JP6771600B2 - 光導波路回路 - Google Patents

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この発明は、特定の波長の光を取り出す機能を有する光導波路回路に関する。
近年、小型化や量産性に有利な光デバイスの開発に当たり、Si(シリコン)を導波路の材料として用いるSi導波路が注目を集めている。
Si導波路では、実質的に光の伝送路となる光導波路コアを、Siを材料として形成する。そして、Siよりも屈折率の低い例えばシリカ等を材料としたクラッドで、光導波路コアの周囲を覆う。このような構成により、光導波路コアとクラッドとの屈折率差が極めて大きくなるため、光導波路コア内に光を強く閉じ込めることができる。その結果、曲げ半径を例えば1μm程度まで小さくした、小型の曲線導波路を実現することができる。そのため、電子回路と同程度の大きさの光回路を作成することが可能であり、光デバイス全体の小型化に有利である。
また、Si導波路では、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の半導体装置の製造過程を流用することが可能である。そのため、チップ上に電子機能回路と光機能回路とを一括形成する光電融合(シリコンフォトニクス)の実現が期待されている。
ところで、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplex)方式を利用した受動型光加入者ネットワーク(PON:Passive Optical Network)では、加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)毎に異なる受信波長が割り当てられる。局側装置(OLT:Optical Line Terminal)は、各ONUへの下り光信号を、送り先の受信波長に対応した送信波長でそれぞれ生成し、これらを多重して送信する。各ONUは、複数の波長で多重された下り光信号から、自身に割り当てられた受信波長の光信号を選択的に受信する。ONUでは、各々の受信波長の下り光信号を選択的に受信するために、波長フィルタが使用される。そして、波長フィルタを、上述したSi導波路によって構成する技術が実現されている。Si導波路を用いる波長フィルタとしては、例えば、マッハツェンダー干渉器を用いたものやアレイ導波路グレーティング(AWG:Arrayed Waveguide Grating)を用いたものがある。また、Si導波路を用いる波長フィルタとして、リング共振器(例えば特許文献1〜3参照)や、グレーティング型(例えば特許文献4参照)又は方向性結合器型(例えば特許文献5参照)の可変波長フィルタがある。これらの可変波長フィルタは、ヒータ電極を設け、電圧を印加することによって、出力波長を可変にできるという利点がある。さらに、TE(Transverse Electric)偏波及びTM(Transverse Magnetic)偏波の双方に対応すべく、波長フィルタの前段に偏波分離素子及び偏波回転素子を設ける構造がある(例えば非特許文献1及び2参照)。
特開2003−215515号公報 特開2013−093627号公報 特開2006−278770号公報 特開2006−330104号公報 特開2002−353556号公報
Optics Express vol.20,No.26,p.B493−B500,2012年12月10日 Optics Express vol.23,No.10,p.12840−12849,2015年5月18日
上述したAWGや可変波長フィルタは、複数の異なる波長帯域の光を繰り返して出力する特性を持つため、複数の自由スペクトル領域(FSR:Free Spectral Range)を有している。従って、これらを用いて特定の波長の光を取り出すためには、単一の波長帯域のFSRを切り出す波長フィルタを別途用意する必要がある。
また、これらAWGや可変波長フィルタには偏波依存性がある。このため、偏波無依存で使用するためには、例えば上述した偏波分離素子及び偏波回転素子を用いて、偏波を揃える必要がある。
そこで、この発明の目的は、単一の波長帯域のFSRにおける特定の波長の光を取り出すことができる光導波路回路であって、偏波無依存で使用できる光導波路回路を提供することにある。
上述した課題を解決するために、この発明の第1の要旨による光導波路回路は、偏波分離手段、第1モード変換手段、変換部、第1波長選択手段及び第2波長選択手段を含む光導波路コアを備える。偏波分離手段は、互いに離間しかつ並んで配置されることにより、方向性結合器を構成する、シングルモード光導波路コア及び多モード光導波路コアを備え、シングルモード光導波路コアを伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数と、多モード光導波路コアを伝播する1次モードのTE偏波の伝播係数とが一致し、かつ、シングルモード光導波路コアを伝播するTM偏波の伝播定数と、多モード光導波路コアを伝播するTM偏波の伝播係数とが一致しないように設定され、入力される基本モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を分離しつつ、基本モードのTE偏波を1次モードのTE偏波に変換し、1次モードのTE偏波を第1モード変換手段に送り、かつ基本モードのTM偏波を変換部に送る。第1モード変換手段は、特定の波長帯域の1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換して、第1波長選択手段に送る。第1波長選択手段は、入力される特定の波長帯域の基本モードのTE偏波から、特定の波長の基本モードのTE偏波を取り出して出力する。変換部は、特定の波長帯域の基本モードのTM偏波を、基本モードのTE偏波に変換して、第2波長選択手段に送る。第2波長選択手段は、入力される特定の波長帯域の基本モードのTE偏波から、特定の波長の基本モードのTE偏波を取り出して出力する。
また、この発明の第2の要旨による光導波路回路は、偏波分離手段、第1モード変換手段、変換部及び波長選択手段を含む光導波路コアを備える。偏波分離手段は、互いに離間しかつ並んで配置されることにより、方向性結合器を構成する、シングルモード光導波路コア及び多モード光導波路コアを備え、シングルモード光導波路コアを伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数と、多モード光導波路コアを伝播する1次モードのTE偏波の伝播係数とが一致し、かつ、シングルモード光導波路コアを伝播するTM偏波の伝播定数と、多モード光導波路コアを伝播するTM偏波の伝播係数とが一致しないように設定され、入力される基本モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を分離しつつ、基本モードのTE偏波を1次モードのTE偏波に変換し、1次モードのTE偏波を第1モード変換手段に送り、かつ基本モードのTM偏波を変換部に送る。第1モード変換手段は、特定の波長帯域の1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換して、波長選択手段に送る。変換部は、特定の波長帯域の基本モードのTM偏波を、基本モードのTE偏波に変換して、波長選択手段に送る。波長選択手段は、第1モード変換手段から送られる、基本モードのTE偏波から、互いに異なる複数の特定の波長を取り出して出力し、かつ変換部から送られる、基本モードのTE偏波から、互いに異なる複数の特定の波長の基本モードのTE偏波を取り出して出力する。
また、この発明の第3の要旨による光導波路回路は、n個(nは2以上の整数)の偏波分離手段、n個の第1モード変換手段、n個の変換部、n個の第1波長選択手段及びn個の第2波長選択手段、並びにn−1個の偏波合波手段を含む光導波路コアを備える。第1〜nの偏波分離手段は、それぞれ、互いに離間しかつ並んで配置されることにより、方向性結合器を構成する、シングルモード光導波路コア及び多モード光導波路コアを備え、それぞれ、前記シングルモード光導波路コアを伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数と、前記多モード光導波路コアを伝播する1次モードのTE偏波の伝播係数とが一致し、かつ、前記シングルモード光導波路コアを伝播するTM偏波の伝播定数と、前記多モード光導波路コアを伝播するTM偏波の伝播係数とが一致しないように設定され、それぞれ入力される基本モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を分離しつつ、基本モードのTE偏波を1次モードのTE偏波に変換し、それぞれ1次モードのTE偏波を第1〜nの第1モード変換手段に送り、かつそれぞれ基本モードのTM偏波を第1〜nの変換部に送る。第k(kは1≦k≦n−1の整数)の第1モード変換手段は、特定の波長帯域の1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換して、第kの第1波長選択手段に送り、かつ特定の波長帯域以外の波長帯域の1次モードのTE偏波を、第kの偏波合波手段に送る。