JP3188618B2 - Icカードリーダ - Google Patents

Icカードリーダ

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JP3188618B2
JP3188618B2 JP32439295A JP32439295A JP3188618B2 JP 3188618 B2 JP3188618 B2 JP 3188618B2 JP 32439295 A JP32439295 A JP 32439295A JP 32439295 A JP32439295 A JP 32439295A JP 3188618 B2 JP3188618 B2 JP 3188618B2
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淳司 大和
英明 長田
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Nidec Sankyo Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触式の入出力
端子と共に集積回路(ICチップ)を有するICカード
を処理するICカードリーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気カードに比べて大量に情報の記録/
再生を行えることからICチップを内蔵したICカード
が実用化されている。ICカードは、ICチップの接触
入出力端子に、このカードに対して情報の記録/再生を
行うカードリーダに設けた接点を接触させて情報の授受
を行う接触式が一般に使用されている。この接触式入出
力端子に接点を接触させる場合、カード走行路内の先端
に配置したストッパで停止させて接点を接触させてい
る。これに対して、金属板やコイル部等で構成される非
接触式入出力端子をカードに内蔵し、この非接触式入出
力端子に対して、金属板やコイル部で構成した通信伝達
部(以下、「ICモジュール」と記す)を配置し、この
ICモジュールに情報を載せた電流を供給して非接触式
入出力端子とモジュールとの間に電磁誘導や静電容量に
より電位差を発生させ、発生した電位差を変換して情報
の入出力を行う非接触式のICカードが研究されてい
る。この非接触式のICカードとしては、例えば、国際
標準化機構(ISO)規格10536で検討されている
近接型ICカードが挙げられる。この近接型ICカード
には、磁気情報の記録できる磁気ストライプの並設も考
えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記電磁誘導結合の近
接型ICカードを処理する場合、このカードのコイル部
(以下、「カード側コイル部」と記す)とICモジュー
ル側に配置するコイル部(以下「リーダ側コイル部」と
記す)との電磁変換効率に問題が残る。すなわち、IC
カードの厚さや大きさは規格化されているので、内蔵さ
れるカード側コイル部の巻数も自ずと制限されてしま
う。また、ICモジュールをカード走行路近傍に固定し
て設けた場合、カード側コイル部はカード走行路内から
リーダ側コイル部に対向することになる。しかし、一般
にカード走行路の幅は、カードの湾曲やカードとの走行
抵抗を考慮してカード厚より大きく採られているので、
カード側コイル部とリーダ側コイル部との間隔を狭くす
ることは難しい。加えて、カードが湾曲している場合、
カード側コイル部とリーダ側コイル部との間隔が不安定
となり電磁変換効率、つまり、カード側コイル部に発生
する起電力を思うように上げられない。このような条件
下で電磁変換効率(起電力)を上げようとする場合、リ
ーダ側コイル部に供給する電圧を高くすることが考えら
れるが、供給電圧を高くすると電磁波が強くなる。電磁
波が強くなると、カードリーダの外部から電磁波を受信
解析して情報内容が傍受されたり、あるいは、磁気スト
ライプに影響して磁気情報の記録再生不良等のおそれが
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、カード表面に
接触式入出力端子を有する接触式ICカードと、非接触
式入出力端子部となるカード側コイル部を有する近接型
ICカードとを処理するICカードリーダであって、接
触式ICカードと近接型ICカードとが走行されるカー
ド走行路と、カード走行路を挟んだ一方側に配置され、
接触式ICカードの接触式入出力端子に当接可能に設け
られた接点ブロックと、カード走行路を挟んだ他方側の
カード走行路を形成するフレームに取り付けられ、情報
に応じた電圧が供給されてカード側コイル部と信号の授
受を行うリーダ側コイル部と、ICカードリーダの本体
に設けられ、カード側コイル部とリーダ側コイル部との
磁束の通路となる磁気通路部とを備えている。磁束通路
部を設けると、リーダ側コイル部からの磁束が磁束通路
部を通ってカード側コイル部に伝達されるので、リーダ
側コイル部からカード側コイルに対する磁束の逃げが少
なくなって電磁変換効率が良くなる。よって、リーダ側
コイル部に供給する電圧を上昇させなくてもカード側コ
イル部に発生する起電力が高くなる。
【0005】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図面を用いて説
明する。図1に符号1で示すICカードリーダは、図
(a)に示すように、非接触式入出力端子部3を有する
近接型ICカードC1(以下「近接カードC1」と記
す)を処理するものである。
【0006】近接カードC1は、図7(a)に示すよう
