JP2004051775A - 熱可塑性樹脂組成物、それより成る成形体及び照明器具 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物、それより成る成形体及び照明器具 Download PDF

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Abstract

【課題】表面外観、耐光変色性、光線反射率に優れたポリブチレンテレフタレートからなる熱可塑性樹脂組成物及びそれからなる成形体等を提供する。
【解決手段】ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)に加工酸化チタン(B)を配合した熱可塑性樹脂組成物であり、前記加工酸化チタン(B)が、着色性金属材料の含有率70ppm以下のルチル型酸化チタン(a)にアルミナ水和物およびケイ酸水和物を含む処理剤(b)を添加して得られたものである。
【選択図】   なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリブチレンテレフタレートからなる熱可塑性樹脂組成物及びそれからなる成形体に関し、さらに詳しくは、耐光変色性、表面外観に優れると共に、高い光線反射性能を有するポリブチレンテレフタレートからなる熱可塑性樹脂組成物及びそれからなる成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、照明器具用途に用いられる光反射板としては、ガラス製や樹脂成形品に金属メッキ加工や金属薄膜を蒸着したもの、或いは塗装したものが使用されてきた。しかし、ガラス製反射板は重くて割れやすいという欠点があり、また樹脂成形品に金属メッキ加工や金属薄膜を蒸着した反射板は、メッキ加工や蒸着に要する費用が高く、トータルコストが高いという問題点があった。従って、低価格で後加工の必要がなく、高い光線反射率を有する樹脂成形品が求められていた。
【0003】
また、金属メッキ加工や金属薄膜を蒸着した反射板は、光線反射率の全体に占める正反射率の割合が非常に高く、逆に拡散反射率が低いため、非常に指向性の高い光学系を発生させやすい。例えば、下面開放型のダウンライトやベースライトのような照明器具の反射板、或いはルーバー等に用いられた場合に、見る角度によって非常にギラギラした感覚、或いは何となく暗いという不快感を与える原因になっていた。従って、高い光線反射率を有し、かつ光線反射率の全体に占める拡散反射率の割合が非常に高い白色系の樹脂成形品が求められていた。
【0004】
白色系の樹脂反射板としては、近年、ポリエチレンテレフタレート製発泡フィルム(以下「PET製発泡フィルム」と略記する)や、ポリカーボネート樹脂組成物からなるものが多用されている。前記PET製発泡フィルムは、白色顔料を添加したポリエチレンテレフタレートを発泡させて、マイクロボイドを形成し、これによって高光反射機能を持たせたものである。PET製発泡フィルムからなる反射板は高い光反射機能を有する一方でフィルム状であるため、射出成形のような形状の自由度がなく、複数部品の複合化は困難であった。さらに機械強度が低いため、構造機能を兼ねる部材への適用は困難であった。機械強度を上げるためには複数枚使用したり、バックアップ用の部品を組み合わせたりする必要があり、コストが高くなるという問題があった。
【0005】
一方、前記のポリカーボネート樹脂組成物は、ポリカーボネート樹脂、白色顔料(主に酸化チタン)およびポリカーボネート樹脂安定化剤を含有しており、当該ポリカーボネート樹脂組成物からなる反射板は白色顔料による光の反射効果を利用するものである。この反射板は、その肉厚を調整することによって遮光性を調整することができるので、PET製発泡フィルムからなる反射板を用いる場合よりも、輝度の高い反射板を得ることが可能である。また、ポリカーボネート樹脂組成物に占める酸化チタンの含有量を高めることによって、その肉厚をそれほど厚くしなくても遮光性を向上させ、光線反射率を高めることが可能である。
【0006】
しかしながら、反射板の材料として利用されている従来のポリカーボネート樹脂組成物では、酸化チタンの含有量を高めると、酸化チタン表面に存在する化学的活性点が原因となって、加熱溶融条件下でポリカーボネートの分子量が低下し、機械特性が低下すると同時に、着色したり、シルバーが発生してしまうため、満足する反射板を提供するには至らなかった。
【0007】
このような問題点を解決するため、これまで様々なポリカーボネート樹脂安定化剤の検討が行われ、それを配合したポリカーボネート樹脂組成物よりなる反射板が実用化されている。しかしながら、このような樹脂安定化剤を配合した場合、材料コストが高くなり、耐光変色性が落ちるという問題点があった。
