JP2014145935A - 波長選択スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化、多ポート化を達成でき、ビームの強度プロファイルを制御することができる波長選択スイッチを提供する。
【解決手段】波長選択スイッチにおいて、光導波路(504)に反射率の異なる一対の反射鏡(502,503)を形成した導波路基板(403)を分光器として用いて入射した波長多重光信号を波長分離し、光偏向素子(405)で進行方向を変化させ、導波路基板(403)を合波器として用いて各波長の光信号を合波し出力するように構成し、導波路基板に電極(1105)を設けて、注入電流を制御することで導波路基板(403)から出射するビームの強度プロファイルを制御可能とした。
【選択図】図3

Description

本発明は波長分割多重光通信の線路に導入される波長選択スイッチに関する。
波長分割多重(WDM, Wavelength Division Multiplexing)通信路の中に設置される通信ノードでは、光信号を電気信号に変換し電気スイッチで経路切り替えすることなく、光信号のまま経路切り替えを行うことにより、通信ノードの低消費電力化、小型化を同時に実現可能なROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop multiplexer)システムの導入が進められている。そのROADMには、基幹デバイスとして波長選択スイッチ(WSS, Wavelength Selective Switch)が搭載され、様々な方式がこれまで提案されてきた。
図1に一般的な構成の波長選択スイッチの概念図を示し、その動作について説明する。一般的なWSSは少なくとも1つの入力ポートとN個の出力ポートを有する光入出力部と、少なくとも1つのレンズと、波長分波部及び波長合波部(波長合分波部)と、光信号を所望の出力ポートへ切り替えるための光偏向部とを含んで構成される。図1は、波長選択スイッチの構成では、光入出力部100を入出力ファイバアレイ101で、波長合分波部を回折格子105で、光偏向部を光偏向阻止107でそれぞれ構成した例を示す。
以下では、波長選択スイッチにおいて、波長合分波部によって波長分波される方向をx軸、x軸に直交する向きである入出力ファイバアレイ101のファイバが配列する方向をy軸、光信号がファイバから出力される際の進行方向をz軸と定義する。
以下では説明のために、光入出力部100を構成する入出力ファイバアレイ101の本数を5本とし、その中心ファイバを入力ポート、最下部に配置されたファイバを出力ポートとして設定しているが、本数及び入出力ファイバの選択に関しては本説明に限定されるものではない。また、入力ファイバから出射された光信号が光偏向素子107までに通過する主光線を太実線にて、光偏向素子107にて反射された光信号が、出力ファイバに結合までの主光線を太破線にて表している。
入出力ファイバアレイ101から空間に出射された光信号は、入出力ファイバアレイ101によって閉じ込められていたビーム径に応じた一定の開口数(Numerical aperture,NA)にて広がりながら伝播する。この光信号は、入出力ファイバアレイ101の各々の光ファイバから出た光信号がそれぞれコリメート光として空間を伝播するように焦点距離及び配置位置を調整されたマイクロレンズアレイ102によって、NAを調整され、さらに集光レンズ103のy軸方向における入射位置に応じた角度に変換される。この光信号は、レンズ104を介して再び角度を位置に変換された後に回折格子105によって、x軸方向に波長分波され、さらにレンズ106を介して光偏向素子107上に集光される。光偏向素子107において、出力ファイバに最適に結合するように角度調整された光信号は、各レンズ、回折格子を逆にたどるように通過し、集光レンズ103に達する。集光レンズ103は、集光レンズ103に入射するビームのy軸方向の高さに比例した角度に変換する機能を有しており、この集光レンズ103に入射した光信号は、出力ファイバに向かってz軸と平行になるように位置及び角度を調整され、入出力ファイバアレイ101における、所望の出力ファイバに結合することでスイッチングを行うことができる。本動作は回折格子105にて波長分波されていることから、光偏向素子107の設定により波長ごとに所望の出力ポートに振り分けることが可能であり、波長選択的なスイッチングデバイスとして動作する。
光偏向部を構成する光偏向素子107としては、MEMS(Micro-electro mechanical system)技術によるマイクロミラーアレイ(たとえば、特許文献1参照)、液晶セルアレイ、DMD(Digital mirror device)、LCOS(Liquid crystal on silicon)など(たとえば、特許文献2参照)が代表的なものとして挙げられる。
WSSを実現する際には、上述した重要な構成要素である入出力部、波長合分波部、光偏向部のそれぞれを、どのような素子を用いて構成するかにより、基本的な動作原理はそのままに、特徴は大きく異なるものになる。
