JP2001272468A - 光導波路デバイス及びこれを用いた光波測距装置 - Google Patents

光導波路デバイス及びこれを用いた光波測距装置

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JP2001272468A
JP2001272468A JP2000087461A JP2000087461A JP2001272468A JP 2001272468 A JP2001272468 A JP 2001272468A JP 2000087461 A JP2000087461 A JP 2000087461A JP 2000087461 A JP2000087461 A JP 2000087461A JP 2001272468 A JP2001272468 A JP 2001272468A
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Masaki Harada
昌樹 原田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SN比を向上させる。 【解決手段】 光導波路デバイス106において、光入
射部21と光スイッチ30の入力部32とが接続され
る。光スイッチ30の出力部33と光出射部23とが接
続される。光スイッチ30出力部34と光量減衰部45
の入力部とが接続される。光量減衰部45の出力部と光
スイッチ90の入力部91とが接続される。光スイッチ
90の入力部92と光入射部22とが接続される。光ス
イッチ90の出力部93と光出射部24とが接続され
る。光スイッチ90は、2つの入力部91,92に入力
される各光の光量と調整可能な可変の比率とに応じた光
量の光を出力部24から出力させる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光波測距装置等に
おいて用いるのに適した光導波路デバイス、及びこれを
用いた光波測距装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光波測距装置は、レーザ光等の光を送出
し、測定対象物から戻ってくる光を受光し、その受光し
た光の位相や遅延時間などに基づいて測定対象物までの
距離を計測する。近年、光波測距装置では、装置の小型
化、軽量化、コストダウン、測距時間の短縮化、機械的
可動部分の低減による故障率の低減などのため、光導波
路デバイスが用いられている(例えば、特開平11−3
37642号公報)。
【0003】このような光導波路デバイスを用いた従来
の光波測距装置の一例として、特開平11−33764
2号公報に開示された光波測距装置と同様に構成された
光波測距装置について、図5及び図6を参照して説明す
る。
【0004】図5は、この従来の光波測距装置を示す概
略構成図である。図6は、図5中の光導波路デバイス6
を示す概略構成図である。
【0005】この従来の光波測距装置は、図5に示すよ
うに、レーザダイオード等の光源1、受光素子2、距離
測定部3、光ファイバ4,5、光導波路デバイス6、ガ
ラス部材7、複合プリズム8、ダイクロイックミラー
9、対物レンズ10、接眼レンズ11、レチクル12、
正立プリズム13、及び合焦レンズ14を備えている。
【0006】光導波路デバイス6は、Si基板で構成さ
れ、光導波路の光が導波するコアの部分は不純物をドー
プしたSiOで、光導波路のコアの周囲のクラッドの
部分はコアより屈折率が低いSiOでそれぞれ構成さ
れている。
【0007】光導波路デバイス6は、図6に示すよう
に、第1の光入射部としての基板端面21と、第2の光
入射部としての基板端面22と、第1の光出射部として
の基板端面23と、第2の光出射部としての基板端面2
4とを有している。また、この光導波路デバイス6に
は、光路切り替え部としての周知のマッハツェンダー型
熱光学光スイッチ30と、光量減衰部としての曲がり光
導波路45と、光量調整部としてのマッハツェンダー型
熱光学光スイッチ50と、方向性結合器60とが、同一
の基板上に形成されている。
【0008】マッハツェンダー型熱光学光スイッチ30
は、2つの入力部31,32と、2つの出力部33,3
4と、入力部31と出力部33との間及び入力部32と
出力部34との間にそれぞれ形成されたシングルモード
の光導波路35,36と、一方の光導波路35に近接し
たヒータ37と、その電源38とを有している。光導波
路35,36の入力側一部分及び出力側一部分により方
向性結合器39,40が構成されている。今、入力部3
1,32に入力される光の光量をそれぞれI,I
し、出力部33,34から出力される光の光量をそれぞ
れO,Oとし、ヒータ37に印加する電力量に応じ
て定まる比率をαとすると、マッハツェンダー型熱光学
光スイッチ30は、方向性結合器39,40の光導波路
35,36が近接して配置された領域の長さを所定長さ
に設定することにより、例えば、印加電力を0からある
値まで変えることにより比率αがほぼ0からほぼ1まで
変わり(比率αがほぼ1からほぼ0まで変わる設定も可
能である。)、O≒α・I+(1−α)I及びO
≒(1−α)・I+α・Iとなる特性を持つ。
【0009】以上は、マッハツェンダー型熱光学光スイ
ッチの一般的な説明であったが、本従来例では、マッハ
ツェンダー型熱光学光スイッチ30が前述した特性を持
つように設定されており、入力部31は直線光導波路7
0を介して基板端面に接続されているがそこには光が入
射されない(すなわち、I=0である)ので、ヒータ
37に電力を印加しない場合には、O≒I及びO
≒0となって入力部32に入力する光のほとんどすべて
が出力部33から出力され、ヒータ37にα≒1とする
電力(以下、「切り替え電力」という。)を印加する場
合には、O≒0及びO≒Iとなって入力部32に
入力する光のほとんどすべてが出力部34から出力され
る。本従来例では、マッハツェンダー型熱光学光スイッ
チ30を光路切り替え部として用いるので、ヒータ37
に電力を印加しないかあるいは切り替え電力を印加する
かによって、入力部32に入力する光のほとんどすべて
を出力部33から出力させるかあるいは出力部34から
出力させる。
【0010】光スイッチ30の入力部32は、これに連
続する直線光導波路71を介して基板端面(第1の光入
射部)21に接続されている。基板端面21には、光源
1からのパルスレーザ光を導く光ファイバ4の端面が接
着剤により接続されている。光スイッチ30の出力部3
3は、直線光導波路72を介して基板端面(第1の光出
射部)23に連続するように接続されている。光スイッ
