JPH09230155A - 光導波路の製造方法 - Google Patents

光導波路の製造方法

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JPH09230155A
JPH09230155A JP6386796A JP6386796A JPH09230155A JP H09230155 A JPH09230155 A JP H09230155A JP 6386796 A JP6386796 A JP 6386796A JP 6386796 A JP6386796 A JP 6386796A JP H09230155 A JPH09230155 A JP H09230155A
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JP
Japan
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optical waveguide
core
bis
clad layer
layer
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Pending
Application number
JP6386796A
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English (en)
Inventor
Junya Kobayashi
潤也 小林
Toru Maruno
透 丸野
Toru Matsuura
松浦  徹
Shigekuni Sasaki
重邦 佐々木
Tomomi Sakata
知巳 阪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 経済性、汎用性に優れた光導波路を作製する
ための簡便な方法を提供する。 【解決手段】 光を導波するコア部と、これを取巻くク
ラッド部からなる光導波路の作製工程において、コア部
の側面をダイシングソーを用いて切削加工することによ
り形成する工程を含む光導波路の製造方法。当該製造方
法においては、コア、クラッド部のいずれか、又は両方
にポリイミド、特にフッ素を含有するポリイミドを用い
ることが好適である。 【効果】 コアの切削加工が可能になり、従来よりも簡
単な方法で光導波路の製造ができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改良した光導波路
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信システムの高度化、経済化に向け
て、様々な光部品の研究開発が進められている。その中
でも、光導波路は高密度光配線、導波路型光部品実現へ
の基本技術として注目されている。一般的に、光導波路
材料には、導波路作製の容易性、屈折率の制御性、耐熱
性等の様々な条件が要求される。現在、光導波路材料と
しては石英が最もよく研究されており、この光導波路は
波長1.3μmで0.1dB/cm以下の低光損失を示
す。しかしながら、製造プロセスが複雑、大面積化が困
難などの問題点を有し、経済性、汎用性に乏しい。一
方、耐熱性、耐湿性に優れたポリイミドは、半導体部品
の層間絶縁膜、フレキシブル配線基板などに用いられて
いる。これまで本発明者らはポリイミドの光学材料とし
ての可能性を研究してきた。その結果、側鎖にフッ素を
置換したフッ素化ポリイミドが、近赤外域で透明である
こと(特開平3−72528号)、更にこのフッ素化ポ
リイミドを共重合体として用い共重合比を制御すること
により、容易に屈折率を変えられることを特開平4−8
734号公報で明らかにした。また、このフッ素化ポリ
イミドを用いた光導波路の形成法に関しても、特開平4
−235505号、同4−235506号各公報に示し
た。一般的に、フッ素化ポリイミド光導波路形成は、コ
アの加工をリアクティブイオン エッチング法(RI
E)で行う。しかしながら、RIE法によるコアの加工
は、1)フォトリソグラフを用いたエッチング用マスク
のパターニング、2)RIEを用いたコアのエッチン
グ、3)エッチング後のマスクのはく離等、非常に複雑
である。この中でも、2)のエッチング工程には長時間
を要し、例えばシングルモード光導波路の一般的なコア
厚である8μm程度の加工には、約1時間を要する。同
