JP2007101653A - 多芯光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】製造が容易で、小型化を達成することができる分波器などの多芯光モジュールを提供する。
【解決手段】コアレスファイバ40,50,60,70、グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71およびシングルモードファイバ42,52,62,72を一連に接続したファイバコリメート4,5,6,7を、基板2の溝21,22,23,24に固定した多芯光モジュール1において、ファイバコリメート4,5,6,7を、X1,X2方向に間隔を隔てて配置し、コアレスファイバ40,50,60,70の非接続端面40,50,60,70を傾斜面とし、溝21〜24を、Y1,Y2方向に互いにオフセットさせた。
【選択図】図2

Description

本発明は、光通信用機器、光センシングシステム用機器に使用する分波器に関する。
光通信用機器の光回路の小型・集積化に向けて、各種の光通信用部品が使用されている。光通信用部品としては、光分岐・光結合機能を有するものがあり、その一例として、図9に示したものがある(たとえば特許文献1参照)。同図に示した光分岐・結合器9は、直方体プリズム90に4つのファイバコリメート91,92,93,94を接続したものである。
直方体プリズム90は、六角プリズム95と2つの直角プリズム96を含んでおり、これらの斜面にハーフミラー97,98を形成したものである。ファイバコリメート91〜94は、光ファイバ91A〜94Aの端部にロッドレンズ91B〜94Bを接続したものである。光ファイバ91A,94Aは光を入力させるものであり、光ファイバ92A,93Aは光を出力させるものである。
この光分岐・結合器9では、光ファイバ91Aから入力される光がロッドレンズ91Bで平行光化された後、一部がハーフミラー97を透過する一方で、一部がハーフミラー97で反射される。すなわち、ハーフミラー97では、光ファイバ91Aから入力された光が分岐させられる。
ハーフミラー97を透過した光は、直角プリズム96を透過してロッドレンズ92Bで集光されてから光ファイバ92Aに入力される。これに対して、ハーフミラー97で反射された光は、ハーフミラー98で反射した後、ロッドレンズ93Bで集光されてから光ファイバ93Aに入力される。
一方、光ファイバ94Aから入力される光は、ロッドレンズ94Bで平行光化された後にハーフミラー98を透過し、ロッドレンズ93Bで集光されてから光ファイバ93Aに入力される。すなわち、光ファイバ93Aにおいては、光ファイバ91Aから入力される光と光ファイバ94Aから入力される光が結合される。
特許2611812号
光分岐・結合器9では、光路を適切に確保し、光ファイバ91A,94Aから入力された光を有効に利用するためには、ロッドレンズ91B〜94Bの光軸を精密に位置調整する必要ある。しかしながら、ロッドレンズ91B〜94Bを六角プリズム95や直角プリズム96に正確に位置決めして接続するのは困難であるために作業性が悪く、ロッドレンズ91B〜94Bの位置決めが不正確な場合には、光ファイバ91A,94Aから入力された光の利用効率が著しく低下する。
さらに、光分岐・結合器9では、ロッドレンズ91B〜94Bを使用しているが、ロッドレンズ91B〜94Bは比較的に焦点距離が大きく、目的とするレンズ機能を発揮させるために必要なレンズ長が比較的に大きい。その上、焦点距離が比較的に大きいために、六角プリズム95や直角プリズム96において、光路を比較的に大きく設定する必要があり、直方体プリズム90のサイズが大きくなる。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、製造が容易で、小型化を達成することができる分波器などの多芯光モジュールを提供することを課題としている。
本発明により提供される多芯光モジュールは、コアレスファイバ、グレーデッドインデックスファイバおよびシングルモードファイバを一連に接続した複数のファイバコリメートと、前記複数のファイバコリメートを位置固定するためのものであり、かつ特定方向に延びる複数の溝を有する基板と、を備えた分波器であって、前記複数のファイバコリメートは、前記特定方向に間隔を隔てて配置され、かつ前記コアレスファイバの非接続端面が傾斜面とされた一対のファイバコリメートを含んでおり、前記複数の溝は、前記特定方向に直交する方向に互いにオフセットしていることを特徴としている。
前記複数のファイバコリメートのうちの少なくとも1つの端面には、たとえば光学素子が接合されている。
前記ファイバコリメートは、少なくとも前記コアレスファイバ、前記グレーデッドインデックスファイバ、および前記シングルモードファイバにおけるコアレスファイバ側の端部を、フェルール内に挿通しておくのが好ましい。
前記複数の溝は、たとえば前記基板の第1領域に設けられた第1の溝と、前記基板における前記第1領域に対して前記特定方向に隣接する第2領域において、前記第1の溝に対してオフセットして設けられた第2の溝と、前記第1領域において、前記第1および第2の溝に対してオフセットして設けられた第3の溝と、を含んでいる。
前記第1および第2の溝に固定するファイバコリメートにおける非接続端の傾斜角度を同一角度であるαとしたとき、前記第3の溝に固定するファイバコリメートにおける非接続端の傾斜角度γは、たとえば下記数式1の条件を満たすものとされる。
Figure 2007101653
