JP2010074585A - 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】白色基準部材における光電変換部材の読み取り位置を適切に検知し、適切な白色基準データを生成して画像品質を十分に確保可能な画像読取装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像読取装置21には、光源1及び反射板2が配置された第1キャリッジ8、第2キャリッジ9、鏡胴6、CCDセンサ7、コンタクトガラス25、保持部材57に嵌め込まれた白色基準板55が備えられている。白色基準板55の略長方形状の反射面55aの上側及び下側端部55bには、左側端部55bが切り抜かれた形状からなる傾斜部55eが形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、デジタル複写機やイメージスキャナ等に用いられる、原稿を走査して読み取る画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置に関し、特に、白色基準データの作成に関する。
従来、電子写真プロセスを用いた複写機等に搭載される画像読取装置には、シート状の原稿を読み取るために順次原稿載置台へ送り込み、読み取り終了後に原稿載置台上から排出するような原稿搬送装置を備えたものがある。このような画像読取装置においては、原稿押さえを閉じたままで原稿搬送装置によって原稿を自動的に搬送して読み取るシートスルー方式と、読み取る毎に原稿押さえを開閉して原稿載置台(コンタクトガラス)上の原稿を1枚ずつ取り替える原稿固定方式と、の2種類の読み取り方式が可能である。
前者のシートスルー方式では、画像読取装置内の光学系が走査移動することなく所定の画像読取位置に保持されたまま原稿の読取動作が行われ、他方、後者の原稿固定方式では、その光学系が走査移動しながら読取動作が行われる。
また、このような画像読取装置では、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)に対応したカラーセンサ、及びモノクロセンサの4色のセンサを有するCCDセンサを用いて画像の読み取りを行う場合がある。そして、各センサで適切な画像の読み取りを行うため、白色基準板を用いて白色基準データを作成し、シェーディング補正を行っている。しかし、白色基準データの作成が不十分であれば、画像品質を十分に確保することが困難となる。
そこで、適切にシェーディング補正を行うための方法が提案されており、例えば特許文献1には、白色基準板に4箇所の黒マークを設けることにより、白色基準板の最適領域でシェーディング補正を行う方法が開示されている。
特開2004−120599号公報
しかし、特許文献1の方法では、マーキングによりコストアップを招くおそれがある。また、位置検知がマーキング濃度の影響を受けるおそれがあり、最適領域を検知するためにマーキングの濃度管理が必要となるおそれがある。一方、近年、R、G、B及びモノクロセンサの間隔が離れているCCDセンサが増加しており、白色基準板における4色のCCDセンサの読み取りに必要な領域が副走査方向に大きくなっている。
また、CCDセンサと白色基準板との光学的な位置関係に関わる部品点数が増加している。このため、部品公差、組み立てばらつきやCCDセンサの結像位置調整等の要因により、白色基準部材において予め設定された読み取り位置での反射光をCCDセンサが読み取ることができず、白色基準部材におけるCCDセンサの読み取り位置が大きくばらつくおそれがある。従って、適切な白色基準を作成するためには、かかる読み取り位置のばらつきを考慮する必要がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、白色基準部材における光電変換部材の読み取り位置を適切に検知し、適切な白色基準データを作成して画像品質を十分に確保可能な画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、原稿を走査方向に照明する光源と原稿からの反射光を画像光として導くミラーとを有し、副走査方向に移動可能な走査手段と、該走査手段により導かれた画像光を電気信号に変換する光電変換部材と、白色基準部材と、を備え、前記白色基準部材に前記光源を照射し、前記白色基準部材からの反射光を前記光電変換部材により読み取り白色基準データを作成する画像読取装置において、前記白色基準部材は、前記走査方向に沿って配置された略矩形状の反射面を有しており、該反射面の前記走査方向少なくとも一端部には、前記副走査方向少なくとも一端部が斜めに切り抜かれた形状からなる傾斜部が形成されたことを特徴としている。
また本発明は、前記傾斜部の前記副走査方向に対する傾斜角度は、略45°であることを特徴としている。
また本発明は、前記白色基準部材を嵌め込んで保持するものであり、前記反射面の外周に沿って開口端が配置される保持部材が設けられ、該保持部材の白色度は、所定の閾値よりも小さいことを特徴としている。
また本発明は、前記白色基準部材からの反射光を前記光電変換部材により読み取り、該光電変換部材の検出値に基づき前記白色基準部材における前記光電変換部材の読み取り位置を検知することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像読取装置を備えた画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、白色基準部材を、走査方向に沿って配置された略矩形状の反射面を有することとし、反射面の走査方向少なくとも一端部に、副走査方向少なくとも一端部が斜めに切り抜かれた形状からなる傾斜部を形成することにより、白色基準部材における光電変換部材による副走査方向の読み取り位置に応じて、白色基準部材からの反射光を走査方向に規則的に異なるものとすることができる。
