JP2003066269A - 波長多重分離光学デバイス及び波長多重光伝送モジュール - Google Patents

波長多重分離光学デバイス及び波長多重光伝送モジュール

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JP2003066269A
JP2003066269A JP2001253159A JP2001253159A JP2003066269A JP 2003066269 A JP2003066269 A JP 2003066269A JP 2001253159 A JP2001253159 A JP 2001253159A JP 2001253159 A JP2001253159 A JP 2001253159A JP 2003066269 A JP2003066269 A JP 2003066269A
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light
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Tatsuya Sugita
辰哉 杉田
Tomiya Abe
富也 阿部
Mitsuki Hirano
光樹 平野
Yuzo Ito
雄三 伊藤
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型化でき、波長多重化された光信号を十分に
分離できる波長多重分離光学デバイスを提供すること。 【解決手段】波長多重化され光ファイバ10を伝送して
きた光信号は、テーパ導波路28、スラブ導波路20を
通り平面型回折格子16に入射する。回折された光線は
波長ごとに異なる位置に集光される。分離集光された光
線は、2次元テーパ導波路アレイ30に入射し、光検出
器アレイ60により検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを用い
て送信された波長多重光信号を波長ごとに分離する光学
デバイスに関し、特に、回折格子を用いて波長を分離す
る波長多重分離光学デバイス、及び波長多重光伝送モジ
ュールに関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭61−223711号公報に、不
等周期平面回折格子がスラブ導波路に配置され、光ファ
イバからの入射光はスラブ導波路を通って回折格子で分
波され、出射光ガイド導波路に集光されて出射される光
通信用分波器が開示されている。
【0003】また、特開昭62−47606号公報に
は、光導波路の一部にレンズを形成し、光ファイバから
入射した光はレンズによってコリメートされ、回折格子
によって波長ごとに異なる方向に回折され、レンズによ
って集光されて分波される光通信用分波器が開示されて
いる。
【0004】同様の技術は、アプライドオプティクス誌
(Applied Optics)21巻2195ペー
ジ(1983年)に、スラブ導波路を伝播させた波長多
重ビームをチャープ化した平面型回折格子で集光・分離
する光学デマルチプレクサが開示されている。
【0005】また、特開平6−3709号公報に、スラ
ブ導波路の一部に全反射鏡を設け、全反射鏡で折り返さ
れ、凹面型の回折格子で分波する波長チユウニング型小
型分校器が開示されている。凹面型回折格子を用いた同
様の技術として、アプライドオプティクス誌(Appl
ied Optics)19巻3588ページ(198
0年)に、スラブ導波路を伝播させた波長多重ビームを
凹面型回折格子で集光・分離する光学デマルチプレクサ
が開示さえている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
導波路を用い、回折格子によって波長を分離する光学デ
マルチプレクサにおいては、導波路に入射する光線の拡
がり角について特に制限しておらず、入射光線の拡がり
角が大きい場合には、平面型回折格子で回折し集光され
たビームが十分に小さな範囲に集光できず隣のチャネル
とのクロストークを生じるという問題点があった。特
に、開口数の大きなマルチモード光ファイバを用いた場
合に光ファイバからの出射ビームの拡がり角が大きいた
め、問題であった。
【0007】また、回折格子を用いて波長を分離する場
合、波長変動により分離位置が変動するという問題点が
ある。したがって、送信側光源の波長のばらつきが大き
い場合、従来の光学デマルチプレクサにおいては、光路
長を長くすることにより波長分離幅を大きくし、幅の大
きな光導波路または光ファイバで受光することによって
クロストークの低減を図っていた。しかし、幅の大きな
光導波路または光ファイバで受光すると、光検出器も受
光面積の大きなものが必要であり、高速な光信号を受信
することができなかった。さらに、光路長を長くする
と、光学デマルチプレクサが大きくなるという問題点も
あった。
【0008】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、本発明の目的は、開口数の大きな光
ファイバを用いても波長分離特性のよい波長多重分離光
学デバイス、およびこの波長多重分離光学デバイスを用
いた波長多重光伝送デバイスを提供することである。
【0009】さらに、本発明の別の目的は、入射ビーム
の波長ばらつきが大きい場合でも、高速な光信号を受信
でき、小型化できる波長多重分離光学デバイス、および
この波長多重分離光学デバイスを用いた波長多重光伝送
デバイスを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、波長多重された光ビームが入射する光
入射部と、該光入射部に入射した光ビームを伝送する光
路と、該光路で伝送される前記光ビームを照射して波長
ごとに光信号を分離する回折格子とを有する波長多重分
離光学デバイスにおいて、前記回折格子の刻線方向につ
いて前記光ビームの拡がり角を低減する拡がり角低減手
段を前記光路中に備えたことを特徴とする波長多重分離
光学デバイスを提供する。
【0011】回折格子には、格子ピッチを連続的に変化
させ、集光特性を有するチャープ回折格子、あるいは、
少なくとも1軸方向に凹面形状としており、集光特性を
有する凹面型回折格子を用いることが出来る。
【0012】また、光入射部から回折格子へ光ビームを
伝送する光路には、光学ブロックを用いることが望まし
く、回折格子を光学ブロックに形成または固定すること
ができる。光学ブロックは、スラブ導波路を用いて形成
できる。
【0013】波長を十分に分離するためには、集光され
た位置における波長のピッチp(μm)、光学系の倍率
Bに対し、スラブ導波路の光閉じ込め方向のビーム拡が
り角φが、下記「数式2」とすることが望ましい。