【0008】
また前記PET製発泡フィルム、ポリカーボネート樹脂組成物には通常、帯電防止性がないために例えば、下面開放型のダウンライトやベースライトのような照明器具の反射板あるいはルーバー等に用いられた場合に大気中の埃が短時間で付着してしまい、光線反射率の低下を招くだけでなく、外観品質を損なう原因となっていた。さらにこれらは耐光変色性に劣るため、蛍光灯のような光源に隣接して長期に使用される照明器具の反射板には適用できなかった。
【0009】
また、前記のPET製発泡フィルム、ポリカーボネート樹脂組成物には、通常、帯電防止性がないため、例えば、下面開放型のダウンライトやベースライトのような照明器具の反射板或いはルーバー等に用いられた場合、大気中の埃が短時間で付着して光線反射率の低下を招くだけでなく、外観品質を損なう原因となっていた。さらに、これらは耐光変色性に劣るため、蛍光灯のような光源に隣接して長期に使用される照明器具の反射板には適用できなかった。
【0010】
また、ポリブチレンテレフタレート樹脂に、以下に述べる本発明に使用される以外の酸化チタンに処理剤を添加してなるものを使用することでも、反射率向上効果は認められるが、本発明のように波長450〜800nmにおける全光線反射率の最低値が92%以上を達成するといあことはできなかった。また、蛍光増白剤を入れることで、成形直後における波長450〜800nmでの全光線反射率の最低値を92%以上にすることが可能であるが、耐光性変色性が著しく劣り、照明器具の反射板には適用できなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述した問題を解消し、表面外観が良好であり、耐光変色性及び光線反射性能に優れたポリブチレンテレフタレート樹脂を主材料とする熱可塑性樹脂組成物及びそれからなる成形体等を提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、上記表面外観、耐光変色性、光線反射性能に加え、さらに優れた帯電防止性を有する樹脂を主材料とする熱可塑性樹脂組成物及びそれからなる成形体等を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題について鋭意研究した結果、ポリブチレンテレフタレート樹脂に対して、着色性金属材料の含有量が極めて低いルチル型の酸化チタンを特定の処理剤で処理した加工酸化チタンを配合することにより上記課題を達成することができることを知見した。
【0014】
すなわち、本発明は、下記の(1)〜(11)からなるものである。
【0015】
(1)ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)に加工酸化チタン(B)を配合した熱可塑性樹脂組成物であり、前記加工酸化チタン(B)が、着色性金属材料の含有率が70ppm以下のルチル型酸化チタン(a)にアルミナ水和物およびケイ酸水和物を含む処理剤(b)を添加して得られたものである熱可塑性樹脂組成物。
【0016】
(2)前記加工酸化チタン(B)中の前記ルチル型酸化チタン(a)の含有量が96〜99重量%である前記(1)に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【0017】
(3)前記ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)100重量部に対し、前記加工酸化チタン(B)を5〜10重量部配合してなる前記(1)又は(2)に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【0018】
(4)前記加工酸化チタン(B)の平均粒子径が0.10〜0.24μmである前記(1)〜(3)のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
【0019】
(5)前記ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)100重量部に対し、帯電防止剤(C)を0.5〜10重量部配合した前記(1)〜(4)のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
【0020】
(6)前記ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)がフェノール系酸化防止剤を100〜1000ppm含有し、かつ該ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)の溶液ヘイズが5%以下である前記(1)〜(5)のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