第nの第1モード変換手段は、特定の波長帯域の1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換して、第nの第1波長選択手段に送る。各第1波長選択手段は、入力される特定の波長帯域の基本モードのTE偏波から、特定の波長の基本モードのTE偏波を取り出して出力する。各第1モード変換手段は、互いに異なる波長帯域の1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換する。第kの変換部は、特定の波長帯域の基本モードのTM偏波を、基本モードのTE偏波に変換して、第kの第2波長選択手段に送り、かつ特定の波長帯域以外の波長帯域の基本モードのTM偏波を、第kの偏波合波手段に送る。第nの変換部は、特定の波長帯域の基本モードのTM偏波を、基本モードのTE偏波に変換して、第nの第2波長選択手段に送る。各変換部は、互いに異なる波長帯域の基本モードのTM偏波を、基本モードのTE偏波に変換する。各第2波長選択手段は、入力される特定の波長帯域の基本モードのTE偏波から、特定の波長の基本モードのTE偏波を取り出して出力する。第kの偏波合波手段は、入力される1次モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を合波しつつ、1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換し、基本モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を第k+1の偏波分離手段に送る。
また、この発明の第4の要旨による光導波路回路は、n個(nは2以上の整数)の偏波分離手段、n個の第1モード変換手段、n個の変換部、及びn個の波長選択手段、並びにn−1個の偏波合波手段を含む光導波路コアを備える。第1〜nの偏波分離手段は、それぞれ、互いに離間しかつ並んで配置されることにより、方向性結合器を構成する、シングルモード光導波路コア及び多モード光導波路コアを備え、それぞれ、前記シングルモード光導波路コアを伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数と、前記多モード光導波路コアを伝播する1次モードのTE偏波の伝播係数とが一致し、かつ、前記シングルモード光導波路コアを伝播するTM偏波の伝播定数と、前記多モード光導波路コアを伝播するTM偏波の伝播係数とが一致しないように設定され、それぞれ入力される基本モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を分離しつつ、基本モードのTE偏波を1次モードのTE偏波に変換し、それぞれ1次モードのTE偏波を第1〜nの第1モード変換手段に送り、かつそれぞれ基本モードのTM偏波を第1〜nの変換部に送る。第k(kは1≦k≦n−1の整数)の第1モード変換手段は、特定の波長帯域の1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換して、第kの波長選択手段に送り、かつ特定の波長帯域以外の波長帯域の1次モードのTE偏波を、第kの偏波合波手段に送る。第nの第1モード変換手段は、特定の波長帯域の1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換して、第nの波長選択手段に送る。各第1モード変換手段は、互いに異なる波長帯域の1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換する。第kの変換部は、特定の波長帯域の基本モードのTM偏波を、基本モードのTE偏波に変換して、第kの波長選択手段に送り、かつ特定の波長帯域以外の波長帯域の基本モードのTM偏波を、第kの偏波合波手段に送る。第nの変換部は、特定の波長帯域の基本モードのTM偏波を、基本モードのTE偏波に変換して、第nの波長選択手段に送る。各変換部は、互いに異なる波長帯域の基本モードのTM偏波を、基本モードのTE偏波に変換する。第kの偏波合波手段は、入力される1次モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を合波しつつ、1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換し、基本モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を第k+1の偏波分離手段に送る。第1〜nの波長選択手段は、第1〜nの第1モード変換手段から送られる、基本モードのTE偏波から、互いに異なる複数の特定の波長を取り出して出力し、かつ第1〜nの変換部から送られる、基本モードのTE偏波から、互いに異なる複数の特定の波長の基本モードのTE偏波を取り出して出力する。
この発明の光導波路回路では、第1モード変換手段及び変換部によって取り出された単一の波長帯域の光を、第1波長選択手段及び第2波長選択手段、又は波長選択手段に入力することによって、単一の波長帯域のFSRに含まれる特定の波長の光を取り出すことができる。
また、この発明の光導波路回路では、偏波分離手段によって分離したTM偏波を、変換部によってTE偏波に変換することにより、第1波長選択手段及び第2波長選択手段、又は波長選択手段にそれぞれ入力する光を、TE偏波に揃えることができる。従って、この発明の光導波路回路は、偏波無依存で、特定の波長の光を取り出すことができる。
(A)は、第1の光導波路回路を示す概略的平面図であり、(B)は、(A)に示す構造体をI-I線で切り取った概略的端面図である。 第1の光導波路回路の作用の説明に供する図である。 第2の光導波路回路を示す概略的平面図である。 第3の光導波路回路を示す概略的平面図である。 第3の光導波路回路の別の構成例を示す概略的平面図である。 第4の光導波路回路を示す概略的平面図である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
(第1の光導波路回路)
図1を参照して、この発明の第1の実施の形態による光導波路回路(以下、第1の光導波路回路とも称する)について説明する。図1(A)は、第1の光導波路回路を示す概略的平面図である。なお、図1(A)では、後述する支持基板及びクラッドを省略して示してある。図1(B)は、図1(A)に示す構造体をI−I線で切り取った概略的端面図である。
以下の説明では、各構成要素について、光伝播方向に沿った方向を長さ方向とする。また、支持基板の厚さに沿った方向を厚さ方向とする。また、長さ方向及び厚さ方向に直交する方向を幅方向とする。
第1の光導波路回路100は、支持基板10、クラッド20、光導波路コア30を備えて構成されている。なお、ここでは、一例として、第1の光導波路回路100を受信回路として利用する場合の構成例について説明する。そこで、この実施の形態では、第1の光導波路回路100が、さらに受光素子40を備えている。
支持基板10は、例えば単結晶Siを材料とした平板状体で構成されている。
クラッド20は、支持基板10上に、支持基板10の上面を被覆し、かつ光導波路コア30を包含して形成されている。クラッド20は、例えばSiOを材料として形成されている。
光導波路コア30は、クラッド20よりも高い屈折率を有する例えばSiを材料として形成されている。その結果、光導波路コア30は、光の伝送路として機能し、光導波路コア30に入力された光が光導波路コア30の平面形状に応じた伝播方向に伝播する。
なお、伝播する光が支持基板10へ逃げるのを防止するために、光導波路コア30は、支持基板10から少なくとも例えば3μm以上離間させて形成されているのが好ましい。また、光導波路コア30は、厚さ方向でシングルモード条件を達成するべく、光導波路コア30は、例えば200〜400nmの範囲内の厚さで形成されるのが好ましい。
光導波路コア30は、偏波分離手段310及び第1モード変換手段330を含む第1変換部320、偏波変換手段350及び第2モード変換手段340を含む第2変換部325、第1波長選択手段360並びに第2波長選択手段370を含んでいる。また、光導波路コア30は、偏波分離手段310と接続されたポート導波路301、偏波分離手段310と第2変換部325との間を接続する接続導波路302、第1変換部320と第1波長選択手段360との間を接続する接続導波路303、第2モード変換手段340と第2波長選択手段370との間を接続する接続導波路304、第1波長選択手段360と受光素子40との間を接続する接続導波路305、及び第2波長選択手段370と受光素子40との間を接続する接続導波路306を含んでいる。
ポート導波路301及び各接続導波路302〜306は、TE偏波及びTM偏波の双方に対してシングルモード条件を達成する厚さ及び幅で形成されている。従って、ポート導波路301及び各接続導波路302〜306は、基本モードのTE偏波及びTM偏波を伝播させる。
第1変換部320は、例えば図1に示すように、それぞれ直線導波路として形成された、シングルモード光導波路コア311及び多モード光導波路コア321を含んでいる。
シングルモード光導波路コア311は、一端側でポート導波路301と接続されている。また、シングルモード光導波路コア311は、他端側で接続導波路302と接続されている。シングルモード光導波路コア311は、TE偏波及びTM偏波の双方に対してシングルモード条件を達成する厚さ及び幅で形成されている。