また、前記第1の溝に対する前記第2の溝のオフセット量d1は、たとえば下記数式2を満たすものとされる。
Figure 2007101653
前記第1の溝に対する前記第3の溝のオフセット量D1は、たとえば下記数式3を満たすものとされる。
Figure 2007101653
前記複数の溝は、前記第2領域において、前記第1ないし第3の溝に対してオフセットして設けられた第4の溝をさらに含んでいてもよい。この場合、前記第4の溝に固定するファイバコリメートにおける非接続端の傾斜角度ωは、たとえば下記数式4の条件を満たすものとされる。
Figure 2007101653
また、前記第2の溝に対する前記第4の溝のオフセット量D2は、たとえば下記数式5を満たすものとされる。
Figure 2007101653
前記第1および第2の溝に固定されるファイバコリメートにおける非接続端の傾斜角度αは、2〜5°とするのが好ましい。
本発明では、ファイバコリメートを、コアレスファイバ、グレーデッドインデックスファイバおよびシングルモードファイバを一連に接続した構成としている。すなわち、グレーデッドインデックスファイバをレンズとして機能させるとともに、コアレスファイバの端面を傾斜させることでコアレスファイバをプリズムとして機能させている。このようなファイバコリメートは、各ファイバ相互に融着させるなどして容易に形成することができ、また、ファイバコリメートは、単体としてハンドリング容易な構成となっている。その上、ファイバコリメートは、全ての要素が光ファイバであるために一様または略一様な径を有するものとして形成することができる。そのため、ファイバコリメートの径を一様化すれば、ファイバコリメートをフェルールに挿通してモジュール化することも可能である。その場合、ファイバコリメートのハンドリングがさらに容易なものとなる。
その一方で、基板には予め複数の溝が形成されており、各ファイバコリメートは対応する溝に固定される。すなわち、本発明の多芯光モジュールは、基板の溝に対して、ハンドリングが容易なファイバコリメートを固定するといった極めて簡易な作業により分波器を製造することができる。また、基板に対する溝の形成は、公知の加工技術を利用して、極めて容易かつ精度良く行なうことができる。そのため、基板に対してファイバコリメートを固定するだけで、各ファイバコリメートを目的とする位置関係に精度良く固定することが可能となり、本発明の多芯光モジュールを製造するに当たって、複雑かつ煩雑な光軸の調整は必要とはされない。
したがって、本発明では、六角プリズムや直角プリズムにロッドレンズを接続する従来の構成に比べれば、極めて簡易かつ精度良くファイバコリメートが位置固定された多芯光モジュールを製造することができる。
また、本発明では ファイバコリメートを基板に固定するものであるため、小型化を阻害する要因であった六角プリズムを省略することができる。さらに、六角プリズムを省略することにより、互いに対向位置にあるファイバコリメート間の距離を六角プリズムに制約を受けることなく近づけることができる。対向するファイバコリメート間の距離は、ファイバコリメートにおいて使用されているレンズの焦点により制約を受けるが、本発明ではグレーデッドインデックスファイバをレンズとして機能させており、このグレーデッドインデックスファイバはロッドレンズよりも相対的に焦点距離の小さなものである。そのため、ロッドレンズを使用せずに、グレーデッドインデックスファイバをレンズとして使用した場合には、対向するファイバコリメート間の距離をより小さくすることが可能となる。また、グレーデッドインデックスファイバは、目的する集光性を確保するために必要なレンズ長が、ロッドレンズよりも小さくてよい。そのため、グレーデッドインデックスファイバをレンズとして機能させることで、ファイバコリメートの小型化、ひいては分波器の小型が達成可能となる。
本発明ではさらに、複数のファイバコリメートを、基板に形成された複数の溝のうちの対応する溝に固定することとしている。この構成を採用する場合、固定すべきファイバコリメートの数に比して、基板に形成する溝の数を多く設定しても何ら問題は生じない。換言すれば、基板に形成された複数の溝のうち、全部の溝にファイバコリメートを固定してもよいし、一部の溝にファイバコリメートを固定してもよい。たとえば、基板に対して第1から第4の溝を形成する場合には、2つの溝を利用するパターン(1×1)、3つの溝を利用するパターン(2×1)、4つの溝を利用するパターン(2×2)の3つのパターンを選択できる。したがって、本発明では、1種類の基板によって、複数種類の多芯光モジュールを製造することが可能となり、作業性および製造コスト的に有利なものとなる。
また、本発明では、複数のファイバコリメートを互いにオフセットさせて固定しつつも、コアファイバの非接続端を傾斜面とすることにより、傾斜面の角度に応じて、光の入出射角を制御することができる。たとえば、上記数式1,2,5に基づいて傾斜角度を設定すれば、ファイバコリメート間で、目的とする経路において光を適切に進行させることができ、また、非接続端(傾斜面)における端面反射を抑制することもできる。その結果、本発明では、挿入損出や反射減衰を抑制することが可能となる。
さらには、数式1,2,5に従いつつ、数式2,3,6に基づいてファイバコリメートのオフセット量を設定することにより、そのオフセット量を小さい値に設定することが可能となる。その結果、複数のファイバコリメートを互いにオフセットさせることによっても、本発明の多芯光モジュールが不当に大きくなってしまうこともない。
