JP2004059036A - 搬送ドラムへの被搬送物の供給装置、及び被搬送物の供給方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(1)供給ローラとして、ローラの軸方向に所定間隔離間して突設された一対の突起311を有する切出片31が、周方向に沿って等間隔ずつ離間した状態に複数突設されたローラ3を用いる。
(2)供給ローラとして、両側壁に多数の突起52が互いに対向するように突設された切出溝51が外周面に形成されたローラ5を用いる。
(3)供給ローラによる被搬送物の供給位置を、上記搬送ドラムの最上点から反回転方向に所定角度変位させた位置とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外周面に被搬送物を保持して回転する搬送ドラムの外周面に該被搬送物を所定速度で供給して、搬送ドラムの外周面に被搬送物を所定間隔離間させた状態に整列保持させる搬送ドラムへの被搬送物供給装置、及び被搬送物供給方法に関し、更に詳述すると、例えば、錠剤やカプセル剤などの包装装置や外観検査装置などにおいて、搬送ドラムの外周面にこれら対象物を整列保持させて搬送する場合に、該搬送ドラム外周面の所定位置に正確に上記対象物を供給し、これらを搬送ドラムの外周面に整列保持させる供給装置、及び供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、錠剤やカプセル剤をPTP包装する場合や、これらに外観検査を施す場合に、所定速度で回転する搬送ドラムの表面にこれら対象物を整列保持して搬送し、PTP包装を構成するプラスチックトレーの収容凹部にこれら対象物を投入し、又はその搬送途中で対象物を撮影し外観検査を行うことが知られている。例えば、特開2001−294204号公報には、所定速度で回転する投入ドラム(搬送ドラム)の外周面に錠剤を外周面から突出させた状態に整列保持して搬送し、PTP包装を構成するプラスチックトレーの収容凹部に、この投入ドラムから錠剤を投入するように構成された包装装置が開示されている。
【0003】
この包装装置では、所定速度で回転する供給ローラを用いて、投入ドラム(搬送ドラム)の外周面に所定速度で錠剤を供給し、該投入ドラムの外周面に錠剤を整列保持させるようになっている。即ち、図11に示したように、投入ドラムaに向けて所定角度下降傾斜した振動板b内部に形成された錠剤供給路c内を下降する錠剤tを、振動板bの一端部において、所定速度で回転する供給ローラdによって所定速度で1つずつ投入ドラムaの外周面へと供給し、減圧状態に保たれた投入ドラムaの内筒fからの吸引力によって、この錠剤tを投入ドラムaの外筒k外周面に吸引保持し、この外筒kの回転により錠剤tを搬送して、プラスチックトレーの収容凹部にこの錠剤tを投入するようになっている。
【0004】
しかしながら、上記のように供給ローラdを用いて錠剤tを投入ドラム(搬送ドラム)aへと供給する方法では、錠剤tを投入ドラムaの所定位置に正確なタイミングで供給することが必ずしも容易ではなく、投入ドラムaの外周面に錠剤tを等間隔で正確に整列保持させることができない場合があり、投入ドラムaの外周面に整列保持された錠剤tの間隔にバラツキが生じやすい。
【0005】
即ち、上記供給ローラdを用いた供給方法では、表面がシリコーンゴムeで形成された供給ローラdを錠剤tに弾性的に圧接させて、この供給ローラdの回転により錠剤tを1つずつ投入ドラムaの外周面へと送り出すように構成されているため、錠剤tの供給ローラdへの引込部gにおいて滑りが発生し、錠剤tの引き込みが遅れることがあり、ここで遅れが生ずると、錠剤tの投入ドラムaへの供給のタイミングがずれてしまうため、錠剤tが等間隔で供給されなくなってしまう。
【0006】
ここで、錠剤tが等しい間隔で供給されないと、錠剤tが投入ドラムaの外周面上に吸引保持される間隔にばらつきが生じることとなり、等しい間隔で錠剤tを搬送できなくなって、PTP包装をするために錠剤tをプラスチックトレーの収容凹部へ搬送投入する際に、錠剤tと収容凹部の位置がずれてしまい、錠剤tが正確に収容凹部に入らずトラブルの原因となってしまう。
【0007】
この場合、上記のような滑りの発生を避けるためには、錠剤tの厚さ、重さ、形状、表面の性状やシリコーンゴムeの表面状態などに合わせて供給ローラdと振動板bとの間隔や圧接の状態を調整する必要があるが、錠剤tのような小物品に対しては極めて微妙な調整が必要となり、その操作は極めて煩雑である。
【0008】
また、同公報には、図12に示したように、投入ドラムaへカプセル剤t’を供給する方法として、供給ローラd’の外周面に一定間隔で凹部hを設け、この凹部hにカプセル剤t’を取り込んで、該供給ローラd’の回転により振動板bから投入ドラムaの最上部外周面にカプセル剤t’を送り出す方法も開示されている。
【0009】
