JP2015043018A - 光信号処理装置 - Google Patents

光信号処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015043018A
JP2015043018A JP2013174290A JP2013174290A JP2015043018A JP 2015043018 A JP2015043018 A JP 2015043018A JP 2013174290 A JP2013174290 A JP 2013174290A JP 2013174290 A JP2013174290 A JP 2013174290A JP 2015043018 A JP2015043018 A JP 2015043018A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coupler
port
ports
signal processing
optical signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013174290A
Other languages
English (en)
Inventor
秋山 知之
Tomoyuki Akiyama
知之 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Photonics Electronics Technology Research Association
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Photonics Electronics Technology Research Association
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd, Photonics Electronics Technology Research Association filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2013174290A priority Critical patent/JP2015043018A/ja
Publication of JP2015043018A publication Critical patent/JP2015043018A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】入力光に対する透過率の波長依存性が小さく、異なる波長を持つ複数の光を容易に合波しうる光信号処理装置を提供する。
【解決手段】D×D個の第1及び第2のポートとをそれぞれ有するD個の第1のカプラと、D個の第3及び第4のポートとをそれぞれ有し、D個の第3のポートがD個の第1のカプラの第2のポートにそれぞれ接続されたD×D個の第2のカプラとを有し、第1のカプラのそれぞれは、D個の第5及び第6のをそれぞれ有し、第5のポートが第1のポート又は第2のポートに接続されたD個の第3のカプラと、D個の第7及び第8のポートをそれぞれ有し、D個の第7のポートがD個の第3のカプラの第6のポートにそれぞれ接続され、第8のポートが第2のポート又は第1のポートに接続されたD個の第4のカプラとを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、光信号処理装置に関する。
近年、シリコンフォトニクスが注目されている。シリコンフォトニクスとは、シリコンを用いた発光素子やシリコン導波路等を、LSI内のチップ間又はチップ内に集積することにより、消費電力の低減や信号処理速度の向上を図るための技術である。
シリコンフォトニクスは、光送受信器の大容量高密度集積を行う上で極めて有効であるが、光ファイバなどの伝送路も相応する形で多数且つ高密度実装する必要があり、コスト増加の主要因となり得る。そのため、伝送路数を低減する手段として、異なる波長を持つ光を一つの光導波路にまとめて伝送を行う波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)が重要な役割をもつ。
異なる波長を持つ光を一つの光導波路にまとめるための従来のWDM合波素子としては、アレイ導波路回折格子(AWG:Arrayed Waveguide Grating)、エシェル格子(EchelleGrating)、カスケードマッハツェンダー干渉計(CMZI:Cascaded Mach-ZehnderInterferometer)、リング等が知られている。
特開2011−154331号公報
しかしながら、これらのWDM合波素子は、波長依存性が大きく、そのため入力光波長とWDM合波素子の波長とを一致させることが必要であった。特にシリコンフォトニクスを用いた場合、導波路サイズが小さいため、加工ばらつきに起因する光素子の波長ばらつきが大きく、作成時に入力光との波長の一致を保証することが困難であった。そのため、ヒータによる温度調整や電流注入などで屈折率を変化させて波長調整を行う必要があり、これが消費電力を増大させる要因となっていた。
本発明の目的は、入力光に対する透過率の波長依存性が小さく、異なる波長を持つ複数の光を容易に合波しうる光信号処理装置を提供することにある。
実施形態の一観点によれば、D×D個の第1のポートと、D×D個の第2のポートとをそれぞれ有するD個の第1のカプラと、D個の第3のポートと、D個の第4のポートとをそれぞれ有し、D個の前記第3のポートが、D個の前記第1のカプラの前記第2のポートにそれぞれ接続されたD×D個の第2のカプラとを有し、前記第1のカプラのそれぞれは、D個の第5のポートと、D個の第6のポートとをそれぞれ有し、前記第5のポートが前記第1のポート又は前記第2のポートに接続されたD個の第3のカプラと、D個の第7ポートと、D個の第8のポートとをそれぞれ有し、D個の前記第7のポートが、D個の前記第3のカプラの前記第6のポートにそれぞれ接続され、前記第8のポートが前記第2のポート又は前記第1のポートに接続されたD個の第4のカプラとを有する光信号処理装置が提供される。
また、実施形態の他の観点によれば、D×D×…×DN−1個の第1のポートと、D×D×…×DN−1個の第2のとをそれぞれ有するD個のN−1段バニヤン・カプラと、D個の第3のポートと、D個の第4のポートとをそれぞれ有し、D個の前記第3のポートが、D個の前記N−1段バニヤン・カプラの前記第2のポートにそれぞれ接続された第1のカプラとにより再帰的に定義され、前記第1のポート又は前記第4のポートにより構成されるD×D×…×D個の入力ポートと、前記第4のポート又は前記第1のポートにより構成されるD×D×…×D個の出力ポートとを含むN段バニヤン・カプラを有する光信号処理装置が提供される。
開示の光信号処理装置によれば、光源との波長関係を調整することなく、異なる波長を持つ複数の光を容易に合波することができる。これにより、従来のWDM合波素子を用いる際に必要であった波長調整機構が不要となり、波長調整に必要な消費電力や回路面積をなくすことが可能になる。その結果、光信号処理装置の低コスト化、小型化及び低消費電力化を実現することができる。
