JP2004045646A - 多芯光コリメータ及びこれを用いた光モジュール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1ファイバユニット20に設けた光ファイバF11のファイバ端面E11から出射されたレーザ光は、第1レンズL1で平行光束とされる。そのまま直進して第2レンズL2に入射されたレーザ光は、第2レンズL2によって集光され、第2ファイバユニット30に設けた光ファイバF22のファイバ端面E22に入射する。ここで、ファイバ端面E11とファイバ端面E22とは、両ファイバユニット20、30を対向して固定した場合、中心軸CAを挟んで反対位置にある。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信や光計測で使用する多芯光コリメータ及びこれからなる光モジュールに関し、特に、複数のファイバをこれらの間で必要に応じて光スイッチ、光分岐、光結合等の各種動作を行わせつつ相互に接続するための多芯光コリメータ等に関する。
【0002】
【従来の技術】
一対の多心ファイバを、MT(mechanically transferable)接続方式を利用して着脱自在に接続する方法が知られている(特開平8−114724等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の接続方式では、一対の多心ファイバが単純に接続されるだけであり、これらの接続に際して光分岐、合波等の機能を持たせることができない。
【0004】
そこで、本発明は、一対の多心ファイバを固定した一対の筐体を着脱自在に接続する際に、光分岐、合波等の多様な機能を持たせることができる光モジュールを提供することを目的とする。
【0005】
また、本発明は、高密度の多心ファイバからなる多芯光コリメータであって、上記のような多様な機能を有する光モジュールを実現する多芯光コリメータを提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、多心ファイバをそれぞれ固定した一対の多芯光コリメータの連結に際して、連結による挿入損失を低減することができる光モジュールを提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、一対の多心ファイバを非接触で光学的に精密に接続することができる光モジュールを実現する多芯光コリメータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る多芯光コリメータは、複数のファイバの端部を所定方向に平行に保持するとともに、当該複数のファイバの端面を前記所定方向に垂直な所定円周上に配置して固定するファイバユニットと、前記ファイバユニットに対向して配置されるコリメータレンズとを備える。
【0009】
上記多芯光コリメータでは、ファイバユニットが当該複数のファイバの端面を前記所定方向に垂直な所定円周上に配置して固定するので、複数のファイバの端面を、特にファイバが多数の場合にも、所定円周の中心軸に関して等価に配置することができる。よって、各ファイバの配置の対称性を高めてコリメートされる光の特性を近づけることができるので、かかる多芯光コリメータを2つ組み合わせて光モジュールとして光分岐、合波等の多様な機能を持たせる場合に、低損失で精密な動作を達成することができる。
【0010】
また、上記多芯光コリメータの別の具体的な態様では、前記所定円周の中心軸が、前記コリメータレンズの光軸と一致する。この場合、コリメータレンズの光軸に関して各ファイバの端面を対称に配置することができ、コリメータレンズによってコリメートされる各ファイバからの光の特性を一致させることができる。これにより、多芯光コリメータやこれから構成される光モジュールの動作特性を高めることができる。
【0011】
また、上記多芯光コリメータの具体的な態様では、前記ファイバユニットが、複数対のファイバの端部を前記所定方向に平行に保持するとともに、当該複数対のファイバの端面を前記所定円周上に配置して固定する。この場合、多チャンネルの光信号の一括処理が可能な高密度高機能の光モジュールを提供することができる。
【0012】
また、上記多芯光コリメータの別の具体的な態様では、前記複数対のファイバを構成する各対の端面が、前記所定円周の中心を挟んで対称に配置される。この場合、鏡のように反転した同一形状の一対の多芯光コリメータを準備することにより、光分岐、合波等の多様な機能を有する光モジュールを提供することができる。
【0013】
また、上記多芯光コリメータの別の具体的な態様では、前記ファイバユニットが、複数対のファイバの端部を前記所定方向に平行に保持するとともに、一方の対のファイバの端面を前記複数のファイバとして前記所定円周である第1の円周上に配置して固定するとともに、他方の対のファイバの端面を前記所定円周と同軸で半径が大きい第2の円周上に配置して固定する。この場合、ファイバの密度すなわちチャンネル数を簡易に高めることができる。
【0014】
また、上記多芯光コリメータの別の具体的な態様では、前記一方の対のファイバに設けた端面が、前記所定円周の中心を挟んで対称に配置され、前記他方の対のファイバに設けた端面が、前記所定円周の中心を挟んで対称に配置される。この場合も、鏡のように反転した同一形状の一対の多芯光コリメータを準備することにより、光分岐、合波等の多様な機能を有する光モジュールを提供することができる。
【0015】
また、上記多芯光コリメータの別の具体的な態様では、前記第1の円周である前記所定円周の中心軸が、前記コリメータレンズの光軸と一致するとともに、前記第2の円周円周が、前記第1の円周よりも前記コリメータレンズに近接して配置される。この場合、コリメータレンズの結像特性を補正することができ、光モジュールの動作特性を高めることができる。
【0016】
また、上記多芯光コリメータの別の具体的な態様では、各ファイバの端面が、前記所定円周の中心軸に対して所定の傾斜角で傾斜する。この場合、所定の傾斜角の調節によって各ファイバの端面で戻り光が発生することを防止できる。なお、上記所定の傾斜角は、前記複数ファイバ中で伝搬される光の全反射臨界角の半分よりも大きな角度とすることが好ましい。
【0017】
また、上記多芯光コリメータの別の具体的な態様では、各ファイバの端面が、前記所定円周の中心軸に対して対称に形成された凹面形状、円錐面形状、断面V字形状、及び段差溝状のいずれかの面上に形成される。この場合、各ファイバの端面で戻り光が発生することを防止できるだけでなく、コリメータレンズの結像特性を補正することもできる。
【0018】
