JPH0862438A - 光導波路及びその製造方法 - Google Patents

光導波路及びその製造方法

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JPH0862438A
JPH0862438A JP19977094A JP19977094A JPH0862438A JP H0862438 A JPH0862438 A JP H0862438A JP 19977094 A JP19977094 A JP 19977094A JP 19977094 A JP19977094 A JP 19977094A JP H0862438 A JPH0862438 A JP H0862438A
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JP
Japan
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optical
optical waveguide
slit
optical fiber
groove
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JP19977094A
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Inventor
Katsuyuki Imoto
克之 井本
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光ファイバを光導波路の所望の位置へセルフア
ライメントで装着することができ、かつCO2 レーザ光
によって端面同志ばかりでなく光ファイバの外周面も融
着することができるようにする。 【構成】光導波路1の光ファイバ接続端面に光ファイバ
接続用のテーパ状スリット5が形成される。スリット5
は光導波路1の表面から裏面に亘って略垂直に切り込ま
れる。スリット5は、光ファイバの直径dに合わせて形
成され、入口側のテーパ部の幅Dはdよりも大きく加工
され、端面から光導波路内に向かって長さl1 の範囲を
テーパ状構造とする。その奥の行き止まりまでの長さl
2 の範囲は同一幅md(m=1)で形成される。mdは
光ファイバの直径と等しい値か、+1μm程度大きい値
に加工される。より好ましい値としては、Dは130〜
135μm、l1 は1mm〜3mm、l2 は3〜5mmであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光導波路及びその製造方
法に係り、特に光導波路端面に光ファイバ部材を接続す
るためのガイド用のスリットまたは溝を設けたものに関
する。
【0002】
【従来の技術】光導波路の実用化に備えて、光ファイバ
と光導波路との接続方法が重要な開発課題となってき
た。従来、光ファイバと光導波路の接続方法として、C
2 レーザによる融着接続方法が知られている。図10
はこの方法を実施するための従来の融着接続装置を示
す。光導波路31の端面に光ファイバ32の端面を圧着
した状態で、その圧着端面に上方からCO2 レーザ33
のレーザ光をレンズ38で集光して照射し、光ファイバ
32と光導波路31とを融着接続する。この際、両者の
コア軸が一致するように、レーザダイオード34、パワ
メータ35、受光器36、テレビモニタ37、等により
構成されるパワモニタ装置により接続部を通過する光パ
ワが最大となるように監視する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のCO2 レーザによる光ファイバと光導波路の融着接続
方法には、次のような問題点があった。
【0004】(1)融着部が端面付近のみであるため、
機械的な接続強度が弱い。
【0005】(2)光導波路端面を鏡面状態に、かつ垂
直性良く研磨しておかないと光ファイバ端面との接続強
度の増大、低損失接続を実現することができない。とこ
ろが、この研磨には特殊な治具を要すること、長い時間
がかかること、研磨剤の付着や水吸着によって光導波路
