JP4705067B2 - 三次元交差導波路 - Google Patents

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Description

本発明は、光通信分野で用いられる交差光導波回路に関する。さらに詳しく述べると、本発明は、ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer:ROADM;再構成可能な光信号の分岐/挿入を行う多重化装置)等に適応可能な、基板からの距離の異なるコア層を有する光導波路同士の光伝播を実現し、また損失の少ない導波路交差回路を実現する技術に関する。
近年、急速にネットワークの光化が進み、現在光ネットワークでは遠隔波長制御可能な波長多重化装置(ROADM)の需要が高まっている。特に、平面光波回路(PLC)を用いた光部品は、高信頼性、低損失の観点から、広く、ROADMの構成部品として用いられている。
図1は、一般的なROADMのロジック構成例を示す図である。他の構成も考えられるが基本的には同様の構成原理である。入力ファイバー101が光分岐器103により二分岐され、分岐した一方の光信号は、DROP(分岐)用のAWG(アレイ導波路回折回路)109によって各波長に分波される。分岐した他方の光信号は、DEMUX(多重分離)用AWG111を経て分波され、分波された各チャンネルは、パススルー(通過)させるか、あるいはADD(挿入)ポート113から入力された信号と入れ替えるかが、光スイッチ(SW)115により選択され、その後、光可変減衰器(VOA)117により各チャンネルの光強度を揃えた後に、MUX(多重化)−AWG119を経て合波され、外部に出力される。それぞれのVOA117の後段には、一部の光が分岐回路(TAP)121により分岐され、モニター用のPD(光検出器)123によりその光強度が監視され、その検出信号はフィードバック信号としてVOA117の制御に用いられる。
これまで、上記論理回路を構成するために、DEMUX111/MUX−AWG119、SW115、VOA117、TAP121、PD123等の個別回路を、ファイバー融着等により結合させることで、この論理回路図の中で破線枠で囲んで示すROADM回路110を実現してきた。しかし、近年の光ネットワークの需要の高まりから、これらの回路の小型化、経済化が強く求められるようになっている。それらのアプローチとして、これらの回路の機能をひとつのチップ上に集積した開発が行われている。ひとつのチップ上でこれらの機能を実現することで、多芯ファイバー接続工程の省略、ファイバー余長処理省略、小型化が可能であり、コスト低減が可能となる。
既に、上記機能をすべての機能を1チップにした複合集積PLCが報告されている。(非特許文献1)
または、VOA、TAP、MUX−AWGをひとつのチップに集積した回路(V−AWG:光レベル調整機能付AWG)等が既に開発されて報告されており、非特許文献2に掲載されている。
I. Ogawa et. al., 32ch Reconfigurable Optical Add Multiplexer Using Technique for Stacked Integration of Chip-Scale-Package PDs on Silica-Based PLC, European Conference on Optical Communication Tu4.4.2 I. Ogawa et. al., Packaging Technology for Ultra-Small Variable Optical Attenuator Multiplexer(V-AWG) With Multichip PLC Integration Structure Using Chip-Scale-Package PD Array, IEEE JOURNAL OF SELECTED TOPICS IN QUANTUM ELECTRONICS, VOL. 12, NO.5 Y. Nasu,"Three-dimensional waveguide interconnection formed with femtosecond laser in planer lightwave circuits", Optical Fiber Communication Conference(OFC) 、Vol.4 Oth V1,2005 K. Watanabe et, al.,"Low loss and compact arrayed waveguide grating with double-core spot-size converters", Optical Communication, 2005. ECOC 2005. 31st European Conference on Volume 4. 25-29 Sept. 2005 Page(s):995-996 vol.4 特開平5−323138号公報“積層型光導波回路” 特開2006−47604号公報“ガラス堆積基板及び熱光学変調器ならびにその製造方法”
図1に示した回路をPLC(平面光波回路)の1チップ上に実現しようとすると、平面回路であるがゆえの問題が発生する。その問題は、交差部である。図1の上方で、丸(丸囲い)にて指示している箇所に導波路の交差部131,133が現れる。ADDポート113のチャンネル1を例とした場合、アド(挿入)される光は、Nチャンネルから2チャンネルまでのパススルーポートの導波路すべてとの交差131を経て1つの対応する光スイッチ115に挿入されることになる。同じく、モニターポート部(PD)123にも同様に交差部133が存在する。このような交差部131,133がPLCチップ上に存在すると、交差部を通過する度に、損失(光損失)が増加して問題となる。
通常、アドポート113またはタップポート121の交差損失が多少大きくなってもパススルーポート135の損失が最小になるように、交差部131,133の導波路幅や、交差角度を最適化している。だが、交差角を大きくとる必要から、交差回路部分のチップ上の占有面積が大きくなる。また、交差点での損失のため、アドポート113の入力強度(光強度)は、交差する数によりチャンネルごとに異なることになる。実際は、後段のVOA117によってレベル等価を実施するため、比屈折率差(Δ)が小さく、またチャンネル数が少ない時には、大きな問題とはならない。しかしながら、一般的には、比屈折率差が大きい導波路を用いれば用いる程、この交差損失は増大する。また、チャンネル数が増大すると、一箇所あたりの損失が例え小さくとも、交差点も増えるため、大きな損失となり問題となる。例えば、比屈折率差(Δ)が2.5%の導波路の場合で、導波路幅を最適化した交差の場合には、交差一箇所を通過する度に、パススルーポート135で0.05dB、アドポート113で約0.4dB程度の損失を発生する。この条件下で、40チャンネルの回路を構成すると、最大でパススルーポートで2dB、アドポートで16dBもの交差損失を発生させることになる。
従って、小型化しようとして、曲げ半径が小さくできる高比屈折率差導波路を用いると、交差損失増大の問題は無視できなくなってくる。また、交差損失が例え僅かであるとしても、これらはチャンネル数が増加するに従い、交差点が増大するので、抜本的に解決できず、チャンネル数増大とともに技術的課題のハードルは高くなる。
