JP2004052471A - メカキー及びメカキーを収容した携帯機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯機1は、非常用としてのメカキー20を備えている。メカキー20の収容時に、同メカキー20は、グリップ部22の軸線とキープレート21の軸線とが直線上に配置された保持形態で、メカキー収容部13に収容されている。また、メカキー20には、キープレート21の端部に形成された係合突部と、グリップ部22の挟持溝の内側壁に形成された係合凹部とから構成される節度機構が設けられている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車等の車両に用いられる電子キーシステムの携帯機、及び携帯機に収容されて好適なメカキーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、電子キーシステムを利用した装置として、スマートエントリ装置、スマートイグニッション装置等の遠隔操作装置が知られている。この種の遠隔操作装置では、車両に設けられた送受信装置との相互通信を行う携帯機を備えており、所有者は、車両に乗り込む際、この携帯機を所持している。
【0003】
図12に示すように、携帯機80は、ケース本体81内に図示しない送受信装置等の電子部品と、駆動源としての電池82とを備えている。ケース本体81内には、図示しない電子部品が基板83に実装された状態で配置される基板配置部84及び電池82を収容する電池収容部86が区画形成されている。また、携帯機80は、電池82切れや携帯機80の故障等を考慮した場合の非常用として、従来から使用されているメカキー87をケース本体81内に備えている。メカキー87は、基板配置部84や電池収容部86以外のスペースに形成されたメカキー収容部88に収容されている。電池82切れや携帯機80が故障した場合、所有者は、メカキー87をメカキー収容部88から抜き出し、そのメカキー87を使用することにより、自動車等のドアのロック解除を行っている。近年、携帯機80は、電子キーシステムの高機能化に伴い、内蔵される部品点数が増加傾向にあるにも拘らず、携帯性等の理由からより一層の小型化が要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ケース本体81内に収容されるものの中で、特にメカキー87は小型化に限界があり、その収容スペースにはある程度の大きさを必要とする。例えば、図12に示す携帯機80では、メカキー87のキープレート87aはメカキー収容部88に収容されており、同メカキー87のグリップ部87bはケース本体81の側壁の一部として構成されている。このため、携帯機80全体としては、メカキー87のグリップ部87bの分だけ大型化していることから、メカキー87がケース本体81内のスペースに効率良く収容されていない等の問題があった。
【0005】
また、図13に示す携帯機90では、メカキー93は、ケース本体91内に形成されたメカキー収容部92に収容されているものの、グリップ部94の端面94aが大きく露出している。このため、携帯機90全体としては、外観品質の低下を招いていた。
【0006】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、携帯性が向上するとともに、外観品質を向上させることが可能なメカキー及びメカキーを収容した携帯機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、キープレートとグリップ部とが相対回動可能に連結されたメカキーであって、前記キープレートの軸線と前記グリップ部の軸線とが略同一線上で連結されるように配置される保持形態と、前記保持形態から前記キープレートと前記グリップ部とが相対回動され前記キープレートの軸線と前記グリップ部の軸線とが交差し、折り曲げられた状態の使用形態とをとり得るように構成されたことをその要旨とする。
【0008】
このようにすれば、メカキーは、キープレートの軸線とグリップ部の軸線とが略同一線上に配置される保持形態で保持され、キープレートの軸線とグリップ部の軸線とが交差するように配置される使用形態で使用される。このため、メカキーの操作性を損なうことなく、同メカキーの携帯性を向上させることが可能となる。
【0009】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記メカキーには、前記キープレートの軸線と前記グリップ部の軸線とが交差するように配置される使用形態を保持する保持機構が設けられていることをその要旨とする。
【0010】
このようにすれば、所有者がメカキーを使用する際、キープレートの軸線と、グリップ部の軸線とが互いに交差するように配置される使用形態を、保持機構によって保持することができる。このため、メカキーの使用時におけるメカキーの操作性は、より一層損なわれることはない。
【0011】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記保持機構は、前記キープレート及び前記グリップ部の当接面に設けられた係合突部と、係合凹部とから構成される節度機構であって、前記メカキーが使用形態をとるとき、前記係合突部が前記係合凹部に係合されることをその要旨とする。