の損失が増えること、などのため生産性が悪く、コスト
高で、かつ付加損失を伴う。また両端面のわずかな非垂
直性が接続強度の劣化はもちろんのこと、融着時の光フ
ァイバのオフセットをもたらし、結果的に接続損失を増
大させる。
【0006】(3)光ファイバと光導波路との光軸調整
に多大な時間を要し、また調整後、CO2 レーザを照射
して融着する際に、ほとんど大部分のものがオフセット
を生じ、位置ずれを伴う。
【0007】(4)光ファイバと光導波路とのCO2
ーザによる融着部分は端面同志である。ところが、CO
2 レーザ光は上方向側からの一方向照射であるため、上
記端面全面にわたって融着することはむずかしい。その
ため、融着接続部の強度は劣化しやすい。
【0008】本発明の目的は、前記した従来技術の欠点
を解消して、光ファイバを光導波路の所望の位置へセル
フアライメントで装着することができ、かつCO2 レー
ザ光によって端面同志ばかりでなく光ファイバの外周面
も融着接続することが可能な光導波路及びその製造方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成を用いたものである。すな
わち、第1の発明は、光導波路の光ファイバ部材接続端
面に、光導波路端面から光導波路内に向かって光ファイ
バ部材が挿入でき途中で行き止まりとなるスリットまた
は溝を光導波路のコアの軸中心と一致するように設け、
該スリットまたは溝は内面が鏡面状態で、かつ光導波路
端面から光導波路内に向かって狭くなる滑らかなテーパ
を持っていることを特徴とする光導波路である。
【0010】第2の発明は、第1の発明において、上記
光スリットまたは溝は、少なくとも1本の光ファイバが
挿入できるように設けられているか、あるいは支持部材
に所定間隔で固定されたn本(n≧2)の光ファイバが
挿入できるように設けられていることを特徴とする光導
波路である。
【0011】第3の発明は、第1の発明から第2の発明
において、行き止まり付近のスリットあるいは溝の幅は
光ファイバの直径dのm倍(m=1,2,3,4,…)
であることを特徴とする光導波路である。
【0012】第4の発明は、第1の発明から第3の発明
において、光導波路は基板上の低屈折率層上に直線ある
いは曲線からなる高屈折率のコアパターンが形成され、
それらのコアパターン表面全体が低屈折率のクラッドで
覆われており、光方向性結合器,光合分波器,光フィル
タ,光リング共振器,光スターカプラなどの光信号処理
回路をもっているか、または半導体レーザ,受光素子な
どの光能動素子、レンズ,干渉膜フィルタ,ミラーなど
の個別光部品、あるいは電気回路,メタル,ハンダなど
の電気接続部品が外付けされていることを特徴とする光
導波路である。
【0013】第5の発明は、第1の発明から第4の発明
の光導波路において、該光導波路のスリットあるいは溝
内に光ファイバ部材を挿入し、光ファイバ部材と光導波
路との接触面の少なくとも1カ所をCO2 レーザ、ある
いはエキシマレーザなどの光によって融着接続すること
を特徴とする光導波路の製造方法である。
【0014】第6の発明は、光導波路上面にCO2 レー
ザ光を照射することによって、光導波路の光ファイバ部
材接続端面に光ファイバ部材接続用のスリットまたは溝
を形成するに際して、上記光導波路をレーザ光の光路方
向と直交する方向に移動して、上記スリットまたは溝を
上記光導波路端面から光導波路内に向かって形成すると
ともに、上記光導波路をレーザ光の光路方向にも移動し
て、上記スリットまたは溝に光導波路端面から光導波路
内に向かって狭くなるテーパを形成するようにしたこと
を特徴とする光導波路の製造方法である。
【0015】
【作用】第1の発明によれば、スリットあるいは溝の内
面は鏡面状態で、かつ滑らかなテーパ形状であるので、
光ファイバ部材の端面をキズつけることなく、滑らかに
上記スリットあるいは溝内に挿入することができる。し
かもスリットあるいは溝は光ファイバ部材のガイドとな
っているから、光ファイバ部材を挿入するだけでセルフ
アライメントで光ファイバ部材とコアの光軸を合せるこ
とができる。
【0016】第2の発明によれば、1本の光ファイバは
