JP2002098762A - 光波測距装置 - Google Patents

光波測距装置

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JP2002098762A
JP2002098762A JP2000291790A JP2000291790A JP2002098762A JP 2002098762 A JP2002098762 A JP 2002098762A JP 2000291790 A JP2000291790 A JP 2000291790A JP 2000291790 A JP2000291790 A JP 2000291790A JP 2002098762 A JP2002098762 A JP 2002098762A
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optical
light
optical path
distance measuring
optical fiber
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JP2000291790A
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English (en)
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Masaki Harada
昌樹 原田
Yutaka Iwasaki
豊 岩崎
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立調整を簡単にしてコストダウンを図ると
ともに、振動に対する耐久性を向上させる。 【解決手段】 測距光路の送信光路からの光は、基板端
面23から光ファイバカプラ50の光ファイバ53の端
面に入射される。その光の一部が、カプラ50の光ファ
イバ51の端面51aから、送受信光学系9,10,1
4へ供給され、測定対象物で焦点を結ぶ。測定対象物で
反射された光は再び同じ光路を経て、光ファイバ51の
端面51aに入射する。その戻り光は、カプラ50の光
ファイバ54の端面を経て、測距光路の受信光路に入射
される。送受信光学系の焦点付近に光ファイバ51の端
面51aを置くだけで、測定対象物から反射された光は
必ず端面51aに戻ってくる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光等の光を
送出し、測定対象物から戻ってくる光を受光し、その受
光した光の周波数、位相や遅延時間などに基づいて測定
対象物までの距離を計測する、光波測距装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、光源からの光を測距光路また
は基準光路のいずれか一方に切り替える光路切り替え手
段と、前記測距光路の送信光路からの光を測定対象物へ
送信すると共に、前記測定対象物からの反射光を受信し
て前記測距光路の受信光路に送る送受信光学系と、前記
測距光路からの光または前記基準光路からの光を受けて
電気信号に変換する受光手段と、前記受光手段が受光す
る前記測距光路からの光と前記基準光路からの光との関
係から測定対象物までの距離を求める距離測定手段とを
備えた、光波測距装置が知られている(例えば、特開平
11−337642号公報)。
【0003】このような従来の光波測距装置では、例え
ば、前記測距光路の前記送信光路からの光が、第1の通
常の光ファイバ(端部においても端部以外の部分におい
ても、コア径が一定である光ファイバ)を介して、前記
送受信光学系に入力されている。また、前記送受信光学
系から出力される前記測定対象物からの前記反射光が、
第2の通常の光ファイバを介して、前記測距光路の前記
受信光路に入力されている。前記各光ファイバの端面は
それぞれ、前記送受信光学系の互いに異なる箇所(例え
ば、ビームスプリッタや複合プリズムの互いに異なる箇
所)に臨んでいる。
【0004】前記送受信光学系は、対物レンズと光軸方
向に移動可能な合焦レンズとを含むレンズ系を有してい
る。このレンズ系は、測定者が測定対象物を観察する視
準光学系の一部を構成している。距離測定に先立って、
測定者によって、測定対象物が前記視準光学系を通して
観察され、前記合焦レンズが光軸方向に調整されて焦点
合わせされる。当該装置の組立作業の際には、前記第1
の光ファイバの端面から出射された光が前記第2の光フ
ァイバの端面で像を結ぶように、前記第1及び第2の光
ファイバの端面がそれぞれ予め位置調整されて固定され
る。この調整・固定作業は、共役出しと呼ばれている。
【0005】このような従来の光波測距装置には、前記
測距光路等を光導波路デバイスを用いることなく構成し
たものと、前記測距光路等を光導波路デバイスを用いて
構成したものとがある。前者の装置では、前記第1及び
第2の光ファイバとしてそれぞれマルチモードファイバ
が用いられる。一方、後者の装置では、前記第1及び第
2の光ファイバとして、それぞれシングルモードファイ
バが用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の光波測距装置では、前記共役出しに手数を要し、コ
ストアップを免れないとともに、振動に対する耐久性も
必ずしも十分ではなかった。この点について、以下に説
明する。
【0007】まず、測距光路等を光導波路デバイスを用
いることなく構成した前記従来の光波測距装置について
説明する。この従来の光波測距装置の場合、前記共役出
しは、具体的には、前記対物レンズの外側の焦点位置に
CCDカメラを置いて、前記送信光路と前記受信光路に
レーザダイオードやLEDなどからの光をそれぞれ入射
させ、それらの2つの像を一致させることで行われる。
この従来の光波測距装置では、前述したように、前記第
1及び第2の光ファイバとしてマルチモードファイバが
用いられ、そのコア直径は、例えば200μmであり、
CCDカメラのモニタ上で、比較的大きな像を結ぶ。組
立調整者は、CCDカメラの出力をモニタしながら、前
記2つの像が一致したところで、第1及び第2の光ファ
イバをねじ等で固定する。また、補助的に接着剤が使わ
れることもある。
【0008】しかしながら、前記2つの像を精度良く一
致させ、その状態を保つように前記第1及び第2の光フ
ァイバをねじ等で固定しなければならないので、前記共
役出しに手数を要し、コストアップを免れなかった。ま
た、光波測距装置は、土木工事の測量等に使われること
が多く、振動に対する耐久性が要求される。ところが、
前記従来の光波測距装置では、第1及び第2の光ファイ
バの端面の位置決めの要求精度が高いため、振動に対し
て必ずしも十分な耐久性を得ることは困難であった。
【0009】次に、測距光路等を光導波路デバイスを用
いて構成した前記従来の光波測距装置について説明す
る。この従来の光波測距装置の場合、前述したように、
前記第1及び第2の光ファイバとしてシングルモードフ
ァイバが用いられる。例えば、光の波長1.55μmの
場合、そのコア直径は約10μmと非常に小さい。コア
直径がこのように非常に小さいと、前述した方法で共役
出しを行う場合、CCDカメラのモニタ上の像が小さく
なり、かつ数μm程度の精度が要求されるため、手動で
は精度の良い組立調整ができない。仮に組立調整できた
としても、ねじ等で固定する際に最適位置からずれる可
能性がある。
【0010】そこで、前記第1及び第2の光ファイバ端
をそれぞれ微調整可能なステージ等に載せ、一方の光フ
ァイバにレーザ光を実際に通し、対物レンズを通り反射
し、もう一方の光ファイバに結合する光量が最大となる
ように、調整することが考えられる。ただし、シングル