図1は、第1実施形態による光信号処理装置の構造を示す概略図(その1)である。 図2は、第1実施形態による光信号処理装置の構造を示す概略図(その2)である。 図3は、第1実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図である。 図4は、第1実施形態による光信号処理装置の構造を示す概略断面図である。 図5は、第1実施形態による光信号処理装置の光出力特性を示すグラフである。 図6は、比較例による光信号処理装置の構造を示す平面図である。 図7は、比較例による光信号処理装置の光出力特性を示すグラフである。 図8は、第2実施形態による光信号処理装置の構造を示す概略図である。 図9は、第2実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図(その1)である。 図10は、第2実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図(その2)である。 図11は、第3実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図(その1)である。 図12は、第3実施形態による光信号処理装置の構造を示す概略断面図である。 図13は、第3実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図(その2)である。 図14は、第4実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図である。 図15は、第5実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図である。 図16は、第6実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図である。 図17は、第7実施形態による光信号処理装置の構造を示す概略図(その1)である。 図18は、第7実施形態による光信号処理装置の構造を示す概略図(その2)である。 図19は、第7実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図である。 図20は、第8実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図である。 図21は、第9実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図である。
[第1実施形態]
第1実施形態による光信号処理装置について図1乃至図7を用いて説明する。
図1及び図2は、本実施形態による光信号処理装置の構造を示す概略図である。図3は、本実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図である。図4は、本実施形態による光信号処理装置の構造を示す概略断面図である。図5は、本実施形態による光信号処理装置の光出力特性を示すグラフである。図6は、従来の光信号処理装置の構造を示す平面図である。図7は、従来の光信号処理装置の光出力特性を示すグラフである。
はじめに、本実施形態による光信号処理装置の構造について図1乃至4を用いて説明する。
本実施形態による光信号処理装置は、図1に示されるような光導波路構造からなるN段D進バニヤン(Banyan)カプラ10を有している。図1に示す光導波路構造は、バニヤン・ネットワークと呼ばれる回路網と同様の再帰的に定義される構造を有することから、本明細書では「バニヤン・カプラ」と呼ぶものとする。
N段D進バニヤン・カプラ10は、D本の入力ポートと、D本の出力ポートと、D個のN−1段D進バニヤン・カプラ12と、DN−1個のD×Dカプラ14とを有している。N−1段D進バニヤンカプラ12のそれぞれは、DN−1本の入力ポートとDN−1本の出力ポートとを有している。D×Dカプラ14のそれぞれは、D本の入力ポートとD本の出力ポートとを有している。
N段D進バニヤン・カプラ10のD本の入力ポートは、DN−1本ずつD個の組に分けられ、組毎に別々のN−1段D進バニヤン・カプラ12の入力ポートに接続されている。各N−1段D進バニヤン・カプラ12のDN−1本の出力ポートは、DN−1個のD×Dカプラ14の入力ポートにそれぞれ接続されている。DN−1個のD×Dカプラ14の出力ポートは、N段D進バニヤン・カプラ10の出力ポートとなる。
このように、N段D進バニヤン・カプラ10は、より段数の少ないN−1段D進バニヤン・カプラ12によって再帰的に定義される。
なお、「N段」とは、入力ポートから出力ポートに至るまでに通過するカプラの数がN個であることを意味する。すなわち、N段D進バニヤン・カプラ10は、入力ポートから出力ポートに至るまでの光の伝搬経路に、N個のカプラを有している。ここでいうカプラの数は、カプラを構成する最小単位の素子(例えば、方向性結合器やMMIカプラなど)の数である。N−1段、N−2段等についても同様である。また、「D進」とは、入力・出力ポートの数がDの冪乗で表されることを意味する。
N−1段D進バニヤン・カプラ12は、N段D進バニヤン・カプラ10と同様に、より段数の少ないN−2段D進バニヤン・カプラ16により再帰的に定義される。すなわち、N−1段D進バニヤン・カプラ12は、図2に示すように、DN−1本の入力ポートと、DN−1本の出力ポートと、D個のN−2段D進バニヤン・カプラ16と、DN−2個のD×Dカプラ18とを有している。N−2段D進バニヤン・カプラ16のそれぞれは、DN−2本の入力ポートとDN−2本の出力ポートとを有している。D×Dカプラ18のそれぞれは、D本の入力ポートとD本の出力ポートとを有している。
N−1段D進バニヤン・カプラ12のDN−1本の入力ポートは、DN−2本ずつD個の組に分けられ、組毎に別々のN−2段D進バニヤン・カプラ16の入力ポートに接続されている。各N−2段D進バニヤン・カプラ16のDN−2本の出力ポートは、DN−2個のD×Dカプラ18の入力ポートにそれぞれ接続されている。DN−2個のD×Dカプラ18の出力ポートは、N−1段D進バニヤン・カプラ16の出力ポートとなる。
N−2段D進バニヤン・カプラ16以降も同様に、1段D進バニヤン・カプラまで再帰的に定義される。なお、1段D進バニヤン・カプラはD×Dカプラとして定義され、0段D進バニヤン・カプラは通常の光導波路として定義される。
図3に、N=4,D=2であるN段D進バニヤン・カプラ10を用いた光信号処理装置の一例を示す。なお、ここではN=4,D=2のN段D進バニヤン・カプラ10を示すが、N,Dが異なる場合も同様である。
N=4、D=2のN段D進バニヤン・カプラ10は、図3に示すように、入力・出力ともにD=2=16本のポートを有し、入力ポートと出力ポートとの間にカプラの最小単位としての2×2カプラが4段構成で接続された構造を有する。ここでは、2×2カプラは、2つの光導波路を近接並行させてなる方向性結合器24により形成されている。
N段D進(4段2進)バニヤン・カプラ10は、2個のN−1段D進(3段2進)バニヤン・カプラ12と、8個のD×D(2×2)カプラ14とを含む。N−1段D進(3段2進)バニヤン・カプラ12は、2個のN−2段D進(2段2進)バニヤン・カプラ16と、4個のD×D(2×2)カプラ18とを含む。N−2段D進(2段2進)バニヤン・カプラ16は、2個のN−3段D進(1段2進)バニヤン・カプラ20と、2個のD×D(2×2)カプラ22とを含む。
本実施形態による光信号処理装置は、例えば図4に示すように、SOI基板30を用いて形成することができる。図4は、本実施形態による光信号処理装置の光導波路部の断面構造を示す概略断面図である。
SOI基板30は、シリコン基板32と、シリコン基板32上に形成されたシリコン酸化膜(BOX層)34と、シリコン酸化膜34上に形成されたシリコン層(SOI層)36とを有している。シリコン層36は、所定の光導波路パターンに加工されており、光導波路パターンの側面及び上面は、シリコン酸化膜38により囲まれている。これにより、シリコン層36の光導波路パターンをコアとし、シリコン酸化膜34,38をクラッドとした光信号処理装置を実現することができる。
光導波路パターンの交差部は、例えば図3に示すように、パターンを直角に交差させることにより実現することができる。また、2×2カプラは、例えば図3に示すように、2つの光導波路を近接並行させた方向性結合器により実現することができる。
