JP2004057866A - 水素製造用フィルタの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料電池の改質器に使用して高純度の水素ガスを安定して製造可能な水素製造用フィルタの製造方法を提供する。
【解決手段】貫通孔閉塞工程にて複数の貫通孔を有する導電性基材の一方の面に磁石を用いて金属板を着設し、銅めっき工程にて金属板を着設していない導電性基材面側から、導電性基材上と貫通孔内に露出している金属板上に銅めっき層を形成して貫通孔を埋め、膜形成工程にて金属板を除去した後の導電性基材面にめっきによりPd合金膜を形成し、除去工程にて銅めっき層を選択エッチングにより除去することにより水素製造用フィルタを製造する。
【選択図】 図1
【解決手段】貫通孔閉塞工程にて複数の貫通孔を有する導電性基材の一方の面に磁石を用いて金属板を着設し、銅めっき工程にて金属板を着設していない導電性基材面側から、導電性基材上と貫通孔内に露出している金属板上に銅めっき層を形成して貫通孔を埋め、膜形成工程にて金属板を除去した後の導電性基材面にめっきによりPd合金膜を形成し、除去工程にて銅めっき層を選択エッチングにより除去することにより水素製造用フィルタを製造する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水素製造用フィルタの製造方法に係り、特に燃料電池用に各種の炭化水素系燃料を水蒸気改質して水素リッチガスを生成するための水素製造用フィルタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境保護の観点で二酸化炭素等の地球温暖化ガスの発生がなく、また、エネルギー効率が高いことから、水素を燃料とすることが注目されている。特に、燃料電池は水素を直接電力に変換できることや、発生する熱を利用するコジェネレーションシステムにおいて高いエネルギー変換効率が可能なことから注目されている。これまで燃料電池は宇宙開発は海洋開発等の特殊な条件において採用されてきたが、最近では自動車や家庭用分散電源用途への開発が進んでいる。また、携帯機器用の燃料電池も開発されている。
【0003】
燃料電池は、天然ガス、ガソリン、ブタンガス、メタノール等の炭化水素系燃料を改質して得られる水素リッチガスと、空気中の酸素とを電気化学的に反応させて直接電気を取り出す発電装置である。一般に燃料電池は炭化水素系燃料を水蒸気改質して水素リッチガスを生成する改質器と、電気を発生させる燃料電池本体と、発生した直流電気を交流に変換する変換器等で構成されている。
このような燃料電池は、燃料電池本体に使用する電解質、反応形態等により、リン酸型燃料電池(PAFC)、溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)、固体酸化物型燃料電池(SOFC)、アルカリ型燃料電池(AFC)、固体高分子型燃料電池(PEFC)の5種類がある。このうち、固体高分子型燃料電池(PEFC)は、リン酸型燃料電池(PAFC)、アルカリ型燃料電池(AFC)等の他の燃料電池と比較して、電解質が固体である点において有利な条件を備えている。
【0004】
しかし、固体高分子型燃料電池(PEFC)は触媒に白金を使用し、かつ、作動温度が低いため、電極触媒が少量のCOによって被毒し、特に高電流密度領域において性能劣化が著しいという欠点がある。このため、改質器で生成された改質ガス(水素リッチガス)に含有されるCO濃度を10ppm程度まで低減して高純度水素を製造する必要がある。
改質ガスからのCO除去の方法の一つとして、Pd合金膜をフィルタとして使用した膜分離法が用いられている。Pd合金膜は、膜にピンホールやクラック等がなければ原理的には水素のみが透過可能であり、改質ガス側を高温高圧(例えば、300℃、3〜100kg/cm2)とすることにより、低水素分圧側に水素を透過する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような膜分離法では、水素の透過速度は膜厚に反比例するため薄膜化が要求されるが、Pd合金膜は機械的強度の面から、単体では30μm程度までの薄膜化が限度であり、膜厚が十数μm程度のPd合金膜を使用する場合には、Pd合金膜の低水素分圧側に多孔構造の支持体を配置していた。しかし、Pd合金膜と支持体とを別体で改質器に装着するので、良好なシーリングを得るための作業性が悪く、また、Pd合金膜と支持体との擦れが生じてPd合金膜の耐久性が十分ではないという問題があった。
