JP2004042798A - 二輪車用駐車装置 - Google Patents

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武田 俊秀
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Abstract

【課題】二輪車の駐車を迅速に行うことができ、駐車の際にホイールなどに傷を付けることがなく、小型化が可能で、人の身長よりも低い空間内に設置でき、しかも、外部に大きな空きスペースを必要としない二輪車用駐車装置を提供する。
【解決手段】二輪車用駐車装置100は、基台10上に配置された前輪載置部20と、前輪載置部20に連結されるスタンド載置部30と、前輪載置部20およびスタンド載置部30を基台10基台10の一端から他端まで移動可能とするスライド機構とを備える。スライド機構の一方のレール40は横断面形状が三角形でその一つの頂点を上に向けて敷かれ、対応する車輪50は頂点を跨ぐ一対が単位として用いられれる。他方のレール44はほぼ水平に差し出された差出部45を備え、対応する車輪54は差出部45を上下から挟むように取り付けられている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタンドを備える二輪車の駐車装置に関する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】
二輪車用の駐車装置としては、車輪のタイヤやホイール(リム)の両側面から挟み込む部材を用いて二輪車を安定化させて駐車させるものがある。
【0003】
しかしながら、そのような駐車装置では、タイヤやホイールを固定したり開放したりする作業が必要で、二輪車の駐車や取り出しを迅速に行うことができなかった。また、タイヤやホイールを固定する装置が必要となるため、駐車装置が大型化してしまう。さらには、幅広のホイールを備えた車輪を持つ二輪車の場合、ホイールに傷を付けてしまうこともある。
【0004】
加えて、タイヤやホイールの固定は通常前輪に対して行われるため、人が前輪の付近まで行ってそのような前輪固定装置を操作する必要があった。したがって、そのような前輪固定装置を用いた駐車装置は人の身長より低い形状の空間内に設置して用いることはできなかった。
【0005】
本発明は、上記のような点に鑑みてなされたものであって、その目的は、二輪車の駐車を迅速に行うことができ、小型化が可能で、駐車の際にホイールなどに傷を付けることがなく、人の身長よりも低い空間内に設置して用いることができ、しかも、外部に大きな空きスペースを必要としない二輪車用駐車装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明に係る二輪車用駐車装置は、
基台と、
前記基台上に配置され、二輪車の前輪が載置される前輪載置部と、
前記前輪載置部とともに移動可能に前記前輪載置部に連結され、前記二輪車のスタンドが載置されるスタンド載置部と、
前記前輪載置部および前記スタンド載置部を前記基台の一端から他端まで移動可能とするスライド機構と、
を備える。
【0007】
本発明によれば、二輪車の前輪を前輪載置部に載せ、その二輪車のスタンドをスタンド載置部に載せた状態で、前輪載置部およびスタンド載置部が基台に対して移動するように力を加えることによって、前輪が前輪載置部に載ってスタンドがスタンド載置部に載った安定した状態の二輪車を基台の一端に前輪がある状態から、二輪車全体が基台上に位置する状態まで移動させることができる。また、この移動は、前輪載置部およびスタンド載置部を基台に対して移動可能とするスライド機構の作用によって容易かつスムースに行うことができる。
【0008】
したがって、本発明の二輪車用駐車装置によれば、二輪車の固定に時間をかける必要がなく、駐車を迅速に行うことができる。また、二輪車を固定するためにホイール(リム)などを挾持しないため、駐車の際にホイールなどに傷を付けることがない。さらに、基台の一端に位置する状態の前輪載置部やスタンド載置部に二輪車の前輪やスタンドを載せると二輪車は安定した状態となり、その後、前輪載置部が基台に対して移動するように載置された二輪車に力を加えることによって、二輪車を基台の一端に前輪がある状態から、二輪車全体が基台上に位置する状態まで移動させることができる。そのため、前輪を固定するためなどに人が二輪車の収納空間に入り込む必要がなく、人の身長よりも低い空間内に設置して用いることができる。
【0009】
また、本発明によれば、基台の一端に位置する状態の前輪載置部およびスタンド載置部に二輪車の前輪およびスタンドを載せた状態で二輪車を移動させることによって、二輪車全体を基台上に位置させて駐車することができる。一方、例えば、二輪車全体を引き出されたスライド板上に位置させてからそのスライド板を移動させることによって二輪車を駐車させる構造では、二輪車用駐車装置の一端前に少なくとも二輪車の長さを持つスイライド板の長さの空きスペースが必要となる。しかし、本発明によれば、二輪車を載せてスライドさせるのは前輪載置部とスタンド載置部だけであるため、二輪車用駐車装置の一端前に必要となる空きスペースが少なくてすむ。
【0010】
(2) なお、前記スライド機構は、前記基台に設けられたレールと、前記前輪載置部に設けられ前記レールに沿って転がり移動する車輪とを有していてもよい。