【0021】
(7)前記帯電防止剤(C)がアルカンスルホン酸ナトリウムである前記(1)〜(6)のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
【0022】
(8)肉厚2mmにした成形体に波長450〜800nmの光線を照射したときの全光線反射率が92%以上である前記(1)〜(7)のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
【0023】
(9)前記(1)〜(8)のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物を成形してなる成形体。
【0024】
(10)前記(1)〜(8)のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物を成形してなる光反射板。
【0025】
(11)前記(10)に記載の光反射板を用いてなる照明器具。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0027】
本発明の熱可塑性樹脂組成物において、マトリックス樹脂を構成するポリブチレンテレフタレート樹脂(A)とは、テレフタル酸或いはそのエステル形成性誘導体と1,4−ブタンジオールあるいはそのエステル形成性誘導体とを主成分とし重縮合反応させる等の通常の重合方法によって得られる重合体をいう。このポリブチレンテレフタレート樹脂(A)には、ポリブチレンテレフタレート樹脂が有する特性を損なわない範囲、例えば20重量%程度以下の範囲であれば、他の共重合成分を含んでいてもよい。これら重合体の好ましい例としては、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレン(テレフタレート/イソフタレート)、ポリブチレン(テレフタレート/アジペート)、ポリブチレン(テレフタレート/セバケート)、ポリブチレン(テレフタレート/デカンジカルボキシレート)、ポリブチレン(テレフタレート/ナフタレート)、ポリ(ブチレン/エチレン)テレフタレート等を挙げることができ、これらは単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
【0028】
上記ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)は、以下のようにして製造することができる。すなわち、(テレフタル酸またはそのエステル等の低級アルキルエステル)と1,4−ブタンジオールを主たる原料としてポリブチレンテレフタレート樹脂を製造するに際し、反応触媒として用いる有機チタン化合物、有機すず化合物溶液中に、酸化防止剤を添加して重合することが好ましい。反応触媒は有機チタンを単独で用いることが好ましい。酸化防止剤としては、フェノール系化合物、イオウ系化合物、リン系化合物を好適に用いることができるが、この中でも特にヒンダードフェノール系化合物を好適に用いることができる。
【0029】
本発明において、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)に配合する酸化チタンには、着色性金属材料の含有率が70ppm以下、好ましくは15ppm以下のルチル型酸化チタン(a)に、アルミナ水和物およびケイ酸水和物を含む処理剤(b)を添加して得られた加工酸化チタン(B)が用いられる。
【0030】
酸化チタンの結晶形態には、ルチル型とアナターゼ型とがあるが、ルチル型酸化チタンは優れた隠蔽作用を有するため、光反射率を向上させる作用を有する。また、ルチル型酸化チタンの製造方法には、硫酸法と塩素法とがあるが、塩素法で製造されたものが好ましく使用される。塩素法で製造した酸化チタンは、硫酸法で製造した酸化チタンに比べて、酸化チタンの結晶系に含まれる鉄(Fe)、クロム(Cr)、バナジン(V)等の着色性の金属材料不純物が極めて低く、純度が高いため白色度が優れ、より高い光線反射性能を得ることができる。
【0031】
ルチル型酸化チタンとしては、上記着色性の金属材料の含有率が70ppm以下、より好ましくは15ppm以下のものを使用する。着色性金属材料の含有率が70ppmより多いと白色度が低くなり、熱可塑性樹脂組成物を成形したときの成形体として、目的とする高い光反射性能を得ることが難しくなる。
【0032】
加工酸化チタン(B)の表面処理剤には、樹脂との分散性を良好にするためにアルミナ水和物およびケイ酸水和物を含む処理剤(b)が使用される。この処理剤(b)の量は、高光反射率を確保できる必要最低限に抑えることが好ましく、加工酸化チタン(B)中のルチル型酸化チタンの含有量として96〜99重量%、より好ましくは97〜98重量部になるようにするのがよい。
