JP2004057292A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【目的】コネクタ同士を直接接続することにより第1の制御基板と第2の制御基板とを組み付けてなる制御基板において、コネクタ接続部に外力が加わるような場合でも、そのコネクタ接続部が破損することのない遊技機を提供する。
【構成】演出制御基板14を構成する共通回路基板61と種類別回路基板62との一側端部にそれぞれコネクタ部63,64を設けると共に、各回路基板61,62を並列させた状態でそれぞれのコネクタ部63,64を直接接続し、演出制御基板14を取り付けるボックス下蓋51には、コネクタ部63,64によって直接接続された各回路基板61,62をボックス下蓋51から所定間隔を置いて固定する取付ボス54と、コネクタ部61,62同士の接続部分の近傍部分を支持する支持フランジ55と、を設けた。これにより、コネクタ部61,62同士の接続部分の破損を防止することができる。
【選択図】 図5
【構成】演出制御基板14を構成する共通回路基板61と種類別回路基板62との一側端部にそれぞれコネクタ部63,64を設けると共に、各回路基板61,62を並列させた状態でそれぞれのコネクタ部63,64を直接接続し、演出制御基板14を取り付けるボックス下蓋51には、コネクタ部63,64によって直接接続された各回路基板61,62をボックス下蓋51から所定間隔を置いて固定する取付ボス54と、コネクタ部61,62同士の接続部分の近傍部分を支持する支持フランジ55と、を設けた。これにより、コネクタ部61,62同士の接続部分の破損を防止することができる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に設けられる電気部品を制御する制御基板と、該制御基板を取り付ける基板ベースと、を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、弾球遊技機等の遊技機には、遊技機に設けられる電気部品を制御するための制御基板が設けられていた。また、このような制御基板には、第1の制御基板と第2の制御基板とを並列させた状態で各基板のコネクタ同士を直接接続することにより両基板を接続(ボード・トゥ・ボードの接続方法で接続)するものが提案されていた(例えば、特許文献1参照)。また、遊技機に設けられる制御基板としては、外部から保護するために基板ボックス内に収容されるものがある。このような構成においては、制御基板に設けられた外部接続用のコネクタに対して垂直方向に別のコネクタを押圧接続した際に制御基板が破損しないようにするため、制御基板のコネクタの裏面を支持する支持用突起を基板ボックスに一体的に設けたものも提案されていた(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特公平6−2181号公報(第2−3頁、第1図)
【0004】
【特許文献2】
特許2823014号公報(第2頁、図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1のようにボード・トゥ・ボードの接続方法で接続されてなる制御基板は、該制御基板を基板ベースに取り付けた状態で、コネクタ接続部が基板ベースから所定間隔を置いて配置されていた。しかしながら、このようなコネクタ接続部は、取り分け外力が加わることを考慮した構造とはなっていなかったため、制御基板を基板ベースに組み付ける時等に第1の制御基板と第2の制御基板とを接続するコネクタ接続部に外力が加わるような場合には、そのコネクタ接続部が破損する虞があった。また、特許文献2に示したような基板ボックスに支持用突起を設けた構成は、基板端部に設けた外部接続用のコネクタの裏面を支持用突起で支持するものであり、ボード・トゥ・ボードの接続方法におけるコネクタ接続部に関する開示はなかった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、第1の制御基板と第2の制御基板とを並列させた状態で各基板のコネクタ同士を直接接続することにより両基板を接続してなる制御基板において、コネクタ接続部に外力が加わるような場合でも、そのコネクタ接続部が破損することのない遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明においては、遊技機に設けられる電気部品を制御する制御基板と、該制御基板を取り付ける基板ベースと、を備えた遊技機であって、前記制御基板は、第1の制御基板と第2の制御基板とから構成され、該第1の制御基板と第2の制御基板との一側端部にコネクタを設けると共に、第1の制御基板と第2の制御基板とを並列させた状態でそれぞれのコネクタを直接接続し、前記基板ベースには、前記コネクタによって直接接続された前記第1の制御基板と前記第2の制御基板とを基板ベースから所定間隔を置いて固定する固定部と、第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部又はその近傍部分を支持する接続支持部と、を設けたことを特徴とする。このように構成することにより、第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部に外力が加わるような場合でも、基板ベースに設けられた接続支持部が外力に抗してコネクタ接続部又はその近傍部分を支持するので、コネクタ接続部の破損を防止することができる。
【0007】
また、請求項2の発明においては、前記接続支持部は、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板との両方に跨って設けられることを特徴とする。このように構成することにより、第1及び第2の制御基板のいずれの部分に外力が加わるような場合でも、確実にコネクタ接続部又はその近傍部分を支持することができ、ひいてはコネクタ接続部の破損を確実に防止することができる。また、第1の制御基板と第2の制御基板とを別々の接続支持部で支持する構成とした場合には、各接続支持部が第1及び第2の制御基板を支持する上端位置を厳密に合わせる加工(第1の制御基板と第2の制御基板との間で段差をなくすための加工)が必要となるが、この構成によれば、そのような加工が不要となる。
【0008】
また、請求項3の発明においては、前記接続支持部は、前記第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部の両側方に一対に設けられることを特徴とする。このように構成することにより、コネクタ接続部を圧迫することによる不都合を防止することができると共に、必要最小限の構成でコネクタ接続部を効率的に支持することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。なお、本実施形態における遊技機としては、LCD等からなる画像表示装置(可変表示装置)により特図ゲームを行う遊技機であり、プリペイドカードによって球貸しを行うカードリーダ(CR:Card Reader)式の第1種パチンコ遊技機を例に採って説明する。しかし、適用対象となる遊技機としては、これに限るものではなく、例えば、LCDを搭載したスロットマシン等の遊技機にも適用可能である。
【0010】
また、パチンコ遊技機等の弾球遊技機であっても、例えば、第2種あるいは第3種に分類されるパチンコ遊技機や、一般電役機、又はパチコンと呼ばれる確率設定機能付き弾球遊技機等であっても構わない。さらには、プリペイドカード(将来的にはICコイン等も含む価値媒体)によって球貸しを行うCR式パチンコ遊技機だけではなく、現金によって球貸しを行うパチンコ遊技機にも適用可能である。すなわち、LCD等からなる画像表示装置を有し、特図ゲームに相当する演出表示を行うことが可能な遊技機であれば、どのような形態のものであっても構わない。
【0011】
図1は、本実施形態におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2にはガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域が形成されており、遊技領域のほぼ中央位置には、特別図柄表示装置(可変表示装置)4が設けられている。特別図柄表示装置4の上部には、普通図柄を表示するための普通図柄表示装置18(左右一対のLED)が設けられている。なお、特別図柄表示装置4は、複数の可変表示部で特別図柄(識別情報)を個々に可変表示し、複数の可変表示部に設定される有効ライン上に特別図柄が同一図柄で揃った場合を大当りとする。