【0006】
上記の問題を解消するために、接着剤を用いてPd合金膜と多孔構造の支持体とを一体化したフィルタが開発されている。しかし、支持体の孔部に位置するPd合金膜から接着剤を除去する必要があり製造工程が煩雑であるという問題があった。また、改質器において高温高圧下で使用されるので、接着剤の劣化が避けられずフィルタの耐久性が不十分であった。
本発明は上述のような事情に鑑みてなされたものであり、燃料電池の改質器に使用して高純度の水素ガスを安定して製造可能な水素製造用フィルタの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明は、複数の貫通孔を有する導電性基材の一方の面に金属板を磁石により着設する貫通孔閉塞工程と、前記金属板を着設していない前記導電性基材面側から、導電性基材上と貫通孔内に露出している前記金属板上とに銅めっき層を形成して前記貫通孔を埋める銅めっき工程と、前記金属板を除去した後の前記導電性基材面にめっきによりPd合金膜を形成する膜形成工程と、前記銅めっき層を選択エッチングにより除去する除去工程と、を有するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記膜形成工程では、電解めっきによりPd合金膜を形成するような構成とした。
【0008】
本発明の他の態様として、前記膜形成工程では、まずPd合金を構成する各成分の薄膜をめっきにより積層し、その後、熱処理を施して成分拡散によりPd合金膜を形成するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記導電性基材はフェライト系ステンレス基板であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記金属板はフェライト系ステンレス基板であるような構成とした。
上記のような本発明では、Pd合金膜が薄くても、導電性基材に高い強度で固着され一体化されているので、フィルタの耐久性が極めて高いものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の水素製造用フィルタの製造方法の一実施形態を示す工程図である。
本発明の製造方法は、まず、貫通孔閉塞工程において、複数の貫通孔13を有する導電性基材12の一方の面12aに磁石15を用いて金属板14を着設することにより、貫通孔13を閉塞する。((図1(A))。導電性基材12の材質としては、SUS430のように磁石に固着可能なフェライト系ステンレスであるFe−Cr系材料等の導電性を有するものを挙げることができ、厚みは20〜500μm、好ましくは50〜300μmの範囲内で適宜設定することができる。また、貫通孔13は、所定のレジストパターンを介したエッチング、打ち抜き、レーザー加工等の手段により形成したものである。個々の貫通孔13の開口寸法は10〜500μm、好ましくは50〜300μmの範囲内、導電性基材12の全面積に占める複数の貫通孔13の開口面積の合計を5〜75%、好ましくは10〜50%の範囲内とすることができる。尚、上記の開口寸法は、貫通孔13の開口形状が円形状の場合は直径であり、開口形状が多角形等の場合は最大開口部位と最小開口部位の平均である。以下、本発明において同様である。
【0010】
上記の金属板14としては、導電性を有し、かつ、強磁性、あるいは、軟磁性を有するものを使用することができ、SUS430のように磁石に固着可能なフェライト系ステンレスであるFe−Cr系材料、Fe−C系材料、あるいは、磁石に固着しないSUS304のようなFe−Cr−Ni系材料等を挙げることができる。このような金属板14の厚みは、材質、使用する磁石15の磁荷等を考慮して適宜設定することができ、例えば、20〜500μm程度とすることができる。
導電性基材12上への金属板14の着設に用いる磁石15は、フィルムあるいは板状の永久磁石、電磁石等を使用することができる。
次に、銅めっき工程において、金属板14を着設していない導電性基材面12bに対して銅めっきを行って、導電性基材面12b上、および、貫通孔13内に露出している金属板14上に銅めっき層16を形成して貫通孔13を埋める(図1(B))。この銅めっき工程は、貫通孔13を銅めっきにより埋めることが目的であり、導電性基材面12b上に形成される銅めっき層16の厚み、形状には特に制限はない。
【0011】