【0033】
また、加工酸化チタン(B)の平均粒子径は、0.10〜0.24μmが好ましく、より好ましくは0.15〜0.22μmにするのがよい。平均粒子径が0.10μmよりも小さいと分散性が悪くなり、凝集を起こして耐光性・光線反射率が低下する。また、0.24μmよりも大きいと、成形品の外観不良が発生し、また光線反射率も低下する。
【0034】
ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)に対する加工酸化チタン(B)の配合量としては、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)100重量部に対して加工酸化チタン(B)を5〜10重量部にし、好ましくは7〜9重量部にするとよい。加工酸化チタン(B)の配合が5重量部より少ないと、光線反射率の確保が困難になり、また10重量部よりも多くなると、成形時の流動性、機械的強度の靭性の確保が困難になる。
【0035】
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、さらに帯電防止剤(C)を配合することにより帯電防止性を与えることができる。この帯電防止剤(C)としては、界面活性剤として知られているものが好ましく使用され、例えば、ラウリン酸金属塩、ステアリン酸金属塩、N−ラウリルメチルアミノ酢酸ポリエーテルエステルアミド、グリセリンモノステアレート、ドデシルベンゼンスルホン酸アンモニウム塩、無水マレイン酸モノグリセライド、無水マレイン酸ジグリセライド、アルカンスルホン酸ナトリウム等があげられる。中でもアルカンスルホン酸ナトリウムなどを挙げることができる。
【0036】
帯電防止剤の配合量としては、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)100重量部に対して、0.5〜10重量部とすることが好ましい。帯電防止剤の配合量が0.5重量部よりも少ないと、帯電防止効果が十分に発現されず、また10重量部よりも多くなると、耐光変色性及び光線反射率に悪影響を及ぼすようになる。
【0037】
本発明のポリブチレンテレフタレート樹脂(A)を主材料とする熱可塑性樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、離型剤、充填剤、酸化防止剤、安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、難燃剤、難燃助剤、衝撃改良材、滑剤などの通常の添加剤および少量の他種ポリマーを添加することができる。
【0038】
離型剤としては、カルナウバワックス、ライスワックス等の植物系ワックス、蜜ろう、ラノリン等の動物系ワックス、モンタンワックス等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス等の石油系ワックス、ひまし油及びその誘導体、脂肪酸及びその誘導体等の油脂系ワックスが挙げられる。
【0039】
充填剤としては、各種、各形状のものが用いられ、例えばガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維、金属繊維、アスベスト、ホイスカー等の繊維状充填剤、ガラスビーズ、ガラスフレーク、炭酸カルシウム、タルク、雲母、酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、窒化硼素、酸化ベリリウム、ケイ酸カルシウム、クレー、金属粉等の球状板状又は無定形の粉粒状の天然もしくは合成の充填剤が挙げられる。
【0040】
酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、テトラキス(メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)メタン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート等のフェノール系化合物、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオネート等のイオウ系化合物、トリスノニルフェニルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト等のリン系化合物等が挙げられる。
【0041】
安定剤としては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールを含むベンゾトリアゾール系化合物、ならびに2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンのようなベンゾフェノン系化合物、モノまたはジステアリルホスフェート、トリメチルホスフェートなどのリン酸エステルなどを挙げることができる。