【0012】
特別図柄表示装置4の下方位置には、電動チューリップ型役物(普通電動役物)5を兼用する特別図柄始動口(スタートチャッカ)6と、大当り発生(特定遊技状態の発生)時にソレノイド等を駆動することで開放動作を行う大入賞口(第1種特別電動役物)7とが上下に並んで配設されており、特別図柄始動口6の左の側方位置には、通過ゲート19が配設されている。大入賞口7は、特別図柄始動口6への入賞タイミングに基づいて特図ゲームが行われた結果、大当りとなった場合に前面に設けられた大入賞口扉7aの開放動作を行う。通過ゲート19は、打球の通過に伴って普通図柄表示装置18(普通図柄)の変動開始(普図ゲーム)を許可する。また、遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられている。さらには、遊技領域内及び遊技領域周辺部には、光装飾用のランプ・LED9が設けられている。
【0013】
図2は、本実施形態におけるパチンコ遊技機の背面図であり、主要基板の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機1は、詳細を後述するように、電源基板(電源部10)と、主基板(遊技制御部11)と、演出制御基板(演出制御部14)と、払出制御基板(払出制御部15)と、盤用外部端子基板16と、枠用外部端子板17とを備え、それぞれ適所に配設されている。
【0014】
図3は、遊技制御部を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。本実施形態におけるパチンコ遊技機1は、主として、電源部(電源基板)10と、遊技制御部(主基板)11と、入力部12と、出力部13と、演出制御部(演出制御基板)14と、払出制御部(払出制御基板)15と、盤用外部端子基板16と、枠用外部端子板17とを備えている。
【0015】
電源部10は、パチンコ遊技機1内の各回路に所定の電源電圧を供給するものである。遊技制御部11は、遊技制御基板内に設けられた各種回路から構成されており、特図ゲームにおいて用いる乱数の生成機能、入力部12を介して信号の入力を行う機能、出力部13を介して信号の出力を行う機能、演出制御部14及び払出制御部15に対し、それぞれ制御コマンド信号を出力する機能、ホールの管理コンピュータに対し、各種情報を出力する機能を備えている。
【0016】
入力部12は、始動口スイッチ12a、ゲートスイッチ12b、特定領域スイッチ12c、カウントスイッチ12d、入賞口スイッチ12e等から構成され、遊技球の検出を行うようになっている。出力部13は、普通電動役物ソレノイド13a、大入賞口内誘導板ソレノイド13b、大入賞口扉ソレノイド13c等から構成され、役物の開閉動作を行うようになっている。
【0017】
演出制御部14は、遊技制御部11から送信される制御コマンド信号に基づいて、特図ゲームにおける特図表示制御、普図ゲームにおける普図表示制御、音声出力制御、ランプ表示制御を、それぞれ遊技制御部11とは独立して実行するものである。払出制御部15は、遊技球の貸出や賞球等の払出制御を行うものである。盤用外部端子基板16及び枠用外部端子板17は、各種遊技関連情報を外部に出力するためのものである。
【0018】
ここで、特別図柄表示装置4上に表示される特別図柄の仮停止タイミングや変動時間等は、後述する変動パターン指定コマンドに従って一意に定まっている。すなわち、演出制御部14、変動パターン指定コマンドを受け取ったタイミングから、特別図柄表示装置4上における特別図柄の変動、スピーカ8L、8Rからの音声出力及びランプ・LED9の明滅表示が連動して行われるように制御を行っている。
【0019】
図4は、演出制御部の詳細を示すブロック図である。演出制御部14は、遊技制御部11とは独立して特図及び普図の各ゲームにおける表示制御を行う表示制御部14a、スピーカ8L,8Rからの音の発生制御を行う音声制御部14b、ランプ・LED9の発光制御を行うランプ制御部14c、プログラムに従って各制御部14a〜14cの制御動作を行うCPU(Central Processing Unit)14d、遊技制御部11からの信号に従って所定の構成部材を制御するプログラムや発光,発音のパターン等を記憶するROM(Read Only Memory)14e、ワークメモリとして使用される記憶手段の一例であるRAM(Random Access Memory)14fから構成されている。
【0020】
表示制御部14aは、遊技制御部11から出力される表示制御コマンドデータ(変動パターン指定コマンド)に基づいて特図ゲームに用いられる画像を特別図柄表示装置4上に表示する。このため、表示制御部14aは、画像処理プロセッサとしてのGCL(Graphics Controller LSI)20と、動画圧縮・伸張部21と、キャラクタのデータを格納するCGROM22と、フレームバッファ、キャラクタのソースデータ、パレットデータを格納するSDRAM(VRAM:Video RAM)23と、特別図柄表示装置4に信号を出力するための表示制御部24及びDAC25と、普通図柄表示装置18に信号を出力するための普通図柄駆動回路26とを備えている。なお、GCL20は、描画順序や、色数、拡大縮小率、パレット番号、座標等を指定するためのパラメータとなるアトリビュートを解析するためのアトリビュート解析部20a、SDRAM23におけるアドレス情報を生成するためのVRAMアドレス生成部20b、クリッピング部20c、半透明輝度変調部20d、パレットバッファ20e、CGデータバッファ20fから構成されている。
【0021】
音声制御部14bは、遊技制御部11からの信号に従って音声や効果音を発生する音声IC30と、音声データ等を記憶する音声ROM31と、音声信号を増幅してスピーカ8L,8Rに出力するための低周波増幅回路32と、低周波増幅回路32から出力される音声信号の出力レベルを設定されている音量に応じたレベルにするデジタルボリューム33とを備えている。
【0022】
ランプ制御部14cは、ランプ・LED9を構成する遊技状態飾りランプ9aに信号を出力するためのランプ駆動回路40と、ランプ・LED9を構成する遊技状態飾りLED9bに信号を出力するためのLED駆動回路41とを備えている。
【0023】
次に、演出制御基板14と該演出制御基板14を収容する基板ボックス50について図5及び図6を参照して説明する。演出制御基板14は、図5に示すように、共通回路基板61と種類別回路基板62とに分割され、両者はそれぞれのコネクタ部63,64によって着脱自在に設けられている。そして、共通回路基板61と種類別回路基板62とからなる演出制御基板14は、共通の基板ボックス50に収容されている。
【0024】
共通回路基板61には、中央処理装置(CPU14d)及びランダムアクセスメモリ(RAM14f)を含む集積回路チップ65、リードオンメモリ(ROM14e)を含むROM集積回路チップ66、ランプ制御部14cを構成するランプ制御回路集積回路チップ67、音声制御部14bを構成する音声制御回路集積回路チップ68を含んでいる。ROM集積回路チップ66には、各種類別のパチンコ遊技機特有の制御プログラムが格納されているが、本実施形態では、共通回路基板61の方に取り付けられている。そのため、種類別回路基板62の交換時に、ROM集積回路チップ66も交換できるように、ROM集積回路チップ66は、共通回路基板61上にコネクタ69を取り付け、該コネクタ69に対して着脱自在に設けられている。共通回路基板61の一側端部には、基板面から凸状に延設されたコネクタ部63が設けられている。コネクタ部63には、多数の接続用電極70が設けられており、各接続用電極70には、共通回路基板61内の所定の回路が接続されている。なお、実施形態中では、ROM集積回路チップ66を交換可能にするために共通回路基板61(コネクタ69)に対して着脱自在な構成としているが、これに限定しない。即ち、ROM交換による不正行為を防止するために、ROM集積回路チップ66を共通回路基板61から取り外しできないような構成としてもよい。