モニターポート123側の交差は、PLCを用いる場合、回路を実現する上で、インラインモニターを行うことで回避することが可能である。例えば、非特許文献1には、TAP回路を通過後、ミラー(図示しない)を用いて基板垂直方向に光路変換して、表面実装したPDアレイによって光強度をモニターリングすることで、交差を回避する方法が提案されている。
モニター回路の場合、PD受光径は、導波路のコア断面寸法、または、その導波路を伝播する光のモードフィールドよりも大きく、受光さえできればよいので、位置あわせトレランス等が広く、簡便に実施が可能である。しかしながら、アドポート113では、このような手法は用いることは困難である。なぜならば、アドポートは、レーザから出射された光をファイバーへ導き、ファイバーを介してPLCへ挿入させる。また、レーザ出射光を直接PLC導波路に導く必要がある。これらのミラーを介して低損失に接続を実施することは非常に困難である。すなわち、ミラーを介したサブミクロン単位の位置合わせ精度が必要になり、ミラー作製精度も極めて高精度が要求される。また、さらにレンズ(図示しない)を使用する場合には、部品点数が増えるだけでなく、位置合わせをしなければならない部品数が増大し、その結果、コストが大幅に増大することとなる。
そこで、これらの集積PLC回路では、交差損失がチャンネル数に依存せずに導波路を交差させる技術が求められている。無論、アドポートだけではなく、モニターポートも、ミラーを形成せずに交差できるのであればそれに越したことはなく、交差部をいかに低損失に形成できるかが課題となっている。
これらの交差を回避する方法として考えられるのが、三次元的に(立体的に)回路を交差させる方法である。第1のコアからなる第1の導波路と、第1のコアの上方に基板垂直方向に高さを異とする第2のコアからなる第2の導波路とを交差させる。このように導波路を三次元的に交差させることで、机上(理論上)では交差による損失が発生しない。そのため、チャンネル数の増加による交差点が増加しても交差損失は一定である。また、交差角度に依存しないため、交差角を大きくする回路設計等を実施せずともよく、回路を小型化することが可能になるメリットがある。
このような三次元的な交差回路は、非特許文献3に開示されているように、基板垂直方向に湾曲する導波路をレーザ描画により形成することで、二次元的(平面的)な交差を回避し、導波路を跨ぐという手法が提案されている。また、特許文献1に開示されている様な、基板上に形成された第1の導波路と、この第1の導波路の位置する平面とクラッド層を介して上面に形成された第2の導波路を含む積層構造を有する積層光導波路回路を形成し、この光導波路回路間の結合を、積層構造の方向性結合器によって行うことで、上下導波路間の結合を行い、下層、上層の導波路よって三次元的に交差を実現すれば、原理上は、交差損失を発生させずに交差回路が実現できる。
しかしながら、レーザ描画する場合には、チャンネル数が増加するとそれにともない描画時間が増加する。またΔ(比屈折率差)が高く、小型化すると高い描画精度、導波路接続精度が求められ、一本一本の導波路を接続描画する必要があるために、量産的ではない。一方、ウエハープロセスにおいて、上記のような積層導波路を作製する場合、三次元的な方向性結合器の作製が困難であり、また、積層間の距離を所望の距離とし、かつ平坦な面が必要となるために、残膜を監視しながらの高精度の研磨が必要となる。このような研磨等を駆使しても、3次元的に配置したコアに、オーバークラッドから掛かる応力は、上下のコアで異なるため、上下のコアでの伝播定数を一致させることは非常に難しく、100%結合が可能な三次元の方向性結合器を作製するのは非常に高度な技術力を必要とする。その結果、このように作製した積層構造を用いて作製した導波路は、プロセス負担が増加し、コストが高くなるという解決すべき課題がある。
本発明は、上述のような従来技術における課題を解決するためになされたもので、その目的は、容易に基板間距離が異なる導波路層間の結合を低損失に、製造トレランス広く作製でき、三次元的な交差が実現でき、チャンネル数に損失が依存しない低損失な交差が実現できる三次元交差導波路を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の三次元交差導波路は、伝播光進行方向に対して導波路幅が狭くなるテーパー構造を有する第1のコアと、伝播光進行方向線上に前記第1のコアの前記テーパーと対向する向きにテーパー構造を有し、かつ前記第1のコアと基板平面に対して垂直方向に基板との距離を異にする第2のコアと、前記第1のコアと前記第2のコアよりも屈折率が低い第3のコアとを有し、前記第1と第2のコアのそれぞれのテーパーの先端が離れて対向するように配置され、それらテーパーの先端間が前記第3のコアにより接続されていることを特徴とする。
ここで好ましくは、前記第1のコアを前記第3のコア内に内包した2重コア構造と、前記第2のコアを前記第3のコア上に積層した2重コア構造とが、前記第1と第2のコアのそれぞれのテーパーの先端が離れて対向するように配置され、それらテーパーの先端間が前記第3のコアにより接続されているとすることができる。
また、好ましくは、前記第1のコアを前記第3の下面に積層した2重コア構造と、前記第2のコアを前記第3のコア内に内包または前記第3のコア上に積層した2重コア構造とが、前記第1と第2のコアのそれぞれのテーパーの先端が離れて対向するように配置され、それらテーパーの先端間が前記第3のコアにより接続されているとすることができる。
また、好ましくは、前記基板平面上に隣接する、テーパー構造のないコアを有する第1の導波路の該コアと、前記第1、第2、第3のコアを有する第2の導波路の前記第2のコアとが、前記第3のコアからなるスラブ導波路により隔離され、これら第1、第2の導波路が、前記基板平面に対して垂直方向に、前記基板とコア中心の距離を異にして互いに交差しているとすることができる。
好ましくは、さらに前記第1、第2の導波路の少なくともいずれかが、光ファイバーと接続される箇所において、テーパー構造を有するスポットサイズ変換器を具備しているとすることができる。
好ましくは、さらに前記第1、第2の導波路の少なくともいずれかが、他の光導波路に接続される端面において、前記第3のコア幅が該端面に向かって徐々に狭くなっているとすることができる。
また、好ましくは、配列した前記第1の導波路と前記第2の導波路のうち、下層に位置するいずれかの導波路に対して上層に位置する導波路が存在する交差領域において、導波路コアの中心高が同一な隣接する導波路間の距離が、隣接導波路との結合距離以上離れていて、76μm未満であるとすることができる。
また、好ましくは、配列した前記第1の導波路と前記第2の導波路のうち、下層に位置するいずれかの導波路に対して上層に位置する導波路が存在する交差領域において、導波路のコアの中心高が同一である光伝播が行われる隣接する各導波路間に、光伝播に供されないダミー導波路が配置されているとすることができる。
また、好ましくは、配列した前記第1の導波路と前記第2の導波路のうち、下層に位置するいずれかの導波路に対して上層に位置する導波路が存在する交差領域において、前記導波路コアの中心高が同一な隣接する導波路間の距離がランダムに変調されるように配置されているとすることができる。