なお、上記のような凹面形状や円錐面形状の面は、通常ファイバユニットの突合せ面に形成される。球状や円錐状のチップを有する研磨部材をファイバユニットの突合せ面の適所に押し当てて切削・研磨することで、上記のような各ファイバの端面を一括して簡易に形成することができる。また、断面V字形状や段差溝状の面は、円盤状の研磨盤をファイバユニットの突合せ面の適所に押し当てて切削・研磨することで形成される。特に断面V字形状の面を形成する場合、円盤の外周の厚み中心に頂点を有するとともに、回転軸に対して等しい傾斜角を有する一対の研磨面からなる研磨盤を利用する。以上のような加工において、ファイバユニットを支持するステージは、ファイバユニットをこれに固定した複数のファイバに平行に移動させることが望ましく、ファイバユニットにアライメント用のガイド孔が形成されている場合、研磨部材や研磨盤を駆動する研磨ヘッド側に、ガイド孔に嵌合するガイドピンを設けることで、簡易に加工精度を高めることができる。
【0019】
また、本発明に係る光モジュールは、それぞれ上述の構造を有する第1及び第2の多芯光コリメータと、前記第1及び第2の多芯光コリメータをそれぞれの前記所定円周の中心軸が一致するようにアライメントして保持するガイド手段とを備える。この場合、第1の多芯光コリメータのコリメータレンズと、第2の多芯光コリメータのコリメータレンズとの焦点距離を等しくして、両者を焦点距離の2倍だけ離間させることにより、第1の多芯光コリメータと第2の多芯光コリメータとを同一形状にしつつ、両者を効率良く接続することができる。
【0020】
また、光モジュールの具体的な態様では、前記第1の多芯光コリメータと、前記第2の多芯光コリメータとの間に、平板状の光学素子が着脱自在に挿入されている。この場合、光学素子は、ミラー、減光フィルタ、バンドパスフィルタ等とすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係る光モジュールを、図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
図1(a)は、第1実施形態の光モジュールを概念的に説明する上方からの断面図であり、図1(b)は、図1(a)に示す光モジュールの側方からの断面図である。
【0023】
この光モジュール10は、2対の光ファイバF11〜F14をAB方向に平行に配置して固定する第1ファイバユニット20と、2対の光ファイバF21〜F24をAB方向に平行に配置して固定する第2ファイバユニット30と、第1ファイバユニット20と組み合わせることによって各光ファイバF11〜F14から出射した光を平行光束にするレンズL1を有する第1コリメータユニット40と、第2ファイバユニット30と組み合わせることによって各光ファイバF21〜F24から出射した光をコリメートするレンズL2を有する第2コリメータユニット50と、これらのユニット20、30、40、50に貫通してこれらを相互に位置決めする一対のガイドピン60と、これらのユニット20、30、40、50を挟持して固定するクリップ70とを備える。ここで、第1ファイバユニット20及び第1コリメータユニット40は、第1の多芯光コリメータを構成し、第2ファイバユニット30及び第2コリメータユニット50は、第2の多芯光コリメータを構成する。なお、各ユニット20、30、40、50は、フィラを混ぜた熱可塑性若しくは熱可塑性樹脂等の各種エンジニアリングプラスチックを金型を利用して成形することによって形成される。
【0024】
図2(a)は、第1ファイバユニット20の突合せ面21の状態を説明する斜視図であり、図2(b)は、第2ファイバユニット30の突合せ面31の状態を説明する斜視図である。第1ファイバユニット20の突合せ面21には、各光ファイバF11〜F14に対応する4つのファイバ端面E11〜E14が露出する。また、第1ファイバユニット20の突合せ面21には、一対のガイドピン60を通すための一対のガイド孔23が形成されている。各ガイド孔23は、円形断面を有し、その直径は、ガイドピン60の円形断面の直径と等しくなっている。一方、第2ファイバユニット30の突合せ面31にも、各光ファイバF21〜F24に対応する4つのファイバ端面E21〜E24が露出する。また、第2ファイバユニット30の突合せ面31には、一対のガイドピン60を通すための一対のガイド孔33が形成されている。各ガイド孔33は、円形断面を有し、その直径は、ガイドピン60の円形断面の直径と等しくなっている。
【0025】
図3は、第1ファイバユニット20の突合せ面21の拡大斜視図である。各ファイバ端面E11〜E14は、突合せ面21上に仮想的に形成された円周R上に等間隔で配置されている。つまり、ファイバ端面E11とファイバ端面E14とは、円周Rの中心CPに関して点対称に配置されており、ファイバ端面E12とファイバ端面E13も、円周Rの中心CPに関して点対称に配置されている。ここで、円周Rは、第1ファイバユニット20と共通の中心軸CAを有している。すなわち、中心軸CAは、突合せ面21に対して垂直に延び、円周Rの中心CPを貫通する。
【0026】
なお、第2ファイバユニット30の突合せ面31も、第1ファイバユニット20の突合せ面21と同様の状態となっている。つまり、各ファイバ端面E21〜E24は、突合せ面31上に中心軸CAを中心として仮想的に形成された円周上に等間隔で配置されている。
【0027】
図1に戻って、第1コリメータユニット40は、レンズL1を収容して固定するためのレンズ孔41を有する。レンズL1は、このレンズ孔41の中央に接着剤等によって固定されている。すなわち、レンズL1は、第1コリメータユニット40の両対向端面から焦点距離fだけそれぞれ離れた位置に固定されている。
【0028】
第2コリメータユニット50は、第1コリメータユニット40と同一の形状を有する。すなわち、レンズ孔51の中央には、レンズL2が収容されて固定されている。
【0029】
各ガイドピン60は、第1ファイバユニット20に設けたガイド孔23と、第1及び第2コリメータユニット40、50に設けたガイド孔と、第2ファイバユニット30に設けたガイド孔33とに順次通されて、これらのガイド孔と嵌合する。これにより、各ユニット20、30、40、50の中心軸CAが一致して相互にアライメントされた状態で連結される。なお、ガイドピン60とガイド孔23、33とは、ガイド手段を構成する。
【0030】
各クリップ70は、詳細な説明を省略するが、連結された各ユニット20、30、40、50の上面又は下面に当接する板部材と、第1及び第2ファイバユニット20、30の両側面に係合する板バネとからなる。並べた各ユニット20、30、40、50に一対のガイドピン60を通して上記のクリップ70にこれらユニット20、30、40、50を挟持させることで、アライメントされた状態の全ユニット20、30、40、50が一体的に固定される。
【0031】