次いで、膜形成工程において、上記の金属板14、磁石15を除去し、除去後の導電性基材面12a上にめっきによりPd合金膜17を形成する(図1(C))。Pd合金膜17の形成は、電解めっきにより直接Pd合金膜を形成する方法、電解めっき、あるいは、無電解めっきによりPd合金を構成する各成分の薄膜を導電性基材面12a上に積層し、その後、熱処理を施して成分拡散によりPd合金膜を形成する方法等により行うことができる。例えば、めっきによりPdを10μmの厚みで形成し、この上にめっきによりAgを1μmの厚みで形成し、その後、250℃、10分間の熱処理を施すことによりPd合金化することができる。また、Pd/Ag/Pd3層、Pd/Ag/Pd/Ag4層等の多層めっきを行った後、熱処理を施してもよい。Pd合金薄膜17の厚みは0.5〜30μm、好ましくは1〜15μm程度とすることができる。
尚、Pd合金膜17を形成する前に導電性基材面12aにNiストライクめっき等を施すことにより、形成されるPd合金膜17に対する密着性を高めることができる。このようなNiストライクめっきの厚みは、例えば、0.01〜0.1μmの範囲で設定することができる。
【0012】
次に、除去工程において、選択エッチングより銅めっき層16を除去することにより、水素製造用フィルタ11を得る(図1(D))。選択エッチングは、アンモニア系のエッチング液を使用し、スプレー方式、浸漬方式、吹きかけ等により行うことができる。
上記のように製造された水素製造用フィルタ11は、Pd合金膜17が導電性基材12に対して高い強度で固着されており、水素透過効率を高めるためにPd合金膜を薄くしても、耐久性が極めて高いフィルタである。また、接着剤は使用されていないため、耐熱性に優れ高温高圧下での使用が可能であり、さらに、改質器への装着等の作業性にも優れている。
【0013】
【実施例】
次に、より具体的な実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。
[実施例]
水素製造用のフィルタの作製
基材として厚み50μmのSUS430材を準備し、このSUS430材の両面に感光性レジスト材料(東京応化工業(株)製OFPR)をディップ法により塗布(膜厚7μm(乾燥時))した。次に、開口寸法(開口直径)が120μmである円形状の開口部をピッチ200μmで複数備えたフォトマスクを上記レジスト塗膜上に配し、このフォトマスクを介してレジスト塗布膜を露光し、炭酸水素ナトリウム溶液を使用して現像した。これにより、開口寸法(開口直径)が120μmである円形状の開口部を有するレジストパターンをSUS430材の両面に形成した。尚、各面に形成したレジストパターンの各開口部の中心は、SUS430材を介して一致するようした。
【0014】
次に、上記のレジストパターンをマスクとして、下記の条件でSUS430材をエッチングした。
(エッチング条件)
・温度50℃
・塩化鉄濃度45ボーメ
・圧力3kg/cm2
上記のエッチング処理が終了した後、水酸化ナトリウム溶液を用いてレジストパターンを除去し、水洗した。これにより、SUS430材に複数の円形状の貫通孔が形成されてなる導電性基材を得た。形成された貫通孔は、内壁面の略中央部に突出部位を有するものであり、突出部位における開口寸法(開口直径)は70μmであった。
次いで、上記のSUS430材の一方の面に、厚み200μmの金属板(SUS430材)を板状永久磁石により着設して、貫通孔を閉塞した。(以上、貫通孔閉塞工程)
【0015】
次に、金属板を着設していないSUS430材の面に対して、下記の条件で電解銅めっきを行い、SUS430材の表面、および、貫通孔内に露出している金属板上に銅めっき層を形成して、貫通孔を銅めっきで埋めた。SUS430材表面の銅めっき層の厚みは80μmとした。(以上、銅めっき工程)
(銅めっき条件)
・硫酸銅めっき浴
・液温30℃
・電流密度1A/dm2
【0016】
次に、金属板と板状永久磁石をSUS430材から除去し、この除去後のSUS430材の表面に下記の条件で電解めっきによりPd合金膜(厚み8μm)を形成した。(以上、膜形成工程)
(電解めっきによるPd合金膜の成膜条件)
・塩化Pdめっき浴
・温度40℃
・電流密度1A/dm2
次に、銅めっき層を選択的にエッチングして除去した。(以上、除去工程)
上記の銅めっき層の除去が終了した後、3cm×3cmの寸法に切断して、水素製造用のフィルタとした。
【0017】
水素製造用フィルタの評価
