JP2011253012A - 積層コアを有する光導波回路の作製方法およびこの光導波回路を含む光信号処理装置 - Google Patents

積層コアを有する光導波回路の作製方法およびこの光導波回路を含む光信号処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の3次元積層型導波回路においては、全体の作製プロセスが複雑であるという問題点があった。さらに、有機系の接着剤を用いてスタック構造を形成する場合の長期的な信頼性の問題や、クラッドに使用される材料の軟化点温度の低さのために、各層に渡って一貫して精度の良い回路を作製できない問題もあった。
【解決手段】本発明による光導波回路の作製方法においては、基板上に、アンダークラッド、コア、中間クラッド、コアのように順次積み重なった2層以上のコア層を、フォトマスクを用いて露光し、それら多層コア層を含むガラス膜を一括してエッチングすることによって形成する。同一構造の光導波回路を3次元的に一括して加工形成することを特徴とする。さらに、上述の方法により作製した2つの積層型AWGをオーバークラッド層を向かい合わせにしてスタックさせる構造により、等価的により多くの層を積層可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、大容量かつフレキシビリティ性の高いフォトニックネットワークに適用できる光導波型デバイスの作製方法およびこの方法により作成された光導波型デバイスを含む光信号処理装置に関する。
近年、光導波路による平面光波回路が光通信や光信号処理等の分野で盛んに用いられている。光導波路により構成されている方向性結合器、マッハツェンダ干渉計、またはAWG(Arrayed Waveguide Grating)等の要素回路を単独若しくは組み合わせて用いることによって、光の合波・分波または光路の切り換え等の機能を実現している。
この平面光波回路は、基本的に回路基板面内で2次元的に形成された導波回路の組み合わせから構成されている。一方、回路基板の厚み方向も含めて3次元的に形成された積層コアを用いた構成(以下、3次元積層型導波回路と言う)も採用されている。この3次元積層型導波回路の例としては、スポットサイズを変換し、平面光波回路とファイバとを接続する際にモードフィールド径を合わせるためにコアガラス高さを徐々に高く積み増す技術や、コアのガラス材料を空間的に変化させるため、薄膜化したコアを積層させる技術等があった。
より具体的には、3次元的に形成された積層コアは、層間光結合器の製造方法として用いられている。層間光結合器に対しては、下層の光回路と上層の光回路とをそれぞれ別々にフォトリソグラフィとエッチング加工し作製する方法、および、下層の光回路と上層の光回路の結合部のみを上下一括して加工する方法が用いられてきた。(特許文献1、特許文献2)
また、波長選択スイッチ(Wavelength selective switch : WSS)や可変分散補償器(Tunable optical dispersion compensator : TODC)などの光信号処理装置において、AWGを垂直方向に多段にスタックして高集積化を図り、空間光学系と組み合わせた構成のデバイス例も報告されている。これらの報告では、基板を含むチップ全体を、有機系の透明接着剤等によって張り合わせる方法でスタック構造を実現している(非特許文献1、特許文献3)。
特開平07−027940号明細書 特開2003−004965号明細書 特開2009−198593号明細書 特開2009−042557号明細書 国際公開特許WO98/36299号公報
R. Ryf, et al. ‘Scalable wavelength-selective crossconnect switch based on MEMS and planar waveguides’, ECOC2001 vol.6 p.76-77 S. Kamei, ‘Low-loss, wide and low-ripple passband arrayed-waveguide grating with tandem MZI-synchronized configuration’, ECOC2009 PDP-
しかしながら、従来技術の3次元積層型導波回路には、以下に述べるような問題点があった。従来の3次元積層型導波回路においては、上層および下層の間で回路が同一ではないため、上層および下層それぞれについて別々に、フォトリソグラフィおよびエッチング加工を使用して回路を作製していた。このため、全体の作製プロセスが複雑であるという問題点があった。上層および下層の間で同一回路を含む場合には、上層および下層の間で回路が同一である部分のみを一括して作製することによって、上下層の回路間で作製精度を一致させることが可能である。しかし、上下層の間で回路が異なる部分と回路が同一である部分とを、別々に作製する必要があり、やはり全体の作製工程が複雑になるという問題点があった。
