JPH11337642A - 光波測距装置 - Google Patents

光波測距装置

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JPH11337642A
JPH11337642A JP10143961A JP14396198A JPH11337642A JP H11337642 A JPH11337642 A JP H11337642A JP 10143961 A JP10143961 A JP 10143961A JP 14396198 A JP14396198 A JP 14396198A JP H11337642 A JPH11337642 A JP H11337642A
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light
optical
optical path
distance measuring
path
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JP10143961A
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Inventor
Takashi Shionoya
孝 塩野谷
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】光波測距装置の光学系と距離測定部分以外を、
基板上に光導波路を形成した光導波路デバイス構成し
て、装置のコンパクト化、軽量化を図る。 【解決手段】光源からの光を測距光路または基準光路の
いずれか一方に切り替える光路切り替え手段10と、測
距光路の送信光路からの光を測定対象物へ送信すると共
に、その反射光を受信して測距光路の受信光路に送る送
受信光学系と、基準光路内に設けられ光量を所定量減衰
する光量減衰手段33と、測距光路の受信光路内に設け
られ受信光の光量を調整する受信光量調整手段39と、
測距光路からの光または基準光路からの光を受けて電気
信号に変換する受光手段13と、測距光路からの光と基
準光路からの光との関係から測定対象物までの距離を求
める距離測定手段14とを基板上に形成された光導波路
で構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光波測距装置に関
し、特に、光源と受光手段近傍における測距光路、基準
光路、光路切り換え手段、受光光量調整手段等を基板上
に設けた光導波路により構成した新規な構成の光波測距
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光波測距装置は、レーザ光を送出し、測
定対象物から戻ってくるレーザ光を受光し、その受光し
たレーザ光の位相や遅延時間に基づいて距離を計測す
る。図21は、受光レーザ光の遅延時間に基づいて距離
を計測する従来の光波測距装置を示すブロック図であ
る。図21において、光源であるレーザダイオード10
1が発生したパルスレーザ光は、リレーレンズ102で
平行ビームとなり、ビームスプリッタ103へ入射す
る。ビームスプリッタ103は、パルスレーザ光を透過
光と反射光に分岐する。
【0003】ビームスプリッタ103を透過した透過光
は、光路切り替えシャッタ104の位置を通過し、リレ
ーレンズ105で集光され、光ファイバ106に入射
し、それを通過して、リレーレンズ109で平行ビーム
となり、光量減衰フィルタ110で所定量の光量に減衰
し、ビームスプリッタ111を経由してリレーレンズ1
12で集光され、基準パルス光として受光素子113へ
入射する。受光素子113は、入射した基準パルス光の
光量に応じた信号を距離測定手段114に出力する。上
記のビームスプリッタ103から光ファイバ106を経
由して111までの光路が、基準光路である。そして、
光路切り替えシャッタ104が基準光路側を開放(この
時、後述の測距光路側は閉鎖)に切り替えられていると
き、この基準光路を経由した基準パルス光が受光素子1
13へ入射する。また、光量減衰フィルタ110の透過
率は、基準光路から受光素子113への入射光量を所定
値に減衰されるように組立時に調整される。
【0004】一方、ビームスプリッタ103で反射され
た反射光は、光路切り替えシャッタ104の位置を通過
し、リレーレンズ115で集光され、光ファイバ116
に入射し、それを通過して、ビームスプリッタ119の
光軸付近にミラーがコーティングされた面120で反射
し、ダイクロイックミラー121で反射して、対物レン
ズ123から測定対象物(図示せず)へ向けて送信パル
ス光として送信される。測定対象物から戻ってきたパル
ス光は、対物レンズ123で受信され受信パルス光とな
る。この受信パルス光は、ダイクロイックミラー121
で反射され、ビームスプリッタ119の面120のミラ
ー以外の部分を通過し、光ファイバー124、リレーレ
ンズ125、光量調整フィルタ126を経由してビーム
スプリッタ111へ入射する。そして、ビームスプリッ
タ111で反射された光は、レンズ112で集光され受
光素子113へ入射する。
【0005】上記のビームスプリッタ103から対物レ
ンズ123までが、測距光路の送信光路であり、対物レ
ンズ123からビームスプリッタ111を経由して受光
素子113までの経路が、測距光路の受信光路である。
受光素子113は、入射した受信パルス光の光量に応じ
た信号を距離測定手段114に出力する。なお、受信パ
ルス光が受光素子113へ入射するのは、光路切り替え
シャッタ104が測距光路側を開放状態に切り替えらて
いるときである。そして、距離測定手段114は、前記
基準パルス光による信号と前記受信パルス光による信号
との時間差から測定対象物までの距離を求める。
【0006】また、距離測定に先立って、測定対象物
は、測定者によって、接眼レンズ127、レチクル12
8、正立プリズム129、合焦レンズ122、対物レン
ズ123からなる視準光学系を通して観察され、合焦レ
ンズ122をX方向に調整して焦点合わせされている。
更に、測距光路の受信光路側経由で受光素子113へ入
射する受信パルス光の光量は、測距精度を確保するため
に、基準光路経由で受光素子113へ入射する基準パル
ス光の光量と同レベルとなるように光量調整フィルタ1
26で調整される。光量調整フィルタ126は、円周方
向に光学濃度が連続的に変化している円形フィルタであ
り、光量調整フィルタ126の中心に回転軸を固定され
たモーター130によって回転され、受信パルス光の透
過率を調整する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の光波測距
装置は、光路切り替えシャッタや光量調整フィルタをモ
ータ等により機械的に動かすことにより、測距光路と基
準光路を切り替えたり、光の透過率の調整を行っていた
ため、光路切り替えシャッタや光量調整フィルタを駆動
する時間が長くなり、測距時間が長くなるという問題が
ある。
【0008】更に、光路切り替えシャッタや光量調整フ
ィルタの駆動にモーターを用いているが、経時変化によ
りモーターが故障するという問題がある。
【0009】更に、光波測距装置では、測距以外に測角
