JP2008292823A - 光導波路の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイシングソーによる光導波路コア形成時に、形成される光導波路コアの断面形状の変形及びバラツキを抑制し、量産性に優れた光導波路の製造方法を提供すること。
【解決手段】クラッド層とコア層とが積層された高分子フィルム10A(積層体)を準備する。次に、ダイシングソー20により、高分子フィルム10Aをコア層12側から切削、即ちコア層12の一部を切削し、光導波路コア12Aを形成する。このダイシングソー20によりコア層12を切削して上記光導波路コアを形成する際、ダイシングソー20のブレード部先端を下部クラッド層14に到達させ、そして所定量入り込ませて下部クラッド層14の一部も切削する。次に、高分子フィルム10Aに形成した切削溝22に、クラッド層形成用硬化性樹脂を流し込み、これを硬化させて、埋め込みクラッド層18を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光導波路の製造方法に関するものである。
高分子光導波路を機器内及び機器間の光配線へ適用していく際の形態の一例として、直線状のコアを所望のピッチで配置した単純な構造のマルチモード光導波路がある。このような直線光導波路を作製する方法としては、例えば基板上にクラッド層とコア層の二層の樹脂層を形成し、コア層をダイシングソーによって部分的に切削除去することにより光導波路コアを形成し、クラッド層と同じ高分子樹脂で光導波路コアを覆い、基板を除去することによりフレキシブルな高分子光導波路を作製する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−286064公報
本発明の課題は、ダイシングソーによる光導波路コア形成時に、形成される光導波路コアの断面形状の変形及びバラツキを抑制し、量産性に優れた光導波路の製造方法を提供することである。
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
請求項1に係る発明は、
第1クラッド層を有し、当該第1クラッド層上に少なくともコア層を積層した積層体を準備する工程と、
ダイシングソーを用いて、前記コア層が積層された側から前記コア層の一部を切削すると共に、前記ダイシングソーのブレード部先端を前記第1クラッド層まで入り込ませ前記第1クラッド層の一部を切削して、光が伝播する光導波路コアを形成する工程と、
前記積層体の少なくとも切削部に第2クラッド層を埋め込む工程と、
を特徴とする光導波路の製造方法である。
請求項2に係る発明は、
前記積層体が、前記第1クラッド層上に前記コア層と共に第3クラッド層をこの順で少なくとも積層した積層体であり、
前記光導波路コアを形成する工程において、ダイシングソーを用いて、前記コア層及び第3クラッド層が積層された側から前記コア層及び前記第3クラッド層の一部を切削すると共に、前記ダイシングソーのブレード部先端を前記第1クラッド層まで入り込ませ前記第1クラッド層の一部を切削して、光が伝播する光導波路コアを形成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の光導波路の製造方法である。
本発明によれば、ダイシングソーによる光導波路コア形成時に、形成される光導波路コアの断面形状の変形及びバラツキを抑制し、量産性に優れる光導波路の製造方法を提供することができる。
以下、本発明について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、実質的に同一の機能・作用を有する部材には、全図面を通して同じ符号を付与し、重複する説明は省略する場合がある。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る光導波路フィルムの製造方法を示す工程図である。
第1実施形態に係る光導波路フィルムの製造方法では、まず、図1(A)に示すように、クラッド層とコア層とが積層された高分子フィルム10A(積層体)を準備する。
高分子フィルム10Aは、下部クラッド層14(第1クラッド層)及びコア層12がこの順で積層されている。高分子フィルム10Aは、例えば、ラミネート法などの方法により各層に相当するシートを積層することで作製される。この作製には、各シートのアライメントを行う必要が無いため、簡易且つ低コストである。
高分子フィルム10Aは、クラッド層とコア層とで屈折率差が設定され得る材質であれば、特に制限されるわけではなく、例えば、脂環式オレフィンフィルム、アクリル系フィルム、エポキシ系フィルム、ポリイミド系フィルム等が用いられる。