しかしながら、この凹部hを設けた供給ローラd’を用いた供給方法では、図11に示した装置のような滑りの問題は発生しないものの、他の理由よる不都合が発生する。即ち、供給ローラd’に設けられる凹部hは、カプセル剤t’を確実に取り込むために該カプセル剤t’のサイズより大きく形成する必要があるため、凹部h内でカプセル剤t’の位置がこのサイズの差分だけ前後左右にずれるおそれがあり、このずれは個々のカプセル剤t’において一定しないため、投入ドラムaの外周面に吸引保持されたときにカプセル剤t’の間隔にばらつきが生じ、図11の供給ドラムdを用いた場合と同様の問題が生じるおそれがある。
【0010】
更に、図12に示されているように、カプセル剤t’は互いの前後端部を接触させた状態で振動板b上を連なって降下してくるため、凹部hにカプセル剤t’が引き込まれた直後、次のカプセル剤t’が供給ローラd’の凹部h間の外周面(図中iで示す部分)に接触した状態となる。そのため、供給ローラd’の回転力によって次のカプセル剤t’が外周面iと振動板bとの間に引き込まれるおそれがあり、カプセル剤t’の破損や詰まりなどが発生する懸念もある。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、錠剤、カプセル剤などの被搬送物を所定速度で回転する搬送ドラムの外周面に整列保持して搬送する場合に、この搬送ドラムの外周面に所定間隔で正確に上記被搬送物を供給し、搬送ドラムの外周面に被搬送物を正確に整列保持させることができる、被搬送物の供給装置、及び供給方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、外周面に円形タブレット状又は楕円タブレット状の被搬送物を保持して回転する搬送ドラムの外周面に被搬送物を所定速度で供給して、搬送ドラムの外周面に被搬送物を所定間隔離間させた状態に整列保持させる被搬送物の供給装置であって、上記被搬送物を互いの外周面が接触した状態で径方向に沿って整列させ、上記搬送ドラムの外周面近傍に導く搬送物供給路を有する供給シュートと、ローラの軸方向に所定間隔離間して突設された一対の突起を有する切出片が、周方向に沿って等間隔ずつ離間した状態に複数突設されたローラであり、該切出片が上記供給シュートの搬送物供給路に挿入されていると共に、外周面が上記搬送ドラムの外周面に近接した状態に配設され、所定速度で連続又は間歇回転する供給ローラとを具備してなり、上記供給シュートの搬送物供給路を整列状態で移動する被搬送物同士の接触点の両脇の空隙に上記供給ローラの切出片を構成する一対の突起がそれぞれ挿入されて、この切出片により個々の被搬送物が被搬送物の列から切り出され、該供給ローラの回転により被搬送物が所定の間隔をもって上記搬送ドラム外周面に供給されるように構成したことを特徴とする搬送ドラムへの被搬送物の供給装置を提供する。
【0013】
この供給装置は、上記のように、上記供給シュートの搬送物供給路を整列状態で移動する被搬送物同士の接触点の両脇の空隙に上記供給ローラの切出片を構成する一対の突起をそれぞれ挿入し、この切出片により個々の被搬送物を被搬送物の列から切り出して、該供給ローラの回転により上記切出片で被搬送物を押し出すように上記搬送ドラム外周面に供給するものである。
【0014】
従って、この第1発明にかかる供給装置によれば、図11に示された従来の供給ローラdを用いた場合のように、滑りによる供給タイミングのズレを生じることなく、正確に一定のタイミングで錠剤等の被搬送物を搬送ドラムの外周面に供給して、搬送ドラムの外周面に被搬送物を等間隔で正確に整列保持させることができ、また供給ローラに被搬送物が挟まれて該被搬送物が破損するような不都合を生じることもない。
【0015】
また、本発明は第2の発明として、外周面に円形タブレット状又は楕円タブレット状の被搬送物を保持して回転する搬送ドラムの外周面に被搬送物を所定速度で供給して、搬送ドラムの外周面に被搬送物を所定間隔離間させた状態に整列保持させる被搬送物の供給装置であって、上記被搬送物を互いの外周面が接触した状態で径方向に沿って整列させ、上記搬送ドラムの外周面近傍に導く搬送物供給路を有する供給シュートと、外周面に、両側壁に多数の突起が互いに対向するように突設された切出溝が形成されたローラであり、該切出溝が上記供給シュートの搬送物供給路と連続すると共に、外周面が上記搬送ドラムの外周面に近接した状態に配設され、所定速度で連続又は間歇回転する供給ローラとを具備してなり、上記供給シュートの搬送物供給路を整列状態で移動する被搬送物が上記供給ローラの切出溝内に進入し、該切出溝の両側壁に突設された突起が被搬送物同士の接触点の両脇の空隙に挿入されて、この突起により個々の被搬送物が被搬送物の列から切り出され、該供給ローラの回転により被搬送物が所定の間隔をもって上記搬送ドラム外周面に供給されるように構成したことを特徴とする搬送ドラムへの被搬送物の供給装置を提供する。
【0016】
この供給装置は、上記第1発明の供給装置における供給ローラを、両側壁に多数の突起が互いに対向するように突設された切出溝が外周面に形成された供給ローラに代え、この供給ローラを上記切出溝が上記供給シュートの搬送物供給路と連続するように配設したものである。