上述のように作製した水素製造用フィルタを改質器に装着し、フィルタのPd合金膜にブタンガスと水蒸気の混合物を高温高圧条件(300℃、10kg/cm2)で連続10時間供給し、フィルタの多孔基材側へ透過する水素リッチガスのCO濃度、および、水素リッチガスの流量を測定した。その結果、改質開始直後から300時間経過するまでの間のCO濃度は8〜10ppmと極めて低く、また、水素リッチガスの流量は10L/時であり、本発明により製造された水素製造用フィルタが優れた耐久性、水素透過効率を有することが確認された。
【0018】
[比較例]
水素製造用のフィルタの作製
実施例と同様にして、SUS430材に複数の貫通孔を形成して導電性基材を得た。次に、この導電性基材に接着剤を介して厚み30μmのPd合金膜を接着して一体化し、その後、導電性基材の貫通孔に残存する接着剤をアセトンを用いて除去した。この一体化物を3cm×3cmの寸法に切断して、水素製造用のフィルタとした。
水素製造用フィルタの評価
上述のように作製したフィルタを改質器に装着し、実施例と同様の条件でフィルタのPd合金膜にブタンガスと水蒸気の混合物を供給し、フィルタの多孔基材側へ透過する水素リッチガスのCO濃度、および、水素リッチガスの流量を測定した。その結果、改質開始直後から300時間経過するまでは、CO濃度は8〜10ppmと極めて低く良好であったが、300時間経過後は、接着剤が高温高圧条件で劣化したことによるPd合金膜の剥離が生じ、Pd合金膜のクラック発生等によりCO濃度が3%程度まで増大し、耐久性が悪いことが確認された。
【0019】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、めっきにより形成されたPd合金膜が複数の貫通孔を有する導電性基材に高い強度で固着され一体化されており、接着剤は使用されていないため、耐熱性に優れ高温高圧下での使用が可能であるとともに、Pd合金膜を薄くして水素透過効率を高めても耐久性に優れ、かつ、改質器への装着等の作業性に優れた水素製造用フィルタを製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水素製造用フィルタの製造方法の一実施形態を示す工程図である。
【符号の説明】
11…水素製造用フィルタ
12…導電性基材
13…貫通孔
14…金属板
15…磁石
16…銅めっき層
17…Pd合金膜
【発明の属する技術分野】
本発明は、水素製造用フィルタの製造方法に係り、特に燃料電池用に各種の炭化水素系燃料を水蒸気改質して水素リッチガスを生成するための水素製造用フィルタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境保護の観点で二酸化炭素等の地球温暖化ガスの発生がなく、また、エネルギー効率が高いことから、水素を燃料とすることが注目されている。特に、燃料電池は水素を直接電力に変換できることや、発生する熱を利用するコジェネレーションシステムにおいて高いエネルギー変換効率が可能なことから注目されている。これまで燃料電池は宇宙開発は海洋開発等の特殊な条件において採用されてきたが、最近では自動車や家庭用分散電源用途への開発が進んでいる。また、携帯機器用の燃料電池も開発されている。
【0003】
燃料電池は、天然ガス、ガソリン、ブタンガス、メタノール等の炭化水素系燃料を改質して得られる水素リッチガスと、空気中の酸素とを電気化学的に反応させて直接電気を取り出す発電装置である。一般に燃料電池は炭化水素系燃料を水蒸気改質して水素リッチガスを生成する改質器と、電気を発生させる燃料電池本体と、発生した直流電気を交流に変換する変換器等で構成されている。
このような燃料電池は、燃料電池本体に使用する電解質、反応形態等により、リン酸型燃料電池(PAFC)、溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)、固体酸化物型燃料電池(SOFC)、アルカリ型燃料電池(AFC)、固体高分子型燃料電池(PEFC)の5種類がある。このうち、固体高分子型燃料電池(PEFC)は、リン酸型燃料電池(PAFC)、アルカリ型燃料電池(AFC)等の他の燃料電池と比較して、電解質が固体である点において有利な条件を備えている。
【0004】
しかし、固体高分子型燃料電池(PEFC)は触媒に白金を使用し、かつ、作動温度が低いため、電極触媒が少量のCOによって被毒し、特に高電流密度領域において性能劣化が著しいという欠点がある。このため、改質器で生成された改質ガス(水素リッチガス)に含有されるCO濃度を10ppm程度まで低減して高純度水素を製造する必要がある。