【0012】
このようにすれば、所有者がメカキーを使用する際、キープレート及びグリップ部の当接面に設けられた係合突部と係合凹部とが係合することにより、メカキーの使用形態を確実に保持することができる。このように、メカキーの使用時における操作性は、係合突部と係合凹部とから構成される節度機構によって、より一層損なわれることはない。また、節度機構は、その構成が極めて単純であることから、メカキーの製造コストの大幅な上昇を招くことはない。
【0013】
請求項4に記載の発明では、請求項2または3に記載の発明において、前記保持機構は、前記キープレートと前記グリップ部とを連結する連結部に設けられ、前記メカキーを保持形態から使用形態に変形させるように前記キープレート及び前記グリップ部に対し機械的に常時付勢するスプリングを備えていることをその要旨とする。
【0014】
このようにすれば、メカキーは、携帯機から抜き出されると、保持形態から使用形態へとスプリングの付勢力により変形する。そして、メカキーは、スプリングの付勢力により、グリップ部の軸線とキープレートの軸線とが互いに交差するように配置される使用形態に保持される。このように、メカキーの使用時における操作性は、機械的に常時付勢するスプリングによって、より一層損なわれることはない。また、メカキーは、スプリングの付勢力によって、携帯機内に保持されている。よって、メカキーが携帯機内から不用意に抜け出ることを防止できる。
【0015】
請求項5に記載の発明では、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のメカキーと、ケース本体に形成された開口部を介して前記メカキーを収容するメカキー収容部と、前記メカキーを前記メカキー収容部内に保持可能な保持手段とを備えることをその要旨とする。
【0016】
このようにすれば、メカキーは、保持手段によりメカキー収容部内に確実に保持される。よって、メカキーがケース本体内から不用意に抜け出ることを確実に防止することができる。更に、メカキーが収容された携帯機では、全体として小型化が可能となるとともに、メカキーの露出面積を小さく抑えることができる。従って、携帯機の携帯性が向上するとともに、携帯機の外観品質を向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0018】
図1に示すように、携帯機1は、合成樹脂製のケース本体11内に携帯機側送受信装置、携帯機側マイコン等の電子部品や、駆動源としての電池14等を備えている。ケース本体11は、略直方体状に形成されており、そのケース本体11内には、電子部品が回路基板16に実装された状態で配置される基板配置部17及び電池14を収容する電池収容部15が区画形成されている。携帯機1は、車両の遠隔操作されるスマートエントリ、ボタンによるキーレスエントリ、不正な使用を防止するエンジンイモビライザー等の機能の為に使用される。
【0019】
携帯機1は、電池14切れや携帯機1の故障等を考慮した場合の非常用として、メカキー20をケース本体11内に備えている。メカキー20は、基板配置部17や電池収容部14以外のスペースに形成されたメカキー収容部13に収容されている。非常用のメカキー20は、上記車両装備の遠隔操作が不能な場合、キーシリンダを介してドアの施解錠等が行なえる。
【0020】
図1〜図3に示すように、ケース本体11の外側壁11aには、メカキー20を抜き出すための開口部13aが設けられている。メカキー収容部13は、開口部13aからケース本体11の長手方向に沿って延びるように形成されている。メカキー収容部13の長さは、収容されるメカキー20の長さとほぼ同等に設定され、メカキー収容部13の幅は、同メカキー20の幅よりも幾分大きく設定されている。このようにすることで、メカキー20は、メカキー収容部13に取り出し可能に収容される。
【0021】
メカキー20は、キープレート21の軸線とグリップ部22の軸線とが略同一線上に配置される保持形態で、メカキー収容部13に収容されている。メカキー収容部13の内側壁には、メカキー20をメカキー収容部13に保持可能な保持手段として、抜止突起23が設けられている。メカキー20のグリップ部22には、同メカキー20がメカキー収容部13に収容されたとき、抜止突起23と対峙する位置に抜止突起係合凹部24が設けられている。この抜止突起係合凹部24に抜止突起23が係合することにより、メカキー20は、メカキー収容部13内に保持される。このため、メカキー20は、ケース本体11の開口部13aから不用意に抜け出ないようになっている。このとき、メカキー20は、グリップ部22の端面が、ケース本体11の外側壁11aとほぼ同一面になるように配置される。
【0022】
ケース本体11の外側壁11aには、メカキー収容部13の開口部13a付近に、収容されたメカキー20のグリップ部22を挟むように一対の切欠部25a,25bが形成されている。このため、メカキー20がメカキー収容部13に収容されているとき、グリップ部22の端面のみが、メカキー収容部13の開口部13a付近において露出している。所有者は、切欠部25a,25bを介して、グリップ部22の露出部分を把持することができる。そして、グリップ部22を摘みながら、メカキー20を、メカキー収容部13から抜き出すことができるようになっている。