チップを垂直方向に重ねたスタック構造によって3次元積層型導波回路を作製する方法では、厚い基板がコアとコアの間に必ず挿入される構成となる。この構成のため、コアとコアとの間隔は、数百ミクロン以上となってしまう。このような場合、例えば、導波路回路の外部の空間光学系の光素子と組み合わせて、ビーム偏向型のスイッチを作製しようとすると、信号光に対する偏向角が大きくなる。このとき、空間光学系と導波路との間の損失を減らすためには、導波路側に角度を付けるなど複雑な工程が必要となり、精度良く導波路を作製することが難しくなるという問題点があった。また、有機系の接着剤を用いてスタック構造を形成する場合には、長期的な信頼性に問題が生じる可能性もあった。
3次元的に光導波回路を作製する他の方法として、基板にアンダークラッドおよびコアを積み重ね、フォトグラフィとエッチング加工を使用して、さらにオーバークラッド堆積する方法を繰り返し、垂直に積み上げていく方法もある。しかし、この方法で使用されるオーバークラッドは、コアを十分に覆うことが必要なため、クラッドの材料として軟化点の温度の低いガラスを使用する必要がある。そのため、2段目、3段目に積んだコアガラスを熱処理する際には陥没・変形などが生じてしまい、底面(1段目)に作製した回路のように精度の良い回路を作製できない問題もあった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、コンパクトな積層光導波回路を、精度良く一括して作製する方法を提供することにある。さらに、本発明の方法を使用して作製した積層光導波路と、液晶などの反射型の信号処理素子とを組み合わせることによって、小型でかつ高精度な光信号処理装置(デバイス)を実現することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、基板上に、少なくとも一部に同一形状の光回路が前記基板面の垂直方向に2層以上積み重なって配置された構造を有する積層型光導波回路を作製する方法において、前記基板上に、第1のクラッド層と、前記第1のクラッド層上に形成された第1のコア層と、前記第1のコア層上に形成された第2のクラッド層と、前記第2のクラッド層上に形成された第2のコア層とを含み、少なくともコア層が2層以上含まれるようにコア層およびクラッド層を交互に積層したガラス膜を形成ステップと、前記積層したガラス膜を前記第1のクラッド層の一部を含む深さまで、一括して加工して前記同一形状の光回路を形成するステップと、前記同一形状の光回路を覆うオーバークラッド層を形成するステップとを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の方法による第1の積層型光集積回路と、前記第1の積層型光集積回路と鏡面対称の形状の光回路を少なくとも一部に含む第2の積層型光集積回路とを備えた光導波回路において、前記第1の積層型光集積回路と前記第2の積層型光集積回路とを、それぞれの前記オーバークラッド層同士を向かい合わせ、前記鏡面対称の形状の回路同士の位置が一致するように重ね合わせて固定するステップをさらに備えることを特徴とするを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の方法であって、前記積層型光導波回路において、前記各コア層の間で光結合が生じないように、前記コア層の中間にある前記クラッド層の厚さが調整されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3いずれかの方法であって、前記同一形状の光回路を形成する前記ステップにおいて、同一のフォトマスクを用いることによって、前記各コア層の形状を同一とすることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記請求項1乃至4いずれかの方法であって、前記各クラッド層および前記各コア層は、石英系ガラスからなることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項2の方法であって、前記重ね合わせて固定する前記ステップは、前記オーバークラッド層同士を圧着しまたは真空チャックした状態で加熱融着するステップを含むことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、前記請求項1に記載された方法により作製された第1の積層型光集積回路と、前記第1の積層型光集積回路と鏡面対称の形状の光回路を少なくとも一部に含む第2の積層型光集積回路とを備えた光導波回路において、前記第1の積層型光集積回路と前記第2の積層型光集積回路とを、それぞれの前記オーバークラッド層同士を向かい合わせ、前記鏡面対称の形状の回路同士の位置が一致するように重ね合わせて固定されて作製されたことを特徴とする光集積回路である。