【0014】
【数2】 拡がり角低減手段としては、スラブ導波路の光閉じ込め
方向ついて厚さが増加するテーパ導波路を用いることが
でき、ビーム拡がり角φが、3°以下にすることができ
る。また、光学ブロックにプラスチック部材を用いて形
成することにより、回折格子がプラスチック部材に形成
することが出来、望ましい。
【0015】また本発明は、波長多重された光ビームが
入射する光入射部と、該光入射部に入射した光ビームを
伝送する光路と、該光路で伝送される前記光ビームを照
射して波長ごとに光信号を分離する回折格子と、該回折
格子で分離された光信号を受信する複数の光検出器とを
有する波長多重分離光学デバイスにおいて、前記光検出
器に受信される前記光信号を絞り込むビーム縮小手段を
前記回折格子から前記光検出器に至る光路中に備えたこ
とを特徴とする波長多重分離光学デバイスを提供する。
【0016】光学ブロックにより光路を形成することが
望ましく、ビーム縮小手段は、光検出器に向かってコア
断面積が減少するテーパ導波路を用いることができる。
【0017】さらに本発明は、波長多重された光ビーム
が入射する光入射部と、該光入射部に入射した光ビーム
を透過させる光学ブロックと、該光学ブロックで伝送さ
れて照射される前記光ビームを波長ごとの光信号に分離
する回折格子とを有する波長多重分離光学デバイスにお
いて、前記光入射部と前記光学ブロックの光路間に、前
記光ビームの偏向方向をそろえる偏光変換素子を備えた
ことを特徴とする波長多重分離光学デバイスを提供す
る。
【0018】またさらに本発明は、信号伝送用光ファイ
バとの接合部と、波長多重分離光学デバイスと、光検出
器アレイと、前記光検出器アレイからの信号を増幅し、
波形整形する受信回路と、光源アレイと、前記光源アレ
イを駆動する送信回路と、前記光源アレイからの光信号
を合波する波長合波デバイスとを有する波長多重光伝送
モジュールにおいて、2Gbps以上の伝送速度で光信
号を送出し、前記波長多重分離光学デバイスが、前記信
号伝送用光ファイバから入射する光信号を回折格子で波
長を分離し、かつ分離した信号を光検出器で検出し、前
記信号伝送用光ファイバからの光入射部より前記光検出
器の光出射部までの光ビームの損失が損失2dB以下で
あることを特徴とする波長多重光伝送モジュールを提供
する。
【0019】
【発明の実施の形態】はじめに、本発明の第1の実施形
態を図1から図4を用いて説明する。
【0020】図1は、本実施形態に係わる波長多重分離
光学デバイスの実施例を示す上面図であり、図2は側面
図を示す。波長多重化され光ファイバ10を伝送してき
た光信号は、光ファイバ10よりスラブ型のテーパ導波
路28を通り、スラブ導波路20に入射し、45°反射
面38で反射して、平面型回折格子16(拡がり角低減
手段)に入射する。平面型回折格子16により波長毎に
異なる角度に回折され分離される。本実施例において
は、平面型回折格子16として集光作用を有するように
格子間隔を連続的に変化させたチャープ回折格子を用い
ており、回折された光線は波長ごとに異なる位置に集光
される。分離集光された光線は、各波長に対応して導波
路を形成した2次元テーパ導波路アレイ30に入射し、
各波長毎に受光部を有する光検出器アレイ60により検
出される。テーパ導波管28、スラブ導波路20及び2
次元テーパ導波路アレイ30により光ビームを伝送刷る
光路を形成している。
【0021】テーパ導波路28は、スラブ導波路20と
光閉じ込め方向を同じくしたスラブ型導波路構造をなし
ており、光閉じ込め方向に関して光入射側から出射側に
かけてコアの厚さが増加するテーパ形状となっている。
光ファイバ10からの入射光線のうちテーパ導波路28
のテーパ角よりも大きな角度で入射した光線は、テーパ
斜面で反射し、角度が減少する。
【0022】つまり、テーパ導波路28はスラブ導波路
20の光閉じ込め方向に対して光ファイバ10からの出
射光の拡がり角を低減する作用を有している。テーパ導
波路28の光入射側(光入射部)つまり光ファイバ10
と接合される側のコアの厚さは、光ファイバ10のコア
径とほぼ等しいかコア径よりも大きくし、出射側つまり
スラブ導波路20と接合される側のコア厚は、スラブ導
波路20のコア24厚とほぼ等しいかコア24厚よりも
小さい厚さとすることにより、光ファイバ10からのビ
ームをスラブ導波路20に損失を少なく結合できる。
【0023】シリンドリカルレンズを用いてもスラブ導
波路20の光閉じ込め方向についての拡がり角を低減す
ることができるため、テーパ導波路28に代えてシリン
ドリカルレンズを拡がり角低減手段として用いても良
い。または、スラブ導波路28に光閉じ込め方向のみに
ついて屈折率を連続的に変化させたグレーテッドインデ
ックス型のレンズを用いることもできる。但し、テーパ
導波路28を用いることにより、光ファイバ10を波長
分離デバイスと一体化できるため、光ファイバ10の位
置調整が容易となり、また、特性の長期安定性に優れて
いる。
【0024】本実施例においては、光ファイバ10とし
て、コア径62.5μm、開口数0.275のグレーテ
ッドインデックス型マルチモード光ファイバを用いた。
光ファイバ10は、テーパ導波路28に接着し、固定し
た。光ファイバ10は伝送用のファイバとしてもよく、
その場合には光ファイバ10が着脱できるようにし、着
脱によっても光ファイバ10が所定の位置(光入射部)
に突き合わされるように、テーパ導波路28に位置決め
用のガイドを設けてもよい。
【0025】スラブ導波路20は、上部基板44、下部
基板42及びコア24を張り合わせて形成した。本実施
例においては、コア24の厚さを250μmとした。コ
ア24及び下部基板42は透明プラスチック材料を用い
射出成形により作成した。上部基板44、下部基板42
により、スラブ導波路20のクラッドを担うことができ
るが、特にコア24と下部基板42の間には、接着層を
兼ねたクラッド26を形成した。クラッド26を薄く形
成することにより、45°反射面38で反射した光線は
ほとんど広がることなく、回折格子16に入射すること
ができる。上部基板44は、クラッドとなるように塗布
・スピンコート等で形成した膜でもよい。
【0026】本実施形態においては、スラブ導波路を用
いており、導波路壁面での散乱による光損失が少ない。
そのため、導波路の損失は主にコア24材料固有の損失
が主なものとなるが、伝送距離が短いため、吸収係数の
ある程度大きな材料も用いることができる。
【0027】本実施例においては、コア材にポリメチル
メタクリレート(PMMA、屈折率1.49)を用い
た。その他コア材としては、ポリカーボネート(PC、
屈折率1.59)や、赤外波長においてより損失の少な
いトリフルオロエチルメタクリレート樹脂(屈折率1.