【0023】
図4〜図6に示すように、メカキー20は、金属製のキープレート21と合成樹脂製のグリップ部22とから構成されている。なお、このグリップ部22は金属製であってもよい。キープレート21は、その端部がグリップ部22の端部に形成された挟持溝26に狭入されている。この場合、グリップ部22の端部中央に設けられた係入孔28と、キープレート21の端部中央に設けられた係入孔29とが連通するように配置され、両係入孔28,29に回転軸27が係入されている。このため、キープレート21及びグリップ部22は、回転軸27を中心として相対回動可能に連結されている。
【0024】
図6に示すように、キープレート21は、グリップ部22との当接面において、一対の係合突部30a,30bを有している。また、グリップ部22は、挟持溝26の内側壁に係合凹部26a,26bを有している。この係合凹部26a,26bは、キープレート21の軸線とグリップ部22の軸線とが互いに交差し、折り曲げられた状態の使用形態のとき、係合突部30a,30bと対峙する位置に形成されている。
【0025】
図5(a),(b)に示すように、グリップ部22の軸線とキープレート21の軸線とがほぼ直交するまで回動させると、キープレート21側の係合突部30a,30bとグリップ部22側の係合凹部26a,26bとが係合する。このように、キープレート21側の係合突部30a,30bとグリップ部22側の係合凹部26a,26bとから構成される節度機構により、メカキー20は、グリップ部22の軸線とキープレート21の軸線とがほぼ直交に交差し、折り曲げられた状態の使用形態が保持される。よって、所有者は、メカキー20を、保持形態から使用形態に変形させて使用することができる。
【0026】
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)メカキー20の収容時に、同メカキー20は、キープレート21の軸線とグリップ部22の軸線とが略同一線上に配置される保持形態でメカキー収容部13に収容される。このため、メカキー20を、メカキー収容部13内の収容スペースに効率良く収容することができる。よって、携帯機1全体として小型化が可能となるため、携帯機1の携帯性を向上させることができる。また、メカキー収容部13内に収容されたメカキー20の露出面積は、グリップ部22の端面のみに抑えられていることから、携帯機1の外観品質を向上させることが可能となる。さらに、メカキー収容部13内の収容スペースは、メカキー20とほぼ同等の幅を有している。このため、従来構成と比べて、図12に示すメカキー87のグリップ部87bの分、メカキー収容部13内に形成された基板配置部17等のスペースを有効に確保することができる。また、メカキー20単体で携帯する場合にもかさばることはないため、メカキー20の携帯性も向上させることができる。
【0027】
(2)メカキー20には、キープレート21の端部に設けられた係合突部30a,30bと、グリップ部22の挟持溝26に設けられた係合凹部26a,26bとからなる節度機構が設けられている。そして、係合突部30a,30bと係合凹部26a,26bとが係合することにより、キープレート21の軸線とグリップ部22の軸線とが互いに交差するように配置される使用形態を保持することができる。このため、メカキー20の使用時における操作性は損なわれることはない。また、節度機構は、その構成が極めて単純であることから、メカキー20の製造コストの大幅な上昇を招くことはない。
【0028】
(3)メカキー収容部13の内側壁には、メカキー20をメカキー収容部13に保持する抜止突起23が設けられている。よって、グリップ部22に設けられた抜止突起係合凹部24に抜止突起23が係合することにより、メカキー20がケース本体11の開口部13aから不用意に抜け出ることを確実に防止することができる。
【0029】
(4)ケース本体11の外側壁11aには、メカキー収容部13の開口部13a付近に切欠部25a,25bが設けられている。このため、グリップ部22の端面が、メカキー収容部13の開口部13a付近において露出している。よって、所有者は、グリップ部22の露出部分を切欠部25a,25bを介して把持することができる。従って、メカキー20をメカキー収容部13から容易に抜き出すことができる。
【0030】
[第2実施形態]
次に、本発明を具体化した携帯機2の第2実施形態を図7、図8に従って説明する。なお、第2実施形態において第1実施形態と同様の部分においては、その詳細な説明を省略する。
【0031】
図7、図8に示すように、メカキー40は、キープレート41とグリップ部42との連結部にスプリング43を備えている。スプリング43は、コイル部の内側に回転軸45が挿通されており、一端部は、キープレート41の軸線に沿って同キープレート41の端部に固定され、他端部は、グリップ部42の軸線に沿って同グリップ部42の端部に固定されている。
【0032】
スプリング43は、メカキー40を、保持形態から使用形態に変形させるように、キープレート41及びグリップ部42に対し機械的に常時付勢している。このため、メカキー40は、メカキー収容部13から抜き出されると、スプリング43の付勢力によって、グリップ部42の軸線とキープレート41の軸線とが互いに交差するように配置される使用形態に速やかに変形する。そして、メカキー40は、保持機構としてのスプリング43によって前記使用形態に保持される。
