JP2004048436A - 画像読取装置 - Google Patents
画像読取装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004048436A JP2004048436A JP2002203855A JP2002203855A JP2004048436A JP 2004048436 A JP2004048436 A JP 2004048436A JP 2002203855 A JP2002203855 A JP 2002203855A JP 2002203855 A JP2002203855 A JP 2002203855A JP 2004048436 A JP2004048436 A JP 2004048436A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reading unit
- reading
- light
- image
- reference member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
- Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)
- Facsimiles In General (AREA)
- Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
Abstract
【課題】本発明は、画像読取装置に関し、2個の読取ユニットの各々で簡易に白基準及び黒基準の双方を読み取ることを目的とする。
【解決手段】画像読取装置は、第1読取ユニットに設けられ第2読取ユニットにより読み取られる第1色基準部材と、第2読取ユニットに設けられ第1読取ユニットにより読み取られる第2色基準部材とを備える。第2読取ユニットが所定方向へ移動した場合においてこれに従って弾性部材を押圧しつつ第2色基準部材が移動することにより、又は、移動手段による第2読取ユニットの所定方向への移動が解除された場合において押圧された弾性部材の反発により、第1読取ユニットが読み取る第2色基準部材及び第2読取ユニットが読み取る第1色基準部材の白基準又は黒基準を切り換える。
【選択図】 図3
【解決手段】画像読取装置は、第1読取ユニットに設けられ第2読取ユニットにより読み取られる第1色基準部材と、第2読取ユニットに設けられ第1読取ユニットにより読み取られる第2色基準部材とを備える。第2読取ユニットが所定方向へ移動した場合においてこれに従って弾性部材を押圧しつつ第2色基準部材が移動することにより、又は、移動手段による第2読取ユニットの所定方向への移動が解除された場合において押圧された弾性部材の反発により、第1読取ユニットが読み取る第2色基準部材及び第2読取ユニットが読み取る第1色基準部材の白基準又は黒基準を切り換える。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に関し、特に、原稿の表面及び裏面の画像を2個の読取ユニットにより並列に読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
イメージスキャナ等の画像読取装置として、FB(フラットベット)ユニットとADF(オートマティックドキュメントフィーダ)ユニットの双方を備えるものが知られている。更に、このような画像読取装置において、ADF読取モード(ADFユニットを用いる読取のモード)において、原稿の両面の画像を並列に読み取ることができる装置が知られている。この場合、ADF読取モードにおいて、ADFユニットの光学ユニット(光学系)の他に、FBユニットの光学ユニットを用いる。
【0003】
例えば、FBユニットは、FB読取モード(FBユニットを用いる読取のモード)において、所定位置に載置された(固定された)原稿に描かれた画像を、その下方においてFBユニットの光学ユニットを副走査方向に移動させつつ、読み取る。また、例えば、ADFユニットは、ADF読取モードにおいて、所定方向に搬送される原稿の両面の画像を、その上方及び下方において所定の位置に位置するADFユニットの光学ユニット及びFBユニットの光学ユニットにより読み取る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
画像読取装置においては、主として光源(ランプ)の特性の影響を排除するために、周知のように、白基準(白レベルシート)を読み取って、これに基づいて、読み取った画像データを補正することが行われる。また、画像読取装置においては、主としてOCR(オプティカルキャラクタリーダ)処理を行なうために、周知のように、黒基準(黒レベルシート)を読み取って、これに基づいて、読み取った画像データについてのエッジ抽出処理及び文字認識処理を行なう。
【0005】
しかし、前述のような画像読取装置においては、ADF読取モードにおける原稿の両面の読み取りを行なおうとすると、原稿の画像の読み取りに先立って、表面用及び裏面用の白基準及び黒基準の合わせて4個の基準データを、読み取らなければならない。また、4個の基準データの読み取りのために、ADFユニットの光学ユニット及びFBユニットの光学ユニットを、各々の読み取り位置に移動させなければならない。このため、画像読取装置の読み取りの速度(スループット)の向上の障害となっていた。
【0006】
一方、前述のような画像読取装置においては、ADF読取モードで2個の光学ユニットを使用できることを流用して、搬送される反射原稿の画像を読み取ったり、透過原稿の画像を読み取ったりすることが行なわれる。例えば、ADFユニットの光学ユニットが、その光源を用いて反射原稿の画像を読み取り、かつ、FBユニットの光学ユニットの光源を用いて透過原稿の画像を読み取る。
【0007】
しかし、この場合、反射板を用いて、光源からの光を反射光による読取位置に照射したり、透過光による読取位置に照射するように切り替える必要がある。このため、光源から読取位置までの距離が長くなって、光量の低下を招いていた。また、反射板は光源からの光を反射面全体で反射してしまうため、光の回り込み(フレア)が大きく、画像の読取の品質を向上させる障害となっていた。
【0008】
本発明の目的は、2個の読取ユニットの各々で簡易に白基準及び黒基準の双方を読み取ることができる画像読取装置を提供することにある。
【0009】
また、本発明の目的は、光源から原稿の読取位置までの距離を簡易な構成で短くした画像読取装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像読取装置は、原稿の片面から画像を読み取る第1読取ユニットと、原稿の片面又は両面から画像を読み取る第2読取ユニットと、第1読取ユニットに設けられ第2読取ユニットにより読み取られる第1色基準部材と、第2読取ユニットに設けられ第2読取ユニットによる第1色基準部材の読み取りと同時に第1読取ユニットにより読み取られる第2色基準部材と、第2読取ユニットを所定方向へ移動させる移動手段とを備える。第1色基準部材及び第2色基準部材は、その各々が、隣接して設けられた白基準及び黒基準を有する。第2色基準部材は、第2読取ユニットにより押圧される弾性部材を備える。移動手段により第2読取ユニットが所定方向へ移動した場合においてこれに従って弾性部材を押圧しつつ第2色基準部材が移動することにより、又は、移動手段による第2読取ユニットの所定方向への移動が解除された場合において押圧された弾性部材の反発により、第1読取ユニットが読み取る第2色基準部材及び第2読取ユニットが読み取る第1色基準部材の白基準又は黒基準を切り換える。
【0011】
本発明の画像読取装置によれば、第1色基準部材と第2色基準部材とが同時に読み取られると共に、第2読取ユニットによる弾性部材の押圧及びこれへの反発により、各々における白基準及び黒基準を順次に切り換えて読み取ることができる。これにより、原稿からの画像の読取に先立って白基準及び黒基準を読み取る処理において、白基準及び黒基準の読み取りを速やかに行なうことができるので、画像読取装置の読み取りの速度を向上し、スループットを向上することができる。
【0012】
また、本発明の画像読取装置は、第1光源を備え少なくとも原稿の片面から画像を読み取る第1読取ユニットと、第2光源を備え少なくとも原稿の片面又は両面から画像を読み取る第2読取ユニットとを備える。第1読取ユニットが画像を読み取る位置と第2読取ユニットが画像を読み取る位置とは、原稿の搬送方向にずらして配置される。画像読取装置は、第1光源の隣接位置に設けられて当該第1光源からの光を前記第2読取ユニットの反射光の読取位置に反対側から透過光として入射させる第1導光部材、又は、前記第2光源の隣接位置に設けられて当該第2光源からの光を前記第1読取ユニットの反射光の読取位置に反対側から透過光として入射させる第2導光部材の少なくとも一方を有する。第1読取ユニットが前記第1光源からの光の原稿からの反射光又は第2光源からの光の原稿からの透過光により画像を読み取り、第2読取ユニットが第2光源からの光の原稿からの反射光又は第1光源からの光の原稿からの透過光により画像を読み取る。
【0013】
本発明の画像読取装置によれば、第1及び第2光源に隣接する第1及び第2導光部材の少なくとも一方を設けることにより、反射光による読取位置の反対側から透過光をその読取位置に入射させることができる。これにより、光量の低下を少なくし、かつ、光の回り込み(フレア)を少なくして、反射原稿と透過原稿の双方の読み取りを高品質で行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は画像読取装置構成図であり、本発明の画像読取装置の外観構成の概略を示す。
【0015】
画像読取装置は、例えばイメージスキャナであって、FBユニット12とADFユニット11の双方を備える。FBユニット12は、FB読取モードにおいて、原稿カバー15の下部の第2プラテンガラス22(図2参照)上に載置された読取対象の原稿から画像を読み取る。ADFユニット11は、ADF読取モードにおいて、ホッパ13に積載された読取対象の(複数の)原稿を下方から順に1枚ずつピック(分離)して、ADFユニット11の内部を所定方向(図1中、右から左方向)に搬送して、第1プラテンガラス32(図2参照)上を通過させるように給紙しつつ画像を読み取り、その後スタッカ14へ排出する。
【0016】
図2は画像読取装置構成図であり、本発明の画像読取装置の全体の断面の概略構成を示す。図2において、点線は原稿からの反射光の読み取りの場合における光源からの光のたどる光路を示し、一点鎖線は原稿(用紙)の搬送の経路を示し、二点鎖線はFB読取モードにおけるFB読取ユニット21の移動の際の最初及び最後の位置を示す。
【0017】
FBユニット12は、当該画像読取装置の下部の直方体状の部分であって、FBユニット12の光学ユニット(FB読取ユニット)21、第2プラテンガラス22、ガイドレール(又はベルト)23を備える。FB読取ユニット21は第2読取ユニット21である。
【0018】