これにより、かかる反射光の走査方向の差を光電変換部材で検出することができ、かかる検出値に基づき、白色基準部材における光電変換部材の副走査方向の読み取り位置を検知することが可能となる。従って、白色基準部材における光電変換部材による読み取り位置を適切に検知し、適切な読み取り位置で白色基準データの作成が可能となり、画像品質を十分に確保できる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の画像読取装置において、傾斜部の副走査方向に対する傾斜角度を、略45°とすることにより、白色基準部材からの反射光の走査方向の差を、白色基準部材における光電変換部材による読み取り位置の副走査方向の差と略等しくすることができる。これにより、上記光電変換部材による読み取り位置を、より効率的に検知することができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1または第2の構成の画像読取装置において、白色基準部材を嵌め込んで保持するものであり、反射面の外周に沿って開口端が配置される保持部材を設け、保持部材の白色度を、所定の閾値よりも小さくすることにより、白色基準部材の反射面とそれ以外の部分との境界をより明確にし、白色基準部材からの反射光の走査方向の差をより明確にすることができる。これにより、光電変換部材によるかかる差の検出精度を高めることができ、上記光電変換部材による読み取り位置を、より精度良く検知することができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1〜第3のいずれかの構成の画像読取装置において、白色基準部材からの反射光を光電変換部材により読み取り、該光電変換部材の検出値に基づき白色基準部材における光電変換部材の読み取り位置を検知することにより、光電変換部材からの反射光の走査方向の差を光電変換部材の検出値の差として表すことができ、かかる検出値の差に基づき上記光電変換部材による読み取り位置を検知することができる。これにより、上記読み取り位置を適切に検知し、適切な白色基準データの作成が可能となり、画像品質を十分に確保できる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1〜第4のいずれかの構成の画像読取装置を搭載することにより、適切な白色基準データを作成し、画像品質を十分に確保可能な画像形成装置となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像読取装置が搭載された画像形成装置の内部構成を示す正面断面図であり、図2は、本実施形態の画像読取装置の内部構成を示す正面断面図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、いわゆる胴内排出型のデジタル複写機であって、大まかには、本体ハウジング20と、その上部に配設された画像読取装置21とから構成されている。画像読取装置21内には、原稿の画像を電気信号として読み取るための後述する各種機構が設けられ、他方、本体ハウジング20内には、画像読取装置21で読み取られた原稿画像の電気信号に基づいて用紙に画像を転写するための後述する各種機構が設けられる。
本体ハウジング20は、下ハウジング20aと、その上方で左側部に沿って位置し画像読取装置21に連結される連結ハウジング20bと、で構成され、下ハウジング20aには、用紙を収容し給紙するための給紙部や、用紙上にトナー画像を形成する画像形成部や、用紙上のトナー画像を定着するための定着部等が設けられ、他方、連結ハウジング20bには、定着後の用紙を搬送して排出するための用紙排出部が設けられている。
また、画像読取装置21の直下における連結ハウジング20bの右側方には、右側面及び正面に向けて大きく開放された胴内排紙空間22が形成されており、この胴内排紙空間22には、連結ハウジング20bの右側面から水平方向に排出される用紙を受け取って積載するための用紙排出トレイ23が設けられている。
画像読取装置21の上面には、コンタクトガラス25や、正面側に表出した操作パネル(図示せず)が配設されている。更に、画像読取装置21の上方には、コンタクトガラス25における第1画像読取部R1にシート状の原稿を搬送する原稿搬送装置27を搭載した原稿押さえ28が、画像読取装置21の背面にヒンジ部によって開閉自在に支持されている。
原稿押さえ28は、コンタクトガラス25に対して閉じて原稿の読取動作がなされる閉状態と、コンタクトガラス25に対して開いた開状態とを取り得る。そして、原稿搬送部27を用いない原稿固定方式では、読み取る毎に原稿押さえ28を開閉してコンタクトガラス25の第2画像読取部R2に原稿を1枚ずつ取り替えて読み取りを行う。
原稿搬送装置27は、複数枚の原稿を整合して積載する原稿ガイド29aを備えた原稿給紙トレイ29と、コンタクトガラス25における第1画像読取部R1の上方に位置し原稿給紙トレイ29が突設された原稿カバー30と、この原稿カバー30の側方で原稿押さえ28の上面の一部に直付けで形成された原稿排出トレイ31とを含み、原稿給紙トレイ29から原稿カバー30内を経て原稿排出トレイ31に至る原稿搬送路dが形成されている。
原稿カバー30内には、原稿搬送路dに沿って上流側から順に、ピックアップローラ32、搬送ローラ対33、レジストローラ対34、及び排出ローラ対35から成る原稿搬送手段が設けられている。これらのうちで搬送ローラ対33は、駆動ローラ33aと分離ローラ33bとから構成されていて、分離ローラ33bは回転負荷が所定トルクを下回る場合のみ駆動ローラ33aと逆方向に回転し、回転負荷が所定トルクを上回る場合には駆動ローラ33aと従動回転するようになっている。