多モード光導波路コア321は、一端側で接続導波路303と接続されている。また、多モード光導波路コア321は、一端側からこの順に接続された結合部322及び反射部323を含んでいる。多モード光導波路コア321は、少なくとも基本モードのTE偏波及び1次モードのTE偏波を伝播可能な幅で形成されている。
第1変換部320では、シングルモード光導波路コア311の、ポート導波路301と接続された一端と、多モード光導波路コア321の、接続導波路303と接続された一端(すなわち結合部322の一端)とが同じ側に配置されている。
そして、シングルモード光導波路コア311と、多モード光導波路コア321の結合部322とが互いに離間しかつ並んで配置されることにより、方向性結合器が構成されている。この方向性結合器が構成された領域として、偏波分離手段310が構成されている。また、多モード光導波路コア321の反射部323には、グレーティングが形成されており、この反射部323によって、第1モード変換手段330が構成されている。
偏波分離手段310では、後述する第1モード変換手段330及び偏波変換手段350における反射波長帯域を含む波長帯域において、シングルモード光導波路コア311を伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数と、結合部322を伝播する1次モードのTE偏波の伝播定数とが一致し、シングルモード光導波路コア311を伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数と、結合部322を伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数とが一致せず、かつシングルモード光導波路コア311を伝播するTM偏波の伝播定数と、結合部322を伝播するTM偏波の伝播定数とが一致しないように、結合部322を含む多モード光導波路コア321の幅が設定される。この結果、シングルモード光導波路コア311を伝播する基本モードのTE偏波と、結合部322を伝播する1次モードのTE偏波とが結合される。
第1モード変換手段330を構成する反射部323は、入力される1次モードのTE偏波を、特定の波長帯域において基本モードのTE偏波に変換して反射する。
反射部323のグレーティングは、長さ方向に沿った両側面それぞれに凹部及び凸部が交互に周期的に形成されることによって構成されている。一方の側面の凹部及び凸部と、他方の側面の凹部及び凸部とは、互いに反対称位置となるように形成される。
波長λにおいて、1次モードのTE偏波と基本モードのTE偏波とを変換して反射する条件は、基本モードのTE偏波の等価屈折率をNTE0、1次モードのTE偏波の等価屈折率をNTE1、及びグレーティング周期(反射部323側面の凸部の形成周期)をΛとして、(NTE0+NTE1)Λ=λで表される。従って、グレーティングの周期は、所望の反射すべき波長に対して上式が成立するように設計される。
さらに、反射部323のグレーティングは、凸部間の離間距離を一定の変化量で周期毎に増加させる、又は凸部の突出量を一定の変化量で周期毎に増加させる、所謂チャープ構造とすることで、反射する波長帯域を拡大することができる。
第2変換部325は、例えば図1に示すように、それぞれ直線導波路として形成された、多モード光導波路コア326及びシングルモード光導波路コア341を含んでいる。
多モード光導波路コア326は、一端側で接続導波路302と接続されている。また、多モード光導波路コア326は、一端側からこの順に接続された結合部327及び反射部328を含んでいる。多モード光導波路コア326は、少なくとも基本モードのTE偏波及び1次モードのTE偏波、並びに基本モードのTM偏波を伝播可能な幅で形成されている。
シングルモード光導波路コア341は、一端側で接続導波路304と接続されている。また、シングルモード光導波路コア341は、TE偏波に対してシングルモード条件を達成する厚さ及び幅で形成されている。
第2変換部325では、多モード光導波路コア326の、接続導波路302と接続された一端(すなわち結合部327の一端)と、シングルモード光導波路コア341の、接続導波路304と接続された一端とが同じ側に配置されている。
そして、多モード光導波路コア326の反射部328には、グレーティングが形成されており、この反射部328によって、偏波変換手段350が構成されている。また、シングルモード光導波路コア341と、多モード光導波路コア326の結合部327とが互いに離間しかつ並んで配置されることにより、方向性結合器が構成されている。この方向性結合器が構成された領域として、第2モード変換手段340が構成されている。
偏波変換手段350を構成する反射部328は、入力される基本モードのTM偏波を、特定の波長帯域において、1次モードのTE偏波に変換して反射する。
反射部328のグレーティングは、長さ方向に沿った両側面それぞれに凹部及び凸部が交互に周期的に形成されることによって構成されている。一方の側面の凹部及び凸部と、他方の側面の凹部及び凸部とは、互いに対称位置となるように形成される。また、偏波変換を実現するべく、例えばリブ型導波路を用いる構成、又は光導波路コアの長さ方向に直交する断面形状を、上底よりも下底が大きい等脚台形とした構成のグレーティングを用いることができる。
波長λにおいて、基本モードのTM偏波と1次モードのTE偏波とを変換して反射する条件は、基本モードのTM偏波の等価屈折率をNTM0、1次モードのTE偏波の等価屈折率をNTE1、及びグレーティング周期をΛとして、(NTM0+NTE1)Λ=λで表される。従って、グレーティングの周期は、所望の反射すべき波長に対して上式が成立するように設計される。
さらに、反射部328のグレーティングは、反射部323と同様に凸部間の離間距離を一定の変化量で周期毎に増加させる、又は凸部の突出量を一定の変化量で周期毎に増加させる、所謂チャープ構造とすることで、反射する波長帯域を拡大することができる。
なお、反射部328のグレーティング及び上述した反射部323のグレーティングは、これらの反射波長帯域が同じになるように設計される。
第2モード変換手段340では、偏波変換手段350における反射波長帯域を含む波長帯域において、結合部327を伝播する1次モードのTE偏波の伝播定数と、シングルモード光導波路コア341を伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数とが一致し、結合部327を伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数と、シングルモード光導波路コア341を伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数とが一致せず、かつ結合部327を伝播するTM偏波の伝播定数と、シングルモード光導波路コア341を伝播するTM偏波の伝播定数とが一致しないように、結合部327を含む多モード光導波路コア326の幅が設定される。この結果、結合部327を伝播する1次モードのTE偏波と、シングルモード光導波路コア341を伝播する基本モードのTE偏波とが結合される。
第1波長選択手段360及び第2波長選択手段370としては、それぞれ例えばリング共振器を利用する可変波長フィルタ、又はグレーティング型若しくは方向性結合器型の可変波長フィルタを用いることができる。第1波長選択手段360及び第2波長選択手段370は、入力された基本モードのTE偏波に対し、特定の波長の基本モードのTE偏波を透過させて出力する。
第1波長選択手段360及び第2波長選択手段370を構成する光導波路コア30上には、クラッド20を介してヒータ電極(図示せず)が設けられる。このヒータ電極に電流を流すことでジュール熱が発生し、この発熱による熱光学効果によって、第1波長選択手段360及び第2波長選択手段370における屈折率を変化させることができる。その結果、第1波長選択手段360及び第2波長選択手段370によって取り出す波長を変化させることができる。
受光素子40としては、例えばフォトダイオード(PD)を用いることができる。
第1の光導波路回路100では、ポート導波路301から、基本モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を含む光が入力される。入力された光は、第1変換部320に含まれる偏波分離手段310のシングルモード光導波路コア311に送られる。偏波分離手段310は、基本モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を分離する。偏波分離手段310のシングルモード光導波路コア311を伝播する光のうち、基本モードのTE偏波は、1次モードのTE偏波に変換されつつ、多モード光導波路コア321の結合部322に移行する。また、偏波分離手段310のシングルモード光導波路コア311を伝播する光のうち、基本モードのTM偏波は、接続導波路302を経て、第2変換部325の多モード光導波路コア326に送られる。