チ30の出力部34は、直線光導波路73を介して曲が
り光導波路45の入力部に連続するように接続されてい
る。曲がり光導波路45は、周知の光導波路素子である
が、ここでは光量減衰部として用いるため、曲率が比較
的小さく設定されることにより所望の減衰量が得られる
ように構成されている。
【0011】曲がり光導波路45の出力部は、直線光導
波路74を介して方向性結合器60の入力部61に連続
するように接続されている。方向性結合器60は、入力
部61と出力部63との間及び入力部62と出力部64
との間にそれぞれ形成された光導波路65,66を有し
ている。この方向性結合器60は、3dBカップラーと
いう種類の方向性結合器で、方向性結合器60の出力部
63,64に等量の光が導波するように機能する。方向
性結合器60の出力部63は、これに連続する直線光導
波路75を介して基板端面(第2の光出射部)24に接
続されている。基板端面24には、そこから出射される
光を受光素子2に導く光ファイバ5の端面が接着剤によ
り接続されている。方向性結合器60の出力部64は、
直線光導波路76を介して基板端面に接続されている
が、この基板端面から出射する光は廃棄される。
【0012】マッハツェンダー型熱光学光スイッチ50
は、光スイッチ30と同様の構成を有し、前述した特性
を持つ。ただし、本従来例では、光スイッチ50を光量
調整部として用いるので、光スイッチ30の場合と異な
り、光スイッチ50の電源58からヒータ57への印加
電力を0と前記切り替え電力との間で任意に変化させる
ことにより、出力部54から出力される光量を任意に変
化させて、光量調整フィルタとして機能させる。
【0013】光スイッチ50の入力部51は、直線光導
波路77を介して基板端面に接続されているが、そこに
は光が入射されない。光スイッチ50の出力部54は、
直線光導波路78を介して方向性結合器66の入力部6
2に連続するように接続されている。光スイッチ50の
入力部52は、これに連続する直線光導波路79を介し
て基板端面(第2の光入射部)22に接続されている。
光スイッチ50の出力部53は、これに連続する直線光
導波路80を介して基板端面に接続されているが、この
基板端面から出射する光は廃棄される。なお、図6中、
55,56は、入力部51と出力部54との間及び入力
部52と出力部53との間にそれぞれ形成された光導波
路である。
【0014】以上の光導波路デバイス6の説明及び図6
からわかるように、光導波路デバイス6は、光導波路7
0,35,72が連続してなる1本の光導波路、光導波
路71,36,73,45,74,65,75が連続し
てなる1本の光導波路、光導波路76,66,78,5
5,77が連続してなる1本の光導波路、光導波路8
0,56,79が連続してなる1本の光導波路の、合計
4本の光導波路を有している。
【0015】図5及び図6に示す光波測距装置では、光
源1が発生したパルスレーザ光は、光ファイバ4を介し
て光導波路デバイス6の基板端面(第1の光入射部)2
1へ入射し、光導波路71を導波して光スイッチ30の
入力部32に入力される。
【0016】まず、光スイッチ30のヒータ37に切り
替え電力が印加される場合(基準光路を選択する場合)
について、説明する。この場合、入力部32に入力され
た光のほとんどすべてが出力部34から出力され、この
出力光は、光導波路73を介して曲がり光導波路45を
導波し、この曲がり光導波路45により光量が所定量減
衰される。
【0017】曲がり導波路45を導波して減衰された光
は、方向性結合器60を通過してその光量が半分になっ
た(3dB低下した)後、直線光導波路75を導波し、
基板端面(第2の光出射部)24から出射され、光ファ
イバ5を通過して、基準パルス光として受光素子2へ入
射する。光導波路73、曲がり光導波路45及び光導波
路74で、基準光路が構成されている。受光素子2は、
受光した基準パルス光の光量に応じた信号を距離測定部
3に出力する。
【0018】次に、光スイッチ30のヒータ37に電力
を印加しない場合(測距光路を選択する場合)につい
て、説明する。この場合、入力部32に入力された光の
ほとんどすべてが出力部33から出力され、この出力光
は、測距光路側である分岐光導波路72を導波し、基板
端面23(第1の光出射部)から光導波路デバイス6の
外部へ出射する。基板端面23から出射した光は、図5
に示すように、複合プリズム8へ入射する。複合プリズ
ム8は菱形プリズムと三角プリズムから構成され、複合
プリズムの面8aには光軸の中心部にミラーがコーティ
ングされている。複合プリズムの面8aのミラー部で反
射した光は、ダイクロイックミラー9で反射され、合焦
レンズ14を通過した後に、対物レンズ10から図示し
ない測定対象物へ向けて送信パルス光として送信され
る。上記の光導波路デバイス6の光導波路72から対物
レンズ10までの経路が、測距光路の送信光路である。
【0019】対物レンズ10を通して測定対象物へ送信
された送信パルス光は、測定対象物で反射され、対物レ
ンズ10で受信され受信パルス光となる。この受信パル
ス光は、合焦レンズ14を通過してダイクロイックミラ
ー9で反射され、複合プリズム8に入射し、複合プリズ
ムの面8aのミラー部以外の部分を通過し、全面にミラ
ーがコーティングされている面8bで反射し、光導波路
デバイス6の基板端面での集光点の位置を調整するため
のガラス部材7を通過して、基板端面22(第2の光入
射部)に入射する。基板端面22に入射した受信パルス
光は、光導波路79を導波し、光量調整部としての光ス
イッチ50の入力部52へ入力され、光スイッチ50に
よってヒータ57への印加電圧により定まる量だけ減衰
されてその光量が調整され、光スイッチ50の出力部5
4から出力される。その出力光は、光導波路78を導波
し、方向性結合器60を通過してその光量が半分になっ
た(3dB低下した)後、直線光導波路75を導波し、
基板端面(第2の光出射部)24から出射され、光ファ
イバ5を通過して、受信パルス光として受光素子2へ入
射する。上記の対物レンズ10から光導波路デバイス6
の光導波路78までの経路が、測距光路の受信光路であ
る。そして、受光素子2は、受光した受信パルス光の光
量に応じた信号を距離測定部3に出力する。
【0020】距離測定部3は、前記基準パルス光による
信号と前記受信パルス光による信号との時間差から測定
対象物までの距離を求める。但し、距離測定に先立っ
て、距離測定部3内の電子回路の信号強度に依存した誤
差をなくす為に、測距光路の受信光路側経由で受光素子
2へ入射する受信パルス光の光量は、基準光路経由で受