【0042】
これらの各種添加剤は、単独で使用しても、或いは2種以上を組み合わせると相乗的な効果が得られることがあるので、併用して使用してもよい。なお、例えば酸化防止剤として例示した添加剤は、安定剤や紫外線吸収剤として作用することもある。また、安定剤として例示したものについても、酸化防止作用や紫外線吸収作用のあるものがある。すなわち前記分類は便宜的なものであり、作用を限定したものではない。
【0043】
紫外線吸収剤としては、例えば2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタンなどに代表されるベンゾフェノン系紫外線吸収剤を挙げることができる。
【0044】
また、紫外線吸収剤としては、例えば2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α’−ジメチルベンジル)フェニルベンゾトリアゾール、2,2’メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、メチル−3−[3−tert−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニルプロピオネート−ポリエチレングリコールとの縮合物に代表されるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を挙げることができる。
【0045】
更に紫外線吸収剤としては、例えば、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−ヘキシルオキシフェノール、2−(4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−ヘキシルオキシフェノールなどのヒドロキシフェニルトリアジン系化合物を挙げることができる。
【0046】
また、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ポリ{[6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)イミノ]}、ポリメチルプロピル3−オキシ−[4−(2,2,6,6−テトラメチル)ピペリジニル]シロキサンなどに代表されるヒンダードアミン系の光安定剤も含むことができ、かかる光安定剤は上記紫外線吸収剤や各種酸化防止剤との併用において、耐候性などの点においてより良好な性能を発揮する。
【0047】
難燃剤は、ハロゲン系、リン酸エステル系、金属塩系、赤リン、シリコン系、金属水和物系などであり、滴下防止剤も含む。着色剤は有機染料、有機顔料、無機顔料などが挙げられる。その他蛍光増白剤、蓄光顔料、蛍光染料、流動改質剤、無機および有機の抗菌剤、光触媒系防汚剤、グラフトゴムに代表される衝撃改質剤、赤外線吸収剤、フォトクロミック剤などを挙げることができる。
【0048】
また、本発明で使用するポリブチレンテレフタレート樹脂(A)としては、フェノール系酸化防止剤を100〜1000ppm添加したものが好ましい。これはPBT製造時の反応触媒として有機チタン化合物を用いる際、その有機チタンは吸湿しやすく、このため有機チタン化合物が加水分解を起こして触媒活性を著しく低下させるという問題があるからである。しかも、この失活した有機チタン化合物は重合体中で不溶異物化し、それが光反射率に悪影響を与える可能性があるからである。
【0049】
これに対して、有機チタン化合物触媒に対してフェノール系酸化防止剤を併用するようにすると、上記問題を回避することができ、より光線反射率の高いポリブチレンテレフタレート樹脂からなる熱可塑性樹脂組成物を得ることができる。また、重合触媒として有機すず化合物を有機チタン化合物と併用すると、それによって重合時に発生する溶液ヘイズが増加し、その結果としてポリブチレンテレフタレート樹脂組成物の光線反射率が低下するため、重合触媒として有機チタン単独で使用することが好ましい。
【0050】
上記効果を発現するため、フェノール系酸化防止剤を100ppm以上添加することが好ましく、また1000ppmより多い添加は酸化防止剤そのものの変色により耐光変色性および光線反射率の低下を招くため、100〜1000ppmの範囲にすることが好ましい。
【0051】
また、溶液ヘイズは5%以下であることが好ましい。ポリマの溶液ヘイズは、触媒金属化合物の反応系中での析出により生じる濁り度を表し、この値が高いと光線反射率を低下させる。5%以下であれば、光線反射率に大きな影響を与えないことから、この値を5%以下にすることによって、高い光線反射率を有する樹脂組成物を得ることが可能となる。
