JP5862291B2 - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents
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に関する。
通常、原稿読取位置には、主走査方向(原稿の搬送方向と直交する方向)に延びる帯板状の読取用ガラスが配置される。この読取用ガラスの下方には、主走査方向に平行な線状光源が配されており、線状光源から照射される光が読取用ガラス上を通過する原稿によって反射され、当該反射光をラインセンサーで受光して電気信号に変換することによって、原稿画像が読み取られる。
そこで、例えば、特許文献1では、原稿読取位置において読取用ガラスに対向して配された背景部材に写る原稿先端の影を検出することにより原稿先端の読取位置を判定する技術が提案されている。
特許文献1の画像読取装置では、図9(a)に示すように、原稿搬送路を挟んで読取用ガラス305と対向し、当該読取用ガラス305の長手方向と平行に延びる円柱状の背景部材301が回転自在に設けられている。
一方、背景部材の軸方向における中央部および両端部に、環状の溝部303、302、304が形成されている。
この画像読取装置は、図9(b)に示すように、読取用ガラス305の下方に、背景部材301よりも原稿Gの搬送方向上流側に配置されて読取用ガラス305越しに背景部材301に光を照射する線状光源308と、その反射光を受光するラインセンサー309を有している。
これは、原稿に照射した光の一部が、当該原稿を透過して背景部材で反射し、さらにその一部が再び原稿を透過してラインセンサーで受光されることになるが、特許文献1のように背景部材に溝を設けると、その部分だけ原稿透過光の反射面が遠くなって、反射光の原稿への戻り率が、他の溝を設けていない背景部材(原稿裏面に接触もしくは近接している部分)に比べて著しく低下してしまうためであると考えられる。
本発明は、このような問題を解決するものであり、その目的は、原稿の先端部の影の検出を容易にしつつ、かつ、読み取った原稿画像に帯状の低明度部分が生じることがない画像読取装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
その後、案内部材を第1の位置に移動させて、当該原稿が読取用ガラス寄りに案内される状態で当該原稿の画像が撮像される。
よって、上記長手方向において、原稿と案内部材との隙間が局部的に異なっているために透過光量がばらつき、読み取った画像に帯状の暗部が生じている従来の構成よりも、当該暗部の発生を抑制することができる。
そして、前記制御手段は、前記ラインセンサーによる原稿先端の影の撮像画像のコントラストが強調されるように、前記ラインセンサーから出力される画像信号の階調を変換することが望ましい。
ここで、前記案内部材には、その周面の前記第1と第2の面と異なる位置に、回転に伴って前記読取用ガラス表面上の異物を除去するブラシが、前記長手方向に沿って列状に設けられていることが望ましい。
なお、本発明は、上記画像読取装置を備えた画像形成装置としてもよい。
図1は、本実施の形態に係る複写機の構成を説明するための模式図である。
複写機1は、同図に示すように、画像読取部Aと、画像形成部Bとを備えている。
画像読取部Aは、上面に帯板状の第1読取用ガラス13と当該第1読取用ガラス13よりも面積が大きく平板状の第2読取用ガラス16とが設けられた画像読取ユニット10、および、この画像読取ユニット10の上方に設けられたADFユニット40を備えている。
画像読取ユニット10は、シートスルー方式及びスキャナ移動方式の両方式での画像読み込みを選択的に実行可能であり、また、ADFユニット40は、シートスルー方式の実行時に原稿給紙トレイ40aにセットされた原稿束から原稿Dを1枚ずつ分離して、第1読取用ガラス13上を通過させた後、原稿排出トレイ40bに排出するものである。
一方、画像形成部Bは、画像読取部Aで読み取られた画像データに基づいて、トナー画像を形成し、画像形成部Bの下部に設けられた給紙部30から供給される記録シートSにトナー画像を転写して定着させるものである。
以下、画像形成部Bについて説明する。