も同時に行うことが一般的であり、かかる装置では光の
送受信の光学系に加えて、基準光路と測距光路部分の光
学系及び測角用の機械系が必要であり、装置が大がかり
になり重くなり、測量中の運搬や、測量時の設置操作に
工数がかかるという問題がある。
【0010】上記の様な問題を解決するために、光源と
受光素子部分に近い測距光路と基準光路とを1つの基板
上に形成した光導波路で構成して、装置をコンパクト
化、軽量化することが、例えば、特開平1−74483
号公報で提案されている。この公報によれば、ニオブ酸
リチウム(LiNbO3)の基板上に光導波路を形成
し、その光導波路で、測距光路と基準光路との切り換
え、送信されるコヒーレント光の強度を変調させたりす
ることが示されている。
【0011】しかしながら、かかる公知例の提案する光
導波路の構成は、主に基準光と受信光との間の位相差か
ら測距する装置に適合する構造であり、また、LiNb
3の基板等を利用した電界光学効果という特殊な効果
を利用したものであるので、未だ現実の製品として実現
されていない。
【0012】そこで、本発明の目的は、測距時間を短く
することができ、光路切り替え手段や光量調整フィルタ
等を小型軽量化し、更に、故障率が低い光波測距装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
に、本発明は、光源からの光を測距光路または基準光路
のいずれか一方に切り替える光路切り替え手段と、前記
測距光路の送信光路からの光を測定対象物へ送信すると
共に、前記測定対象物からの反射光を受信して前記測距
光路の受信光路に送る送受信光学系と、前記基準光路内
に設けられ光量を所定量減衰する光量減衰手段と、前記
測距光路の受信光路内に設けられ受信光の光量を調整す
る受信光量調整手段と、前記測距光路からの光または前
記基準光路からの光を受けて電気信号に変換する受光手
段と、前記受光手段が受光する前記測距光路からの光と
前記基準光路からの光との関係から前記測定対象物まで
の距離を求める距離測定手段とを有する光波測距装置に
おいて、前記基準光路と、前記測距光路の送信光路及び
受信光路と、前記光路切り替え手段と、前記光量減衰手
段と、前記受信光量調整手段とが基板上に形成された光
導波路で構成されていることを特徴とする。
【0014】上記の構成によれば、光源と光学系及び光
学系と受光素子との間の基準光路、測距光路の送信光路
及び受信光路、光路切り替え手段、光量減衰手段及び受
信光量調整手段とを基板上に形成された光導波路で構成
することで、それらの光導波路デバイスで構成すること
ができ、装置のコンパクト化及び軽量化を図ることがで
きる。また、受光光量を調整することができるので、送
信光量を十分大きくすることができ、受信光量を距離測
定手段での電子回路に最適な光量に調整することができ
るので、より精度の高い測量を可能にすることができ
る。
【0015】更に、上記の発明において、前記測距光路
の送信光路及び受信光路が、前記基板の端面から前記送
受信光学系に光学的に接続されてなることを特徴とす
る。基板の端面から光が送出され受信されるので、特別
の送出手段や受光手段を基板に設ける必要がない。
【0016】更に、上記の発明において、前記光路切り
換え手段または前記受信光量調節手段は、光分岐路構造
の出力段を有し、前記出力段の前の前記基板上に形成さ
れた光導波路の屈折率を可変制御して、前記光分岐路構
造における分岐の比率を変化させることを特徴とする。
光導波路の屈折率を電気的手段により可変制御すること
で、スイッチング速度或いは光量調節速度を高速に行う
ことができ、測量時間を短縮することが可能になる。
【0017】更に、上記の発明において、前記光路切り
換え手段または前記受信光量調節手段は、マッハツェン
ダー型の熱光学光スイッチで構成されることを特徴とす
る。光路切り替え手段をマッハツェンダー型の熱光学光
スイッチで構成することで、光路切り替えの電力を一方
に切り替える時にのみ消費すればよく、電力消費を少な
くすることができる。
【0018】更に、上記の発明において、前記光量減衰
手段は、前記基準光路と前記測距光路の受信光路とが1
対の入力端に接続され、1対の出力端の一方からの光が
前記受光手段に導出される方向性光結合器で構成され、
前記基準光路から前記一方の出力端に導出する光量より
も前記受信光路から前記一方の出力端に導出する光量が
大きくなるように前記方向性光結合器が構成されている
ことを特徴とする。かかる構成にすることにより、基準
光路での光量減衰と測距光路の受光光路との合成とを一
つの方向性光結合器で構成することができる。
【0019】更に、上記の発明において、前記受信光量
調整手段は、複数段で構成されていることを特徴とす
る。受光光量調節手段を複数段の光スイッチ等で構成す
ることにより、受光素子に入る受光光量を更に小さくす
ることができ、測定レンジをより広くすることができ
る。
【0020】更に、上記の発明において、前記光路切り
換え手段は、前記光源からの光を分岐し、その分岐点か
らの光導波路と前記測距光路及び基準光路との間に、電
気的な制御に応答して機械的に移動するマイクロシャッ
ター手段が挿入されていることを特徴とする。光導波路
に電力消費の少ないマイクロシャッター手段を利用して
光路を遮断することにより、消費電力が少なくスイッチ
速度の速い光路切り替え手段を提供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。しかしながら、本発明の技
術的範囲がその実施の形態に限定されるものではない。
【0022】図1は、本発明の第1の実施の形態の光波
測距装置を示すブロック図である。図1において、光波
測距装置は、光源1、受光素子13、距離測定装置1
4、光ファイバ12、16、光導波路デバイス2、ガラ
ス部材7、複合プリズム8、ダイクロイックミラー2
1、対物レンズ23、接眼レンズ27、レチクル28、
正立プリズム29、合焦レンズ22から構成されてい
る。従来例と同様に、接眼レンズ27から視準が行わ
れ、光源1からの光が対物レンズ23から送信され、図
示しない測定対象物からの反射光が対物レンズ23に受
信される。この実施の形態例では、光源1からの光の測
距光路と基準光路への光路切り換え手段、基準光路、光
量減衰手段及び光量調整手段等が、光導波路デバイス2
内に形成される。
【0023】図2は、光導波路デバイス2の概略構成図
である。光導波路デバイス2はSi基板で構成され、光
導波路の光が導波するコアの部分は不純物をドープした
SiO2 で、光導波路のコアの周囲のクラッドの部分は
コアより屈折率が低いSiO 2 でそれぞれ構成される。
この光導波路デバイス2には、光源1の光を測距光路の
送信光路11と基準光路17とに切り替える光路切り替
え手段10と、基準光路の光量を減衰する光量減衰手段
33と、受光光量を調整する受光光量調整手段39と、
測距光路の受光光路40とが同一の基板上に形成され
る。
【0024】光源のレーザダイオード1が発生したパル
スレーザ光は、光ファイバ16へ入射する。光ファイバ
16の端面は、光導波路デバイス2の基板の端面3に接
着剤により接続され、光ファイバ16を通過した光は、