上述のように、本発明の多芯光モジュールでは、ファイバコリメートがハンドリング容易なものとして構成されているため、ファイバコリメートの端面、すなわちコアレスファイバの非接続端に対して、光学素子を容易に設けることができる。その一方で、対向するファイバコリメート間には、従来のように六角プリズムなどの部材を存在させる必要はない。そのため、ファイバコリメートの端面に光学素子を設けたとしても、その光学素子が、基板にファイバコリメートを固定する際や固定した後に邪魔になることもない。その結果、本発明では、ファイバコリメートの端面に問題なく光学素子を設けることができるとともに、光学素子の種類を選択することで、ファイバコリメートに種々の機能を付加することができる。
図1(a)から図1(c)に示した分波器1は、本発明の多芯光モジュールの一例に相当するものあり、入射光を、波長の異なる3つの光に分波させるためのものである。この分波器1は、基板2、カバー3、および4つのファイバコリメート4,5,6,7を備えている。
図2および図3に示したように、基板2は、ファイバコリメート4〜7を支持するためのものであり、たとえばジルコニアなどのセラミック材料、SiO、およびガラスなどの無機材料の他、ステンレス等の金属材料により形成されている。ただし、基板2を形成するための材料としては、熱膨張係数が小さいものを使用するのが望ましい。この基板2は、凹部20Aを挟んで基板2の長手方向X1,X2に隣接する第1および第2領域20B,20Cを有している。第1領域20Bには、2つの溝21,23が設けられており、第2領域20Cには2つの溝22,24が設けられている。
4つの溝21〜24は、基板2の長手方向X1,X2に延びているとともに、基板2の幅方向Y1,Y2において互いに位置ずれして存在(オフセット)している。これらの溝21〜24は、ファイバコリメート4〜7の一部を収容することによってファイバコリメート4〜7の位置を規制するためのものである。すなわち、図示した溝21,23の中心線間距離D1は、ファイバコリメート4に対するファイバコリメート6のオフセット量(ファイバ間隔)D1に対応し、溝22,24の中心線間距離D2はファイバコリメート5に対するファイバコリメート7のオフセット量(ファイバ間隔)D2に対応しており、溝21,22の中心線間距離d1は、ファイバコリメート4に対するファイバコリメート5のオフセット量d1に対応している。
各溝21〜24は、ダイシングマシンなどの公知の加工装置によって断面V字状に形成されており、精度良く平行性および幅方向の間隔(オフセット量D1,d1、D2)が規定されている。ただし、各溝21〜24の断面形状は、V字状に限らず、矩形状、U字状、半円状などの他の形状であってもよい。
カバー3は、ファイバコリメート4〜7を外力などから保護するとともにファイバコリメート4〜7に対して外部からノイズ光が入力するのを防止するためのものであり、ファイバコリメート4〜7の上部側を収容できるように箱状に形成されている。このカバー3は、たとえば金属、樹脂、セラミック材料により形成されており、周縁部30において、接着材を介して基板2に固定されている(図1(b)および図1(c)参照)。接着材としては、半田、ロウ材、あるいは樹脂接着剤を使用することができる。
図2および図4に示したように、ファイバコリメート4〜7は、コアレスファイバ40〜70、グレーデッドインデックスファイバ41〜71およびシングルモードファイバ42〜72を、一連に接続したものである。ファイバコリメート4は、入力用のものであり、ファイバコリメート5〜7は、出力用のものである。各ファイバコリメート4〜7においては、これを構成するファイバ40〜42,50〜52,60〜62,70〜72は、略同一の外径寸法(たとえば125μm程度)とされており、ファイバコリメート4〜7の状態で、円筒状のフェルール80,81,82,83に挿通されている。
各ファイバコリメート4〜7は、基板2における対応する溝21〜24に対して、接着材を介して位置決め固定されている。接着材としては、たとえば樹脂接着剤や低融点ガラスを使用することができる。基板2の第1領域20Bに固定されたファイバコリメート4,6相互は、コアレスファイバ40,60の非接続端40A,60Aの中心が基板2の幅方向Y1,Y2において同一直線Z1上に位置させられており、基板2の第2領域20Cに固定されたファイバコリメート5,7相互は、コアレスファイバ50,70の非接続端50A,70Aの中心が基板2の幅方向Y1,Y2において同一直線Z2上に位置させられている。そして、同一の領域20B(20C)に固定されたファイバコリメート4,6(5,7)における非接続端40A,60A(50A,70A)の中心を繋ぐラインZ1(Z2)相互における基板2の長手方向X1,X2の距離(ファイバの水平間隔)Lは、たとえば800〜1500μmとされている。
各コアレスファイバ40,50,60,70は、プリズムとして機能するものであり、たとえば石英によりグレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71およびシングルモードファイバ42,52,62,72により同程度の径に形成されている。これらのコアレスファイバ40,50,60,70は、非接続端40A,50A,60A,70Aが傾斜面とされている。