レジストローラ対34と排出ローラ対35の間には、コンタクトガラス25における第1画像読取部R1に対向して配置され、原稿を第1画像読取部R1に向けて押圧するための原稿押圧部36が設けられている。また、コンタクトガラス25の第1及び第2画像読取部R1、R2の間には白色基準板(白色基準部材)55が埋め込まれている。なお、原稿搬送路dは搬送ローラ対33から第1画像読取部R1に至る間において反転するように湾曲している。また、白色基準板55の詳細は後述する。
また、原稿搬送路dには、原稿の存否を検知するための複数のセンサが適所に設けられている。例えば、原稿給紙トレイ29の中央部には原稿検知センサS1が、搬送ローラ対33の下流側には給紙センサS2が、排出ローラ対35の下流側には排出センサS3が、それぞれ設けられている。原稿給紙トレイ29上にセットされた原稿は、原稿搬送手段によって1枚づつ順次、原稿搬送路dを通して搬送され、第1画像読取部R1を通過した後に原稿排出トレイ31上に順次排出される。原稿排出トレイ31上に排出された原稿はユーザの手によって取り出される。
次に、原稿搬送部27を用いたシートスルー方式の原稿搬送動作について説明する。シートスルー方式の原稿搬送動作においては、先ず、原稿給紙トレイ29に画像面を上向きにセットされた複数枚の原稿は、ばね部材37aによって上向きに付勢された昇降板37により、所定の圧力でピックアップローラ32に押しつけられる。ここで操作パネルのコピー開始ボタンがオンされると、一次給紙駆動手段(不図示)により、ピックアップローラ32及び搬送ローラ対33が回転駆動される。
原稿給紙トレイ29にセットされた原稿は、ピックアップローラ32によって通常上段の複数枚が搬送ローラ対33に送られる。搬送ローラ対33に送られた複数枚の原稿は、分離ローラ33bにより最上の1枚のみが分離されてレジストローラ対34に向けて搬送される。
その際、その原稿の先端が給紙センサS2によって検出されてから所定の距離だけその原稿が搬送された後、一次給紙駆動手段の作動停止によって搬送ローラ対33の駆動ローラ33a及びピックアップローラ32の回転駆動が停止され一次給紙が終了する。一次給紙された原稿は、その先端がレジストローラ対34のニップ部に押圧され、且つその先端部に撓みが形成された状態で停止させられる。
一次給紙が終了してから所定時間経過後、二次給紙が開始される。つまり、二次給紙駆動手段(不図示)の作動により、レジストローラ対34が回転駆動される。原稿は、レジストローラ対34により、第1画像読取部R1を経て排出ローラ対35に向けて搬送された後、最終的には排出ローラ対35によって原稿排紙トレイ31上に排出される。その際、排出センサS3により原稿の後端通過を検知したことによって、原稿1枚の画像読み取りの完了を検出するようになっている。
ここで排出センサS3は、原稿の給紙搬送完了毎に原稿枚数を計数するカウント機能を有しており、原稿検知センサS1が後続の原稿を検知していれば、2枚目以降の原稿搬送が上記と同様に続行される。なお、原稿は、第1画像読取部R1を通過する際に、原稿押圧部36によってコンタクトガラス25に向けて軽く押圧されながら搬送され、その原稿の画像が第1画像読取部R1を通じて読み取られるようになっている。
続いて、原稿の画像を電気信号として読み取るための画像読取装置21の構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。画像読取装置21のフレーム21a内には、原稿の画像面に向けて光を照射するランプ(光源)1と、このランプ1からの光を効率よく原稿の画像面に与えるための反射板2と、原稿反射光を直接に受けて反射させる第1ミラー3と、この第1ミラー3からの反射光を受けて反射させる第2ミラー4と、この第2ミラー4からの反射光を受けて反射させる第3ミラー5と、が配設されている。
また、この第3ミラー5からの反射光を導入して集光するレンズ群(不図示)を保持した鏡胴6と、この鏡胴6のレンズ群で集光された原稿反射光を受けて電気信号に変換する光電変換素子を備えたライン型のCCDセンサ(光電変換部材)7と、がベースプレート10上に配設されている。なお、原稿反射光の光路を一点鎖線で示す。
ここで、ランプ1、反射板2及び第1ミラー3は第1キャリッジ(第1走査手段)8上に一体的に固定され、また、第2ミラー4及び第3ミラー5は第2キャリッジ(第2走査手段)9上に一体的に固定されており、これらの第1及び第2キャリッジ(走査手段)8、9は、相互に独立しているが連携して往復移動可能になっている。
つまり、上記のシートスルー方式で原稿画像の読取動作が行われる際は、第1キャリッジ8が第1画像読取部R1の直下に移動して保持されるとともに、第2キャリッジ9が所定位置に保持され、他方、原稿固定方式の際は、第1キャリッジ8と第2キャリッジ9は相互に原稿反射光の光路長を一定に維持しながら第2画像読取部R2を往復移動(走査移動)する。また、第1キャリッジ8及び第2キャリッジ9は、ここでは図示しないキャリッジ駆動モータ53(図7参照)により駆動されるようになっている。
このような構成のもと、ランプ1から照射されて原稿の画像面で反射した原稿反射光は、第1ミラー3〜第3ミラー5で反射して鏡胴6内のレンズ群に導入され、レンズ群で集光されてCCDセンサ7上に結像する。そして、このCCDセンサ7で光電変換処理がなされ、原稿画像は電気信号として読み取られる。CCDセンサ7の詳細については後述する。
続いて、読み取った原稿画像の電気信号に基づいてシートに画像を転写するために、本体ハウジング20内に設けられた各種機構の構成について、図1を参照しながら以下に説明する。先ず、シートの給紙部について述べる。下ハウジング20aの下部には、種々サイズのシート(主として用紙)を収納し、正面から出し入れ可能な給紙カセット40が配設されている。