コアのサイズは、特に限定されるものではないが、シリコン層36の厚さを例えば250nm、導波路パターンの幅を例えば500nmとし、幅500nm、高さ250nmのコアとすることができる。
なお、光導波路のサイズや構成材料は、上記のものに限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更することができる。例えば、シリコン導波路の代わりに石英導波路や化合物半導体で形成された光導波路を用いてもよく、石英光ファイバなどのケーブル状の光導波路を用いてもよい。
次に、本実施形態による光信号処理装置の動作について、図3の光信号処理装置を例にして説明する。
ここで、16本の入力ポートから、波長λ,λ,…,λ16の光をそれぞれ入力するものとする。すると、波長λ,λの光が入力される1段目の2×2カプラ(N−3段D進バニヤン・カプラ20)の出力ポートからは、波長λ,λの光が均等に混じった混合光(λ,λ混合光)が出力される。他の入力ポートから入力された光も同様に、第1段目の2×2カプラによって混合され、出力ポートからは2つの波長の光が均等に混じった混合光が出力される。
2段目の2×2カプラ(D×Dカプラ22)には、λ,λ混合光とλ,λ混合光とが入力される結果、出力ポートからは波長λ,λ,λ,λの光が均等に混じった混合光(λ,λ,λ,λ混合光)が出力される。2段目の他の2×2カプラに入力された光も同様に混合され、出力ポートからは4つの波長の光が均等に混じった混合光が出力される。
同様にして、3段目の2×2カプラ(D×Dカプラ18等)及び4段目の2×2カプラ(D×Dカプラ14等)を経ることにより、波長λ,λ,…,λ16の光が均等に混じった混合光を2個の出力ポートから得ることができる。
本願明細書のN段D進バニヤン・カプラ10で定義される光導波路構造によれば、カプラにより合波して分岐された光が再び合波されることはない。これにより、分岐された光が干渉して出力光に波長依存性が生じることはない。
図5は、図3に示す光信号処理装置の光出力特性を示すグラフである。図5(a)は光源の波長特性及び入力ポートから出力ポートへの透過特性を示すグラフであり、図5(b)は出力ポートから出力される光強度を示すグラフである。
4段2進バニヤン・カプラは、例えば図3に示すように、32個の2×2カプラにより構成することができる。2×2カプラは、波長帯域が広く、また、入力光の波長に依存することなく両入力ポートから入射された光を混合する機能を有する。そのため、2×2カプラにより構成された図3の光信号処理装置は、図5(a)に示すように、入力光の波長に対する依存性が小さく、どの入力ポートから入力した光に対しても均一な透過率特性を得ることができる。また、波長λから波長λ16の広い帯域に渡って、均一な透過率特性を得ることができる。この結果、図5(b)に示すように、各波長の光に対して、均一な強度の出力光を得ることができる。
なお、典型的なWDM合波素子としては、例えば図6に示す光導波路構造が知られている。図6に示すWDM合波素子は、16個の入力ポートから波長λ,λ,…,λ16の光をそれぞれ入力し、1個の出力ポートから波長λ,λ,…,λ16の光の混合光を出力するものである。
図7は、図6に示すWDM合波素子の光出力特性を示すグラフである。図7(a)は光源の波長特性及び入力ポートから出力ポートへの透過特性を示すグラフであり、図7(b)は出力ポートから出力される光強度を示すグラフである。
図6に示すWDM合波素子は、入力光の波長に対する依存性が非常に高いため、例えば図7(a)に示すように、各入力ポートから入力される光の波長と出力ポートへの透過率のピーク波長とが一致するように設計される。例えば、入力ポート1に対しては透過率のピーク波長が波長λに一致するように設計され、入力ポート2に対しては透過率のピーク波長が波長λに一致するように設計される。
そのため、加工ばらつきや環境の変化等によって、入力光の波長と透過率のピーク波長との間に解離が生じると、出力光の強度が低下してしまう。例えば図7(a)の例では、入力ポート3からの入力光の波長λに対して、透過率特性のピーク波長が長波長側にシフトしており、入力ポート16からの入力光の波長λ16に対して、透過率のピーク波長が短波長側にシフトしている。この場合、例えば図7(b)に示すように、波長λの光及び波長λ16の光に対する透過率が低下し、出力ポートからの光出力は低下してしまう。
特に、シリコンフォトニクスを用いて光導波路を形成する場合、コアとクラッドの屈折率差が大きい上、光導波路サイズが小さいため、加工ばらつきに起因する光信号処理装置の波長ばらつきは大きく、作成時に入力光の波長と透過光のピーク波長との一致を保証することは困難である。
そのため、従来のWDM合波素子では、ヒータによる温度調整や電流注入などで屈折率を変化させて波長調整を行うなど、光源波長と透過率特性のピークとを一致させる必要があり、これが消費電力を増大させる要因となる。
この点、本実施形態による光信号処理装置では、光源との波長関係を調整することを要せず、すなわち、波長調整に必要な位相変調機構やそれを制御する回路が不要である。これにより、素子構成を簡略化するとともに、電力消費を削減することができる。これらの点は、これまでの典型的なWDM合波素子と比較した大きなメリットである。
このように、本実施形態によれば、光源との波長関係を調整することなく、異なる波長を持つ複数の光を均一な強度で合波することができる。これにより、従来のWDM合波素子を用いる際に必要であった波長調整機構が不要となり、波長調整に必要な消費電力や回路面積をなくすことが可能になる。その結果、光信号処理装置の低コスト化、小型化及び低消費電力化を実現することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態による光信号処理装置について図8乃至図10を用いて説明する。図1乃至図4に示す第1実施形態による光信号処理装置と同様の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し或いは簡潔にする。
図8は、本実施形態による光信号処理装置の構造を示す概略図である。図9及び図10は、本実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図である。
本実施形態による光信号処理装置は、図8に示すように、図1に示す第1実施形態による光信号処理装置において、N段D進バニヤン・カプラ10の入力ポートと出力ポートとを入れ替えたものである。すなわち、第1実施形態による光信号処理装置では、N−1段D進バニヤン・カプラ12側のポートを入力ポート、D×Dカプラ14側のポートを出力ポートとしている。これに対し、本実施形態による光信号処理装置では、D×Dカプラ14側のポートを入力ポートとし、N−1段D進バニヤン・カプラ12側のポートを出力ポートとしている。
バニヤン・カプラは、入力ポートと出力ポートとを入れ替えても同様の合波機能を有する。ここでは図示しないが、N段D進バニヤンカプラ10のみならず、N−1段D進バニヤンカプラ12、N−2段D進バニヤンカプラ16等においても同様である。
図9は、図3の光信号処理装置において、入力ポートと出力ポートをそのまま入れ替えたものである。光導波路のレイアウトは異なるが、光導波路接続のトポロジは図3の光信号処理装置と同一である。
図10は、図9の光信号処理装置において、N−1段D進バニヤン・カプラ12の入力ポートと出力ポートとを入れ替えたものである。すなわち、入力ポート側にN−2段バニヤン・カプラ16が配置され、出力ポート側にD×Dカプラ18が配置されている。この場合も、光導波路のレイアウトは異なるが、光導波路接続のトポロジは図3の光信号処理装置と同一である。