コアレスファイバ40,70の非接続端40A,70Aには、光学素子84A,84Dが設けられている。これらの光学素子84A,84Dは、ARコート層として機能するものであり、誘電体多層膜として構成されている。この誘電体多層膜は、たとえばTiOなどの高屈折率を有するチタン酸化物の薄膜とSiOなどの低屈折材料の薄膜を交互に積層蒸着したものである。
コアレスファイバ50,60の非接続端50A,60Aにも、光学素子84B,84Cが設けられている。これらの光学素子84B,84Cは、波長選択フィルタとして機能するものであり、光学素子84Bは中心波長λ1の光を選択的に透過させる一方で中心波長λ2,λ3の光を反射させるものであり、光学素子84Cは中心波長λ2の光を選択的に透過させる一方で中心波長λ3の光を反射させるものである。
コアレスファイバ40,50の非接続端40A,40Bは、基板2の幅方向Y1,Y2に対する傾斜角度(端面角度)αが同一とされている。この傾斜角度αは、2<α<5°の範囲から選択される。このような角度を選択することにより、ファイバコリメート4のコアレスファイバ40から出射される光を、ファイバコリメート5のコアレスファイバ50に対して適切に入射させつつも、コアレスファイバ4における端面反射を抑制することがきる。
ここで、コアレスファイバ40を含むファイバコリメート4に対するコアレスファイバ50を含むファイバコリメート5のオフセット量d1は、上述のように基板2における溝21に対する溝22のオフセット量d1と同じであり、下記数式6を満たすように設定される。
Figure 2007101653
一方、コアレスファイバ6,7の非接続端60A,70Aの傾斜角度(傾斜角度)γ,ωは、下記数式7を満たすように設定される。
Figure 2007101653
ここで数式6および数式7は、次のようにして導くことができる。
図2および図5(a)から分かるように、スネルの法則により、コアレスファイバ50に対する入射光と透過光との間には下記数式8が成り立ち、コアレスファイバ60に対する入射光と透過光との間には下記数式9が成り立つ。
Figure 2007101653
Figure 2007101653
そして、数式8および数式9から下記数式10が得られ、この数式10から上記数式6が得られる。
Figure 2007101653
一方、図2および図5(b)から分かるように、スネルの法則により、コアレスファイバ70に対する入射光と透過光との間には下記数式11が成り立つ。
Figure 2007101653
そして、数式11から下記数式12が得られ、この数式12から上記数式7が得られる。
Figure 2007101653
ここで、数式6,7からは、コアレスファイバ50,60の屈折率n1が大きければ、出射角β,ωを大きくできることが分かる。コアレスファイバ50,60の屈折率を増大させるためには、コアレスファイバ50,60にGe等の添加物を入れればよく、その場合には、n1=1.45〜1.8程度まで調整することができる。また、図6(a)には、ファイバコリメータ4,5の非接続端40,50の傾斜角度α(2°〜5°)に対するファイバコリメータ6,7の非接続端60,70の傾斜角度γ,ωを示した。同図から、ファイバコリメート6,7のω>γ>αの関係にあることが明確にわかる。
上述のように、コアレスファイバ40を含むファイバコリメート4に対するコアレスファイバ60を含むファイバコリメート6のオフセット量(ファイバ間隔)D1は、基板2における溝21に対する溝23のオフセット量D1と同じであり、また、コアレスファイバ50を含むファイバコリメート5に対するコアレスファイバ70を含むファイバコリメート7のオフセット量(ファイバ間隔)D2は、基板2における溝22に対する溝24のオフセット量D2と同じであり、下記数式13,14を満たすように設定される。
Figure 2007101653
Figure 2007101653
ここで数式13および数式14は、次のようにして導くことができる。
図2および図5(a)から分かるように、ファイバコリメート4に対するファイバコリメート6のオフセット量D1は、ファイバコリメート4に対するファイバコリメート5のオフセット量d1と、ファイバコリメート5に対するファイバコリメート6のオフセット量d2とを足し合わせたものである。その一方で、オフセット量d1については、下記数式15が成立し、オフセット量d2については、下記数式16が成立する。
Figure 2007101653
Figure 2007101653
そして、オフセット量D1については、上記数式15,16の右辺どうしを足し合わせることにより、上記数式13の関係が得られる。
一方、図2および図5(b)から分かるように、ファイバコリメート5に対するファイバコリメート7のオフセット量D2は、ファイバコリメート5に対するファイバコリメート6のオフセット量d2と、ファイバコリメート6に対するファイバコリメート7のオフセット量d3と、を足し合わせたものである。その一方で、オフセット量d2については、上記数式16が成立し、オフセット量d3については、下記数式17が成立する。
Figure 2007101653
そして、オフセット量D2については、上記数式16,17の右辺どうしを足し合わせることにより、上記数式14の関係が得られる。
なお、図6(b)には、ファイバコリメータ4,5の端面角度αを横軸として、オフセット量(ファイバ間隔)D1,D2の関係を示した。同図から、端面角度αが大きいほどファイバコリメートのオフセット量(間隔)が大きくなることが分かる。通常、ファイバコリメート4の端面角度αは、2°以上であれば端面反射の影響は除去することができる。そのため、オフセット量D1,D2を小さく確保して分波器1の小型化を図りつつ、ファイバコリメート4の非接続端40での端面反射を有効に抑制するためには、ファイバコリメート4の傾斜角度αを、2〜5°程度に設定すればよいことが分かる。