請求項8に記載の発明は、前記請求項1乃至6のいずれかの方法により作製された積層型光導波回路と、LCOS、MEMSまたはバルク型分光素子の少なくとも1つ含む空間光学素子を組み合わせて構成されたことを特徴とする光信号処理装置である。
以上説明したように、本発明によれば、光結合の無い同一の積層型光導波回路を一括した加工プロセスによって形成できるため、プロセスパラメータのばらつきによる回路特性のばらつきを抑えることができる。同時に、光導波回路全体のプロセス工程数を大幅に減らすことができる。
また、液晶やMEMS等の反射型の光素子と、本発明の方法を使用した積層型光導波回路とを組み合わせることによって、ビーム偏向型の波長選択スイッチ等の光信号処理装置において、積層したコア間の間隔を小さくすることができる。このため、偏向角を小さくすることができ、小型でかつ精度良くデバイスを作製できる。
本発明の実施例1である4層積層型AWGの製造方法を説明する図である。 実施例1の4層積層型AWGのスラブ導波路からアレイ導波路への変換部分近傍の構造を示した図である。 実施例1の4層積層型AWGを用いた、1×4WSSの構成の概略を示した図である。 実施例2のスタック構造の積層型AWGチップの作製方法を説明する図である。 実施例2のスタック構造における各AWGチップの回路形状を示した図である。 実施例2のスタック構造による積層型AWGチップを利用した、1×4WSSの構成の概略を示した図である。 実施例3の、積層型AWGチップとKTN結晶を透過型ビームスキャナーとを利用した1×4WSSの構成の概略を示した図である。 周周回性AWGの動作を説明するための図である。 実施例4の2層積層型AWGを使用した可変分散補償器の構成を示した概念図である。
本発明による光導波回路の作製方法においては、基板上に、順次、アンダークラッド、コア、中間クラッド、コアのように積み重なった2層以上のコア層を、フォトマスクを用いて露光し、それら多層コア層を含むガラス膜を一括してエッチングすることによって、同一構造の光導波回路を3次元的に一括して加工形成することを特徴とする。以下、図面を参照しながら本発明の方法および光信号処理装置の実施形態について詳細に説明する。
本実施例1では、本発明の方法によって、シリコン基板上に形成した石英系光導波路を垂直に積層して作製した光導波路を使用して、1×4波長選択スイッチ(WSS)に適用した例について説明する。このWSSは、本発明の方法により作製された多層型の光導波路およびアレイ導波路回折格子(AWG)と、液晶素子(LCOS:Liquid crystal on silicon)とを組み合わせて構成される。
図1は、本発明による、垂直にコアを4層積層したAWGの製造方法を説明する図である。である。図1は、本発明の方法における3つの工程を説明しており、(a)および(b)、(c)および(d)、(e)および(f)が、それぞれ1つの工程における基板面を見た上面図および導波路部分の断面図を示している。
図1の(a)および(b)を参照して、工程1について説明する。工程1では、まず、シリコン基板11の一面上に火炎加水分解堆積(FHD)法により、アンダークラッド層12となる石英系ガラス微粒子層を堆積する。石英系ガラス微粒子は三塩化ボロン(BCl3)、 三塩化リン(PCl3)、四塩化ケイ素(SiCl4)を火炎加水分解することによって堆積する。この石英系ガラス微粒子層を高温炉(1350℃)で溶融固化することによって、透明なアンダークラッド層12(厚さ30μm)を形成する。さらに、アンダークラッド層12で使用したのと同様なFHD法によって三塩化ボロン(BCl3)、三塩化リン(PCl3)、四塩化ケイ素(SiCl4)、四塩化ゲルマニウム(GeCl4)の火炎加水分解により石英系ガラス微粒子を堆積した後、高温炉において溶融固化して第1コア層14(厚さ3μm)を形成する。
さらにアンダークラッド層12で使用したのと同じ方法および組成で、第1中間クラッド層15(厚さ8μm)を形成し、以下、第2コア層16(厚さ3μm)、第2中間クラッド層17(厚さ8μm)、第3コア層18(厚さ3μm)、第3中間クラッド層19(厚さ8μm)および第4コア層20(厚さ3μm)の順で、堆積および溶融固化を繰り返した。
次に、図1の(c)および(d)を参照して、工程2を説明する。(c)および(d)では、以下述べる各工程によって、入出力導波路101、スラブ導波路102およびアレイ導波路103が形成された後の構造を示していることに留意されたい。
工程2では、フォトマスクを用いて、第4コア層20上に塗布したレジストを露光・現像した後、反応性イオンエッチング(以下RIE)法によって、一括して垂直エッチングを行なう。すなわち、第4コア層20、第3中間クラッド層19、第3コア層18、第2中間クラッド層17、第2コア層16、第1中間クラッド層15および第1コア層14の全体について、全厚さ36μmを一括して垂直エッチングする。さらに、アンダークラッド層12も1μmオーバーエッチングして、オーバーエッジアンダークラッド層13を形成した。エッチングによって形成した各導波路の幅は、通常の導波路(入出力導波路101およびアレイ導波路103)が4.7μmであり、スラブ導波路102からアレイ導波路103への変換部分では7μmから4.7μmまで変化させた。工程2の完了後、エッチングで形成された各導波路以外の部分では、アンダークラッド層12が露出していることになる。