光素子2へ入射する基準パルス光の光量と同レベルとな
るように光スイッチ50で調整される。
【0021】或いは、光源1からのレーザ光を強度変調
して所定の波長を持たせることで、距離測定部3は、基
準光と受信光の位相差を利用して、図示しない測定対象
物までの距離を求めることもできる。
【0022】なお、距離測定に先立って、測定対象物
は、測定者によって、接眼レンズ11、レチクル12、
正立プリズム13、合焦レンズ14及び対物レンズ10
からなる視準光学系を通して観察され、合焦レンズ14
を図5中のX方向に調整して焦点合わせされる。
【0023】以上説明した従来の光波測距装置によれ
ば、光路切り替え部30、光量調節部50及び光量減衰
部45等を1つの基板上に形成した光導波路デバイス6
が用いられているので、装置の小型化及び軽量化、コス
トダウンを図ることができる。さらに、モータ等の機械
的な可動部分がないため、動作時間が短くなって測距時
間が短縮され、また、故障率が低くなる。
【0024】また、基準光路内に光量減衰部45を含む
とともに、測距光路の受信光路内に光量調整部50を含
んでいるので、送信されるレーザ光の光量を十分に大き
くしたまま、測距光路の受信光路側経由で受光素子2へ
入射する受信光の光量を、基準光路経由で受光素子2へ
入射する基準光の光量と同レベルとなるように調整する
ことができる。このため、測量レンジを広くし測量環境
に柔軟に対応することができるとともに、測定精度が向
上する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の光波測距装置では、第1に、SN比の点で必ずしも
十分ではなかった。この点について説明する。実際の光
スイッチでは完全な光路切り替えを実現することは不可
能である。前記従来の光波測距装置において、例えば、
測距光路を選択した場合、つまりマッハツェンダー型熱
光学光スイッチ30のヒータ37に電力を印加していな
い場合、光導波路71から入射する光は、理想的には光
導波路73に導波しないはずであるが、実際は、もとの
パワーに対して22dB程度小さいパワーの光が光導波
路73に導波する。これが、測距光路を経て光導波路7
8を導波する光(測距信号)に対してノイズとなる可能
性がある。
【0026】以下、前記従来の光波測距装置の測距光路
選択時における測距光路と基準光路での光のパワーを比
較してみる。下記の表1及び表2は、各領域での光パワ
ー損失の一覧を示し、単位はデシベルである。表1及び
表2中の合計は、光導波路71での光のパワーに対す
る、測距光路及び基準光路をそれぞれ経た場合の光導波
路75でのパワーの比をそれぞれ示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】距離100m程度の測定対象物往復での光
パワー損失は、典型的な値として約34dBである。表
1及び表2によると、ノイズに対する測距信号のマージ
ンは、6dB(=57dB−51dB)しかない。受光
した光は、通常、電気信号に変換して波高弁別器などを
用いて信号とノイズを分離しているが、天候や距離ある
いは測定対象物での反射量などの条件で、この光パワー
減衰量が34dBよりも大きくなった場合、測距信号と
ノイズの区別が不可能となる。あるいは、この光パワー
減衰量があまり問題とならないくらいの近距離しか測距
することができなくなる。
【0030】第2に、前記従来の光波測距装置では、光
導波路デバイス6の小型化及び光集積回路の簡単化の点
で必ずしも十分でなかった。実質的に同じ機能を持つ光
導波路デバイスを小型化することができれば、装置全体
として小型化することができるとともに、1枚のウエハ
から作製できる光導波路デバイスの数が増えてコストダ
ウンを図ることができる。また、実質的に同じ機能を持
つ光導波路デバイスの光集積回路を簡略化することがで
きれば、光導波路デバイスの製造工程が減り、この点か
らもコストダウンを図ることができる。
【0031】第3に、前記従来の光波測距装置では、光
量減衰部45の減衰量が製造誤差により設計値から比較
的大きくずれてしまうと、基準光路経由で受光素子2へ
入射する基準光の光量が設計値から比較的大きくずれて
しまうため、測距光路の受信光路内に設けられた光量調
節部50で受信光の光量を調整しようとしても、前記ず
れがその調整範囲を超えてしまい、測距光路の受信光路
側経由で受光素子2へ入射する受信光の光量と基準光路
経由で受光素子2へ入射する基準光の光量とを同レベル
にすることができなくなり、測定精度が低下してしま
う。
【0032】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、SN比の高い測距信号を得ることができる光
波測距装置及びこれに用いることができる光導波路デバ
イスを提供することを目的とする。
【0033】また、本発明は、小型化及び光集積回路の
簡単化を図った光導波路デバイス及びこれを用いた光波
測距装置を提供することを目的とする。
【0034】さらに、本発明は、光量減衰部の製造誤差
に伴う測定精度の低下を防止することができる光波測距
装置、及び、これに用いることができる光導波路デバイ
スを提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による光導波路デバイスは、第
1及び第2の光入射部と、第1及び第2の光出射部と、
入力部に入力される光を切り替えて2つの出力部のうち
のいずれか一方から実質的に出力させる光路切り替え部
と、入力部に入力される光を減衰させて出力部から出力
させる光量減衰部と、2つの入力部と2つの出力部とを
持ち入力部から出力部への光量分岐比を変えて2つの出
力部のうちいずれか一方へ出力される各光の光量を可変
に調整させる素子とを備えたものである。そして、前記
第1の光入射部と前記光路切り替え部の前記入力部とが
光学的に接続される。前記光路切り替え部の前記一方の
出力部と前記第1の光出射部とが光学的に接続される。
前記光路切り替え部の前記他方の出力部と前記光量減衰
部の前記入力部とが光学的に接続される。前記光量減衰
部の前記出力部と前記素子の前記一方の入力部とが光学
的に接続される。前記素子の前記他方の入力部と前記第
2の光入射部とが光学的に接続される。前記素子の前記
出力部と前記第2の光出射部とが光学的に接続される。
【0036】この第1の態様による光導波路デバイス
は、後述する第6の態様のように光波測距装置において
用いることができる。この第1の態様によれば、前記素
子が前記従来の光波測距装置の光導波路デバイス6にお
ける光量調整部50及び方向性結合器60の両方の役割