基板の端面3から直線光導波路9へ入射する。光導波路
9へ入射した光は、光スイッチ10へ入射する。光スイ
ッチ10は、入力光導波路9から入射した光を任意の光
量比で2本の出力光導波路11,17に出射する機能を
有する。第1の実施の形態では、光スイッチ10は、周
知の屈折率分布制御型熱光学分岐スイッチである。
【0025】ここで、屈折率分布制御型熱光学分岐スイ
ッチの動作原理を説明する。Y分岐光導波路の分岐点の
手前に、光導波路9を挟む位置にヒータ18とヒータ1
9が形成される。ヒータ18、19にはそれぞれ電源3
0、31が接続され、一方のヒータに通電すると、その
ヒータ直下のクラッド層とコア層の部分の屈折率が増加
し、導波する光はこの高屈折率領域に引き寄きよせら
れ、そのヒータが設けられた側に分岐する分岐光導波路
側に光が出力される。ただし、2本の分岐光導波路1
1、17を導波する光量の比は、ヒータに印加する電力
に依存し、図3のグラフのような特性を有する。即ち、
両方のヒータ18、19に通電していないときの光量の
分岐比は1:1であり、一方のヒータのみに少しずつ通
電すると、そのヒータ側に接続された分岐光導波路側の
光量が増加し、ある電力以上でほぼ片側の分岐光導波路
に大部分の光を導波させることができる。光スイッチ1
0では、ヒータ18へP1以上の電力を印加し、ヒータ
19へは通電しない場合、大部分の光は分岐導波路11
側へ導波し、一方、ヒータ19へP2以上の電力を印加
し、ヒータ18へは通電しない場合、大部分の光は分岐
導波路17へ導波する。このようにヒータへ印加する電
力を切り替えることにより、光路切り替えを行うことが
できる。しかも、この光スイッチの応答時間は、従来の
メカニカルなシャッタの切り換え時間よりもはるかに短
く、多数回に渡り基準光路と測距光路との切り換えが必
要な測量の時間を大幅に短くすることが可能になる。
【0026】上記した通り、光スイッチ10のヒータ1
9へP2以上の電力を印加し、ヒータ18へは通電しな
い場合は、分岐導波路17へ光が導波し、分岐光導波路
17を導波した光は曲がり光導波路32を導波し、方向
性結合器33へ入射する。この方向性結合器33は、周
知の光導波路素子であり、本実施の形態例では光量減衰
手段を構成する。
【0027】ここで方向性結合器の動作原理について説
明すると、方向性結合器は2本のシングルモード光導波
路が近接して配置された領域を有し、この領域では導波
する光のモードは偶モードと奇モードの2つのモードに
変換される。偶モードと奇モードはそれぞれ伝搬速度が
異なるため、モード干渉を起こし、光が蛇行しながら導
波していく。そして、2本の光導波路が近接配置された
領域に接続する出力側の2本の分岐光導波路34、35
に導波する光量の比は、この近接配置の領域の長さに依
存して変化する。この現象を利用して、方向性結合器3
3における2本の光導波路の近接配置領域の長さを適当
に設定することにより、方向性結合器33を、出力側の
分岐光導波路35を導波する光の光量を減衰調整する光
量減衰フィルタとして機能させることができる。従っ
て、基準光路から受光素子13への入射光量が所定値に
なるように、方向性結合器33の光導波路の近接領域の
長さがあらかじめ設定される。
【0028】分岐光導波路35を導波した光は、Y分岐
光導波路36を通過し、直線光導波路37を導波し、基
板の端部4から出射し、光ファイバ12を通過して、基
準パルス光として受光素子13へ入射する。分岐光導波
路17、曲がり光導波路32、方向性結合器33、分岐
光導波路35で基準光路が構成される。受光素子13
は、入射(受光)した基準パルス光の光量に応じた信号
を距離測定手段14に出力する。
【0029】次に、光スイッチ10のヒータ18へP1
以上の電力を印加し、ヒータ19へは通電しない場合
は、測距光路側である分岐導波路11へ光が導波し、基
板の端面5から出射する。基板の端面5から出射した光
は、図1に示される通り、複合プリズム8へ入射する。
複合プリズム8は菱形プリズムと三角プリズムから構成
され、複合プリズムの面8aには光軸の中心部にミラー
がコーティングされている。複合プリズムの面8aのミ
ラー部で反射した光は、ダイクロイックミラー21で反
射され、対物レンズ23へ至る測距光路の送信光路側を
経由して、図示しない測定対象物へ向けて送信パルス光
として送信される。
【0030】対物レンズ23を通して測定対象物へ送信
された送信パルス光は、測定対象物で反射され、対物レ
ンズ23で受信され受信パルス光となる。この受信パル
ス光は、ダイクロイックミラー21で反射され、複合プ
リズム8に入射し、複合プリズムの面8aのミラー部以
外の部分を通過し、全面にミラーがコーティングされて
いる面8bで反射し、基板の端面での集光点の位置を調
整するためのガラス部材7を通過して、基板の端面6か
ら直線光導波路38に入射する。そして、光導波路38
を導波した光は、受光光量調整手段である光スイッチ3
9へ入射する。
【0031】第1の実施の形態では、光スイッチ39も
前述の屈折率分布制御型熱光学分岐スイッチという種類
の光スイッチを用いる。従って、光スイッチ10と同様
の構成を有し、分岐点の直前の光導波路38の両側にヒ
ータが配置される。図3のグラフが示すように、ヒータ
への印加電力を変化させることにより、分岐光導波路4
0を導波する光量を変化させることができるので、この
屈折率分布制御型熱光学分岐スイッチは光量調整フィル
タとして機能させることができる。
【0032】光スイッチ39の分岐光導波路40を導波
した光は、Y分岐光導波路36を経て直線光導波路37
を導波し、基板の端面4から出射して光ファイバ12を
通過し、受光素子13へ入射する。以上の経路が測距光
路の受信光路側である。そして、受光素子13は、入射
(受光)した受信パルス光の光量に応じた信号を距離測
定手段14に出力する。
【0033】距離測定手段14は、前記基準パルス光に
よる信号と前記受信パルス光による信号との時間差から
測定対象物までの距離を求める。但し、距離測定手段1
4内の電子回路の信号強度に依存した誤差をなくす為
に、測距光路の受信光路側経由で受光素子13へ入射す
る受信パルス光の光量は、基準光路経由で受光素子13
へ入射する基準パルス光の光量と同レベルとなるように
光スイッチ39で調整される。
【0034】或いは、光源1からのレーザ光を強度変調
して所定の波長を持たせることで、距離測定手段14
は、基準光と受信光の位相差を利用して、図示しない測
定対象物までの距離を求めることもできる。
【0035】次に、光導波路デバイス2の製造方法につ
いて説明する。図4は製造工程を示す図であり、図2に
示された受光光量減衰手段の光スイッチ39のA−B部
分の断面図である。まず、周知の火炎堆積法によりSi
基板60上にガラス微粒子を堆積し、下部クラッド層6
1と不純物がドープされたコア層62を形成する(図4
(a))。その後熱処理を行って堆積した下部クラッド
層61とコア層62とを透明ガラス状態にする(図4
(b))。次に、ドライエッチングによりコア層62を
所望の光導波路パターンに形成する(図4(c))。再
び火炎堆積法によりガラス微粒子を堆積し上部クラッド
層63でコア層62を覆う(図4(d))。そして、熱