40)等のフッ素化アクリル樹脂、6フッ化プロピレン
/4フッ化エチレン/2フッ化ビニリデン共重合体(屈
折率1.36)、フッ素化ポリミド(屈折率1.55)
等のフッ素系のプラスチック、重水素化したプラスチッ
ク材料などを用いることができる。これらフッ素系の材
料を用いた場合には、1300nm帯において0.1〜
0.2dB/cm以下の伝送損失を実現でき、波長多重
分離光デバイスにおいて20mmの伝送距離をとって
も、0.2〜0.4dBの損失に抑えることができる。
また、コア20は、コア膜を下部基板上に塗布し、エッ
チング、プレス等により形状を作成することもできる。
【0028】2次元テーパ導波路アレイ30(ビーム縮
小手段)は、スラブ導波路20の光閉じ込め方向及び面
内方向についてもテーパ形状とし、光検出器アレイに光
を絞り込む構造としている。効率よく光検出器アレイま
でビームを伝播するためには、スラブ導波路の開口数N
Aは大きいほうが望ましく、NA0.5以上とすること
が望ましい。さらに、薄層のクラッドの外側に金属膜を
形成することで、仮に光線がクラッドを透過しても、金
属膜で反射して光検出器に到るため、検出効率を向上で
きる。
【0029】本実施例においては、スラブ導波路20と
接合される側で、厚さ約250μmとし、光検出器アレ
イ60側で80μm□となるようにした。このように、
波長分離したビームを光検出器に絞り込むことにより、
応答速度の速い受光面積の小さな光検出器を用いること
ができ、高速な光通信に適用することができるようにな
る。
【0030】導波路等の光学ブロックを通して回折格子
にビームを照射する場合には、光ファイバからのビーム
拡がり角は空気中に比べて光学ブロックの屈折率分ビー
ムの拡がり角が低減する。つまり、プラスチックやガラ
スの屈折率は1.5前後のものが多く、ビーム拡がり角
も67%程度小さくなる。
【0031】したがって、スラブ導波路のような光学ブ
ロックを通してビームを照射することは、ビーム拡がり
角を低減する効果がある。但し、光ファイバからのビー
ム拡がり角が小さく、ビーム拡がり角低減手段のみで所
望の拡がり角が選られる場合には、光学ブロックを用い
ず、ビーム拡がり角低減手段から直接回折格子にビーム
を照射してもよい。
【0032】回折格子16は、下部基板42上に下部基
板42の成形と同時に形成した。回折格子16面に金、
銀等の金属膜を蒸着し、反射面とした。
【0033】本実施例においては、回折格子16を下部
基板42上に形成したが、コア26上に形成してもよ
い。但し、本実施例においては回折格子16とコア24
の間にクラッド26を設けており、回折格子を必要とす
る領域よりも広く作り全体に金属膜を形成しても、スラ
ブ導波路20を伝播するビームに影響を与えることがな
い。そのため、回折格子16の作製が容易となり、さら
に、45°反射面と回折格子16の位置合わせも容易で
ある。本実施例のように、45°反射面を用いることに
より、回折格子を平らな広い面上に作成できるため、射
出成形を用いても精度良く転写でき、回折格子の作成が
容易となる。
【0034】光検出器アレイ60には、受光部の大きさ
が80μm□の光検出器4個を250μmピッチで配置
したものを用いた。2次元テーパ導波路アレイ30から
のビームが光検出器に効率よく結合するように位置を調
整し、2次元テーパ導波路アレイ30に接着固定した。
レンズを用いてもスラブ導波路20からのビームを光検
出器アレイ60に集光することができるため、ビーム縮
小手段として2次元テーパ導波路アレイ30に代えてレ
ンズを用いても良い。但し、2次元テーパ導波路アレイ
30を用いることにより、光検出器アレイを2次元テー
パ導波路アレイ30と一体化できるため、位置調整が容
易となり、また、特性の長期安定性に優れる。
【0035】反射面38および40は、誘電体多層膜を
形成しミラーとした。金属膜を用いても良く、また、別
のブロックに形成し貼り付けてもよい。このように反射
面等を用いて光路を曲げることにより、波長多重分離光
学デバイスの幅を小さくすることができる。また、波長
多重分離光学デバイスを光伝送モジュールに実装する際
に、光ファイバ20に対して光検出器アレイ60を垂直
あるいは平行に配置することもでき、実装が容易とな
る。
【0036】本実施例においては、多重化されて伝送さ
れてきた中心波長1275.7、1300.2、132
4.7、1349.2nmの4波長を分離する構成とし
た。この中心波長に対して、光源の製造・温度・スペク
トル分布による波長ばらつきにより、最大±5.7nm
変動するものとした。したがって、隣り合うチャネル間
の波長スペースは、13.1nmであり、おおよそ伝送
波長の1%に設定した。これら波長は伝送用光ファイバ
に用いられる石英コアの損失の少ない帯域にあり、低損
失に光伝送できる範囲のものである。波長ばらつきは、
光源の作成・特性により決まるものであり、特に厳しい
光源の選別を必要としない範囲として必要なものであ
る。また波長多重分離光学デバイスの波長分離特性から
隣あう波長帯のスペースを中心波長1312.5nmの
1%とすることにより、中心波長の間隔は、上記のごと
く24.5nmにする必要があるものである。
【0037】図3にこの4波長を分離するために用いた
平面回折格子16の格子ピッチとブレーズ角を示す。本
実施例においては、格子ピッチは連続的にチャープし、
ブレーズ角は、ビームが照射される範囲で4領域に分割
し、領域内で、領域ごとに異なるブレーズ角とした。領
域内のブレーズ角は、その領域に照射されるビームの回
折効率が最大になるように設定すればよい。このような
回折格子は、ルーリングエンジンを用いて作成でき、こ
の回折格子をもとに金型を作成した。フォトリソグラフ
ィの手法を用いて、Si等の基板に連続的にブレーズ化
したチャープ回折格子を作成することもできる。
【0038】本実施例のように、回折格子に光線が垂直
入射する場合、格子ピッチが波長の0.78倍以上であ
ればTE波の回折効率が50%以上となり望ましい。格
子ピッチが波長の1.5倍以上であればTE波の回折効
率が80%以上となり、さらに望ましい。本実施例にお
いては、平面型回折格子16の中心での格子ピッチを
1.1μmとした。光ファイバ10の出射端から平面型
回折格子16までの距離を10mmとし、平面型回折格
子から集光点までの倍率を約1とした。また、回折格子
の中心にあたる光線の回折角度は、53°とした。この
回折格子により、本実施例に用いた波長を約250μm
間隔で分離することができる。
【0039】次に、多重化された各波長をクロストーク
なく分離するための条件について示す。回折格子で回折
され集光されたビームが集光位置で広がることにより隣
り合うチャネルに光が漏れこみ、クロストークが生じ
る。受光側の集光点においてビームが拡がりを持つ要因
として、入射光ファイバコア径、光学系倍率、回折格子