図1に示すように、画像形成部Bは、不図示の駆動源により矢印X方向に周回駆動される中間転写ベルト22と、中間転写ベルト22の下側において、中間転写ベルト22の水平に移動する部分に沿って配されたプロセスユニット23Y、23M、23C、23Kとを備えている。
プロセスユニット23Kは、感光体ドラム24Kを中心にして、その周囲に帯電器25K、露光器26K、現像器27Kを配設してなる。
露光器26Kは、画像読取部Aで取得された画像データに基づき、レーザ光源を変調駆動して、帯電された感光体ドラム24Kの表面を露光走査する。これにより感光体ドラム24Kの外周面に静電潜像が形成される。
当該静電潜像は、現像器27KによってK色のトナーで現像される。
この1次転写ローラー28Kは、感光体ドラム24Kとの間に電界を形成する。これにより、感光体ドラム24K上のトナー画像は、その電界の作用によって、中間転写ベルト22上に転写される。
画像形成部Bの下部に設けられた給紙部30には、複数の給紙カセット31が設けられている。
給紙部30は、画像形成部Bにおけるトナー画像の形成時に、不図示の操作パネルを介してユーザーにより指定されたいずれかの給紙カセット31から記録シートSを1枚ずつ繰り出して、2次転写位置へ搬送する。
なお、記録シートSに転写されることなく中間転写ベルト22上に残留したトナーは、クリーナー20bにおいて除去されるようになっている。
2次転写位置の上方には定着装置29が設けられており、2次転写位置を通過した記録シートSが定着装置29へと搬送される。
そして、トナー画像が定着された記録シートSは、記録シート用トレイ20a上に排出される。
次に、画像読取部Aにおける画像読取ユニット10の詳細な構成について説明する。
図2は、画像読取部Aの構成を説明するための模式図である。
画像読取ユニット10は、筐体10b内に画像を読み取る光学系10aと、読み取った画像のデータに所定の処理を実行する読取制御部17などを有している。
ここで、筐体10bの上面には、上述したように、帯板状の第1読取用ガラス13と、当該第1読取用ガラス13に近接して、上面のほぼ全域を覆うように設けられた平板状の第2読取用ガラス16とが設けられている。
ラインセンサー12は、直線状に配列された複数の光電変換素子を有するCCD(Charge Coupled Device)が基板上に実装されてなる。
第1スライダー18には、線状光源11と第1ミラー15bとが搭載されており、不図示の駆動モータにより、矢印G方向にスライド移動される。
線状光源11は、原稿の幅方向全域(シートスルー方式の読み取りでは、第1読取用ガラス13の長手方向の全域)にわたって、光を照射するものである。
第2読取用ガラス16上に手置きされた原稿の画像を読み取る場合(スキャン移動方式)には、第1スライダー18は、矢印Gの方向にスライドしつつ、線状光源11から第2読取用ガラス16上に載置された原稿に向けて光を照射した後、消灯して、ホームポジションに復帰する。
そして、読取制御部17は、ラインセンサー12からの信号出力に基づいて、原稿画像に対応した画像データ生成する。
<画像読取装置のADFユニット>
ADFユニット40は、図2に示すように、画像が読み取られる原稿Dが載置される原稿給紙トレイ40aを有している。
原稿給紙トレイ40a上に載置された原稿Dは、昇降板40dにより先端部が持ち上げられて、ピックアップローラー42に接触することにより、原稿給紙トレイ40aから搬送路49内へ(矢印Eで示す方向へ)繰り出される。
なお、ピックアップローラー42と給送ローラー43aは、同一の駆動源(不図示)により、例えばタイミングベルトを介して駆動されている。
第1レジストローラー対44bは、搬送される1枚の原稿Dを、できるだけ搬送方向に対して傾かないように姿勢調整して、下方に配置された読取前ローラー対45に搬送する。
第1レジストローラー対44bから送り出された原稿Dは、読取前ローラー対45を経て、所定のタイミングで第1読取用ガラス13の上方を通過するように送り出される。
本実施の形態における画像読取部Aでは、原稿Dの搬送路を挟んで第1読取用ガラス13の表面に対向する位置に、主走査方向に延びる長尺のガイドローラー46が設けられている。
第1読取用ガラス13上を通過した原稿Dは、読取後ローラー対47bを経て、その先にある原稿排紙ローラー対48によって、原稿排出トレイ40b上に排出される。