【0052】
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、これら配合成分が均一に分散されていることが好ましい。その配合方法としては特に限定されるものではなく、任意の方法を用いることができる。代表例として、単軸或いは2軸の押出機、バンバリーミキサー、ニーダー或いはミキシングロールなど、公知の溶融混合機を用いて、200〜350℃の温度で溶融混練する方法を挙げることができる。各成分は、予め一括して混合しておき、それから溶融混練してもよい。或いは、(A)〜(C)成分の合計量100重量部に対し、例えば1重量部以下であるような少量添加剤成分については、他の成分を上記の方法などで混練しペレット化した後、成形前に添加することもできる。なお、各成分に付着している水分は少ない方がよく、予め事前乾燥しておくことが望ましいが、必ずしも全ての成分を乾燥させる必要がある訳ではない。
【0053】
好ましい製造方法の例としては、シリンダ温度230〜300℃の2軸押出機を用い、(A)〜(C)成分およびその他の添加物を配合した原料を該押出機に供給して混練する方法が挙げられる。
【0054】
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、射出成形法、押出成形法、ブロー成形法、トランスファー成形法、真空成形法、注型法など一般に熱可塑性樹脂の公知の成形方法により成形されるが、なかでも射出成形が好ましい。
【0055】
本発明の熱可塑性樹脂組成物を成形することにより、各種の成形体を成形することができ、特に光反射板に成形するとき、優れた性能のものを得ることができる。例えば、熱可塑性樹脂組成物を肉厚2mmの成形体に成形したとき、波長450〜800nmの範囲の光線に対する全光線反射率を92%以上にすることができる。
【0056】
このような光反射板は、各種照明器具、例えば、ダウンライト、ベースライト、スタンド、ブラケット用の反射板やルーバー、液晶モニタのバックライト用反射板、自動車、自動二輪車などを始めとする車両用灯具向けの反射板などに好適に用いることができるが、特にダウンライト用反射板に好適に用いることができる。
【0057】
以上より、良好な表面外観が得られると共に、優れた耐光変色性及び高い光線反射性能を有する熱可塑性樹脂組成物及びそれから成形される成形体を得ることができる。さらに帯電防止剤を配合することにより、優れた帯電防止性が付加された熱可塑性樹脂組成物及びそれから成形される成形体を得ることができる。また、その成形体からは、上記優れた特性を備えた光反射板とそれを有する照明器具を得ることができる。
【0058】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説明する。
【0059】
実施例および比較例に使用した配合組成物は以下の通りである。
【0060】
(1)樹脂成分
(A−1)ポリブチレンテレフタレート樹脂:固有粘度0.85(東レ(株)製”トレコン”1200S”)、溶液ヘイズ15%。
(A−2)ポリブチレンテレフタレート樹脂:固有粘度0.85(東レ(株)製”トレコン”)、溶液ヘイズ4.5%。
【0061】
テレフタル酸に対するBGのモル比、添加するテトラブトキシチタネートの量を、0.04wt%の値となるようにし、それぞれ精留塔のついたオートクレーブに仕込み、かき混ぜながら、缶内温度を190〜240℃の範囲に徐々に制御しながら昇温させ、その溶液中にフェノール系酸化防止剤を160ppm添加し、生成する水を留出しつつ、反応液がほぼ透明になる点までエステル化反応を行った。
【0062】
次いで、この生成物に、重合触媒としてテトラブトキシチタネートを、生成ポリマーに対して0.03wt%、フェノール系酸化防止剤を220ppm添加し、生成ポリマーを別の反応容器に移し、250℃減圧下(133Pa以下)で、重縮合を所定の重合度が得られるまで、撹拌を続けて行い、この時間を重合時間とし、吐出して、ポリエステル系樹脂組成物からなるペレットを得た。このペレットを196℃、0.2kPa減圧下で7.5時間処理し、使用したポリブチレンテレフタレート樹脂を得た。
【0063】
(A−3)ポリカーボネート樹脂:粘度平均分子量20000(三菱エンジニアリングプラスチック(株)”ユーピロン”3000)、ビスフェノールAを出発原料としたポリカーボネート樹脂。
【0064】
(2)加工酸化チタン成分
(B−1)加工酸化チタン(石原産業(株)製”タイペーク”CR63)
平均粒子径0.21μmであり、塩素法により製造した着色性金属材料の含有率13ppmのルチル型2類の酸化チタンに、アルミナ水和物およびケイ酸水和物の2種類のみを処理剤として使用した。ルチル型酸化チタンの含有量は97重量%。