の分解能による拡がり、さらに、光学系の収差・回折が
ある。さらに、平面回折格子においては、格子の刻線方
向に関して斜めに入射する光線は、入射角度に応じて円
錐状に回折方向が変化するため、入射角度により集光点
が異なるようになる。
【0040】したがって、本実施例においては格子の刻
線方向つまりスラブ導波路20の光閉じ込め方向のビー
ム拡がりにより集光ビームの拡がりが起こる。本実施例
においては、テーパ導波路28を設けることにより、回
折格子16に照射させるこの方向のビーム拡がりを低減
しており、受光部でのビームの拡がりを抑えている。さ
らに、送信側の光源発振波長のばらつきによって集光位
置そのものが変動し、クロストークを生じる要因とな
る。上記のうち、回折格子の分解能による拡がりは、ビ
ームが照射される部分に含まれる回折格子の本数によっ
て決まる。
【0041】本実施例のように、隣あう波長チャネルの
スペースが中心波長の1%である場合には、格子本数を
100本以上とすることが望ましく、500本以上とす
ることにより回折格子の分解能による拡がりは送信側の
光源発信波長のばらつきに比べて十分に小さくなり、さ
らに望ましい。
【0042】したがって、本実施例のように格子ピッチ
が波長程度のときは、区切られた各領域において約65
0μm以上の幅があればよく、通常回折格子の分解能に
よる拡がりは無視できる。したがって、平面回折格子に
おいてクロストークを小さくするには、入射光ファイバ
コア直径D、光学系倍率Bに加えて、回折格子刻線方向
のビーム拡がりφに対して、受光部において隣あう波長
帯で集光ビームが重なりあわない条件を満たす必要があ
り、その条件は次「数式3」で示される。
【0043】
【数3】 但し、pは、集光部における出射口ピッチ、λは中心波
長、δλは波長スペース、dλは光源波長の許容ばらつ
きを示す。特に、本実施例に用いた条件においては、p
をμm単位で表わすと、下記「数式4」を満たす必要が
ある。
【0044】
【数4】 倍率Bについては、大きいと「数式4」によりビーム拡
がり角φを小さくする必要があり、小さいと波長の分離
距離が小さくなりクロストークが生じやすくなる。した
がって、Bは1前後が望ましく、その場合には、下記
「数式5」を満たす必要がある。
【0045】
【数5】 また、出射口ピッチpは回析格子により回析され、集光
去れた位置において分離された波長のピッチに相当し、
下記「数式6」を満たす必要がある。
【0046】
【数6】 なお、mは回折次数、dは格子ピッチ、θは回折角度、
lは回折格子から集光位置までの距離を示す。倍率1に
おいて、シングルモード光ファイバからのビームが照射
される格子の本数を100本以上とするためには、l
は、1.8mm以上、500本以上とするには8.9m
m以上とする必要がある。「数式3」により、出射口ピ
ッチpを大きくすることにより、大きなφが許容できる
が、「数式6」よりlを大きくする必要があり、波長分
離デバイスが大きくなる。
【0047】したがって、φを小さくすることが望まし
く、「数式4」より、pを250μm以下とするには、
φを4.3°以下にする必要があり、収差・作成誤差等
を考慮すると3°以下とすることが望ましい。ビームの
拡がり角φは、光ファイバの開口数の定義と同じくピー
ク強度の1/10となる角度をすればよい。あるいは、
光ファイバからのビーム拡がり角φついては、光ファイ
バの開口数NA、コア屈折率n1を用いて、下記「数式
7」より求めてもよい。
【0048】
【数7】 屈折率1.49において、開口数0.275のマルチモ
ード光ファイバを用いる場合、光ファイバからのビーム
拡がり角φは10.7°となり、この光ファイバを用い
るためには、本発明のようにビーム拡がり角φの低減が
必要である。
【0049】また、「数式6」より回折角度θを大きく
することにより、所望も出射口ピッチpを得る回折格子
から集光位置までの距離lが短くてよい。1次の回折光
を用いて、lを10mm程度、dを波長程度、pを25
0μmとするには、θは42°以上とすればよい。
【0050】図4は、本実施形態に係わる波長多重分離
光学デバイスに用いたテーパ導波路28コアの形状の説
明図である。本実施例においては、回折格子の刻線方
向、つまりスラブ光導波路の光閉じ込め方向のビーム拡
がり角を低減する手段として、テーパ光導波路20を用
いた。拡がりを持ったビームは、テーパで反射すること
によりビームの拡がり角が小さくなる。このテーパによ
り所望のビーム拡がり角よりも小さくするためには、光
ファイバ10からのビームのうちテーパ部に当たらず直
接スラブ導波路20のコア24に入射する光線の拡がり
角を、必要とするビーム拡がり角の最大値よりも小さく
する必要がある。
【0051】したがって、回折格子刻線方向のビーム拡
がりをφとするためには、テーパ長Lを、光ファイバコ
ア12径D、スラブ導波路20のコア24の厚さtに対
して、下記「数式8」とする必要がある。
【0052】
【数8】 本実施例において、スラブ導波路20のコア24の屈折
率は、約1.5であり、光ファイバ10からの出射光の
拡がり角片側最大10.7°を、3°以下とするために
は、Lは1.8mm以上とすればよい。4.3°の場合
には、1.3mm以上とすればよい。
【0053】本発明の第2の実施形態を図5から図6を
用いて説明する。
【0054】図5は、本実施形態に係わる波長多重分離
光学デバイスの実施例を示す上面図であり、図6は側面
図を示す。波長多重化され光ファイバ10を伝送してき
た光信号は、光ファイバ10よりテーパ付スラブ導波路
22に入射し、平面型回折格子16に入射する。平面型
回折格子16により波長毎に異なる角度に回折され分離
される。本実施例においては、平面回折格子16として
集光作用を有するように格子間隔を連続的に変化させた
チャープ回折格子を用いており、回折された光線は波長
ごとに集光される。分離集光された光線は、再びテーパ
付スラブ導波路22を通り、反射面36で反射して各波
長に対応する導波路を有する1次元テーパ導波路アレイ
29に入射し、波長毎に受光部を有する光検出器アレイ
60により検出される。
【0055】本実施例においては、テーパ付スラブ導波
路22を用いているため平面型回折格子16部における
テーパ導波路コア32を厚くできるため、テーパ導波路
コア32端面に直接平面型回折格子16を形成した。
【0056】テーパ付スラブ導波路22は、光入射側か
ら出射側にかけてコアの厚さが増加するテーパ形状とな
っている。光ファイバ10からの入射光線のうちテーパ
付スラブ導波路22のテーパ角よりも大きな角度で入射
した光線は、テーパ斜面で反射し、角度が減少する。テ
ーパ付スラブ導波路22は、上部基板44、下部基板4
2及びテーパ付コア24を張り合わせて形成した。コア
24は透明プラスチックを用い射出成形により作成し、