処理により上部クラッド層63を透明ガラス状態にする
(図4(e))。その後、ヒータ用の金属層64を蒸着
し、エッチングによりコア層62の両側の位置にヒータ
用のパターンを形成する(図4(f))。
【0036】上記の第1の実施の形態例の光導波路デバ
イス2において、屈折率分布制御型熱光学分岐スイッチ
10,39のスイッチング速度は、1msec以下であ
り、従来の機械式の光路切り替えシャッターや光量調整
フィルターを用いた場合に比べ高速動作が可能である。
従って、第1の実施の形態例では、基準光路と測距光路
の切り替え時間や、受光光量調整の時間が、従来の機械
式よりも短縮されるため、測距時間が短縮される。ま
た、光スイッチ10,39ではモーターを使用していな
いので、従来の機械式よりも故障の頻度が低くなり、故
障による距離の精度の低下が生じない。また、光導波路
デバイス2を用いることにより光学部品が小型軽量にな
るため、測距装置全体が小型軽量化されるので、装置の
運搬の労力が低減され、操作性も向上する。
【0037】更に、第1の実施の形態例の光導波路デバ
イスでは、受光光路内に受光光量を調整する光スイッチ
が設けられる。従って、送信されるレーザ光の光量を十
分大きくしたまま、受光光量を微調整することができる
ので、測量レンジを広くし、測量環境に柔軟に対応する
ことができる。また、光導波路デバイスの基板の端面か
らレーザ光を送出し、端面から受信するので、光学系と
の間の光のロスを最小限にすることができる。
【0038】図5は、本発明の第2の実施の形態の光波
測距装置の光導波路デバイスの概略構成図である。第1
の実施の形態の光導波路デバイスと同じ構成要素には同
じ引用番号を付した。
【0039】第2の実施の形態の光導波路デバイス2で
は、第1の実施の形態の基準光路の曲がり光導波路32
の代わりに、Y分岐光導波路と光導波路基板の端面に形
成したミラー69からなる光導波路素子66を用いる。
かかる構成により、基準光路の分岐光導波路17を導波
した光は、光導波路素子66の分岐光導波路67を導波
し、直線光導波路68を導波し、光導波路の端面に形成
されたミラー69で反射して、再び直線光導波路68を
導波し、分岐光導波路70を導波する。その他の構成要
素は第1の実施の形態と同じであり、測距動作も第1の
実施の形態の光波測距装置と同じである。
【0040】第1の実施の形態の光導波路デバイスで
は、基準光路に曲がり光導波路32が形成される。この
曲がり光導波路32は、その曲率を大きくしてコンパク
ト化すると導波してくる光が曲がり部分で拡散して光量
のロスの原因となることから、光量ロスをなくすためあ
る程度曲率を小さくする必要がある。従って、その分、
光導波路デバイスを大型化してしまう。それに比較し
て、第2の実施の形態例では、端面5にミラー69を利
用しているので、曲がり光導波路を利用する場合よりも
小さくすることができる。
【0041】図6は、本発明の第3の実施の形態の光導
波路デバイスの概略構成図である。第1の実施の形態の
光導波路デバイスと同じ構成要素には同じ引用番号をつ
けた。
【0042】第3の実施の形態の光導波路デバイス2で
は、第1の実施の形態の基準光路の曲がり光導波路32
の代わりに、光導波路基板の端面78、79に接着した
ロッドレンズ75、77と、ロッドレンズ75、77に
接着した台形プリズム76を用いる。この構造により、
基準光路の光導波路17を導波した光は、基板の端面7
8から出射し、基板の端面78から出射した光は基板の
端面に接着されたロッドレンズ75で平行光となり、台
形プリズム76の面76aと76bで反射して、基板の
端面79に接着されたロッドレンズ77に入射し、ロッ
ドレンズ77で基板の端面79に集光される。その他の
構成要素は、第1の実施の形態と同じであり、測距動作
も同じである。
【0043】第3の実施の形態例の場合も、第1の実施
の形態例の曲がり光導波路32を有する場合に比較し
て、光量のロスを減らし光導波路デバイスのサイズを小
さくすることができる。また、第2の実施の形態例に比
較して、分岐光導波路がないので分岐光導波路による光
のロスをなくすこともできる。
【0044】図7は、本発明の第4の実施の形態の光導
波路デバイスの概略構成図である。第1の実施の形態の
光導波路デバイスと同じ構成要素には同じ引用番号をつ
けた。
【0045】第4の実施の形態の光導波路デバイス2で
は、第1の実施の形態の屈折率分布制御型熱光学分岐ス
イッチ10、39の代わりに、マッハツェンダー型熱光
学光スイッチ80、85を用いる。この光スイッチ80
は、入射側と出射側に方向性結合器83,84が設けら
れ、それらの間の分岐した光導波路の一方にヒータ81
が設けられる。そして、このヒータ81により一方の分
岐光導波路88の屈折率を変化させ、実質的な光導波路
長を変化させる。
【0046】このマッハツェンダー型熱光学光スイッチ
の動作原理について簡単に説明する。まず、直線光導波
路9を導波した光は、マッハツェンダー型熱光学光スイ
ッチ80の方向性結合器83に入射する。方向性結合器
83は3dBカプラーという種類の方向性結合器で、方
向性結合器に接続した2本の光導波路88、89に等量
の光が導波するように機能する。光導波路88を導波し
た光は、ヒータ81が形成された領域を通過し、方向性
結合器84へ入射する。光導波路89を導波した光はそ
のまま方向性結合器84へ入射する。ヒータ81に電気
が通電していないときは、例えば方向性結合器84から
出射する光はすべて分岐光導波路17へ導波し、分岐光
導波路11へは光はほとんど導波しない。前述のように
方向性結合器の2本のシングルモード光導波路が近接し
て配置された領域の長さを所定長に設定することによ
り、このような動作をさせることが可能となる。また、
電源82からヒータ81へ電気が通電した場合は、ヒー
タ81の発熱により光導波路88の屈折率が変化して、
その実質的な導波路長を変化させることができ、そこを
導波する光の位相を調整することができる。従って、2
本の光導波路88、89から方向性結合器84へ入射す
るそれぞれの光の位相差が変化することにより、分岐光
導波路11、17から出射する光量比を調整することが
可能となる。
【0047】ヒータ81への印加電力と、分岐光導波路
11、17を導波する光の関係を、図8に示す。ある電
力P3以上では分岐光導波路11にほとんど全ての光が
導波するようになり、ヒータ81へ印加する電力を0と
P3で切り替えることにより、測距光路と基準光路で光
路切り替えを行うことができる。また、光スイッチ85
では電源87からヒータ86への印加電力を0とP3の
間で変化させることにより、光導波路40を導波する光
量を調整することができ、光スイッチ85を光量調整フ
ィルタとして機能させることができる。その他の構成要
素は第1の実施の形態と同じであり、測距動作も同じで
ある。
【0048】尚、光スイッチ80における方向性結合器
84の長さを適切に設定することにより、ヒータ81に
通電している時に基準光路側の光導波路17に光が導波
し、ヒータ81に通電していない時に測距光路側の光導
波路11に光が導波するようにすることもできる。
【0049】このように、第4の実施の形態の光波測距