FB読取ユニット21は、原稿を照射する光源又はランプ(第2光源)41、4枚の反射鏡42、(集光)レンズ43、ラインセンサ44を備える。ラインセンサ44は、点線で示す光路を経て入射する光を検出することにより、原稿の画像を読み取る。当該入射光は、原稿での反射光又は原稿の透過光である。また、FB読取ユニット21は、図示しないが、当該FB読取ユニット21をガイドレール23に沿ってその方向(副走査方向)に移動させるための移動手段、例えばモータ等を備える。
【0019】
FB読取モードにおいて、ユーザは、原稿カバー15を矢印方向に開けて、第2プラテンガラス22上に原稿を載置した後、原稿カバー15を矢印の反対方向に閉じて原稿を原稿カバー15により押さる。原稿カバー15は、回動支点(図示せず)を中心にホッパ13と共に回動して、第2プラテンガラス22上で開閉する。
【0020】
FB読取ユニット21は、FB読取モードにおいて、以下のようにして画像を読み取る。即ち、最初に、FB読取ユニット21は、図2に実線で示す位置において、第2光源41からの光で白基準及び黒基準を読み取る(図3を参照して後述する)。次に、FB読取ユニット21は、図2に(図中左側の)二点鎖線で示す位置に移動し、原稿の画像を読み取る。即ち、FB読取ユニット21は、第2プラテンガラス22の下方において、その移動手段によりガイドレール23に案内されつつ矢印方向(副走査方向)に移動しながら、第2光源41からの光による原稿からの反射光を検出することにより画像を読み取る。即ち、図2に点線で示すように、第2光源41から原稿に照射された光の反射光を反射鏡42で反射させることにより、その反射光をレンズ43を介してラインセンサ44に集光(結像)して画像を読み取る。FB読取ユニット21は、右側の二点鎖線で示す位置まで移動して、1枚の原稿の画像の読み取りを終了する。
【0021】
ADFユニット11は、当該画像読取装置の下部の直方体状のFBユニット12の上部に設けられる断面台形状の部分であって、ADFユニット11の光学ユニット(ADF読取ユニット)31、第1プラテンガラス32、ピック(アップ)ローラ33、分離(又は給紙)ローラ34、一対の送り(又はレジスト)ローラ35、一対の排出ローラ36を備える。ADF読取ユニット31は第1読取ユニット31である。なお、ADFユニット11は、確実に1枚ずつ原稿を搬送して給紙するための周知のゲート、分離パッド等を備え(共に図示せず)、また、原稿の搬送をガイドする上下一対の用紙ガイド37、38(図3参照)を備える。
【0022】
ADF読取ユニット31は、原稿を照射する光源又はランプ(第1光源)51、3枚の反射鏡52、レンズ53、ラインセンサ54を備える。ラインセンサ54は、点線で示す光路を経て入射する光を検出することにより、原稿の画像を読み取る。当該入射光は、原稿での反射光又は原稿の透過光である。
【0023】
ADF読取モードにおいて、ユーザは、ホッパ13上に1枚又は複数枚の原稿を載置する。ホッパ13上の原稿は、ピックローラ33(及びゲート)により下から順に(1枚又は複数枚)ピックされ、分離ローラ34(及び分離パッド)により1枚ずつに分離されて、用紙ガイドに沿って、送りローラ35及び排出ローラ36に給紙される。送りローラ35及び排出ローラ36は、上下一対に設けられ、これらにより原稿を挟んで、第1プラテンガラス32上を通過させつつADF読取ユニット31に画像を読み取らせ、スタッカ14上に排出する。
【0024】
ADF読取ユニット31は、ADF読取モードにおいて、以下のようにして画像を読み取る。即ち、最初に、ADF読取ユニット31は、原稿がピックされ搬送さていない状態で(ピック及び搬送に先立って)、白基準及び黒基準を読み取る(図3を参照して後述する)。次に、ADF読取ユニット31は、原稿を前述のように1枚ずつ給紙しつつ、原稿の画像を読み取る。即ち、ADF読取ユニット31は、第1プラテンガラス32の上方を一点鎖線の経路で搬送される原稿からの反射光又は透過光を検出することにより画像を読み取る。
【0025】
ADF読取モードにおいて、原稿の片面又は両面から画像を読み取る。原稿の片面から画像を読み取る場合であって、原稿が反射型(通常の白紙)である場合、ADF読取ユニット31を用いる。即ち、図2に点線で示すように、第1光源51から原稿に照射された光の反射光を反射鏡52で反射させることにより、その反射光をレンズ53を介してラインセンサ54に集光(結像)して画像を読み取る。
【0026】
また、原稿の片面から画像を読み取る場合であって、原稿が透過型である場合、FB読取ユニット21の第2光源41及びADF読取ユニット31を用いる。この時、FB読取ユニット21は第1プラテンガラス32の下方に位置して光を照射し、ADF読取ユニット31は第1プラテンガラス32の上方に位置して画像を読み取る。即ち、図2に示す位置に存在するFB読取ユニット21の第2光源41から原稿に照射された光の透過光により反射鏡52及びレンズ53を介してラインセンサ54で画像を読み取る。
【0027】
原稿の両面から画像を読み取る場合、ADF読取ユニット31の他に、FBユニット12のFB読取ユニット21を用いる。この時、FB読取ユニット21は第1プラテンガラス32の下方に位置して画像を読み取り、ADF読取ユニット31は第1プラテンガラス32の上方に位置して画像を読み取る。即ち、(原稿が反射型である場合)ADF読取ユニット31において第1光源51から原稿に照射された光の反射光によりラインセンサ54で画像を読み取り、FB読取ユニット21において第2光源41から原稿に照射された光の反射光によりラインセンサ44で画像を読み取る。
【0028】
なお、透過型の原稿からの画像を、FB読取ユニット21及びADF読取ユニット31の第1光源51を用いて読み取るようにしてもよい。即ち、第1光源51から原稿に照射された光の透過光を、図2に示す位置に存在するFB読取ユニット21の反射鏡42及びレンズ43を介してラインセンサ44に集光して画像を読み取る。
【0029】
図3は画像読取装置構成図であり、本発明の画像読取装置の要部の断面の概略構成を示し、原稿が反射型である場合について示す。図3において、点線A乃至Cは画像の読み取り位置を表す。
【0030】
第1色基準部材71は、図3に示すように、ADF読取ユニット31(の用紙ガイド37)に設けられ、FB読取ユニット21により読み取られる。即ち、FB読取ユニット21用である。第1色基準部材71は、主走査方向(副走査方向に直交する方向)の全域にわたり相互に隣接して設けられる第1白基準部材71W及び第1黒基準部材71Bからなり、第1プラテンガラス32の上面に対向する用紙ガイド37に、例えば当該部材(のシート)を貼付することにより設けられる。用紙ガイド37は固定されているので、第1色基準部材71も移動しない。例えば、原稿の搬送方向において、第1白基準部材71W及び第1黒基準部材71Bの順に設けられる。
【0031】
第2色基準部材61は、FB読取ユニット21(の筐体21A)に設けられ、FB読取ユニット21による第1色基準部材71の読み取りと同時にADF読取ユニット31により読み取られる。即ち、ADF読取ユニット31用である。第2色基準部材61は、主走査方向の全域にわたり相互に隣接して設けられる第2白基準部材61W及び第2黒基準部材61Bからなり、第1プラテンガラス32の下面に対向するFB読取ユニット21の筐体21Aに、例えば当該部材(のシート)を貼付することにより設けられる。FB読取ユニット21が移動可能であるので、その移動に従って、第2色基準部材61も移動する。例えば、原稿の搬送方向において、第2黒基準部材61B及び第2白基準部材61Wの順に設けられる。
【0032】
第2白基準部材61W及び第2黒基準部材61Bの副走査方向の寸法(幅)は、各々、第1白基準部材71W及び第1黒基準部材71Bの副走査方向の寸法と同一とされる。更に、この例では、これらの4個の部材61W、61B、71W及び71Bの副走査方向の寸法は互いに同一とされる。
【0033】
画像読取装置は、周知のように、白基準部材71W、61Wを読み取って、これに基づいて、読み取った画像データを補正する。また、画像読取装置は、周知のように、黒基準部材71B、61Bを読み取って、これに基づいて、読み取った画像データについてのエッジ抽出処理及び文字認識処理を行なう。この第1色基準部材71及び第2色基準部材61の読み取りにおいて、この例では、当該読み取りのためのFB読取ユニット21の移動距離及び時間を小さなものとすることができる。
【0034】
このために、第2色基準部材61は、移動前の位置に復帰するための弾性部材を備える。弾性部材はバネ81(及びピン82)からなる。バネ81は、例えばコイルバネからなる。ピン82は、実際は図示よりも太く、バネ81のガイドである。バネ81は、例えば板バネ等であってもよい。バネ81は、FBユニット12の筐体12Aに、FB読取ユニット21の筐体21Aに当接するように設けられる。即ち、筐体12Aの上端におけるバネ81の伸縮の方向への凸部に設けられ、ピン82にガイドされて筐体21Aの上端における当該方向への凹部に当接する。
【0035】
このようなバネ81等は、主走査方向において、その読取領域の両端の外側に設けられる。主走査方向は、副走査方向と直交する方向であって、プラテンガラス22及び32に平行な方向である。読取領域は、ほぼプラテンガラス22及び32の主走査方向の長さに一致する。従って、筐体21Aの凹部とプラテンガラス32の一部32Aが衝突することはない。
【0036】
ADF読取モードにおいて、FB読取ユニット21(の筐体21A)は、その移動手段により図2及び図3に示す位置(以下、第1の位置と言う)に移動させられる。第1の位置において、FB読取ユニット21の筐体21Aは、バネ81に軽く当接する。従って、バネ81には付勢されない(無負荷である)。この時、ADF読取ユニット31の読取位置は、点線Cで示す位置となる。第1光源51からの光は読取位置Cの方向に照射される(図4参照)。また、FB読取ユニット21の読取位置は、点線Aで示す位置となる。第2光源41からの光は読取位置Aの方向に照射される(図4参照)。従って、ADF読取ユニット31が画像を読み取る位置と、FB読取ユニット21が画像を読み取る位置とは、原稿の搬送方向において、ずらして配置される。
【0037】
一方、ADF読取モードにおいて、更に、FB読取ユニット21(の筐体21A)は、その移動手段により、点線Aが点線Bに重なる位置(以下、第2の位置と言う)まで、図中左側(筐体12A側)の方向に移動させられる。第2の位置において、FB読取ユニット21の筐体21Aは、バネ81を押圧する。従って、バネ81には付勢される(負荷がある)。この時、ADF読取ユニット31の読取位置は、点線Cで示す位置であり、変わらない。第1光源51からの光の照射方向の変わらず、読取位置Cの方向である。しかし、FB読取ユニット21の読取位置は、点線Bで示す位置となる。第2光源41からの光は読取位置Bの方向に照射される。
【0038】