を実現することになる。したがって、前記従来の光波測
距装置の光導波路デバイス6に比べて、SN比の高い測
距信号を得ることができるとともに、光導波路デバイス
の小型化及び光集積回路の簡単化を図ることができる。
このように光導波路デバイスの小型化を図ることができ
るので、光波測距装置全体として小型化することができ
るとともに、1枚のウエハから作製できる光導波路デバ
イスの数が増えてコストダウンを図ることができる。光
導波路デバイスの光集積回路の簡単化することができる
ので、光導波路デバイスの製造工程が減り、この点から
もコストダウンを図ることができる。
【0037】また、前記第1の態様によれば、前記素子
が光量減衰部の後段でかつ第2の光入射部の後段に接続
されているので、光路切り替え部にて第1の光出射部側
に切り替えた時(測距光路選択時に相当)に、光量減衰
部側からの光が前記素子によって更に減衰されることに
なる。よって、この点からも、SN比の高い測距信号を
得ることができる。さらに、前記素子が光量減衰部の後
段に接続されているので、光路切り替え部にて光量減衰
部側に切り替えた時(基準光路選択時に相当)に、前記
素子によって、光量減衰部から前記素子を経由して第2
の出射部へ向かう光の光量を調整することができる。し
たがって、光量減衰部の製造誤差に伴う測定精度の低下
を防止することができる。
【0038】本発明の第2の態様による光導波路デバイ
スは、前記第1の態様において、当該光導波路デバイス
が有する光導波路の本数が3本であるものである。前記
従来の光波測距装置の光導波路デバイスが4本の光導波
路を有しているのに対し、この第2の態様のように光導
波路の本数を3本にすると、光導波路デバイスを一層小
型化することができ、好ましい。
【0039】本発明の第3の態様による光導波路デバイ
スは、前記第1又は第2の態様において、前記素子がマ
ッハツェンダー型光スイッチであるものである。この第
3の態様は前記素子の例を挙げたものであるが、前記素
子はマッハツェンダー型光スイッチに限定されるもので
はない。
【0040】本発明の第4の態様による光導波路デバイ
スは、第1及び第2の光入射部と、第1及び第2の光出
射部と、入力部に入力される光を切り替えて2つの出力
部のうちのいずれか一方から実質的に出力させる光路切
り替え部と、入力部に入力される光を減衰させて出力部
から出力させる光量減衰部と、2つの入力部に入力され
る各光を合波して出力部から出力させる光合波部と、入
力部に入力される光の光量を可変に調整して出力部から
出力させる光量調整部とを備えたものである。前記第1
の光入射部と前記光路切り替え部の前記入力部とが光学
的に接続される。そして、前記光路切り替え部の前記一
方の出力部と前記第1の光出射部とが光学的に接続され
る。前記光路切り替え部の前記他方の出力部と前記光量
減衰部の前記入力部とが光学的に接続される。前記光量
減衰部の前記出力部と前記光合波部の前記一方の入力部
とが光学的に接続される。前記光合波部の前記他方の入
力部と前記第2の光入射部とが光学的に接続される。前
記光合波部の前記出力部と前記光量調整部の前記入力部
とが光学的に接続される。前記光量調整部の前記出力部
と前記第2の光出射部とが光学的に接続される。
【0041】この第4の態様では、前記第1の態様にお
ける前記素子に代えて合波部及び光量調整部が用いられ
ているが、この第4の態様によっても、前記第1の態様
と同様の利点が得られる。
【0042】本発明の第5の態様による光導波路デバイ
スは、前記第4の態様において、前記光量調整部は、光
分岐路構造の出力段を有し、前記出力段の前の基板上の
光導波路の屈折率を可変制御して、前記光分岐路構造に
おける分岐の比率を変化させるものである。この第5の
態様は前記光量調整部の例を挙げたものであるが、前記
光量調整部はこの例に限定されるものではない。
【0043】本発明の第6の態様による光波測距装置
は、前記第1乃至第5のいずれかの態様による光導波路
デバイスと、前記第1の光入射部に入射させる光を発生
する光源と、前記第1の光出射部から出射される光を測
定対象物へ送信するとともに、前記測定対象物からの反
射光を受信して前記第2の光入射部に入射させる送受信
光学系と、前記第2の光出射部からの光を受けて電気信
号に変換する受光手段と、前記光路切り替え部が光を前
記光量減衰部の側の前記一方の出力部から実質的に出力
するように切り替わっている時に前記受光手段が受光す
る前記第2の光出射部からの光と、前記光路切り替え部
が光を前記第1の光出射部の側の前記他方の出力部から
実質的に出力するように切り替わっている時に前記受光
手段が受光する前記第2の光出射部からの光との関係か
ら、前記測定対象物までの距離を求める距離測定手段と
を備えたものである。
【0044】この第6の態様によれば、前記第1乃至第
5のいずれかの態様による光導波路デバイスを用いてい
るので、SN比の高い測距信号を得ることができ、ま
た、装置全体として小型化及びコストダウンを図ること
ができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明による光導波路デバ
イス及びこれを用いた光波測距装置について図面を参照
して説明する。
【0046】[第1の実施の形態]
【0047】図1は、本発明の第1の実施の形態による
光波測距装置を示す概略構成図である。図2は、図1中
の光導波路デバイス106を示す概略構成図である。図
1及び図2において、前述した図5及び図6中の要素と
同一又は対応する要素には、同一符号を付している。
【0048】本実施の形態による光波測距装置は、図1
に示すように、レーザダイオード等の光源1、受光素子
2、距離測定部3、光ファイバ4,5、光導波路デバイ
ス106、ガラス部材7、複合プリズム8、ダイクロイ
ックミラー9、対物レンズ10、接眼レンズ11、レチ
クル12、正立プリズム13、及び合焦レンズ14を備
えている。
【0049】光導波路デバイス106は、Si基板で構
成され、光導波路の光が導波するコアの部分は不純物を
ドープしたSiOで、光導波路のコアの周囲のクラッ
ドの部分はコアより屈折率が低いSiOでそれぞれ構
成されている。
【0050】光導波路デバイス106は、図2に示すよ
うに、第1の光入射部としての基板端面21と、第2の
光入射部としての基板端面22と、第1の光出射部とし
ての基板端面23と、第2の光出射部としての基板端面
24とを有している。また、この光導波路デバイス10
6には、光路切り替え部としての周知のマッハツェンダ
ー型熱光学光スイッチ30と、光量減衰部としての曲が
り光導波路45と、2つの入力部に入力される各光の光
