JP5862291B2 - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、自動原稿搬送ユニットを備えた画像読取装置、および、当該画像読取装置を備えた画像形成装置に関する。
に関する。
原稿の画像を読み取る画像読取装置として、自動原稿搬送ユニット(以下、「ADFユニット」という。)により原稿を搬送しながら、原稿読取位置を通過する原稿画像を読み取る、いわゆるシートスルー方式の画像読取装置がある。
通常、原稿読取位置には、主走査方向(原稿の搬送方向と直交する方向)に延びる帯板状の読取用ガラスが配置される。この読取用ガラスの下方には、主走査方向に平行な線状光源が配されており、線状光源から照射される光が読取用ガラス上を通過する原稿によって反射され、当該反射光をラインセンサーで受光して電気信号に変換することによって、原稿画像が読み取られる。
このようなシートスルー方式の画像読取装置においては、ラインセンサーによる読取開始のタイミングを決定するため、もしくは、原稿の斜行状態(スキュー)を検出するため、原稿の先端の位置を正確に検出することが望まれる。
そこで、例えば、特許文献1では、原稿読取位置において読取用ガラスに対向して配された背景部材に写る原稿先端の影を検出することにより原稿先端の読取位置を判定する技術が提案されている。
図9(a)は、上記文献に係る画像読取装置の読取位置周辺の構成を示す部分斜視図であり、図9(b)は、図9(a)における仮想面Yで切断したときの断面図である。
特許文献1の画像読取装置では、図9(a)に示すように、原稿搬送路を挟んで読取用ガラス305と対向し、当該読取用ガラス305の長手方向と平行に延びる円柱状の背景部材301が回転自在に設けられている。
この背景部材301よって原稿Gが読取用ガラス305から一定の距離になるように案内される。
一方、背景部材の軸方向における中央部および両端部に、環状の溝部303、302、304が形成されている。
この画像読取装置は、図9(b)に示すように、読取用ガラス305の下方に、背景部材301よりも原稿Gの搬送方向上流側に配置されて読取用ガラス305越しに背景部材301に光を照射する線状光源308と、その反射光を受光するラインセンサー309を有している。
そして、特許文献1では、原稿画像の読取りを開始する直前に、背景部材301の溝部302、303、304の底部に投影された原稿Gの先端部の影を撮像し、当該影の画像データに基づいて、原稿G先端部の位置やスキュー量を検出するようにしている。
特開2001−77986号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成において、読み取った原稿画像を調べてみると、画像の上記溝部に対応する部分の明度が低くなっており、この明度の低い部分が副走査方向に帯状に伸びていることが判明した。
これは、原稿に照射した光の一部が、当該原稿を透過して背景部材で反射し、さらにその一部が再び原稿を透過してラインセンサーで受光されることになるが、特許文献1のように背景部材に溝を設けると、その部分だけ原稿透過光の反射面が遠くなって、反射光の原稿への戻り率が、他の溝を設けていない背景部材(原稿裏面に接触もしくは近接している部分)に比べて著しく低下してしまうためであると考えられる。
近年では、省資源の観点から厚みの薄い紙を原稿として使用する機会も増えており、この場合には、原稿を透過する光量が増加するので、上記反射光の戻り率の差による明暗の差は、益々顕著になる。
本発明は、このような問題を解決するものであり、その目的は、原稿の先端部の影の検出を容易にしつつ、かつ、読み取った原稿画像に帯状の低明度部分が生じることがない画像読取装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像読取装置は、帯板状の読取用ガラスにおける読取位置を通過して、当該読取用ガラスの長手方向と直交する方向に搬送される原稿の画像をラインセンサーで読み取るシートスルー方式の画像読取装置であって、前記長手方向に平行に配され、前記読取用ガラスに対向する面を、搬送される原稿の裏面に当接して前記読取用ガラス寄りを通過するように案内する第1の面と、第1の面よりも前記読取用ガラスから遠ざかった第2の面とに選択的に切り換え可能な案内部材と、前記案内部材における読取用ガラスとの対向面を第1と第2の面とに切り換えさせる切換手段と、前記読取用ガラスの前記案内部材とは反対側において前記長手方向と平行に配設され、前記読取用ガラス越しに原稿の搬送方向上流側から前記案内部材に向けて斜めに光を照射する線状光源と、原稿の先端が読取位置に近付く際に、前記案内部材の第2の面が読取用ガラスに対向するように前記切換手段を制御すると共に、前記第2の面に投影された原稿先端の影を前記ラインセンサーで撮像して原稿先端の位置を検出するように制御し、原稿画像の読取時には前記案内部材の第1の面が読取用ガラスに対向するように前記切換手段を制御すると共に、原稿画像をラインセンサーで撮像するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像読取置では、原稿の先端部の影を撮像する際、案内部材は、読取用ガラスとの対向面が第2の面となっているときにおいて、対向面が第1の面となっているときよりも原稿との距離が大きくなっている分、上記影の原稿搬送方向における長さが増大し、影を強調して撮像することができる。