同時に回折格子を形成した。回折格子上部基板44、下
部基板42により、スラブ導波路20のクラッドを担
う。上部基板44または下部基板42は、クラッドを成
す塗布・スピンコート等で形成した膜でもよい。回折格
子16面には金、銀等の金属膜を形成し、反射面とし
た。金属膜上には、保護層46を形成した。
【0057】本実施例においては、テーパ付スラブ導波
路22を用いたため受光部においては、スラブ導波路2
0の面内方向のみについてテーパ形状とした1次元テー
パ導波路アレイ29を用いて光検出器アレイに光を絞り
込んだ。
【0058】本実施例においては、回折角度を53°と
したため、回折した光線は反射面36で全反射するた
め、特に反射膜を形成しなくてもミラーとして作用す
る。反射面36等を用いて光路を曲げることにより、波
長分離デバイスの幅を小さくすることができ、光検出器
アレイ60を光ファイバ20側に光ファイバ20に対し
て垂直に配置することができ、実装が容易となる。
【0059】本発明の第3の実施形態を図7から図9を
用いて説明する。
【0060】図7は、本実施形態に係わる波長多重分離
光学デバイスの実施例を示す上面図であり、図8は側面
図を示す。波長多重化され光ファイバ10を伝送してき
た光信号は、ロッドレンズ68aに入射し、略平行光と
なって偏光変換素子66に入射する。偏光変換素子66
に入射したビームは、偏光変換素子66を構成する偏光
ビームスプリッタ(以下、PBS)62により、S偏光
とP偏光に分けられ、PBSを透過したS偏光ビームは
そのまま光学ブロック48に入射する。PBS62で反
射したP偏光は反射膜63で反射し、λ/2板で90°
偏光が回転して出射され、光学ブロック48に入射す
る。したがって、偏光変換素子66を通り光学ブロック
48に入射するビームは、すべてS偏光となる。光学ブ
ロック48を通りビームは平面型回折格子16に入射
し、波長毎に異なる角度に回折され分離される。
【0061】本実施例においては、平面回折格子16と
してブレーズ化した回折格子を用いており、ブレーズ角
・格子間隔とも一定のものを用いた。回折格子により分
離された光線は、再び光学ブロック48を通り、反射面
36で反射して偏光変換素子66に入射する。偏光変換
素子66よって再び光路を同じくした光線は、ロッドレ
ンズ68bにより波長ごとに集光されて1次元テーパ導
波路29に入射し、各波長に対して受光部を有する光検
出器アレイ60により検出される。
【0062】一般に、回折格子は、入射光線の電場方向
が格子の刻線方向(TE波)と刻線に垂直方向(TM
波)で回折効率が異なる。従って、極端な場合、直線偏
光が入射し偏光面が回折効率の低い方向一致した場合に
は、効率が小さくなってしまう。通常の無偏光の光線が
入射した場合にも、回折効率は各偏光の平均となり、T
E波とTM波で回折効率が大きく異なるときには検出効
率が低下してしまう。
【0063】一方、本実施形態においては、偏光変換素
子66を用いることにより回折効率の高いほうに偏光面
を揃えることができ、高い検出効率を得ることができ
る。本実施例においては、偏光面を回折効率の高いTE
偏光に合わせた。回折格子によってはTM偏光のほうが
回折効率が高くなるため、偏光変換素子66からTM波
が出射されるように、λ/2板を挿入する位置を変えれ
ばよい。
【0064】平面型回折格子16は、光学ブロック48
上に形成し、回折格子16面には金、銀等の金属膜を形
成し、反射面とした。平面型回折格子16は別途形成し
たものを貼り付けてもよい。本実施形態においては、レ
ンズを用いて光線を平行にしているため、回折格子に照
射されるビームビーム径が大きく、本実施例におけるビ
ーム径は1.5mmとなる。従って、光学ブロック48
は厚く、射出成形で作製するのは容易であり、光学ブロ
ックの作成と同時に平面型回折格子16を形成すること
も容易である。
【0065】本実施例においては、ロッドレンズ68b
を用いてビームを集光したため受光部においては、スラ
ブ導波路20の面内方向のみについてテーパ形状とした
1次元テーパ導波路アレイ29を用いて光検出器アレイ
に光を絞り込んだ。
【0066】また、本実施例においては、反射面36で
全反射がおこり、特に反射膜を形成しなくてもミラーと
して作用する。反射面36等を用いて光路を曲げること
により、波長分離デバイスの幅を小さくすることがで
き、光検出器アレイ60を光ファイバ20側に光ファイ
バ20に対して垂直に配置することができ、実装が容易
となる。
【0067】本実施形態においては、ロッドレンズ68
aを用いてビームを平行化して平面型回折格子16に照
射しているため、平面型回折格子16は等間隔な回折格
子を用いればよく、回折格子の作製が容易となる。さら
に、回折光も略平行光線となっており、ロッドレンズ6
8bを用いて集光しているため、各波長の集光点は光線
とほぼ垂直方向に並ぶため1次元テーパ導波路アレイ2
9の入射端を斜めに設置する必要がなく、1次元テーパ
導波路アレイ29の作製、位置調整が容易である。
【0068】ロッドレンズ68a、68bの代わりに、
レンズを用いてもよく、レンズを光学ブロック48に一
体に形成してもよい。プラスチックを用いて射出成形に
より光学ブロックを形成する場合には、光学ブロックに
レンズ、回折格子を一体とし同時に形成することがで
き、部品点数を低減できる。また、レンズの位置調整も
不要となり、組み立てが容易となる。但し、ロッドレン
ズ68a、68bを用いることにより、光ファイバ10
を波長分離デバイスと一体化できるため、光ファイバ1
0との位置調整が容易となり、また、特性の長期安定性
に優れる。
【0069】本発明の第4の実施形態を図9を用いて説
明する。
【0070】図9は、本実施形態に係わる波長多重分離
光学デバイスの実施例を示す側面図である。偏光変換素
子66以降の光学系のみ図8と異なっており、異なる部
分について説明する。ロッドレンズ29により略平行光
となり、偏光変換素子66によりS偏光となったビーム
は、光学ブロック48aと48bを分かれて通り、それ
ぞれ反射面38a、38bで反射して平面型回折格子1
6に入射し、波長毎に異なる角度に回折され分離され
る。光学ブロック48aと48bの間は、低屈折率のク
ラッド26が設けられており、ビームは各光学ブロック
を分離して伝送する。本実施例においては、平面回折格
子16としてブレーズ化した回折格子を用いており、ブ
レーズ角・格子間隔とも一定のものを用いた。回折格子
により分離された光線は、再び光学ブロック48a、4
8bを通り、図8と同様に光検出器アレイ60により検
出される。
【0071】本実施例においては、回折格子16は、光
学ブロック48aと48bの間に設置している。回折格
子16は光学ブロック48aの形成と同時に形成し、
金、銀等の金属膜を蒸着した。その後、クラッドを挟ん