【0025】
種類別回路基板62には、共通回路基板61側に取り付けられたCPU14dとの間での信号の送受信を調整するための入出力インターフェイス集積回路チップ71をはじめとして、表示制御部14aを構成する表示制御回路集積回路チップ72が含まれている。種類別回路基板62の一側端部には、コネクタ部64が形成されている。コネクタ部64は、共通回路基板61のコネクタ部63を受け入れるための挿入孔73を含み、コネクタ部63との間で直接接続(ボード・トゥ・ボードの接続)が可能となっている。種類別回路基板62の別の一側端部には、パチンコ遊技機1の各被制御対象物と接続さるべきコネクタ74が設けられている。なお、ボード・トゥ・ボードの接続方法とは、2枚の基板を並列させた状態で各基板のコネクタ同士を直接接続して両基板を接続する方法であり、2枚の基板が積層された状態で各基板のコネクタ同士を直接接続する接続方法は含まない。
【0026】
なお、本実施形態では、共通回路基板61のコネクタ部63をいわゆる雄型にし、種類別回路基板62のコネクタ部64をいわゆる雌型としたが、両者は逆であっても構わない。また、コネクタ部63,64は、図示のものに限定されるわけではなく、他の電気的な接続コネクタであっても構わない。そして、種類別回路基板62は、演出制御基板14が取り付けられるパチンコ遊技機1の種類に応じて交換されるもので、所定の種類別回路基板62が選ばれ、図示するように共通回路基板61と電気的に結合される。
【0027】
次に、共通回路基板61と種類別回路基板62とからなる演出制御基板14を収容する基板ボックス50について説明する。基板ボックス50は、ボックス下蓋51とボックス上蓋52とから構成されている。ボックス下蓋51は、長方形状の底壁51aと、該底壁51aの全周に立設される側壁51bとを備えた筐体形状をなしている。底壁51aの四隅部、及び底壁51aにおける長手方向中央の両側端部には、それぞれ各回路基板61,62の四隅部に穿設された取付穴75を介して各回路基板61,62をビス53止めするための取付ボス54が立設されている。取付ボス54の高さ寸法は、ボックス下蓋51に各回路基板61,62をビス53止めした状態で、各回路基板61,62を底壁51aから所定間隔を置いて固定する値に設定されている。
【0028】
また、底壁51aの中央部分には、ボックス下蓋51に各回路基板61,62をビス53止めした状態で、各回路基板61,62のコネクタ接続部の近傍部分(コネクタ部63,64同士の接続部分の左右の基板61,62)を支持する左右一対の支持フランジ55が立設されている。左右一対の支持フランジ55は、それぞれ底壁51a(基板ボックス50)の長手方向、言い換えれば各回路基板61,62の並列方向に沿って条設されると共に、各回路基板61,62の両方に跨るようにしてコネクタ接続部の両側方に一対に設けられている。また、底壁51aの長手方向に沿って条設される両側壁51bの外面には、それぞれ左右一対の係合凸部56が突設されると共に、ボックス上蓋52をボックス下蓋51に取り付けた状態で後述する取付フランジ58の先端部分と当接してボックス下蓋51に対するボックス上蓋52の取り付け位置を規制する規制フランジ57が突設されている。なお、係合凸部56と規制フランジ57が突設される側壁部分は、ボックス上蓋52をボックス下蓋51に取り付けた状態でそれぞれの外壁面が面一となるように若干凹んで形成されている。
【0029】
一方、ボックス上蓋52は、ボックス下蓋51と同様に筐体形状をなし、その長手方向に沿って条設される両側壁52aの下端には、取付フランジ58が凸状に延設されている。取付フランジ58には、前記係合凸部56との係合及び係合解除によってボックス上蓋52をボックス下蓋51に対して着脱自在に取り付ける係止穴59が穿設されている。また、ボックス上蓋52には、複数の放熱穴52bと複数のコネクタ開口52c(図5中には、1つのみ図示)が穿設されている。コネクタ開口52cは、演出制御基板14を基板ボックス50内に収容した状態で、演出制御基板14(共通回路基板61と種類別回路基板62)に設けられる各接続用コネクタ(例えば、コネクタ74等のように他の基板とハーネス付きコネクタで接続されるコネクタ)を外部に露出するための開口である。
【0030】
しかして、上記したボックス下蓋51とボックス上蓋52から構成される基板ボックス50内に演出制御基板14を収容する際には、先ず、演出制御基板14を構成する共通回路基板61と種類別回路基板62の各コネクタ部63,64同士をボード・トゥ・ボードの接続方法で接続する。そして、このようなコネクタ部63,64(共通回路基板61と種類別回路基板62)同士の接続によって一体となった演出制御基板14を、取付穴75を介してボックス下蓋51の取付ボス54にビス53止めする。これにより、演出制御基板14は、底壁51aから所定間隔を置いてボックス下蓋51に取り付け固定されたことになり、このような所定間隔(例えば、5mm)が演出制御基板14(共通回路基板61と種類別回路基板62)から発生する熱を冷却するスペースとして作用することで、基板ボックス50内に収容される演出制御基板14を熱から保護するようになっている。また、所定間隔をあけることで、演出制御基板14にノイズが載るのを防止する効果を高めている。
【0031】
また、このとき、演出制御基板14のコネクタ接続部(コネクタ部63,64同士の接続部分)の近傍部分は、図6に示すように、ボックス下蓋51に設けられた左右一対の支持フランジ55によって支持された状態となる。即ち、演出制御基板14を構成する各回路基板61,62の並列方向に沿って条設される左右一対の支持フランジ55は、コネクタ接続部の両側方で各回路基板61,62の両方に跨って演出制御基板14を支持するようになっている。これにより、コネクタ接続部に外力が加わるような場合でも、支持フランジ55が外力に抗してコネクタ接続部を支持するので、コネクタ接続部の破損を防止することができる。
【0032】
なお、支持フランジ55によって支持されるコネクタ接続部の近傍部分とは、具体的に、コネクタ接続部と各基板61,62に穿設された取付穴75との間に位置する基板面や、コネクタ接続部とこれに隣接する実装部品(例えば、音声制御回路集積回路チップ68等)との間に位置する基板面であればよい。また、本実施形態のようにコネクタ接続部の近傍部分を支持する構成とした場合では、コネクタ接続部の裏面を支持する構成と違い、コネクタ接続部を圧迫することがないので、コネクタ接続部における接続不良等の不具合を防止することができる。また、本実施形態のように支持フランジ55を2つとすることで、コネクタ接続部を効率的に支持することができる。具体的には、支持フランジを数多く設けた場合、コネクタ接続部に加わる外力を分散する上では効果的であるが、その反面、各支持フランジの高さ寸法(基板面を支持する支持フランジの上端面の位置)をより厳密に合わせる必要があり、加工を含めた製造的なコストが高くなる。
【0033】
そして、上記したように演出制御基板14をビス53止めしたボックス下蓋51に対して、その上面部分(演出制御基板14の上面)を被覆するようにしてボックス上蓋52を取り付ける。具体的には、ボックス下蓋51の係合凸部56とボックス上蓋52の係止穴59とを係合することで、特別な工具を用いることなく取り外しが可能なようにボックス上蓋52をボックス下蓋51に取り付ける。これにより、ボックス下蓋51とボックス上蓋52から構成される基板ボックス50内に演出制御基板14が固定された状態で収容される。
【0034】