そして、FB読取ユニット21(の筐体21A)は、その移動手段による前記方向への移動が解除された(モータの駆動力が0とされ、ギアの回転がフリーとされた)場合、押圧されたバネ81(弾性部材)の反発(弾性力)により、第1の位置(移動前の位置)に復帰する。即ち、ADF読取ユニット31の読取位置は点線Cで示す位置となり、FB読取ユニット21の読取位置は点線Aで示す位置となる。
【0039】
以上から、この例では、ADF読取モードにおいて、白基準及び黒基準の読み取りは、以下のように行なわれる。
【0040】
最初に、FB読取ユニット21が、図2の左側の二点鎖線で示す位置(FB読取モードの位置)から図中左方向へ移動を開始し、FB読取ユニット21の読取位置が図3において点線Bで示す位置となる位置(第2の位置)まで移動して停止する。これにより、バネ81は押圧される。そして、この第2の位置において、ADF読取ユニット31は点線Cで示す位置で第2黒基準部材61Bを読み取り、同時に、FB読取ユニット21は点線Bで示す位置で第1黒基準部材71Bを読み取る。
【0041】
次に、FB読取ユニット21において、その移動手段による前記方向への移動が解除される。これにより、押圧されたバネ81の反発で、FB読取ユニット21が第1の位置に移動して停止する。そして、この第1の位置において、ADF読取ユニット31は点線Cで示す位置で第2白基準部材61Wを読み取り、同時に、FB読取ユニット21は点線Aで示す位置で第1白基準部材71Wを読み取る。
【0042】
この後、ADF読取モードにおいて、原稿の画像の読み取りを行なう。即ち、第1の位置において、ADF読取ユニット31は点線Cで示す位置で原稿の表面(第1面)の画像を読み取り、ほぼ並列して(同時に)、FB読取ユニット21は点線Aで示す位置で原稿の裏面(第2面)の画像を読み取る。従って、第1の位置は、ADF読取モードの位置である。以上により、FB読取ユニット21の移動時間を短縮することができる。
【0043】
従って、FB読取ユニット21の移動により、第1黒基準部材71Bから第1白基準部材71Wへの切り換え、及び、第2黒基準部材61Bから第2白基準部材61Wへの切り換えを行なうことができる。そして、その前後で、第1黒基準部材71B及び第2黒基準部材61Bの同時の読み取り、及び、第1白基準部材71W及び第2白基準部材61Wの同時の読み取りを行なうことができる。
【0044】
なお、FB読取ユニット21をFB読取モードの位置から第1の位置に移動させて白基準等の読み取りを行い、その後第2の位置に移動させて白基準等の読み取りを行い、その後再度第1の位置に移動させて原稿の画像の読み取りを行うようにしてもよい。即ち、先に第1白基準部材71W及び第2白基準部材61Wを読み取り、その後第1黒基準部材71B及び第2黒基準部材61Bを読み取ってもよい。
【0045】
このように、この例では、移動手段によりFB読取ユニット21が所定方向へ移動した場合において、これに従ってバネ81を押圧し、ADF読取ユニット31が読み取る第2色基準部材61及びFB読取ユニット21が読み取る第1色基準部材71の白基準又は黒基準を切り換える。又は、移動手段によるFB読取ユニット21の所定方向への移動が解除された場合において、押圧されたバネ81の反発により、ADF読取ユニット31が読み取る第2色基準部材61及びFB読取ユニット21が読み取る第1色基準部材71の白基準又は黒基準を切り換える。
【0046】
なお、この例では、第1プラテンガラス32の一部32Aを厚くしている。即ち、第1プラテンガラス32のFB読取ユニット21側に、補強ガラス32Aを取り付けることにより、その強度を確保している。第1プラテンガラス32は、搬送されてくる原稿の先端が当接する上流側のFB読取ユニット21の読取位置A及びBにおいて、必要な強度を確保できる厚い板厚に形成する。一方、その下流側のADF読取ユニット31の読取位置ではあまり強度は必要ないので、第1光源51からの光量が減衰しないように、薄めの板厚に形成される。
【0047】
また、ADF読取モードにおいて、原稿の片面のみを読み取る場合、ADF読取ユニット31により、第2黒基準部材61B及び第2白基準部材61Wを読み取り、その後、原稿の画像を読み取ればよい。
【0048】
図4は画像読取装置構成図であり、本発明の画像読取装置の要部の断面の概略構成を示し、原稿が反射型及び透過型である場合について示す。
【0049】
ADF読取ユニット31は、第1反射板91、第1導光部材93を備える。同様に、FB読取ユニット21は、第2反射板92、第2導光部材94を備える。第1反射板91及び第1導光部材93は、対応する第1光源51の近傍に平行に、主走査方向の全域にわたって設けられる。第1光源51と第1導光部材93との間に、第1反射板91が位置する。第2反射板92及び第2導光部材94は、対応する第2光源41の近傍に平行に、主走査方向の全域にわたって設けられる。第2光源41と第2導光部材94との間に、第2反射板92が位置する。
【0050】
第1反射板91は、第1光源51の近傍にその円周の一部を覆うように設けられる。そして、第1反射板91は、第1光源51と共に(又は、独立に)、回転可能に設けられる。このために、ADF読取ユニット31は、第1反射板91(及び第1光源51)を回転させるための、回転手段を備える(図示せず)。なお、実際の第1反射板91は、当該回転に支障のないように設けられる。
【0051】
第1反射板91は、反射型の原稿の読取時において、図4に示すように、第1光源51と第1導光部材93との間に位置する。これにより、第1反射板91は、反射型の原稿の読取時において、第1光源51からの光がADF読取ユニット31の読取位置に照射されるように、反射する。また、第1反射板91は、反射型の原稿の読取時において、第1光源51からの光が第1導光部材93に入射しないように、これを遮光する。従って、第1反射板91は、反射型の原稿の読取時において、対応する第1導光部材93に対する遮光板としても働く。
【0052】
また、第1反射板91は、透過型の原稿の読取時において、図4に示す位置からほぼ180°回転して、ほぼ第1光源51と読取位置Cとの間に位置する。これにより、第1反射板91は、透過型の原稿の読取時において、第1光源51からの光が第1導光部材93に入射する。これにより、第1導光部材93は、第1光源51からの光がFB読取ユニット21の読取位置に照射されるように、導光(反射)する。また、第1反射板91は、透過型の原稿の読取時において、第1光源51からの光がFB読取ユニット21に入射しないように、これを遮光する。従って、第1反射板91は、透過型の原稿の読取時において、FB読取ユニット21に対する遮光板としても働く。
【0053】
第2反射板92及び第2導光部材94も、以上と同様である。即ち、第2反射板92は、第2光源41の近傍にその円周の一部を覆うように、第2光源41と共に(又は、独立に)回転可能に設けられる。このために、FB読取ユニット21は、第2反射板92(及び第2光源41)を回転させるための、回転手段を備える(図示せず)。なお、第2反射板92は、当該回転に支障のないように設けられる。
【0054】
第2反射板92は、反射型の原稿の読取時において、図4に示すように、第2光源41と第2導光部材94との間に位置し、これにより、第2光源41からの光がFB読取ユニット21の読取位置に照射されるように反射し、また、第2光源41からの光が第2導光部材94に入射しないようにこれを遮光する。第2反射板92は、反射型の原稿の読取時において、対応する第2導光部材94に対する遮光板として働く。
【0055】
また、第2反射板92は、透過型の原稿の読取時において、図4に示す位置からほぼ180°回転して、ほぼ第2光源41と読取位置Aとの間に位置し、これにより、第2光源41からの光が第2導光部材94に入射させ、第2光源41からの光がADF読取ユニット31に入射しないようにこれを遮光する。第2導光部材94は、第2光源41からの光がADF読取ユニット21の読取位置に照射されるように、導光(反射)する。第2反射板92は、透過型の原稿の読取時において、ADF読取ユニット31に対する遮光板として働く。
【0056】
以上により、反射型の原稿を読み取るための構成をそのままにして、第1光源51及び第2光源41からの光を、透過型の原稿を読み取るための透過光として、反射型の原稿の読取位置において、その反対側から最短距離で入射させることができる。また、透過型の原稿を読み取る場合でも、光量の減少を少なくし、また、光の不要な回り込みを殆どなくすことができる。
【0057】
ここで、第1及び第2導光部材93及び94は、透明のブロック材により形成される。第1及び第2導光部材93及び94は、外部との屈折率の差から入射光を全反射することが望ましい。このために、第1及び第2導光部材93及び94は、例えばガラス、ポリカーボネイト、アクリル等からなる透明なブロック材により形成すればよい。
【0058】
また、第1及び第2導光部材93及び94は、鉛直の端面(第1プラテンガラス32に垂直な面)から入射してくる光を水平の端面(第1プラテンガラス32に平行な面)から出射するように全反射する反射面を有する。鉛直の端面とは第1プラテンガラス32に垂直な面であり、水平の端面とは第1プラテンガラス32に平行な面である。従って、反射面とは、図4において、第1及び第2導光部材93及び94の斜めに形成された面である。このことから、鉛直の端面からの入射光を効率よく全反射して水平の端面から出射するように、反射面は、各々、鉛直の端面及び水平の端面に対して45°で傾斜する平面として形成される。なお、第1導光部材93は、図4に示すように、第1プラテンガラス32に対して第1光源51と同一高さで、これらの双方に平行に設けられる。第2導光部材94も同様である。
【0059】
一方、第1導光部材93からの光を第1プラテンガラス32に照射する必要がある。このため、第1白基準部材71Wは、第1光源51からの光に対して半透明とされる。例えば、第1白基準部材71Wは半白濁板からなる。従って、この場合の原稿の読取位置は、第1白基準部材71Wに対応する位置Aとなる。第2白基準部材61Wについても、同様に、第2光源41からの光に対して半透明とされる。従って、この例の白基準は半透明の白基準部材61W、71Wを読み取ったデータであるので、これを考慮して、原稿から読み取った画像についての白レベル補正処理を行なう必要がある。
【0060】
なお、以上のような反射型の原稿の読取のための光路上に、用紙ガイド37又は筐体21Aが存在したのでは、当該光が遮光されてしまう。そこで、主走査方向の全域にわたり存在する白基準部材61W、71Wの位置には、用紙ガイド37又は筐体21Aが存在しないようにされる。従って、用紙ガイド37又は筐体21Aは、主走査方向において、その読取領域(白基準部材61W、71Wの存在する領域)の両端の外側に設けられる。例えば、用紙ガイド37又は筐体21Aの当該位置に開口が設けられ、これに板状の白基準部材61W、71Wが嵌め込まれる。また、用紙ガイド37又は筐体21Aの当該位置に開口を設け、当該位置に板状の白基準部材61W、71Wを貼付するようにしてもよい。黒基準部材61B、71Bも、同様に、嵌め込まれ又は貼付される。
【0061】