以下に、上記の構成からなる本発明の理解を容易にするために、本発明の原理を説明する。
最初に、基本原理となるテーパー導波路を用いた、2重または積層コア構造によるスポットサイズ変換器について説明する。図2の(a)は、その2重コアスポットサイズ変換器200の全体を斜視図で示している。図2の(b)の(i),(ii),(iii)はそれぞれ図2の(a)の破線四角部分の断面構造をそれぞれ示している。このような構造は非特許文献4にすでに報告されている。
図2の(a)の中央位置に配置された第1のコア201は、その外周の第2のコア205よりもΔ(比屈折率差)が高くなっている。なお、これらコアの周囲には導波路を構成するためのクラッドが形成されていることは勿論であるが、図示を簡単にするために省略している。
第1のコア201を伝播してきた光が(ii)の断面に示されるそのコアのテーパー部分にさしかかると、徐々に光子を放出し、(iii) で示される第2のコア205のみからなる導波路に移る。従って、この2重コアスポットサイズ変換器200は、このテーパー部分を介して断熱的にモードフィールドを変換する。
これと類似の構造で、図3の(a)に示すように、コアが2重化してあるのではなく、複数のコアを積層した場合でも、上記と同様のモードフィールドの変換が可能である。図3の(a)は、その積層コア構造型コアスポットサイズ変換器300の全体を斜視図で示している。図3の(b)の(i),(ii),(iii)はそれぞれ図3の(a)の破線四角部分断面の構造をそれぞれ示している。
図3の(a)、(b)に示すように、上層のΔ(比屈折率差)の高いコア301を伝播してきた光が、そのテーパー部にて断熱的に下層のΔ(比屈折率差)の低いコア305に移ることが可能である。なお、図2の場合と同様に、これらコアの周囲には導波路を構成するためのクラッドが形成されていることは勿論であるが、図の簡略化ために省略している。
2つのコア301,305を積層する際、図3の(c)に示すように、第2のコア305の下部の部分に第1にコア301が内包されている場合や、図3の(d)に示すように、第1のコア301上に第2のコア305がある場合が考えられ、これらの場合も 図3の(a)、(b)で示した場合と同様な断熱的なモードフィールド変換が可能である。このようなモードフィールドの変換は、断熱的に行われるために、非常に低損失にフィールドを変化することができる。
本発明では、上述したこれらの複数のコアからなる導波路を用いて、フィールドを断熱的に変化させることで、中間層となる第3のコアを介してテーパー構造を有する第1と第2の上下コア間の光結合を行うことを特徴としている。すなわち、図4に示すように、本発明の三次元交差導波路の典型的な構成では、テーパー構造の第1のコア401を第3のコア405内に内包した2重コア構造と、テーパー構造の第2のコア403を第3のコア405上に積層した2重コア構造とを、第1と第2のコア401,403のそれぞれのテーパーの先端が離れて対向するように配置し、かつテーパーの先端間を第3のコア405で接続した構造を有し、これにより第1のコア401の導波路を伝搬した光のモードフィールドが変換されて、第3のコア405を介して、基板(図示しない)からの距離が第1のコア401と異なる第2のコア403の導波路に伝搬し、第3のコア405の導波路を挟んで第1のコア401の導波路と第2のコア403の導波路とを交差している。
また、本発明者らは、一連の研究を実施した結果、三次元立体交差導波路を作製する際に以下に説明するような新たな問題を発見し、その対処法を見いだした。この新たな問題は、本発明の実施に至り判明した問題であり、公知の問題ではない。
2層以上の導波路を構成し、それらを交差させる三次元立体交差を作製した場合に、交差損失は、後述の発明の効果の項で示すように、低減することが可能であるが、交差部において、透過スペクトル上で、ディップ(dip:くぼみ、落ち込み)が現れ、特定波長での透過率が劣化するという問題が発生する。図5は、立体的な交差を有する導波路を模式的に示した図である。第1の導波路501が等間隔で、あるピッチ(pitch:同じ要素間の距離)に配列している。その複数本の第1の導波路501の上をある距離だけ離れて、第2の導波路として上層にある導波路503が、第1の導波路501と交差している。このような回路を、比屈折率差2.5%の導波路を用いて、実際に作製して評価した。その評価結果を図6に示す。
図6は、交差16点の交差部を持つ交差回路の上層に来る導波路503の透過スペクトルを、下層導波路501のピッチを関数として示している。下層導波路501のピッチ0μmは下層の導波路501が無い場合を現している。そのピッチが広くなり、ピッチ76μmでは、損失(透過損失)が増加し、これよりさらにピッチが長くなると、特定波長での透過強度(透光度)が劣化している。ピッチがより長くなれば、図6に示すように、さらに、ディップの位置は長波長側に移動する。このディップが使用波長に該当すると、大きな損失を生む上に、チャンネル数に応じて透過損失が増大するために問題となる。
図6を用いて説明したように、上層側の第2の導波路503のコアの透過スペクトル上に、特定波長で透過特性が劣化し、ディップが発生するという問題が生じる。本発明者らの研究の結果、この透過強度の劣化は、下層側の第1の導波路501の第1のコアをガラス層(第3のコア)に埋め込んだ際に生じる凹凸により、上層側の第2の導波路503に長周期グレーティングが形成され、特定の波長において、反射が増大し、その結果、透過強度が落ちることが原因であることがわかった。その凹凸は実際には非常に小さく、1μm以下しかない。しかし、このように小さくてもその凹凸は上層にあるコアの屈折率を微妙に変化させるため、これが長周期グレーティングのように動作し、特定波長にディップを形成することになる。図6では127μmまでのデータを掲載しているが、ディップの現れるピッチの整数倍の周期で下層ピッチ(下層側の第1の導波路501のピッチ)が存在しても、同じようにディップは現れる。
このディップを発生させないためには、製造工程の中間に来るガラス層の堆積後において、ガラス層の表面に対して研磨を実施して、ガラス層の表面の平坦化を行う、という手法がまず考えられる。しかし、この手法では、研磨工程が増えるために、直接コスト高に繋がることになる。従って、でき得れば、研磨をせずに、設計時の所望の特性が維持されることが望ましい。
そこで、本発明は、この問題を解決するために、以下の方法を提供する。
下層側の第1の導波路501のコア(以下、下層コアと称する)のピッチが使用波長にディップが現れないピッチで、かつ、隣接する導波路が互いに結合(光結合)しないように、導波路同士の結合距離以上のピッチとなるように、少なくとも交差部の下層コアをレイアウトする。
実際のレイアウト上、上記の手法が困難な場合には、下層側の第1の導波路501に対してダミー(擬似、模擬)となる導波路(ダミー導波路と称する:後述の図11参照)を各交差部の下部にそれぞれ配置し、これにより交差部において、下層コアのピッチが使用波長にディップが現れないピッチとなるように変化させ、かつ、隣接する導波路同士の結合距離以上のピッチとなるように、少なくとも交差部の下層コアをレイアウトする。