に、カード表面C1Aにエンボス文字が設けられる文字
エリアC1bが形成されている。カード裏面C1Bの一
側には、磁気情報が記録/再生される磁気ストライプC
1aが設けられている。近接カードC1の内部には、1
つのカード側コイル5から構成された非接触式入出力端
子部3(以下、「非接触端子3」と記す)が設けられて
いる。非接触端子3は、図示しないICチップと接続し
ており、後述するICモジュール11Aから供給される
電圧変化によりコイル5に発生する起電力の変化による
電位差(電圧)を変換して、ICチップに対して情報の
入出力をするようになっている。
【0007】ICカードリーダ1は、図1,図2に示す
ように、近接カードC1が走行されるカード走行路9
と、カード走行路9を挟んだ一方側となる走行路下方に
配置され、非接触端子3と信号の授受を行う信号伝達部
となるICモジュール11Aと、磁気通路部8と、近接
カードC1を搬送する搬送機構12及び、カードストッ
パ機構13とを備えている。
【0008】ICカードリーダ1には、磁気ストライプ
C1aと磁気情報の授受(記録/再生)を行う磁気カー
ドリーダ100が接続している。磁気カードリーダ10
0は、図示しない周知の磁気ヘッドと磁気ストライプC
1aとの間で磁気情報の授受を行い情報の記録/再生を
行うと共に、図示しないカードセンサからカード進入信
号V1を制御手段4に入力している。また、磁気カード
リーダ100の図示しないカード搬送路とカード走行路
9とは連続しており、磁気情報の授受を終えた近接カー
ドC1をICカードリーダ1に向かって図示しない搬送
手段で搬送している。この搬送手段を構成すると駆動モ
ータには、正逆回転可能なステップモータが用いられ、
搬送機構12と接続している。
【0009】搬送機構12は、搬送ローラ対120,1
21と駆動伝達部を構成する駆動プーリ123,12
4,125とを備えている。駆動プーリ123,124
は一体形成されて駆動軸14に固定されており、駆動プ
ーリ125は駆動軸15に固定されている。駆動プーリ
124,125には、伝達ベルト126が巻き掛けら
れ、駆動プーリ123には、磁気カードリーダ100の
図示しない駆動モータで駆動されるベルト127が巻き
掛けられている。
【0010】搬送ローラ対120は、駆動軸14に固定
された駆動ローラ120aと、同駆動ローラ120aに
対向配置されて軸16に固定された従動ローラ120b
とから構成されている。搬送ローラ対120は、図2、
図3に示すように、フレーム1A,1Bでその側面を構
成されたカード走行路9の幅方向(矢印W)にそれぞれ
配置されている。駆動軸14及び軸16は、それぞれフ
レーム1A,1Bに回転自在に支持されている。カード
走行路9は、フレーム1A,1Bでその側面を構成さ
れ、上下面をフレーム1D,1Eで構成されている。
【0011】搬送ローラ対121は、図1に示すように
駆動軸15に固定された駆動ローラ121aと同駆動ロ
ーラ121aに対向配置されて軸17に回転自在に支持
された従動ローラ121bとから構成されている。搬送
ローラ対121は、図2、図3に示すように、カード走
行路9の幅方向(矢印W)にそれぞれ配置されている。
駆動軸15は、フレーム1A,1Bに回転自在に支持さ
れている。軸17は、押圧手段を構成する板バネ19の
自由端の屈曲部19a,19bにそれぞれ軸止されてい
る。板バネ19の基端19cは、図1に示すようにフレ
ーム1A,1Bにそれぞれビス20で固定されており、
従動ローラ121bをそれぞれ駆動ローラ121aに向
かって押圧付勢している。搬送ローラ対120,121
は、図3に示すように、文字エリアC1bや磁気ストラ
イプC1aよりも外側のカード側端部C1d,C1eを
挟持するように配置されている。
【0012】ストッパ機構13は図2に示すように、カ
ード走行路9の下面を構成するフレーム1Dに回動自在
に支持されたストッパ部材133、このストッパ部材1
33をカード走行路9に対して進退駆動させる電磁ソレ
ノイド131及び電磁ソレノイド131とストッパ部材
133とを連結するレバー132から主に構成されてい
る。レバー132の両端は、電磁ソレノイド131の可
動片131aとストッパ部材133の基端133aとに
ピン結合されている。電磁ソレノイド131は、通常ス
トッパ部材133を図2に実線で示すカード走行路9か
ら退避した退避位置におき、通電されるとオンして可動
片131aを矢印b方向に引き込んでストッパ部材13
3の先端133bがカード走行路9内に進入する進入位
置に位置させるようになっている。
【0013】ストッパ部材133は、図1、図2示すよ
うに、搬送ローラ対121よりもカード走行路9の最先
端に設けられていて、搬送される近接カードC1の非接
触端子3がICモジュール11Aとに対向する走行停止
位置で同カードC1を停止させるように配置されてい
る。ここでは、カード側コイル5とリーダ側コイル26
とが対向するように近接カードC1を停止させるように
なっている。
【0014】ICモジュール11Aは、フレーム1Dに
固定されていて、図3に示すように、非接触端子3のカ
ード側コイル5と同一方向で同一巻数とされたリーダ側
コイル26を備えている。ICモジュール11Aの下面
には、図1に示すように、コネクタ29,30が設けら
れている。コネクタ29は、リーダ側コイル26及び制
御手段4と接続しており、制御手段4により供給される
情報に対応して変化する電流をコイル26に供給してい
る。コネクタ30には、ICチップ駆動用の定電圧が供
給されるようになっている。
【0015】磁気通路部8は、磁性体で断面コの字状に