この給紙カセット40に収納されているシートPは、繰り出しコロ40aにより1枚ずつ送り出される。また、下ハウジング20aの下部における左側面には、必要に応じて引き倒される開閉可能な手差しトレイ41が設けられていて、この手差しトレイ41にセットされているシート(用紙やOHPシート)P′は、繰り出しコロ41aにより1枚ずつ送り出される。
次に、シート上にトナー画像を形成する画像形成部、及びシート上のトナー画像を定着するための定着部について述べる。下ハウジング20a内における給紙カセット40の上方には、主たる画像形成部を構成する感光体ドラム42をはじめ、この感光体ドラム42の周囲に、帯電装置43、レーザ露光ユニット44、現像装置45、転写ローラ46、及びクリーニング装置47が配設されている。また、下ハウジング20a内における転写ローラ46の上方且つ連結ハウジング20bの直下には定着装置48が配設されている。
感光体ドラム42は、正帯電性のアモルファスシリコン製であって、駆動時には所定の周速度で図1中時計回りに回転する。感光体ドラム42の表面は、高電圧が印加された帯電装置43から発生したコロナ放電によって一様に帯電された後、CCDセンサ7からの原稿画像の電気信号に基づくレーザ露光ユニット44からのビーム光の照射によって、所定の明電位と暗電位の部分からなる静電潜像が形成される。
更に、感光体ドラム42の回転によって、静電潜像は現像位置にまで回転移動する。現像装置45の構成要素である現像ローラ45aは、ステンレス製で内部に固定磁石を有しており、感光体ドラム42と所定の間隙をもって回転自在に支持され、駆動時には感光体ドラム42と同一方向に所定の周速度で回転する。
現像装置45内には、例えば体積平均粒径9μm(コールターカウンターでの計測によるメジアン径)の正帯電の磁性トナーが充填されており、磁性ブレード(不図示)によって現像ローラ45aの表面にトナー薄層が形成される。また、現像ローラ45aには、所定の現像バイアス電圧が印加されている。現像領域に達したトナーは、その現像バイアス電圧により現像ローラ45aの表面から飛翔して感光体ドラム42の表面の静電潜像に吸着し、トナー像が形成(現像)される。
ここで、給紙カセット40(又は手差しトレイ41)から1枚ずつ繰り出されてレジストローラ対49に到達したシートP(又はP′)は、感光体ドラム42上のトナー像が転写ローラ46に接近するのに同期して、レジストローラ対49で搬送タイミングが調整されながら上方に向けて送り出され、搬送路T1を通じて感光体ドラム42と転写ローラ46との間に搬送される。そして、そのシートPの先端とトナー像の先端が一致して転写ローラ46を通過することにより、トナー像中のトナーのほとんどがシートP上に転写される。
シートP上に転写されずに感光体ドラム42の表面に残留したトナーは、クリーニング装置47によって感光体ドラム42から除去される。一方、トナー像が転写されたシートPは定着装置48へ送られる。定着装置48は、加熱ローラ48a及び加圧ローラ48bからなる定着ローラ対を有していて、この定着ローラ対によって互いのニップを通過するシートP上のトナー顕像を加熱・加圧して定着させ、これによりシートPには定着された転写画像が形成される。
定着装置48を通過したシートPは、そのまま垂直上方に向く垂直搬送路T2に沿って連結ハウジング20b内に搬送される。この連結ハウジング20b内には、垂直搬送路T2に連結された搬送ローラ対50、用紙排出トレイ23にシートPを排出するための排出ローラ対51が配設されている。搬送ローラ対50から送り出されシートPは、搬送路T3を通って排出ローラ対51に達し、排出ローラ対51から用紙排出トレイ23へ排出される。
次に、画像読取装置21の白色基準データ作成動作及び白色基準板55の詳細について説明する。図3は、本実施形態の画像読取装置の内部構成を示す上面図であり、図4は、図3の白色基準板及び保持部材を示す上面図であり、図5は、図4の領域S(一点鎖線)周辺を示す拡大図である。なお、図3では便宜上、反射板2、ベースプレート10を省略して示した。また、図1及び図2と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。
CCDセンサ7は、R、G、Bのカラーセンサ及びモノクロセンサの4つのラインセンサ(図示せず)を備えており、各センサは、図示しないが、所定の間隔を隔てて上方から下方にR、G、B、モノクロラインセンサの順に配置されている。CCDセンサ7は、原稿画像の読み取り前等に、白色基準板55を用いてシェーディング補正されるようになっている。
図2及び図3に示すように、第1キャリッジ8は、装置停止時にはホームポジションに配置されている。この状態から、第1キャリッジ8が左右方向(副走査方向、Y方向)左側に移動しランプ1が白色基準板55の所定領域(基準読み取り位置)を照射すると、該基準読み取り位置で反射した反射光は、第1ミラー3〜第3ミラー5で反射して鏡胴6内のレンズ群に導入され、レンズ群で集光されてCCDセンサ7上に結像する。なお、上記の通り、第1キャリッジ8と連携して第2キャリッジ9も移動し、反射光の光路長が一定に維持されるようになっている。
また、白色基準板55における基準読み取り位置は予め設定されており、白色基準板55において副走査方向に所定の幅を有する領域から形成されている。そして、CCDセンサ7で読み取られ、変換された電気信号(データ)を後述する制御部60に送信することにより、制御部60において白色基準データが作成されるようになっている。
このため、適切な白色基準データを作成し、画像品質を十分に確保するためには、白色基準板55における基準読み取り位置を、CCDセンサ7により適切に読み取る必要がある。しかし、CCDセンサ7による白色基準板55の副走査方向の読み取り位置がばらつく場合がある。
