JP6175106B2 - 光信号処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光通信ネットワークに用いられる波長選択スイッチをはじめとした平面光波回路型光部品を使用した光信号処理装置に関する。
光通信の大容量化が進展し、伝送容量が波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing:WDM)方式により増大する一方で、ノードにおける経路切換機能のスループットの増大が強く求められている。
従来はその経路切換は、伝送されてきた光信号を電気信号に変換した後に、電気スイッチにより行う方法が主流であったが、高速で広帯域であるという光信号の特徴を生かして、光スイッチ等を用いて光信号のまま、アド・ドロップ等を行う、ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)システムが導入されている。
具体的には、ネットワークをリング型として各ノードで光信号のアド・ドロップを行うとともに、その必要がないものは光信号のまま通過させるため、ノード装置が小型で低消費電力化するという利点がある。それらROADMシステムの将来的な展開に必要なデバイスとして、波長選択スイッチ(Wavelength selective switch:WSS)モジュールが求められている。
従来、MEMSミラーアレイを用いたWSSが知られている(例えば、特許文献1参照)。図21に、そのようなMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーアレイを用いたWSSの構成を示す。図21(a)はWSSの平面図であり、図21(b)は側面図である。
図21に示すWSSは、入力側の光ファイバに波長分割多重(WDM)化された光信号が入力光として入力されると、波長分波器により互いに波長の異なるチャネル光信号ごとに分波する。波長分波器は、例えば、基板2010上に石英ガラス系のスラブ導波路2011およびアレイ導波路2012を備えた光導波路(Planar lightwave circuit:PLC)で作製されたアレイ導波路回折格子(Arrayed waveguide grating:AWG))とすることができる。
分波されたチャネル光信号は、レンズ(シリンドリカルレンズ2020、主レンズ2030)により、MEMSミラーアレイを構成するMEMSミラー2040に集光される。ここでMEMSミラーアレイは、各々のミラー2040に各波長チャネルの光信号が各々入力するように配置されている。したがって、この各MEMSミラー2040の角度を調整することにより、各波長チャネルの光信号は任意の方向に向きを変えることができる。例えば、図21(a)に示すWSSにおいて光軸に対して基板面内左右の方向にミラーを振ることにより、同一基板上の他のAWGに入力することが可能である。
図21(b)に示すように、WSSは、入力ポートを含むアレイ導波路回折格子基板2010の上下に複数の出力ポートのみのアレイ導波路回折格子基板2010’を積み重ねた構成のWSSである。したがって、各MEMSミラーの角度を光軸に対して基板面上下の方向にさらに調整することにより、積み重ねられた他のPLCチップのAWGに光信号を入力させることができる。
図21に示すWSSにおいて、各波長チャネルの光信号は、出力ポートに接続された各AWGにより合波され、各出力ポートから再びWDM信号として出力される。図21の例では1つの入力側のアレイ導波路格子に対して、24個の出力側のアレイ導波路格子が存在するため1入力24出力(1×24)のWSSとして機能する。
特表2005−526287号公報
ヘクト著、ヘクト光学II,2004年9月,p88
しかしながら、図21に示すような複数のPLCチップを積層したWSSでは、複数のPLCチップに対して、入射/出射光の位置もしくはPLCチップの位置をモニタしながらアクティブ調心する等、精密に位置合わせする必要があり、製造スループットが上がらないという課題があった。
特に、PLCチップの垂直方向、すなわち図21(b)においてy軸方向に関する位置合わせは、非常に高い精度が求められる。これはPLCチップnから出力されるy軸方向のビーム径が数μm程度である一方で、入出力部の光の結合において、その数分の1〜10分の1程度のアライメント精度が要求されるためである。さらに、PLCチップはx軸方向に数cmサイズを有しており、その全域にわたってサブミクロンの精度で位置合わせする必要がある。
また、その他の方向、たとえばZ軸方向には数μm〜数10μm程度、x、y、zの各軸に関する回転方向についても数十ミリ度程度の位置合わせ精度が要求される。
さらに、レンズなどを複数のPLCチップで共用している場合には、コアのy軸距離を近接して配置する必要がある。しかし、近接した複数のPLCチップをアクティブで調心するためには、PLCチップの把持部品の干渉や、調心のための装置可動範囲などの観点で調心装置の実現が困難、或いは非常に複雑な機構が必要となるという課題があった。