実際のレイアウト上、さらに上記のダミー導波路の手法が実施できない場合、または、さらにより効果を高める必要がある場合には、交差点が等間隔にならないように、交差点の間隔がランダムに変調されるようにレイアウトを行う。具体的には、下層コアのピッチが使用波長にディップが現れないピッチは、図6に示すように、76μm未満のピッチで、かつ隣接する導波路同士の結合距離以上が望ましい。このように、狭いピッチで導波路を配置して埋め込んだ場合には、平坦性が上昇する効果も得られるため、できる限りピッチを狭くすることが望ましい(狭いピッチで導波路を配置して埋め込んだ場合に、平坦性が良くなることは、特許文献2に詳細に記載されている。)。ここでの隣接する導波路同士の結合距離は、導波路のΔ(比屈折率差)に依存し、例えば、Δが2.5%程度の場合は、結合距離は8μm以上、Δが1.5%程度の場合は、結合距離は15μm以上が望ましい。
本発明は、上述のような構成であるので、基板間距離が異なる導波路層間の光結合を、容易に低損失に、かつ製造トレランス(公差、許容誤差)を広く作製でき、三次元的な交差が比較的簡単に実現でき、チャンネル数に損失が依存しない低損失な交差が実現できる。
すなわち、上述したように、基板からの距離が異なる二層の導波路間の結合を中間層となる導波路を介して行い、各層間の移行はモードフィールドの変換を伴って行われる点が本発明の基本的特徴である。この手法では、中間層を含めた各層の導波路の屈折率、コア厚さ、テーパー部の加工精度が多少設計値よりも離れていたとしても、断熱的なモードフィールド変換を用いているために、その影響を受けにくい。従って、本発明の構成では、製造トレランス(プロセストレランス)が非常に高い。
また、本発明では、断熱的なモードフィールド変換を用いているために、交差部での交差角にも依存しないことから、チャンネル数に損失が依存しない低損失な小型な交差回路が実現可能となる。
また、本発明のレイアウト手法によれば、交差部において、透過スペクトル上で、ディップが現れ、特定波長での透過率が劣化するという問題が解消する。
また、本発明に沿う三次元立体交差導波路は、モードフィールド変換(スポットサイズ変換)を利用して、異なる2層間の光のやり取りを行っているので、構造上スポットサイズ変換器との集積が容易であり、また低損失に三次元交差を実現できるだけでなく、低損失なファイバー接続も、工程数を増やすことなく同時に提供することが可能である。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態として、上述した図4に示すような本発明の基本構成を用いて実際に作製した、32チャンネルの三次元立体交差のテスト回路について説明する。図7は、その三次元立体交差回路の概略の鳥瞰図(斜視図)を示し、図の簡略化のために、オーバークラッド、基板の記載を省略し、32チャンネル中の数チャンネル分のみを示している。
Δ(比屈折率差、以下同様)2.5%からなる第1コア401が、Δ0.3%の第3のコア405に内包された2重コアとなっており、テーパーを有する第2の導波路703と、テーパーがない第1の導波路701とが交互に配置されている。これら導波路のそれぞれの導波路間隔は50μmとなっている。
テーパーを有する第2の導波路703の第1コア401は、そのテーパー先端が極小となり、そのテーパーがなくなった先では第3のコア405のみがあり、その第3のコア405のみの長さは10μmである。その第3のコア405のみの部分の直後、第1のコア401からなるテーパーと対向する向きに、第2のコア403からなるテーパーが形成されている。また、第2のコア403は、第3のコア405の上面に形成されている。
この第2のコア403のテーパーが終点し、一定幅となってから、第3のコア405の部分はスラブ導波路705のコア(第3のコア)となる。第2のコア403は、一定幅となった後、スラブ導波路705上で曲線導波路コアとなり、スラブ導波路705上で第1のコア401(第1の導波路701のコア)と交差したのちに、出力ポート側に到達する。
第2のコア403を経由するパス(第2の導波路703の光経路)が、アド(挿入)ポートに相当し、第1のコア401のみを通過して出力されるパス(第1の導波路701の光経路)が、パススルー(通過)ポートに相当する。
本実施形態の第2の導波路703では、第1のコア401は、Δ2.5%のコアからなり、3.0×3.0μmのコア形状とした。第1のコア401を内包する第3のコア405は、Δ0.3%の8×8μmのコアからなり、第1のコア401の中心と第3のコア405の中心とが一致するように作製を行い、第2のコア403は、第3のコア405の上面に作製し、その第2のコア403のΔ、コア寸法は、第1のコア401と同じとした。第1、第2のコア401,403が有するテーパー部の長さは1.5μmとした。また、第1のコア401の中心と第2のコア403の中心とが、基板(図示しない)に対して垂直方向(図面上方向)から見て、一致するように作製を行うのが好ましい。
また同様に、本実施形態の第1の導波路701では、第1のコア401は、Δ2.5%のコアからなり、3.0×3.0μmのコア形状とした。第1のコア401を内包する第3のコア405は、Δ0.3%の8×8μmのコアからなり、第1のコア401の中心と第3のコア405の中心とが一致するように作製を行った。図7に示したように、第1の導波路701では、第2のコア403を有していない。
図7に示すような回路は、例えば、図8に示すような製造工程によって作製することができる。図8の(a)は、図4に対応する斜視図であり、図8の(b)は、第1のコア401の部分A位置での各工程の断面図であり、図8の(c)は、第2のコア403の部分B位置での各工程の断面図である。このように、図8では、第1のコア部と第2のコア部での断面図に分けて描く製造工程を記述している。括弧書きのそれぞれの番号(1)〜(7)は各工程での断面に対応しており、左右の対応する番号での断面形状を示している。なお、図8の(b)、(c)は、第2の導波路703の作製の工程を示しているが、第1の導波路701の作製のときは図8の(b)で示した工程みが対象となる。その際に、第2の導波路703と同時の一括作製を必要としなければ、図8の(4)の工程4が省略可能である。
まず、図8で(1)で示す工程1として火炎堆積法(FHD法)を用いてシリコン(Si)基板801にアンダークラッド803となるガラスを20μm堆積し、続けてΔ2.5%の第1のコア401となる層を3.0μm堆積した。その後、図8で(2)で示す工程2とし、レジストを塗布し、標準的なフォトリソグラフィー工程、反応性イオンエッチングの工程を経て、第1のコア401の加工を行う。図8で(3)で示す工程3として、第3のコア405となるΔの低いコア層によって上記の加工した第1のコア401を埋め込む。このΔの低いコア層はΔ0.3%で8μmの堆積である。図8で(4)で示す工程4は、そのΔの低いコア層上にΔ2.5%の第2のコア403となるガラス層をFHD法によって3.0μm再度堆積する。その後、フォトリソグラフィー工程、反応性イオンエッチングの工程を繰り返し実施して、図8で(5)で示す工程5として、第2のコア403を加工し、図8で(6)で示す工程6において再度レジストを塗布し、第3のコア405を加工する。最後に、図8で(7)で示す工程7として、オーバークラッド805となるガラスによって全てのコアの全体を埋め込むことで、所望の導波路の作製ができる。