装置の光導波路デバイスでは、基準光路に切り替えてい
る間のみ、或いは測距光路に切り替えている間のみヒー
タ81への通電をすればよく、それと反対方向に切り替
えるときはヒータ81へ通電する必要がない。従って、
測量中のヒータ81への通電時間が約半分で済むため、
消費電力を少なくすることができる。また、第4の実施
の形態例のマッハツェンダ型の熱光学光スイッチは、第
1〜第3の実施の形態例のY分岐構造の光スイッチに比
較して、Y分岐構造部分での光量のロスがない。従っ
て、その分でも測距装置の電池の消費電力の節約をする
ことができる。
【0050】図9は、本発明の第5の実施の形態の光導
波路デバイスの概略構成図である。第1の実施の形態と
同じ構成要素には同じ引用番号をつけた。
【0051】第5の実施の形態の光導波路デバイス2で
は、第1の実施の形態の方向性結合器33とY分岐光導
波路36の代わりに、方向性結合器90を用いる。その
他の構成要素は第1の実施の形態と同じである。第1の
実施の形態の方向性結合器33とY分岐光導波路36を
用いた場合には、Y分岐光導波路36の部分で光量が約
50%損失するが、方向性結合器90だけにすることに
より、特に測距光路を導波する光の損失を低減できる。
【0052】即ち、方向性結合器90の2つの光導波路
が近接して配置される領域の長さを調節することによ
り、基準光路側の光導波路17から導波してくる光に対
しては、光導波路37側への光量を小さくし、同時に測
距光路側の受光光路40から導波してくる光に対して
は、光導波路37側への光量を大きくすることができ
る。しかも、第1の実施の形態例の如くY分岐光導波路
36の如き光量のロスをなくすことができる。
【0053】このように第5の実施の形態の測距装置の
光導波路デバイスでは、第1の実施の形態例に比べて、
測距光路を導波する光の損失を低減できるので、測定対
象物の反射率が低い場合や測定対象物までの距離が長い
場合、そして測定環境が劣悪で受光光量が少ない場合に
も、受光素子13での受光量が大きくなるので、精度良
く測距を行うことができる。
【0054】図10は、本発明の第6の実施の形態の光
導波路デバイスの概略構成図である。第1の実施の形態
の光導波路デバイスと同じ構成要素には同じ引用番号を
つけた。
【0055】第6の実施の形態の光導波路デバイス2で
は、光源1と受光素子13をそれぞれ基板の端面3、4
へ直接接合させている。より具体的には、基板の端面
3,4にコア層と同等の屈折率を有する接着剤により、
光源1のレーザダイオードと受光素子13を接着する。
その結果、光を無反射状態で直接接続することができ、
光源1及び受光素子13と光導波路デバイス2を接続す
る光ファイバが不要となる。その他の構成要素は第1の
実施の形態と同じである。
【0056】図11は、本発明の第7の実施の形態の光
波測距装置のブロック図である。第1の実施の形態と同
じ構成要素には同じ引用番号をつけた。
【0057】第7の実施の形態の測距装置では、光導波
路デバイス2の端面5、6にも光ファイバ91、92を
接合させ、光導波路デバイス2から出射する光を光ファ
イバ91、92を経由させる。即ち、第1の実施の形態
の複合プリズム8とガラス部材7の代わりに、ビームス
プリッタ93を用いる。このビームスプリッタ93の面
93aの光軸付近には、ミラーがコーティングされてい
る。光ファイバ91,92を設けることにより、対物レ
ンズ23の焦点距離に対応してビームスプリッタ93を
経由する集光位置を、第1の実施の形態例の如くガラス
部材7を利用して移動させ、その位置に光導波路デバイ
スの端面を配置する必要がなくなる。その他の構成要素
は第1の実施の形態と同じである。
【0058】このように第7の実施の形態の光波測距装
置の光導波路デバイスでは、光ファイバ91、92を用
いているため、光導波路デバイス2を他の光学部品から
離れた任意の位置に設置することができる。
【0059】図12は、本発明の第8の実施の形態の光
導波路デバイスの概略構成図である。第1の実施の形態
の光導波路デバイスと同じ構成要素には同じ引用番号を
つけた。なお、図12では電源が省略されている。
【0060】第8の実施の形態の測距装置の光導波路デ
バイス2では、光導波路デバイスの光導波路のコア部が
形成された領域以外の部分に、金属層95a、95b、
95c、95d、95e、95fが形成されている。ま
た、光源1は直線偏光の光を出射するレーザダイオード
であり、光ファイバ16に偏波保持機能をもつ光ファイ
バを用いる。その結果、端面3から入射し直線光導波路
9を導波する光のモードが、TMモードとなるような構
成となる。金属層95a、95b、95c、95d、9
5e、95fは周知の金属クラデッィングとして機能
し、光導波路のクラッド層中の不要なTMモードの迷光
を除去する働きをする。その結果、この光導波路デバイ
ス構成では、光導波路のコア層から漏れたクラッド層中
の不要な迷光が金属クラデッィングにより除去されるた
め、その迷光が再度コア層内に進入して測距の精度を落
とすのを防止することができる。その他の構成要素は、
第1の実施の形態と同じであり、測距動作も第1の実施
の形態の光波測距装置と同じである。
【0061】図13は、本発明の第9の実施の形態の光
導波路デバイスの概略構成図である。第1の実施の形態
の光導波路デバイスと同じ構成要素には同じ引用番号を
つけた。
【0062】第9の実施の形態の測距装置の光導波路デ
バイス2では、受光光量調整手段である光スイッチ39
と分岐光導波路40、41の間に光スイッチ97が設置
されている。光導波路38を導波してきた光は、光スイ
ッチ39により減衰されて光スイッチ97側に導波す
る。そして、光スイッチ97にて再度減衰されて、光導
波路40に導波する。従って、受信された光は、二段階
に渡り光量調整される。その結果、分岐光導波路40を
導波する光の最小光量をさらに小さくすることができ、
測距可能な範囲をより広くでき、また測距可能な条件が
より広くなる。その他の構成要素は、第1の実施の形態
と同じである。
【0063】このように第9の実施の形態の光波測距装
置の光導波路デバイス2では、光スイッチを直列に配置
するにすることにより、測距精度、測距範囲が向上す
る。図14は、本発明の第10の実施の形態の光波測距
装置の光導波路デバイスの概略構成図である。第1の実
施の形態の光導波路デバイスと同じ構成要素には同じ引
用番号をつけた。
【0064】第10の実施の形態の測距装置の光導波路
デバイス2では、第1の実施の形態の屈折率分布制御型
熱光学分岐スイッチ10、39の代わりに、方向性結合
器の2本のシングルモード光導波路が近接して配置され
た領域上にヒーターが設置された方向性結合器熱光学ス
イッチ200、201を用いる。
【0065】ここで、方向性結合器熱光学スイッチの動
作原理について説明する。方向性結合器は、前述した通
り2つのシングルモード光導波路を接近して配置するこ
とにより、2つのモード(偶モードと奇モード)を発生
させ、近接して配置された領域の長さを適切に設定する
ことにより、両モードの干渉を調節し、分岐光導波路の
一方に一定の割合で光が導波するようにする。そこで、
本実施の形態例の方向性結合器熱光学スイッチでは、光