形成されていて、基部となるフレーム1Bに一体固定さ
れている。磁気通路部8は、図2に示すように、カード
走行路9を上下から挟むと共に、図3に示すように、リ
ーダ側コイル26と対応する部位に配置されている。つ
まり、磁気通路部8は、近接カードC1が走行停止位置
にあるときに、カード側コイル5とリーダ側コイル26
とを上下から挟める位置に配置されている。磁性体とし
ては、カード側コイル5とリーダ側コイル26と同じ向
きに磁化する常磁性体、好ましくはフェライト等の高磁
性部材等が挙げられる。
【0016】ストッパ部材133とリーダ側コイル26
との間位置するカード走行路9上には、カード位置検
知センサS2(以下「センサS2」と記す)が配置され
ている。このセンサS2は光学式センサであって、近接
カードC1がセンサS2の下を通ると、停止信号V4を
制御手段4に出力するようになっている。
【0017】電磁ソレノイド131の近傍には、ストッ
パ可動センサS3(以下、「センサS3」と記す)が配
置されている。このセンサS3は、可動片131aが矢
印b方向(図2参照)に移動すると、ストッパ作動信号
V5を制御手段4に出力するようになっている。
【0018】制御手段4は、磁気カードリーダ100と
ICカードリーダ1との双方を制御する制御装置であ
り、その要部は周知のマイクロコンピュータから主に構
成されている。制御手段4は、ここでは、磁気カードリ
ーダ100からカード進入信号V1が入力されると図示
しない駆動モータを起動させて、磁気カードリーダ10
0内にカードを取り込むようになっている。制御手段4
は、センサS2から停止信号V4が入力されると磁気カ
ードリーダ100の駆動モータを停止させて搬送機構1
2を停止させ、センサーS3からストッパ信号V5が入
力され種別信号V2が入力されていると、コネクタ2
9,30に定電圧と情報に対応して変化する電圧を供給
するようになっいる。
【0019】制御手段4は、近接カードC1における情
報の授受が終了すると、電磁ソレノイド131への通電
をカットしてオフすると共に、駆動モータを反転駆動す
るようになっている。この制御手段4は、図示しない磁
気ヘッドとも接続していて、この磁気ヘッドからのデー
タにより近接カードC1であると同カードをICカード
リーダ1で搬送し、近接カードC1でない場合、直ちに
駆動モータを反転駆動して挿入されたカードを排出する
ようになっている。
【0020】このような構成のICカードリーダ1の動
作を説明する。先ず図1に示す磁気カードリーダ100
に近接カードC1が入力されると、図示しないカードセ
ンサの出力により図示しない駆動モータが起動して磁気
カードリーダ100内を搬送されつつ周知の磁気ヘッド
で磁気情報の記録/再生が行われる。ここで、近接カー
ドC1でないと駆動モータが反転駆動して挿入されたカ
ードが排出される。
【0021】駆動モータが起動すると、その回転がベル
ト127、プーリ123を介して搬送機構12に伝達さ
れ、搬送ローラ対120,121が回転駆動状態とな
る。そして、近接カードC1が図3に示すようにカード
走行路9に向かって搬送される。搬送された近接カード
C1は、先ず搬送ローラ対120で挟持されてカード走
行路9内を搬送される。そして、センサS2で検知され
て同センサS2から停止信号V4が出力されると、駆動
モータが停止すると共に電磁ソレノイド131がオンさ
れ、可動片131aが図2に矢印bで示す方向に移動す
る。この可動片131aが移動すると、レバー132を
介してストッパ部材133が実線で示す退避位置から2
点鎖線で示す進入位置まで回動し、先端部133bがカ
ード走行路9内に位置される。そして、搬送された近接
カードC1の先端と当接し、非接触端子3とICモジュ
ール11Aとが対向する走行停止位置に近接カードC1
が停止される。
【0022】可動片131aの動作をセンサS3が検知
するとストッパ信号V5が出力され、コネクタ29,3
0を介してリーダ側コイル26とICチップに電圧が供
給される。すると、図4に示すように、リーダ側コイル
26に発生する磁束がカード側コイル5に伝わり、情報
に対応して変化する電圧が電磁変換されて起電力が発生
する。この起電力は供給電圧の変位によって変化するの
で、その時の電位差(電圧)を変換して近接カードC1
に対する情報の入出力を行う。この時、リーダ側コイル
26に発生した磁束は、カード側コイル5に伝達される
と共に、磁束通路部8を通って閉ループ状となる。従っ
て、カード側コイル5に伝達される磁束の量が多くなる
ので、磁束通路部8のない場合に比べてリーダ側コイル
26に供給される電圧の電磁変換効率が良くなる。
【0023】近接カードC1に対する情報の入出力が終
了すると、制御手段4によって電磁ソレノイド131へ
の通電が断たれてオフとなり、ストッパ部材133がカ
ード走行路9から図示しないバネのバネ力により退避
し、駆動モータが搬送時と反転駆動される。この反転駆
動によりカード走行路9内の近接カードC1が挿入側に
向かって復動して、ICカードリーダ1及びそれに連結
する磁気カードリーダ100から排出される。
【0024】このように、ICカードリーダ1内に、カ
ード側コイル5とリーダ側コイル26との磁束の通路と
なる磁気通路部8を備えたので、カード側コイル5に伝
達される磁束の量が多くなり、リーダ側コイル26に供
給された電圧の電磁変換効率が良くなり、カード側コイ
ル5に発生する起電力が大きくなる。
【0025】このことは、磁気通路部8を持たない本実
施例と同一条件のICカードリーダにおいて、同一の起