【0017】
そして、この第2発明の供給装置は、上記のように、上記供給シュートの搬送物供給路を整列状態で移動する被搬送物を上記供給ローラの切出溝内に進入させ、該切出溝の両側壁に突設された突起が被搬送物同士の接触点の両脇の空隙に挿入された状態とし、この突起により個々の被搬送物を被搬送物の列から切り出して、該供給ローラの回転により上記突起で被搬送物を押し出すように上記搬送ドラム外周面に供給するものである。
【0018】
従って、この第2発明にかかる供給装置も、上記第1発明と同様に、滑りによる供給タイミングのズレを生じることなく、正確に一定のタイミングで錠剤等の被搬送物を搬送ドラムの外周面に供給して、搬送ドラムの外周面に被搬送物を等間隔で正確に整列保持させることができ、また供給ローラに被搬送物が挟まれて該被搬送物が破損するような不都合を生じることもない。
【0019】
更に、本発明は、第3の発明として、外周面に被搬送物を保持して回転する搬送ドラムの外周面に、所定速度で連続又は間歇回転する供給ローラにより被搬送物を供給して、搬送ドラム外周面の所定位置に被搬送物を保持させる被搬送物の供給方法において、上記供給ローラによる被搬送物の供給位置を、上記搬送ドラムの最上点から反回転方向に所定角度変位させた位置としたことを特徴とする搬送ドラムへの被搬送物の供給方法を提供する。
【0020】
この第3の発明にかかる供給方法は、供給ローラを用いて搬送ドラムの外周面に錠剤やカプセル剤などの被搬送物を供給する場合に、供給ローラによる被搬送物の供給位置を、上記搬送ドラムの最上点から反回転方向に所定角度変位させた位置とするものである。
【0021】
これにより、供給ローラにより搬送ドラム外周面に移行する際の被搬送物にかかる重力が常に一定方向へ作用することとなり、被搬送物が常に安定姿勢で供給ローラにより搬送ドラムへと送り出される。従って、この供給方法によれば、被搬送物を安定姿勢で搬送ドラム外周面の所定位置に正確に供給することができ、供給時に被搬送物が不安定に送り出されることによる位置ズレの発生を可及的に防止して、搬送ドラムの外周面に被搬送物を等間隔で正確に整列保持させることができるものである。
【0022】
【発明の実施の形態及び実施例】
以下、実施例を示して本発明をより具体的に説明する。
[第1実施例]
図1は、本発明の第1の発明にかかる供給装置2を用い、第3の発明に従って、円形又は楕円形(本例では円形)の錠剤(被搬送物)tを投入ドラム(搬送ドラム)1に供給するようにしたPTP包装装置を示すものである。
【0023】
上記投入ドラム1は、図2,3に示されているように、内筒11の外側に外筒12が回転可能に配設されたもので、外筒12は図1,2中反時計回り方向(図中矢印方向)に、内筒11の外周に沿ってプラスチックトレーsの搬送方向と同一方向にプラスチックトレーsの搬送速度よりも速い所定速度で連続回転するようになっている。
【0024】
上記内筒11には、図2に示されているように、錠剤tの搬送領域とほぼ一致する約半周部分、即ち、投入ドラム1の最上部よりやや上流側から最下部やや上流側までの領域には周方向に沿って貫通溝111が形成され、更にこの貫通溝111に隣接して投入ドラム1の最下部位置には圧空噴射孔112が形成されている。また、上記外筒12には、図2,図3に示されているように、その外周面に複数(図では6本)の吸引溝121が周方向に沿って形成されていると共に、該吸引溝121内に所定個数の吸引孔122が、プラスチックトレーsに形成された収容凹部pの間隔よりも広い間隔で等間隔に離間して周方向に沿って形成されており、更に各吸引溝121の両側縁部に沿って断面T字状のゴムリング(環状弾性体)123が上記吸引孔122を挟んで装着されている。
【0025】
上記内筒11内は、常時吸引されて減圧状態となっており、錠剤tの搬送領域において、上記貫通溝111を通して上記外筒12の吸引孔122から上記各吸引溝121内を吸引するようになっている。そして、図2,3及び図6に示されているように、この吸引力により、錠剤tは外筒12外周面の貫通溝111上に上記ゴムリング123間に跨った状態で吸引保持され、この外筒12の外周面に吸引保持された錠剤tは外筒12の外周面から突出した状態となる。
【0026】
上記投入ドラム1は、図1に示されているように、複数の搬送ローラ(図示せず)により所定速度で搬送されるプラスチックシートsの上方に、その外周面をプラスチックトレーsの上面に近接させた状態に配設され、上記外筒12がプラスチックトレーsの搬送速度よりも速い周面速度で連続的に回転するようになっている。そして、この投入ドラム1の最上部よりも上流側において、上記供給装置2から錠剤tを受け取り、これを上記外筒12外周面に保持して該外筒12の回転により図中反時計回りに下方へと搬送し、プラスチックトレーsに形成された収容凹部p内に錠剤tを挿入して最下部で吸引保持状態を解除することにより錠剤tを上記収容凹部pへと投入するものである。