【0011】
このようなスライド機構の構成とすることによって、前輪載置部およびスタンド載置部の基台に対する移動は、車輪の転がり移動を利用したものになり、小さな摩擦ですむため、容易に行うことができる。また、この移動は、レールと車輪部との係合によって直線性よく行うことができる。
【0012】
(3) また、前記レールは、頂点を有する横断面形状であり、その一つの頂点を上に向けて敷かれ、
前記車輪は車軸同士が前記頂点の角度とほぼ同じ角度をなす一対が単位として用いられ、各対においては前記車輪が前記頂点を跨いだ状態とされ一方の前記車輪が前記頂点をつくる一つ辺に当接し他方の前記車輪が前記頂点をつくる他の辺に当接するようにしてもよい。
【0013】
このようなレールと車輪を用いることによって、前輪載置部およびスタンド載置部の進行方向に対して左または右からの力が加えられた場合でも、各対の車輪の一方が断面多角形のレールの前記頂点をつくる二辺のいずれかに押圧されることによってその力に対して対抗するため、前輪載置部およびスタンド載置部を非常に直進性よく移動させることができる。
【0014】
(4) あるいは、前記レールは、前記基台の長手方向に沿ってほぼ水平に差し出された差出部を備え、
前記車輪は、ほぼ水平な車軸を持ち、前記差出部を上下から挟むように取り付けられていてもよい。
【0015】
このようにレールの差出部を上下から挟むように取り付けられた車輪を備えることによって、そのような車輪が取り付けられた付近の前輪載置部を持ち上げるような力が働いた場合でもその力に対抗することができ、前輪載置部を安定に保つことができる。
【0016】
(5) また、前記スタンド載置部は、前記前輪載置部が前記基台の一端にある状態では、前記基台から突出するようにしてもよい。
【0017】
このように前輪載置部が基台の一端にある位置ではスタンド載置部が基台から突出した状態となることによって、二輪車のスタンドが基台の上方まで来る位置になるように二輪車を移動することなくスタンドをスタンド載置部に置くことが可能となる。したがって、二輪車を基台上の奥深くまで移動させることなく前輪を前輪載置部に載置し、スタンドをスタンド載置部に載置することができる。その後は、安定した状態の二輪車を、スライド機構を利用して基台に対して移動させることができる。
【0018】
(6) さらに、前記スタンド載置部は、前記前輪載置部との垂直方向の位置関係が調節可能に前記前輪載置部に連結されていてもよい。
【0019】
たとえば、二輪車の前輪と後輪の中ほどに設けられているスタンドでは、その下端の垂直位置は、前輪の下面と後輪の下面とを結ぶ接面の中ほどにおける垂直位置程度になるようになっている。したがって、二輪車の後輪の垂直位置を変えることなく前輪を地面より高い位置にある基台上の前輪載置部に載せる場合には、スタンド載置部が前輪載置部とほぼ等しい垂直位置にあると、スタンドの下端が前述した接面より高い位置に押し上げられてしまうことになり、二輪車が不安定になってしまう。
【0020】
本発明によれば、スタンド載置部の前記前輪載置部に対する垂直方向の位置関係を予め適切に調節しておくことによって、二輪車の前輪を地面より高い位置にある基台上の前輪載置部に載せる場合などに、二輪車が不安定となるのを防ぐことができる。
【0021】
(7) 本発明に係る二輪車用駐車装置は、前記前輪載置部の前記基台に対する位置の変化に対応して、前記スタンド載置部と前記前輪載置部との垂直方向の位置関係を変化させる垂直位置制御機構をさらに備えていてもよい。
【0022】
二輪車をこの二輪車用駐車装置に駐車させるためには、まず前輪をこの二輪車用駐車装置が置かれる地面などより高い位置にある前輪載置部に載置し、スタンドをスタンド載置部に載置した後、二輪車をこの二輪車用駐車装置の奥に移動させる。その移動につれて、二輪車の後輪は、二輪車用駐車装置が置かれている地面などから徐々に高い位置に移動してこの二輪車用駐車装置に収納されることになる。したがって、そのような移動における後輪の垂直位置の変化に伴って、前輪の下面と後輪の下面を結ぶ接面の中ほどにおける垂直位置すなわちスタンド下端の理想的な垂直位置も変化する。
【0023】
本発明によれば、前輪載置部の基台に対する位置の変化、すなわち、その前輪載置部上に前輪が載置された二輪車の基台に対する位置の変化に対応してスタンド載置部と前輪載置部の位置関係を垂直位置機構によって変化させることができる。その結果、二輪車がこの二輪車用駐車装置に入っていくにしたがって変化するスタンド下端の理想的な垂直位置に近い位置にスタンド下端が位置するように、垂直位置制御機構が前輪載置部とスタンド載置部の垂直位置関係を変化させることによって二輪車を安定した状態に保つことが可能となる。
【0024】
(8) なお、前記垂直位置制御機構は、前記前輪載置部に前記二輪車の前輪が載置され前記スタンド載置部に前記二輪車のスタンドが載置された状態で前記前輪載置部および前記スタンド載置部を移動させる際に、前記二輪車が安定した状態で移動するように、前記スタンド載置部と前記前輪載置部との垂直方向の位置関係を変化させるようにしてもよい。
【0025】
これによって、前輪載置部に前記二輪車の前輪が載置され前記スタンド載置部に前記二輪車のスタンドが載置された状態で前記前輪載置部および前記スタンド載置部を移動させる際、すなわち、二輪車がこの二輪車用駐車装置に入っていく際に、二輪車を安定した状態に保つことが可能となる。