電力を得ようとする場合よりも供給電圧を低くでき、発
生する電磁波を弱くできる。よって、磁気ストライプC
1aに対する電磁波の影響や電磁波の受信を少なくで
き、磁気情報の記録再生不良や電磁波解析による情報内
容の傍受を低減することが可能となる。また、磁気通路
部8に高磁性体部材等を使用した場合、電磁変換効率が
更に良くなり、より磁気情報の記録再生不良や電磁波解
析による情報内容の傍受を低減することが可能となる。
【0026】本実施例では、リーダ側コイル26をカー
ド走行路9の下方に設け、磁気通路部8をリーダ側コイ
ル26とカード走行路9を上下から挟むように設けた
が、例えば、図5に示すように、コの字状の磁気通路部
8Aにリーダ側コイル26を巻きつけてICモジュール
11Cとし、同ICモジュール11C内をカード走行路
9’とし近接カードC1を通過させるような変形例とし
ても良い。このような構成とすると、リーダ側コイル2
6を保持するモジュールを個別に設けることがなく構成
が簡素化される。また、ICモジュールを使用されるカ
ードに対応させて容易に組み込変えることができ、IC
カードリーダ1の機能変化を容易に行うことが可能とな
る。
【0027】本実施例では、近接カードC1として非接
触端子3を1つのカード側コイル5で構成したものを用
いて説明したが、これに限定するものではなく、例え
ば、図7(b)に示すような近接カードC2を用いても
良い。この近接カードC2は、カード側コイル5と間隔
をもって配置されたカード側コイル6と、複数の導電性
の金属板7とを備える非接触端子3’が内蔵されてい
る。また、カード上面C2Aとカード下面C2Bには、
それぞれ文字エリアC2bと磁気ストライプC2aとが
形成されている。
【0028】このような近接カードC2を用いる場合、
ICモジュール11Aに替えて、図8に符号11Bで示
すICモジュールを用いる。ICモジュール11Bは、
リーダ側コイル26と間隔を持って配置されたリーダ側
コイル27と、導体性の複数の金属板28とを備えてい
る。ICモジュール11Bは、ICモジュール11A同
様、カード走行路9の下方でカードの走行停止位置に配
置されており、リーダ側コイル26,27及び金属板2
8をそれぞれカード側コイル5,6及び金属板7と対向
するように配置されている。ICモジュール11Bに
は、制御手4につながる図示しないコネクタが設けら
れており、情報に対応して変化する電圧がリーダ側コイ
ル26,27に、ICチップ駆動用の定電圧が金属板2
8にそれぞれICモジュール11Aと同様のタイミング
で供給されるようになっている。
【0029】このような近接カードC2とICモジュー
ル11Bを使用する場合、リーダ側コイル26,27を
1つの磁束通路部8で挟むように配置する。よって、近
接カードC2が走行停止位置で停止してリーダ側コイル
26,27に電圧供給が行われると、同コイル26,2
7に磁束が発生してカード側コイル5,6に伝わり、情
報に対応して変化する電圧が電磁変換されて起電力が発
生する。この起電力は、供給電圧の変化によって変化す
るので、その時の電位差(電圧)を変換して近接カード
C2に対する情報の入出力を行う。この時、リーダ側コ
イル26,27に発生した磁束は、カード側コイル5,
6に伝達されると共に、磁束通路部8を通って閉ループ
状となる。従って、カード側コイル5,6に伝達される
磁束の量が多くなるので、磁束通路部8のない場合に比
べて、リーダ側コイル26,27に供給された電圧の電
磁変換効率が良くなる。
【0030】また、近接カードC2に対するICモジュ
ールとしては、図6、図8に示すように、個別な磁束通
路部8A,8Bにリーダ側コイル26,27を巻いて構
成されるICモジュール11Dを用いても良い。この場
合においても磁束通路部8A,8Bは、それぞれカード
側コイル5,6と対向するように配置する。
【0031】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図9に示すICカードリーダ50は、種類の異なる
ICカードCを処理するカード処理装置である。種類の
異なるICカードCとしては、図7(a),(b)に示
す既に説明済みの近接カードC1,C2と、図7(c)
に示すカード表面C3Aに接触式入出力端子2を有する
接触式ICカードC3(以下「接触カードC3」と記
す)のことを指す。ここでは、近接カードC1と接触カ
ードC3とに対応するカードリーダとして以下説明を続
ける。なお、第1実施例と同一構成、同一作用をする部
材には、第1実施例で用いた符号を付す。
【0032】接触カードC3は、図7(c)に示すよう
に、カード表面C3Aの先端C3cに接触式入出力端子
2(以下、「接触端子2」と記す)が配置されている。
この接触端子2は、図示しないICチップと接続してい
る。カード表面C3Aにおける中央より下方には、エン
ボス文字が設けられる文字エリアC3bが形成されてい
る。カード裏面C3Bの一側には、磁気情報が記録/再
生される磁気ストライプC3aが設けられている。
【0033】ICカードリーダ50は、図9,図10に
示すように、接触カードC3及び近接カードC1が共通
走行されるカード走行路9を挟んだ一方側となる走行路
上方に配置され接触端子2と当接する接点ブロック10
と、カード走行路9を挟んだ他方側となる走行路下方に
配置され、非接触端子3と信号の授受を行う信号伝達部
となるICモジュール11Aと、接触カードC3と近接
カードC1を搬送する搬送機構12及び、カードストッ
パ機構13とを備えている。
【0034】ICカードリーダ50には、磁気ストライ