モードファイバ同士の像が一致するように調整するには
熟練を要し、また、組立作業の手間が著しく大きく量産
向きではない。
【0011】さらに、第1及び第2の光ファイバのコア
直径が非常に小さいことから、それらの端面の位置決め
の要求精度は非常に高い。このため、振動に対する耐久
性が一層低下していた。
【0012】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、前記共役出しの手数を軽減するかあるいは前
記共役出しの工程を不要にして組立調整を簡単にし、コ
ストダウンを図ることができるとともに、振動に対する
耐久性を向上させることができる、光波測距装置を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による光波測距装置は、光源か
らの光を測距光路または基準光路のいずれか一方に切り
替える光路切り替え手段と、前記測距光路の送信光路か
らの光を測定対象物へ送信すると共に、前記測定対象物
からの反射光を受信して前記測距光路の受信光路に送る
送受信光学系と、前記測距光路からの光または前記基準
光路からの光を受けて電気信号に変換する受光手段と、
前記受光手段が受光する前記測距光路からの光と前記基
準光路からの光との関係から測定対象物までの距離を求
める距離測定手段とを備えた光波測距装置において、第
1、第2及び第3のポートを有し、前記第1のポートに
入力された光の少なくとも一部を前記第2のポートから
出力させるとともに、前記第2のポートに入力された光
の少なくとも一部を前記第3のポートから出力させる光
結合手段を備えたものである。そして、前記測距光路の
前記送信光路からの光を前記第1のポートに入力させ、
前記第2のポートから出力される光を前記送受信光学系
に入力させるとともに、前記送受信光学系から出力され
る前記測定対象物からの前記反射光を前記第2のポート
に入力させ、前記第3のポートから出力される光を前記
測距光路の前記受信光路に入力させる。
【0014】この第1の態様によれば、測距光路の送信
光路からの光が光結合手段の第2のポートから送受信光
学系に入力され、送受信光学系から出力される測定対象
物からの反射光が光結合手段の同じ第2のポートに入力
される。すなわち、送受信光学系に供給される光も送受
信光学系から戻ってくる光も、光結合手段の同じ第2の
ポートに出入りする。したがって、前記従来の光波測距
装置で必要であった前記共役出しの工程がまったく不要
となる。例えば、送受信光学系がレンズ系を有する場
合、光結合手段の第2のポートを、厳密に位置合わせす
ることなく、当該レンズ系の焦点付近に配置するだけ
で、第2のポートから送受信光学系に供給され測定対象
物で反射された光は、第2のポートに必ず戻ってくるよ
うになる。このため、光結合手段の第2のポートの位置
決めの要求精度も低くてすむ。その結果、複雑な組立調
整が不要となり、熟練作業者が不要あるいは組立調整作
業時間が大幅に短縮される。よって、当該光波測距装置
の製造コストを大幅に低下させることができる。
【0015】また、前記第1の態様によれば、前述した
ように、光結合手段の第2のポートの位置決めの要求精
度も低くてすむので、振動に対する耐久性を大幅に向上
させることができる。
【0016】本発明の第2の態様による光波測距装置
は、前記第1の態様において、前記光結合手段が光ファ
イバカプラを含むものである。
【0017】この第2の態様のように光結合手段として
光ファイバカプラを用いれば、光ファイバカプラ自体の
価格が低いため、装置全体のコストダウンを図ることが
できる。また、光ファイバカプラを用いれば、一般に光
ファイバにおいては端面以外からの光が入射することは
まったくないことから、迷光が測距信号のノイズとなる
ような事態が防止され、SN比を向上させることができ
る。
【0018】本発明の第3の態様による光波測距装置
は、前記第1の態様において、前記光結合手段が光導波
路型素子を含むものである。この第3の態様のように光
結合手段として光導波路型素子を用いれば、装置の小型
化や軽量化等を図ることができる。
【0019】本発明の第4の態様による光波測距装置
は、前記第3の態様において、前記光導波路型素子が、
方向性結合器又はY分岐導波路を含むものである。この
第4の態様は、光結合手段として用いることができる光
導波路型素子の例を挙げたものであるが、前記第3の態
様では、これらの例に限定されるものではない。
【0020】本発明の第5の態様による光波測距装置
は、前記第1乃至第4のいずれかの態様において、前記
測距光路の一部が光導波路デバイスに搭載されたもので
ある。
【0021】この第5の態様によれば、装置の小型化、
軽量化、コストダウン、測距時間の短縮化、機械的可動
部分の低減による故障率の低減などを図ることができ
る。
【0022】本発明の第6の態様による光波測距装置
は、前記第3又は第4の態様において、前記測距光路の
少なくとも一部及び前記光導波路型素子が、1つの光導
波路デバイスに搭載されたものである。
【0023】前記第5の態様のように、測距光路の少な
くとも一部を光導波路デバイスで構成すると、装置の小
型化、軽量化、コストダウン、測距時間の短縮化、機械
的可動部分の低減による故障率の低減などを図ることが
できる。前記第6の態様によれば、前記測距光路の少な
くとも一部と前記光結合手段を構成する光導波路型素子
とが1つの光導波路デバイスに搭載されているので、前
記第1の態様に関して述べた利点を得ながら、更に、装
置の小型化、軽量化及びコストダウンを図ることができ
る。
【0024】本発明の第7の態様による光波測距装置
は、前記第1乃至第6のいずれかの態様において、前記
光結合手段がコア径拡大光ファイバを含み、該コア径拡
大光ファイバにおけるコア拡大部が位置する端面が、前
記第2のポートであるものである。コア径拡大光ファイ
バは、その少なくとも一方の端部において、コア径が端
面に向かって漸近的に拡大されるような構造を持つ光フ
ァイバである。コア径拡大光ファイバの一例として、周
知のTEC(Thermally-diffused Expanded Core)ファ
イバを挙げることができる。
【0025】この第7の態様のように、送受信光学系に
供給される光及び送受信光学系から戻ってくる光が出入
りする第2のポートを、コア径拡大光ファイバにおける
コア拡大部が位置する端面とすれば、送受信光学系に対
する第2のポートの位置決めの要求精度が一段と低くな
る。したがって、光軸調整などの組立調整がより容易に
なるとともに、振動に対する耐久性も一層向上させるこ
とができる。
【0026】また、コア径拡大光ファイバのコア拡大部
が位置する端面では、開口数(NA)が小さくなる。し
たがって、前記第7の態様のように第2のポートをコア
径拡大光ファイバのコア拡大部が位置する端面とすれ
ば、送受信光学系として開口数の小さいレンズ系を用い
て構成することができる。このため、視準光学系の光学
設計の手間や、視準光学系の光学部品の材料選択の制約
や、視準光学系の光学部品の加工の手間や、視準光学系
の組立調整の手間などが少なくなり、コストをより低減
することができる。
【0027】本発明の第8の態様による光波測距装置
は、前記第1乃至第7のいずれかの態様において、前記
第1のポートと前記光源との間に、前記光源の側へ向か
う光を実質的に阻止する光アイソレータを設けたもので
ある。
【0028】前記第1乃至第7の態様において、前記光
結合手段として、方向性結合器やY分岐導波路などの導
波路型素子や、光ファイバカプラなどを用いると、第2
のポートに入力された測定対象物からの反射光の一部
が、第3のポートを経て測距光路の受信回路へ向かうの