【0026】
(9) さらに、 前記垂直位置制御機構は、前記基台に固定され前記スタンド載置部の垂直位置をガイドするガイド面を備えるガイド部材と、前記スタンド載置部を前輪載置部に連結し前記スタンド載置部が固定されるアームと、前記前輪載置部に固定され前記アームの一端側が垂直方向に移動可能に前記アームの他端側を軸支する軸受けと、を有していてもよい。
【0027】
これによって、アームは軸受けによって軸支された他端側が回転軸となるようにして前輪載置部に連結され、その一端側の垂直位置はガイド部材のガイド面によってガイドされる。したがって、アームの一端側に取り付けられたスタンド載置部は、前輪載置部の移動に伴って移動する二輪車の後輪の垂直位置が変化するのに同期し、かつ、二輪車が安定するように垂直位置を変化させることが、適切な形状のガイド面を持つガイド部材を適切な位置において基台に固定することによって可能となる。
【0028】
(10) また、本発明に係る二輪車用駐車装置は、さらに、前記基台の前記一端に固定され前記二輪車の後輪が載置される後輪載置部を備えていてもよい。
【0029】
この後輪載置部を前輪載置部に近い高さとすることによって、載置される二輪車の前輪と後輪の高さを近づけることができる。それによって、二輪車を安定した状態で駐車することができる。
【0030】
(11) そして、本発明に係る二輪車用駐車装置は、当該二輪車用駐車装置が載置される載置面と前記基台の前記一端との高低差を滑らかに結ぶスロープ部をさらに備えていてもよい。
【0031】
したがって、本二輪車用駐車装置が載置される載置面たとえば地面から本二輪車駐車装置への二輪車の移動は、二輪車をこのスロープ部上を押し上げることによって、容易かつ滑らかに行うことができる。
【0032】
(12) さらに、前記垂直位置制御機構は、前記二輪車の後輪が前記スロープ部を登り始めると前記スタンド載置部の垂直位置を上昇させ始め、前記二輪車の後輪が前記スロープ部を登り終わると前記スタンド載置部の垂直位置の上昇を止めるようにしてもよい。
【0033】
前述したように、たとえば、二輪車の前輪と後輪の中ほどに設けられているスタンドでは、その下端の垂直位置は、前輪の下面と後輪の下面とを結ぶ接面の中ほどにおける垂直位置程度になるようになっている。したがって、二輪車の後輪の垂直位置を変えることなく前輪を地面より高い位置にある基台上の前輪載置部に載せた当初の状態では、スタンド載置部を前輪載置部より低い位置にすると二輪車が安定する。しかし、後輪がスロープ部を登るにつれて、前輪の下面と後輪の下面とを結ぶ接面の中ほどにおける垂直位置、すなわち、前輪と後輪との中ほどに位置するスタンドの下端部のあるべき位置も上昇することになる。
【0034】
本発明では、後輪がスロープ部を登っていく間においてスタンド載置部の垂直位置を上昇させていくため、この間においてもスタンドの下端部を二輪車が安定な状態となる適切な位置に保つことができる。したがって、二輪車をこの二輪車用駐車装置に、安定した状態で、移動させ収納することができる。
【0035】
(13) 本発明に係る二輪車用駐車装置は、さらに、前記基台に固定され前記二輪車が収容される空間を覆う被覆部をさらに備えていてもよい。
【0036】
これによって、二輪車をこの二輪車用駐車装置に駐車すると、被覆部によって覆われた空間に二輪車を入れることになる。したがって、二輪車を日光や風雨から保護することができるとともに、二輪車の存在を隠すことができることによって盗難にあう可能性を低下させることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら更に具体的に説明する。
【0038】
1. <第1実施形態>
図1は第1実施形態の二輪車用駐車装置に二輪車としてのバイクが収納された状態を模式的に示す斜視図である。また、図2は二輪車を収納する前の二輪車用駐車装置を示す斜視図である。図3(A)、(B)、および(C)は、二輪車用駐車装置の外装(被覆部)を除く主要部を示す平面図、正面図、および側面図である。そして、図4(A)、(B)、および(C)は、前輪載置部20およびスタンド載置部30の平面図、正面図、および側面図である。
【0039】
これらの図に示すように、本実施形態の二輪車用駐車装置は、基台10と、前輪載置部20と、スタンド載置部30と、レール40,44および車輪50,54を備えるスライド機構と、後輪載置部60と、スロープ部64と、被覆部68を含んで構成される。
【0040】
基台10は、例えば、鉄骨4本を接合して矩形状に形成される。
【0041】
前輪載置部20は、二輪車の前輪が載置される台であり、スライド機構によって基台10の一端から他端まで移動可能に基台10に係合されている。前輪載置部20の前端部には車止め21が設けられている。
【0042】
スタンド載置部30は、二輪車のサイドスタンド(以下スタンドと呼ぶ)が載置される台であり、前輪載置部20とともに移動できるように前輪載置部20に連結されている。スタンド載置部30は、図2および図3(A),(C)に示すように、前輪載置部20が基台10一端にある状態では、基台10から突出するようになっている。このように前輪載置部20が基台10の一端にある位置ではスタンド載置部30が基台10から突出した状態となることによって、二輪車のスタンドが基台10の上方まで来る位置になるように二輪車を移動することなくスタンドをスタンド載置部30に置くことが可能となる。したがって、二輪車を基台10上の奥深くまで移動させることなく前輪を前輪載置部20に載置し、スタンドをスタンド載置部30に載置することができる。その後は、安定した状態の二輪車をスライド機構を利用して基台10に対して容易に移動させることができる。