プC3a,C1aと磁気情報の授受(記録/再生)を行
う磁気カードリーダ50が接続している。磁気カードリ
ーダ50は、図示しない磁気ヘッドと磁気ストライプC
3a,C1aとの間で磁気情報の授受を行い情報の記録
/再生を行うと共に、図示しないカードセンサから接触
カードC3か近接カードC1であるかを区別する種別信
号V1,V2を制御手段4’に入力している。さらに、
磁気カードリーダ100の図示しないカード搬送路とカ
ード走行路9とは連続しており、磁気情報の授受を終え
た接触カードC3及び近接カードC1をICカードリー
ダ50に向かって図示しない搬送手段で搬送している。
なお、この搬送手段を構成すると駆動モータには、搬送
機構12が接続している。
【0035】搬送機構12は、搬送ローラ対120,1
21と駆動伝達部を構成する駆動プーリ123,12
4,125とを備えている。駆動プーリ123,124
は一体形成されて駆動軸14に固定されており、駆動プ
ーリ125は駆動軸15に固定されている。駆動プーリ
124,125には、伝達ベルト126が巻き掛けら
れ、駆動プーリ123には、磁気カードリーダ50の図
示しない駆動モータで駆動されるベルト127が巻き掛
けられている。
【0036】搬送ローラ対120は、駆動軸14に固定
された駆動ローラ120aと、同駆動ローラ120aに
対向配置されて軸16に固定された従動ローラ120b
とから構成されている。搬送ローラ対120は、図1
1、図12に示すように、フレーム50A,50Bでそ
の側面を構成されたカード走行路9の幅方向(矢印W)
にそれぞれ配置されている。駆動軸14及び軸16は、
それぞれフレーム50A、50Bに回転自在に支持され
ている。
【0037】搬送ローラ対121は、図9に示すように
駆動軸15に固定された駆動ローラ121aと同駆動ロ
ーラ121aに対向配置されて軸17に回転自在に支持
された従動ローラ121bとから構成されている。搬送
ローラ対121は、図10、図11に示すように、カー
ド走行路9の幅方向(矢印W)にそれぞれ配置されてい
る。駆動軸15は、フレーム50A、50Bに回転自在
に支持されている。軸17は、押圧手段を構成する板バ
ネ19の自由端の屈曲部19a、19bにそれぞれ軸止
されている。板バネ19の基端19cは、図9に示すよ
うにフレーム50A、50Bにそれぞれビス20で固定
されており、従動ローラ121bをそれぞれ駆動ローラ
121aに向かって押圧付勢している。搬送ローラ対1
20、121は、図11、図12に示すように、文字エ
リアC3b、C1b及び磁気ストライプC3B、C1B
よりも外側のカード側端部C3d、C3e及びC1d、
C1eを挟持するように配置されている。
【0038】接点ブロック10は、接触端子2と接触す
る複数の接点10aをカード走行路9に向かって突設し
ており、接点接離機構21に支持されている。接点接離
機構21は、アクチュエータである電磁ソレノイド2
2、側板1A、1Bの内側に固定されたフレーム50C
に軸23で回動自在に支持された回動アーム24とから
構成されている。
【0039】回動アーム24は、回動端より上方に板す
る上端24aを電磁ソレノイド22の可動片22aとピ
ン25で結合され、回動端より左方に位置する移動端2
4b側に接点ブロック10を取り付けている。電磁ソレ
ノイド22は、通常図示しないスプリングにより回動ア
ーム24を、図9に2点鎖線で示す接点10aがカード
走行路9内から退避した退避位置に位置させている。電
磁ソレノイド22は、通電されるとオンとなり可動片2
2aが矢印a方向に引き込まれて回動アーム24を同図
に鎖線で示す進入位置に位置させ、接点端子2に対して
接点10aを圧接させるようになっている。
【0040】ストッパ機構13は図10に示すように、
カード走行路9の下面を構成するフレーム1Dに回動自
在に支持された共用ストッパとしてのストッパ部材13
3、このストッパ部材133をカード走行路9に対して
進退駆動させる電磁ソレノイド131及び電磁ソレノイ
ド131とストッパ部材133とを連結するレバー13
2から主に構成されている。レバー132の両端は、電
磁ソレノイド131の可動片131aとストッパ部材1
33の基端133aとにピン結合されている。電磁ソレ
ノイド131は、通常ストッパ部材133を図10に実
線で示すカード走行路9から退避した退避位置におき、
通電されるとオンして可動片131aを矢印b方向に引
き込んでストッパ部材133の先端133bがカード走
行路9内に進入する進入位置に位置させるようになって
いる。
【0041】ストッパ部材133は、搬送ローラ対12
1よりもカード走行路9の最先端に設けられていて、搬
送される各カードC3、C1の接触端子2と非接触端子
3が接点ブロック10とICモジュール11Aとに対向
する所定停止で各カードC3、C1を停止させるように
配置されている。ICモジュール11Aは、コネクタ2
9、30が介して制御手段4’と接続しており、制御手
段4’により情報に対応して変化する電流が、リーダ側
コイル部26とICチップに供給されるようになってい
る。
【0042】電磁ソレノイド22の近傍には、図9に示
すようにブロック接離センサS1(以下、「センサS
1」と記す)が配置されている。このセンサS1は、可
動片22aが矢印a方向に移動すると、接離信号V3を
制御手段4’に出力するようになっている。
【0043】ストッパ部材133よりもカード挿入側に
位置し、接点ブロック近傍のカード走行路9上には、カ
ード位置検知センサS2(以下「センサS2」と記す)
が配置されている。このセンサS2は光学式センサであ