【0033】
図7に示すように、メカキー40は、スプリング43の付勢力に抗して、グリップ部42の軸線とキープレート41の軸線とが直線上に配置される保持形態でメカキー収容部13内に収容されている。この場合、メカキー40は、スプリング43の付勢力により、キープレート41及びグリップ部42の端部がメカキー収容部13の内側壁に圧接された状態で、メカキー収容部13内に保持されている。このため、メカキー40は、ケース本体11の開口部13aから不用意に抜け出ないようになっている。
【0034】
図8に示すように、メカキー40は、外部から力が加えられていないとき、グリップ部42の軸線とキープレート41の軸線とが互いに交差するように配置される保持形態で静止している。このように、所有者は、メカキー収容部13から抜き出したメカキー40を、グリップ部42の軸線とキープレート41の軸線とをほぼ直交するように配置される使用形態で使用することができる。
【0035】
従って、この第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、以下のような効果を得ることができる。
(5)キープレート41とグリップ部42とは、スプリング43を介して、回転軸45を中心に相対回動可能に連結されている。この場合、保持機構としてのスプリング43によって、キープレート41の軸線とグリップ部42の軸線とが交差するように配置される使用形態を保持することができる。このため、メカキー20の使用時における操作性は損なわれることはない。また、キープレート41及びグリップ部42の端部が、スプリング43の付勢力によりメカキー収容部13の内側壁に圧接されることにより、メカキー40をメカキー収容部13内に保持することができる。よって、メカキー40がケース本体11の開口部13aから不用意に抜け出ることを防止することができる。さらに、メカキー40をメカキー収容部13から抜き出すと同時に、同メカキー40を、キープレート41の軸線とグリップ部42の軸線とが互いに交差するように配置される使用形態に速やかに変形させることができる。よって、メカキー40の取り扱い易さが向上する。
【0036】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・第1実施形態では、メカキー20には、キープレート21の端部に形成された係合突部30a,30bとグリップ部22の端部に形成された係合凹部26a,26bとからなる節度機構のみが保持機構として設けられていた。しかし、メカキー20において、キープレート21の軸線とグリップ部22の軸線とが互いに交差し、折り曲げられた状態の使用形態に保持する機構として、前記節度機構に第2実施形態に示す保持機構としてのスプリング43を組み合わせてもよい。
【0037】
・第2実施形態では、メカキー40には、キープレート41とグリップ部42との連結部に取り付けられたスプリング43のみが保持機構として設けられていた。しかし、メカキー40を、キープレート41の軸線とグリップ部42の軸線とが互いに交差し、折り曲げられた状態の使用形態に保持する機構として、保持機構としてのスプリング43に第1実施形態に示す節度機構を組み合わせてもよい。
【0038】
・第1実施形態では、キープレート21の端部が、グリップ部22の端部の挟持溝26に狭入された状態で連結されていた。しかし、キープレート21を、上記以外の構成で、グリップ部22の端部に連結することも可能である。例えば、図9、図10に示すように、メカキー60を構成するキープレート61を、グリップ部62とほぼ同じ厚みに形成する。キープレート61の端部に連結部63を設け、グリップ部62の端部に連結支持部64を設け、連結部63と連結支持部64とを回転軸65を介して連結することにより、キープレート61及びグリップ部62は相対回動可能に連結される。このようにすれば、メカキー60の厚みをさらに薄くできることから、ケース本体66の厚みも薄くすることが可能となる。
【0039】
・第1実施形態では、節度機構を構成する係合突部30a,30bは、キープレート21の端部に一体形成されていた。しかし、係合突部30a,30bは、図11に示すように、キープレート71とは別体として形成してもよい。この場合、キープレート71の端部の両面にはピン収容部72a,72bが設けられ、このピン収容部72a,72b内には、出没可能な係合ピン73a,73bと、同係合ピン73a,73bを外側に付勢するバネ74a,74bとが収容されている。グリップ部76の軸線とキープレート71の軸線とが互いに交差するように配置されたとき、係合ピン73a,73bは、バネ74a,74bの付勢力によって、グリップ部76の端部に形成された係合凹部77a,77bに係合するようになっている。このようにすれば、メカキー75を、グリップ部76の軸線とキープレート71の軸線とが互いに交差し、折り曲げられた状態の使用形態に保持することができる。
【0040】
・第1実施形態及び第2実施形態では、メカキー20,40のメカキー収容13部は、ケース本体11の外縁付近において、開口部13aからケース本体11の長手方向に沿って延びるように形成されていた。しかし、このメカキー収容部13は、ケース本体11の外縁付近に限られず、ケース本体11の中央付近に形成されてもよい。