【0043】
図5(A),(B),(C)は、スタンド載置部30をさらに詳しく示す平面図、正面図、および側面図である。これらの図および図4(C)に示すように、スタンド載置部30は、スタンド載置部30を前輪載置部20に連結する連結部材26の端部付近に固定された支持板27に形成された雌ねじに螺合されたボルト28によって支持され、ボルト28と支持板27と螺合状態を調節することによって連結部材28からの高さが調節可能となっている。設定されたスタンド載置部30の高さは、ロックナット29によって固定される。このようにスタンド載置部30の高さが調節可能となっていることによって、次に示すような問題を避ける事ができる。
【0044】
二輪車1の前輪2と後輪6の中ほどに設けられているサイドスタンド4では、二輪車1を幾分傾けて駐車した場合に、通常、サイドスタンド4の下端の垂直位置が、前輪2の下面と後輪6の下面とを結ぶ接面の中ほどにおける垂直位置程度になるようになっている。これは、図6(A)で示すと、二輪車1のスタンド4の下端部が点Aで示した位置にあることになる。スタンド4の位置が点Aで示した位置にあれば、水平面が線H−hであるとすると、二輪車1の傾きは図6(B)において線Aで示した程度の傾きとなる。ところが、図6(A)に示すように二輪車1の後輪6の垂直位置を地面などに載置されている状態から変えることなく、前輪2を地面8などより高い位置にある前輪載置部20に載せる場合に、スタンド載置部30が前輪載置部20とほぼ等しい垂直位置にあると、スタンド4の下端が前述した接面上の点Aより高い位置に押し上げられてしまうことになる。そのため、二輪車1のスタンド4側への傾きが、例えば図6(B)に線Bとして示すように、垂直(線Vで示す)に近い角度になってしまい、二輪車1がスタンド4とは逆方向に倒れてしまう危険が生じてしまう。
【0045】
そこで、前述したように高さが調節可能となっているスタンド載置部30の高さを、予め図6(A)で点Aとして示した位置と前輪載置部20の高さの中間程度の位置に下げておくことによって、後輪6を地面8の上などに残したまま二輪車1の前輪2を前輪載置部20に載せた場合に、二輪車1の傾きが垂直に近づきすぎて不安定になったり、スタンド4とは逆方向に倒れてしまったりするのを防ぐことが可能となるとともに、二輪車1が二輪車用駐車装置100に収納されて後輪6が後輪載置部60に載置されて前輪2の高さと近くなった場合も二輪車1がスタンド4の側に傾きすぎることがない。
【0046】
図2および図3(A),(B),(C)などに示すレール40,44および車輪50,54を含んで構成されるスライド機構は、前輪載置部20およびスタンド載置部30を基台10に対して移動可能としている。レール40,44は、溶接などによって基台10に固定されている。車輪50,54は前輪載置部に設けられており、レール40,44に沿って転がり移動する。
【0047】
一対のレール40,44の一方であるレール40は、図2および図3(B)に示したように、その横断面形状が三角形であり、そのほぼ直角の頂点を上に向けて敷かれている。
【0048】
図7は、車輪50および車輪50が取り付けられた鋼材のみを下方から見た斜視図である。レール40に対応する車輪50は、図3(B)、図4(B)、そして図7に示すように、車軸51がほぼ直角をなす一対が単位として用いられる。図8は、図7に示したように鋼材に取り付けられた車輪50が、レール40に係合した様子を示す斜視図である。図8および図3(B)に示したように、各対の車輪50は、横断面形状が三角形であるレール40のその三角形の頂点を跨いだ状態とされ、一方の車輪50は頂点をつくる一つの辺にほぼ直角に当接し他方の車輪50が頂点をつくる他の辺にほぼ直角に当接する。
【0049】
なお、レール40はその頂点における角度がほぼ直角でなくともよく、60°から120°程度の範囲の所定の角度であってもよい。その場合、レール40に係合する一対の車輪50において、その車軸51同士がなす角はレール40の頂点の角度とほぼ等しい角度とすることが好ましい。これは車輪50がレール40にほぼ直角に当接するようにするためである。
【0050】
このようなレール40と車輪50とを用いることによって、前輪載置部20およびスタンド載置部30の進行方向に対して左または右からの力が加えられた場合でも、各対の車輪50の一方が断面三角形のレール40の一辺に押圧されることによってその力に対して対抗するため、前輪載置部20およびスタンド載置部30を直進性よく移動させることができる。
【0051】
一対のレール40,44のもう一つであるレール44は、図2、図3(A),(B),(C)、およびその部分付近を示す図9に示したように、基台10の長手方向に沿ってほぼ水平に差し出された差出部45を備えている。
【0052】
そして、そのレール44に係合する車輪54は、前述の図および図4(A),(B),(C)に示したように、ほぼ水平な車軸55を持ち、差出部45を上下から挟むように取り付けられている。