その後、案内部材を第1の位置に移動させて、当該原稿が読取用ガラス寄りに案内される状態で当該原稿の画像が撮像される。
これにより、原稿の読取用ガラスからの浮きが抑制されると共に、読取用ガラスの長手方向において、原稿と案内部材との隙間が全体的に小さくなっているため、原稿を透過する光量(以下、「透過光量」という。)も全体的に抑制することができる。
よって、上記長手方向において、原稿と案内部材との隙間が局部的に異なっているために透過光量がばらつき、読み取った画像に帯状の暗部が生じている従来の構成よりも、当該暗部の発生を抑制することができる。
また、前記制御手段は、前記原稿の先端が読取用ガラス上の原稿読取位置に到達するまでに、前記原稿先端の影の撮像を完了すると共に、前記案内部材の第1の面が、読取用ガラスに対向するように切換手段を制御することが望ましい。
そして、前記制御手段は、前記ラインセンサーによる原稿先端の影の撮像画像のコントラストが強調されるように、前記ラインセンサーから出力される画像信号の階調を変換することが望ましい。
また、前記案内部材は、前記長手方向に平行な軸心回りに回転可能な円柱状の回転体であると共に、その周方向における異なる位置に、前記第1の面と第2の面が形成され、前記切換手段は、前記回転体を回動させることにより、読取用ガラスとの対向面を切り換えるように構成されていることが望ましい。
ここで、前記案内部材には、その周面の前記第1と第2の面と異なる位置に、回転に伴って前記読取用ガラス表面上の異物を除去するブラシが、前記長手方向に沿って列状に設けられていることが望ましい。
さらに、前記ラインセンサーの、前記長手方向における複数の異なる位置における原稿先端の影の撮像結果に基づき、原稿の搬送方向に対する傾きを演算する演算手段を備えることが望ましい。
なお、本発明は、上記画像読取装置を備えた画像形成装置としてもよい。
本発明の実施の形態に係る画像読取装置を備える画像形成装置の構成を示す模式図である。 上記画像読取装置の構成を説明するための模式図である。 上記画像読取装置に設けられたガイドローラーの構成を示す斜視図である。 (a)〜(c)は、上記ガイドローラーの配設位置と上記ガイドローラーに映る原稿先端部の影の状態を説明するための模式図である。 上記画像読取装置の制御部とこれの制御対象とを示すブロック図である。 上記制御部において実行される画像読取処理の実行手順を示すフローチャートである。 原稿先端部の影の撮像時と原稿画像の撮像時に用いるγ補正の状況を示す図である。 (a)および(b)は、上記ガイドローラーの回転動作を説明するための模式図である。 (a)は、従来の画像読取装置の構成を示す部分斜視図であり、(b)は、その断面図である。
以下、本発明に係る画像読取装置を備える画像形成装置の実施の形態を、電子写真式の複写機に適用した場合を例にして説明する。
図1は、本実施の形態に係る複写機の構成を説明するための模式図である。
複写機1は、同図に示すように、画像読取部Aと、画像形成部Bとを備えている。
画像読取部Aは、上面に帯板状の第1読取用ガラス13と当該第1読取用ガラス13よりも面積が大きく平板状の第2読取用ガラス16とが設けられた画像読取ユニット10、および、この画像読取ユニット10の上方に設けられたADFユニット40を備えている。
また、本実施の形態における画像読取部Aは、原稿の画像を1枚ずつ読み取る度に、当該原稿のスキューを検出し、読み取った画像データに対してスキュー補正を実施する。
画像読取ユニット10は、シートスルー方式及びスキャナ移動方式の両方式での画像読み込みを選択的に実行可能であり、また、ADFユニット40は、シートスルー方式の実行時に原稿給紙トレイ40aにセットされた原稿束から原稿Dを1枚ずつ分離して、第1読取用ガラス13上を通過させた後、原稿排出トレイ40bに排出するものである。
画像読取ユニット10およびADFユニット40の詳細な構成については、後述する。
一方、画像形成部Bは、画像読取部Aで読み取られた画像データに基づいて、トナー画像を形成し、画像形成部Bの下部に設けられた給紙部30から供給される記録シートSにトナー画像を転写して定着させるものである。
以下、画像形成部Bについて説明する。
<画像形成部>
図1に示すように、画像形成部Bは、不図示の駆動源により矢印X方向に周回駆動される中間転写ベルト22と、中間転写ベルト22の下側において、中間転写ベルト22の水平に移動する部分に沿って配されたプロセスユニット23Y、23M、23C、23Kとを備えている。
プロセスユニット23Y、23M、23C、23Kは、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像を形成する。プロセスユニット23Y〜23Kは、充填されるトナーの色を除き、何れも同様の構成になっているので、代表してプロセスユニット23Kの構成についてのみ説明する。
プロセスユニット23Kは、感光体ドラム24Kを中心にして、その周囲に帯電器25K、露光器26K、現像器27Kを配設してなる。
感光体ドラム24Kは、帯電器25Kによって外周面が一様に帯電される。
