JPH10186165A - 光分波器または光分岐器 - Google Patents

光分波器または光分岐器

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JPH10186165A
JPH10186165A JP34392896A JP34392896A JPH10186165A JP H10186165 A JPH10186165 A JP H10186165A JP 34392896 A JP34392896 A JP 34392896A JP 34392896 A JP34392896 A JP 34392896A JP H10186165 A JPH10186165 A JP H10186165A
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JP
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optical
optical fiber
oblique groove
groove
light
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JP34392896A
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English (en)
Inventor
Akira Kashiwazaki
昭 柏崎
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光分波器または光分岐器をより簡易に、精度良
く、しかも低コストに製作する。 【解決手段】共通基板5と光ファイバ1,2及び光学フ
ィルタ31から構成されている。共通基板5の上面に
は、光ファイバ1,2を設置するためのガイド溝51,
52と、斜溝4が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信分野におい
て用いられる光モジュールに関するものであり、特に光
分波器や光分岐器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光分波器または光分岐器の構成
は、図9に示すような2本の光ファイバ6,7を平行に
並列させ、加熱し、融着及び延伸させて作製する光ファ
イバカプラが良く用いられている。光ファイバ6,7を
加熱、延伸する手段としては、マイクロバーナを用いて
火炎により加熱する方法や、電気ヒータを用いて加熱す
る方法が一般的に用いられている。融着延伸部8におい
ては、2本の光ファイバ6,7のコア部62,72のコ
ア径は延伸前のコア径より小さくなっており且つ非常に
近い距離で隣接して並列している。
【0003】これにより、光ファイバ6の入力ポート6
1から入射した光は、融着延伸部8において分布結合を
生じ、光がコア62の中を進行するに従い、光のパワー
の一部が、徐々に光ファイバ7のコア72に移行してい
く現象を起こし、光ファイバ6の出力ポ−ト63及び光
ファイバ7の出力ポート73から所望の光出力の分岐比
に従い出力される。
【0004】また、ガラス基板上に微細加工技術を用い
て作製した二本の平行な光導波路を近接して並列させ、
二本の導波路間で分布結合を生じさせた光導波路型の光
分波器または光分岐器もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示すような従来の光ファイバを用いた光分波器または光
分岐器を製作する場合、バーナの火炎を常に定常の条件
に保つのが難しく、特性が同一の製品を安定して製造す
るのが難しいという問題が有った。
【0006】また、一度融着延伸してしまったファイバ
カプラの分岐比特性を修正しようとした場合、更に延伸
をして最適条件を見つけださなければならず、製品長が
長くなってしまう。その殆どの場合は、修正せずに不良
品として無駄にしていた。
【0007】また、光導波路型の場合は、製作される製
品の均一性や、再現性という面では非常に優れており、
量産に適しているが、種々の分岐比特性を要求された場
合、各特性仕様に合わせて、微細加工用のマスク設計か
ら行わなければならず、少量多品種の製品を低コストで
製作する事には不向きであるという課題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の問題を
解決するために、2本またはそれ以上の光ファイバを光
学的に結合させてなる光分波器または光分岐器におい
て、光ファイバ設置面の略中央に切り口が2辺のいずれ
かに対して斜めである斜溝を設けかつ光ファイバ設置面
の端から斜溝まで光ファイバを配設するための2つまた
はそれ以上のガイド溝を設けた共通基板を有し、ガイド
溝は配設される2本またはそれ以上の光ファイバの光軸
が一致しないように設け、各光ファイバの斜溝側先端を
斜めに切断し、かつ斜溝内の光路位置となる部分に光分
岐機能、光分波機能、あるいは反射機能を持つフィルタ
やミラーを配設した光分波器または光分岐器としたもの
である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1(a)は、本発明の光分波
