JP2008170471A - ファイバレンズ、ファイバレンズアレイ、ファイバコリメータおよび光モジュール - Google Patents

ファイバレンズ、ファイバレンズアレイ、ファイバコリメータおよび光モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】製造が容易で、小型の光通信用機器や光センシングシステム用機器を構成することが可能なファイバレンズ、ファイバレンズアレイ、ファイバコリメータおよび光モジュールを提供すること。
【解決手段】本発明のファイバレンズ7は屈折率分布型ファイバレンズ2と、回折格子6を有し、一端面が屈折率分布型ファイバレンズ2の一方端面に接合されているとともに他端面が屈折率分布型ファイバレンズ2の中心軸の垂直面に対して傾斜して成るファイバ状の位相格子1とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信用機器や光センシングシステム用機器に使用するファイバレンズ、ファイバレンズアレイ、ファイバコリメータおよび光モジュールに関する。
光通信用機器の光回路の小型・集積化に向けて、各種の光通信用部品が使用されている。光通信用部品としては、光分岐・光結合機能を有するものがあり、その一例として、図8に示したものがある(たとえば特許文献1参照)。同図に示した光分岐・結合器99は、直方体プリズム90に4つのファイバコリメータ91,92,93,94を接続したものである。
直方体プリズム90は、六角プリズム95と2つの直角プリズム96を含んでおり、これらの斜面にハーフミラー97,98を形成したものである。ファイバコリメータ91〜94は、光ファイバ91A〜94Aの端部にロッドレンズ91B〜94Bを接続したものである。光ファイバ91A,94Aは光を入力させるものであり、光ファイバ92A,93Aは光を出力させるものである。
この光分岐・結合器99では、光ファイバ91Aから入力される光がロッドレンズ91Bで平行光化された後、一部がハーフミラー97を透過する一方で、一部がハーフミラー97で反射される。すなわち、ハーフミラー97では、光ファイバ91Aから入力された光が分岐させられる。
ハーフミラー97を透過した光は、直角プリズム96を透過してロッドレンズ92Bで集光されてから光ファイバ92Aに入力される。これに対して、ハーフミラー97で反射された光は、ハーフミラー98で反射した後、ロッドレンズ93Bで集光されてから光ファイバ93Aに入力される。
一方、光ファイバ94Aから入力される光は、ロッドレンズ94Bで平行光化された後にハーフミラー98を透過し、ロッドレンズ93Bで集光されてから光ファイバ93Aに入力される。すなわち、光ファイバ93Aにおいては、光ファイバ91Aから入力される光と光ファイバ94Aから入力される光が結合される。
特許2611812号公報 特願2005−371523号公報
光分岐・結合器99では、光路を適切に確保し、光ファイバ91A,94Aから入力された光を有効に利用するためには、ロッドレンズ91B〜94Bの光軸を精密に位置調整する必要ある。しかしながら、ロッドレンズ91B〜94Bを六角プリズム95や直角プリズム96に正確に位置決めして接続するのは困難であるために作業性が悪く、ロッドレンズ91B〜94Bの位置決めが不正確な場合には、光ファイバ91A,94Aから入力された光の利用効率が著しく低下する。
さらに、光分岐・結合器99では、ロッドレンズ91B〜94Bを使用しているが、ロッドレンズ91B〜94Bは比較的に焦点距離が大きく、目的とするレンズ機能を発揮させるために必要なレンズ長が比較的に大きい。その上、焦点距離が比較的に大きいために、六角プリズム95や直角プリズム96において、光路を比較的に大きく設定する必要があり、直方体プリズム90のサイズが大きくなる。その結果、光通信用機器や光センシングシステム用機器が大型化する。
そこで、本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、製造が容易で、小型の光通信用機器や光センシングシステム用機器を構成することが可能なファイバレンズ、ファイバレンズアレイ、ファイバコリメータおよび光モジュールを提供することを課題としている。
本発明のファイバレンズは、屈折率分布型ファイバレンズと、回折格子を有し、一端面が前記屈折率分布型ファイバレンズの一方端面に接合されているとともに他端面が前記屈折率分布型ファイバレンズの中心軸の垂直面に対して傾斜して成るファイバ状の位相格子とを具備することを特徴とする。