そこで、本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、複数の導波路を含むPLCチップを精密に積層する構造で、各PLCチップの導波路コアの位置について、各軸或いは複数軸一括で精密に実装した光信号処理装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、光信号処理装置であって、基板上に光導波路が形成された複数の光導波路チップからなり、前記複数の光導波路チップのうちの少なくとも2つは、各々の前記光導波路の表面が対向するように配置され、前記各々の光導波路の表面の間隙に所望の寸法を有するスペーサ部材が1つ以上配置され、前記スペーサ部材により、前記複数の光導波路チップの光入出力部における前記光導波路の厚さ方向のコア間距離固定され、前記各々の光導波路の表面には2つ以上の溝が形成され、前記溝に対して前記スペーサ部材の一部が勘合され、前記溝に嵌合するスペーサ部材により、前記光導波路チップの光入出力部において、前記光導波路の厚さ方向と直交する方向のコア間配置が固定され、前記2つ以上の溝のうちの第1の溝の長手方向と第2の溝の長手方向とは前記光導波路の表面内で平行でなく、前記各々の光導波路の表面が対向するように配置された前記光導波路チップの対応する2つの溝に前記スペーサ部材をそれぞれ嵌合することにより、前記光導波路チップ間の相対位置が固定されたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の光信号処理装置において、前記溝は、前記第1および第2の溝、ならびに前記第1の溝と前記光導波路の表面内で長手方向が平行な第3の溝からなり、前記第1の溝と前記第2の溝とは、前記光導波路の表面内で長手方向が直交していることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の光信号処理装置において、前記溝の長手方向の長さと、前記溝に嵌合するスペーサ部材の長手方向の長さは略同一であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1、2または3に記載の光信号処理装置において、前記溝は、前記光導波路が形成された光導波路層に形成され、前記溝の深さと前記光導波路層の厚さが同一になるよう形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項乃至のいずれかに記載の光信号処理装置において、前記溝に勘合する前記スペーサ部材は、直径が前記光導波路の表面が対向するように配置された2つの前記光導波路チップの対応する2つの溝の深さの和以上である円筒形のガラス部品であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の光信号処理装置において、前記光導波路チップは、Si基板と導波路層を含む石英系ガラス層からなる平面光波回路であって、前記光導波路チップは、前記平面光回路により形成したビーム光を空間に出力する出力端と、前記平面光回路と光ファイバアレイとを光学的に接続する入出力端とを備えたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の光信号処理装置において、前記光導波路チップの出力端にガラス部品が接着固定されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の光信号処理装置において、前記光導波路チップの出力端の面方位は、前記光導波路の厚さ方向に対して90°或いは、所定の角度に設定されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、光信号処理装置であって、基板上に光導波路形成された3つ以上の光導波路チップからなり、前記3つ以上の光導波路チップは、第1の光導波路チップ、他の2つ以上の第2の光導波路チップとからなり、前記第1の光導波路チップの光導波路の表面と前記第2の光導波路チップの光導波路の表面とが対向するように配置され、前記各々の光導波路の表面の間隙に所望の寸法を有するスペーサ部材が1つ以上配置され、前記スペーサ部材により、前記第1の光導波路チップの光入出力部と前記第2の光導波路チップの光入出力部とにおける前記光導波路の厚さ方向のコア間距離が固定され、前記各々の光導波路の表面には2つ以上の溝が形成され、前記溝に対して前記スペーサ部材の一部が勘合され、前記溝に嵌合するスペーサ部材により、前記第1および前記第2の光導波路チップの光入出力部において、前記光導波路の厚さ方向と直交する方向のコア間配置が固定され、前記2つ以上の溝のうちの第1の溝の長手方向と第2の溝の長手方向とは前記光導波路の表面内で平行でなく、前記各々の光導波路の表面が対向するように配置された前記第1および前記第2の光導波路チップの対応する2つの溝に前記スペーサ部材をそれぞれ嵌合することにより、前記第1の光導波路チップと前記第2の光導波路チップとの間の相対位置が固定されたことを特徴とする。
本発明は、複数のPLCチップのx、y、z各軸及びそれらの回転軸θx、θy、θzの計6軸を、パッシブアライメントにより、所望の精度に実装された複数PLCチップが一体化された信号処理装置を提供することが可能である。