みならず、前記反射光の他の一部が、第1のポートを経
て光源側へ戻る。このため、光源としてレーザダイオー
ドなどのレーザ光源を用いる場合、レーザ光源の発振が
不安定になる可能性がある。前記第8の態様によれば、
このような光源への戻り光が光アイソレータにより実質
的に阻止されるので、レーザ光源の発振が不安定になる
おそれがなく、好ましい。
【0029】本発明の第9の態様による光波測距装置
は、光源からの光を測距光路または基準光路のいずれか
一方に切り替える光路切り替え手段と、前記測距光路の
送信光路からの光を測定対象物へ送信すると共に、前記
測定対象物からの反射光を受信して前記測距光路の受信
光路に送る送受信光学系と、前記測距光路からの光また
は前記基準光路からの光を受けて電気信号に変換する受
光手段と、前記受光手段が受光する前記測距光路からの
光と前記基準光路からの光との関係から測定対象物まで
の距離を求める距離測定手段とを備えた光波測距装置に
おいて、前記測距光路の前記送信光路からの光が、コア
径拡大光ファイバを介して前記送受信光学系に入力さ
れ、前記コア径拡大光ファイバにおけるコア拡大部が位
置する端面が、前記送受信光学系に臨むものである。
【0030】この第9の態様によれば、測距光路の送信
光路からの光が、コア径拡大光ファイバのコア拡大部が
位置する端面から、送受信光学系に供給される。したが
って、送受信光学系に対する当該光ファイバの位置決め
の要求精度が低くなる。このため、光軸調整などの組立
調整が容易となって、当該光波測距装置の製造コストを
低減させることができるとともに、振動に対する耐久性
を向上させることができる。
【0031】本発明の第10の態様による光波測距装置
は、光源からの光を測距光路または基準光路のいずれか
一方に切り替える光路切り替え手段と、前記測距光路の
送信光路からの光を測定対象物へ送信すると共に、前記
測定対象物からの反射光を受信して前記測距光路の受信
光路に送る送受信光学系と、前記測距光路からの光また
は前記基準光路からの光を受けて電気信号に変換する受
光手段と、前記受光手段が受光する前記測距光路からの
光と前記基準光路からの光との関係から測定対象物まで
の距離を求める距離測定手段とを備えた光波測距装置に
おいて、前記送受信光学系から出力される前記測定対象
物からの前記反射光が、コア径拡大光ファイバを介して
前記測距光路の前記受信光路に入力され、前記コア径拡
大光ファイバにおけるコア拡大部が位置する端面が、前
記送受信光学系に臨むものである。
【0032】この第10の態様によれば、送受信光学系
からの光が、コア径拡大光ファイバのコア拡大部が位置
する端面に入力され、当該コア径拡大光ファイバを介し
て測距光路の受信光路に供給される。したがって、送受
信光学系に対する当該光ファイバの位置決めの要求精度
が低くなる。このため、光軸調整などの組立調整が容易
となって、当該光波測距装置の製造コストを低減させる
ことができるとともに、振動に対する耐久性を向上させ
ることができる。
【0033】なお、前記第10の態様において、前記第
9の態様と同様に、前記測距光路の前記送信光路からの
光が、コア径拡大光ファイバを介して前記送受信光学系
に入力され、当該コア径拡大光ファイバにおけるコア拡
大部が位置する端面が、前記送受信光学系に臨んでもよ
い。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明による光波測距装置
について、図面を参照して説明する。
【0035】[第1の実施の形態]
【0036】図1は、本発明の第1の実施の形態による
光波測距装置を示す概略構成図である。図2は、図1中
の光導波路デバイス6を示す概略構成図である。図3
は、図1中の光ファイバ15を模式的に示す概略断面図
である。
【0037】本実施の形態による光波測距装置は、図1
に示すように、レーザダイオード等の光源1、受光素子
2、距離測定部3、光ファイバ4,5,15,16、光
導波路デバイス6、ガラス部材7、複合プリズム8、ダ
イクロイックミラー9、対物レンズ10、接眼レンズ1
1、レチクル12、正立プリズム13、及び合焦レンズ
14を備えている。
【0038】光導波路デバイス6は、例えば、Si基板
で構成され、光導波路の光が導波するコアの部分は不純
物をドープしたSiOで、光導波路のコアの周囲のク
ラッドの部分はコアより屈折率が低いSiOでそれぞ
れ構成されている。
【0039】光導波路デバイス6は、図2に示すよう
に、光入射部又は光出射部としての基板端面21〜24
を有している。この光導波路デバイス6には、光路切り
替え部としての周知のマッハツェンダー型熱光学光スイ
ッチ30と、光量減衰部としての曲がり光導波路45
と、光量調整部としてのマッハツェンダー型熱光学光ス
イッチ90とが、同一の基板上に形成されている。
【0040】マッハツェンダー型熱光学光スイッチ30
は、2つの入力部31,32と、2つの出力部33,3
4と、入力部31と出力部33との間及び入力部32と
出力部34との間にそれぞれ形成されたシングルモード
の光導波路35,36と、一方の光導波路35に近接し
たヒータ37と、その電源38とを有している。光導波
路35,36の入力側一部分及び出力側一部分により方
向性結合器39,40が構成されている。本実施の形態
では、光スイッチ30は、ヒータ37に電力を印加しな
い場合には、入力部32に入力する光のほとんどすべて
が出力部33から出力され、ヒータ37に所定の切り替
え電力を印加する場合には、入力部32に入力する光の
ほとんどすべてが出力部34から出力されるように、設
定されている。光路切り替え部としては、マッハツェン
ダー型熱光学光スイッチ30の代わりに、例えば、屈折
率分布制御型熱光学分岐スイッチや方向性結合器熱光学
スイッチを用いてもよい。これらの光スイッチは周知で
あり、例えば、特開平11−337642号に開示され
ている。
【0041】光スイッチ30の入力部31は、直線光導
波路70を介して基板端面に接続されているが、そこに
は光が入射されない。光スイッチ30の入力部32は、
これに連続する直線光導波路71を介して基板端面21
に接続されている。基板端面21には、光源1からのパ
ルスレーザ光を導く光ファイバ4の端面が接着剤等によ
り接続されている。光スイッチ30の出力部33は、直
線光導波路72を介して基板端面23に連続するように
接続されている。基板端面23には、光ファイバ16の
一方端面が接着剤等により接続されている。光スイッチ
30の出力部34は、直線光導波路73を介して曲がり
光導波路45の入力部に連続するように接続されてい
る。曲がり光導波路45は、周知の光導波路素子である
が、ここでは光量減衰部として用いるため、曲率半径が
比較的小さく設定されることにより所望の減衰量が得ら
れるように構成されている。
【0042】光スイッチ90の入力部91は、直線光導
波路171を介して曲がり光導波路45の出力部に連続
するように接続されている。光スイッチ90の出力部9
3は、これに連続する直線光導波路172を介して基板
端面24に接続されている。基板端面24には、そこか
ら出射される光を受光素子2に導く光ファイバ5の端面
が接着剤等により接続されている。光スイッチ90の入
力部92は、これに連続する直線光導波路173を介し
て基板端面22に接続されている。基板端面22には、
光ファイバ15の一方端面が接着剤等により接続されて
いる。光スイッチ90の出力部94は、直線光導波路1
74を介して基板端面に接続されているが、この基板端
面から出射する光は廃棄される。
【0043】マッハツェンダー型熱光学光スイッチ90
は、光スイッチ30と同様の構成を有する。ただし、本
実施の形態では、光スイッチ90を光量調整部として用