多モード光導波路コア321の結合部322に移行した1次モードのTE偏波は、第1モード変換手段330の反射部323に入力される。反射部323は、特定の波長帯域において、1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換して反射する。反射された基本モードのTE偏波は、再び偏波分離手段310の結合部322に送られる。反射部323で反射され、結合部322を伝播する基本モードのTE偏波は、接続導波路303を経て、第1波長選択手段360に送られる。
第1波長選択手段360は、入力される特定の波長帯域の基本モードのTE偏波から、特定の波長の基本モードのTE偏波を取り出す。取り出された特定の波長の基本モードのTE偏波は、接続導波路305を経て、受光素子40に送られる。
一方、第2変換部325の多モード光導波路コア326に送られた基本モードのTM偏波は、第2モード変換手段340の結合部327を経て、偏波変換手段350の反射部328に入力される。反射部328は、特定の波長帯域において、基本モードのTM偏波を1次モードのTE偏波に変換して反射する。反射された1次モードのTE偏波は、再び第2モード変換手段340の結合部327に送られる。反射部328で反射され、結合部327を伝播する1次モードのTE偏波は、基本モードのTE偏波に変換されつつ、シングルモード光導波路コア341に移行する。シングルモード光導波路コア341を伝播する基本モードのTE偏波は、接続導波路304を経て、第2波長選択手段370に送られる。
第2波長選択手段370は、入力される特定の波長帯域の基本モードのTE偏波から、特定の波長の基本モードのTE偏波を取り出す。取り出された特定の波長の基本モードのTE偏波は、接続導波路306を経て、受光素子40に送られる。
受光素子40は、第1波長選択手段360及び第2波長選択手段370から送られる、特定の波長の基本モードのTE偏波を受光する。
ここで、図2を参照して、第1の光導波路回路100の作用について説明する。図2は、第1の光導波路回路100の作用の説明に供する図である。図2における曲線101は、第1波長選択手段360及び第2波長選択手段370における透過率を示している。なお、図2では、横軸に波長を、また縦軸に透過率をとって示している。
第1波長選択手段360及び第2波長選択手段370を構成する可変波長フィルタは、複数のFSRを有しているため、図2に示すように複数の透過ピークを持つ。
第1の光導波路回路100では、まず、第1モード変換手段330及び偏波変換手段350において、特定の単一の波長帯域の光が取り出される。なお、第1モード変換手段330及び偏波変換手段350における光の反射特性(出力特性)を、図2に曲線102で示す。そして、第1モード変換手段330及び偏波変換手段350で取り出された単一の波長帯域の光が、第1波長選択手段360及び第2波長選択手段370に入力される。
従って、第1波長選択手段360及び第2波長選択手段370からは、複数の透過ピークのうち、第1波長選択手段360及び第2波長選択手段370で取り出される単一の波長帯域と重なる特定の波長(図2において、曲線101と曲線102とが重なる領域Aの波長)の光が出力される。
このように、第1の光導波路回路100では、第1モード変換手段330及び偏波変換手段350によって取り出された単一の波長帯域の光を、第1波長選択手段360及び第2波長選択手段370に入力することによって、単一の波長帯域のFSRに含まれる特定の波長の光を取り出すことができる。
また、第1の光導波路回路100では、偏波分離手段310によって分離したTM偏波を、偏波変換手段350によってTE偏波に変換することによって、第1波長選択手段360及び第2波長選択手段370にそれぞれ入力する光を、TE偏波に揃えることができる。従って、第1の光導波路回路100は、偏波無依存で、特定の波長の光を取り出すことができる。
なお、偏波分離手段310、第1モード変換手段330、第2モード変換手段340、偏波変換手段350のそれぞれにおける偏波及びモード次数の取扱いは、上述した構成例に限定されない。TE偏波及びTM偏波に対する取扱いを上述した構成例とは逆にする、又はモード次数を上述した構成例から変更する等、用途等に応じて適宜設計を変更することができる。
また、図示を省略しているが、多モード光導波路コア321と接続導波路303との間や、接続導波路302と多モード光導波路コア326との間のような、幅の異なる光導波路コア間は、一方の幅から他方の幅へ連続的に幅が変化するテーパ部を設けて接続することもできる。
(第2の光導波路回路)
図3を参照して、この発明の第2の実施の形態による光導波路回路(以下、第2の光導波路回路とも称する)について説明する。図3は、第2の光導波路回路を示す概略的平面図である。なお、図3では、支持基板及びクラッドを省略して示してある。また、上述した第1の光導波路回路と共通する構成要素については、共通の符号を付し、重複する説明を省略する。
第2の光導波路回路200は、上述の第1の光導波路回路100の第1波長選択手段360及び第2波長選択手段370に変えて、波長選択手段380を備えている。なお、ここでは、一例として、第2の光導波路回路200を受信回路として利用する場合の構成例について説明する。そこで、この実施の形態では、第2の光導波路回路200は、複数の受光素子40を備えている。なお、図3では、4つの受光素子40−1〜4を備える構成例を示している。
波長選択手段380としては、例えばAWGを用いることができる。
波長選択手段380は、接続導波路303によって、第1変換部320の多モード光導波路コア321と接続されている。また、波長選択手段380は、接続導波路304によって、第2変換部325のシングルモード光導波路コア341と接続されている。
また、波長選択手段380は、受光素子40のそれぞれと、接続導波路308及び接続導波路309のそれぞれによって接続されている。ここでは、波長選択手段380と受光素子40−1との間が、接続導波路308−1及び接続導波路309−1のそれぞれによって接続されている。また、波長選択手段380と受光素子40−2との間が、接続導波路308−2及び接続導波路309−2のそれぞれによって接続されている。また、波長選択手段380と受光素子40−3との間が、接続導波路308−3及び接続導波路309−3のそれぞれによって接続されている。また、波長選択手段380と受光素子40−4との間が、接続導波路308−4及び接続導波路309−4のそれぞれによって接続されている。
波長選択手段380は、第1モード変換手段330から接続導波路303を経て送られる、特定の波長帯域の基本モードのTE偏波から、互いに異なる複数の特定の波長を取り出して出力する。出力された各波長の基本モードのTE偏波は、波長に応じた接続導波路308−1〜4のいずれかを経て、対応する受光素子40−1〜4に送られる。
また、波長選択手段380は、第2モード変換手段340から接続導波路304を経て送られる、特定の波長帯域の基本モードのTE偏波から、互いに異なる複数の特定の波長を取り出して出力する。出力された各波長の基本モードのTE偏波は、波長に応じた接続導波路309−1〜4のいずれかを経て、対応する受光素子40−1〜4に送られる。
このように第2の光導波路回路200では、第1モード変換手段330及び偏波変換手段350によって取り出された単一の波長帯域の光を、波長選択手段380に入力することによって、単一の波長帯域のFSRに含まれる、複数の異なる波長の光を取り出すことができる。
なお、図示を省略しているが、多モード光導波路コア321と接続導波路303との間や、接続導波路302と多モード光導波路コア326との間のような、幅の異なる光導波路コア間は、一方の幅から他方の幅へ連続的に幅が変化するテーパ部を設けて接続することもできる。
(第3の光導波路回路)
図4を参照して、この発明の第3の実施の形態による光導波路回路(以下、第3の光導波路回路とも称する)について説明する。図4は、第3の光導波路回路を示す概略的平面図である。なお、図4では、支持基板及びクラッドを省略して示してある。また、上述した第1の光導波路回路と共通する構成要素については、共通の符号を付し、重複する説明を省略する。
第3の光導波路回路300は、2つの第1変換部320(第1の第1変換部320−1及び第2の第1変換部320−2)、2つの第2変換部325(第1の第2変換部325−1及び第2の第2変換部325−2)、2つの第1波長選択手段360(第1の第1波長選択手段360−1及び第2の第1波長選択手段360−2)、2つの第2波長選択手段370(第1の第2波長選択手段370−1及び第2の第2波長選択手段370−2)、及び偏波合波手段390を備えている。
第1の第1変換部320−1は、第1の偏波分離手段310−1及び第1の第1モード変換手段330−1を含んでいる。また、第2の第1変換部320−2は、第2の偏波分離手段310−2及び第2の第1モード変換手段330−2を含んでいる。また、第1の第2変換部325−1は、第1の第2モード変換手段340−1及び第1の偏波変換手段350−1を含んでいる。また、第2の第2変換部325−2は、第2の第2モード変換手段340−2及び第2の偏波変換手段350−2を含んでいる。なお、ここでは、一例として、第3の光導波路回路300を受信回路として利用する場合の構成例について説明する。そこで、この実施の形態では、第3の光導波路回路300は、2つの受光素子40(第1の受光素子40−1及び第2の受光素子40−2)を備えている。