導波路上に設けたヒータにより導波路の屈折率を変化さ
せ、近接配置の領域の実質的な長さを変化させる。その
結果、両モードの干渉が調節され、分岐光導波路への光
の導波の程度が調節される。
【0066】具体的に説明すると、直線光導波路9を導
波した光は、方向性結合器熱光学スイッチ200に入射
する。方向性結合器の2本のシングルモード光導波路が
近接して配置された領域202上にはヒータ203が配
置されている。前述のように方向性結合器の2本のシン
グルモード光導波路が近接して配置された領域202の
長さは、ヒータ203に電力を印加しない時は、直線光
導波路9から入射した光がすべて分岐光導波路11へ導
波し、分岐光導波路17へは光がほとんど導波しないよ
うに設計されている。そして、電源204からヒータ2
03へ電力を印加した時は、熱光学効果により2本のシ
ングルモード光導波路が近接して配置された領域202
の屈折率が変化し、2本のシングルモード光導波路が近
接して配置された領域202を導波する偶モードと奇モ
ードの伝搬速度の差が変化する。この現象は、2本のシ
ングルモード光導波路が近接して配置された領域202
の物理的な長さを変化させるのと同じ効果を有する。こ
のようにしてヒータ203への印加電力を調整すること
により、分岐光導波路11、17から出射する光量比を
調整することが可能となり、ある電力以上では全ての光
を分岐導波路17へ導波させることができる。
【0067】一方、受光光量を調節する手段である方向
性結合器熱光学スイッチ201でも、電源205からヒ
ータ206への印加電力を変化させることにより、光導
波路40を導波する光量を調整させることができる。従
って、方向性結合器熱光学スイッチ201を光量調整フ
ィルタとして機能させることができる。その他の構成要
素は、第1の実施の形態と同じである。
【0068】このように第10の実施の形態の光波測距
装置の光導波路デバイスでは、基準光路に切り替えてい
る間のみヒータ203への通電をすればよく、測距光路
へ切り替えるときはヒータへ通電する必要がないので、
通電時間が約半分で済み、消費電力を少なくすることが
できる。また、方向性結合器を利用することにより、第
1の実施の形態例のY型の分岐路での光のロスをなくす
ことができる。
【0069】図15は、本発明の第11の実施の形態の
光波測距装置の光導波路デバイスの概略構成図である。
第1の実施の形態の光導波路デバイスと同じ構成要素に
は同じ引用番号をつけた。
【0070】第11の実施の形態の測距装置の光導波路
デバイス2では、第1の実施の形態の光スイッチ10の
代わりに、光導波路11,17の途中に設けられた溝2
08と溝208内で移動する遮光板209、210と、
図示されない遮光板の移動手段からなる光スイッチ20
7を用いる。この構成の光スイッチは特開平8−156
20号公報に記載されている公知の光スイッチである。
【0071】ここで、光スイッチ207の動作原理につ
いて説明する。図16(a)、(b)は、図15のC−
D部の断面図である。光導波路の途中に、上部クラッド
層63、コア層62a、b及び下部クラッド層61を貫
通する溝208が形成されている。溝208内には、移
動手段211に取り付けられた遮光板209が挿入さ
れ、移動手段211によって遮光板209をY方向に上
下することにより、遮光板209が図16(a)の位置
にある場合は、コア層62aから出射する光を遮りコア
層62bへは光は導波せず、遮光板209が図16
(b)位置にある場合は、コア層62aから出射する光
を遮らずコア層62bへ光が導波する。
【0072】光スイッチ207においては、光導波路2
12と11との間と、光導波路213と17との間と
に、それぞれ遮光板209、210が設けられ、直線導
波路9を導波した光は、Y分岐導波路で分岐され、光導
波路212と光導波路213をそれぞれ直線導波路9の
光量の50%の光量で導波する。そして、光スイッチ2
09で遮光板209、210を移動させ、遮光板209
が光を遮り遮光板210が光を遮らないようにすると、
光導波路11には光は導波せず、光導波路17のみを光
が導波する。一方、光スイッチ207で遮光板209、
210を移動させ、遮光板210が光を遮り遮光板20
9が光を遮らないようにすると、光導波路17には光は
導波せず、光導波路11のみを光が導波する。このよう
に、遮光板209、210の移動により基準光路と測距
光路とを切り替えることができる。遮光板の具体的な移
動手段としては、バイモルフ型素子、もしくは電磁式移
動手段を用いることができる。溝208での光の損失を
少なくするために、溝208内には屈折率整合剤を入れ
ておくのが好ましい。
【0073】その他の構成要素は第1の実施の形態と同
じであり、測距動作も第1の実施の形態の光波測距装置
と同じである。
【0074】図17は、本発明の第12の実施の形態の
光波測距装置の光導波路デバイスの概略構成図である。
第1の実施の形態の光導波路デバイスと同じ構成要素に
は同じ引用番号をつけた。
【0075】第12の実施の形態の測距装置の光導波路
デバイス2では、第11の実施の形態の遮光板を移動す
る光スイッチの遮光板の移動に、静電気力により水平方
向に駆動されるくし形構造のリニアマイクロアクチュエ
ータを用いる。静電気力により駆動するくし形構造のリ
ニアマイクロアクチュエータは、例えば「静電気学会誌
17巻5号(1993年)P317−327、藤田博之
著」に記述されている公知の素子である。
【0076】光スイッチ214の動作原理は、光導波路
の一部に形成された溝215内に設置された固定電極2
16と可動電極217の間に電圧を印加することによ
り、可動電極217を静電気力により基板と平行な方向
(図中上下方向)に移動させることにある。この上下方
向の駆動にともない、可動電極217に取り付けられた
遮光板209が、光導波路212と11の間を導波する
光を遮ったり、遮らなかったりする。図17の例では、
遮光板209は下側に移動して光を遮り、遮光板210
は下側に移動して光を遮らない状態となっている。従っ
て、光導波路17のみを光が導波する。
【0077】その他の構成要素は、第1の実施の形態と
同じであり、測距動作も第1の実施の形態の光波測距装
置と同じである。
【0078】図18は、本発明の第13の実施の形態の
光波測距装置の光導波路デバイスの概略構成図である。
第1の実施の形態の光導波路デバイスと同じ構成要素に
は同じ引用番号をつけた。
【0079】第13の実施の形態の測距装置の光導波路
デバイス2では、第1の実施の形態の光スイッチ10の
代わりに、光導波路の途中に設けられた溝219と、光
導波路からの光が溝219を横断するように光を通過す
るためのレンズ220、221、222、223と、溝
の底部に設けられたデジタルマイクロミラーデバイス2
24、225からなる。この構成の光スイッチ218
は、特開平7−151985号公報に記載されている公
知の光スイッチである。
【0080】ここで、光スイッチ218の動作原理につ
いて説明する。図19(a)、(b)は、図18のE−
F部の断面図である。光導波路の途中に、上部クラッド
層63、コア層62a、b及び下部クラッド層61を貫