読取前ローラー対45、読取後ローラー対47bおよび原稿排紙ローラー対48は、例えば、同一の駆動源(不図示)で回転駆動され、原稿Dを所定の速度で第1読取用ガラス13上を通過させる。
本実施の形態では、第1読取用ガラス13の表面上を原稿が通過する際に、当該原稿の先端部の影をガイドローラー46に投影し、この影を画像読取ユニット10により撮像し、続いて原稿の画像を撮像している。
以下、ガイドローラー46の構成について説明する。
<背景部材>
図3は、ガイドローラー46の斜視図であり、便宜上、長手方向における中央部分は図示を省略して示している。
本体部46aは、図3に示すように、円柱体を、その軸心線G0に平行で、かつ、相互に所定の角度(本実施の形態では、90[°])で交わる2平面(但し、軸心を通らない平面)で切り取った形状となっており、第1平面部46bおよび第2平面部46dと、半径r1が7[mm]程度の円弧面46cであって、軸方向から眺めたときに軸心線G0を中心とする当該円弧の中心角θ1が、150[°]程度になるように設定されている。
ブラシ部46fの長さは、本体部46aの回転によってブラシ部46fの先端部が第1読取用ガラス13の上面に摺接するように設定されており、これにより、本体部46aが回転駆動されるのに伴い、第1読取用ガラス13上に付着した紙粉等の異物がブラシ部46fの先端によって除去される。
ガイドローラー46は、軸心線G0が第1読取用ガラス13に平行な水平状態になるように、各支軸部46eが、それぞれADFユニット40のハウジングを構成する側板(図示せず)に回転自在に支持されており、さらに、その一方が、例えば、パルスモータなどの回転角度制御可能な背景部材用駆動源(不図示)に連結され、回転駆動される。
なお、本実施の形態では、背景部材用駆動源(不図示)は、ロータリーエンコーダーなどの角度検出機構が内蔵されたサーボモータなどを使用してもよい。
図4(a)〜(c)は、ガイドローラー46の第2平面部46dに投影される原稿先端部の影の状態を説明するための模式図である。
ガイドローラー46は、図4(a)に示すように、第2平面部46dと第1読取用ガラス13の表面とが平行な状態にある回転位置で停止される。
このときにおける第2平面部46dと第1読取用ガラス13との距離は、所定の距離D1となるように設定され、本実施の形態では、この距離D1の値を、例えば、4[mm]としている。
図4(b)および(c)において、このように先端影が投影され始める場所を二点鎖線で囲っており、また、P1からPnまでの点は、先端影を撮像する場合におけるラインセンサー12の読取位置を示す。
図4(c)では、読取点P3に影の先端部が到達した状態を示している。
ここで、時刻t0において、読取点P3に影の先端部が到達し、時刻t1において、読取点P4に影の先端部が到達し、さらに、時刻t2において、読取点P5に影の先端部が到達したとき、原稿搬送方向と直交する方向における読取点P3とP5との離間距離をL1とし、時刻t0から時刻t2までの時間をΔtとし、原稿の搬送速度をVとしたとき、原稿の傾きθ3は、次式により求められる。
<画像読取装置の読取制御部>
図5は、画像読取部Aの制御系の構成を示すブロック図である。
読取制御部17は、CPU、クロック、ROM、RAMおよびEEPROMなどからなり、画像形成部B内の制御部(不図示)と通信しつつ、ADFユニット40による原稿の搬送動作や、画像読取ユニット10による読み取り動作を制御する。
また、読取制御部17は、ADFユニット40におけるピックアップローラー42および給送ローラー43aの2つのローラーと、レジストローラー対44bと、読取前ローラー対45、読取後ローラー対47bおよび原稿排紙ローラー対48の3つのローラー対とを、それぞれ駆動する原稿搬送駆動源M1、M2およびM3に接続されると共に、ガイドローラー46を回転駆動する背景部材駆動部M4に接続されており、これらの駆動制御を行っている。
図6は、読取制御部17により実行される原稿読取処理の制御内容を示すフローチャートである。
ユーザーは、原稿束をADFユニット40の原稿給紙トレイ40a上に載置して、操作パネル(不図示)のスタートキーを押下すると、画像形成部A内の制御部を介して読取制御部17へ原稿読取り開始の指示が送信される。
この検出は、ラインセンサー12から出力される信号のうち、上記検出点P1〜Pnに対応する画素の撮像素子からの信号出力をP1から順に所定の周期で繰り返し参照することにより行われる。