本発明のファイバレンズにおいて好ましくは、前記位相格子と前記屈折率分布型ファイバレンズとは融着接続されていることを特徴とする。
本発明のファイバレンズにおいて好ましくは、前記他端面と前記垂直面との成す角度をαとし、前記回折格子と前記中心軸との成す角度をγとし、前記位相格子の本体材料の屈折率をn1としたときに、2γ=α−sin−1{(sinα)/n1}であることを特徴とする。
本発明のファイバレンズアレイは、上記本発明のファイバレンズをホルダにアレイ状に設置固定したことを特徴とする。
本発明のファイバコリメータは、上記本発明のファイバレンズの前記屈折率分布型ファイバレンズの他方端面に光ファイバを接続したことを特徴とする(このファイバレンズの屈折率分布型ファイバレンズに光ファイバを接続したファイバコリメータを以下、第1のファイバコリメータという)。
本発明のファイバコリメータは、上記本発明のファイバレンズアレイの前記屈折率分布型ファイバレンズの他方端面に光ファイバを接続したことを特徴とする(このファイバレンズアレイの屈折率分布型ファイバレンズに光ファイバを接続したファイバコリメータを以下、第2のファイバコリメータという)。
本発明の光モジュールは、一対の上記本発明のファイバコリメータを、前記屈折率分布型ファイバレンズの中心軸同士が一致するとともに前記位相格子の前記他端面同士が対向するように配置して成ることを特徴とする。
本発明では、屈折率分布型ファイバレンズ、位相格子、光ファイバを一連に接続した構成とすることにより、各構成要素を融着させる等によって容易に接続することができ、製造工程が簡略化できる。
また、本発明のファイバレンズおよびファイバコリメータは、単体としてハンドリング容易な構成となっており、これらを部品として用いることにより、光通信用機器や光センシングシステム用機器を小型化することができる。
次に本発明のファイバレンズの実施形態について図に基づいて説明する。
図1は、本発明のファイバレンズの実施形態で所定の長さの屈折率分布型ファイバレンズ(以下、GIファイバレンズともいう)2の片端にファイバ状の位相格子1を融着接続している。そして、図1はGIファイバレンズ2のもう一方の端に光ファイバ3を融着接続しており、これにより本発明の第1のファイバコリメータとなる。
使用するGIファイバレンズ2は、屈折率分布型のマルチモード光ファイバの製法で製作されるもので、クラッド径に対しコア径が大きく、その径比はクラッド径1に対し、コア径は0.9以上あり、クラッド径としては、125〜500μm程度のものである。基本的な光学特性は、屈折率分布型レンズに類するもので、その長さZは、数1で示される。
Figure 2008170471
なお、位相格子1の本体材料の屈折率n1とは、回折格子部以外の位相格子1の本体を構成する材料の屈折率をいる。
図1の実施例の場合、P=0.25で円柱形状にカットしたGIファイバレンズ2である。その片側端面に融着接続したファイバ状の位相格子1は、ある特定の波長の光を回折、偏向することができるもので、光軸に平行な光が位相格子1によって偏向された回折光4であり、光軸に対し角度(ω―α)で屈折した光が位相格子1を透過した入出射光5である。
こうした特性を有する位相格子1は、ある周期的な屈折率変動n(x)を有する間隔Λiの回折格子6を有したものであり、その格子間隔Λiは数2で示される。
Figure 2008170471
位相格子への入射角の余角γ(回折格子とGIファイバレンズの中心軸との成す角度)は、ブラッグ回折条件の角度で、基本的に鏡面反射条件であり、高い回折効率を有し、通常こうした位相格子はブラッグ格子と呼ばれている。
屈折率変動n(x)は数3で示される。
Figure 2008170471
ここで使用する位相格子1の本体材料としては、たとえばガラス材料やプラスチック材料等の媒体に屈折率を増大させるための光熱反応性材料を添加してPTR(Photo-Thermo-Refractive)ガラスとすることにより形成できる。
PTRガラスとしては、例えば媒体が石英ガラスの場合、光熱反応性材料としてはGeO、TiO、Al等が使用される。また、媒体が蛍光性のシリカガラスの場合、Ge、Ag等が使用される。通常、n(x)値は、0.001〜0.1の間にある。
その回折効率ηは、挿入損失があるものの、大方、入出射光(透過光)4と回折光5の強度比率:P1/(P0+P1)により示すことができる(数4参照)。図3は、その回折効率特性を示したもので、中心波長λBに対し、±(2.5〜5)nm程度のものが実現できる。その回折光の帯域幅は、屈折率変動n(x)の屈折率に依存する。
Figure 2008170471