器を示す平面図であり、図1(b)は、本発明の共通基
板を示す斜視図である。光分波器は、共通基板5と光フ
ァイバ1,2及び光学フィルタ31から構成されてい
る。共通基板5の上面には、光ファイバ1,2を設置す
るためのガイド溝51,52と、斜溝4が形成されてい
る。
【0010】ガイド溝51,52の大きさと位置は、高
精度に形成されている。また、光ファイバ1,2を設置
する全てのガイド溝51,52の深さは一致させて有
り、共通基板5上に設置される光ファイバ1,2のコア
部12,22の高さが自動的に一致するようになってい
る。この種の高精度な光ファイバ1,2の位置決めを行
うための共通基板5は、シングルモード光ファイバを用
いる場合には、ミクロン単位の位置精度が要求されるた
め、シリコン基板上への異方性エッチングによる溝形成
等によって製作される。また、大口径の光ファイバ等の
場合には、それ程高精度な位置精度は要求されないた
め、機械加工や成型による基板製作によっても良い。
【0011】光ファイバ1,2の斜溝4側の端面11,
21は、斜溝4の側面42,41に一致して設置して有
る。斜溝4の形状は、設置されている光ファイバ1,2
の光軸と垂直な方向に対して斜めに形成されているため
に、端面11,21も斜めになっている。具体的な製作
の方法としては、予め光ファイバ1,2をガイド溝5
1,52内に設置固定した後、ダイシング機械を用い
て、共通基板5に溝加工をする。この時、同時に光ファ
イバ端面11,21もダイサーによって切断され、斜溝
4の側面41,42と一致させることが容易に実現され
る。
【0012】光ファイバ1の端面11が斜めになってい
るため、端面11から出射された光は屈折し一定の角度
を持って進行する。その屈折して進行した光を受光する
ために、光ファイバ2の位置は光ファイバ1に対し相対
的に光軸直角方向にずらして設置して有る。光ファイバ
1,2の位置関係は、斜溝4の幅、角度、斜溝4内の屈
折率等の値によって決定する。
【0013】光ファイバ2の端面21には、波長フィル
タ31が設置されている。波長フィルタは、通常接着剤
等を用いられて固定されるのが一般的であるが、本実施
例では高い耐環境信頼性を得る目的で、低融点ガラスを
用いて固定した。
【0014】このような構成の光分波器に、光ファイバ
1から入射してきた2つの波長λ1及びλ2の光は、端
面11から出射され、波長フィルタ31に到達し、波長
フィルタ31によって2つの波長の光は分離され、波長
λ1の光は光ファイバ2のコア22に入射し、伝搬して
いく。一方、波長λ2の光は、波長フィルタ31により
反射されていく。波長フィルタ31への光の入射角は斜
めに入射するため、反射された光は、光ファイバ1に戻
ることは無い。さらに、反射された波長λ2の光の進行
方向に波長フィルタや光素子を設置する事で様々な光モ
ジュールを構成することも可能となる。
【0015】本発明による構成の特徴は、1つの共通基
板5上に光ファイバ1,2設置用の光軸直角方向にずれ
た高精度なガイド溝51,52が形成されている事と、
斜溝4を形成する事と、斜溝4形成の時に同時に光ファ
イバ1,2の端面角度処理をする事と、光ファイバ2の
端面21に波長フィルターを形成した事であり、それに
より光ファイバ1,2や波長フィルター31を煩雑な位
置調整をすることなく設置出来る。
【0016】
【実施例】図2は、本発明の他の実施例を示す。本実施
例においては、斜溝4内を伝搬する光の実効的な光路長
を短くして、進行する光の広がりを小さくするために、
斜溝4内に光ファイバ1,2より高屈折率な樹脂43を
充填している。斜溝4内に充填する媒体は必要条件とし
て、高屈折率で、かつ使用波長において透明であること
を満たせば樹脂としては何を用いても良い。また、樹脂
に限らずガラス等の他の材料であっても何ら差し支えな
い。
【0017】図3は、本発明の他の実施例を示し、入出
射端面11,21のコア径が大きくなっているコア拡大
ファイバ81,82を用いた例である。このようなコア
拡大ファイバ81,82を用いれば、光ファイバの位置
精度を緩くすることが出来、製作は更に容易になる。
【0018】なお、シングルモードファイバの場合で
も、コアが熱処理により拡大されてモードフィールド径
が大きくなっている光ファイバを用いると位置精度の条
件を緩くする事が可能になる。また、ビームの広がりを
より抑えることが出来るので、斜溝内を進行した後に受
光側の光ファイバに入射する時の結合損失を小さくする
事が可能となる。
【0019】図4及び図5は、本発明による構造を用い
て構成した光分波器及び光分岐器を示す実施例である。
図4に示す光分波器においては、光ファイバ2の端面2
1に波長フィルタ31を設け、光ファイバ2には波長λ
1の光のみ伝搬し、反射されたλ2の光は、斜溝4の反
対側の側面42に設置された波長λ2の全反射ミラー3
2によって更に反射し、光ファイバ91に入射し、伝搬
していく。また、図5に示す光分岐器においては、光フ
ァイバ2の端面21にハーフミラー33を設置し、光フ
ァイバ1から伝搬する光のパワーP0の内、半分が光フ
ァイバ2を伝搬していき、反射された光は、全反射ミラ
ー32を介し、光ファイバ91へと伝搬していく。本実
施例では分岐比1:1の分岐器を述べたが、ハーフミラ