ADF読取モードにおいて、原稿の片面から画像を読み取る場合であって、原稿が反射型(通常の白紙)である場合、前述のように、ADF読取ユニット31を用いる。この場合、第1反射板91は、図4に示す位置となるように回転させられる。従って、第1反射板91は、第1導光部材93への光を遮光し、かつ、第1光源51からの光を反射して、第2黒基準部材61B及び第2白基準部材61Wに照射し、原稿に照射する。これにより、読取位置Cで、最初に前述のようにして黒基準及び白基準を読み取り、次に原稿の画像を読み取る。
【0062】
原稿の片面から画像を読み取る場合であって、原稿が透過型である場合、前述のように、FB読取ユニット21の第2光源41及びADF読取ユニット31を用いる。この場合、第2反射板92は、図4に示す位置から180°回転させられる。従って、第2反射板92は、読取位置B及びAへの光を遮光し、かつ、第2光源41からの光を第2導光部材94へ入射させる。第2導光部材94は、入射した光を全反射して、第2黒基準部材61B及び第2白基準部材61Wに照射し、原稿に照射する。これにより、読取位置Cで、最初に前述のようにして黒基準及び白基準を読み取り、次に原稿の画像を読み取る。
【0063】
原稿の両面から画像を読み取る場合、前述のように、ADF読取ユニット31及びFBユニット12のFB読取ユニット21を用いる。この場合、第1反射板91及び第2反射板92は、図4に示す位置となるように回転させられる。従って、第1反射板91は、第1導光部材93への光を遮光し、かつ、第1光源51からの光を反射して、第2黒基準部材61B及び第2白基準部材61Wに照射し、原稿に照射する。これにより、読取位置Cで、最初に前述のようにして黒基準及び白基準を読み取り、次に原稿の画像を読み取る。これと並行して、第2反射板92は、第2導光部材94への光を遮光し、かつ、第2光源41からの光を反射して、第1黒基準部材71B及び第1白基準部材71Wに照射し、原稿に照射する。これにより、最初に前述のようにして黒基準及び白基準を読取位置B及びAで読み取り、次に原稿の画像を読取位置Aで読み取る。
【0064】
なお、透過型の原稿からの画像を、FB読取ユニット21及びADF読取ユニット31の第1光源51を用いて読み取る場合、第1反射板91は、図4に示す位置から180°回転させられる。従って、第1反射板91は、読取位置Cへの光を遮光し、かつ、第1光源51からの光を第1導光部材93へ入射させる。第1導光部材93は、入射した光を全反射して、第1黒基準部材71B及び第1白基準部材71Wに照射し、原稿に照射する。これにより、最初に前述のようにして黒基準及び白基準を読取位置B及びAで読み取り、次に原稿の画像を読取位置Aで読み取る。
【0065】
以上、本発明をその実施の形態により説明したが、本発明は、その主旨の範囲において、種々の変形が可能である。
【0066】
例えば、図2において、ADF読取ユニット31及びFB読取ユニット21の構成は、当該図2に示す構成以外の種々の構成であってもよい。また、図3において、第1白基準部材71W及び第1黒基準部材71Bを、連続することなく、原稿の搬送方向(副走査方向)に離して設けるようにしてもよい。この場合、これに応じて、読取位置を変更し、バネ81等の副走査方向の長さを変更すればよい。更に、図3において、第1白基準部材71W及び第1黒基準部材71Bの位置を入れ換え、第2白基準部材61W及び第2黒基準部材61Bの位置を入れ換えてもよい。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像読取装置において、第1色基準部材と第2色基準部材とが同時に読み取られると共に、第2読取ユニット(FB読取ユニット)による弾性部材の押圧及びこれへの反発により、各々における白基準及び黒基準を順次に切り換えて読み取ることができる。これにより、原稿からの画像の読取に先立って白基準及び黒基準を読み取る処理において、白基準及び黒基準の読み取りを速やかに行なうことができるので、画像読取装置の読み取りの速度を向上し、スループットを向上することができる。
【0068】
また、本発明によれば、画像読取装置において、第1及び第2光源に隣接する第1及び第2導光部材の少なくとも一方を設けることにより、反射光による読取位置の反対側から透過光をその読取位置に入射させることができる。これにより、光量の低下を少なくし、かつ、光の回り込みを少なくして、反射原稿と透過原稿の双方の読み取りを高品質で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取装置構成図であり、画像読取装置の外観構成の概略の一例を示す。
【図2】画像読取装置構成図であり、画像読取装置の全体の断面の概略構成を示す。
【図3】画像読取装置構成図であり、画像読取装置の要部の断面の概略構成を示す。
【図4】画像読取装置構成図であり、画像読取装置の要部の断面の概略構成を示す。
【符号の説明】
11 ADFユニット
12 FBユニット
21 第2読取ユニット(FB読取ユニット)
31 第1読取ユニット(ADF読取ユニット)
61W 第2白基準部材
61B 第2黒基準部材
71W 第1白基準部材
71B 第1黒基準部材
81 バネ
91 第1反射板
92 第2反射板
93 第1導光部材
94 第2導光部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に関し、特に、原稿の表面及び裏面の画像を2個の読取ユニットにより並列に読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
イメージスキャナ等の画像読取装置として、FB(フラットベット)ユニットとADF(オートマティックドキュメントフィーダ)ユニットの双方を備えるものが知られている。更に、このような画像読取装置において、ADF読取モード(ADFユニットを用いる読取のモード)において、原稿の両面の画像を並列に読み取ることができる装置が知られている。この場合、ADF読取モードにおいて、ADFユニットの光学ユニット(光学系)の他に、FBユニットの光学ユニットを用いる。
【0003】
例えば、FBユニットは、FB読取モード(FBユニットを用いる読取のモード)において、所定位置に載置された(固定された)原稿に描かれた画像を、その下方においてFBユニットの光学ユニットを副走査方向に移動させつつ、読み取る。また、例えば、ADFユニットは、ADF読取モードにおいて、所定方向に搬送される原稿の両面の画像を、その上方及び下方において所定の位置に位置するADFユニットの光学ユニット及びFBユニットの光学ユニットにより読み取る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
画像読取装置においては、主として光源(ランプ)の特性の影響を排除するために、周知のように、白基準(白レベルシート)を読み取って、これに基づいて、読み取った画像データを補正することが行われる。また、画像読取装置においては、主としてOCR(オプティカルキャラクタリーダ)処理を行なうために、周知のように、黒基準(黒レベルシート)を読み取って、これに基づいて、読み取った画像データについてのエッジ抽出処理及び文字認識処理を行なう。
【0005】
しかし、前述のような画像読取装置においては、ADF読取モードにおける原稿の両面の読み取りを行なおうとすると、原稿の画像の読み取りに先立って、表面用及び裏面用の白基準及び黒基準の合わせて4個の基準データを、読み取らなければならない。また、4個の基準データの読み取りのために、ADFユニットの光学ユニット及びFBユニットの光学ユニットを、各々の読み取り位置に移動させなければならない。このため、画像読取装置の読み取りの速度(スループット)の向上の障害となっていた。
【0006】
一方、前述のような画像読取装置においては、ADF読取モードで2個の光学ユニットを使用できることを流用して、搬送される反射原稿の画像を読み取ったり、透過原稿の画像を読み取ったりすることが行なわれる。例えば、ADFユニットの光学ユニットが、その光源を用いて反射原稿の画像を読み取り、かつ、FBユニットの光学ユニットの光源を用いて透過原稿の画像を読み取る。
【0007】
しかし、この場合、反射板を用いて、光源からの光を反射光による読取位置に照射したり、透過光による読取位置に照射するように切り替える必要がある。このため、光源から読取位置までの距離が長くなって、光量の低下を招いていた。また、反射板は光源からの光を反射面全体で反射してしまうため、光の回り込み(フレア)が大きく、画像の読取の品質を向上させる障害となっていた。
【0008】
本発明の目的は、2個の読取ユニットの各々で簡易に白基準及び黒基準の双方を読み取ることができる画像読取装置を提供することにある。
【0009】
また、本発明の目的は、光源から原稿の読取位置までの距離を簡易な構成で短くした画像読取装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像読取装置は、原稿の片面から画像を読み取る第1読取ユニットと、原稿の片面又は両面から画像を読み取る第2読取ユニットと、第1読取ユニットに設けられ第2読取ユニットにより読み取られる第1色基準部材と、第2読取ユニットに設けられ第2読取ユニットによる第1色基準部材の読み取りと同時に第1読取ユニットにより読み取られる第2色基準部材と、第2読取ユニットを所定方向へ移動させる移動手段とを備える。第1色基準部材及び第2色基準部材は、その各々が、隣接して設けられた白基準及び黒基準を有する。第2色基準部材は、第2読取ユニットにより押圧される弾性部材を備える。移動手段により第2読取ユニットが所定方向へ移動した場合においてこれに従って弾性部材を押圧しつつ第2色基準部材が移動することにより、又は、移動手段による第2読取ユニットの所定方向への移動が解除された場合において押圧された弾性部材の反発により、第1読取ユニットが読み取る第2色基準部材及び第2読取ユニットが読み取る第1色基準部材の白基準又は黒基準を切り換える。
【0011】
本発明の画像読取装置によれば、第1色基準部材と第2色基準部材とが同時に読み取られると共に、第2読取ユニットによる弾性部材の押圧及びこれへの反発により、各々における白基準及び黒基準を順次に切り換えて読み取ることができる。これにより、原稿からの画像の読取に先立って白基準及び黒基準を読み取る処理において、白基準及び黒基準の読み取りを速やかに行なうことができるので、画像読取装置の読み取りの速度を向上し、スループットを向上することができる。
【0012】
また、本発明の画像読取装置は、第1光源を備え少なくとも原稿の片面から画像を読み取る第1読取ユニットと、第2光源を備え少なくとも原稿の片面又は両面から画像を読み取る第2読取ユニットとを備える。第1読取ユニットが画像を読み取る位置と第2読取ユニットが画像を読み取る位置とは、原稿の搬送方向にずらして配置される。画像読取装置は、第1光源の隣接位置に設けられて当該第1光源からの光を前記第2読取ユニットの反射光の読取位置に反対側から透過光として入射させる第1導光部材、又は、前記第2光源の隣接位置に設けられて当該第2光源からの光を前記第1読取ユニットの反射光の読取位置に反対側から透過光として入射させる第2導光部材の少なくとも一方を有する。第1読取ユニットが前記第1光源からの光の原稿からの反射光又は第2光源からの光の原稿からの透過光により画像を読み取り、第2読取ユニットが第2光源からの光の原稿からの反射光又は第1光源からの光の原稿からの透過光により画像を読み取る。