以下、図1(a)及び(b)に示す光モジュール10の動作の一例について説明する。第1ファイバユニット20に設けた光ファイバF11のファイバ端面E11から発散しつつ出射されたレーザ光は、第1レンズL1で平行光束とされて、第1及び第2コリメータユニット40、50の境界を中心軸CA近傍で通過する。そのまま直進して第2レンズL2に入射されたレーザ光は、第2レンズL2によって集光され、第2ファイバユニット30に設けた光ファイバF22のファイバ端面E22に入射する。ここで、ファイバ端面E11とファイバ端面E22とは、両ファイバユニット20、30を対向して固定した場合、中心軸CAを挟んで反対位置にある。つまり、中心軸CAを挟んで反対位置にある光ファイバF11から光ファイバF22にレーザ光が非接触で光学的に結合される。同様に、ファイバ端面E12とファイバ端面E21とは中心軸CAを挟んで反対位置に配置されており、中心軸CAを挟んで反対位置にある光ファイバF12から光ファイバF21にレーザ光が非接触で光学的に結合される。また、ファイバ端面E13とファイバ端面E24とは中心軸CAを挟んで反対位置に配置されており、中心軸CAを挟んで反対位置にある光ファイバF13から光ファイバF24にレーザ光が非接触で光学的に結合される。さらに、ファイバ端面E14とファイバ端面E23とは中心軸CAを挟んで反対位置に配置されており、中心軸CAを挟んで反対位置にある光ファイバF14から光ファイバF23にレーザ光が非接触で光学的に結合される。
【0032】
なお、各ユニット20、30、40、50は上述のように分離可能になっており、例えば第1ファイバユニット20を第2ファイバユニット30と同一形状の別のファイバユニットに連結して信号光の切換を行うことができる。
【0033】
図4(a)〜(d)は、第1ファイバユニット20の変形例を示す。図4(a)に示す第1変形例のファイバユニット20Bの場合、突合せ面21上に6つのファイバ端面Eを備える。各ファイバ端面Eは、突合せ面21上に中心軸CAを中心として仮想的に形成された円周R上に等間隔で配置されている。なお、図示を省略しているが、光モジュールとして組み立てられた際に対向配置される第2ファイバユニットの突合せ面も、第1ファイバユニット20Bの突合せ面21と同様の状態となっている。これにより、第1ファイバユニット20Bのいずれかのファイバ端面Eと、中心軸CAを挟んで反対位置に配置される第2ファイバユニット(不図示)側の対応ファイバ端面との間で、光信号の結合が可能になる。
【0034】
図4(b)に示す第2変形例のファイバユニット20Cの場合、突合せ面21上の内側の円周R1上に対向して配置される一対のファイバ端面Eaと、外側の円周R2上に対向して配置される一対のファイバ端面Ebとを備える。内側の円周R1と外側の円周R2は、中心軸CAを共通にしており、4つのファイバ端面Ea、Ebは、一列に配置される。なお、図示を省略しているが、光モジュールとして組み立てられた際に対向配置される第2ファイバユニットの突合せ面も、第1ファイバユニット20Cの突合せ面21と同様の状態となっている。これにより、第1ファイバユニット20Cのいずれかのファイバ端面Ea、Ebと、中心軸CAを挟んで反対位置に配置される第2ファイバユニット(不図示)側の対応ファイバ端面との間で、光信号の結合が可能になる。
【0035】
図4(c)に示す第3変形例のファイバユニット20Dの場合、突合せ面21上の内側の円周R1上に対向して配置される2対のファイバ端面Eaと、外側の円周R2上に対向して配置される2対のファイバ端面Ebとを備える。なお、図示を省略しているが、光モジュールとして組み立てられた際に対向配置される第2ファイバユニットの突合せ面も、第1ファイバユニット20Dの突合せ面21と同様の状態となっている。これにより、第1ファイバユニット20Dのいずれかのファイバ端面Ea、Ebと、中心軸CAを挟んで反対位置に配置される第2ファイバユニット(不図示)側の対応ファイバ端面との間で、光信号の結合が可能になる。
【0036】
図4(d)に示す第4変形例のファイバユニット20Eの場合、突合せ面21上の内側の円周R1上に対向して配置される2対のファイバ端面Eaと、中間の円周R2上に対向して配置される4対のファイバ端面Ebと、外側の円周R3上に対向して配置される2対のファイバ端面Ecとを備える。ここで、内側の円周R1と中間の円周R2と外側の円周R3とは、中心軸CAを共通にしており、ファイバ端面Ea〜Ecの各対は、中心軸CAを挟んで対向して配置されている。これにより、第1ファイバユニット20Dのいずれかのファイバ端面Ea、Eb、Ecと、中心軸CAを挟んで反対位置に配置される第2ファイバユニット(不図示)側の対応ファイバ端面との間で、光信号の結合が可能になる。
【0037】
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態に係る光モジュールを説明する。第2実施形態の光モジュールは、第1実施形態に係る光モジュールを変形したものであり、同一部分には同一の符号を付して重複説明を省略する。
【0038】
図5に示すように、本実施形態の光モジュール110は、第1及び第2コリメータユニット40、50の間に、着脱自在の平板状の光学素子であるミラー81を備える。なお、第1及び第2コリメータユニット40、50の間には、予めミラー81を挟むための空間を設けることもできる。また、第1実施形態における第2コリメータユニット50の幅を、ミラー81の厚さだけ薄くすることもできる。
【0039】
図5の光モジュール110の動作を、図6を参照しつつ説明する。まず、第1ファイバユニット20に設けた光ファイバF11のファイバ端面E11から発散しつつ出射されたレーザ光IL1は、第1レンズL1で平行光束とされて、第1及び第2コリメータユニット40、50の境界に配置されたミラー81で反射される。ミラー81で反射されたレーザ光OL1は、第1レンズL1に戻って再度集光され、第1ファイバユニット20に設けた光ファイバF14のファイバ端面E14に入射する。ここで、ファイバ端面E11とファイバ端面E14とは、中心軸CAを挟んで反対位置にある。つまり、中心軸CAを挟んで反対位置にある光ファイバF11からのレーザ光IL1が光ファイバF14に非接触で光学的に結合されてレーザ光OL1として出射する。同様に、ファイバ端面E13とファイバ端面E21とは、中心軸CAを挟んで反対位置に配置されており、中心軸CAを挟んで反対位置にある光ファイバF13からのレーザ光IL2が光ファイバF12に非接触で光学的に結合されてレーザ光OL2として出射する。
【0040】
なお、ミラー81を両コリメータユニット40、50の間から取り除いた場合、図1と同一の構造になるので、光ファイバF11〜F14と、光ファイバF21〜F24との間で、第1実施形態の場合と同様の光結合が達成される。なお、この場合、ミラー81の代わりにスペーサ等を配置すれば、両ユニット40、50の間隔を保つことができる。
【0041】
また、図5に示すように、第1コリメータユニット40にミラー81を当接するように配置する場合、第2コリメータユニット50や第2ファイバユニット30は不要になり、これらに代えてミラー81を第1コリメータユニット40に固定する部材を設けてもよい。
【0042】