様の製造方法でコア厚50μm程度のマルチモード光導
波路のコアを加工する場合には、約6時間と長いエッチ
ング時間が必要とされる。この時、更にマスク材料のR
IEエッチングに対する耐久性も問題となる。例えば、
一般的なプロセスで用いられているフォトレジストをマ
スクとして用いた場合、コアとマスクのエッチングレー
トの比(選択比)は20以下である。よって、フォトレ
ジストをマスクとしてマルチモード光導波路形成を行お
うとした場合、コアを50μmエッチングするためには
マスクの膜厚は2.5μm以上必要とされる。しかしな
がら、通常のフォトレジストの膜厚は2μmが限界であ
るため、マルチモード光導波路形成のコアの加工工程に
用いることができない。このため、選択比の大きな他の
材料をマスクとして選択する必要がある。一般的には、
チタンなどの金属マスクが選択比が大きく、マルチモー
ド光導波路のコアの加工工程に用いられている。しかし
ながら、金属マスクを用いたコアの加工は、1)金属の
蒸着、2)フォトリソグラフを用いたエッチング用マス
クのパターニング、3)金属のエッチング、4)RIE
を用いたコアのエッチング、5)エッチング後の金属マ
スクのはく離等、導波路作製工程は更に複雑になる。上
述してきたように、光導波路のコアの加工はRIEプロ
セスを用いる限り非常に複雑、かつ長時間を必要とす
る。今後、光導波路の経済性、汎用性を達成するために
は、RIEプロセスを用いない単純な方法でコアを加工
する導波路の製造方法が望まれる。この問題を解決する
ために、本発明者らはポリイミド光導波路製造方法の簡
略化を目指して研究を進めてきた。特願平4−2265
49号明細書ではポリイミドに電子線を照射することに
より屈折率が変化することを示し、この現象を利用した
電子線照射ポリイミド光導波路の製造法を特願平6−7
1282号明細書で明らかにした。この方法はコア形状
8×8μm程度のシングルモード光導波路形成には有効
である。しかしながら、電子線照射工程に真空装置を必
要とするため、単純かつ汎用的ではない。更に、コア形
状が50×50μm程度と大きいマルチモード光導波路
形成においては、電子線の進入深さが50μm以下であ
るためこの方法は適用できない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、経済
性、汎用性に優れた光導波路を作製するための簡便な方
法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、第
1の発明の光導波路の製造方法は、光を導波するコア部
と、これを取巻くクラッド部からなる光導波路の作製工
程において、コア部の側面をダイシングソーを用いて切
削加工することにより形成することを特徴とする。第2
の発明の光導波路の製造方法は、第1の発明の光導波路
の製造方法において、コア、クラッド部のいずれか、又
は両方にポリイミドを用いることを特徴とする。第3の
発明の光導波路の製造方法は、第2の発明の光導波路の
製造方法において、ポリイミドがフッ素を含有するポリ
イミドであることを特徴とする。
【0005】本発明により、RIE法、電子線描画法よ
りも単純な方法でコアの加工が可能になり、光導波路形
成が容易になった。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明の一般的な導波路製造方法を説明する。図1
にダイシングソーを用いたリッジ型光導波路の作製工程
を示す。まず、シリコン基板1上に下部クラッド層2を
形成する。次に、下部クラッド層2上へ、下部クラッド
層2よりも屈折率の大きなコア層3を形成する。最後
に、下部クラッド層2、コア層3からなる積層膜に対し
て、ダイシングソーを用いて2本以上の溝4を掘り、こ
れらの間にコア5を形成する。このような方法により、
リッジ型光導波路が形成される。
【0007】図2はダイシングソーを用いた、埋め込み
型フッ素化ポリイミド光導波路の1例の作製工程図であ
る。まず、シリコン基板1上に下部クラッド層2を形成
する。次に、下部クラッド層2上へ、下部クラッド層2
よりも屈折率の大きなコア層3を形成する。次に、下部
クラッド層2、コア層3からなる積層膜に対して、ダイ
シングソーを用いて2本以上の溝4を掘り、これらの間
にコア5を形成する。最後に、ダイシングソーによりコ
ア5が形成されたコア層3′上に上部クラッド層6を形