図3、図9及び図10等に示すように、同一のトポロジに対しては多種の配線レイアウトが可能であり、配置上の制約等に応じて適宜好適な配線レイアウトを選択することができる。
このように、本実施形態によれば、光源との波長関係を調整することなく、異なる波長を持つ複数の光を均一な強度で合波することができる。これにより、従来のWDM合波素子を用いる際に必要であった波長調整機構が不要となり、波長調整に必要な消費電力や回路面積をなくすことが可能になる。その結果、光信号処理装置の低コスト化、小型化及び低消費電力化を実現することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態による光信号処理装置について図11乃至図13を用いて説明する。図1乃至図10に示す第1及び第2実施形態による光信号処理装置と同様の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し或いは簡潔にする。
図11及び図13は、本実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図である。図12は、本実施形態による光信号処理装置の構造を示す概略断面図である。
本実施形態による光信号処理装置は、図11に示すように、光導波路の平面的なレイアウトは、図3に示す光信号処理装置と同じである。本実施形態による光信号処理装置が図3に示す光信号処理装置と異なる点は、光導波路層を多層化し、光導波路を立体交差していることである。
図12は、光導波路の交差部における断面構造を示す概略図である。
シリコン基板32上には、シリコン酸化膜34を介してシリコン層36が形成されている。シリコン層36上には、シリコン酸化膜38を介してアモルファスシリコン層40が形成されている。シリコン層36及びアモルファスシリコン層40は、光導波路を形成するための光導波路層である。
ここで、シリコン層36の中央の光導波路42が、紙面垂直方向に延在しているものとする。この場合、光導波路42に交差する光導波路44は、シリコン層36により形成され、光導波路42を挟んで左右に延在する光導波路44a,44bと、アモルファスシリコン層40により形成され、両端部において光導波路44a,44b上に重なる光導波路44cとにより形成する。下層の光導波路層(シリコン層36)と上層の光導波路層(アモルファスシリコン層40)とが重なる領域が方向性結合器として機能するため、下層の光導波路層と上層の光導波路層との間で光を入れ替えることが可能になる。このようにして光導波路44を光導波路42に対して立体交差させることにより、光導波路の交差部における損失やクロストークを抑制することができる。
図11の光信号処理装置では、例えば、図においてベタ塗りした部分の光導波路を下層の光導波路層により形成し、ハッチングを付した部分の光導波路を上層の光導波路層により形成することができる。この例では、特に3段目の2×2カプラと4段目の2×2カプラとの間に光導波路の交差部が多数存在するが、上層に光を導き、下層の導波路を複数跨いだ後に下層へ導くことにより、一組の上下層転換による損失のみで最大7個の交差を実現することができる。これにより、光導波路の交差部における損失やクロストークを更に抑制することができる。
なお、図11の光信号処理装置では、単純に光導波路の交差部に着目して光導波路層の上下層の転換を行っているため、光の伝搬経路間で上下層転換の数が異なっている。例えば、波長λの光が複数の方向性結合器をすべて直進して伝搬する経路では上下層転換が1度も行われないのに対して、波長λの光が複数の方向性結合器をすべて直進して伝搬する経路では上下層転換が4回行われる。この結果、出力ポート間や波長間でパワーの不均衡が生じることも考えられる。
図13に示す光信号処理装置は、このようなパワーの不均衡を防止すべく、光の伝搬経路間での上下層転換の数を同一にするように、下層の光導波路と上層の光導波路とを分けたものである。これは、隣接して配置された段のカプラを異なる光導波路層で形成することにより、容易に実現することができる。例えば図13に示すように、1段目と3段目のカプラを下層の光導波路層により形成し、2段目と4段目のカプラを上層の光導電層により形成する。図13の例では、どの経路を通っても上下層転換が4回になっており、上下層転換の回数が異なることによるパワーの不均衡を防止することができる。
光導波路層の上下層の転換は、単純に導波路を下層から上層に繋げた構造などでもよく、必ずしも方向性結合器に限定されるものではない。また、上層の光導波路層44は、アモルファスシリコンに限定されるものではなく、ポリシリコンや、ポリマー導波路等であってもよい。また、光導波路層の層数は、必ずしも2層である必要はなく3層以上であってもよい。
このように、本実施形態によれば、光源との波長関係を調整することなく、異なる波長を持つ複数の光を均一な強度で合波することができる。これにより、従来のWDM合波素子を用いる際に必要であった波長調整機構が不要となり、波長調整に必要な消費電力や回路面積をなくすことが可能になる。その結果、光信号処理装置の低コスト化、小型化及び低消費電力化を実現することができる。
また、光導波路の交差部で光導波路を立体交差させるので、光導波路の交差部における損失やクロストークを抑制することができる。また、光の伝搬経路間で上下層転換の数を均一化するので、出力ポート間や波長間でパワーの不均衡を抑制することができる。
[第4実施形態]
第4実施形態による光信号処理装置について図14を用いて説明する。図1乃至図13に示す第1乃至第3実施形態による光信号処理装置と同様の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し或いは簡潔にする。
図14は、本実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図である。
本実施形態による光信号処理装置は、図14に示すように、光導波路の所定位置に所定の損失量を伴う減衰器50a〜50dを挿入したものである。
交差部において光導波路を立体交差をしない光信号処理装置、例えば図3に示す光信号処理装置においては、交差部において損失が生じる可能性がある。その場合、伝搬経路間で交差数が異なることにより、出力ポート間や波長間でパワーの不均衡が生じることがある。
そこで、本実施形態による光信号処理装置では、このようなパワーの不均衡を防止すべく、交差部の数が少ない経路に、その少ない数に応じた損失を与える減衰器50a〜50dを挿入している。図14の例では、交差部一つあたりの損失をLとして、総ての経路において、1段目と2段目の2×2カプラの間の損失量がL、2段目と3段目の2×2カプラの間の損失量が3L、3段目と4段目の2×2カプラの間の損失量が7Lとなるように、減衰器50a〜50dを挿入している。ここで、減衰器50aは損失量がLであり、減衰器50bは損失量が3Lであり、減衰器50cは損失量が5Lであり、減衰器50dは損失量が7Lである。光導波路内に所定の損失量を伴う減衰器50a〜50dを挿入し、各伝搬経路におけるトータルの損失を均一化することにより、出力ポート間や波長間でパワーの不均衡を抑制することができる。
減衰器50a〜50dの挿入態様は、総ての伝搬経路において損失量が等しくなるように、光導波路のレイアウトに応じて適宜設定することが望ましい。また、同じ段間を接続する経路については、損失量が互いに同じになるように減衰器50a〜50dを挿入することが望ましい。
なお、図14には光導波路を立体交差をしない光信号処理装置に減衰器50a〜50dを挿入した例を示したが、例えば図11の例のように光の経路間で上下層転換の数が異なっている光信号処理装置において、上下層転換の数の違いを補うように減衰器を挿入してもよい。