量と調整可能な可変の比率とに応じた光量の光を出力部
から出力させる素子としての、マッハツェンダー型熱光
学光スイッチ90とが、同一の基板上に形成されてい
る。
【0051】図2中のマッハツェンダー型熱光学光スイ
ッチ30は、図6中の光スイッチ30と同じであり、本
実施の形態では、ヒータ37に電力を印加しない場合に
は、入力部32に入力する光のほとんどすべてが出力部
33から出力され、ヒータ37に切り替え電力を印加す
る場合には、入力部32に入力する光のほとんどすべて
が出力部34から出力されるように、設定されている。
光路切り替え部としては、マッハツェンダー型熱光学光
スイッチ30の代わりに、例えば、屈折率分布制御型熱
光学分岐スイッチや方向性結合器熱光学スイッチを用い
てもよい。これらの光スイッチは周知であり、例えば、
特開平11−337642号に開示されている。
【0052】光スイッチ30の入力部32は、これに連
続する直線光導波路71を介して基板端面(第1の光入
射部)21に接続されている。基板端面21には、光源
1からのパルスレーザ光を導く光ファイバ4の端面が接
着剤により接続されている。光スイッチ30の出力部3
3は、直線光導波路72を介して基板端面(第1の光出
射部)23に連続するように接続されている。光スイッ
チ30の出力部34は、直線光導波路73を介して曲が
り光導波路45の入力部に連続するように接続されてい
る。曲がり光導波路45は、周知の光導波路素子である
が、ここでは光量減衰部として用いるため、曲率が比較
的小さく設定されることにより所望の減衰量が得られる
ように構成されている。光量減衰部としては、ずらし導
波路、方向性結合器、光スイッチあるいは他の形式の減
衰手段またはそれらの組み合わせを用いてもよい。曲が
り導波路、ずらし導波路を光量減衰部とした場合、クラ
ッドへの放射モードが存在し、他の導波路に結合する漏
れ光が出来てしまい、本来の信号に対してノイズとなる
可能性がある。しかし、方向性結合器、光スイッチを光
量減衰部とした場合、他の導波路への漏れ光はほとんど
なくなるため、より望ましい。
【0053】マッハツェンダー型熱光学光スイッチ90
は、光スイッチ30と同様の構成を有し、前述した特性
を持つ。すなわち、図2中の要素91〜100は、図6
及び図2中の要素31〜40にそれぞれ相当している。
今、入力部91,92に入力される光の光量をそれぞれ
,Iとし、出力部93,94から出力される光の
光量をそれぞれO,Oとし、ヒータ97に印加する
電力量に応じて定まる比率をαとすると、マッハツェン
ダー型熱光学光スイッチ90は、方向性結合器99,1
00の光導波路95,96が近接して配置された領域の
長さを所定長さに設定することにより、例えば、印加電
力を0からある値まで変えることにより比率αがほぼ0
からほぼ1まで変わり(比率αがほぼ1からほぼ0まで
変わる設定も可能である。)、O≒α・I+(1−
α)I及びO≒(1−α)・I+α・Iとなる
特性を持つ。本実施の形態では、マッハツェンダー型熱
光学光スイッチ90を、2つの入力部に入力される各光
の光量と調整可能な可変の比率とに応じた光量の光を出
力部から出力させる素子として用いるので、光スイッチ
30の場合と異なり、光スイッチ90の電源98からヒ
ータ97への印加電力を0と切り替え電力(α≒1とす
る電力)との間で任意に変化させる。
【0054】光スイッチ90の入力部91は、直線光導
波路171を介して曲がり光導波路45の出力部に連続
するように接続されている。光スイッチ90の出力部9
3は、これに連続する直線光導波路172を介して基板
端面(第2の光出射部)24に接続されている。基板端
面24には、そこから出射される光を受光素子2に導く
光ファイバ5の端面が接着剤により接続されている。光
スイッチ90の入力部92は、これに連続する直線光導
波路173を介して基板端面(第2の光入射部)22に
接続されている。光スイッチ90の出力部94は、直線
光導波路174を介して基板端面に接続されているが、
この基板端面から出射する光は廃棄される。
【0055】以上の光導波路デバイス106の説明及び
図2からわかるように、光導波路デバイス106は、光
導波路70,35,72が連続してなる1本の光導波
路、光導波路71,36,73,45,171,95,
172が連続してなる1本の光導波路、光導波路17
4,96,173が連続してなる1本の光導波路の、合
計3本の光導波路を有している。
【0056】この図2に示す光導波路デバイス106で
は、図5に示す従来の光導波路デバイス6と比較する
と、導波路の本数が1本減り、それに伴って図中縦方向
の寸法が短くなって、小型化されている。なお、図2で
は示していないが、図中の左側の領域は必ずしも必要な
い領域なので、この領域を削除して図中の横方向の寸法
も短くすることが可能である。
【0057】本実施の形態による光波測距装置では、光
源1が発生したパルスレーザ光は、光ファイバ4を介し
て光導波路デバイス106の基板端面(第1の光入射
部)21へ入射し、光導波路71を導波して光スイッチ
30の入力部32に入力される。
【0058】まず、光スイッチ30のヒータ37に切り
替え電力が印加される場合(基準光路を選択する場合)
について、説明する。この場合、入力部32に入力され
た光のほとんどすべてが出力部34から出力され、この
出力光は、光導波路73を介して曲がり光導波路45を
導波し、この曲がり光導波路45により光量が所定量減
衰され、光スイッチ90の入力部91に入力される。
【0059】基準光路を選択する場合には、通常、光ス
イッチ90のヒータ97にα≒1となる電力が印加され
る。これにより、入力部91に入力された光のほとんど
すべてが出力部93に導波し、更に直線光導波路172
を導波し、基板端面(第2の光出射部)24から出射さ
れ、光ファイバ5を通過して、基準パルス光として受光
素子2へ入射する。光導波路73、曲がり光導波路45
及び光導波路171で、基準光路が構成されている。受
光素子2は、受光した基準パルス光の光量に応じた信号
を距離測定部3に出力する。
【0060】ところで、光量減衰部45の減衰量が製造
誤差により設計値から比較的大きくずれてその減衰量が
少ない場合には、基準光路を選択する場合において、ヒ
ータ97に印加する電力を変えて比率αを低下させ、光
量減衰部45で減衰量が不足していた分だけ、入力部9
1からの出力部93に導波する割合を低下させればよ
い。このとき、入力部92から出力部93に導波する割
合は逆に上昇するが、基準光路が選択されていることか
ら、入力部92に入力される光の量はほとんどないの