成する。この上部クラッド層6はコア層3′上だけでな
く、ダイシングソーで切削した溝4中にも入り込むた
め、コア5は完全にクラッドで覆われる。このような方
法により、埋め込み型光導波路が形成される。
【0008】図3は、上部クラッドを形成した後にダイ
シングソーを用いて切削を行う、埋め込み型フッ素化ポ
リイミド光導波路の1例の作製工程図である。まず、シ
リコン基板1上に下部クラッド層2を形成する。次に、
下部クラッド層2上へ、下部クラッド層2よりも屈折率
の大きなコア層3を形成する。次に、このコア層3上に
上部クラッド層7を形成する。このようにして形成した
下部クラッド層2、コア層3、上部クラッド層7からな
る積層膜に対して、ダイシングソーにより2本以上の溝
8を掘り、これらの間にコア9を形成する。最後に、ダ
イシングソーによりコア9が形成された上部クラッド層
7′上へ上部クラッド層10を形成する。この上部クラ
ッド層10は上部クラッド層7′上だけでなく溝8中に
も入り込むため、コア9は完全にクラッドで覆われる。
このような方法により、埋め込み型光導波路が形成され
る。
【0009】これら図1から図3に示した光導波路の作
製工程において、コア幅は溝の間隔を変えることにより
簡単に変えることができる。また、溝の掘り込み深さは
下部クラッド層とコア層3の界面より深ければよく、精
密な制御をする必要はない。このように本発明を用いる
ことにより、様々な光導波路を作製できる。
【0010】次に、本発明に適用できるクラッド、コア
材料について説明する。第1の発明の光導波路の製造方
法において、クラッド、コアには石英などの透明な材料
を用いることができるが、特にダイシングソーでの加工
が容易な高分子材料が適している。例えば、ポリイミ
ド、エポキシ樹脂、ポリエーテルスルホン、ポリメチル
メタクリレート、ポリカーボネート、シリコン樹脂、ポ
リベンゾシクロブテンなどが挙げられる。
【0011】一般的に、光導波路に対して長期安定性、
耐熱性を要求する場合、コア、及びクラッド材料の選択
は重要である。第2の発明で光導波路材料として限定し
たポリイミドは、上述した高分子材料の中でも特に耐熱
性に優れた材料であるため、形成した光導波路は長期安
定性、耐熱性を有したものとなる。更に、このポリイミ
ド光導波路が優れた光学特性を有するためには、ポリイ
ミドの光透過性が重要になる。第3の発明で限定したフ
ッ素を含有するポリイミドは、近赤外域で透明であり光
学材料としての性能を十分に満たす。この材料は、例え
ば以下に示すテトラカルボン酸又はその誘導体とジアミ
ンから製造することができ、ポリイミド単体、ポリイミ
ド共重合体、ポリイミド混合物、及びこれらに必要に応
じて添加材等を添加したものなどがある。テトラカルボ
ン酸並びにその誘導体としての酸無水物、酸塩化物、エ
ステル化物等としては次のようなものが挙げられる。こ
こではテトラカルボン酸としての例を挙げる。
【0012】(トリフルオロメチル)ピロメリット酸、
ジ(トリフルオロメチル)ピロメリット酸、ジ(ヘプタ
フルオロプロピル)ピロメリット酸、ペンタフルオロエ
チルピロメリット酸、ビス{3,5−ジ(トリフルオロ
メチル)フェノキシ}ピロメリット酸、2,3,3’,
4’−ビフェニルテトラカルボン酸、3,3’,4,
4’−テトラカルボキシジフェニルエーテル、2,3,
3’,4’−テトラカルボキシジフェニルエーテル、
3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン
酸、2,3,6,7−テトラカルボキシナフタレン、
1,4,5,7−テトラカルボキシナフタレン、1,
4,5,6−テトラカルボキシナフタレン、3,3’,
4,4’−テトラカルボキシジフェニルメタン、3,
3’,4,4’−テトラカルボキシジフェニルスルホ
ン、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパン、5,5’−ビス(トリフ
ルオロメチル)−3,3’,4,4’−テトラカルボキ
シビフェニル、2,2’,5,5’−テトラキス(トリ
フルオロメチル)−3,3’,4,4’−テトラカルボ
キシビフェニル、5,5’−ビス(トリフルオロメチ
ル)−3,3’,4,4’−テトラカルボキシジフェニ
ルエーテル、5,5’−ビス(トリフルオロメチル)−
3,3’,4,4’−テトラカルボキシベンゾフェノ
ン、ビス{(トリフルオロメチル)ジカルボキシフェノ