位相格子1の製法は通常、レーザ光を二つに分割、再度結合干渉させ、その際の周期的な強度変化を用いるホログラフィック干渉法と、間隔Λmの位相シフトマスクを用いたフェイズマスク法がある。後者のフェイズマスク法の方が、安定的な製作ができ、ファイバ状材料の露光記録に適している。
図7は、位相の揃ったコヒーレントなUV光(波長:320〜500nm)の平行光を格子間隔Λmの位相シフトマスク12に入射、露光することより得るフェイズマスク法を示したもので、フェイズマスクによる回折光を位相格子材料1’に露光転写するものである。その関係式を数5に示す。
Figure 2008170471
この場合、位相格子用材料の屈折率n1とほぼ同じ屈折率を有するマッチングオイルなどの媒体内に傾斜して設置、位相格子用材料の角度をX軸に対し±γ傾斜、露光することにより容易に光軸に対し所定の角度±γ傾斜した位相格子を構成することができる。(特許文献2)その後、熱処理などの安定化処理をすることで屈折率変動を有する位相格子1として形成することができる
こうした位相格子1の回折条件を波長λ1に設定し、複数の波長光(例えばλ1、λ2)を有する入射光を、光ファイバ3から入射した場合、波長λ1、波長λ2の光は、P=0.25(ピッチ)長のGIファイバレンズ2で平行光に変換され、位相格子1に入射する。位相格子1に入射した光の内、波長λ1の光は、位相格子1内の回折格子6により回折され、位相格子端に入射角βで入射、屈折角αで光軸に平行に直進する。波長λ2の光は、平行光のまま位相格子1内を透過、端面に入射角αで入射、屈折角ωで透過する。ここでn1>1の関係から、ω>αである為、光軸に対し(ω―α)の方向に直進する。
尚、位相格子1により回折・偏向する光軸に平行な回折光4は、GIファイバレンズ2の光軸に対しΔS=T・tan(2γ)シフトする。(ここで、Tは位相格子1の光軸上の長さである)
本発明のファイバレンズ7は、先端部の位相格子1の他端面(GIファイバレンズ2と反対側の端面)が角度α傾斜していることによって、位相格子1内の回折格子6の傾斜角を調整することにより、GIファイバレンズ2の軸方向に近い方向の光を入出射することができる。特に、位相格子1の他端面とGIファイバレンズ2の中心軸の垂直面との成す角度α、回折格子6とGIファイバレンズ2の中心軸の垂直面との成す角度γ、および位相格子1の本体材料の屈折率n1の関係が2γ=α−sin−1{(sinα)/n1}である場合に、所定の波長の入出射光は、GIファイバレンズ2の中心軸に対し平行に入出射することができ、光モジュールとして位置調整する際、ファイバレンズ同士の角度調整が単純になり、実装時の位置あわせが非常に容易になる。
また、GIファイバレンズ2を、その中心軸に対して両端面が垂直面である円柱状とすることによって、GIファイバレンズ2の一部を除去することなく良好に位相格子1との界面で中心軸に対して平行な平行光を入出射することができ、レンズ機能を最大限に発揮することができる。
また、ファイバ状のレンズ(GIファイバレンズ2)の端面に位相格子1が装着されているため、フィルタ機能を併せもち、別途フィルタ素子を装着する必要性がなく、小型化が可能となる。
なお、ファイバ状の位相格子、GIファイバレンズ、又接続用の光ファイバ等、全て融着接続をすれば、各部の屈折率を整合させることにより、反射減衰のきわめて少ない低損失な光学系として構成できる。さらに、各部を融着接続するため、光路上に接着剤がなく、経時劣化による損失増大が抑えられ、高信頼な光学系として実現できる。
図4は、本発明のファイバレンズアレイ8の実施形態で、図4(a)は正面図、図4(b)はA−A’線の断面図である。ファイバレンズアレイ8は本発明のファイバレンズ7を端面角度α、間隔Pを有する4芯ホルダ8’内に固定実装したフィルタ機能を有するファイバレンズアレイ8として構成したものである。ホルダ8’形状は、図示したような精密穴を有するものでもよいが、V溝上に固定実装した構成のものでもよい。このような構成をとることにより、多芯のフィルタ機能付きファイバレンズアレイ8として構成でき、各位相格子1の回折特性を変えることで、異なる波長の光を光軸に平行に出力することができる。
図5は、図4で示した本発明のファイバレンズアレイ8に光ファイバ3を接続することにより構成した本発明の第2のファイバコリメータ10であり、図5(a)はその平面図、図5(b)はB−B’断面図である。