露光器26Kは、画像読取部Aで取得された画像データに基づき、レーザ光源を変調駆動して、帯電された感光体ドラム24Kの表面を露光走査する。これにより感光体ドラム24Kの外周面に静電潜像が形成される。
当該静電潜像は、現像器27KによってK色のトナーで現像される。
また、感光体ドラム24Kの上方の、中間転写ベルト22を挟んだ位置に、1次転写ローラー28Kが設けられている。
この1次転写ローラー28Kは、感光体ドラム24Kとの間に電界を形成する。これにより、感光体ドラム24K上のトナー画像は、その電界の作用によって、中間転写ベルト22上に転写される。
他のプロセスユニット23Y、23M、23Cのそれぞれの上方にも、同様に、中間転写ベルト22を挟んで1次転写ローラー28Y、28M、28Cがそれぞれ設けられており、プロセスユニット23Y、23M、23Cにおけるそれぞれの感光体ドラム上に形成されたY色、M色、C色のトナー画像が中間転写ベルト22上に転写される。中間転写ベルト22上の同じ位置に、Y、M、C、Kの各色のトナー画像を重ねて転写することにより、フルカラー画像が形成される。
中間転写ベルト22上に転写されたトナー画像は、中間転写ベルト22の周回動作によって、2次転写ローラー21と対向する2次転写位置へと搬送される。
画像形成部Bの下部に設けられた給紙部30には、複数の給紙カセット31が設けられている。
給紙部30は、画像形成部Bにおけるトナー画像の形成時に、不図示の操作パネルを介してユーザーにより指定されたいずれかの給紙カセット31から記録シートSを1枚ずつ繰り出して、2次転写位置へ搬送する。
そして、2次転写ローラー21は、中間転写ベルト22上のトナー画像を記録シートS上に静電転写する。
なお、記録シートSに転写されることなく中間転写ベルト22上に残留したトナーは、クリーナー20bにおいて除去されるようになっている。
2次転写位置の上方には定着装置29が設けられており、2次転写位置を通過した記録シートSが定着装置29へと搬送される。
トナー画像が転写された記録シートSは、定着装置29によって加熱および加圧される。これにより、記録シートSに転写されたトナー画像が、記録シートS上に定着される。
そして、トナー画像が定着された記録シートSは、記録シート用トレイ20a上に排出される。
次に、画像読取部Aにおける画像読取ユニット10の詳細な構成について説明する。
<画像読取装置の画像読取ユニット>
図2は、画像読取部Aの構成を説明するための模式図である。
画像読取ユニット10は、筐体10b内に画像を読み取る光学系10aと、読み取った画像のデータに所定の処理を実行する読取制御部17などを有している。
ここで、筐体10bの上面には、上述したように、帯板状の第1読取用ガラス13と、当該第1読取用ガラス13に近接して、上面のほぼ全域を覆うように設けられた平板状の第2読取用ガラス16とが設けられている。
光学系10aは、第1スライダー18および第2スライダー19と、縮小レンズ15eと、ラインセンサー12などからなる。
ラインセンサー12は、直線状に配列された複数の光電変換素子を有するCCD(Charge Coupled Device)が基板上に実装されてなる。
第1スライダー18には、線状光源11と第1ミラー15bとが搭載されており、不図示の駆動モータにより、矢印G方向にスライド移動される。
第2スライダー19には、第2ミラー15cと第3ミラー15dが90度の角度をなして設置されると共に、動滑車を利用したワイヤー駆動により、第1スライダー18の1/2の速度で同じ方向に移動するように構成されている。
線状光源11は、原稿の幅方向全域(シートスルー方式の読み取りでは、第1読取用ガラス13の長手方向の全域)にわたって、光を照射するものである。
線状光源11としては、通常、蛍光灯、キセノンランプのような希ガス線状光源、外面電極線状光源、LED等が使用される。
第2読取用ガラス16上に手置きされた原稿の画像を読み取る場合(スキャン移動方式)には、第1スライダー18は、矢印Gの方向にスライドしつつ、線状光源11から第2読取用ガラス16上に載置された原稿に向けて光を照射した後、消灯して、ホームポジションに復帰する。
上述のように、第2ミラー15cおよび第3ミラー15dが設けられた第2スライダー19は、第1スライダー18の移動速度の1/2で同方向にスライドするように構成されているので、原稿面から縮小レンズ15eに到る光学的距離を一定に保ちつつ、第2読取用ガラス16上に載置された原稿の画像が、縮小レンズ15eにより縮小投影された後にラインセンサー12により読み取ることができる。
一方、ADFユニット40によって第1読取用ガラス13上を搬送される原稿Dの画像を読み取る場合(シートスルー方式)には、第1スライダー18は、図1に示すように、線状光源11が第1読取用ガラス13の原稿搬送方向における中央部の真下よりもやや上流側寄りの位置から原稿に向けて光を照射できる位置(以下、「シートスルーポジション」という。)に維持される。
ラインセンサー12は、入射された原稿からの反射光を検出して、その受光量に応じた画像信号を生成して読取制御部17に出力する。
そして、読取制御部17は、ラインセンサー12からの信号出力に基づいて、原稿画像に対応した画像データ生成する。
<画像読取装置のADFユニット>