図4に示したように、グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71は、ファイバコリメート4〜7において、レンズとしての役割を果たすものであり、コアレスファイバ40,50,60,70およびシングルモードファイバ42,52,62,72の双方に融着などにより接続されている。このグレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71は、軸対称かつ略2乗の屈折率分布をもつ光ファイバであり、それを必要な長さで切断して用いることにより、屈折率分布型レンズとして使用することができる。ファイバコリメート4〜7では、グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71としては、コアレスファイバ40,50,60,70およびシングルモードファイバ42,52,62,72と同程度の外径を有するものが使用されているが、実用的には、たとえば外径125μm、コア径100μm程度のグレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71を使用することにより、同程度の外径のシングルモードファイバ42,52,62,72およびコアレスファイバ40,50,60,70と融着接続して使用することができる。
ここで、図7として、グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71内の光線追跡の例を示した。同図においては、符号2aはコア径を、符号Cdはクラッド径をそれぞれ示している。グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71では、コア41A,51A,61A,71A中の光線は、ほぼサインカーブを描くように進行する。ここで、図7の横軸Pは、1周期を1としたときのピッチを表し、縦軸はグレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71での光線の位置を、最も光線の広がった位置を1として相対的に表したものである。
図7から分かるように、グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71に点状光を入射させた場合、それを平行光に変換するには、グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71としてP=0.25の長さのものを使用すればよく、グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71の出射端面に焦点を結ばせるためにはP=0.5の長さのものを使用すればよい。換言すれば、グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71をファイバコリメート4〜7のレンズとして機能させるには、0.25≦P<0.5の間の長さのものを使用すればよいことが分かる。
ここで、グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71の焦点距離は、屈折率分布、すなわち比屈折率(コアの中心軸上の屈折率とコアの外表面の屈折率との比)に依存するものであり、比屈折率が大きいほど小さくなり、開口数NAが大きくなって焦点でのスポット径をより小さく絞ることができる。そのため、グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71をコア径の小さいシングルモードファイバ42,52,62,72に接続する場合には、それらのファイバ41,51,61,71,42,52,62,72での挿入損出を小さくするためにも、グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71としては、コアの比屈折率が大きなものを使用するのが好ましい。
また、対向するファイバコリメート4,5(6,7)間の距離Lは、ファイバコリメート4〜7において使用されているレンズの焦点距離により制約を受けるが、焦点距離を小さくできれば、対向するグレーデッドインデックスファイバ41,51(61,71)の間の距離Lを小さく出来る。ここで、グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71を、ピッチが0.25〜0.5であるレンズとして機能させた場合、このグレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71はロッドレンズよりも相対的に焦点距離の小さなものとすることができる。そのため、ロッドレンズを使用せずに、グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71をレンズとして使用した場合には、対向するファイバコリメート4,5(6,7)間の距離Lをより小さくすることが可能となる。また、グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71は、目的する集光性を確保するために必要なレンズ長が、ロッドレンズよりも小さすることができる。とくに、グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71として、コアの比屈折率の大きなものを使用した場合には、焦点距離およびレンズ長をより小さくすることが可能となる。そのため、グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71をレンズとして機能させることで、ファイバコリメート4〜7の小型化、ひいては分波器1の小型化が達成可能となる。