いるので、光スイッチ30の場合と異なり、光スイッチ
90の電源98からヒータ97への印加電力を任意に変
化させることにより、出力部93から出力される光量を
任意に変化させて、光量調整フィルタとして機能させ
る。なお、図2中、100,99は、光導波路95,9
6の入力側一部分及び出力側一部分によりそれぞれ構成
された方向性結合器である。
【0044】本実施の形態による光波測距装置では、光
源1が発生したパルスレーザ光は、光ファイバ4を介し
て光導波路デバイス6の基板端面21へ入射し、光導波
路71を導波して光スイッチ30の入力部32に入力さ
れる。
【0045】まず、光スイッチ30のヒータ37に切り
替え電力が印加される場合(基準光路を選択する場合)
について、説明する。この場合、入力部32に入力され
た光のほとんどすべてが出力部34から出力され、この
出力光は、光導波路73を介して曲がり光導波路45を
導波し、この曲がり光導波路45により光量が所定量減
衰される。
【0046】曲がり導波路45を導波して減衰された光
は、直線光導波路171を導波し、光スイッチ90に入
射される。光スイッチ90には、入力部91からの光量
のほとんどが出力部93に出射されるように電力が印加
されている。出力部93からの光は、直線導波路172
を通り、基板端面24から出射され、光ファイバ5を通
過して、基準パルス光として受光素子2へ入射する。受
光素子2は、受光した基準パルス光の光量に応じた信号
を距離測定部3に出力する。
【0047】次に、光スイッチ30のヒータ37に電力
を印加しない場合(測距光路を選択する場合)につい
て、説明する。この場合、入力部32に入力された光の
ほとんどすべてが出力部33から出力され、この出力光
は、測距光路側である光導波路72を導波し、基板端面
23から光導波路デバイス6の外部へ出射する。基板端
面23から出射した光は、光ファイバ16に入射し、図
1に示すように、光ファイバ16の他方端面16aより
複合プリズム8へ入射する。複合プリズム8は菱形プリ
ズムと三角プリズムから構成され、複合プリズムの面8
aには光軸の中心部にミラーがコーティングされてい
る。複合プリズムの面8aのミラー部で反射した光は、
ダイクロイックミラー9で反射され、合焦レンズ14を
通過した後に、対物レンズ10から図示しない測定対象
物へ向けて送信パルス光として送信される。
【0048】対物レンズ10を通して測定対象物へ送信
された送信パルス光は、測定対象物で反射され、対物レ
ンズ10で受信され受信パルス光となる。この受信パル
ス光は、合焦レンズ14を通過してダイクロイックミラ
ー9で反射され、複合プリズム8に入射し、複合プリズ
ムの面8aのミラー部以外の部分を通過し、全面にミラ
ーがコーティングされている面8bで反射し、集光点の
位置を調整するガラス部材7を通過して、光ファイバ1
5の他方端面15aに入射し、光ファイバ15の中を導
波し基板端面22に入射する。基板端面22に入射した
受信パルス光は、光導波路173を導波し、光量調整部
としての光スイッチ90の入力部92へ入力され、光ス
イッチ90によってヒータ97への印加電圧により定ま
る量だけ減衰されてその光量が調整され、光スイッチ9
0の出力部93から出力される。その出力光は、光導波
路172を導波し、基板端面24から出射され、光ファ
イバ5を通過して、受信パルス光として受光素子2へ入
射する。そして、受光素子2は、受光した受信パルス光
の光量に応じた信号を距離測定部3に出力する。
【0049】以上の説明からわかるように、本実施の形
態では、上記の光導波路デバイス6の光導波路72が、
測距光路の送信光路を構成している。また、上記の光導
波路デバイス6の光導波路173から光導波路172ま
での経路が、測距光路の受信光路を構成している。さら
に、前述したガラス部材7、複合プリズム8、ダイクロ
イックミラー9、対物レンズ10及び合焦レンズ14
が、測距光路の送信光路からの光を測定対象物へ送信す
ると共に、前記測定対象物からの反射光を受信して前記
測距光路の受信光路に送る送受信光学系を構成してい
る。さらにまた、光導波路73から曲がり光導波路45
を経由して光導波路172までの経路が、基準光路を構
成している。
【0050】距離測定部3は、前記基準パルス光による
信号と前記受信パルス光による信号との時間差から測定
対象物までの距離を求める。但し、距離測定に先立っ
て、距離測定部3内の電子回路の信号強度に依存した誤
差をなくす為に、測距光路の受信光路側経由で受光素子
2へ入射する受信パルス光の光量は、基準光路経由で受
光素子2へ入射する基準パルス光の光量と同レベルとな
るように、光スイッチ90で調整される。
【0051】或いは、光源1からのレーザ光を強度変調
し、距離測定部3にて、基準光と受信光の位相差を検出
して、図示しない測定対象物までの距離を求めることも
できる。
【0052】また、光源1からのレーザ光を周波数変調
又は位相変調し、距離測定部3にて、基準光と受信光の
周波数差又は位相差を検出して、図示しない測定対象物
までの距離を求めることもできる。
【0053】なお、距離測定に先立って、測定対象物
は、測定者によって、接眼レンズ11、レチクル12、
正立プリズム13、合焦レンズ14及び対物レンズ10
からなる視準光学系を通して観察され、合焦レンズ14
を図1中のX方向に調整して焦点合わせされる。
【0054】本実施の形態による光波測距装置の組立作
業の際には、光ファイバ16の端面16aから出射され
た光が光ファイバ15の端面15aで像を結ぶように、
予めX方向以外の調整をして光ファイバ16,15の端
面16a,15aをそれぞれ固定する必要がある。すな
わち、本実施の形態においても、前述した従来の光波測
距装置と同様に、共役出しを行う必要がある。
【0055】ところで、本実施の形態では、前述した従
来の光波測距装置と異なり、光ファイバ15,16とし
て、それぞれコア径拡大光ファイバが用いられている。
前記送受信光学系に臨んでいるコア径拡大光ファイバ1
5,16の端面15a,16aには、それぞれコア拡大
部が位置している。
【0056】コア径拡大光ファイバ15,16は同じ構
成を有しているので、ここでは、コア径拡大光ファイバ
15についてのみ、図3を参照して、その具体的な構造
の一例を説明する。本実施の形態では、コア径拡大光フ
ァイバ15として、シングルモードのTECファイバが
用いられている。このTECファイバは、シングルモー
ド光ファイバを部分的に加熱し、コア81中のドーパン
トをクラッド82に拡散させることにより、当該ファイ
バ15の端部においてコア径が端面15aに向かって漸
次拡大するコア径拡大部81aを形成したものである。
コア径拡大部81a以外のコア81の各部は、一定の径
を有している。コア径拡大部81aの拡大率は、例えば
4倍程度まで可能である。例えば、通信用途に用いられ
る波長1.55μm用シングルモード光ファイバは、コ
ア直径が約10μmであるが、コア径拡大加工をするこ
とにより約40μmまで拡大することができる。このT
ECファイバでは、コア径が拡大されるにもかかわらず
シングルモードファイバであることを保持し、またファ
イバ端面15aでの開口数(NA)が小さくなる。
【0057】本実施の形態では、光ファイバ15,16
として、それぞれコア径拡大光ファイバが用いられ、そ
れらのコア拡大部が、前記送受信光学系に臨んでいる端
面15a,16aに位置しているので、送受信光学系に
対する光ファイバ15,16の位置決め要求精度が低く
なる。このため、光軸調整などの組立調整が容易になっ
て前記共役出しが容易となり、当該光波測距装置の製造
コストを低減させることができる。また、振動に対する
耐久性を向上させることができる。
【0058】また、光ファイバ15,16の端面15