ADFユニット40は、図2に示すように、画像が読み取られる原稿Dが載置される原稿給紙トレイ40aを有している。
この原稿給紙トレイ40aには、載置された原稿Dの搬送方向におけるサイズを検出する原稿センサー40cが設けられている。
原稿給紙トレイ40a上に載置された原稿Dは、昇降板40dにより先端部が持ち上げられて、ピックアップローラー42に接触することにより、原稿給紙トレイ40aから搬送路49内へ(矢印Eで示す方向へ)繰り出される。
そして、搬送路49内を搬送される原稿Dは、給送ローラー43aとトルクリミッタが装着された捌ローラー43bとからなる給送捌ローラー対43の間を通過することにより、1枚だけに捌かれた後、第1レジストローラー対44bへと搬送される。
なお、ピックアップローラー42と給送ローラー43aは、同一の駆動源(不図示)により、例えばタイミングベルトを介して駆動されている。
また、第1レジストローラー対44bの原稿搬送方向の下流側には、搬送される原稿を検出するための原稿検出センサーS1が設けられている。
第1レジストローラー対44bは、搬送される1枚の原稿Dを、できるだけ搬送方向に対して傾かないように姿勢調整して、下方に配置された読取前ローラー対45に搬送する。
読取前ローラー対45は、第1読取用ガラス13の上面に沿った原稿搬送方向(矢印Gで示す第1スライダー18のスライド方向と同じ方向)の上流側に配置されている。なお、第1レジストローラー対44bは、駆動モータ(不図示)によって回転駆動される。
第1レジストローラー対44bから送り出された原稿Dは、読取前ローラー対45を経て、所定のタイミングで第1読取用ガラス13の上方を通過するように送り出される。
第1読取用ガラス13上を原稿Dが通過する際には、原稿Dにおける第1読取用ガラス13の対向した下面(第1面)の画像が、第1ミラー15b、第2ミラー15c、第3ミラー15dおよび縮小レンズ15eを介して、ラインセンサー12によって読み取られるようになっている。
本実施の形態における画像読取部Aでは、原稿Dの搬送路を挟んで第1読取用ガラス13の表面に対向する位置に、主走査方向に延びる長尺のガイドローラー46が設けられている。
ガイドローラー46は、原稿Dの画像を読み取る際に、搬送される原稿Dの傾きを検出するための搬送原稿の背景として使用されると共に、原稿読取り時に当該原稿Dの原稿面が、第1読取用ガラス13から予め設定された所定距離を維持して通過するように案内し、さらに、原稿Dが搬送されてないときに、第1読取用ガラス13の表面を清掃するためにも使用される。
このガイドローラー46の詳細な構成については後述する。
第1読取用ガラス13上を通過した原稿Dは、読取後ローラー対47bを経て、その先にある原稿排紙ローラー対48によって、原稿排出トレイ40b上に排出される。
読取前ローラー対45、読取後ローラー対47bおよび原稿排紙ローラー対48は、例えば、同一の駆動源(不図示)で回転駆動され、原稿Dを所定の速度で第1読取用ガラス13上を通過させる。
なお、原稿Dは、その搬送方向と直交する幅方向における中央が、第1読取用ガラス13の長手方向の中央と一致するように搬送される(中央通紙)。
本実施の形態では、第1読取用ガラス13の表面上を原稿が通過する際に、当該原稿の先端部の影をガイドローラー46に投影し、この影を画像読取ユニット10により撮像し、続いて原稿の画像を撮像している。
この影の撮像結果は、当該影の撮像に引き続いて読み取られる原稿の画像データに対してスキュー補正を実施するために用いられる。
以下、ガイドローラー46の構成について説明する。
<背景部材>
図3は、ガイドローラー46の斜視図であり、便宜上、長手方向における中央部分は図示を省略して示している。
ガイドローラー46は、本体部46aと、本体部46aの一部の周面の長手方向に列状に植毛された複数のブラシ部46fと、本体部46aの両端部から突出する支軸部46eからなる。
本体部46aは、図3に示すように、円柱体を、その軸心線G0に平行で、かつ、相互に所定の角度(本実施の形態では、90[°])で交わる2平面(但し、軸心を通らない平面)で切り取った形状となっており、第1平面部46bおよび第2平面部46dと、半径r1が7[mm]程度の円弧面46cであって、軸方向から眺めたときに軸心線G0を中心とする当該円弧の中心角θ1が、150[°]程度になるように設定されている。
本体部46aの軸方向における長さは、第1読取用ガラス13の長手方向の全長よりも若干長くなっており、複数のブラシ部46fは、第1平面部46bにおいて、長手方向に列状に植毛されている。
ブラシ部46fの長さは、本体部46aの回転によってブラシ部46fの先端部が第1読取用ガラス13の上面に摺接するように設定されており、これにより、本体部46aが回転駆動されるのに伴い、第1読取用ガラス13上に付着した紙粉等の異物がブラシ部46fの先端によって除去される。
また、第2平面部46dと円弧面46cは、白色もしくは白色に近い明度を有する色となっている。
ガイドローラー46は、軸心線G0が第1読取用ガラス13に平行な水平状態になるように、各支軸部46eが、それぞれADFユニット40のハウジングを構成する側板(図示せず)に回転自在に支持されており、さらに、その一方が、例えば、パルスモータなどの回転角度制御可能な背景部材用駆動源(不図示)に連結され、回転駆動される。