減衰器50a〜50dは、光に損失を与える構造であれば、特に限定されるものではない。例えば、ドーピングにより局所的に吸収を高めた構造や、光導波路内にギャップを設けた構造や、吸収性のクラッドを局所的に配置した構造や、光導波路の曲げ半径を減少させた構造や、光導波路を薄くした構造等を適用することができる。損失量の大きさの違い等に応じて、これら構造を複数使用するようにしてもよい。
このように、本実施形態によれば、光源との波長関係を調整することなく、異なる波長を持つ複数の光を均一な強度で合波することができる。これにより、従来のWDM合波素子を用いる際に必要であった波長調整機構が不要となり、波長調整に必要な消費電力や回路面積をなくすことが可能になる。その結果、光信号処理装置の低コスト化、小型化及び低消費電力化を実現することができる。
また、光の伝搬経路間での光導波路の交差回数や上下層の転換回数の違いによる損失量を相殺するように、光導波路内に所定の損失量を伴う減衰器を挿入するので、出力ポート間や波長間でパワーの不均衡を抑制することができる。
[第5実施形態]
第5実施形態による光信号処理装置について図15を用いて説明する。図1乃至図14に示す第1乃至第4実施形態による光信号処理装置と同様の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し或いは簡潔にする。
図15は、本実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図である。
本実施形態による光信号処理装置は、図15に示すように、N段D進バニヤン・カプラ10の出力ポートに接続してカスケードリング変調器60を配置したものである。すなわち、N段D進バニヤン・カプラ10のそれぞれの出力ポートには、互いに共振波長の異なる16個のリング変調器60a〜60pが縦続接続されている。ここで、リング変調器60a〜60pの共振波長は、N段D進バニヤン・カプラ10の入力ポートへ入射する光の波長λ〜λ16に対応している。
リング変調器に多波長CW光を入れた場合、リング変調器の共振波長に一致する光のみ強度変調を行い、他の波長の光をそのまま透過することが可能である。そのため、多波長CW光の各波長と一致する共振波長を持つリング変調器を縦続接続することにより(リング変調器を縦続接続したものをカスケードリング変調器と呼ぶ)、多波長CW光の各波長に強度変調をかけることが可能になる。
バニヤン・カプラにより異なる波長を持つ複数の光を合波する際、合波された信号は入力ポートと同数の出力ポートから出力される。そのため図15に示すように各出力ポートにカスケードリング変調器を備えることにより、多数の波長多重信号を同時に生成することが可能である。
なお、図15に示す光信号処理装置では、16個の出力ポートの総てにカスケードリング変調器を接続したが、必ずしも総ての出力ポートに接続する必要はなく、一部の出力ポートだけにカスケードリング変調器を接続するようにしてもよい。また、カスケードリング変調器は、必ずしも入力光の総ての波長に対応したリング変調器を備える必要はなく、入力光の一部の波長に対応したリング変調器だけを備えるようにしてもよい。また、出力ポート毎にカスケードリング変調器の構成を変更するようにしてもよい。
このように、本実施形態によれば、光源との波長関係を調整することなく、異なる波長を持つ複数の光を均一な強度で合波することができる。これにより、従来のWDM合波素子を用いる際に必要であった波長調整機構が不要となり、波長調整に必要な消費電力や回路面積をなくすことが可能になる。その結果、光信号処理装置の低コスト化、小型化及び低消費電力化を実現することができる。
また、バニヤン・カプラの出力ポートにカスケードリング変調器を接続することにより、任意の波長の光に強度変調を加えた多波長CW光を出力することができる。
[第6実施形態]
第6実施形態による光信号処理装置について図16を用いて説明する。図1乃至図15に示す第1乃至第5実施形態による光信号処理装置と同様の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し或いは簡潔にする。
図16は、本実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図である。
第1乃至第5実施形態では、カプラの最小単位を2×2カプラで構成した光信号処理装置を示してきたが、カプラの最小単位は必ずしも2×2カプラである必要はない。
本実施形態による光信号処理装置は、図16に示すように、カプラの最小単位を3×3カプラで構成したN段D進バニヤン・カプラ10(3段3進(N=3,D=3)バニヤン・カプラ)を有するものである。3段3進バニヤン・カプラは、3個のN−1段D進(2段3進)バニヤン・カプラ12と、9個のD×D(3×3)カプラ14とを含む。N−1段D進(2段3進)バニヤン・カプラ12は、3個のN−2段D進(1段3進)バニヤン・カプラ16と、3個のD×D(3×3)カプラ18とを含む。
3×3カプラは、2×2カプラと同様に、波長帯域が広く、また、入力光の波長に依存することなく両入力ポートから入射された光を混合する機能を有する。2×2カプラの代わりに3×3カプラを用いることにより、段数Nに対して3個の波長数を合波することが可能になり、扱える波長数の自由度を上げることができる。カプラの入力・出力ポート数をD(D×Dカプラ)とすると、Dは2,3に限定されるものではなく、4,5,その他の数であってもよい。その場合、波長数はD個となる。
このように、本実施形態によれば、光源との波長関係を調整することなく、異なる波長を持つ複数の光を均一な強度で合波することができる。これにより、従来のWDM合波素子を用いる際に必要であった波長調整機構が不要となり、波長調整に必要な消費電力や回路面積をなくすことが可能になる。その結果、光信号処理装置の低コスト化、小型化及び低消費電力化を実現することができる。
また、カプラの最小単位の入力・出力ポート数を適宜選択することにより、扱える波長数の自由度を向上することができる。
[第7実施形態]
第7実施形態による光信号処理装置について図17乃至図19を用いて説明する。図1乃至図16に示す第1乃至第6実施形態による光信号処理装置と同様の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し或いは簡潔にする。
図17及び図18は、本実施形態による光信号処理装置の構造を示す概略図である。図19は、本実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図である。
本実施形態による光信号処理装置は、図17に示すように、再帰的に定義されるN段バニヤン・カプラ70を有している。N段バニヤン・カプラ70は、D×D×…×D本の入力ポートと、D×D×…×D本の出力ポートと、D個のN−1段バニヤン・カプラ72と、D×D×…×DN−1個のD×Dカプラ74とを有している。
N段バニヤン・カプラ70のD本の入力ポートは、D×D×…×DN−1本ずつD個の組に分けられ、組毎に別々のN−1段バニヤン・カプラ72の入力ポートに接続されている。各N−1段バニヤン・カプラ72のD×D×…×DN−1本の出力ポートは、D×D×…×DN−1個のD×Dカプラ74の入力ポートにそれぞれ接続されている。D×D×…×DN−1個のD×Dカプラ74の出力ポートは、N段バニヤン・カプラ70の出力ポートとなる。
このように、N段バニヤン・カプラ70は、N−1段バニヤン・カプラ72によって再帰的に定義される。