で光学ブロック48bと張り合わせて作製した。回折格
子16は表裏で同様の回折作用が得られるため、光学ブ
ロック48aと48bとで共通に用いることができる。
本実施例においては、回折格子は広い平面に形成できる
ため、精度良く転写・形成することができる。
【0072】本発明の第5の実施形態を図10から図1
1を用いて説明する。
【0073】図10は、本実施形態に係わる波長多重分
離光学デバイスの実施例を示す上面図であり、図11は
側面図を示す。波長多重化され光ファイバ10を伝送し
てきた光信号は、テーパ導波路28より偏光変換素子6
6に入射する。偏光変換素子66において、S偏光とな
ったビームはスラブ導波路20a、20bに入射する。
スラブ導波路20a、20bを通りそれぞれ凹面型回折
格子18a、18bに入射し、波長毎に異なる角度に回
折され分離される。
【0074】本実施例においては、凹面型回折格子18
a、18bとして連続的にブレーズ角度を変化させた不
等間隔回折格子を用いた。回折格子により分離された光
線は、再びスラブ導波路20a、20bを通り、偏光変
換素子66に入射する。偏光変換素子66により再び光
路を同じくした光線は、2次元テーパ導波路30に入射
し、各波長に受光部を有する光検出器アレイ60により
検出される。
【0075】本実施形態においては、凹面型回折格子に
よりビームを集光し、不等間隔として凹面で発生する収
差を低減した。また、本実施例においては、リトローマ
ウントに近い配置とした。そのため、色収差が少なく各
波長の集光点距離の変化が少なく、1次元テーパ導波路
アレイ28を用いた分離が容易となる。
【0076】本実施例においては、格子の刻線方向につ
いては平らであり、スラブ導波路20の面方向に曲率を
有する凹面型回折格子を用いている。格子を刻むピッチ
を3.2μmとし、4次の回折光を用いた。凹面鏡によ
る収差を低減するように、格子ピッチをわずかに変化さ
せた。凹面の曲率半径は、12.4mmとし、光ファイ
バ10から凹面回折格子の中心までの距離を10mmと
した。高次回折光を用いることにより、曲率半径の小さ
な凹面回折格子16を用いても波長を十分分離できるよ
うにした。ブレーズ角は、各光線について最適となるよ
うに連続的に変化させた。この凹面型回折格子は、格子
ピッチが大きいため、NCマシンにより切削バイトの角
度を変化させながら研削することにより作製でき、これ
を金型に用いてスラブ導波路20a、20bのコアを成
形した。
【0077】回折格子16は、スラブ導波路20a、2
0bに形成し、回折格子18a、18b面には金、銀等
の金属膜を形成し、反射面とした。回折格子18a、1
8bは別途形成したものを貼り付けてもよい。本実施例
においては、偏光変換素子66を用いたため、スラブ導
波路20aと20bを通るビームの光路長が異なり、偏
光変換素子66の光路分だけ凹面型回折格子18bの位
置を光ファイバ10側にずらしている。
【0078】本実施例の配置においては、凹面型回折格
子18の代わりにチャープ化した平面型回折格子を用い
ることができる。
【0079】凹面回折格子として回折格子の刻線方向に
も曲率を有するものを用いる場合には、テーパ導波路2
8、スラブ導波路20を用いず光ファイバ10からのビ
ームを直接凹面型回折格子に照射するようにすればよ
い。この場合、刻線方向に対して斜めに入射する光線に
よって集光点が変わる現象は、所定の位置では低減され
るため無視することができる。したがって、光ファイバ
から出射されるビームの拡がりを抑える必要はない。
【0080】したがって、回折格子刻線方向のビーム拡
がりφによる影響はないため、「数式4」より出射口ピ
ッチpは、118μm以上とすればよい。本実施例にお
いては、出射口ピッチpを250μmとしている。
【0081】ここまで、本発明の波長多重分離光デバイ
スを波長分離する場合について説明したが、本発明の波
長多重分離光デバイスは光検出器を配している側に光源
アレイを設ければ光合波デバイスとしても用いることが
できる。
【0082】本発明の第6の実施形態を図12を用いて
説明する。
【0083】図12は、本実施形態に係わる光伝送モジ
ュールの実施例を示す構成図である。伝送用光ファイバ
14a、14bは、コネクタ96により光伝送モジュー
ル80に接続され、それぞれ光ファイバ10、シングル
モード光ファイバ13と突き合わせられる。
【0084】受信用の伝送用光ファイバ14aを伝送し
てきた波長多重信号は、伝送用光ファイバ14aに付け
合せられたマルチモードの光ファイバ10(接合部)に
入射し、本発明の波長多重分離光デバイス82で波長ご
とに分離されて光検出器アレイで検出される。検出され
た信号は、受信回路86により増幅され、波形整形され
て、パラレルーシリアル変換回路90により、多重化さ
れて伝送されてきた信号をシリアル信号に変換して出力
する。
【0085】送信する場合には、入力された信号をシリ
アルーパラレル変換回路92で信号を分離し、送信回路
88で信号ごとにレーザダイオードアレイ94の各光源
を駆動し、波長の異なる光信号とする。各光信号は、シ
ングルモードの光カプラにより構成される波長合波デバ
イス84で多重化し、シングルモード光ファイバ13に
出力する。シングルモード光ファイバ13を通して、送
信用の伝送用光ファイバ14bに結合され、送信され
る。
【0086】シングルモード光ファイバ13及びマルチ
モードの光ファイバ10を用いて伝送用光ファイバ14
a、14bと結合しているため、伝送用光ファイバ14
a、14bにはマルチモードファイバ、シングルモード
ファイバのどちらでも用いることができる。本実施例で
は、光ファイバ10にコア径62.5μmのGI型マル
チモードファイバを用いているため、伝送用光ファイバ
14a、14bとして、シングルモード光ファイバ、コ
ア50μm及び62.5μmのマルチモード光ファイバ
等を用いることができる。
【0087】また、本実施例では、コネクタ20にMT
RJコネクタを用いた。そのため、波長多重分離デバイ
ス82は、幅13mm以下にする必要があり、波長合波
デバイス84と並べて配置するためには、6.5mm以
下にする必要がある。したがって、波長多重分離デバイ
ス82の光ファイバ10から回折格子までの距離は、3
6mm以下、望ましくは18mm以下である。
【0088】本実施例においては、1波長で2.5Gb
psの速度で光信号を送信し、4波長で10Gbpsの
伝送速度とした。この速度において、多重化された各信
号をエラーレート10-12以下で受信するためには、光
検出器における受光量を−20dBm以上とする必要が
ある。また、光ファイバ10からの信号は、光ファイバ
を伝送する際に減少し、最小の出力は−16.5dBm
となる。
【0089】したがって、波長多重分離光デバイスにお
ける損失は、3.5dB以下とする必要があり、さら