この作製方法では、公知の標準的な導波路作製プロセスを繰り返すことで、図7に示すような本発明による回路が作製でき、特殊な加工プロセスを必要とせずに容易に作製できるという利点がある。
また、この具体例では、上述のように、ガラスの堆積にはFHD法を用いている。このFHD法は埋め込み特性に優れているため、工程3の後のガラス上面の平坦度が高く、そのガラス上面の上に第2のコア403を形成する工程に影響を及ぼさない他、第2のコア403からなる導波路の伝播特性に影響を及ぼさない。そのためガラス上面への研磨等の工程を簡略化できる。他の埋め込み特性の得られるガラス堆積方法(CVD法、バイアススパッタ法等)であっても勿論問題はない。その場合には、工程3の後の平坦性が得られるように、リフロー等を十分に実施すればよい。また、必要とあれば工程は増えるが、研磨を実施すればよい。
図8の工程により作製した交差回路の動作を説明する。図7を用いて既述したように、導波路は、コアにテーパーがある第2の導波路703(アドポートに相当)と、コアにテーパーがない第1の導波路701(パススルーポートに相当)とが交互に32本ずつ、計64本配列させている。
図9は、モードフィールドの移行の様子を模式的に示す図であり、(a)の側面から見た図をモードフィールドとともに示したのが(b)である。第2の導波路703のテーパーがある第1のコア401に入力された光は、第1のコア401を伝播して、第1のコアのテーパー部にさしかかると、断熱的にモードフィールドを変換し、中間コアとなる第3のコア405に移る。その後、その伝播光は、第3のコア405の上面に形成された第2のコア403のテーパー先端がさしかかると、第2のコア403の比屈折率差(Δ2.5%)が第3のコア405の比屈折率差(Δ0.3%)よりも高いために、伝播光は断熱的に第2のコア403に移る。
第3のコア405は、第2のコア403に光が完全に乗り移る位置において隣接する第3コア同士をつなげスラブ導波路705(図7参照)となる。そのスラブ導波路705上に形成された第2のコア403の中央位置(光軸)は、スラブ導波路705上の第1のコア405の中央位置(光軸)に対して、基板801(図8参照)からの距離を異としている。その後、スラブ導波路705上において、第2のコア403からなる第2の導波路703は、曲げ導波路を介して、隣接するチャンネルのテーパーを有さない第1コア401からなる第1の導波路701と三次元的に交差する。第2のコア403からなる第2の導波路703を伝播する光は、最終的には幾つかの交差を経て出力される。
上記のように作製した回路の過剰損失(交差損失)を測定した結果が図10の特性図である。この測定は、1.55μmのTE/TM偏波を用いて行った。図10では、参照用導波路の測定結果(測定値)から、導波路と光ファイバーの接続損失を差し引いた損失を、過剰損失としてプロットしている。第1の導波路701のテーパーがない第1のコア401(パススルーポートに相当)に光を入力した場合では、その過剰損失は最大で0.06dBであった。その過剰損失は測定の誤差程度のものであり、ほとんど過剰損失が発生していないことを意味している。一方、第2の導波路703のテーパーを有する第1のコア401(アドポートに相当)に光を入力した場合では、その第2コア403に出力される導波路経路では、0.3dBの過剰損失が認められた。この過剰損失は、第1のコア401から第3のコア405、さらに第3のコア405から第2のコア403に2度モードフィールドを変換する結果生じる過剰損失であって、テーパー部分を2回通過する過剰損失といえる。しかしながら、図10に示すように、32チャンネルの過剰損失はほぼ一定である。つまり、回路中、最も交差点の多い回路では31箇所の交差点があるが、その交差点数に依存せずに損失が一定であるという結果が得られた。つまり、図10の測定結果は、交差による損失が見受けられないし、また上下層(第1コア、第2コア)間を、光を移すための損失は認められるものの、交差点数無依存の交差回路が実現できたことを表している。この結果は、例えばチャンネル数が100ch,200chと増加しても損失が0.3dBで一定であるということを意味している。
(第1の実施形態の変形例)
本発明の第1の実施形態では、図9に示すように、第3のコア405の中央(中心)位置に、第1のコア401を配置した2重コア構造と、第3のコア405の上面に第2のコア403を配置した構造の間を、中間層である第3のコア403を介して、高さ方向(基板垂直方向)に伝播光を変換し、移行させて三次元の交差を実現しているが、本発明は、この構造に限定されず、例えば、図3の(d)に示したように、第3のコア405(図3の305)の下に、第1のコア401(図3の301)を作製し、405の中間層を介して、第3のコア405の上面または、第3のコア405の中央配置した第2のコア403に移行させる構造であっても、本発明の目的の三次元の交差が実現できる。同様にして、図3の(c)に示す構造を利用しても、本発明の目的の三次元の交差が実現できる。また、上述したこれらの構造の組み合わせにより、3層以上(例えば、中間層の下部、中央、上部の三層)においても三次元交差を作製することが可能である。
以上説明したように、本実施形態によると、チャンネル数に依存しない交差が低損失にかつ、簡便な製造プロセスの繰り返しにより、容易に実現できる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態として、第1の実施形態の構成に加えて、ダミー導波路を交差部に有する20チャンネルの三次元立体交差のテスト回路について説明する。その作製方法の詳細は、第1の実施形態と同様であるのでここでは省略する。
図11は、本実施形態として作製した20チャンネルの交差回路のレイアウトを示している。図11の(a)は、下層にある第1のコアを加工した後の形状を示す図で、指示箇所の拡大図を添えている。同じく、図11の(b)は、第3のコア層(中間層のコア)の堆積を実施し、第2のコア(上層のコア)を加工した直後の回路の形状を示す図で、指示箇所の拡大図を添えている。
図の左側の導波路は、パススルーの第1の導波路701と、アドポートの第2の導波路703とが交互に配置されて、50μmピッチで40本並べてある。その後、図11の(a)で示すように、パススルーに相当する下層の第1のコアからなる第1の導波路701は延長され、Sベント(エス字型の湾曲部)の導波路を経て図の右側へ接続される。
一方、アドポートに相当するチャンネルの第2の導波路703は、 図11の(b)で示すように、一度下層(第1のコア)からなるテーパー部を介して、Δの低い第3のコアに伝播光が断熱的に移行する。その伝播光は、その後しばらく、第3のコア層を伝播し、第3のコア層上に形成された第2のコアからなる導波路テーパーを介して、第2のコアにその伝播光は移行し、下層のパススルーの第1の導波路701の第1コアとは逆方向へのSベント導波路を経て、図の右側に接続される。
図11の(a)の拡大図に示したように、メイン回路にあたるパススルーポートの各導波路701の間に、後に交差点が来る箇所の周辺において、部分的にダミー導波路1101が設けられている。このようにダミー導波路1101を各導波路701間に配置することで、その後の工程で、第3のコア層となる層における、第1のコアを埋め込んだ直後のガラス表面の平坦性が向上する。実際にガラス表面の凹凸を指針段差計によって測定を実施したところ、わずかに60nmの凸しか、第1のコアの直上には認められなかった。