第1の第1変換部320−1、第1の第2変換部325−1、第1の第1波長選択手段360−1、第1の第2波長選択手段370−1及び第1の受光素子40−1は、上述した第1の光導波路回路100の第1変換部320、第2変換部325、第1波長選択手段360、第2波長選択手段370及び受光素子40と同様である(図1参照)。
第1の第1変換部320−1の多モード光導波路コア321−1の他端(反射部323−1側の端)は、後述する偏波合波手段390の多モード光導波路コア392と接続されている。なお、ここでは、第1の第1変換部320−1の多モード光導波路コア321−1と、偏波合波手段390の多モード光導波路コア392とが、一体的に形成されている。
第1の第2変換部325−1の多モード光導波路コア326−1の他端(反射部328−1側の端)は、接続導波路307と接続されている。
また、第1の第2変換部325−1のシングルモード光導波路コア341−1と、第1の第2波長選択手段370−1との間を接続する接続導波路304−1は、偏波合波手段390の多モード光導波路コア392と交差する。接続導波路304−1と多モード光導波路コア392とが交差する部分410において、接続導波路304−1は、接続導波路304−1の他の部分よりも幅が拡大されている。これによって、交差する部分410において、接続導波路304−1を伝播する光、及び多モード光導波路コア392を伝播する光について、伝播損失やクロストークを抑制することができる。
偏波合波手段390は、例えば図4に示すように、それぞれ直線導波路として形成された、シングルモード光導波路コア391及び多モード光導波路コア392を含んでいる。
シングルモード光導波路コア391は、一端側で接続導波路307と接続されている。また、シングルモード光導波路コア391は、他端側で接続導波路208と接続されている。シングルモード光導波路コア391、接続導波路307及び接続導波路208は、TE偏波及びTM偏波の双方に対してシングルモード条件を達成する厚さ及び幅で形成されている。
多モード光導波路コア392は、上述したように、第1の第1変換部320−1の多モード光導波路コア321−1と、偏波合波手段390の多モード光導波路コア392とが、一体的に形成されている。ここでは、多モード光導波路コア321−1の他端側を、長さ方向に延在させた部分として、多モード光導波路コア392が構成されている。多モード光導波路コア391は、少なくとも基本モードのTE偏波及び1次モードのTE偏波を伝播可能な幅で形成されている。
そして、シングルモード光導波路コア391と、多モード光導波路コア392とが互いに離間しかつ並んで配置されることにより、方向性結合器が構成されている。この方向性結合器が構成された領域として、偏波合波手段390が構成されている。
偏波合波手段390では、第2の第1モード変換手段330−2及び第2の偏波変換手段350−2における反射波長帯域を含む波長帯域において、シングルモード光導波路コア391を伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数と、多モード光導波路コア392を伝播する1次モードのTE偏波の伝播定数とが一致し、シングルモード光導波路コア391を伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数と、多モード光導波路コア392を伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数とが一致せず、かつシングルモード光導波路コア391を伝播するTM偏波の伝播定数と、多モード光導波路コア392を伝播するTM偏波の伝播定数とが一致しないように、多モード光導波路コア392の幅が設定される。この結果、多モード光導波路コア392を伝播する1次モードのTE偏波と、シングルモード光導波路コア391を伝播する基本モードのTE偏波とが結合される。
第2の第1変換部320−2において、第2の偏波分離手段310−2のシングルモード光導波路コア311−2は、一端側で接続導波路208と接続されている。また、シングルモード光導波路コア311−2は、他端側で接続導波路302−2と接続されている。
また、第2の第1変換部320−2において、多モード光導波路コア321−2は、一端(結合部322−2側の端)側で接続導波路303−2によって、第2の第1波長選択手段360−2と接続されている。
第2の偏波分離手段310−2では、第2の第1モード変換手段330−2及び第2の偏波変換手段350−2における反射波長帯域を含む波長帯域において、シングルモード光導波路コア311−2を伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数と、多モード光導波路コア321−2の結合部322−2を伝播する1次モードのTE偏波の伝播定数とが一致し、シングルモード光導波路コア311−2を伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数と、結合部322−2を伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数とが一致せず、かつシングルモード光導波路コア311−2を伝播するTM偏波の伝播定数と、結合部322−2を伝播するTM偏波の伝播定数とが一致しないように、結合部322−2を含む多モード光導波路コア321−2の幅が設定される。この結果、シングルモード光導波路コア311−2を伝播する基本モードのTE偏波と、結合部322−2を伝播する1次モードのTE偏波とが結合される。
第2の第2変換部325−2において、多モード光導波路コア326−2は、一端側で接続導波路302−2と接続されている。また、第2の第2変換部325−2において、シングルモード光導波路コア341−2は、一端側で接続導波路304−2によって、第2の第2波長選択手段370−2と接続されている。
第2の第1波長選択手段360−2は、接続導波路305−2によって第2の受光素子40−2と接続されている。また、第2の第2波長選択手段370−2は、接続導波路306−2によって第2の受光素子40−2と接続されている。
第3の光導波路回路300では、第2の第1モード変換手段330−2及び第2の偏波変換手段350−2における反射波長帯域が、同じになるように設計される。また、これら第2の第1モード変換手段330−2及び第2の偏波変換手段350−2における反射波長帯域と、第1の第1モード変換手段330−1及び第1の偏波変換手段350−1における反射波長帯域とが、異なるように設計される。
このように構成された第3の光導波路回路300では、第1の第1モード変換手段330−1において反射されずに透過する波長帯域の1次モードのTE偏波が、偏波合波手段390の多モード光導波路コア392に送られる。また、第3の光導波路回路300では、第1の偏波変換手段350−1において反射されずに透過する波長帯域の基本モードのTM偏波が、偏波合波手段390のシングルモード光導波路コア391に送られる。
偏波合波手段390は、1次モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を合波する。偏波合波手段390の多モード光導波路コア392を伝播する1次モードのTE偏波は、基本モードのTE偏波に変換されつつ、シングルモード光導波路コア391に移行する。シングルモード光導波路コア391を伝播する基本モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波は、接続導波路208を経て、第2の偏波分離手段310−2のシングルモード光導波路コア311−2に送られる。
第2の偏波分離手段310−2のシングルモード光導波路コア311−2を伝播する光のうち、基本モードのTE偏波は、1次モードのTE偏波に変換されつつ、多モード光導波路コア321−2の結合部322−2に移行する。また、第2の偏波分離手段310−2のシングルモード光導波路コア311−2を伝播する光のうち、基本モードのTM偏波は、接続導波路302−2を経て、第2の第2変換部325−2の多モード光導波路コア326−2に送られる。
多モード光導波路コア321−2の結合部322−2に移行した1次モードのTE偏波は、第2の第1モード変換手段330−2の反射部323−2に入力される。反射部323−2は、第1の第1モード変換手段330−1の反射波長帯域とは異なる特定の波長帯域において、1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換して反射する。反射された基本モードのTE偏波は、再び第2の偏波分離手段310−2の結合部322−2に送られる。反射部323−2で反射され、結合部322−2を伝播する基本モードのTE偏波は、接続導波路303−2を経て、第2の第1波長選択手段360−2に送られる。
第2の第1波長選択手段360−2は、入力される特定の波長帯域の基本モードのTE偏波から、特定の波長の基本モードのTE偏波を取り出す。取り出された特定の波長の基本モードのTE偏波は、接続導波路305−2を経て、第2の受光素子40−2に送られる。