最後に、図1の(e)および(f)を参照して、工程3を説明する。工程3では、工程2で形成された垂直方向に積層された層状のコア・クラッドを覆うように、オーバークラッド層21を形成する。オーバークラッド層21は、アンダークラッド層12と同じ屈折率であるが、軟化温度の低い組成の石英ガラス微粒子層を、アンダークラッド層12と同様にFHD法で堆積した後、高温炉で溶融固化して形成される。
図2は、実施例1のAWGにおけるスラブ導波路とアレイ導波路近傍の構造を示した図である。(a)は基板面を見た上面図を示し、(b)はスラブ導波路102からアレイ導波路103への変換部分において導波路間のギャップが狭い部分C−Dの断面を示す。工程3において堆積したオーバークラッド層21(ガラス)は軟化温度が低いため、導波路間のギャップの底部分も十分に覆い、隙間無くカバーすることができる。
図3は、本発明の方法により作製されたAWGを利用して構成した1×4波長選択スイッチ(WSS)の構成を示す概念図である。作製した積層AWGチップをダイシングにより切り離して、空間光学系の部品と組み合わせて構成した。図3は概念図であり、必ずしも実際のデバイスの形状や寸法比を忠実に表現してはいないことに注意されたい。例えば、レンズ33、LCOS34の形状は、図3の表現に関係なく様々なものがある。
積層型AWGチップ31は、入出力導波路101、スラブ導波路102、アレイ導波路103を備えている。入出力導波路101、スラブ導波路102、アレイ導波路103は、いずれも、図1または図2で示したように基板面の垂直方向に積層された4層のコアを持っている。AWGチップ31の一端において、ファイバ型ファンアウト35を介して、入出力導波路102と4本の光ファイバ321、322、323、324が接続されている。
一方、積層型AWGチップ31のもう一端では、積層されたアレイ導波路103から空間に信号光が出射される。出射光は、レンズ33によって集光され、信号光の波長に応じてLCOS34上の対応する所定の位置に集光する。集光された光信号は、LCOS34表面上の波長に対応した液晶要素素子によって位相を変化させ、LCOS34内のミラーによって反射され、進行方向を反転させる。反射された信号光は、再びレンズ33を通して積層型AWGチップ31へ戻る。アレイ導波路103、スラブ導波路102、入出力導波路101を経て、ファイバ型ファンアウト35へ出射する。LCOS34において、波長ごとに信号光の透過率を変える(ONまたはOFFする)ことによって、波長選択スイッチ(WSS)として機能させることができる。
ファイバ型ファンアウト35は、4本の光ファイバと、入出力導波路101の4つのコアの接続インタフェースとして機能し、内部に4本のコアを有するマルチコアファイバである。光ファイバ321は入出力ファイバとして機能し、他の3本の光ファイバ322、323、324は出力ファイバとして機能する。
ファンアウト35と光ファイバ321〜324との組み合わせには、2通りの構成が考えられる。1つは、ファンアウト35にピッチ変換機能を持たせ、通常の光ファイバ321〜324と接続する場合である。もう1つは、ファンアウト35は単なるマルチコアファイバとして、光ファイバ321〜324のファンアウト35との接続端が融着延伸によって束ねられ、接続端部の各光ファイバの外径およびコア径をファンアウト35のコア径と同一とする場合である。図3には、後者の場合を例示的に示している。
入出力ファイバ321は、図3には示されていないサーキュレータを介して、装置入力ポートおよび出力ポート1に接続される。出力ファイバ322、323、324は、装置出力ポート2、出力ポート3、出力ポート4に接続される。
本発明の積層型AWGチップと光ファイバとを接続する方法には様々な方法が考えられ、図3に示した方法だけに限定されない。例えば、信号光を一旦空間に出射させて、レンズ等でピッチを拡大してから光ファイバへ結合する方法等も可能である。
図3では、典型的な構成例として1×4(1入力4出力)の波長選択スイッチの例を示した。本発明の方法により作製した多層型AWGは、様々な構成の波長選択スイッチに適用できる。例えば、図3の構成において、各光ファイバにおける光信号の入出力の方向を逆にして、光の進行方向を逆にすれば、4×1(4入力1出力)のWSSとして動作させることもできる。さらに、1つのAWGチップの基板面内に並べて形成するAWGの個数や、AWGチップの基板ごと垂直に重ねるコアの層数を変化させるとともに、対応する2次元LCOSのカラム数を変化させることによって、1×2から1×9、1×16等の異なる入出力ポート数のWSSを構成することができる。また、一部のポートを省略することにより、1×N(Nは2以上の整数)または、N×1のWSSを構成することもできる。