【0027】
この場合、図2に示されているように、上記内筒11の内側最下部には上記圧空噴射孔112と連通する圧空通路13が配設され、錠剤tを保持した吸引孔122が圧空噴射孔112と連通すると、錠剤tにこの圧空通路13から圧空噴射孔112を経由して圧空が噴射され、これにより錠剤tが投入ドラム1の外周面からプラスチックトレーsの収容凹部pへと確実に移行するようになっている。
【0028】
一方、プラスチックトレーsは、錠剤tの保持が解除される位置、即ち、錠剤tを吸引保持した吸引孔122が投入ドラム1の内筒11に形成された圧空噴射孔112と連通して圧空の噴射が開始されるときに、プラスチックトレーsの収容凹部pがその直下に位置するように搬送される。
【0029】
即ち、上記投入ドラム1からプラスチックトレーsへの錠剤tの受け渡しは、図2に示されているように、投入ドラム1の外筒12外周面に吸引保持された錠剤tが投入ドラム1により搬送されてプラスチックトレーsの収容凹部p内に挿入され、プラスチックトレーsよりも速い速度で搬送される錠剤tがプラスチックトレーsの収容凹部p前端壁に当接して位置合わせが行われ、この状態で圧空噴射孔112から圧空が噴出し、この圧空により錠剤tが投入ドラム1の外周面から放出されて、プラスチックトレーsの収容凹部pに受け渡されるものである。
【0030】
次に、上記投入ドラム1の外周面に錠剤tを供給する供給装置2は、図1,図4に示されているように、錠剤tを径方向に沿って積重した状態で一列に供給する適宜な機構(図示せず)から送られた錠剤tを、積重した状態のままで降下させる供給シュート22と、該供給シュート22の出口から投入ドラム1へ錠剤tを移動させる供給ローラ3とを具備しており、上記供給シュート22の下端部には供給ローラ3の外周部に沿って略円弧状に形成され、先端が上記投入ドラム1の表面近傍に位置したガイド部4が一体に設けられている。
【0031】
上記供給シュート22の上端部には、図4に示されているように、コイル挿入孔221が設けられており、このコイル挿入口221に、錠剤tを径方向に沿って積重した状態で供給する適宜な機構(図示せず)に接続されたコイルシュート21が連結されている。上記コイルシュート21には、その内側に、錠剤tが径方向を上下にした直立状態で流通し得る幅の流通路211が形成されている。一方、供給シュート22は、その内部にコイルシュート21と同様に錠剤tが直立状態で流通し得る幅の錠剤供給路222が形成されており、上記錠剤供給路222は一端が上記流通路211と連結するように上記コイル挿入口221で開口し、コイル挿入口221から下方に向けて垂直に形成され、そのほぼ中間で斜行して、他端が供給ローラ3近傍で開口するように形成されている。なお、上記供給シュート22には、特に図示していないが、上記錠剤供給路222が投入ドラム1の回転軸方向に複数(本例では6本)並列に設けられている。
【0032】
また、上記ガイド部4は上記供給シュート22の下端部に一体的に形成されており、上記供給ローラ3と対向する面が、供給ローラ3の外周部に沿って供給シュート22の出口から供給ローラ3の最下部を経由して投入ドラム1の外周面近傍に達する略円弧状となっている。更に、この面には錠剤tの移動をガイドするガイド溝41が上記錠剤供給路222から連続して形成されており、その先端が投入ドラム1の外周面に近接した状態となっている。
【0033】
上記供給ローラ3は、図4に示されているように、その外周面に、多数の切出片31が形成されている。これら切出片31は、図5(A)に示されているように、所定間隔離間した一対の突起311,311からなり、両突起311,311間が円弧状に形成されていると共に、一対の突起311,311間の距離が錠剤tの直径よりもやや狭く形成されている。また、これら切出片31は、図4及び図5(B)に示されているように、錠剤tの直径とほぼ同じ間隔をもって供給ローラ3の周方向に沿って整列形成されており、更にこの周方向に沿った切出片31の列が複数列(本例では6列、図5にはそのうち3列を表示)形成されている。
【0034】
この供給ローラ3は、図4,5に示されているように、上記切出片31が上記供給シュート22のガイド部4に形成されたガイド溝41内に挿入された状態で回転可能に配設され、所定速度で間歇回転するようになっている。
【0035】
上記供給装置2は、図4に示されているように、上記供給ローラ3が、投入ドラム1の最上部からドラム1の反回転方向(図中時計周り方向)へ所定角度θ変位した位置に近接するように配設されており、この最上部から所定角度θ変位した位置において、投入ドラム1の外周面に錠剤tを所定速度で供給するようになっている。
【0036】