次に、分波器1の作用について説明する。
図2および図5に示したように、ファイバコリメート4には、シングルモードファイバ42を介して中心波長λ1,λ2,λ3を含む光が導入され、この光がコアレスファイバ40の非接続端40Aから出射される。より具体的には、ファイバコリメート4においては、シングルモードファイバ42から伝搬してきた伝搬光線は、グレーデッドインデックスファイバ41によりコリメータ光に変換されてからコアレスファイバ40に伝搬し、ファイバコリメート4の光軸の垂直方向(基板の幅方向Y1,Y2)に対し角度α傾斜したコアレスファイバ4の非接続端(傾斜面)40から、非接続端(傾斜面)40の法線方向に対して角度βの方向に出射される。
コアレスファイバ4から出射された光は、光学素子84A(ARコート層)を出射角βで通過した後、ファイバコリメータ5の光学素子84Bに入射角βで入射する。光学素子84Bでは、中心波長λ1の光が透過し、中心波長λ2,λ3の光が反射角βで反射する。光学素子84Bを透過した中心波長λ1の光は、ファイバコリメート5の内部に導入され、コアレスファイバ50を透過してからグレーデッドインデックスファイバ51において集光された後にシングルモードファイバ52から出力される。
その一方、光学素子84Bにおいて反射した中心波長λ2,λ3の光は、ファイバコリメータ6の光学素子84Cに入射角(α+β+γ)で入射する。光学素子84Cでは、中心波長λ2の光が透過し、中心波長λ3の光が反射角(α+β+γ)で反射する。光学素子84Cを透過した中心波長λ2の光は、ファイバコリメート6の内部に導入され、コアレスファイバ60を透過してからグレーデッドインデックスファイバ61において集光された後にシングルモードファイバ62から出力される。
これに対して、光学素子84Cにおいて反射した中心波長λ3の光は、ファイバコリメータ7の光学素子84Dに入射角(α+β+2γ+ω)で入射する。光学素子84Dでは、中心波長λ3の光が透過し、ファイバコリメート7の内部に導入される。ファイバコリメート7では、中心波長λ3の光は、コアレスファイバ70を透過してからグレーデッドインデックスファイバ71において集光された後にシングルモードファイバ72から出力される。
このように、分波器1は、ファイバコリメート4に導入される中心波長λ1,λ2,λ3を含んだ光が、それぞれの中心波長λ1,λ2,λ3ごとに分波され、対応するファイバコリメート5,6,7において集光されてから出力される。
次に本発明の多芯光モジュールの製作方法を説明する。
先ず、ファイバコリメータ4,5の端面角度αを、2°以上、好ましくは2°から5°の範囲に設定する。次いで、ファイバコリメータ6,7の端面角度γ、ωを設定する一方で、オフセット量D1,D2がフェルールの外径dよりも大きくなるように、オフセット量(ファイバコリメートコリメータ間隔D1,D2)、およびフェルールの外径dを設定し、さらに、オフセット量d1,d2を設定する。
そして、コアレスファイバ40,50,60,70、グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71およびシングルモードファイバ42,52,62,72を融着などの手段により一連に接続し、ファイバコリメート4〜7を作成し、これをフェルール80〜83に挿通する。次いで、各ファイバコリメート4〜7の端面を先に決定した角度に加工する。次に、端面角度α,ωのファイバコリメータ4,7に対して、非接続端40,70に誘電体多層膜としてARコート層(光学素子84A,84D)を形成する。一方、端面角度β,γのファイバコリメータ5,6に対して、非接続端50,60に誘電体多層膜としてフィルタ膜(光学素子84B,84C)を蒸着する。
このとき、ファイバコリメート4〜7は、単体としてハンドリング容易な構成となっているばかりか、フェルール80〜83に挿通されているために、よりハンドリングの容易なものとされている。そのため、ファイバコリメート4〜7の端面の加工や誘電体多層膜(光学素子84A〜84D)の形成は容易に行なうことができる。
その一方で、オフセット量D1,D2,d1,d2が先に決定した値となるように、母材に対して第1ないし第4の溝21〜24を形成すると同時に、凹部20Aを形成することによって基板2を作成する。基板2における溝21〜24の形成は、をダイシングマシンなどの公知の手段を用いて、極めて容易かつ精度良く行なうことができる。
そして、基板2の第1〜第4の溝21〜24に対して、目的とする姿勢および位置で対応するファイバコリメート4〜7を実装固定する。このとき、ファイバコリメート4とファイバコリメート6の非接続端40,60の位置を基板2の幅方向Y1,Y2に揃えるとともに、ファイバコリメート5とファイバコリメート7との非接続端50,70の位置を基板2の幅方向Y1,Y2に揃える。その一方で、ファイバコリメート4,7の非接続端40,70中心に対するファイバコリメート5,6の非接続端50,60の中心の位置を、基板2の長手方向X1,X2の距離がLとなるように位置合わせする。このとき、各ファイバコリメータ4〜7に光を通し、出力をモニターしながら各ファイバコリメート4〜7の位置合わせをするのが確実である。最後に、ファイバコリメート4〜7を覆うように基板2に対してカバー3を固定し、先に説明した分波器1が作成される。