改質ガスからのCO除去の方法の一つとして、Pd合金膜をフィルタとして使用した膜分離法が用いられている。Pd合金膜は、膜にピンホールやクラック等がなければ原理的には水素のみが透過可能であり、改質ガス側を高温高圧(例えば、300℃、3〜100kg/cm2)とすることにより、低水素分圧側に水素を透過する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような膜分離法では、水素の透過速度は膜厚に反比例するため薄膜化が要求されるが、Pd合金膜は機械的強度の面から、単体では30μm程度までの薄膜化が限度であり、膜厚が十数μm程度のPd合金膜を使用する場合には、Pd合金膜の低水素分圧側に多孔構造の支持体を配置していた。しかし、Pd合金膜と支持体とを別体で改質器に装着するので、良好なシーリングを得るための作業性が悪く、また、Pd合金膜と支持体との擦れが生じてPd合金膜の耐久性が十分ではないという問題があった。
【0006】
上記の問題を解消するために、接着剤を用いてPd合金膜と多孔構造の支持体とを一体化したフィルタが開発されている。しかし、支持体の孔部に位置するPd合金膜から接着剤を除去する必要があり製造工程が煩雑であるという問題があった。また、改質器において高温高圧下で使用されるので、接着剤の劣化が避けられずフィルタの耐久性が不十分であった。
本発明は上述のような事情に鑑みてなされたものであり、燃料電池の改質器に使用して高純度の水素ガスを安定して製造可能な水素製造用フィルタの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明は、複数の貫通孔を有する導電性基材の一方の面に金属板を磁石により着設する貫通孔閉塞工程と、前記金属板を着設していない前記導電性基材面側から、導電性基材上と貫通孔内に露出している前記金属板上とに銅めっき層を形成して前記貫通孔を埋める銅めっき工程と、前記金属板を除去した後の前記導電性基材面にめっきによりPd合金膜を形成する膜形成工程と、前記銅めっき層を選択エッチングにより除去する除去工程と、を有するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記膜形成工程では、電解めっきによりPd合金膜を形成するような構成とした。
【0008】
本発明の他の態様として、前記膜形成工程では、まずPd合金を構成する各成分の薄膜をめっきにより積層し、その後、熱処理を施して成分拡散によりPd合金膜を形成するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記導電性基材はフェライト系ステンレス基板であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記金属板はフェライト系ステンレス基板であるような構成とした。
上記のような本発明では、Pd合金膜が薄くても、導電性基材に高い強度で固着され一体化されているので、フィルタの耐久性が極めて高いものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の水素製造用フィルタの製造方法の一実施形態を示す工程図である。
本発明の製造方法は、まず、貫通孔閉塞工程において、複数の貫通孔13を有する導電性基材12の一方の面12aに磁石15を用いて金属板14を着設することにより、貫通孔13を閉塞する。((図1(A))。導電性基材12の材質としては、SUS430のように磁石に固着可能なフェライト系ステンレスであるFe−Cr系材料等の導電性を有するものを挙げることができ、厚みは20〜500μm、好ましくは50〜300μmの範囲内で適宜設定することができる。また、貫通孔13は、所定のレジストパターンを介したエッチング、打ち抜き、レーザー加工等の手段により形成したものである。個々の貫通孔13の開口寸法は10〜500μm、好ましくは50〜300μmの範囲内、導電性基材12の全面積に占める複数の貫通孔13の開口面積の合計を5〜75%、好ましくは10〜50%の範囲内とすることができる。尚、上記の開口寸法は、貫通孔13の開口形状が円形状の場合は直径であり、開口形状が多角形等の場合は最大開口部位と最小開口部位の平均である。以下、本発明において同様である。
【0010】
上記の金属板14としては、導電性を有し、かつ、強磁性、あるいは、軟磁性を有するものを使用することができ、SUS430のように磁石に固着可能なフェライト系ステンレスであるFe−Cr系材料、Fe−C系材料、あるいは、磁石に固着しないSUS304のようなFe−Cr−Ni系材料等を挙げることができる。このような金属板14の厚みは、材質、使用する磁石15の磁荷等を考慮して適宜設定することができ、例えば、20〜500μm程度とすることができる。