【0053】
このようにレール44の差出部45を上下から挟むように取り付けられた車輪54を備えることによって、そのような車輪54が取り付けられた付近の前輪載置部20を持ち上げるような力が働いた場合でもその力に対抗することができ、前輪載置部20を安定に保つことができる。特に本実施形態では、スタンド載置部30が図2などから明らかなように基台から突出できるようになっているため、直接に下方からは支持されない構造となっている。そのため、二輪車のスタンドがスタンド載置部30に載置されると、車輪54や車輪50の前輪載置部の後方側に取り付けられたものが支点としてはたらき、前輪載置部20の前部を持ち上げるような力が発生するが、差出部45を上下から挟むように取り付けられた車輪54を備える構造によって、そのような力によって前輪載置部20の前部が持ち上がるのを防ぐことができる。
【0054】
上述したようなレール40と車輪50との係合関係およびレール44と車輪54との係合関係を含んで構成されるスライド機構は、前輪載置部20およびスタンド載置部30の基台10に対する移動が、車輪50,54の転がり移動を利用したものになり、小さな摩擦ですむため、容易に行うことができる。また、この移動は、レール40と車輪50との係合によって直線性よく行うことができる。さらに、前輪載置部20を持ち上げるような力が働いた場合でも、このようにレール44と車輪54との係合によってその力に対抗することができる。
【0055】
また、図1および図2に示したように、二輪車用駐車装置100は、二輪車1の後輪6が載置される後輪載置部60を備えている。後輪載置部60は、基台10の一端に固定されている。さらに、図3(B)から明らかなように、後輪載置部60は、前輪載置部20の移動の際に前輪載置部20との干渉を避けるために、前輪載置部20より幾分低い垂直位置ではあるが、前輪載置部20に近い高さに形成されている。後輪載置部60を設けることによって、載置される二輪車1の前輪2と後輪6の高さを近づけることができる。それによって、二輪車1を安定した状態で駐車することができる。
【0056】
さらに、図1、図2、図3(A),(B)に示したように、二輪車用駐車装置100は、二輪車用駐車装置100が載置される載置面たとえば地面と基台10の一端をなす鋼材12との高低差を滑らかに結ぶスロープ部64を備えている。このスロープ部は例えば蝶番によって回動可能に鋼材12に取り付けられており、折り返して基台の領域内に収めることが可能になっている。二輪車用駐車装置100が載置される載置面たとえば地面から二輪車駐車装置100への二輪車1の移動は、二輪車1をこのスロープ部64上を押し上げることによって、容易かつ滑らかに行うことができる。
【0057】
そして、二輪車用駐車装置100は、図1および図2に示したように、二輪車1が収容される空間を覆う被覆部68も備えている。被覆部68は、例えば鋼板で形成され、基台10に溶接またはボルトナットなどで固定されている。被覆部は他の材料例えばステンレス鋼、プラスチック、アルミニウム、セラミック、または木材などで形成されていてもよい。被覆部68によって、二輪車1をこの二輪車用駐車装置100に駐車すると、被覆部68によって覆われた空間に二輪車1を入れることになる。したがって、二輪車1を日光や風雨から保護することができるとともに、二輪車1の存在を隠すことができ、盗難にあう可能性を低下させることができる。近年、二輪車の盗難が激増し、日本国内におけるオートバイの盗難届出分だけで年間25万台にも及び大きな問題となってきている。
【0058】
以上のように本実施形態の二輪車用駐車装置100は、二輪車1の前輪2を前輪載置部20に載せ、その二輪車1のスタンド4をスタンド載置部30に載せた状態で、前輪載置部20およびスタンド載置部30が基台10に対して移動するように力を加えることによって、前輪2が前輪載置部20に載ってスタンド4がスタンド載置部30に載った安定した状態の二輪車1を基台10の一端上方に前輪2がある状態から、二輪車1全体が基台10上に位置する状態まで移動させることができる。また、この移動は、前輪載置部20およびスタンド載置部30を基台に対して移動可能とするスライド機構の作用によって容易かつスムースに行うことができる。
【0059】
また、本実施形態の二輪車用駐車装置100では、二輪車1の前輪2とスタンド4とを載置して移動させるだけで駐車できるため、二輪車1の固定に時間をかける必要がなく、駐車を迅速に行うことができる。また、二輪車1を固定するためにホイール(リム)などを挾持しないため、駐車の際にホイールなどに傷を付けることがない。さらに、二輪車1の前輪2やスタンド4を基台10の一端に位置する状態の前輪載置部20やスタンド載置部に載せると二輪車1は安定した状態となり、その後、前輪載置部20が基台10に対して移動するように載置された二輪車1に力を加えることによって、二輪車1を基台10の一端に前輪2がある状態から、二輪車1全体が基台10上に位置する状態まで移動させることができる。そのため、前輪2を固定するためなどに人が二輪車1の収納空間に入り込む必要がなく、人の身長よりも低い空間内に二輪車1を収納することができる。
【0060】