かかるばらつきの要因としては、装置構成等に応じて種々考えられるが、主として、(1)CCDセンサ7の取り付けばらつき、(2)第1〜第3ミラー3、4、5、鏡胴6等、白色基準板55からCCDセンサ7までの間に配置された部材の配置ずれ等による反射や結像のばらつき、(3)フレーム21a、保持部材57やコンタクトガラス25等の組立ばらつき等が挙げられる。
また、(4)R、G、B及びモノクロセンサ同士の間隔が離れている場合には、全ての各色センサが白色基準板55の基準読み取り位置を読み取るためには、基準読み取り位置の占める副走査方向の幅を大きくする必要があり、上記(1)〜(3)のばらつきが各色センサの読み取り位置に大きく影響し易いこと、等も考えられる。
上記(1)〜(4)に例示する要因により、CCDセンサ7による白色基準板55の読み取り位置がばらつくと、CCDセンサ7により基準読み取り位置を適切に読み取ることが困難となる。かかる場合、適切な白色基準データの作成が困難となり、画像品質を十分に確保できないおそれがある。
このとき、白色基準板55におけるCCDセンサ7の副走査方向の読み取り位置を検知することができれば、上記ばらつきが生じても、CCDセンサ7により基準読み取り位置における反射光を適切に読み取ることが可能となる。そこで、本実施形態では、白色基準板55の略矩形状の反射面55aを、反射面55aの走査方向少なくとも一端部(ここでは両端部)に、副走査方向に対し少なくとも一端部(ここではCCDセンサ7とは反対側端部)を斜めに切り抜いた形状からなる傾斜部55eを有するよう形成することとした。
図3及び図4に示すように、白色基準板55は、上下方向(走査方向、X方向)に細長い上面視長方形の板状部材において、左上側及び左下側の角を斜めに切り抜いて形成されている。すなわち、図4に示すように、白色基準板55は、上側及び下側端部55bにおいて、左右方向(副走査方向、Y方向)左側端部55cを切り抜いた形状に形成されている。なお、白色基準板55を切り抜いているため、反射面55a(図2参照)も同様の形状に形成されている。
これにより、白色基準板55(すなわち反射面55a)は、互いに略平行な上側及び下側端部55bと、該上側及び下側端部55bと略垂直であり且つ互いに略平行な左側端部55c及び右側端部55dと、上側端部55bと左側端部55cの間に配置された傾斜部55eと、下側端部55bと左側端部55cとの間に配置された傾斜部55eと、によって囲まれている。
また、白色基準板55における左右方向の長さはWに設定されている。また、左側端部55cにおける左側端辺の上下方向長さは、原稿の読み取り幅よりも大きく設定されている。また、図5に示すように、傾斜部55eの副走査方向に対する傾斜角度θは、略45°に設定され、傾斜部55eの上下方向及び左右方向長さは、共にLとなるよう設定されている。
また、白色基準板55は、側面及び上面が覆われるよう、矩形箱状からなる黒色の保持部材57に嵌め込まれている(図2参照)。保持部材57の内側面は、白色基準板55の全ての側面と当接するよう形成されている。また、保持部材57の開口端は、白色基準板55の下面である反射面55aと略面一となるよう形成されている。すなわち、保持部材57の開口端は、反射面55eの外周に沿って配置されている。かかる保持部材57は、例えば樹脂製とすることができる。
次に、CCDセンサ7による白色基準板55における読み取り位置の検知動作について説明する。なお、白色基準板55に形成された2つの傾斜部55eの構成は全く同様であるため、図4の領域Sに示す上側端部55b側周辺について図5及び図6に基づき説明する。
図6は、白色基準板におけるCCDセンサの副走査方向の読み取り位置とCCDセンサの検出値との関係を示す図である。ここで、白色基準板55の右側端部55dと上側端部55cとで形成される頂点(図5及び図6の右上側頂点)を含む走査ラインをA1、上側端部55bと傾斜部55eとで形成される頂点(図5及び図6の中央上側頂点)を含む走査ラインをA2、傾斜部55eと左側端部55cとで形成される頂点(図5及び図6の左下側頂点)を含む走査ラインをA3とする。
白色基準データの作成が開始されると、キャリッジ8は、ホームポジション(図2に示す位置)から左側に、白色基準板55に向かって移動する。キャリッジ8は、白色基準板55に到達すると、さらに左側に向かって移動し、白色基準板55を図5の走査ラインA1からA3までランプ1により照射し、反射光をCCDセンサ7により読み取る。
CCDセンサ7の検出値は、制御部60(図7参照)に送信されるようになっており、CCDセンサ7の検出値が所定の閾値I以上となる画素領域では、「白色である」ことを示す白色信号を、制御部60に送信するようになっている。一方、CCDセンサ7の検出値が閾値I未満の画素領域では、「白色ではない」ことを示す黒色信号を、制御部60に送信するようになっている。なお、ここでは、白色基準板55から白色信号として「信号255」、保持部材57から黒色信号として「信号0」が検知される場合について説明する。
キャリッジ8が左側(Y’方向下流側)に移動し、CCDセンサ7が走査ラインA1を読み取るとき、走査方向(上下方向、X方向)において黒色の保持部材57からの反射光を取得した画素領域では信号0が検出され、白色基準版55からの反射光を取得した画素領域では信号255が検出される。これにより、走査ラインA1においては、白色基準板55の上側端部55bを検知しており、図6のCCD検出値1に示すような波形データが得られる。また、走査ラインA1からA2までの間では、白色基準板55の上下方向長さは略等しいため、上記同様CCD検出値1が得られる。
さらにキャリッジ8が左側に移動すると、走査ラインA2とA3との間では、CCDセンサ7は傾斜部55eを検知しており、かかる傾斜部55eの存在によりA2からA3へと進むにつれて白色基準板55の上下方向の長さが内側(図の下側)に短くなっている。このため、走査ラインがA2からA3へと進むにつれて信号225が得られる領域が内側にシフトし、信号255の波形の立ち上がりも内側へシフトする。