(a)は本発明の第1の実施形態に係る光導波路層同士を接合することにより一体化した積層PLCチップのX軸方向から見た側面図であり、(b)はZ軸方向から見た側面図である。 (a)は本発明の第1の実施形態に係る接着層を介して光導波路層同士を接合することにより一体化した積層PLCチップのX軸方向から見た側面図であり、(b)はZ軸方向から見た側面図である。 (a)は本発明の第2の実施形態に係るスペーサ2を介して接着層3により光導波路層同士を接合することにより一体化した積層PLCチップの上面図であり、(b)はその側面図である。 (a)は本発明の第3の実施形態に係るPLCチップの斜視図であり、(b)はその上面図であり、(c)は矩形溝に外径が同じ2つの円筒形状を有するスペーサを介して一体化された積層PLCチップの断面図である。 溝形状が正方形である3つ乃至は4つの溝を少なくとも1つ以上、Z軸方向にずらして配置したPLCチップの斜視図である。 V溝に外径が同じ2つの円筒形状を有するスペーサを介して一体化された積層PLCチップの断面図である。 矩形溝に外径が同じ2つの円筒形状を有するスペーサと、接着部を補強する薄板スペーサとを介して一体化された積層PLCチップの断面図である。 接着剤塗布用の溝たまりが形成されたPLCチップの上面図である。 (a)は、本発明の第3の実施形態に係るPLCチップの斜視図であり、(b)は上面図であり、図9(c)は断面図である。 (a)、(b)は溝が平行でないPLCチップを示す図である。 本発明の第5の実施形態に係るPLCチップを示す図であり、(a)はPLCチップ端面の研削前を示す図であり、(b)は研削後を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係るPLCチップを示す図である。 補強材が接着固定された積層されたPLCチップを示す図である。 本発明の第7の実施形態に係るPLCチップを示す図である。 径が異なる複数のスペーサを介して嵌合されたPLCチップを示す図である。 本発明の第10の実施形態かかる1つのPLCチップ上に複数のPLCチップが積層された構成を示す図である。 (a)はファイバアレイが接続された、積層したPLCチップの斜視図であり、(b)はその上面図である。 ファイバアレイが接続された、積層したPLCチップの上面図である。 ファイバアレイが接続された、積層したPLCチップの側面図である。 特殊ピッチのファイバアレイの構造を示す図である。 (a)はMEMSミラーアレイを用いたWSSの構成を示す平面図であり、(b)はその側面図である。 V溝が形成されたガラスブロックに光ファイバを搭載した光ファイバブロック部品の構成を示す図である。
本発明の一実施形態においては、PLCチップとして、シリコン基板上に形成されたガラス薄膜の平面光波回路(PLC)を例に説明するが、PLCチップ内に光導波路を有する構造で、それらがスペーサを介して一体化された構造であれば、これに限らない。例えば、基板や導波路として、石英ガラスのほか、有機物からなるポリマーや、Si、インジウムリン(InP)等の半導体あるいは化合物半導体導波路、リチウムナイトライド(LN)等の誘電体を用いてもよい。
溝の形状は、深さ方向においては、矩形溝を例に示すが、深さ方向の基板側に沿って溝幅が狭くなるような溝、例えばV溝やW型の溝、U型の溝などでもよい。また、溝の深さと直交する方向の形状は、長方形型を例に示すが、同様の効果を実現するものであれば、正方形型(矩形穴)や、丸型(丸穴)、多角形型、楕円型など任意の形状でよい。
また、スペーサの材料は、ガラスなどの無機物や金属、或いは、ポリマーなど任意の材料でよく、形状に関しても、溝と適切に嵌合する形であれば、その形状を限定するものではない。すなわち、円筒状、直方体、球状、或いは類似の形状でもよい。
また、PLCには、信号を処理するための各種回路が搭載されているが、当然本形態は回路構成や回路の機能によらない。また、実際には後述する図3に示すように、PLCには溝を避ける配置で適切な光回路が形成されているが、上述のとおり、回路の構成によるものでないため、説明の簡略化のため、図面では省略している。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)に、本発明の第1の実施形態に係る光導波路層同士を接合することにより一体化した積層PLCチップのX軸方向から見た側面図を示し、図1(b)にZ軸方向から見た側面図を示す。PLCチップ1a、1bは、Si基板101上に、堆積された薄膜ガラスからなる光導波路層102が形成されている。光導波路層102には、コア103とクラッド104が形成されている。
PLCチップ1aとPLCチップ1bは、お互い光導波路層102が相対するように配置されており、かつ光導波路層102同士を接合することにより一体化されている。まず、1つのSi基板101上に光導波路層102を形成後に、オーバークラッド層を堆積し、2つのPLCチップ1a、1bに切り出す。これらPLCチップ1a、1bのオーバークラッド層を研磨加工処理し、所望の厚さに制御した後、2つのPLCチップ1a、1bの研磨面同士を貼り合わせる。貼り合わせたPLCチップ1a、1bは、クリーン環境下において、常温接合によりボンディングさせ、高温のアニール処理により光導波路層102同士を共有結合させる。