以上のように、本実施形態の構成によれば、遊技機に設けられる電気部品を制御する制御基板(例えば、演出制御基板14)と、該制御基板を取り付ける基板ベース(例えば、ボックス下蓋51)と、を備えた遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、前記制御基板は、第1の制御基板(例えば、共通回路基板61)と第2の制御基板(例えば、種類別回路基板62)とから構成され、該第1の制御基板と第2の制御基板との一側端部にコネクタ(例えば、コネクタ部63,64)を設けると共に、第1の制御基板と第2の制御基板とを並列させた状態でそれぞれのコネクタを直接接続し(ボード・トゥ・ボードの接続方法で接続し)、前記基板ベースには、前記コネクタによって直接接続された前記第1の制御基板と前記第2の制御基板とを基板ベースから所定間隔を置いて固定する固定部(例えば、取付ボス54)と、第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部又はその近傍部分(実施形態中では、コネクタ接続部の近傍部分)を支持する接続支持部(例えば、支持フランジ55)と、を設けたことを特徴とする。このように構成することにより、第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部に外力が加わるような場合でも、基板ベースに設けられた接続支持部が外力に抗してコネクタ接続部又はその近傍部分を支持するので、コネクタ接続部の破損を防止することができる。
【0035】
また、上記した構成によれば、制御基板を第1及び第2の制御基板として2つの制御基板から構成することで、機種毎に回路構成等が変わっても、基板を他機種に転用することが可能となり、リサイクル効果が向上する。なお、実施形態中では、第1の制御基板を共通回路基板61とする一方、第2の制御基板を種類別回路基板62とすることで、元々1つの制御機能を有する制御基板を2つの制御基板に分割し、これらの基板をボード・トゥ・ボードの接続方法で接続する場合を例示しているが、この構成に限定するものではない。例えば、音制御基板と表示制御基板のように異なった制御機能を有する2つの制御基板を本発明に係る第1の制御基板と第2の制御基板とすることで、音制御基板と表示制御基板をボード・トゥ・ボードの接続方法で接続するようにしてもよい。
【0036】
また、前記接続支持部は、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板との両方に跨って設けられることを特徴とする。このように構成することにより、第1及び第2の制御基板のいずれの部分に外力が加わるような場合でも、確実にコネクタ接続部又はその近傍部分を支持することができ、ひいてはコネクタ接続部の破損を確実に防止することができる。また、第1の制御基板と第2の制御基板とを別々の接続支持部で支持する構成とした場合には、各接続支持部が第1及び第2の制御基板を支持する上端位置を厳密に合わせる加工(第1の制御基板と第2の制御基板との間で段差をなくすための加工)が必要となるが、この構成によれば、そのような加工が不要となる。
【0037】
また、前記接続支持部は、前記第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部の両側方に一対に設けられることを特徴とする。このように構成することにより、コネクタ接続部を圧迫することによる不都合を防止することができると共に、必要最小限の構成でコネクタ接続部を効率的に支持することができる。
【0038】
なお、上記した実施形態では、基板ベース(ボックス下蓋51)に設けられる接続支持部を、第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部(コネクタ部63,64同士の接続部分)の両側方に設けられる一対の支持フランジ55とすると共に、該支持フランジ55によってコネクタ接続部の近傍部分を支持する構成としてるが、これに限定するものではなく、例えば、図7乃至図9に示す各変形例の構成であってもよい。図7に示す変形例の構成では、共通回路基板61と種類別回路基板62の並列方向と直交する方向に沿って条設される一対の支持フランジ81a,81bが接続支持部としてボックス下蓋51の底壁51aに設けられている。そして、支持フランジ81aは、コネクタ接続部(コネクタ部63,64同士の接続部分)の近傍部分となる共通回路基板61の下面を支持する一方、支持フランジ81bは、コネクタ接続部の近傍部分となる種類別回路基板62の下面を支持するようになっている。
【0039】
また、図8に示す変形例の構成では、コネクタ接続部(コネクタ部63,64同士の接続部分)の裏面を直接支持する支持凸部82が接続支持部としてボックス下蓋51の底壁51aに設けられている。支持凸部82の上面82aは、コネクタ接続部の裏面とほぼ同等の面積を備えることで、コネクタ接続部の裏面を支持するようになっている。
【0040】
また、図9に示す変形例の構成では、共通回路基板61と種類別回路基板62の並列方向に沿って条設される1条の支持フランジ83が接続支持部としてボックス下蓋51の底壁51aに設けられている。支持フランジ83は、その中程に切欠部83cが穿設された凹形状をなすことで、その両端の凸部分が個々に回路基板61,62の下面を支持する支持部83a,83bとして形成されている。
【0041】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1の発明においては、遊技機に設けられる電気部品を制御する制御基板と、該制御基板を取り付ける基板ベースと、を備えた遊技機であって、前記制御基板は、第1の制御基板と第2の制御基板とから構成され、該第1の制御基板と第2の制御基板との一側端部にコネクタを設けると共に、第1の制御基板と第2の制御基板とを並列させた状態でそれぞれのコネクタを直接接続し、前記基板ベースには、前記コネクタによって直接接続された前記第1の制御基板と前記第2の制御基板とを基板ベースから所定間隔を置いて固定する固定部と、第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部又はその近傍部分を支持する接続支持部と、を設けたことを特徴とする。このように構成することにより、第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部に外力が加わるような場合でも、基板ベースに設けられた接続支持部が外力に抗してコネクタ接続部又はその近傍部分を支持するので、コネクタ接続部の破損を防止することができる。
【0042】
また、請求項2の発明においては、前記接続支持部は、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板との両方に跨って設けられることを特徴とする。このように構成することにより、第1及び第2の制御基板のいずれの部分に外力が加わるような場合でも、確実にコネクタ接続部又はその近傍部分を支持することができ、ひいてはコネクタ接続部の破損を確実に防止することができる。また、第1の制御基板と第2の制御基板とを別々の接続支持部で支持する構成とした場合には、各接続支持部が第1及び第2の制御基板を支持する上端位置を厳密に合わせる加工(第1の制御基板と第2の制御基板との間で段差をなくすための加工)が必要となるが、この構成によれば、そのような加工が不要となる。
【0043】
また、請求項3の発明においては、前記接続支持部は、前記第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部の両側方に一対に設けられることを特徴とする。このように構成することにより、コネクタ接続部を圧迫することによる不都合を防止することができると共に、必要最小限の構成でコネクタ接続部を効率的に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるパチンコ遊技機を示す正面図である。
【図2】パチンコ遊技機を示す背面図である。
【図3】遊技制御部を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。
【図4】図3における表示制御部の詳細を示すブロック図である。
【図5】演出制御基板と該演出制御基板を収容する基板ボックスを示す分解斜視図である。
【図6】共通回路基板と種類別回路基板とのコネクタ接続部を支持する支持フランジを示す部分拡大図である。
【図7】変形例におけるボックス下蓋を示す斜視図である。
【図8】変形例におけるボックス下蓋を示す斜視図である。
【図9】変形例におけるボックス下蓋を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(遊技機)
2 遊技盤
4 特別図柄表示装置
11 遊技制御基板
14 演出制御基板(制御基板)
50 基板ボックス
51 ボックス下蓋(基板ベース)
52 ボックス上蓋
54 取付ボス(固定部)
55 支持フランジ(接続支持部)