また、ミラー81をバンドパスフィルタに置き換えることもできる。かかるバンドパスフィルタが波長λ1の帯域を反射させ、波長λ2の帯域を透過させる場合、波長λ1の入射光に対しては、図6に示すように動作するにも拘わらず、波長λ2の入射光に対しては、図1(a)、(b)や図2で説明したように動作することになる。
【0043】
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態に係る光モジュールを説明する。第3実施形態の光モジュールは、第1実施形態に係る光モジュールを変形したものである。
【0044】
図7は、第3実施形態の光モジュールを概念的に説明する部分縦断面図である。この光モジュール210は、2対の光ファイバF11〜F14を光軸に平行に配置して固定するファイバユニットである第1フェルール220と、2対の光ファイバF21〜F24を光軸に平行に配置して固定する別のファイバユニットである第2フェルール230と、第1フェルール220と組み合わせることによって各光ファイバF11〜F14から出射した光を平行光束にする第1レンズL1を有する第1レンズ部240と、第2フェルール230と組み合わせることによって各光ファイバF21〜F24から出射した光をコリメートする第2レンズL2を有する第2レンズ部250と、第1及び第2レンズ部240、250の間に配置されてバンドパスフィルタ82を保持するホルダ280と、これらを収納するケーシング260とを備える。ここで、第1フェルール220及び第1レンズ部240は、第1の多芯光コリメータを構成し、第2フェルール230及び第2レンズ部250は、第2の多芯光コリメータを構成する。外周が金属製の第1フェルール220と、金属製の第1レンズ部240とは、互いにYAG溶接によって固定され、金属製のケーシング260に対してYAG溶接によって固定されている。また、外周が金属製の第2フェルール230と、金属製の第2レンズ部250と、金属製のホルダ280も、互いにYAG溶接によって固定され、ケーシング260に対してYAG溶接によって固定されている。
【0045】
図8(a)は、第1フェルール220の端部の拡大斜視図であり、(b)は、第1フェルール220の端面図である。各ファイバ端面E11〜E14は、端面221上に仮想的に形成された円周R上に等間隔で配置されている。つまり、ファイバ端面E11とファイバ端面E14とは、円周Rの中心CPに関して点対称に配置されており、ファイバ端面E12とファイバ端面E13も、円周Rの中心CPに関して点対称に配置されている。ここで、円周Rは、第1ファイバユニット20と共通の中心軸CAを有している。
【0046】
なお、第2フェルール230の端面231も、第1フェルール220の端面221と同様の状態となっている。つまり、各ファイバ端面E21〜E24は、端面221上に中心軸CAを中心として仮想的に形成された円周上に等間隔で配置されている。
【0047】
図9は、光モジュール210動作を説明する模式図である。ファイバ端面E12とファイバ端面E21とは中心軸を挟んで反対位置に配置されており、バンドパスフィルタ82の透過波長帯である波長λ2のレーザ光L11は、光ファイバF12から光ファイバF21に結合され、同様に波長λ2のレーザ光L12は、光ファイバF14から光ファイバF23に結合される。一方、バンドパスフィルタ82の反射波長帯である波長λ1のレーザ光L21は、光ファイバF24から光ファイバF21に結合され、同様に波長λ1のレーザ光L22は、光ファイバF22から光ファイバF23に結合される。つまり、光ファイバF21に波長λ1、λ2のレーザ光IL11、IL21を合波して出射させることができ、光ファイバF23に波長λ1、λ2のレーザ光IL12、IL22を合波して出射させることができる。
【0048】
なお、第3実施形態の光モジュール210は、波長λ2のレーザ光に対しては、第1実施形態の光モジュール10と同等に機能し、光ファイバF11が光ファイバF22に結合され、光ファイバF13が光ファイバF24に結合される。
【0049】
図10(a)〜(d)は、第1フェルール220の変形例を示す。図10(a)に示す第1変形例のフェルール220Bの場合、図4(a)の場合と同様に、6つのファイバ端面Eを備える。各ファイバ端面Eは、フェルール端に中心軸CAを中心として仮想的に形成された円周R上に等間隔で配置されている。なお、図示を省略しているが、光モジュールとして組み立てられた際に対向配置される第2フェルールも同様の状態となっている。これにより、第1フェルール220Bのいずれかのファイバ端面Eと、中心軸CAを挟んで反対位置に配置される第2フェルール(不図示)側の対応ファイバ端面との間で、光信号の結合が可能になる。
【0050】
図10(b)に示す第2変形例のフェルール220Cの場合、図4(b)の場合と同様に、内側の円周R1上に対向して配置される一対のファイバ端面Eaと、外側の円周R2上に対向して配置される一対のファイバ端面Ebとを備え、4つのファイバ端面Ea、Ebは、一列に配置される。なお、図示を省略しているが、光モジュールとして組み立てられた際に対向配置される第2フェルールも同様の状態となっている。これにより、第1フェルール220Cのいずれかのファイバ端面Ea、Ebと、中心軸CAを挟んで反対位置に配置される第2フェルール(不図示)側の対応ファイバ端面との間で、光信号の結合が可能になる。
【0051】
図10(c)に示す第3変形例のフェルール220Dの場合、図4(c)の場合と同様に、内側の円周R1上に対向して配置される2対のファイバ端面Eaと、外側の円周R2上に対向して配置される2対のファイバ端面Ebとを備える。なお、図示を省略しているが、光モジュールとして組み立てられた際に対向配置される第2フェルールも同様の状態となっている。これにより、第1フェルール220Cのいずれかのファイバ端面Ea、Ebと、中心軸CAを挟んで反対位置に配置される第2フェルール(不図示)側の対応ファイバ端面との間で、光信号の結合が可能になる。
【0052】
図10(d)に示す第4変形例のフェルール220Eの場合、図4(d)の場合と同様に、内側の円周R1上に対向して配置される2対のファイバ端面Eaと、中間の円周R2上に対向して配置される4対のファイバ端面Ebと、外側の円周R3上に対向して配置される2対のファイバ端面Ecとを備える。ここで、内側の円周R1と中間の円周R2と外側の円周R3とは、中心軸CAを共通にしており、ファイバ端面Ea〜Ecの各対は、中心軸CAを挟んで対向して配置されている。なお、図示を省略しているが、光モジュールとして組み立てられた際に対向配置される第2フェルールも同様の状態となっている。これにより、第1フェルール220Dのいずれかのファイバ端面Ea、Eb、Ecと、中心軸CAを挟んで反対位置に配置される第2フェルール(不図示)側の対応ファイバ端面との間で、光信号の結合が可能になる。
【0053】
〔第4実施形態〕