例えば、最も単純な構成としては、入出力部をファイバアレイで、波長合分波部をバルク型回折格子で、光偏向部をLCOSでそれぞれ構成したWSSが知られている。この例では図1とほぼ同様に光学素子が配置される。このWSSの構成例の特徴としては、入出力部に光ファイバアレイ101を採用していることから入出力ポートをアレイ化しやすく、出力ポート数Nを数10程度と大きく設定することができる。また、バルク光学素子を多く用いていることから、比較的低損失なWSSを実現可能である。
その他のWSSの構成例としては、入出力部及び波長合分波部の双方を平面光波回路(PLC,Planer Lightwave Circuit)技術によるアレイ導波路回折格子(AWG,Arrayed-Waveguide Grating)に集積して構成し、光偏向部を主に液晶スイッチで構成したWSS(たとえば、特許文献1参照)が知られている。このWSSでは入力ポート及び出力ポートがそれぞれ一つのAWGに対応する。入力ポートに接続されたAWGから空間に出力された信号光は、波長毎に異なる同位相面を備えていることにより、波長毎に伝搬する方向が異なる。よって、AWGは波長毎に出射角度が異なる角度分散特性を備えた分光器として作用する。したがって、AWGを伝搬した信号光は、レンズにより、x軸方向に対して波長毎に異なった位置に集光される。この焦点位置に液晶スイッチを配置し、さらに任意の角度に偏向されるように液晶スイッチを動作させる。この空間偏向機能により、信号光を任意の合波用AWGへとレンズを介して光結合させることが可能となる。以上より、上記の光学系全体が波長選択スイッチ(WSS)の機能を果たすことになる。このとき、合波用AWGの数をN個とすると、1入力N出力の機能を有する1×N−WSSが得られる。本構成は、WSSにおける主だった機能部である入出力部、波長合分波部及び光偏向部のうちの入出力部と波長合分波部をPLCに集積することにより、光学素子のアライメントに由来する実装負荷が低減される特徴を持つ。さらに、AWGはバルクの回折格子と比較して高次数での回折が可能であることから分散能が高く、より短焦点距離のレンズを用いることが可能であるため、光学系の小型化が期待できる。
特許第4949355号明細書(段落0003〜0005,0016〜0019、図1,3) 特許第4960294号明細書(段落0029〜0030,0056、図4,5,8)
しかしながら、波長合分波部を波長分散素子であるバルク型回折格子で構成したWSSでは、バルク回折格子の分散能の限界から、光学系を小型化することは難しい。バルク型回折格子の角度分散(単位波長あたりの回折角変化量)は以下の(1)式にて表すことができる。
Figure 2014145935
(1)式において、Nは1mmあたりの溝本数、mは回折次数、θは回折角を意味する。一般的な回折格子の例として、N=940、m=1、θ=π/4の値を代入すると、角度分散は1.3rad/um程度と算出される。一方で、WSSの波長合分波部として用いることのできるAWGの角度分散は以下の(2)式にて表すことができる。
Figure 2014145935
(2)式において、Nは有効屈折率、ΔLは隣接する出射点間の光路長差、pは隣接する出射点間のピッチを意味する。一般的なAWGの例として、n=1.5、ΔL=200um、p=10um、λ=1.55umを代入すると、角度分散は19rad/um程度と算出され、バルク型回折格子の実に10倍もの分散能を有することとなる。一般に用いられるバルク型回折格子とAWGとでは分散能に明らかな違いが存在する。この大きな違いを発生させるためには、(2)式におけるΔLを大きくしつつ、同時にpを小さく設計することが重要である。AWGでは導波路レイアウトを制御することでpはそのままにΔLを非常に大きく設定することができるため、桁違いの角度分散を発生させることができる。一方で、バルク型回折格子においては、作製方法がエッチング、レプリカいずれであろうともΔL及びpは同じ桁でしか作製できない。これが現状の技術で角度分散を大きく設定できない理由であり、バルク型回折格子を使う限りは光学系の短尺化は困難である。
入出力部及び波長合分波部をAWGに集積したWSSについては、上記のとおり小型な光学系が実現できるが、反面入出力ポート数の増加が難しいという課題がある。
図2に入出力部及び波長合分波部をAWGに集積した波長選択スイッチの概念図を示し、その動作について説明する。以下では、波長選択スイッチにおいて、AWGによって波長分波される方向をx軸、x軸に直交する向きであるAWG201の基板厚み方向をy軸、光信号がAWGから出力される際の進行方向をz軸と定義する。本方式においては、一つのAWGが図1の入出力ファイバ1本分に相当するため、入出力ポート数は搭載するAWGの個数に等しい。
以下では説明のために、一枚のPLCチップに搭載されるAWGの数を3つ、このPLCチップをy軸方向に2枚並べて配置しているが、枚数及び1枚のPLCに搭載されるAWGの個数は本説明に限定されるものではない。