って、ICカードCがセンサS2下を通ると、停止信号
V4を制御手段4’に出力するようになっている。
【0044】電磁ソレノイド131の近傍には、ストッ
パ可動センサS3(以下、「センサS3」と記す)が配
置されている。このセンサS3は、可動片131aが矢
印b方向(図10参照)に移動すると、ストッパ信号V
5を制御手段4’に出力するようになっている。
【0045】制御手段4’は、磁気カードリーダ100
とICカードリーダ50との双方を制御する制御装置で
あり、その要部は周知のマイクロコンピュータから主に
構成されている。制御手段4’は、ここでは、磁気カー
ドリーダ100から入力されるカード種別信号V1、V
2により、挿入されたICカードCが接触カードC3で
あるか近接カードC1であるか判断している。制御手段
4’は、センサS2から停止信号V4が入力されると、
磁気カードリーダ100の駆動モータを停止させて搬送
機構12を停止させると共に、電磁ソレノイド131に
通電して駆動(オン)するようになっている。さらに、
制御手段4’は、センサS3からストッパ信号V5が入
力され、その時点でのカード種別信号が接触カードC3
用の種別信号V1であると、電磁ソレノイド22に通電
して駆動(オン)し、カード種別信号が近接カードC1
用の種別信号V2であると、コネクタ29、30に定電
圧と情報に対応して変化する電圧を供給するようになっ
いる。また制御手段4’は、情報の授受が終了すると、
電磁ソレノイド22、131への通電をカットしてオフ
すると共に、駆動モータを反転駆動するようになってい
る。
【0046】また、ICモジュール11Aの近傍のフレ
ーム1Bには、磁性体を断面コの字状に形成した磁気通
路部8が、一体固定されている。磁気通路部8は、図1
0に示すように、カード走行路9を上下から挟むと共
に、図11、図12に示すようにリーダ側コイル部26
と対応する部位に配置されている。つまり、磁気通路部
8は、近接カードC1が走行停止位置にあるときに、カ
ード側コイル部5とリーダ側コイル部26とを上下から
挟める位置に配置されている。磁性体としては、カード
側コイル部5とリーダ側コイル部26と同じ向きに磁化
する常磁性体、好ましくはフェライト等の高磁性部材等
が挙げられる。
【0047】このような構成のICカードリーダ50の
動作を説明する。先ず図9に示す磁気カードリーダ10
0にICカードCが入力されると、図示しない駆動モー
タが起動して磁気カードリーダ100内をICカードC
が搬送されつつ図示しない磁気ヘッドで磁気情報の記録
/再生が行われる。
【0048】駆動モータが起動すると、その回転がベル
ト127、プーリ123を介して搬送機構12に伝達さ
れ、搬送ローラ対120、121が回転駆動状態とな
る。例えば、磁気カードリーダ100に挿入されたIC
カードCが接触カードC3であると、種別信号V1が制
御手段4’に入力され、接触カードC3が図11に示す
ようにカード走行路9に搬送される。
【0049】この搬送された接触カードC3は、先ず搬
送ローラ対120で挟持されてカード走行路9内を搬送
される。そして、センサS2で検知されて同センサS2
から停止信号V4が出力されると駆動モータが停止する
と共に、電磁ソレノイド131がオンされ、可動片13
1aが図10に矢印bで示す方向に移動する。この可動
片131aが移動するとレバー132を介してストッパ
部材133が実線で示す退避位置から2点鎖線で示す進
入位置まで回動し、先端部133bがカード走行路9内
に位置して搬送された接触カードC3の先端と当接す
る。
【0050】また、可動片131aの動作をセンサS3
が検知するとストッパ信号V5が出力され、電磁ソレノ
イド22がオンされて、可動片22aが図9矢印a方向
に引き込まれる。この動作に伴い、回動アーム24が軸
23を中心に2点鎖線で示す離間位置から破線で示す当
接位置まで回動変位し、接点ブロック10が下降する。
すると、図13に示すように、既にカード走行路9内で
停止状態にある接触カードC3の接触端子2に接点ブロ
ック10から突出した接点10aが当接して接触カード
C3に対する情報の入出力が行われる。
【0051】一方、挿入されたICカードCが近接カー
ドC1であると、種別信号V2が制御手段4’に入力さ
れ、近接カードC1が図12に示すようにカード走行路
9に搬送される。この搬送された近接カードC1は、先
ず搬送ローラ対120に挟持されてカード走行路9内を
搬送される。そして、センサS2で検知されて同センサ
S2から停止信号V4が出力されると駆動モータが停止
すると共に、電磁ソレノイド131がオンされ、可動片
131aが図10に矢印bで示す方向に移動する。この
可動片131aが移動するとレバー132を介してスト
ッパ部材133が実線で示す退避位置から2点鎖線で示
す進入位置まで回動し、先端部133bがカード走行路
9内に進入して図14に示すように近接カードC1と当
接し、非接触端子3とICモジュール11Aとが対向す
る走行停止位置に近接カードC1が停止される。
【0052】可動片131aの動作をセンサS3が検知
するとストッパ信号V5が出力され、コネクタ29、3
0を介してリーダ側コイル部26とICチップに電圧が
供給される。すると、図14に示すように、リーダ側コ
イル部26に発生する磁束がカード側コイル部5に伝わ
り、情報に対応して変化する電圧が電磁変換されて起電
力が発生する。この起電力は供給電圧の変位によって変
化するので、その時の電位差(電圧)を変換して近接カ
ードC1に対する情報の入出力を行う。この時、リーダ