例えばA2とA3との間の所定の走査ラインAsでは、走査方向に対しA2よりも保持部材57が長さaだけ内側まで延出されると共に白色基準板55が長さaだけ内側に引っ込んでいる。これにより、走査ラインAsでは、図6のCCD検出値2示すような波形データが得られる。CCD検出値2は、信号255の示す波形の立ち上がりがCCD検出値1よりも長さaに相当する画素数dDだけ走査方向内側にシフトし、その分、信号255の領域が内側に狭くなっている。
かかるCCD検出値1とCCD検出値2とにより、信号255を示す波形の立ち上がり位置の画素数差dDを算出することができる。さらに、画素数差dDに基づき、制御部60により走査ラインA2とAsとの間の白色基準板55の上下方向の距離dX(ここではa)を算出することができる。
また、ここでは傾斜部55eの傾斜角度θが略45°に設定されており、走査ラインA2とAsとの間の上下方向の距離dXと、左右方向の距離dYと、が略等しいため、該距離dYを容易に算出することができる(ここではdYはaとなる)。しかし、距離dYは、距離dXと傾斜角度θとから、dY=dX/tanθにより算出することもできる。なお、走査ラインAsにおける右側端部55dからの距離は、W−L+dY(ここではW−L+a)となり、左側端部55bからの距離は、L−dY(ここではL−a)となる。
このようにして、CCDセンサ7により、走査ラインA1とA2との間でCCD検出値1を、走査ラインA2とA3との間でCCD検出値2を検出することにより、CCD検出値1とCCD検出値2との間の画素数差dDに基づき、白色基準板55の傾斜部55eにおける上側端部55bからの上下方向の距離dXを算出することができる。そして、距離dXと傾斜角度θとから、走査ラインA2からの左右方向の距離dYを算出することができ、CCDセンサ7の副走査方向の読み取り位置を検知することができる。
図7は、画像読取装置の制御経路の一例を示すブロック図である。なお、画像読取装置21を使用する上で画像形成装置100各部の様々な制御がなされるため、全体の制御経路は複雑なものとなる。そこで、ここでは制御経路のうち、本発明の実施に必要となる部分についてのみ説明する。
制御部60は、例えばCPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)であり、設定されたプログラムに従いキャリッジ駆動モータ53に制御信号を送信して第1キャリッジ8及び第2キャリッジ9の駆動を制御するとともに、第1キャリッジ8内のランプ1の発光タイミングを制御する。また、CCDセンサ7から送信される電気信号を、必要に応じて解像度処理、変倍処理或いは階調処理して画像データを作成する。また、基準読み取り位置での読み取りによりCCDセンサ7から送信される電気信号に基づき白色基準データを作成する。
記憶部61は、画像メモリ70、ROM(Read Only Memory)71、RAM(Random Access Memory)72を備えており、画像メモリ70は制御部60において作成された画像データをデジタル信号に変換して記憶する。ROM71、RAM72は制御部60において用いられる基本プログラムや処理内容等を格納する。
また、ROM71、RAM72は、その他、閾値Iや、基準読み取り位置や、CCDセンサ7の検出値における走査方向の画素数と白色基準板55における上下方向の距離dXとを関係付けた走査方向位置検知パラメータや、距離dX及び傾斜角度θと左右方向の距離dYとを関連付けた副走査方向位置検知パラメータ等を記憶する。
そして、ここでは基準読み取り位置は、予め走査ラインAsに設定されているとする。白色基準データ作成モードが設定されると、第1キャリッジ8が上記ホームポジション(図2参照)から左側に移動し、白色基準板55の反射面55aを走査ラインA1から走査ラインA3まで移動しながら走査し、CCDセンサ7により読み取りを行う。
このとき、制御部60により、ROM72から走査方向位置検知パラメータ及び副走査方向位置検知パラメータを読み出しておく。そして、CCDセンサ7から制御部60に、走査ラインA1及びA2間のCCD検出値1が送信され、次に走査ラインA2及びA3間のCCD検出値2が随時送信されると、制御部60は、画素数差dD及び距離dXを算出すると共に距離dYを算出する。
そして、距離dYがaとなった位置、すなわち走査ラインAsにCCDセンサ7の読み取り位置が到達すると、走査ラインAsでの検出値(CCD検出値2)に基づき、制御部60が白色基準データを作成する。なお、その他例えば、プレスキャン等により走査ラインA1からA3までを走査した後、距離dYがa(dY=a)となる走査ラインAsを算出し、その後改めてキャリッジ8を移動させて走査ラインAsを読み取ることにより白色基準データを作成することもできる。
このように、白色基準板55に傾斜部55eを設け、副走査方向の距離dYを検知することにより、上記(1)〜(4)等のばらつきがあっても、白色基準板55におけるCCDセンサ7の読み取り位置を適切に把握することができ、基準読み取り位置でのCCDセンサ7による読み取りが可能となる。これにより、上記ばらつき等に拘らず適切な白色基準データを作成することができ、画質品質を良好にすることができる。なお、上記の通り、ここでは上側の傾斜部55eについて説明したが、下側の傾斜部55eについても全く同様である。
また、本実施形態では、傾斜角度θを副走査方向に対して略45°とすることにより、傾斜部55e(走査ラインA2とA3との間)において、走査ラインA2からの上下方向の距離dXと左右方向の距離dYとを略等しくすることができる。これにより、白色基準板55における副走査方向の読み取り位置を容易に算出することができる。従って、CCDセンサ7の読み取り位置を効率的に検知することができる。しかし、傾斜角度θはこれに特に限定されるものではない。