AWG201から空間に出射された信号光は、AWGそのものが波長分波機能を有しているため、x軸方向に波長分波され、レンズ202を介して光偏向素子203上に集光される。光偏向素子203において、x軸またはy軸に関して所望の角度で偏向された光は,8つのAWGのうち、1つのAWGに結合することでスイッチングを行うことができる。この際、AWGがある程度のチップ面積を必要とするため、1枚のPLCに搭載できるAWGの数は光偏向素子203に偏向能力で律され、通常3〜5枚程度しか配置できない。また、y軸方向にAWGを並べるにはPLCチップを一枚ずつ精密にアライメントする、もしくは積層導波路を形成する、のいずれかの手段を採用することになるが、技術的に困難であり多くとも4〜5層程度しか実現されない。
したがって、入出力部及び波長合分波部をAWGに集積したWSSでは入出力ポート数を増加するには光偏向素子203の基礎特性を劇的に改善させるかあるいは実装負荷を非常に大きくするかの二択となり、ポート数増加は困難である。
また、WSSの波長合分波部を、AWGと同様に高分散能な素子であるVIPA(Virtually Imaged Phased Array)で構成することが考えられる。VIPAは、反射率の異なる鏡面を有する対向する平行平面ガラス板を備え、一方の鏡面の反射率をほぼ100%とし、他方の鏡面の反射率を100%より低く(例えば、95〜98%)とすることで、入射した光信号が鏡面間を多重反射し、反射率が100%より低い鏡面を透過して出射する素子である。VIPAは、入力された波長多重光信号を波長毎に分波する素子として知られている。
VIPAの角度分散もまた、上記(2)式にて表現することができ、AWGの角度分散と同程度の値となるので、一般に用いられるバルク型回折格子とVIPAとでは分散能に明らかな違いが存在する。この大きな違いを発生させるためには、AWGと同様に、VIPAでも、設置角度や基板厚みを制御することでpはそのままにΔLを非常に大きく設定することができるため、桁違いの角度分散を発生させることができる。
以下、WSSの波長合分波部を、反射率の異なる鏡面を有する対向する平行平面ガラス板を備えたVIPAで構成する場合を検討する。
図3に、VIPAを用いたWSSの概念図を示す。図3に示すWSSは、入出力部を構成する入出力ファイバアレイ301、マイクロレンズアレイ302、波長合分波部を構成するVIPA303、レンズ304、及び光偏向部を構成する光偏向素子305がこの順番に配置される構造である。VIPA303を構成する対向する2枚のガラス板のうち入出力ファイバアレイ301側のガラス板には反射率がほぼ100%の鏡面が形成され、レンズ304側のガラス板には反射率が100%より低い鏡面が形成されている。図3に示すWSSの基本的な動作原理は図2のAWGを用いたWSSの動作原理と同様である。
図3に示すWSSは、y軸方向に入出力ファイバを複数本配置することで、AWGと同様に光学系の短尺化が期待できる。一方、VIPAにより複数の波長合分波部を高精度にレイアウトする実装負荷は高くなる。また、VIPA特有の問題として、出射ビームの強度プロファイルがx軸に対して非対称なモードになる点が挙げられる。x軸に対して非対称な強度分布を有する場合、レンズ304を介して集光され、光偏向素子305にて反射され、レンズ304で再び並行光に戻された際にVIPAからの出射ビームの強度プロファイルとの不整合が発生するため、原理的な結合損失が発生する。また、入出力ファイバアレイ301から出射した光は、マイクロレンズアレイ302によってNAを調整され、VIPA303に入射するが、ビームは空間を伝搬するうちに発散していく。従って、VIPA303にて複数回反射した後のビーム径はx軸及びy軸の両軸に対して、VIPA303に入射した直後のビーム径と比べて大径化している。このことから上記の強度プロファイルの不整合はy軸に対しても発生する。ゆえに、VIPAを用いた場合はx軸方向の多重反射による指数関数状の強度プロファイルであること、さらには多重反射によって長距離空間を伝搬したビームの発散によるビーム大径化、この二種類の原理損失が問題となる。
以上に述べたように、これまで提案されていたWSSは、波長選択スイッチの特性が波長合分波部の特性に大きく左右されるものである。さらに具体的には光学系の小型化、多ポート化、低損失化といったメリットのいずれかに特化した構成となっており、上記のメリットを同時に具現化する構成は実現が困難であった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、容易に小型化、多ポート化を達成できる波長選択スイッチを提供することにある。