61 共通回路基板(第1の制御基板)
62 種類別回路基板(第2の制御基板)
63,64 コネクタ部(コネクタ)
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に設けられる電気部品を制御する制御基板と、該制御基板を取り付ける基板ベースと、を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、弾球遊技機等の遊技機には、遊技機に設けられる電気部品を制御するための制御基板が設けられていた。また、このような制御基板には、第1の制御基板と第2の制御基板とを並列させた状態で各基板のコネクタ同士を直接接続することにより両基板を接続(ボード・トゥ・ボードの接続方法で接続)するものが提案されていた(例えば、特許文献1参照)。また、遊技機に設けられる制御基板としては、外部から保護するために基板ボックス内に収容されるものがある。このような構成においては、制御基板に設けられた外部接続用のコネクタに対して垂直方向に別のコネクタを押圧接続した際に制御基板が破損しないようにするため、制御基板のコネクタの裏面を支持する支持用突起を基板ボックスに一体的に設けたものも提案されていた(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特公平6−2181号公報(第2−3頁、第1図)
【0004】
【特許文献2】
特許2823014号公報(第2頁、図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1のようにボード・トゥ・ボードの接続方法で接続されてなる制御基板は、該制御基板を基板ベースに取り付けた状態で、コネクタ接続部が基板ベースから所定間隔を置いて配置されていた。しかしながら、このようなコネクタ接続部は、取り分け外力が加わることを考慮した構造とはなっていなかったため、制御基板を基板ベースに組み付ける時等に第1の制御基板と第2の制御基板とを接続するコネクタ接続部に外力が加わるような場合には、そのコネクタ接続部が破損する虞があった。また、特許文献2に示したような基板ボックスに支持用突起を設けた構成は、基板端部に設けた外部接続用のコネクタの裏面を支持用突起で支持するものであり、ボード・トゥ・ボードの接続方法におけるコネクタ接続部に関する開示はなかった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、第1の制御基板と第2の制御基板とを並列させた状態で各基板のコネクタ同士を直接接続することにより両基板を接続してなる制御基板において、コネクタ接続部に外力が加わるような場合でも、そのコネクタ接続部が破損することのない遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明においては、遊技機に設けられる電気部品を制御する制御基板と、該制御基板を取り付ける基板ベースと、を備えた遊技機であって、前記制御基板は、第1の制御基板と第2の制御基板とから構成され、該第1の制御基板と第2の制御基板との一側端部にコネクタを設けると共に、第1の制御基板と第2の制御基板とを並列させた状態でそれぞれのコネクタを直接接続し、前記基板ベースには、前記コネクタによって直接接続された前記第1の制御基板と前記第2の制御基板とを基板ベースから所定間隔を置いて固定する固定部と、第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部又はその近傍部分を支持する接続支持部と、を設けたことを特徴とする。このように構成することにより、第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部に外力が加わるような場合でも、基板ベースに設けられた接続支持部が外力に抗してコネクタ接続部又はその近傍部分を支持するので、コネクタ接続部の破損を防止することができる。
【0007】
また、請求項2の発明においては、前記接続支持部は、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板との両方に跨って設けられることを特徴とする。このように構成することにより、第1及び第2の制御基板のいずれの部分に外力が加わるような場合でも、確実にコネクタ接続部又はその近傍部分を支持することができ、ひいてはコネクタ接続部の破損を確実に防止することができる。また、第1の制御基板と第2の制御基板とを別々の接続支持部で支持する構成とした場合には、各接続支持部が第1及び第2の制御基板を支持する上端位置を厳密に合わせる加工(第1の制御基板と第2の制御基板との間で段差をなくすための加工)が必要となるが、この構成によれば、そのような加工が不要となる。
【0008】
また、請求項3の発明においては、前記接続支持部は、前記第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部の両側方に一対に設けられることを特徴とする。このように構成することにより、コネクタ接続部を圧迫することによる不都合を防止することができると共に、必要最小限の構成でコネクタ接続部を効率的に支持することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。なお、本実施形態における遊技機としては、LCD等からなる画像表示装置(可変表示装置)により特図ゲームを行う遊技機であり、プリペイドカードによって球貸しを行うカードリーダ(CR:Card Reader)式の第1種パチンコ遊技機を例に採って説明する。しかし、適用対象となる遊技機としては、これに限るものではなく、例えば、LCDを搭載したスロットマシン等の遊技機にも適用可能である。
【0010】
また、パチンコ遊技機等の弾球遊技機であっても、例えば、第2種あるいは第3種に分類されるパチンコ遊技機や、一般電役機、又はパチコンと呼ばれる確率設定機能付き弾球遊技機等であっても構わない。さらには、プリペイドカード(将来的にはICコイン等も含む価値媒体)によって球貸しを行うCR式パチンコ遊技機だけではなく、現金によって球貸しを行うパチンコ遊技機にも適用可能である。すなわち、LCD等からなる画像表示装置を有し、特図ゲームに相当する演出表示を行うことが可能な遊技機であれば、どのような形態のものであっても構わない。
【0011】
図1は、本実施形態におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2にはガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域が形成されており、遊技領域のほぼ中央位置には、特別図柄表示装置(可変表示装置)4が設けられている。特別図柄表示装置4の上部には、普通図柄を表示するための普通図柄表示装置18(左右一対のLED)が設けられている。なお、特別図柄表示装置4は、複数の可変表示部で特別図柄(識別情報)を個々に可変表示し、複数の可変表示部に設定される有効ライン上に特別図柄が同一図柄で揃った場合を大当りとする。
【0012】
特別図柄表示装置4の下方位置には、電動チューリップ型役物(普通電動役物)5を兼用する特別図柄始動口(スタートチャッカ)6と、大当り発生(特定遊技状態の発生)時にソレノイド等を駆動することで開放動作を行う大入賞口(第1種特別電動役物)7とが上下に並んで配設されており、特別図柄始動口6の左の側方位置には、通過ゲート19が配設されている。大入賞口7は、特別図柄始動口6への入賞タイミングに基づいて特図ゲームが行われた結果、大当りとなった場合に前面に設けられた大入賞口扉7aの開放動作を行う。通過ゲート19は、打球の通過に伴って普通図柄表示装置18(普通図柄)の変動開始(普図ゲーム)を許可する。また、遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられている。さらには、遊技領域内及び遊技領域周辺部には、光装飾用のランプ・LED9が設けられている。
【0013】
図2は、本実施形態におけるパチンコ遊技機の背面図であり、主要基板の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機1は、詳細を後述するように、電源基板(電源部10)と、主基板(遊技制御部11)と、演出制御基板(演出制御部14)と、払出制御基板(払出制御部15)と、盤用外部端子基板16と、枠用外部端子板17とを備え、それぞれ適所に配設されている。