一方、第2の第2変換部325−2の多モード光導波路コア326−2に送られた基本モードのTM偏波は、第2の第2モード変換手段340−2の結合部327−2を経て、第2の偏波変換手段350−2の反射部328−2に入力される。反射部328−2は、第1の偏波変換手段350−1の反射波長帯域とは異なる特定の波長帯域において、基本モードのTM偏波を1次モードのTE偏波に変換して反射する。反射された1次モードのTE偏波は、再び第2の第2モード変換手段340−2の結合部327−2に送られる。反射部328−2で反射され、結合部327−2を伝播する1次モードのTE偏波は、基本モードのTE偏波に変換されつつ、シングルモード光導波路コア341−2に移行する。シングルモード光導波路コア341−2を伝播する基本モードのTE偏波は、接続導波路304−2を経て、第2の第2波長選択手段370−2に送られる。
第2の第2波長選択手段370−2は、入力される特定の波長帯域の基本モードのTE偏波から、特定の波長の基本モードのTE偏波を取り出す。取り出された特定の波長の基本モードのTE偏波は、接続導波路306−2を経て、第2の受光素子40−2に送られる。
第2の受光素子40−2は、第2の第1波長選択手段360−2及び第2の第2波長選択手段370−2から送られる、特定の波長の基本モードのTE偏波を受光する。
このように第3の光導波路回路300では、第1の第1モード変換手段330−1及び第1の偏波変換手段350−1と、第2の第1モード変換手段330−2及び第2の偏波変換手段350−2とで、互いに異なる単一の波長帯域の光を取り出すことができる。そして、それぞれの波長帯域の光を第1波長選択手段360及び第2波長選択手段370に入力することによって、各波長帯域のFSRに含まれる各特定の波長の光をそれぞれ取り出すことができる。
なお、図示を省略しているが、多モード光導波路コア321−1と接続導波路303−1との間、接続導波路302−1と多モード光導波路コア326−1との間、多モード光導波路コア321−2と接続導波路303−2との間、及び接続導波路302−2と多モード光導波路コア326−2との間のような、幅の異なる光導波路コア間は、一方の幅から他方の幅へ連続的に幅が変化するテーパ部を設けて接続することもできる。
また、ここでは、偏波分離手段310及び第1モード変換手段330を含む第1変換部320、第2モード変換手段340及び偏波変換手段350を含む第2変換部325、第1波長選択手段360、第2波長選択手段370並びに受光素子40をそれぞれ2つずつ備える構成例について説明した。しかし、第3の光導波路回路300では、これらをn個(nは2以上の整数)ずつ備える構成とすることもできる。
この場合には、第3の光導波路回路300は、n−1個の偏波合波手段390を備える。そして、第k(kは1≦k≦n−1の整数)の第1変換部320の多モード光導波路コア321の他端(反射部323側の端)を、第kの偏波合波手段390の多モード光導波路コア392と接続する。また、第kの第2変換部325の多モード光導波路コア326の他端(反射部328側の端)を、第kの偏波合波手段390のシングルモード光導波路コア391の一端と接続する。さらに、第kの偏波合波手段390のシングルモード光導波路コア391の他端を、第k+1の第1変換部320のシングルモード光導波路コア311と接続する。各第1モード変換手段330は、互いに異なる波長帯域の1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換して反射するように設計される。また、各偏波変換手段350は、互いに異なる波長帯域の基本モードのTM偏波を、1次モードのTE偏波に変換するように設計される。
偏波分離手段310及び第1モード変換手段330を含む第1変換部320、第2モード変換手段340及び偏波変換手段350を含む第2変換部325、第1波長選択手段360、第2波長選択手段370並びに受光素子40をそれぞれn個ずつ備える場合には、互いに異なるn個の波長帯域のFSRに含まれる、各特定の波長の光をそれぞれ取り出すことができる。
また、ここでは、図4に示すように、第3の光導波路回路が第1波長選択手段360及び第2波長選択手段370を備える構成例について説明した。しかし、図5に示すように、第3の光導波路回路は、第1波長選択手段360及び第2波長選択手段370に変えて波長選択手段380を備え、各波長選択手段380に複数の受光素子40を接続する構成とすることもできる。図5は、第3の光導波路回路の別の構成例を示す概略平面図である。なお、図5では、支持基板及びクラッドを省略して示してある。
図5では、光導波路回路350が2つの波長選択手段380−1及び380−2を備える構成例を示している。各波長選択手段380は、上述した第2の光導波路回路200における波長選択手段380(図3参照)と同様である。
また、光導波路回路350は、波長選択手段380と同数組(ここでは2組)の受光素子群を備える。各受光素子群には、複数の受光素子40が含まれる。図5では、各受光素子群が、それぞれ4つの受光素子40を含む構成例を示している。
そして、各波長選択手段380は、対応する受光素子群に含まれる各受光素子40とそれぞれ接続されている。各波長選択手段380は、取り出した互いに異なる複数の特定の波長の基本モードのTE偏波を、波長毎に異なる受光素子40に送る。
光導波路回路350では、光導波路回路300と同様に、第1の第1モード変換手段330−1及び第1の偏波変換手段350−1と、第2の第1モード変換手段330−2及び第2の偏波変換手段350−2とで、互いに異なる単一の波長帯域の光を取り出すことができる。そして、それぞれの波長帯域の光を波長選択手段380に入力することによって、各波長帯域のFSRに含まれる、複数の異なる波長の光を取り出すことができる。
(第4の光導波路回路)
図6を参照して、この発明の第4の実施の形態による光導波路回路(以下、第4の光導波路回路とも称する)について説明する。図6は、第4の光導波路回路を示す概略的平面図である。なお、図6では、支持基板及びクラッドを省略して示してある。また、上述した第1の光導波路回路と共通する構成要素については、共通の符号を付し、重複する説明を省略する。
第4の光導波路回路400は、上述した第1の光導波路回路100、第2の光導波路回路200又は第3の光導波路回路300,350に追加して、さらに発光素子50、送信側変換部520及び入出力導波路502を備える。図5では、一例として第1の光導波路回路100を利用する場合の構成例の第4の光導波路回路400を示している。
発光素子50としては、例えばレーザダイオード(LD)を用いることができる。発光素子50は、基本モードのTE偏波を出力する。また、発光素子50は、接続導波路501によって、後述するシングルモード光導波路コア524と接続されている。
入出力導波路502、送信側変換部520及び接続導波路501は、光導波路コア(図1(B)参照)の一部として形成されている。
接続導波路501は、TE偏波に対してシングルモード条件を達成する厚さ及び幅で形成されている。従って、接続導波路501は、基本モードのTE偏波を伝播させる。
送信側変換部520は、例えば、上述した第1変換部320(図1参照)と同様に、多モード光導波路コア521及びシングルモード光導波路コア524を含んで構成される。そして、送信側変換部520は、送信側第1モード変換手段530及び送信側第2モード変換手段540を含んでいる。
多モード光導波路コア521は、一端側で入出力導波路502と接続されている。また、多モード導波路コア521は、他端側で第1の光導波路回路100のポート導波路301と接続されている。また、多モード光導波路コア521は、一端側からこの順に接続された結合部522及び反射部523を含んでいる。
多モード光導波路コア521の反射部523には、グレーティングが形成されており、この反射部523によって、送信側第1モード変換手段530が構成されている。また、送信側第2モード変換手段540の結合部522とシングルモード光導波路コア524とが互いに離間しかつ並んで配置された領域として、送信側第2モード変換手段540が構成されている。
多モード光導波路コア521は、少なくとも基本モードのTE偏波、1次モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を伝播可能な幅で形成されている。
反射部523は、入力される基本モードのTE偏波を、特定の波長帯域において1次モードのTE偏波に変換して反射する。なお、反射部523の反射波長帯域(送信波長帯域)は、第1の光導波路回路100における第1モード変換手段330及び偏波変換手段350の反射波長帯域とは異なる波長帯域に設定される。
送信側第2モード変換手段540では、送信波長帯域において、シングルモード光導波路コア524を伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数と、多モード光導波路コア521の結合部522を伝播する1次モードのTE偏波の伝播定数とが一致し、シングルモード光導波路コア524を伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数と、結合部522を伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数とが一致せず、かつシングルモード光導波路コア524を伝播するTM偏波の伝播定数と、結合部522を伝播するTM偏波の伝播定数とが一致しないように、結合部522を含む多モード光導波路コア521の幅が設定される。この結果、シングルモード光導波路コア524を伝播する基本モードのTE偏波と、多モード光導波路コア521の結合部522を伝播する1次モードのTE偏波とが結合される。