【0013】
本発明の画像読取装置によれば、第1及び第2光源に隣接する第1及び第2導光部材の少なくとも一方を設けることにより、反射光による読取位置の反対側から透過光をその読取位置に入射させることができる。これにより、光量の低下を少なくし、かつ、光の回り込み(フレア)を少なくして、反射原稿と透過原稿の双方の読み取りを高品質で行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は画像読取装置構成図であり、本発明の画像読取装置の外観構成の概略を示す。
【0015】
画像読取装置は、例えばイメージスキャナであって、FBユニット12とADFユニット11の双方を備える。FBユニット12は、FB読取モードにおいて、原稿カバー15の下部の第2プラテンガラス22(図2参照)上に載置された読取対象の原稿から画像を読み取る。ADFユニット11は、ADF読取モードにおいて、ホッパ13に積載された読取対象の(複数の)原稿を下方から順に1枚ずつピック(分離)して、ADFユニット11の内部を所定方向(図1中、右から左方向)に搬送して、第1プラテンガラス32(図2参照)上を通過させるように給紙しつつ画像を読み取り、その後スタッカ14へ排出する。
【0016】
図2は画像読取装置構成図であり、本発明の画像読取装置の全体の断面の概略構成を示す。図2において、点線は原稿からの反射光の読み取りの場合における光源からの光のたどる光路を示し、一点鎖線は原稿(用紙)の搬送の経路を示し、二点鎖線はFB読取モードにおけるFB読取ユニット21の移動の際の最初及び最後の位置を示す。
【0017】
FBユニット12は、当該画像読取装置の下部の直方体状の部分であって、FBユニット12の光学ユニット(FB読取ユニット)21、第2プラテンガラス22、ガイドレール(又はベルト)23を備える。FB読取ユニット21は第2読取ユニット21である。
【0018】
FB読取ユニット21は、原稿を照射する光源又はランプ(第2光源)41、4枚の反射鏡42、(集光)レンズ43、ラインセンサ44を備える。ラインセンサ44は、点線で示す光路を経て入射する光を検出することにより、原稿の画像を読み取る。当該入射光は、原稿での反射光又は原稿の透過光である。また、FB読取ユニット21は、図示しないが、当該FB読取ユニット21をガイドレール23に沿ってその方向(副走査方向)に移動させるための移動手段、例えばモータ等を備える。
【0019】
FB読取モードにおいて、ユーザは、原稿カバー15を矢印方向に開けて、第2プラテンガラス22上に原稿を載置した後、原稿カバー15を矢印の反対方向に閉じて原稿を原稿カバー15により押さる。原稿カバー15は、回動支点(図示せず)を中心にホッパ13と共に回動して、第2プラテンガラス22上で開閉する。
【0020】
FB読取ユニット21は、FB読取モードにおいて、以下のようにして画像を読み取る。即ち、最初に、FB読取ユニット21は、図2に実線で示す位置において、第2光源41からの光で白基準及び黒基準を読み取る(図3を参照して後述する)。次に、FB読取ユニット21は、図2に(図中左側の)二点鎖線で示す位置に移動し、原稿の画像を読み取る。即ち、FB読取ユニット21は、第2プラテンガラス22の下方において、その移動手段によりガイドレール23に案内されつつ矢印方向(副走査方向)に移動しながら、第2光源41からの光による原稿からの反射光を検出することにより画像を読み取る。即ち、図2に点線で示すように、第2光源41から原稿に照射された光の反射光を反射鏡42で反射させることにより、その反射光をレンズ43を介してラインセンサ44に集光(結像)して画像を読み取る。FB読取ユニット21は、右側の二点鎖線で示す位置まで移動して、1枚の原稿の画像の読み取りを終了する。
【0021】
ADFユニット11は、当該画像読取装置の下部の直方体状のFBユニット12の上部に設けられる断面台形状の部分であって、ADFユニット11の光学ユニット(ADF読取ユニット)31、第1プラテンガラス32、ピック(アップ)ローラ33、分離(又は給紙)ローラ34、一対の送り(又はレジスト)ローラ35、一対の排出ローラ36を備える。ADF読取ユニット31は第1読取ユニット31である。なお、ADFユニット11は、確実に1枚ずつ原稿を搬送して給紙するための周知のゲート、分離パッド等を備え(共に図示せず)、また、原稿の搬送をガイドする上下一対の用紙ガイド37、38(図3参照)を備える。
【0022】
ADF読取ユニット31は、原稿を照射する光源又はランプ(第1光源)51、3枚の反射鏡52、レンズ53、ラインセンサ54を備える。ラインセンサ54は、点線で示す光路を経て入射する光を検出することにより、原稿の画像を読み取る。当該入射光は、原稿での反射光又は原稿の透過光である。
【0023】
ADF読取モードにおいて、ユーザは、ホッパ13上に1枚又は複数枚の原稿を載置する。ホッパ13上の原稿は、ピックローラ33(及びゲート)により下から順に(1枚又は複数枚)ピックされ、分離ローラ34(及び分離パッド)により1枚ずつに分離されて、用紙ガイドに沿って、送りローラ35及び排出ローラ36に給紙される。送りローラ35及び排出ローラ36は、上下一対に設けられ、これらにより原稿を挟んで、第1プラテンガラス32上を通過させつつADF読取ユニット31に画像を読み取らせ、スタッカ14上に排出する。
【0024】
ADF読取ユニット31は、ADF読取モードにおいて、以下のようにして画像を読み取る。即ち、最初に、ADF読取ユニット31は、原稿がピックされ搬送さていない状態で(ピック及び搬送に先立って)、白基準及び黒基準を読み取る(図3を参照して後述する)。次に、ADF読取ユニット31は、原稿を前述のように1枚ずつ給紙しつつ、原稿の画像を読み取る。即ち、ADF読取ユニット31は、第1プラテンガラス32の上方を一点鎖線の経路で搬送される原稿からの反射光又は透過光を検出することにより画像を読み取る。
【0025】
ADF読取モードにおいて、原稿の片面又は両面から画像を読み取る。原稿の片面から画像を読み取る場合であって、原稿が反射型(通常の白紙)である場合、ADF読取ユニット31を用いる。即ち、図2に点線で示すように、第1光源51から原稿に照射された光の反射光を反射鏡52で反射させることにより、その反射光をレンズ53を介してラインセンサ54に集光(結像)して画像を読み取る。
【0026】
また、原稿の片面から画像を読み取る場合であって、原稿が透過型である場合、FB読取ユニット21の第2光源41及びADF読取ユニット31を用いる。この時、FB読取ユニット21は第1プラテンガラス32の下方に位置して光を照射し、ADF読取ユニット31は第1プラテンガラス32の上方に位置して画像を読み取る。即ち、図2に示す位置に存在するFB読取ユニット21の第2光源41から原稿に照射された光の透過光により反射鏡52及びレンズ53を介してラインセンサ54で画像を読み取る。
【0027】
原稿の両面から画像を読み取る場合、ADF読取ユニット31の他に、FBユニット12のFB読取ユニット21を用いる。この時、FB読取ユニット21は第1プラテンガラス32の下方に位置して画像を読み取り、ADF読取ユニット31は第1プラテンガラス32の上方に位置して画像を読み取る。即ち、(原稿が反射型である場合)ADF読取ユニット31において第1光源51から原稿に照射された光の反射光によりラインセンサ54で画像を読み取り、FB読取ユニット21において第2光源41から原稿に照射された光の反射光によりラインセンサ44で画像を読み取る。
【0028】
なお、透過型の原稿からの画像を、FB読取ユニット21及びADF読取ユニット31の第1光源51を用いて読み取るようにしてもよい。即ち、第1光源51から原稿に照射された光の透過光を、図2に示す位置に存在するFB読取ユニット21の反射鏡42及びレンズ43を介してラインセンサ44に集光して画像を読み取る。
【0029】
図3は画像読取装置構成図であり、本発明の画像読取装置の要部の断面の概略構成を示し、原稿が反射型である場合について示す。図3において、点線A乃至Cは画像の読み取り位置を表す。
【0030】
第1色基準部材71は、図3に示すように、ADF読取ユニット31(の用紙ガイド37)に設けられ、FB読取ユニット21により読み取られる。即ち、FB読取ユニット21用である。第1色基準部材71は、主走査方向(副走査方向に直交する方向)の全域にわたり相互に隣接して設けられる第1白基準部材71W及び第1黒基準部材71Bからなり、第1プラテンガラス32の上面に対向する用紙ガイド37に、例えば当該部材(のシート)を貼付することにより設けられる。用紙ガイド37は固定されているので、第1色基準部材71も移動しない。例えば、原稿の搬送方向において、第1白基準部材71W及び第1黒基準部材71Bの順に設けられる。
【0031】
第2色基準部材61は、FB読取ユニット21(の筐体21A)に設けられ、FB読取ユニット21による第1色基準部材71の読み取りと同時にADF読取ユニット31により読み取られる。即ち、ADF読取ユニット31用である。第2色基準部材61は、主走査方向の全域にわたり相互に隣接して設けられる第2白基準部材61W及び第2黒基準部材61Bからなり、第1プラテンガラス32の下面に対向するFB読取ユニット21の筐体21Aに、例えば当該部材(のシート)を貼付することにより設けられる。FB読取ユニット21が移動可能であるので、その移動に従って、第2色基準部材61も移動する。例えば、原稿の搬送方向において、第2黒基準部材61B及び第2白基準部材61Wの順に設けられる。
【0032】
第2白基準部材61W及び第2黒基準部材61Bの副走査方向の寸法(幅)は、各々、第1白基準部材71W及び第1黒基準部材71Bの副走査方向の寸法と同一とされる。更に、この例では、これらの4個の部材61W、61B、71W及び71Bの副走査方向の寸法は互いに同一とされる。
【0033】
画像読取装置は、周知のように、白基準部材71W、61Wを読み取って、これに基づいて、読み取った画像データを補正する。また、画像読取装置は、周知のように、黒基準部材71B、61Bを読み取って、これに基づいて、読み取った画像データについてのエッジ抽出処理及び文字認識処理を行なう。この第1色基準部材71及び第2色基準部材61の読み取りにおいて、この例では、当該読み取りのためのFB読取ユニット21の移動距離及び時間を小さなものとすることができる。
【0034】