その後、図11の(b)で示すように、上層のコアとなる第2のコア層を堆積した後、第2のコアに加工すると、第1のコアからなるパススルーポート701と第2のコアからなるアドポート703の交差部では、上面方向から観測すると1つ1つの網の目がほぼひし形に近い網目状の形状が見られるが、その各ひし形の一辺は50〜60μmとなる。つまり、上層の導波路(第2コアからなる導波路)703が下層の導波路(第1コアからなる導波路)701と交差する間隔を、50〜60μmとすることができる。これに対し、本実施形態で示したようなダミー導波路1101を配置しない場合は、導波路703のコアが110μmのピッチで下層の導波路701のコアと交わることになる。
[課題を解決するための手段]の項ですでに説明したように、ダミー導波路1101を用いない場合は、下層導波路を埋め込んだ際に発生する凹凸により、長周期グレーティング効果が生じ、この長周期グレーティング効果により、波長特性にディップが発生することが認められる。しかし、本実施形態のように、ダミー導波路1101をレイアウト上、交差部の第1の導波路701(下層導波路)間に配置して、導波路間のピッチを狭くすると、波長1.2μm〜1.7μmにおいても、波長特性にディップが生じない交差回路が作製できる。実際に作製した回路の上層導波路(第2の導波路)703の透過スペクトルを図12に示す。図12で示す過剰損失は、図10と同様に、ファイバー接続損を、参照導波路を測定することで差し引いている。図12から、1.2μm〜1.7μmの波長範囲でほぼ平坦な波長特性が得られているのが確認できる。すなわち、100μm程度のピッチの下層コアに埋め込んだ第3のコアからなる中間導波路上において上層導波路に光を伝播させると、長周期グレーティングの効果により特定波長でのディップが発生していたが、その特定波長でのディップの発生を、ダミー導波路1101の配置により抑制することが可能となることが図12から確認できる。
本実施形態におけるアプローチは、設計時のレイアウトの変更だけでディップ発生の抑制効果が得られるため、簡便にディップを抑制することができる手法である。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態として、これまでに説明した本発明を適用して作製した、多芯ファイバー接続用スポットサイズ変換器付立体交差PLC(平面光波回路)ファンナウト導波路を備えたROAM(再構成可能な光信号の挿入を行う多重化装置)構成の集積チップについて説明する。
図13は、作製した集積ROAMモジュールの概要を示している。この集積ROAMモジュールは、2つのPLC部材1310,1330から構成されている。一方のPLC1310は、符号1313と1315で示したDEMUX,MUX用のAWG(100G、40ch)2個と、符号1321で示した40chの2×2SW、VOA、10%のWINC(波長無依存カップラー)−TAPからなる複合集積PLCである。さらに、WINC−TAP1321の後段において、符号1323で示したように、TAPポートをミラーにより基板垂直方向に光路変換する、20ch気密封止チップスケールパッケージモニター(CSP−PD)2個を表面実装することで、伝播光のモニターリングを行うように構成してある。
もう一つのPLC1330は、多芯ファイバー接続用スポットサイズ変換器付三次元立体交差PLCファンナウトである。この三次元立体交差PLCファンナウト1330は、ファイバー接続部にもスポットサイズ変換器を用いて低損失にPLC−ファイバー間を接続する機能と、前述の第1、第2の実施形態で作製したような三次元立体交差の適応によって、低損失でチャンネル数に無依存の交差を実現する機能とを合わせ持ったPLCである。
これらのPLC1310,1330を、調芯を行った上、張り合わせる技術(PLC−PLC接合)を用いて接合し、さらにPLC1330に連結してファイバーブロック1340を実装したものである。
両PLC1310,1330ともクラッドに対しΔ2.5%のコアを有する導波路を用いて作製し、第3のコアに該当する中間層はクラッドに対しΔ0.3%となるガラスにより作製している。
その詳細な作製方法は、第1の実施形態の場合と同じであるため、ここでは省略する。
図13の構成は、[背景技術]の項で説明したROADM構成の図1の破線枠部分110内のROAM回路(ROADM構成のうち、ドロップ(分岐)部分を含まない構成の回路)機能を集約している。また、図13中の矢印は、図1の左から論理回路構成の通りに進む光の進行方向を現している。図13の構成は、非特許文献1に示されている構成と、回路レイアウトは異なるが、基本的に同様のものである。
本実施形態において作製した多芯ファイバー接続用スポットサイズ変換器付三次元立体交差PLCファンナウト1330の導波路について、図14を参照して以下に詳しく説明する。図14の(a)は、多芯ファイバー接続用スポットサイズ変換器付三次元立体交差PLCファンナウト1330の部分だけを抜き出して示した図である。図14の(b)、(c)、(d)、(e)、(f)は図14の(a)におけるそれぞれの指示箇所の拡大模式図である。
ファイバーブロック1340の光ファイバー束に接続される箇所に、2×2SW/VOA/WINC−TAP1321の40chのアドポートと、DEMUX−AWG1315への入力と、MUX−AWG1313からの出力とが接続される。いずれも、まず、図14の(b)に示すように、ファイバーブロック1340の光ファイバーの第1のコア1401を伝播する光が、Δ0.3%で、コアサイズが8×8μmからなる第3のコア1405に接続される。その後、伝播光は、第3のコア1405の上面に形成された、Δ2.5%で、コアサイズが通常の導波路のコアサイズ3×3μmであって、テーパー長が1.5mmである第2のコア1403のテーパー部に接続される。伝播光が第2のコア1403のそのテーパー箇所にさしかかると、伝播光は第2のコア1403に移行し、第2のコア1403の中を伝播するようになる。図14には図示していないが、第3のコア1405は、この時点で隣接するコア同士がつながり、スラブ導波路を形成する(図7を参照)。
DEMUX−AWG1315への入力、MUX−AWG1313からの出力は、そのスラブ導波路上においてS導波路に接続され、図14の(c)に示すように、伝播光は再度、第2のコア1403のテーパー部を介して、第3のコア1405に導かれる。その後、第3のコア1405の中心と第1のコア1401の中心とが一致するように配置された第1のコア1401のテーパー部により、第1のコア1401内に伝播光は移行される。
さらに、図14の(d)に示すように、三次元立体交差PLCファンナウト1330が複合集積PLC1310と接続される端面において、複合集積PLC1310の導波路の端面とのモードフィールドとの整合を得るために、第3のコア1405の幅は狭くなり、その端面では第3のコア1405の幅が、内包する第1のコア1401の幅と等しくなるように、第3のコア1405の幅が端面に向かって細くなる領域を有している。このことは、第1のコア1401を含む導波路を、その第1のコア1401と同じ寸法、ガラス組成で形成されているコアからなるPLC1310の導波路と接合する場合に、第1のコア1401が第3のコア1403で内包されることによって、モードフィールドが若干異なることとなる。そこで、上記端面において、第1のコア1401の側面を取り巻いて存在する第3のコア1405を無くすることにより、モードフィールドを整合させ、接続損失を下げることができるようにしている。