即ち、上記供給装置2は、錠剤tを積重した状態で一列に供給する適宜な機構(図示せず)から、コイルシュート21に導入された錠剤tを、コイルシュート21内の流通路211を移動させて、供給シュート22内に形成された錠剤供給路222に互いの外周面が接触した整列状態で移行させ、更に錠剤供給路222内を移動させてその出口で、ガイド部4上に形成されたガイド溝41内に移行させると共に、供給ローラ3の外周部に形成された上記切出片31により錠剤tを個々に切り出し、錠剤tを供給ローラ3の回転と共に切出片31で支持しながらガイド溝41内を移動させ、投入ドラム1の外周面へと順次移動させて、錠剤tを所定間隔で連続的に投入ドラム1へと供給するものであり、これにより錠剤tを投入ドラム1の外周面に所定間隔離間させて供給するものである。
【0037】
なお、上記供給ローラ3が設置される位置の角度、即ち上記所定角度θは、錠剤(被搬送物)tの大きさ、投入ドラム1の大きさ、錠剤(被搬送物)tの供給速度などの諸条件に応じて適宜設定され、特に制限されるものではないが、通常は30〜60度、特に40〜50度とすることが好ましい。
【0038】
次に、上記供給装置2による投入ドラム1への錠剤tの供給動作、及び投入ドラム1からプラスチックシートsに設けられた収容凹部pへの錠剤tの投入動作について説明する。
【0039】
本例供給装置2における投入ドラム1への錠剤tの供給は、次のようにして行われる。まず、図4に示されているように、錠剤tは、錠剤tを積重した状態で一列に供給する適宜な機構(図示せず)から、径方向に沿って直立して積重した状態で連続してコイルシュート21内の流通路211に導入され、互いの外周面を接触させた整列状態で、コイルシュート21に連結された供給シュート22の錠剤供給路222に移行し、錠剤供給路222のほぼ中間で供給ローラ3の方に向かって斜めに向きを変えて更に降下して、供給ローラ3の近傍に配置された出口でガイド体4に形成されたガイド溝41に整列状態のまま移行する。
【0040】
ガイド溝41に到達した錠剤tは、図4に示されているように、上記供給ローラ3の切出片31により1つ1つ分離され、投入ドラム1へと順次供給される。即ち、図5(B)に示されているように、ガイド溝41に到達した錠剤tは、まずその前部がガイド溝41に進入したところで、供給ローラ3の外周部に形成された切出片31の2つの突起が、該錠剤tとその前を移動する錠剤t1との接触点の両脇の空隙に進入して前方の錠剤t1と隔離され、供給ローラ3の回転と共に移動する。次に、錠剤tの後端がガイド溝41に移行したところで、次の切出片31が、その錠剤tの後ろを移動する錠剤t2との接触点の両脇の空隙に進入して後方の錠剤t2と隔離し、この錠剤tが前後の錠剤t1,t2から切り出される。
【0041】
そして、切り出された錠剤tは、前後2つの切出片31,31の4つの突起311に囲まれてガイド溝41内を移動し、供給ローラ3の最下部を経由して、供給ローラ3の最下部より高い位置で投入ドラム1の外周面に供給される。この場合、供給ローラ3は、上述のように、所定速度で間歇回転するようになっており、所定の間隔をもって、ちょうど投入ドラム1の外筒12に形成された吸引孔122上に錠剤tを供給するようになっている。
【0042】
そして、投入ドラム1の外周面に供給された各錠剤tは、正確に等間隔に整列して投入ドラム1の外周面に吸引保持され、図中反時計回りに搬送される。
【0043】
次に、投入ドラム1からプラスチックシートsに設けられた収容凹部pへの錠剤tの投入は、以下のようにして行われる。即ち、この投入ドラム1上に供給された錠剤tは、図2,3及び図6に示されているように、外筒12の外周に装着されたゴムリング123上に平伏状態で吸引保持され、投入ドラム1の外周面から突出した状態で保持され、外筒12の連続回転によって下方へと搬送される。この場合、投入ドラム1の外周面に保持されて搬送される複数の錠剤tは、プラスチックトレーsに設けられた各収容凹部pの間隔よりも大きな間隔をもって整列した状態で搬送され、またその搬送速度はプラスチックシートsの搬送速度よりも速い速度で搬送され、投入ドラム1の最下部付近で、各錠剤tと収容凹部pとが一致するようになっている。なお、投入ドラム1の外周面に整列保持された錠剤tの間隔は、投入ドラム1の径、錠剤tの大きさ、プラスチックトレーsに設けられた収容凹部pの間隔等に応じて適宜設定され、特に制限されるものではないが、通常は収容凹部pの間隔よりも1〜5mm程度、特に2〜3mm程度大きくすることが好ましい。
【0044】
一方、プラスチックトレーsは、上述のように、投入ドラム1外周面に保持された錠剤tの吸引保持が解除される位置、即ち、錠剤tを吸引保持した吸引孔122が投入ドラム1の内筒11に形成された圧空噴射孔112と連通して圧空の噴射が開始されるときに、プラスチックトレーsの収容凹部pがその直下に位置するように搬送される。
【0045】
そして、図2に示されているように、この投入ドラム1の外筒12外周面に吸引保持された錠剤tは、図2に示されているように、外筒12の回転により下方へと整列状態のまま搬送され、最下部でプラスチックトレーsの収容凹部pへと投入される。この際の投入動作は、上述のように、投入ドラム1の外筒12外周面に吸引保持された錠剤tがプラスチックトレーsの収容凹部p内に挿入され、プラスチックトレーsよりも速い速度で搬送される錠剤tがプラスチックトレーsの収容凹部p前端壁に当接して位置合わせが行われ、この状態で圧空噴射孔112から圧空が噴出し、この圧空により錠剤tが投入ドラム1の外周面から放出されて、プラスチックトレーsの収容凹部pに受け渡されるものである。