キシ}ベンゼン、ビス{(トリフルオロメチル)ジカル
ボキシフェノキシ}(トリフルオロメチル)ベンゼン、
ビス(ジカルボキシフェノキシ)(トリフルオロメチ
ル)ベンゼン、ビス(ジカルボキシフェノキシ)ビス
(トリフルオロメチル)ベンゼン、ビス(ジカルボキシ
フェノキシ)テトラキス(トリフルオロメチル)ベンゼ
ン、3,4,9,10−テトラカルボキシペリレン、
2,2−ビス{4−(3,4−ジカルボキシフェノキ
シ)フェニル}プロパン、ブタンテトラカルボン酸、シ
クロペンタンテトラカルボン酸、2,2−ビス{4−
(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル}ヘキサ
フルオロプロパン、ビス{(トリフルオロメチル)ジカ
ルボキシフェノキシ}ビフェニル、ビス{(トリフルオ
ロメチル)ジカルボキシフェノキシ}ビス(トリフルオ
ロメチル)ビフェニル、ビス{(トリフルオロメチル)
ジカルボキシフェノキシ}ジフェニルエーテル、ビス
(ジカルボキシフェノキシ)ビス(トリフルオロメチ
ル)ビフェニル、ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)ジメチルシラン、1,3−ビス(3,4−ジカルボ
キシフェニル)テトラメチルジシロキサン、ジフルオロ
ピロメリット酸、1,4−ビス(3,4−ジカルボキシ
トリフルオロフェノキシ)テトラフルオロベンゼン、
1,4−ビス(3,4−ジカルボキシトリフルオロフェ
ノキシ)オクタフルオロビフェニルなどである。
【0013】ジアミンとしては、例えば次のものが挙げ
られる。m−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノト
ルエン、2,4−ジアミノキシレン、2,4−ジアミノ
デュレン、4−(1H,1H,11H−エイコサフルオ
ロウンデカノキシ)−1,3−ジアミノベンゼン、4−
(1H,1H−パーフルオロ−1−ブタノキシ)−1,
3−ジアミノベンゼン、4−(1H,1H−パーフルオ
ロ−1−ヘプタノキシ)−1,3−ジアミノベンゼン、
4−(1H,1H−パーフルオロ−1−オクタノキシ)
−1,3−ジアミノベンゼン、4−ペンタフルオロフェ
ノキシ−1,3−ジアミノベンゼン、4−(2,3,
5,6−テトラフルオロフェノキシ)−1,3−ジアミ
ノベンゼン、4−(4−フルオロフェノキシ)−1,3
−ジアミノベンゼン、4−(1H,1H,2H,2H−
パーフルオロ−1−ヘキサノキシ)−1,3−ジアミノ
ベンゼン、4−(1H,1H,2H,2H−パーフルオ
ロ−1−ドデカノキシ)−1,3−ジアミノベンゼン、
p−フェニレンジアミン、2,5−ジアミノトルエン、
2,3,5,6−テトラメチル−p−フェニレンジアミ
ン、2,5−ジアミノベンゾトリフルオライド、ビス
(トリフルオロメチル)フェニレンジアミン、ジアミノ
テトラ(トリフルオロメチル)ベンゼン、ジアミノ(ペ
ンタフルオロエチル)ベンゼン、2,5−ジアミノ(パ
ーフルオロヘキシル)ベンゼン、2,5−ジアミノ(パ
ーフルオロブチル)ベンゼン、ベンジジン、2,2’−
ジメチルベンジジン、3,3’−ジメチルベンジジン、
3,3’−ジメトキシベンジジン、2,2’−ジメトキ
シベンジジン、3,3’,5,5’−テトラメチルベン
ジジン、3,3’−ジアセチルベンジジン、2,2’−
ビス(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノビフ
ェニル、オクタフルオロベンジジン、3,3’−ビス
(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノビフェニ
ル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’
−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフ
ェニルスルホン、2,2−ビス(p−アミノフェニル)
プロパン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジ
フェニルエーテル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジ
アミノジフェニルメタン、1,2−ビス(アニリノ)エ
タン、2,2−ビス(p−アミノフェニル)ヘキサフル