図2は、オーバークラッドを所望の厚さになるようプロセスで制御した2つのPLCチップを切り出し、その後、それら2つの光導波路層102が正対するように接着層3を介して接合している。このとき、接着層3には、所定の厚さになるよう、押圧されており、均一の膜厚になっている。このような構造とすることで下記のような効果を奏する。
課題で示したとおり、従来は、2つ以上の複数PLCチップを重ねて実装するためには、X、Y、Z,θx、θy、θzを厳密に制御する必要があった。
一方、本発明では、PLCチップ1a、1bの薄膜ガラスの層厚さは、プロセス或いは研磨により所定の厚さに制御することができ、それら光導波路層102同士を直接接合或いは接着層厚さを制御して接合することで、PLCの基板厚さ方向YのPLCチップ1a及びPLCチップ1bのコア間距離の調心、及び前記各PLCチップコアのθyの調心について、アクティブ調心することなく、パッシブにかつ高い精度で所望に制御することが出来る。
なお、本実施形態では2つのPLCチップを積層した形を示しているが、図21にあるように、3つ以上を積層する場合も同様である。その際は、少なくとも2つのPLCチップが光導波路層102を相対するように接合し、その内の1つのチップと3つ目のチップとをSi基板101を相対するように陽極接合する、又は接着剤によって接合することを特徴とする。
また、接着層3の厚みを均一にする方法として、押圧する方法を例に示したが、接着層3に予め所望径のフィラーを添加しておき、フィラーの径で厚さが決まる方法をとることがより好ましい。この場合、接着層3に含まれるフィラーが積層したPLCチップ1a及びPLCチップ1b間のスペーサとなり、PLCの基板厚さ方向YのPLCチップ1a及びPLCチップ1bのコア間距離を高い精度で所望に制御することができる。
(第2の実施形態)
図3(a)に、本発明の第2の実施形態に係るスペーサ2を介して接着層3により光導波路層同士を接合することにより一体化した積層PLCチップのX軸方向から見た側面図を示し、図3(b)に、Z軸方向から見た側面図を示す。PLCチップ1a、1bは、Si基板101上に、堆積された薄膜ガラスからなる光導波路層102が形成されている。光導波路層102には、コア103とクラッド104が形成されている。
PLCチップ1aとPLCチップ1bは、お互い光導波路層102が相対するように配置されており、かつスペーサ2を介して接着層3により接合され、一体化されている。本構造では、スペーサ2として、100μmの薄板ガラススペーサを用いており、PLCチップ1a、1bとスペーサ2の間隙には、UV硬化型の接着剤からなる接着層3を用いている。
上記構造とすることにより、以下のような効果を奏する。従来は、2つ以上の複数PLCチップを重ねて実装するためには、X、Y、Z,θx、θy、θzを厳密に制御する必要があった。
本構造では、PLCチップのガラスの層厚さは、プロセスにより所定の厚さに制御することができ、スペーサ2の厚さを適宜設定することが可能であるため、PLCの基板厚さ方向YのPLCチップ1a及びPLCチップ1bのコア間距離の調心、及び前記各PLCチップコアのθyの調心について、アクティブ調心することなく、パッシブにかつ高い精度で所望に制御することが出来る。
なお、本実施形態では2つのPLCチップを積層した形を示しているが、図21にあるように、3つ以上を積層する場合も同様である。その際は、少なくとも2つのPLCチップが光導波路層102を相対するように接合し、その内の1つのPLCチップと3つ目のPLCチップとをSi基板101を相対するように陽極接合する、又は接着剤によって接合することを特徴とする。
(第3の実施形態)
図4(a)に、本発明の第3の実施形態に係るPLCチップの斜視図を示し、図4(b)に上面図を示し、図4(c)に断面図を示す。PLCチップ1a及びPLCチップ1bには、それぞれ図4(a)のように、深さ方向に矩形形状の溝4が形成されており、この溝4がPLCチップ長手方向に沿って2つ形成されている。2つの溝4の深さは、同じになるよう形成されている。
図4(b)に示すように、光導波路層102には、所望の光回路機能を有するようにコア103からなる導波路パターンが形成されているが、溝4は、これを避ける位置に形成されている。本実施形態では、導波路パターンの両脇に2つの溝4が長手方向に沿って形成されている。
尚、以後、単に溝4の形状といったときは、深さ方向と直交する方向の溝の形状を溝形状と呼び、深さ方向に関しては、深さ形状とよぶ。
図4(c)は、この矩形溝4に外径が同じ2つの円筒形状を有するスペーサ5を介して、一体化された積層PLCチップの断面図を示している。ここでは、図3で示したように接着層3を用いてもよいが、これは適宜設定されるものであり、必須ではないので、図4(c)では省略している。
ここで、溝4の形状とスペーサ5の長手方向(Z軸方向)に関しては、スペーサ5のほうが溝4よりも短く設定されており、溝4内にスペーサ5が収まるよう設計されている。また、X軸方向に関しては、溝4の幅とスペーサ5の幅の隙間が極力小さく、或いは接して収容されるよう設計されている。尚、これら溝4とスペーサ5とに隙間がある場合、その分ガタが生じることとなるため、この隙間は小さくなるよう、スペーサ径及び溝幅を設計する。