1つのAWGの基板面内に並べて形成できるAWGの個数は、上述の工程1−3による制限を受けない。しかし、一般にLCOSの偏向角はMEMSに比べて小さい。このため、同一の基板面上に並置するAWGの数は5個程度を上限としたほうが、より低損失で消光比の良いWSSを構成できる。
一方、基板面に垂直方向に重ねて形成できるコアの層数は、工程2において垂直にエッチング可能な深さに依存する。比屈折率差Δn(=(ncore−nclad)/ncore 、ここでncore:コアの屈折率、nclad:クラッドの屈折率)が大きい導波路の方が、コア厚が薄く、コア間隔も狭くできる。このため、比屈折率差Δnを大きくすることによって、コアの層数を増やすことができる。
本実施例においては、比屈折率差Δn=2.5%として層数を4層としたため、隣り合うコアとコアとの間隔(コアの中心から中心まで)が10μm程度となり、必要なエッチング深さは36μmとなった。36μm程度の深さを、基板の垂直方向にエッチングする技術は、最近のエッチング装置の性能から十分実現可能である。さらに50μm程度をエッチングする場合も、最適のプロセス条件へ調整することによって十分実現可能なレベルである。また、比屈折率差Δn=1.5%の場合は、コア間の間隔が15μm程度となり、最大でそれぞれ垂直方向に3層の積層が可能である。また、比屈折率差Δn=5%の場合は、コア間の間隔が6μm程度となるため、最大で9層程度の垂直方向の積層が可能である。
一般に、本実施例におけるWSSの場合、偏波依存性を解消することが1つの課題である。特許文献4に開示された偏波ビームディスプレーサまたは複屈折率結晶を利用した方法などを取り入れることによって、本発明により作成した積層型AWGチップにおけるこの課題を解決することができる。
また、AWGの構成材料である石英系ガラスは、他の材料と比較して屈折率の変化量は小さいものの、温度によってその屈折率が変化し、AWGの透過スペクトルも温度依存性を有する。本実施例に対しても、特許文献5に記載されているように、アレイ導波路あるいはスラブ導波路の一部のクラッドおよびコアを除去した溝を形成し、その溝にアレイ導波路の実効屈折率の温度係数と異なる屈折率温度係数を有する材料(以下「温度補償材料」と称する)を挿入することによって、温度無依存化を実現することができる。
さらに、AWGの前段にマッハツェンダ干渉計を配置することによって、矩形度の高い透過スペクトルを得ることができる(非特許文献2を参照)。これによって、温度変動に起因したAWGの透過スペクトル中心波長のずれに対する耐性を、向上することができる。本実施例の本発明により作製した積層型AWGチップに対しても、上述のAWGの各高性能化技術を応用することによって、WSSのより高性能化を実現することができる。
以上説明したように、本発明の4層積層型AWGの作製方法によれば、光結合の無い同一の積層型光導波回路を一括した加工プロセスによって形成できるため、プロセスパラメータのばらつきによる回路特性のばらつきを抑えることができる。同時に、光導波回路全体のプロセス工程数を大幅に減らすことができる。
本実施例では、実施例1と同様な本発明の方法によってコアを2層積層した積層型AWGを用い、微小電気機械素子(MEMS:Micro Electro Mechanical Systems)と組み合わせて1×4波長選択スイッチ(WSS)に適用した例について説明する。本実施例においては、積層型AWGを2段に重ねた、スタック構造を利用している点に特徴がある。
図4は、本実施例におけるスタック構造を持つAWGチップの作製方法を説明する図である。(a)にはスタック構造を作製する第1の工程が説明されている。図4の(a)においては、積層型AWGチップ41aは、図1で説明した工程1〜3によって作製されたものであって、スラブ導波路近傍のアレイ導波路の断面が示されている。第1の工程では、まずオーバークラッド層21の表面の凹凸を、鏡面研磨によって高平滑度に研磨する。
その後、(b)に示した第2の工程において、同様に研磨された2つの積層型AWGチップ41a、41bを、それぞれのオーバークラッド層21a、21bを向かい合わせにして位置決めをする。例えば、2つのチップのうち1つ41aを反転させて各導波路のコアが上下で精度良く並ぶように位置決めをする。同じ組成のオーバークラッド層21a、21bを重ね合わせて、700℃に保持することによって、熱融着させた。図4の(a)の第1の工程において、オーバークラッド層のガラスが平滑であってかつウエハのそりが十分に小さい場合には研磨を省略することもできる。さらに、(b)の第2の工程で熱融着するとき、チップ同士を押し付けたり、接着面を真空に引いたりすること(真空チャック)によって、熱融着をより容易にすることもできる。