次に、図1(B)に示すように、ダイシングソー20により、高分子フィルム10Aをコア層12側から切削、即ちコア層12の一部を切削し、光導波路コア12Aを形成する。光導波路コア12Aの形成は、例えば、ダイシングソーにより、高分子フィルム10Aの長手方向に沿って行う切削を、高分子フィルム10Aの幅方向に所定間隔(この間隔が光導波路コア12Aの幅となる)で実施することで行われる。即ち、高分子フィルム10Aの長手方向に沿って延在する切削溝22(切削部)が、フィルム幅方向に所定間隔で並列するように、高分子フィルム10Aを切削する。
この切削による切削溝22に挟まれたコア層12の領域が光導波路コア12Aとなる。したがって、当該切削により、下部クラッド層14の同一平面上であって高分子フィルム10Aの幅方向に互いに伝播光が並進するように並列に配列して、光導波路コア12Aが複数形成される。
このダイシングソー20によりコア層12を切削して上記光導波路コアを形成する際、即ち、ダイシングソー20によりコア層12に切削溝22を形成する際、ダイシングソー20のブレード部先端を下部クラッド層14に到達させ、そして所定量入り込ませて下部クラッド層14の一部も切削する。言い換えれば、ダイシングソー20のブレード部先端により下部クラッド層14に切り込みが入るように切削し、切削溝22を形成する。
次に、図1(C)に示すように、高分子フィルム10Aに形成した切削溝22に、クラッド層形成用硬化性樹脂を流し込み、これを硬化させて、埋め込みクラッド層18を形成する。また、本実施形態では、切削溝22にクラッド層形成用硬化性樹脂を流し込むと共に、高分子フィルム10Aの最上層(第1グラット層とはフィルム厚み方向で反対側に位置する層)に位置するコア層12(光導波路コア12A)の表面(露出面)に塗布し、上部クラッド層16を形成する。本実施形態では、埋め込みクラッド層18と上部クラッド層16が第2クラッド層に相当する。
ここで、埋め込みクラッド層18及び上部クラッド層16を形成するための硬化性樹脂は、液状の物質であり、例えば、放射線硬化性、電子線硬化性、熱硬化性等の樹脂を用いられる。中でも、硬化性樹脂としては、紫外線硬化性樹脂及び熱硬化性樹脂が望ましく用いられるが、紫外線硬化性樹脂を選択することが望ましい。紫外線硬化性樹脂及び熱硬化性樹脂としては、紫外線硬化性、熱硬化性のモノマー、オリゴマーあるいはモノマーとオリゴマーの混合物が望ましく用いられる。紫外線硬化性樹脂としては、エポキシ系、ポリイミド系、アクリル系の紫外線硬化性樹脂が望ましく用いられる。
なお、下部クラッド層14、上部クラッド層16、埋め込みクラッド層18は、コア12Aよりも屈折率が低い材料で構成され、特に光導波路コア12Aとの屈折率差を確保するため、比屈折率差は0.5%以上、望ましくは1%以上である。。また、各クラッド層の屈折率差は小さい方が望ましく、その差は0.05以内、望ましくは0.001以内、更に望ましくは差がないことが光の閉じ込めの点からみて望ましい。
このようにして、光導波路フィルム10が作製される。なお、得られる光導波路フィルム10は、その厚さが50μm以上500μm以下であることが望ましく、より望ましくは、100μm以上200μm以下である。一方、光導波路フィルム10は、その幅が0.5mm以上10mm以下であることが望ましく、より望ましくは、1mm以上5mm以下である。光導波路フィルム10の厚さ及び幅を上記範囲とすることで、柔軟性を確保させつつ、強度が得やすくなる。
以上説明した本実施形態に係る光導波路フィルム10は、コア層12と下部クラッド層14の一部をダイシングソー20を用いて同時に切削除去することにより、ダイシングソー20のブレード部先端を下部クラッド層14に入り込ませることで、良好断面形状の光導波路コア12Aが形成される。このため、形成される光導波路コア12Aの断面形状の変形及びバラツキが抑制され、量産性に優れた製法となる。
ここで、従来では、ダイシングソー20によるコア層12への切削溝22の切削は、当該切削溝22の断面形状が常に略矩形であることを前提としている。しかし、切削溝22の断面形状は、ダイシングソー20のブレード部先端の磨耗に伴い丸みを持ち、これに伴い切削溝22底面の平坦性も低下してしまう。