このように、基板2の溝21〜24に対するファイバコリメート4〜7の固定は、ファイバコリメート4〜7がハンドリング容易なものとされていることから、極めて簡易な作業として行なうことができる。そして、基板2には溝21〜24が精度良く形成されていることから、基板2に対する各ファイバコリメート4〜7の位置関係を、容易かつ精度良く規定することが可能となり、分波器1を製造するに当たって、複雑かつ煩雑な光軸の調整は必要とはされない。
本発明の分波器1では、ファイバコリメート4〜7を基板2に固定するものであるため、従来において小型化を阻害する要因であった六角プリズムを省略することができる。さらに、六角プリズムを省略することにより、互いに対向位置にあるファイバコリメート4,5(6,7)間の距離Lを、六角プリズムに制約を受けることなく近づけることができる。
本発明ではさらに、複数のファイバコリメート4〜7を、基板に形成された複数の溝21〜24のうちの対応する溝21〜24に固定することとしている。この構成を採用する場合、固定すべきファイバコリメートの数に比して、基板に形成する溝の数を多く設定しても何ら問題は生じない。換言すれば、基板に形成された複数の溝のうち、全部の溝にファイバコリメートを固定してもよいし、一部の溝にファイバコリメートを固定してもよい。たとえば、図8に示したように、基板2の第1から第3の溝21〜23を利用して、3つのファイバコリメート4〜6を固定してもよいし、図示していないが、その他のレイアウトで3つのファイバコリメートを基板に固定してもよいし、2つのファイバコリメートを基板に固定してもよい。すなわち、基板に4つの溝を形成した場合には、2つの溝を利用するパターン(1×1)、3つの溝を利用するパターン(2×1)、4つの溝(全部)を利用するパターン(2×2)の3つのパターンを選択できる。したがって、本発明では、1種類の基板によって、複数種類の多芯光モジュールを製造することが可能となり、作業性および製造コスト的に有利なものとなる。
本発明の上述した実施の形態には限定されず種々に変更可能である。たとえばファイバコリメート4〜7の非接続端40A〜70Aに設ける光学素子は、目的に応じて、選択すればよく、たとえば偏光膜、アイソレータ、あるいはファラデー回転子であってよい。
[実施例]
本実施例では、先に説明した2×2の多芯光モジュール(分波器)を試作し、評価を行った。
グレーデッドインデックスファイバ4〜7として、外径125μm、コア径105μm比屈折率Δ=0.0027のものを用いた。各グレーデッドインデックスファイバ41,51,61,71は、シングルモードファイバ42,52,62,72と融着接続した後に焦点距離が700μmとなるように切断した上で、外径125μm、屈折率n1=1.46のコアレスファイバ2と融着接続した。次いで、コアレスファイバ長0.2mmの所で切断したファイバを4本用意し、それぞれのファイバを、ジルコニアセラミックからなる外径d=280μm、長さ7mmのフェルール4内に装着した上で接着固定した。
用意した4本のファイバのうち、2本については端面傾斜角α=5°に、1本については端面傾斜角γ=24.7°に、残りの1本については端面傾斜角ω=42.5°に端面を加工した。さらに、ファイバコリメータ4,7の傾斜端面に波長1290〜1580nm帯のARコート層を誘電体多層膜を蒸着により形成し、ファイバコリメータ5の傾斜端面には波長1330nm以下の光を透過する一方で1470nm以上の光を反射するフィルタ膜を蒸着により形成し、ファイバコリメータ6の傾斜端面には波長1510nm以下の光を透過する一方で1530nm以上の光を反射するフィルタ膜を蒸着により形成した。
次に、長さ18mm、幅3mm、厚さ1.5mmのジルコニア製セラミック基板を準備、角度45°、深さ200μmのV字状の溝21〜24を、間隔D1=310μm、D2=2488μm d1=48μm d2=262μmになるよう形成した。ここで事前にD1,D2>dの関係にあることを確認した。
そして、基板2の溝21に対してファイバコリメータ4を設置し、さらに間隔L=1200μmとなるように溝22にファイバコリメータ5を設置し熱硬化型接着剤にて固定した。その際、波長1310nm、出力1mWの光をファイバコリメータ4に入射させつつ、ファイバコリメータ5で出力をモニターしながら位置調整を行った。ここで、位置調整は、間隔Lとコリメータ5を光軸周りに回転させることで行なった。同様に、ファイバコリメート6,7を順次、対応する溝23,24に固定した。なお、ファイバコリメータ6の調整は、ファイバコリメータ6に1490nmの光を入射、コリメータ7の調整は、コリメータ7に1550nmの光を入射させることにより行った。
以上のようにして実装固定したコリメータアセンブリを、長さ22mm、幅4.5mm、高さ3mmの金属製ケース内に実装固定し、ファイバコリメータ4に中心波長1310nm、1490nm、1530nmを入射伝搬させることにより、ファイバコリメータ5より1310nm光を分波器出力、ファイバコリメータ6より1490nm光を分波器出力、ファイバコリメータ7より1550nm光を出力する分波器1を得た。