さらに、本願発明は、波長分散素子から空間に出射されるビームの強度プロファイルを制御することができる波長選択スイッチを提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、M×N波長選択スイッチであって、少なくともM個(Mは1以上の整数)の入力ポート、少なくともN個(Nは1以上の整数)の出力ポート及び前記入力ポートから出射した波長多重光信号を波長分離する分光手段と、前記分光手段により波長毎に分光された光信号を各々に集光する集光手段と、前記集光手段により集光された光信号の各々に対し進行方向を変化させる空間偏向手段と、前記空間偏向手段により進行方向が変化した光信号の各々を合波して前記N個の出力ポートのいずれかから出射する合波手段とを含み、前記分光手段は、導波路基板に形成された、光導波路の長手方向の一対の反射鏡であり前記光導波路の垂直上下で光信号の波長程度の間隔を有して対向し非対称の反射率を有する一対の反射鏡備え、前記入力ポートから入力される光信号が前記一対の反射鏡の間を多重反射しながら前記光導波路の長手方向へ伝搬し、複数の反射点で、光信号の波長で決定される所定の屈折率角で前記導波路基板の外部へと出射し、これによって波長ごとに異なる屈折角によって分光することを特徴とするM入力N出力の機能を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のM×N波長選択スイッチであって、前記光導波路は利得媒体を含み、前記導波路基板は前記利得媒体に外部からエネルギーをする電極を備え、前記光信号が前記反射鏡間で多重反射する際に光強度を増幅するように構成されたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のM×N波長選択スイッチであって、前記分光手段から出射する光信号の強度分布と前記合波手段から出射する光信号の強度分布とが一致するように構成されたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のM×N波長選択スイッチであって、前記分光手段から出射される光信号の光強度分布及び前記合波手段から出射される光信号の光強度分布が、前記空間偏向手段における前記分光手段から出射される光信号が集光する点を含む法線を中心に対称となり一致するように構成されたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のM×N波長選択スイッチであって、前記分光手段から出射される光信号の強度分布が前記光導波路の長手方向についてガウス関数状となるように構成されたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載のM×N波長選択スイッチであって、前記導波路基板は、前記分光手段と合波手段との間に前記光導波路の長手方向の分離溝を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載のM×N波長選択スイッチであって、Mが1であることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、光導波路の長手方向に対して垂直上下方向に非対称の反射率を有する2枚の反射鏡を備えかつ互いの反射鏡の間隔が波長程度に設計された高い角度分散を有する分散素子と、少なくとも1枚のレンズと、光偏向素子とを用いた構成の波長選択スイッチ(WSS)であり、高分散な波長分波手段を用いることで、焦点距離が短いレンズの導入が可能であり装置の小型化が容易に実現可能になる。また、複数の分散素子を半導体基板上にモノリシック集積して一括で作製することで、実装負荷を増大させることなく容易に多ポート化を達成できる。さらに、分散素子から空間に出射されるビームの強度プロファイルを調整することで、多重反射による分散素子の課題であった原理損失の増大を避けることができ、低損失な波長選択スイッチを実現可能である。
波長選択スイッチの概念図であり、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。 AWGを用いた波長選択スイッチの概念図であり、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。 VIPAを用いて波長合分波部を構成した波長選択スイッチの概念図であり、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。 本発明の実施形態にかかる波長選択スイッチの概念図であり、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。 本発明の実施形態にかかる波長選択スイッチの波長合分波部を構成する導波路基板の概略構成図であり、(a)は断面図であり、(b)は平面図である。 本発明の実施形態にかかる波長選択スイッチの概念図であり、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。 本発明の実施形態にかかる波長選択スイッチの波長合分波部を構成する導波路基板の概略構成図である。 本発明の実施形態にかかる波長選択スイッチにおける挿入損失の発生要因を説明するための図である。 本発明の実施形態にかかる波長選択スイッチの波長合分波部を構成する導波路基板の概略構成図である。 本発明の実施形態にかかる波長選択スイッチにおける原理損失の低減を説明するための図であり、(a)はトップハット型のプロファイルの場合を、(b)はガウシアン型のプロファイルの場合を示す図である。 本発明の実施形態にかかる波長選択スイッチの波長合分波部を構成する導波路基板の概略構成図であり、(a)は断面図であり、(b)は平面図である。