a,16aでの開口数(NA)が小さくなるので、光フ
ァイバ15,16と光学的に結合することになる送受信
光学系(前記要素7,8,9,10,14)の開口数
(NA)が小さくてすむ。したがって、視準光学系(前
記要素10〜14)の光学設計の手間や、視準光学系の
光学部品の材料選択の制約や、視準光学系の光学部品の
加工の手間や、視準光学系の組立調整の手間などが少な
くなり、コストをより低減することができる。
【0059】なお、本実施の形態では、光路切り替え部
30、光量調節部90及び光量減衰部45等を1つの基
板上に形成した光導波路デバイス6が用いられているの
で、装置の小型化及び軽量化、コストダウンを図ること
ができる。さらに、モータ等の機械的な可動部分がない
ため、動作時間が短くなって測距時間が短縮され、ま
た、故障率が低くなる。
【0060】本実施の形態のように光ファイバ15,1
6として両方ともコア径拡大光ファイバを用いることが
好ましいが、本発明では、光ファイバ15,16のうち
のいずれか一方のみをコア径拡大光ファイバとし、他方
を通常の光ファイバとしてもよい。
【0061】[第2の実施の形態]
【0062】図4は、本発明の第2の実施の形態による
光波測距装置を示す概略構成図である。
【0063】前記第1の実施の形態では光導波路デバイ
ス6が用いられているのに対し、本実施の形態では、測
距光路と基準光路との光路切り替え部や光量調節部を、
光導波路ではなく、モータなどを用いて構成している。
【0064】図4において、光源であるレーザダイオー
ド101が発生したパルスレーザ光は、リレーレンズ1
02で平行ビームとなり、ビームスプリッタ103へ入
射する。ビームスプリッタ103は、パルスレーザ光を
透過光と反射光に分岐する。
【0065】ビームスプリッタ103を透過した透過光
は、光路切り替えシャッタ104の位置を通過し、リレ
ーレンズ105で集光され、光ファイバ106に入射
し、それを通過して、リレーレンズ109で平行ビーム
となり、光量減衰フィルタ110で所定量の光量に減衰
し、ビームスプリッタ111を経由してリレーレンズ1
12で集光され、基準パルス光として受光素子113へ
入射する。受光素子113は、入射した基準パルス光の
光量に応じた信号を距離測定部114に出力する。上記
のビームスプリッタ103から光ファイバ106を経由
してビームスプリッタ111までの光路が、基準光路で
ある。そして、光路切り替えシャッタ104が基準光路
側を開放(この時、後述の測距光路側は閉鎖)に切り替
えられているとき、この基準光路を経由した基準パルス
光が受光素子113へ入射する。また、光量減衰フィル
タ110の透過率は、基準光路から受光素子113への
入射光量を所定値に減衰されるように組立時に調整され
る。
【0066】一方、ビームスプリッタ103で反射され
た反射光は、光路切り替えシャッタ104の位置を通過
し、リレーレンズ115で集光され、光ファイバ116
に入射し、それを通過してその端面116aより空間に
出射され、ビームスプリッタ119の光軸付近にミラー
がコーティングされた面120で反射し、ダイクロイッ
クミラー121で反射して、対物レンズ123から測定
対象物(図示せず)へ向けて送信パルス光として送信さ
れる。測定対象物から戻ってきたパルス光は、対物レン
ズ123で受信され受信パルス光となる。この受信パル
ス光は、ダイクロイックミラー121で反射され、ビー
ムスプリッタ119の面120のミラー以外の部分を通
過し、光ファイバ124の端面124aに入射し、リレ
ーレンズ125、光量調整フィルタ126を経由してビ
ームスプリッタ111へ入射する。そして、ビームスプ
リッタ111で反射された光は、レンズ112で集光さ
れ受光素子113へ入射する。そして、受光素子113
は、入射した受信パルス光の光量に応じた信号を距離測
定部114に出力する。なお、受信パルス光が受光素子
113へ入射するのは、光路切り替えシャッタ104が
測距光路側が開放状態に切り替えられているときであ
る。
【0067】上記のビームスプリッタ103からリレー
レンズ115までが、測距光路の送信光路を構成してい
る。また、リレーレンズ125からビームスプリッタ1
11を経由して受光素子113までの経路が、測距光路
の受信光路を構成している。さらに、ビームスプリッタ
119、ダイクロイックミラー121、対物レンズ12
3及び合焦レンズ122が、測距光路の送信光路からの
光を測定対象物へ送信すると共に、前記測定対象物から
の反射光を受信して前記測距光路の受信光路に送る送受
信光学系を構成している。
【0068】距離測定部114は、前記基準パルス光に
よる信号と前記受信パルス光による信号との時間差から
測定対象物までの距離を求める。但し、距離測定に先立
って、距離測定部114内の電子回路の信号強度に依存
した誤差をなくして測距精度を確保するために、測距光
路の受信光路側経由で受光素子113へ入射する受信パ
ルス光の光量は、基準光路経由で受光素子113へ入射
する基準パルス光の光量と同レベルとなるように、光量
調整フィルタ126で調整される。光量調整フィルタ1
26は、円周方向に光学濃度が連続的に変化している円
形フィルタであり、光量調整フィルタ126の中心に回
転軸を固定されたモータ130によって回転され、受信
パルス光の透過率を調整する。
【0069】或いは、光源101からのレーザ光を強度
変調し、距離測定部114にて、基準光と受信光の位相
差を検出して、図示しない測定対象物までの距離を求め
ることもできる。
【0070】なお、距離測定に先立って、測定対象物
は、測定者によって、接眼レンズ127、レチクル12
8、正立プリズム129、合焦レンズ122、対物レン
ズ123からなる視準光学系を通して観察され、合焦レ
ンズ122をX方向に調整して焦点合わせされている。
【0071】本実施の形態による光波測距装置の組立作
業の際には、光ファイバ116の端面116aから出射
された光が光ファイバ124の端面124aで像を結ぶ
ように、予めX方向以外の調整をして光ファイバ11
6,124の端面116a,124aをそれぞれ固定す
る必要がある。すなわち、本実施の形態においても、前
述した従来の光波測距装置と同様に、共役出しを行う必
要がある。
【0072】しかし、本実施の形態においても、前記第
1の実施の形態と同様に、送受信光学系に結合する光フ
ァイバ116,124としてコア径拡大光ファイバが用
いられている。ただし、本実施の形態では、これらの光
ファイバ116,124としてシングルモード光ファイ
バが用いられている。そして、送受信光学系に臨んでい
るコア径拡大光ファイバ116,124の端面116
a,124aには、それぞれコア拡大部が位置してい
る。したがって、本実施の形態によっても、前記第1の
実施の形態と同様に、前記共役出しが容易となって当該
光波測距装置の製造コストを低減させることができると
ともに、振動に対する耐久性を向上させることができ
る。
【0073】また、光ファイバ116,124としてコ
ア径拡大光ファイバが用いられているので、前記第1の
実施の形態と同様に、送受信光学系(前記要素120〜
123)の開口数(NA)が小さくてすむ。したがっ
て、視準光学系(前記要素121〜123,127〜1
29)の光学設計の手間や、視準光学系の光学部品の材
料選択の制約や、視準光学系の光学部品の加工の手間
や、視準光学系の組立調整の手間などが少なくなり、コ
ストをより低減することができる。
【0074】[第3の実施の形態]
【0075】図5は、本発明の第3の実施の形態による
光波測距装置を示す概略構成図である。図5において、
図1中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付