傾斜角度θが小さくなれば、傾斜部55eにおいてCCDセンサ7によるCCD検出値1とCCD検出値2との間の画素数差dDが小さくなり、読み取り位置の検知精度が低下するおそれがある。一方、傾斜角度θが大きくなれば、傾斜部55eの左右方向の長さLが小さくなり、CCD検出値2の取得領域が狭くなり、読み取り位置の検知に十分な検出値が得られないおそれがある。従って、傾斜角度θは、例えばかかる観点を考慮して適宜設定することができる。
また、傾斜部55eの左右方向の長さLが大きくなれば、走査ラインA1及びA2間が短くなるため、読み取り位置を検知するための一方の基準となるCCD検出値1の取得領域が狭くなり、読み取り位置の検知精度が低下するおそれがある。一方、傾斜部55eの左右方向の長さLが小さくなれば、走査ラインA2及びA3間が短くなるため、読み取り位置を検知するための他方の基準となるCCD検出値2の取得領域が狭くなり、読み取り位置の検知精度が低下するおそれがある。
また、傾斜部55eの上下方向の長さLが大きくなれば、原稿の読み取り領域に影響を及ぼす、或いは白色基準板55の大型化ひいては装置本体の大型化を招く等のおそれがある。一方、傾斜部55eの上下方向の長さLが小さくなれば、CCD検出値1とCCD検出値2との間の画素数差dDが小さくなるため、読み取り位置の検知精度が低下するおそれがある。従って、例えばこれらを考慮して、傾斜部55eの上下方向長さL及び左右方向の長さLを適宜設定することができる。また、白色基準板55の副走査方向の幅Wも、傾斜部55eの大きさや装置構成等により適宜設定することができる。
また、ここでは、傾斜部55eを上側及び下側端部55bと左側端部55cとの間に形成したが、傾斜部55eを、左側端部55cから右側端部55dまで切り抜いて形成することもできる。なお、かかる場合、CCD検出値1を傾斜部55eで検出する必要があり、その検出精度が低下したり、上下方向の距離dXや左右方向の距離dYの算出等のデータ処理が煩雑となるおそれがある。従って、かかる観点を考慮すれば、本実施形態に示すように、傾斜部55eを上側及び下側端部55bと左側端部55cとの間に形成することが好ましい。
また、保持部材57の白色度を、閾値Iよりも小さくすることにより、白色基準板55の反射面55aとそれ以外の部分との境界を、より明確にすることができる。これにより、CCD検出値の波形の立ち上がりをより明確にすることができ、画素数差dDをより精度良く検出することができるため、読み取り位置をより精度良く検知することができる。なお、閾値Iは、CCDセンサ7により白色基準データの作成が可能であれば、適宜設定することができる。
しかし、保持部材57は、本発明の必須構成要素ではなく、保持部材57を用いない構成とすることもできる。なお、本実施形態では、黒色の保持部材57を用いたため、白色基準板55との白色度の差をより大きくすることができ、読み取り位置を一層精度良く検知することができる。また、ここでは保持部材57を箱状としたが、その他例えば筒状とすることもできる。
また、本実施形態では白色基準板55を用いたが、白色基準データを作成可能であれば、その他例えば、白色基準紙を用いることもできる。また、本実施形態では、白色基準板55を斜めに切り抜くことにより反射面55aに傾斜部55eを形成したが、その他、反射面55aを黒色に塗装したり、黒色テープ等で覆うこと等により傾斜部55eを形成すこともできる。
また、本実施形態では、白色基準板55の上側及び下端側部55bにおける左側端部55cを切り抜いたが、右側端部55d(図4の右上及び右下角)を切り抜いて傾斜部55eを形成することもできる。また、上側及び下端側部55bにおいてこれら左側端部55c及び右側端部55dの両方を切り抜いて傾斜部55eを形成することもできる。
また、本実施形態では、上側及び下側端部55dの両方に傾斜部55eを形成したため、上下方向中央部に白色信号を示す画素領域、両端部に黒色信号を示す画素領域を有するCCD検出値を得ることができ、より確実に読み取り位置を検知することができる。しかし、上側及び下側端部55dの一方のみに傾斜部55eを設けることもできる。
また、本実施形態では、白色基準板55からの反射光をCCDセンサ7により読み取り、CCDセンサ7の検出値に基づき白色基準板55におけるCCDセンサ7の読み取り位置を検知したため、白色基準板55からの反射光の走査方向の差を、CCDセンサ7の検出値の画素数差dDとして表すことができ、かかる検出値に基づき白色基準板55におけるCCDセンサ7による読み取り位置を検知することができる。
これにより、CCDセンサ7による読み取り位置を適切に検知することができる。また、かかる検知結果に基づき、CCDセンサ7による読み取り位置を白色基準板55の基準読み取り位置に設定し、該基準読み取り位置を適切に読み取ることにより、適切な白色基準データの作成が可能となり、画像品質を十分に確保できる。
また、本実施形態では、図6に示すように、走査ラインA2とA3との間(傾斜部55e)に基準読み取り位置を設定したが、走査ラインA1とA2との間に基準読み取り位置を設定することもできる。かかる場合、例えば、まず走査ラインA1からA3まで走査することにより、白色基準板55における読み取り位置の位置情報を取得し、かかる位置情報に基づき、走査ラインA1とA2との間に設定された基準読み取り位置をCCDセンサ7により読み取るようにすることができる。
また、本実施形態では、閾値I以上を示す白色信号として信号255、閾値I未満となる黒色信号として信号0を検知する場合について説明したが、白色信号は閾値I以上であればよく、かかる信号255に特に限定されるものではない。また、黒色信号も閾値I未満であればよく、かかる信号0に特に限定されるものではない。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態ではCCDセンサ7から出力される電気信号を画像データとして読み取るための専用の制御部60を設けたが、画像形成装置本体の制御部と兼用することも可能である。