本発明は、少なくともM個(Mは1以上の整数)の入力ポート、少なくともN個(Nは1以上の整数)の出力ポート及び入力ポートから出射した波長多重光信号を波長分離する分光手段と、分光手段により波長毎に分光された光信号を各々に集光する集光手段と、集光手段により集光された光信号の各々に対し進行方向を変化させる空間偏向手段と、空間偏向手段により進行方向が変化した光信号の各々を合波して出力ポートのいずれかから出射する合波手段とを備えたM×N波長選択スイッチとして実施することができる。なお、M=1、N=1として本発明を実施する場合には、1×1波長選択スイッチは、光信号の強度を変調できる機能を有するデバイス(例えば、波長ブロッカー)と等価である。
一実施形態では、分光手段は、導波路基板に形成されており、光導波路の長手方向に対して垂直上下方向に非対称の反射率を備えた上下一対の反射鏡を具備し、且つ反射鏡の間隔が光信号の波長程度に調整されたラムダ垂直共振器の構造を有する。導波路基板に形成された分光手段は、光入力ポートから入力される光信号は一対の反射鏡間を幾何光学的にジグザグに複数反射を繰り返しながら(多重反射しながら)光導波路の長手方向へ伝搬し、複数の反射点毎で、スネルの法則に従って光信号の波長で決定される所定の屈折率角で光導波路外部へと出射し、これによって波長ごとに異なる屈折角によって分光する。
以下、図4乃至11を参照しながら本発明の実施例について詳細に説明する。
なお、以下の実施例において、波長分波部及び波長合波部(波長合分波部)の基板材料をGaAs、分布ブラッグ反射鏡(DBR)をGaAlAs/GaAs半導体多層膜反射鏡、そして活性領域(利得媒体)をGaInAs/GaAs多重量子井戸として図示しているが、決してこれに限ることはない。(1/4)波長厚みで、高屈折率膜、低屈折率膜を交互に積層可能な構成であれば良い。さらに、外部から電流注入し光増幅が可能な半導体材料による構成であれば良い。たとえば、基板材料をInP、DBRをInGaAsP/InP半導体多層膜反射鏡、活性領域をInGaAsP/InP多重量子井戸においても適用可能であることはいうまでもない。また、波長多重数を実施例1では2、実施例2では3としているが、本発明においては、決してこれに限ることがないことは言うまでもない。
(第1の実施例)
図4乃至7を参照して第1の実施例を説明する。以下では、本発明の波長選択スイッチにおいて、波長合分波手段が形成された導波路基板403の基板面と平行であり波長合分波手段にて波長分波する方向をx軸、導波路基板403と平行でありx軸に直交する方向をy軸、導波路基板403の厚み方向をz軸と定義する。
図4は、本実施例の波長選択スイッチ(WSS, Wavelength Selective Switch)の構成図である。本実施例のWSSは、入力用光ファイバアレイ401、マイクロレンズアレイ402、導波路基板403、レンズ404、光偏向素子405から主に構成されている。以下では説明のために、入出力ファイバアレイ401の本数は5本とし、その中心ファイバを入力ポート、最下部に配置されたファイバを出力ポートとして設定しているが、本数及び入出力ファイバの選択に関しては本説明に限定されるものではない。さらに、同様の機能を実現するものであれば、用いるレンズの個数は制限されない。また、入力ファイバから出射された光信号が光偏向素子405までに通過する主光線を太実線にて、光偏向素子405にて反射された光信号が、出力ファイバに結合までの主光線を太破線にて表している。
図5に、導波路基板403の詳細を示す。図5によれば導波路基板403は、ファイバアレイ401及びマイクロレンズアレイ402から空間に出射された信号光を導波路基板403に結合させるための導波路入力ポート501、基板垂直方向に備えられた上部反射鏡502、下部反射鏡503、及び導波層504を有する。上部反射鏡502、下部反射鏡503、及び導波層504は、波長合分波手段を構成する。導波路入力ポート501から基板に結合した信号光は、上部反射鏡504及び下部反射鏡503の間で幾何光学的にジグザグに多重反射を繰り返す。両反射鏡における垂直方向の互いの間隔は波長程度、すなわち1μm程度である。このとき、上部反射鏡の反射率は下部反射鏡反射率よりも低く設計されているため、ジグザグに導波路内を伝搬する際、低い反射率を備える反射鏡から一部の光が空間へと出射される。出射に際しては、スネルの法則に従って波長ごとに異なる屈折角を伴うため、入力するWDM光信号の波長ごとに、異なる角度で空間へと出射される。導波路基板の波長分波機能部から出射した光信号は、空間における多光束干渉の結果として、波長毎に分波される。すなわち、本構成における導波路基板403は波長分波素子として動作する。よって、導波路基板403上に構成された各機能部を合わせて、波長分波機能部500とする。本実施例においては、入出力ファイバアレイ401の総数を5本として説明しているため、各波長分波機能部はこの本数に対応した5個としてy軸方向に一列に並ぶように配置されている。各波長分波機能部は光学的に独立している。このため隣接した波長分波機能部のクロストークを低減するためには、各波長分波機能部間に光遮断層を設けることが望ましい。例えば、エッチングによる溝形成が手段の一つとして考えられるが、同様の機能を実現するものであれば、どのような形態であっても問題はない。