具体的には、例えば、図2に示すように、ダイシングソー20のブレード部先端の摩耗により切削溝22の断面形状がダイシングソー20の使用開始初期の矩形状から変形(磨耗)すると、形成される光導波路コア12Aの断面も矩形からずれた形状となる。また、理想的な矩形状の場合と比較して光導波路コア12A断面積も増加する。光導波路コア12Aのコア径は光導波路フィルム10に接続される受発光素子や光ファイバ等との光接続の効率を考慮して決定されるが、上記光導波路コア12Aの形成異常による光導波路コア12A断面積の増加は接続損失の増加の要因となる。また、光導波路コア12A断面が矩形から大きくずれた場合、良好な光の閉じ込めは得られない。特に、高い柔軟性を有する光導波路フィルム10(フレキシブル光導波路)においては、屈曲時の損失の増大が懸念される。
なお、図2は、光導波路フィルムにおける、コア層12に形成する切削溝22の断面形状が矩形からずれることに起因する光導波路コア12Aの形状不良の例を示す概略断面図である。
一方、図3に、例えば、外形51.4mm、厚さ0.1mmのブレード部を有するダイシングソー20の磨耗量(半径減少量)に対する切削溝22断面形状のプロファイルの変化例を示す。このプロファイルは、実線がブレード部の磨耗量110μmのときの切削溝の断面形状プロファイルを示し、点線がブレード部の磨耗量が320μmのときの断面形状プロファイルを示す。また、一点鎖線は、切削溝22の側面近似線、底面最低部のフィルム面に沿った線を示している。
そして、図3に示すように、切削溝22側面下部(底部の縁)の形状が切削溝22側面の近似直線から逸脱し始める位置は、ダイシングソーのブレード部先端の磨耗量の増大に伴って、切削溝22底面の最低部から高くなっていく。ここで、図3中、切削溝22側面下部(底部の縁)の形状が切削溝22側面の近似直線から逸脱し始める位置と切削溝22底面の最低部との溝深さ方向の長さ(高さ)を「R」で示している。
以上から、ダイシングソー20のブレード部先端によって下部クラッド層14へ切り込ませる、即ち、当該ダイシングソー20のブレード部先端を下部クラッド層14へ所定量入り込ませて一部切削することで、ダイシングソー20のブレード部先端の磨耗による切削溝22の断面形状変形部(底面の平坦性低下している部分)を下部クラッド層14内に形成させ、コア層12内の切削溝22の断面形状の変形やバラツキを生じさせなくする。結果、形成される光導波路コア12Aの断面形状の変形及びバラツキが抑制され、量産性に優れた製法となる。
一方、上記切削溝22側面下部(底部の縁)の形状が切削溝22側面の近似直線から逸脱し始める位置(切削溝22側面下部の形状が切削溝22側面の近似直線から逸脱し始める位置と切削溝22底面の最低部との溝深さ方向の長さR)は、新品のブレードにおいても5μm程度存在する。そのため、ダイシングソー20のブレード部先端による下部クラッド層14への切り込み量は5μm以上(好ましくは10μm以上)とすることがよい。これにより、良好な断面形状の光導波路コア12Aが得れる。
また、切削溝22底面と下部クラッド層14の面(切削側とは反対側の面)との距離(切り残し量)が少ない場合、切削加工時に高分子フィルム10Aに加わる外力によって下部クラッド層14が完全に切断される製造トラブルが発生する場合がある。このため、この切り残し量は5μm以上(望ましくは10μm以上)とすることがよい。これにより、光導波路コア12A形成時の高分子フィルム10Aの破損が抑制される。
また、作製する光導波路フィルム10に柔軟性(フレキシブル性)を持たせる場合、総厚の薄い光導波路フィルム10を得る為に下部クラッド層14および上部クラッド層16を薄くする必要がある。但し、上記切り込み量と切り残し量の制約とダイシングソーのフィルム厚み方向の切削精度を考慮し、下部クラッド層14は20μm以上(望ましくは30μm以上150μm以下)とすることがよい。そのため、下部クラッド層14と光導波路コア12Aに当該下部クラッド層とは厚み方向反対側に被覆される上部クラッド層16の厚さを変え、下部クラッド層14の厚さを20μm以上とし、上部クラッド層16の厚みを下部クラッド層14よりも薄くすることも、光導波路フィルム10総厚を下げる上で有効な手段となる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態に係る光導波路フィルムの製造方法を示す工程図である。
第2実施形態に係る光導波路フィルム10の製造方法では、まず、図4(A)に示すように、クラッド層とコア層とが積層された高分子フィルム10A(積層体)を準備する。
高分子フィルム10Aは、下部クラッド層14、コア層12、上部クラッド層16がこの順で積層されている。
次に、図4(B)に示すように、ダイシングソー20により、高分子フィルム10Aをコア層12及び上部クラッド層16形成側から切削、即ちコア層12及び上部クラッド層16の一部を切削し、光導波路コア12Aを形成する。