そして、原稿読取りに先立って、シェーディング補正する際、および、原稿画像を読み取る際には、円弧面46Cが、第1読取用ガラス13に対向するように回転角が設定され、原稿のスキューを検出する際には、第2平面部46dが第1読取用ガラス13に対向するように回転角が設定される。
なお、本実施の形態では、背景部材用駆動源(不図示)は、ロータリーエンコーダーなどの角度検出機構が内蔵されたサーボモータなどを使用してもよい。
また、第2平面部46dは、原稿先端部の影を投影して原稿の傾きを検出する際に用いられる。
図4(a)〜(c)は、ガイドローラー46の第2平面部46dに投影される原稿先端部の影の状態を説明するための模式図である。
ガイドローラー46は、図4(a)に示すように、第2平面部46dと第1読取用ガラス13の表面とが平行な状態にある回転位置で停止される。
この際、第2平面部46dの原稿の搬送方向におけるほぼ中央が画像読取位置Cとなるようにシートスルー時の第1スライダー18の停止位置が設定される。
このときにおける第2平面部46dと第1読取用ガラス13との距離は、所定の距離D1となるように設定され、本実施の形態では、この距離D1の値を、例えば、4[mm]としている。
線状光源11は読取り位置Cよりも、原稿搬送方向上流側に配されているため、原稿の先端が読取り位置Cに到達する直前にその影が第2平面部46dに投影されることになる。したがって、この影(以下、「先端影」という。)をラインセンサー12で読み取ることにより、原稿先端の主走査方向の複数の点における位置を検出することができ、これにより、原稿のスキュー状態も容易に検出できる。
もし、原稿にスキューが発生している場合には、第2平面部46dの両端部付近の一方側に先に影が投影され始める。
図4(b)および(c)において、このように先端影が投影され始める場所を二点鎖線で囲っており、また、P1からPnまでの点は、先端影を撮像する場合におけるラインセンサー12の読取位置を示す。
読取点P1〜Pnのいずれかに先端影の先端部が到達すると、このうちの1つの受光強度読取点に対応するラインセンサー12の撮像素子の受光強度が急速に減少するため、その点に影が到達したことを検出することができる。
図4(c)では、読取点P3に影の先端部が到達した状態を示している。
ここで、時刻t0において、読取点P3に影の先端部が到達し、時刻t1において、読取点P4に影の先端部が到達し、さらに、時刻t2において、読取点P5に影の先端部が到達したとき、原稿搬送方向と直交する方向における読取点P3とP5との離間距離をL1とし、時刻t0から時刻t2までの時間をΔtとし、原稿の搬送速度をVとしたとき、原稿の傾きθ3は、次式により求められる。
<式1> θ2=Tan((V×Δt)/L1)
<画像読取装置の読取制御部>
図5は、画像読取部Aの制御系の構成を示すブロック図である。
読取制御部17は、CPU、クロック、ROM、RAMおよびEEPROMなどからなり、画像形成部B内の制御部(不図示)と通信しつつ、ADFユニット40による原稿の搬送動作や、画像読取ユニット10による読み取り動作を制御する。
すなわち、読取制御部17は、画像読取ユニット10において、原稿の画像を読み取る原稿読取処理を実行すると共に、原稿のスキューを検出する。そして、この原稿のスキューの検出結果にもとづき、原稿の画像データに対して公知のスキュー補正を実施した後、画像形成部B内にその画像データを出力する。
また、読取制御部17は、ADFユニット40におけるピックアップローラー42および給送ローラー43aの2つのローラーと、レジストローラー対44bと、読取前ローラー対45、読取後ローラー対47bおよび原稿排紙ローラー対48の3つのローラー対とを、それぞれ駆動する原稿搬送駆動源M1、M2およびM3に接続されると共に、ガイドローラー46を回転駆動する背景部材駆動部M4に接続されており、これらの駆動制御を行っている。
<原稿読取処理における制御内容>
図6は、読取制御部17により実行される原稿読取処理の制御内容を示すフローチャートである。
ユーザーは、原稿束をADFユニット40の原稿給紙トレイ40a上に載置して、操作パネル(不図示)のスタートキーを押下すると、画像形成部A内の制御部を介して読取制御部17へ原稿読取り開始の指示が送信される。
読取制御部17は、プリンター部B内の制御部から原稿読み取り指示を受け付ける(ステップS101)と、ガイドローラー46の回転位置を、その第2平面部46dが第1読取用ガラス13と対向する位置(初期回転位置)に設定し(ステップS102)、原稿給紙トレイ40a上に置かれた原稿Dをピックアップローラー42により原稿搬送路上に繰り出すと共に、その他のローラーも所定のタイミングで回転させて、原稿の給紙動作を開始する(ステップS103)。
そして、読取制御部17は、線状光源11を点灯させると共にラインセンサー12を起動させて、原稿先端部の検出を開始する(ステップS104)。
この検出は、ラインセンサー12から出力される信号のうち、上記検出点P1〜Pnに対応する画素の撮像素子からの信号出力をP1から順に所定の周期で繰り返し参照することにより行われる。