で、問題とならない。このように光スイッチ90により
光量調整を行うと、光量減衰部45の減衰量が製造誤差
により設計値から比較的大きくずれていても、測距光路
の受信光路側経由で受光素子2へ入射する受信光の光量
と基準光路経由で受光素子2へ入射する基準光の光量と
のレベル合わせが可能となり、測定精度の低下を防止す
ることができる。
【0061】次に、光スイッチ30のヒータ37に電力
を印加しない場合(測距光路を選択する場合)につい
て、説明する。この場合、入力部32に入力された光の
ほとんどすべてが出力部33から出力され、この出力光
は、測距光路側である分岐光導波路72を導波し、基板
端面23(第1の光出射部)から光導波路デバイス10
6の外部へ出射する。基板端面23から出射した光は、
図1に示すように、複合プリズム8へ入射する。複合プ
リズム8は菱形プリズムと三角プリズムから構成され、
複合プリズムの面8aには光軸の中心部にミラーがコー
ティングされている。複合プリズムの面8aのミラー部
で反射した光は、ダイクロイックミラー9で反射され、
合焦レンズ14を通過した後に、対物レンズ10から図
示しない測定対象物へ向けて送信パルス光として送信さ
れる。上記の光導波路デバイス6の光導波路72から対
物レンズ10までの経路が、測距光路の送信光路であ
る。
【0062】対物レンズ10を通して測定対象物へ送信
された送信パルス光は、測定対象物で反射され、対物レ
ンズ10で受信され受信パルス光となる。この受信パル
ス光は、合焦レンズ14を通過してダイクロイックミラ
ー9で反射され、複合プリズム8に入射し、複合プリズ
ムの面8aのミラー部以外の部分を通過し、全面にミラ
ーがコーティングされている面8bで反射し、光導波路
デバイス6の基板端面での集光点の位置を調整するため
のガラス部材7を通過して、基板端面22(第2の光入
射部)に入射する。
【0063】基板端面22に入射した受信パルス光は、
光導波路173を導波し、光スイッチ90の入力部92
へ入力され、光スイッチ90によってヒータ97への印
加電圧により定まる量だけ減衰されてその光量が調整さ
れ、光スイッチ90の出力部93から出力される。その
出力光は、直線光導波路172を導波し、基板端面(第
2の光出射部)24から出射され、光ファイバ5を通過
して、受信パルス光として受光素子2へ入射する。上記
の対物レンズ10から光導波路デバイス106の光導波
路173までの経路が、測距光路の受信光路である。そ
して、受光素子2は、受光した受信パルス光の光量に応
じた信号を距離測定部3に出力する。
【0064】なお、前述したガラス部材7、複合プリズ
ム8、ダイクロイックミラー9、対物レンズ10及び合
焦レンズ14が、光導波路デバイス106の第1の光出
射部23から出射される光を測定対象物へ送信するとと
もに、測定対象物からの反射光を受信して光導波路デバ
イス106の第2の光入射部22に入射させる送受信光
学系を構成している。
【0065】距離測定部3は、前記基準パルス光による
信号と前記受信パルス光による信号との時間差から測定
対象物までの距離を求める。但し、距離測定に先立っ
て、距離測定部3内の電子回路の信号強度に依存した誤
差をなくす為に、測距光路の受信光路側経由で受光素子
2へ入射する受信パルス光の光量は、基準光路経由で受
光素子2へ入射する基準パルス光の光量と同レベルとな
るように光スイッチ90で調整される。
【0066】或いは、光源1からのレーザ光を強度変調
して所定の波長を持たせることで、距離測定部3は、基
準光と受信光の位相差を利用して、図示しない測定対象
物までの距離を求めることもできる。
【0067】なお、距離測定に先立って、測定対象物
は、測定者によって、接眼レンズ11、レチクル12、
正立プリズム13、合焦レンズ14及び対物レンズ10
からなる視準光学系を通して観察され、合焦レンズ14
を図1中のX方向に調整して焦点合わせされる。
【0068】以下、本実施形態におる光波測距装置の測
距光路選択時における測距光路と基準光路での光のパワ
ーを比較してみる。下記の表3及び表4は、各領域での
光パワー損失の一覧を示し、単位はデシベルである。表
3及び表4中の合計は、光導波路71での光のパワーに
対する、測距光路及び基準光路をそれぞれ経た場合の光
導波路172でのパワーの比をそれぞれ示す。
【0069】
【表3】
【0070】
【表4】
【0071】表3及び表4のように、ノイズに対する測
距信号のマージンは、少なくとも8dB(=66dB−
58dB)のマージンがある。実際には、測距光路選択
時において、光スイッチ90による光導波路173から
光導波路172への減衰量は22dB(この時、光導波
路91から光導波路172への減衰量は4dB)になる
ことはほとんどないので、SN比は、10数dB以上の
マージンがあると考えてよい。したがって、本実施の形
態によれば、従来の4本導波路による光集積回路を用い
た測距装置に比べて、SN比を向上させることができ
る。
【0072】本実施の形態によれば、光スイッチ90が
図6中の光スイッチ50及び方向性結合器60の両方の
役割を実現しているので、測定光路選択時に、測距光路
の受信光路中の減衰量が減るため、測距信号のSN比が
向上するのである。また、図6に示す従来の光導波路デ
バイス6では、3dBカップラーという種類の方向性結
合器60で基準光路と測距光路の受信光路と第2の出射
部24に結合しているので、測定光路選択時において測
距光路の受信光路経由の光に基準光路経由の光がクロス
トークする量が比較的多いのに対し、本実施の形態で
は、光スイッチ90で基準光路と測距光路の受信光路と
を結合しているので、そのクロストークの量が比較的少
なく、この点からもSN比が向上する。
【0073】また、本実施の形態によれば、前述したよ
うに光導波路デバイス106が従来の光導波路デバイス
6に比べて小型化されるので、1枚のウエハーから取る
ことができるチップの数が多くなることから、コストを
低減させることができる。また、光導波路デバイス10
6が小型化されることから、光波測距装置全体としても
小型化することができる。また、本実施の形態によれ
ば、光導波路デバイス106では従来の光導波路デバイ
ス6に比べて、方向性結合器60が取り除かれていると
ともに、光導波路の本数が4本から3本に減っており、
光集積回路が簡略化されている。このため、光導波路デ
バイス106の製造工程が減り、この点からも、コスト
を低減させることができる。
【0074】さらに、本実施の形態によれば、前述した
ように、光量減衰部としての曲がり光導波路45の製造
誤差に伴う測定精度の低下を防止することができる。