【0014】
図3は、遊技制御部を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。本実施形態におけるパチンコ遊技機1は、主として、電源部(電源基板)10と、遊技制御部(主基板)11と、入力部12と、出力部13と、演出制御部(演出制御基板)14と、払出制御部(払出制御基板)15と、盤用外部端子基板16と、枠用外部端子板17とを備えている。
【0015】
電源部10は、パチンコ遊技機1内の各回路に所定の電源電圧を供給するものである。遊技制御部11は、遊技制御基板内に設けられた各種回路から構成されており、特図ゲームにおいて用いる乱数の生成機能、入力部12を介して信号の入力を行う機能、出力部13を介して信号の出力を行う機能、演出制御部14及び払出制御部15に対し、それぞれ制御コマンド信号を出力する機能、ホールの管理コンピュータに対し、各種情報を出力する機能を備えている。
【0016】
入力部12は、始動口スイッチ12a、ゲートスイッチ12b、特定領域スイッチ12c、カウントスイッチ12d、入賞口スイッチ12e等から構成され、遊技球の検出を行うようになっている。出力部13は、普通電動役物ソレノイド13a、大入賞口内誘導板ソレノイド13b、大入賞口扉ソレノイド13c等から構成され、役物の開閉動作を行うようになっている。
【0017】
演出制御部14は、遊技制御部11から送信される制御コマンド信号に基づいて、特図ゲームにおける特図表示制御、普図ゲームにおける普図表示制御、音声出力制御、ランプ表示制御を、それぞれ遊技制御部11とは独立して実行するものである。払出制御部15は、遊技球の貸出や賞球等の払出制御を行うものである。盤用外部端子基板16及び枠用外部端子板17は、各種遊技関連情報を外部に出力するためのものである。
【0018】
ここで、特別図柄表示装置4上に表示される特別図柄の仮停止タイミングや変動時間等は、後述する変動パターン指定コマンドに従って一意に定まっている。すなわち、演出制御部14、変動パターン指定コマンドを受け取ったタイミングから、特別図柄表示装置4上における特別図柄の変動、スピーカ8L、8Rからの音声出力及びランプ・LED9の明滅表示が連動して行われるように制御を行っている。
【0019】
図4は、演出制御部の詳細を示すブロック図である。演出制御部14は、遊技制御部11とは独立して特図及び普図の各ゲームにおける表示制御を行う表示制御部14a、スピーカ8L,8Rからの音の発生制御を行う音声制御部14b、ランプ・LED9の発光制御を行うランプ制御部14c、プログラムに従って各制御部14a〜14cの制御動作を行うCPU(Central Processing Unit)14d、遊技制御部11からの信号に従って所定の構成部材を制御するプログラムや発光,発音のパターン等を記憶するROM(Read Only Memory)14e、ワークメモリとして使用される記憶手段の一例であるRAM(Random Access Memory)14fから構成されている。
【0020】
表示制御部14aは、遊技制御部11から出力される表示制御コマンドデータ(変動パターン指定コマンド)に基づいて特図ゲームに用いられる画像を特別図柄表示装置4上に表示する。このため、表示制御部14aは、画像処理プロセッサとしてのGCL(Graphics Controller LSI)20と、動画圧縮・伸張部21と、キャラクタのデータを格納するCGROM22と、フレームバッファ、キャラクタのソースデータ、パレットデータを格納するSDRAM(VRAM:Video RAM)23と、特別図柄表示装置4に信号を出力するための表示制御部24及びDAC25と、普通図柄表示装置18に信号を出力するための普通図柄駆動回路26とを備えている。なお、GCL20は、描画順序や、色数、拡大縮小率、パレット番号、座標等を指定するためのパラメータとなるアトリビュートを解析するためのアトリビュート解析部20a、SDRAM23におけるアドレス情報を生成するためのVRAMアドレス生成部20b、クリッピング部20c、半透明輝度変調部20d、パレットバッファ20e、CGデータバッファ20fから構成されている。
【0021】
音声制御部14bは、遊技制御部11からの信号に従って音声や効果音を発生する音声IC30と、音声データ等を記憶する音声ROM31と、音声信号を増幅してスピーカ8L,8Rに出力するための低周波増幅回路32と、低周波増幅回路32から出力される音声信号の出力レベルを設定されている音量に応じたレベルにするデジタルボリューム33とを備えている。
【0022】
ランプ制御部14cは、ランプ・LED9を構成する遊技状態飾りランプ9aに信号を出力するためのランプ駆動回路40と、ランプ・LED9を構成する遊技状態飾りLED9bに信号を出力するためのLED駆動回路41とを備えている。
【0023】
次に、演出制御基板14と該演出制御基板14を収容する基板ボックス50について図5及び図6を参照して説明する。演出制御基板14は、図5に示すように、共通回路基板61と種類別回路基板62とに分割され、両者はそれぞれのコネクタ部63,64によって着脱自在に設けられている。そして、共通回路基板61と種類別回路基板62とからなる演出制御基板14は、共通の基板ボックス50に収容されている。
【0024】
共通回路基板61には、中央処理装置(CPU14d)及びランダムアクセスメモリ(RAM14f)を含む集積回路チップ65、リードオンメモリ(ROM14e)を含むROM集積回路チップ66、ランプ制御部14cを構成するランプ制御回路集積回路チップ67、音声制御部14bを構成する音声制御回路集積回路チップ68を含んでいる。ROM集積回路チップ66には、各種類別のパチンコ遊技機特有の制御プログラムが格納されているが、本実施形態では、共通回路基板61の方に取り付けられている。そのため、種類別回路基板62の交換時に、ROM集積回路チップ66も交換できるように、ROM集積回路チップ66は、共通回路基板61上にコネクタ69を取り付け、該コネクタ69に対して着脱自在に設けられている。共通回路基板61の一側端部には、基板面から凸状に延設されたコネクタ部63が設けられている。コネクタ部63には、多数の接続用電極70が設けられており、各接続用電極70には、共通回路基板61内の所定の回路が接続されている。なお、実施形態中では、ROM集積回路チップ66を交換可能にするために共通回路基板61(コネクタ69)に対して着脱自在な構成としているが、これに限定しない。即ち、ROM交換による不正行為を防止するために、ROM集積回路チップ66を共通回路基板61から取り外しできないような構成としてもよい。
【0025】
種類別回路基板62には、共通回路基板61側に取り付けられたCPU14dとの間での信号の送受信を調整するための入出力インターフェイス集積回路チップ71をはじめとして、表示制御部14aを構成する表示制御回路集積回路チップ72が含まれている。種類別回路基板62の一側端部には、コネクタ部64が形成されている。コネクタ部64は、共通回路基板61のコネクタ部63を受け入れるための挿入孔73を含み、コネクタ部63との間で直接接続(ボード・トゥ・ボードの接続)が可能となっている。種類別回路基板62の別の一側端部には、パチンコ遊技機1の各被制御対象物と接続さるべきコネクタ74が設けられている。なお、ボード・トゥ・ボードの接続方法とは、2枚の基板を並列させた状態で各基板のコネクタ同士を直接接続して両基板を接続する方法であり、2枚の基板が積層された状態で各基板のコネクタ同士を直接接続する接続方法は含まない。
【0026】
なお、本実施形態では、共通回路基板61のコネクタ部63をいわゆる雄型にし、種類別回路基板62のコネクタ部64をいわゆる雌型としたが、両者は逆であっても構わない。また、コネクタ部63,64は、図示のものに限定されるわけではなく、他の電気的な接続コネクタであっても構わない。そして、種類別回路基板62は、演出制御基板14が取り付けられるパチンコ遊技機1の種類に応じて交換されるもので、所定の種類別回路基板62が選ばれ、図示するように共通回路基板61と電気的に結合される。
【0027】