このような構成とすることにより、以下のような顕著な作用効果を奏する。
(1)溝4の深さ及びスペーサ5の径を適宜選定することにより、2つのPLCチップのコアのZ軸方向距離が一意に制御可能である。
(2)溝4とコア103の位置は、一意に決まって形成されているため、お互いのPLCチップ1a、1bが溝4に嵌合するとき、2つのPLCチップ1a、1bのコア103のX軸方向の位置関係が一意に制御可能である。
(3)2つ以上の溝4に対して同時に嵌合する構造であるので、溝4の位置、長さ、深さ及びスペーサ5の径の組み合わせを適宜選定し、組み合わせることにより、θz及びθyについても一意に制御可能である。
(4)また、各1つの溝4に、長手方向に径が異なるような形状のスペーサ5を介する或いは、各1つの溝4に複数の径の異なるスペーサ5(例えば微小球など)を介して嵌合することにより、θxについても一意に制御可能である。これらを、複雑なアクティブアライメントすることなく、また、2つのPLCチップ1a、1bを近接した状態でも容易にパッシブで実装することができる。
(5)また、溝4のZ軸方向の位置をずらして配置し、かつ、溝形状とスペーサ形状のZ軸方向に関する隙間を極力小さく、或いは無くすことにより、Z軸方向の位置合わせも可能である。例えば、図5に示すような配置が考えられる。ここでは、溝形状が正方形である3つ乃至は4つの溝4を少なくとも1つ以上、Z軸方向にずらして配置しており、同じように溝4を配置されたPLCチップ同士をこの溝穴に球状物体を介して嵌合させることができる。
すなわち、溝嵌合をする溝4を少なくとも2つ以上有し、これらの溝4にスペーサ部材を嵌合させ、それらの内、少なくとも1つの溝4において、PLCチップの光軸方向であるZ軸方向に対する溝4の長さとスペーサ部材の長さがほぼ同一に設計して一体化させることで、(5)の効果をそうすることが出来る。上記、ほぼ同一の範囲については、スペーサが溝に収容可能な範囲でわずかに小さく設定され、好ましくは10μm以下、より好ましくは5μm以下の長さの差に設定されている。
(溝とスペーサの構造)
次に溝4の形成方法、およびスペーサ5の選定方法について述べる。
溝4は前述のとおり、任意の形状を選択することができ、種々の方法で形成することが可能である。例えば、ダイシングや研削などの機械加工や、リソグラフィーなどの化学反応によって形成することが可能である。
図6に、V溝に外径が同じ2つの円筒形状を有するスペーサを介して一体化された積層PLCチップの断面図を示す。本実施形態においては、後者のリソグラフィーがより好ましい。すなわち、石英系PLCの場合において、リソグラフィーでガラス層を形成することは、化学エッチングによりガラス層を全て取り除くことにより、溝底面にはSi基板101が露呈することになる。これにより、溝の深さが基板上に堆積されたガラス層の厚さと一致することとなり、常にサブミクロンレベルの高精度で溝深さを制御することが可能となる。さらに言えば、同手法による溝形成は、PLCチップ作製プロセスと同様のプロセスで実施することが可能であり、プロセス負担も軽微である。
スペーサ5としては、本実施形態では円筒部品のロッドが用いられている。微小の円筒部品としては、光ファイバやガラス線引きロッド、ポリマーフィルム、金属薄膜等が挙げられる。接着固定することを考慮すると、ガラス部品であることが好ましい。特に光ファイバは、サブミクロンレベルで径が制御されており、かつ安価で入手可能であるため、本実施形態に好適である。
また、接着剤3は溝内のスペーサ外周部を囲むように充填する。また、接着強度を強固にするために、溝部以外についても外周部或いは、PLCチップ間隙部に適宜接着剤を用いてもよい。また、本構成と合わせて、図7に示すような、薄板スペーサ5’を介して接着部を補強した構造で接着してもよい。
また、接着剤3を溝4に入れる方法としては、スペーサ5を溝4に挿入する前に予め充填しても良いし、或いは、図8に示すように、接着剤塗布用の大きな溝たまりを作っておき、嵌合後に溝たまりに接着剤3を滴下して、浸透させる方法としても良い。図8では、溝たまりを三角形状で記述しているが、接着剤塗布用の大きな溝たまりという用途を満たす物であれば、その形状に依らない。
(第4の実施形態)
図9(a)に、本発明の第3の実施形態に係るPLCチップの斜視図を示し、図9(b)に上面図を示し、図9(c)に断面図を示す。図9(a)、(b)に示すように、PLCチップ1aには長手方向に平行な第1、第2の溝4−1、4−2のほかに、長手方向が第1、第2の溝4−1、4−2と異なる第3の溝4−3が形成されている。これらの溝4−1〜4−3はいずれも光導波路パターンを避けるように配置される。溝4−1〜4−3の長さなどは適宜設定されればよい。
図9(c)に、この第3の溝4−3の断面における嵌合部を示す。この例では、第3の溝4−3とそのほかの溝4−1、4−2がなす角は、90°である。これにより、前述の第3の実施形態に関して記載した(1)〜(4)と同様の効果を実現できる。また、前述の(5)についての効果については、溝4−1、4−2の長手方向(Z軸方向)に対して直交する第3の溝4−3と嵌合することにより、Z軸方向の位置合わせをより精密に制御することが可能である。