この切削による切削溝22に挟まれたコア層12の領域が光導波路コア12Aとなる。したがって、当該切削により、下部クラッド層14の同一平面上であって高分子フィルム10Aの幅方向に互いに伝播光が並進するように並列に配列して、光導波路コア12Aが複数形成される。
このダイシングソー20によりコア層12を切削して上記光導波路コアを形成する際、即ち、ダイシングソー20によりコア層12に切削溝22を形成する際、ダイシングソー20のブレード部先端を下部クラッド層14に到達させ、そして所定量入り込ませて下部クラッド層14の一部も切削する。言い換えれば、ダイシングソー20のブレード部先端により下部クラッド層14に切り込みが入るように切削し、切削溝22を形成する。
次に、図4(C)に示すように、高分子フィルム10Aに形成した切削溝22に、クラッド層形成用硬化性樹脂を流し込み、これを硬化させて、埋め込みクラッド層18を形成する。本実施形態では、埋め込みクラッド層18が第2クラッド層に相当し、上部クラッド層が第3クラッド層に相当する。
このようにして、光導波路フィルム10が作製される。これら以外は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
以上説明した本実施形態に係る光導波路フィルムの製造方法では、コア層12及び上部クラッド層16と共に下部クラッド層14の一部をダイシングソー20を用いて同時に切削除去することにより、ダイシングソー20のブレード部先端を下部クラッド層14に入り込ませることで、良好断面形状の光導波路コア12Aが形成される。このため、形成される光導波路コア12Aの断面形状の変形及びバラツキが抑制され、量産性に優れた製法となる。
また、コア層12の上下面が下部クラッド層14と上部クラッド層16によって保護された3層の高分子フィルム10Aを用いることで、ダイシング工程や埋め込みクラッド形成工程において、光導波路コア12Aの損傷を防止することができるようになり、製品の導光性能のバラツキを抑制し、不良率を低減することができる。
このように、下部クラッド層14、コア層12、上部クラッド層16を順次積層した高分子フィルム10Aを切削することでも、形成される光導波路コア12Aの断面形状の変形及びバラツキが抑制され、量産性に優れた製法となる。なお、本実施形態では、下部クラッド層14に、コア層12と上部クラッド層16との2層を積層した形態を説明したが、これに限られず、下部クラッド層14上に、複数のコア層及びクラッド層が交互に積層された高分子フィルムを切削する形態であってもよい。
以下、本発明を、実施例を挙げてさらに具体的に説明する。ただし、これら各実施例は、本発明を制限するものではない。
(実施例1)
上記第1実施形態に係る光導波路フィルムの製造方法に従って、以下のように光導波路フィルムを作製した。
長さ145mm、幅30mm、厚さ100μmのアートンフィルム(JSR社製、屈折率1.51)上に厚さ45μmのアクリル系樹脂層(屈折率1.57)が形成された2層高分子フィルムを準備した。
次に、厚さ120μmのブレードを取り付けたダイシングソーを用いて2層高分子フィルム最下面(設置面)より80μmの位置が切削深さとなり、幅45μmの光導波路コアが高分子フィルム幅方向に250μmピッチで整列するように、アクリル樹脂層を切削して切削溝を形成した。このとき、ダイシングソーのブレード部は、アートンフィルムに入り込み、アートンフィルムでの切削溝深さ(切り込み量)が最大で20μmとなるように切削された。このようにして、光導波路コアを形成した。
次に、アクリル系樹脂層に形成された切削溝に埋め込むと共に、当該アクリル系樹脂層上を覆う、即ち光導波路コアを覆うように50μmの厚さでアクリル系紫外線硬化樹脂(屈折率1.51)を塗布し、紫外線露光により硬化させた。
次に、ダイシングソーによって外形を整形し、長さ140mm、幅0.9mmの4チャンネル光導波路フィルムを作製した。
作製した光導波路フィルムの光導波路コア断面形状は高さ45μm、幅45±2μmの矩形であった。
そして、光導波路フィルムの一端にコア径50μmのグレーデッド・インデックス型マルチモード光ファイバ(GI−MMF))を接続し、波長850nmのLED(発光ダイオード)光を入射した。もう、一方の光導波路フィルムの端部にコア径200μmのハード・ポリマー・クラッド光ファイバ(HPCF)を接続し、HPCFから光強度計に導かれる光強度が最大となるように上記GI−MMFの入射位置を調整した。次に、HPCFをコア径50μmのGI−MMFに変更してHPCFの場合の光強度と比較することで、光導波路フィルムからコア径50μmのGI−MMFへ光が入射する場合の接続損失を求めた。すると、接続損失の4本の光導波路コアの平均値は2.5dBであった。