勿論、第3のコア1405を徐々に狭くせずにPLC1310の導波路と接続しても、第3のコア1405と第1のコア1401とのΔの差が大きい場合には、モードフィールド不整合は小さいために、実際上問題とはならない。ただ、フィールドをより整合するためには、第1のコア1401の幅と、第3のコア1405の幅とを上記のように調整するのがよいということである。
40chのアドポートの第2の導波路703も、DEMUX−AWG1315への入力、MUX−AWG1313からの出力と同じく、S導波路に接続され、かつ複合集積PLC1310のDEMUX−AWG1315の出力に接続される第1の導波路701と、図14の(e)に示すように、三次元的に交差する。
その後、図14の(f)に示すように、DEMUX−AWG1315の出力に接続される第1の導波路701と、第2の導波路703とが交互に配置された箇所において、第2の導波路703の伝播光は第1のコア1401のテーパー、第3のコア1405とを介して、第2のコア1403内に導かれる。
最終的に、図14の(d)に示ように、第1の導波路701の伝播光と第2の導波路703の伝播光はフィールド整合されて、複合集積PLC1310に接続される。
以上説明したように作製した本実施形態のROAM回路の評価を実施し、それぞれの過剰損失を求めた結果を以下に説明する。
光ファイバーと第2の導波路703の第3のコア1405の接続損失は、0.06dBであり、その後、第2のコア1403のテーパー部1箇所を通過するため0.15dB増加するので、ファイバー接続部での損失は、両端で0.42dBである。また、交差部での損失は無視でき、上下層間の光の移行のためテーパー部2箇所を通過して0.3dBの損失があるが、チャンネル間の依存性は計測されなかった。さらに、PLC−PLC導波路の接続部での損失を参照導波路の計測結果により求めたが、その損失は0.02dBしかなく、測定誤差の範囲内であった。また、1つのAWGの過剰損失は、3.0dBであり、Tap(タップ)原理損の0.5dBと合わせて、DEMUX−IN、MUX−OUT間の損失は、7.0dBとなった。
従来技術のように、3×3μm寸法のΔ2.5%の導波路に対して単に光ファイバーを接続すると、一箇所当り5dB以上の損失となる。また、従来技術のように平面上で交差させた場合には、導波路幅の最適化を行っても、パススルーポートと、アドポートの交差一箇所につき、0.4dB程度の交差損失となる。従って、40chでは最大39箇所の交差を通過するチャンネルが存在するので、16dB程度の交差損失を発生させる。
以上のことから本実施形態で作製した、多芯ファイバー接続用スポットサイズ変換器付三次元立体交差PLCのファンナウト1330が、損失の低減の点から、如何に有用かがわかる。
デバイスの小型化の要求により、近年ではΔを高くし、最小曲げ半径の小さな回路を用いて集積回路を作製するようになっている。しかしながら、回路が小さくなればなる程、シングルモードファイバーとモードフィールドの不整合は増大し、その結果としてカップリング損失が増加する。また、多芯のシングルモードファイバーは、特殊でない限り汎用的に用いられるピッチは127μmである。その結果、回路を小型に如何に作製しても、127μmピッチに広げ、ピッチ変換する必要性が出てくる。このピッチ変換を行うファンナウト部の大きさは、Δが高くなってもシングルモードファイバーピッチで決まるため、占有する面積はΔが高くなってもさほど変わらない。
本実施形態では、多芯ファイバー接続用スポットサイズ変換器付三次元立体交差PLCファンナウト1330を複合集積PLC1310とは別に製造し、PLC−PLC接合によって回路構成を行っている。複合集積PLC1310のような複合集積デバイスは多種多様な、プロセス(メタル配線工程、ミラー形成工程)があり、プロセス負荷が大きい。一方、ファイバー接続用スポットサイズ変換器、交差、ファンナウト部は、集積回路のように電気配線等が必要なパッシブ部品である。本実施形態の多芯ファイバー接続用スポットサイズ変換器付三次元立体交差PLCファンナウト1330は、3層の構造を有するものであり、3回分のコア加工を実施する必要が出てくるものの、集積PLCに比べて、チップサイズも小さく、1枚のウエハーから取得できる数は多い。
そこで、本実施形態のように、ファイバー接続用スポットサイズ変換器、交差、ファンナウト1330を、集積PLC1310に対して別のチップとすることで、複合集積PLCを1枚のウエハーから取得できる個数を増加させることができ、結果的に製造コストを下げることができる。
本実施形態では、PLC−PLC接合技術を用いて回路を構成したが、全てを一つのチップに集積してしまっても、勿論工程数は増えるが、回路の特性に問題は及ぼさない。
(他の実施形態)
上記では、本発明の好適な実施形態を例示して説明したが、本発明の実施形態は上記例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内であれば、その構成部材等の置換、変更、追加、個数の増減、形状の設計変更等の各種変形は、全て本発明の実施形態に含まれる。また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
一般的なROADMのロジック構成例を示す回路図である。 テーパー導波路を用いた2重コア構造によるスポットサイズ変換器を説明する図で、(a)はその変換器の全体の構成を示す斜視図、(b)は(a)の破線矩形部分のそれぞれの断面構造を示す断面図である。 テーパー導波路を用いた積層コア構造によるスポットサイズ変換器を説明する図で、(a)はその変換器の全体の構成を示す斜視図、(b)は(a)の破線矩形部分のそれぞれの断面構造を示す断面図、(c)、(d)はその積層コア構造の変形例を示す断面図である。 本発明の三次元立体交差導波路の代表的な構造例を示す斜視図である。 立体的な交差を有する導波路を模式的に示す平面図である。 交差16点の交差部を持つ交差回路の上層に来る導波路の透過スペクトルを、下層導波路のピッチを関数として示す特性図である。 本発明の第1の実施形態による、三次元立体交差のテスト回路を説明するための概略の斜視図である。 図7の三次元立体交差のテスト回路を構成する図4の三次元立体交差導波路の製造工程を説明する図であって、(a)は図4に対応する斜視図であり、(b)は第1のコアの部分A位置での各製造工程を示す断面図であり、(c)は第2のコアの部分B位置での各製造工程を示す断面である。 本発明の第1の実施形態による、三次元立体交差のテスト回路でのモードフィールドの移行の様子を模式的に示す図で、(a)はその回路の斜視図、(b)はその回路を、図の(a)の矢印A方向から見た側面図である。 本発明の第1の実施形態において作製した三次元立体交差のテスト回路の過剰損失(交差損失)を各チャンネル毎に測定した結果を示す特性図である。 本発明の第2の実施形態として作製したダミー導波路を交差部に有する20チャンネルの三次元立体交差のテスト回路のレイアウトを示す図で、(a)は下層にある第1のコアを加工した直後の回路の形状を示す平面図と指示箇所の拡大図であり、(b)は第3のコア層の堆積を実施し第2のコアを加工した直後の回路の形状を示す平面図と指示箇所の拡大図である。 本発明の第2の実施形態において実際に作製した20チャンネルの三次元立体交差のテスト回路の上層導波路(第2の導波路)の透過スペクトルを示す特性図である。 本発明の第3の実施形態として作製した、多芯ファイバー接続用スポットサイズ変換器付立体交差PLCファンナウト導波路を備えたROAM構成の集積チップ(ROAMモジュール)のレイアウトの概要を示す平面図である。 図13の多芯ファイバー接続用スポットサイズ変換器付立体交差PLCファンナウト導波路の部分の詳細構成を説明する図で、(a)はその立体交差PLCファンナウト導波路の部分の平面図、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)は(a)におけるそれぞれの指示箇所の拡大模式図である。