図5は、本実施例のスタック構造による各AWGチップの回路形状を示した図である。スタックする各チップの回路は、向かい合わせて重ねたときに導波路位置が一致するように、図5の(a)のAWGチップ51aおよび(b)のAWGチップ51bに示すように互いに鏡面対称の関係にある必要がある。図5の場合、入出力導波路101a、101b、スラブ導波路102a、102bおよびアレイ導波路103a、103bの各々の導波路が、それぞれチップの長辺に対して鏡面対称となっている。
図4の(b)に示したように、2つのAWGチップをオーバークラッド層21a、21bを向かい合わせにしてスタックすることによって、垂直方向に積層した多層コアのブロック同士の距離を短くできる。このスタック構造によって、コアを垂直方向により多く積層させたのと同様な効果を得ることができる。さらには、オーバークラッド層21a、21bを向かい合わせにして、接着剤を使用せずに熱融着で接着できるので、従来技術で有機系の接着剤を用いてスタック構造を形成した場合のようにAWGチップの信頼性の問題を生じさせることもない。
尚、重ね合わせる2つの積層型AWGにおいて、積層コアの層数は同じであっても良いし、異なっていても良い。また、2つの積層型AWGにおいて全ての光回路が、必ず鏡面対称の関係にある必要は無い。
図6は、本実施例のスタック構造の積層型AWGチップを利用した、1×4WSSの構成の概念図を示す。上述の2段スタック構造の積層型AWGチップ61は、一端をPLC型ファンアウト65を介して、入出力ファイバ621および3本の出力ファイバ622、623、624と接続されている。スタック構造の積層型AWGチップ61のもう一端では、信号光がアレイ導波路の端面から空間に向かって出射され、レンズ63を通してMEMS64上へ集光する。信号光の波長に応じた位置に集光された光信号は、MEMS64のミラー面において反射方向を変化させられ、レンズ63を通してAWGチップ61のアレイ導波路に再び戻る。MEMSによって波長ごとに光路を変更することができるため、波長選択スイッチ(WSS)として機能する。装置の入力ポートは、図6には示されない光サーキュレータを介して出力ポート1とともに入出力ファイバ621に接続される。出力ポート2〜4は、光ファイバ622、623、624にそれぞれ接続される。
本実施例のWSSによれば、AWG間でスタック構造を採用することで、信号光に対する偏向角を小さく抑えることができる。AWG層間の距離が、10から数10μm程度に抑えられるため、空間光学系と導波路との間の損失を減らすための導波路の角度形成などの複雑な工程が不要となり、より緩い精度で導波路を作製することができる。
本実施例では、実施例2と同様な本発明の方法で作製された2段スタック構造の積層型AWGチップを用い、透過型ビームスキャナーと組み合わせて1×4WSSに適用した例を示す。本実施例では、1つのAWGチップの基板面内に、同一構成の2つのAWGがレイアウトされている。2つのAWGチップが配置された2つの基板を、さらに図4に示した方法によりスタック構造として、最終的に、合計4つ(2×2)のAWGを1つのチップ内に作製した。
図7は、本実施例のタンタル酸ニオブ酸カリウム(以下KTN)結晶を透過型ビームスキャナーとして利用した1×4WSSの構成を示す。本実施例のWSSは、入力ファイバ780が接続された入力側のAWG71と出力ファイバ781〜784が接続された出力側のAWG77との間に、空間光学部品を配置した透過型のWSS構成となっている。図7の(a)は、AWGの基板面(x−z面)を垂直に見た上面図を示し、(b)は、基板の厚さ方向(y方向)を見た側面図を示している。
(a)を参照して構成の概要を説明すると、入力側の周回性AWG71から出射した信号光は、バルク型回折格子72でy方向に分波される。分波された信号光は、集光レンズ73によって集光されて、6×8の二次元マトリックス状の信号光群として透過型KTNビームスキャナー74に到達する。KTNスキャナ74によって所定の方向に偏向された各信号光は、集光レンズ75を経て、本発明の方法によって作製した4つのAWGを含む2段スタック構造の積層型AWGチップ77のいずれかのAWGのアレイ導波路へ入力される。AWGチップ77の端面には、コリメータレンズアレイ76が配置されている。図7の(b)の側面図を参照すればわかるように、信号光は、バルク型回折格子72によってy方向にも分波されるため、周回性AWG71のx方向への分波作用と合わせて、KTNビームスキャナー74の位置において、マトリクス状に配置された複数の信号点に分波される。ここで、周回性AWGの動作について簡単に説明する。
図8は、周回性AWGの動作を説明するための図である。図8の(a)は、周回性AWGの透過強度特性を示している。WDM入力信号が入力された周回性AWG71からの出射光は、集光レンズで集光されると、自由スペクトルレンジ(FSR:Free Spectral Range)内に含まれる波長に応じた異なる位置に分離する。さらに次の次数のFSRでは、次の波長のセットが同様な位置へ分離される。すなわち、周回性AWG71からの出力光信号は集光レンズ73を経て、48chの波長分割多重化された信号を、周回的に、8つの波長に対応した集光位置に分離して出力する。