このために、第2色基準部材61は、移動前の位置に復帰するための弾性部材を備える。弾性部材はバネ81(及びピン82)からなる。バネ81は、例えばコイルバネからなる。ピン82は、実際は図示よりも太く、バネ81のガイドである。バネ81は、例えば板バネ等であってもよい。バネ81は、FBユニット12の筐体12Aに、FB読取ユニット21の筐体21Aに当接するように設けられる。即ち、筐体12Aの上端におけるバネ81の伸縮の方向への凸部に設けられ、ピン82にガイドされて筐体21Aの上端における当該方向への凹部に当接する。
【0035】
このようなバネ81等は、主走査方向において、その読取領域の両端の外側に設けられる。主走査方向は、副走査方向と直交する方向であって、プラテンガラス22及び32に平行な方向である。読取領域は、ほぼプラテンガラス22及び32の主走査方向の長さに一致する。従って、筐体21Aの凹部とプラテンガラス32の一部32Aが衝突することはない。
【0036】
ADF読取モードにおいて、FB読取ユニット21(の筐体21A)は、その移動手段により図2及び図3に示す位置(以下、第1の位置と言う)に移動させられる。第1の位置において、FB読取ユニット21の筐体21Aは、バネ81に軽く当接する。従って、バネ81には付勢されない(無負荷である)。この時、ADF読取ユニット31の読取位置は、点線Cで示す位置となる。第1光源51からの光は読取位置Cの方向に照射される(図4参照)。また、FB読取ユニット21の読取位置は、点線Aで示す位置となる。第2光源41からの光は読取位置Aの方向に照射される(図4参照)。従って、ADF読取ユニット31が画像を読み取る位置と、FB読取ユニット21が画像を読み取る位置とは、原稿の搬送方向において、ずらして配置される。
【0037】
一方、ADF読取モードにおいて、更に、FB読取ユニット21(の筐体21A)は、その移動手段により、点線Aが点線Bに重なる位置(以下、第2の位置と言う)まで、図中左側(筐体12A側)の方向に移動させられる。第2の位置において、FB読取ユニット21の筐体21Aは、バネ81を押圧する。従って、バネ81には付勢される(負荷がある)。この時、ADF読取ユニット31の読取位置は、点線Cで示す位置であり、変わらない。第1光源51からの光の照射方向の変わらず、読取位置Cの方向である。しかし、FB読取ユニット21の読取位置は、点線Bで示す位置となる。第2光源41からの光は読取位置Bの方向に照射される。
【0038】
そして、FB読取ユニット21(の筐体21A)は、その移動手段による前記方向への移動が解除された(モータの駆動力が0とされ、ギアの回転がフリーとされた)場合、押圧されたバネ81(弾性部材)の反発(弾性力)により、第1の位置(移動前の位置)に復帰する。即ち、ADF読取ユニット31の読取位置は点線Cで示す位置となり、FB読取ユニット21の読取位置は点線Aで示す位置となる。
【0039】
以上から、この例では、ADF読取モードにおいて、白基準及び黒基準の読み取りは、以下のように行なわれる。
【0040】
最初に、FB読取ユニット21が、図2の左側の二点鎖線で示す位置(FB読取モードの位置)から図中左方向へ移動を開始し、FB読取ユニット21の読取位置が図3において点線Bで示す位置となる位置(第2の位置)まで移動して停止する。これにより、バネ81は押圧される。そして、この第2の位置において、ADF読取ユニット31は点線Cで示す位置で第2黒基準部材61Bを読み取り、同時に、FB読取ユニット21は点線Bで示す位置で第1黒基準部材71Bを読み取る。
【0041】
次に、FB読取ユニット21において、その移動手段による前記方向への移動が解除される。これにより、押圧されたバネ81の反発で、FB読取ユニット21が第1の位置に移動して停止する。そして、この第1の位置において、ADF読取ユニット31は点線Cで示す位置で第2白基準部材61Wを読み取り、同時に、FB読取ユニット21は点線Aで示す位置で第1白基準部材71Wを読み取る。
【0042】
この後、ADF読取モードにおいて、原稿の画像の読み取りを行なう。即ち、第1の位置において、ADF読取ユニット31は点線Cで示す位置で原稿の表面(第1面)の画像を読み取り、ほぼ並列して(同時に)、FB読取ユニット21は点線Aで示す位置で原稿の裏面(第2面)の画像を読み取る。従って、第1の位置は、ADF読取モードの位置である。以上により、FB読取ユニット21の移動時間を短縮することができる。
【0043】
従って、FB読取ユニット21の移動により、第1黒基準部材71Bから第1白基準部材71Wへの切り換え、及び、第2黒基準部材61Bから第2白基準部材61Wへの切り換えを行なうことができる。そして、その前後で、第1黒基準部材71B及び第2黒基準部材61Bの同時の読み取り、及び、第1白基準部材71W及び第2白基準部材61Wの同時の読み取りを行なうことができる。
【0044】
なお、FB読取ユニット21をFB読取モードの位置から第1の位置に移動させて白基準等の読み取りを行い、その後第2の位置に移動させて白基準等の読み取りを行い、その後再度第1の位置に移動させて原稿の画像の読み取りを行うようにしてもよい。即ち、先に第1白基準部材71W及び第2白基準部材61Wを読み取り、その後第1黒基準部材71B及び第2黒基準部材61Bを読み取ってもよい。
【0045】
このように、この例では、移動手段によりFB読取ユニット21が所定方向へ移動した場合において、これに従ってバネ81を押圧し、ADF読取ユニット31が読み取る第2色基準部材61及びFB読取ユニット21が読み取る第1色基準部材71の白基準又は黒基準を切り換える。又は、移動手段によるFB読取ユニット21の所定方向への移動が解除された場合において、押圧されたバネ81の反発により、ADF読取ユニット31が読み取る第2色基準部材61及びFB読取ユニット21が読み取る第1色基準部材71の白基準又は黒基準を切り換える。
【0046】
なお、この例では、第1プラテンガラス32の一部32Aを厚くしている。即ち、第1プラテンガラス32のFB読取ユニット21側に、補強ガラス32Aを取り付けることにより、その強度を確保している。第1プラテンガラス32は、搬送されてくる原稿の先端が当接する上流側のFB読取ユニット21の読取位置A及びBにおいて、必要な強度を確保できる厚い板厚に形成する。一方、その下流側のADF読取ユニット31の読取位置ではあまり強度は必要ないので、第1光源51からの光量が減衰しないように、薄めの板厚に形成される。
【0047】
また、ADF読取モードにおいて、原稿の片面のみを読み取る場合、ADF読取ユニット31により、第2黒基準部材61B及び第2白基準部材61Wを読み取り、その後、原稿の画像を読み取ればよい。
【0048】
図4は画像読取装置構成図であり、本発明の画像読取装置の要部の断面の概略構成を示し、原稿が反射型及び透過型である場合について示す。
【0049】
ADF読取ユニット31は、第1反射板91、第1導光部材93を備える。同様に、FB読取ユニット21は、第2反射板92、第2導光部材94を備える。第1反射板91及び第1導光部材93は、対応する第1光源51の近傍に平行に、主走査方向の全域にわたって設けられる。第1光源51と第1導光部材93との間に、第1反射板91が位置する。第2反射板92及び第2導光部材94は、対応する第2光源41の近傍に平行に、主走査方向の全域にわたって設けられる。第2光源41と第2導光部材94との間に、第2反射板92が位置する。
【0050】
第1反射板91は、第1光源51の近傍にその円周の一部を覆うように設けられる。そして、第1反射板91は、第1光源51と共に(又は、独立に)、回転可能に設けられる。このために、ADF読取ユニット31は、第1反射板91(及び第1光源51)を回転させるための、回転手段を備える(図示せず)。なお、実際の第1反射板91は、当該回転に支障のないように設けられる。
【0051】
第1反射板91は、反射型の原稿の読取時において、図4に示すように、第1光源51と第1導光部材93との間に位置する。これにより、第1反射板91は、反射型の原稿の読取時において、第1光源51からの光がADF読取ユニット31の読取位置に照射されるように、反射する。また、第1反射板91は、反射型の原稿の読取時において、第1光源51からの光が第1導光部材93に入射しないように、これを遮光する。従って、第1反射板91は、反射型の原稿の読取時において、対応する第1導光部材93に対する遮光板としても働く。
【0052】
また、第1反射板91は、透過型の原稿の読取時において、図4に示す位置からほぼ180°回転して、ほぼ第1光源51と読取位置Cとの間に位置する。これにより、第1反射板91は、透過型の原稿の読取時において、第1光源51からの光が第1導光部材93に入射する。これにより、第1導光部材93は、第1光源51からの光がFB読取ユニット21の読取位置に照射されるように、導光(反射)する。また、第1反射板91は、透過型の原稿の読取時において、第1光源51からの光がFB読取ユニット21に入射しないように、これを遮光する。従って、第1反射板91は、透過型の原稿の読取時において、FB読取ユニット21に対する遮光板としても働く。
【0053】
第2反射板92及び第2導光部材94も、以上と同様である。即ち、第2反射板92は、第2光源41の近傍にその円周の一部を覆うように、第2光源41と共に(又は、独立に)回転可能に設けられる。このために、FB読取ユニット21は、第2反射板92(及び第2光源41)を回転させるための、回転手段を備える(図示せず)。なお、第2反射板92は、当該回転に支障のないように設けられる。
【0054】
第2反射板92は、反射型の原稿の読取時において、図4に示すように、第2光源41と第2導光部材94との間に位置し、これにより、第2光源41からの光がFB読取ユニット21の読取位置に照射されるように反射し、また、第2光源41からの光が第2導光部材94に入射しないようにこれを遮光する。第2反射板92は、反射型の原稿の読取時において、対応する第2導光部材94に対する遮光板として働く。
【0055】
また、第2反射板92は、透過型の原稿の読取時において、図4に示す位置からほぼ180°回転して、ほぼ第2光源41と読取位置Aとの間に位置し、これにより、第2光源41からの光が第2導光部材94に入射させ、第2光源41からの光がADF読取ユニット31に入射しないようにこれを遮光する。第2導光部材94は、第2光源41からの光がADF読取ユニット21の読取位置に照射されるように、導光(反射)する。第2反射板92は、透過型の原稿の読取時において、ADF読取ユニット31に対する遮光板として働く。
【0056】
以上により、反射型の原稿を読み取るための構成をそのままにして、第1光源51及び第2光源41からの光を、透過型の原稿を読み取るための透過光として、反射型の原稿の読取位置において、その反対側から最短距離で入射させることができる。また、透過型の原稿を読み取る場合でも、光量の減少を少なくし、また、光の不要な回り込みを殆どなくすことができる。
【0057】
ここで、第1及び第2導光部材93及び94は、透明のブロック材により形成される。第1及び第2導光部材93及び94は、外部との屈折率の差から入射光を全反射することが望ましい。このために、第1及び第2導光部材93及び94は、例えばガラス、ポリカーボネイト、アクリル等からなる透明なブロック材により形成すればよい。