【0046】
以降、包装機のシール部(図示せず)で易破断性フィルム(例えばアルミニウム箔)をプラスチックトレーsの表面に連続的に熱接着して上記収容凹部pを閉塞した後、図示しない裁断部によりプラスチックトレーsを所定長さ及び所定形状に裁断し、錠剤tを連続的にPTP包装するものである。
【0047】
このように、本実施例の供給装置2は、上記供給シュート22の搬送物供給路222を整列状態で移動する錠剤t同士の接触点の両脇の空隙に上記供給ローラ3の切出片31を構成する一対の突起311をそれぞれ挿入し、この切出片31により個々の錠剤tを錠剤tの列から切り出して、該供給ローラ3の回転により上記切出片31で錠剤tを押し出すように上記投入ドラム1の外周面に供給するものである。
【0048】
従って、この供給装置2によれば、図11に示された従来の供給ローラdを用いた場合のように、滑りによる供給タイミングのズレを生じることなく、正確に一定のタイミングで錠剤tを投入ドラム1の外周面に供給して、投入ドラム1の外周面に錠剤tを等間隔で正確に整列保持させることができ、また供給ローラ3に錠剤tが挟まれて該錠剤tが破損するような不都合を生じることもない。
【0049】
また、この供給装置2を用いた本実施例の錠剤供給方法は、供給ローラ3による錠剤tの供給位置を、上記搬送ドラム1の最上点から反回転方向に所定角度変位させた位置とされている。これにより、供給ローラ3により投入ドラム1外周面に移行する際の錠剤tにかかる重力が常に一定方向へ作用することとなり、錠剤tが常に安定姿勢で供給ローラ3により投入ドラム1へと送り出される。従って、この供給方法によれば、錠剤tを安定姿勢で投入ドラム1外周面の所定位置に正確に供給することができ、供給時に錠剤tが不安定に送り出されることによる位置ズレの発生を可及的に防止して、投入ドラム1の外周面に錠剤tを等間隔で正確に整列保持させることができるものである。
【0050】
[第2実施例]
次に、図7は、本発明の第2の発明にかかる供給装置を構成する供給ローラの一例を示すものであり、上記第1実施例と同様の供給装置2において、第1実施例の供給ローラ3に代えてこの供給ローラ5を用いることにより、第2の発明にかかる供給装置の一例を構成することができる。
【0051】
この供給ローラ5は、図7に示されているように、両側壁に多数の突起52が互いに対向するように突設された切出溝51が、外周面に周方向に沿って(複数本、本例では6本)形成されたローラである。
【0052】
上記切出溝51は、両側壁に形成された上記突起52により略円形の凹部が連続して連なった如き形状になっており、その略円形の凹部は供給する錠剤tの直径よりも若干大きな径に形成されている。
【0053】
この供給ローラ5は、上記第1実施例と同様の供給装置2において、上記切出溝51が上記供給シュート22の搬送物供給路222(図4参照)と連続すると共に、外周面が上記投入ドラム1の外周面に近接した状態に配設され、所定速度で間歇回転することにより、上記第1実施例の供給ローラ3と同様に、錠剤tを投入ドラム1の外周面に供給するものである。
【0054】
即ち、図4に示された上記供給シュート22の搬送物供給路222を整列状態で移動する錠剤tを上記供給ローラ5の切出溝51内に進入させ、該切出溝51の両側壁に突設された上記突起52,52が、図5(B)に示された突起311,311に代わって、錠剤t同士の接触点の両脇の空隙に挿入された状態とし、この突起52,52により個々の錠剤tを錠剤の列から切り出して、該供給ローラ5の回転により上記突起52,52で錠剤tを押し出すように上記投入ドラム1外周面に供給するものである。
【0055】
従って、この供給ローラ5を用いた第2発明にかかる供給装置も、上記第1実施例の供給装置2と同様に、滑りによる供給タイミングのズレを生じることなく、正確に一定のタイミングで錠剤tを投入ドラム1の外周面に供給して、投入ドラム1の外周面に錠剤tを等間隔で正確に整列保持させることができ、また供給ローラ5に錠剤tが挟まれて該錠剤tが破損するような不都合を生じることもない。
【0056】
なお、その他の構成及び作用効果は、上記第1実施例と同様であるので、その説明を省略する。また、図7には、ローラの外周面に直接切出溝51を形成した供給ローラ5を示したが、上記切出溝51は、図8に示した供給ローラ5aのように、一方の側壁を構成する第1リング体53aと他方の側壁を構成するゴム製の第2リング体53bとを、互いに対向させた状態でローラ本体54の外周面に巻き付け固定することにより、形成することもできる。なお、上記第1,第2リング体53a,53bを形成する材料としては、シリコーンゴムが好適に用いられる。