オロプロパン、1,3−ビス(アニリノ)ヘキサフルオ
ロプロパン、1,4−ビス(アニリノ)オクタフルオロ
ブタン、1,5−ビス(アニリノ)デカフルオロペンタ
ン、1,7−ビス(アニリノ)テトラデカフルオロヘプ
タン、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−4,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ビス
(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノジフェニ
ルエーテル、3,3’,5,5’−テトラキス(トリフ
ルオロメチル)−4,4’−ジアミノジフェニルエーテ
ル、3,3’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’
−ジアミノベンゾフェノン、4,4’’−ジアミノ−p
−テルフェニル、1,4−ビス(p−アミノフェニル)
ベンゼン、p−ビス(4−アミノ−2−トリフルオロメ
チルフェノキシ)ベンゼン、ビス(アミノフェノキシ)
ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン、ビス(アミノフ
ェノキシ)テトラキス(トリフルオロメチル)ベンゼ
ン、4,4’’’−ジアミノ−p−クオーターフェニ
ル、4,4’−ビス(p−アミノフェノキシ)ビフェニ
ル、2,2−ビス{4−(p−アミノフェノキシ)フェ
ニル}プロパン、4,4’−ビス(3−アミノフェノキ
シフェニル)ジフェニルスルホン、2,2−ビス{4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル}ヘキサフルオロプ
ロパン、2,2−ビス{4−(3−アミノフェノキシ)
フェニル}ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス{4
−(2−アミノフェノキシ)フェニル}ヘキサフルオロ
プロパン、2,2−ビス{4−(4−アミノフェノキ
シ)−3,5−ジメチルフェニル}ヘキサフルオロプロ
パン、2,2−ビス{4−(4−アミノフェノキシ)−
3,5−ジトリフルオロメチルフェニル}ヘキサフルオ
ロプロパン、4,4’−ビス(4−アミノ−2−トリフ
ルオロメチルフェノキシ)ビフェニル、4,4’−ビス
(4−アミノ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)ビ
フェニル、4,4’−ビス(4−アミノ−2−トリフル
オロメチルフェノキシ)ジフェニルスルホン、4,4’
−ビス(3−アミノ−5−トリフルオロメチルフェノキ
シ)ジフェニルスルホン、2,2−ビス{4−(4−ア
ミノ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル}
ヘキサフルオロプロパン、ビス{(トリフルオロメチ
ル)アミノフェノキシ}ビフェニル、ビス〔{(トリフ
ルオロメチル)アミノフェノキシ}フェニル〕ヘキサフ
ルオロプロパン、ジアミノアントラキノン、1,5−ジ
アミノナフタレン、2,6−ジアミノナフタレン、ビス
{2−〔(アミノフェノキシ)フェニル〕ヘキサフルオ
ロイソプロピル}ベンゼン、ビス(2,3,5,6−テ
トラフルオロ−4−アミノフェニル)エーテル、ビス
(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−アミノフェニ
ル)スルフィド、1,3−ビス(3−アミノプロピル)
テトラメチルジシロキサン、1,4−ビス(3−アミノ
プロピルジメチルシリル)ベンゼン、ビス(4−アミノ
フェニル)ジエチルシラン、1,3−ジアミノテトラフ
ルオロベンゼン、1,4−ジアミノテトラフルオロベン
ゼン、4,4’−ビス(テトラフルオロアミノフェノキ
シ)オクタフルオロビフェニル等がある。
【0014】本発明で用いるダイシングソーとは、薄型
で外周刃径2〜3インチ程度のブレードをエアスピンド
ルにより回転させ、超精密(精度1μm以下)に溝加
工、切断を行う装置である。現在、半導体の分野におい
て、シリコンウエハーや化合物半導体ウエハーの切断に
通常使用されている。本発明では、種々のメーカーから
商品化されているものが使用できるし、今後商品化され
るものも当然のことながら使用できる。例えば、(株)