第3の実施形態の(5)で示した方法では、Z軸方向の溝とスペーサの幅方向だけでなく、長手方向の隙間も極力なくす必要があったが、本実施形態により、溝とスペーサの幅方向(Z軸方向)の隙間を設定するのみで、長手方向(図9ではX軸方向)については、隙間を設けてもよく、より簡易にZ軸方向位置合わせが実現可能である。
なお、図9では溝4−1、4−2と溝4−3とのなす角度が90度の例を示したが、平行でなければ、同様のZ軸方向角度の効果を得ることが出来る。例えば、図10(a)、(b)に示すような構造でも同様の効果を奏する。
(第5の実施形態)
図11に、本発明の第5の実施形態に係るPLCチップを示す。Z軸方向の位置合わせについては、第3の実施形態の(5)で示した方法、或いは、第4の実施形態で示した方法でZ軸方向の位置合わせを行う方法があるが、2つのPLCチップ1a、1bの端面を同一面にそろえるのは必ずしも容易ではない。そこで、本実施形態では、Z軸方向に関しては、位置合わせを大よそ行った後に、研磨或いはダイシングで2つのPLCチップ1a、1bの端面を研削することにより、簡易に面一合わせを実現する。また、前述の第2、第3の実施形態と適宜組み合わせることで、第2、第3のパッシブ実装で実現した以上の高精度なZ軸方向位置合わせを実現することができる。研磨やダイシング(切削)の方法としては、通常のPLCデバイスに対して行う手法を適用すればよい。
(第6の実施形態)
図12に、本発明の第6の実施形態に係るPLCチップを示す。図12では、溝4にスペーサ2を挿入することでZ軸方向に関する位置合わせを行った後に、PLCチップ1a、1bの端面に位置するビーム出力部にガラス部品を接着固定することにより、PLCチップ1a、1bを接続している。このガラス部品には、反射防止膜が形成されている。
このガラス部品を接続することにより、以下のような効果を奏する。
すなわち、ビームを空間に出力する際において、端面からのフレネル反射を抑制することができる。また、同時に、2つのPLCチップ1a、1b間を1枚のガラス部品で共通して固定していることにより、2つのPLCチップ1a、1b間を一体化させるうえでの接合強度を高めることができる。
なお、本形態では、接着固定と反射防止の2点の観点から、出射端面にガラス部品を接着固定しているが、接着強度を高める用途のみを考慮すれば、適宜、幅方向(X軸方向)などにも、同様に、例えば図13に示すように、1枚のガラス板、或いは何らかの補強部材を組み合わせても良い。
(第7の実施形態)
図14に、本発明の第7の実施形態に係るPLCチップを示す。第1〜6の実施形態では、出射端面の基板厚さ方向の角度が光導波路形成面に対して垂直だったが、第7の実施様態では、PLCチップ1a、1bそれぞれの出射端面が90°以外の所定の角度に形成されている。これにより、空間光学系の設計に応じて、出力ビームの角度を任意に設定することが可能となる。
また図15に示すように、Z軸方向のスペーサの径2a及び2bを変えて、適宜組み合わせることにより、θyを設計することができるが、図14に示すような本実施形態であれば、同じ径のスペーサ2と溝4の深さであっても、所定の出射ビームの角度を実現できる。θyの例を示したが、θx、θzについてもスペーサの幅、溝深さ、溝幅などを変えることにより所望の角度に制御可能である。
(第8の実施形態)
図16には、本発明の第10の実施形態かかる1つのPLCチップ上に複数のPLCチップが積層された構成を示す。このPLCチップにおいて、光ファイバの入出力部等は省略している。第10の実施様態は、3つ以上のPLCチップからなり、ベースとなる第1の親PLCチップに、第2、第3以降の子PLCチップがそれぞれ嵌合するための溝が形成されている。2つ以上の子PLCチップにおいても、それぞれ第1の親PLCチップとスペーサを介して嵌合するための溝が形成されており、親PLCチップにスペーサの勘合を介して一体化されている。これにより、高機能、複雑な、信号処理を集積したモジュールを実現可能である。
次に、前記複数のPLCチップに光ファイバを接続する方法について述べる。従来の光ファイバとPLCチップの接続においては、図22に示すように、V溝が形成されたガラスブロックに光ファイバを搭載した光ファイバブロック部品2105を作製し、これらと、光導波路部品2101とを接着層2104で接着固定することにより接続されることが一般的であった。この際、光導波路の入出力端面は研磨加工がなされており、導波路の端面付近の導波路上に、接着強度を向上させるための補助ガラス板2013を設け、補助ガラス板2013も含めて光ファイバブロック部品2105が接続される形態が用いられる。
本実施形態でこれを実現する上で、前記複数のPLCチップの導波路において、厚み方向のコア間距離が十分大きい場合、ファイバアレイの幅と、複数のPLCチップのファイバとの接続部の導波路ピッチを考慮し、複数のファイバアレイを適切に配置することにより、従来用いられている上記の接続技術と同様の方法で、複数のファイバアレイが各々同一の端面方向に接続することが出来る。
また、光導波路部品の接続の端面は、同一面上に限らない。すなわち、2つのファイバアレイの接続端面を、それぞれ相対する端面方向に配置しても良い。