また、本発明の画像読取装置が搭載される画像形成装置として、ここではデジタル複合機についてのみ示したが、本発明はアナログ方式の複写機やカラー複写機等の、他のタイプの画像形成装置、或いは画像形成装置と別体のイメージスキャナにも適用できるのはもちろんである。
本発明の画像読取装置は、原稿を走査方向に照明する光源と原稿からの反射光を画像光として導くミラーとを有し、副走査方向に移動可能な走査手段と、該走査手段により導かれた画像光を電気信号に変換する光電変換部材と、白色基準部材と、を備え、前記白色基準部材に前記光源を照射し、前記白色基準部材からの反射光を前記光電変換部材により読み取り白色基準データを作成する画像読取装置において、前記白色基準部材は、前記走査方向に沿って配置された略矩形状の反射面を有しており、該反射面の前記走査方向少なくとも一端部には、前記副走査方向少なくとも一端部が斜めに切り抜かれた形状からなる傾斜部が形成されたものである。
これにより、白色基準部材における光電変換部材の副走査方向の読み取り位置に応じて、白色基準部材からの反射光を走査方向に規則的に異なるものとすることができるため、かかる反射光の差を光電変換部材により検出し、白色基準部材における光電変換部材の副走査方向の読み取り位置を検知することが可能となるため、白色基準部材における光電変換部材による読み取り位置を適切に検知し、適切な読み取り位置で白色基準データの作成が可能となり、画像品質を十分に確保できる。
また、傾斜部の副走査方向に対する傾斜角度を、略45°とすることにより、光電変換部材で読み取られる反射光における走査方向の差を副走査方向の差と略等しくすることができるため、上記光電変換部材による読み取り位置を、より効率的に検知することができる。
また、白色基準部材を嵌め込んで保持するものであり、反射面の外周に沿って開口端が配置される保持部材を設け、保持部材の白色度を、所定の閾値よりも小さくすることにより、白色基準部材の反射面とそれ以外の部分との境界をより明確にし、白色基準部材からの反射光の走査方向の差をより明確にすることができるため、光電変換部材による検出精度を高めることができ、上記光電変換部材による読み取り位置を、より精度良く検知することができる。
また、白色基準部材からの反射光を光電変換部材により読み取り、該光電変換部材の検出値に基づき白色基準部材における光電変換部材の読み取り位置を検知することにより、光電変換部材で読み取られる反射光の走査方向の差を光電変換部材の検出値の差として表すことができるため、上記副走査方向の読み取り位置を適切に検知し、適切な白色基準データの作成が可能となり、画像品質を十分に確保できる。また、上記画像読取装置を搭載することにより、適切な白色基準データを作成し、画像品質を十分に確保可能な画像形成装置となる。
は、本発明の原稿搬送装置が搭載された画像形成装置の内部構成を示す正面断面図である。 は、本実施形態の画像読取装置の内部構成を示す正面断面図である。 は、本実施形態の画像読取装置の内部構成を示す上面図である。 は、図3の白色基準板を示す上面図である。 は、図4の領域S(一点鎖線)周辺を示す拡大図である。 は、白色基準板におけるCCDセンサの副走査方向の読み取り位置とCCDセンサの検出値との関係を示す図である。 は、画像読取装置の制御経路の一例を示すブロック図である。
符号の説明
1 ランプ(光源)
7 CCDセンサ(光電変換部材)
8 第1キャリッジ(走査手段)
9 第2キャリッジ(走査手段)
21 画像読取装置
55 白色基準板(白色基準部材)
55a 反射面
55b 上側端部、下側端部
55c 左側端部
55d 右側端部
55e 傾斜部
60 制御部
61 記憶部
100 画像形成装置
R1 第1画像読取位置
R2 第2画像読取位置
W 白色基準部材の副走査方向長さ
L 傾斜部の走査方向及び副走査方向長さ
A1〜A3、As 走査ライン

Claims (5)

  1. 原稿を走査方向に照明する光源と原稿からの反射光を画像光として導くミラーとを有し、副走査方向に移動可能な走査手段と、該走査手段により導かれた画像光を電気信号に変換する光電変換部材と、白色基準部材と、を備え、前記白色基準部材に前記光源を照射し、前記白色基準部材からの反射光を前記光電変換部材により読み取り白色基準データを作成する画像読取装置において、
    前記白色基準部材は、前記走査方向に沿って配置された略矩形状の反射面を有しており、
    該反射面の前記走査方向少なくとも一端部には、前記副走査方向少なくとも一端部が斜めに切り抜かれた形状からなる傾斜部が形成されたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記傾斜部の前記副走査方向に対する傾斜角度は、略45°であることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記白色基準部材を嵌め込んで保持するものであり、前記反射面の外周に沿って開口端が配置される保持部材が設けられ、
    該保持部材の白色度は、所定の閾値よりも小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記白色基準部材からの反射光を前記光電変換部材により読み取り、該光電変換部材の検出値に基づき前記白色基準部材における前記光電変換部材の読み取り位置を検知することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の画像読取装置を備えた画像形成装置。
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