図8の(b)を参照すればわかるように、例えば、Ch9(Ch17、25、33、41)の信号光は、周回性AWGを出射して、集光レンズを通った後、Ch1の信号光の集光位置と同じ位置に集光する。
図7のWSSの構成では、周回性AWG71からの信号光は、バルク型回折格子72に入力されるので、x軸方向に8つのchに分離された信号光は、y軸方向にもFSR毎に繰り返して6つの列に分離する。分離された光信号は、集光レンズ73で平行ビームにされ、8×6の二次元マトリックス状の信号光として、z軸上のKTNビームスキャナー74の位置で集光する。集光した信号光は、KTNビームスキャナー74で所定の方向に偏向され、レンズ75、76を通して、積層型AWGチップ77内の任意のいずれかのAWGのアレイ導波路に入力される。その後、各AWGに対応する4本の出力ファイバ781、782、783、784のいずれか1つへ出力することができる。
本実施例では、KTNビームスキャナー74を利用して対向する2つのAWG(周回性AWG71と積層型AWGチップ77)により透過型のWSSを構成したが、光路中にミラーを組み込むことにより、反射型のWSSを構成することもできる。その場合、2段2列積層型AWGを入力AWGとすることにより、同様に1×4WSSを構成することができる。反射型の構成では、出力された信号は、サーキュレータを用いて分離することができ、デバイスの小型化を図ることができる。
本実施例では、2層構造の積層型AWGを使用した可変分散補償器(TODC)の例を示す。本実施例では、1つの基板上に、マスク上の1つのAWGが転写形成され、2層のコアが積層された積層型AWGを作製する。2層構造のうちの上層側AWGのアレイ導波路とスラブ導波路の接続部に、ミラーを形成した。
図9は、2層積層型AWGを使用した可変分散補償器(TODC)の構成を示す概念図である。2層積層型AWG91は、本発明の方法によって、入力導波路、スラブ導波路、アレイ導波路を一括エッチングにより加工し、オーバークラッド層を堆積(図1の工程1〜3)する。
ミラー95は上層のアレイ導波路103aの分光作用を利用して形成される。ミラー95は、アレイ導波路103aとスラブ導波路102aの接続部分に、エッチングよって、波長に依存しない等位相面に合わせた溝を形成した後、この溝内面に金を蒸着することにより形成された。本実施例におけるTODCは、ミラー95の形成面を中心として、面対称に2つのTODCが直列に接続された場合と同様の動作をする。以下、図9の(a)AWG基板面(x−z面)を見た上面図と、(b)AWG基板の厚さ方向(y軸方向)を見た側面図によって、動作概要を説明する。
図9の(a)では、入出力ファイバ100から信号光が下層のAWGに入力される。下層のスラブ導波路102a、アレイ導波路103aを経て、下層のAWG91の端面から出射した光信号はz方向に沿って進む。集光レンズ93および反射型LCOS94によって空間光学系が構成される。
2層構造のAWG91の下層AWGの端面から出射した光信号は、まずシリンドリカルレンズ92によって厚さ方向(y軸方向)にコリメートされる。シリンドリカルレンズ92を透過した光信号は、集光レンズ93により信号光の波長に対応した位置に集光される。集光された光信号は、反射型のLCOS94を介して所定の位相差が付与される。位相差を付与された光信号は、LCOS94内のミラーによって光路を反転し、再び集光レンズ93およびシリンドリカルレンズ92を経て、今度は上層のAWG91端面へ入射する。上層AWGのアレイ導波路103bに入射した光信号はミラー95で反射され、それまで辿ってきた光路を逆方向に進む。
すなわち、信号光は、再びLCOS94で所定の位相差が付与された後、入射時と逆の光路を進んで再び下層のAWG91に入射し、同じ入出力ファイバ100に出力される。このWSSへの入力信号と出力信号は、図9には示されないサーキュレータを用いて分離される。
TODCとしての機能は、光信号がLCOS94を透過することによって、x軸に対して2次関数のプロファイルを持つ位相差が光信号に付与されることで可能となる。全光路を通じて、往路および復路で位相差が2回付与されるため、ミラー95の形成面を中心として、面対称に2つのTODCが直列に接続された場合と同様の動作をすることになる。
本実施例のTODCでは、別個のAWG基板を垂直方向に配置する従来のスタック型構成に比べて、上下2つのアレイ導波路の入出力位置が極めて近い。このため、AWGの製造誤差などにより、その透過中心波長に誤差があっても、集光レンズ93とLCOS94との距離を微調整することによって、容易に空間光学系との結合を回復することができる。従って、装置調整が簡単に済むと共に、レンズの小型化、結合距離の短縮ができるため、デバイスのより小型化が可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、光結合の無い同一の積層型光導波回路を一括した加工プロセスによって形成できるため、プロセスパラメータのばらつきによる回路特性のばらつきを抑えることができる。同時に、光導波回路全体のプロセス工程数を大幅に減らすことができる。