に、ファイバを伝送することによる波形ひずみが1.5
dB程度発生するため、波長多重分離光デバイスにおけ
る損失は、2.0dB以下とすることが望ましい。
【0090】本発明の波長多重分離光デバイスにおいて
は、光ファイバからのビーム拡がり角低減手段、回折光
を光検出器へ絞り込む手段を設けたことにより、損失が
低減でき、優れた波長分離特性を得ることができた。し
たがって、本実施例におけるように、2Gbps以上の
高速な波長多重信号を分離・受信できるようになった。
【0091】
【発明の効果】上記のごとく、本発明の波長多重分離光
学デバイスにより、回折格子刻線方向のビーム拡がり角
を低減する手段を設けることにより、マルチモード光フ
ァイバのように開口数の大きな光ファイバを用いても、
波長を十分分離することができるようになった。
【0092】また、本発明の波長多重分離光学デバイス
により、受光部において受信ビーム径を縮小する手段を
設けたことにより、入射ビームの波長ばらつきが大きい
場合でも、高速な光信号を受信できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わるもので、波長
多重分離光学デバイスの上面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係わるもので、波長
多重分離光学デバイスの側面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係わるもので、回折
格子の格子ピッチとブレーズ角を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係わるもので、テー
パ導波路コアの形状の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係わるもので、波長
多重分離光学デバイスの上面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係わるもので、波長
多重分離光学デバイスの側面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係わるもので、波長
多重分離光学デバイスの上面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係わるもので、波長
多重分離光学デバイスの側面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係わるもので、波長
多重分離光学デバイスの側面図である。
【図10】本発明の第5の実施形態に係わるもので、波
長多重分離光学デバイスの上面図である。
【図11】本発明の第5の実施形態に係わるもので、波
長多重分離光学デバイスの側面図である。
【図12】本発明の第6の実施形態に係わるもので、光
伝送モジュールの構成図である。
【符号の説明】
10…光ファイバ、12…光ファイバコア、13…シン
グルモード光ファイバ、14a,14b…伝送用光ファ
イバ、16…平面型回折格子、18…凹面型回折格子、
20…スラブ導波路、22…テーパ付スラブ導波路、2
4…コア、26…クラッド、28…テーパ導波路、29
…1次元テーパ導波路アレイ、30…2次元テーパ導波
路アレイ、32…テーパコア、36…反射面、38…4
5°反射面、40…反射膜、42…下部基板、44…上
部基板、46…保護層、48…光学ブロック、60…光
検出器アレイ、62…PBS、63…反射面、64…λ
/2板、66…偏光変換素子、68a,68b…ロッド
レンズ、80…光伝送装置、82…波長多重分離デバイ
ス、84…波長合波デバイス、86…受信回路、88…
送信回路、90…パラレルーシリアル変換回路、92…
シリアルーパラレル変換回路、94…レーザダイオード
アレイ、96…光コネクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 31/0232 H01L 31/02 C (72)発明者 平野 光樹 茨城県日立市日高町五丁目1番1号 日立 電線株式会社総合技術研究所内 (72)発明者 伊藤 雄三 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 2H047 KA02 KA13 LA01 LA09 LA19 MA03 MA05 QA05 RA00 TA01 TA11 2H049 AA08 AA14 AA18 AA23 AA33 AA39 AA45 AA59 AA62 AA64 BA05 BA42 BB06 BB61 BC25 5F088 AA01 BA15 BB01 EA03 JA14

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波長多重された光ビームが入射する光入射
    部と、該光入射部に入射した光ビームを伝送する光路
    と、該光路で伝送される前記光ビームを照射して波長ご
    とに光信号を分離する回折格子とを有する波長多重分離
    光学デバイスにおいて、 前記回折格子の刻線方向について前記光ビームの拡がり
    角を低減する拡がり角低減手段を前記光路中に備えたこ
    とを特徴とする波長多重分離光学デバイス。
  2. 【請求項2】請求項1記載の波長多重分離光学デバイス
    において、 前記回折格子は、格子間隔を連続的に変化させて回折さ
    れた光線が波長ごとに集光されるチャープ回折格子であ
    ることを特徴とする波長多重分離光学デバイス。
  3. 【請求項3】請求項1記載の波長多重分離光学デバイス
    において、 前記回折格子は、少なくとも1軸方向に凹面形状をな
    し、かつ集光特性を有する凹面型回折格子であることを
    特徴とする波長多重分離光学デバイス。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれか一つに記載され
    た波長多重分離光学デバイスにおいて、 光学ブロックにより前記光路の一部を構成せしめ、 前記回折格子が、前記光学ブロックに形成または固定さ
    れ、かつ前記光学ブロックを通して前記回折格子に前記
    光ビームを照射することを特徴とする波長多重分離光学
    デバイス。
  5. 【請求項5】請求項4記載の波長多重分離光学デバイス
    において、 前記光学ブロックをスラブ導波路とし、 前記スラブ導波路の光閉じ込め方向について、前記拡が
    り角低減手段により、ビーム拡がり角を低減することを
    特徴とする波長多重分離光学デバイス。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれか一つに記載され
    た波長多重分離光学デバイスにおいて、 前記回折格子により回折され、かつ集光された位置にお