次に、共通回路基板61と種類別回路基板62とからなる演出制御基板14を収容する基板ボックス50について説明する。基板ボックス50は、ボックス下蓋51とボックス上蓋52とから構成されている。ボックス下蓋51は、長方形状の底壁51aと、該底壁51aの全周に立設される側壁51bとを備えた筐体形状をなしている。底壁51aの四隅部、及び底壁51aにおける長手方向中央の両側端部には、それぞれ各回路基板61,62の四隅部に穿設された取付穴75を介して各回路基板61,62をビス53止めするための取付ボス54が立設されている。取付ボス54の高さ寸法は、ボックス下蓋51に各回路基板61,62をビス53止めした状態で、各回路基板61,62を底壁51aから所定間隔を置いて固定する値に設定されている。
【0028】
また、底壁51aの中央部分には、ボックス下蓋51に各回路基板61,62をビス53止めした状態で、各回路基板61,62のコネクタ接続部の近傍部分(コネクタ部63,64同士の接続部分の左右の基板61,62)を支持する左右一対の支持フランジ55が立設されている。左右一対の支持フランジ55は、それぞれ底壁51a(基板ボックス50)の長手方向、言い換えれば各回路基板61,62の並列方向に沿って条設されると共に、各回路基板61,62の両方に跨るようにしてコネクタ接続部の両側方に一対に設けられている。また、底壁51aの長手方向に沿って条設される両側壁51bの外面には、それぞれ左右一対の係合凸部56が突設されると共に、ボックス上蓋52をボックス下蓋51に取り付けた状態で後述する取付フランジ58の先端部分と当接してボックス下蓋51に対するボックス上蓋52の取り付け位置を規制する規制フランジ57が突設されている。なお、係合凸部56と規制フランジ57が突設される側壁部分は、ボックス上蓋52をボックス下蓋51に取り付けた状態でそれぞれの外壁面が面一となるように若干凹んで形成されている。
【0029】
一方、ボックス上蓋52は、ボックス下蓋51と同様に筐体形状をなし、その長手方向に沿って条設される両側壁52aの下端には、取付フランジ58が凸状に延設されている。取付フランジ58には、前記係合凸部56との係合及び係合解除によってボックス上蓋52をボックス下蓋51に対して着脱自在に取り付ける係止穴59が穿設されている。また、ボックス上蓋52には、複数の放熱穴52bと複数のコネクタ開口52c(図5中には、1つのみ図示)が穿設されている。コネクタ開口52cは、演出制御基板14を基板ボックス50内に収容した状態で、演出制御基板14(共通回路基板61と種類別回路基板62)に設けられる各接続用コネクタ(例えば、コネクタ74等のように他の基板とハーネス付きコネクタで接続されるコネクタ)を外部に露出するための開口である。
【0030】
しかして、上記したボックス下蓋51とボックス上蓋52から構成される基板ボックス50内に演出制御基板14を収容する際には、先ず、演出制御基板14を構成する共通回路基板61と種類別回路基板62の各コネクタ部63,64同士をボード・トゥ・ボードの接続方法で接続する。そして、このようなコネクタ部63,64(共通回路基板61と種類別回路基板62)同士の接続によって一体となった演出制御基板14を、取付穴75を介してボックス下蓋51の取付ボス54にビス53止めする。これにより、演出制御基板14は、底壁51aから所定間隔を置いてボックス下蓋51に取り付け固定されたことになり、このような所定間隔(例えば、5mm)が演出制御基板14(共通回路基板61と種類別回路基板62)から発生する熱を冷却するスペースとして作用することで、基板ボックス50内に収容される演出制御基板14を熱から保護するようになっている。また、所定間隔をあけることで、演出制御基板14にノイズが載るのを防止する効果を高めている。
【0031】
また、このとき、演出制御基板14のコネクタ接続部(コネクタ部63,64同士の接続部分)の近傍部分は、図6に示すように、ボックス下蓋51に設けられた左右一対の支持フランジ55によって支持された状態となる。即ち、演出制御基板14を構成する各回路基板61,62の並列方向に沿って条設される左右一対の支持フランジ55は、コネクタ接続部の両側方で各回路基板61,62の両方に跨って演出制御基板14を支持するようになっている。これにより、コネクタ接続部に外力が加わるような場合でも、支持フランジ55が外力に抗してコネクタ接続部を支持するので、コネクタ接続部の破損を防止することができる。
【0032】
なお、支持フランジ55によって支持されるコネクタ接続部の近傍部分とは、具体的に、コネクタ接続部と各基板61,62に穿設された取付穴75との間に位置する基板面や、コネクタ接続部とこれに隣接する実装部品(例えば、音声制御回路集積回路チップ68等)との間に位置する基板面であればよい。また、本実施形態のようにコネクタ接続部の近傍部分を支持する構成とした場合では、コネクタ接続部の裏面を支持する構成と違い、コネクタ接続部を圧迫することがないので、コネクタ接続部における接続不良等の不具合を防止することができる。また、本実施形態のように支持フランジ55を2つとすることで、コネクタ接続部を効率的に支持することができる。具体的には、支持フランジを数多く設けた場合、コネクタ接続部に加わる外力を分散する上では効果的であるが、その反面、各支持フランジの高さ寸法(基板面を支持する支持フランジの上端面の位置)をより厳密に合わせる必要があり、加工を含めた製造的なコストが高くなる。
【0033】
そして、上記したように演出制御基板14をビス53止めしたボックス下蓋51に対して、その上面部分(演出制御基板14の上面)を被覆するようにしてボックス上蓋52を取り付ける。具体的には、ボックス下蓋51の係合凸部56とボックス上蓋52の係止穴59とを係合することで、特別な工具を用いることなく取り外しが可能なようにボックス上蓋52をボックス下蓋51に取り付ける。これにより、ボックス下蓋51とボックス上蓋52から構成される基板ボックス50内に演出制御基板14が固定された状態で収容される。
【0034】
以上のように、本実施形態の構成によれば、遊技機に設けられる電気部品を制御する制御基板(例えば、演出制御基板14)と、該制御基板を取り付ける基板ベース(例えば、ボックス下蓋51)と、を備えた遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、前記制御基板は、第1の制御基板(例えば、共通回路基板61)と第2の制御基板(例えば、種類別回路基板62)とから構成され、該第1の制御基板と第2の制御基板との一側端部にコネクタ(例えば、コネクタ部63,64)を設けると共に、第1の制御基板と第2の制御基板とを並列させた状態でそれぞれのコネクタを直接接続し(ボード・トゥ・ボードの接続方法で接続し)、前記基板ベースには、前記コネクタによって直接接続された前記第1の制御基板と前記第2の制御基板とを基板ベースから所定間隔を置いて固定する固定部(例えば、取付ボス54)と、第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部又はその近傍部分(実施形態中では、コネクタ接続部の近傍部分)を支持する接続支持部(例えば、支持フランジ55)と、を設けたことを特徴とする。このように構成することにより、第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部に外力が加わるような場合でも、基板ベースに設けられた接続支持部が外力に抗してコネクタ接続部又はその近傍部分を支持するので、コネクタ接続部の破損を防止することができる。
【0035】
また、上記した構成によれば、制御基板を第1及び第2の制御基板として2つの制御基板から構成することで、機種毎に回路構成等が変わっても、基板を他機種に転用することが可能となり、リサイクル効果が向上する。なお、実施形態中では、第1の制御基板を共通回路基板61とする一方、第2の制御基板を種類別回路基板62とすることで、元々1つの制御機能を有する制御基板を2つの制御基板に分割し、これらの基板をボード・トゥ・ボードの接続方法で接続する場合を例示しているが、この構成に限定するものではない。例えば、音制御基板と表示制御基板のように異なった制御機能を有する2つの制御基板を本発明に係る第1の制御基板と第2の制御基板とすることで、音制御基板と表示制御基板をボード・トゥ・ボードの接続方法で接続するようにしてもよい。