【0057】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明の供給装置及び供給方法は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々変更して差し支えない。
例えば、上記実施例では、錠剤をPTP包装する包装装置において、投入ドラムに錠剤を供給する供給装置及び供給方法を示したが、本発明の供給装置及び供給方法の用途は、このような包装装置における供給部に限定されるものではなく、例えば錠剤の外観検査装置などにおける搬送ドラムに錠剤やカプセル剤を供給する装置及び方法としても好適に使用することができ、また被搬送物も錠剤やカプセル剤に限定されるものではなく、タブレット状又はカプセル充填した健康食品、キャンディー、粒ガムなどの菓子やその他の食品類などの小物品を搬送ドラムの外周面に所定間隔で供給する用途に好適に使用されるものである。
【0058】
また、第3発明の供給方法は、上記実施例のように第1発明又は第2発明にかかる供給装置を用いて搬送ドラムに被搬送物を供給する方法に限定されるものではなく、供給装置の構成は被搬送物の種類等に応じて適宜変更することができる。例えば、図9に示したように、ソフトカプセル剤uを収容して切り出す切出凹部62を供給ローラ6の外周面に形成すると共に、供給シュート2を供給ローラ6の外周面最上部上方に配設して、ソフトカプセル剤uが供給ローラ6の外周面最上部上方で上記切出凹部62により切り出されるように構成し、この供給ローら6の回転により、投入ドラム1の最上点から反回転方向に所定角度θ変位した位置で、該投入ドラム1の外周面にソフトカプセル剤uを供給するようにすることもできる。なお、図9において、その他の構成及び作用効果は、上記第1実施例と同様であるので、同一の構成部分に同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0059】
更に、被搬送物が小型のハードカプセル剤や非常に小さい錠剤などの非常に軽量な物品である場合には、図4のように搬送物供給路222の供給ローラ3より手前部分に斜めに傾斜した傾斜部が存在すると、これら被搬送物が自重によって良好に流れて行かない場合がある。そこで、これら軽量な被搬送物の場合には、図10に示したように、搬送物供給路222の供給ローラ6より手前部分に傾斜部を設けることなく、垂直方向に沿って整列した被搬送物(ハードカプセル)vが、垂直に整列した状態から供給ローラ6により1つずつ切り出されるように構成することが好ましい。なお、この図10における供給ローラ6は、図4,5における供給ローラ3や図7,8における供給ローラ5,5aの切出片31や切出溝51をハードカプセルvに合わせた形状、寸法としたものであり、その他の構成及び作用効果は上記第1実施例と同様であるので、同一の構成部分に同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1及び第2発明にかかる供給装置によれば、従来の供給ローラを用いた場合のように、滑りによる供給タイミングのズレを生じることなく、正確に一定のタイミングで錠剤等の被搬送物を搬送ドラムの外周面に供給して、搬送ドラムの外周面に被搬送物を等間隔で正確に整列保持させることができ、また供給ローラに被搬送物が挟まれて該被搬送物が破損するような不都合を生じることもない。
【0061】
また、本発明の第3発明にかかる供給方法によれば、供給ローラによる被搬送物の供給位置を、搬送ドラムの最上点から反回転方向に所定角度変位させた位置としたことにより、被搬送物を安定姿勢で搬送ドラム外周面の所定位置に正確に供給することができ、供給時に被搬送物が不安定に送り出されることによる位置ズレの発生を可及的に防止して、搬送ドラムの外周面に被搬送物を等間隔で正確に整列保持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1発明にかかる供給装置を用い、第3発明にかかる供給方法により投入ドラム(搬送ドラム)の外周面に錠剤(被搬送物)を供給するようにしたPTP包装装置を示す部分概略図である。
【図2】同包装装置を構成する投入ドラム(搬送ドラム)の構成及び動作を示す概略断面図である。
【図3】同投入ドラム(搬送ドラム)を示す断面図である。
【図4】同供給装置の構成及び動作を示す部分拡大断面図である。
【図5】同供給装置を構成する供給ローラ及びガイド体を示すもので、(A)は供給ローラ及びガイド体の部分断面図、(B)は供給ローラに形成された切出片の錠剤間への進入状態を示す概略断面図である。
【図6】同投入ドラム(搬送ドラム)の外周面に錠剤(被搬送物)を吸引保持した状態を示す部分斜視図である。
【図7】本発明の第2発明にかかる供給装置を構成する供給ローラの一例を示す平面図である。
【図8】本発明の第2発明にかかる供給装置を構成する供給ローラの他の例を示す分解平面図である。
【図9】本発明の第3発明にかかる供給方法により投入ドラム(搬送ドラム)の外周面にソフトカプセル剤(被搬送物)を供給する他の例を示す概略図である。