この図において、光ファイバ3は、複数のものがV溝などを有する支持体9’上に並列に設けられることによりファイバアレイ9を構成し、光ファイバ3の先端がファイバレンズアレイ8のGIファイバレンズ2に融着接続されている。そうした構成をとることにより、光軸に平行な光を入出射可能なアレイ状のファイバコリメータ10として構成できる。このようなファイバコリメータ10を用いることにより、フィルタ素子を用いる事無しに各種多芯型の光モジュールを構成することができる。
図6は、図5に示した本発明のファイバコリメータ10を用いた本発明の光モジュールの実施例で、ファイバコリメータ10を2段型で対向して構成することにより多芯の合分波器モジュールとして構成できる。例えばこの場合、下段のファイバコリメータ10aから波長(λ1+λ4)の光を入出射する。位相格子1には波長λ1の光を回折する回折格子を有しており、波長λ1の光は回折偏向され、光軸に平行に直進する。ファイバコリメータ10bにも同様な構成の位相格子1を有しており、波長(λ1+λ2)の光が入出射する。λ4の光とλ2の光は屈折により、光軸に対し(ω―α)で上方に偏向する。
上段のファイバコリメータ10c、10dは、波長λ3の光を回折する位相格子1を有しており、波長λ3の光は光軸に平行に直進、ファイバコリメータ間10c、10d間で送受信する。波長λ2の光は、ファイバコリメータ10bと、波長λ4の光はファイバコリメータ10aとの間で、送受信することができる。それを必要なチャネル数多芯で構成することが可能である。又、各ファイバコリメータ10内の隣接するファイバレンズ7の各位相格子1の回折格子間隔Λを変えることにより、複数の異波長でも動作させることも可能である。
図7は、フェイズドマスク法による露光プロセスにより本発明の位相格子1を製作する場合の実施例である。
その場合は、外径DのPTRガラス材料等からなるコアのない光ファイバを準備、コヒーレントなUV光(波長:320〜500nm)の平行光を間隔Λmを有する位相シフトマスク12を通すことにより必要な格子間隔Λiを得ることができる。
Figure 2008170471
この場合、位相格子用ファイバ1’の角度をX軸に対しγに傾斜して設置、露光記録することにより得られる。ここで、必要な格子間隔Λiは、マスク間隔Λmの位相シフトマスク12を必要数準備しておく。又回折格子11への入射角度は、位相格子用ファイバ1’を設置する治具角度γを調整することにより得られる。露光、その後、熱処理などの安定化処理をすることで屈折率変動を有するファイバ状の位相格子1として形成することができる。
次に本発明によるファイバレンズ7の具体的な実施例を示す。
先ず、位相格子1の製作は、図7に示したフェイズマスク法を用いて行った。PTRガラスの位相格子用ファイバ1’として外径D=500μm、長さ1m、屈折率n1=1.487の位相格子用ファイバ1’を1本用意、その内のそれらを約5mm程度に複数個カットし、傾斜固定可能なファイバ固定治具上に円形状が上下になるよう束ねて並置、X軸に対し角度γ=3.3°傾斜して設置固定した。露光用UV光源は、波長325nmのコヒーレント長30cm、出力50mWのHe−Cdレーザを用いた。露光光学系は、レーザ出射光をピンホール付き集光レンズを用い、コリメータレンズで出力強度1/e2で径20mmの平行光に拡大し、露光用の平行光学系を構成した。
実際に使用する光は、波長1550±5nmの光である。その光を光軸に対し角度6.6°で反射するファイバ状の位相格子1を製作した。必要な回折格子6の間隔Λ1は、λm=λ0/n1および数2から
Λ1=(1550/1.487)/(2×sin3.3°)=9054(nm)
となる。
即ち、製作条件としては、ファイバ状の位相格子1は回折格子間隔Λm1=9(μm)の位相シフトマスク12を準備、位相格子用ファイバ1’を角度γ=3.3°で設置、前記露光用平行光学系を位相シフトマスク12に入射、露光記録した。
上記の露光用光学系を用いて位相格子用ファイバ1’を10〜20分間露光する。その後、傾斜固定治具から露光された位相格子用ファイバ1’を取り出し電気炉で450〜500℃で3時間程度加熱することで、周期的な正弦波状の屈折率変動を有するファイバ状の位相格子1となる。
位相格子1の長さTは、ブラッグ回折効率に影響するが、長さT=1mm程度あればほぼ96%以上100%に近い回折効率を得ることができる。製作した長さ約1.5mmのファイバ状の位相格子1をGIファイバレンズ2に順番に融着接続、その後ファイバーカッターにより所定の長さの1mmにカットする。GIファイバレンズ2の長さZは、P=0.25(ピッチ)、√A=1のもの、Z=1.57(mm)であり、その長さで、ファイバ状の位相格子1と融着接続後にカットした。