入出力導波路502は、TE偏波及びTM偏波の双方に対してシングルモード条件を達成する厚さ及び幅で形成されている。従って、入出力導波路502は、基本モードのTE偏波及びTM偏波を伝播させる。
第4の光導波路回路400では、発光素子50から出力される基本モードのTE偏波が、接続導波路501を経て、送信側第2モード変換手段540のシングルモード光導波路コア524に送られる。シングルモード光導波路コア524を伝播する基本モードのTE偏波は、1次モードのTE偏波に変換されつつ、結合部522に移行する。1次モードのTE偏波は反射部523に送られる。反射部523は、特定の波長帯域(送信波長帯域)において、1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換して反射する。反射された基本モードのTE偏波は、結合部522を経て、入出力導波路502から出力される。
また、第4の光導波路回路400では、入出力導波路502から、送信波長帯域とは異なる受信波長帯域の、基本モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を含む光が入力される。入力された光は、送信側変換部520の多モード光導波路コア521に送られる。光は、反射部523を透過して、ポート導波路301から第1の光導波路回路100に入力される。
このように、第4の光導波路回路400では、送信波長の光を入出力導波路502から出力し、かつ受信波長の光を第1の光導波路回路100に入力する、送受信回路として使用することができる。
なお、第4の光導波路回路400では、図6に示す第1の光導波路回路100に変えて、第2の光導波路回路200(図3参照)又は第3の光導波路回路300及び350(図4及び図5参照)を用いることもできる。
また、図示を省略しているが、多モード光導波路コア521と入出力導波路502との間や、多モード光導波路コア521とポート導波路301との間のような、幅の異なる光導波路コア間は、一方の幅から他方の幅へ連続的に幅が変化するテーパ部を設けて接続することもできる。
(製造方法)
上述した第1の光導波路回路100、第2の光導波路回路200、第3の光導波路回路300及び350、並びに第4の光導波路回路400は、例えばSOI(Silicon On Insulator)基板を利用することによって、簡易に製造することができる。
すなわち、まず、支持基板層、SiO層、及びSi層が順次積層されて構成されたSOI基板を用意する。次に、例えばエッチング技術を用い、Si層をパターニングすることによって、光導波路コア30を形成する。その結果、支持基板10としての支持基板層上にSiO層が積層され、さらにSiO層上に光導波路コア30が形成された構造体を得ることができる。次に、例えばCVD法を用いて、SiO層上に、SiOを、光導波路コア30を被覆して形成する。その結果、クラッド20によって光導波路コア30が包含された第1の光導波路回路100、第2の光導波路回路200、第3の光導波路回路300及び350、並びに第4の光導波路回路400を製造することができる。
なお、受光素子40は、Si層のパターニング後に、受光素子40を形成する領域のSi層に必要な不純物を導入し、その上に光吸収層を堆積することによって、形成することができる。また、クラッド20形成後に、例えばエッチング技術を用いて、発光素子50の形成領域のクラッドを除去することによって、このクラッドを除去した領域に、発光素子50を実装することができる。
10:支持基板
20:クラッド
30:光導波路コア
40:受光素子
50:発光素子
100、200、300,350,400:光導波路回路
301:ポート導波路
302、303、304、305、306、307、308,309:接続導波路
310:偏波分離手段
320:第1変換部
325:第2変換部
330:第1モード変換手段
340:第2モード変換手段
350:偏波変換手段
360:第1波長選択手段
370:第2波長選択手段
380:波長選択手段
390:偏波合波手段

Claims (10)

  1. 偏波分離手段、第1モード変換手段、変換部、第1波長選択手段及び第2波長選択手段を含む光導波路コアを備え、
    前記偏波分離手段は、互いに離間しかつ並んで配置されることにより、方向性結合器を構成する、シングルモード光導波路コア及び多モード光導波路コアを備え、前記シングルモード光導波路コアを伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数と、前記多モード光導波路コアを伝播する1次モードのTE偏波の伝播係数とが一致し、かつ、前記シングルモード光導波路コアを伝播するTM偏波の伝播定数と、前記多モード光導波路コアを伝播するTM偏波の伝播係数とが一致しないように設定され、入力される基本モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を分離しつつ、基本モードのTE偏波を1次モードのTE偏波に変換し、1次モードのTE偏波を前記第1モード変換手段に送り、かつ基本モードのTM偏波を前記変換部に送り、
    前記第1モード変換手段は、特定の波長帯域の1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換して、前記第1波長選択手段に送り、
    前記第1波長選択手段は、入力される特定の波長帯域の基本モードのTE偏波から、特定の波長の基本モードのTE偏波を取り出して出力し、
    前記変換部は、特定の波長帯域の基本モードのTM偏波を、基本モードのTE偏波に変換して、前記第2波長選択手段に送り、
    前記第2波長選択手段は、入力される特定の波長帯域の基本モードのTE偏波から、特定の波長の基本モードのTE偏波を取り出して出力する
    ことを特徴とする光導波路回路。
  2. 受光素子をさらに備え、
    前記第1波長選択手段は、取り出した特定の波長の基本モードのTE偏波を、前記受光素子に送り、
    前記第2波長選択手段は、取り出した特定の波長の基本モードのTE偏波を、前記受光素子に送り、
    前記受光素子は、前記第1波長選択手段から送られる基本モードのTE偏波、及び前記第2波長選択手段から送られる基本モードのTE偏波を受光する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光導波路回路。
  3. 偏波分離手段、第1モード変換手段、変換部及び波長選択手段を含む光導波路コアを備え、
    前記偏波分離手段は、互いに離間しかつ並んで配置されることにより、方向性結合器を構成する、シングルモード光導波路コア及び多モード光導波路コアを備え、前記シングルモード光導波路コアを伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数と、前記多モード光導波路コアを伝播する1次モードのTE偏波の伝播係数とが一致し、かつ、前記シングルモード光導波路コアを伝播するTM偏波の伝播定数と、前記多モード光導波路コアを伝播するTM偏波の伝播係数とが一致しないように設定され、入力される基本モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を分離しつつ、基本モードのTE偏波を1次モードのTE偏波に変換し、1次モードのTE偏波を前記第1モード変換手段に送り、かつ基本モードのTM偏波を前記変換部に送り、
    前記第1モード変換手段は、特定の波長帯域の1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換して、前記波長選択手段に送り、
    前記変換部は、特定の波長帯域の基本モードのTM偏波を、基本モードのTE偏波に変換して、前記波長選択手段に送り、
    前記波長選択手段は、前記第1モード変換手段から送られる、基本モードのTE偏波から、互いに異なる複数の特定の波長を取り出して出力し、かつ前記変換部から送られる、基本モードのTE偏波から、互いに異なる複数の特定の波長の基本モードのTE偏波を取り出して出力する
    ことを特徴とする光導波路回路。
  4. 複数の受光素子をさらに備え、
    前記波長選択手段は、取り出した互いに異なる複数の特定の波長の基本モードのTE偏波を、波長毎に異なる前記受光素子に送り、
    各前記受光素子は、前記波長選択手段から送られる基本モードのTE偏波を受光する
    ことを特徴とする請求項3に記載の光導波路回路。
  5. n個(nは2以上の整数)の偏波分離手段、n個の第1モード変換手段、n個の変換部、n個の第1波長選択手段及びn個の第2波長選択手段、並びにn−1個の偏波合波手段を含む光導波路コアを備え、