し、その重複する説明は省略する。
【0076】本実施の形態が図1に示す前記第1の実施
の形態と異なる所は、以下に説明する点である。
【0077】本実施の形態では、図1中の光ファイバ1
5,16、ガラス部材7及び複合プリズム8に代えて、
図5に示すように、周知の光学素子である光ファイバカ
プラ50が用いられている。
【0078】本実施の形態では、光ファイバカプラ50
は、カプラケース55と、カプラケース55から外部に
導出された見かけ上4本の光ファイバ51〜54とを有
している。光ファイバ51,53は、カプラケース55
内において部分的にクラッドを研磨除去してコア近傍部
を露出した研磨面を形成してなる、連続した1本の光フ
ァイバを構成している。同様に、光ファイバ52,54
は、カプラケース55内において部分的にクラッドを研
磨除去してコア近傍部を露出した研磨面を形成してな
る、連続した1本の光ファイバを構成している。これら
2本の光ファイバの前記研磨面は、カプラケース55内
において互いに接触され、光パワーの結合を行なう光結
合部を構成している。この光結合部の長さLを適宜設定
することにより、当該光ファイバカプラ50の分岐比を
任意に設定することができる。本実施の形態ではこの分
岐比は1:1に設定されているが、これに限定されるも
のではなく、必要に応じて適宜変更してもよい。
【0079】なお、光ファイバカプラ50の構成は、以
上説明した構成に限定されるものではなく、例えば、複
数の光ファイバを整列させてその一部を融着延伸させて
光結合部を形成してなるものであってもよい。
【0080】本実施の形態では、光ファイバカプラ50
は、第1、第2及び第3のポートを有し、前記第1のポ
ートに入力された光の少なくとも一部を前記第2のポー
トから出力させるとともに、前記第2のポートに入力さ
れた光の少なくとも一部を前記第3のポートから出力さ
せる光結合手段を、構成している。前記第1のポートが
光ファイバ53の端面、前記第2のポートが光ファイバ
51の端面51a、前記第3のポートが光ファイバ54
の端面に、それぞれ相当している。光ファイバ52は使
用しておらず、その端面は反射がほとんどないように終
端されている。
【0081】光ファイバカプラ50の光ファイバ53の
端面(第1のポート)は、光導波路デバイス6の基板端
面23(測距光路の送信光路の出力部)に、接着剤等に
より接続されている。光ファイバ51の端面51a(第
2のポート)は、レンズ10,14からなる光学系の焦
点付近に配置されている。光ファイバ54の端面(第3
のポート)は、光導波路デバイス6の基板端面22(測
距光路の受信光路の入力部)に、接着剤等により接続さ
れている。
【0082】また、本実施の形態では、光源1と光ファ
イバ4との間に、光源1の側へ向かう光を実質的に阻止
する光アイソレータ56が設けられている。光源1及び
光アイソレータ56として、例えば、市販の、光アイソ
レータが内蔵されたレーザ光源を用いることができる。
もっとも、光アイソレータ56は、光源1と端面51a
との間の光路の任意の箇所に設けてもよい。
【0083】本実施の形態では、測距光路の送信光路か
らの光は、基板端面23から光ファイバカプラ50の光
ファイバ53の端面に入射される。この光は、光ファイ
バカプラ50の光結合部により、光ファイバ51と光フ
ァイバ52とに等量で分配される。前述したように、光
ファイバ52の端面は、反射がほとんどないように終端
されている。一方、光ファイバ51を伝播する光は、端
面51aを通って送受信光学系へ供給され、ダイクロイ
ックミラー9、合焦レンズ14及び対物レンズ10を通
り空間へ送出され、測定対象物で焦点を結ぶ。なお、本
実施の形態では、送受信光学系は、前記要素9,14,
10で構成されている。
【0084】測定対象物で反射された光は再び同じ光路
を経て、光ファイバ51の端面51aに入射する。端面
51aに戻ってきた光は、ファイバカプラ50の結合部
により、光ファイバ53と光ファイバ54とにそれぞれ
等量で分配される。光ファイバ54を伝播する光は、光
導波路デバイス6の基板端面22に入射して測距光路の
受信光路に入射し、光導波路デバイス6の基板端面24
から光ファイバ5を通って受光素子2に入射する。一
方、光ファイバ53を伝播する光は、光導波路デバイス
6の基板端面23に入射して、測距光路の送信光路に入
射する。この時、基板端面23に入射した戻り光は、光
源1へ到達しようとするが、光アイソレータ56により
低減される。このため、光アイソレータ56がなければ
前記戻り光がレーザダイオード1に入射してその発振を
不安定にする可能性がある場合であっても、その可能性
がなくなり、好ましい。もっとも、前記戻り光がレーザ
ダイオード1に入射しても、その発振が不安定にならな
い場合には、光アイソレータ56は必ずしも設ける必要
はない。
【0085】なお、光導波路デバイス6の基板端面23
から出た光(測距光路の送信光路からの光)が、ファイ
バ端面51aにて反射し、光導波路デバイス6の基板端
面22から測距光路の受信光路に戻り、これが測距信号
に対してノイズとなる可能性がある場合もある。この可
能性がある場合、例えば、ファイバ端面51を斜め研磨
加工したり反射防止膜を付けることにより、この問題を
回避できる。
【0086】本実施の形態を前記第1の実施の形態と比
較すればわかるように、本実施の形態では、前記第1の
実施の形態では必要であった共役出しの工程がまったく
不要となり、光ファイバカプラ50の光ファイバ51の
端面51aをレンズ10,14からなる光学系の焦点付
近に配置するだけで良い。そして、送受信光学系の焦点
付近に光ファイバ51の端面51aを置くだけで、前記
測定対象物から反射された光は必ず端面51aに戻って
くるため、端面51aの位置決めの要求精度も低くてす
む。その結果、複雑な組立調整が不要となり、熟練作業
者が不要あるいは組立調整作業時間が大幅に短縮され
る。よって、当該光波測距装置の製造コストを大幅に低
下させることができる。
【0087】また、本実施の形態によれば、光ファイバ
51の端面51aの位置決めの要求精度も低くてすむの
で、振動に対する耐久性を大幅に向上させることができ
る。したがって、故障回数が減るので、修理の手間も省
くことができる。
【0088】さらに、前記第1の実施の形態では、複合
プリズム8が必要であったのに対し、本実施の形態では
これも不要となり、複合プリズム8に関する部品コスト
や組立調整作業のコストが不要となる。また、本実施の
形態では、複合プリズム8が不要になるので、固定しな
ければならない部品点数が少なくなる。よって、この点
からも、振動に対する耐久性が向上する。さらに、前記
第1の実施の形態では、複合プリズム8等で迷光があ
り、測距信号のノイズとなるのに対し、本実施の形態で
は、光ファイバカプラ50が用いられているので、一般
に光ファイバにおいては、端面以外からの光が入射する
ことはまったくないことから、迷光という点においても
有利である。
【0089】前記光ファイバ51として、通常の光ファ
イバを用いてもよい。しかし、コア径拡大光ファイバを
用い、その端面51aにコア拡大部を位置させることが
より好ましい。この場合、送受信光学系に対する光ファ
イバ51の端面51aの位置決めの要求精度が一段と低
くなる。したがって、光軸調整などの組立調整がより容
易になるとともに、振動に対する耐久性も一層向上させ
ることができる。また、光ファイバ51としてコア径拡
大光ファイバを用いると、光ファイバ51と光学的に結
合することになる送受信光学系(前記要素9,10,1
4)の開口数(NA)が小さくてすむ。したがって、視
準光学系(要素9〜14)の光学設計の手間や、視準光