側コイル部26に発生した磁束は、カード側コイル部5
に伝達されると共に、磁束通路部8を通って閉ループ状
となる。従って、カード側コイル部5に伝達される磁束
の量が多くなるので、磁束通路部8のない場合に比べて
リーダ側コイル部26に供給される電圧の電磁変換効率
が良くなる。
【0053】接触カードC3、近接カードC1に対する
情報に入出力が終了すると、電磁ソレノイド22、13
1への通電が断たれてオフとなる。すると、ストッパ部
材133及び接点ブロック10がカード走行路9から図
示しないバネのバネ力により退避すると共に、駆動モー
タが搬送時と反転駆動される。この反転駆動によりカー
ド走行路9内のICカードCが挿入側に向かって復動し
て、ICカードリーダ50及びそれに連結する磁気カー
ドリーダ100から排出される。
【0054】このように、ICカードリーダ50内に、
カード側コイル部5とリーダ側コイル部26との磁束の
通路となる磁気通路部8を備えたので、カード側コイル
部5に伝達される磁束の量が多くなり、リーダ側コイル
部26に供給された電圧の電磁変換効率が良くなり、カ
ード側コイル部5に発生する起電力が大きくなる。この
ことは、磁気通路部8を持たない本実施例と同一条件の
ICカードリーダにおいて、同一の起電力を得ようとす
る場合よりも供給電圧を低くでき、発生する電磁波を弱
くできる。
【0055】従って、磁気ストライプC1a、C3aに
対する電磁波の影響や電磁波の受信を少なくでき、磁気
情報の記録再生不良や電磁波解析による情報内容の傍受
を低減することが可能となる。さらに、磁気通路部8に
高磁性体部材等を使用した場合、電磁変換効率が更に良
くなり、より磁気情報の記録再生不良や電磁波解析によ
る情報内容の傍受を低減することが可能となる。
【0056】また、第1実施例同様、ICモジュール1
1Aに換えてICモジュール11Cとしたり、あるいは
近接カードC2を用いた場合には、ICモジュール11
BまたはICモジュール11Dを用いるようにしても良
い。
【0057】ICカードリーダ50内に、接触カードC
3の接触端子2に当接して情報の入出力を行う接点ブロ
ック10と、近接カードC1の非接触端子3と対向して
情報の入出力を電位差で行うICモジュール11Aと、
ストッパ部材133とを設けたので、接触カードC3と
近接カードC1を共通のストッパ133で停止させるこ
とができ、接触カードC3と近接カードC1の双方に対
応することが可能となる。加えて、カード走行路9を搬
送される接触カードC3及び近接カードC1は、1つの
ストッパ部材133でカード走行路9内の所定位置で停
止されるので、ストッパ部材133を個別に設ける必要
もなくなる。
【0058】搬送ローラ対120、121を文字エリア
C3b、C1bや磁気ストライプC3a、C1aを避け
て配置したので、文字エリアC3b、C1bや磁気スト
ライプC3a、C1aを搬送ローラ対120、121で
挟持せずにICカードCを搬送することが可能となる。
このことは、搬送ローラ対120、121に挟持される
ことによる文字エリアC3b、C1bや磁気ストライプ
C3a、C1aの汚れや減りの低減にでき、ICカード
Cの耐久性の向上につながる。
【0059】ストッパ部材133が、電磁ソレノイド1
33によりカード搬送路9に対して進退するので、接触
カードC3及び近接カードC1がカード搬送路9内を通
過可能となる。この場合、駆動モータは、情報の入出力
の停止後に反転駆動させずに、取り込み時と同じ方向に
回転駆動させる。このように構成すると、ICカードリ
ーダ50内をICカードCが通過できるので、カード搬
送方向の自由度が増し、ICカードリーダ50と他の機
器とのバリエーションを多くできる。
【0060】接点ブロック10及びICモジュール11
Aをカード走行路9を挟んで対向して設け、かつ、カー
ド停止時に、接触端子2と接点ブロック10及び非接触
端子3とICモジュール11Aとが対向するようにスト
ッパ部材133を配置したので、ストッパ部材133と
当接してICカードCが停止すれば、接触カードC3と
近接カードC1の停止位置が同一となる。
【0061】センサS2、S3から停行信号V4とスト
ッパ信号V5が出力され、かつ、接触カードC3に対応
する種別信号V1が図示しないセンサから出力されない
と、電磁ソレノイド22はオンしないので、近接カード
C1の挿入時における接点ブロック10のカード走行路
9内への進入を防止でき、近接カードC1に対する走行
抵抗の低減が可能となる。さらに、電磁ソレノイド22
は、カード走行路9の先端側に配置したストッパ部材1
33が動作しないと、すなわち、ストッパ信号V5が出
力されないとオンしないので、接触カードC3がストッ
パ部材133に当接するまでは、接点ブロック10がカ
ード走行路9から退避した状態となり、接触カードC3
走行時においても走行抵抗の低減が可能となる。
【0062】第2実施例では、接点ブロック10をカー
ド走行路9の上方に、ICモジュール11Aをカード走
行路9の下方に配置したが、これに限定されるものでは
なく、接触カードC3の接触端子2がカード走行路9の
下面側に位置して搬送される場合、接点ブロック10
は、カード走行路9の下方に配置し、ICモジュール1
1Aをカード走行路9の上方に配置する。要は、接触端
子2と当接可能な方向に接点ブロック10を配置し、接
点ブロック10と対向側にICモジュール11Aを設け
ることが肝心である。
【0063】第2実施例では、制御手段4’で磁気カー
ドリーダ100とICカードリーダ50の双方を制御し
ているが、ICカードリーダ50だけを単独に制御する