【0065】
(B−2)加工酸化チタン(石原産業(株)製”タイペーク”CR60)
平均粒子径0.21μmであり、塩素法により製造した着色性金属材料の含有率13ppmのルチル型1類の酸化チタンに、アルミナ水和物のみを処理剤として使用した。ルチル型酸化チタン含有量は95重量%。
【0066】
(B−3)加工酸化チタン(石原産業(株)製”タイペーク”CR50−2)
平均粒子径0.25μmであり、塩素法により製造した製造した着色性金属材料の含有率13ppmのルチル型2類の酸化チタンに、アルミナ水和物のみを処理剤として使用した。酸化チタン含有量は95重量%。
【0067】
(3)帯電防止剤成分
(C−1)界面活性剤(花王(株)製”エレクトロストリッパ”PC−3)
(4)蛍光増白剤(住化カラー(株)製”Whitefouor”)。
【0068】
(5)樹脂安定化剤(東レダウコーニング・シリコーン(株)社製”n−ヘキサデシルトリメトキシシラン”)。
【0069】
実施例および比較例で使用した特性値の評価は次の測定方法で行った。
(1)全光線反射率
図1に示す薄型(ランプ横型)ダウンライト器具用の反射板を用いて、日立製作所製自記分光光度計U−4000により、波長λ=555nmの全光線反射率を測定した。
【0070】
(2)表面外観
上述した全光線反射率の測定と同じ反射板を成形後、光反射面の外観を目視で確認し、表面状態を下記の通り、◎、○、△、×で判定した。
◎;シルバー、ヤケなどの異常は全く認められない。
○;シルバー、ヤケなどの異常が若干認められる。
△;シルバー、ヤケなどの異常が認められる。
×;著しいシルバー、ヤケなどの異常が認められる。
【0071】
(3)耐光性(実用点灯試験)
上述した全光線反射率の測定と同じ反射板を用いて、コンパクト蛍光灯32W(松下電子工業製:FHT32EXN)を使用し、24時間連続点灯(反射板最高温度130℃)、試験期間3カ月実施後、日立製作所製自記分光光度計U−4000により、波長λ=555nmの全光線反射率を測定し、その反射率の低下で変色度合を下記の通り、◎、○、△、×で判定した。
◎;反射率低下3%以内,変色は全く認められない。
○;反射率低下3%超10%以内,変色が若干認められる。
△;反射率低下10%超20%以内,変色が認められる。
×;反射率低下20%超,著しい変色が認められる。
【0072】
(4)埃付着性(大気暴露試験)
上述した全光線反射率の測定と同じ反射板を用いて、屋内大気中に放置し、試験期間3カ月後の光反射面の外観を目視で確認し、埃の付着度合を下記の通り、◎、○、△、×で判定した。
◎;埃の付着は全く認められない。
○;埃の付着が若干認められる。
△;埃の付着が認められる。
×;著しい埃の付着がが認められる。
【0073】
(5)溶液ヘイズ
ポリマの溶液ヘイズは触媒金属化合物の反応系中での析出により生じる濁り度を表し、フェノールと四塩化エタン(60:40wt%)を混合溶媒とし、該溶媒40mlにポリマチップ5.4gを加熱溶解し、該ポリマ溶液を30ml石英セルに入れて積分球式ヘイズメータ(日本精密光学製)で測定した。
【0074】
実施例1〜4
(A)成分から(C)成分を表1に示す組合せで配合した。
実施例1は溶液ヘイズ15%のPBTに指定の加工酸化チタンを8重量部、帯電防止剤を0.75重量部配合した処方である。
実施例2は溶液ヘイズ15%のPBTに指定の加工酸化チタンを10重量部、帯電防止剤を0.75重量部配合した処方である。
実施例3はフェノール系酸化防止剤を380ppm添加し、溶液ヘイズを5%以下に落としたPBTに指定の加工酸化チタンを8重量部配合した処方である。
実施例4は実施例3に帯電防止剤を添加した処方である。
【0075】
各実施例に記載した材料の製造方法は次の通りである。すなわち、シリンダ温度250℃に設定したスクリュー径57mmφの2軸押出機を用いて製造した。(A)成分(ポリブチレンテレフタレート樹脂)、(B)成分(加工酸化チタン)、(C)成分(帯電防止剤)並びにその他添加剤全てを元込め部から供給して溶融混練を行い、ダイスから吐出されたストランドを冷却バス内で冷却した後、ストランドカッターにてペレット化した。
【0076】
得られた各材料は、130℃の熱風乾燥機で3時間以上乾燥した後、前記評価方法に記載の方法により成形し、それぞれ全光線反射率、表面外観、耐光性、埃付着性を測定し、その結果を表1に併記した。得られた組成物は何れも、全光線反射率、表面外観、耐光性、埃付着性に優れたものであった。
【0077】
比較例1〜6
比較例の配合処方並びに評価結果を、表1に示す。
【0078】
比較例1は、溶融ヘイズ15%のPBTに指定の加工酸化チタンを8重量部配合したものであるが、酸化チタンの含有量が95重量%と低く、かつ表面処理剤も異なるため、全光線反射率が92%以上を発現しなかった。