以下、本発明の第4実施形態に係る光モジュールを説明する。第4実施形態の光モジュールは、第1実施形態に係る光モジュール(特に図4(b)に示すもの)を変形したものである。
【0054】
図11は、第4実施形態の光モジュールの要部を説明する斜視図である。この光モジュールの場合、第1ファイバユニット20の突合せ面321に段差溝状の凹部321aが形成されており、この凹部321aに、4つのファイバ端面Ea、Ebが露出している。この場合、第1対のファイバ端面Eaの位置(すなわち図4(b)の円周R1の位置)は、第2対のファイバ端面Ebの位置(すなわち図4(b)の円周R2の位置)よりも奥になっている。つまり、後者のファイバ端面Ebの方が第1コリメータユニット40の第1レンズL1に近接した位置に配置されている。このように、ファイバ端面Ea、Ebの配置を中心軸CAの方向に関して変更している理由は、第1レンズL1の球面収差、この場合光軸から離れるに従って結像位置がレンズ側に近くなる現象を補正したものである。
【0055】
なお、詳細な説明は省略するが、第2ファイバユニット30の突合せ面にも、第2レンズL2の球面収差を補正するための溝状の凹部331aが形成されている(後述する図12参照)。
【0056】
図12(a)、(b)は、第4実施形態の光モジュールの動作を説明する図である。図12(a)の場合のように、両コリメータユニット40、50の間にミラー81を挿入していない場合、外側の光ファイバF31からのレーザ光は、反転した外側の光ファイバF44に結合され、内側の光ファイバF32からのレーザ光は、反転した内側の光ファイバF43に結合される。この際、各光ファイバF31、F32からの各レーザ光は、第1レンズL1を経て正確にコリメートされ、中心軸CAを横切った後、第2レンズL2を経て各光ファイバF44、F43の端面に正確にフォーカスする。図12(b)の場合のように、両コリメータユニット40、50の間にミラー81を挿入した場合、外側の光ファイバF31からのレーザ光は、対向する外側の光ファイバF34に結合され、内側の光ファイバF32からのレーザ光は、対向する内側の光ファイバF33に結合される。この際、各光ファイバF31、F32からの各レーザ光は、第1レンズL1を経て正確にコリメートされ、中心軸CAを横切るようにミラー81で反射され、再び第1レンズL1を経て各光ファイバF44、F43の端面に正確にフォーカスする。
【0057】
以上の第4実施形態の光モジュールによれば、一対の光ファイバF31、F32からの信号光を、一対の光ファイバF44、F43と、一対の光ファイバF34、F33とのいずれかに同時に切り換えることができる。しかも、各光ファイバF44、F43、F34、F33の端面に正確に集光することができるので、光モジュールによる挿入損失を低減することができる。
【0058】
図13(a)及び図13(b)は、図11に示す第4実施形態の光モジュールを製造するための端面加工装置を説明する平面図及び側面図である。この端面加工装置は、ファイバユニット20(30)を固定してファイバユニット20(30)とともに移動するスライドステージ90と、スライドステージ90に対向して配置されてファイバユニット20(30)の突合せ面321(331)を研磨する研磨ヘッド91とを備える。なお、スライドステージ90上のファイバユニット20(30)は、エンジニアリングプラスチックを金型で成形することによって製造され、平行に配置された4本の光ファイバF31〜F34(F41〜F44)を挟んで対称な位置には、一対のガイド孔23(33)が形成されている。また、ファイバユニット20(30)の突合せ面321(331)は、研磨によって光ファイバF31〜F34(F41〜F44)の光軸等に垂直で平滑な平坦面に加工されている。
【0059】
スライドステージ90は、ステージ駆動装置92によって駆動することにより、水平なAB方向に所定速度で移動させることができる。ここで、スライドステージ90の移動方向ABは、ファイバユニット20(30)に設けたガイド孔23(33)の延びる方向と一致させている。研磨ヘッド91は、ヘッド本体93に回転可能に支持された円形の研磨盤94と、研磨盤94の回転軸94aに連結されて研磨盤94を回転させる回転駆動装置95と、研磨ヘッド91をファイバユニット20(30)に対して案内する一対のガイドピン96とを備える。
【0060】
各ガイドピン96の外径は、各ガイド孔23(33)の内径と一致している。また、一対のガイドピン96の間隔Wは、一対のガイド孔23(33)の間隔と等しくなっている。さらに、ガイドピン96の軸間の中心線CLは、研磨盤94の厚み中心を通る。さらに、この中心線CLは、研磨盤94の回転軸94aと同一平面内にあってこれと直行する。これにより、スライドステージ90がAB方向に移動してファイバユニット20(30)が研磨ヘッド91に近接すると、両ガイドピン96がガイド孔23(33)に挿入されて、研磨ヘッド91がファイバユニット20(30)に対して精密にアライメントされる。さらにファイバユニット20(30)を研磨ヘッド91に近接させると、回転する研磨盤94に設けた研磨面94bによってファイバユニット20(30)の突合せ面321(331)が部分的に研削・研磨される。この際、ガイドピン96の軸間の中心線CLは、研磨盤94の厚み中心を通るので、突合せ面321(331)のうち、中央側の光ファイバF32、F33(F42、F43)が露出する部分のみが研削・研磨され、外側の光ファイバF31、F34(F41、F44)が露出する部分は研削されない。これにより、図11に示すような、段差溝状の凹部321aが形成され、この凹部321aに光ファイバF32、F33(F42、F43)の端面Eaが露出することになる。なお、ファイバユニット20(30)の加工に際しては、研磨盤94を何段階かに分けて交換する。研磨盤94の交換に際しては、研磨盤94の研磨面94bを形成するダイヤモンドペースト等の粒子を徐々に細かくして光ファイバF32、F33(F42、F43)の端面が鏡面状に仕上がるようにする。
【0061】
なお、以上の加工において、一対の光ファイバF32、F33の間隔は、250μm程度であり、研磨盤94の厚みは、500μm程度かそれ以下とした。また、研磨盤94の半径は、2cm程度かそれ以上とした。
【0062】
〔第5実施形態〕
以下、本発明の第5実施形態に係る光モジュールを説明する。第5実施形態の光モジュールは、第4実施形態に係る光モジュールを変形したものである。
【0063】