ものであっても良い。その場合、カード種別信号V1、
V2を出力する図示しないカードセンサを搬送ローラ対
120近傍に設け、図示しない駆動モータを搬送機構1
2の一部に配置することで、ICカードリーダ50単体
でのカード処理が可能となる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、近接型ICカードの走
行停止位置においてカード側コイル部と、同コイル部と
対向する位置に設けられカード側コイル部と信号を授受
を行うリーダ側コイル部との磁束の通路となる磁気通路
部とを備えたので、リーダ側コイル部からの磁束が磁束
通路部を通ってカード側コイルに伝達されて、リーダ側
コイル部からカード側コイルに対する磁束の逃げが少な
くなり、電磁変換効率が良くなる。よって、リーダ側コ
イルに供給する電圧を上昇させなくてもカード側コイル
に発生する起電力を高くできるので、電磁波を低くする
こととなり、カードリーダ外部からの電磁波受信解析に
よる情報内容の傍受や、磁気ストライプに対する磁気情
報の記録再生不良等を低減できる。
【0065】本発明によれば、磁束通路部を磁性体で構
成し、カード走行路を構成するフレームと一体的に設け
るので、磁束変換効率がさらに良くなると共に構成部品
が低減し、情報内容の傍受や磁気ストライプに対する磁
気情報の記録再生不良等をより低減できる。
【0066】本発明によれば、接触式入出力端子を有す
る接触式ICカードとカード側コイル部を有する近接型
ICカードとが走行されるカード走行路と、接触式入出
力端子に当接可能に設けられた接点ブロックと、カード
側コイル部と信号の授受を行うリーダ側コイル部と、カ
ード側コイル部と上記リーダ側コイル部との磁束の通路
となる磁気通路部とを備えるので、接触式ICカードと
近接型ICカードとの双方を処理することができると共
に、カードリーダ外部からの電磁波受信解析による情報
内容の傍受や、磁気ストライプに対する磁気情報の記録
再生不良等を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すICカードリーダの
概略構成側面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示すICカードリーダの
正面図である。
【図3】近接型ICカード挿入時のICカードリーダの
平面図である。
【図4】リーダ側コイル部とカード側コイル部との磁界
特性を示す拡大図である。
【図5】非接触式入出力端子の変形例を示す拡大図であ
る。
【図6】非接触式入出力端子の別な変形例を示す拡大図
である。
【図7】(a)は近接型ICカードの平面図、(b)は
近接型ICカードの変形例を示す平面図、(c)は接触
式ICカードの平面図である。
【図8】近接型ICカードと非接触式入出力端子との組
合せを示す図である。
【図9】本発明の第2実施例を示すICカードリーダの
概略構成側面図である。
【図10】本発明の第2実施例を示すICカードリーダ
の正面図である。
【図11】接触式ICカード挿入時のICカードリーダ
の平面図である。
【図12】近接型ICカード挿入時のICカードリーダ
の平面図である。
【図13】接触式入出力端子と接点ブロックとの当接状
態を示す拡大図である。
【図14】非接触式入出力端子とリーダ側コイル部の信
号授受状態を示す拡大図である。
【符号の説明】
1、50 ICカードリーダ 1B,50B 基部(フレーム) 2 接触式入出力端子 3 非接触式入出力端子 5、6 カード側コイル部 8、8A、8B 磁気通路部 9 カード走行路 10 接点ブロック 11(A、B、C、D) 信号伝達部(ICモジュー
ル) 12 搬送機構 26、27 リーダ側コイル部 C1、C2 近接型ICカード C3 接触式ICカード C3A カード表面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−176225(JP,A) 特開 昭62−182988(JP,A) 特開 平4−153896(JP,A) 特開 平7−57007(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 17/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カード表面に接触式入出力端子を有する接
    触式ICカードと、非接触式入出力端子部となるカード
    側コイル部を有する近接型ICカードとを処理するIC
    カードリーダであって、 接触式ICカードと近接型ICカードとが走行されるカ
    ード走行路と、 上記カード走行路を挟んだ一方側に配置され、上記接触
    式ICカードの接触式入出力端子に当接可能に設けられ
    た接点ブロックと、 上記カード走行路を挟んだ他方側の上記カード走行路を
    形成するフレームに取り付けられ、情報に応じた電圧が
    供給されて上記カード側コイル部と信号の授受を行うリ
    ーダ側コイル部と、 上記ICカードリーダの本体に設けられ、上記カード側
    コイル部と上記リーダ側コイル部との磁束の通路となる
    磁気通路部とを備えたICカードリーダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102295890B1 (ko) * 2019-10-30 2021-08-31 주식회사 엠투아이코퍼레이션 소형 전자제품 포터블 케이스

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