【0058】
また、第1及び第2導光部材93及び94は、鉛直の端面(第1プラテンガラス32に垂直な面)から入射してくる光を水平の端面(第1プラテンガラス32に平行な面)から出射するように全反射する反射面を有する。鉛直の端面とは第1プラテンガラス32に垂直な面であり、水平の端面とは第1プラテンガラス32に平行な面である。従って、反射面とは、図4において、第1及び第2導光部材93及び94の斜めに形成された面である。このことから、鉛直の端面からの入射光を効率よく全反射して水平の端面から出射するように、反射面は、各々、鉛直の端面及び水平の端面に対して45°で傾斜する平面として形成される。なお、第1導光部材93は、図4に示すように、第1プラテンガラス32に対して第1光源51と同一高さで、これらの双方に平行に設けられる。第2導光部材94も同様である。
【0059】
一方、第1導光部材93からの光を第1プラテンガラス32に照射する必要がある。このため、第1白基準部材71Wは、第1光源51からの光に対して半透明とされる。例えば、第1白基準部材71Wは半白濁板からなる。従って、この場合の原稿の読取位置は、第1白基準部材71Wに対応する位置Aとなる。第2白基準部材61Wについても、同様に、第2光源41からの光に対して半透明とされる。従って、この例の白基準は半透明の白基準部材61W、71Wを読み取ったデータであるので、これを考慮して、原稿から読み取った画像についての白レベル補正処理を行なう必要がある。
【0060】
なお、以上のような反射型の原稿の読取のための光路上に、用紙ガイド37又は筐体21Aが存在したのでは、当該光が遮光されてしまう。そこで、主走査方向の全域にわたり存在する白基準部材61W、71Wの位置には、用紙ガイド37又は筐体21Aが存在しないようにされる。従って、用紙ガイド37又は筐体21Aは、主走査方向において、その読取領域(白基準部材61W、71Wの存在する領域)の両端の外側に設けられる。例えば、用紙ガイド37又は筐体21Aの当該位置に開口が設けられ、これに板状の白基準部材61W、71Wが嵌め込まれる。また、用紙ガイド37又は筐体21Aの当該位置に開口を設け、当該位置に板状の白基準部材61W、71Wを貼付するようにしてもよい。黒基準部材61B、71Bも、同様に、嵌め込まれ又は貼付される。
【0061】
ADF読取モードにおいて、原稿の片面から画像を読み取る場合であって、原稿が反射型(通常の白紙)である場合、前述のように、ADF読取ユニット31を用いる。この場合、第1反射板91は、図4に示す位置となるように回転させられる。従って、第1反射板91は、第1導光部材93への光を遮光し、かつ、第1光源51からの光を反射して、第2黒基準部材61B及び第2白基準部材61Wに照射し、原稿に照射する。これにより、読取位置Cで、最初に前述のようにして黒基準及び白基準を読み取り、次に原稿の画像を読み取る。
【0062】
原稿の片面から画像を読み取る場合であって、原稿が透過型である場合、前述のように、FB読取ユニット21の第2光源41及びADF読取ユニット31を用いる。この場合、第2反射板92は、図4に示す位置から180°回転させられる。従って、第2反射板92は、読取位置B及びAへの光を遮光し、かつ、第2光源41からの光を第2導光部材94へ入射させる。第2導光部材94は、入射した光を全反射して、第2黒基準部材61B及び第2白基準部材61Wに照射し、原稿に照射する。これにより、読取位置Cで、最初に前述のようにして黒基準及び白基準を読み取り、次に原稿の画像を読み取る。
【0063】
原稿の両面から画像を読み取る場合、前述のように、ADF読取ユニット31及びFBユニット12のFB読取ユニット21を用いる。この場合、第1反射板91及び第2反射板92は、図4に示す位置となるように回転させられる。従って、第1反射板91は、第1導光部材93への光を遮光し、かつ、第1光源51からの光を反射して、第2黒基準部材61B及び第2白基準部材61Wに照射し、原稿に照射する。これにより、読取位置Cで、最初に前述のようにして黒基準及び白基準を読み取り、次に原稿の画像を読み取る。これと並行して、第2反射板92は、第2導光部材94への光を遮光し、かつ、第2光源41からの光を反射して、第1黒基準部材71B及び第1白基準部材71Wに照射し、原稿に照射する。これにより、最初に前述のようにして黒基準及び白基準を読取位置B及びAで読み取り、次に原稿の画像を読取位置Aで読み取る。
【0064】
なお、透過型の原稿からの画像を、FB読取ユニット21及びADF読取ユニット31の第1光源51を用いて読み取る場合、第1反射板91は、図4に示す位置から180°回転させられる。従って、第1反射板91は、読取位置Cへの光を遮光し、かつ、第1光源51からの光を第1導光部材93へ入射させる。第1導光部材93は、入射した光を全反射して、第1黒基準部材71B及び第1白基準部材71Wに照射し、原稿に照射する。これにより、最初に前述のようにして黒基準及び白基準を読取位置B及びAで読み取り、次に原稿の画像を読取位置Aで読み取る。
【0065】
以上、本発明をその実施の形態により説明したが、本発明は、その主旨の範囲において、種々の変形が可能である。
【0066】
例えば、図2において、ADF読取ユニット31及びFB読取ユニット21の構成は、当該図2に示す構成以外の種々の構成であってもよい。また、図3において、第1白基準部材71W及び第1黒基準部材71Bを、連続することなく、原稿の搬送方向(副走査方向)に離して設けるようにしてもよい。この場合、これに応じて、読取位置を変更し、バネ81等の副走査方向の長さを変更すればよい。更に、図3において、第1白基準部材71W及び第1黒基準部材71Bの位置を入れ換え、第2白基準部材61W及び第2黒基準部材61Bの位置を入れ換えてもよい。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像読取装置において、第1色基準部材と第2色基準部材とが同時に読み取られると共に、第2読取ユニット(FB読取ユニット)による弾性部材の押圧及びこれへの反発により、各々における白基準及び黒基準を順次に切り換えて読み取ることができる。これにより、原稿からの画像の読取に先立って白基準及び黒基準を読み取る処理において、白基準及び黒基準の読み取りを速やかに行なうことができるので、画像読取装置の読み取りの速度を向上し、スループットを向上することができる。
【0068】
また、本発明によれば、画像読取装置において、第1及び第2光源に隣接する第1及び第2導光部材の少なくとも一方を設けることにより、反射光による読取位置の反対側から透過光をその読取位置に入射させることができる。これにより、光量の低下を少なくし、かつ、光の回り込みを少なくして、反射原稿と透過原稿の双方の読み取りを高品質で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取装置構成図であり、画像読取装置の外観構成の概略の一例を示す。
【図2】画像読取装置構成図であり、画像読取装置の全体の断面の概略構成を示す。
【図3】画像読取装置構成図であり、画像読取装置の要部の断面の概略構成を示す。
【図4】画像読取装置構成図であり、画像読取装置の要部の断面の概略構成を示す。
【符号の説明】
11 ADFユニット
12 FBユニット
21 第2読取ユニット(FB読取ユニット)
31 第1読取ユニット(ADF読取ユニット)
61W 第2白基準部材
61B 第2黒基準部材
71W 第1白基準部材
71B 第1黒基準部材
81 バネ
91 第1反射板
92 第2反射板
93 第1導光部材
94 第2導光部材
Claims (6)
- 原稿の片面から画像を読み取る第1読取ユニットと、
原稿の片面又は両面から画像を読み取る第2読取ユニットと、
前記第1読取ユニットに設けられ、前記第2読取ユニットにより読み取られる第1色基準部材と、
前記第2読取ユニットに設けられ、前記第2読取ユニットによる前記第1色基準部材の読み取りと同時に前記第1読取ユニットにより読み取られる第2色基準部材と、
前記第2読取ユニットを所定方向へ移動させる移動手段とを備え、
前記第1色基準部材及び第2色基準部材は、その各々が、隣接して設けられた白基準及び黒基準を有し、
前記第2色基準部材は、前記第2読取ユニットにより押圧される弾性部材を備え、
前記移動手段により前記第2読取ユニットが所定方向へ移動した場合においてこれに従って前記弾性部材を押圧しつつ前記第2色基準部材が移動することにより、又は、前記移動手段による前記第2読取ユニットの所定方向への移動が解除された場合において前記押圧された弾性部材の反発により、前記第1読取ユニットが読み取る前記第2色基準部材及び前記第2読取ユニットが読み取る前記第1色基準部材の白基準又は黒基準を切り換える
ことを特徴とする画像読取装置。 - 当該画像読取装置が、更に、
前記第1読取ユニット及び第2読取ユニットの間に設けられたプラテンガラスを備え、
前記第1読取ユニットに設けられた前記第1色基準部材が、前記第2読取ユニットに設けられた前記第2色基準部材よりも、用紙の搬送方向において上流に位置するようにされ、
当該プラテンガラスは、前記第1色基準部材に対向する部分において、前記第2読取ユニットの方向に厚くされた段差を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 - 第1光源を備え、少なくとも原稿の片面から画像を読み取る第1読取ユニットと、
第2光源を備え、少なくとも原稿の片面又は両面から画像を読み取る第2読取ユニットとを備え、
前記第1読取ユニットが画像を読み取る位置と前記第2読取ユニットが画像を読み取る位置とを、原稿の搬送方向にずらして配置し、
前記第1光源の隣接位置に設けられて当該第1光源からの光を前記第2読取ユニットの反射光の読取位置に反対側から透過光として入射させる第1導光部材、又は、前記第2光源の隣接位置に設けられて当該第2光源からの光を前記第1読取ユニットの反射光の読取位置に反対側から透過光として入射させる第2導光部材の少なくとも一方を有し、
前記第1読取ユニットが、前記第1光源からの光の原稿からの反射光、又は、前記第2光源からの光の原稿からの透過光により、画像を読み取り、
前記第2読取ユニットが、前記第2光源からの光の原稿からの反射光、又は、前記第1光源からの光の原稿からの透過光により、画像を読み取る
ことを特徴とする画像読取装置。 - 前記導光部材を有する前記第1読取ユニット又は第2第1読取ユニットが、当該光源に近接する位置に設けられた反射板を備え、
前記反射板は、反射光により原稿画像を読み取る場合、当該光源からの光を反射して読取位置に照射し、かつ、当該光源からの光が隣接する当該導光部材に入射することを遮光し、透過光により原稿画像を読み取る場合、当該光源からの光を反射して隣接する当該導光部材に入射し、かつ、当該光源からの光が読取位置に照射されることを遮光する
ことを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。 - 前記第1色基準部材及び第2色基準部材の白基準が、当該光源からの光に対して半透明である