なお、「N段」とは、入力ポートから出力ポートに至るまでに通過するカプラの数がN個であることを意味する。すなわち、N段D進バニヤン・カプラ70は、入力ポートから出力ポートに至るまでの光の伝搬経路に、N個のカプラを有している。ここでいうカプラの数は、カプラを構成する最小単位の素子(例えば、方向性結合器やMMIカプラなど)の数である。N−1段、N−2段等についても同様である。また、D,D,…,Dは、各段におけるカプラの入力・出力ポート数である。すなわち、Dは1段目のカプラの入力・出力ポート数であり、Dは2段目のカプラの入力・出力ポート数であり、DはN段目のカプラの入力・出力ポート数である。
N−1段バニヤン・カプラ72は、N段バニヤン・カプラ70と同様に、N−2段バニヤン・カプラ76により再帰的に定義される。すなわち、N−1段バニヤン・カプラ72は、図18に示すように、D×D×…×DN−1本の入力ポートと、D×D×…×DN−1本の出力ポートと、DN−1個のN−2段バニヤン・カプラ76と、D×D×…×DN−2個のDN−1×DN−1カプラ78とを有している。
N−1段バニヤン・カプラ72のD×D×…×DN−1本の入力ポートは、D×D×…×DN−2本ずつDN−1個の組に分けられ、組毎に別々のN−2段バニヤン・カプラ76の入力ポートに接続されている。各N−2段バニヤン・カプラ76のD×D×…×DN−2本の出力ポートは、D×D×…×DN−2個のDN−1×DN−1カプラ78の入力ポートにそれぞれ接続されている。D×D×…×DN−2個のDN−1×DN−1カプラ78の出力ポートは、N−1段バニヤン・カプラ72の出力ポートとなる。
N−2段バニヤン・カプラ76以降も同様に、1段バニヤン・カプラまで再帰的に定義される。なお、1段バニヤン・カプラはD×Dカプラに相当し、0段バニヤン・カプラは通常の光導波路に相当する。
このように、本実施形態による光信号処理装置は、各段におけるカプラの入力・出力ポート数(D)を変えたものである。m段目のカプラの入力・出力ポート数をDと表記すると、N段バニヤン・カプラ70の入力・出力ポート数は、ともにD×D×…×D本となり、各段でDの値が同一の場合の波長数Dと比較して、波長数の自由度を更に上げることができる。
なお、第1実施形態において示したN段D進バニヤン・カプラ10は、本実施形態のN段バニヤン・カプラ70において、D=D=…=D=Dである場合に相当する。
図19に、N=3,D=3,D=3,D=2としたときのN段バニヤン・カプラ70の一例を示す。なお、ここではN=3,D=3,D=3,D=2のN段バニヤン・カプラ70を示すが、N,Dが異なる場合も同様である。
N=3,D=3,D=3,D=2のN段バニヤン・カプラ70は、図19に示すように、入力・出力ともに3×3×2=18本のポートを有し、入力ポートと出力ポートとが2段の3×3カプラと1段の2×2カプラの3段構成で接続された構造を有する。
N段(3段)バニヤン・カプラ70は、2個のN−1段(2段)バニヤン・カプラ72と、9個のD×D(2×2)カプラ74とを含む。N−1段(2段)バニヤン・カプラ72は、3個のN−2段(1段)バニヤン・カプラ76と、3個のD×D(3×3)カプラ78とを含む。
このように、本実施形態によれば、光源との波長関係を調整することなく、異なる波長を持つ複数の光を均一な強度で合波することができる。これにより、従来のWDM合波素子を用いる際に必要であった波長調整機構が不要となり、波長調整に必要な消費電力や回路面積をなくすことが可能になる。その結果、光信号処理装置の低コスト化、小型化及び低消費電力化を実現することができる。
また、各段におけるカプラの入力・出力ポート数を適宜選択することにより、扱える波長数の自由度を向上することができる。
[第8実施形態]
第8実施形態による光信号処理装置について図20を用いて説明する。図1乃至図19に示す第1乃至第7実施形態による光信号処理装置と同様の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し或いは簡潔にする。
図20は、本実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図である。
これまでの実施形態では、m段目のバニヤン・カプラをm−1段バニヤン・カプラとD×Dカプラとで構成した光信号処理装置について説明してきたが、D×Dカプラをバニヤン・カプラで構成するようにしてもよい。
図20は、4段2進バニヤン・カプラ80を、前段の2段2進バニヤン・カプラ82と、後段の2段2進バニヤン・カプラ84とにより構成した例である。
このように、本実施形態によれば、光源との波長関係を調整することなく、異なる波長を持つ複数の光を均一な強度で合波することができる。これにより、従来のWDM合波素子を用いる際に必要であった波長調整機構が不要となり、波長調整に必要な消費電力や回路面積をなくすことが可能になる。その結果、光信号処理装置の低コスト化、小型化及び低消費電力化を実現することができる。
[第9実施形態]
第9実施形態による光信号処理装置について図21を用いて説明する。図1乃至図20に示す第1乃至第8実施形態による光信号処理装置と同様の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し或いは簡潔にする。
図21は、本実施形態による光信号処理装置の構造を示す平面図である。
これまでの実施形態では、カプラの最小単位をなす2×2カプラや3×3カプラを方向性結合器24により構成した例を示したが、必ずしも方向性結合器により構成する必要はない。
図21は、図3に示す導波路レイアウトの光信号処理装置において、方向性結合器24の代わりにMMIカプラ26を用いた例である。光導波路の材料によっては、方向性結合器24よりもMMIカプラ26の方が良い特性を示す場合もあり、このような場合は特にMMIカプラ26を用いることが有効である。
なお、ここでは、図3に示す光信号処理装置にMMIカプラ26を適用した例を示したが、他の実施形態の光信号処理装置においても同様に適用することができる。
MMIカプラ26の入力・出力ポート数は、図21に示すような2に限定されるものではなく、4やその他の数であってもよい。また、カプラの最小単位は、方向性結合器24やMMIカプラ26のみならず、X分岐、スターカプラ等の他の構造のカプラであってもよい。
[変形実施形態]
上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記第2乃至第9実施形態では、第1実施形態による光信号処理装置に対して種々の変形例を示したが、第1乃至第9実施形態から選択される2以上の光信号処理装置の構造を適宜組み合わせるようにしてもよい。例えば、第6又は第7実施形態による光信号処理装置に対して、第2〜第5,第8,第9実施形態による光信号処理装置を組み合わせてもよい。
また、上記実施形態に記載した光信号処理装置の平面レイアウト、光導波路構造、構成材料等は、一例を示したものにすぎず、当業者の技術常識等に応じて適宜修正や変更が可能である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) D×D個の第1のポートと、D×D個の第2のポートとをそれぞれ有するD個の第1のカプラと、
個の第3のポートと、D個の第4のポートとをそれぞれ有し、D個の前記第3のポートが、D個の前記第1のカプラの前記第2のポートにそれぞれ接続されたD×D個の第2のカプラとを有し、
前記第1のカプラのそれぞれは、
個の第5のポートと、D個の第6のポートとをそれぞれ有し、前記第5のポートが前記第1のポート又は前記第2のポートに接続されたD個の第3のカプラと、
個の第7ポートと、D個の第8のポートとをそれぞれ有し、D個の前記第7のポートが、D個の前記第3のカプラの前記第6のポートにそれぞれ接続され、前記第8のポートが前記第2のポート又は前記第1のポートに接続されたD個の第4のカプラとを有する
ことを特徴とする光信号処理装置。
(付記2) 付記1記載の光信号処理装置において、
前記第3のカプラのそれぞれは、