勿論のこと、アレイファイバ、さらには石英ガラス製の
支持部材に所定間隔で固定されたn本(n≧2)の光フ
ァイバを光導波路に低損失で接続することができる。
【0017】第3の発明によれば、行き止まり付近のス
リットあるいは溝の幅を光ファイバの直径dのm倍とす
ることにより、1本、あるいはm本の光ファイバを低損
失で光導波路に接続することができる。
【0018】第4の発明によれば、光ファイバ付きの各
種光回路を低損失、低コストで実現することができる。
【0019】第5の発明によれば、光ファイバを光導波
路に低損失かつ高強度で融着接続することができる。特
に、スリットあるいは溝の内壁面が鏡面状態で、かつ連
続的な滑らかな面で形成されているので、光ファイバ外
周及び端面の滑らかな面との融着が容易となり、接続強
度を高くすることができる。
【0020】第6の発明によれば、テーパ形状に加工す
る方法として、CO2 レーザ光の光導波路上への焦点位
置を変えることにより、CO2 レーザ光のスポット径を
変えてテーパ形状を実現する。すなわち、光導波路をレ
ーザ光の光路方向と直交する方向に移動して光導波路端
面から光導波路内に向かってスリットあるいは溝を形成
する際に、光導波路をレーザ光の光路方向にも移動す
る。この場合、CO2 レーザ光源と光導波路との間隔
(Z方向の位置)を大きい方から次第に小さくして焦点
が光導波路上面に結ぶように移動させながら、X方向に
も一定速度で移動させる。あるいはその逆にZ方向の位
置を小さい方から次第に焦点を結ぶように移動させなが
ら、X方向にも一定速度で移動させる。
【0021】CO2 レーザ光は光ファイバの直径d(=
125μm)よりも小さいスポット径を得ることができ
るので、光導波路の所望の位置に高精度のスリットある
いは溝を形成することができる。したがって、光ファイ
バと光導波路との接続損失とを小さくすることができ
る。さらに、CO2 レーザ光によるスリットあるいは溝
の形成は、非常にクリーンな雰囲気で加工することがで
きるので、前述したように、光ファイバ部材の端面にキ
ズをつけることなく滑らかに光ファイバ部材を挿入する
ことができる。また軸対称なテーパ状のスリットあるい
は溝を形成することができるので、光ファイバと光導波
路の光軸を揃えることができる。機械的な加工、あるい
は化学的な加工(たとえばドライエッチングによる加
工)に比べ、側面の鏡面加工性、形状の対称性、寸法精
度の点ですぐれた加工ができる。
【0022】
【実施例】図1に本発明の光導波路の第1の実施例を示
す。光導波路1の光ファイバ接続端面に光ファイバ接続
用のテーパ状スリット5が形成されている。このテーパ
状スリット5は、内面が鏡面状態で連続的な滑らかなテ
ーパをもっており、光導波路1の表面から裏面に亘って
略垂直に切り込まれたものである。また、スリット5
は、光ファイバの直径d(=125μm)に合わせて形
成され、入口側のテーパ部の幅Dはdよりも大きく加工
され、端面から光導波路内に向かって長さlの範囲を
テーパ状構造とする。さらにその奥の行き止まりまでの
長さlの範囲は同一幅md(m=1)で形成され
る。ここでmdは光ファイバの直径d=125μmと等
しい値か、+1μm程度大きい値に加工される。上記値
のより好ましい値としては、D=130〜135μm、
1 =1mm〜3mm、l2 =3〜5mmである。スリット5
の行き止まり部分は半円状に形成し、挿入する光ファイ
バの先端を先球加工したものがうまく嵌まりこむように
工夫されている。
【0023】なお、光導波路1はSiO2 基板2上に低
屈折率層4が設けられ、この低屈折率層4内に高屈折率
のコア3が埋め込まれている。光導波路1はシングルモ
ード用あるいはマルチモード用のいずれであってもよ
い。また、上記テーパ状スリット5は光導波路1のコア
3の軸中心上に加工され、このスリット5内に挿入した
光ファイバのコアと光導波路1のコア3との位置が精度
良く一致するように設けられている。このスリット5は
光導波路1の上面にCO2 レーザ光を照射し、光導波路
1をX方向21に移動させることによって形成すること