通する溝219が設けられている。溝219には、コア
層62aから出射した光を効率良く伝送するレンズ22
0、221が設けられる。図19(a)において、コア
層62aから出射した光は、レンズ220を通過し、デ
ジタルマイクロミラーデバイス224の上を通り、さら
にレンズ221を通過してコア層62bへ入射する。
【0081】デジタルミラーマイクロデバイス224の
ミラーの下部には、図示しない電極が設けられ、その電
極に電圧を印加すると、電極とデジタルマイクロミラー
デバイス224のミラーの間に静電気力が発生して、図
19(b)のようにデジタルマイクロミラーデバイス2
24のミラーが偏向する。図19(b)では、コア層6
2aから出射しレンズ220を透過した光は、デジタル
マイクロミラーデバイス224のミラーではね上げら
れ、コア層62bへは伝わらない。
【0082】さて、光スイッチ218において、光導波
路226と11との間、及び光導波路227と17との
間に、それぞれレンズ220、221、マイクロミラー
デバイス224、レンズ222、223、マイクロミラ
ーデバイス225が設けられる。直線導波路9を導波し
た光は、Y分岐導波路で分岐され、直線導波路9の光量
の50%の光量で、光導波路226と光導波路227と
をそれぞれ導波する。そして、光スイッチ218でデジ
タルマイクロミラーデバイス225のミラーを偏向さ
せ、デジタルマイクロミラーデバイス224のミラーを
偏向させないと、デジタルマイクロミラーデバイス22
5のミラーが光を遮り、デジタルマイクロミラーデバイ
ス224のミラーが光を遮らないようになり、光導波路
17には光は導波せず、光導波路11のみを光が導波す
る。一方、光スイッチ218でデジタルマイクロミラー
デバイス224のミラーを偏向させ、デジタルマイクロ
ミラーデバイス225のミラーを偏向させないと、デジ
タルマイクロミラーデバイス224のミラーが光を遮
り、デジタルマイクロミラーデバイス225のミラーが
光を遮らないようになり、光導波路11には光は導波せ
ず、光導波路17のみを光が導波する。このように、マ
イクロミラーデバイスを利用して、基準光路と測距光路
を切り替えることができる。
【0083】その他の構成要素は、第1の実施の形態と
同じであり、測距動作も第1の実施の形態の光波測距装
置と同じである。
【0084】上記の第11〜13の実施の形態例では、
マイクロアクチュエータを利用して分岐した光導波路の
遮断を行う。即ち、従来例のシャッタに対応するもので
ある。但し、上記のマイクロアクチュエータは、それ自
体微小な可動シャッタであり、駆動に伴う消費電力は微
小である。更に、その可動距離が小さく、切り替え速度
も従来のモータによるシャッタよりも概して速い。
【0085】上記の実施の形態では、時間遅延により測
距を行う光波測距装置について説明を行ったが、本発明
の光導波路デバイスを用いた光波測距装置は位相による
測距を行う光波測距装置にも適用できる。また、上記の
実施の形態では光源にレーザダイオードを用いたが、発
光ダイオードを用いても良い。
【0086】更に、上記の実施の形態では同一の基板に
全ての光導波路が形成されていたが、2以上の基板に光
導波路を分けて形成することもできる。例えば、図2の
例において、曲がり光導波路32の上下で2つの基板に
分けることにより、曲がり光導波路32の形状に余裕を
もたせることができる。
【0087】上記の実施の形態では、光スイッチとし
て、屈折率分布制御型熱光学分岐スイッチやマッハツェ
ンダ型熱光学光スイッチを用いたが、他の形態の熱光学
効果を利用した光スイッチを用いても良い。
【0088】更に、上記の実施の形態では、光導波路を
形成する基板にSiを用い、光導波路にSiO2 や不純
物をドープしたSiO2 を用いたが、ポリマー、GaA
s、InP等の化合物半導体、LiNbO3 、LiTa
3 等の光学結晶等を、基板や光導波路に用いても良
い。光導波路が電気光学効果を有する場合は、光スイッ
チとして電気光学効果を利用した光スイッチを使用する
ことができ、光導波路が音響光学効果を有する場合は、
音響光学効果を利用した光スイッチを用いることができ
る。また、光導波路が磁気光学効果を有する場合は、磁
気光学効果を利用した光スイッチを用いることができ
る。音響光学効果を利用した光スイッチとしては、例え
ば、SAWトランスデューサによる回折格子を利用して
入射光を0次光と透過光に分ける音響光学ブラッグセル
等を利用することができる。更に、磁気光学効果を利用
した光スイッチとしては、例えば、ファラデー効果を利
用したデバイスを用いることができる。
【0089】更に、基板にSiを用いた場合は、受光素
子13を基板に一体化することができ、基板にGaA
s、InP等の化合物半導体を用いた場合は、受光素子
13、発光素子1の両方を基板に一体化することができ
る。図20に、Si基板に受光素子を一体に形成した場
合の構成を示す。Si基板60上に形成されたクラッド
層61の厚さが徐々に薄くなり、基板60の端部に形成
された受光素子13の基板60内のPN接合面にコア層
62内に光が導かれる様に形成される。その結果、光導
波路を導波してきた光は、基板60の表面に形成された
受光素子13のPN接合に対して上側から入射されるこ
とになる。
【0090】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、光
波測距装置における光源からの光の測距光路または基準
光路への切り替え手段と、基準光路内の光量減衰手段
と、測距光路内の受光光量調整手段とを基板上に形成さ
れた光導波路で構成することにより、上記の手段の部分
と基準光路の部分を光導波路デバイスでコンパクトに構
成することができる。しかも、切り替え手段や受光光量
減衰手段をモータを利用した機械的な手段を利用しない
ことにより、故障の原因を減らし測定精度の向上を図る
ことができる。
【0091】更に、測定目標物から反射して戻ってきた
受光光量に対してその光量を調整する手段を設けること
により、送信光量を十分大きくし且つ受光光量を測定装
置等の電子回路に最適なレベルに調節することが可能な
り、光導波路デバイスとして最適な構成とすることがで
きる。
【0092】また、本発明によれば、基板の端面から光
を送出し、受光することにより、特殊な送出手段、受信
手段を形成する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の光波測距装置を示
すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の光波測距装置に用
いられている光導波路デバイスの概略構成図。
【図3】屈折率分布制御型熱光学分岐スイッチの印加電
力と分岐光量の関係を示すグラフ。
【図4】光導波路デバイスの製造工程を示す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態の光波測距装置に用
いられている光導波路デバイスの概略構成図。
【図6】本発明の第3の実施の形態の光波測距装置に用
いられている光導波路デバイスの概略構成図。
【図7】本発明の第4の実施の形態の光波測距装置に用
いられている光導波路デバイスの概略構成図。