    ける波長のピッチp(μm)、光学系の倍率Bに対し、
    前記スラブ導波路の光閉じ込め方向のビーム拡がり角φ
    が、下記「数式1」を満たすことを特徴とする波長多重
    分離光学デバイス。 【数1】
  7. 【請求項7】請求項4から6のいずれか一つに記載され
    た波長多重分離光学デバイスにおいて、 前記拡がり角低減手段が前記スラブ導波路の光閉じ込め
    方向について厚さが増加するテーパ導波路であることを
    特徴とする波長多重分離光学デバイス。
  8. 【請求項8】請求項5から7のいずれか一つに記載の波
    長多重分離光学デバイスにおいて、 光閉じ込め方向のビーム拡がり角φが、3°以下である
    ことを特徴とする波長多重分離光学デバイス。
  9. 【請求項9】請求項4から5のいずれか一つに記載の波
    長多重分離光学デバイスにおいて、 前記光学ブロックの少なくとも一部がプラスチック部材
    を用いて形成され、 前記回折格子が前記プラスチック部材に形成されている
    ことを特徴とする波長多重分離光学デバイス。
  10. 【請求項10】波長多重された光ビームが入射する光入
    射部と、該光入射部に入射した光ビームを伝送する光路
    と、該光路で伝送される前記光ビームを照射して波長ご
    とに光信号を分離する回折格子と、該回折格子で分離さ
    れた光信号を受信する複数の光検出器とを有する波長多
    重分離光学デバイスにおいて、 前記光検出器に受信される前記光信号を絞り込むビーム
    縮小手段を前記回折格子から前記光検出器に至る光路中
    に備えたことを特徴とする波長多重分離光学デバイス。
  11. 【請求項11】請求項10記載の波長多重分離光学デバ
    イスにおいて、 前記回折格子の刻線方向について前記光ビームの拡がり
    角を低減する拡がり角低減手段を前記光入射部から前記
    回折格子に至る光路中に備えたことを特徴とする波長多
    重分離光学デバイス。
  12. 【請求項12】請求項10または11記載の波長多重分
    離光学デバイスにおいて、 光学ブロックにより前記光路の一部を構成し、 前記回折格子が、前記光学ブロックに形成または固定さ
    れ、かつ前記光学ブロックを通して前記回折格子に前記
    光ビームを照射することを特徴とする波長多重分離光学
    デバイス。
  13. 【請求項13】請求項10または11記載の波長多重分
    離光学デバイスにおいて、 前記ビーム縮小手段が、光検出器に向かってコア断面積
    が減少するテーパ導波路であることを特徴とする波長多
    重分離光学デバイス。
  14. 【請求項14】波長多重された光ビームが入射する光入
    射部と、該光入射部に入射した光ビームを透過させる光
    学ブロックと、該光学ブロックで伝送されて照射される
    前記光ビームを波長ごとの光信号に分離する回折格子と
    を有する波長多重分離光学デバイスにおいて、 前記光入射部と前記光学ブロックの光路間に、前記光ビ
    ームの偏向方向をそろえる偏光変換素子を備えたことを
    特徴とする波長多重分離光学デバイス。
  15. 【請求項15】波長多重された光ビームが入射する光入
    射部と、該光入射部に入射した光ビームを伝送する光路
    と、該光路で伝送される前記光ビームを照射して波長ご
    とに光信号を分離する回折格子と、該回折格子で分離さ
    れた光信号を受信する複数の光検出器とを有する波長多
    重分離光学デバイスにおいて、 前記光入射部から前記光検出器に至る前記光路における
    光損失が、波長1312.5nmにおいて2dB以下で
    あることを特徴とする波長多重分離光学デバイス。
  16. 【請求項16】信号伝送用光ファイバとの接合部と、波
    長多重分離光学デバイスと、光検出器アレイと、前記光
    検出器アレイからの信号を増幅し、波形整形する受信回
    路とを有する波長多重受信光モジュールにおいて、 前記接合部と前記波長多重分離光学デバイスとをマルチ
    モード光ファイバで接続し、 前記波長多重分離光学デバイスが回折格子により波長を
    分離し、 前記波長多重分離光学デバイスの光入射部から前記回折
    格子における前記光路中に、前記回折格子の刻線方向に
    ついて光ビームの拡がり角を低減する拡がり角低減手段
    を有することを特徴とする波長多重受信光モジュール。
  17. 【請求項17】信号伝送用光ファイバとの接合部と、波
    長多重分離光学デバイスと、光検出器アレイと、前記光
    検出器アレイからの信号を増幅し、波形整形する受信回
    路とを有する波長多重受信光モジュールにおいて、 前記波長多重分離光学デバイスが請求項1から10記載
    のいずれか一つの波長多重分離光学デバイスを用い、 前記接合部と前記波長多重分離光学デバイスとをマルチ
    モード光ファイバで接続したことを特徴とする波長多重
    受信光モジュール。
  18. 【請求項18】信号伝送用光ファイバとの接合部と、波
    長多重分離光学デバイスと、光検出器アレイと、前記光
    検出器アレイからの信号を増幅し、波形整形する受信回
    路と、光源アレイと、前記光源アレイを駆動する送信回
    路と、前記光源アレイからの光信号を合波する波長合波
    デバイスとを有する波長多重光伝送モジュールにおい
    て、 2Gbps以上の伝送速度で光信号を送出し、 前記波長多重分離光学デバイスが、前記信号伝送用光フ
    ァイバから入射する光信号を回折格子で波長を分離し、
    かつ分離した信号を光検出器で検出し、 前記信号伝送用光ファイバからの光入射部より前記光検
    出器の光出射部までの光ビームの損失が損失2dB以下
    であることを特徴とする波長多重光伝送モジュール。
  19. 【請求項19】信号伝送用光ファイバとの接合部と、波
    長多重分離光学デバイスと、光検出器アレイと、前記光
    検出器アレイからの信号を増幅し、波形整形する受信回
    路と、光源アレイと、前記光源アレイを駆動する送信回
    路と、前記光源アレイからの光信号を合波する波長合波
    デバイスとを有する波長多重光伝送モジュールにおい
    て、 前記波長多重分離光学デバイスが請求項1から10記載
    のいずれか一つの波長多重分離光学デバイスを用い、 前記接合部と前記波長多重分離光学デバイスとをマルチ
    モード光ファイバで接続し、 前記接合部と前記波長合波デバイスとをシングルモード
    光ファイバで接続したことを特徴とする波長多重光伝送
    モジュール。
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