さらに、本実施形態の二輪車用駐車装置100によれば、基台10の一端に位置する状態の前輪載置部20およびスタンド載置部30に二輪車1の前輪2およびスタンド4を載せた状態で二輪車1を移動させることによって、二輪車1全体を基台10上に位置させて駐車することができる。一方、例えば、二輪車全体を引き出されたスライド板上に位置させてからそのスライド板を移動させることによって二輪車を駐車させる構造では、二輪車用駐車装置の一端前に少なくとも二輪車の長さを持つスイライド板の長さの空きスペースが必要となる。しかし、本実施形態の二輪車用駐車装置100では、二輪車1を載せてスライドさせるのは前輪載置部20とスタンド載置部30だけであるため、二輪車用駐車装置100の外部に必要となる空きスペースが少なくてすむ。
【0061】
2. <第2実施形態>
第2実施形態はスタンド載置部に関わる構成が第1実施形態とは異なる。したがって、以下においては第1実施形態と異なる点を主に述べる。また、図面において対応する部分には同一の符号を用いる。
【0062】
図10は第2実施形態の二輪車用駐車装置の斜視図である。また、図11(A)は、第2実施形態の二輪車用駐車装置200の外装(被覆部)を除く主要部を示す平面図である。本実施形態の二輪車用駐車装置200は、前述したスライド機構によって移動可能となっている前輪載置部20の基台10に対する位置の変化に対応して、スタンド載置部84と前輪載置部20との垂直方向の位置関係を変化させる垂直位置制御機構を備えている。
【0063】
ここで、スタンド載置部84と前輪載置部20との垂直方向の位置関係を変化させる垂直位置制御機構が有用となる理由について説明する。二輪車1をこの二輪車用駐車装置200に駐車させるためには、図12(A)に示すように、まず前輪2をこの二輪車用駐車装置200が置かれる地面などより高い位置にある前輪載置部20に載置し、スタンド4をスタンド載置部30に載置する。その後、二輪車1をこの二輪車用駐車装置200の奥に移動させる。その移動につれて、二輪車1の後輪は、図12(B)に示すようにスロープ部64を登り、二輪車用駐車装置200が置かれている地面などから徐々に高い位置に移動してこの二輪車用駐車装置200に収納されることになる。そのような後輪6の垂直位置の変化に伴って、第1実施形態において図6(A),(B)を示して述べたスタンド4下端の理想的な垂直位置、すなわち、前輪2の下面と後輪6の下面を結ぶ接面の中ほどにおける垂直位置も変化する。さらに具体的には、二輪車1の後輪6の垂直位置を変えることなく前輪2をこの二輪車用駐車装置200が載置された地面などより高い位置にある基台10上の前輪載置部20に載せた当初の状態では、スタンド載置部30を前輪載置部20より低い位置にすると二輪車が安定する。しかし、後輪6がスロープ部64を登るにつれて、前輪2の下面と後輪6の下面とを結ぶ接面の中ほどにおける垂直位置、すなわち、前輪と後輪との中ほどに位置するスタンド4の下端部のあるべき垂直位置も上昇することになる。したがって、スタンド4下端の垂直位置がこのような理想的な垂直位置に近くなるように、前輪載置部20の基台10に対する位置の変化に対応して、スタンド載置部84と前輪載置部20との垂直方向の位置関係を変化させる垂直位置制御機構が有用となる。
【0064】
図13(A)および(B)は、垂直位置が上昇し始める前のスタンド載置部84および垂直位置制御機構を示す模式的な側面図および正面図である。また、図13(C)は、垂直位置が上昇しきった状態におけるスタンド載置部84および垂直位置制御機構を示す模式的な側面図である。これらの図および図11(A)に示すように、垂直位置制御機構は、ガイド部材74と、軸受け80と、その軸受けに回動半可能に取り付けられたアーム82と、そのアーム82に取り付けられたスタンド載置部84とを含んで構成されている。
【0065】
ガイド部材74は、図11(A)に示したように鋼材72など介して基台10に固定されている。なお、図11(B)は、図11(A)に対応する位置に描いたガイド部材74の側面図である。ガイド部材74は、スタンド載置部84の垂直位置をガイドするガイド面76を備えている。
【0066】
ところで、厳密には二輪車1の車種によってホイールベースが異なるため、後輪6がスロープ部64を登るタイミングも幾分異なる。したがって、スタンド載置部84の理想的な垂直位置変化も車種によって異なることになる。そのような車種による違いに対応するために、ガイド部材74の長手方向の基台10に対する位置が調節できるように構成してもよい。
【0067】
軸受け80は、図10および図13(A)に示すように、前輪載置部20の一部をなす側部のフレーム22の上部中央付近に固定され、スタンド載置部84が取り付けられるアーム82の一端側が垂直方向に移動可能にアーム82の他端側を軸支する。
【0068】
アーム82においてスタンド載置部84が固定される側の下端部には車輪83が取り付けられ、アーム82の一端側がガイド部材74のガイド面に沿ってを小さい摩擦で案内されるようになっている。
【0069】
このような構成によって、アーム82は軸受け80によって軸支された側が回転軸となるようにして前輪載置部20に連結され、アーム82の自由端側の垂直位置はガイド部材74のガイド面76によってガイドされる。したがって、アーム82の自由端側に取り付けられたスタンド載置部84の垂直位置は、前輪載置部20の移動に伴って移動する二輪車1の後輪6の垂直位置が変化するのに同期し、かつ、二輪車1が安定するように変化させることが可能となる。
【0070】