ーではなく所望の分岐比を得られるフィルタを光ファイ
バ2の端面21に設置することで容易に種々の分岐比を
持つ光分岐器を構成できる。
【0020】図6は、分波機能と分岐機能を組み合わせ
た構成で、波長フィルタ31及び全反射ミラー32及び
ハーフミラー33によって、λ1の光が光ファイバ2
を、λ2の光が光ファイバ91及び光ファイバ92を伝
搬していく構成例である。
【0021】図7に示すように、光ファイバ2の端面2
1で反射された光を斜溝4に全反射ミラーを設けること
なしに、光ファイバ94に直接入射させる構成とするこ
ともできる。なお、本実施例では、光ファイバ94は、
入射側の光ファイバ1と平行に設置しているが、設置の
角度に特に制限はなく、目的とする光学的な結合効率の
範囲内で自由に選択すればよい。
【0022】図8に示すように、光ファイバ2の端面2
1で反射された光の進行方向に、能動素子を設置した例
で、共通基板5上に設置されたフォトダイオード93で
受光する構成とした例である。この光学系は相反回路で
あるため、フォトダイオード93の位置に発光素子を設
置しても発光モジュールとして構成することが可能であ
る。
【0023】本発明の構成によれば、上述した実施例の
他に、様々なレイアウトの光分波器または光分岐器を煩
雑な位置合わせをしないで製作することが可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
分波器または光分岐器をより簡易に、精度良く、しかも
低コストに製作することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の光分波器を示す平面図であ
り、(b)は共通基板の斜視図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す光分波器の平面図で
ある。
【図3】本発明の他の実施例を示す光分波器の平面図で
ある。
【図4】本発明の他の実施例を示す光分波器の平面図で
ある。
【図5】本発明の他の実施例を示す光分岐器の平面図で
ある。
【図6】本発明の他の実施例を示す光分波器または光分
岐器の平面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す光分波器または光分
岐器の平面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す光分波器または光分
岐器の平面図である。
【図9】従来の光分波器または光分岐器を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1,2,6,7,91、92、94:光ファイバ 4:斜溝 5:共通基板 8:延伸部 11,21:端面 12,22,62,72:コア部 31:波長フィルタ 32:全反射ミラー 33:ハーフミラー 41,42:側面 43:樹脂 51,52:ガイド溝 61,63,71,73:光ファイバ入出力ポート 81,82:コア拡大ファイバ 93:フォトダイオード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2本またはそれ以上の光ファイバを光学的
    に結合させてなる光分波器または光分岐器において、光
    ファイバ設置面の略中央に切り口が2辺のいずれかに対
    して斜めである斜溝を設けかつ前記光ファイバ設置面の
    端から前記斜溝まで光ファイバを配設するための2つま
    たはそれ以上のガイド溝を設けた共通基板を有し、前記
    ガイド溝は配設される2本またはそれ以上の光ファイバ
    の光軸が一致しないように設け、各光ファイバの斜溝側
    先端を斜めに切断し、かつ前記斜溝内の光路位置となる
    部分に光分岐機能、光分波機能、あるいは反射機能を持
    つフィルタやミラーを配設したことを特徴とする光分波
    器または光分岐器。
JP34392896A 1996-12-24 1996-12-24 光分波器または光分岐器 Pending JPH10186165A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2807829A1 (fr) * 2000-04-17 2001-10-19 Bernard Hodac Detecteur de flexion et/ou tassement differentiel (s) et procede pour surveiller une structure
JP2005504353A (ja) * 2001-10-01 2005-02-10 ハイウェーブ オプチカル テクノロジーズ ソシエテ アノニメ スペクトル分離光学コンポーネント
JP2007101653A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Kyocera Corp 多芯光モジュール
JP2008286961A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Hitachi Ltd 光合分波器

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