ができる。
【0024】図2に本発明の光導波路の第2の実施例を
示す。これは光ファイバ接続端面にテーパ状の溝6を設
けた例である。このテーパ状溝6は、光導波路1の表面
から途中の深さまでくさび形に切り込まれたものであ
る。なお、平面視形状は図1のものと同じである。この
テーパ状の溝6を形成するには、光導波路1の上面にC
2 レーザ光を照射し、光導波路1をX方向21に移動
させる際の移動速度を図1の場合よりも少し速くするこ
とによって実現することができる。
【0025】その具体例として、図1の場合は、CO2
レーザ光のパワ70W、スポット径90μmのCO2
ーザビームを光導波路1の上面に照射し、光導波路1を
X方向21へ0.7mm/secで移動させた。それに対して
図2の場合にはX方向への移動速度を1.2mm/secで移
動させることによって形成することができた。
【0026】図3に本発明の光導波路の第3の実施例を
示す。これは4入力4出力の光導波路型スターカプラ7
の入力部及び出力部へテーパ状スリット5−1〜5−4
及び5−5〜5−8を形成したものである。すなわち、
テーパ状スリット5−1〜5−8内に光ファイバを挿入
することにより、どの入力部より入射した光信号をも出
力側へ4分配する光回路である。
【0027】図4は上述した光導波路のテーパ状スリッ
トに光ファイバを挿入して融着接続したピッグテールフ
ァイバ付きの光導波路の実施例を示したものである。光
導波路1の入力部及び出力部のテーパ状スリット5−1
及び5−2内で光ファイバ8−1(8−2)と光導波路
1とが融着接続されている。しかもこの融着領域は融着
部9−1、9−2、9−3及び9−4のごとく広い範囲
にわたって実現されている。これにより、機械的接続強
度は高強度が得られる。
【0028】図5は本発明のピッグテールファイバ付き
の光導波路型分波器の実施例を示したものである。すな
わち、光導波路型分波器10の2入力部及び2出力部へ
それぞれ光ファイバ8−1〜8−4を挿入し、融着した
ものである。これは光ファイバ8−1内を伝搬してきた
波長λ1 及びλ2 の光信号を上記分波器10でそれぞれ
分波して、光ファイバ8−2へ波長λ1 の光信号を、光
ファイバ8−4へ波長λ2 の光信号を分波するものであ
る。なお、図4及び図5において、融着部9−1〜9−
4に接着剤を用いてもよく、さらにはレーザ光による融
着を行った後に接着剤で補強してもよい。
【0029】図6は本発明に用いる光ファイバ部材11
の実施例を示したものである。これは4本の光ファイバ
8−1〜8−4をアレイ状に固定するためのものであ
り、この部材11の材質はSiO2 系のガラスが好まし
い。
【0030】図7は、図6の光ファイバ部材を用いて実
現した光導波路型スターカプラ7の実施例を示したもの
である。このスターカプラ7は4入力4出力のものであ
り、入力部及び出力部には光ファイバ部材11−1及び
11−2が挿入され、さらに融着、あるいは接着剤で固
定されている。
【0031】図8は双方向伝送用光モジュール15の実
施例を示したものである。これは光導波路型分波器10
の入出力部に、光ファイバ8、受光素子を含む光モニタ
部14、半導体レーザを含む光送信部12、及び受光素
子を含む光受信部13をそれぞれ挿入、固定した構成で
ある。この光モジュール15の動作は、光送信部12の
半導体レーザを含む光送信部12からの波長λ1 の光信
号を分波器10を通って光ファイバ8内へ送出し、逆に
光ファイバ8内を伝搬してきた波長λ2 の光信号を分波
器10を通って光受信部13の受光素子で受光する。光
モニタ部14は半導体レーザの光信号をモニタする回路
である。
【0032】図9に本発明のテーパ状スリットあるいは
溝を光導波路1に形成する装置構成を示す。CO2 レー
ザ16は固定しておいて、光導波路1をX,Y及びZ方
向に超精密な移動を行わせることのできるパルスモータ
微動装置20上に設置して、X(またはY)及びZ方向
にプログラムコントロールして移動させることにより、
超精密なテーパ形状を加工することができる。
【0033】CO2 レーザ16からのレーザビーム19