ここで、垂直位置制御機構の動作について説明する。
【0071】
前輪載置部20が基台10の一端側にある位置では、アーム82の一端側の下端部に取り付けられている車輪83は、垂直位置制御機構が載置されている載置面例えば地面から浮いた状態になっている。そして、アーム82は、軸受け80に近い側が、前輪載置部20の一部をなす側部のフレーム22の上部に当接する状態となって静止している。
【0072】
次に前輪載置部20が基台10の他端側に移動し始め、前輪2が前輪載置部20に載置されている二輪車1の後輪6が、スロープ部64にさしかかるタイミングとほぼ同じタイミングで、アーム82の一端側に取り付けられている車輪83がガイド部材74のガイド面76に接触し始める。図13(C)に追加して描かれている車輪83はこのタイミングにおける車輪83の位置を示している。なお、ガイド部材74は、この接触が始まる点からガイド面76の高さが一定になるまでの水平距離すなわち図13(C)における距離Lが、スロープ部64の斜面の水平距離すなわち図11に示した距離Lと等しくなるように形成されている。また、その間のガイド部材74のガイド面76の高さ変化Dは、スタンド4が二輪車1の長さ方向のほぼ中ほどにあるため、スロープ部64の始点と終点における高さ変化のほぼ半分に形成されている。
【0073】
そして、二輪車1の後輪6がスロープ部64を上り終わるまで、ガイド部材74によってアーム82の端部下面に取り付けられた車輪83が案内されることによって、アーム82においてスタンド載置部84が取り付けられている側が上昇を続け、最終的にはスタンド載置部84は前輪載置部20に近い垂直位置となる。なお、後輪載置部60上を前輪載置部20が移動できるようになっているため、実際には、後輪載置部60の垂直位置は前輪載置部20の垂直位置より幾分低い。したがって、スタンド載置部30の垂直位置は、前輪載置部20と後輪載置部60の中間の垂直位置程度とするのが好ましい。
【0074】
このように、垂直位置制御機構は、前輪載置部20に二輪車1の前輪2が載置され、スタンド載置部30に二輪車1のスタンド4が載置された状態で前輪載置部20およびスタンド載置部30を移動させる際に、二輪車1が安定した状態で移動するように、スタンド載置部30と前輪載置部20との垂直方向の位置関係を変化させるようにしている。
【0075】
以上のように、本実施形態の二輪車用駐車装置200は、前輪載置部20の基台10に対する位置の変化、すなわち、その前輪載置部20上に前輪2が載置された二輪車1の基台10に対する位置の変化に対応してスタンド載置部30と前輪載置部20の位置関係を垂直位置機構によって変化させることができる。その結果、二輪車1がこの二輪車用駐車装置200に入っていくにしたがって変化するスタンド4下端の理想的な垂直位置に近い位置にスタンド4の下端が位置するように垂直位置制御機構が前輪載置部20とスタンド載置部30の垂直位置関係を変化させ、二輪車1を安定した状態に保って移動させ収納することが可能である。
【0076】
3. <変形例>
3.1 前述した各実施形態では、二輪車のサイドスタンドを載置するために形成されたスタンド載置部を持つ二輪車用駐車装置の例を挙げたが、スタンド載置部は二輪車が直立した状態で支えるメインスタンドも載置できるものとすることもできる。その場合、スタンド載置部は前記各実施形態のものよりさらに幅広に形成される。
【0077】
3.2 前記各実施形態では、レールの一方として横断面形状が三角形であるレールを用いる例を示したが、横断面形状は三角形に限らず、レールは頂点を有する横断面形状を持ちその頂点を上にして敷設できればよい。
【0078】
3.3 前記各実施形態では、二輪車用駐車装置が主に鋼材で形成される例を示したが、二輪車用駐車装置は他の材料例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金その他の材料でも形成できる。
【0079】
3.4 本発明は前述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内、または、特許請求の範囲の均等範囲内で、各種の変形実施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の二輪車用駐車装置に二輪車としてのバイクが収納された状態を模式的に示す斜視図である。
【図2】二輪車を収納する前の二輪車用駐車装置を示す斜視図である。
【図3】(A)、(B)、および(C)は、二輪車用駐車装置の外装(被覆部)を除く主要部を示す平面図、正面図、および側面図である。
【図4】(A)、(B)、および(C)は、前輪載置部およびスタンド載置部の平面図、正面図、および側面図である。
【図5】(A),(B),(C)は、スタンド載置部の平面図、正面図、および側面図である。
【図6】(A)および(B)は、前輪載置部の位置と二輪車の傾きとの関係を説明する図である。
【図7】車輪および車輪が取り付けられた鋼材のみを下方から見た斜視図である。
【図8】図7に示した鋼材に取り付けられた車輪が、レールに係合した様子を示す斜視図である。
【図9】水平に差し出された差出部を備えたレールおよびその付近を示す断面図である。
【図10】第2実施形態の二輪車用駐車装置の斜視図である。
【図11】(A)は第2実施形態の二輪車用駐車装置の外装(被覆部)を除く主要部を示す平面図である。(B)はガイド部の側面図である。
