を変えることで、その影響を減少させて再読取りを行なうことができる可能性があり、その場合には傷や減磁の影響を受けない又は小さくすることができる。そのため、再読取を行なうにあたり、磁気情報の読取が成功する確率を従来に比べて高めることができる。
さらに、読取範囲を変える手法として、磁気カードCの搬送路に対して磁気ヘッド5をずらす手法や、磁気ヘッド5に対して磁気カード5の搬送路をずらす手法も考えられる。しかしながら、これらの手法では搬送路又は磁気ヘッド5を移動させるための駆動機構が必要となり、装置全体が大型化、重量化してしまう。これに対し、本実施の形態では、第二磁気コア52を、コア幅が広い第一磁気コア51に切り替えることで、磁気情報の読取の範囲を変更するようにしたので、大掛かりな駆動機構を必要としない。そのため、磁気ヘッド装置50を小型化、軽量化することができる。
また、磁気ヘッド5自体としては第一磁気コアと第二磁気コアとしてコア幅の異なる2つの磁気コアを有することが既に一般的であり、本発明ではこれをそのまま使用することができるので、製造コストの大幅な増加を防止することができる。
(他の実施の形態)
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
例えば、上述の説明では、通常の動作時には、コア幅W2の狭い第二磁気コア52を使用して読取りが行なわれており、読取エラーが発生した後の再読取時に、コア幅W1の広い第1磁気コア51を使用して読取を行なうようにしていたが、必ずしもこれに限るものではなく、逆に、通常の動作時にはコア幅W1の第1磁気コア51を使用して読取を行い、読取エラーが発生した後の再読取時にコア幅W2の第2磁気コア52を使用して読取を行なうようにしても良い。このようにすることで、傷や減磁の影響を受けない又は小さくすることができる。
また、上述の説明では、磁気ヘッド5は、磁気ストライプCSに記録されている磁気情報の読取に関与する磁気コアとして2つの第一磁気コア51、第二磁気コア52を設けていたが、磁気コアの数は2つに限るものではなく、3つ以上設けても良い。例えば、図4(A)に示す2つのサイドコア58、58は、第一、第二磁気コア51、52と同じように、パーマロイ,センダスト,フェライト等の磁性材料を用いて所定の形状に形成したコアや、あるいは薄板状の金属磁性材料を多数枚積層して所定のコア幅としたコア等が用いられている。そこで、2つのサイドコア58、58のいずれか一方又は両方にコイルを巻いて磁気コアとして使用しても良い。
また、図5に示すような磁気ヘッド装置50Aでも良い。磁気ヘッド装置50Aは、コア幅W1の第1磁気コア51から出力される信号から、コア幅W2の第二磁気コア52から出力される信号を減ずる演算回路66を、信号切替回路64の上流側に備えられている。なお、上述の磁気ヘッド装置50の部材と同一の部材には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
図5に示すように、演算回路66のプラス側入力端子には、コア幅W1の第一磁気コアに巻かれた第一コイル54が、マイナス側入力端子にはコア幅W2の第二磁気コアに巻かれた第二コイル55がそれぞれ接続されている。演算回路66は、第一コイル54から出力される信号から第二コイル55から出力される信号を減じた信号を切り替える信号切替手段64に出力するようになっている。
また、第二コイル55は演算回路66を介さずに直接、信号切替手段64にも接続されている。信号切替手段64は、第二コイル55からの信号と演算回路66からの信号のいずれか一方をアンプ61に供給するようになっている。
カードリーダが通常で動作する場合には、上述した本実施の形態と同様に、信号切替手段64は第二コイル55から出力される信号をアンプ61に供給している。
一方、判定部62が読取エラーが発生したと判断した場合には、信号切替手段64を制御し、第二コイル55から出力される信号から演算回路66から出力される信号に切り替わるようになっている。すなわち、第一コイル54から出力される信号から第二コイル55から出力される信号を減じた信号は、(第一磁気コア51のコア幅W1)−(第2磁気コア52のコア幅W2)に相当する出力信号となるので、切り替え前の磁気ストライプCSに記録された磁気情報の読取範囲とは異なる範囲で、再読取りが行なわれる。
この他の実施の形態において、再読取を行なうことで、磁気情報の読取が成功する確率を高めることができる点、装置を大型化、重量化せずに磁気ストライプCSに記録されている磁気情報の読取範囲を変えることができる。
5 磁気ヘッド
51 第一磁気コア
52 第二磁気コア
64 信号切替手段
66 演算回路
C カード状媒体(カード)
CS 磁気ストライプ
W1,W2 コア幅

Claims (2)

  1. カード状媒体に形成された磁気ストライプに記録されている磁気情報の読取が前記磁気ストライプに接触しながら相対的に摺動する磁気ヘッドによって行われるカードリーダの磁気ヘッド装置であって、
    前記磁気ヘッドは、第一磁気コアと、該第一磁気コアのコア幅より狭いコア幅の第二磁気コアとを磁気ギャップを介して対向配置させ、かつ前記第二磁気コアと隣接し前記第二磁気コア及び非磁性材料からなるスペーサを含めた幅が前記第一磁気コアのコア幅に相当する幅を有するサイドコアとを組み合わせて一体化した一体型磁気ヘッドであり、かつ
    前記磁気ヘッドから出力される信号によって前記磁気情報の読取が適正に行なわれたかどうかを判定する判定部と、
    前記第一磁気コアから出力される信号を前記第二磁気コアから出力される信号で減算する演算回路と、
    前記磁気ヘッドからの信号を前記演算回路から出力される信号と前記第二磁気コアから出力される信号のいずれかに切り替える信号切替手段とを備え
    前記演算回路から出力される信号と前記第二磁気コアから出力される信号のいずれか一方を使って通常の読み取りを行い、前記判定部で読取エラーが発生したと判断したときに、前記信号切替手段を制御し、前記演算回路から出力される信号と前記第二磁気コアから出力される信号のいずれか他方を使って再読み取りを行うこと
    を特徴とするカードリーダの磁気ヘッド装置。
  2. 磁気ヘッド装置によってカード状媒体に形成された磁気ストライプに記録されている磁気情報の読取が行われるカードリーダの再読取方法であって、
    第一磁気コアと、該第一磁気コアのコア幅より狭いコア幅の第二磁気コアとを磁気ギャップを介して対向配置させ、かつ前記第二磁気コアと隣接し前記第二磁気コア及び非磁性材料からなるスペーサを含めた幅が前記第一磁気コアのコア幅に相当する幅を有するサイドコアとを組み合わせて一体化した一体型磁気ヘッドを用い、前記第一磁気コアから出力される信号を前記第二磁気コアから出力される信号で減算した信号と前記第二磁気コアから出力される信号のいずれか一方を使って通常の読み取りを行い、前記磁気情報の読取が適正に行われないときに、前記減算した信号と前記第二磁気コアから出力される信号のいずれか他方を使って再読み取りを行うことを特徴とするカードリーダの再読取方法。
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