はハーフミラー17、集光レンズ18を通って光導波路
1の上面に集光される。そして光導波路1はXYZ微動
装置20によって、レーザビーム19の光路方向と直交
する方向、すなわちX方向21へ移動させつつ、レーザ
ビーム19の光路方向、すなわちZ方向22にも移動さ
せて、テーパ状のスリットあるいは溝を形成する。
【0034】まず、Z方向22への移動を行わないで、
X方向21のみの移動を行わせると、同じ幅のスリット
あるいは溝が形成される。ここで、最初は幅広く、徐々
に幅を狭め、その後、一定の幅のスリット(あるいは
溝)を形成する方法として、まず、最初はZ方向22へ
+(あるいは−)側へ移動し、CO2 レーザ光の集光位
置を光導波路1の上面より+1〜+2mm(あるいは−1
〜−2mm)ずらしておいた状態から、X方向21(一方
向)へ一定速度で光導波路1を移動させる。次いで徐々
にZ方向22の位置を+1〜+2mmから0mmとなるよう
に変化させ、X方向21へl1 だけ進ませる。(図1参
照)。その後はZ方向22を0mmとしてX方向21へさ
らにl2 だけ進ませてCO2 レーザ光をオフすると同時
にX方向への移動も停止させる。このようにしてテーパ
状のスリットあるいは溝を形成することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果がある。
【0036】(1)請求項1に記載の発明によれば、光
導波路の端面に光ファイバ部材が挿入でき途中で行き止
まりとなるスリットまたは溝を設けたので、光ファイバ
を挿入するだけでセルフアライメントで光軸を合わせる
ことができるので、単時間、低損失、底コストを実現で
きる。また、スリットまたは溝は内面が鏡面状態で、滑
らかなテーパを持っているので、光ファイバと光導波路
との低接続損失を実現できる。
【0037】(2)請求項2に記載の発明によれば、光
スリットまたは溝は、少なくとも1本の光ファイバが挿
入できるように設けられているか、あるいは支持部材に
所定間隔で固定されたn本(n≧2)の光ファイバが挿
入できるように設けられているので、1本の光ファイバ
は勿論のこと、アレイファイバ、さらには石英ガラス製
の支持部材に所定間隔で固定されたn本の光ファイバを
光導波路に低損失で接続することができる。
【0038】(3)請求項3に記載の発明によれば、行
き止まり付近のスリットあるいは溝の幅を光ファイバの
直径のm倍としたので、1本、あるいはm本の光ファイ
バを低損失で光導波路に接続することができる。
【0039】(4)請求項4に記載の発明によれば、光
導波路は光信号処理回路をもっているか、光能動素子、
個別光部品、あるいは電気接続部品が外付けされている
ので、光ファイバ付きの各種光回路を低損失、低コスト
で実現することができる。
【0040】(5)請求項5に記載の発明によれば、ス
リットあるいは溝内に光ファイバ部材を挿入し、CO2
レーザ、あるいはエキシマレーザなどによって融着する
ので、光ファイバを光導波路に低損失かつ機械的に高強
度で融着接続することができる。特に、スリットあるい
は溝の内壁面が鏡面状態で、かつ滑らかな面で形成され
ているので、光ファイバ外周及び端面の滑らかな面との
融着接続が容易となり、接続強度を高くすることができ
る。
【0041】(4)請求項6に記載の発明によれば、光
導波路をCO2 レーザ光の光路方向と直交する方向に移
動するとともにレーザ光の光路方向にも移動して、テー
パ状のスリットあるいは溝を形成するようにしたので、
精密なテーパ形状を形成することができる。また、CO
2 レーザによるテーパ状スリットあるいは溝は非常にク
リーンな雰囲気で滑らかな形状を形成できるので、光フ
ァイバの挿入時に光ファイバにキズをつけることなく挿
入でき、低損失で光導波路と光ファイバを接続すること
ができる。また極めて小さな寸法形状のものを、対称性
良く高寸法精度で加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテーパ状スリットを設けた光導波路の
第1の実施例を示す平面図及び左側面図。
【図2】本発明のテーパ状溝を設けた光導波路の第2の