学系の光学部品の材料選択の制約や、視準光学系の光学
部品の加工の手間や、視準光学系の組立調整の手間など
が少なくなり、コストをより低減することができる。
【0090】[第4の実施の形態]
【0091】図6は、本発明の第4の実施の形態による
光波測距装置を示す概略構成図である。図6において、
図1及び図5中の要素と同一又は対応する要素には同一
符号を付し、その重複する説明は省略する。図7は、図
6中の光導波路デバイス157を示す概略構成図であ
る。
【0092】本実施の形態が図5に示す前記第3の実施
の形態と異なる所は、光ファイバカプラ50に代えて、
光導波路型素子としての方向性結合器158を有する光
導波路デバイス157、及び光ファイバ151,15
3,154が用いられている点のみである。
【0093】光導波路デバイス157は、例えば、光導
波路デバイス6と同様に、Si基板で構成され、光導波
路の光が導波するコアの部分は不純物をドープしたSi
で、光導波路のコアの周囲のクラッドの部分はコア
より屈折率が低いSiOでそれぞれ構成されている。
光導波路デバイス157の方向性結合器158は、基板
端面161,162間に形成された光導波路159の一
部分と、基板端面163,164間に形成された光導波
路160の一部分とが、互いに接近することにより、構
成されている。光導波路159,160の互いに接近し
た部分の長さを適宜設定することにより、当該方向性結
合器158の分岐比を任意に設定することができる。本
実施の形態ではこの分岐比は1:1に設定されている
が、これに限定されるものではない。
【0094】光ファイバ151の一方端面151aが、
レンズ10,14からなる光学系の焦点付近に配置され
ている。光ファイバ151の他方端面が、光導波路デバ
イス157の基板端面161に接続されている。光ファ
イバ153の両端面は、光導波路デバイス157の基板
端面162、及び、光導波路デバイス6の基板端面23
に、それぞれ接続されている。光ファイバ154の両端
面は、光導波路デバイス157の基板端面164、及
び、光導波路デバイス6の基板端面22に、それぞれ接
続されている。
【0095】本実施の形態では、光導波路デバイス15
7及び光ファイバ151,153,154が、第1のポ
ート(光ファイバ153の基板端面23側の端面)に入
力された光の少なくとも一部を第2のポート(光ファイ
バ151の端面151a)から出力させるとともに、前
記第2のポートに入力された光の少なくとも一部を第3
のポート(光ファイバ154の基板端面22側の端面)
から出力させる光結合手段を、構成している。
【0096】本実施の形態によっても、前記第3の実施
の形態と同様の利点が得られる。
【0097】前記光ファイバ151として、通常の光フ
ァイバを用いてもよい。しかし、コア径拡大光ファイバ
を用い、その端面151aにコア拡大部を位置させるこ
とがより好ましい。この場合、光軸調整などの組立調整
がより容易になるとともに、振動に対する耐久性も一層
向上させることができる。また、光ファイバ151とし
てコア径拡大光ファイバを用いると、視準光学系(要素
9〜14)の光学設計の手間や、視準光学系の光学部品
の材料選択の制約や、視準光学系の光学部品の加工の手
間や、視準光学系の組立調整の手間などが少なくなり、
コストをより低減することができる。
【0098】ここで、本発明の他の実施の形態として、
前述した第4の実施の形態の各変形例について、説明す
る。
【0099】前記第4の実施の形態において、光ファイ
バ151を取り除き、光導波路デバイス157の基板端
面161を、レンズ10,14からなる光学系の焦点付
近に配置してもよい。
【0100】また、前記第4の実施の形態において、光
導波路デバイス157には、方向性結合器158を搭載
する代わりに、例えば、図8に示すように、Y分岐導波
路165を搭載してもよい。
【0101】さらに、前記第4の実施の形態において、
前記光ファイバ153,154を取り除き、光導波路デ
バイス6,157を一体化し、光導波路デバイス6,1
57に搭載されている光路や光学素子を、1つの光導波
路デバイス206に搭載してもよい。この光導波路デバ
イス206の一例を図9に示す。図9において、図2及
び図7中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を
付し、その重複する説明は省略する。なお、本例では、
光導波路159は光導波路72と連続し、光導波路16
0は光導波路173と連続している。図9に示す例で
は、方向性結合器158の光スイッチ30側入力部が前
記第1のポートに相当し、方向性結合器158の光スイ
ッチ90側出力部が前記第3のポートに相当している。
【0102】このように、光導波路デバイス6,157
を一体化して1つの光導波路デバイス206を用いる
と、更に、装置の小型化、軽量化及びコストダウンを図
ることができる。
【0103】なお、光導波路デバイス206を用いる場
合にも、光ファイバ151を取り除き、光導波路デバイ
ス206の基板端面161を、レンズ10,14からな
る光学系の焦点付近に配置してもよい。また、図9にお
いて、方向性結合器158に代えて、例えば、Y分岐導
波路を搭載してもよい。
【0104】[第5の実施の形態]
【0105】図10は、本発明の第5の実施の形態によ
る光波測距装置を示す概略構成図である。図10におい
て、図4及び図7中の要素と同一又は対応する要素には
同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0106】本実施の形態は、図1に示す第1の実施の
形態を変形して図6に示す第4の実施の形態を得たのと
同様の方法で、図4に示す第2の実施の形態を変形した
ものである。本実施の形態が前記第2の実施の形態と異
なる所は、図4中の光ファイバ116,124、ビーム
スプリッタ119に代えて、図7に示す光導波路デバイ
ス157及び光ファイバ153,154が用いられてい
る点のみである。光導波路デバイス157の基板端面1
61は、レンズ10,14からなる光学系の焦点付近に
配置されている。
【0107】本実施の形態によっても、前記第4の実施
の形態と同様の利点が得られる。
【0108】ここで、本発明の更に他の実施の形態とし
て、前述した第5の実施の形態の各変形例について、説
明する。
【0109】前記第5の実施の形態において、図7に示
す光ファイバ151を追加し、光ファイバ151の端面
151aを、レンズ10,14からなる光学系の焦点付
近に配置してもよい。この場合、光ファイバ151とし
て、通常の光ファイバを用いてもよいし、コア径拡大光
ファイバを用いてその端面151aにコア拡大部を位置
させてもよい。
【0110】また、前記第5の実施の形態において、図
7に示す光導波路デバイス157に代えて、図8に示す
光導波路デバイス157を用いてもよい。この場合に
も、光ファイバ151を用いても用いなくてもよい。光
ファイバ151を用いる場合、光ファイバ151とし
て、通常の光ファイバを用いてもよいし、コア径拡大光
ファイバを用いてその端面151aにコア拡大部を位置
させてもよい。
【0111】さらに、前記第5の実施の形態において、
光導波路デバイス157及び光ファイバ153,154
に代えて、図5中の光ファイバカプラ50を用いてもよ
い。この場合、光ファイバ51の端面51aは、レンズ
10,14からなる光学系の焦点付近に配置される。光
ファイバ51として、通常の光ファイバを用いてもよい
し、コア径拡大光ファイバを用いてその端面51aにコ
ア拡大部を位置させてもよい。
【0112】以上、本発明の各実施の形態及びその変形
例について説明したが、本発明はこれらの例に限定され
るものではない。例えば、前記各実施の形態は、時間遅