【0041】
・第1実施形態では、キープレート21の端部の両面には、一対の係合突部30a,30bが設けられ、グリップ部22の挟持溝26の内側壁には一対の係合凹部26a,26bが設けられていた。しかし、キープレート21の端部の両面に一対の係合凹部26a,26bを設け、グリップ部22の挟持溝26の内側壁に一対の係合突部30a,30bを設けてもよい。
【0042】
・第1実施形態及び第2実施形態では、メカキー20,40は、電子部品や電池14等とともに、携帯機1,2のケース本体11内に収容されていた。しかし、メカキー20、40は、携帯機1,2のケース本体11内に収容することなく、メカキー20,40単体として携帯してもよい。
【0043】
次に、上記実施形態及び別例によって把握される技術的思想を以下に記載する。
(1)請求項1〜4のうちいずれか1項に記載のメカキーと、このメカキーをケース本体に形成された開口部を介して収容するメカキー収容部とを備えることを特徴とする携帯機。このようにすれば、メカキーが収容された携帯機は、携帯性が向上するとともに、外観品質を向上させることができる。
【0044】
(2)ケース本体には、メカキーをメカキー収容部内に挿抜する開口部が設けられ、この開口部付近には切欠が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の携帯機。このようにすれば、所有者は、メカキーをメカキー収容部内から容易に抜き出すことができる。
【0045】
(3)電子部品が実装された回路基板をケース本体に収容し、車両装備の遠隔操作を操作可能とすることを特徴とする請求項1〜5または技術的思想(1)のうちいずれか1項に記載の携帯機。
【0046】
(4)メカキーは非常用のキーであって、車両装備の遠隔操作とは異なる機能を操作可能とすることを特徴とする請求項1〜5または技術的思想(1)のうちいずれか1項に記載の携帯機。例えば、キーシリンダを介して施解錠可能なドアのロック・アンロック、トランクのロック・アンロック、グローブボックスのロック・アンロック等に使用することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、メカキー及びメカキーを収容した携帯機の携帯性が向上するとともに、携帯機の外観品質を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における携帯機の断面図。
【図2】同じくメカキー収容時における携帯機の開口部付近の拡大斜視図。
【図3】同じく携帯機の開口部から抜き出されるメカキーの斜視図。
【図4】同じく使用形態におけるメカキーのグリップ部付近の斜視図。
【図5】(a)は保持形態におけるメカキーの平面図。(b)は使用形態におけるメカキーの平面図。
【図6】同じくメカキーのグリップ部とキープレートとの連結部分の断面図。
【図7】第2実施形態における携帯機の断面図。
【図8】同じく使用形態における同メカキーの平面図。
【図9】別例の携帯機の開口部から抜き出されるメカキーの斜視図。
【図10】別例の使用形態におけるメカキーのグリップ部付近の斜視図。
【図11】別例の節度機構の断面図。
【図12】従来の携帯機の断面図。
【図13】従来の携帯機の開口部付近の拡大斜視図。
【符号の説明】
1、2…携帯機、11…ケース本体、20、40…メカキー、21、41…キープレート、22、42…グリップ部、23…抜止突起(抜止突起手段)、30a,30b…係合突部、26a,26b…係合凹部(係合部)、43…スプリング。
Claims (5)
- キープレートとグリップ部とが相対回動可能に連結されたメカキーであって、
前記キープレートの軸線と前記グリップ部の軸線とが略同一線上で連結されるように配置される保持形態と、前記保持形態から前記キープレートと前記グリップ部とが相対回動され前記キープレートの軸線と前記グリップ部の軸線とが交差し、折り曲げられた状態の使用形態とをとり得るように構成されたことを特徴とするメカキー。 - 前記メカキーには、前記キープレートの軸線と前記グリップ部の軸線とが交差するように配置される使用形態を保持する保持機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のメカキー。
- 前記保持機構は、前記キープレート及び前記グリップ部の当接面に設けられた係合突部と、係合凹部とから構成される節度機構であって、前記メカキーが使用形態をとるとき、前記係合突部が前記係合凹部に係合されることを特徴とする請求項2に記載のメカキー。
- 前記保持機構は、前記キープレートと前記グリップ部とを連結する連結部に設けられ、前記メカキーを保持形態から使用形態に変形させるように前記キープレート及び前記グリップ部に対し機械的に常時付勢するスプリングを備えていることを特徴とする請求項2または3に記載のメカキー。
- 請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のメカキーと、ケース本体に形成された開口部を介して前記メカキーを収容するメカキー収容部と、前記メカキーを前記メカキー収容部内に保持可能な保持手段とを備えることを特徴とする携帯機。
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