また、液晶やMEMS等の反射型の光素子と、本発明の方法を使用した積層型光導波回路とを組み合わせることによって、ビーム偏向型の波長選択スイッチ等の光信号処理装置において、積層したコア間の間隔を小さくすることができる。このため、偏向角を小さくすることができ、小型でかつ精度良くデバイスを作製できる。
本発明の方法により作製された積層型AWGについて、具体的にいくつかの光信号処理装置へ適用した実施形態について説明した。本発明の原理を適用できる多くの実施可能な形態に鑑み、ここに記載した実施形態は、単に例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
本発明は、光通信装置に利用することができる。
11 シリコン基板
12 アンダークラッド層
14、16、18、20 コア層
21、21a、21b オーバークラッド層
31、41、51、61、77、91 積層型AWG
34、94 LCOS
64 MEMS
95 ミラー
101 入出力導波路
102、102a、102b スラブ導波路
103、103a、103b アレイ導波路
321、322、323、324、621、622、623、624、781、782、783、784 光ファイバ

Claims (8)

  1. 基板上に、少なくとも一部に同一形状の光回路が前記基板面の垂直方向に2層以上積み重なって配置された構造を有する積層型光導波回路を作製する方法において、
    前記基板上に、
    第1のクラッド層と、
    前記第1のクラッド層上に形成された第1のコア層と、
    前記第1のコア層上に形成された第2のクラッド層と、
    前記第2のクラッド層上に形成された第2のコア層とを含み、
    少なくともコア層が2層以上含まれるようにコア層およびクラッド層を交互に積層したガラス膜を形成ステップと、
    前記積層したガラス膜を前記第1のクラッド層の一部を含む深さまで、一括して加工して前記同一形状の光回路を形成するステップと、
    前記同一形状の光回路を覆うオーバークラッド層を形成するステップと
    を備えることを特徴とする方法。
  2. 前記請求項1に記載の方法による第1の積層型光集積回路と、
    前記第1の積層型光集積回路と鏡面対称の形状の光回路を少なくとも一部に含む第2の積層型光集積回路とを備えた光導波回路において、
    前記第1の積層型光集積回路と前記第2の積層型光集積回路とを、それぞれの前記オーバークラッド層同士を向かい合わせ、前記鏡面対称の形状の回路同士の位置が一致するように重ね合わせて固定するステップ
    をさらに備えることを特徴とする方法。
  3. 前記積層型光導波回路において、前記各コア層の間で光結合が生じないように、前記コア層の中間にある前記クラッド層の厚さが調整されていることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記同一形状の光回路を形成する前記ステップにおいて、同一のフォトマスクを用いることによって、前記各コア層の形状を同一とすることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の方法。
  5. 前記各クラッド層および前記各コア層は、石英系ガラスからなることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の方法。
  6. 前記重ね合わせて固定する前記ステップは、前記オーバークラッド層同士を圧着しまたは真空チャックした状態で加熱融着するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  7. 前記請求項1に記載された方法により作製された第1の積層型光集積回路と、
    前記第1の積層型光集積回路と鏡面対称の形状の光回路を少なくとも一部に含む第2の積層型光集積回路とを備えた光導波回路において、
    前記第1の積層型光集積回路と前記第2の積層型光集積回路とを、それぞれの前記オーバークラッド層同士を向かい合わせ、前記鏡面対称の形状の回路同士の位置が一致するように重ね合わせて固定されて作製されたことを特徴とする光集積回路。
  8. 前記請求項1乃至6のいずれかの方法により作製された積層型光導波回路と、LCOS、MEMSまたはバルク型分光素子の少なくとも1つ含む空間光学素子を組み合わせて構成されたことを特徴とする光信号処理装置。
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