延により測距を行う光波測距装置の例であったが、本発
明は、位相による測距を行う光波測距装置や、その他の
方式による光波測距装置にも適用できる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
共役出しの手数が軽減されるかあるいは共役出しの工程
が不要となって組立調整が簡単となり、コストダウンを
図ることができるとともに、振動に対する耐久性が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による光波測距装置を
示す概略構成図である。
【図2】図1中の光導波路デバイスを示す概略構成図で
ある。
【図3】図1中のコア径拡大光ファイバを模式的に示す
概略断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による光波測距装置を
示す概略構成図である。
【図5】本発明の第3の実施形態による光波測距装置を
示す概略構成図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態による光波測距装置
を示す概略構成図である。
【図7】図6中の所定の光導波路デバイスを示す概略構
成図である。
【図8】図6中の所定の光導波路デバイスの代替例を示
す概略構成図である。
【図9】本発明の更に他の実施の形態による光波測距装
置で用いられる光導波路デバイスを示す概略構成図であ
る。
【図10】本発明の第5の実施の形態による光波測距装
置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1,101 光源 2,113 受光素子 3,114 距離測定部 4,5,15,16,51〜54,106,116,1
24 光ファイバ 6,157,206 光導波路デバイス 7 ガラス部材 8 複合プリズム 9,121 ダイクロイックミラー 10,123 対物レンズ 11,127 接眼レンズ 12,128 レチクル 13,129 正立プリズム 14,122 合焦レンズ 56 光アイソレータ 120 ビームスプリッタ 151,153,154 光ファイバ 158 方向性結合器 165 Y分岐導波路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F112 AD01 DA04 DA26 DA30 DA40 EA03 EA05 5J084 AA05 AD01 AD02 BA03 BA32 BB02 BB11 BB14 BB24 BB31 CA03 EA04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を測距光路または基準光路
    のいずれか一方に切り替える光路切り替え手段と、前記
    測距光路の送信光路からの光を測定対象物へ送信すると
    共に、前記測定対象物からの反射光を受信して前記測距
    光路の受信光路に送る送受信光学系と、前記測距光路か
    らの光または前記基準光路からの光を受けて電気信号に
    変換する受光手段と、前記受光手段が受光する前記測距
    光路からの光と前記基準光路からの光との関係から測定
    対象物までの距離を求める距離測定手段とを備えた光波
    測距装置において、 第1、第2及び第3のポートを有し、前記第1のポート
    に入力された光の少なくとも一部を前記第2のポートか
    ら出力させるとともに、前記第2のポートに入力された
    光の少なくとも一部を前記第3のポートから出力させる
    光結合手段を備え、 前記測距光路の前記送信光路からの光を前記第1のポー
    トに入力させ、 前記第2のポートから出力される光を前記送受信光学系
    に入力させるとともに、前記送受信光学系から出力され
    る前記測定対象物からの前記反射光を前記第2のポート
    に入力させ、 前記第3のポートから出力される光を前記測距光路の前
    記受信光路に入力させることを特徴とする光波測距装
    置。
  2. 【請求項2】 前記光結合手段が光ファイバカプラを含
    むことを特徴とする請求項1記載の光波測距装置。
  3. 【請求項3】 前記光結合手段が光導波路型素子を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の光波測距装置。
  4. 【請求項4】 前記光導波路型素子が、方向性結合器又
    はY分岐導波路を含むことを特徴とする請求項3記載の
    光波測距装置。
  5. 【請求項5】 前記測距光路の少なくとも一部が光導波
    路デバイスに搭載されたことを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載の光波測距装置。
  6. 【請求項6】 前記測距光路の少なくとも一部及び前記
    光導波路型素子が、1つの光導波路デバイスに搭載され
    たことを特徴とする請求項3又は4記載の光波測距装
    置。
  7. 【請求項7】 前記光結合手段がコア径拡大光ファイバ
    を含み、該コア径拡大光ファイバにおけるコア拡大部が
    位置する端面が、前記第2のポートであることを特徴と
    する請求項1乃至6のいずれかに記載の光波測距装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のポートと前記光源との間に、
    前記光源の側へ向かう光を実質的に阻止する光アイソレ
    ータを設けたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
    かに記載の光波測距装置。
  9. 【請求項9】 光源からの光を測距光路または基準光路
    のいずれか一方に切り替える光路切り替え手段と、前記
    測距光路の送信光路からの光を測定対象物へ送信すると
    共に、前記測定対象物からの反射光を受信して前記測距
    光路の受信光路に送る送受信光学系と、前記測距光路か
    らの光または前記基準光路からの光を受けて電気信号に
    変換する受光手段と、前記受光手段が受光する前記測距
    光路からの光と前記基準光路からの光との関係から測定
    対象物までの距離を求める距離測定手段とを備えた光波
    測距装置において、 前記測距光路の前記送信光路からの光が、コア径拡大光
    ファイバを介して前記送受信光学系に入力され、 前記コア径拡大光ファイバにおけるコア拡大部が位置す
    る端面が、前記送受信光学系に臨むことを特徴とする光
    波測距装置。
  10. 【請求項10】 光源からの光を測距光路または基準光
    路のいずれか一方に切り替える光路切り替え手段と、前
    記測距光路の送信光路からの光を測定対象物へ送信する
    と共に、前記測定対象物からの反射光を受信して前記測
    距光路の受信光路に送る送受信光学系と、前記測距光路
    からの光または前記基準光路からの光を受けて電気信号
    に変換する受光手段と、前記受光手段が受光する前記測
    距光路からの光と前記基準光路からの光との関係から測
    定対象物までの距離を求める距離測定手段とを備えた光
    波測距装置において、 前記送受信光学系から出力される前記測定対象物からの
    前記反射光が、コア径拡大光ファイバを介して前記測距
    光路の前記受信光路に入力され、 前記コア径拡大光ファイバにおけるコア拡大部が位置す
    る端面が、前記送受信光学系に臨むことを特徴とする光
    波測距装置。
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