導電性基材12上への金属板14の着設に用いる磁石15は、フィルムあるいは板状の永久磁石、電磁石等を使用することができる。
次に、銅めっき工程において、金属板14を着設していない導電性基材面12bに対して銅めっきを行って、導電性基材面12b上、および、貫通孔13内に露出している金属板14上に銅めっき層16を形成して貫通孔13を埋める(図1(B))。この銅めっき工程は、貫通孔13を銅めっきにより埋めることが目的であり、導電性基材面12b上に形成される銅めっき層16の厚み、形状には特に制限はない。
【0011】
次いで、膜形成工程において、上記の金属板14、磁石15を除去し、除去後の導電性基材面12a上にめっきによりPd合金膜17を形成する(図1(C))。Pd合金膜17の形成は、電解めっきにより直接Pd合金膜を形成する方法、電解めっき、あるいは、無電解めっきによりPd合金を構成する各成分の薄膜を導電性基材面12a上に積層し、その後、熱処理を施して成分拡散によりPd合金膜を形成する方法等により行うことができる。例えば、めっきによりPdを10μmの厚みで形成し、この上にめっきによりAgを1μmの厚みで形成し、その後、250℃、10分間の熱処理を施すことによりPd合金化することができる。また、Pd/Ag/Pd3層、Pd/Ag/Pd/Ag4層等の多層めっきを行った後、熱処理を施してもよい。Pd合金薄膜17の厚みは0.5〜30μm、好ましくは1〜15μm程度とすることができる。
尚、Pd合金膜17を形成する前に導電性基材面12aにNiストライクめっき等を施すことにより、形成されるPd合金膜17に対する密着性を高めることができる。このようなNiストライクめっきの厚みは、例えば、0.01〜0.1μmの範囲で設定することができる。
【0012】
次に、除去工程において、選択エッチングより銅めっき層16を除去することにより、水素製造用フィルタ11を得る(図1(D))。選択エッチングは、アンモニア系のエッチング液を使用し、スプレー方式、浸漬方式、吹きかけ等により行うことができる。
上記のように製造された水素製造用フィルタ11は、Pd合金膜17が導電性基材12に対して高い強度で固着されており、水素透過効率を高めるためにPd合金膜を薄くしても、耐久性が極めて高いフィルタである。また、接着剤は使用されていないため、耐熱性に優れ高温高圧下での使用が可能であり、さらに、改質器への装着等の作業性にも優れている。
【0013】
【実施例】
次に、より具体的な実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。
[実施例]
水素製造用のフィルタの作製
基材として厚み50μmのSUS430材を準備し、このSUS430材の両面に感光性レジスト材料(東京応化工業(株)製OFPR)をディップ法により塗布(膜厚7μm(乾燥時))した。次に、開口寸法(開口直径)が120μmである円形状の開口部をピッチ200μmで複数備えたフォトマスクを上記レジスト塗膜上に配し、このフォトマスクを介してレジスト塗布膜を露光し、炭酸水素ナトリウム溶液を使用して現像した。これにより、開口寸法(開口直径)が120μmである円形状の開口部を有するレジストパターンをSUS430材の両面に形成した。尚、各面に形成したレジストパターンの各開口部の中心は、SUS430材を介して一致するようした。
【0014】
次に、上記のレジストパターンをマスクとして、下記の条件でSUS430材をエッチングした。
(エッチング条件)
・温度50℃
・塩化鉄濃度45ボーメ
・圧力3kg/cm2
上記のエッチング処理が終了した後、水酸化ナトリウム溶液を用いてレジストパターンを除去し、水洗した。これにより、SUS430材に複数の円形状の貫通孔が形成されてなる導電性基材を得た。形成された貫通孔は、内壁面の略中央部に突出部位を有するものであり、突出部位における開口寸法(開口直径)は70μmであった。
次いで、上記のSUS430材の一方の面に、厚み200μmの金属板(SUS430材)を板状永久磁石により着設して、貫通孔を閉塞した。(以上、貫通孔閉塞工程)
【0015】
次に、金属板を着設していないSUS430材の面に対して、下記の条件で電解銅めっきを行い、SUS430材の表面、および、貫通孔内に露出している金属板上に銅めっき層を形成して、貫通孔を銅めっきで埋めた。SUS430材表面の銅めっき層の厚みは80μmとした。(以上、銅めっき工程)