(実施例2)
上記第2実施形態に係る光導波路フィルムの製造方法に従って、以下のように光導波路フィルムを作製した。
厚さ50μmのエポキシ系樹脂層(コア層:屈折率1.60)の両面が厚さ10μmと25μmのエポキシ系樹脂(クラッド層:屈折率1.55)で覆われた、長さ125mm、幅30mmの3層の高分子フィルムを準備した。
次に、厚さ25μmのエポキシ系樹脂層を設置面(下面)にして、高分子フィルムをダイシングソーに設置し、厚さ120μmのブレードを取り付けたダイシングソーを用いて高分子フィルムの最下面(設置面)より10μmの位置が切削深さとなり、幅50μmの光導波路コアが高分子フィルム幅方向に500μmピッチで整列するように、厚さ10μmのエポキシ系樹脂層側から厚さ50μmのエポキシ系樹脂層を切削して切削溝を形成した。このとき、ダイシングソーのブレード部は、厚み25μmのエポキシ系樹脂層に入り込み、当該エポキシ系樹脂層での切削溝深さ(切り込み量)が最大で15μmとなるように切削された。このようにして、光導波路コアを形成した。
次に、エポキシ系樹脂層に形成された切削溝に埋め込む、即ち光導波路コアを覆うようにエポキシ系紫外線硬化樹脂(屈折率1.55)を塗布し、紫外線露光により硬化させた。
次に、ダイシングソーによって外形を整形し、長さ120mm、幅0.9mmの2チャンネル光導波路フィルムを作製した。
作製した光導波路フィルムの光導波路コアの断面形状は高さ50μm、幅50±2μmの矩形であった。そして、実施例1と同様にして光導波路フィルムからコア径50μmのGI−MMFへ光が入射する場合の接続損失を求めたところ、2本の光導波路コアの平均値は5.1dBであった。
(比較例1)
厚さ120μmのブレードを取り付けたダイシングソーを用いて高分子フィルムの最下面(設置面)より25μmの位置が切削深さとなるように、切削溝、即ち光導波路コアを形成した以外は、実施例2と同様にして、長さ120mm、幅0.9mmの2チャンネル光導波路フィルムを作製した。なお、このダイシングソーによる切削の際には、厚み25μmのエポキシ系樹脂層は切削されていない。
作製した光導波路フィルムの光導波路コアの断面形状は、高さ50μm、幅50μmの矩形に対し、厚み25μmのエポキシ系樹脂層(下部クラッド層)近傍で両側面が外側に張り出し、断面積は実施例2と比較して30%大きかった。また、実施例1と同様にして光導波路からコア径50μmのGI−MMFへ光が入射する場合の接続損失を求めたところ、2本の導葉路コアの平均値は8.5dBと不良な結果であった
第1実施形態に係る光導波路フィルムの製造方法を示す工程図である。 光導波路フィルムにおける、コア層に形成する切削溝の断面形状が矩形からずれることに起因する光導波路コア形状不良の例を示す概略断面図である。 ダイシングソー20の磨耗量(半径減少量)に対する切削溝断面形状のプロファイルの変化例を示す概念図である。 第2実施形態に係る光導波路フィルムの製造方法を示す工程図である。
符号の説明
10 光導波路フィルム
10A 高分子フィルム
12 コア層
12A 光導波路コア
14 下部クラッド層
16 上部クラッド層
18 埋め込みクラッド層
20 ダイシングソー
22 切削溝

Claims (2)

  1. 第1クラッド層を有し、当該第1クラッド層上に少なくともコア層を積層した積層体を準備する工程と、
    ダイシングソーを用いて、前記コア層が積層された側から前記コア層の一部を切削すると共に、前記ダイシングソーのブレード部先端を前記第1クラッド層の一部まで入り込ませ当該第1クラッド層の一部を切削し、光が伝播する光導波路コアを形成する工程と、
    前記積層体の少なくとも切削部に第2クラッド層を埋め込む工程と、
    を特徴とする光導波路の製造方法。
  2. 前記積層体が、前記第1クラッド層上に前記コア層と共に第3クラッド層をこの順で少なくとも積層した積層体であり、
    前記光導波路コアを形成する工程において、ダイシングソーを用いて、前記コア層及び第3クラッド層が積層された側から前記コア層及び前記第3クラッド層の一部を切削すると共に、前記ダイシングソーのブレード部先端を前記第1クラッド層まで入り込ませ前記第1クラッド層の一部を切削して、光が伝播する光導波路コアを形成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光導波路の製造方法。
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