【0075】[第2の実施の形態]
【0076】図3は、本発明の第2の実施の形態による
光波測距装置において用いられる光導波路デバイス20
6を示す概略構成図である。図3において、図2中の要
素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重
複する説明は省略する。
【0077】本実施の形態による光波測距装置が前記第
1の実施の形態による光波測距装置と異なる所は、光導
波路デバイス106に代えて、光導波路デバイス206
が用いられている点のみである。
【0078】光導波路デバイス206が光導波路デバイ
ス106と異なる所は、次の点のみである。光導波路デ
バイス106では、曲がり光導波路45が半円状に構成
されているのに対し、光導波路デバイス206では、曲
がり光導波路45がS字状に構成されている。そして、
光導波路デバイス206における曲がり光導波路45よ
り図中上側の部分が、光導波路デバイス106における
曲がり光導波路45より図中上側の部分を左右対称にし
たものとなっている。
【0079】本実施の形態によっても、前記第1の実施
の形態と同様の利点が得られる。
【0080】[第3の実施の形態]
【0081】図4は、本発明の第3の実施の形態による
光波測距装置において用いられる光導波路デバイス30
6を示す概略構成図である。図4において、図3中の要
素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重
複する説明は省略する。
【0082】本実施の形態による光波測距装置が前記第
2の実施の形態による光波測距装置と異なる所は、光導
波路デバイス206に代えて、光導波路デバイス306
が用いられている点のみである。
【0083】光導波路デバイス306が光導波路デバイ
ス206と異なる所は、次の点のみである。光導波路デ
バイス306では、マッハツェンダー型熱光学光スイッ
チ90に代えて、2つの入力部に入力される各光を合波
して出力部から出力させる光合波部310と、入力部に
入力される光の光量を可変に調整して出力部から出力さ
せる光量調整部としての屈折率分布制御型熱光学分岐ス
イッチ320とが、用いられている。
【0084】本実施の形態では、光合波部310として
Y分岐光導波路が用いられている。もっとも、光合波部
310は、例えば、方向性結合器等でもよい。光合波部
310の入力部311は、直線光導波路171を介して
曲がり光導波路45の出力部に連続するように接続され
ている。光合波部310の入力部312は、直線光導波
路173を介して第2の光入射部22に連続するように
接続されている。光合波部310の出力部313は、直
線光導波路330を介して屈折率分布制御型熱光学分岐
スイッチ320の入力部321に連続するように接続さ
れている。
【0085】屈折率分布制御型熱光学分岐スイッチ32
0は、Y分岐光導波路の分岐点の手前に、光導波路を挟
む位置にヒータ324とヒータ325が形成され、ヒー
タ324,325にそれぞれ電源326,327が接続
された構成を有している。一方のヒータに通電すると、
そのヒータ直下のクラッド層とコア層の部分の屈折率が
増加し、導波する光はこの高屈折率領域に引き寄せら
れ、そのヒータが設けられた側に分岐する分岐光導波路
側に光が出力される。
【0086】分岐スイッチ320の出力部322は、こ
れに連続する直線光導波路172を介して基板端面(第
2の光出射部)24に接続されている。基板端面24に
は、そこから出射される光を受光素子2に導く光ファイ
バ5の端面が接着剤により接続されている。分岐スイッ
チ320の出力部323は、直線光導波路174を介し
て基板端面に接続されているが、この基板端面から出射
する光は廃棄される。
【0087】本実施の形態によっても、前記第2の実施
の形態と同様の利点が得られる。ただし、本実施の形態
では、前記第2の実施の形態に比べると、光合波部31
0の分だけ測距信号が減衰するので、SN比はやや低下
する。
【0088】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。
【0089】例えば、前記実施の形態では、光源1と基
板端面21との接続、及び受光素子2と基板端面24と
の接続にそれぞれファイバ4,5を用いていたが、光源
1や受光素子2を基板に近接させた接続、あるいはレン
ズ系を用いた接続などでもよい。
【0090】また、前記実施の形態は、時間遅延により
測距を行う光波測距装置の例であったが、本発明は、位
相による測距を行う光波測距装置にも適用できる。ま
た、前記実施の形態では光源にレーザダイオードを用い
たが、発光ダイオード等を用いてもよい。
【0091】さらに、前記実施の形態では、光スイッチ
として、マッハツェンダ型熱光学光スイッチや屈折率分
布制御型熱光学分岐スイッチを用いたが、他の形態の熱
光学効果を利用した光スイッチを用いてもよい。あるい
は、他の物理効果を利用した光スイッチを用いてもよ
い。
【0092】また、前記光導波路デバイスは、必ずしも
1つの基板上に構成されなくとも良い。つまり、既存の
光スイッチ、光減衰器等を光ファイバ等で光学的に接続
して光導波路デバイスを構成しても良い。この場合、既
存の部品を使えるためコストダウンを図ることができ
る。
【0093】更に、前記実施の形態では、光導波路を形
成する基板にSiを用い、光導波路にSiO や不純
物をドープしたSiOを用いたが、ポリマー、GaA
s、InP等の化合物半導体、LiNbO 、LiT
aO 等の光学結晶等を、基板や光導波路に用いても
よい。光導波路が電気光学効果を有する場合は、光スイ
ッチとして電気光学効果を利用した光スイッチを使用す
ることができ、光導波路が音響光学効果を有する場合
は、音響光学効果を利用した光スイッチを用いることが
できる。また、光導波路が磁気光学効果を有する場合
は、磁気光学効果を利用した光スイッチを用いることが
できる。音響光学効果を利用した光スイッチとしては、
例えば、SAWトランスデューサによる回折格子を利用
して入射光を0次光と透過光に分ける音響光学ブラッグ
セル等を利用することができる。更に、磁気光学効果を
利用した光スイッチとしては、例えば、ファラデー効果
を利用したデバイスを用いることができる。
【0094】更に、基板にSiを用いた場合は、受光素
子2を基板に一体化することができ、基板にGaAs、
InP等の化合物半導体を用いた場合は、受光素子1
3、発光素子1の両方を基板に一体化することができ
る。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