【0036】
また、前記接続支持部は、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板との両方に跨って設けられることを特徴とする。このように構成することにより、第1及び第2の制御基板のいずれの部分に外力が加わるような場合でも、確実にコネクタ接続部又はその近傍部分を支持することができ、ひいてはコネクタ接続部の破損を確実に防止することができる。また、第1の制御基板と第2の制御基板とを別々の接続支持部で支持する構成とした場合には、各接続支持部が第1及び第2の制御基板を支持する上端位置を厳密に合わせる加工(第1の制御基板と第2の制御基板との間で段差をなくすための加工)が必要となるが、この構成によれば、そのような加工が不要となる。
【0037】
また、前記接続支持部は、前記第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部の両側方に一対に設けられることを特徴とする。このように構成することにより、コネクタ接続部を圧迫することによる不都合を防止することができると共に、必要最小限の構成でコネクタ接続部を効率的に支持することができる。
【0038】
なお、上記した実施形態では、基板ベース(ボックス下蓋51)に設けられる接続支持部を、第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部(コネクタ部63,64同士の接続部分)の両側方に設けられる一対の支持フランジ55とすると共に、該支持フランジ55によってコネクタ接続部の近傍部分を支持する構成としてるが、これに限定するものではなく、例えば、図7乃至図9に示す各変形例の構成であってもよい。図7に示す変形例の構成では、共通回路基板61と種類別回路基板62の並列方向と直交する方向に沿って条設される一対の支持フランジ81a,81bが接続支持部としてボックス下蓋51の底壁51aに設けられている。そして、支持フランジ81aは、コネクタ接続部(コネクタ部63,64同士の接続部分)の近傍部分となる共通回路基板61の下面を支持する一方、支持フランジ81bは、コネクタ接続部の近傍部分となる種類別回路基板62の下面を支持するようになっている。
【0039】
また、図8に示す変形例の構成では、コネクタ接続部(コネクタ部63,64同士の接続部分)の裏面を直接支持する支持凸部82が接続支持部としてボックス下蓋51の底壁51aに設けられている。支持凸部82の上面82aは、コネクタ接続部の裏面とほぼ同等の面積を備えることで、コネクタ接続部の裏面を支持するようになっている。
【0040】
また、図9に示す変形例の構成では、共通回路基板61と種類別回路基板62の並列方向に沿って条設される1条の支持フランジ83が接続支持部としてボックス下蓋51の底壁51aに設けられている。支持フランジ83は、その中程に切欠部83cが穿設された凹形状をなすことで、その両端の凸部分が個々に回路基板61,62の下面を支持する支持部83a,83bとして形成されている。
【0041】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1の発明においては、遊技機に設けられる電気部品を制御する制御基板と、該制御基板を取り付ける基板ベースと、を備えた遊技機であって、前記制御基板は、第1の制御基板と第2の制御基板とから構成され、該第1の制御基板と第2の制御基板との一側端部にコネクタを設けると共に、第1の制御基板と第2の制御基板とを並列させた状態でそれぞれのコネクタを直接接続し、前記基板ベースには、前記コネクタによって直接接続された前記第1の制御基板と前記第2の制御基板とを基板ベースから所定間隔を置いて固定する固定部と、第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部又はその近傍部分を支持する接続支持部と、を設けたことを特徴とする。このように構成することにより、第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部に外力が加わるような場合でも、基板ベースに設けられた接続支持部が外力に抗してコネクタ接続部又はその近傍部分を支持するので、コネクタ接続部の破損を防止することができる。
【0042】
また、請求項2の発明においては、前記接続支持部は、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板との両方に跨って設けられることを特徴とする。このように構成することにより、第1及び第2の制御基板のいずれの部分に外力が加わるような場合でも、確実にコネクタ接続部又はその近傍部分を支持することができ、ひいてはコネクタ接続部の破損を確実に防止することができる。また、第1の制御基板と第2の制御基板とを別々の接続支持部で支持する構成とした場合には、各接続支持部が第1及び第2の制御基板を支持する上端位置を厳密に合わせる加工(第1の制御基板と第2の制御基板との間で段差をなくすための加工)が必要となるが、この構成によれば、そのような加工が不要となる。
【0043】
また、請求項3の発明においては、前記接続支持部は、前記第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部の両側方に一対に設けられることを特徴とする。このように構成することにより、コネクタ接続部を圧迫することによる不都合を防止することができると共に、必要最小限の構成でコネクタ接続部を効率的に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるパチンコ遊技機を示す正面図である。
【図2】パチンコ遊技機を示す背面図である。
【図3】遊技制御部を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。
【図4】図3における表示制御部の詳細を示すブロック図である。
【図5】演出制御基板と該演出制御基板を収容する基板ボックスを示す分解斜視図である。
【図6】共通回路基板と種類別回路基板とのコネクタ接続部を支持する支持フランジを示す部分拡大図である。
【図7】変形例におけるボックス下蓋を示す斜視図である。
【図8】変形例におけるボックス下蓋を示す斜視図である。
【図9】変形例におけるボックス下蓋を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(遊技機)
2 遊技盤
4 特別図柄表示装置
11 遊技制御基板
14 演出制御基板(制御基板)
50 基板ボックス
51 ボックス下蓋(基板ベース)
52 ボックス上蓋
54 取付ボス(固定部)
55 支持フランジ(接続支持部)
61 共通回路基板(第1の制御基板)
62 種類別回路基板(第2の制御基板)
63,64 コネクタ部(コネクタ)
Claims (3)
- 遊技機に設けられる電気部品を制御する制御基板と、該制御基板を取り付ける基板ベースと、を備えた遊技機であって、
前記制御基板は、第1の制御基板と第2の制御基板とから構成され、該第1の制御基板と第2の制御基板との一側端部にコネクタを設けると共に、第1の制御基板と第2の制御基板とを並列させた状態でそれぞれのコネクタを直接接続し、
前記基板ベースには、前記コネクタによって直接接続された前記第1の制御基板と前記第2の制御基板とを基板ベースから所定間隔を置いて固定する固定部と、第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部又はその近傍部分を支持する接続支持部と、を設けたことを特徴とする遊技機。 - 前記接続支持部は、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板との両方に跨って設けられることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記接続支持部は、前記第1及び第2の制御基板同士のコネクタ接続部の両側方に一対に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
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