そのため、読取制御部17は、ステップS104における原稿先端部の検出を開始に際し、読み取った画像データの階調変換処理に使用するγ曲線として図7のL2に示すようなγ補正係数値の大きなものを選択して(図7参照)画像のコントラストが強調して、原稿の先端縁に対応する影のエッジ部分の検出精度を向上させるようにしている。
したがって、線状光源11と読取位置Cとの原稿搬送方向における距離が固定値であるなら、第2平面部46dと第1読取用ガラス13との距離D1が大きいほど、時間t1を大きくすることができ、その時間内で、原稿のスキュー量を検出及びガイドローラー46の円弧面49cへの切り換えを確実に行える。
その後、原稿読取を開始し、ラインセンサー12で読み取った画像信号に公知のデータ処理を施した後、画像メモリに保存する(ステップS109)。この際、読取制御部17は、ラインセンサー12で読み取った図7のL1に示すような通常のγ補正係数の値に戻してγ補正を行う。
この判定は、例えば、読取前ローラー対45の原稿搬送方向上流側に設けられた原稿検出センサーS1の出力がONからOFFに切り替わった時点から所定の時間が経過したか否かで判断する。ここで、上記所定の時間とは、原稿が、原稿検出センサーS1の検出位置から原稿読取位置まで搬送されるのに要する時間のことである。
続いて、読取制御部17は、ガイドローラー46を回転させ、図8(b)に示すように、ブラシ部46fで第1読取用ガラス13の表面を掃いて、紙粉などの異物を清掃する(ステップS112)。
このスキュー補正は、例えば、一旦画像メモリのページメモリに保存した画像データを、ステップS107で求めたスキュー量を解消するように、メモリアドレスをずらして別のページメモリに保存することにより行われる。
ここで、直近に搬送された原稿が最終原稿であるか否かは、例えば、レジストローラー対44bの原稿搬送方向上流側に設けられた不図示の原稿センサーが原稿を検出していなければ、読取制御部17は、直近に搬送された原稿が最終原稿であると判定し、当該原稿センサーが原稿を検出していれば、当該原稿が最終原稿ではないと判定する。
例えば、幅の狭い(原稿搬送方向と直交する方向の長さが短い)原稿を読み取ろうとしたとき、従来の画像読取装置では、原稿の幅が、背景部材に列設された溝のピッチよりも狭い場合には、2箇所以上の溝で影の検出することができなくなり、スキューの検出が不可能となるが、本実施の形態では、検出点Pnの値を増やすことにより柔軟に対応できる。
なお、上述のようにラインセンサー12の円弧面49cは、白色であって、公知のシェーディング補正における白色基準板としても利用される。このシェーディング補正における補正係数の取得のタイミングは、画像読取装置への電源投入時および/または各画像読取りジョブにおける最初の読取り動作の開始時などとすることができる。
<変形例>
(1)上記実施の形態において、ADFユニット40は、原稿表面側の画像を画像読取ユニット10にて読み取られるように自動搬送する構成であったが、近年、1回の原稿搬送中に、原稿表面と裏面を同時に読み取る画像読取装置が登場している。
ここで、原稿裏面読取部141は、複数の撮像素子が原稿の搬送方向と直交する方向に並べられてなるアレイセンサなどであり、これには、撮像素子の配列方向に延びると共に、原稿の裏面側画像の読取位置よりも原稿搬送方向のやや上流側に設けられた線状光源(不図示)が付設されている。
もっとも、設計上原稿が第1読取用ガラス13から原稿裏面読取部141の読取り位置までの距離が長くなったりしてスキュー量が変化する可能性が高いような場合には、図2の二点鎖線で示すように、原稿の搬送路を挟んで、原稿裏面読取部141と対向する位置に、ガイドローラー46と同様のガイドローラー142を設けて、再度原稿のスキューを検出し、これにもとづき原稿の裏面側画像のスキュー補正を実行してもよい。
これにより、原稿先端の影を大きく投影させることができ、早期にスキュー量を取得できると共に、原稿先端が読取位置に到達するまでにガイドローラー46の第1読取用ガラス13に対向する面を第2平面部46dからの円弧面46cに切り換える時間も十分確保できる。
(3)上記実施の形態では、読取制御部17が、画像読取ユニット10内に設けられているとしたが、これに限らない。例えば、画像形成部B内に設けられている制御系が読取制御部17を兼ねる構成であってもよい。