個の第9のポートと、D個の第10のポートとをそれぞれ有し、前記第9のポートが前記第5のポート又は前記第6のポートに接続されたD個の第5のカプラと、
個の第11のポートと、D個の第12のポートとをそれぞれ有し、D個の前記第11のポートが、D個の前記第5のカプラの前記第10のポートにそれぞれ接続され、前記第12のポートが前記第6のポート又は前記第5のポートに接続されたD個の第6のカプラとを有し、
×DはDである
ことを特徴とする光信号処理装置。
(付記3) 付記1又は2記載の光信号処理装置において、
前記第1のカプラと前記第2のカプラとを接続する第1の光導波路網及び前記第3のカプラと前記第4のカプラとを接続する第2の光導波路網は、複数の光導波路層により形成されており、一の光導波路と他の光導波路との交差部では、前記一の光導波路と前記他の光導波路とが異なる光導波路層に位置している
ことを特徴とする光信号処理装置。
(付記4) 付記3記載の光信号処理装置において、
前記第1のポートと前記第4のポートとの間を伝搬する光が異なる前記導波路層に転換される回数が、総ての伝搬経路において同じである
ことを特徴とする光信号処理装置。
(付記5) 付記3又は4記載の光信号処理装置において、
前記第2のカプラ、前記第3のカプラ及び前記第4のカプラは、隣接して配置されたもの同士が異なる前記光導波路層に形成されている
ことを特徴とする光信号処理装置。
(付記6) 付記1乃至5のいずれか1項に記載の光信号処理装置において、
前記第1のカプラと前記第2のカプラとを接続する第1の光導波路網及び前記第3のカプラと前記第4のカプラとを接続する第2の光導波路網は、総ての伝搬経路において損失量が均一になるように、光導波路が交差する回数の少ない伝搬経路に、その少ない回数に応じた損失を与える減衰器を有する
ことを特徴とする光信号処理装置。
(付記7) 付記1乃至6のいずれか1項に記載の光信号処理装置において、
前記第1のカプラの前記第1のポート又は前記第2のカプラの前記第4のポートに配置され、互いに共振波長の異なる複数のリング変調器が縦続接続されたカスケードリング変調器を更に有する
ことを特徴とする光信号処理装置。
(付記8) 付記1乃至7のいずれか1項に記載の光信号処理装置において、
前記第2のカプラ、前記第3のカプラ及び前記第4のカプラの最小単位は、方向性結合器である
ことを特徴とする光信号処理装置。
(付記9) 付記1乃至7のいずれか1項に記載の光信号処理装置において、
前記第2のカプラ、前記第3のカプラ及び前記第4のカプラの最小単位は、MMIカプラである
ことを特徴とする光信号処理装置。
(付記10) 付記1乃至9のいずれか1項に記載の光信号処理装置において、
前記第2のカプラ又は前記第4のカプラは、バニヤン・カプラである
ことを特徴とする光信号処理装置。
(付記11) 付記1乃至10のいずれか1項に記載の光信号処理装置において、
=D=Dである
ことを特徴とする光信号処理装置。
(付記12) D×D×…×DN−1個の第1のポートと、D×D×…×DN−1個の第2のとをそれぞれ有するD個のN−1段バニヤン・カプラと、D個の第3のポートと、D個の第4のポートとをそれぞれ有し、D個の前記第3のポートが、D個の前記N−1段バニヤン・カプラの前記第2のポートにそれぞれ接続された第1のカプラとにより再帰的に定義され、前記第1のポート又は前記第4のポートにより構成されるD×D×…×D個の入力ポートと、前記第4のポート又は前記第1のポートにより構成されるD×D×…×D個の出力ポートとを含むN段バニヤン・カプラを有する
ことを特徴とする光信号処理装置。
10…N段D進バニヤン・カプラ
12…N−1段D進バニヤン・カプラ
14,18,22…D×Dカプラ
16…N−2段D進バニヤン・カプラ
20…N−3段D進バニヤン・カプラ
30…SOI基板
32…シリコン基板
34,38…シリコン酸化膜
36…シリコン層
40…アモルファスシリコン層
42,44,44a,44b,44c…光導波路
50a〜50d…減衰器
60a〜60p…リング変調器
70…N段バニヤン・カプラ
72…N−1段バニヤン・カプラ
74,78…D×Dカプラ
76…N−2段バニヤン・カプラ
80,82…2段2進バニヤン・カプラ

Claims (8)

  1. ×D個の第1のポートと、D×D個の第2のポートとをそれぞれ有するD個の第1のカプラと、
    個の第3のポートと、D個の第4のポートとをそれぞれ有し、D個の前記第3のポートが、D個の前記第1のカプラの前記第2のポートにそれぞれ接続されたD×D個の第2のカプラとを有し、
    前記第1のカプラのそれぞれは、
    個の第5のポートと、D個の第6のポートとをそれぞれ有し、前記第5のポートが前記第1のポート又は前記第2のポートに接続されたD個の第3のカプラと、
    個の第7ポートと、D個の第8のポートとをそれぞれ有し、D個の前記第7のポートが、D個の前記第3のカプラの前記第6のポートにそれぞれ接続され、前記第8のポートが前記第2のポート又は前記第1のポートに接続されたD個の第4のカプラとを有する
    ことを特徴とする光信号処理装置。
  2. 請求項1記載の光信号処理装置において、
    前記第3のカプラのそれぞれは、
    個の第9のポートと、D個の第10のポートとをそれぞれ有し、前記第9のポートが前記第5のポート又は前記第6のポートに接続されたD個の第5のカプラと、
    個の第11のポートと、D個の第12のポートとをそれぞれ有し、D個の前記第11のポートが、D個の前記第5のカプラの前記第10のポートにそれぞれ接続され、前記第12のポートが前記第6のポート又は前記第5のポートに接続されたD個の第6のカプラとを有し、
    ×DはDである
    ことを特徴とする光信号処理装置。
  3. 請求項1又は2記載の光信号処理装置において、
    前記第1のカプラと前記第2のカプラとを接続する第1の光導波路網及び前記第3のカプラと前記第4のカプラとを接続する第2の光導波路網は、複数の光導波路層により形成されており、一の光導波路と他の光導波路との交差部では、前記一の光導波路と前記他の光導波路とが異なる光導波路層に位置している
    ことを特徴とする光信号処理装置。
  4. 請求項3記載の光信号処理装置において、
    前記第1のポートと前記第4のポートとの間を伝搬する光が異なる前記導波路層に転換される回数が、総ての伝搬経路において同じである
    ことを特徴とする光信号処理装置。
  5. 請求項3又は4記載の光信号処理装置において、
    前記第2のカプラ、前記第3のカプラ及び前記第4のカプラは、隣接して配置されたもの同士が異なる前記光導波路層に形成されている
    ことを特徴とする光信号処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光信号処理装置において、
    前記第1のカプラと前記第2のカプラとを接続する第1の光導波路網及び前記第3のカプラと前記第4のカプラとを接続する第2の光導波路網は、総ての伝搬経路において損失量が均一になるように、光導波路が交差する回数の少ない伝搬経路に、その少ない回数に応じた損失を与える減衰器を有する
    ことを特徴とする光信号処理装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光信号処理装置において、
    前記第1のカプラの前記第1のポート又は前記第2のカプラの前記第4のポートに配置され、互いに共振波長の異なる複数のリング変調器が縦続接続されたカスケードリング変調器を更に有する
    ことを特徴とする光信号処理装置。