ディスコ社製ダイシングソーとカッティングソー、
(株)東京精密社製ダイシングマシンなどが現在市販さ
れ、半導体ウエハーの切断などに用いられている。
【0015】
【実施例】以下、図面を用いて本発明を更に具体的に説
明する。なお、本実施例では、コア、クラッドの材料に
フッ素化ポリイミドを用いて説明するが、他の材料を用
いて光導波路形成が可能なことは言うまでもない。
【0016】実施例1 図1に示すリッジ型フッ素化ポリイミド光導波路の作製
工程を説明する。最初に、フッ素化ポリイミドの前駆体
である濃度約15wt%のポリアミド酸溶液をSi基板
1上にスピンコートした後、オーブン中で70℃で2時
間、160℃で1時間、250℃で30分、380℃で
1時間加熱しイミド化を行い、下部クラッド層2を形成
した。次に、下部クラッド層2上へ、下部クラッド層2
よりも屈折率の大きなフッ素化ポリイミドが生成するポ
リアミド酸溶液を、加熱イミド化後の膜厚が50μmに
なるようにスピンコートした。その後、オーブン中で7
0℃で2時間、160℃で1時間、250℃で30分、
380℃で1時間加熱しイミド化を行い、コア層3を形
成した。最後に、下部クラッド層2、コア層3からなる
積層膜に対して、ダイシングソーを用い50μmの間隔
で2本以上の溝4を掘り、これらの間に50×50μm
のコア5を形成した。このような方法により、リッジ型
フッ素化ポリイミド光導波路を形成した。この時、コア
幅は溝の間隔を変えることにより簡単に変えることがで
きる。また、溝4の掘り込み深さは下部クラッド層2と
コア層3の界面より深ければよく、精密な制御をする必
要はない。このような方法によって、リッジ型フッ素化
ポリイミド光導波路が形成される。形成したフッ素化ポ
リイミド光導波路はダイシングソーを用いて切り出した
後、導波路端面を研磨した。波長1.3μmの光を入射
したとき、50×50μmのコア内に光が閉じ込まれて
おりマルチモードの光導波を示した。このときの光損失
はTE、TMが共に、1dB/cm以下であった。
【0017】実施例2 図2に示す埋め込み型フッ素化ポリイミド光導波路の作
製工程を説明する。最初に、フッ素化ポリイミドの前駆
体である濃度約15wt%のポリアミド酸溶液をSi基
板1上にスピンコートした後、オーブン中で70℃で2
時間、160℃で1時間、250℃で30分、380℃
で1時間加熱しイミド化を行い、下部クラッド層2を形
成する。次に、下部クラッド層2上へ、下部クラッド層
2よりも屈折率の大きなフッ素化ポリイミドが生成する
ポリアミド酸溶液を、加熱イミド化後の膜厚が50μm
になるようにスピンコートした。その後、オーブン中で
70℃で2時間、160℃で1時間、250℃で30
分、380℃で1時間加熱しイミド化を行い、コア層3
を形成した。次に、下部クラッド層2、コア層3からな
る積層膜に対して、ダイシングソーを用いて50μmの
間隔で2本以上の溝4を掘り、これらの間に50×50
μmのコア5を形成した。実施例1と同様に、溝4の間
隔は要求されるコア幅に応じて変化させればよく、溝4
の掘り込み深さも、下部クラッド層2とコア層3の界面
より深ければよい。最後に、ダイシングソーにより溝4
が掘られ、50×50μmのコア5が形成されたコア層
3′上に、下部クラッド層2に用いたポリアミド酸溶液
と同じポリアミド酸溶液をスピンコートした後、オーブ
ン中で70℃で2時間、160℃で1時間、250℃で
30分、380℃で1時間加熱しイミド化を行い、上部
クラッド層6を形成した。この上部クラッド層6はコア
層3′上だけでなく、ダイシングソーで切削した溝4中
にも入り込むため、コア5は完全にクラッドで覆われ
た。このような方法によって、埋め込み型フッ素化ポリ
イミド光導波路が形成された。この埋め込み型フッ素化
ポリイミド光導波路は、下部クラッド層2と上部クラッ
ド層6が同じ屈折率を持つため、クラッド/コア間の屈
折率差はTEとTMで同じであり、光導波路の偏波依存
性は生じない。
【0018】実施例3 図3に示す埋め込み型フッ素化ポリイミド光導波路の作
製工程を説明する。最初に、フッ素化ポリイミドの前駆
体である濃度約15wt%のポリアミド酸溶液をSi基
板1上にスピンコートした後、オーブン中で70℃で2
時間、160℃で1時間、250℃で30分、380℃
で1時間加熱しイミド化を行い、下部クラッド層2を形
成する。次に、下部クラッド層2上へ、下部クラッド層