原稿の進行につれて、その先端部の影が第2平面部46dに投影され、その影がやがてラインセンサー12で検出されることになるが、当該影が投影される面が、本来設定されている原稿面の位置から上方に遠くなっているため、ラインセンサー12で撮像される影の輪郭が若干ぼやけるおそれがある。
そのため、読取制御部17は、ステップS104における原稿先端部の検出を開始に際し、読み取った画像データの階調変換処理に使用するγ曲線として図7のL2に示すようなγ補正係数値の大きなものを選択して(図7参照)画像のコントラストが強調して、原稿の先端縁に対応する影のエッジ部分の検出精度を向上させるようにしている。
検出開始後、P1〜Pnのいずれかの検出点において、原稿先端の影が検出されたか否かを判定し(ステップS105)、もし、検出されたら(ステップS105:YES)、その時点から計時を開始し、所定時間が経過した後(ステップS106:YES)、この間に検出された検出データに基づき、上述のようにして原稿のスキュー量を算出すると共に(ステップS107)、ガイドローラー46を素早く回転させて円弧面49cを第1読取用ガラス13に対向させる(ステップS108:図8(a)参照)。
ここで、円弧面49cの表面と第1読取用ガラス13との距離D2は、上記第1平面部46dよりも小さな値(本実施の形態では、1.6[mm])となって、原稿の裏面を少し第1読取用ガラス13方向に押し付けるような形でガイドするので、原稿の画像を読み取る際に、原稿面から縮小レンズ15eまでの光路長が予め設計により決められた所定値に安定的に維持され、ラインセンサー12で鮮明な画像を読み取ることができる。
なお、ステップS106における「所定時間」は、原稿の先端部の特定の位置の影が検出されてから当該検出された部分が実際に原稿読取位置Cに到達する時間(t1)から、少なくともガイドローラー46を回転させてしてその円弧面をラインセンサー12に対向させるために要する時間(t2)を控除した時間(t3≦t1−t2)であって、通常生じうる最大のスキュー量において、少なくとも2箇所の検出点で原稿先端の影が検出されるに足る時間以上の値が予め求められて設定されている。
図4(a)から分かるように原稿Gの先端が位置Eに到達されたとき、その第2平坦面に投影した影がラインセンサー12で検出され、位置Fに到達したときラインセンサー12で先端が読み取られるから、上記時間t1は、距離E〜Fを、原稿の搬送速度Vで除した値となる。
したがって、線状光源11と読取位置Cとの原稿搬送方向における距離が固定値であるなら、第2平面部46dと第1読取用ガラス13との距離D1が大きいほど、時間t1を大きくすることができ、その時間内で、原稿のスキュー量を検出及びガイドローラー46の円弧面49cへの切り換えを確実に行える。
また、ステップS107におけるスキュー量の算出は、上記所定時間以内に取得した2以上の検出点における検出データのうち、できるだけ、2点間の距離が離れている検出点における検出時間の差により算出するのが望ましい。その他、複数の2点の組の検出データから得られたスキュー量の平均値としてもよい。
その後、原稿読取を開始し、ラインセンサー12で読み取った画像信号に公知のデータ処理を施した後、画像メモリに保存する(ステップS109)。この際、読取制御部17は、ラインセンサー12で読み取った図7のL1に示すような通常のγ補正係数の値に戻してγ補正を行う。
そして、続いて、読取制御部17は、原稿の後端が第1読取用ガラス13上の原稿読取位置を通過したか否かを判定する(ステップS110)。
この判定は、例えば、読取前ローラー対45の原稿搬送方向上流側に設けられた原稿検出センサーS1の出力がONからOFFに切り替わった時点から所定の時間が経過したか否かで判断する。ここで、上記所定の時間とは、原稿が、原稿検出センサーS1の検出位置から原稿読取位置まで搬送されるのに要する時間のことである。
原稿の後端が第1読取用ガラス13上の原稿読取位置を通過するまで原稿読取が継続され(ステップS110:NO)、通過した場合には(ステップS110:YES)、原稿読取を終了する(ステップS111)。
続いて、読取制御部17は、ガイドローラー46を回転させ、図8(b)に示すように、ブラシ部46fで第1読取用ガラス13の表面を掃いて、紙粉などの異物を清掃する(ステップS112)。
このように、ガイドローラー46は、原稿の搬送方向に沿って1回転したときに、第1読取用ガラス13と対向する部分が、第2平面部46d→円弧面46c→ブラシ部46f→第2平面部46dの順となるように構成されており、これにより、ガイドローラー46が1回転するだけで、先端影の撮像、原稿の案内および第1読取用ガラス13表面の清掃を円滑に実行することができるようになっている。
そして、読み取った原稿の画像データに対してスキュー補正を行って、画像形成部の制御部に出力する(ステップS113)。
このスキュー補正は、例えば、一旦画像メモリのページメモリに保存した画像データを、ステップS107で求めたスキュー量を解消するように、メモリアドレスをずらして別のページメモリに保存することにより行われる。
もっとも、ラインセンサー12から読み取った1ライン分のデータを最初にページメモリに格納する際に、メモリアドレスをずらしてスキュー補正しながら保存してもよいし、画像読取部では、スキュー補正せずに、読み取った画像データとページごとのスキュー量のデータを画像形成部Bの制御部に送信して、画像形成部Bの制御部の方でスキュー補正するようにしても構わない。