SN比の高い測距信号を得ることができる光波測距装置
及びこれに用いることができる光導波路デバイスを提供
することができる。
【0096】また、本発明によれば、小型化及び光集積
回路の簡単化を図った光導波路デバイス及びこれを用い
た光波測距装置を提供することができる。
【0097】さらに、本発明は、光量減衰部の製造誤差
に伴う測定精度の低下を防止することができる光波測距
装置、及び、これに用いることができる光導波路デバイ
スを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光波測距装置
を示す概略構成図である。
【図2】図1中の光導波路デバイス106を示す概略構
成図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による光波測距装置
において用いられる光導波路デバイスを示す概略構成図
である。
【図4】本発明の第3の実施の形態による光波測距装置
において用いられる光導波路デバイスを示す概略構成図
である。
【図5】従来の光波測距装置を示す概略構成図である。
【図6】図5中の光導波路デバイスを示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1 光源 2 受光素子 3 距離測定部 4,5 光ファイバ 106,206,306 光導波路デバイス 7 ガラス部材 8 複合プリズム 9 ダイクロイックミラー 10 対物レンズ 11 接眼レンズ 12 レチクル 13 正立プリズム 14 合焦レンズ 30,90マッハツェンダー型熱光学光スイッチ 45 曲がり光導波路 310 光合波部 320 屈折率分布制御型熱光学分岐スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA06 DD04 EE03 FF12 FF32 GG06 GG07 JJ01 JJ18 LL00 LL02 LL20 LL46 LL53 LL57 NN01 NN05 NN08 NN16 PP22 UU07 2F112 AD01 BA07 CA12 DA40 EA03 EA07 EA20 GA10 2H051 AA00 BB27 5J084 AA05 BA04 BB02 BB12 BB24 BB31 BB36 DA01 EA31

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の光入射部と、第1及び第
    2の光出射部と、入力部に入力される光を切り替えて2
    つの出力部のうちのいずれか一方から実質的に出力させ
    る光路切り替え部と、入力部に入力される光を減衰させ
    て出力部から出力させる光量減衰部と、2つの入力部と
    2つの出力部とを持ち入力部から出力部への光量分岐比
    を変えて2つの出力部のうちいずれか一方へ出力される
    各光の光量を可変に調整させる素子とを備え、 前記第1の光入射部と前記光路切り替え部の前記入力部
    とが光学的に接続され、前記光路切り替え部の前記一方
    の出力部と前記第1の光出射部とが光学的に接続され、
    前記光路切り替え部の前記他方の出力部と前記光量減衰
    部の前記入力部とが光学的に接続され、前記光量減衰部
    の前記出力部と前記素子の前記一方の入力部とが光学的
    に接続され、前記素子の前記他方の入力部と前記第2の
    光入射部とが光学的に接続され、前記素子の前記出力部
    と前記第2の光出射部とが光学的に接続されたことを特
    徴とする光導波路デバイス。
  2. 【請求項2】 当該光導波路デバイスが有する光導波路
    の本数が3本であることを特徴とする請求項1記載の光
    導波路デバイス。
  3. 【請求項3】 前記素子がマッハツェンダー型光スイッ
    チであることを特徴とする請求項1又は2記載の光導波
    路デバイス。
  4. 【請求項4】 第1及び第2の光入射部と、第1及び第
    2の光出射部と、入力部に入力される光を切り替えて2
    つの出力部のうちのいずれか一方から実質的に出力させ
    る光路切り替え部と、入力部に入力される光を減衰させ
    て出力部から出力させる光量減衰部と、2つの入力部に
    入力される各光を合波して出力部から出力させる光合波
    部と、入力部に入力される光の光量を可変に調整して出
    力部から出力させる光量調整部とを備え、 前記第1の光入射部と前記光路切り替え部の前記入力部
    とが光学的に接続され、前記光路切り替え部の前記一方
    の出力部と前記第1の光出射部とが光学的に接続され、
    前記光路切り替え部の前記他方の出力部と前記光量減衰
    部の前記入力部とが光学的に接続され、前記光量減衰部
    の前記出力部と前記光合波部の前記一方の入力部とが光
    学的に接続され、前記光合波部の前記他方の入力部と前
    記第2の光入射部とが光学的に接続され、前記光合波部
    の前記出力部と前記光量調整部の前記入力部とが光学的
    に接続され、前記光量調整部の前記出力部と前記第2の
    光出射部とが光学的に接続されたことを特徴とする光導
    波路デバイス。
  5. 【請求項5】 前記光量調整部は、光分岐路構造の出力
    段を有し、前記出力段の前の基板上の光導波路の屈折率
    を可変制御して、前記光分岐路構造における分岐の比率
    を変化させることを特徴とする請求項4記載の光導波路
    デバイス。
  6. 【請求項6】 前記第1乃至第5のいずれかに記載の光
    導波路デバイスと、 前記第1の光入射部に入射させる光を発生する光源と、 前記第1の光出射部から出射される光を測定対象物へ送
    信するとともに、前記測定対象物からの反射光を受信し
    て前記第2の光入射部に入射させる送受信光学系と、 前記第2の光出射部からの光を受けて電気信号に変換す
    る受光手段と、 前記光路切り替え部が光を前記光量減衰部の側の前記一
    方の出力部から実質的に出力するように切り替わってい
    る時に前記受光手段が受光する前記第2の光出射部から
    の光と、前記光路切り替え部が光を前記第1の光出射部
    の側の前記他方の出力部から実質的に出力するように切
    り替わっている時に前記受光手段が受光する前記第2の
    光出射部からの光との関係から、前記測定対象物までの
    距離を求める距離測定手段とを備えたことを特徴とする
    光波測距装置。
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