例えば、画像の読取位置に到達する影と原稿先端部との原稿搬送方向におけるずれ量Zは、線状光源11、原稿および第2平面部46dの相対的な位置関係より求められ、先端影を撮像することで、原稿の先端部の位置も検出することができるため、先端影を検出して、原稿の先端位置を検出して画像読取開始のタイミングを決定するためにのみ利用するようにしても構わない。
例えば、第2平面部46dは、これに投影された先端影を認識できる程度の明度を有する色でありさえすればよい。
また、先端影の傾きを検出するために、当該先端影を投影する部材としては、第2平面部46dのような平面が望ましいが、曲率が極めて大きい曲面であっても、先端影の傾きを検出することは可能であることから、場合によっては、先端影が投影される部材の面は、平面以外の面であってもよいであろう。
上記実施の形態および上記変形例の内容を可能な限り、それぞれ組み合わせるとしてもよい。
10 画像読取ユニット
11 線状光源
12 ラインセンサー
13 第1読取用ガラス
15e 縮小レンズ
18 第1スライダー
19 第2スライダー
22 中間転写ベルト
23Y、23M、23C、23K プロセスユニット
40 ADFユニット
40c 原稿センサー
42 ピックアップローラー
44b レジストローラー対
43 給送捌ローラー対
45 読取前ローラー対
46 ガイドローラー
46a 本体部
46b 第1平面部
46c 円弧面
46d 第2平面部
Claims (5)
- 帯板状の読取用ガラスの上に設定された読取位置を原稿が通過するように、当該原稿を当該読取用ガラスの長手方向と直交する方向に搬送し、当該原稿の画像をラインセンサーで読み取るシートスルー方式の画像読取装置であって、
前記長手方向に平行に配された軸心の回りに回転可能な円柱状の回転体であり、その周方向における異なる位置に、搬送される原稿の裏面に当接して前記読取用ガラス寄りを通過するように案内する第1の面と、前記第1の面よりも前記読取用ガラスから遠ざかった第2の面とを含む案内部材と、
1枚の原稿が前記読取位置を通過する間、前記案内部材を一方向にのみ回転させて、前記案内部材に前記読取用ガラスとの対向面を前記第1の面と前記第2の面との間で切り換えさせる切換手段と、
前記読取用ガラスの前記案内部材とは反対側において前記長手方向と平行に配設され、前記読取用ガラス越しに原稿の搬送方向上流側から前記案内部材に向けて斜めに光を照射する線状光源と、
原稿の先端が前記読取位置に近付く際には、前記案内部材の第2の面が前記読取用ガラスに対向するように前記切換手段を制御すると共に、前記線状光源の光で前記第2の面に映る当該原稿の先端の影を前記ラインセンサーに撮像させて当該影から当該原稿の先端の位置を検出し、当該原稿が前記読取位置を通過する際には、前記案内部材の第1の面が前記読取用ガラスに対向するように前記切換手段を制御すると共に、当該原稿の画像を前記ラインセンサーに撮像させる制御手段と、
を備えた画像読取装置。 - 前記制御手段は、前記ラインセンサーに原稿の先端の影を撮像させる際には当該原稿の画像を撮像させる際よりも、撮像画像のコントラストが強調されるように、前記ラインセンサーから出力される画像信号に対するガンマ補正で使用するガンマ曲線の傾きを増大させることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記案内部材は、
その周面のうち前記第1の面と前記第2の面と異なる位置に前記読取用ガラスの長手方向に沿って列状に設けられ、前記案内部材の回転に伴って前記読取用ガラスの表面上から異物を除去するブラシ、
を更に含む請求項1または請求項2に記載の画像読取装置。 - 前記ラインセンサーが前記読取用ガラスの長手方向における複数の異なる位置から読み取った原稿の先端の影に基づき、当該原稿の搬送方向に対する傾きを演算する演算手段、
を更に備える請求項1から請求項3までのいずれかに記載の画像読取装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置が読み取った原稿の画像をシートに形成する画像形成部と、
を備える画像形成装置。
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