そして、直近に搬送された原稿が最終原稿である場合には(ステップS113:YES)、当該画像読取処理を終了し、最終原稿でなければ、ステップS102以降の処理を繰り返し実行して、次原稿に対するスキュー量検出および原稿読取を行う。
ここで、直近に搬送された原稿が最終原稿であるか否かは、例えば、レジストローラー対44bの原稿搬送方向上流側に設けられた不図示の原稿センサーが原稿を検出していなければ、読取制御部17は、直近に搬送された原稿が最終原稿であると判定し、当該原稿センサーが原稿を検出していれば、当該原稿が最終原稿ではないと判定する。
以上のように、原稿の先端部の影を検出する場合は、ガイドローラー46を第1読取用ガラス13から遠ざかる位置に存する状態するため、ガイドローラー46と原稿との距離が大きくなる分、上記影の原稿搬送方向における長さが拡大するので、影の検出から実際に原稿先端が読取位置に到るまでの時間を大きくとれ、この間にスキュー量の検出や、ガイドローラー46の回転動作を行うことができる。
また、本実施の形態では、第2平面部46dの長手方向の全域に亘って、影を投影することができるため、従来の影の検出が溝部に限られていた構成よりも、多様なサイズの原稿に対応できる。
例えば、幅の狭い(原稿搬送方向と直交する方向の長さが短い)原稿を読み取ろうとしたとき、従来の画像読取装置では、原稿の幅が、背景部材に列設された溝のピッチよりも狭い場合には、2箇所以上の溝で影の検出することができなくなり、スキューの検出が不可能となるが、本実施の形態では、検出点Pnの値を増やすことにより柔軟に対応できる。
また、従来の画像読取装置では、背景部材の溝部分が裏写りして読取り画像の画質に問題があったが、本実施の形態におけるガイドローラー46は、主走査方向に平坦であって段差がないので、そのような裏写り(低明度部)が生じことはない。
なお、上述のようにラインセンサー12の円弧面49cは、白色であって、公知のシェーディング補正における白色基準板としても利用される。このシェーディング補正における補正係数の取得のタイミングは、画像読取装置への電源投入時および/または各画像読取りジョブにおける最初の読取り動作の開始時などとすることができる。
後者の場合、図6のフローチャートでは、ステップS101の直後にガイドローラー46を回転させて円弧面49cを第1読取用ガラス13に対向させ、線状光源11をオンにしてシェーディング補正のための補正係数を取得し、ステップS109の読取開始後、1ラインずつのデータを上記補正係数に基づきシェーディング補正する。
<変形例>
(1)上記実施の形態において、ADFユニット40は、原稿表面側の画像を画像読取ユニット10にて読み取られるように自動搬送する構成であったが、近年、1回の原稿搬送中に、原稿表面と裏面を同時に読み取る画像読取装置が登場している。
このような画像読取装置では、図2の二点鎖線で示すように、ADFユニット40の原稿搬送路上に原稿裏面読取部141が設けられており、これにより原稿裏面側の画像を読み取っている。
ここで、原稿裏面読取部141は、複数の撮像素子が原稿の搬送方向と直交する方向に並べられてなるアレイセンサなどであり、これには、撮像素子の配列方向に延びると共に、原稿の裏面側画像の読取位置よりも原稿搬送方向のやや上流側に設けられた線状光源(不図示)が付設されている。
このような画像読取装置の場合、原稿が第1読取用ガラス13から原稿裏面読取部141の読取り位置までの距離が短いため、この間でスキュー量が変化する可能性は低いため、ガイドローラー46に投影された影の検出により求められたスキュー量を利用して、原稿の裏面側の画像のスキュー補正をしてもよい。
もっとも、設計上原稿が第1読取用ガラス13から原稿裏面読取部141の読取り位置までの距離が長くなったりしてスキュー量が変化する可能性が高いような場合には、図2の二点鎖線で示すように、原稿の搬送路を挟んで、原稿裏面読取部141と対向する位置に、ガイドローラー46と同様のガイドローラー142を設けて、再度原稿のスキューを検出し、これにもとづき原稿の裏面側画像のスキュー補正を実行してもよい。
(2)また、上記実施の形態では、原稿読取時には、ガイドローラー46を回転移動させて、第1読取用ガラス13により近い円弧面46cにより原稿裏面をガイドすると共に、原稿先端検出時には、ガイドローラー46を回転移動させて、上記円弧面46cよりも第1読取用ガラス13から離れた第2平面部46dを対向させるように構成した。
これにより、原稿先端の影を大きく投影させることができ、早期にスキュー量を取得できると共に、原稿先端が読取位置に到達するまでにガイドローラー46の第1読取用ガラス13に対向する面を第2平面部46dからの円弧面46cに切り換える時間も十分確保できる。
このように第1読取用ガラス13に対向する面の距離を切り換える構成は、ガイドローラー46の回転移動に限定されず、遠い面と近い面の面をスライド移動して切り換える構成や、あるいは一つの面を第1読取用ガラス13に近接・離間移動させる機構であっても構わない。
(3)上記実施の形態では、読取制御部17が、画像読取ユニット10内に設けられているとしたが、これに限らない。例えば、画像形成部B内に設けられている制御系が読取制御部17を兼ねる構成であってもよい。