ことを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。 - 当該画像読取装置が、更に、
前記第1読取ユニットに設けられ、前記第2読取ユニットにより読み取られる第1色基準部材と、
前記第2読取ユニットに設けられ、前記第2読取ユニットによる前記第1色基準部材の読み取りと同時に前記第1読取ユニットにより読み取られる第2色基準部材と、
前記第2読取ユニットを所定方向へ移動させる移動手段とを備え、
前記第1色基準部材及び第2色基準部材は、その各々が、隣接して設けられた白基準及び黒基準を有し、
前記第2色基準部材は、移動前の位置に復帰するための弾性部材を備え、
前記移動手段により前記第2読取ユニットが所定方向へ移動した場合、これに従って前記弾性部材が押圧されて前記第2色基準部材が移動することにより、前記第1読取ユニットが読み取る前記第2色基準部材及び前記第2読取ユニットが読み取る前記第1色基準部材の白基準又は黒基準を切り換え、
前記移動手段による前記第2読取ユニットの所定方向への移動が解除された場合、前記押圧された弾性部材の反発により、前記第1読取ユニットが読み取る前記第2色基準部材及び前記第2読取ユニットが読み取る前記第1色基準部材の白基準又は黒基準を切り換える
ことを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002203855A JP2004048436A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002203855A JP2004048436A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 画像読取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004048436A true JP2004048436A (ja) | 2004-02-12 |
Family
ID=31709616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002203855A Withdrawn JP2004048436A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 画像読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004048436A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7639404B2 (en) | 2004-07-27 | 2009-12-29 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image scanner and image scanning method |
US7656562B2 (en) | 2005-02-28 | 2010-02-02 | Canon Denshi Kabushiki Kaisha | Image reading apparatus |
JP2010074585A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Kyocera Mita Corp | 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置 |
JP2012074944A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Brother Ind Ltd | 画像読取装置 |
CN102547045A (zh) * | 2010-12-10 | 2012-07-04 | 虹光精密工业股份有限公司 | 在两个扫描位置中间设置弹性压制器的双面扫描设备 |
-
2002
- 2002-07-12 JP JP2002203855A patent/JP2004048436A/ja not_active Withdrawn
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7639404B2 (en) | 2004-07-27 | 2009-12-29 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image scanner and image scanning method |
US8253986B2 (en) | 2004-07-27 | 2012-08-28 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image scanner and image scanning method |
US8659802B2 (en) | 2004-07-27 | 2014-02-25 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image scanner and image scanning method |
US9167119B2 (en) | 2004-07-27 | 2015-10-20 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image scanner and image scanning method |
US9473664B2 (en) | 2004-07-27 | 2016-10-18 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image scanner with dividing member |
US9769346B2 (en) | 2004-07-27 | 2017-09-19 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image scanner with dividing member |
US10218870B2 (en) | 2004-07-27 | 2019-02-26 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image scanner with dividing member |
US7656562B2 (en) | 2005-02-28 | 2010-02-02 | Canon Denshi Kabushiki Kaisha | Image reading apparatus |
JP2010074585A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Kyocera Mita Corp | 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置 |
JP2012074944A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Brother Ind Ltd | 画像読取装置 |
CN102547045A (zh) * | 2010-12-10 | 2012-07-04 | 虹光精密工业股份有限公司 | 在两个扫描位置中间设置弹性压制器的双面扫描设备 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3613160B2 (ja) | 画像読取装置及び画像形成装置 | |
US20060077480A1 (en) | Image sensor and image reading apparatus | |
US9648192B2 (en) | Illuminating device, image reading apparatus including the illuminating device, and image forming apparatus including the image reading apparatus | |
US7379700B2 (en) | Image reading apparatus with rotatable internal and external guides | |
JP2007089153A (ja) | デジタルスキャナのシングルパス両面文書パス | |
US8928953B2 (en) | Image reading device and image forming apparatus therewith using a pair of rail portions to support the optical unit slidable in the sub scanning direction | |
US10392209B2 (en) | Sheet feeding sub tray, sheet conveying device, image reading device, and image forming apparatus | |
JP2007089154A (ja) | デジタルスキャナのシングルパス両面文書パス | |
JP2004048436A (ja) | 画像読取装置 | |
JP2007180844A (ja) | 画像読取装置および画像形成装置 | |
US6859636B2 (en) | Image reading apparatus | |
JP2000236422A (ja) | 画像読取り装置 | |
JP3883907B2 (ja) | 両面画像読取り装置 | |
JP3534935B2 (ja) | 画像読取装置 | |
JP6330906B2 (ja) | 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP2975289B2 (ja) | 画像読取装置 | |
JP4596033B2 (ja) | 原稿読取装置 | |
JPH1023227A (ja) | 画像読取装置 | |
JPH04369162A (ja) | 原稿読取装置 | |
JP3661789B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP3840018B2 (ja) | 画像読取装置 | |
JPH09304844A (ja) | 画像読取装置 | |
JP2024054548A (ja) | 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP2002033885A (ja) | 原稿読取装置 | |
JP3826027B2 (ja) | 画像読取装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041004 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051004 |