    第1〜nの前記偏波分離手段は、それぞれ、互いに離間しかつ並んで配置されることにより、方向性結合器を構成する、シングルモード光導波路コア及び多モード光導波路コアを備え、それぞれ、前記シングルモード光導波路コアを伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数と、前記多モード光導波路コアを伝播する1次モードのTE偏波の伝播係数とが一致し、かつ、前記シングルモード光導波路コアを伝播するTM偏波の伝播定数と、前記多モード光導波路コアを伝播するTM偏波の伝播係数とが一致しないように設定され、それぞれ入力される基本モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を分離しつつ、基本モードのTE偏波を1次モードのTE偏波に変換し、それぞれ1次モードのTE偏波を第1〜nの前記第1モード変換手段に送り、かつそれぞれ基本モードのTM偏波を第1〜nの前記変換部に送り、
    第k(kは1≦k≦n−1の整数)の前記第1モード変換手段は、特定の波長帯域の1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換して、第kの前記第1波長選択手段に送り、かつ特定の波長帯域以外の波長帯域の1次モードのTE偏波を、第kの前記偏波合波手段に送り、
    第nの前記第1モード変換手段は、特定の波長帯域の1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換して、第nの前記第1波長選択手段に送り、
    各前記第1波長選択手段は、入力される特定の波長帯域の基本モードのTE偏波から、特定の波長の基本モードのTE偏波を取り出して出力し、
    各前記第1モード変換手段は、互いに異なる波長帯域の1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換し、
    第kの前記変換部は、特定の波長帯域の基本モードのTM偏波を、基本モードのTE偏波に変換して、第kの前記第2波長選択手段に送り、かつ特定の波長帯域以外の波長帯域の基本モードのTM偏波を、第kの前記偏波合波手段に送り、
    第nの前記変換部は、特定の波長帯域の基本モードのTM偏波を、基本モードのTE偏波に変換して、第nの前記第2波長選択手段に送り、
    各前記変換部は、互いに異なる波長帯域の基本モードのTM偏波を、基本モードのTE偏波に変換し、
    各前記第2波長選択手段は、入力される特定の波長帯域の基本モードのTE偏波から、特定の波長の基本モードのTE偏波を取り出して出力し、
    第kの前記偏波合波手段は、入力される1次モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を合波しつつ、1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換し、基本モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を第k+1の前記偏波分離手段に送る
    ことを特徴とする光導波路回路。
  6. n個の受光素子をさらに備え、
    第1〜nの前記第1波長選択手段は、取り出した特定の波長の基本モードのTE偏波を、それぞれ第1〜nの前記受光素子に送り、
    第1〜nの前記第2波長選択手段は、取り出した特定の波長の基本モードのTE偏波を、それぞれ第1〜nの前記受光素子に送り、
    各前記受光素子は、前記第1波長選択手段から送られる基本モードのTE偏波、及び前記第2波長選択手段から送られる基本モードのTE偏波を受光する
    ことを特徴とする請求項5に記載の光導波路回路。
  7. n個(nは2以上の整数)の偏波分離手段、n個の第1モード変換手段、n個の変換部及びn個の波長選択手段、並びにn−1個の偏波合波手段を含む光導波路コアを備え、
    第1〜nの前記偏波分離手段は、それぞれ、互いに離間しかつ並んで配置されることにより、方向性結合器を構成する、シングルモード光導波路コア及び多モード光導波路コアを備え、それぞれ、前記シングルモード光導波路コアを伝播する基本モードのTE偏波の伝播定数と、前記多モード光導波路コアを伝播する1次モードのTE偏波の伝播係数とが一致し、かつ、前記シングルモード光導波路コアを伝播するTM偏波の伝播定数と、前記多モード光導波路コアを伝播するTM偏波の伝播係数とが一致しないように設定され、それぞれ入力される基本モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を分離しつつ、基本モードのTE偏波を1次モードのTE偏波に変換し、それぞれ1次モードのTE偏波を第1〜nの前記第1モード変換手段に送り、かつそれぞれ基本モードのTM偏波を第1〜nの前記変換部に送り、
    第k(kは1≦k≦n−1の整数)の前記第1モード変換手段は、特定の波長帯域の1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換して、第kの前記波長選択手段に送り、かつ特定の波長帯域以外の波長帯域の1次モードのTE偏波を、第kの前記偏波合波手段に送り、
    第nの前記第1モード変換手段は、特定の波長帯域の1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換して、第nの前記波長選択手段に送り、
    各前記第1モード変換手段は、互いに異なる波長帯域の1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換し、
    第kの前記変換部は、特定の波長帯域の基本モードのTM偏波を、基本モードのTE偏波に変換して、第kの前記波長選択手段に送り、かつ特定の波長帯域以外の波長帯域の基本モードのTM偏波を、第kの前記偏波合波手段に送り、
    第nの前記変換部は、特定の波長帯域の基本モードのTM偏波を、基本モードのTE偏波に変換して、第nの前記波長選択手段に送り、
    各前記変換部は、互いに異なる波長帯域の基本モードのTM偏波を、基本モードのTE偏波に変換し、
    第kの前記偏波合波手段は、入力される1次モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を合波しつつ、1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換し、基本モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を第k+1の前記偏波分離手段に送り、
    第1〜nの前記波長選択手段は、第1〜nの前記第1モード変換手段から送られる、基本モードのTE偏波から、互いに異なる複数の特定の波長を取り出して出力し、かつ第1〜nの前記変換部から送られる、基本モードのTE偏波から、互いに異なる複数の特定の波長の基本モードのTE偏波を取り出して出力する
    ことを特徴とする光導波路回路。
  8. 各々複数の受光素子を含むn組の受光素子群をさらに備え、
    第kの前記波長選択手段は、第k組の前記受光素子群に含まれる各前記受光素子とそれぞれ接続されており、
    第nの前記波長選択手段は、第n組の前記受光素子群に含まれる各前記受光素子とそれぞれ接続されており、
    各前記波長選択手段は、取り出した互いに異なる複数の特定の波長の基本モードのTE偏波を、波長毎に異なる前記受光素子に送り、
    各前記受光素子は、前記波長選択手段から送られる基本モードのTE偏波を受光する
    ことを特徴とする請求項7に記載の光導波路回路。
  9. 前記光導波路コアは、入出力導波路、送信側第1モード変換手段、送信側第2モード変換手段及び発光素子をさらに含み、
    前記発光素子は、基本モードのTE偏波を出力して、前記送信側第2モード変換手段に送り、
    前記送信側第2モード変換手段は、基本モードのTE偏波を1次モードのTE偏波に変換して、前記送信側第1モード変換手段に送り、
    前記送信側第1モード変換手段は、送信波長帯域の1次モードのTE偏波を基本モードのTE偏波に変換して、前記入出力導波路に送り、
    前記入出力導波路は、入力される受信波長帯域の基本モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を、前記送信側第1モード変換手段に送り、
    前記送信側第1モード変換手段は、受信波長帯域の基本モードのTE偏波及び基本モードのTM偏波を、前記偏波分離手段に送る
    ことを特徴とする請求項2、4、6及び8のいずれか一項に記載の光導波路回路。
  10. 前記変換部は、特定の波長帯域の基本モードのTM偏波を、1次モードのTE偏波に変換する偏波変換手段、及び該偏波変換手段から送られる特定の波長帯域の1次モードのTE偏波を、基本モードのTE偏波に変換する第2モード変換手段を含み、
    前記偏波分離手段及び前記第2モード変換手段は、それぞれシングルモード光導波路コアと多モード光導波路コアとが互いに離間しかつ並んで配置されて構成される方向性結合器であり、
    前記第1モード変換手段及び前記偏波変換手段は、それぞれ光導波路コアにグレーティングが形成されて構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の光導波路回路。
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