実施例を示す平面図及び左側面図。
【図3】本発明のテーパ状スリットを設けた光導波路の
第3の実施例を示す光導波路型スターカプラの平面図。
【図4】本発明のピッグテールファイバ付き光導波路の
実施例を示す平面図。
【図5】本発明のピッグテールファイバ付き光導波路型
分波器の実施例を示す平面図。
【図6】本発明に用いる光ファイバ部材の実施例を示す
平面図及び右側面図。
【図7】本発明の光ファイバ部材付き光導波路型スター
カプラの実施例を示す平面図。
【図8】本発明の双方向伝送用光モジュールの実施例を
示す平面図。
【図9】本発明のテーパ状スリットあるいは溝を光導波
路に形成する装置の実施例を示す構成図。
【図10】従来のCO2 レーザ光による光ファイバと光
導波路の融着接続を行う融着接続装置の構成図。
【符号の説明】
1 光導波路 2 SiO2 基板 3 コア 4 低屈折率層 5 テーパ状スリット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光導波路の光ファイバ部材接続端面に、光
    導波路端面から光導波路内に向かって光ファイバ部材が
    挿入でき途中で行き止まりとなるスリットまたは溝を光
    導波路のコアの軸中心と一致するように設け、該スリッ
    トまたは溝は内面が鏡面状態で、かつ光導波路端面から
    光導波路内に向かって狭くなる滑らかなテーパを持って
    いることを特徴とする光導波路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の光導波路において、上記
    光スリットまたは溝は、少なくとも1本の光ファイバが
    挿入できるように設けられているか、あるいは支持部材
    に所定間隔で固定されたn本(n≧2)の光ファイバが
    挿入できるように設けられていることを特徴とする光導
    波路。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の光導波路におい
    て、行き止まり付近のスリットあるいは溝の幅は光ファ
    イバの直径dのm倍(m=1,2,3,4,…)である
    ことを特徴とする光導波路。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の光導
    波路において、光導波路は、基板上の低屈折率層上に直
    線あるいは曲線からなる高屈折率のコアパターンが埋め
    込まれており、光方向性結合器,光合分波器,光フィル
    タ,光リング共振器,光スターカプラなどの光信号処理
    回路をもっているか、または半導体レーザ,受光素子な
    どの光能動素子、レンズ,干渉膜フィルタ,ミラーなど
    の個別光部品、あるいは電気回路,メタル,ハンダなど
    の電気接続部品が外付けされていることを特徴とする光
    導波路。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の光導
    波路を備え、該光導波路のスリットあるいは溝内に光フ
    ァイバ部材を挿入し、光ファイバ部材と光導波路との接
    触面の少なくとも1カ所をCO2 レーザ、あるいはエキ
    シマレーザなどの光によって融着接続することを特徴と
    する光導波路の製造方法。
  6. 【請求項6】光導波路上面にCO2 レーザ光を照射する
    ことによって、光導波路の光ファイバ部材接続端面に光
    ファイバ部材接続用のスリットまたは溝を形成するに際
    して、上記光導波路をレーザ光の光路方向と直交する方
    向に移動して、上記スリットまたは溝を上記光導波路端
    面から光導波路内に向かって形成するとともに、上記光
    導波路をレーザ光の光路方向にも移動して、上記スリッ
    トまたは溝に光導波路端面から光導波路内に向かって狭
    くなるテーパを形成するようにしたことを特徴とする光
    導波路の製造方法。
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