2よりも屈折率の大きなフッ素化ポリイミドが生成する
ポリアミド酸溶液を、加熱イミド化後の膜厚が50μm
になるようにスピンコートした。その後、オーブン中で
70℃で2時間、160℃で1時間、250℃で30
分、380℃で1時間加熱しイミド化を行い、コア層3
を形成した。次に、コア層3上に下部クラッド層2に用
いたポリアミド酸溶液と同じポリアミド酸溶液をスピン
コートした後、オーブン中で70℃で2時間、160℃
で1時間、250℃で30分、380℃で1時間加熱し
イミド化を行い、上部クラッド層7を形成した。このよ
うにして形成した、下部クラッド層2、コア層3、上部
クラッド層7からなる積層膜に対して、ダイシングソー
により2本以上の溝8を50μmピッチで切削し、50
×50μmのコア9を溝の間に形成した。実施例1、実
施例2と同様に、コア幅は溝8の間隔を変えることによ
り変えることができる。また、溝8の掘り込み深さも、
下部クラッド層2とコア層3の界面より深ければよい。
最後に、ダイシングソーを用いて2本以上の溝が掘られ
た上部クラッド層7′上へ、下部クラッド層2、上部ク
ラッド層7に用いたポリアミド酸溶液と同じポリアミド
酸溶液をスピンコートした後、オーブン中で70℃で2
時間、160℃で1時間、250℃で30分、380℃
で1時間加熱しイミド化を行い、上部クラッド層10を
形成した。このポリアミド酸溶液は上部クラッド層7′
上だけでなく溝8中にも入り込むため、コア9は完全に
同一の屈折率をもつクラッドで覆われる。この方法によ
って、実施例2で形成したものと同じ、コアがクラッド
で完全に覆われた埋め込み型フッ素化ポリイミド光導波
路が形成された。この光導波路の屈折率差はTEとTM
方向で同じであるため、光導波路の偏波依存性は生じな
い。
【0019】実施例4 本実施例4では、実施例1から実施例3で形成したフッ
素化ポリイミド光導波路をフッ酸水溶液に浸し、基板か
らはく離した。この方法によって、柔軟性に富んだフッ
素化ポリイミドフィルム光導波路が形成された。このフ
ッ素化ポリイミドフィルム光導波路は基板から受ける応
力が取り除かれたため、光特性(光損失、光導波特性)
は更に向上した。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の光
導波路の作製法により、コアの切削加工が可能になり、
これまでよりも簡単な方法で光導波路の製造ができるよ
うになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイシングソーを用いたリッジ型光導波路の作
製工程の1例を示す工程図である。
【図2】ダイシングソーを用いた埋め込み型光導波路の
作製工程の1例を示す工程図である。
【図3】ダイシングソーを用いた埋め込み型光導波路の
作製工程の他の例を示す工程図である。
【符号の説明】
1:シリコン基板、2:下部クラッド層、3:コア層、
3′:ダイシングソーにより溝が掘られたコア層、4:
溝、5:コア、6:上部クラッド層、7:上部クラッド
層、7′:ダイシングソーにより溝が掘られたコア層、
8:溝、9:コア、10:上部クラッド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 重邦 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 阪田 知巳 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を導波するコア部と、これを取巻くク
    ラッド部からなる光導波路の作製工程において、コア部
    の側面をダイシングソーを用いて切削加工することによ
    り形成する工程を含むことを特徴とする光導波路の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光導波路の製造方法に
    おいて、コア、クラッド部のいずれか、又は両方にポリ
    イミドを用いることを特徴とする光導波路の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の光導波路の製造方法に
    おいて、ポリイミドがフッ素を含有するポリイミドであ
    ることを特徴とする光導波路の製造方法。
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