このときの上部反射鏡への入射角をθi、空間への出射角をθ、分波角度分散器を構成する導波路の等価屈折率をnwg、空気の屈折率をnair(=1)としたとき、スネルの法則によりnair×sinθ=nwg×sinθiが得られ、さらに導波路のカットオフ波長をλc、使用波長をλとしたとき、屈折角は以下の関係式によって表される。
Figure 2014145935
よって、本波長分波素子では、設計したカットオフ波長λcが進行する角度θを信号光の基本的な進行方向とみなすことができ、波長λcの光はこの角度に進行するように振る舞う。
本実施例における波長選択スイッチは以下のとおり動作する。入出力ファイバアレイ401から空間に出射された光信号は、コリメート光として空間を伝播するように焦点距離及び配置位置を調整されたマイクロレンズアレイ402によって、NAを調整され、導波路基板403に形成された波長分波機能部500−3に結合する。導波路基板は波長分波機能を有しているため、波長分波機能部500−3に結合した光信号は、x軸方向に波長分波され、さらにレンズ404を介して光偏向素子405上に集光される。光偏向素子405上に集光された各波長の光信号は、光偏向素子405において出力ファイバに最適に結合するように角度調整され、再びレンズ404に入射する。レンズ404は入射するビームのy軸方向の高さに比例した角度に変換する機能を有しているため、光偏向素子405により角度調整された光信号は、集光レンズ404により、波長分波機能部500−3から集光レンズ404へ向かう光信号と方向と平行になるように位置及び角度を調整され、波長分波機能部500−5に結合し、合波される。そして、波長分波機能部500−5における導波路入力ポートから空間に出射され、マイクロレンズアレイ402を介して入出力ファイバアレイ401における、所望の出力ファイバに結合することでスイッチングを行うことができる。
本実施例における導波路基板403は、上述のような動作原理から、高い角度分散を有しているため、光学系全体の短尺化を図ることができ、結果としてデバイス全体の小型化というメリットを有している。加えて、フォトリソグラフィ工程によって複数の波長分波機能部を高精度に同一基板上に一括作製される。この波長分波機能部の同時作製数は基板の大きさのみによって制限されるため、20以上の波長分波機能部を容易に配列可能である。このことから、アレイ導波路回折格子(AWG)を複数使用する形態のWSSで見られたPLCチップごとの個別アライメントが全く不要となる。さらにAWGを用いる形態ではスタック実装や積層導波路の実現が多ポート化には必須であり、非常に大規模なポート数の実現は困難であったが、本実施例では複数の波長分波機能部を一括で作製できるため多ポート化も容易に実現できる。以上のように、小型化と多ポート化という二つのメリットを同時に実現するWSSを提供可能である。また、各波長分波機能部は光学的に独立していることから導波路内でのy軸方向に関する発散を抑えることが可能であり、従来のVIPAを用いたWSSと比較して低損失なWSSを構築可能である。
さらに本実施例においては、光偏向素子405にx軸方向、y軸方向のいずれにも自由に偏向可能な二次元光偏向素子を適用することで、さらなる多ポート化が可能である。この場合の構成例を図6に示す。図6では、入出力ファイバアレイ601、マイクロレンズアレイ602及び導波路基板602を2組用いることで、出力ポート数を2倍にした構成である。説明図である図6では導波路基板は603−1及び603−2の2枚を別々に配置しているが、両者は一枚の導波路基板にて実現してもよい。この場合には図7のように、導波路基板603−1に対応する波長分波機能部701、導波路基板603−2に対応する波長分波機能部702を2次元的に1枚の基板上に配置することにより、追加の部材準備や実装におけるアライメントと必要としないまま、さらなる実装負荷の低減が可能である。
(第2の実施例)
図8及び9を参照して第2の実施例を説明する。前述した第1の実施例においては、導波路基板403内は基板内を伝搬する光信号の多重反射により、空間における多光束干渉の結果として波長分波機能を有することが説明されており、この機能を用いた波長選択スイッチの構成例が示された。また、第1の実施例においては、各波長分波機能部が光学的に独立しておりy軸方向に関するビーム広がりを抑えることができるため、従来のVIPAを用いたWSSと比較しても低損失なWSSを構築できる。ただし、波長分波機能部から出射するビームのx軸方向に関する強度プロファイルによって、原理的に損失が発生することが知られている。この現象を説明した図が図8である。