図14は、第5実施形態の光モジュールの要部を説明する斜視図である。この光モジュールの場合、第1ファイバユニット20の突合せ面421に断面V字形状の凹部421aが形成されており、この凹部421aには、4つのファイバ端面Ea、Ebが露出している。この場合も、中央側のファイバ端面Eaが、外側のファイバ端面Ebよりも奥に配置されている。このように、ファイバ端面Ea、Ebの配置を中心軸CAの方向に関して変更することにより、第1レンズL1の球面収差を補正することができる。さらに、各ファイバ端面Ea、Ebには、凹部421aの傾斜角αに対応する傾斜が形成されている。このような傾斜を設けることにより、ファイバ端面Ea、Ebで伝播光がフレネル反射されて光源側に戻ることを防止することができ、このような反射光によって光源の劣化や挿入損失の増大を誘起しないようにしている。ここで、光ファイバの屈折率が1.4〜1.5であること及びコアの屈折率が0.2〜0.3%大きく設定されていることを考慮すると、全反射臨界角は4〜5゜となるので、具体的な作製例では、ファイバ端Ea、Ebの傾斜角度αを8゜として、戻り光の伝搬を防止した。
【0064】
なお、詳細な説明は省略するが、第2ファイバユニット30の突合せ面にも、第2レンズL2の球面収差を補正するための断面V字形の凹部431aが形成されている(後述する図15参照)。この凹部431aも同様の傾斜を有し、ファイバ端面で伝播光が反射されて光源側に戻ることを防止できる。
【0065】
図15(a)、(b)は、第5実施形態の光モジュールの動作を説明する図である。図15(a)の場合のように、両コリメータユニット40、50の間にミラー81を挿入していない場合、一対の光ファイバF31、F32からのレーザ光は、中心軸CAを挟んで対称な光ファイバF44、F43に結合される。この際、各光ファイバF31、F32からの各レーザ光は、第1及び第2レンズL1、L2を経て各光ファイバF44、F43の端面に正確にフォーカスする。図15(b)の場合のように、両コリメータユニット40、50の間にミラー81を挿入した場合、一対の光ファイバF31、F32からのレーザ光は、中心軸CAを挟んで対称な光ファイバF34、F33に結合される。この際も、各光ファイバF31、F32からの各レーザ光は、第1レンズL1等を経て各光ファイバF34、F33の端面に正確にフォーカスする。
【0066】
以上の第5実施形態の光モジュールによれば、各光ファイバF44、F43、F34、F33の端面に正確に集光することができるので、光モジュールによる挿入損失を低減することができる。しかも、光モジュールによるからの戻り光を防止でき、光モジュールの特性を改善することができる。
【0067】
図16(a)は、図14に示す第5実施形態の光モジュールを製造するための端面加工装置を説明する平面図であり、図16(b)は、図16(a)の端面加工装置の研磨ヘッドの部分拡大図である。この端面加工装置は、図13(a)、(b)の端面加工装置を変形したものであり、回転軸194aのまわりに回転する研磨盤194の研磨面194bが2面で形成され、厚み中心TCの位置で最も突起して頂点TEを形成している。各研磨面194bの厚み中心TCに垂直な面に対する傾斜角度は、図14に示す凹部421aの傾斜角αに対応するものとなっており、具体的な作製例では約8°とした。
【0068】
図示の端面加工装置において、ファイバユニット20(30)が研磨ヘッド91に近接すると、両ガイドピン96及びガイド孔23(33)によって研磨ヘッド91がファイバユニット20(30)に対してアライメントされるとともに、研磨盤194によってファイバユニット20(30)の突合せ面321(331)が部分的に研削・研磨される。この際、断面V字状の研磨面194bによって、突合せ面321(331)に、図14に示すようなV溝状の凹部421aが形成される。なお、ファイバユニット20(30)の加工に際しては、研磨盤194を何段階かに分けて交換する。研磨盤194の交換に際しては、研磨盤194の研磨面194bを形成するダイヤモンドペーストの粒子を徐々に細かくして光ファイバF31〜F34(F41、F44)の端面が鏡面状に仕上げられるようにする。
【0069】
〔第6実施形態〕
以下、本発明の第6実施形態に係る光モジュールを説明する。第6実施形態の光モジュールは、第1実施形態に係る光モジュールを変形したものである。
【0070】
図17は、第6実施形態の光モジュールの要部を説明する斜視図である。この光モジュールの場合、第1ファイバユニット20の突合せ面521に凹面形状乃至円錐形状の凹部521aが形成されている。図18(a)に示す例では、凹面形状の凹部521aが形成されており、図18(b)に示す例では、円錐形状の凹部521aが形成されている。この凹部521aに露出する4つのファイバ端面E11〜E14には、中心軸CAに向けて傾斜角αの傾斜が共通して形成されている。このような傾斜を設けることにより、各ファイバ端面E11〜E14で伝播光が反射されて光源側に戻ることを防止している。
【0071】
なお、詳細な説明は省略するが、第2ファイバユニット30の突合せ面にも、第2レンズL2の球面収差を補正するための凹面形状乃至円錐形状の凹部が形成されている。この凹部も同様の傾斜を有し、各ファイバ端面で伝播光が反射されて光源側に戻ることを防止できる。
【0072】
図19(a)、(b)は、第6実施形態の光モジュールの一動作例を説明する図である。一対の光ファイバF11、F13からのレーザ光は、中心軸CAを挟んで対称位置に配置される光ファイバF22、F24に結合される。この際、凹部521aに露出する各光ファイバF11、F13の端面からの各信号光は、それぞれ第1及び第2レンズL1、L2を経て凹部531aに露出する各光ファイバF22、F24の端面に正確にフォーカスする。
【0073】
なお、第1及び第2コリメータユニット40、50の間にミラーを挿入した場合、一対の光ファイバF11、F13からのレーザ光は、中心軸CAを挟んで対称位置に配置される光ファイバF14、F12にそれぞれ効率良く結合される。
【0074】
図20は、図17及び図18(a)に示す第6実施形態の光モジュールを製造するための端面加工装置を説明する平面図である。この端面加工装置は、図13(a)、(b)に示す端面加工装置の研磨ヘッド91の構造を変更した研磨ヘッド291を備える。この研磨ヘッド291は、ヘッド本体93に回転可能に支持された球形の研磨部材294と、研磨部材294の回転軸294aに連結されて研磨部材294を回転させる回転駆動装置95と、研磨ヘッド291をファイバユニット20に対して案内する一対のガイドピン96とを備える。
【0075】
ここで、研磨部材294の回転軸294aは、ファイバユニット20の突合せ面521に対して垂直に延びており、間隔Wだけ離間するガイドピン96の軸間の中心線CLと一致する。また、研磨部材294に設けた球形のチップ294cの中心は、中心線CL上に配置されている。ファイバユニット20を研磨ヘッド291に近接させると、回転する研磨部材294の球形のチップ294cによって、ファイバユニット20の突合せ面521が研削・研磨される。この際、ガイドピン96の軸間の中心線CLは、各光ファイバF11〜F14から等距離の中心線を通るので、突合せ面521の中央が加工されて図18(a)に示すような球面状の凹部521aが形成される。この凹部521aには、各光ファイバF11〜F14の端面E11〜E14が露出する。なお、ファイバユニット20の加工に際しては、研磨部材294を交換しつつ何段階かに分けて研削・研磨を行って凹部521を徐々に仕上げる。