  8. ×D×…×DN−1個の第1のポートと、D×D×…×DN−1個の第2のとをそれぞれ有するD個のN−1段バニヤン・カプラと、D個の第3のポートと、D個の第4のポートとをそれぞれ有し、D個の前記第3のポートが、D個の前記N−1段バニヤン・カプラの前記第2のポートにそれぞれ接続された第1のカプラとにより再帰的に定義され、前記第1のポート又は前記第4のポートにより構成されるD×D×…×D個の入力ポートと、前記第4のポート又は前記第1のポートにより構成されるD×D×…×D個の出力ポートとを含むN段バニヤン・カプラを有する
    ことを特徴とする光信号処理装置。
JP2013174290A 2013-08-26 2013-08-26 光信号処理装置 Pending JP2015043018A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013174290A JP2015043018A (ja) 2013-08-26 2013-08-26 光信号処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013174290A JP2015043018A (ja) 2013-08-26 2013-08-26 光信号処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015043018A true JP2015043018A (ja) 2015-03-05

Family

ID=52696572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013174290A Pending JP2015043018A (ja) 2013-08-26 2013-08-26 光信号処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015043018A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019045749A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 日本電信電話株式会社 光回路
JP2019527859A (ja) * 2016-07-14 2019-10-03 アヤー・ラブス・インコーポレーテッドAyar Labs Incorporated 光データ通信システム用レーザモジュール

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63234228A (ja) * 1987-03-24 1988-09-29 Oki Electric Ind Co Ltd 光マトリクススイツチ
JPH03136006A (ja) * 1989-07-11 1991-06-10 General Electric Co Plc:The (Gec) 集積光導波路結合器
JP2006525556A (ja) * 2003-05-01 2006-11-09 ニューポート オプティコム インコーポレイテッド 面外導波路を使用する低損失光導波路クロスオーバ
JP2006309066A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光分岐モジュール
JP2013041138A (ja) * 2011-08-17 2013-02-28 Fujitsu Ltd 光半導体素子

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63234228A (ja) * 1987-03-24 1988-09-29 Oki Electric Ind Co Ltd 光マトリクススイツチ
JPH03136006A (ja) * 1989-07-11 1991-06-10 General Electric Co Plc:The (Gec) 集積光導波路結合器
JP2006525556A (ja) * 2003-05-01 2006-11-09 ニューポート オプティコム インコーポレイテッド 面外導波路を使用する低損失光導波路クロスオーバ
JP2006309066A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光分岐モジュール
JP2013041138A (ja) * 2011-08-17 2013-02-28 Fujitsu Ltd 光半導体素子

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019527859A (ja) * 2016-07-14 2019-10-03 アヤー・ラブス・インコーポレーテッドAyar Labs Incorporated 光データ通信システム用レーザモジュール
JP7237826B2 (ja) 2016-07-14 2023-03-13 アヤー・ラブス・インコーポレーテッド 光データ通信システム用レーザモジュール
JP2019045749A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 日本電信電話株式会社 光回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4822141B2 (ja) 波長群光分波器、波長群光合波器、および波長群光選択スイッチ
WO2009145199A1 (ja) 導波路型デバイスおよびモジュール
US6684009B2 (en) Arrayed waveguide grating and multiplexer/demultiplexer system and multiplexer/demultiplexer device using thereof
JP2006018063A (ja) 光導波路デバイス及び光導波路モジュール
JP4705067B2 (ja) 三次元交差導波路
JP3651876B2 (ja) 波長多重光信号の合分波方式
JP3878012B2 (ja) 光導波回路
JP2003149471A (ja) 導波路型光合分波器
US10054738B2 (en) Optical waveguide and arrayed waveguide grating
JP2015043018A (ja) 光信号処理装置
US6456765B1 (en) Apparatus for separating and/or combining optical signals, and methods of making and operating it
CN114924357B (zh) 一种基于级联马赫-曾德干涉仪结构的波分复用光延时线
JP2006301104A (ja) 光制御素子
US20150172794A1 (en) Switch device
JP4197126B2 (ja) 光スイッチ及び光波長ルータ
JP4263027B2 (ja) 導波路型光信号処理器
JP2017078786A (ja) 波長選択スイッチ
JP3988863B2 (ja) アレイ導波路格子型波長合分波器を含む集積光回路
JP2003315570A (ja) 光波長合分波器
JP4091944B2 (ja) 光回路
US11194093B2 (en) Optical switch array and multicast switch
JP6740272B2 (ja) 光スイッチアレイおよびマルチキャストスイッチ
JP3727556B2 (ja) 光マトリクススイッチ
JPH07248509A (ja) 光周波数選択スイッチ
WO2022001685A1 (zh) 光波导结构及制造方法、光波导模块、光交换设备及系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170217

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170404