図8においては、波長分波機能部に入射後、一回目の反射により空間へ出力された光の軌跡を太線にて、最後に反射され、空間に出力された光の軌跡を破線にて示している。光の強度としては、太線の軌跡が最も強く、破線の軌跡が最も弱いことになる。また波長分波機能部内を伝搬する距離という観点では太線は最も短く、破線は最も長い距離を伝搬してから空間に出射されることとなる。このようにして光路長差を与えられた光源群が干渉して波長分波することになるが、同じ波長分波機能部にて光を合波するためには、それぞれの光の光路長差をキャンセルするように光路を設定しなければならない。すなわち、太線を辿る光が再び波長分波機能部に結合する際、破線の出射点位置に結合することで波長分波機能部内で最も長い距離を伝搬させ、破線を辿る光が再び波長分波機能部に結合する際は、太線の出射点位置に結合することで波長分波機能部内で最も長い距離を伝搬させることが必要となる。こうした場合は両者の位相が整合し、波長合波が可能となる。しかし、このままでは出射時の強度プロファイルと反射後の強度プロファイルが整合しないため、ここに起因する原理的な損失が発生する。実施例1におけるWSSではこの原理損失を含んでいても十分低損失にできる構成であるが、損失に非常に敏感なノードにおいては、できるだけ低損失することが求められる場合がある。
上述した損失を回避するための波長分波機能部の構成を図9に示す。図9によれば、実施例1における導波路基板403は、ファイバアレイ401及びマイクロレンズアレイ402から空間に出射された信号光を導波路基板403に結合させるための導波路入力ポート901と、導波路基板の垂直方向に形成された上部反射鏡902、下部反射鏡903、導波層及び活性領域904と、電極905及び906とを備える。導波路基板403は、各波長分波機能部間に光遮断層(例えば、エッチングにより形成された溝)を設けても良い。基本的な波長分波動作については実施例1と同様であるが、導波層904の部分に活性領域が備えられており、さらに電極905及び906が具備され、基板に電流を注入できる構造である点が異なる。
導波層904に活性領域を備え、半導体光増幅器の構造を持つ場合、電流を注入することによって、信号光の光増幅が可能となる。本実施例においては、電極905及び906によって電流を注入し光増幅することによって、本発明や前述したVIPAなど、多重反射型分波素子における原理的な結合損失を追加の部材なしで補償することができ、実施例1における小型化、多ポート化といったメリットを維持しつつ、低損失であるという新たなメリットを同時に実現可能である。
(第3の実施例)
図10及び11を参照して第3の実施例を説明する。前述した第2の実施例において、強度プロファイルの不整合に起因する原理損失を、光半導体の光増幅効果によって補償するWSSの例を説明した。一方で、波長分波機能部より出射されるビームの強度プロファイルと、光偏向素子にて反射されて波長分波機能部に再結合する強度プロファイルを一致させることができれば、原理的な損失は低減できる。これを説明した図が図10である。
図10においては、説明の簡略化のためWSSのx−z平面のみを図示しているが、本説明においては実施例1における図4または図5のように、波長分波機能部がy軸方向に複数存在しており、ビームが出射する波長分波機能部と光偏向素子にて反射された後に再結合する波長分波機能部とは独立して存在していることを付記する。波長分波機能部から出射されたビームが光偏向素子上に集光する位置から伸びる、光偏向素子の反射面の法線を線Aとして説明する。線Aはレンズの中心を通る線として説明するが、線Aがレンズの中心を必ずしも通る必要はなく、光偏向素子の反射面に対する法線でなくともよい。以下に説明するように、波長分波機能部における強度プロファイルが一致するような条件が成立する点が重要であり、この条件が成立する限りは線Aをどのように光学設計しても問題はない。波長分波機能部からの出射ビームが有する強度プロファイルが線Aに対し、波長分波軸方向に関して対称な形状、例えばトップハット型、線A上に最大の強度が現れるようなガウシアン型をとる場合については太線の強度及び破線の強度が等しく、一度波長分波機能部から出射された光が再結合する際に、最大効率にて結合する。従って、波長分波機能部を出射したビームプロファイルと、光偏向素子にて反射された光のビームプロファイルが一致することで、原理損失を低減することができる。
上述した損失を回避するための波長分波機能部の構成を図11に示す。図11によれば、実施例3における導波路基板403は、ファイバアレイ401及びマイクロレンズアレイ402から空間に出射された信号光を導波路基板403に結合させるための導波路入力ポート1101と、導波路基板403の垂直方向に形成された上部反射鏡1102、下部反射鏡1103、導波層及び活性領域1104と、電極アレイ1105と、電極分離溝1106と、電極1107とを備える。基本的な波長分波動作については実施例1及び2と同様であるが、導波層1104の部分に活性領域が備えられており、さらに複数の電極が配置された電極アレイ1105と、電極アレイ1105における各々の電極の間に配置された電極分離溝1106と、電極1107とが具備されている点が異なる。
本実施例においては、電極1105の各々に対して個別に電流注入を行うことが特徴である。このような構成をとる場合は、波長分波機能部内の位置に応じて異なった利得を受けることになり、強度プロファイルを自在に調節することが可能となる。例えば、図11において、導波路入力ポート1101から遠くに配置されている電極ほど、大きな利得となるように電流注入量を調節すると、本来高強度で空間に出射される部分の利得が低く、反対に低強度で空間に出射される部分の利得が高くなるため、波長分波機能部1100から出射するすべての光の強度を等しくすることができる。これはいわゆるトップハット型の強度分布を有するビームを整形することに等しい。従って、波長分波機能部より出射したビームの強度プロファイルと、光偏向素子にて反射された後に再結合するビームの強度プロファイルは一致することになり、原理的な損失を完全になくすことが可能となる。