【図8】マッハツェンダ型熱光学光スイッチの印加電力
と分岐光量の関係を示すグラフ。
【図9】本発明の第5の実施の形態の光波測距装置に用
いられている光導波路デバイスの概略構成図。
【図10】本発明の第6の実施の形態の光波測距装置に
用いられている光導波路デバイスの概略構成図。
【図11】本発明の第7の実施の形態の光波測距装置を
示すブロック図。
【図12】本発明の第8の実施の形態の光波測距装置に
用いられている光導波路デバイスの概略構成図。
【図13】本発明の第9の実施の形態の光波測距装置に
用いられている光導波路デバイスの概略構成図。
【図14】本発明の第10の実施の形態の光波測距装置
に用いられている光導波路デバイスの概略構成図。
【図15】本発明の第11の実施の形態の光波測距装置
に用いられている光導波路デバイスの概略構成図。
【図16】本発明の第11の実施の形態の光波測距装置
に用いられている光導波路デバイスの光スイッチの断面
図。
【図17】本発明の第12の実施の形態の光波測距装置
に用いられている光導波路デバイスの概略構成図。
【図18】本発明の第13の実施の形態の光波測距装置
に用いられている光導波路デバイスの概略構成図。
【図19】本発明の第13の実施の形態の光波測距装置
に用いられている光導波路デバイスの光スイッチの断面
図。
【図20】基板に受光素子を一体に形成した場合の断面
図。
【図21】従来の光波測距装置を示すブロック図。
【符号の説明】
1・・・光源 2・・・光導波路デバイス 7・・・ガラス部材 8・・・複合プリズム 9、37、38、68、212、213、226、22
7・・・直線光導波路 10、39・・・屈折率分布制御型熱光学分岐スイッチ 11、17、34、35、40、41、67、70・・
・分岐光導波路 12、16、91、92、106、116、124・・
・光ファイバ 14、114・・・距離測定手段 18、19、42、43、64、81、86、203、
206・・・ヒータ 21、121・・・ダイクロイックミラー 22、122・・・合焦レンズ 23、123・・・対物レンズ 27、127・・・接眼レンズ 28、128・・・レチクル 29、129・・・正立プリズム 30、31、44、45、82、87、204、205
・・・電源 32・・・曲がり導波路 33、83、84、90・・・方向性結合器 36・・・Y分岐光導波路 60・・・基板 61・・・下部クラッド層 62、62a、62b・・・コア層 63・・・上部クラッド層 75、77・・・ロッドレンズ 76・・・台形プリズム 80、85・・・マッハツェンダ型熱光学光スイッチ 93、119・・・ビームスプリッタ 95(a)、95(b)、95(c)、95(d)、9
5(e)、95(f)・・・金属層 102、105、109、115、112、125・・
・リレーレンズ 104・・・光路切り替えシャッタ 110・・・光量減衰フィルタ 126・・・光量調整フィルタ 130・・・モーター 200、201・・・方向性結合器熱光学スイッチ 207、214、218・・・光スイッチ 208、215、219・・・溝 209、210・・・遮光板 211・・・移動手段 216・・・固定電極 217・・・可動電極 219、220、221、222・・・レンズ 224、225・・・デジタルマイクロミラーデバイス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源からの光を測距光路または基準光路の
    いずれか一方に切り替える光路切り替え手段と、 前記測距光路の送信光路からの光を測定対象物へ送信す
    ると共に、前記測定対象物からの反射光を受信して前記
    測距光路の受信光路に送る送受信光学系と、 前記基準光路内に設けられ光量を所定量減衰する光量減
    衰手段と、 前記測距光路の受信光路内に設けられ受信光の光量を調
    整する受信光量調整手段と、 前記測距光路からの光または前記基準光路からの光を受
    けて電気信号に変換する受光手段と、 前記受光手段が受光する前記測距光路からの光と前記基
    準光路からの光との関係から前記測定対象物までの距離
    を求める距離測定手段とを有する光波測距装置におい
    て、 前記基準光路と、前記測距光路の送信光路及び受信光路
    と、前記光路切り替え手段と、前記光量減衰手段と、前
    記受信光量調整手段とが基板上に形成された光導波路で
    構成されていることを特徴とする光波測距装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記測距光路の送信光路及び受信光路が、前記基板の端
    面から前記送受信光学系に光学的に接続されてなること
    を特徴とする光波測距装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記光路切り換え手段または前記受信光量調節手段は、
    光分岐路構造の出力段を有し、前記出力段の前の前記基
    板上に形成された光導波路の屈折率を可変制御して、前
    記光分岐路構造における分岐の比率を変化させることを
    特徴とする光波測距装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記光路切り換え手段または前記受信光量調節手段は、
    前記光導波路に近接して配置され、通電されることで発
    熱して前記光導波路の屈折率を可変制御するヒータ線を
    有することを特徴とする光波測距装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記光路切り換え手段
    または前記受信光量調節手段は、マッハツェンダー型の 熱光学光スイッチで構成されることを特徴とする光波測
    距装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、 前記光量減衰手段は、前記基準光路と前記測距光路の受
    信光路とが1対の入力端に接続され、1対の出力端の一
    方からの光が前記受光手段に導出される方向性光結合器
    で構成され、前記基準光路から前記一方の出力端に導出
    する光量よりも前記受信光路から前記一方の出力端に導
    出する光量が大きくなるように前記方向性光結合器が構
    成されていることを特徴とする光波測距装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜5のいずれかの請求項におい
    て、 前記受信光量調整手段は、複数段で構成されていること
    を特徴とする光波測距装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜5のいずれかの請求項におい
    て、 前記光路切り換え手段は、前記光源からの光を分岐し、
    その分岐点からの光導波路と前記測距光路及び基準光路
    との間に、電気的な制御に応答して機械的に移動するマ
    イクロシャッター手段が挿入されていることを特徴とす
    る光波測距装置。
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