このようにして製作したファイバレンズを、位相格子1側を端面角度20°になるよう研磨器を用いて端面を複数まとめて研磨加工し、必要数準備した。次に異径ファイバ同士の融着接続が可能な融着接続器を準備、シングルモード光ファイバ3と、光軸芯を合わせGIファイバレンズ2端を融着接続することにより、図1に示したファイバレンズをファイバコリメータとして構成した。回折入出射光の光軸とのシフト量はおおよそΔS=100μmである。
こうしたファイバコリメータを16個、図4に示したP=1(mm)4つの穴をもつ樹脂製のホルダ8’を4個準備し、ホルダ8’内にファイバレンズを実装固定し、図6に示した光モジュールを構成した。この光モジュールの大きさは長さL=25mm、幅W= 5mm、高さH=5mmであり、波長として図に示したようにλ1=1310±5nm、λ2=1490±5nm、λ3=1550±5nm、λ4=1650±5nmの光を入射し、それぞれの特性を測定した。
以下表1に本発明のファイバレンズ7を用いて構成した本発明の光モジュールの特性を示す。
Figure 2008170471
挿入損失、アイソレーション、反射減衰量共に良好な特性を有していることが示された。
一方、比較として、従来(図8)と同等な光モジュールを試作して評価したが、そのサイズは長さ50mm、幅及び高さ5mm程度であり、挿入損失1dB程度、反射減衰量が−45dB程度であった。又、本実施例の場合、4個必要なことから、すなわち、本発明の光モジュールは、長さ1/2、体積で1/8程度となり、従来に比較して小型・集積化が図られ、光学特性も優れていることが示された。
又、本発明による他の実施例としては、上記実施例に留まることなく、図5に示したような各位相格子1に、異なる格子間隔を有する回折格子を構成し、隣接したポートごとに別の波長帯域のものを回折直進させることも可能であり、さまざまな波長の多ポート多層型光フィルタモジュールとしても構成することができる。
本発明のファイバレンズの実施例を示した断面図である。 図1のファイバレンズの要部拡大断面図である。 本発明のファイバレンズの回折効率特性を示したグラフである。 (a)は本発明のファイバレンズアレイの実施例を示した正面図であり、(b)はA−A’線断面図である。 (a)は本発明のファイバコリメータの実施例の平面図であり、(b)はB−B’線断面図である。 本発明の光モジュールの実施例を示す断面図である。 本発明に使用する位相格子を露光記録するプロセスを示した図である。 従来の光モジュールを示した図である。
符号の説明
1.位相格子
2.GIファイバレンズ(屈折率分布型ファイバレンズ)
3.光ファイバ
4.回折光
5.入出射光
6.回折格子
7.ファイバレンズ
8.ファイバレンズアレイ
9.ファイバアレイ
10.ファイバコリメータ

Claims (7)

  1. 屈折率分布型ファイバレンズと、回折格子を有し、一端面が前記屈折率分布型ファイバレンズの一方端面に接合されているとともに他端面が前記屈折率分布型ファイバレンズの中心軸の垂直面に対して傾斜して成るファイバ状の位相格子とを具備することを特徴とするファイバレンズ。
  2. 前記位相格子と前記屈折率分布型ファイバレンズとは融着接続されていることを特徴とする請求項1記載のファイバレンズ。
  3. 前記他端面と前記垂直面との成す角度をαとし、前記回折格子と前記中心軸との成す角度をγとし、前記位相格子の本体材料の屈折率をn1としたときに、
    2γ=α−sin−1{(sinα)/n1}
    であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のファイバレンズ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のファイバレンズをホルダにアレイ状に設置固定したことを特徴とするファイバレンズアレイ。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のファイバレンズの前記屈折率分布型ファイバレンズの他方端面に光ファイバを接続したことを特徴とするファイバコリメータ。
  6. 請求項4記載のファイバレンズアレイの前記屈折率分布型ファイバレンズの他方端面に光ファイバを接続したことを特徴とするファイバコリメータ。
  7. 一対の請求項5または請求項6記載のファイバコリメータを、前記屈折率分布型ファイバレンズの中心軸同士が一致するとともに前記位相格子の前記他端面同士が対向するように配置して成ることを特徴とする光モジュール。
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