(4)また、上記実施の形態では、原稿のスキュー補正を行う目的で、先端影を検出しているが、これに限らない。
例えば、画像の読取位置に到達する影と原稿先端部との原稿搬送方向におけるずれ量Zは、線状光源11、原稿および第2平面部46dの相対的な位置関係より求められ、先端影を撮像することで、原稿の先端部の位置も検出することができるため、先端影を検出して、原稿の先端位置を検出して画像読取開始のタイミングを決定するためにのみ利用するようにしても構わない。
(5)実施の形態では、第2平面部46dは、白色もしくは白色に近い明度を有する色となっているとしたが、これに限られない。
例えば、第2平面部46dは、これに投影された先端影を認識できる程度の明度を有する色でありさえすればよい。
また、先端影の傾きを検出するために、当該先端影を投影する部材としては、第2平面部46dのような平面が望ましいが、曲率が極めて大きい曲面であっても、先端影の傾きを検出することは可能であることから、場合によっては、先端影が投影される部材の面は、平面以外の面であってもよいであろう。
(6)上記実施の形態では、画像読取装置が設けられた画像形成装置として複写機について説明したが、これに限定されるものではなく、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置にも適用できる。また、画像読取機能のみを有する画像読取専用の装置であってもよい。
上記実施の形態および上記変形例の内容を可能な限り、それぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明は、原稿読取位置を通過する原稿の画像を読み取る画像読取装置において、先端影を撮像して、その先端位置の検出やスキューの検出を行う技術として好適である。
1 複写機
10 画像読取ユニット
11 線状光源
12 ラインセンサー
13 第1読取用ガラス
15e 縮小レンズ
18 第1スライダー
19 第2スライダー
22 中間転写ベルト
23Y、23M、23C、23K プロセスユニット
40 ADFユニット
40c 原稿センサー
42 ピックアップローラー
44b レジストローラー対
43 給送捌ローラー対
45 読取前ローラー対
46 ガイドローラー
46a 本体部
46b 第1平面部
46c 円弧面
46d 第2平面部

Claims (5)

  1. 帯板状の読取用ガラスの上に設定された読取位置を原稿が通過するように当該原稿を当該読取用ガラスの長手方向と直交する方向に搬送し、当該原稿の画像をラインセンサーで読み取るシートスルー方式の画像読取装置であって、
    前記長手方向に平行に配された軸心の回りに回転可能な円柱状の回転体でありその周方向における異なる位置に、搬送される原稿の裏面に当接して前記読取用ガラス寄りを通過するように案内する第1の面と、前記第1の面よりも前記読取用ガラスから遠ざかった第2の面とを含む案内部材と、
    1枚の原稿が前記読取位置を通過する間、前記案内部材を一方向にのみ回転させて、前記案内部材に前記読取用ガラスとの対向面を前記第1の面と前記第2の面との間で切り換えさせる切換手段と、
    前記読取用ガラスの前記案内部材とは反対側において前記長手方向と平行に配設され、前記読取用ガラス越しに原稿の搬送方向上流側から前記案内部材に向けて斜めに光を照射する線状光源と、
    原稿の先端が前記読取位置に近付く際には、前記案内部材の第2の面が前記読取用ガラスに対向するように前記切換手段を制御すると共に、前記線状光源の光で前記第2の面に映る当該原稿の先端の影を前記ラインセンサーに撮像させて当該影から当該原稿先端の位置を検出し当該原稿が前記読取位置を通過する際には、前記案内部材の第1の面が前記読取用ガラスに対向するように前記切換手段を制御すると共に、当該原稿の画像を前記ラインセンサーに撮像させる制御手段と
    を備えた画像読取装置。
  2. 前記制御手段は、前記ラインセンサー原稿先端の影を撮像させる際には当該原稿の画像を撮像させる際よりも、撮像画像のコントラストが強調されるように、前記ラインセンサーから出力される画像信号に対するガンマ補正で使用するガンマ曲線の傾きを増大させることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記案内部材は、
    その周面のうち前記第1の面と前記第2の面と異なる位置に前記読取用ガラスの長手方向に沿って列状に設けられ前記案内部材の回転に伴って前記読取用ガラス表面上から異物を除去するブラシ
    を更に含む請求項1または請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記ラインセンサー前記読取用ガラスの長手方向における複数の異なる位置から読み取った原稿の先端の影に基づき、当該原稿の搬送方向に対する傾きを演算する演算手段
    を更に備える請求項1から請求項3までのいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置が読み取った原稿の画像をシートに形成する画像形成部と、
    を備える画像形成装置。
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