このような効果は、何も線Aに対して波長分波軸方向に対称なビームを整形することのみによって得られるものではなく、例えば波長分波機能部1103−3から出射したビームが指数関数状の歪んだプロファイルであっても、このビームが結合する別の波長分波機能部1103−5がその歪んだ強度プロファイルと一致するように電流注入量を調節することで原理損失を回避可能である。あくまで必要なのはビームの強度プロファイルを特定の形状に調節することが本発明の主眼ではなく、光偏向素子により反射されたビームが結合する波長分波機能部において強度プロファイルが一致する、ということが最も重要な点である。本実施形態においては、前述のように強度プロファイルの不整合による損失を原理的に改善することができる点に加え、半導体光増幅器の光増幅機能を持たせることで、デバイスのさらなる低損失化を達成できる。もちろんこのメリットは、第1の実施例及び第2の実施例と同じく、小型化と多ポート化というメリットと共存でき、これらのメリットを同時に実現するWSSを提供可能である。
100 入出力部
101,301,401,601 入出力ファイバアレイ
102,302,402,602 マイクロレンズアレイ
103 集光レンズ
104,106,202,304,404,604 レンズ
105 回折格子
107,203,305,405,605 光偏向素子
201 アレイ導波路格子
303,403,603 VIPA
500,1100 波長分波機能部
501,901,1101 導波路入力ポート
502,902,1102 上部反射鏡
503,903,1103 下部反射鏡
504 導波層
701,702 波長分波機能部アレイ
904,1104 導波層及び活性領域
905,906,1107 電極
1105 電極アレイ

Claims (7)

  1. 少なくともM個(Mは1以上の整数)の入力ポート、少なくともN個(Nは1以上の整数)の出力ポート及び前記入力ポートから出射した波長多重光信号を波長分離する分光手段と、前記分光手段により波長毎に分光された光信号を各々に集光する集光手段と、前記集光手段により集光された光信号の各々に対し進行方向を変化させる空間偏向手段と、前記空間偏向手段により進行方向が変化した光信号の各々を合波して前記N個の出力ポートのいずれかから出射する合波手段とを含み、
    前記分光手段は、導波路基板に形成された、光導波路の長手方向の一対の反射鏡であり前記光導波路の垂直上下で光信号の波長程度の間隔を有して対向し非対称の反射率を有する一対の反射鏡備え、前記入力ポートから入力される光信号が前記一対の反射鏡の間を多重反射しながら前記光導波路の長手方向へ伝搬し、複数の反射点で、光信号の波長で決定される所定の屈折率角で前記導波路基板の外部へと出射し、これによって波長ごとに異なる屈折角によって分光することを特徴とするM入力N出力の機能を備えたことを特徴とするM×N波長選択スイッチ。
  2. 前記光導波路は利得媒体を含み、前記導波路基板は前記利得媒体に外部からエネルギーをする電極を備え、前記光信号が前記反射鏡間で多重反射する際に光強度を増幅するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のM×N波長選択スイッチ。
  3. 前記分光手段から出射する光信号の強度分布と前記合波手段から出射する光信号の強度分布とが一致するように構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のM×N波長選択スイッチ。
  4. 前記分光手段から出射される光信号の光強度分布及び前記合波手段から出射される光信号の光強度分布が、前記空間偏向手段における前記分光手段から出射される光信号が集光する点を含む法線を中心に対称となり一致するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のM×N波長選択スイッチ。
  5. 前記分光手段から出射される光信号の強度分布が前記光導波路の長手方向についてガウス関数状となるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のM×N波長選択スイッチ。
  6. 前記導波路基板は、前記分光手段と合波手段との間に前記光導波路の長手方向の分離溝を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のM×N波長選択スイッチ。
  7. Mが1であることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載のM×N波長選択スイッチ。
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