【0079】
比較例2は、溶融ヘイズ15%のPBTに加工酸化チタンを8重量部配合したものであるが、酸化チタンの含有量が95重量%と低く、さらに酸化チタン粒径も0.25μmと大きいため、全光線反射率が更に低くなっている。
【0080】
比較例3は、比較例1と同様の加工酸化チタンを10重量部、帯電防止剤を0.3重量部配合したものであるが、全光線反射率は92%以上を発現せず、また埃付着も認められた。
【0081】
比較例4は、実施例1の処方に帯電防止剤を12重量部添加したものであるが、全光線反射率が低下し、耐光性試験後の変色も認められた。
【0082】
比較例5は実施例1の処方に蛍光増白剤を添加した系である。初期の光線反射率向上に効果はあるが、耐光変色性で著しい低下が認められた。
【0083】
比較例6はポリカーボネートに指定の加工酸化チタンを8重量部配合した系であるが全光線反射率、耐光変色性、成形外観共に満足いくものではなかった。
【0084】
比較例7は比較例6の処方に樹脂安定化剤を添加した処方であるが成形外観は良好になったものの光線反射率、耐光変色性の向上効果は認められなかった。
【0085】
【表1】
Figure 2004051775
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、成形加工時にシルバーが発生せずに良好な表面外観が得られると共に、優れた耐候変色性及び光線反射性能を有するポリブチレンテレフタレート樹脂からなる熱可塑性樹脂組成物並びにそれからなる成形体等を得ることができる。さらに帯電防止剤を配合した場合には、優れた帯電防止性を併せて得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の評価試験に使用した薄型(ランプ横型)ダウンライト器具を例示する斜視図である。

Claims (11)

  1. ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)に加工酸化チタン(B)を配合した熱可塑性樹脂組成物であり、前記加工酸化チタン(B)が、着色性金属材料の含有率が70ppm以下のルチル型酸化チタン(a)にアルミナ水和物およびケイ酸水和物を含む処理剤(b)を添加して得られたものである熱可塑性樹脂組成物。
  2. 前記加工酸化チタン(B)中の前記ルチル型酸化チタン(a)の含有量が96〜99重量%である請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 前記ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)100重量部に対し、前記加工酸化チタン(B)を5〜10重量部配合してなる請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 前記加工酸化チタン(B)の平均粒子径が0.10〜0.24μmである請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  5. 前記ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)100重量部に対し、帯電防止剤(C)を0.5〜10重量部配合した請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  6. 前記ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)がフェノール系酸化防止剤を100〜1000ppm含有し、かつ該ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)の溶液ヘイズが5%以下である請求項1〜5のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  7. 前記帯電防止剤(C)がアルカンスルホン酸ナトリウムである請求項1〜6のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  8. 肉厚2mmにした成形体に波長450〜800nmの光線を照射したときの全光線反射率が92%以上である請求項1〜7のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物を成形してなる成形体。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物を成形してなる光反射板。
  11. 請求項10に記載の光反射板を用いてなる照明器具。
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