符号の説明
101 入力ファイバー
103 光分岐器
109 DROP用AWG
110 ROADM回路
111 DEMUX用AWG
113 アド(ADD)ポート
115 光スイッチ(SW)
117 光可変減衰器(VOA)
117 MUX−AWG119
121 分岐回路(TAP)
123 モニター用PD(光検出器)
131,133 交差部
135 パススルーポート
201 非屈折率差の高いテーパー構造の第1のコア
205 非屈折率差の低い第2のコア
301 非屈折率差の高いテーパー構造の第1のコア
305 非屈折率差の低い第2のコア
401 非屈折率差の高いテーパー構造の第1のコア
403 非屈折率差の高いテーパー構造の第2のコア
405 非屈折率差の低い第3のコア
501 下層の第1の導波路
503 上層の第2の導波路
401 Δ2.5%からなる第1コア
403 Δ2.5%からなる第2コア
405 Δ0.3%からなる第3のコア
701 テーパーがない第1の導波路(パススルーポートに相当)
703 テーパーを有する第2の導波路(アドポートに相当)
705 スラブ導波路
801 シリコン(Si)基板
803 アンダークラッド
805 オーバークラッド
1101 ダミー導波路
1310 複合集積PLC(PLC部材)
1313、1315 DEMUX,MUX用のAWG(100G、40ch)
1321 40chの2×2SW、VOA、10%のWINC−TAP
1323 20ch気密封止チップスケールパッケージモニター(CSP−P)
1330 多芯ファイバー接続用スポットサイズ変換器付
三次元立体交差PLCファンナウト(PLC部材)
1340 ファイバーブロック
1400 光ファイバー
1401 第1のコア
1403 第2のコア
1405 第3のコア

Claims (7)

  1. 伝播光進行方向に対して導波路幅が狭くなるテーパー構造を有する第1のコアと、
    伝播光進行方向線上に前記第1のコアの前記テーパーと対向する向きにテーパー構造を有し、かつ前記第1のコアと基板平面に対して垂直方向に基板との距離を異にする第2のコアと、
    前記第1のコアと前記第2のコアよりも屈折率が低い第3のコアとを有し、
    前記第1と第2のコアのそれぞれのテーパーの先端が離れて対向するように配置され、それらテーパーの先端間が前記第3のコアにより接続されており、
    前記第1のコアを前記第3のコア内に内包した2重コア構造と、前記第2のコアを前記第3のコア上に積層した2重コア構造とが、前記第1と第2のコアのそれぞれのテーパーの先端が離れて対向するように配置され、それらテーパーの先端間が前記第3のコアにより接続されており、
    前記基板平面上に隣接する、テーパー構造のないコアを有する第1の導波路の該コアと、前記第1、第2、第3のコアを有する第2の導波路の前記第2のコアとが、前記第3のコアからなるスラブ導波路により隔離され、これら第1、第2の導波路が、前記基板平面に対して垂直方向に、前記基板とコア中心の距離を異にして互いに交差していることを特徴とする三次元交差導波路。
  2. 伝播光進行方向に対して導波路幅が狭くなるテーパー構造を有する第1のコアと、
    伝播光進行方向線上に前記第1のコアの前記テーパーと対向する向きにテーパー構造を有し、かつ前記第1のコアと基板平面に対して垂直方向に基板との距離を異にする第2のコアと、
    前記第1のコアと前記第2のコアよりも屈折率が低い第3のコアとを有し、
    前記第1と第2のコアのそれぞれのテーパーの先端が離れて対向するように配置され、それらテーパーの先端間が前記第3のコアにより接続されており、
    前記第1のコアを前記第3の下面に積層した2重コア構造と、前記第2のコアを前記第3のコア内に内包または前記第3のコア上に積層した2重コア構造とが、前記第1と第2のコアのそれぞれのテーパーの先端が離れて対向するように配置され、それらテーパーの先端間が前記第3のコアにより接続されており、
    前記基板平面上に隣接する、テーパー構造のないコアを有する第1の導波路の該コアと、前記第1、第2、第3のコアを有する第2の導波路の前記第2のコアとが、前記第3のコアからなるスラブ導波路により隔離され、これら第1、第2の導波路が、前記基板平面に対して垂直方向に、前記基板とコア中心の距離を異にして互いに交差していることを特徴とする三次元交差導波路。
  3. さらに前記第1、第2の導波路の少なくともいずれかが、光ファイバーと接続される箇所において、テーパー構造を有するスポットサイズ変換器を具備していることを特徴とする請求項1又は2に記載の三次元交差導波路。
  4. さらに前記第1、第2の導波路の少なくともいずれかが、他の光導波路に接続される端面において、前記第3のコア幅が該端面に向かって徐々に狭くなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の三次元交差導波路。
  5. 配列した前記第1の導波路と前記第2の導波路のうち、下層に位置するいずれかの導波路に対して上層に位置する導波路が存在する交差領域において、導波路コアの中心高が同一な隣接する導波路間の距離が、隣接導波路との結合距離以上離れていて、76μm未満であり、前記結合距離は、隣接する導波路が互いに光結合する距離であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の三次元交差導波路。
  6. 配列した前記第1の導波路と前記第2の導波路のうち、下層に位置するいずれかの導波路に対して上層に位置する導波路が存在する交差領域において、導波路コアの中心高が同一である光伝播が行われる隣接する各導波路間に、光伝播に供されないダミー導波路が配置されていることを特徴とする請求項5に記載の三次元交差導波路。
  7. 配列した前記第1の導波路と前記第2の導波路のうち、下層に位置するいずれかの導波路に対して上層に位置する導波路が存在する交差領域において、前記導波路コアの中心高が同一な隣接する導波路間の距離がランダムに変調されるように配置されていることを特徴とする請求項5に記載の三次元交差導波路。
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