【0076】
図21は、図20の装置の変形例、すなわち図17及び図18(b)に示す光モジュールを製造するための端面加工装置を説明する図である。この装置では、図18(b)に示す円錐状の凹部521aを形成するため、回転軸394aの先端に円錐状のチップ394cを備える研磨部材394を用いる。この場合、回転軸394aの軸心とチップ394cの円錐軸とを一致させる。このような研磨部材394は、図20のチップ294cに置き換えられる。
【0077】
図22は、図20及び図21に示す研磨部材294、394を変形したものである。図22(a)に示す研磨部材494場合、回転軸494aの先端に半球状のチップ494cを備える。このような研磨部材494も、回転によって球状の研磨面を形成するので、図20に示す研磨部材294の場合と同様に、図18(a)と同様の凹部521aを形成することができる。また、図22(b)に示す研磨部材594場合、回転軸594aの先端に円盤状のチップ594cを備える。このような研磨部材594も、回転によって球状の研磨面を形成するので、図20に示す研磨部材294の場合と同様に、図18(a)と同様の凹部521aを形成することができる。さらに、図22(c)に示す研磨部材694場合、回転軸694aの先端に三角板状のチップ694cを備える。このような研磨部材694は、回転によって円錐状の研磨面を形成するので、図21に示す研磨部材394の場合と同様に、図18(b)と同様の凹部521aを形成することができる。
【0078】
〔第7実施形態〕
以下、本発明の第7実施形態に係る光モジュールを説明する。第7実施形態の光モジュールは、第6実施形態に係る光モジュールを変形したものである。
【0079】
図23は、第7実施形態の光モジュールの要部を説明する斜視図である。この光モジュールの場合も、第1ファイバユニット20の突合せ面621に凹部621aが形成されており、この凹部621aに同一円周上に配置される6つのファイバ端面E61〜E66が露出する。図24(a)に示す例では、凹面形状の凹部621aに同一円周上に配置されるファイバ端面E61〜E66が露出する。また、図24(b)に示す例では、円錐形状の凹部621aに同一円周上に配置される6つのファイバ端面E61〜E66が露出する。なお、図24(a)、(b)では、片側のファイバ端面E64〜E66とこれに対応する光ファイバF64〜F66のみを図示している。
【0080】
図25は、第7実施形態の光モジュールの動作を説明する図である。図25の場合のように、第1コリメータユニット40の端面にミラー81を配置した場合、ファイバ端面E66からのレーザ光は、レンズL1及びミラー81を経て、反対位置にあるファイバ端面E63に入射する。同様に、ファイバ端面E65からのレーザ光はファイバ端面E62に入射し、ファイバ端面E64からのレーザ光はファイバ端面E61に入射する。この際も、各ファイバ端面E64〜E66からのレーザ光は対称位置のファイバ端面E61〜E63に正確にフォーカスする。
【0081】
〔第8実施形態〕
以下、本発明の第8実施形態に係る光モジュールを説明する。第8実施形態の光モジュールは、第7実施形態に係る光モジュールを変形したものである。
【0082】
図26は、第8実施形態の光モジュールの要部を説明する斜視図である。この光モジュールの場合も、第1ファイバユニット20の突合せ面721に凹面形状乃至円錐形状の凹部721aが形成されている。この凹部721aには、図4(d)の場合と同様に、3つの円周上に配置される計16のファイバ端面E7a〜E7pが露出する。図示のように、第1コリメータユニット40の端面にミラー81を配置した場合、ファイバ端面E7aからのレーザ光は、レンズL1及びミラー81を経て、反対位置にあるファイバ端面E7pに入射する。同様に、ファイバ端面E7bからのレーザ光はファイバ端面E7oに入射し、ファイバ端面E7cからのレーザ光はファイバ端面E7nに入射する。さらに、他のファイバ端面E7d〜E7hからのレーザ光は、残ったファイバ端面E7i〜E7mのうち反対位置にあるものにそれぞれ入射する。この際、各ファイバ端面E7a〜E7hからのレーザ光は、対称位置のファイバ端面E7i〜E7pに正確にフォーカスする。
【0083】
〔第9実施形態〕
以下、本発明の第9実施形態に係る光モジュールを説明する。第9実施形態の光モジュールは、第8実施形態に係る光モジュールを変形したものである。
【0084】
この光モジュールの場合、図27に示すように、ミラー881が上下方向に可動になっており、ミラー881を昇降させるアクチュエータ891と、アクチュエータ891の動作を制御するコントローラ892とを備える。ここで、アクチュエータ891は、ステッピングモータ、ピエゾ素子、MEMS等で構成することができ、ミラー881を所望のタイミングで必要量だけ昇降させることができる。
【0085】
図28は、ミラー881の構造を説明する図である。4つの反射面881a〜881dは、それぞれ微少な傾き差を有する。これにより、図27の一群のファイバ端面E7a、E7b、E7e、E7fからの信号光を反射させる角度を4通りに選択することができる。例えば、反射面881aを図27の中心軸CA上に配置する場合、4つのファイバ端面E7a、E7b、E7e、E7fからの信号光を、通常通りそれぞれ一群のファイバ端面E7p、E7o、E7l、E7kに入射させることができる。また、反射面881bを図27の中心軸CA上に配置する場合、4つのファイバ端面E7a、E7b、E7e、E7fからの信号光を、それぞれ一群のファイバ端面E7h、E7g、E7d、E7cに入射させることができる。さらに、反射面881cを図27の中心軸CA上に配置する場合、4つのファイバ端面E7a、E7b、E7e、E7fからの信号光を、それぞれ一群のファイバ端面E7n、E7m、E7j、E7iに入射させることができる。さらに、反射面881dを図27の中心軸CA上に配置する場合、4つのファイバ端面E7a、E7b、E7e、E7fからの信号光を、それぞれ元の一群のファイバ端面E7f、E7e、E7b、E7aに入れ替えて入射させることができる。
【0086】
つまり、コントローラ892からアクチュエータ891に適当な制御信号を送ることにより、ミラー881の位置を制御することができ、第1群のファイバ端面E7a、E7b、E7e、E7fからの信号光を、それ自身や、第2群のファイバ端面E7p、E7o、E7l、E7k、第3群のファイバ端面E7h、E7g、E7d、E7c、及び第4群のファイバ端面E7n、E7m、E7j、E7iに切り換えて入射させることができる。
【0087】