(銅めっき条件)
・硫酸銅めっき浴
・液温30℃
・電流密度1A/dm2
【0016】
次に、金属板と板状永久磁石をSUS430材から除去し、この除去後のSUS430材の表面に下記の条件で電解めっきによりPd合金膜(厚み8μm)を形成した。(以上、膜形成工程)
(電解めっきによるPd合金膜の成膜条件)
・塩化Pdめっき浴
・温度40℃
・電流密度1A/dm2
次に、銅めっき層を選択的にエッチングして除去した。(以上、除去工程)
上記の銅めっき層の除去が終了した後、3cm×3cmの寸法に切断して、水素製造用のフィルタとした。
【0017】
水素製造用フィルタの評価
上述のように作製した水素製造用フィルタを改質器に装着し、フィルタのPd合金膜にブタンガスと水蒸気の混合物を高温高圧条件(300℃、10kg/cm2)で連続10時間供給し、フィルタの多孔基材側へ透過する水素リッチガスのCO濃度、および、水素リッチガスの流量を測定した。その結果、改質開始直後から300時間経過するまでの間のCO濃度は8〜10ppmと極めて低く、また、水素リッチガスの流量は10L/時であり、本発明により製造された水素製造用フィルタが優れた耐久性、水素透過効率を有することが確認された。
【0018】
[比較例]
水素製造用のフィルタの作製
実施例と同様にして、SUS430材に複数の貫通孔を形成して導電性基材を得た。次に、この導電性基材に接着剤を介して厚み30μmのPd合金膜を接着して一体化し、その後、導電性基材の貫通孔に残存する接着剤をアセトンを用いて除去した。この一体化物を3cm×3cmの寸法に切断して、水素製造用のフィルタとした。
水素製造用フィルタの評価
上述のように作製したフィルタを改質器に装着し、実施例と同様の条件でフィルタのPd合金膜にブタンガスと水蒸気の混合物を供給し、フィルタの多孔基材側へ透過する水素リッチガスのCO濃度、および、水素リッチガスの流量を測定した。その結果、改質開始直後から300時間経過するまでは、CO濃度は8〜10ppmと極めて低く良好であったが、300時間経過後は、接着剤が高温高圧条件で劣化したことによるPd合金膜の剥離が生じ、Pd合金膜のクラック発生等によりCO濃度が3%程度まで増大し、耐久性が悪いことが確認された。
【0019】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、めっきにより形成されたPd合金膜が複数の貫通孔を有する導電性基材に高い強度で固着され一体化されており、接着剤は使用されていないため、耐熱性に優れ高温高圧下での使用が可能であるとともに、Pd合金膜を薄くして水素透過効率を高めても耐久性に優れ、かつ、改質器への装着等の作業性に優れた水素製造用フィルタを製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水素製造用フィルタの製造方法の一実施形態を示す工程図である。
【符号の説明】
11…水素製造用フィルタ
12…導電性基材
13…貫通孔
14…金属板
15…磁石
16…銅めっき層
17…Pd合金膜
Claims (5)
- 複数の貫通孔を有する導電性基材の一方の面に金属板を磁石により着設する貫通孔閉塞工程と、
前記金属板を着設していない前記導電性基材面側から、導電性基材上と貫通孔内に露出している前記金属板上とに銅めっき層を形成して前記貫通孔を埋める銅めっき工程と、
前記金属板を除去した後の前記導電性基材面にめっきによりPd合金膜を形成する膜形成工程と、
前記銅めっき層を選択エッチングにより除去する除去工程と、を有することを特徴とする水素製造用フィルタの製造方法。 - 前記膜形成工程では、電解めっきによりPd合金膜を形成することを特徴とする請求項1に記載の水素製造用フィルタの製造方法。
- 前記膜形成工程では、まずPd合金を構成する各成分の薄膜をめっきにより積層し、その後、熱処理を施して成分拡散によりPd合金膜を形成することを特徴とする請求項1に記載の水素製造用フィルタの製造方法。
- 前記導電性基材はフェライト系ステンレス基板であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の水素製造用フィルタの製造方法。
- 前記金属板はフェライト系ステンレス基板であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の水素製造用フィルタの製造方法。
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