分波器1は、ファイバコリメータ4に中心波長1310nm、1490nm、1530nmを入射伝搬させて評価した。その結果、中心波長が1310nm光のファイバコリメータ4→5への挿入損失は0.3dB、中心波長1490nm光のファイバコリメータ5→6への挿入損失は0.5dB、中心波長1550nm光のファイバコリメータ6→7への挿入損失は0.7dB、偏光依存性は0.3dB以内、反射減衰量−55dB以下であった。
一方、比較として、従来と同等な光分岐・結合器を試作して評価したが、そのサイズは長さ50mm、幅及び高さ5mm程度あり、挿入損失1dB程度、反射減衰量が45dB程度であった。すなわち、本発明の多芯光モジュール(分波器)は、長さで1/2以下、体積で1/4以下となり、従来に比較して小型・集積化が図られ、光学特性も優れていることが示された。
(a)は本発明に係る多芯モジュールの一例に相当する分波器の正面図、(b)はその側面図、(c)は(a)のIa−Ia線に沿う断面図である。 (a)は図1に示した分波器からカバーと取り除いた状態の平面図、(b)はその側面図である。 図1に示した分波器における基板の平面図である。 図1に示した分波器におけるファイバコリメートの断面図である。 ファイバコリメートにおける傾斜角度を導出するために参考とした模式図である。 (a)コリメータ4,5の端面角度αに対するコリメータ6の端面角度γ、コリメータ7の端面角度ωの値を示すグラフであり、(b)はコリメータ4,5の端面角度αに対するコリメータ間隔D1,D2の値を示すグラフである。 グレーデッドインデックスファイバ内における光線追跡例を示す模式図である。 本発明に係る分波器の他の例を示す図2(a)に相当する平面図である。 従来の多芯光モジュールの一例である光分岐・結合器を示す正面図である。
符号の説明
1 分波器
2 基板
20B (基板の)第1領域
20C (基板の)第2領域
21,22,23,24 (基板の)溝
4,5,6,7 ファイバコリメート
40,50,60,70 コアレスファイバコリメート
40A,50A,60A,70A (コアレスファイバコリメートの)非接続端
41,51,61,71 グレーデッドインデックスファイバ
42,52,62,72 シングルモードファイバ
80,81,82,83 フェルール
X1,X2 (基板の)長手方向(特定方向)
Y1,Y2 (基板の)幅方向(特定方向に直交する方向)


Claims (11)

  1. コアレスファイバ、グレーデッドインデックスファイバおよびシングルモードファイバを一連に接続した複数のファイバコリメートと、前記複数のファイバコリメートを位置固定するためのものであり、かつ特定方向に延びる複数の溝を有する基板と、を備えた多芯光モジュールであって、
    前記複数のファイバコリメートは、前記特定方向に間隔を隔てて配置され、かつ前記コアレスファイバの非接続端面が傾斜面とされた一対のファイバコリメートを含んでおり、
    前記複数の溝は、前記特定方向に直交する方向に互いにオフセットしていることを特徴とする、多芯光モジュール。
  2. 前記複数のファイバコリメートのうちの少なくとも1つの端面には、光学素子が接合されている、請求項1に記載の多芯光モジュール。
  3. 前記ファイバコリメートは、少なくとも前記コアレスファイバ、前記グレーデッドインデックスファイバ、および前記シングルモードファイバにおけるコアレスファイバ側の端部が、フェルール内に挿通されている、請求項1または2に記載の多芯光モジュール。
  4. 前記複数の溝は、前記基板の第1領域に設けられた第1の溝と、前記基板における前記第1領域に対して前記特定方向に隣接する第2領域において、前記第1の溝に対してオフセットして設けられた第2の溝と、前記第1領域において、前記第1および第2の溝に対してオフセットして設けられた第3の溝と、を含んでいる、請求項1ないし3のいずれかに記載の多芯光モジュール。
  5. 前記第1および第2の溝に固定するファイバコリメートにおける非接続端の傾斜角度を同一角度であるαとしたとき、
    前記第3の溝に固定するファイバコリメートにおける非接続端の傾斜角度γは、下記数式1の条件を満たしている、請求項4に記載の多芯光モジュール。
    Figure 2007101653
  6. 前記第1の溝に対する前記第2の溝のオフセット量d1は、下記数式2を満たしている、請求項5に記載の多芯光モジュール。
    Figure 2007101653
  7. 前記第1の溝に対する前記第3の溝のオフセット量D1は、下記数式3を満たしている、請求項5または6に記載の多芯光モジュール。
    Figure 2007101653
  8. 前記複数の溝は、前記第2領域において、前記第1ないし第3の溝に対してオフセットして設けられた第4の溝をさらに含んでいる、請求項5ないし7のいずれかに記載の多芯光モジュール。
  9. 前記第4の溝に固定するファイバコリメートにおける非接続端の傾斜角度ωは、下記数式4の条件を満たしている、請求項8に記載の多芯光モジュール。
    Figure 2007101653
  10. 前記第2の溝に対する前記第4の溝のオフセット量D2は、下記数式5を満たしている、請求項9に記載の多芯光モジュール。
    Figure 2007101653
  11. 前記第1および第2の溝に固定されるファイバコリメートの非接続端の傾斜角度αは、2〜5°である、請求項5ないし10のいずれかに記載の多芯光モジュール。
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