【図12】(A),(B)および(C)は、第2実施形態の二輪車用駐車装置において、二輪車を収納していく各段階におけるスタンド載置部と後輪の位置の関係を示す模式的な側面図である。
【図13】(A)および(B)は、垂直位置が上昇し始める前のスタンド載置部および垂直位置制御機構を示す模式的な側面図および正面図である。(C)は、垂直位置が上昇しきった状態におけるスタンド載置部および垂直位置制御機構を示す模式的な側面図である。
【符号の説明】
1 二輪車
2 前輪
4 スタンド
6 後輪
10 基台
20 前輪載置部
30,84 スタンド載置部
40,44 レール
41 頂点
45 差出部
50,54 車輪
51,55 車軸
60 後輪載置部
64 スロープ部
68 被覆部
74 ガイド部材
76 ガイド面
80 軸受け
82 アーム
100,200 二輪車用駐車装置

Claims (13)

  1. 基台と、
    前記基台上に配置され、二輪車の前輪が載置される前輪載置部と、
    前記前輪載置部とともに移動可能に前記前輪載置部に連結され、前記二輪車のスタンドが載置されるスタンド載置部と、
    前記前輪載置部および前記スタンド載置部を前記基台の一端から他端まで移動可能とするスライド機構と、
    を備える二輪車用駐車装置。
  2. 請求項1において、
    前記スライド機構は、前記基台に設けられたレールと、前記前輪載置部に設けられ前記レールに沿って転がり移動する車輪とを有する二輪車用駐車装置。
  3. 請求項2において、
    前記レールは、頂点を有する横断面形状であり、その一つの頂点を上に向けて敷かれ、
    前記車輪は車軸同士が前記頂点の角度とほぼ同じ角度をなす一対が単位として用いられ、各対においては前記車輪が前記頂点を跨いだ状態とされ一方の前記車輪が前記頂点をつくる一つ辺に当接し他方の前記車輪が前記頂点をつくる他の辺に当接する二輪車用駐車装置。
  4. 請求項2において、
    前記レールは、前記基台の長手方向に沿ってほぼ水平に差し出された差出部を備え、
    前記車輪は、ほぼ水平な車軸を持ち、前記差出部を上下から挟むように取り付けられている二輪車用駐車装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記スタンド載置部は、前記前輪載置部が前記基台の一端にある状態では、前記基台から突出する二輪車用駐車装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記スタンド載置部は、前記前輪載置部との垂直方向の位置関係が調節可能に前記前輪載置部に連結されている二輪車用駐車装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記前輪載置部の前記基台に対する位置の変化に対応して、前記スタンド載置部と前記前輪載置部との垂直方向の位置関係を変化させる垂直位置制御機構をさらに備える二輪車用駐車装置。
  8. 請求項7において、
    前記垂直位置制御機構は、前記前輪載置部に前記二輪車の前輪が載置され前記スタンド載置部に前記二輪車のスタンドが載置された状態で前記前輪載置部および前記スタンド載置部を移動させる際に、前記二輪車が安定した状態で移動するように、前記スタンド載置部と前記前輪載置部との垂直方向の位置関係を変化させる二輪車用駐車装置。
  9. 請求項8において、
    前記垂直位置制御機構は、
    前記基台に固定され前記スタンド載置部の一端側の垂直位置をガイドするガイド面を備えるガイド部材と、
    前記スタンド載置部を前輪載置部に連結し前記スタンド載置部が固定されるアームと、
    前記前輪載置部に固定され前記アームの一端側が垂直方向に移動可能に前記アームの他端側を軸支する軸受けと、
    を有する二輪車用駐車装置。
  10. 請求項8または9において、
    前記基台の前記一端に固定され前記二輪車の後輪が載置される後輪載置部をさらに備える二輪車用駐車装置。
  11. 請求項10において、
    当該二輪車用駐車装置が載置される載置面と前記基台の前記一端との高低差を滑らかに結ぶスロープ部をさらに備える二輪車用駐車装置。
  12. 請求項11において、
    前記垂直位置制御機構は、前記二輪車の後輪が前記スロープ部を登り始めると前記スタンド載置部の垂直位置を上昇させ始め、前記二輪車の後輪が前記スロープ部を登り終わると前記スタンド載置部の垂直位置の上昇を止める二輪車用駐車装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれかにおいて、
    前記基台に固定され前記二輪車が収容される空間を覆う被覆部をさらに備える二輪車用駐車装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011127296A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Toa Seisakusho:Kk 二輪車保管庫
JP2017008591A (ja) * 2015-06-23 2017-01-12 Jfeエンジニアリング株式会社 機械式駐輪設備及び方法

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