【図10】本発明の第3発明にかかる供給方法により投入ドラム(搬送ドラム)の外周面にハードカプセル剤(被搬送物)を供給する他の例を示す概略図である。
【図11】従来の供給装置を示す概略部分断面図である。
【図12】従来の他の供給装置を示す概略部分断面図である。
【符号の説明】
1 投入ドラム(搬送ドラム)
11 内筒
111 貫通溝
112 圧空噴射孔
12 外筒
121 吸引溝
122 吸引孔
123 ゴムリング(環状弾性体)
13 圧空通路
2 供給装置
21 コイルシュート
211 流通路
22 シュート
221 コイル挿入孔
222 錠剤供給路(搬送物供給路)
3,5,5a,6 供給ローラ
31 切出片
311 一対の突起
4 ガイド部
41 ガイド溝
51 切出溝
52 切出溝に設けられた突起
53a 第1リング体
53b 第2リング体
54 ローラ本体
62 切出凹部
s プラスチックトレー(プラスチックシート)
p 収容凹部
t 錠剤
u ソフトカプセル剤
v ハードカプセル剤
Claims (9)
- 外周面に円形タブレット状又は楕円タブレット状の被搬送物を保持して回転する搬送ドラムの外周面に被搬送物を所定速度で供給して、搬送ドラムの外周面に被搬送物を所定間隔離間させた状態に整列保持させる被搬送物の供給装置であって、
上記被搬送物を互いの外周面が接触した状態で径方向に沿って整列させ、上記搬送ドラムの外周面近傍に導く搬送物供給路を有する供給シュートと、
ローラの軸方向に所定間隔離間して突設された一対の突起を有する切出片が、周方向に沿って等間隔ずつ離間した状態に複数突設されたローラであり、該切出片が上記供給シュートの搬送物供給路に挿入されていると共に、外周面が上記搬送ドラムの外周面に近接した状態に配設され、所定速度で連続又は間歇回転する供給ローラとを具備してなり、
上記供給シュートの搬送物供給路を整列状態で移動する被搬送物同士の接触点の両脇の空隙に上記供給ローラの切出片を構成する一対の突起がそれぞれ挿入されて、この切出片により個々の被搬送物が被搬送物の列から切り出され、該供給ローラの回転により被搬送物が所定の間隔をもって上記搬送ドラム外周面に供給されるように構成したことを特徴とする搬送ドラムへの被搬送物の供給装置。 - 外周面に円形タブレット状又は楕円タブレット状の被搬送物を保持して回転する搬送ドラムの外周面に被搬送物を所定速度で供給して、搬送ドラムの外周面に被搬送物を所定間隔離間させた状態に整列保持させる被搬送物の供給装置であって、
上記被搬送物を互いの外周面が接触した状態で径方向に沿って整列させ、上記搬送ドラムの外周面近傍に導く搬送物供給路を有する供給シュートと、
外周面に、両側壁に多数の突起が互いに対向するように突設された切出溝が形成されたローラであり、該切出溝が上記供給シュートの搬送物供給路と連続すると共に、外周面が上記搬送ドラムの外周面に近接した状態に配設され、所定速度で連続又は間歇回転する供給ローラとを具備してなり、
上記供給シュートの搬送物供給路を整列状態で移動する被搬送物が上記供給ローラの切出溝内に進入し、該切出溝の両側壁に突設された突起が被搬送物同士の接触点の両脇の空隙に挿入されて、この突起により個々の被搬送物が被搬送物の列から切り出され、該供給ローラの回転により被搬送物が所定の間隔をもって上記搬送ドラム外周面に供給されるように構成したことを特徴とする搬送ドラムへの被搬送物の供給装置。 - 上記被搬送物が、円形又は楕円形の錠剤である請求項1又は2記載の供給装置。
- 上記搬送ドラムが、上記被搬送物を外周面に吸引保持し、該被搬送物が搬送ドラムの外周面から完全に突出した状態で搬送するものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の供給装置。
- 上記搬送ドラムが、ブリスタ包装のプラスチックトレーに形成された収容凹部へと被搬送物を搬送し投入する投入ドラムである請求項4記載の供給装置。
- 上記被搬送物が、円形又は楕円形の錠剤であり、上記搬送ドラムが、これら錠剤をPTP包装するプラスチックトレーの収容凹部に搬送し投入する投入ドラムである請求項5記載の供給装置。
- 外周面に被搬送物を保持して回転する搬送ドラムの外周面に、所定速度で連続又は間歇回転する供給ローラにより被搬送物を供給して、搬送ドラム外周面の所定位置に被搬送物を保持させる被搬送物の供給方法において、上記供給ローラによる被搬送物の供給位置を、上記搬送ドラムの最上点から反回転方向に所定角度変位させた位置としたことを特徴とする搬送ドラムへの被搬送物の供給方法。
- 被搬送物の供給位置が、上記搬送ドラムの最上点から反回転方向に30〜60度変位させた位置である請求項7記載の供給方法。
- 請求項1又は2に記載の供給装置を用いて、搬送ドラムの外周面に被搬送物を供給する方法である請求項7又は8記載の供給方法。
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