なお、この場合、内側のファイバ端面E7f、E7g、E7j、E7kの位置を決定する第1の円周と、中間のファイバ端面E7b、E7c、E7e、E7h、E7i、E7l、E7n、E7oの位置を決定する第2の円周と、外側のファイバ端面E7a、E7d、E7m、E7pの位置を決定する第3の円周とをそれぞれ適当な半径に定めることにより、各群を構成するファイバ端面の配置を完全に矩形で等しいものとできる。これにより、ミラー881の位置を切り換えても、一対の群を構成する対応するファイバ端面間で低損失の光結合を実現することができる。
【0088】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る多芯光コリメータによれば、ファイバユニットが当該複数のファイバの端面を前記所定方向に垂直な所定円周上に配置して固定するので、複数のファイバの端面を、特にファイバが多数の場合にも、所定円周の中心軸に関して等価に配置することができる。よって、各ファイバの配置の対称性を高めてコリメートされる光の特性を近づけることができるので、かかる多芯光コリメータを2つ組み合わせて光モジュールとして光分岐、合波等の多様な機能を持たせる場合に、低損失で精密な動作を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、第1実施形態の光モジュールを概念的に説明する上方からの断面構造図であり、(b)は、側方からの断面構造図である。
【図2】(a)は、第1ファイバユニットの突合せ面の状態を説明する斜視図であり、(b)は、第2ファイバユニットの突合せ面の状態を説明する斜視図である。
【図3】第1ファイバユニットの突合せ面を概念的に説明する拡大斜視図である。
【図4】(a)〜(d)は、第1実施形態における第1ファイバユニットの変形例を示す。
【図5】(a)は、第2実施形態の光モジュールを概念的に説明する上方からの断面構造図であり、(b)は、側方からの断面構造図である。
【図6】第2実施形態の光モジュールを概念的に説明する斜視図である。
【図7】第3実施形態の光モジュールを概念的に説明する部分縦断面図である。
【図8】(a)は、第1フェルールの端部の拡大斜視図であり、(b)は、第1フェルールの端面図である。
【図9】図7の光モジュールの動作を説明する模式図である。
【図10】(a)〜(d)は、第3実施形態における第1フェルールの変形例を示す。
【図11】第4実施形態の光モジュールの要部を説明する斜視図である。
【図12】(a)、(b)は、第4実施形態の光モジュールの動作を説明する図である。
【図13】(a)は、図12の光モジュールの一部を製造するための端面加工装置の平面構造を示す図であり、(b)は、(a)に示す端面加工装置の側面構造を示す図である。
【図14】第5実施形態の光モジュールの要部を説明する斜視図である。
【図15】(a)、(b)は、第5実施形態の光モジュールの動作を説明する図である。
【図16】(a)は、図15の光モジュールの一部を製造するための端面加工装置の平面構造を示す図であり、(b)は、(a)に示す装置の腰部を示す拡大図である。
【図17】第6実施形態の光モジュールの要部を説明する斜視図である。
【図18】(a)、(b)は、図15の第1ファイバユニットの突合せ面の形状例を概念的に説明する側方断面図である。
【図19】(a)、(b)は、第6実施形態の光モジュールの一動作例を説明する上方と側方からの断面構造図である。
【図20】図18の光モジュールの一部を製造するための端面加工装置の平面構造を示す図である。
【図21】図20に示す端面加工装置の変形例を示す斜視図である。
【図22】(a)〜(c)は、図20及び図21に示す端面加工装置の変形例を示す斜視図である。
【図23】第7実施形態の光モジュールの要部を説明する斜視図である。
【図24】(a)、(b)は、図23に示す第1ファイバユニットの突合せ面の形状例を概念的に説明する側方断面図である。
【図25】第7実施形態の光モジュールの動作を説明する図である。
【図26】第8実施形態の光モジュールの要部を説明する斜視図である。
【図27】第9実施形態の光モジュールを説明する図である。
【図28】図22に含まれるミラー881の構造を説明する図である。
【符号の説明】
10 光モジュール
20 第1ファイバユニット
30 第2ファイバユニット
23,33 ガイド孔
40 第1コリメータユニット
50 第2コリメータユニット
60 ガイドピン
70 クリップ
81 ミラー
82 バンドパスフィルタ
881 ミラー
891 アクチュエータ
892 コントローラ
Claims (11)
- 複数のファイバの端部を所定方向に平行に保持するとともに、当該複数のファイバの端面を前記所定方向に垂直な所定円周上に配置して固定するファイバユニットと、
前記ファイバユニットに対向して配置されるコリメータレンズと
を備える多芯光コリメータ。 - 前記所定円周の中心軸は、前記コリメータレンズの光軸と一致する請求項1記載の多芯光コリメータ。
- 前記ファイバユニットは、複数対のファイバの端部を前記所定方向に平行に保持するとともに、当該複数対のファイバの端面を前記所定円周上に配置して固定する請求項1及び請求項2のいずれか記載の多芯光コリメータ。
- 前記複数対のファイバ構成する各対の端面は、前記所定円周の中心を挟んで対称に配置される請求項3記載の多芯光コリメータ。
- 前記ファイバユニットは、複数対のファイバの端部を前記所定方向に平行に保持するとともに、一方の対のファイバの端面を前記複数のファイバとして前記所定円周である第1の円周上に配置して固定するとともに、他方の対のファイバの端面を前記所定円周と同軸で半径が大きい第2の円周上に配置して固定する請求項1及び請求項2のいずれか記載の多芯光コリメータ。
- 前記一方の対のファイバに設けた端面は、前記所定円周の中心を挟んで対称に配置され、前記他方の対のファイバに設けた端面は、前記所定円周の中心を挟んで対称に配置される請求項5記載の多芯光コリメータ。
- 前記第1の円周である前記所定円周の中心軸は、前記コリメータレンズの光軸と一致するとともに、前記第2の円周は、前記第1の円周よりも前記コリメータレンズに近接して配置される請求項5及び請求項6のいずれか記載の多芯光コリメータ。
- 各ファイバの端面は、前記所定円周の中心軸に対して所定の傾斜角で傾斜する請求項1から請求項7のいずれか記載の多芯光コリメータ。
- 各ファイバの端面は、前記所定円周の中心軸に対して対称に形成された凹面形状、円錐面形状、断面V字形状、及び段差溝状のいずれかの面上に形成される請求項8記載の多芯光コリメータ。
- 請求項1から請求項9のいずれかにそれぞれ記載の第1及び第2の多芯光コリメータと、
前記第1及び第2の多芯光コリメータを、それぞれの前記所定円周の中心軸が一致するようにアライメントして保持するガイド手段と、
を備える光モジュール。 - 前記第1の多芯光コリメータと、前記第2の多芯光コリメータとの間に、平板状の光学素子が着脱自在に挿入されている請求項10記載の光モジュール。
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