また、複数のPLCチップのコア間距離が狭い場合については,ファイバアレイ同士が干渉しないよう、次に示すような形態とすることでPLCチップに光ファイバを接続することができる。
図3、図17を用いて、2つのPLCチップを積層し、PLCチップのコア間距離が例えば0.1mm以下と狭い場合に光ファイバを接続する方法を示す。
PLCチップ1602a、1602bは、図3に示すように、Si基板101上に、薄膜ガラスが堆積されており、ガラスには光導波路層102が形成されている。PLCチップ1602a、1602bはお互い導波路層が相対するように配置されており、PLCチップの導波路において、厚み方向のコア間距離が100μmとなるよう設定され、一体化されている。一体化には、PLCチップ1602a、1602bとスペーサの間隙にUV硬化型の接着剤を用いている。
また、両PLCチップ1602a、1602bのコア位置の調心に関しては、光を入出力しながらモニタすることで、最大強度が得られるよう6軸調心しており、光軸方向であるZ軸方向については出力端面がほぼ同一の面になるよう配置されている。
すなわち、複数のPLCチップ1602a、1602bの導波路において、厚み方向のコア間距離が100μm以下に近接して配置されており、複数のPLCチップ1602a、1602bの導波路と光を入出力するための複数の光ファイバアレイ1605a、1605bがPLCチップ1602a、1602bと同数接続されており、かつ2つのPLCチップ1602a、1602bがファイバアレイ1605a、1605bを接続する端面におけるチップ幅がPLCチップにおける最大幅よりも小さくなるよう、図17に示すよう、PLCチップ1602a、1602bに切欠きを設けてある。図17には、PLCチップ1602a、1602bの形状が示してあり、その形状がそれぞれ5角形に切り欠きが設けられている。さらに、2つの導波路上の接続部には、それぞれY軸方向の逆向きに約1mmの補強ガラス板1603a、1603bが用いられており、補強ガラス板1603a、1603bと導波路端面が同一端面になるよう研磨処理が施されている。これら、2つの導波路と2つの導波路に対応するようファイバが整列したファイバアレイ1605a、1605bとがお互いに干渉しないよう、図17に示すように、同一の端面方向に接続されている。接続端面には接着剤が塗布されている。
なお、本PLCチップ1602a、1602bで用いた切り欠き構造は5角形以上であり、同様の効果をそうする物であれば、6角形、7角形、またはそれ以上の多角形構造を用いても良い。
また、図18を用いて、PLCチップのコア間距離が狭い場合に光ファイバを接続する別の方法を示す。PLCチップ1702a、1702bは、図3に示すようにSi基板101上に、薄膜ガラスが堆積されており、ガラスには光導波路層102が形成されている。PLCチップ1702a、1702bはお互い導波路層が相対するように配置されており、PLCチップ1702a、1702bの導波路において、厚み方向のコア間距離が100μmとなるよう設定されて、一体化している。一体化には、PLCチップ1702a、1702bとスペーサの間隙にUV硬化型の接着剤を用いている。
また、両PLCチップ1702a、1702bのコア位置の調心に関しては、光を入出力しながらモニタすることで、最大強度が得られるよう6軸調心しており、光軸Z軸方向については出力端面がほぼ同一の面になるよう配置されている。
すなわち、複数のPLCチップ1702a、1702bの導波路において、厚み方向のコア間距離が100μm以下に近接して配置されており、複数のPLCチップ1702a、1702bの導波路と光を入出力するための複数の光ファイバアレイ1705a、1705bがPLCチップ1702a、1702bと同数接続されており、かつ2つのPLCチップ1702a、1702bがファイバアレイを接続する端面におけるチップ幅がPLCチップ1702a、1702bにおける最大幅よりも小さくなるよう、図18に示すよう、PLCチップ1702a、1702bに切欠きを設けてある。導波路上の接続部には、それぞれY軸方向の逆向きに約1mmの補強ガラス板1703a、1703bが用いられており、補強ガラス板1703a、1703bと導波路端面が同一端面になるよう研磨処理が施されている。これら、2つ導波路と2つの導波路に対応するようファイバが整列したファイバアレイ1705a、1705bとがお互いに干渉しないよう、2つのファイバアレイ1705a、1705bはX軸方向でお互いに逆の端面に設置されている。
なお、本PLCチップ1702a、1702bで用いた切り欠き構造は5角形以上であり、同様の効果を奏する物であれば、6角形、7角形、またはそれ以上の多角形構造を用いても良い。
また、図19を用いて、PLCチップのコア間距離が狭い場合に光ファイバを接続する別の方法を示す。図19では、スペーサを介して一体化された複数のPLCチップ1802a、1802bと1つのファイバアレイ1806からなり、ファイバアレイ1806は、複数のPLCチップ1802a、1802bの複数の導波路とそれぞれ対応するようファイバが配置され、接続されている。図20に示すように、各導波路に対応する、V溝基板1807でPLCチップ接続用ファイバ1808a、1808bを挟み込んだ1つの特殊ピッチのファイバアレイ1806を用いることで、複数のPLCチップを一括して接続することができ、X軸方向幅などを考慮することなく、簡易にPLCチップと光ファイバを接続できる。
1、1602、1702、1802、2102 PLCチップ
2、5 スペーサ
3、1809、2104 接着層
4 溝
101、1801、2101 基板
102 光導波路層
103 コア
104 クラッド
1603、1703 補強板
1605、1705、1806、2105 ファイバアレイ
1807 V溝基板
1808 PLCチップ接続用ファイバ
2010 光導波路基板
2011 スラブ導波路
2012 アレイ導波路
2020 シリンドリカルレンズ
2030 主レンズ
2040 MEMSミラー

Claims (9)

  1. 基板上に光導波路が形成された複数の光導波路チップからなり、
    前記複数の光導波路チップのうちの少なくとも2つは、各々の前記光導波路の表面が対向するように配置され、前記各々の光導波路の表面の間隙に所望の寸法を有するスペーサ部材が1つ以上配置され、前記スペーサ部材により、前記複数の光導波路チップの光入出力部における前記光導波路の厚さ方向のコア間距離固定され、
    前記各々の光導波路の表面には2つ以上の溝が形成され、前記溝に対して前記スペーサ部材の一部が勘合され、前記溝に嵌合するスペーサ部材により、前記光導波路チップの光入出力部において、前記光導波路の厚さ方向と直交する方向のコア間配置が固定され、
    前記2つ以上の溝のうちの第1の溝の長手方向と第2の溝の長手方向とは前記光導波路の表面内で平行でなく、前記各々の光導波路の表面が対向するように配置された前記光導波路チップの対応する2つの溝に前記スペーサ部材をそれぞれ嵌合することにより、前記光導波路チップ間の相対位置が固定されたことを特徴とする光信号処理装置。
  2. 前記溝は、前記第1および第2の溝、ならびに前記第1の溝と前記光導波路の表面内で長手方向が平行な第3の溝からなり、前記第1の溝と前記第2の溝とは、前記光導波路の表面内で長手方向が直交していることを特徴とする請求項に記載の光信号処理装置。
  3. 前記溝の長手方向の長さと、前記溝に嵌合するスペーサ部材の長手方向の長さは略同一であることを特徴とする請求項1または2に記載の光信号処理装置。
  4. 前記溝は、前記光導波路が形成された光導波路層に形成され、前記溝の深さと前記光導波路層の厚さが同一になるよう形成されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の光信号処理装置。
  5. 前記溝に勘合する前記スペーサ部材は、直径が前記光導波路の表面が対向するように配置された2つの前記光導波路チップの対応する2つの溝の深さの和以上である円筒形のガラス部品であることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の光信号処理装置。
  6. 前記光導波路チップは、Si基板と導波路層を含む石英系ガラス層からなる平面光波回路であって、前記光導波路チップは、
    前記平面光回路により形成したビーム光を空間に出力する出力端と、
    前記平面光回路と光ファイバアレイとを光学的に接続する入出力端とを備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の光信号処理装置。
  7. 前記光導波路チップの出力端にガラス部品が接着固定されていることを特徴とする請求項に記載の光信号処理装置。
  8. 前記光導波路チップの出力端の面方位は、前記光導波路の厚さ方向に対して90°或いは、所定の角度に設定されていることを特徴とする請求項又はに記載の光信号処理装置。
  9. 基板上に光導波路形成された3つ以上の光導波路チップからなり、
    前記3つ以上の光導波路チップは、第1の光導波路チップ、他の2つ以上の第2の光導波路チップとからなり、前記第1の光導波路チップの光導波路の表面と前記第2の光導波路チップの光導波路の表面とが対向するように配置され、前記各々の光導波路の表面の間隙に所望の寸法を有するスペーサ部材が1つ以上配置され、前記スペーサ部材により、前記第1の光導波路チップの光入出力部と前記第2の光導波路チップの光入出力部とにおける前記光導波路の厚さ方向のコア間距離が固定され、
    前記各々の光導波路の表面には2つ以上の溝が形成され、前記溝に対して前記スペーサ部材の一部が勘合され、前記溝に嵌合するスペーサ部材により、前記第1および前記第2の光導波路チップの光入出力部において、前記光導波路の厚さ方向と直交する方向のコア間配置が固定され、
    前記2つ以上の溝のうちの第1の溝の長手方向と第2の溝の長手方向とは前記光導波路の表面内で平行でなく、前記各々の光導波路の表面が対向するように配置された前記第1および前記第2の光導波路チップの対応する2つの溝に前記スペーサ部材をそれぞれ嵌合することにより、前記第1の光導波路チップと前記第2の光導波路チップとの間の相対位置が固定されたことを特徴とする光信号処理装置。
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